JP3328969B2 - シームレスベルトおよびその製造方法 - Google Patents

シームレスベルトおよびその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真式複写機、レ
ーザープリンター等に使用されるシームレスベルトに関
し、特に伸びにくく、耐久性のよいシームレスベルトに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来から電子写真式複写機等の、中間転
写装置、転写分離装置、帯電装置等においては、エンド
レスベルト、特にシームレスベルトが多用されている。
図1は中間転写方式の複写機の要部側面図である。図
中、1は感光ドラム、6はシームレスベルトである。感
光ドラム1の周囲には、帯電器2、半導体レーザー等を
光源とする露光光学系3、トナーが収納されている現像
器4及び残留トナーを除去するためのクリーナー5より
なる電子写真プロセスユニットが配置されている。
【0003】シームレスベルト6は、搬送ローラ7,
8,9に掛け渡されて、矢印Aの方向に回転する感光ド
ラムと同調して矢印B方向に移動するよう構成されてい
る。次に、動作について説明する。まず矢印A方向に回
転する感光ドラム1の表面を帯電器2により一様に帯電
する。次に、光学系3により図示しない画像読み取り装
置等で得られた画像に対応する静電潜像を感光ドラム1
上に形成する。静電潜像は現像器4でトナー像に現像さ
れる。このトナー像を、静電転写器10によりシームレ
スベルト6へ静電転写し、搬送ローラ9と押圧ローラ1
2の間で記録紙11に転写する。フルカラー電子写真式
複写機の場合は、4色の画像がシームレスベルト上で重
ね合わされてから記録紙11に転写される。
【0004】このようなシームレスベルトに誘電体を用
いると、帯電、放電の繰り返しにより、ベルト上の表面
電位が次第に上昇する。このため、大容量の電源を用い
る必要があった。また、電荷を均一に取り除くことが困
難なため、転写ムラの原因ともなっていた。一方、シー
ムレスベルトに導電性をもたせると、ベルト上に必要な
表面電位が得られないという問題があった。
【0005】このような問題を解決するため、例えば特
開昭53−87738号公報に開示されるように、導電
体の基体上に誘電体を積層した構成が提案されている。
この従来例においては、賦形の容易な導電性ゴムを基体
として、その外側面に誘電体をスプレー方式またはディ
ッピング方式によりコーティングしている。さらに特開
昭62−211678号公報には、接着剤をもちいて導
電性ゴムベルトに誘電体を積層する方法が、また特開昭
62−156682号公報には、熱可塑性エラストマー
からなる導電性層と熱可塑性樹脂からなる誘電体層を同
時に押し出すブロー成形がそれぞれ開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、導電性
基体として導電性ゴムベルトや熱可塑性エラストマーを
用いると、張力負荷でベルトが伸びやすい。そのため、
前述の複写機に用いた場合、画像が変形したり、フルカ
ラー複写機の場合は色ズレが発生するという問題があっ
た。さらに、誘電体の積層をディッピングや接着剤で行
った場合、製造工程が複雑なほか、導電性基体と誘電体
の界面の耐久性が低いという問題もあった。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、電子写
真式複写機、レーザープリンター等の感光体装置、フル
カラー中間転写装置、転写分離装置、搬送装置、帯電装
置、現像装置等に使用されるシームレスベルトにおい
て、張力負荷による伸びが起こりにくく、かつ耐久性に
優れたシームレスベルトを提供することにある。
【0008】すなわち、本発明に係る電子写真装置用シ
ームレスベルトは、外側層がメルト・フロー・レートが
0.01g/10min〜15g/10minの熱可塑
性樹脂誘電体層で、内側層がメルト・フロー・レートが
0.01g/10min〜15g/10minであって
かつ外側層と同一熱可塑性樹脂系からなる導電体層で構
成されていて、引張弾性率が8000kg/cm 2 であ
ることを特徴とするものである。この電子写真装置用シ
ームレスベルトは、外側層内側層とを同時に溶融押し
出しして積層することにより形成することができる。
下、本発明を具体的に説明する。以下、本発明を具体的
に説明する。
【0009】(1)熱可塑性樹脂 本発明に使用可能な熱可塑性樹脂は、ポリプロピレン、
ポリエチレン、プロピレンエチレンブロックまたはラン
ダム共重合体、スチレン・ブタジエン、スチレン・ブタ
ジエン・スチレンブロック共重合体または、その水素添
加誘導体、ポリブタジエン、ポリイソブチレン、ポリア
ミド、ポリアセタール(POM)、ポリアリレート、ポ
リカーボネート(PC)、ポリフェニレンエーテル(P
PE)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリ
スルフォン、ポリエーテルスルフォン、ポリフェニレン
サルファイド(PPS)、ポリブチレンテレフタレート
(PBT)、ポリエーテルエーテルケトン(PEE
K)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、エチレンテ
トラフルオロエチレン共重合体(ETFE)、テトラフ
ルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル
共重合体(PFA)、テトラフルオロエチレン−ヘキサ
フルオロプロピレン共重合体(FEP)、ポリフッ化ビ
ニル、アクリル、アクリル酸アルキルエステル共重合
体、ポリエーテルエステル共重合体、ポリエーテルアミ
ド共重合体、ポリウレタン共重合体等であり、特にP
C、PET、PBT、PVDF、ETFE、PFA、F
EPが好ましい。本発明にはこれら熱可塑性樹脂のうち
一種またはこれらの混合物からなるものを用いることが
できる。
【0010】これら熱可塑性樹脂のメルト・フロー・レ
ート(以下、これをMFRと称する)は0.01g/1
0min以上15g/10min以下が好ましく、0.
1g/10min以上8g/10min以下がさらに好
ましい。MFRが0.01g/10min未満になると
均一な溶融押出が困難になる。また15g/10min
を超えると溶融押出特性および耐クラック性が悪化す
る。
【0011】ここで、誘導体と導電体とは同じ熱可塑性
樹脂であることが重要である。ただし、熱可塑性樹脂が
混合物の場合、成型後の界面強度が十分ならばその混合
比率は必ずしも同一でなくてもよい。
【0012】(2)熱可塑性樹脂導電体 本発明で用いる熱可塑性樹脂導電体は、前述の熱可塑性
樹脂に導電体フィラーを混合して得ることができる。導
電性フィラーとしては、カーボンブラックが好ましく、
特にアセチレンブラック、ファーネスブラック、チャン
ネルブラックが好ましい。
【0013】熱可塑性樹脂とカーボンブラックとの混合
割合は、熱可塑性樹脂97〜75重量%に対しカーボン
ブラック3〜25重量%である。カーボンブラックが3
重量%未満では導電性に乏しく、25重量%を超えると
材料強度が低下するほか、外観が悪化する。熱可塑性樹
脂導電体の表面導電性、すなわちシームレスベルトの内
側面の表面導電性は100 〜1013Ω/□の範囲が好ま
しい。さらに、感光体基体用シームレスベルトに用いる
場合には100 〜105 Ω/□が好ましい。また、中間
転写用、搬送用、定着用、現像用のシームレスベルトに
用いる場合には105 〜1013Ω/□の範囲が好まし
い。
【0014】さらに本発明のシームレスベルトにおいて
は、その効果を損なわない範囲で付加的成分を配合する
ことができる。この様な付加成分としては、各種フィラ
ー、添加剤がある。フィラーとしては、例えば、炭酸カ
ルシウム(重質、軽質、膠質)、タルク、マイカ、シリ
カ、アルミナ、水酸化アルミニウム、 水酸化マグネシ
ウム、硫酸バリウム、酸化亜鉛、ゼオライト、ウオラス
トナイト、けいそう土、ガラス繊維、ガラスビーズ、ベ
ントナイト、モンモリロナイト、アスベスト、中空ガラ
ス玉、黒鉛、二硫化モリブデン、酸化チタン、炭素繊
維、アルミニウム繊維、ステンレススチール繊維、黄銅
繊維、アルミニウム粉末、木粉、もみ殻、グラファイ
ト、金属粉、導電性金属酸化物、有機金属化合物、有機
金属塩がある。また、添加剤としては、酸化防止材(フ
ェノール系、硫黄系等)、滑剤、有機・無機系の各種顔
料、紫外線吸収剤、帯電防止剤、分散剤、中和剤、発泡
剤、可塑剤、銅害防止剤、難燃剤、架橋剤、流れ性改良
剤等を挙げることが出来る。
【0015】本発明に用いる熱可塑性樹脂導電体は、所
望により上述の付加的成分を一軸押出機、二軸押出機、
バンバリーミキサー、ロール、ブラベンダー、プラスト
グラフ、ニーダー等の通常の混練機を用いて製造するこ
とができる。通常は、押出機等で各成分を各々に混練し
てペレット状のコンパウンドにした後加工するが、特殊
な場合は各成分を直接成形機に供給し、成形機で本組成
物を混練しながら成形することもできる。
【0016】(3)シームレスベルトの製造方法 本発明のシームレスベルトは、外側層と内側層とをダイ
の中で溶融状態で積層し、ダイより同時に溶融押出する
方法により形成される。この様な方法には、押出成形
法、射出成形法、ブロー成形法、インフレーション成形
法等がある。このうち、好ましい製造方法は連続的に溶
融押出する押出成形法である。射出成形法やブロー成形
法は、不連続な間欠成形法なので、これらの方法による
ベルトはその周方向に直行する長手方向の溶融配向状態
が不均一になり、ひいては導電性が不均一になるという
問題がある。
【0017】連続溶融押出成形法のうち特に押し出した
チューブの内径を高精度で制御可能な下方押し出し方式
のバキュームサイジング方式が好ましく、内部冷却マン
ドレル方式が最も好ましい。押し出されたシームレスベ
ルトは導電性、厚みの均一性、機械的強度等、要求され
る特性を未延伸状態で満足しなければならない。これ
は、延伸操作により、機械的強度の向上は期待できるも
のの、導電性の均一性が損なわれること、延伸方向に裂
け易くなるため耐クラック性も損なわれることなどの問
題が生じるからである。さらに、延伸によりカーボンブ
ラックとプラスチックの界面に剥離が生じ、カーボンが
脱落して転写むら等の原因となる。
【0018】シームレスベルトの厚みは、50μm以上
1000μm以下が好ましく、100μm以上700μ
m以下がさらに好ましい。50μm未満になるとシーム
レスベルトが伸び易くなる為、画像の色むら等の問題が
生じる。また、耐電圧が不足し、転写に必要な電荷の付
与に十分な電圧が印加出来なくなる。一方、1000μ
mを越えると柔軟な変形が困難になるため、小径ロール
による一定速度の駆動ができず、画像の転写ずれが生じ
る。また、静電容量が小さくなるため、高電圧を印加し
ないと転写に必要な電荷を付与することができず、電源
装置の高コスト化、大型化ばかりでなく、周辺機器部品
間での放電等の問題が生ずる。
【0019】外側層と内側層の厚みの比率は、外側層/
内側層=1/1〜1/20であり、1/2〜1/10が
好ましい。外側層がこの比率より厚くなると除電しにく
くなり、また薄くなるとトナーが飛び散りやすくなり画
像が劣化する。積層されたシームレスベルトの引張弾性
率は8000Kg/cm2 以上であり、好ましくは10
000Kg/cm2 以上である。引張弾性率が8000
Kg/cm2 未満になると、ベルトの伸びによる画像の
ボケ、ムラが生じる。
【0020】シームレスベルトはそのままベルトとして
使用しても良いし、ドラムあるいはロール等に巻き付け
て使用しても良い。更に、図2に示すように、蛇行防止
や端面補強等の目的のために、所定の寸法のシームレス
ベルトの内側面端部を耐熱テープ13或いは、シリコン
ゴム14等で処理しても良い。
【0021】
【実施例】以下、具体的実施例により本発明を更に説明
する。 (実施例1)MFRが2g/10min(230℃)の
PVDF(ペンゥオルト社製:カイナー720)100
重量部に、比表面積70m2 /gのアセチレンブラック
(電気化学(株)製:デンカブラック)14重量部をベ
ント付き二軸押出機を用いて220℃で混練造粒して導
電性PVDF系樹脂を得た。
【0022】次に、MFRが2g/10min(230
℃)のPVDF(ペンゥオルト社製:カイナー720)
を誘電体として外側層になるように、混合造粒した導電
性PVDF系樹脂を導電体として内側層になるように、
それぞれ40mmφの押出機より200℃で押し出し、
210℃、140mmφの2層共押出環状ダイに導いて
下方から溶融チューブの状態で押し出した。この溶融チ
ューブを、環状ダイの同一軸線上に指示棒を介して装着
された、130mmφの冷却マンドレルの外表面に接触
させて冷却・固化し、シームレスチューブとした。次
に、シームレスチューブの中に位置する中子と外に位置
するロールにより、外側層/内側層=30/120μm
(総厚150μm)のシームレスチューブに調整し、円
筒形状を維持したまま、折り目を付けずに引き取った。
このシームレスチューブを所定の長さに切断し、シーム
レスベルトを得た。得られたベルトの厚み、内側層の導
電性、導電性分布、耐久性および画像ズレについての評
価結果を表1に示す。
【0023】(実施例2)MFRが5g/10min
(280℃)のPC(三菱瓦斯化学(株)製:ユーピロ
ンE−2000)83重量部、MFRが4g/10mi
n(230℃)のPBT(三菱化成(株)製:ノバドー
ル5020)17重量部をベント付き二軸押出機を用い
て270℃で混練造粒し、誘導体としてのPC系樹脂を
得た。
【0024】次に、MFRが5g/10min(280
℃)のPC(三菱瓦斯化学(株)製:ユーピロンE−2
000)83重量部、MFRが4g/10min(23
0℃)のPBT(三菱化成(株)製:ノバドール502
0)17重量部、および比表面積70m2 /gのアセチ
レンブラック(電気化学(株)製:デンカブラック)1
4重量部ををベント付き二軸押出機を用いて270℃で
混練造粒し、導電体としての導電性PC系樹脂を得た。
得られた誘電体樹脂及び導電体樹脂を用い、押出温度を
280℃に変更した以外は実施例1と同一条件でシーム
レスチューブを得た。得られたベルトの厚み、内側層の
導電性、導電性分布、耐久性および画像ズレについての
評価結果を表1に示す。
【0025】(実施例3)MFRが2g/10min
(300℃)のETFE(旭硝子(株)製:アフロンC
OP C55AP)100重量部に比表面積70m2
gのアセチレンブラック(電気化学(株)製:デンカブ
ラック)16重量部をベント付き二軸押出機を用いて2
80℃で混練造粒して導電性ETFE系樹脂を得た。
【0026】MFRが2g/10min(300℃)の
ETFE(旭硝子(株)製:アフロンCOP C55A
P)を誘電体とし、押出温度を290℃に変更した以外
は実施例1と同一条件でシームレスチューブを得た。得
られたベルトの厚み、内側層の導電性、導電性分布、耐
久性および画像ズレについての評価結果を表1に示す。
【0027】(比較例1)実施例1で誘電体として用い
たPVDFを誘電体とし、実施例2で導電体として用い
たPC系樹脂を導電体として用い、それぞれの押出温度
を200℃、280℃に、また環状ダイの温度を280
℃に変更した以外は実施例1と同様にしてシームレスベ
ルトを得た。得られたベルトの厚み、内側層の導電性、
導電性分布、耐久性および画像ズレについての評価結果
を表1に示す。
【0028】(比較例2)実施例3で導電体として用い
た導電性ETFE系樹脂を40mmφの押出機から29
0℃で、140mmφ、290℃の単層環状ダイに導
き、環状ダイ下方から溶融チューブの状態で押し出し
た。この溶融チューブを実施例1と同様にして130μ
m厚、単層のシームレスチューブを得た。
【0029】得られたシームレスチューブの外表面に、
誘電体としてフッ素樹脂(旭硝子(株)製:ルミフロン
LF200C)100部と硬化剤(旭硝子(株)製:
イソシアネート系ルミフロンLF200C用硬化剤)1
00部とキシレン200部とを混合攪拌した混合溶液を
塗布し、80℃で1時間乾燥して20μm厚の外側層
(塗膜)を得た。得られたベルトの厚み、内側層の導電
性、導電性分布、耐久性および画像ズレについての評価
結果を表1に示す。
【0030】(比較例3)MFRが3g/10min
(230℃)のポリオレフィンエラストマー(三菱油化
(株)製:SPX8600)を誘電体とし、MFRが3
g/10min(230℃)のポリオレフィンエラスト
マー(三菱油化(株)製:SPX8600)100重量
部に比表面積70m2 /gのアセチレンブラック(電気
化学(株)製:デンカブラック)16重量部をベント付
き二軸押出機を用いて220℃で混練造粒して、導電体
としての導電性ポレオレフィンエラストマー系樹脂を得
た。これらの樹脂を用いて、押出温度を200℃に変更
した以外は実施例1と同一条件でシームレスチューブを
得た。得られたベルトの厚み、内側層の導電性、導電性
分布、耐久性および画像ズレについての評価結果を表1
に示す。
【0031】なお、実施例及び比較例においての測定、
評価は、次の通り行った。 1.MFR 日本工業規格(JIS) K7210に準拠し、荷重
2.16Kgで測定した。 2.導電性(表面抵抗:Ω/□) 表面抵抗計ハイレスタHTプローブ(三菱油化(株)
製)を用い、測定電圧500V、測定時間10秒で測定
した。 3.引張弾性率 国際標準化機構(ISO)規格 R1184に準拠した
方法にて測定した。
【0032】4.耐久性 200mm幅のシームレスベルトを、両ロール径25m
mφ、ロール速度100mm/sec、ベルト張力8K
g/200mm、25℃、湿度55%の条件で図2の装
置にセットし、誘電体層と導電体層との界面の剥離状態
を目視にて観察した。1000時間以上剥離が認められ
なかったベルトは○、100時間以下で剥離が認められ
たベルトは×と判断した。 5.画像ズレ 図1に示す装置において、ベルト張力が10Kg/20
0mmの時と12Kg/200mmの時の画像ズレが
0.1mm以下なら○、0.2mm以上を×と判断し
た。
【0033】
【表1】
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
引張弾性率が8000Kg/cm2 以上の熱可塑性樹脂
誘電体を外側層に、外側層と同一熱可塑性樹脂系からな
る導電体層を内側層に有する構成とすることにより、高
引張弾性率と高耐久性を両立したシームレスベルトが得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】中間転写方式の複写機における要部側面図であ
る。
【図2】端面を補強したシームレスベルトの斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 感光ドラム 2 帯電器 3 露光用光学系 4 現像器 5 クリーナー 6 シームレスベルト 6a 内側面 6b 外側面 7 搬送ローラ 8 搬送ローラ 9 搬送ローラ 10 静電転写器 11 記録紙 12 押圧ローラ 13 補強用テープ 14 ガイド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−203169(JP,A) 特開 平3−89357(JP,A) 特開 昭56−138742(JP,A) 特開 昭63−1655(JP,A) 特開 平2−194948(JP,A) 特開 平1−309083(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/16 G03G 7/00 G03G 15/00 510 G03G 15/02 101 G03G 15/08 501

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外側層と内側層とを同時に溶融押し出し
    して積層することにより形成されたシームレスベルトで
    あって、外側層がメルト・フロー・レートが0.01g
    /10min〜15g/10minの熱可塑性樹脂誘電
    体層で、内側層がメルト・フロー・レートが0.01g
    /10min〜15g/10minであってかつ外側層
    と同一熱可塑性樹脂系からなる導電体層で構成されてい
    て、引張弾性率が8000kg/cm2以上であること
    を特徴とする電子写真装置用シームレスベルト。
  2. 【請求項2】 内側層が外側層と同じ熱可塑性樹脂で形
    成されていることを特徴とする請求項1記載の電子写真
    装置用シームレスベルト。
  3. 【請求項3】 外側層が複数の熱可塑性樹脂から成る熱
    可塑性樹脂混合物で形成されており、内側層が外側層と
    同じ複数の熱可塑性樹脂から成るがその混合比率が異な
    る熱可塑性樹脂混合物で形成されていることを特徴とす
    る請求項1記載の電子写真装置用シームレスベルト。
  4. 【請求項4】 外側層と内側層の厚みの比率が、外側層
    /内側層=1/1〜1/20であることを特徴とする請
    求項1ないし3のいずれかに記載の電子写真装置用シー
    ムレスベルト。
  5. 【請求項5】 延伸が施されていないことを特徴とする
    請求項1ないし4のいずれかに記載の電子写真装置用シ
    ームレスベルト。
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