JP2006227177A - 転写材担持部材、中間転写部材およびこれを用いた画像形成装置 - Google Patents

転写材担持部材、中間転写部材およびこれを用いた画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】難燃性に優れ、フィルム強度が高く、耐破壊電圧が高いため繰り返し使用しても転写ムラや転写抜けなどの欠陥のない良好な画像の得られる転写材担持部材または中間転写部材およびそれらを用いた画像形成装置の提供。
【解決手段】画像担持体上に形成されたトナー像が転写材を介して転写される転写材担持部材または/および中間転写部材において、該転写材担持部材または/および中間転写部材が、シロキサン構造とフルオレン構造を有する化合物から構成される熱可塑性ポリカーボネート樹脂(成分a)、成分a以外の樹脂、導電性カーボン(成分b)、オルガノポリシロキサン(成分c)からなることを特徴とする転写材担持部材または/および中間転写部材。
【選択図】 図1

Description

本発明は、転写材担持部材または中間転写部材および画像形成装置に関するものであり、特に電子写真方式あるいは静電記録方式等により形成された画像担持体上のトナー像を転写材に転写する転写材担持部材、または画像担持体上のトナー像を転写する中間転写部材、およびこの転写材担持部材または中間転写部材を有する画像形成装置に関するものである。このような画像形成装置としては、白黒、モノカラーあるいはフルカラーの電子写真複写機、プリンター、その他種々の記録機などがある。
従来より、画像担持体上の画像を転写材に転写するとき用いられる転写材担持部材としては様々なものがある。たとえば、(帯電)−(像露光)−(トナー現像)−(転写)−(クリーニング)といった画像形成手段を有する電子写真装置においては、感光体上のトナー画像を転写材(たとえば紙)に転写する手段として図1および図2にそれぞれ示されるような転写ドラムおよび転写装置が挙げられる。また、画像担持体上の画像を転写材に転写する前に中間転写部材上に転写し、中間転写部材上からトナー画像を転写材に転写して画像形成する電子写真装置としては、図3に示されるような転写装置が挙げられる。
図1において、転写ドラム10は、両端に配置されたシリンダ12、13及びこれらのシリンダを連結する連結部14とから構成される支持体を有し、この支持体の外周面開口域には、転写材担持部材11が張設される。また前記連結部14には、給紙装置から送給された転写材を把持する転写材グリッパ15を有する。
このように構成された転写ドラム10は、図2に示す転写装置に配置され、その内側および外側には転写用放電器21、および除電手段を構成する内側除電用放電器23および外側除電用放電器22、24が配置される。なお符号25は放電ワイヤー、26は絶縁性部材、27は押圧部材、28は分離爪、31は回転式現像装置を示す。なお図3に示す画像形成装置については後述する。
転写材担持部材には一般的に半導電性の樹脂組成物を基材に用いられており、導電性を付与するためにカーボンブラック等の導電性粒子を添加した半導電性樹脂組成物などが用いられてきた(特許文献1)。しかしながら、カーボンブラックを分散した樹脂組成物などからなる転写部材は難燃性が低く、米国のUL規格等が定める難燃規制に対して不十分であった。
そこで、難燃性を付与するためにハロゲン系やリン系の難燃剤を付与した転写部材が開発された(特許文献2)。しかしながら、最近の環境に対する関心の高まりの中で、ハロゲン系難燃剤は使用しない方向で検討されつつある。また、りん系難燃剤は押出し成形などを行う際に、臭気を発生したり、分解物が樹脂の特性に悪影響を及ぼしたりすることが問題であった。
特開平 3−89357号公報 特開平 5−117517号公報
本発明の目的は、導電性フィラーを添加した各種ポリカーボネート樹脂に特定の樹脂と難燃剤を加えることによって、優れた難燃性、良好な画像特性、および高い機械的強度を併せ持った転写材担持部材並びに中間転写部材を提供することにある。
また本発明の他の目的は、高品位な画像を安定して与える画像形成装置を提供することにある。
すなわち本発明は、電子写真装置に用いられる転写材担持部材および中間転写部材であって、該転写材担持部材は、i)樹脂と、ii)導電性充填剤と、iii)、オルガノポリシロキサンと、を含み、
該樹脂が、シロキサン構造を含む構成単位とフルオレン構造を含む構成単位とを有するポリカーボネート樹脂(a)を含んでいることを特徴とする転写材担持部材および中間転写部材である。
さらに、本発明は、前記ポリカーボネート樹脂(a)が、下記一般式(1)で示される構成単位と、下記一般式(3)で示される構成単位を有している上記に記載の転写材担持部材および中間転写部材:
Figure 2006227177
(式(1)中、R〜Rは、各々独立して、水素、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数6〜12のアリール基、炭素数2〜5のアルケニル基、炭素数1〜5のアルコキシ基、または炭素数7〜17のアラルキル基であり、R〜Rは、各々独立して、水素、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数6〜12のアリール基、炭素数2〜5のアルケニル基、炭素数1〜5のアルコキシ基または炭素数7〜17のアラルキル基であり、R及びR10は各々独立して単結合又は炭素数1〜6の2価の脂肪族炭化水素基を表し、
Xは、−SiO(R11)(R12)−で示される構成単位、−SiO(R13)(R14)−で示される構成単位、及び−SiO(R29)(R30)−で示される構成単位から選ばれる少なくとも一つの単独重合体、若しくは二つ又は三つのブロック共重合体またはランダム共重合体を表し、重合度は0〜200であり、
11〜R14、R29およびR30は、各々独立して、水素、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数6〜12のアリール基、炭素数2〜5のアルケニル基、炭素数1〜5のアルコキシ基、または炭素数7〜17のアラルキル基である。)、
Figure 2006227177
(式(3)中、R25〜R28は、各々独立して、水素、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数6〜12のアリール基、炭素数2〜5のアルケニル基、炭素数1〜5のアルコキシ基、又は炭素数7〜17のアラルキル基を表す。)である。
また本発明は、該樹脂が、前記ポリカーボネート樹脂(a)とは異なるポリカーボネート樹脂を更に含んでいる転写材担持部材および中間転写部材である。
また本発明は、前記ポリカーボネート樹脂(a)とは異なるポリカーボネート樹脂が、前記一般式(1)で示される構成単位と、下記一般式(2)で示される構成単位とを有するポリカーボネート樹脂を含む、転写材担持部材および中間転写部材:
Figure 2006227177
(式(2)中、R15〜R18は、各々独立して、水素、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数6〜12のアリール基、炭素数2〜5のアルケニル基、炭素数1〜5のアルコキシ基、炭素数7〜17のアラルキル基であり、Yは、
Figure 2006227177
であり、ここにR19〜R24は、各々独立して、水素、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数2〜5のアルケニル基、炭素数1〜5のアルコキシ基又は炭素数6〜12のアリール基を表すか、R19とR20、R21とR22、およびR23とR24が一緒に結合して、炭素数3〜12の炭素環または複素環を形成する基(但し、フルオレン構造を除く)を表し、aは0〜20の整数を表す)である。
また本発明は、前記ポリカーボネート樹脂(a)とは異なるポリカーボネート樹脂が、前記一般式(2)で示される構成単位のみを有するポリカーボネート樹脂を含む、転写材担持部材および中間転写部材である。
また本発明は、前記一般式(2)で示される構成単位が、下記式(4)で示される構造を有する転写材担持部材および中間転写部材である。
Figure 2006227177
また本発明は、前記一般式(2)で示される構成単位が、下記式(5)で示される構造を有する転写材担持部材および中間転写部材である。
Figure 2006227177
また本発明は、該樹脂が、ポリカーボネート樹脂(a)以外の樹脂として、ポリエステル、ポリアリレート、ポリフェニレンオキサイド、ポリフェニレンスルフィドの内少なくとも一種類を更に含む上記に記載の転写材担持部材および中間転写部材である。
また本発明は、前記オルガノポリシロキサンが下記平均組成式(6)で示される構造を有する上記のいずれかに記載の転写材担持部材および中間転写部材:
(R31mSiO(4-m)/2 (6)
(式(6)中R31は同一であっても異なっていても良く、水素原子、水酸基、フェニル基、アリール基、炭素数1〜6の1価の炭化水素基あるいはアルコキシル基であり、0.5≦m≦3.0の要件を満たす数である。)である。
また本発明は、前記オルガノポリシロキサンの少なくとも一部が下記平均組成式(7)で示される構造を有する転写材担持部材および中間転写部材:
(R32m(R33n(OR34o(OH)pSiO(4-m-n-o-p)/2 (7)
(式(7)中R32はフェニル基、R33はフェニル基を除いた炭素数1〜6の1価の炭化水素基、R34は炭素数1〜4の1価の炭化水素基を示し、m、n、o、pは、0.5≦m≦2.0;0.1≦n≦2.3;0≦o≦0.2;0≦p≦0.3;0.9≦m+n+o+p≦2.8の要件を満たす数である。)である。
また本発明は、前記式(6)中のR31の少なくとも一部が水素原子であるSi−H基であり、Si−H基を0.3mol/100g以上含有するオルガノポリシロキサンである転写材担持部材および中間転写部材である。
また本発明は、前記オルガノポリシロキサンが下記平均組成式(8)で示される構造を有する転写材担持部材および中間転写部材:
(R35q(R36m(R37n(OR38o(OH)pSiO(4-q-m-n-o-p)/2 (8)
(式(8)中R35はフェニル基、R36はビニル基、R37は炭素数1〜6のアルキル基、R38は炭素数1〜4の1価の炭化水素基を示し、q、m、n、o、pは、0.5≦q≦2.0;0.1≦m≦0.6;0.1≦n≦1.4;0.2≦o≦2.0;0≦p≦0.2;0.95≦q+m+n+o+p≦2.8の要件を満たす数である。)である。
また本発明は、前記式(1)中、R5〜R8が各々独立してメチル基またはフェニル基である転写材担持部材および中間転写部材である。
また本発明は、前記式(1)で示される構成単位が、下記式(9)で示される構造、及び下記式(10)で示される構造の少なくとも一方である上記のいずれかに記載の転写材担持部材および中間転写部材:
Figure 2006227177
Figure 2006227177
(上記式(9)及び(10)中、Xは各々独立に−SiO(R11)(R12)−で示される構成単位、−SiO(R13)(R14)−で示される構成単位、及び−SiO(R29)(R30)−で示される構成単位から選ばれる少なくとも一つの単独重合体、若しくは二つ又は三つのブロック共重合体またはランダム共重合体を表し、重合度は0〜200であり、
11〜R14、R29およびR30は、各々独立して、水素、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数6〜12のアリール基、炭素数2〜5のアルケニル基、炭素数1〜5のアルコキシ基、または炭素数7〜17のアラルキル基である)である。
また本発明は、画像担持体上に形成されるトナー像が転写される転写材、及びトナー像が転写された転写材の少なくとも一方を担持する転写材担持部材を具備していることを特徴とする電子写真装置である。
また本発明は、画像担持体上に形成されたトナー像が転写され、該転写されたトナー像を転写材に転写する上記の何れかに記載の中間転写部材を具備していることを特徴とする電子写真装置である。
本発明によれば難燃性に優れ、フィルム強度が高く、電気的劣化が起こりにくいために繰り返し使用しても転写ムラや転写抜けなどの欠陥のない良好な画像の得られる転写材担持部材または中間転写部材およびそれらを用いた画像形成装置を提供することができる。
本発明の一態様に係る転写材担持部材および中間転写部材は、
i)樹脂と、
ii)導電性充填剤と、
iii)オルガノポリシロキサンと、を含み、
該樹脂が、シロキサン構造を含む構成単位とフルオレン構造を含む構成単位とを有するポリカーボネート樹脂(以降「成分a」とも称する)を含んでいる。
上記シロキサン構造を含む構成単位、及びフルオレン構造を含む構成単位の具体例としては、各々下記一般式(1)及び(3)で示されるものを含む。
また、本発明に係る転写材担持部材、並びに中間転写部材は、上記成分aとしてのポリカーボネート樹脂に加えて、異なる樹脂を含んでいてもよく、該成分a以外の樹脂の具体例は、該成分a以外のポリカーボネート樹脂、ポリエステル、ポリアリレート、ポリフェニレンオキサイド、および/またはポリフェニレンスルフィドである。
上記成分a以外のポリカーボネート樹脂は下記一般式(1)で示される構成単位と、下記一般式(2)で示される構成単位と、を有しているもの、あるいは下記一般式(2)で示される構成単位のみ有しているポリカーボネートを含む。
Figure 2006227177
(式(1)中、R〜Rは、各々独立して、水素、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数6〜12のアリール基、炭素数2〜5のアルケニル基、炭素数1〜5のアルコキシ基、または炭素数7〜17のアラルキル基であり、R〜Rは、各々独立して、水素、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数6〜12のアリール基、炭素数2〜5のアルケニル基、炭素数1〜5のアルコキシ基または炭素数7〜17のアラルキル基であり、R及びR10は各々独立して単結合又は炭素数1〜6の2価の脂肪族炭化水素基を表し、
Xは、−SiO(R11)(R12)−で示される構成単位、及び−SiO(R13)(R14)−で示される構成単位から選ばれる少なくとも一方の単独重合体、若しくは両者のブロック共重合体またはランダム共重合体を表し、重合度は0〜200であり、
11〜R14は、各々独立して、水素、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数6〜12のアリール基、炭素数2〜5のアルケニル基、炭素数1〜5のアルコキシ基、または炭素数7〜17のアラルキル基である。)、
Figure 2006227177
(式(3)中、R25〜R28は、各々独立して、水素、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数6〜12のアリール基、炭素数2〜5のアルケニル基、炭素数1〜5のアルコキシ基、又は炭素数7〜17のアラルキル基を表す。)。
Figure 2006227177
(式(2)中、R15〜R18は、各々独立して、水素、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数6〜12のアリール基、炭素数2〜5のアルケニル基、炭素数1〜5のアルコキシ基、炭素数7〜17のアラルキル基であり、Yは、
Figure 2006227177
であり、ここにR19〜R24は、各々独立して、水素、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数2〜5のアルケニル基、炭素数1〜5のアルコキシ基又は炭素数6〜12のアリール基を表すか、R21とR22、およびR23とR24が一緒に結合して、炭素数3〜12の炭素環または複素環を形成する基(但し、フルオレン構造を除く)を表し、aは0〜20の整数を表す)。
以下、成分aとしてのポリカーボネート樹脂について説明する。
成分aとしてのポリカーボネート樹脂中の前記一般式(1)で示されるポリシロキサン構造を含む構成単位を誘導する化合物としては、具体的には、下記のものが例示される。
Figure 2006227177
これらは、2種類以上併用することも可能である。Xには、ジメチルシロキサンが1〜100個またはジフェニルシロキサンが1〜100個含まれるものおよびそれらのランダム共重合体が好ましい。中でも、特に、α,ω−ビス[3−(o−ヒドロキシフェニル)プロピル]ポリジメチルジフェニルランダム共重合シロキサン、α,ω−ビス[3−(o−ヒドロキシフェニル)プロピル]ポリジメチルシロキサンが好ましい。
また成分aとしてのポリカーボネート樹脂中の前記一般式(3)で示される構成単位を誘導する化合物としては、具体的には9,9−ビス(4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル)フルオレン、9,9−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)フルオレン、9,9−ビス(4−ヒドロキシフェニル)フルオレン、3,6−ジメチル−9,9−ビス(4−ヒドロキシフェニル)フルオレン、9,9−ビス(3−メトキシ−4−ヒドロキシフェニル)フルオレン、9,9−ビス(3−エトキシ−4−ヒドロキシフェニル)フルオレン、9,9−ビス(3−エチル−4−ヒドロキシフェニル)フルオレン、4,5−ジメチル−9,9−ビス(4−ヒドロキシフェニル)フルオレン、9,9−ビス(3−フェニル−4−ヒドロキシフェニル)フルオレン、3,6−ジメチル−9,9−ビス(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)フルオレン及び3,6−ジフェニル−9,9−ビス(4−ヒドロキシフェニル)フルオレン等を挙げることができる。中でも特に、9,9−ビス(4−ヒドロキシフェニル)フルオレン、9,9−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)フルオレン、9,9−ビス(4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル)フルオレンが好ましい。これらの化合物は2種類以上併用して使用することも可能である。
尚、成分aとしてのポリカーボネート樹脂は、前記式(1)及び(3)で示される構成単位を含むことを必須とするが、その他の構成単位が含まれることを排除するものでなく、例えば成分aとは異なるポリカーボネート樹脂の構成単位である前記式(2)で示される構成単位を更に含んでいてもよい。前記一般式(2)で示される構成単位を誘導する化合物としては、具体的には4,4’−ビフェニルジオール、ビス(4−ヒドロキシフェニル)メタン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)エーテル、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホン、ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)スルホン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホキシド、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルファイド、ビス(4−ヒドロキシフェニル)ケトン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン(ビスフェノ−ルA;BPA)、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ブタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン(ビスフェノ−ルZ;BPZ)、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)プロパン(ジメチルビスフェノールA)、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニル)プロパン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1−フェニルエタン(ビスフェノールAP;BPAP)、ビス(4−ヒドロキシフェニル)ジフェニルメタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−アリルフェニル)プロパン、3,3,5−トリメチル−1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン(トリメチルビスフェノール−Z;TMBPZ)などが例示される。
そして成分aとしてのポリカーボネート樹脂は、例えば前記一般式(1)で示される構成単位を誘導する化合物と、前記式(3)で示される構成単位を誘導する化合物と、更には前記式(1)及び(3)で示される構成単位以外の構成単位、例えば前記式(2)で示される構成単位を誘導する化合物と、の総質量に対し、前記一般式(1)で示される構成単位を誘導する化合物を10〜90質量%、前記式(3)で示される構成単位を誘導する化合物を10〜90質量%、前記式(1)及び(2)以外の構成単位を誘導する化合物を0〜80質量%を、各々炭酸エステル形成化合物と反応させることによって合成される。
上記の各構成単位を誘導する化合物と炭酸エステル形成化合物との反応方法としては、例えば、ビスフェノールAから誘導されるポリカーボネートを製造する際に用いられている公知の方法、例えばビスフェノール類とホスゲンとの直接反応(ホスゲン法)、あるいはビスフェノール類とビスアリールカーボネートとのエステル交換反応(エステル交換法)などの方法を採用することができる。
また上記炭酸エステル形成化合物としては、例えばホスゲンや、ジフェニルカーボネート、ジ−p−トリルカーボネート、フェニル−p−トリルカーボネート、ジ−p−クロロフェニルカーボネート、ジナフチルカーボネートなどのビスアリールカーボネートが挙げられる。これらの化合物は2種類以上併用して使用することも可能である。
前者のホスゲン法においては、通常酸結合剤および溶媒の存在下において、本発明における一般式(1)の化合物と一般式(2)、一般式(3)で示される構成単位に相当するビスフェノール化合物とを、ホスゲンと反応させる。酸結合剤としては、例えばピリジンや、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどのアルカリ金属の水酸化物などが用いられ、また溶媒としては、例えば塩化メチレン、クロロホルム、クロロベンゼン、キシレンなどが用いられる。さらに、縮重合反応を促進するために、トリエチルアミンのような第三級アミン触媒などの触媒を、また重合度調節には、フェノール、p−t−ブチルフェノール、p−クミルフェノール、アルキル置換フェノール類、ヒドロキシ安息香酸アルキル類やアルキルオキシフェノール類などの一官能基化合物を分子量調節剤として加える。さらに、所望に応じ亜硫酸ナトリウム、ハイドロサルファイトなどの酸化防止剤や、フロログルシン、イサチンビスフェノール、1,1,1−トリス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、α,α’,α”−トリス(4−ヒドロキシフェニル)−1,3,5−トリイソプロピルベンゼンなど分岐化剤を小量添加してもよい。反応は通常0〜150℃、好ましくは5〜40℃の範囲とするのが適当である。反応時間は反応温度によって左右されるが、通常0.5分〜10時間、好ましくは1分〜2時間である。また、反応中は、反応系のpHを10以上に保持することが望ましい。
一方後者のエステル交換法においては、本発明における一般式(1)、一般式(2)、および一般式(3)で示される構成単位に相当するビスフェノール化合物とをビスアリールカーボネートと混合し、減圧下で高温において反応させる。この時、フェノール、p−t−ブチルフェノール、p−クミルフェノール、アルキル置換フェノール類、ヒドロキシ安息香酸アルキル類やアルキルオキシフェノール類などの一官能基化合物を分子量調節剤として加えてもよい。反応は通常150〜350℃、好ましくは200〜300℃の範囲の温度において行われ、また減圧度は最終で好ましくは1mmHg以下にして、エステル交換反応により生成した該ビスアリールカーボネートから由来するフェノール類を系外へ留去させる。反応時間は反応温度や減圧度などによって左右されるが、通常1〜6時間程度である。反応は窒素やアルゴンなどの不活性ガス雰囲気下で行うことが好ましく、また、所望に応じ、酸化防止剤や分岐化剤を添加して反応を行ってもよい。ホスゲン法とエステル交換法では、一般式(1)で示される構成単位を誘導する化合物、一般式(2)で示される構成単位を誘導する化合物および一般式(3)で示される構成単位を誘導する化合物の反応性を考慮した場合、ホスゲン法が好ましい。
本発明においてホスゲン法を採用する場合は、用いられる三級アミン重合触媒として、例えばトリエチルアミン、トリ−n−プロピルアミン、トリ−n−ブチルアミン、N,N’―ジメチルシクロヘキシルアミン、N,N’―ジエチルアニリン、ジエチルアミノピリジン等があるが、触媒活性や洗浄除去の問題からトリエチルアミンが好ましい。重合触媒の添加量は、使用される全ビスフェノール類に対して0.001〜5mol%が好ましい。
本発明においてホスゲン法を採用する場合は、反応を効率よく行うため第四級アンモニウム塩を少量添加してもよい。具体的には、テトラメチルアンモニウムクロライド、トリメチルベンジルアンモニウムクロライド、トリエチルベンジルアンモニウムクロライド、テトラエチルアンモニウムブロマイド、テトラ−n−ブチルアンモニウムアイオダイドなどが例示され、これらのうちトリメチルベンジルアンモニウムクロライド、トリエチルベンジルアンモニウムクロライドが好ましい。この第四級アンモニウム塩は、使用される全ビスフェノール類に対して、一般に0.0005〜5mol%使用されることが好ましい。
更に本発明に分子量調節剤を用いる場合には特に一価フェノールが好ましく、具体的にはフェノールやブチルフェノール、オクチルフェノール、ノニルフェノール、デカニルフェノール、テトラデカニルフェノール、ヘプタデカニルフェノール、オクタデカニルフェノール等のアルキル置換フェノール;ヒドロキシ安息香酸ブチル、ヒドロキシ安息香酸オクチル、ヒドロキシ安息香酸ノニル、ヒドロキシ安息香酸デカニル、ヒドロキシ安息香酸ヘプタデカニル等のヒドロキシ安息香酸アルキルエステル;ブトキシフェノール、オクチルオキシフェノール、ノニルオキシフェノール、デカニルオキシフェノール、テトラデカニルオキシフェノール、ヘプタデカニルオキシフェノール、オクタデカニルオキシフェノール等のアルキルオキシフェノール類が例示される。この分子量調節剤の添加量は全ビスフェノール類に対して0.1〜50mol%である。好ましくは、0.5〜10mol%である。
これらの反応で合成された本発明に係わるシロキサン構造とフルオレン構造を有する化合物から誘導される熱可塑性ポリカーボネート樹脂(成分a)は、極限粘度が0.2〜1.0dl/gの範囲であることが好ましい。この範囲内とすることで、機械的強度に優れ、且つ成形性に優れたものとすることができる。
更に、本発明の熱可塑性ポリカーボネート樹脂の全使用モノマー中、好ましくは一般式(1)で示される構成単位を誘導する化合物が1〜50質量%、さらに好ましくは2〜20質量%である。
成分aのポリカーボネート樹脂において、前記一般式(1)で示される構成単位を誘導する化合物の全使用モノマーに対する割合を上記の範囲とすることで、本発明に係る転写材担持部材、中間転写体に目標とする難燃性を確実に付与することができ、また成形品として十分な強度を担持させることができるものである。
本発明で用いられる成分aは、全使用モノマー中、好ましくは一般式(1)で示される構成単位を誘導する化合物が0〜50質量%、さらに好ましくは0〜30質量%であることが好ましい。また本発明で用いられる熱可塑性ポリカーボネート樹脂(成分a)は、全使用モノマー中、好ましくは一般式(1)で示される構成単位が1〜80質量%、さらに好ましくは2〜50質量%であることが好ましい。
以下、成分aとは異なる樹脂について説明する。
成分aとは異なる樹脂としては、前述の成分aとは異なるポリカーボネート樹脂、ポリエステル、ポリアリレート、ポリフェニレンオキサイド、ポリフェニレンスルフィドなどが挙げられる。
成分aとは異なるポリカーボネート樹脂中の前記一般式(1)で示される構成単位を誘導する化合物としては、前記成分aで例示されたのと同様の化合物を用いることができる。
また成分aとは異なるポリカーボネート樹脂中の前記一般式(2)で示される構成単位を誘導する化合物としては、前記成分aで例示されたのと同様の化合物を用いることができる。本発明の転写体担持部材および/または中間転写部材の加工性、強度向上の観点から、成分aとは異なるポリカーボネート樹脂中の前記一般式(2)で示される構成単位を誘導する化合物としては、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン(ビスフェノ−ルA;BPA)、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン(ビスフェノ−ルZ;BPZ)が好ましく、併用することでより加工性と強度の高い転写体担持部材および/または中間転写部材を得ることができる。
また、成分aとは異なるポリカーボネート樹脂中の、例えば前記式(1)で示される構成単位を誘導する化合物と、前記式(2)で示される構成単位を誘導する化合物と、の総質量に対し、前記式(1)で示される構成単位を誘導する化合物を0〜50質量%、前記式(2)で示される構成単位を誘導する化合物を50〜100質量%、各々炭酸エステル形成化合物と反応させることにより合成される。
また、成分aとは異なる樹脂としてのポリエステル、ポリアリレート、ポリフェニレンオキサイド、ポリフェニレンスルフィドは成分aのポリカーボネート樹脂と均一に混合もしくは分散するものであれば良い。具体的には、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレンナフタレート(PEN)などのポリエステル、ポリ(p−フェニレンテレフタレート)やポリ(p−フェニレンナフトエート)などのポリアリレート、ポリ(p−フェニレンオキサイド)などのポリフェニレンオキサイドやポリ(p−フェニレンスルフィド)などのポリフェニレンスルフィドが例として挙げられる。
成分aとは異なる樹脂は1種類でも2種類以上を組み合わせて使用することができる。
本発明の成分aおよび成分aとは異なる樹脂は、窒素下における熱重量分析において、1%加熱減量温度が380℃以上、および/または5%加熱減量温度が430℃以上であることが好ましい。さらに好ましくは、1%加熱減量温度が400℃以上、および/または5%加熱減量温度が450℃以上であることが好ましい。
次に、導電性充填剤(成分b)について説明する。
本発明に係る熱可塑性ポリカーボネート樹脂組成物中の導電性充填剤としては、例えば導電性カーボン等を用いることができる。導電性カーボンとしては、特に限定はないが、好適に用いられる例としては、導電性カーボンブラック、炭素繊維が挙げられる。導電性カーボンブラックの具体例として、スーパーコンダクティブファーネスブラック、コンダクティブファーネスブラック、エクストラコンダクティブファーネスブラック、スーパーアブレイジョンファーネスブラック、炭素フィブリル等が挙げられる。
導電性カーボンは、好ましくはジブチルフタレート(DBP)吸油量が100〜500ml/100g、さらに好ましくは120〜400ml/100gのカーボンブラックであることが必要である。このDBP吸油量が500ml/100gより大きい場合、カーボンの分散状態が悪化し、樹脂組成物を成形した際に凝集塊が多量に存在することとなり、また、DBP吸油量が100ml/100g未満の場合、導電性付与効果に劣ることとなり、好ましくない。このような特性を有するカーボンブラックとしては、導電性カーボンブラックとして市販されているもの、例えば、ライオン社製ケッチェンブラックEC、キャボット社製バルカンXC−72、XC−305、XC−605、電気化学工業社デンカブラックなどが挙げられ、その他、ナフサなどの炭化水素を水素及び酸素の存在下で部分酸化して、水素及び一酸化炭素を含む合成ガスを製造する際に副生する上記特性のカーボンブラック、あるいはこれを酸化または還元処理した上記特性のカーボンブラックなどが挙げられる。なお、上記導電性カーボンブラックとしては、平均粒径が10〜100μm、比表面積が200m/g以上のものが好ましい。
導電性カーボンの一種として、炭素繊維も挙げることができる。具体例として、平均繊維径(直径)200nm以下の炭素繊維であり、筒状の構造を有する繊維で、単層構造でも多層構造でもよい。例えば特表平8−508534号公報に記載されている炭素フィブリルが好ましく使用できる。
炭素フィブリルは、当該フィブリルの円柱状軸に実質的に同心的に沿って沈着されているグラファイト外層を有し、その繊維中心軸は直線状でなく、うねうねと曲がりくねった管状の形態を有する。この炭素フィブリルの平均繊維径は製法に依存し、ほぼ均一なものである。
炭素フィブリルの平均繊維径が200nmより大きいと、樹脂中でのフィブリル同士の接触が不十分となり、安定した抵抗値が得られ難い。従って、炭素フィブリルとしては平均繊維径200nm以下のものを用いる。特に炭素フィブリルの平均繊維径が20nm以下であると、得られる成形体の抵抗値が均一になるので望ましい。ただし、炭素フィブリルの平均繊維径が過度に小さいと、製造が著しく困難となるため、炭素フィブリルの平均繊維径は0.1nm以上、特に0.5nm以上であることが望ましい。
また、炭素フィブリルは、長さと平均繊維径との比(長さ/径)が5以上のものが好ましく、特に100以上、とりわけ1000以上の長さ/径比を有するものが望ましい。また、微細な管状の形態を有するフィブリルの壁(管状体の壁厚)厚みは、通常3.5〜75nm程度である。これは、通常フィブリルの外径の約0.1〜0.4倍に該当する。
本発明に係る熱可塑性ポリカーボネート樹脂組成物中の導電性カーボン量(成分b)は、(成分a)+(成分aとは異なる樹脂)+(成分b)の合計量100質量%中の、0.5〜30質量%、好ましくは0.5〜15質量%である。導電性カーボンブラックの量が0.5質量%未満では、樹脂組成物の導電性が不十分となり、一方、30質量%を超えると、成形性が著しく低下したり、成形品の強度が低下したりする。なお、導電性カーボンの量が上記範囲の中でも少ない場合、低電圧では樹脂組成物の導電性が低くなる場合もあるが、電圧を上げることにより、十分な導電性を得ることができる。
本発明に係る熱可塑性ポリカーボネート樹脂組成物の調製法としては、従来公知の様々な方法を用いることができ、特に限定されるものではない。例えば、熱可塑性樹脂粉末と導電性カーボンとを混合する方法、熱可塑性樹脂の溶融物と導電性カーボンとを配合して混練する溶融混練法、あるいは、熱可塑性樹脂を溶媒に溶解させた溶液に導電性カーボンを分散させた後、適宜溶媒を除去する方法などが好適に用いられる。
次に、オルガノポリシロキサン(成分c)について説明する。
本発明の熱可塑性ポリカーボネート樹脂組成物中に用いられる、オルガノポリシロキサン(成分c)は、前記シロキサン構造を有する二価フェノールとフルオレン構造を有する二価フェノールから誘導される熱可塑性ポリカーボネート樹脂(成分a)と協同してより高い難燃化効果を発揮するものである。特に、本発明中の樹脂組成物の構成成分が長い脂肪族基や脂環構造を持つ場合、難燃性を付与することが困難になることがあるが、そのような場合にも優れた難燃性を付与することができる。
本発明に用いる好ましいオルガノポリシロキサン(成分c)としては、下記平均組成式(6)で示されるオルガノポリシロキサンである。
(R31SiO(4-m)/2 (6)
(式(6)中R31は同一であっても異なっていても良く、水素原子、水酸基、フェニル基、アリール基、炭素数1〜6の1価の炭化水素基あるいはアルコキシル基であり、0.5≦m≦3.0の要件を満たす数である。)
より好ましくは、下記平均組成式(7)で示される分子中にケイ素原子に結合するフェニル基を有するオルガノポリシロキサン(c−1)が好ましい。また、このオルガノポリシロキサンは、1種を単独で用いても2種以上を併用しても良い。
(R32m(R33n(OR34o(OH)pSiO(4-m-n-o-p)/2 (7)
(式(7)中R32はフェニル基、R33はフェニル基を除いた炭素数1〜6の1価の炭化水素基、R34は炭素数1〜4の1価の炭化水素基を示し、m、n、o、pは、0.5≦m≦2.0;0.1≦n≦2.3;0≦o≦0.2;0≦p≦0.3;0.9≦m+n+o+p≦2.8の要件を満たす数である。)
さらに上記オルガノポリシロキサン(c−1)は、その分子中に分岐構造を有することもできる。このオルガノポリシロキサンは、熱可塑性ポリカーボネート樹脂への分散性、難燃化効果から、分子中にケイ素原子に結合するフェニル基を有するものであり、この特性付与の観点から、ケイ素原子1モルに対するフェニル基R32の置換モル数に相当するmは0.5≦m≦2.0の範囲、好ましくは0.6≦m≦1.4の範囲である。
一方、R33はフェニル基を除いた炭素数1〜6の1価の炭化水素基であり、この置換基を適量含有させることで、嵩高いフェニル基を含有するオルガノポリシロキサン分子の立体障害を緩和して空間的な自由度を向上させ、フェニル基同士の重なりを容易にして難燃化効果を高めることができる。したがって、このR33としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ヘキシル基などの炭素数1〜6のアルキル基、ビニル基、アリル基、ブテニル基などの炭素数2〜6のアルケニル基が好ましい。上記のような効果を得るためには、R33の含有量を上記式(7)中のnの値で0.1≦n≦2.3の範囲、好ましくは0.5≦m≦2.0の範囲である。
また、上記式(7)のアルコキシ基中のR34は、炭素数1〜4の1価の炭化水素基であり、具体的にはメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基が例示され、特にメチル基が工業的にも好ましく用いられる。また、残存アルコキシ基含有量に相当するoの値は0.2以下とすることが好ましい。
またオルガノポリシロキサンに含まれるシラノール基は、製造方法上の理由から残存することがあり、反応性が低く、難燃性に寄与することはほとんど無いが、保存安定性や熱可塑性ポリカーボネート樹脂と溶融加工する際の安定性、成形性の点から、その含有量は上記式(7)中のpの値で0.3以下とすることが好ましい。
このようなフェニル基含有分岐シリコーンレジンの分子量は、特に限定されるものではないが、分子量が大きすぎても小さすぎても熱可塑性ポリカーボネート樹脂への分散性や難燃化効果が不十分となるため、上記式(7)において0.9≦m+n+o+p≦2.8の範囲、好ましくは1.1≦m+n+o+p≦2.4の範囲である。さらには、重量平均分子量は、2000以上が好ましく、2,000〜50,000の範囲とすることがより好ましく、3,000〜15,000の範囲とすることが特に好ましい。
本発明に用いる好ましいオルガノポリシロキサン(成分c)は、前記式(6)中のR31の少なくとも一部が水素原子であるSi−H基であり、Si−H基を0.3mol/100g以上含有するオルガノポリシロキサン(c−2)でも良い。オルガノポリシロキサン(c−2)は、分子中にケイ素原子に直接結合するメチル基と水素原子(Si−H基)を有し、芳香族炭化水素基を含有しないオルガノポリシロキサンであり、この条件を満たすものであれば直鎖状であっても分岐構造を持つものであってもよい。具体的には、メチル基とSi−H基を分子構造中の側鎖、末端、分岐点のいずれか、または複数の部位に有する各種のシリコーン化合物を有効に使用することができる。また、上記オルガノポリシロキサンは1種を単独で用いても2種以上を併用しても良い。
Si−H基含有シリコーンオイルは、上記示性式中の1〜3官能性シロキサン単位、M単位、D単位、T単位いずれかに少なくともメチル基とSi−H基を有し、芳香族炭化水素基は有しないものであるが、これらシロキサン単位が有することのできるそれ以外の有機基としては、エチル基、プロピル基、ブチル基、ヘキシル基などのアルキル基、シクロヘキシル基などのシクロアルキル基、ビニル基、アリル基などのアルケニル基などを挙げることができる。中でも、エチル基、プロピル基などの炭素数1〜4のアルキル基又はビニル基が好ましい。
このようなオルガノポリシロキサン中のSi−H基含有量は、特に限定されるものではないが、難燃化効果の観点から0.3mol/100g以上とすることが好ましい。なお、ここで言うSi−H基含有量とは、オルガノポリシロキサン100g当りに含まれるSi−H基のmol数のことであるあるが、これはアルカリ分解法によりオルガノポリシロキサンの単位重量当り発生した水素ガスの体積を測定することにより求めることができる。例えば、25℃においてオルガノポリシロキサン1g当り122mlの水素ガスが発生した場合、下記計算式により、Si−H基含有量は0.5mol/100gとなる。
122×273/(273+25)÷22400×100≒0.5
本発明においては、特に、Si−H基含有量が0.3〜1.6mol/100gの範囲であるオルガノポリシロキサンを好適に使用することができる。
このようなSi−H基含有シリコーンオイルの分子量は、特に限定されるものではないが、熱可塑性ポリカーボネート系樹脂中への分散性、燃焼時の易動性向上といった観点からは、重量平均分子量を10,000以下とすることが好ましい。一方、分子量が小さすぎる場合も、樹脂と溶融混合する際に系外に揮発する成分が多くなり、難燃化効果が発揮されなくなるばかりか、揮発成分による成形不良などの不具合を引き起こす恐れがあるため、重量平均分子量が600〜10,000、特に1,000〜8,000の範囲であるオルガノポリシロキサンを使用することが好ましい。
本発明に用いる好ましいオルガノポリシロキサン(成分c)は、フェニル基、ビニル基及びアルコキシ基含有オルガノポリシロキサン(c−3)でも良い。オルガノポリシロキサン(c−3)は、下記平均組成式(8)で表される分子中にケイ素原子に結合するフェニル基、ビニル基及びアルコキシ基を有するオルガノポリシロキサンが好ましい。また、このオルガノポリシロキサンは、1種を単独で用いても2種以上を併用しても良い。
(R35q(R36m(R37n(OR38o(OH)pSiO(4-q-m-n-o-p)/2 (8)
(式(8)中R35はフェニル基、R36はビニル基、R37は炭素数1〜6のアルキル基、R38は炭素数1〜4の1価の炭化水素基を示し、q、m、n、o、pは、0.5≦q≦2.0;0.1≦m≦0.6;0.1≦n≦1.4;0.2≦o≦2.0;0≦p≦0.2;0.95≦q+m+n+o+p≦2.8の要件を満たす数である。)
このオルガノポリシロキサンは、熱可塑性ポリカーボネート樹脂への分散性、難燃化効果から、分子中にケイ素原子に結合するフェニル基及びビニル基を有するものである。この特性付与の観点から、ケイ素原子1モルに対するフェニル基R35の置換モル数に相当するqは0.5≦q≦2.0の範囲、好ましくは0.5≦q≦1.5の範囲である。また同様に、ケイ素原子1モルに対するビニル基R36の置換モル数に相当するmは0.1≦m≦0.6の範囲、好ましくは0.15≦m≦0.4の範囲である。
一方、R37は炭素数1〜6のアルキル基であり、具体的にはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ヘキシル基などが例示されるが、特にメチル基が、立体障害緩和の点からも工業的にも好ましく、その含有量は上記式(8)中のnの値で0.1≦n≦1.4の範囲、好ましくは0.2≦n≦1.0の範囲である。
また、オルガノポリシロキサンにアルコキシ基を含有させることで、燃焼時にアルコキシ基の酸化分解架橋によりオルガノポリシロキサンと芳香族ポリカーボネート樹脂とが結合して、燃焼部に難燃層が形成されることによりドリップが防止されることがある。上記式(8)のアルコキシ基中のR38は、炭素数1〜4の1価の炭化水素基であり、具体的にはメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基が例示され、特にメチル基が工業的にも好ましく用いられる。炭素数5以上のアルキル基は、アルコキシ基としての反応性が低く、アルコキシ基を導入した場合の難燃化効果が期待できない。また、このアルコキシ基は多すぎると結果的に低分子量のオルガノポリシロキサンとなり、燃焼時に架橋反応する前に熱で気化してしまうことによる損失率が高くなるため、その含有量を上記式(8)中のoの値で0.2≦o≦2.0の範囲、好ましくは0.4≦o≦1.2の範囲である。
また、オルガノポリシロキサンに含まれるシラノール基は、製造方法上の理由から残存することがあり、反応性が低く、難燃性に寄与することはほとんどないが、保存安定性や熱可塑性ポリカーボネート樹脂と溶融加工する際の安定性、成形性の点から、その含有量を上記式(8)中のpの値で0.2以下にすることが好ましい。
なお、このフェニル基、ビニル基およびアルコキシ基含有オルガノポリシロキサンは、直鎖状であっても分岐構造を持つものであっても良いが、その分子中に前述したT単位および/またはQ単位からなる分岐構造を有するものがより好ましい。
このようなフェニル基、ビニル基およびアルコキシ基含有シリコーンオイルの分子量は、特に限定されるものではないが、分子量が大きすぎても小さすぎても熱可塑性ポリカーボネート樹脂への分散性や難燃化効果が不十分となるため、上記式(8)において0.95≦q+m+n+o+p≦2.8の範囲、好ましくは1.5≦q+m+n+o+p≦2.6の範囲である。重量平均分子量は410以上2,000未満の範囲とすることが好ましく、特に600〜1,500の範囲とすることが好ましい。
オルガノポリシロキサン(成分c)は(成分a)+(成分aとは異なる樹脂)+(成分c)の合計量100質量部に対して、0.1〜10質量部、好ましくは1〜5質量部である。0.1質量部より少ない配合量であると難燃効果が低下し、10質量部より多く配合しても難燃効果の向上が期待できないだけでなく、成型加工時のガス発生、成形品の耐折強度の低下、外観不良を招く。なお、(成分c)としては、(c−1)、(c−2)及び(c−3)の少なくとも一種でも良いが、(c−1)、(c−2)及び(c−3)とを併用するのがより好ましく、その場合、(成分d)100質量%中の配合比率は、(c−1)/(c−2)/(c−3)=40〜90/0〜30/0〜30質量%の範囲とすることが好ましい。
本発明に係る転写材担持部材、中間転写部材には、既に述べた成分a、b、cに加えて、有機スルホン酸金属塩を添加することもできる。
有機スルホン酸金属塩としては、特に限定はないが、脂肪族スルホン酸金属塩、芳香族スルホン酸金属塩等が挙げられる。スルホン酸金属塩の金属としては、好ましくはアルカリ金属、アルカリ土類金属などが挙げられ、アルカリ金属およびアルカリ土類金属としては、ナトリウム、リチウム、カリウム、ルビジウム、セシウム、ベリリウム、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウムおよびバリウム等が挙げられる。スルホン酸金属塩は、単独で用いてもよいし、2種以上を混合して使用することもできる。難燃性と熱安定性の点より、好ましくは、パーフルオロアルカン−スルホン酸金属塩、芳香族スルホンスルホン酸金属塩等が挙げられる。
パーフルオロアルカン−スルホン酸金属塩としては、好ましくは、パーフルオロアルカン−スルホン酸のアルカリ金属塩、パーフルオロアルカン−スルホン酸のアルカリ土類金属塩などが挙げられ、より好ましくは、炭素数4〜8のパーフルオロアルカン基を有するスルホン酸アルカリ金属塩、炭素数4〜8のパーフルオロアルカン基を有するスルホン酸アルカリ土類金属塩などが挙げられる。
パーフルオロアルカン−スルホン酸金属塩の具体例としては、パーフルオロブタン−スルホン酸ナトリウム、パーフルオロブタン−スルホン酸カリウム、パーフルオロメチルブタン−スルホン酸ナトリウム、パーフルオロメチルブタン−スルホン酸カリウム、パーフルオロオクタン−スルホン酸ナトリウム、パーフルオロオクタン−スルホン酸カリウム、パーフルオロブタン−スルホン酸のテトラエチルアンモニウム塩などが挙げられる。
芳香族スルホンスルホン酸金属塩としては、好ましくは、芳香族スルホンスルホン酸アルカリ金属塩、芳香族スルホンスルホン酸アルカリ土類金属塩などが挙げられ、芳香族スルホンスルホン酸アルカリ金属塩、芳香族スルホンスルホン酸アルカリ土類金属塩は重合体であってもよい。
芳香族スルホンスルホン酸金属塩の具体例としては、ジフェニルスルホン−3−スルホン酸のナトリウム塩、ジフェニルスルホン−3−スルホン酸のカリウム塩、4,4’−ジブロモジフェニル−スルホン−3−スルホン酸のナトリウム塩、4,4’−ジブロモジフェニル−スルホン−3−スルホン酸のカリウム塩、4−クロロー4’−ニトロジフェニルスルホン−3−スルホン酸のカルシウム塩、ジフェニルスルホン−3,3’−ジスルホン酸のジナトリウム塩、ジフェニルスルホン−3,3’−ジスルホン酸のジカリウム塩などが挙げられる。
有機金属化合物の配合量は、(成分a)+(成分aとは異なる樹脂)+(成分b)の合計量100質量%に対して、0.01〜0.5質量%である。0.01質量%より少ない配合量であると難燃効果が低下し、0.5質量%より多く配合すると更なる難燃効果の向上が望めないばかりか、成形体の発泡、耐折強度の低下、外観不良を招く。
本発明に係る熱可塑性ポリカーボネート樹脂組成物は、本発明の効果を発揮する範囲において各種の熱可塑性樹脂および添加剤などを含むことができる。
さらに、前記樹脂以外にエラストマーとして、例えば、イソブチレン−イソプレンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、エチレン−プロピレンゴム、アクリル系エラストマー、ポリエステル系エラストマー、ポリアミド系エラストマー、コアシエル型のエラストマーであるMBS、MASなどの熱可塑性エラストマーも使用することができる。
その他各種添加剤としては、例えば補強剤(タルク、マイカ、クレー、ワラストナイト、炭酸カルシウム、ガラス繊維、ガラスビーズ、ガラスバルーン、ミルドファイバー、ガラスフレーク、炭素繊維、炭素フレーク、カーボンビーズ、カーボンミルドファイバー、金属フレーク、金属繊維、金属コートガラス繊維、金属コート炭素繊維、金属コートガラスフレーク、シリカ、セラミック粒子、セラミック繊維、アラミド粒子、アラミド繊維、ポリアリレート繊維、グラファイト、導電性カーボンブラック、各種ウイスカーなど)、難燃剤(ハロゲン系、リン酸エステル系、金属塩系、赤リン、金属水和物系など)、熱安定剤、紫外線吸収剤、光安定剤、離型剤、滑剤、摺動剤(PTFE粒子など)、着色剤(カーボンブラック、酸化チタンなどの顔料、染料)、光拡散剤(アクリル架橋粒子、シリコーン架橋粒子、極薄ガラスフレーク、炭酸カルシウム粒子など)、蛍光増白剤、蓄光顔料、蛍光染料、帯電防止剤、流動改質剤、結晶核剤、無機および有機の抗菌剤、光触媒系防汚剤(微粒子酸化チタン、微粒子酸化亜鉛など)、グラフトゴムに代表される衝撃改質剤、赤外線吸収剤、フォトクロミック剤を配合することができる。
本発明に係る熱可塑性ポリカーボネート樹脂組成物は、前記の各成分(成分a)、(成分aとは異なる樹脂)、(成分b)、(成分c)と、必要に応じて用いられる各種添加成分を配合し、混練することによって調製することができる。該配合、混練には、通常用いられている方法、例えば、リボンブレンダー、ヘンシェルミキサー、バンバリーミキサー、ドラムタンブラー、単軸スクリュー押出機、二軸スクリュー押出機、コニーダ、多軸スクリュー押出機などを用いる方法により行うことができる。なお、混練に際しての加熱温度は、通常240〜330℃の範囲で選ばれる。かくして得られる難燃性ポリカーボネート樹脂組成物は、既知の種々の成形方法、例えば、射出成形、中空成形、押出成形、圧縮成形、カレンダー成形、回転成形等により成型し、本発明の成型品を得ることが出来る。
本発明の転写材担持部材または中間転写部材は、押し出し成型、射出成型、キャスト成型などの方法により、フィルム状、シート状、ベルト状、ドラム状の形状が可能で、形状はシート状でも、シート端部を熱融着、超音波融着、および接着剤による接着などの手段によりエンドレスベルト状としても良く、またシートを多層巻きにして熱融着等により所望の膜厚を有するエンドレスベルトにしても良い。形状は用いる画像形成装置によって任意のもっとも好ましい形にするのが良い。本発明の転写材担持部材または中間転写部材の膜厚は、バインダーのヤング率や体積抵抗値によって異なるが、30μm〜2000μm、特には50μm〜800μmが好ましい。
また、本発明の転写材担持部材または中間転写部材は、表面、裏面に保護層、誘電層、抵抗層、導電層を有することができる。
本発明の画像形成装置に用いられる接触帯電部材の形態としては、ローラー、ブラシ(磁気ブラシ)、ブレードなどが挙げられる。また接触帯電部材の材質としては、各種金属、導電性金属酸化物、導電性カーボン、およびこれらを混合したものから選ばれる。あるいは、樹脂、エラストマー中に前記の導電性粉体を分散させたものを用いてもよい。
本発明の転写材担持部材を有する画像形成装置の態様の具体例を図3〜図6に示す。図3〜図6に示される画像形成装置はいずれも多色(フルカラー)画像形成装置の例である。
まず図3を参照して簡単に説明する。図3に示される多色電子写真複写装置は、回転自在に軸支されて矢印a方向に回転する画像担持体、すなわち感光ドラム33を備え、その外周部に画像形成手段が配置される。この画像形成手段は任意の手段とし得るが、本例では、感光ドラム33を均一に帯電する一次帯電器34と、色分解された光像、またはこれに相当する光像を照射し、感光ドラム33上に静電潜像を形成する、たとえばレーザービーム露光装置などからなる露光手段32と、感光ドラム33上の静電潜像を可視画像とする回転式現像装置31とを具備する。
回転式現像装置31は、イエロー色現像剤、マゼンタ色現像剤、シアン色現像剤、およびブラック色現像剤の4色の現像剤を各々収納する4個の現像器31Y、31M、31C、31BKと、これら4個の現像器を保持し、かつ回転自在に軸支された略円柱形状の筐体とからなっている。この回転式現像装置31は、筐体の回転によって所望の現像器を感光ドラム33の外周面と対向する位置に搬送し、感光ドラム上の静電潜像の現像を行い、4色分のフルカラー現像が可能となるように構成されている。
感光ドラム33上の可視画像、すなわちトナー像は、転写装置10に担持されて搬送される転写材Pに転写される。本例において転写装置10は、回転自在に軸支された転写ドラムである。
以下に、上述した構成の多色電子写真複写装置によるフルカラー画像の形成工程を説明する。
感光ドラム33に一次帯電器34により均一な帯電を行った後、露光手段32にて画像情報に応じた光像Eが照射され、感光ドラム33上に静電潜像が形成される。この静電潜像は、回転式現像装置31により、感光ドラム33に樹脂を基材としたトナーでトナー像として可視化される。
一方、転写材Pは、レジストローラ36により、画像と同期して転写ドラム10へと送られ、グリッパ15等によりその先端部を把持され、図中矢印b方向に搬送される。
次いで、感光ドラム33と当接する領域において、転写ドラム10が有する本発明の転写材担持部材11の背面から、転写用放電器21によってトナーと逆極性のコロナ放電を受けることにより、感光ドラム33上のトナー像が転写材Pに転写される。
転写材Pは、必要回数の転写工程が行われた後、除電用放電器22,23および24により除電を受けつつ、分離爪28の作用により転写ドラム10から剥離され、搬送ベルト38により定着器39にて熱による定着を受けた後、機外に排出される。
他方、感光ドラム33は、表面の残留トナーをクリーニング装置37で清掃された後、再度、画像形成プロセスに供される。
また転写ドラム10の転写材担持部材11表面も、同様にブレードまたはファーブラシ等を有するクリーニング装置35a及びクリーニング補助手段35bの作用により清掃された後、再度画像形成プロセスに供される。
本発明においては、図2に示すように、転写用コロナ放電器21の転写ドラム10の回転方向(矢印bの方向)下流側のシールド板に絶縁性部材26、たとえばポリカーボネート樹脂板などを設けて、転写コロナのうち感光ドラム33方向に向かう転写コロナ量を多くした構成とすることが好ましい。
また本発明においては、転写材担持部材11の導入側から、その移動方向下流側に向けて伸びる、弾性を有した押圧部材27を設けてもよい。この押圧部材27は、たとえばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリエチレンテレフタレートなどの、好ましくは体積抵抗率が1010Ω・cm以上、特に好ましくは1014Ω・cm以上であるような合成樹脂フィルムで構成し、転写部の全域にわたって配設される。
またこの押圧部材27は、それ自身の持つ弾性力により転写材担持部材11を押圧し、その転写材担持部材11側の先端部は転写材Pが感光ドラム33に接触し終えた位置、もしくは接触を開始する位置、または極力近接した位置に対応する位置とするのが好ましい。
図4は、図3に示された多色電子写真複写装置において、転写材担持部材11の背面からトナーと逆極性の電荷を与える転写用帯電器21として、ブラシ帯電器21aを設けた例を示している。図4において、他の要素の構成および動作は図3のものと実質的に同じであるので、その詳細な説明は省略する。
図5には、形状をエンドレスベルト状にした場合の本発明の転写材担持部材を用いた画像形成装置の具体例が開示されている。
図5に示された画像形成装置は、感光ドラム41a〜41dを有し、その周りに1次帯電器42a〜42d、露光手段43a〜43d、現像器44a〜44d、転写帯電器45a〜45d、除電放電器46a〜46dおよび47a〜47d、感光ドラム用クリーニング装置48a〜48dが配置され、さらにこれらのユニットを貫通するように感光ドラムの下方にエンドレスベルト状の本発明の転写材担持部材40が配置され、ウレタンブレード49を有する転写材担持部材用クリーニング装置50が配置される。
転写材Pは給紙ローラにより給紙された後、エンドレスベルト状転写材担持部材40により各転写用放電器45a〜45dが配置された転写部を通して搬送される。
図6は、図5に示された画像形成装置において、転写帯電器45a〜45dに代えて、転写用ブレード帯電器45e〜45hを使用した例を示している。図6において、他の要素の構成および動作は図5のものと実質的に同じであるので、その詳細な説明は省略する。
図7は、エンドレスベルト状の本発明の中間転写部材を用いた他の画像形成装置を示している。この装置は、感光ドラム51を有し、その回りに1次帯電ローラー52、像露光手段53、回転現像器54、1次コロナ転写帯電器55、感光ドラム用クリーニング装置56が配置され、さらに感光ドラムの下方にエンドレスベルト状の本発明の中間転写部材57が配置され、中間転写部材ユニットには2次転写帯電器58が配置される。
転写材Pは給紙ローラーにより給紙された後、エンドレスベルト状中間転写部材57と、2次転写ローラー58との間の2次転写部を通して搬送される。
図8は、図7に示された画像形成装置において、1次コロナ転写帯電器55aに代えて、1次転写ローラー帯電器55bを使用した例を示している。図8において、他の要素の構成および動作は図7のものと実質的に同じであるので、その詳細な説明は省略する。
以下、実施例にて本発明をさらに詳細に説明する。
次に実施例により、本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの例によってなんら限定されるものではない。
〔原材料〕
実施例及び比較例で使用したポリカーボネート樹脂の合成例、およびその他の原材料を以下に示す。
(成分a)
合成例1〔PC(a1)の合成〕
8.8%(w/v)の水酸化ナトリウム水溶液30リットルに、下記構造のポリオルガノシロキサン化合物(信越化学工業株式会社製X−22−1827)を2.60kg、9,9−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)フルオレンを3.91kg(以下BCFLと略称)、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン(以下BPAと略称)を0.49kg及びハイドロサルファイト20gを加え溶解した。これにメチレンクロライド30リットルを加え、15℃に保ちながら撹拌しつつ、ホスゲン1.81kgを0.12kg/分の速度で吹き込んだ。吹き込み終了後、p−ターシャルブチルフェノール(以下PTBPと略称)を88g加え、10分間激しく撹拌し続け、さらに50mlのトリエチルアミンを加え、約1時間撹拌し重合させた。
Figure 2006227177
ジメチル体の合計の平均が26。
ジフェニル体の合計の平均が13。
重合液を水相と有機相に分離し、有機相をリン酸で中和し、洗液の導電率が10μS/cm以下になるまで水洗を繰り返した後、精製樹脂液を得た。得られた精製樹脂液を、強攪拌されている60℃の温水にゆっくり滴下し、溶媒を除去しつつ重合物を固形化した。固形物を濾過後、乾燥して白色粉末状重合体を得た。この重合体は、塩化メチレンを溶媒とする濃度0.5g/dl溶液において、温度20℃における極限粘度[μ]が0.28dl/gであった。この合成された共重合ポリカーボネートを、以後PC(a1)と略記する。得られた上記重合体を赤外線吸収スペクトルにより分析した結果、1000〜1100cm−1の位置にシロキサン結合による吸収、1770cm-1付近の位置にカルボニル基による吸収、1240cm-1付近の位置にエーテル結合による吸収が認められ、シロキサン結合とカーボネート結合を有することが確認された。また、3650〜3200cm−1の位置に水酸基由来の吸収はほとんど認められなかった。この重合体中のモノマーをGPC分析で測定した場合、いずれのモノマーも20ppm以下であった。これらを総合した結果、この重合体は仕込み組成と同一の共重合比のポリカーボネート重合体と認められた。
合成例2〔PC(a2)の合成〕
下記構造のポリオルガノシロキサン化合物(信越化学工業株式会社製X−22−1821)を2.60kg用いた以外は、合成例1と同様に共重合ポリカーボネートを合成した。得られた共重合ポリカーボネートの極限粘度は0.29dl/gであった。この合成された共重合ポリカーボネートを、以後PC(a2)と略記する。赤外吸収スペクトル分析等よりこの重合体は、仕込み組成と同一の共重合比のポリカーボネート重合体と認められた。
Figure 2006227177
(成分aとは異なる樹脂)
合成例3〔PCA−Siの合成〕
8.8%(w/v)の水酸化ナトリウム水溶液42リットルに、合成例2使用のポリオルガノシロキサン化合物1.14kgとBPAを6.46kg及びハイドロサルファイト20gとを加え溶解した。これにメチレンクロライド36リットルを加え、15℃に保ちながら撹拌しつつ、ホスゲン3.50kgを0.12kg/分の速度で吹き込んだ。吹き込み終了後、PTBPの158gを加え、10分間激しく撹拌し続け、さらに10mlのトリエチルアミンを加え、約1時間撹拌し重合させた。
以後、合成例1と同様に処理し、得られた共重合ポリカーボネートの極限粘度は0.45dl/gであった。この合成された共重合ポリカーボネートを、以後PCA−Siと略記する。赤外吸収スペクトル分析等よりこの重合体は、仕込み組成と同一の共重合比のポリカーボネート重合体と認められた。
ビスフェノールAからのPC1:三菱瓦斯化学(株)製、商品名:ユーピロンH−4000、極限粘度0.53dl/gで、以後BPAPCと略記する。
ビスフェノールZからのPC2:三菱瓦斯化学(株)製、商品名:ユーピロンZ−400、極限粘度0.50dl/gで、以後BPZPCと略記する。
ポリブチレンテレフタレート:三菱レイヨン(株)製、商品名:タフペットPBT N1000、以後PBTと略記する。
(成分b)
成分bとしては、以下の物質を任意に使用した。
炭素繊維:平均繊維径10nm、平均繊維長1μm以上のハイペリオン・キャタリシス・インターナショナル社製カーボンナノチューブを用いる。この炭素繊維15質量%と、前記合成例1で合成されたPC(b1)とをBuss社製コニーダーで270〜290℃の温度で溶融・混錬後、冷却し、炭素繊維を分散させたマスターバッチペレットを得、実施例にて使用した。
カーボンブラック:ライオン(株)製ケッチェンブラックEC(DBP吸油量:360ml/100g)を使用し、以後KBECと略記する。
(成分c)
オルガノポリシロキサン(c−1):前記平均組成式(7)においてR33=メチル基、m=0.96、n=0.68、o=0、p=0.02であり、重量平均分子量が9,000であるものを使用した。以降c1と略記する。
オルガノポリシロキサン(c−2): Si−H基含有量が1.57mol/100g、重量平均分子量が5,500であるものを使用した。以降、c2と略記する。
オルガノポリシロキサン(c−3): フェニル基、ビニル基、メチル基、メトキシ基を置換基として持ち、分岐構造を有するシリコーンオイル(前記平均組成式(8)において、R37=メチル基、R38=メチル基、q=0.75、m=0.25、n=0.75、o=0.5、p=0であり、重量平均分子量が850であるもの)を使用した。以降、c3と略記する。
上記以外に、以下の金属塩を任意に使用した。
パーフルオロアルカンスルホン酸金属塩:パーフルオロブタンスルホン酸カリウム塩(大日本インキ化学工業(株)製 メガファックF−114P)。以後金属塩と略記する。
<実施例1〜10>
上記の原材料である(成分a)、(成分a以外の樹脂)、(成分b)、(成分c)と金属塩を表1の割合で計量し、(成分a)、(成分a以外の樹脂)、(成分b)と金属塩をスーパーミキサーで予備混合後、(成分c)を追加し、ベント付40mm押出機で270〜290℃の温度で溶融・混練後、冷却し、ペレットを得た。このペレットを120℃熱風乾燥機中で6時間乾燥後、圧縮成形機にて300℃にて、厚み100μmのフィルム状に成形し、試験フィルムを得た。この試験フィルムの体積抵抗値、表面抵抗値を、高抵抗率計ハイレスターUP(三菱化学(株)製)を用いて、測定電圧100V、測定時間10秒で測定した。難燃性VTM試験は、UL−94VTMに従って行い、厚み100μmのフィルム状試験片(幅50mm、長さ200mm)の難燃性を評価した。
耐折強度は、厚み100μmのフィルム状試験片(幅10mm、長さ50mm)について、MIT耐屈度試験(張力1.00kg/mm2)にて測定し、30000回以上で破断しなければ○、50000回以上で破断しなければ◎、30000未満で破断したら×とした。結果を表1に示す。
上記樹脂フィルムを用いて、図1に示されるような転写ドラムを作成した。すなわち、図1に示す転写材担持部材11として、前記樹脂フィルムを2つのアルミニウムシリンダ12、13の間に張架して転写ドラム10を作成した。転写材担持部材11の両端部は転写ドラム10を構成する2つのアルミニウムシリンダ12、13を連結する連結部14上に固定した。
本実施例においては、転写ドラム10の直径を160mm、移動速度を160mm/secと設定した。同時に感光ドラム33などの移動スピードであるプロセススピードも160mm/secとした。また、転写用コロナ放電器21の開口幅は19mmに、放電ワイヤー25と感光ドラム33の外周面との距離は10.5mmに、放電ワイヤー25と転写用コロナ放電器21のシールド板底面との距離は16mmに、それぞれ設定した。
また、押圧部材27としてはポリエチレンテレフタレート樹脂フィルムを用いた。
本実施例においては、図3に示されるような画像形成装置にてマイナス極性に帯電された感光ドラム33に潜像を形成し、平均粒径8μmのトナーを用いて反転現像にてトナー画像を得た。この時、トナーは樹脂を色材その他微量の帯電制御性や潤滑性を向上させるための添加剤などにより構成され、現像器中でキャリヤ粒子と摩擦帯電されてマイナス極性に帯電するものであった。
その後、このトナー画像を上記構成の転写装置によりプラス極性により転写材に転写した。次いで転写材を転写ドラム10より分離し、定着器にて定着した。
本実施例においては、転写ドラム10の転写材担持部材11の表面をウレタンブレードを有するクリーニング装置35a、およびクリーニング補助手段35bによりクリーニングする。
図3の多色電子写真複写装置にて、20000枚の画像出し耐久テストを行った。初期画像と耐久後の画像にムラが無ければ○、ムラがあれば×として評価した。
結果を表1に示す。
<比較例1〜3>
原材料である(成分a)、(成分aとは異なる樹脂)、(成分b)、(成分c)と金属塩を表2に示す割合で計量して、上記実施例1〜10と同様な方法により、各樹脂フィルムを作成して、体積抵抗値、表面抵抗値を測定し、さらに難燃性VTM試験、MIT耐折試験を行った。さらに上記実施例と同様にして各樹脂フィルムを使用して転写ドラムを作成し、画像特性を評価した。結果を表2に示す。
<実施例11〜13>
実施例1、2、5で得られたフィルムを超音波融着法にてエンドレスベルト状に成型して、図5で示される画像形成装置と、実施例1と同様のトナーを用いてその画像を評価した。
さらに、上記多色電子写真複写装置にて20000枚の画像出し耐久テストを行った。その結果、初期画像並びに耐久画像にはムラは認められなかった。
<実施例14〜16>
実施例1、2、5で用いたフィルムを超音波融着法にてエンドレスベルト上に成型して、図7で示される画像形成装置と、実施例1と同様のトナーを用いてその画像を評価した。
さらに、上記多色電子写真複写装置にて20000枚の画像出し耐久テストを行った。その結果、初期画像並びに耐久画像にはムラは認められなかった。
Figure 2006227177
Figure 2006227177
以上のように、本発明によれば難燃性に優れ、フィルム強度が高く、電気的劣化が起こりにくいために繰り返し使用しても転写ムラや転写抜けなどの欠陥のない良好な画像の得られる転写材担持部材または中間転写部材およびそれらを用いた画像形成装置を提供することができるので、電子写真分野において極めて好適に利用できる。
本発明の転写材担持部材を用いた転写ドラムの概略構成例である。 本発明の転写材担持部材を用いた転写装置の概略構成例である。 シート状の本発明の転写材担持部材を用いた画像形成装置の概略構成例である。 シート状の本発明の転写材担持部材を用いた画像形成装置の概略構成例である。 エンドレスベルト状の本発明の転写材担持部材を用いた画像形成装置の概略構成例である。 エンドレスベルト状の本発明の転写材担持部材を用いた他の画像形成装置の概略構成例である。 エンドレスベルト状の本発明の中間転写部材を用いた画像形成装置の概略構成の例である。 エンドレスベルト状の本発明の中間転写部材を用いた他の画像形成装置の概略構成の例である。
符号の説明
10 転写ドラム
11 転写材担持部材
12,13 シリンダ
14 連結部
15 転写材グリッパ
16 転写用帯電器
22,24 外側除電用放電器
23 内側除電用放電器
31 回転式現像装置
32 露光手段
33 感光ドラム
34 一次帯電器
35a クリーニング装置
35b クリーニング補助手段
36 レジストローラ
37 クリーニング装置
38 搬送ベルト
39 定着器
40 転写材担持部材
41a〜41d 感光ドラム
42a〜42d 1次帯電器
43a〜43d 露光手段
44a〜44d 現像器
45a〜45d、45e〜45h 転写帯電器
46a〜46d、47a〜47d 除電放電器
48a〜48d 感光ドラム用クリーニング装置
51 感光ドラム
52 1次帯電ローラー
53 像露光手段
54 回転現像器
55a 1次転写コロナ帯電器
55b 1次転写ローラー帯電器
56 感光ドラム用クリーニング装置
57 中間転写部材
58 2次転写帯電器

Claims (30)

  1. 電子写真装置に用いられる転写材担持部材であって、該転写材担持部材は、i)樹脂と、ii)導電性充填剤と、iii)、オルガノポリシロキサンと、を含み、
    該樹脂が、シロキサン構造を含む構成単位とフルオレン構造を含む構成単位とを有するポリカーボネート樹脂(a)を含んでいることを特徴とする転写材担持部材。
  2. 前記ポリカーボネート樹脂(a)が、下記一般式(1)で示される構成単位と、下記一般式(3)で示される構成単位を有している請求項1に記載の転写材担持部材:
    Figure 2006227177
    (式(1)中、R1〜R4は、各々独立して、水素、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数6〜12のアリール基、炭素数2〜5のアルケニル基、炭素数1〜5のアルコキシ基、または炭素数7〜17のアラルキル基であり、R5〜R8は、各々独立して、水素、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数6〜12のアリール基、炭素数2〜5のアルケニル基、炭素数1〜5のアルコキシ基または炭素数7〜17のアラルキル基であり、R9及びR10は各々独立して単結合又は炭素数1〜6の2価の脂肪族炭化水素基を表し、
    Xは、−SiO(R11)(R12)−で示される構成単位、−SiO(R13)(R14)−で示される構成単位、及び−SiO(R29)(R30)−で示される構成単位から選ばれる少なくとも一つの単独重合体、若しくは二つ又は三つのブロック共重合体またはランダム共重合体を表し、重合度は0〜200であり、
    11〜R14、R29およびR30は、各々独立して、水素、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数6〜12のアリール基、炭素数2〜5のアルケニル基、炭素数1〜5のアルコキシ基、または炭素数7〜17のアラルキル基である。)、
    Figure 2006227177
    (式(3)中、R25〜R28は、各々独立して、水素、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数6〜12のアリール基、炭素数2〜5のアルケニル基、炭素数1〜5のアルコキシ基、又は炭素数7〜17のアラルキル基を表す。)。
  3. 該樹脂が、前記ポリカーボネート樹脂(a)とは異なるポリカーボネート樹脂を更に含んでいる請求項1または2に記載の転写材担持部材。
  4. 前記ポリカーボネート樹脂(a)とは異なるポリカーボネート樹脂が、前記一般式(1)で示される構成単位と、下記一般式(2)で示される構成単位とを有するポリカーボネート樹脂を含む、請求項3に記載の転写材担持部材:
    Figure 2006227177
    (式(2)中、R15〜R18は、各々独立して、水素、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数6〜12のアリール基、炭素数2〜5のアルケニル基、炭素数1〜5のアルコキシ基、炭素数7〜17のアラルキル基であり、Yは、
    Figure 2006227177
    であり、ここにR19〜R24は、各々独立して、水素、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数2〜5のアルケニル基、炭素数1〜5のアルコキシ基又は炭素数6〜12のアリール基を表すか、R19とR20、R21とR22、およびR23とR24が一緒に結合して、炭素数3〜12の炭素環または複素環を形成する基(但し、フルオレン構造を除く)を表し、aは0〜20の整数を表す)。
  5. 前記ポリカーボネート樹脂(a)とは異なるポリカーボネート樹脂が、前記一般式(2)で示される構成単位のみを有するポリカーボネート樹脂を含む、請求項3および4に記載の転写材担持部材。
  6. 前記一般式(2)で示される構成単位が、下記式(4)で示される構造を有する請求項3〜5に記載の転写材担持部材。
    Figure 2006227177
  7. 前記一般式(2)で示される構成単位が、下記式(5)で示される構造を有する請求項3〜6のいずれかに記載の転写材担持部材。
    Figure 2006227177
  8. 前記樹脂が、ポリカーボネート樹脂(a)以外の樹脂として、ポリエステル、ポリアリレート、ポリフェニレンオキサイド、ポリフェニレンスルフィドの内少なくとも一種類を更に含む請求項1または2に記載の転写材担持部材。
  9. 前記オルガノポリシロキサンが下記平均組成式(6)で示される構造を有する請求項1〜8のいずれかに記載の転写材担持部材。
    (R31mSiO(4-m)/2 (6)
    (式(6)中R31は同一であっても異なっていても良く、水素原子、水酸基、フェニル基、アリール基、炭素数1〜6の1価の炭化水素基あるいはアルコキシル基であり、0.5≦m≦3.0の要件を満たす数である。)
  10. 前記オルガノポリシロキサンの少なくとも一部が下記平均組成式(7)で示される構造を有する請求項9記載の転写材担持部材。
    (R32m(R33n(OR34o(OH)pSiO(4-m-n-o-p)/2 (7)
    (式(7)中R32はフェニル基、R33はフェニル基を除いた炭素数1〜6の1価の炭化水素基、R34は炭素数1〜4の1価の炭化水素基を示し、m、n、o、pは、0.5≦m≦2.0;0.1≦n≦2.3;0≦o≦0.2;0≦p≦0.3;0.9≦m+n+o+p≦2.8の要件を満たす数である。)
  11. 前記式(6)中のR31の少なくとも一部が水素原子であるSi−H基であり、Si−H基を0.3mol/100g以上含有するオルガノポリシロキサンである請求項9または10記載の転写材担持部材。
  12. 前記オルガノポリシロキサンが下記平均組成式(8)で示される構造を有する請求項9〜11のいずれかに記載の転写材担持部材。
    (R35q(R36m(R37n(OR38o(OH)pSiO(4-q-m-n-o-p)/2 (8)
    (式(8)中R35はフェニル基、R36はビニル基、R37は炭素数1〜6のアルキル基、R38は炭素数1〜4の1価の炭化水素基を示し、q、m、n、o、pは、0.5≦q≦2.0;0.1≦m≦0.6;0.1≦n≦1.4;0.2≦o≦2.0;0≦p≦0.2;0.95≦q+m+n+o+p≦2.8の要件を満たす数である。)
  13. 前記式(1)中、R5〜R8が各々独立してメチル基またはフェニル基である請求項1〜7のいずれかに記載の転写材担持部材。
  14. 前記式(1)で示される構成単位が、下記式(9)で示される構造、及び下記式(10)で示される構造の少なくとも一方である請求項2〜4のいずれかに記載の転写材担持部材:
    Figure 2006227177
    Figure 2006227177
    (上記式(9)及び(10)中、Xは各々独立に−SiO(R11)(R12)−で示される構成単位、−SiO(R13)(R14)−で示される構成単位、及び−SiO(R29)(R30)−で示される構成単位から選ばれる少なくとも一つの単独重合体、若しくは二つ又は三つのブロック共重合体またはランダム共重合体を表し、重合度は0〜200であり、
    11〜R14、R29およびR30は、各々独立して、水素、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数6〜12のアリール基、炭素数2〜5のアルケニル基、炭素数1〜5のアルコキシ基、または炭素数7〜17のアラルキル基である)。
  15. 画像担持体上に形成されるトナー像が転写される転写材、及びトナー像が転写された転写材の少なくとも一方を担持する請求項1〜14のいずれかに記載の転写材担持部材を具備していることを特徴とする電子写真装置。
  16. 電子写真装置に用いられる中間転写部材であって、該中間転写部材は、i)樹脂と、ii)導電性充填剤と、iii)、オルガノポリシロキサンと、を含み、
    該樹脂が、シロキサン構造を含む構成単位とフルオレン構造を含む構成単位とを有するポリカーボネート樹脂(a)を含んでいることを特徴とする中間転写部材。
  17. 前記ポリカーボネート樹脂(a)が、下記一般式(1)で示される構成単位と、下記一般式(3)で示される構成単位を有している請求項16に記載の中間転写部材:
    Figure 2006227177
    (式(1)中、R〜Rは、各々独立して、水素、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数6〜12のアリール基、炭素数2〜5のアルケニル基、炭素数1〜5のアルコキシ基、または炭素数7〜17のアラルキル基であり、R〜Rは、各々独立して、水素、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数6〜12のアリール基、炭素数2〜5のアルケニル基、炭素数1〜5のアルコキシ基または炭素数7〜17のアラルキル基であり、R9及びR10は各々独立して単結合又は炭素数1〜6の2価の脂肪族炭化水素基を表し、
    Xは、−SiO(R11)(R12)−で示される構成単位、−SiO(R13)(R14)−で示される構成単位、及び−SiO(R29)(R30)−で示される構成単位から選ばれる少なくとも一つの単独重合体、若しくは二つ又は三つのブロック共重合体またはランダム共重合体を表し、重合度は0〜200であり、
    11〜R14、R29およびR30は、各々独立して、水素、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数6〜12のアリール基、炭素数2〜5のアルケニル基、炭素数1〜5のアルコキシ基、または炭素数7〜17のアラルキル基である。)、
    Figure 2006227177
    (式(3)中、R25〜R28は、各々独立して、水素、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数6〜12のアリール基、炭素数2〜5のアルケニル基、炭素数1〜5のアルコキシ基、又は炭素数7〜17のアラルキル基を表す。)。
  18. 該樹脂が、前記ポリカーボネート樹脂(a)とは異なるポリカーボネート樹脂を更に含んでいる請求項16または17に記載の中間転写部材。
  19. 前記ポリカーボネート樹脂(a)とは異なるポリカーボネート樹脂が、前記一般式(1)で示される構成単位と、下記一般式(2)で示される構成単位とを有するポリカーボネート樹脂を含む、請求項18に記載の中間転写部材:
    Figure 2006227177
    (式(2)中、R15〜R18は、各々独立して、水素、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数6〜12のアリール基、炭素数2〜5のアルケニル基、炭素数1〜5のアルコキシ基、炭素数7〜17のアラルキル基であり、Yは、
    Figure 2006227177
    であり、ここにR19〜R24は、各々独立して、水素、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数2〜5のアルケニル基、炭素数1〜5のアルコキシ基又は炭素数6〜12のアリール基を表すか、R19とR20、R21とR22、およびR23とR24が一緒に結合して、炭素数3〜12の炭素環または複素環を形成する基(但し、フルオレン構造を除く)を表し、aは0〜20の整数を表す)。
  20. 前記ポリカーボネート樹脂(a)とは異なるポリカーボネート樹脂が、前記一般式(2)で示される構成単位のみを有するポリカーボネート樹脂を含む、請求項18および19に記載の中間転写部材。
  21. 前記一般式(2)で示される構成単位が、下記式(4)で示される構造を有する請求項18〜20に記載の中間転写部材。
    Figure 2006227177
  22. 前記一般式(2)で示される構成単位が、下記式(5)で示される構造を有する請求項18〜21のいずれかに記載の中間転写部材。
    Figure 2006227177
  23. 前記樹脂が、ポリカーボネート樹脂(a)以外の樹脂として、ポリエステル、ポリアリレート、ポリフェニレンオキサイド、ポリフェニレンスルフィドの内少なくとも一種類を更に含む請求項16または17に記載の中間転写部材。
  24. 前記オルガノポリシロキサンが下記平均組成式(6)で示される構造を有する請求項16〜23のいずれかに記載の中間転写部材。
    (R31mSiO(4-m)/2 (6)
    (式(6)中R31は同一であっても異なっていても良く、水素原子、水酸基、フェニル基、アリール基、炭素数1〜6の1価の炭化水素基あるいはアルコキシル基であり、0.5≦m≦3.0の要件を満たす数である。)
  25. 前記オルガノポリシロキサンの少なくとも一部が下記平均組成式(7)で示される構造を有する請求項24記載の中間転写部材。
    (R32m(R33n(OR34o(OH)pSiO(4-m-n-o-p)/2 (7)
    (式(7)中R32はフェニル基、R33はフェニル基を除いた炭素数1〜6の1価の炭化水素基、R34は炭素数1〜4の1価の炭化水素基を示し、m、n、o、pは、0.5≦m≦2.0;0.1≦n≦2.3;0≦o≦0.2;0≦p≦0.3;0.9≦m+n+o+p≦2.8の要件を満たす数である。)
  26. 前記式(6)中のR31の少なくとも一部が水素原子であるSi−H基であり、Si−H基を0.3mol/100g以上含有するオルガノポリシロキサンである請求項24または25記載の中間転写部材。
  27. 前記オルガノポリシロキサンが下記平均組成式(8)で示される構造を有する請求項24〜26のいずれかに記載の中間転写部材。
    (R35q(R36m(R37n(OR38o(OH)pSiO(4-q-m-n-o-p)/2 (8)
    (式(8)中R35はフェニル基、R36はビニル基、R37は炭素数1〜6のアルキル基、R38は炭素数1〜4の1価の炭化水素基を示し、q、m、n、o、pは、0.5≦q≦2.0;0.1≦m≦0.6;0.1≦n≦1.4;0.2≦o≦2.0;0≦p≦0.2;0.95≦q+m+n+o+p≦2.8の要件を満たす数である。)
  28. 前記式(1)中、R5〜R8が各々独立してメチル基またはフェニル基である請求項16〜22のいずれかに記載の中間転写部材。
  29. 前記式(1)で示される構成単位が、下記式(9)で示される構造、及び下記式(10)で示される構造の少なくとも一方である請求項17〜19のいずれかに記載の中間転写部材:
    Figure 2006227177
    Figure 2006227177
    (上記式(9)及び(10)中、Xは各々独立に−SiO(R11)(R12)−で示される構成単位、−SiO(R13)(R14)−で示される構成単位、及び−SiO(R29)(R30)−で示される構成単位から選ばれる少なくとも一つの単独重合体、若しくは二つ又は三つのブロック共重合体またはランダム共重合体を表し、重合度は0〜200であり、
    11〜R14、R29およびR30は、各々独立して、水素、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数6〜12のアリール基、炭素数2〜5のアルケニル基、炭素数1〜5のアルコキシ基、または炭素数7〜17のアラルキル基である)。
  30. 画像担持体上に形成されたトナー像が転写され、該転写されたトナー像を転写材に転写する請求項16〜29のいずれかに記載の中間転写部材を具備していることを特徴とする電子写真装置。
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