JP2005122111A - 転写材担持部材 - Google Patents

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JP2005122111A JP2004201980A JP2004201980A JP2005122111A JP 2005122111 A JP2005122111 A JP 2005122111A JP 2004201980 A JP2004201980 A JP 2004201980A JP 2004201980 A JP2004201980 A JP 2004201980A JP 2005122111 A JP2005122111 A JP 2005122111A
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俊一郎 西田
Yasuhiro Naito
泰裕 内藤
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大祐 三浦
Teigo Sakakibara
悌互 榊原
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Abstract

【課題】繰り返し使用しても転写ムラや転写抜けなどの欠陥のない良好な画像の得られる転写材担持部材を提供する。
【解決手段】画像担持体上に形成されたトナー像を転写材に転写する転写材担持部材において、該転写材担持部材が、シロキサン構造とビスフェノール構造単位とを有する熱可塑性樹脂(a)と少なくとも1種類および平均繊維径200nm以下の炭素繊維(b)とを含有する。この樹脂(a)は、0.1〜90質量%の構成単位(A)と残部の構成単位(B)から構成される。
【化1】

【選択図】なし

Description

本発明は、転写材担持部材に関するものであり、特に電子写真方式あるいは静電記録方式等により形成された画像担持体上のトナー像を転写材に転写する転写材担持部材に関するものである。
このような画像形成装置としては、白黒、モノカラーあるいはフルカラーの電子写真複写機、プリンター、その他種々の記録機などがある。
従来、画像担持体上の画像を転写材に転写するとき用いられる転写材担持部材としては様々なものがある。たとえば、(帯電)−(像露光)−(トナー現像)−(転写)−(クリーニング)といった画像形成手段を有する電子写真装置においては、感光体上のトナー画像を転写材(たとえば紙)に転写する手段として図1および図2にそれぞれ示されるような転写ドラムおよび転写装置が挙げられる。また、画像担持体上の画像を転写材に転写する前に中間転写部材上に転写し、中間転写部材上からトナー画像を転写材に転写して画像形成する電子写真装置としては、図3に示されるような転写装置が挙げられる。
図1において、転写ドラム10は、両端に配置されたシリンダ12,13およびこれらのシリンダを連結する連結部14とから構成される支持体を有し、この支持体の外周面開口域には、転写材担持部材11が張設される。また前記連結部14には、給紙装置から送給された転写材を把持する転写材グリッパ15を有する。
このように構成された転写ドラム10は、図2に示す転写装置に配置され、その内側および外側には転写用放電器21、および除電手段を構成する内側除電用放電器23および外側除電用放電器22,24が配置される。なお符号25は放電ワイヤー、26は絶縁性部材、27は押圧部材、28は分離爪、31は回転式現像装置を示す。
なお図3に示す画像形成装置については後述する。
上記のような画像形成装置における転写工程において、転写材担持部材11には転写材の搬送、転写帯電、除電およびクリーニングなど様々な機械的あるいは電気的外力が加えられるため、これら外力に対する耐久性、すなわち機械的強度、耐磨耗性や電気的耐久性といった様々な特性が要求される。
特に近年、電子写真プロセスの更なる高速化とともに、画像のカラー化・フルカラー化を実現するために、シアン、マゼンタ、イエローの3色または、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4色のトナー像を順次連続的に転写材担持部材上の転写材に、または中間転写部材に転写を行う電子写真装置を使用するようになってきている。このように、特にフルカラーの場合、連続的に転写工程を行うため、転写材担持部材または中間転写部材のチャージアップ特性や耐電圧特性の条件も更に厳しくする必要が生じている。
従来、転写材担持部材または中間転写部材としては、テフロン(登録商標)、ポリエステル、ポリフッ化ビニリデン、トリアセテート、およびポリカーボネート等の樹脂や、イソプレン、ブタジエン、スチレン−ブタジエン、クロロプレン−アクリロゴム、ウレタン、シリコーン、アクリル等のエラストマーが用いられてきたが、これら単体では抵抗値が高すぎ連続転写時にチャージアップの現象が起き、転写抜けや転写不良等の問題があった。また、チャージアップ対策として抵抗を下げるために、カーボンブラック、金属、金属酸化物などの導電フィラーの分散が提案されている。(特許文献1〜9参照)一般にこれらの方法では絶縁破壊電圧の低下、機械的強度の低下、電気的・機械的耐久劣化などが起こりやすい。原因として、導電性フィラーを分散する場合、分散の不均一性またはフィラーの凝集などによりミクロ的な抵抗の不均一化が起こることにより絶縁破壊電圧が低下し、フィラーの凝集によりバインダー高分子化合物本来の機械的強度を低下させると推測される。
特開昭58−90654号公報 特開平5−40417号公報 特開平7−92825号公報 特開平8−267605号公報 特開平5−311016号公報 特開平7−24912号公報 特開平3−89375号公報 特開平4−313757号公報 特開平6−149081号公報
従って、本発明の目的は、高い絶縁破壊電圧と高いフィルム強度が得られる転写材担持部材または中間転写部材を提供することにある。
また、本発明の目的は、上記転写材担持部材または中間転写部材を用いた画像形成装置を提供することにある。
すなわち、本発明は、転写材担持部材の導電フィラーとして、嵩密度が小さく、アスペクト比が大きいカーボン粒子である平均繊維径200nm以下の炭素繊維(b)の少なくとも1つを用いることにより、従来のカーボン粒子に比べて少ない添加量で所望の導電性と高いフィルム強度を得ようとするものであり、更にシロキサン構造とビスフェノール構造単位とを有する熱可塑性樹脂(a)少なくとも1種類を含有することにより平均繊維径200nm以下の炭素繊維の分散性を更に高めて、高い絶縁破壊電圧を達成したものである。
よって、本発明は、画像担持体上に形成されたトナー像を転写材に転写する転写材担持部材において、該転写材担持部材が、シロキサン構造とビスフェノール構造単位とを有する熱可塑性樹脂(a)と少なくとも1種類および平均繊維径200nm以下の炭素繊維(b)とを含有することを特徴とする転写材担持部材である。
本発明のより好ましい態様を以下に示す。
本発明は、シロキサン構造とビスフェノール構造単位とを有する熱可塑性樹脂(a)が、下記一般式(A)で表される構造単位を1種類以上および(B)で表される構造単位を1種類以上有する熱可塑性ポリカーボネート樹脂であって、(A)の構成単位が0.1〜90質量%である転写材担持部材である。
(式中、R〜Rは、各々独立して水素、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数6〜12のアリール基、炭素数2〜5のアルケニル基、炭素数1〜5のアルコキシ基、または炭素数7〜17のアラルキル基であり、これらの基に炭素原子を有する場合には置換基として、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数2〜5のアルケニル基、炭素数1〜5のアルコキシ基を有することもでき、R〜R12は、水素、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数6〜12のアリール基、炭素数2〜5のアルケニル基、炭素数1〜5のアルコキシ基または炭素数7〜17のアラルキル基であり、これらの基に炭素原子を有する場合には置換基として、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数2〜5のアルケニル基、炭素数1〜5のアルコキシ基を有することもでき、R13は炭素数1〜6の脂肪族基を表すか単に結合を表し、Xは、−SiO(R14)(R15)−および/または−SiO(R16)(R17)−の単独重合体、ブロック共重合体またはランダム共重合体を表し、重合度は0〜200であり、R14〜R17は、各々独立して水素、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数6〜12のアリール基、炭素数2〜5のアルケニル基、炭素数1〜5のアルコキシ基、または炭素数7〜17のアラルキル基であり、これらの基に炭素原子を有する場合には置換基として、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数2〜5のアルケニル基、炭素数1〜5のアルコキシ基を有することもできる。)
(R18〜R19は、各々独立して、水素、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数6〜12のアリール基、炭素数2〜5のアルケニル基、炭素数1〜5のアルコキシ基、炭素数7〜17のアラルキル基であり、これらの基に炭素原子を有する場合には置換基として、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数2〜5のアルケニル基、炭素数1〜5のアルコキシ基を有することもでき、Yは、
であり、ここにR20,R21はそれぞれ、水素、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数2〜5のアルケニル基、炭素数1〜5のアルコキシ基又は炭素数6〜12のアリール基を表すか、R20,R21が一緒に結合して、炭素数3〜12の炭素環または複素環を形成する基を表し、これらの基に炭素原子を有する場合には置換基として、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数2〜5のアルケニル基、炭素数1〜5のアルコキシ基を有することもでき、aは0〜20の整数を表す。)
また本発明は成分(b)の平均アスペクト比(繊維長/繊維径)が5〜1000である転写材担持部材である。
また本発明は成分(b)が多層構造を有する筒状繊維である転写材担持部材である。
また本発明は転写材担持部材の形状が、シート状である前記転写材担持部材である。
また本発明は転写材担持部材の形状が、エンドレスベルト状である前記転写材担持部材である。
また本発明は画像担持体、および前記転写材担持部材を有する画像形成装置である。
更に本発明は画像担持体上に形成されたトナー像が直接転写される中間転写部材において、該中間転写部材が、シロキサン構造とビスフェノール構造単位とを有する熱可塑性樹脂(a)と少なくとも1種類および平均繊維径200nm以下の炭素繊維(b)とを含有することを特徴とする中間転写部材である。
また本発明は、シロキサン構造とビスフェノール構造単位とを有する熱可塑性樹脂(a)が、下記一般式(A)で表される構造単位を1種類以上および(B)で表される構造単位を1種類以上有する熱可塑性ポリカーボネート樹脂であって、(A)の構成単位が0.1〜90質量%である中間転写部材である。
(式中、R〜Rは、各々独立して水素、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数6〜12のアリール基、炭素数2〜5のアルケニル基、炭素数1〜5のアルコキシ基、または炭素数7〜17のアラルキル基であり、これらの基に炭素原子を有する場合には置換基として、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数2〜5のアルケニル基、炭素数1〜5のアルコキシ基を有することもでき、R〜R12は、水素、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数6〜12のアリール基、炭素数2〜5のアルケニル基、炭素数1〜5のアルコキシ基または炭素数7〜17のアラルキル基であり、これらの基に炭素原子を有する場合には置換基として、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数2〜5のアルケニル基、炭素数1〜5のアルコキシ基を有することもでき、R13は炭素数1〜6の脂肪族基を表すか単に結合を表し、Xは、−SiO(R14)(R15)−および/または−SiO(R16)(R17)−の単独重合体、ブロック共重合体またはランダム共重合体を表し、重合度は0〜200であり、R14〜R17は、各々独立して水素、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数6〜12のアリール基、炭素数2〜5のアルケニル基、炭素数1〜5のアルコキシ基、または炭素数7〜17のアラルキル基であり、これらの基に炭素原子を有する場合には置換基として、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数2〜5のアルケニル基、炭素数1〜5のアルコキシ基を有することもできる。)
(R18〜R19は、各々独立して、水素、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数6〜12のアリール基、炭素数2〜5のアルケニル基、炭素数1〜5のアルコキシ基、炭素数7〜17のアラルキル基であり、これらの基に炭素原子を有する場合には置換基として、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数2〜5のアルケニル基、炭素数1〜5のアルコキシ基を有することもでき、Yは、
であり、ここにR20,R21はそれぞれ、水素、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数2〜5のアルケニル基、炭素数1〜5のアルコキシ基又は炭素数6〜12のアリール基を表すか、R20,R21が一緒に結合して、炭素数3〜12の炭素環または複素環を形成する基を表し、これらの基に炭素原子を有する場合には置換基として、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数2〜5のアルケニル基、炭素数1〜5のアルコキシ基を有することもでき、aは0〜20の整数を表す。)
また本発明は成分(b)の平均アスペクト比(繊維長/繊維径)が5〜1000である中間転写部材である。
また本発明は成分(b)が多層構造を有する筒状繊維である中間転写部材である。
また本発明は前記中間転写部材の形状が、シート状である中間転写部材である。
また本発明は前記中間転写部材の形状が、エンドレスベルト状である中間転写部材である。
また本発明は画像担持体、および中間転写部材を有する画像形成装置である。
本発明によれば少ないカーボン添加量で、必要な抵抗値が得られ、フィルム強度が高く、耐破壊電圧が高いため繰り返し使用しても転写ムラや転写抜けなどの欠陥のない良好な画像の得られる転写材担持部材または中間転写部材およびそれらを用いた画像形成装置を提供することができる。
本発明に関わるポリカーボネート樹脂は、前記一般式(A)と一般式(B)の化合物とを、炭酸エステル形成化合物と反応させることによって製造することができるものであり、ビスフェノールAから誘導されるポリカーボネートを製造する際に用いられている公知の方法、例えばビスフェノール類とホスゲンとの直接反応(ホスゲン法)、あるいはビスフェノール類とビスアリールカーボネートとのエステル交換反応(エステル交換法)などの方法を採用することができる。
ホスゲン法とエステル交換法では、一般式(A)の化合物および一般式(B)の化合物の反応性を考慮した場合、ホスゲン法の方が好ましい。
前者のホスゲン法においては、通常、酸結合剤および溶媒の存在下において、本発明における一般式(A)の化合物と一般式(B)の化合物とを、ホスゲンと反応させる。酸結合剤としては、例えばピリジンや、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどのアルカリ金属水酸化物などが用いられ、また溶媒としては、例えば塩化メチレン、クロロホルム、クロロベンゼン、キシレンなどが用いられる。さらに、縮重合反応を促進するために、トリエチルアミンのような第三級アミン触媒などの触媒を、また重合度調節には、フェノール、p−t−ブチルフェノール、p−クミルフェノール、アルキル置換フェノール類、ヒドロキシ安息香酸アルキル類やアルキルオキシフェノール類などの一官能基化合物を分子量調節剤として加える。さらに、所望に応じ亜硫酸ナトリウム、ハイドロサルファイトなどの酸化防止剤や、フロログルシン、1,3−ビスフェノール、1,1,1−トリス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、α,α’,α”−トリス(4−ヒドロキシフェニル)−1,3,5−トリイソプロピルベンゼンなど分岐化剤を少量添加してもよい。反応は通常0〜150℃、好ましくは5〜40℃の範囲とする。反応時間は反応温度によって左右されるが、通常0.5分間〜10時間、好ましくは1分間〜2時間である。また、反応中は、反応系のpHを10以上に保持することが望ましい。
一方、後者のエステル交換法においては、本発明における一般式(A)の化合物と一般式(B)の化合物とをビスアリールカーボネートと混合し、減圧下で高温において反応させる。この時、フェノール、p−t−ブチルフェノール、p−クミルフェノール、アルキル置換フェノール類、ヒドロキシ安息香酸アルキル類やアルキルオキシフェノール類などの一官能基化合物を分子量調節剤として加えてもよい。反応は通常150〜350℃、好ましくは200〜300℃の範囲の温度において行われ、また減圧度は最終で好ましくは1mmHg以下にして、エステル交換反応により生成した該ビスアリールカーボネートから由来するフェノール類を系外へ留去させる。反応時間は反応温度や減圧度などによって左右されるが、通常1〜6時間程度である。反応は窒素やアルゴンなどの不活性ガス雰囲気下で行うことが好ましく、また、所望に応じ、酸化防止剤や分岐化剤を添加して反応を行ってもよい。
本発明に用いられる一般式(A)の化合物としては、具体的には、下記のものが例示される。
これらは、2種類以上併用することも可能である。Xには、ジメチルシロキサンが1〜100個またはジフェニルシロキサンが1〜100個含まれるものおよびそれらのランダム共重合体が好ましい。中でも、特に、α,ω−ビス[3−(o−ヒドロキシフェニル)プロピル]ポリジメチルジフェニルランダム共重合シロキサン、α,ω−ビス[3−(o−ヒドロキシフェニル)プロピル]ポリジメチルシロキサンが好ましい。
本発明中の一般式(B)の化合物としては、具体的には4,4’−ビフェニルジオール、ビス(4−ヒドロキシフェニル)メタン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)エーテル、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホン、ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)スルホン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホキシド、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルファイド、ビス(4−ヒドロキシフェニル)ケトン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン(ビスフェノ−ルA;BPA)、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ブタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン(ビスフェノ−ルZ;BPZ)、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)プロパン(ジメチルビスフェノールA)、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニル)プロパン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1−フェニルエタン(ビスフェノールAP;BPAP)、ビス(4−ヒドロキシフェニル)ジフェニルメタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−アリルフェニル)プロパン、3,3,5−トリメチル−1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン(トリメチルビスフェノールZ;TMBPZ)などが例示される。これらは、2種類以上併用することも可能である。また、これらの中でも特に2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパンが好ましい。
また本発明中の炭酸エステル形成性化合物としては、例えばホスゲンや、ジフェニルカーボネート、ジ−p−トリルカーボネート、フェニル−p−トリルカーボネート、ジ−p−クロロフェニルカーボネート、ジナフチルカーボネートなどのビスアリルカーボネートが挙げられる。これらの化合物は2種類以上併用して使用することも可能である。
本発明においてホスゲン法を採用する場合は、用いられる三級アミン重合触媒として、例えばトリエチルアミン、トリ−n−プロピルアミン、トリ−n−ブチルアミン、N,N’―ジメチルシクロヘキシルアミン、N,N’−ジエチルアニリン、ジエチルアミノピリジン等があるが、触媒活性や洗浄除去の問題からトリエチルアミンが好ましい。重合触媒の添加量は、使用される全ビスフェノール類に対して、0.001〜5mol%が好ましい。
本発明においてホスゲン法を採用する場合は、反応を効率よく行うため第四級アンモニウム塩を少量添加してもよい。具体的には、テトラメチルアンモニウムクロライド、トリメチルベンジルアンモニウムクロライド、トリエチルベンジルアンモニウムクロライド、テトラエチルアンモニウムブロマイド、テトラ−n−ブチルアンモニウムアイオダイドなどが例示され、これらのうちトリメチルベンジルアンモニウムクロライド、トリエチルベンジルアンモニウムクロライドが好ましい。この第四級アンモニウム塩は、使用される全ビスフェノール類に対して、一般に0.0005〜5mol%使用されることが好ましい。
更に本発明に分子量調節剤を用いる場合には特に一価フェノールが好ましく、具体的にはフェノールやブチルフェノール、オクチルフェノール、ノニルフェノール、デカニルフェノール、テトラデカニルフェノール、ヘプタデカニルフェノール、オクタデカニルフェノール等のアルキル置換フェノール;ヒドロキシ安息香酸ブチル、ヒドロキシ安息香酸オクチル、ヒドロキシ安息香酸ノニル、ヒドロキシ安息香酸デカニル、ヒドロキシ安息香酸ヘプタデカニル等のヒドロキシ安息香酸アルキルエステル;ブトキシフェノール、オクチルオキシフェノール、ノニルオキシフェノール、デカニルオキシフェノール、テトラデカニルオキシフェノール、ヘプタデカニルオキシフェノール、オクタデカニルオキシフェノール等のアルキルオキシフェノール類が例示される。この分子量調節剤の添加量は全ビスフェノール類に対して0.1〜50mol%である。好ましくは、0.5〜10mol%である。
これらの反応で合成された本発明に関わるポリカーボネート樹脂は、極限粘度が0.2〜1.0dl/gの範囲であることが好ましい。ポリカーボネートの極限粘度が0.2dl/gより低いと、本発明の熱可塑性樹脂組成物の機械的強度が低く、1.0dl/gより高いと成形性に劣り好ましくない。
本発明で用いられるシロキサン構造とビスフェノール構造単位とを有する熱可塑性樹脂(a)は、好ましくは(A)の構成単位が0.1〜90質量%、さらに好ましくは0.3〜80質量%であることが好ましい。本発明の熱可塑性樹脂(a)の(A)の構造単位が0.1質量%未満では、シロキサン由来の特性である成形品の摩擦係数を小さし難く、90質量%を超える場合、(B)で表される構造単位の種類によらず成形品としての強度が保てず、不都合である。
本発明に関わる炭素繊維(b)は、平均繊維径200nm以下であり、細い形状を有している材料が好ましい。一般にこのような材料の代表的なものとしてカーボンナノチューブもしくはカーボンナノファイバーがある。カーボンナノチューブの場合、狭義には、カーボンの6角網目の面が軸とほぼ平行である材料をカーボンナノチューブと呼び、カーボンナノチューブの周囲にアモルファス的なカーボンが存在する場合もカーボンナノチューブに含めている。
狭義のカーボンナノチューブをさらに分類すると6角網目のチューブが1枚の構造のものをシングルウォールナノチューブ(SWNTと略称する)、一方多層の6角網目のチューブから構成されているもののことをマルチウォールナノチューブ(MWNTと略称する)と一般的に呼んでいる。どのような構造のカーボンナノチューブが得られるかは、合成方法や条件によってある程度決定されるが、同一の構造のカーボンナノチューブのみを生成することはできていない。
これらのカーボンナノチューブの構造は、上記のカーボンナノチューブの製法により現在主に3種類に分類されている。それはカーボンファイバーでの気相成長法と類似の方法、およびアーク放電法、レーザー蒸発法である。またこの3種類以外にもプラズマ合成法や固相反応法が知られている。ここでは代表的な3種類の製法について以下に簡単に説明する。
1)触媒を用いた熱分解法
この方法はカーボンファイバーの気相成長法とほぼ同じである。このような製法をC.E. SNYDER らがInternational Patent Applicationの Publication Number=WO 89/07163に記載している。反応容器の中にエチレンやプロパンを水素とともに導入し、同時に金属超微粒子を導入する。原料ガスはこれ以外にもメタン、エタン、プロパン、ブタン、ヘキサン、シクロヘキサンなどの飽和炭化水素やエチレン、プロピレン、ベンゼン、トルエンなどの不飽和炭化水素、アセトン、メタノール、一酸化炭素など酸素を含む原料でもかまわないとしている。また原料ガスと水素の比は1:20〜20:1が良好であり、触媒はFeやFeとMo,Cr,Ce,Mnの混合物が推奨されており、それをfumedアルミナ上に付着させておく方法も提唱されている。反応温度は550〜850℃の範囲で、ガスの流量は1インチ径当り水素100sccm、炭素を含む原料ガス200sccm程度が好ましく、微粒子を導入して30分間〜1時間程度でカーボンナノチューブが成長する。
こうして得られるカーボンナノチューブの形状は直径が3.5〜75nm程度であり、長さは直径の5〜1000倍に達する。カーボンの網目構造はチューブの軸に平行になり、チューブ外側の熱分解カーボンの付着は少ない。
また生成効率はよくないもののMoを触媒核にし、一酸化炭素ガスを原料ガスにして1200℃で反応させるとSWNTが生成されることがH. DaiらによってChemical Physics Letters 260 (1996) p.471−474 に報告されている。
2)アーク放電法
アーク放電法はIijimaらにより最初に見出され、詳細はNature Vol. 354 (1991) p.56−58に記載されている。アーク放電法とは、アルゴン約100Torrの雰囲気中で炭素棒電極を用いて直流アーク放電を行うという単純な方法である。カーボンナノチューブは負の電極の表面の一部分に5〜20nmの炭素微粒子とともに成長する。このカーボンナノチューブは直径4〜30nmで長さ約1μm、2〜50のチューブ状のカーボン網目が重なった層状構造であり、そのカーボンの網目構造は軸に平行に螺旋状に形成されている。螺旋のピッチはチューブごと、またチューブ内の層ごとに異なっており、また多層チューブの場合の層間距離は0.34nmとグラファイトの層間距離にほぼ一致する。チューブの先端はやはりカーボンのネットワークで閉じている。
またT.W. Ebbesenらはアーク放電法でカーボンナノチューブを大量に生成する条件をNature Vol. 358 (1992) p.220−222に記載している。陰極に直径9mm、陽極に直径6mmの炭素棒を用い、チャンバー中で1mm離して対向するよう設置し、ヘリウム約500Torrの雰囲気中で約18V、100Aのアーク放電を発生させる。500Torr以下だとカーボンナノチューブの割合は少なく、500Torr以上でも全体の生成量は減少する。最適条件の500Torrだと生成物中のカーボンナノチューブの割合は75%に達する。投入電力を変化させたり、雰囲気をアルゴンにしたりしてもカーボンナノチューブの収集率は低下した。またナノチューブは生成したカーボンロッドの中心付近に多く存在する。
3)レーザー蒸発法
レーザー蒸発法はT. GuoらによりChemical PhysicsL Letters 243 (1995) p.49−54に報告されて、さらにA. ThessらがScience Vol. 273 (1996) p.483−487 にレーザー蒸発法によるロープ状SWNTの生成を報告した。この方法は概略以下のとおりである。まず、石英管中にCoやNiを分散させたカーボンロッドを設置し、石英管中にArを約500Torr満たした後全体を1200℃程度まで加熱する。そして石英管の上流側の端からNdYAGレーザーを集光してカーボンロッドを加熱蒸発させる。そうすると石英管の下流側にカーボンナノチューブが堆積する。この方法はSWNTを選択的に作製する方法としては有望であり、またSWNTが集まってロープ状になり易いなどの特徴がある。
またカーボンナノチューブにはグラファイト層が1層のみの単層型とグラファイト層が中空コアの廻りに多層巻かれた多層型が知られている。
多層型としては、特表平8−508534号公報に記載されているような5nmの中空コアの廻りに8層のグラファイト層が巻かれた多層構造を有する筒状繊維であって、その形状は針状、ヘビ状、絡み合い状態になっており、嵩密度は0.01g/ml、真比重は2.0g/ml、平均繊維径は10nm、平均アスペクト比は10〜1000である。
本発明で使用される炭素繊維は上記のカーボンナノチューブ、カーボンナノファイバーである。
ただし本発明で使用可能な炭素繊維は導電性があり、嵩密度が小さく、アスペクト比が大きいものであれば良く、上記に限定されるものではない。
本発明で使用される炭素繊維の平均アスペクト比は5〜1000である。好ましい平均アスペクト比は50〜1000、更に好ましい平均アスペクト比は100〜1000のものである。
平均アスペクト比が10未満の炭素繊維は、熱可塑性樹脂中で炭素繊維同士が接触する確率が低く、少ないカーボン量で所望の抵抗値を得る効果が小さくなる恐れがある。逆に、平均アスペクト比が1000以上の炭素繊維は、より大きい場合は表面粗さが大きくなるため画像品位の低下を招く恐れがある。
本発明の熱可塑性樹脂組成物では、熱可塑性樹脂(a)100質量部に対し、炭素繊維(b)を0.1〜30質量部配合するのが好ましい。炭素繊維(b)の配合量が0.1質量部未満では、抵抗値を下げる効果が少なく、30質量部を越えると膜の強度が低下する恐れがある。
本発明の熱可塑性樹脂組成物には、本発明の目的を損なわない範囲で、次のような化合物を配合することができる。すなわち、衝撃改良材としてはポリエステル系エラストマー、ポリオレフィン系エラストマー、SEBS、SBR、MBS、MAS、アクリル酸エステルコア−シェルグラフト共重合体、スチレン系コア−シェルグラフト共重合体等である。
熱可塑性樹脂としてはPET、PBT、PEN、PBN、PMMA、AS、ABS、ポリスチレン、PE、PP、PPE等である。
安定剤としては、例えば、ヒンダードフェノール化合物、リン化合物、イオウ化合物、エポキシ化合物、ヒンダードアミン化合物等が挙げられる。これらの中で、ヒンダードフェノール化合物及びリン化合物から選ばれた少なくとも1種の酸化防止剤が好ましく用いられる。ヒンダードフェノール化合物としては、具体的には、n−オクタデシル−3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、1,6−ヘキサンジオール−ビス〔3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕、ペンタエリスリチル−テトラキス〔3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕、3,9−ビス〔1,1−ジメチル−2−{β−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニルオキシ}エチル〕−2,4,8,10−テトラオキサスピロ〔5,5〕ウンデカン、トリエチレングリコール−ビス〔3−(3−t−ブチル−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジルフォスフォネート−ジエチルエステル、1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、2,2−チオ−ジエチレンビス〔3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕、トリス−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−イソシアヌレート、N,N’−ヘキサメチレンビス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ−ヒドロシンナマイド)等が挙げられる。これらの中で、n−オクタデシル−3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、1,6−ヘキサンジオール−ビス〔3−(3’,5’−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕、3,9−ビス〔1,1−ジメチル−2−{β−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニルオキシ}エチル〕−2,4,8,10−テトラオキサスピロ〔5,5〕ウンデカンが好ましい。
リン化合物としては、3価のリン化合物で有ることが好ましく、特に亜リン酸エステル中の少なくとも1つのエステルがフェノール及び/又は炭素数1〜25のアルキル基を少なくとも1つ有するフェノールでエステル化された亜リン酸エステル、又はテトラキス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)−4,4’−ビフェニレン−ジホスホナイトから選ばれた少なくとも1種であることが好ましい。亜リン酸エステルの具体例としては、4,4’−ブチリデン−ビス(3−メチル−6−t−ブチルフェニル−ジトリデシル)ホスファイト、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ジトリデシルホスファイト−5−t−ブチルフェニル)ブタン、トリスノニルフェニルホスファイト、ジノニルフェニルペンタエリスリトールジホスファイト、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト、ビス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ジ(2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、2,2’−エチリデン−ビス(4,6−ジ−t−ブチルフェニル)フッ化ホスファイト、2,2’−メチレン−ビス(4,6−ジ−t−ブチルフェニル)オクチルホスファイト、ビス(2,4−ジクミルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、モノノニルフェノール及びジノニルフェノールからなる亜リン酸エステル等を挙げることができる。また、リン化合物とフェノール化合物を併用することによって、着色性の改良効果が高まる。
紫外線吸収剤としては、酸化チタン、酸化セリウム、酸化亜鉛等の無機紫外線吸収剤の他、ベンゾトリアゾール化合物、ベンゾフェノン化合物、トリアジン化合物等の有機紫外線吸収剤が挙げられる。本発明では、これらのうち有機紫外線吸収剤が好ましく、特にベンゾトリアゾール化合物、2−(4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン−2−イル)−5−[(ヘキシル)オキシ]−フェノール、2−[4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン−2−イル]−5−(オクチロキシ)フェノール、2,2’−(1,4−フェニレン)ビス[4H−3,1−ベンゾキサジン−4−オン]、[(4−メトキシフェニル)−メチレン]−プロパンジオイックアシッド−ジメチルエステルから選ばれた少なくとも1種であることが好ましい。ベンゾトリアゾール化合物の具体例としては、2−ビス(5−メチル−2−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3,5−ジ−t−ブチル−2−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3’,5’−ジ−t−ブチル−2’−ヒドロキシフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(3−t−ブチル−5−メチル−2−ヒドロキシフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3,5−ジ−t−アミル−2−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−[2−ヒドロキシ−3,5−ビス(α,α−ジメチルベンジル)フェニル]−2H−ベンゾトリアゾール、[メチル−3−〔3−t−ブチル−5−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−ヒドロキシフェニル〕プロピオネート−ポリエチレングリコール]縮合物等を挙げることができる。これらの中で、特に好ましいものは、2−(2’−ヒドロキシ−5’−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−[2−ヒドロキシ−3,5−ビス(α,α−ジメチルベンジル)フェニル]−2H−ベンゾトリアゾール、上記式(5)の化合物、2−(4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン−2−イル)−5−[(ヘキシル)オキシ]−フェノール、2−[4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン−2−イル]−5−(オクチロキシ)フェノールである。
離型剤としては、脂肪族カルボン酸、脂肪族カルボン酸エステル、数平均分子量200〜15000の脂肪族炭化水素化合物、ポリシロキサン系シリコーンオイルから選ばれた少なくとも1種の化合物である。これらの中で、脂肪族カルボン酸、脂肪族カルボン酸エステルから選ばれた少なくとも1種が好ましく用いられる。脂肪族カルボン酸としては、飽和又は不飽和の脂肪族モノカルボン酸、ジカルボン酸又はトリカルボン酸を挙げることができる。ここで脂肪族カルボン酸は、脂環式カルボン酸も包含する。このうち好ましい脂肪族カルボン酸は、炭素数6〜36のモノ又はジカルボン酸であり、炭素数6〜36の脂肪族飽和モノカルボン酸がさらに好ましい。このような脂肪族カルボン酸の具体例としては、パルミチン酸、ステアリン酸、吉草酸、カプロン酸、カプリン酸、ラウリン酸、アラキン酸、ベヘン酸、リグノセリン酸、セロチン酸、メリシン酸、テトラリアコンタン酸、モンタン酸、グルタル酸、アジピン酸、アゼライン酸等を挙げることができる。脂肪族カルボン酸エステルを構成する脂肪族カルボン酸成分としては、前記脂肪族カルボン酸と同じものが使用できる。一方、脂肪族カルボン酸エステルを構成するアルコール成分としては、飽和又は不飽和の1価アルコール、飽和又は不飽和の多価アルコール等を挙げることができる。これらのアルコールは、フッ素原子、アリール基等の置換基を有していてもよい。これらのアルコールのうち、炭素数30以下の1価又は多価の飽和アルコールが好ましく、さらに炭素数30以下の脂肪族飽和1価アルコール又は多価アルコールが好ましい。ここで脂肪族アルコールは、脂環式アルコールも包含する。これらのアルコールの具体例としては、オクタノール、デカノール、ドデカノール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、エチレングリコール、ジエチレングリコール、グリセリン、ペンタエリスリトール、2,2−ジヒドロキシペルフルオロプロパノール、ネオペンチレングリコール、ジトリメチロールプロパン、ジペンタエリスリトール等を挙げることができる。これらの脂肪族カルボン酸エステルは、不純物として脂肪族カルボン酸及び/又はアルコールを含有していてもよく、複数の化合物の混合物であってもよい。脂肪族カルボン酸エステルの具体例としては、蜜ロウ(ミリシルパルミテートを主成分とする混合物)、ステアリン酸ステアリル、ベヘン酸ベヘニル、ベヘン酸オクチルドデシル、グリセリンモノパルミテート、グリセリンモノステアレート、グリセリンジステアレート、グリセリントリステアレート、ペンタエリスリトールモノパルミテート、ペンタエリスリトールモノステアレート、ペンタエリスリトールジステアレート、ペンタエリスリトールトリステアレート、ペンタエリスリトールテトラステアレートを挙げることができる。
着色剤としては、アンスラキノン骨格を有する化合物、フタロシアニン骨格を有する化合物等が使用できる。これらの中で、アンスラキノン骨格を有する化合物が、耐熱性の観点から、好ましく用いられる。
着色剤の具体例としては、MACROLEX Blue RR、MACROLEX Violet 3R、MACROREX Violet B(バイエル社製)、Sumiplast Violet RR、Sumiplast Violet B、Sumiplast Blue OR(住友化学工業(株)製)、Diaresin Violet D、Diaresin Blue G、Diaresin Blue N(三菱化学(株)製)等が挙げられる。
難燃剤としては、スルホン酸金属塩系難燃剤、ハロゲン含有化合物系難燃剤、アンチモン含有化合物系難燃剤、燐含有化合物系難燃剤、珪素含有化合物系難燃剤等が挙げられる。ここで、スルホン酸金属塩としては、脂肪族スルホン酸金属塩、芳香族スルホン酸金属塩等が挙げられる。スルホン酸金属塩の金属としては、好ましくはアルカリ金属、アルカリ土類金属などが挙げられ、アルカリ金属およびアルカリ土類としては、ナトリウム、リチウム、カリウム、ルビジウム、セシウム、ベリリウム、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウムおよびバリウム等が挙げられる。スルホン酸金属塩は、単独で用いてもよいし、2種以上を混合して使用することもできる。スルホン酸金属塩としては、難燃性と熱安定性の点より、好ましくは、芳香族スルホンスルホン酸金属塩、パーフルオロアルカン−スルホン酸金属塩等が挙げられる。芳香族スルホンスルホン酸金属塩としては、好ましくは、芳香族スルホンスルホン酸アルカリ金属塩、芳香族スルホンスルホン酸アルカリ土類金属塩などが挙げられ、芳香族スルホンスルホン酸アルカリ金属塩、芳香族スルホンスルホン酸アルカリ土類金属塩は重合体であってもよい。芳香族スルホンスルホン酸金属塩の具体例としては、ジフェニルスルホン−3−スルホン酸のナトリウム塩、ジフェニルスルホン−3−スルホン酸のカリウム塩、4,4’−ジブロモジフェニル−スルホン−3−スルホン酸のナトリウム塩、4,4’−ジブロモジフェニル−スルホン−3−スルホンのカリウム塩、4−クロロー4’−ニトロジフェニルスルホン−3−スルホン酸のカルシウム塩、ジフェニルスルホン−3,3’−ジスルホン酸のジナトリウム塩、ジフェニルスルホン−3,3’ジスルホン酸のジカリウム塩などが挙げられる。パーフルオロアルカン−スルホン酸金属塩としては、好ましくは、パーフルオロアルカン−スルホン酸のアルカリ金属塩、パーフルオロアルカン−スルホン酸のアルカリ土類金属塩などが挙げられ、より好ましくは、炭素数4〜8のパーフルオロアルカン基を有するスルホン酸アルカリ金属塩、炭素数4〜8のパーフルオロアルカン基を有するスルホン酸アルカリ土類金属塩などが挙げられる。
パーフルオロアルカン−スルホン酸金属塩の具体例としては、パーフルオロブタン−スルホン酸ナトリウム、パーフルオロブタン−スルホン酸カリウム、パーフルオロメチルブタン−スルホン酸ナトリウム、パーフルオロメチルブタン−スルホン酸カリウム、パーフルオロオクタン−スルホン酸ナトリウム、パーフルオロオクタン−スルホン酸カリウム、パーフルオロブタン−スルホン酸のテトラエチルアンモニウム塩などが挙げられる。ハロゲン含有化合物系難燃剤としては、テトラブロモビスフェノールA、トリブロモフェノール、臭素化芳香族トリアジン、テトラブロモビスフェノールAエポキシオリゴマー、テトラブロモビスフェノールAエポキシポリマー、デカブロモジフェニルオキサイド、トリブロモアリルエーテル、テトラブロモビスフェノールAカーボネートオリゴマー、エチレンビステトラブロモフタルイミド、デカブロモジフェニルエタン、臭素化ポリスチレン、ヘキサブロモシクロドデカン等が挙げられる。これらのハロゲン含有化合物系難燃剤は単独で用いてもよいし、2種以上を混合して使用することもできる。
上記ハロゲン含有化合物系難燃剤をポリカーボネート樹脂組成物に配合する際には、アンチモン含有化合物系難燃剤を難燃助剤として配合する事が出来る。難燃助剤として配合するアンチモン含有化合物系難燃剤としては、三酸化アンチモン、五酸化アンチモン、アンチモン酸ソーダ等が挙げられる。これらのアンチモン含有化合物系難燃剤は単独で用いてもよいし、2種以上を混合して使用する事も出来る。
燐含有化合物系難燃剤としては、赤燐、被覆された赤燐、ポリ燐酸塩系化合物、燐酸エステル、シアヌルサン酸、シアヌル酸メラミン、フォスファゼン等が挙げられる。
燐酸エステル系化合物の例としては、トリメチルホスフェート、トリエチルホスフェート、トリブチルホスフェート、トリオクチルホスフェート、トリブトキシエチルホスフェート、トリフェニルホスフェート、トリクレジルホスフェート、クレジルジフェニルホスフェート、オクチルジフェニルホスフェート、ジイソプロピルフェニルホスフェート、トリス(クロロエチル)ホスフェート、トリス(ジクロロプロピル)ホスフェート、トリス(クロロプロピル)ホスフェート、ビス(2,3−ジブロモプロピル)−2,3−ジクロロプロピルホスフェート、トリス(2,3−ジブロモプロピル)およびビス(クロロプロピル)モノオクチルホスフェート、R1〜R4がアルコキシ例えばメトキシ、エトキシおよびプロポキシ、または好ましくは(置換)フェノキシ例えばフェノキシ、メチル(置換)フェノキシであるところのビスフェノールAビスホスフェート、ヒドロキノンビスホスフェート、レゾルシンビスホスフェート、トリオキシベンゼントリホスフェート等が挙げられ、好ましくはトリフェニルホスフェートおよび各種ビスホスフェートである。これらは単独で用いても良いし、2種以上組み合わせて用いても良い。
本発明におけるポリカーボネート樹脂組成物の燃焼時の滴下防止用ポリテトラフルオロエチレンとしては、重合体中に容易に分散し、かつ重合体同士を結合して繊維状材料を作る傾向を示すものである。滴下防止用ポリテトラフルオロエチレンはASTM規格でタイプ3に分類される。滴下防止用としては、例えば三井・デュポンフロロケミカル(株)より、テフロン(登録商標)6Jまたはテフロン(登録商標)30Jとして、あるいはダイキン化学工業(株)よりポリフロン(登録商標)F201Lとして市販されている。
無機充填材としては、ガラス繊維、ガラスミルドファイバー、ガラスフレーク、炭素繊維、シリカ、アルミナ、酸化チタン、硫酸カルシウム粉体、石膏、石膏ウィスカー、硫酸バリウム、タルク、マイカ、珪酸カルシウム、カーボンブラック、グラファイト、鉄粉、銅粉、二硫化モリブデン、炭化ケイ素、炭化ケイ素繊維、窒化ケイ素、窒化ケイ素繊維、黄銅繊維、ステンレス繊維、チタン酸カリウム繊維あるいはウィスカー、芳香族ポリアミド繊維などで具体的に例示される繊維状、板状、フレーク状、あるいは粉末状の充填材が挙げられる。無機充填材としては、好ましくは、ガラス繊維、炭素繊維、ガラスミルドファイバー、ガラスフレーク等が挙げられる。また、無機充填材は、樹脂との密着性を向上させる目的で、アミノシラン、エポキシシラン等のシランカップリング剤などによる表面処理、あるいは取扱い性を向上させる目的で、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂などによる集束処理を施して使用してもよい。
さらに必要に応じて、相溶化剤、防曇剤、アンチブロッキング剤、スリップ剤、分散剤、抗菌剤、蛍光増白剤等の添加剤を配合することができる。
さらにはコスト低減等の目的で、本発明のポリカーボネート樹脂100質量部に対し、従来のビスフェノールA型ポリカーボネートを10〜98質量部、好ましくはビスフェノールA型ポリカーボネートを20〜95質量部混合して使用する事も可能である。ビスフェノールA型ポリカーボネートが10質量部未満ではコスト低減効果が小さく、98質量部を越えると接触角が低下し、好ましくない。
本発明の熱可塑性樹脂組成物は公知の方法で製造することができる。例えば、シロキサン構造とビスフェノール構造単位とを有する熱可塑性樹脂(a)と平均繊維径200nm以下の炭素繊維(b)、必要に応じて配合されるその他の化合物をブレンダー等で予め混合した後、バンバリーミキサー、単軸押出機、二軸押出機などで溶融・混練することによって熱可塑性樹脂組成物を製造する。その後、この熱可塑性樹脂組成物を次のような成形法、すなわち射出成形、押出成形、圧縮成形、射出圧縮成形、ブロー成形、真空成形、回転成形等により成形して本発明の成形品を得ることができる。溶融・混練条件と成形条件等により炭素繊維のアスペクト比及び分散状態が変化し、それによって帯電防止効果も異なってくるので、適切な条件の選定が必要である。
本発明に用いられる、転写材担持部材または中間転写部材は、押出成型、射出成型、キャスト成型などの方法により、フィルム状、シート状、ベルト状、ドラム状の形状が可能で、形状はシート状でも、シート端部を熱融着、超音波融着、および接着剤による接着などの手段によりエンドレスベルト状としてもよく、用いる画像形成装置によって任意のもっとも好ましい形状にするのがよい。本発明の転写材担持部材または中間転写部材の膜厚は、バインダーのヤング率や体積抵抗値によって異なるが、50μm〜2000μm、特には70μm〜800μmが好ましい。
また、本発明の転写材担持部材または中間転写部材は、表面、裏面に保護層、誘電層、抵抗層、導電層を有することができる。
本発明の画像形成装置に用いられる接触帯電部材の形態としては、ローラー、ブラシ(磁気ブラシ)、ブレードなどが挙げられる。また接触帯電部材の材質としては、各種金属、導電性金属酸化物、導電性カーボン、およびこれらを混合したものから選ばれる。あるいは、樹脂、エラストマー中に前記の導電性粉体を分散させたものを用いてもよい。
本発明の転写材担持部材を有する画像形成装置の態様の具体例を図3〜図6に示す。図3〜図6に示される画像形成装置はいずれも多色(フルカラー)画像形成装置の例である。
まず図3を参照して簡単に説明する。図3に示される多色電子写真複写装置は、回転自在に軸支されて矢印a方向に回転する画像担持体、すなわち感光ドラム33を備え、その外周部に画像形成手段が配置される。この画像形成手段は任意の手段とし得るが、本例では、感光ドラム33を均一に帯電する一次帯電器34と、色分解された光像、またはこれに相当する光像を照射し、感光ドラム33上に静電潜像を形成する、たとえばレーザービーム露光装置などからなる露光手段32と、感光ドラム33上の静電潜像を可視画像とする回転式現像装置31とを具備する。
回転式現像装置31は、イエロー色現像剤、マゼンタ色現像剤、シアン色現像剤、およびブラック色現像剤の4色の現像剤を各々収納する4個の現像器31Y、31M、31C、31BKと、これら4個の現像器を保持し、かつ回転自在に軸支された略円柱形状の筐体とからなっている。この回転式現像装置31は、筐体の回転によって所望の現像器を感光ドラム33の外周面と対向する位置に搬送し、感光ドラム上の静電潜像の現像を行い、4色分のフルカラー現像が可能となるように構成されている。
感光ドラム33上の可視画像、すなわちトナー像は、転写装置10に担持されて搬送される転写材Pに転写される。本例において転写装置10は、回転自在に軸支された転写ドラムである。
以下に、上述した構成の多色電子写真複写装置によるフルカラー画像の形成工程を簡単に説明する。
感光ドラム33に一次帯電器34により均一な帯電を行った後、露光手段32にて画像情報に応じた光像Eが照射され、感光ドラム33上に静電潜像が形成される。この静電潜像は、回転式現像装置31により、感光ドラム33に樹脂を基材としたトナーでトナー像として可視化される。
一方、転写材Pは、レジストローラ36により、画像と同期して転写ドラム10へと送られ、グリッパ15等によりその先端部を把持され、図中矢印b方向に搬送される。
次いで、感光ドラム33と当接する領域において、転写ドラム10が有する本発明の転写材担持部材11の背面から、転写用放電器21によってトナーと逆極性のコロナ放電を受けることにより、感光ドラム33上のトナー像が転写材Pに転写される。
転写材Pは、必要回数の転写工程が行われた後、除電用放電器22,23および24により除電を受けつつ、分離爪28の作用により転写ドラム10から剥離され、搬送ベルト38により定着器39にて熱による定着を受けた後、機外に排出される。
他方、感光ドラム33は、表面の残留トナーをクリーニング装置37で清掃された後、再度、画像形成プロセスに供される。
また、転写ドラム10の転写材担持部材11表面も、同様にブレードまたはファーブラシ等を有するクリーニング装置35aおよびクリーニング補助手段35bの作用により清掃された後、再度、画像形成プロセスに供される。
本発明においては、図2に示すように、転写用コロナ放電器21の転写ドラム10の回転方向(矢印bの方向)下流側のシールド板に絶縁性部材26、たとえばポリカーボネート樹脂板などを設けて、転写コロナのうち感光ドラム33方向に向かう転写コロナ量を多くした構成とすることが好ましい。
また本発明においては、転写材担持部材11の導入側から、その移動方向下流側に向けて伸びる、弾性を有した押圧部材27を設けてもよい。この押圧部材27は、たとえばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリエチレンテレフタレートなどの、好ましくは体積抵抗率が1010Ω・cm以上、特に好ましくは1014Ω・cm以上であるような合成樹脂フィルムで構成し、転写部の全域にわたって配設される。
またこの押圧部材27は、それ自身の持つ弾性力により転写材担持部材11を押圧し、その転写材担持部材11側の先端部は転写材Pが感光ドラム33に接触し終えた位置、もしくは接触を開始する位置、または極力近接した位置に対応する位置とするのが好ましい。
図4は、図3に示された多色電子写真複写装置において、転写材担持部材11の背面からトナーと逆極性の電荷を与える転写用帯電器21として、ブラシ帯電器21aを設けた例を示している。図4において、他の要素の構成および動作は図3のものと実質的に同じであるので、その詳細な説明は省略する。
図5には、形状をエンドレスベルト状にした場合の本発明の転写材担持部材を用いた画像形成装置の具体例が開示されている。
図5に示された画像形成装置は、感光ドラム41a〜41dを有し、その周りに1次帯電器42a〜42d、露光手段43a〜43d、現像器44a〜44d、転写帯電器45a〜45d、除電放電器46a〜46dおよび47a〜47d、感光ドラム用クリーニング装置48a〜48dが配置され、さらにこれらのユニットを貫通するように感光ドラムの下方にエンドレスベルト状の本発明の転写材担持部材40が配置され、ウレタンブレード49を有する転写材担持部材用クリーニング装置50が配置される。
転写材Pは給紙ローラーにより給紙された後、エンドレスベルト状転写材担持部材40により各転写用放電器45a〜45dが配置された転写部を通して搬送される。
図6は、図5に示された画像形成装置において、転写帯電器45a〜45dに代えて、転写用ブレード帯電器45e〜45hを使用した例を示している。図6において、他の要素の構成および動作は図5のものと実質的に同じであるので、その詳細な説明は省略する。
図7は、エンドレスベルト状の本発明の中間転写部材を用いた他の画像形成装置を示している。この画像形成装置は、感光ドラム51を有し、その回りに1次帯電ローラー52、像露光手段53、回転現像器54、1次コロナ転写帯電器55、感光ドラム用クリーニング装置56が配置され、さらに感光ドラムの下方にエンドレスベルト状の本発明の中間転写部材57が配置され、中間転写部材ユニットには2次転写帯電器58が配置される。
転写材Pは給紙ローラーにより給紙された後、エンドレスベルト状中間転写部材57と、2次転写ローラー58との間の2次転写部を通して搬送される。
図8は、図7に示された画像形成装置において、1次コロナ転写帯電器55aに代えて、1次転写ローラー帯電器55bを使用した例を示している。図8において、他の要素の構成および動作は図7のものと実質的に同じであるので、その詳細な説明は省略する。
本発明の好ましい態様を以下に示す。
(実施態様1)
画像担持体上に形成されたトナー像が転写材を介して転写される転写材担持部材において、該転写材担持部材が、シロキサン構造とビスフェノール構造単位とを有する熱可塑性樹脂(a)と少なくとも1種類および平均繊維径200nm以下の炭素繊維(b)とを含有することを特徴とする転写材担持部材。
(実施態様2)
シロキサン構造とビスフェノール構造単位とを有する熱可塑性樹脂(a)が、下記一般式(A)
(式中、R〜Rは、各々独立して水素、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数6〜12のアリール基、炭素数2〜5のアルケニル基、炭素数1〜5のアルコキシ基、または炭素数7〜17のアラルキル基であり、これらの基に炭素原子を有する場合には置換基として、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数2〜5のアルケニル基、炭素数1〜5のアルコキシ基を有することもでき、R〜R12は、水素、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数6〜12のアリール基、炭素数2〜5のアルケニル基、炭素数1〜5のアルコキシ基または炭素数7〜17のアラルキル基であり、これらの基に炭素原子を有する場合には置換基として、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数2〜5のアルケニル基、炭素数1〜5のアルコキシ基を有することもでき、R13は炭素数1〜6の脂肪族基を表すか単に結合を表し、Xは、−SiO(R14)(R15)−および/または−SiO(R16)(R17)−の単独重合体、ブロック共重合体またはランダム共重合体を表し、重合度は0〜200であり、R14〜R17は、各々独立して水素、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数6〜12のアリール基、炭素数2〜5のアルケニル基、炭素数1〜5のアルコキシ基、または炭素数7〜17のアラルキル基であり、これらの基に炭素原子を有する場合には置換基として、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数2〜5のアルケニル基、炭素数1〜5のアルコキシ基を有することもできる。)
で表される構造単位を1種類以上および下記一般式(B)
(R18〜R19は、各々独立して、水素、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数6〜12のアリール基、炭素数2〜5のアルケニル基、炭素数1〜5のアルコキシ基、炭素数7〜17のアラルキル基であり、これらの基に炭素原子を有する場合には置換基として、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数2〜5のアルケニル基、炭素数1〜5のアルコキシ基を有することもでき、Yは、
であり、ここにR20,R21はそれぞれ、水素、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数2〜5のアルケニル基、炭素数1〜5のアルコキシ基又は炭素数6〜12のアリール基を表すか、R20,R21が一緒に結合して、炭素数3〜12の炭素環または複素環を形成する基を表し、これらの基に炭素原子を有する場合には置換基として、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数2〜5のアルケニル基、炭素数1〜5のアルコキシ基を有することもでき、aは0〜20の整数を表す。)
で表される構造単位を1種類以上有する熱可塑性ポリカーボネート樹脂であって、(A)の構成単位が0.1〜90質量%である実施態様1記載の転写材担持部材。
(実施態様3)
成分(b)の平均アスペクト比(繊維長/繊維径)が5〜1000である実施態様1から2のいずれかに記載の転写材担持部材。
(実施態様4)
成分(b)が多層構造を有する筒状繊維である実施態様1から3のいずれかに記載の転写材担持部材。
(実施態様5)
成分(a)中の(B)の構成単位が1種類以上のビスフェノールからなる実施態様1から4のいずれかに記載の転写材担持部材。
(実施態様6)
成分(a)の極限粘度[η]が、0.2〜1.0[dl/g]である実施態様1から2のいずれかに記載の転写材担持部材。
(実施態様7)
一般式(A)のR〜R12がメチル基およびフェニル基から選ばれる少なくとも1種である実施態様1から2のいずれかに記載の転写材担持部材。
(実施態様8)
一般式(A)が、α,ω位に3−(o−ヒドロキシフェニル)プロピル基を有するジメチルシロキサンとジフェニルシロキサンのランダム共重合体およびα,ω−ビス[3−(o−ヒドロキシフェニル)プロピル]ポリジメチルシロキサンの群より誘導された少なくとも1種である実施態様1から2のいずれかに記載の転写材担持部材。
(実施態様9)
ビスフェノールA型ポリカーボネートを含むことを特徴とする実施態様1から8のいずれかに記載の転写材担持部材。
(実施態様10)
転写材担持部材の形状が、シート状である実施態様1から9のいずれかに記載の転写材担持部材。
(実施態様11)
転写材担持部材の形状が、エンドレスベルト状である実施態様1から9のいずれかに記載の転写材担持部材。
(実施態様12)
画像担持体、および実施態様1から11のいずれか1項に記載の転写材担持部材を有する画像形成装置。
(実施態様13)
画像担持体上に形成されたトナー像が直接転写される中間転写部材において、該中間転写部材が、シロキサン構造とビスフェノール構造単位とを有する熱可塑性樹脂(a)と少なくとも1種類および平均繊維径200nm以下の炭素繊維(b)とを含有することを特徴とする中間転写部材。
(実施態様14)
シロキサン構造とビスフェノール構造単位とを有する熱可塑性樹脂(a)が、下記一般式(A)
(式中、R〜Rは、各々独立して水素、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数6〜12のアリール基、炭素数2〜5のアルケニル基、炭素数1〜5のアルコキシ基、または炭素数7〜17のアラルキル基であり、これらの基に炭素原子を有する場合には置換基として、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数2〜5のアルケニル基、炭素数1〜5のアルコキシ基を有することもでき、R〜R12は、水素、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数6〜12のアリール基、炭素数2〜5のアルケニル基、炭素数1〜5のアルコキシ基または炭素数7〜17のアラルキル基であり、これらの基に炭素原子を有する場合には置換基として、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数2〜5のアルケニル基、炭素数1〜5のアルコキシ基を有することもでき、R13は炭素数1〜6の脂肪族基を表すか単に結合を表し、Xは、−SiO(R14)(R15)−および/または−SiO(R16)(R17)−の単独重合体、ブロック共重合体またはランダム共重合体を表し、重合度は0〜200であり、R14〜R17は、各々独立して水素、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数6〜12のアリール基、炭素数2〜5のアルケニル基、炭素数1〜5のアルコキシ基、または炭素数7〜17のアラルキル基であり、これらの基に炭素原子を有する場合には置換基として、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数2〜5のアルケニル基、炭素数1〜5のアルコキシ基を有することもできる。)
で表される構造単位を1種類以上および下記一般式(B)
(R18〜R19は、各々独立して、水素、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数6〜12のアリール基、炭素数2〜5のアルケニル基、炭素数1〜5のアルコキシ基、炭素数7〜17のアラルキル基であり、これらの基に炭素原子を有する場合には置換基として、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数2〜5のアルケニル基、炭素数1〜5のアルコキシ基を有することもでき、Yは、

であり、ここにR20,R21はそれぞれ、水素、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数2〜5のアルケニル基、炭素数1〜5のアルコキシ基又は炭素数6〜12のアリール基を表すか、R20,R21が一緒に結合して、炭素数3〜12の炭素環または複素環を形成する基を表し、これらの基に炭素原子を有する場合には置換基として、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数2〜5のアルケニル基、炭素数1〜5のアルコキシ基を有することもでき、aは0〜20の整数を表す。)
で表される構造単位を1種類以上有する熱可塑性ポリカーボネート樹脂であって、(A)の構成単位が0.1〜90質量%である実施態様13記載の中間転写部材。
(実施態様15)
成分(b)の平均アスペクト比(繊維長/繊維径)が5〜1000である実施態様13から14のいずれかに記載の中間転写部材。
(実施態様16)
成分(b)が多層構造を有する筒状繊維である実施態様13から15のいずれかに記載の中間転写部材。
(実施態様17)
成分(a)中の(B)の構成単位が1種類以上のビスフェノールからなる実施態様13から16のいずれかに記載の中間転写部材。
(実施態様18)
成分(a)の極限粘度[η]が、0.2〜1.0[dl/g]である実施態様13から14のいずれかに記載の中間転写部材。
(実施態様19)
一般式(A)のR〜R12がメチル基およびフェニル基から選ばれる少なくとも1種である実施態様13から14のいずれかに記載の中間転写部材。
(実施態様20)
一般式(A)が、α,ω位に3−(o−ヒドロキシフェニル)プロピル基を有するジメチルシロキサンとジフェニルシロキサンのランダム共重合体およびα,ω−ビス[3−(o−ヒドロキシフェニル)プロピル]ポリジメチルシロキサンの群より誘導された少なくとも1種である実施態様13から14のいずれかに記載の中間転写部材。
(実施態様21)
ビスフェノールA型ポリカーボネートを含むことを特徴とする実施態様13から20のいずれかに記載の中間転写部材。
(実施態様22)
中間転写部材の形状が、シート状である実施態様13から21のいずれかに記載の中間転写部材。
(実施態様23)
中間転写部材の形状が、エンドレスベルト状である実施態様13から21のいずれかに記載の中間転写部材。
(実施態様24)
画像担持体、および実施態様13から23のいずれか1項に記載の中間転写部材を有する画像形成装置。
以下、実施例にて本発明をさらに詳細に説明する。
(合成方法) 界面重合法により、下記シロキサン構造化合物5質量部とビスフェノール−A95質量部よりなる共重合ポリカーボネートを合成した。得られた共重合ポリカーボネートの極限粘度は0.48dl/gで、以下PC1と略記する。
上記共重合体100質量部と、15wt.%カーボンナノチューブ分散ポリカーボネートAマスターバッチ(ハイペリオン社製、平均粒子径 10nm、アスペクト比 100)3.5質量部を、ベント付き二軸押出機を用いてペレット化した。得られたペレットを圧縮成型して厚さ100μmのフィルムを作製した。
得られたフィルムにハイレスタを用いて電界1V/μmでの体積抵抗を測定した。また50000回のMIT試験を行い、50000回で破断しなかった場合を○、50000回未満で破断した場合を×として、結果を表1に記した。
尚、MIT試験は、MIT−D(東洋精機社製)を用いた。条件は、巻き付け曲率 直径20mm、角度 90度、荷重 0.5kg/mmで行った。
上記樹脂フィルムを用いて、図1に示されるような転写ドラムを作製した。すなわち、図1に示す転写材担持部材11として、前記樹脂フィルムを2つのアルミニウムシリンダ12,13の間に張架して転写ドラム10を作製した。転写材担持部材11の両端部は転写ドラム10を構成する2つのアルミニウムシリンダ12,13を連結する連結部14上に固定した。
本実施例においては、転写ドラム10の直径を160mm、移動速度を160mm/secと設定した。同時に感光ドラム33などの移動スピードであるプロセススピードも160mm/secとした。また、転写用コロナ放電器21の開口幅は19mmに、放電ワイヤー25と感光ドラム33の外周面との距離は10.5mmに、放電ワイヤー25と転写用コロナ放電器21のシールド板底面との距離は16mmに、それぞれ設定した。
また、押圧部材27としてはポリエチレンテレフタレート樹脂フィルムを用いた。
本実施例においては、図3に示されるような画像形成装置にてマイナス極性に帯電され感光ドラム33に潜像を形成し、平均粒径8μmのトナーを用いて反転現像にてトナー画像を得た。この時、トナーは樹脂を色材その他微量の帯電制御性や潤滑性を向上させるための添加剤などにより構成され、現像器中でキャリヤ粒子と摩擦帯電されてマイナス極性に帯電するものであった。
その後、このトナー画像を上記構成の転写装置によりプラス極性により転写材に転写した。次いで転写材を転写ドラム10より分離し、定着器にて定着した。
本実施例においては、転写ドラム10の転写材担持部材11の表面を、ウレタンブレードを有するクリーニング装置35a、およびクリーニング補助手段35bによりクリーニングした。
上記構成の多色電子写真複写装置にて、10000枚の画像出し耐久テストを行った。その結果、初期画像は転写ムラなどのない良好な画像であり、耐久後も初期と同様の良好な画像を得ることができた。
(合成方法) 合成例1と同構造のシロキサン構造化合物を20質量部、ビスフェノール−Aを80質量部用いた以外は、合成例1と同様に共重合ポリカーボネートを合成した。得られた共重合ポリカーボネートの極限粘度は0.47dl/gで、以下PC2と略記する。
実施例1で用いたPC1の代わりにPC2を用いた以外は実施例1と同様にして転写材担持部材を作製し、評価した。その結果を表1に示す。
実施例1で用いたPC1の代わりにPC2 25質量部とポリカーボネートA 75質量部の配合樹脂を用いた以外は実施例1と同様にして転写材担持部材を作製し、評価した。その結果を表1に示す。
実施例1で用いたフィルムをエンドレスベルト状に成型して転写材担持部材を作製し、図7で示される画像形成装置と、実施例1と同様のトナーを用いてその画像を評価したところ、転写ムラなどのない安定した画像を得ることができた。
さらに、上記多色電子写真複写装置にて20000枚の画像出し耐久テストを行った。その結果、耐久後も初期と同様のムラのない安定した画像を得ることができた。
実施例3で用いたフィルムをエンドレスベルト状に成型して転写材担持部材を作製し、図7で示される画像形成装置と、実施例1と同様のトナーを用いてその画像を評価したところ、転写ムラなどのない安定した画像を得ることができた。
さらに、上記多色電子写真複写装置にて20000枚の画像出し耐久テストを行った。その結果、耐久後も初期と同様のムラのない安定した画像を得ることができた。
(比較例1)
ポリカーボネート樹脂(三菱ガス化学製、商品名「ユーピロンS−1000」)100質量部と、比表面積800m/gの導電性カーボンブラック(ケッチェンブラックEC、ケッチェンブラックインターナショナル社製)5質量部を用いた以外は実施例1と同様に転写材担持部材を作製し、実施例1と同様に評価した。
(比較例2)
比較例1のフィルムをエンドレスベルト状に成型して転写材担持部材を作製し、図7で示される画像形成装置と、実施例1と同様のトナーを用いてその画像を評価した。

転写ムラや転写抜けなどの欠陥のない良好な画像を得るための転写材担持部材、中間転写部材およびこれらを用いた画像形成装置が得られるので、本発明の産業上の利用価値は大きい。
本発明の転写材担持部材を用いた転写ドラムの概略構成例である。 本発明の転写材担持部材を用いた転写装置の概略構成例である。 シート状の本発明の転写材担持部材を用いた画像形成装置の概略構成例である。 シート状の本発明の転写材担持部材を用いた画像形成装置の概略構成例である。 エンドレスベルト状の本発明の転写材担持部材を用いた画像形成装置の概略構成例である。 エンドレスベルト状の本発明の転写材担持部材を用いた他の画像形成装置の概略構成例である。 エンドレスベルト状の本発明の中間転写部材を用いた画像形成装置の概略構成の例である。 エンドレスベルト状の本発明の中間転写部材を用いた他の画像形成装置の概略構成の例である。
符号の説明
10 転写ドラム
11 転写材担持部材
12,13 シリンダ
14 連結部
15 転写材グリッパ
21 転写用帯電器
22,24 外側除電用放電器
23 内側除電用放電器
31 回転式現像装置
32 露光手段
33 感光ドラム
34 一次帯電器
35a クリーニング装置
35b クリーニング補助手段
36 レジストローラ
37 クリーニング装置
38 搬送ベルト
39 定着器
40 転写材担持部材
41a〜41d 感光ドラム
42a〜42d 1次帯電器
43a〜43d 露光手段
44a〜44d 現像器
45a〜45d、45e〜45h 転写帯電器
46a〜46d、47a〜47d 除電放電器
48a〜48d 感光ドラム用クリーニング装置
51 感光ドラム
52 1次帯電ローラー
53 像露光手段
54 回転現像器
55a 1次転写コロナ帯電器
55b 1次転写ローラー帯電器
56 感光ドラム用クリーニング装置
57 中間転写部材
58 2次転写帯電器

Claims (1)

  1. 画像担持体上に形成されたトナー像を転写材に転写する転写材担持部材において、該転写材担持部材が、シロキサン構造とビスフェノール構造単位とを有する熱可塑性樹脂(a)と少なくとも1種類および平均繊維径200nm以下の炭素繊維(b)とを含有することを特徴とする転写材担持部材。


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