JPH0934268A - 転写材担持部材及び画像形成装置 - Google Patents
転写材担持部材及び画像形成装置Info
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- JPH0934268A JPH0934268A JP18183495A JP18183495A JPH0934268A JP H0934268 A JPH0934268 A JP H0934268A JP 18183495 A JP18183495 A JP 18183495A JP 18183495 A JP18183495 A JP 18183495A JP H0934268 A JPH0934268 A JP H0934268A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 画像特性、機械的特性及び耐久性に優れた転
写材担持部材を提供する。 【解決手段】 式〔I〕(Aはアルキリデン等、R1 〜
R4 はアルキル等)及び式〔II〕(R5 はアルキレン
等、R6 ,R7 はアルキル等)の構成単位を有する共重
合体及び導電性粉体を含有し、かつ式〔III 〕(Bはア
ルキリデン等、R8〜R15はハロゲン等、R16,R17は
アリール等)の化合物を含有する転写材担持部材、並び
に画像担持体及び該転写材担持部材を有する画像形成装
置。 【化31】
写材担持部材を提供する。 【解決手段】 式〔I〕(Aはアルキリデン等、R1 〜
R4 はアルキル等)及び式〔II〕(R5 はアルキレン
等、R6 ,R7 はアルキル等)の構成単位を有する共重
合体及び導電性粉体を含有し、かつ式〔III 〕(Bはア
ルキリデン等、R8〜R15はハロゲン等、R16,R17は
アリール等)の化合物を含有する転写材担持部材、並び
に画像担持体及び該転写材担持部材を有する画像形成装
置。 【化31】
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は転写材担持体及び画
像形成装置に関するものであり、特に電子写真方式ある
いは静電記録方式などにより形成された画像担持体上の
トナー像を転写材に転写する転写材担持部材、及び該転
写材担持部材を有する画像形成装置に関するものであ
る。このような画像形成装置としては、白黒、モノカラ
ー、あるいはフルカラーの電子写真複写機、プリンタ
ー、その他種々の記録機器などがある。
像形成装置に関するものであり、特に電子写真方式ある
いは静電記録方式などにより形成された画像担持体上の
トナー像を転写材に転写する転写材担持部材、及び該転
写材担持部材を有する画像形成装置に関するものであ
る。このような画像形成装置としては、白黒、モノカラ
ー、あるいはフルカラーの電子写真複写機、プリンタ
ー、その他種々の記録機器などがある。
【0002】
【従来の技術】従来より画像担持体上の画像を転写材に
転写するときに用いられる転写材担持部材としては様々
なものがある。例えば、帯電−像露光−トナー現像−転
写−クリーニングといった像形成手段を有する電子写真
装置においては、感光体上のトナー画像を転写材(例え
ば紙)に転写する手段として図1及び図2に示されるよ
うな転写ドラム及び転写装置が挙げられる。
転写するときに用いられる転写材担持部材としては様々
なものがある。例えば、帯電−像露光−トナー現像−転
写−クリーニングといった像形成手段を有する電子写真
装置においては、感光体上のトナー画像を転写材(例え
ば紙)に転写する手段として図1及び図2に示されるよ
うな転写ドラム及び転写装置が挙げられる。
【0003】転写ドラム10は両端に配置されたシリン
ダ12、13とこれらのシリンダを連結する連結部14
とから構成される支持体を有し、この支持体の外周面開
口域には転写材担持部材11が張設される。また前記連
結部14には、給紙装置から送給された転写材を把持す
る転写材グリッパ15を有する。更に、転写ドラム10
の内側及び外側には転写用放電器21、及び除電手段を
構成する内側除電用放電器23及び外側除電用放電器2
2、24が配置される。
ダ12、13とこれらのシリンダを連結する連結部14
とから構成される支持体を有し、この支持体の外周面開
口域には転写材担持部材11が張設される。また前記連
結部14には、給紙装置から送給された転写材を把持す
る転写材グリッパ15を有する。更に、転写ドラム10
の内側及び外側には転写用放電器21、及び除電手段を
構成する内側除電用放電器23及び外側除電用放電器2
2、24が配置される。
【0004】転写工程において、転写材担持部材11に
は転写材の搬送、転写帯電、除電及びクリーニングなど
様々な機械的あるいは電気的外力が加えられるため、こ
れら外力に対する耐久性、即ち機械的強度、耐摩耗性や
電気的耐久性、更にはクリーニング部材などに対する潤
滑性に優れるといった特性が要求される。
は転写材の搬送、転写帯電、除電及びクリーニングなど
様々な機械的あるいは電気的外力が加えられるため、こ
れら外力に対する耐久性、即ち機械的強度、耐摩耗性や
電気的耐久性、更にはクリーニング部材などに対する潤
滑性に優れるといった特性が要求される。
【0005】従来、転写材担持部材としてはテフロン、
ポリエステル、ポリフッ化ビニリデン、トリアセテート
及びポリカーボネートなどの樹脂フィルムが用いられて
いた。しかし、これらの樹脂フィルムを転写材担持部材
として用いた場合、転写直後に転写材が感光ドラムより
剥離される時に剥離放電が生じ、転写材がこの剥離放電
に起因して帯電し、この帯電電荷は逃げることができず
に転写材及び転写材担持部材に保持されてしまい転写材
上のトナー画像が乱れたり、次回の転写帯電が均一に行
われない場合があった。このような場合、転写電流値の
精密な制御、あるいは転写材担持部材上の残留電荷を逆
帯電またはAC帯電により消去するなど、転写条件の厳
密な設定が必要であった。
ポリエステル、ポリフッ化ビニリデン、トリアセテート
及びポリカーボネートなどの樹脂フィルムが用いられて
いた。しかし、これらの樹脂フィルムを転写材担持部材
として用いた場合、転写直後に転写材が感光ドラムより
剥離される時に剥離放電が生じ、転写材がこの剥離放電
に起因して帯電し、この帯電電荷は逃げることができず
に転写材及び転写材担持部材に保持されてしまい転写材
上のトナー画像が乱れたり、次回の転写帯電が均一に行
われない場合があった。このような場合、転写電流値の
精密な制御、あるいは転写材担持部材上の残留電荷を逆
帯電またはAC帯電により消去するなど、転写条件の厳
密な設定が必要であった。
【0006】このような欠点を改良するために特開昭6
0−10625号公報に示されているように、転写材担
持部材に用いる樹脂にカーボンブラックを分散して樹脂
フィルムの体積抵抗を任意にコントロールする方法が試
みられている。しかし、従来転写材担持部材に使用され
ている樹脂にカーボンブラックを分散した場合、樹脂中
にカーボンブラックを均一に分散することは非常に困難
なことであり、上記のカーボン分散樹脂フィルムの体積
抵抗を広範囲で測定した場合は目標とする抵抗値を示し
ていても、微小部分の抵抗値はカーボンブラックの分散
不良により不均一となっていた。このフィルムを転写材
担持部材に用いた場合はフィルムの抵抗が不均一である
ため、転写ムラや転写ヌケなどによる画像欠陥が生じ易
かった。
0−10625号公報に示されているように、転写材担
持部材に用いる樹脂にカーボンブラックを分散して樹脂
フィルムの体積抵抗を任意にコントロールする方法が試
みられている。しかし、従来転写材担持部材に使用され
ている樹脂にカーボンブラックを分散した場合、樹脂中
にカーボンブラックを均一に分散することは非常に困難
なことであり、上記のカーボン分散樹脂フィルムの体積
抵抗を広範囲で測定した場合は目標とする抵抗値を示し
ていても、微小部分の抵抗値はカーボンブラックの分散
不良により不均一となっていた。このフィルムを転写材
担持部材に用いた場合はフィルムの抵抗が不均一である
ため、転写ムラや転写ヌケなどによる画像欠陥が生じ易
かった。
【0007】また、樹脂中にカーボンブラックなどの導
電性粒子を分散させたフィルムは硬く、もろくなるとい
う問題があった。
電性粒子を分散させたフィルムは硬く、もろくなるとい
う問題があった。
【0008】従来、柔軟性を得るためには、可塑剤を添
加する方法が知られているが、環境条件が変化した時
に、抵抗値の変化が大きくなるという問題があった。ま
た可塑剤が凝集し、画像欠陥を生じるという問題があっ
た。
加する方法が知られているが、環境条件が変化した時
に、抵抗値の変化が大きくなるという問題があった。ま
た可塑剤が凝集し、画像欠陥を生じるという問題があっ
た。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は上記の
特性を満たし、常に良好な画像を得られ、更に機械的強
度に優れた転写材担持部材及び該転写材担持部材を有す
る画像形成装置を提供することにある。
特性を満たし、常に良好な画像を得られ、更に機械的強
度に優れた転写材担持部材及び該転写材担持部材を有す
る画像形成装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、下
記一般式〔I〕
記一般式〔I〕
【0011】
【化7】 (式中、Aは炭素数1〜10の直鎖、分岐鎖あるいは環
状のアルキリデン基、アリール置換アルキリデン基、ア
リーレンジアルキリデン基、−O−、−S−、−CO
−、−SO−または−SO2 −を示し、R1 乃至R4 は
水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜4のアルキル基、
またはアルケニル基を示す。)で示される構成単位及び
下記一般式〔II〕
状のアルキリデン基、アリール置換アルキリデン基、ア
リーレンジアルキリデン基、−O−、−S−、−CO
−、−SO−または−SO2 −を示し、R1 乃至R4 は
水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜4のアルキル基、
またはアルケニル基を示す。)で示される構成単位及び
下記一般式〔II〕
【0012】
【化8】 (式中、R5 は炭素数2〜6のアルキレン基、またはア
ルキリデン基、R6 及びR7 は炭素数1〜3のアルキル
基、フェニル基または置換フェニル基、kは1〜200
の整数を示す。)で示される構成単位を有する共重合体
であり、かつ一般式〔II〕で示される構成単位が該共重
合体の全重量に対し、0.1〜50重量%である共重合
体、及び導電性粉体を含有し、少なくとも一般式〔III
〕
ルキリデン基、R6 及びR7 は炭素数1〜3のアルキル
基、フェニル基または置換フェニル基、kは1〜200
の整数を示す。)で示される構成単位を有する共重合体
であり、かつ一般式〔II〕で示される構成単位が該共重
合体の全重量に対し、0.1〜50重量%である共重合
体、及び導電性粉体を含有し、少なくとも一般式〔III
〕
【0013】
【化9】 (式中、Bは炭素数1〜10の直鎖、分岐鎖あるいは環
状のアルキリデン基、アリール置換アルキリデン基、ア
リーレンジアルキリデン基、−O−、−S−、−CO
−、−SO−または−SO2 −を示し、R8 乃至R15は
ハロゲン原子、水素原子またはアルキル基を示し、R16
及びR17は水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アル
ケニル基、環状アルキル基、アリール基またはアラルキ
ル基を示し、nは1以上の整数であり、n>1のときは
各繰り返し単位間におけるB及びR8乃至R15は同一で
も違っていてもよい)で示される化合物を同時に含有す
ることを特徴とする転写材担持部材である。
状のアルキリデン基、アリール置換アルキリデン基、ア
リーレンジアルキリデン基、−O−、−S−、−CO
−、−SO−または−SO2 −を示し、R8 乃至R15は
ハロゲン原子、水素原子またはアルキル基を示し、R16
及びR17は水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アル
ケニル基、環状アルキル基、アリール基またはアラルキ
ル基を示し、nは1以上の整数であり、n>1のときは
各繰り返し単位間におけるB及びR8乃至R15は同一で
も違っていてもよい)で示される化合物を同時に含有す
ることを特徴とする転写材担持部材である。
【0014】また、本発明は、上記転写材担持部材を有
する画像形成装置である。
する画像形成装置である。
【0015】本発明に用いられる共重合体は、下記一般
式〔IV〕
式〔IV〕
【0016】
【化10】 (式中、R1 乃至R4 は前記のものと同じ。)で示され
る構造を有するビスフェノールと下記一般式〔V〕
る構造を有するビスフェノールと下記一般式〔V〕
【0017】
【化11】 (式中、R5 乃至R7 は前記のものと同じ。)で示され
る構造を有するビスフェノールをホスゲン、炭酸エステ
ルまたはクロロホーメートなどの存在下、界面重合させ
ることによって得ることができる。
る構造を有するビスフェノールをホスゲン、炭酸エステ
ルまたはクロロホーメートなどの存在下、界面重合させ
ることによって得ることができる。
【0018】本発明においては、一般式〔II〕で示され
る構成単位は共重合体の全重量の0.1〜50重量%で
あり、好ましくは0.1〜30重量%である。また、k
は1〜200の整数を示し、好ましくは5〜100を示
す。R5 としてはエチレン、プロピレン、イソプロピレ
ン、ブチレン、ペンチレン及びヘキシレンなどが挙げら
れるが、特にはエチレン、プロピレン及びイソプロピレ
ンが好ましい。
る構成単位は共重合体の全重量の0.1〜50重量%で
あり、好ましくは0.1〜30重量%である。また、k
は1〜200の整数を示し、好ましくは5〜100を示
す。R5 としてはエチレン、プロピレン、イソプロピレ
ン、ブチレン、ペンチレン及びヘキシレンなどが挙げら
れるが、特にはエチレン、プロピレン及びイソプロピレ
ンが好ましい。
【0019】以下に一般式〔IV〕で示されるビスフェノ
ールの具体例を示すが、本発明に用いられるビスフェノ
ールはこれらに限定されるものではない。例示化合物N
o.
ールの具体例を示すが、本発明に用いられるビスフェノ
ールはこれらに限定されるものではない。例示化合物N
o.
【0020】
【化12】
【0021】
【化13】
【0022】
【化14】
【0023】
【化15】
【0024】
【化16】 上述の化合物の中では特に例示化合物No.3、8、1
6、19及び21が好ましい。
6、19及び21が好ましい。
【0025】次に、本発明に用いられるポリオルガノシ
ロキサン(一般式〔V〕)の具体例を示すが、これらに
限られるものではない。 例示化合物No.
ロキサン(一般式〔V〕)の具体例を示すが、これらに
限られるものではない。 例示化合物No.
【0026】
【化17】
【0027】
【化18】
【0028】導電性粉体としては、公知の金属微粉体、
金属酸化物、導電性カーボンブラックなどが挙げられ
る。
金属酸化物、導電性カーボンブラックなどが挙げられ
る。
【0029】導電性粉体の添加量は本発明の共重合体1
00重量部に対して0.1〜30重量部である。導電性
粉体を配合する方法はそれ自体公知の方法、例えばコポ
リカーボネート粉末と導電性粉体とを単純ブレンドする
ことができる。溶融混練はバッチ、連続のいずれも可能
である。
00重量部に対して0.1〜30重量部である。導電性
粉体を配合する方法はそれ自体公知の方法、例えばコポ
リカーボネート粉末と導電性粉体とを単純ブレンドする
ことができる。溶融混練はバッチ、連続のいずれも可能
である。
【0030】本発明の転写材担持部材には所望に応じ
て、従来ポリカーボネート樹脂に公知の種々の添加剤類
が配合可能であり、例えば安定剤としては特に亜リン
酸、またはホスファイトが好適である。また離型剤とし
ては飽和脂肪酸のモノマーあるいは多価アルコールのエ
ステルが挙げられ、ステアリルステアレート、ベヘニル
ベヘネート、ペンタエリスリトールテトラステアレー
ト、ジペンタエリスリトールヘキサオクトエートなどが
好適なものとして例示される。
て、従来ポリカーボネート樹脂に公知の種々の添加剤類
が配合可能であり、例えば安定剤としては特に亜リン
酸、またはホスファイトが好適である。また離型剤とし
ては飽和脂肪酸のモノマーあるいは多価アルコールのエ
ステルが挙げられ、ステアリルステアレート、ベヘニル
ベヘネート、ペンタエリスリトールテトラステアレー
ト、ジペンタエリスリトールヘキサオクトエートなどが
好適なものとして例示される。
【0031】また、本発明の共重合体は一般式〔I〕で
示される構成単位を2種以上含有してもよく、一般式
〔II〕で示される構成単位を2種以上含有してもよい。
示される構成単位を2種以上含有してもよく、一般式
〔II〕で示される構成単位を2種以上含有してもよい。
【0032】また、一般式〔I〕及び〔II〕で示される
構成単位以外の単量体成分と共重合化することもでき
る。
構成単位以外の単量体成分と共重合化することもでき
る。
【0033】更に、本発明の共重合体を他の樹脂と混合
して用いることもできる。
して用いることもできる。
【0034】次に、本発明における一般式〔III 〕で示
される化合物(以下、化合物〔III〕ともいう)は、前
記一般式〔I〕及び〔II〕の構成単位を有する共重合体
と同様に、ビスフェノールを重合することにより得るこ
とができるが、一般式〔III〕中のnは1〜30の範囲
であることが好ましく、特には3〜15であることが好
ましい。nが2以上のときはB及びR8 〜R15が同じで
ある1種類の単量体から構成されていても、異なる複数
の単量体から構成されていてもよい。また、化合物[II
I ]はハロゲン原子を有していることが好ましく、添加
量は一般式〔I〕及び〔II〕の構成単位を有する共重合
体100重量部に対し0.1〜30重量部であることが
好ましく、特には3〜15重量部であることが好まし
い。また化合物[III ]を同時に2種類以上含有しても
よい。
される化合物(以下、化合物〔III〕ともいう)は、前
記一般式〔I〕及び〔II〕の構成単位を有する共重合体
と同様に、ビスフェノールを重合することにより得るこ
とができるが、一般式〔III〕中のnは1〜30の範囲
であることが好ましく、特には3〜15であることが好
ましい。nが2以上のときはB及びR8 〜R15が同じで
ある1種類の単量体から構成されていても、異なる複数
の単量体から構成されていてもよい。また、化合物[II
I ]はハロゲン原子を有していることが好ましく、添加
量は一般式〔I〕及び〔II〕の構成単位を有する共重合
体100重量部に対し0.1〜30重量部であることが
好ましく、特には3〜15重量部であることが好まし
い。また化合物[III ]を同時に2種類以上含有しても
よい。
【0035】化合物[III ]に用いられるビスフェノー
ルは前記の本発明の一般式[IV]で使用できるものは全
て使用できるが、必ずしも一般式[IV]と同一の構造の
ものを使用する必要はなく、違っていてもよい。また、
化合物[III ]に用いられるビスフェノールとしては前
記一般式[IV]の例示化合物No.3、8、13、14
及び15が好ましい。
ルは前記の本発明の一般式[IV]で使用できるものは全
て使用できるが、必ずしも一般式[IV]と同一の構造の
ものを使用する必要はなく、違っていてもよい。また、
化合物[III ]に用いられるビスフェノールとしては前
記一般式[IV]の例示化合物No.3、8、13、14
及び15が好ましい。
【0036】また、一般式[III ]のR16及びR17は、
ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基などの置換基
を有していてもよい。R16及びR17の具体例を以下に示
すが、本発明に用いられるものはこれらに限定されるも
のではない。 例示構造No.
ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基などの置換基
を有していてもよい。R16及びR17の具体例を以下に示
すが、本発明に用いられるものはこれらに限定されるも
のではない。 例示構造No.
【0037】
【化19】
【0038】
【化20】
【0039】
【化21】
【0040】本発明に用いられる化合物〔III 〕は、一
般式〔I〕及び〔II〕の共重合体に対する相溶性に優れ
ている。
般式〔I〕及び〔II〕の共重合体に対する相溶性に優れ
ている。
【0041】また、一般のポリカーボネート樹脂に導電
性粒子を分散させた場合や、これらに更に化合物〔III
〕を加えた場合よりも優れた機械的強度と優れた画像
特性を有する。
性粒子を分散させた場合や、これらに更に化合物〔III
〕を加えた場合よりも優れた機械的強度と優れた画像
特性を有する。
【0042】また、本発明の導電性粉体分散フィルム
は、広範囲にわたって抵抗ムラが非常に小さく、抵抗の
コントロールも容易となり、かかるフィルムを転写材担
持部材に用いると、特に多色画像形成のようにトナー画
像を重ねて転写するために大きな転写電圧を用いなくて
はならない場合においても、常にムラのない安定した転
写電界を得ることができ、転写ムラのない良好な画像を
得ることができる。また、転写材担持部材上の電位ムラ
の影響が出易い、所謂小粒径のトナーを用いる場合にも
本発明の転写材担持部材は特に有効である。
は、広範囲にわたって抵抗ムラが非常に小さく、抵抗の
コントロールも容易となり、かかるフィルムを転写材担
持部材に用いると、特に多色画像形成のようにトナー画
像を重ねて転写するために大きな転写電圧を用いなくて
はならない場合においても、常にムラのない安定した転
写電界を得ることができ、転写ムラのない良好な画像を
得ることができる。また、転写材担持部材上の電位ムラ
の影響が出易い、所謂小粒径のトナーを用いる場合にも
本発明の転写材担持部材は特に有効である。
【0043】更に、本発明の転写材担持部材は優れた機
械的強度や潤滑性を有するため、画像形成装置内で繰り
返し使用された後も十分に本発明の効果を発揮すること
ができる。
械的強度や潤滑性を有するため、画像形成装置内で繰り
返し使用された後も十分に本発明の効果を発揮すること
ができる。
【0044】また、本発明の転写材担持部材は、良好な
画像が得られるばかりでなく、生産安定性についても非
常に優れている。
画像が得られるばかりでなく、生産安定性についても非
常に優れている。
【0045】本発明に用いられる導電性粉体分散樹脂フ
ィルムは押出成形、射出成形などの方法により成形され
ることができる。かかる樹脂フィルムの体積抵抗率は1
×102 〜1×1017〔Ω・cm〕が好ましく、比誘電
率は2.5以上であることが好ましい。形状はシート状
でも、シート端部を熱融着、超音波融着及び接着剤によ
る接着などの手段によリエンドレスベルト状としてもよ
く、用いる画像形成装置によって任意の最も好ましい形
状にするのがよい。フィルムの膜厚は体積抵抗や比誘電
率によって異なるが50〜300μm、特には70〜2
00μmが好ましい。
ィルムは押出成形、射出成形などの方法により成形され
ることができる。かかる樹脂フィルムの体積抵抗率は1
×102 〜1×1017〔Ω・cm〕が好ましく、比誘電
率は2.5以上であることが好ましい。形状はシート状
でも、シート端部を熱融着、超音波融着及び接着剤によ
る接着などの手段によリエンドレスベルト状としてもよ
く、用いる画像形成装置によって任意の最も好ましい形
状にするのがよい。フィルムの膜厚は体積抵抗や比誘電
率によって異なるが50〜300μm、特には70〜2
00μmが好ましい。
【0046】本発明の転写材担持部材を有する画像形成
装置の態様の具体例を図3及び図4に示す。図3及び図
4に示される画像形成装置はいずれも多色(フルカラ
ー)画像形成装置の例である。
装置の態様の具体例を図3及び図4に示す。図3及び図
4に示される画像形成装置はいずれも多色(フルカラ
ー)画像形成装置の例である。
【0047】まず、図3を参照し簡単に説明する。図3
に示される多色電子写真複写装置には回転自在に軸支さ
れ矢印a方向に回転する画像担持体、すなわち感光ドラ
ム33が配置され、その外周部に画像形成手段が配置さ
れる。画像形成手段は任意の手段とし得るが、本例では
感光ドラム33を均一に帯電する一次帯電器34と、色
分解された光像、またはこれに相当する光像を照射し、
感光ドラム33上に静電潜像を形成する、例えばレーザ
ービーム露光装置などからなる露光手段32と、感光ド
ラム33上の静電潜像を可視画像とする回転式現像装置
31とを具備する。
に示される多色電子写真複写装置には回転自在に軸支さ
れ矢印a方向に回転する画像担持体、すなわち感光ドラ
ム33が配置され、その外周部に画像形成手段が配置さ
れる。画像形成手段は任意の手段とし得るが、本例では
感光ドラム33を均一に帯電する一次帯電器34と、色
分解された光像、またはこれに相当する光像を照射し、
感光ドラム33上に静電潜像を形成する、例えばレーザ
ービーム露光装置などからなる露光手段32と、感光ド
ラム33上の静電潜像を可視画像とする回転式現像装置
31とを具備する。
【0048】回転式現像装置31はイエロー色現像剤、
マゼンタ色現像剤、シアン色現像剤、及びブラック色現
像剤の4色の現像剤を各々収納する4個の現像器31
Y、31M、31C、31Bkと、これら4個の現像器
を保持しかつ回転自在に軸支された略円柱形状の筐体と
からなっている。前記回転式現像装置31は、筐体の回
転によって所望の現像器を感光ドラム33の外周面と対
向する位置に搬送し、感光ドラム上の静電潜像の現像を
行い4色分のフルカラー現像が可能となるように構成さ
れている。
マゼンタ色現像剤、シアン色現像剤、及びブラック色現
像剤の4色の現像剤を各々収納する4個の現像器31
Y、31M、31C、31Bkと、これら4個の現像器
を保持しかつ回転自在に軸支された略円柱形状の筐体と
からなっている。前記回転式現像装置31は、筐体の回
転によって所望の現像器を感光ドラム33の外周面と対
向する位置に搬送し、感光ドラム上の静電潜像の現像を
行い4色分のフルカラー現像が可能となるように構成さ
れている。
【0049】感光ドラム33上の可視画像、すなわちト
ナー像は、転写装置10に担持されて搬送される転写材
Pに転写される。本例において転写装置10は回転自在
に軸支された転写ドラムとされ、以下に上述した構成の
多色電子写真複写装置によるフルカラー画像の形成工程
を簡単に説明する。
ナー像は、転写装置10に担持されて搬送される転写材
Pに転写される。本例において転写装置10は回転自在
に軸支された転写ドラムとされ、以下に上述した構成の
多色電子写真複写装置によるフルカラー画像の形成工程
を簡単に説明する。
【0050】感光ドラム33に一次帯電器34により均
一な帯電を行った後、露光手段32にて画像情報に応じ
た光像Eを照射し、感光ドラム33上に静電潜像が形成
される。該静電潜像は、回転式現像装置31により感光
ドラム33に樹脂を基材としたトナーによりトナー像と
して可視化される。
一な帯電を行った後、露光手段32にて画像情報に応じ
た光像Eを照射し、感光ドラム33上に静電潜像が形成
される。該静電潜像は、回転式現像装置31により感光
ドラム33に樹脂を基材としたトナーによりトナー像と
して可視化される。
【0051】一方、転写材Pはレジストローラ36によ
り画像と同期して転写ドラム10へと送られ、グリッパ
15などによりその先端部を把持され、図中矢印b方向
に搬送される。
り画像と同期して転写ドラム10へと送られ、グリッパ
15などによりその先端部を把持され、図中矢印b方向
に搬送される。
【0052】次いで、感光ドラム33と当接する領域に
おいて転写ドラム10が有する本発明の転写材担持部材
11の背面から転写用放電器21によってトナーと逆極
性のコロナ放電を受けることにより感光ドラム33上の
トナー像が転写材Pに転写される。
おいて転写ドラム10が有する本発明の転写材担持部材
11の背面から転写用放電器21によってトナーと逆極
性のコロナ放電を受けることにより感光ドラム33上の
トナー像が転写材Pに転写される。
【0053】転写材Pは必要回数の転写工程が行われた
後、除電用放電器22,23及び24により除電を受け
つつ分離爪28の作用により転写ドラム10から剥離さ
れ搬送ベルト38により定着器39にて熱による定着を
受けた後、機外に排出される。
後、除電用放電器22,23及び24により除電を受け
つつ分離爪28の作用により転写ドラム10から剥離さ
れ搬送ベルト38により定着器39にて熱による定着を
受けた後、機外に排出される。
【0054】他方、感光ドラム33は表面の残留トナー
をクリーニング装置37で清掃された後再度画像形成プ
ロセスに供せられる。
をクリーニング装置37で清掃された後再度画像形成プ
ロセスに供せられる。
【0055】また、転写ドラム10の転写材担持部材1
1表面も同様にブレードまたはファーブラシなどを有す
るクリーニング装置35a及びクリーニング補助手段3
5bの作用により清掃された後再度、画像形成プロスセ
に供せられる。
1表面も同様にブレードまたはファーブラシなどを有す
るクリーニング装置35a及びクリーニング補助手段3
5bの作用により清掃された後再度、画像形成プロスセ
に供せられる。
【0056】本発明においては、図2に示すように転写
用コロナ放電器21の転写ドラム10の回転方向(矢印
bの方向)下流側シールド板に絶縁性部材26、例えば
ポリカーボネート樹脂板などを設けて、転写コロナのう
ち感光ドラム33方向に向かう転写コロナ量を多くした
構成とすることが好ましい。
用コロナ放電器21の転写ドラム10の回転方向(矢印
bの方向)下流側シールド板に絶縁性部材26、例えば
ポリカーボネート樹脂板などを設けて、転写コロナのう
ち感光ドラム33方向に向かう転写コロナ量を多くした
構成とすることが好ましい。
【0057】また、本発明においては転写材担持部材1
1の導入側から、その移動方向下流側に向けて伸びる、
弾性を有した押圧部材27を設けてもよい。この押圧部
材27は、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ
エステル、ポリエチレンテレフタレートなどの、好まし
くは体積抵抗率が1010Ω・cm以上、特に好ましくは
1014Ω・cm以上であるような合成樹脂フィルムで構
成し、転写部の全域にわたって配設される。
1の導入側から、その移動方向下流側に向けて伸びる、
弾性を有した押圧部材27を設けてもよい。この押圧部
材27は、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ
エステル、ポリエチレンテレフタレートなどの、好まし
くは体積抵抗率が1010Ω・cm以上、特に好ましくは
1014Ω・cm以上であるような合成樹脂フィルムで構
成し、転写部の全域にわたって配設される。
【0058】また、該押圧部材27はそれ自身の持つ弾
性力により転写材担持部材11を押圧し、その転写材担
持部材11側の先端部は転写材Pが感光ドラム33に接
触し終えた位置、もしくは接触を開始する位置、または
極力近接した位置に対応する位置とするのが好ましい。
性力により転写材担持部材11を押圧し、その転写材担
持部材11側の先端部は転写材Pが感光ドラム33に接
触し終えた位置、もしくは接触を開始する位置、または
極力近接した位置に対応する位置とするのが好ましい。
【0059】図4には形状をエンドレスベルト状にした
場合の本発明の転写材担持部材を用いた画像形成装置の
具体例が示されている。
場合の本発明の転写材担持部材を用いた画像形成装置の
具体例が示されている。
【0060】図4に示された画像形成装置は、感光ドラ
ム41a〜41dを有し、その回りに1次帯電器42a
〜42d、露光手段43a〜43d、現像器44a〜4
4d、転写帯電器45a〜45d、除電放電器46a〜
46d及び47a〜47d、感光ドラム用クリーニング
装置48a〜48dが配置され、更にこれらのユニット
を貫通するように感光ドラムの下方にエンドレスベルト
状の本発明の転写材担持部材40が配置され、ウレタン
ブレード49を有する転写材担持部材用クリーニング装
置50が配置される。
ム41a〜41dを有し、その回りに1次帯電器42a
〜42d、露光手段43a〜43d、現像器44a〜4
4d、転写帯電器45a〜45d、除電放電器46a〜
46d及び47a〜47d、感光ドラム用クリーニング
装置48a〜48dが配置され、更にこれらのユニット
を貫通するように感光ドラムの下方にエンドレスベルト
状の本発明の転写材担持部材40が配置され、ウレタン
ブレード49を有する転写材担持部材用クリーニング装
置50が配置される。
【0061】転写材P′は給紙ローラにより給紙された
後、エンドレスベルト状転写材担持部材40により各転
写用放電器45a〜45dが配置された転写部を通して
搬送される。
後、エンドレスベルト状転写材担持部材40により各転
写用放電器45a〜45dが配置された転写部を通して
搬送される。
【0062】以下、実施例にて本発明を更に詳細に説明
する。
する。
【0063】尚、導電性粉体の分散性はTEMで導電性
粉体の平均粒径を測定することで評価した。
粉体の平均粒径を測定することで評価した。
【0064】
(実施例1)下記構造式
【0065】
【化22】 の重合体(粘度平均分子量3.80×1014)90部、
及び比表面積800m2/gのケッチェンブラックEC
(ケッチェンブラックインターナショナル社製)5重量
部、更に
及び比表面積800m2/gのケッチェンブラックEC
(ケッチェンブラックインターナショナル社製)5重量
部、更に
【0066】
【化23】 の化合物5重量部をベント付二軸押出機を用いてペレッ
ト化した。得られたペレットを圧縮成形して厚さ約10
0μmの樹脂フィルムを作成した。
ト化した。得られたペレットを圧縮成形して厚さ約10
0μmの樹脂フィルムを作成した。
【0067】得られた樹脂フィルムの体積抵抗率は4.
6×1014〔Ω・cm〕であった。また、カーボンブラ
ックの分散性は非常に良く平均粒径を観察したところ
0.05μmであった。
6×1014〔Ω・cm〕であった。また、カーボンブラ
ックの分散性は非常に良く平均粒径を観察したところ
0.05μmであった。
【0068】また、この樹脂フィルムの潤滑性を評価す
るために表面性試験機(HEIDON−14、新東科学
(株)製)を用いて荷重10gの時のウレタンブレード
に対する滑り性を測定した。その結果、センサーの出力
値は、ポリエチレンフタレートフィルムの出力値を1と
すると0.22であった。なおこの場合、センサーの出
力値が小さい方が滑り抵抗が小さい、すなわち潤滑性が
高いことを示す。
るために表面性試験機(HEIDON−14、新東科学
(株)製)を用いて荷重10gの時のウレタンブレード
に対する滑り性を測定した。その結果、センサーの出力
値は、ポリエチレンフタレートフィルムの出力値を1と
すると0.22であった。なおこの場合、センサーの出
力値が小さい方が滑り抵抗が小さい、すなわち潤滑性が
高いことを示す。
【0069】また、このフィルムの機械的強度を引張り
試験機(SV−55、(株)今田製作所製)を用いて測
定した。その結果、引張破壊強さは807kg/c
m2 、引張弾性率は6.59×103 kg/cm3 、引
張降伏強さは7.02×102 kg/cm2 であった。
試験機(SV−55、(株)今田製作所製)を用いて測
定した。その結果、引張破壊強さは807kg/c
m2 、引張弾性率は6.59×103 kg/cm3 、引
張降伏強さは7.02×102 kg/cm2 であった。
【0070】上記樹脂フィルムを用いて図1に示される
ような転写ドラムを作成した。すなわち、図1に示す転
写材担持部材11として、前記樹脂フィルムを2つのア
ルミニウムシリンダ12、13の間に張架して転写ドラ
ム10を作成した。転写材担持部材11の両端部は転写
ドラム10を構成する2つのアルミニウムシリンダ1
2、13を連結する連結部14上に固定した。
ような転写ドラムを作成した。すなわち、図1に示す転
写材担持部材11として、前記樹脂フィルムを2つのア
ルミニウムシリンダ12、13の間に張架して転写ドラ
ム10を作成した。転写材担持部材11の両端部は転写
ドラム10を構成する2つのアルミニウムシリンダ1
2、13を連結する連結部14上に固定した。
【0071】本実施例においては転写ドラム10の直径
を160mm、移動速度を160mm/secと設定し
た。同時に感光ドラム33などの移動スピードであるプ
ロセススピードも160mm/secとした。また、転
写用コロナ放電器21の開口幅は19mmに、放電ワイ
ヤー25と感光ドラム33の外周面との距離は10.5
mmに、放電ワイヤー25と転写用コロナ放電器21の
シールド板底面との距離は16mmに、それぞれ設定し
た。
を160mm、移動速度を160mm/secと設定し
た。同時に感光ドラム33などの移動スピードであるプ
ロセススピードも160mm/secとした。また、転
写用コロナ放電器21の開口幅は19mmに、放電ワイ
ヤー25と感光ドラム33の外周面との距離は10.5
mmに、放電ワイヤー25と転写用コロナ放電器21の
シールド板底面との距離は16mmに、それぞれ設定し
た。
【0072】また、押圧部材27としてはポリエチレン
テレフタレート樹脂フィルムを用いた。
テレフタレート樹脂フィルムを用いた。
【0073】本発明者らは、本実施例においては図3に
示されるような画像形成装置にてマイナス極性に帯電さ
れ感光ドラム33に潜像を形成し、平均粒径8μmのト
ナーを用いて反転現像にてトナー画像を得た。この時、
トナーは樹脂を色材その他微量の帯電制御性や潤滑性を
向上させるための添加剤などにより構成され、現像器中
でキャリヤ粒子と摩擦帯電されてマイナス極性に帯電す
るものであった。
示されるような画像形成装置にてマイナス極性に帯電さ
れ感光ドラム33に潜像を形成し、平均粒径8μmのト
ナーを用いて反転現像にてトナー画像を得た。この時、
トナーは樹脂を色材その他微量の帯電制御性や潤滑性を
向上させるための添加剤などにより構成され、現像器中
でキャリヤ粒子と摩擦帯電されてマイナス極性に帯電す
るものであった。
【0074】その後該トナー画像を上記構成の転写装置
により転写材に転写した。次いで転写材は転写ドラム1
0より分離し、定着器にて定着した。
により転写材に転写した。次いで転写材は転写ドラム1
0より分離し、定着器にて定着した。
【0075】本実施例においては転写ドラム10の転写
材担持部材11の表面をウレタンブレードを有するクリ
ーニング装置35a、及びクリーニング補助手段35b
によりクリーニングする。
材担持部材11の表面をウレタンブレードを有するクリ
ーニング装置35a、及びクリーニング補助手段35b
によりクリーニングする。
【0076】上記構成の多色電子写真複写装置にて10
000枚の画像出し耐久試験を行った。その結果、初期
画像は転写ムラなどのない良好な画像であり、耐久試験
後も初期と同様の良好な画像を得ることができた。
000枚の画像出し耐久試験を行った。その結果、初期
画像は転写ムラなどのない良好な画像であり、耐久試験
後も初期と同様の良好な画像を得ることができた。
【0077】更に、耐久試験後のフィルムの機械的強度
を測定した。その結果、引張破壊強さは775kg/c
m2 であり、耐久試験後の機械的強度の低下は小さかっ
た。
を測定した。その結果、引張破壊強さは775kg/c
m2 であり、耐久試験後の機械的強度の低下は小さかっ
た。
【0078】(実施例2)実施例1で用いた化合物の代
わりに下記の構造式を有する化合物
わりに下記の構造式を有する化合物
【0079】
【化24】 を5重量部用いた以外は実施例1と同様に転写材担持部
材を作成し、実験例1と同様に評価した。その結果を表
1に示す。
材を作成し、実験例1と同様に評価した。その結果を表
1に示す。
【0080】(実施例3)実施例1で用いた重合体の代
わりに下記の構造式を有する重合体
わりに下記の構造式を有する重合体
【0081】
【化25】 を用い、更に実施例1で用いた化合物の代わりに下記の
構造式を有する化合物
構造式を有する化合物
【0082】
【化26】 を5重量部用いた以外は実施例1と同様に転写材担持部
材を作成し、実施例1と同様に評価した。その結果を表
1に示す。
材を作成し、実施例1と同様に評価した。その結果を表
1に示す。
【0083】(実施例4)実施例1で用いた重合体の代
わりに下記の構造式を有する重合体
わりに下記の構造式を有する重合体
【0084】
【化27】 (粘度平均分子量2.01×104 )を90部、アンチ
モン含有の酸化スズの被覆層を有する酸化チタン微粒子
からなる粉体(ECTT−1、チタン工業製)を5重量
部用いた以外は実施例1と同様に転写材担持部材を作成
し、実施例1と同様に評価した。その結果を表1に示
す。
モン含有の酸化スズの被覆層を有する酸化チタン微粒子
からなる粉体(ECTT−1、チタン工業製)を5重量
部用いた以外は実施例1と同様に転写材担持部材を作成
し、実施例1と同様に評価した。その結果を表1に示
す。
【0085】(比較例1)実施例1で用いた重合体の代
わりにポリカーボネートAを用い、化合物
わりにポリカーボネートAを用い、化合物
【0086】
【化28】 を加えないこと以外は実施例1と同様にして転写材担持
部材を作成し、実施例1と同様に評価した。その結果を
表1に示す。
部材を作成し、実施例1と同様に評価した。その結果を
表1に示す。
【0087】(比較例2)実施例1で用いた重合体の代
わりにポリカーボネートA(重量平均分子量2.05×
104 )を用いた以外は実施例1と同様に転写材担持部
材を作成し、実施例1と同様に評価した。その結果を表
1に示す。
わりにポリカーボネートA(重量平均分子量2.05×
104 )を用いた以外は実施例1と同様に転写材担持部
材を作成し、実施例1と同様に評価した。その結果を表
1に示す。
【0088】(実施例5)下記の構造式を有する重合体
【0089】
【化29】 (粘度平均分子量3.10×104 )を85部用い、ケ
ッチェンブラックの量を8重量部、更に化合物
ッチェンブラックの量を8重量部、更に化合物
【0090】
【化30】 を7重量部、膜厚を105μmとした以外は実施例1と
同様に転写材担持部材を作成した。
同様に転写材担持部材を作成した。
【0091】この樹脂フィルムの体積抵抗率、カーボン
ブラックの分散性及び表面潤滑性を実施例1と同様にし
て評価した。その結果を表1に示す。
ブラックの分散性及び表面潤滑性を実施例1と同様にし
て評価した。その結果を表1に示す。
【0092】また、この樹脂フィルムを熱融着によりエ
ンドレスベルト状に成形し、図4で示される画像形成装
置と実施例1で用いたトナーと同様のトナーを用いてそ
の画像を評価したところ、転写ムラなどのない良好な画
像を得ることができた。
ンドレスベルト状に成形し、図4で示される画像形成装
置と実施例1で用いたトナーと同様のトナーを用いてそ
の画像を評価したところ、転写ムラなどのない良好な画
像を得ることができた。
【0093】更に、上記電子写真複写装置にて1000
0枚の画像出しテストを行った。その結果、耐久後も初
期と同様のムラのない安定した画像を得ることができ
た。
0枚の画像出しテストを行った。その結果、耐久後も初
期と同様のムラのない安定した画像を得ることができ
た。
【0094】(比較例3)実施例5で用いた重合体の代
わりにポリカーボネートAを用いたこと以外は実施例5
と同様に転写材担持部材を作成し、実施例5と同様に評
価した。その結果を表1に示す。
わりにポリカーボネートAを用いたこと以外は実施例5
と同様に転写材担持部材を作成し、実施例5と同様に評
価した。その結果を表1に示す。
【0095】
【表1】
【0096】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は一般式
〔I〕と一般式〔II〕の共重合体及び導電性粉体、更に
一般式〔III 〕で示される化合物を同時に含有する転写
材担持部材及び該転写材担持部材を用いた画像形成装置
である。
〔I〕と一般式〔II〕の共重合体及び導電性粉体、更に
一般式〔III 〕で示される化合物を同時に含有する転写
材担持部材及び該転写材担持部材を用いた画像形成装置
である。
【0097】本発明によれば、耐摩耗性及び潤滑性に優
れ、特に画像特性、機械的特性及び耐久性に優れた転写
材担持部材及びそれを有する画像形成装置を提供するこ
とができる。
れ、特に画像特性、機械的特性及び耐久性に優れた転写
材担持部材及びそれを有する画像形成装置を提供するこ
とができる。
【図1】本発明を具現化し得る画像形成装置の一実施例
の構成断面図である。
の構成断面図である。
【図2】転写装置の要部断面図である。
【図3】転写装置の斜視図である。
【図4】本発明を具現化し得る画像形成装置の他の実施
例の構成断面図である。
例の構成断面図である。
フロントページの続き (72)発明者 榊原 悌互 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内
Claims (4)
- 【請求項1】 下記一般式〔I〕 【化1】 (式中、Aは炭素数1〜10の直鎖、分岐鎖あるいは環
状のアルキリデン基、アリール置換アルキリデン基、ア
リーレンジアルキリデン基、−O−、−S−、−CO
−、−SO−または−SO2 −を示し、R1 乃至R4 は
水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜4のアルキル基、
またはアルケニル基を示す。)で示される構成単位及び
下記一般式〔II〕 【化2】 (式中、R5 は炭素数2〜6のアルキレン基、またはア
ルキリデン基、R6 及びR7 は炭素数1〜3のアルキル
基、フェニル基または置換フェニル基、kは1〜200
の整数を示す。)で示される構成単位を有する共重合体
であり、かつ一般式〔II〕で示される構成単位が該共重
合体の全重量に対し、0.1〜50重量%である共重合
体、及び導電性粉体を含有し、少なくとも一般式〔III
〕 【化3】 (式中、Bは炭素数1〜10の直鎖、分岐鎖あるいは環
状のアルキリデン基、アリール置換アルキリデン基、ア
リーレンジアルキリデン基、−O−、−S−、−CO
−、−SO−または−SO2 −を示し、R8 乃至R15は
ハロゲン原子、水素原子またはアルキル基を示し、R16
及びR17は水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アル
ケニル基、環状アルキル基、アリール基またはアラルキ
ル基を示し、nは1以上の整数であり、n>1のときは
各繰り返し単位間におけるB及びR8乃至R15は同一で
も違っていてもよい)で示される化合物を同時に含有す
ることを特徴とする転写材担持部材。 - 【請求項2】 前記一般式〔III 〕で示される化合物の
含有量が、前記共重合体100重量部及び導電性粉体
0.1〜30重量部に対し、0.1〜30重量部である
請求項1記載の転写材担持部材。 - 【請求項3】 画像担持体及び転写材担持部材を有する
画像形成装置において、該転写材担持部材が下記一般式
〔I〕 【化4】 (式中、Aは炭素数1〜10の直鎖、分岐鎖あるいは環
状のアルキリデン基、アリール置換アルキリデン基、ア
リーレンジアルキリデン基、−O−、−S−、−CO
−、−SO−または−SO2 −を示し、R1 乃至R4 は
水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜4のアルキル基、
またはアルケニル基を示す。)で示される構成単位及び
下記一般式〔II〕 【化5】 (式中、R5 は炭素数2〜6のアルキレン基、またはア
ルキリデン基、R6 及びR7 は炭素数1〜3のアルキル
基、フェニル基または置換フェニル基、kは1〜200
の整数を示す。)で示される構成単位を有する共重合体
であり、かつ一般式〔II〕で示される構成単位が該共重
合体の全重量に対し、0.1〜50重量%である共重合
体、及び導電性粉体を含有し、少なくとも一般式〔III
〕 【化6】 (式中、Bは炭素数1〜10の直鎖、分岐鎖あるいは環
状のアルキリデン基、アリール置換アルキリデン基、ア
リーレンジアルキリデン基、−O−、−S−、−CO
−、−SO−または−SO2 −を示し、R8 乃至R15は
ハロゲン原子、水素原子またはアルキル基を示し、R16
及びR17は水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アル
ケニル基、環状アルキル基、アリール基またはアラルキ
ル基を示し、nは1以上の整数であり、n>1のときは
各繰り返し単位間におけるB及びR8乃至R15は同一で
も違っていてもよい)で示される化合物を同時に含有す
ることを特徴とする画像形成装置。 - 【請求項4】 前記一般式〔III 〕で示される化合物の
含有量が、前記共重合体100重量部及び導電性粉体
0.1〜30重量部に対し、0.1〜30重量部である
請求項3記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18183495A JPH0934268A (ja) | 1995-07-18 | 1995-07-18 | 転写材担持部材及び画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18183495A JPH0934268A (ja) | 1995-07-18 | 1995-07-18 | 転写材担持部材及び画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0934268A true JPH0934268A (ja) | 1997-02-07 |
Family
ID=16107637
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18183495A Pending JPH0934268A (ja) | 1995-07-18 | 1995-07-18 | 転写材担持部材及び画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0934268A (ja) |
-
1995
- 1995-07-18 JP JP18183495A patent/JPH0934268A/ja active Pending
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