JPH0619330A - 転写材担持部材及びそれを用いた画像形成装置 - Google Patents
転写材担持部材及びそれを用いた画像形成装置Info
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- JPH0619330A JPH0619330A JP19280092A JP19280092A JPH0619330A JP H0619330 A JPH0619330 A JP H0619330A JP 19280092 A JP19280092 A JP 19280092A JP 19280092 A JP19280092 A JP 19280092A JP H0619330 A JPH0619330 A JP H0619330A
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【構成】
(式中、R19〜R20は水素原子、アルキル基、アリール
基、またはハロゲン 原子を示し、R21はアルキレン
基、R22は炭素数1個から15個のアルキレン基、アリ
ーレン基、アルキル置換アリーレン基、−O−,−SO
−,−SO2 −または−C=O−基を示し、Aは2官能
基を示し、Y,Zは共重合比を表し、n及びmは1以上
の整数を表す。)等で表される重合体と、導電性カーボ
ンブラックとを含有する。 【効果】 表面の機械的強度、耐油性、耐摩耗性、潤滑
性に優れている。
基、またはハロゲン 原子を示し、R21はアルキレン
基、R22は炭素数1個から15個のアルキレン基、アリ
ーレン基、アルキル置換アリーレン基、−O−,−SO
−,−SO2 −または−C=O−基を示し、Aは2官能
基を示し、Y,Zは共重合比を表し、n及びmは1以上
の整数を表す。)等で表される重合体と、導電性カーボ
ンブラックとを含有する。 【効果】 表面の機械的強度、耐油性、耐摩耗性、潤滑
性に優れている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は転写材坦持体及び画像形
成装置に関するものであり、特に電子写真方式あるいは
静電記録方式などにより形成された画像担持体上のトナ
ー像を転写材に転写する転写材坦持部材、および該転写
材坦持部材を有する画像形成装置に関するものである。
このような画像形成装置としては、白黒、モノカラー、
あるいはフルカラーの電子写真複写機、プリンター、そ
の他種々の記録機器などがある。
成装置に関するものであり、特に電子写真方式あるいは
静電記録方式などにより形成された画像担持体上のトナ
ー像を転写材に転写する転写材坦持部材、および該転写
材坦持部材を有する画像形成装置に関するものである。
このような画像形成装置としては、白黒、モノカラー、
あるいはフルカラーの電子写真複写機、プリンター、そ
の他種々の記録機器などがある。
【0002】
【従来の技術】従来より、画像坦持体上の画像を転写材
に転写するときに用いられる転写材坦持部材としては様
々なものである。例えば、帯電−像露光−トナー現像−
転写−クリーニングといった像形成手段を有する電子写
真装置においては、感光体上のトナー画像を転写材(例
えば紙)に転写する手段として、図1および図2に示さ
れるような転写ドラムおよび転写装置が挙げられる。
に転写するときに用いられる転写材坦持部材としては様
々なものである。例えば、帯電−像露光−トナー現像−
転写−クリーニングといった像形成手段を有する電子写
真装置においては、感光体上のトナー画像を転写材(例
えば紙)に転写する手段として、図1および図2に示さ
れるような転写ドラムおよび転写装置が挙げられる。
【0003】転写ドラム10は、両端に配置されたシリ
ンダ12,13と、これらのシリンダを連結する連結部
14とから構成される支持体を有し、この支持体の外周
面開口域には転写材坦持部材11が張設される。また連
結部14には、給紙装置から送給された転写材を把持す
る転写材グリッパ15を有する。更に転写ドラム10の
内側及び外側には、図2に示すように、転写用放電器2
1、及び除電手段を構成する内側除電用放電器23及び
外側除電用放電器22,24が配置される。
ンダ12,13と、これらのシリンダを連結する連結部
14とから構成される支持体を有し、この支持体の外周
面開口域には転写材坦持部材11が張設される。また連
結部14には、給紙装置から送給された転写材を把持す
る転写材グリッパ15を有する。更に転写ドラム10の
内側及び外側には、図2に示すように、転写用放電器2
1、及び除電手段を構成する内側除電用放電器23及び
外側除電用放電器22,24が配置される。
【0004】転写工程において、転写材坦持部材11に
は転写材の搬送、転写帯電、除電およびクリーニングな
ど様々な機械的あるいは電気的外力が加えられるため、
これら外力に対する耐久性、即ち機械的強度、耐油性、
耐摩耗性や電気的耐久性、更にはクリーニング部材など
に対する潤滑性に優れるといった特性が要求される。
は転写材の搬送、転写帯電、除電およびクリーニングな
ど様々な機械的あるいは電気的外力が加えられるため、
これら外力に対する耐久性、即ち機械的強度、耐油性、
耐摩耗性や電気的耐久性、更にはクリーニング部材など
に対する潤滑性に優れるといった特性が要求される。
【0005】従来、転写材坦持部材としてはテフロン、
ポリエステル、ポリフッ化ビニリデン、トリアセテート
およびポリカーボネートなどの樹脂フィルムが用いられ
ていた。しかし、これらの樹脂フィルムを転写材坦持部
材として用いた場合、転写直後に転写材が感光ドラムよ
り剥離される時に剥離放電が生じ、転写材がこの剥離放
電に起因して帯電し、この帯電電荷は逃げることができ
ずに転写材および転写材坦持部材に保持されてしまい転
写材上のトナー画像が乱れたり、次回の転写帯電が均一
に行われない場合があった。このような場合、転写電流
値の精密な制御、あるいは転写材坦持部材上の残留電荷
を逆帯電又はAC帯電により消去するなど、転写条件の
厳密な設定が必要であった。
ポリエステル、ポリフッ化ビニリデン、トリアセテート
およびポリカーボネートなどの樹脂フィルムが用いられ
ていた。しかし、これらの樹脂フィルムを転写材坦持部
材として用いた場合、転写直後に転写材が感光ドラムよ
り剥離される時に剥離放電が生じ、転写材がこの剥離放
電に起因して帯電し、この帯電電荷は逃げることができ
ずに転写材および転写材坦持部材に保持されてしまい転
写材上のトナー画像が乱れたり、次回の転写帯電が均一
に行われない場合があった。このような場合、転写電流
値の精密な制御、あるいは転写材坦持部材上の残留電荷
を逆帯電又はAC帯電により消去するなど、転写条件の
厳密な設定が必要であった。
【0006】このような欠点を改良するために特開昭6
0−10625号公報に示されているように、転写材坦
持部材に用いる樹脂にカーボンブラックを分散して樹脂
フィルムの体積抵抗を任意にコントロールする方法が試
みられている。しかしながら、従来転写材坦持部材に使
用されている樹脂にカーボンブラックを分散した場合、
樹脂中にカーボンブラックを均一に分散することは非常
に困難なことであり、上記のカーボン分散樹脂フィルム
の体積抵抗を広範囲で測定した場合は目標とする抵抗値
を示していても、微小部分の抵抗値はカーボンブラック
の分散不良により不均一となっていた。このフィルムを
転写材坦持部材に用いた場合はフィルムの抵抗が不均一
であるため、転写ムラや転写ヌケなどによる画像欠陥が
生じやすかった。
0−10625号公報に示されているように、転写材坦
持部材に用いる樹脂にカーボンブラックを分散して樹脂
フィルムの体積抵抗を任意にコントロールする方法が試
みられている。しかしながら、従来転写材坦持部材に使
用されている樹脂にカーボンブラックを分散した場合、
樹脂中にカーボンブラックを均一に分散することは非常
に困難なことであり、上記のカーボン分散樹脂フィルム
の体積抵抗を広範囲で測定した場合は目標とする抵抗値
を示していても、微小部分の抵抗値はカーボンブラック
の分散不良により不均一となっていた。このフィルムを
転写材坦持部材に用いた場合はフィルムの抵抗が不均一
であるため、転写ムラや転写ヌケなどによる画像欠陥が
生じやすかった。
【0007】また、分散性が悪いためカーボン分散樹脂
フィルムは生産安定性、膜強度、抵抗コントロールなど
に問題があった。
フィルムは生産安定性、膜強度、抵抗コントロールなど
に問題があった。
【0008】特に近年、画像の更なる高画質化を実現す
るために潜像を高精細にし、その潜像再現性を向上させ
るべく現像剤として、粒径10μm以下、平均粒径8μ
m程度の所謂小粒径トナー粒子を使用するようになって
きている。そのため転写時に転写材坦持部材上の極く軽
微な電位ムラをトナー粒子がひろい易いので、更に帯電
ムラの生じにくい転写材坦持部材が望まれていた。
るために潜像を高精細にし、その潜像再現性を向上させ
るべく現像剤として、粒径10μm以下、平均粒径8μ
m程度の所謂小粒径トナー粒子を使用するようになって
きている。そのため転写時に転写材坦持部材上の極く軽
微な電位ムラをトナー粒子がひろい易いので、更に帯電
ムラの生じにくい転写材坦持部材が望まれていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
の特性に優れ、転写ムラや転写ヌケのない常に良好な画
像を得ることのできる転写材担持部材及び前記転写材担
持部材を用いた画像形成装置を提供することにある。
の特性に優れ、転写ムラや転写ヌケのない常に良好な画
像を得ることのできる転写材担持部材及び前記転写材担
持部材を用いた画像形成装置を提供することにある。
【0010】
【発明を解決するための手段】本発明によれば、下記式
(1)及び(2)
(1)及び(2)
【0011】
【化3】 (式中、R1〜R28は水素原子、アルキル基、アリール
基、又はハロゲン原子を示し、R29はアルキレン基、R
30は炭素数1〜15のアルキレン基、アリーレン基、ア
ルキル置換アリーレン基、Aは2官能基を示し、W,
X,Y,Zは共重合比を表し、nは1以上の整数を表
す。)で表される重合体、及び少なくとも導電性カーボ
ンブラックを含有することを特徴とする転写材担持部材
が提供される。
基、又はハロゲン原子を示し、R29はアルキレン基、R
30は炭素数1〜15のアルキレン基、アリーレン基、ア
ルキル置換アリーレン基、Aは2官能基を示し、W,
X,Y,Zは共重合比を表し、nは1以上の整数を表
す。)で表される重合体、及び少なくとも導電性カーボ
ンブラックを含有することを特徴とする転写材担持部材
が提供される。
【0012】また本発明は、上記転写材担持部材を有す
る画像形成装置を提供する。
る画像形成装置を提供する。
【0013】前記の共重合体に含有される一般式(1)
で示される重合体は、ポリカーボネート樹脂に好適な柔
軟性を付与したものであり、フェノール基の自由回転を
妨げず、かつ嵩高くない基を導入し柔軟性を付与させる
目的で使用される。またその共重合組成比としては、
W:Xが5:95から80:20の範囲が好適であり、
その分子量としては10,000から100,000の
範囲が好適である。また一般式(2)で示される重合体
は、得られた転写材担持部材に適正な潤滑性を与えるた
めに導入される。またその共重合組成比としては、Y:
Zが99:1から70:30の範囲が好適であり、その
分子量としては10,000から100,000、好ま
しくは20,000〜40,000の範囲が適当であ
る。
で示される重合体は、ポリカーボネート樹脂に好適な柔
軟性を付与したものであり、フェノール基の自由回転を
妨げず、かつ嵩高くない基を導入し柔軟性を付与させる
目的で使用される。またその共重合組成比としては、
W:Xが5:95から80:20の範囲が好適であり、
その分子量としては10,000から100,000の
範囲が好適である。また一般式(2)で示される重合体
は、得られた転写材担持部材に適正な潤滑性を与えるた
めに導入される。またその共重合組成比としては、Y:
Zが99:1から70:30の範囲が好適であり、その
分子量としては10,000から100,000、好ま
しくは20,000〜40,000の範囲が適当であ
る。
【0014】かかる重合体は、界面重縮合法を用いて、
ホモポリマーの副生なしに合成される。前述の共重合体
を与える各種の単量体としては、具体的には例えば次の
ジフェノール化合物が挙げられる。
ホモポリマーの副生なしに合成される。前述の共重合体
を与える各種の単量体としては、具体的には例えば次の
ジフェノール化合物が挙げられる。
【0015】
【表1】
【0016】
【表2】
【0017】
【表3】
【0018】
【表4】
【0019】
【表5】
【0020】
【表6】 本発明の転写材坦持部材において、一般式(1)及び
(2)でそれぞれ表される重合体の混合比は、耐久性、
電気特性、環境安定性さらにカーボンブラックの分散性
なども考慮してコントロールされるが、好ましい範囲
は、一般式(2)の重合体が一般式(1)の重合体に対
して重量比で5〜95重量%、好ましく20〜80重量
%である。
(2)でそれぞれ表される重合体の混合比は、耐久性、
電気特性、環境安定性さらにカーボンブラックの分散性
なども考慮してコントロールされるが、好ましい範囲
は、一般式(2)の重合体が一般式(1)の重合体に対
して重量比で5〜95重量%、好ましく20〜80重量
%である。
【0021】導電性カーボンブラックとしては、例えば
スーパーコンダクティブファーネスブラック、コンダク
ティブファーネスブラック、エクストラコンダクティブ
ファーネスブラック、スーパーアブレイジョンファーネ
スブラックおよびフィブリルカーボン等があげられる。
導電性カーボンブラックの好ましい添加量は、転写材坦
持部材100重量部に対して0.1〜30重量部であ
る。導電性カーボンブラックを配合する方法は、それ自
体公知の方法、例えばコポリカーボネート粉末と導電性
カーボンブラックとを単純ブレンドする方法であっても
よい。溶融混練はバッチ、連続のいずれも可能である。
スーパーコンダクティブファーネスブラック、コンダク
ティブファーネスブラック、エクストラコンダクティブ
ファーネスブラック、スーパーアブレイジョンファーネ
スブラックおよびフィブリルカーボン等があげられる。
導電性カーボンブラックの好ましい添加量は、転写材坦
持部材100重量部に対して0.1〜30重量部であ
る。導電性カーボンブラックを配合する方法は、それ自
体公知の方法、例えばコポリカーボネート粉末と導電性
カーボンブラックとを単純ブレンドする方法であっても
よい。溶融混練はバッチ、連続のいずれも可能である。
【0022】本発明の転写材坦持部材には、所望に応じ
て、ポリカーボネート樹脂に公知の種々の添加剤類が配
合可能であり、例えば安定剤としては特に亜リン酸、ま
たはホスファイトが好適である。また離型剤としては、
飽和脂肪酸のモノマーあるいは多価アルコールのエステ
ルが挙げられ、ステアリルステアレート、ベヘニルベヘ
ネート、ペンタエリスリトールテトラステアレート、ジ
ペンタエリスリトールヘキサオクトエートなどが好適な
ものとして例示される。
て、ポリカーボネート樹脂に公知の種々の添加剤類が配
合可能であり、例えば安定剤としては特に亜リン酸、ま
たはホスファイトが好適である。また離型剤としては、
飽和脂肪酸のモノマーあるいは多価アルコールのエステ
ルが挙げられ、ステアリルステアレート、ベヘニルベヘ
ネート、ペンタエリスリトールテトラステアレート、ジ
ペンタエリスリトールヘキサオクトエートなどが好適な
ものとして例示される。
【0023】さらに難燃剤、酸化防止剤、潤滑剤などの
添加剤も配合可能である。
添加剤も配合可能である。
【0024】本発明の転写材坦持部材においては、一般
式(1)および一般式(2)でそれぞれ表される重合体
を含有することにより、機械的強度、耐油性、耐摩耗
性、潤滑性などの特性が非常に優れている。
式(1)および一般式(2)でそれぞれ表される重合体
を含有することにより、機械的強度、耐油性、耐摩耗
性、潤滑性などの特性が非常に優れている。
【0025】すなわち、一般式(1)の重合体のみでは
得られなかった潤滑性は、一般式(2)の重合体を含有
させることによって発現され、一般式(2)の構造を選
択することによって、機械的特性が損われることなく潤
滑性を任意にコントロールすることができる。
得られなかった潤滑性は、一般式(2)の重合体を含有
させることによって発現され、一般式(2)の構造を選
択することによって、機械的特性が損われることなく潤
滑性を任意にコントロールすることができる。
【0026】また一般式(2)の重合体は耐薬品性があ
るため、転写材坦持部材が電子写真装置内において機械
油などによる汚染を受けても、転写材坦持部材表面から
油が侵入して樹脂膜の強度低下、その他の異常を発生さ
せるおそれが少ない。
るため、転写材坦持部材が電子写真装置内において機械
油などによる汚染を受けても、転写材坦持部材表面から
油が侵入して樹脂膜の強度低下、その他の異常を発生さ
せるおそれが少ない。
【0027】さらに一般式(1)及び(2)の重合体の
含有比及び構造によって、一般式(1)の重合体のみ、
或いは一般式(2)の重合体のみを含有する転写材部材
よりも機械的強度が飛躍的に向上して耐摩耗性が優れて
いるために、繰り返し画像出しを行っても、常に安定な
画像を得ることができるのである。
含有比及び構造によって、一般式(1)の重合体のみ、
或いは一般式(2)の重合体のみを含有する転写材部材
よりも機械的強度が飛躍的に向上して耐摩耗性が優れて
いるために、繰り返し画像出しを行っても、常に安定な
画像を得ることができるのである。
【0028】さらに本発明においては、一般式(1)及
び一般式(2)でそれぞれ表される重合体の両方を含有
しているため、前述したような従来転写材坦持部材とし
て用いられていた樹脂に比較して非常に優れた分散性を
有し、これにより機械的強度や潤滑性を損なうことな
く、従来よりも大量の導電性カーボンブラックを均一に
分散することができる。
び一般式(2)でそれぞれ表される重合体の両方を含有
しているため、前述したような従来転写材坦持部材とし
て用いられていた樹脂に比較して非常に優れた分散性を
有し、これにより機械的強度や潤滑性を損なうことな
く、従来よりも大量の導電性カーボンブラックを均一に
分散することができる。
【0029】そのため、本発明に用いられる共重合体を
導電性カーボン分散樹脂フィルムとした際も、広範囲に
わたって抵抗ムラが非常に小さく、抵抗のコントロール
も容易となり、かかるフィルムを転写材坦持部材に用い
ると、特に多色画像形成のようにトナー画像を重ねて転
写するために大きな転写電圧を用いなくてはならない場
合においても、常にムラのない安定した転写電界を得る
ことができ、転写ムラのない良好な画像を得ることがで
きる。また転写材坦持部材上の電位ムラの影響が出やす
い、いわゆる小粒径のトナーを用いる場合にも、本発明
の転写材坦持部材は特に有効である。
導電性カーボン分散樹脂フィルムとした際も、広範囲に
わたって抵抗ムラが非常に小さく、抵抗のコントロール
も容易となり、かかるフィルムを転写材坦持部材に用い
ると、特に多色画像形成のようにトナー画像を重ねて転
写するために大きな転写電圧を用いなくてはならない場
合においても、常にムラのない安定した転写電界を得る
ことができ、転写ムラのない良好な画像を得ることがで
きる。また転写材坦持部材上の電位ムラの影響が出やす
い、いわゆる小粒径のトナーを用いる場合にも、本発明
の転写材坦持部材は特に有効である。
【0030】更に本発明の転写材坦持部材は、優れた機
械的強度や潤滑性を有するため、画像形成装置内で繰り
返し使用された後も十分に本発明の効果を発揮すること
ができる。
械的強度や潤滑性を有するため、画像形成装置内で繰り
返し使用された後も十分に本発明の効果を発揮すること
ができる。
【0031】また本発明の転写材坦持部材は、良好な画
像が得られるばかりでなく、生産安定性についても非常
に優れている。
像が得られるばかりでなく、生産安定性についても非常
に優れている。
【0032】本発明の重合体は、一般式(1)及び一般
式(2)で示される構成単位以外の単量体成分と共重合
させたものであってもよい。
式(2)で示される構成単位以外の単量体成分と共重合
させたものであってもよい。
【0033】本発明に用いられる導電性カーボン分散樹
脂フィルムは押出成形、射出成形などの方法により成形
されることできる。かかる樹脂フィルムの体積抵抗率
は、1×102[Ω・cm]〜1×1017[Ω・cm]
の範囲が好ましく、比誘電率は2.5以上であることが
好ましい。形状はシート状でも、シート端部を熱融着、
超音波融着および接着剤による接着などの手段によりエ
ンドレスベルト状としても良く、用いる画像形成装置に
よって任意の最も好ましい形状にするのが良い。フィル
ムの膜厚は、体積抵抗や比誘電率によって異なるが、5
0μm〜300μm、特には70μm〜200μmが好
ましい。
脂フィルムは押出成形、射出成形などの方法により成形
されることできる。かかる樹脂フィルムの体積抵抗率
は、1×102[Ω・cm]〜1×1017[Ω・cm]
の範囲が好ましく、比誘電率は2.5以上であることが
好ましい。形状はシート状でも、シート端部を熱融着、
超音波融着および接着剤による接着などの手段によりエ
ンドレスベルト状としても良く、用いる画像形成装置に
よって任意の最も好ましい形状にするのが良い。フィル
ムの膜厚は、体積抵抗や比誘電率によって異なるが、5
0μm〜300μm、特には70μm〜200μmが好
ましい。
【0034】本発明の転写材坦持部材を有する画像形成
装置の2つの具体例をそれぞれ図3および図4に示す。
図3および図4に示される画像形成装置は、いずれも多
色(フルカラー)画像形成装置の例である。
装置の2つの具体例をそれぞれ図3および図4に示す。
図3および図4に示される画像形成装置は、いずれも多
色(フルカラー)画像形成装置の例である。
【0035】まず図3を参照して簡単に説明する。図3
に示される多色電子写真複写装置には、回転自在に軸支
されて矢印a方向に回転する画像坦持体、すなわち感光
ドラム33が配置され、その外周部に画像形成手段が配
置される。画像形成手段は任意の手段とし得るが、本例
では感光ドラム33を均一に帯電する一次帯電器34
と、色分解された光像、又はこれに相当する光像を照射
し、感光ドラム33上に静電潜像を形成する、例えばレ
ーザービーム露光装置などからなる露光手段32と、感
光ドラム33上の静電潜像を可視画像とする回転式現像
装置31とを具備する。
に示される多色電子写真複写装置には、回転自在に軸支
されて矢印a方向に回転する画像坦持体、すなわち感光
ドラム33が配置され、その外周部に画像形成手段が配
置される。画像形成手段は任意の手段とし得るが、本例
では感光ドラム33を均一に帯電する一次帯電器34
と、色分解された光像、又はこれに相当する光像を照射
し、感光ドラム33上に静電潜像を形成する、例えばレ
ーザービーム露光装置などからなる露光手段32と、感
光ドラム33上の静電潜像を可視画像とする回転式現像
装置31とを具備する。
【0036】回転式現像装置31は、イエロー色現像
剤、マゼンタ色現像剤、シアン色現像剤、およびブラッ
ク色現像剤の4色の現像剤を各々収納する4個の現像器
31Y、31M、31C、31Bkと、これら4個の現
像器を保持しかつ回転自在に軸支された略円柱形状の筐
体とからなっている。前記回転式現像装置31は、筐体
の回転によって所望の現像器を感光ドラム33の外周面
と対向する位置に搬送し、感光ドラム上の静電潜像の現
像を行って、4色分のフルカラー現像が可能となるよう
に構成されている。
剤、マゼンタ色現像剤、シアン色現像剤、およびブラッ
ク色現像剤の4色の現像剤を各々収納する4個の現像器
31Y、31M、31C、31Bkと、これら4個の現
像器を保持しかつ回転自在に軸支された略円柱形状の筐
体とからなっている。前記回転式現像装置31は、筐体
の回転によって所望の現像器を感光ドラム33の外周面
と対向する位置に搬送し、感光ドラム上の静電潜像の現
像を行って、4色分のフルカラー現像が可能となるよう
に構成されている。
【0037】感光ドラム33上の可視画像すなわちトナ
ー像は、転写装置に坦持されて搬送される転写材Pに転
写される。本例において転写装置は、回転自在に軸支さ
れた転写ドラム10であり、上述した構成の多色電子写
真複写装置によるフルカラー画像の形成工程を以下に簡
単に説明する。
ー像は、転写装置に坦持されて搬送される転写材Pに転
写される。本例において転写装置は、回転自在に軸支さ
れた転写ドラム10であり、上述した構成の多色電子写
真複写装置によるフルカラー画像の形成工程を以下に簡
単に説明する。
【0038】感光ドラム33に一次帯電器34により均
一な帯電を行った後、露光手段32により、画像情報に
応じた光像Eを照射し、感光ドラム33上に静電潜像が
形成される。該静電潜像は、回転式現像装置31により
感光ドラム33に樹脂を基材としたトナーによりトナー
像として可視化される。
一な帯電を行った後、露光手段32により、画像情報に
応じた光像Eを照射し、感光ドラム33上に静電潜像が
形成される。該静電潜像は、回転式現像装置31により
感光ドラム33に樹脂を基材としたトナーによりトナー
像として可視化される。
【0039】一方、転写材Pは、レジストローラ36に
より画像と同期して転写ドラム10へ送られ、グリッパ
5等によりその先端部を把持され、図中矢印b方向に搬
送される。
より画像と同期して転写ドラム10へ送られ、グリッパ
5等によりその先端部を把持され、図中矢印b方向に搬
送される。
【0040】次いで、感光ドラム33と当接する領域に
おいて、転写ドラム10が有する本発明の転写材坦持部
材11の背面から、転写用放電器21によってトナーと
逆極性のコロナ放電を受けることにより、感光ドラム3
3上のトナー像が転写材Pに転写される。
おいて、転写ドラム10が有する本発明の転写材坦持部
材11の背面から、転写用放電器21によってトナーと
逆極性のコロナ放電を受けることにより、感光ドラム3
3上のトナー像が転写材Pに転写される。
【0041】転写材Pは、必要回数の転写工程が行われ
た後、除電用放電器22,23および24により除電を
受けつつ、分離爪28の作用により転写ドラム10から
剥離され搬送ベルト38により定着器39にて熱による
定着を受けた後、機外に排出される。
た後、除電用放電器22,23および24により除電を
受けつつ、分離爪28の作用により転写ドラム10から
剥離され搬送ベルト38により定着器39にて熱による
定着を受けた後、機外に排出される。
【0042】他方、感光ドラム33は、表面の残留トナ
ーをクリーニング装置37で清掃された後、再度画像形
成プロセスに供せられる。
ーをクリーニング装置37で清掃された後、再度画像形
成プロセスに供せられる。
【0043】また転写ドラム10の転写材坦持部材11
表面も同様に、ブレードまたはファーブラシ等を有する
クリーニング装置35a及びクリーニング補助手段35
bの作用により清掃された後、再度、画像形成プロセス
に供せられる。
表面も同様に、ブレードまたはファーブラシ等を有する
クリーニング装置35a及びクリーニング補助手段35
bの作用により清掃された後、再度、画像形成プロセス
に供せられる。
【0044】本発明においては、図2に示すように、転
写用コロナ放電器21の転写ドラム10の回転方向(矢
印bの方向)下流側シールド板に絶縁性部材26、例え
ばポリカーボネート樹脂板などを設けて、転写コロナの
うち、感光ドラム33方向に向かう転写コロナ量を多く
した構成とすることが好ましい。
写用コロナ放電器21の転写ドラム10の回転方向(矢
印bの方向)下流側シールド板に絶縁性部材26、例え
ばポリカーボネート樹脂板などを設けて、転写コロナの
うち、感光ドラム33方向に向かう転写コロナ量を多く
した構成とすることが好ましい。
【0045】また本発明においては、転写材坦持部材1
1の導入側から、その移動方向下流側に向けて伸びる、
弾性を有する押圧部材27を設けてもよい。この押圧部
材27は、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ
エステル、ポリエチレンテレフタレートなどの、好まし
くは体積抵抗率が1010Ω・cm以上、特に好ましくは
1014Ω・cm以上であるような合成樹脂フィルムで構
成し、転写部の全域にわたって配設される。
1の導入側から、その移動方向下流側に向けて伸びる、
弾性を有する押圧部材27を設けてもよい。この押圧部
材27は、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ
エステル、ポリエチレンテレフタレートなどの、好まし
くは体積抵抗率が1010Ω・cm以上、特に好ましくは
1014Ω・cm以上であるような合成樹脂フィルムで構
成し、転写部の全域にわたって配設される。
【0046】またこの押圧部材27は、それ自身の持つ
弾力性により転写材坦持部材11を押圧し、その転写材
坦持部材11側の先端部は、転写材Pが感光ドラム33
に接触し終えた位置、もしくは接触を開始する位置、又
は極力近接した位置に対応する位置とするのが好まし
い。
弾力性により転写材坦持部材11を押圧し、その転写材
坦持部材11側の先端部は、転写材Pが感光ドラム33
に接触し終えた位置、もしくは接触を開始する位置、又
は極力近接した位置に対応する位置とするのが好まし
い。
【0047】図4には、形状をエンドレスベルト状にし
た場合の本発明の転写材坦持部材を用いた画像形成装置
の具体例が示されている。
た場合の本発明の転写材坦持部材を用いた画像形成装置
の具体例が示されている。
【0048】図4に示された画像形成装置は、感光ドラ
ム41a〜41dを有し、その回りに一次帯電器42a
〜42d、露光手段43a〜43d、現像器44a〜4
4d、転写帯電器45a〜45d、除電放電器46a〜
46d及び47a〜47d、感光ドラム用クリーニング
装置48a〜48dが配置され、更にこれらのユニット
を貫通するように感光ドラムの下方にエンドレスベルト
状の本発明の転写材坦持部材40が配置され、ウレタン
ブレード49を有する転写材坦持部材用クリーニング装
置50が配置される。
ム41a〜41dを有し、その回りに一次帯電器42a
〜42d、露光手段43a〜43d、現像器44a〜4
4d、転写帯電器45a〜45d、除電放電器46a〜
46d及び47a〜47d、感光ドラム用クリーニング
装置48a〜48dが配置され、更にこれらのユニット
を貫通するように感光ドラムの下方にエンドレスベルト
状の本発明の転写材坦持部材40が配置され、ウレタン
ブレード49を有する転写材坦持部材用クリーニング装
置50が配置される。
【0049】転写材P´は給紙ローラにより給紙された
後、エンドレスベルト状転写材坦持部材40により、各
転写用放電器45a〜45dが配置された転写部を通し
て搬送される。
後、エンドレスベルト状転写材坦持部材40により、各
転写用放電器45a〜45dが配置された転写部を通し
て搬送される。
【0050】以下、実施例にもとづいて本発明を更に詳
細に説明する。
細に説明する。
【0051】なお、カーボンブラックの分散性は、TE
Mでカーボンブラックの平均粒径を測定することで評価
した。
Mでカーボンブラックの平均粒径を測定することで評価
した。
【0052】
[実施例1]下記構造式
【0053】
【化4】 の重合体(粘度平均分子量2.56×104)70部、
下記構造式
下記構造式
【0054】
【化5】 の重合体(粘度平均分子量3.31×104)25部、
及び比表面積800m2/gのケッチェンブラックEC
(ケッチェンブラックインターナショナル社製)5重量
部をベント付二軸押出機を用いてペレット化した。得ら
れたペレットを圧縮成形して厚さ約100μmの樹脂フ
ィルムを作成した。
及び比表面積800m2/gのケッチェンブラックEC
(ケッチェンブラックインターナショナル社製)5重量
部をベント付二軸押出機を用いてペレット化した。得ら
れたペレットを圧縮成形して厚さ約100μmの樹脂フ
ィルムを作成した。
【0055】得られた樹脂フィルムの体積抵抗率は8.
7×1014[Ω・cm]であった。またカーボンブラッ
クの分散性は非常に良く、平均粒径を観察したところ
0.3μmであった。
7×1014[Ω・cm]であった。またカーボンブラッ
クの分散性は非常に良く、平均粒径を観察したところ
0.3μmであった。
【0056】またこの樹脂フィルムの潤滑性を評価する
ために、表面性試験機(HEIDON−14、新東科学
(株)製)を用いて、荷重10gの時のウレタンブレー
ドに対する滑り性を測定した。その結果、センサーの出
力値は、ポリエチレンフタレートフィルムの出力値を1
とすると、0.39であった。なおこの場合、センサー
の出力値が小さい方が滑り抵抗が小さい、即ち潤滑性が
高いことを示す。
ために、表面性試験機(HEIDON−14、新東科学
(株)製)を用いて、荷重10gの時のウレタンブレー
ドに対する滑り性を測定した。その結果、センサーの出
力値は、ポリエチレンフタレートフィルムの出力値を1
とすると、0.39であった。なおこの場合、センサー
の出力値が小さい方が滑り抵抗が小さい、即ち潤滑性が
高いことを示す。
【0057】またこのフィルムの機械的強度を引張り試
験機(今田製作所製SV−55)を用いて測定した。そ
の結果、引張破壊強さは619kg/cm2であった。
験機(今田製作所製SV−55)を用いて測定した。そ
の結果、引張破壊強さは619kg/cm2であった。
【0058】さらにこの樹脂フィルムの耐油性を試験す
るためにフィルム上にユニウエイ180(日本石油製)
を塗布し、一週間放置した後、上述の引張試験により機
械的強度を測定した。その結果、引張破壊強さは578
kg/cm2であった。
るためにフィルム上にユニウエイ180(日本石油製)
を塗布し、一週間放置した後、上述の引張試験により機
械的強度を測定した。その結果、引張破壊強さは578
kg/cm2であった。
【0059】上記樹脂フィルムを用いて、図1に示され
るような転写ドラムを作成した。即ち、図1に示す転写
材坦持部材11として、前記樹脂フィルムを2つのアル
ミニウムシリンダ12,13の間に張架して転写ドラム
10を作成した。転写材坦持部材11の両端部は転写ド
ラム10を構成する2つのアルミニウムシリンダ12,
13を連結する連結部14上に固定した。
るような転写ドラムを作成した。即ち、図1に示す転写
材坦持部材11として、前記樹脂フィルムを2つのアル
ミニウムシリンダ12,13の間に張架して転写ドラム
10を作成した。転写材坦持部材11の両端部は転写ド
ラム10を構成する2つのアルミニウムシリンダ12,
13を連結する連結部14上に固定した。
【0060】本実施例においては、転写ドラム10の直
径を160mm、移動速度を160mm/secと設定
した。同時に感光ドラム33などの移動スピードである
プロセススピードを160mm/secとした。また転
写用コロナ放電器21の開口幅は19mmに、放電ワイ
ヤー25と感光ドラム33の外周面との距離は10.5
mmに、放電ワイヤー25と転写用コロナ放電器21の
シールド板底面との距離は16mmに、それぞれ設定し
た。
径を160mm、移動速度を160mm/secと設定
した。同時に感光ドラム33などの移動スピードである
プロセススピードを160mm/secとした。また転
写用コロナ放電器21の開口幅は19mmに、放電ワイ
ヤー25と感光ドラム33の外周面との距離は10.5
mmに、放電ワイヤー25と転写用コロナ放電器21の
シールド板底面との距離は16mmに、それぞれ設定し
た。
【0061】また押圧部材27としてはポリエチレンテ
レフタレート樹脂フィルムを用いた。
レフタレート樹脂フィルムを用いた。
【0062】本実施例においては、図3に示されるよう
な画像形成装置にてマイナス極性に帯電され感光ドラム
33に潜像を形成し、平均粒径8μmのトナーを用いて
反転現像にてトナー画像を得た。この時、トナーは樹脂
を色材その他微量の帯電制御性や潤滑性を向上させるた
めの添加剤などにより構成され、現像器中でキャリヤ粒
子と摩擦帯電されてマイナス極性に帯電するものであっ
た。
な画像形成装置にてマイナス極性に帯電され感光ドラム
33に潜像を形成し、平均粒径8μmのトナーを用いて
反転現像にてトナー画像を得た。この時、トナーは樹脂
を色材その他微量の帯電制御性や潤滑性を向上させるた
めの添加剤などにより構成され、現像器中でキャリヤ粒
子と摩擦帯電されてマイナス極性に帯電するものであっ
た。
【0063】その後、このトナー画像を上記構成の転写
装置により転写材に転写した。次いで転写材は転写ドラ
ム10より分離し、定着器にて定着した。
装置により転写材に転写した。次いで転写材は転写ドラ
ム10より分離し、定着器にて定着した。
【0064】本実施例においては、転写ドラム10の転
写材坦持部材11の表面をウレタンブレードを有するク
リーニング装置35a、及びクリーニング補助手段35
bによりクリーニングした。
写材坦持部材11の表面をウレタンブレードを有するク
リーニング装置35a、及びクリーニング補助手段35
bによりクリーニングした。
【0065】上記構成の多色電子写真複写装置にて10
000枚の画像出し耐久テストを行った。その結果初期
画像は転写ムラなどのない良好な画像であり、耐久後も
初期と同様の良好な画像を得ることができた。
000枚の画像出し耐久テストを行った。その結果初期
画像は転写ムラなどのない良好な画像であり、耐久後も
初期と同様の良好な画像を得ることができた。
【0066】[実施例2]実施例1で用いたポリマーの
代わりに下記の構造式を有する重合体
代わりに下記の構造式を有する重合体
【0067】
【化6】 (粘度平均分子量2.21×104)を40部、および
下記構造式の重合体
下記構造式の重合体
【0068】
【化7】 (粘度平均分子量2.56×104)を55部を用いた
以外は実施例1と同様にして転写材担持部材を作成し、
実施例1と同様に評価した。
以外は実施例1と同様にして転写材担持部材を作成し、
実施例1と同様に評価した。
【0069】その結果を表7に示す。
【0070】[実施例3]実施例1で用いたポリマーの
代わりに、下記の構造式を有する重合体
代わりに、下記の構造式を有する重合体
【0071】
【化8】 (粘度平均分子量2.86×104)を35部、および
下記構造式の重合体
下記構造式の重合体
【0072】
【化9】 (粘度平均分子量3.01×104)を60部用いた以
外は実施例1と同様に転写材担持部材を作成し、実施例
1と同様に評価した。
外は実施例1と同様に転写材担持部材を作成し、実施例
1と同様に評価した。
【0073】その結果を表7に示す。
【0074】[実施例4]実施例1で用いたポリマーの
代わりに、下記の構造式を有する重合体
代わりに、下記の構造式を有する重合体
【0075】
【化10】 (粘度平均分子量2.39×104)を25部、および
下記構造式の重合体
下記構造式の重合体
【0076】
【化11】 (粘度平均分子量3.05×104)を70部用いた以
外は実施例1と同様に転写材担持部材を作成し、実施例
1と同様に評価した。
外は実施例1と同様に転写材担持部材を作成し、実施例
1と同様に評価した。
【0077】その結果を表7に示す。
【0078】[比較例1]実施例1で用いたポリカーボ
ネート樹脂2種の代わりに、ポリカーボネートZ樹脂
(粘度平均分子量2.49×104)を用いた以外は、
実施例1と同様にして転写材担持部材を作成し、実施例
1と同様に評価した。
ネート樹脂2種の代わりに、ポリカーボネートZ樹脂
(粘度平均分子量2.49×104)を用いた以外は、
実施例1と同様にして転写材担持部材を作成し、実施例
1と同様に評価した。
【0079】その結果を表7に示す。
【0080】[実施例5]実施例1で用いたポリマーの
代わりに、下記の構造式を有する重合体
代わりに、下記の構造式を有する重合体
【0081】
【化12】 (粘度平均分子量2.07×104)を30部、および
下記構造式の重合体
下記構造式の重合体
【0082】
【化13】 (粘度平均分子量2.09×104)を64部用い、ケ
ッチェンブラックの量を6重量部、膜厚110μmとし
た以外は実施例1と同様にして転写材担持部材を作成し
た。
ッチェンブラックの量を6重量部、膜厚110μmとし
た以外は実施例1と同様にして転写材担持部材を作成し
た。
【0083】この樹脂フィルムの体積抵抗率、カーボン
ブラックの分散性及び表面潤滑性を実施例1と同様にし
て評価した。その結果を表7に示す。
ブラックの分散性及び表面潤滑性を実施例1と同様にし
て評価した。その結果を表7に示す。
【0084】またこの樹脂フィルムを熱融着によりエン
ドレスベルト状に成形し、図4で示される画像形成装置
と実施例1で用いたトナーと同様のトナーを用いてその
画像を評価したところ、転写ムラなどのない良好な画像
を得ることができた。
ドレスベルト状に成形し、図4で示される画像形成装置
と実施例1で用いたトナーと同様のトナーを用いてその
画像を評価したところ、転写ムラなどのない良好な画像
を得ることができた。
【0085】更に上記電子写真複写装置にて10000
枚の画像出しテストを行った。その結果、耐久後も初期
と同様のムラのない安定した画像を得ることができた。
枚の画像出しテストを行った。その結果、耐久後も初期
と同様のムラのない安定した画像を得ることができた。
【0086】[実施例6]実施例5で用いたポリマーの
代わりに、下記の構造式を有する重合体
代わりに、下記の構造式を有する重合体
【0087】
【化14】 (粘度平均分子量2.36×104)を40部、および
下記構造式の重合体
下記構造式の重合体
【0088】
【化15】 (粘度平均分子量3.05×104)を55部用いた以
外は実施例5と同様に転写材担持部材を作成し、実施例
5と同様に評価した。
外は実施例5と同様に転写材担持部材を作成し、実施例
5と同様に評価した。
【0089】その結果を表7に示す。
【0090】[実施例7]実施例5で用いたポリマーの
代わりに、下記の構造式を有する重合体
代わりに、下記の構造式を有する重合体
【0091】
【化16】 (粘度平均分子量3.00×104)を30部、および
下記構造式の重合体
下記構造式の重合体
【0092】
【化17】 (粘度平均分子量4.95×104)を65部用いた以
外は実施例5と同様に転写材担持部材を作成し、実施例
5と同様に評価した。
外は実施例5と同様に転写材担持部材を作成し、実施例
5と同様に評価した。
【0093】その結果を表7に示す。
【0094】[実施例8]実施例5で用いたポリマーの
代わりに、下記の構造式を有する重合体
代わりに、下記の構造式を有する重合体
【0095】
【化18】 (粘度平均分子量2.06×104)を50部、および
下記構造式の重合体
下記構造式の重合体
【0096】
【化19】 (粘度平均分子量3.05×104)を45部用いた以
外は実施例5と同様に転写材担持部材を作成し、実施例
5と同様に評価した。
外は実施例5と同様に転写材担持部材を作成し、実施例
5と同様に評価した。
【0097】[比較例2]実施例5で用いたポリカーボ
ネート樹脂2種の代わりに、下記式
ネート樹脂2種の代わりに、下記式
【0098】
【化20】 で示される構造を有する重合体(重量平均分子量2.0
5×104)を用いた他は実施例5と同様にして転写材
担持部材を作成し、実施例5と同様に評価した。
5×104)を用いた他は実施例5と同様にして転写材
担持部材を作成し、実施例5と同様に評価した。
【0099】その結果を表7に示す。
【0100】
【表7】
【0101】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の転写材坦
持部材は、一般式(1)および(2)でそれぞれ表され
る構造を有する少なくとも2種の重合体とカーボンブラ
ックとを含有することにより、表面の機械的強度、耐油
性、耐摩耗性、潤滑性に優れており、また電気的特性に
も優れているので、この転写材坦持部材を用いた画像形
成装置により、繰り返し耐久しても常に良好な転写が行
われ、常に安定で良好な画像を得ることができる。
持部材は、一般式(1)および(2)でそれぞれ表され
る構造を有する少なくとも2種の重合体とカーボンブラ
ックとを含有することにより、表面の機械的強度、耐油
性、耐摩耗性、潤滑性に優れており、また電気的特性に
も優れているので、この転写材坦持部材を用いた画像形
成装置により、繰り返し耐久しても常に良好な転写が行
われ、常に安定で良好な画像を得ることができる。
【図1】本発明の一実施例による転写材坦持部材を備え
た画像形成装置の断面図。
た画像形成装置の断面図。
【図2】図1の画像形成装置に設けられた転写装置の要
部の断面図。
部の断面図。
【図3】図2の転写装置の斜視図。
【図4】本発明の他の実施例による転写材坦持部材を備
えた画像形成装置の断面図。
えた画像形成装置の断面図。
10 転写ドラム 11 転写材坦持部材 12,13 シリンダ 14 連結部 15 転写材グリッパ 21 転写用放電器 23 内側除電用放電器 22,24 外側除電用放電器 31 回転式現像装置 33 感光ドラム 34 一次帯電器 37 クリーニング装置 38 搬送ベルト 39 定着器 40 転写材坦持部材 41a〜41d 感光ドラム 42a〜42d 1次帯電器 43a〜43d 露光手段 44a〜44d 現像器 45a〜45d 転写帯電器 46a〜46d,47a〜47d 除電放電器 48a〜48d クリーニング装置
Claims (4)
- 【請求項1】 下記式(1)及び(2) 【化1】 (式中、R1〜R28は水素原子、アルキル基、アリール
基、又はハロゲン原子を示し、R29はアルキレン基、R
30は炭素数1〜15のアルキレン基、アリーレン基、ア
ルキル置換アリーレン基、Aは2官能基を示し、W,
X,Y,Zは共重合比を表し、nは1以上の整数を表
す。)でそれぞれ表される重合体、及び導電性カーボン
ブラックを含有することを特徴とする転写材担持部材。 - 【請求項2】 前記導電性カーボンブラックの含有量が
前記転写材担持部材100重量部に対し、0.1〜30
重量部である請求項1記載の転写材担持部材。 - 【請求項3】 画像担持体及び転写材担持部材を有する
画像形成装置において、該転写材担持部材が下記式
(1)及び(2) 【化2】 (式中、R1〜R28は水素原子、アルキル基、アリール
基、又はハロゲン原子を示し、R29はアルキレン基、R
30は炭素数1〜15のアルキレン基、アリーレン基、ア
ルキル置換アリーレン基、Aは2官能基を示し、W,
X,Y,Zは共重合比を表し、nは1以上の整数を表
す。)でそれぞれ表される重合体、及び少なくとも導電
性カーボンブラックを含有することを特徴とする画像形
成装置。 - 【請求項4】 前記導電性カーボンブラックの含有量が
前記転写材担持部材100重量部に対し、0.1〜30
重量部である請求項3記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19280092A JPH0619330A (ja) | 1992-06-29 | 1992-06-29 | 転写材担持部材及びそれを用いた画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19280092A JPH0619330A (ja) | 1992-06-29 | 1992-06-29 | 転写材担持部材及びそれを用いた画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0619330A true JPH0619330A (ja) | 1994-01-28 |
Family
ID=16297202
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19280092A Pending JPH0619330A (ja) | 1992-06-29 | 1992-06-29 | 転写材担持部材及びそれを用いた画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0619330A (ja) |
-
1992
- 1992-06-29 JP JP19280092A patent/JPH0619330A/ja active Pending
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