JP2001066906A - 抵抗制御転写搬送ベルト及び抵抗制御転写搬送ベルトの製造方法 - Google Patents

抵抗制御転写搬送ベルト及び抵抗制御転写搬送ベルトの製造方法

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JP2001066906A
JP2001066906A JP23870299A JP23870299A JP2001066906A JP 2001066906 A JP2001066906 A JP 2001066906A JP 23870299 A JP23870299 A JP 23870299A JP 23870299 A JP23870299 A JP 23870299A JP 2001066906 A JP2001066906 A JP 2001066906A
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thermoplastic resin
resin member
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tubular
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English (en)
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Takashi Kusaba
隆 草場
Akihiko Nakazawa
明彦 仲沢
Atsushi Tanaka
篤志 田中
Hidekazu Matsuda
秀和 松田
Tsunenori Ashibe
恒徳 芦邊
Akira Shimada
明 島田
Hiroyuki Kobayashi
廣行 小林
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Canon Inc
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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 転写搬送ベルトと感光体端部との間でのリー
クの発生を防止し、低コストで寸法精度の高い転写搬送
ベルト及びその製造方法の提供。 【解決手段】 少なくとも熱可塑性樹脂と導電性フィラ
ーを配合して成る抵抗制御転写搬送ベルトにおいて、前
記ベルト全周における抵抗値の平均が103 〜1014Ω
の範囲内にあり、前記ベルト端部の抵抗値を前記ベルト
中央部の抵抗値よりも2桁以上高くする。前記ベルトの
製造方法は、導電性フィラーが分散された熱可塑性樹脂
組成物を筒状に成形する成形工程と、筒状に成形した熱
可塑性樹脂部材を延伸する延伸処理工程と、かくて延伸
された筒状部材を筒状の型に被せて加熱収縮することに
より所与の寸法のベルトを得る収縮工程とから構成さ
れ、前記熱可塑性樹脂部材の端部の延伸倍率を中央部の
延伸倍率よりも大きくする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真画像形成
装置に用いる中間転写ベルト、転写ベルト等の抵抗制御
転写搬送ベルト及び抵抗制御転写搬送ベルトの製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】中間転写ベルト(感光体上に形成された
トナー像を、紙などの転写材に転写する前に、一旦前記
トナー像を中間転写ベルト上に転写して、その後、中間
転写ベルト上のトナー像を転写材に転写して画像を得る
ために用いるベルト)や転写搬送ベルト(感光体上に形
成されたトナー像を、紙などの転写材に直接転写するた
めに用いるベルト)を使用した画像形成装置は、カラー
画像情報や多色画像情報の複数の成分色画像を順次積層
転写してカラー画像や多色画像を合成再現した画像形成
物を出力するカラー画像形成装置や多色画像形成装置、
またはカラー画像形成機能や多色画像形成機能を具備さ
せた画像形成装置として有効であるが、前記ベルトには
耐リーク性、寸法精度等が要求されるという点では、中
間転写ベルトも転写搬送ベルトも同じであるので、以
後、中間転写ベルトを用いて従来の技術の説明を行な
う。
【0003】図1は電子写真プロセスを利用したカラー
画像形成装置(複写機あるいはレーザービームプリンタ
ー)の一例である。
【0004】1は第1の画像担持体としてのドラム状の
電子写真感光体(以下感光ドラムと記す)であり、矢印
の方向に所与の周速度(プロセススピード)で回転駆動
される。
【0005】感光ドラム1は回転過程で、1次帯電器2
により所定の極性で所与の電位に一様に帯電処理され、
次いで不図示の像露光手段3による露光を受ける。この
ようにして目的のカラー画像の第1の色成分像(例えば
イエロー色成分像)に対応した静電潜像が形成される。
【0006】次いで、その静電潜像が第1の現像器(イ
エロー色現像器41)により第1色であるイエロー成分
像に現像される。この時第2〜第4の現像器、即ちマゼ
ンタ現像器42、シアン色現像器43、およびブラック
色現像器44は作動していないし、感光ドラム1には作
用していないので、上記第1色のイエロー成分画像は上
記第2〜第4の現像器による影響を受けない。
【0007】中間転写ベルト5は矢印の方向に感光ドラ
ム1とほぼ同じ表面移動速度で(または中間転写ベルト
5の方が若干速く)回転駆動される。
【0008】感光ドラム1上に形成された上記第1色の
イエロー成分像が、感光ドラム1と中間転写ベルト5と
のニップ部を通過する過程で、1次転写ローラ6を介し
てバイアス電源30から中間転写ベルト5に印加される
1次転写バイアスによって形成される電界により、中間
転写ベルト5の外周面に順次転写(1次転写)されてい
く。1次転写バイアスは例えば+100V〜+2kVの
範囲内にある。
【0009】中間転写ベルト5に対応する第1色のイエ
ロートナー画像の転写を終えた感光ドラム1の表面は、
クリーニング装置13により清掃される。
【0010】以下、同様に第2色のマゼンタトナー画
像、第3色のシアントナー画像、第4色のブラックトナ
ー画像が順次中間転写ベルト5上に重ね合わせて転写さ
れ、目的のカラー画像に対応した合成カラートナー画像
が中間転写ベルト5上に形成される。なお、感光ドラム
1から中間転写ベルト5への第1〜第3色のトナー画像
の1次転写工程において、2次転写ローラ7及び転写残
トナー帯電部材9は中間転写ベルト5から離間してい
る。
【0011】2次転写ローラ7は、2次転写対向ローラ
8に対応し平行に軸受させて中間転写ベルト5の下面部
に配設してある。
【0012】目的のカラー画像に対応した合成カラート
ナー画像が中間転写ベルト5上に形成された後、2次転
写ローラ7が中間転写ベルト5に当接され、給紙ローラ
11から中間転写ベルト5と2次転写ローラ7との当接
部分に所与のタイミングで第2の画像担持体である転写
材Pが給送され、2次転写バイアスがバイアス電源31
から2次転写ローラ7に印加されることにより、中間転
写ベルト5上に転写された合成カラートナー画像は、転
写材Pに2次転写される。合成カラートナー画像が転写
された転写材Pは、定着器15へ導入され加熱定着され
る。
【0013】転写材Pへの画像転写終了後、中間転写ベ
ルト5には転写残トナー帯電部材9が当接され、感光ド
ラム1とは逆極性のバイアスを印加することにより、転
写材Pに転写されずに中間転写ベルト5上に残留してい
るトナー(転写残トナー)に、感光ドラム1と逆極性の
電荷が付与される。
【0014】前記転写残トナーは、感光ドラム1との当
接部およびその近傍において感光ドラム1に静電的に転
写されることにより、中間転写ベルト5がクリーニング
される。
【0015】前述の中間転写ベルトを用いた画像形成装
置を有するカラー電子写真装置は、従来の技術である転
写ドラム上に張り付け又は吸着せしめ、そこへ第1の画
像担持体上から画像を転写する画像形成装置を有したカ
ラー電子写真装置、例えば特開昭63−301960号
公報中で述べられたような転写装置と比較すると、第2
の画像担持体である転写材になんら加工、制御(例えば
グリッパーに把持する、吸着する、曲率をもたせる等)
を必要とせずに中間転写ベルトから画像を転写すること
ができるため、封筒、ハガキ、ラベル紙等、40g/m
2 程度の薄い紙から200g/m2 程度の厚い紙まで、
幅の広狭や、長さの長短によらず転写可能であるという
利点を有している。
【0016】このような利点のため、すでに市場におい
ては中間転写ベルトを用いたカラー複写機、カラープリ
ンター等が稼働し始めている。
【0017】なお、図1の例では、第1色目のトナー画
像から第4色目のトナー画像までが、1つの感光体から
中間転写ベルト上に逐次転写されたが、複数の感光体上
に各色成分のトナー画像を形成し、前記トナー画像を中
間転写ベルト上に順次転写する方法や、1つの感光体上
に複数色成分のトナー画像を形成し、その後、前記トナ
ー画像を中間転写ベルト上に一括転写する方法などもあ
る。もちろん、これらの例以外の画像形成プロセスを経
てフルカラー画像を出力する、中間転写ベルトを用いた
電子写真装置もある。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】先に述べたように、中
間転写ベルトや転写ベルト等の転写搬送ベルトは、第1
の画像担持体としての電子写真感光体と接触して使用さ
れるのが一般的である。電子写真感光体は、導電性基体
上に幾つかの層からなる感光層を有しており、それらの
層により感光体はある程度の高さの抵抗値を有している
が、感光体の長手方向端部では感光層が薄く電気抵抗値
が比較的低くなっていることから、対向する転写搬送ベ
ルト端部と感光体端部との間でリークが発生するという
問題があった。そこで、本発明者等は特開平11−13
3761号公報に示されるような中間転写ベルトを考案
したが、弾性層を有する中間転写ベルトであることから
製造コストが高くなってしまうという問題があった。
【0019】ここで、転写搬送ベルトを安価に製造する
には、熱可塑性樹脂を溶融混練し、これを環状ダイスか
ら押出して任意の長さに切断すれば良い。しかし、この
ままでは押し出しによって得られるチューブの径を精度
良く一定に保つことが困難であるので、後工程によって
寸法の矯正を行う必要があった。あるいはチューブの表
面に折り目などの凹凸ができてしまうために、後工程に
よって前記チューブの平滑性を向上させる必要があっ
た。また、樹脂を主成分とするベルトは電子写真感光体
との間で均一なニップを形成するには、ゴム等の弾性体
と比較して樹脂は変形し難いことから当接圧力を高くす
る必要があり、その結果感光体の感光層の摩耗を促進す
るため、感光体の長手方向端部では感光層が著しく薄く
なることから、よりリークが発生し易かった。
【0020】したがって、本発明は前述の問題点を解決
した転写搬送ベルトを提供するものである。すなわち、
転写搬送ベルトと感光体端部との間でのリークの発生を
防止し、低コストで寸法精度の高い転写搬送ベルト及び
その製造方法を提供するものである。
【0021】
【課題を解決するための手段】前述の課題は、少なくと
も熱可塑性樹脂と導電性フィラーを配合して成る抵抗制
御転写搬送ベルトにおいて、前記ベルト全周における抵
抗値の平均が103 〜1014Ωの範囲内にあり、前記ベ
ルト端部の抵抗値を前記ベルト中央部の抵抗値よりも2
桁以上高くすることで解決される。
【0022】また、少なくとも熱可塑性樹脂と導電性フ
ィラーを配合して成る抵抗制御転写搬送ベルトであり、
前記ベルト端部の抵抗値が前記ベルト中央部の抵抗値よ
りも2桁以上高い前記ベルトの製造方法において、前記
方法は、導電性フィラーが分散された熱可塑性樹脂組成
物を筒状に成形する成形工程と、筒状に成形された熱可
塑性樹脂部材を延伸する延伸処理工程と、かくて延伸さ
れた筒状部材を筒状の型に被せて加熱収縮することによ
り所与の寸法のベルトを得る収縮工程とから成り、か
つ、前記熱可塑性樹脂部材の端部の延伸倍率を中央部の
延伸倍率よりも大きくすることで解決され、前記方法で
製造された抵抗制御転写搬送ベルトにより解決される。
【0023】導電性フィラーを分散した物体を外力によ
り変形すると抵抗値が変化することはよく知られてい
る。これは、変形で部分的に伸縮することにより導電性
フィラー同士の距離が変化し、電流の導通路が切断ある
いは形成されることによると考えられる。このことは特
に導電性フィラーとして導電性カーボンブラックを使用
したときに顕著である。本出願人等はこのことに関して
詳しく検討した結果、導電性フィラーを分散した熱可塑
性樹脂組成物を延伸すると電気抵抗値はその延伸倍率に
伴って上昇し、その延伸された熱可塑性樹脂組成物を熱
により収縮しても抵抗値は上昇した値からもとの抵抗値
には戻らないことを見出した。このことから、導電フィ
ラーが分散され、筒状に成形された熱可塑性樹脂部材の
中央部よりも端部の延伸倍率を大きく延伸した後、所望
の寸法の筒状の型の外周に被覆した状態で熱収縮するこ
とにより寸法精度が高く、ベルト端部の抵抗値がベルト
中央部の抵抗値と比較して高い転写搬送ベルトを得るこ
とが可能となり、対向する電子写真感光体との間でのリ
ークの発生を防止することが可能であることを見出し
た。
【0024】ここで、対向する電子写真感光体との間で
のリークの発生を十分に防止するにはベルト端部の抵抗
値がベルト中央部の抵抗値よりも2桁以上高くする必要
があった。抵抗値の差が2桁未満の場合には、耐久によ
り感光層の膜厚が薄くなった場合等にベルト端部からリ
ークが発生する場合があった。
【発明の実施の形態】
【0025】本発明においてベルト中央部の抵抗値より
も2桁以上高い抵抗値を有する部分は画像形成装置にお
ける非画像領域である必要がある。抵抗値が2桁以上違
う領域が同一画像領域内に存在した場合、均一な画像を
得ることができない。
【0026】なお、本発明における抵抗制御転写搬送ベ
ルトの電気抵抗値は図2,図3に示されるような抵抗測
定装置により測定される。図2、図3において、52は
転写搬送ベルトであり、駆動ローラ300によりプロセ
ススピード100mm/sec.で駆動される。301
はφ30の金属ローラでバイアス電源303が接続され
ており、転写搬送ベルト52を挟んで対向する位置にφ
30の対向電極302が配設されている。対向電極30
2には既知の電気抵抗値を有する抵抗器Rが接続されて
おり、その両端に電位差計304が接続されている。転
写搬送ベルトの電気抵抗値はバイアス電源303から印
加された電圧と既知の抵抗Rの両端の電位差の関係から
計算により求められる。ここで、印加バイアスは本発明
では10V直流電圧とし、抵抗器Rとしては転写搬送ベ
ルトの抵抗値に応じて適当な抵抗値の抵抗器を使用する
ことができる。
【0027】ベルト全周の抵抗値の平均値を求める場合
には、図2に示されるようなベルト全幅にわたる対向電
極を使用し、ベルト1周分のデータを平均する。また、
ベルト中央部とベルト端部の抵抗値の差を求める場合に
は、図3に示されるような幅5mmの電極が複数個並ん
だ対向電極を使用し、少なくとも転写搬送ベルトの両端
部と中央部の抵抗値が計測できるように3点以上測定す
る。
【0028】本発明の延伸処理工程において、円筒状熱
可塑性樹脂部材の内側から複数の支持ローラで保持し、
前記熱可塑性樹脂部材を回転させながら延伸させる延伸
処理工程を有し、少なくとも1本以上の前記支持ローラ
の直径が、下記式(1)の関係を満たす部分を備えてい
ることが好ましい。
【0029】DR2>DR1 式(1) ただし、DR1=前記支持ローラの有効中央部の直径 DR2=前記支持ローラの有効傾斜部の直径 すなわち、図4に示されるように支持ローラ60、61
の有効傾斜部の直径(DR2)を支持ローラの有効中央
部の直径(DR1)よりも大きくすることで、熱可塑性
樹脂部材端部の延伸倍率を中央部の延伸倍率よりも容易
に大きくすることが可能となる。図4においては熱可塑
性樹脂部材は2軸に張架されているが、3軸以上に張架
して延伸処理を行っても全く差し支えない。
【0030】なお、本発明において熱可塑性樹脂部材と
は、熱可塑性樹脂を任意の製造方法によって予め筒状に
成形したものを指し、ベルトとは前記熱可塑性樹脂部材
の凹凸を平滑化し、所与の寸法に調節したものを指す。
また、支持ローラの有効端部とは、図5に示すように熱
可塑性樹脂部材の端部が支持ローラに接する部分を指
す。支持ローラの有効中央部とは熱可塑性樹脂部材の
(幅方向に対する)中央部が支持ローラと接する部分を
指す。
【0031】なお、本発明において、有効傾斜角δおよ
び有効傾斜部の長さLを次のように定義する。すなわ
ち、図5に示すように、支持ローラの有効中央部をA点
とし、A点を支持ローラの軸方向に平行移動させてゆく
とき、支持ローラの回転軸からの距離(すなわち、支持
ローラの半径)が増加しはじめる点をB点とする。そし
て、支持ローラの有効端部をC点とする。この時、B点
とC点とを通る直線BCと、支持ローラの回転軸である
直線DEとがなす角δを本発明における有効傾斜角と定
義する。
【0032】したがって、例えば図6のように、支持ロ
ーラの直径の増加率が一定でない場合(つまり、支持ロ
ーラの軸方向への微小変位量をΔXとし、これに対応す
る直径の増加分をΔDRとする時、ΔDR/ΔXが一定
でない場合)でも、有効傾斜角δは図6のように定義で
きる。
【0033】また、図5及び図6に示すように、熱可塑
性樹脂部材が支持ローラの傾斜部と接している部分の幅
方向の長さ(図5の例では線分BCの長さ、図6の例で
は弧BCの長さ)を本発明における有効傾斜部の長さL
と定義する。
【0034】本出願人等の検討によれば、有効傾斜部の
長さLは、10mm〜50mmが好ましく、20mm〜
40mmがより好ましい。有効傾斜部の長さLが10m
m未満であると、リーク防止効果が減少した。また、有
効傾斜部の長さLが50mmを超えると、支持ローラの
長さが長くなり、支持ローラの平行を保つことが困難に
なり、円筒状フィルムの形状が歪みやすくなる、熱可塑
性樹脂部材の平滑化装置が大型になるなどの弊害があ
る。
【0035】本出願人等の検討によれば、支持ローラの
有効傾斜角は5〜30゜の範囲が好ましく、10〜20
゜の範囲がより好ましい。有効傾斜角が5゜より小さい
と、端部の延伸効果が不十分になり易くリーク防止効果
が減少し、有効傾斜角が30゜より大きいと、有効傾斜
部と有効中央部とで熱可塑性樹脂部材の周長差が大きく
なりすぎて、図7に示すようにB点から斜め内側に向か
うシワが発生しやすくなった。ただし、図7のように、
斜め内側に向かうシワが発生した部分においても、加熱
収縮する工程でシワを伸ばすことはある程度可能であ
り、表面が平滑で寸法精度の良いベルトを得ることがで
きる。
【0036】また、本発明において前記式(1)の関係
を満たす支持ローラの少なくとも1本を温調することが
好ましい。前記式(1)の関係を満たす支持ローラを温
調することにより、熱可塑性樹脂部材が軟化することか
ら、延伸効果が増すと同時に延伸工程にかかる時間の短
縮が可能となり、生産効率を向上することができる。こ
こで、熱可塑性樹脂部材のガラス転移温度(Tg)±5
0℃の範囲内で温調することが好ましい。
【0037】さらに本出願人らは、上記の製造方法に加
えて、中間転写ベルトまたは転写搬送ベルトとして重要
な、円筒状フィルムの厚み精度や強度、電気抵抗ムラを
も向上させる製造方法を見出した。その方法とは、まず
下記<1>〜<3>のいずれかの方法で、予め筒状に成
形した熱可塑性樹脂部材を成形し、その後、上記の製造
方法によりベルトを得る方法である。
【0038】<1> 環状ダイスの先端から押出し機の
押し出しによってチューブ状溶融物を吐出して熱可塑性
樹脂部材を得る時に、前記環状ダイスのダイギャップよ
り前記熱可塑性樹脂部材の厚みが薄くなるように筒状の
熱可塑性樹脂部材を形成する。このようにして、熱可塑
性樹脂部材の厚み精度を向上させることができる。その
理由は次のように考えられる。熱可塑性樹脂部材の厚さ
は50〜300μm程度という薄さであり、熱可塑性樹
脂部材の厚さとダイギャップの値を同一にした場合に
は、例えばダイギャップが10μmズレれば熱可塑性樹
脂部材の厚さも10μmズレてしまう。
【0039】一方、ダイギャップよりも熱可塑性樹脂部
材の厚さが薄くなるようにした場合、例えば1mmのダ
イギャップで150μmの厚さの熱可塑性樹脂部材を作
る場合、ダイギャップが10μmズレても熱可塑性樹脂
部材の厚みは1.5μmしかズレない。したがって、
「ダイギャップ>熱可塑性樹脂部材の厚さ」とした場合
には、熱可塑性樹脂部材の厚み精度が向上すると考えら
れる。このようにして得られた熱可塑性樹脂部材は厚み
精度に優れるので、その後、本発明の製造方法を経る
と、寸法精度、平滑性および厚み精度に優れた円筒状フ
ィルムを得ることができる。なお、ここでいう厚み精度
とは、1.目標値に対する熱可塑性樹脂部材の平均厚さ
のズレ、2.熱可塑性樹脂部材の厚みムラ、の両者を指
す。
【0040】<2> 環状ダイスの先端から押出し機の
押し出しによってチューブ状溶融物を吐出して熱可塑性
樹脂部材を得る時に、前記チューブ状溶融物の吐出速度
よりもフィルムの引き取り速度を速くして筒状の熱可塑
性樹脂部材を得る。このようにすると、熱可塑性樹脂部
材(および円筒状フィルム)の厚み精度の向上と共に、
長手方向(スラスト方向)のヤング率の向上が実現でき
る。その理由は以下のように考えられる。
【0041】まず、厚み精度向上の理由について述べ
る。溶融樹脂を環状ダイスから押出す時、バラス効果に
より、ダイギャップよりも押出されたチューブ状溶融物
の厚みの方が大きくなろうとする(ダイスウェル)。し
たがって、ダイギャップのズレが増幅されて熱可塑性樹
脂部材の厚みに反映される。しかし、吐出速度よりもフ
ィルムの引き取り速度を速くしておけば、熱可塑性樹脂
部材が引き伸ばされて薄くなるために、厚みのズレ(お
よび厚みムラ)の絶対値は減少する。
【0042】つぎに、ヤング率向上の理由について述べ
る。吐出速度よりも押出されたチューブ状溶融物の引き
取り速度を速くすると、前記チューブ状溶融物がMD方
向に1軸延伸された状態となる。このため、熱可塑性樹
脂部材の長手方向のヤング率が向上して、長手方向の色
ずれが減少するので好ましい。このようにして得られた
熱可塑性樹脂部材は厚み精度およびヤング率に優れるの
で、その後、本発明の製造方法を経ると、寸法精度、平
滑性、厚み精度およびヤング率に優れた円筒状フィルム
を得ることができる。
【0043】<3> 環状ダイスの先端から押出し機の
押し出しによってチューブ状溶融物を吐出して熱可塑性
樹脂部材を得る時に、前記環状ダイスのダイス直径(D
1)と、前記熱可塑性状樹脂部材の直径(D2)との比
(D2/D1)は0.5〜3の範囲内にある。特にD2
/D1が1〜3の範囲内にある場合、熱可塑性樹脂部材
の厚さをダイギャップよりも薄くすることができるの
で、熱可塑性樹脂部材の厚み精度が向上して好ましい。
また、D2/D1を1以上とすると、熱可塑性樹脂部材
が周方向に延伸されるために、周方向のヤング率が向上
して、周方向の色ずれが低減するという利点も有する。
【0044】しかし、溶融粘度の低い樹脂を使用した場
合、環状ダイスから押出されたチューブ状溶融物を膨ら
まそうとしても、穴があくなどしてうまく膨らまず、D
2/D1を1以下にせざるを得ない場合がある。その場
合でもD2/D1をできるだけ大きく、具体的にはD2
/D1を0.5以上にすることで、得られる熱可塑性樹
脂部材の厚み精度の悪化を最小限に留めることができ
る。
【0045】好ましいD2/D1の値は0.8〜3.8
の範囲内に、より好ましいD2/D1の値は0.9〜
3.5の範囲にある。このようにして得られた熱可塑性
樹脂部材は厚み精度に優れるので、その後、本発明の製
造方法を経ると、寸法精度、平滑性および厚み精度に優
れた円筒状フィルムを得ることができる。
【0046】上記D2/D1を達成するための好ましい
製造方法の例として、環状ダイスから押出されたチュー
ブ状溶融物に大気圧以上の気体を吹き込むことにより、
前記チューブ状溶融物を膨らませながら連続的に成形さ
せて熱可塑性樹脂部材を得る製造方法、所謂インフレー
ション法(ブローンフィルム押出し成形、チューブラー
フィルム押出し成形とも言う)として知られている製造
方法を挙げることができる。特に、環状ダイスから押出
されたチューブ状溶融物を、挟持部材(チューブ状溶融
物の折り径よりも挟持する幅の方が広い)によって前記
チューブ状溶融物の全幅に対して挟持しながら引き取っ
て得られた熱可塑性樹脂部材は、本発明の製造方法によ
って円筒状フィルムにするための熱可塑性樹脂部材とし
て好ましい。
【0047】その理由は以下のようである。環状ダイス
から押し出されたチューブ状溶融物を全幅で挟持する挟
持部材を通過させて、チューブを引き取ることで、熱可
塑性樹脂部材の連続生産が可能になる。このため、円筒
状フィルムを安価に製造することができる。特に、挟持
部材としてピンチロールを用いたインフレーション法
は、熱可塑性樹脂部材を連続生産するのに最も適してい
る。ここで、環状ダイスから押し出されたチューブ状溶
融物を全幅で挟持する挟持部材を通過させて、チューブ
を引き取ることでチューブに折り目が付くが、延伸、収
縮工程を行うことにより折り目を除去することが可能で
あり、問題とならない。
【0048】また、熱可塑性樹脂部材の製造工程におい
て、チューブ状溶融物を押出すための押出し機として、
2軸押出し機を使用すると、ポリマーと添加剤の分散混
合が良好に行われるので、分散工程の省力化あるいは省
略が可能となる。したがって、熱可塑性樹脂部材を低コ
ストで製造することが可能となる。また、分散混合が良
好に行われると、分散強度による抵抗変動(抵抗ムラ)
が小さくなり、転写ステーション間(1次転写と2次転
写)での電源の干渉による転写不良や、抵抗値が低い部
分に電流が集中することによる転写ムラおよびリーク
(絶縁破壊)などが発生しにくくなって好ましい。つま
り、2軸押出し機を用いて製造された熱可塑性樹脂部材
は抵抗ムラが小さいので、その後、本発明の製造方法を
経ると、寸法精度、平滑性および画質に優れた円筒状フ
ィルムを得ることができる。
【0049】また、環状ダイスから押出されたチューブ
状溶融物を冷却、固化した後、チューブを長手方向に対
してほぼ直角方向(ラジアル平面と並行)に切断して熱
可塑性樹脂部材を製造することが好ましい。直角に切断
しない場合、熱可塑性樹脂部材の幅(長手方向寸法)が
場所によって異なってしまうので、本発明の製造方法を
適用して円筒状フィルムを製造しようとすると、前記熱
可塑性樹脂部材を支持ローラに張架して回転させる際
に、前記熱可塑性樹脂部材が蛇行してシワが生じやすく
なって、平滑な円筒状フィルムを製造することが困難に
なる。また、支持ローラに張架される時の張力が熱可塑
性樹脂部材の回転に伴って変化するために、張力が大き
くなった所と小さくなったところで、前記熱可塑性樹脂
部材の伸び率が変化する。伸び率が変化する(伸び率が
一様でない)と、得られる円筒状フィルムの抵抗ムラが
発生しやすくなり、先に述べたように転写ムラやリーク
等の問題が生じ易くなる。
【0050】また、最終的に円筒状フィルムは幅を整え
て使用するので、チューブを直角に切断しないで熱可塑
性樹脂部材を製造した場合には、その後に切断して廃棄
する面積が大きくなるので、生産効率が低下してしま
う。したがって、チューブ状溶融物を冷却、固化した
後、チューブを長手方向に対してほぼ直角方向に切断し
て熱可塑性樹脂部材を製造し、その後、本発明の製造方
法を経ると、寸法精度、平滑性および画質に優れた円筒
状フィルムを得ることができる。ここで、ほぼ直角と
は、切断面と、チューブの軸に平行な直線とが交わる角
度が(90±30)゜の範囲にある状態を指し、好まし
くは(90±20)゜の範囲、より好ましくは(90±
10)゜の範囲で切断するとよい。
【0051】本発明の収縮工程の方法としては、予め筒
状に成形し、延伸し熱可塑性樹脂組成物を筒状の型に被
せて加熱することにより収縮させる方法が、所望の寸法
のベルトを寸法精度よく作る上で好ましい。
【0052】また、本発明において熱可塑性樹脂とは、
加熱によって軟化ないし溶融し、成形することが可能と
なる樹脂である。一般に知られている熱可塑性樹脂の例
として、エチレン−ビニルアルコール共重合体(EVO
H)、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、
ABS樹脂、ポリアセタール、ポリカーボネート、ポリ
エステル(ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレン
テレフタレートなど)、メタクリル樹脂、ポリアミド、
変性ポリフェニレンエーテル、ポリフェニレンスルフィ
ド、ポリアリレート、ポリサルホン、ポリエーテルサル
ホン、ポリアミドイミド、熱可塑性ポリイミド、ポリエ
ーテルエーテルケトン、脂肪族ポリケトン、ポリメチル
ペンテン、フッ素樹脂(ポリフッ化ビニリデン、エチレ
ン−4フッ化エチレン共重合体、4フッ化エチレン−パ
ーフロロアルキルビニルエーテル共重合体、フッ化エチ
レンプロピレン共重合体、4フッ化エチレンなど)、液
晶ポリマーなどが挙げられる。もちろん、上記材料を2
種類以上混合したものでもよいし、その他公知の熱可塑
性樹脂(例えばポリマーアロイ)などでもよく、上記の
材料に限定されるものではない。
【0053】また、本発明の導電性フィラーとしては、
カーボンブラック、酸化チタン、チタン酸カリウム、酸
化錫等の各種導電性フィラーを使用することができる。
添加量を少なく抑えることができることから、導電性カ
ーボンブラックが好ましい。
【0054】また、本発明において熱可塑性樹脂中に、
充填剤(タルク、マイカ、炭酸カルシウム等)、難燃剤
(水酸化マグネシウム、三酸化アンチモン等)、酸化防
止剤(t−ブチルヒドロキシトルエン等)等を添加する
こともできる。もちろん、添加剤は上記物質に限定され
るものではなく、その他任意の添加剤を使用することが
できる。
【0055】以上述べてきたように、本出願人等は、少
なくとも熱可塑性樹脂と導電性フィラーを配合して成る
抵抗制御転写搬送ベルトにおいて、前記ベルト全周にお
ける抵抗値の平均が103 〜1014Ωの範囲内に入るよ
うにし、前記ベルト端部の抵抗値を前記ベルト中央部の
抵抗値よりも2桁以上高くすることにより、樹脂ベルト
においてもベルト端部からのリークを防止することが可
能であることを見出し本発明に至った。また、少なくと
も熱可塑性樹脂と導電性フィラーを配合して成る抵抗制
御転写搬送ベルトであり、前記ベルト端部の抵抗値が前
記ベルト中央部の抵抗値よりも2桁以上高い抵抗制御転
写搬送ベルトの製造方法において、前記方法は、導電性
フィラーが分散された熱可塑性樹脂組成物を筒状に成形
する成形工程と、筒状に成形した熱可塑性樹脂部材を延
伸する延伸処理工程と、かくて延伸された筒状部材を筒
状の型に被せて加熱収縮することにより所与の寸法のベ
ルトを得る収縮工程とからなる方法であり、前記延伸処
理工程において前記熱可塑性樹脂部材の端部の延伸倍率
を中央部の延伸倍率よりも大きくすることによって、転
写搬送ベルトと感光体端部との間でのリークの発生を防
止し、低コストで寸法精度の高い転写搬送ベルトを得る
ことに成功し、本発明に至った。
【0056】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳細に説明
する。
【0057】(実施例1)2軸押出し混練機により下記
配合のコンパウンド(成形用原料)を調製した。 <配合> ポリカーボネート樹脂 100重量部 カーボンブラック 12重量部 酸化防止剤 0.5重量部 なお、上記ポリカーボネート樹脂のTgは150℃であ
った。
【0058】上記コンパウンドを1〜2mmの粒径を有
する顆粒状に加工した後、図8に示される1軸押出し機
100のホッパー120へ投入し、270〜280℃に
加熱することにより溶融体とした。前記溶融体は直径1
00mm、ダイギャップ800μmの環状ダイスに導か
れ、前記環状ダイスからチューブ状に押出されると同時
に、空気導入路150より供給される圧縮空気によって
膨張し、チューブ160となった。前記チューブは、安
定板170を通過した後、挟持部材としてのピンチロー
ル180(ロールのニップ幅=600mm)を経て引き
取られた。その際、長さ(熱可塑性樹脂部材の幅;X)
が300mmになるように、カッター190でチューブ
160の軸方向と直角方向に前記チューブを断続的に切
断することで、ピンチロールに起因する折り目を有する
厚さ150μm、折り径300mmの熱可塑性樹脂部材
を得た。
【0059】次に熱可塑性樹脂部材を延伸処理した。こ
の延伸処理工程について説明する。
【0060】本実施例において、延伸処理は図4に示さ
れる延伸処理装置を用いて行った。支持ローラ60,6
1は図5の形状を有するローラであり、その有効傾斜角
δは10゜、有効中心部の直径DR1は30.0mmと
した。支持ローラ60と支持ローラ61は平行に配置さ
れている。支持ローラ60は不図示の駆動手段と接続さ
れており、回転可能である。また、支持ローラ61は不
図示の駆動手段と接続されており、左右に移動する。こ
れによって、支持ローラ60と支持ローラ61を平行に
保ったまま、支持ローラ60と支持ローラ61との距離
(軸間距離)を任意に変化させることができるようにな
っている。更に支持ローラ61には不図示の温調用ヒー
ターが内蔵されており、本実施例においては170℃に
温調しながら延伸処理を行った。
【0061】なお、支持ローラ60および支持ローラ6
1において、直径が一定の部分(図4のL1の長さ)は
220mmとした。熱可塑性樹脂部材の幅Xは300m
mであるので、有効傾斜部の長さLは40mm〔=(3
00−220)÷2〕である。また、有効傾斜部の直径
DR2の最大値(本実施例の場合は支持ローラの有効端
部の直径に相当する)は43.9mm〔=DR1+2×
L×sin δ=30.0+2×40×sin 10゜〕であ
る。
【0062】次に、支持ローラ61の軸を移動させて前
記熱可塑性樹脂部材を加熱しながら延伸し、支持ローラ
60と支持ローラ61との軸間距離が350mmになっ
たところで、支持ローラ61の移動及び加熱をやめ、不
図示のエアー供給手段により円筒状フィルム51にエア
ーを吹き付けて冷却し、軸方向における中央部の周長が
730mmの延伸処理熱可塑性樹脂部材を得た。
【0063】得られた延伸処理熱可塑性樹脂部材を収縮
処理することにより所望の寸法のベルトとした。本実施
例においては、収縮型である外周長が725mmの円筒
状アルミシリンダーの外周に、得られた延伸処理熱可塑
性樹脂部材を被せ、170℃のオーブン中で10分間加
熱収縮させた後、冷却エアーを吹付けることにより冷却
した後、収縮型から抜くことにより内周長が725mm
のベルトを得た。
【0064】得られたベルト全周の抵抗値の平均を図2
の抵抗測定装置で測定し、ベルト中央部とベルト端部の
抵抗値の差を図3の抵抗測定装置で測定したところ、ベ
ルト全周の抵抗値の平均値は3×106 Ωであり、ベル
ト端部はベルト中央部よりも約800倍の抵抗値を有し
ていた。
【0065】次に、得られたベルトを中間転写ベルト5
として図1に示すフルカラー電子写真装置に組み込み、
1万枚の耐久試験を行った。
【0066】以下に本実施例の耐久条件を示す。
【0067】感光体の暗部表面電位Vd:−750V 感光体のレーザー光を照射した明部表面電位V1:−2
00V カラー現像剤(4色共に):非磁性一成分トナー 一次転写電圧:+700V 二次転写電圧:+1200V プロセススピード:100mm/sec. 現像バイアス:−450V その結果、本実施例のベルトはベルト端部の抵抗値がベ
ルト中央部の抵抗値に対して十分高いために、耐久性に
富み、感光体端部の感光層膜厚が低下してもリークは発
生せず、良好な画像を得ることができた。また、耐久試
験後に一次転写バイアスを+1200Vにして画像を出
力してもリークは発生せず、十分な耐圧性を有している
ことが確認された。結果を表1に示す。
【0068】
【表1】 (実施例2)実施例1で用いたコンパウンドを、1〜2
mmの粒径を有する顆粒状に加工した後、図9に示され
る1軸押出し機200のホッパー220へ投入し、27
0〜280℃に加熱することにより溶融体とした。前記
溶融体は直径400mm、ダイギャップ500μmのス
パイラルダイ240に導かれ、前記スパイラルダイから
チューブ状に押出された。押出されたチューブ260
は、冷却用内部マンドレル250、引き取りローラ28
0を経て、チューブ260の軸方向に対して直角方向に
長さ(熱可塑性樹脂部材の幅;X)が300mmになる
ように、カッター290で断続的に切断され、厚さ15
0μm、直径200mmの熱可塑性樹脂部材となった。
【0069】得られた熱可塑性樹脂部材の延伸処理条件
としては、有効傾斜角δを20゜、L1を260mm、
Lを20mmに変更したこと以外は実施例1と同様にし
て延伸処理工程を行い、その後実施例1と同様にして収
縮処理を行うことにより内周長が725mmのベルトを
得た。
【0070】得られたベルトの抵抗値を実施例1と同様
にして測定したところ、ベルト全周の抵抗値の平均値は
8×105 Ωであり、ベルト端部はベルト中央部よりも
約600倍の抵抗値を有していた。
【0071】次に、得られたベルトを実施例1と同様に
耐久試験を行った。その結果、本実施例のベルトはベル
ト端部の抵抗値がベルト中央部の抵抗値に対して十分高
いために、耐久性に富み、感光体端部の感光層膜厚が低
下してもリークは発生せず、良好な画像を得ることがで
きた。また、実施例1と同様、耐久試験後に一次転写バ
イアスを+1200Vにして画像を出力してもリークは
発生せず、十分な耐圧性を有していることが確認され
た。結果を表1に示す。
【0072】(実施例3)〜(実施例7) 実施例1と同様にして熱可塑性樹脂部材を成形し、下記
の表2に示すような条件が異なること以外は実施例1と
同様にして延伸処理工程を行った後収縮処理することに
よりベルトを得た。
【0073】
【表2】 得られたベルトを実施例1と同様に評価した。結果を表
1に示す。
【0074】ここで、実施例7の延伸処理工程で、有効
傾斜角が大きすぎたことにより、ベルトに若干のシワが
発生したが、収縮工程を行うことによりほぼ完全にシワ
を除去することができた。
【0075】(比較例1)実施例1と同様にして、幅3
00mm、折り径363mm、厚さ150μmの熱可塑
性樹脂部材を成形した。得られた熱可塑性樹脂部材を中
間転写ベルト5として図1に示すフルカラー電子写真装
置に組み込み、実施例1と同様に耐久試験を行った。ま
た、実施例1と同様に抵抗測定を行なった。その結果、
ベルト端部とベルト中央部の抵抗値に差がないことか
ら、約6000枚の画像を出力したあたりで感光体端部
と中間転写ベルト端部との間でリークが発生した。ま
た、初期より成形時についた折り目による転写ヌケが発
生していた。結果を表1に示す。 (比較例2)実施例1で用いたコンパウンドを、1〜2
mmの粒径を有する顆粒状に加工した後、図9に示され
る1軸押出し機200のホッパー220へ投入し、27
0〜280゜に加熱することにより溶融体とした。前記
溶融体は直径400mm、ダイギャップ500μmのス
パイラルダイ240に導かれ、前記スパイラルダイから
チューブ状に押出された。押出されたチューブ260
は、冷却用内部マンドレル250、引き取りローラ28
0を経て、チューブ260の軸方向に対して直角方向に
長さ(熱可塑性樹脂部材の幅;X)が300mmになる
ように、カッター290で断続的に切断され、厚さ15
0μm、直径200mmの熱可塑性樹脂部材となった。
【0076】得られた熱可塑性樹脂部材の延伸処理条件
としては、有効傾斜角δを3゜、L1を290mm、L
を5mmに変更した以外は実施例1と同様にして延伸処
理工程を行い、その後実施例1と同様にして収縮処理を
行うことにより内周長が725mmのベルトを得た。
【0077】得られたベルトの抵抗値を実施例1と同様
にして測定したところ、ベルト全周の抵抗値の平均値は
9×105 Ωであり、ベルト端部はベルト中央部よりも
約70倍の抵抗値を有していた。
【0078】次に、得られたベルトを実施例1と同様に
耐久試験を行った。その結果、本実施例のベルトはベル
ト端部の抵抗値がベルト中央部の抵抗値に対して十分高
くないことから、約8000枚画像を出力したあたりで
感光体端部と中間転写ベルト端部との間でリークが発生
した。結果を表1に示す。
【0079】上記表中の耐圧性で、耐久試験中にリーク
が発生せず、耐久試験後において一次転写バイアスを+
1200Vに上げてもリークが発生しなかったものを
○、耐久試験中にリークが発生せず、耐久試験後におい
て一次転写バイアスを+1200Vに上げた場合リーク
が発生したものを△、耐久試験中にリークが発生したも
のを×とした。
【0080】以上の実施例では、本発明により得られた
ベルトを中間転写ベルトとして図1の装置に組み込んで
画像評価を行なった場合について説明してきたが、本発
明のベルトの用途は、これに限定されるものではなく、
例えば図10に示すように複数の感光体を有する電子写
真装置用の中間転写ベルトや、図11および図12に例
示するような電子写真装置の転写搬送ベルトとして使用
することも可能である。
【0081】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明は、少な
くとも熱可塑性樹脂と導電性フィラーを配合して成る抵
抗制御転写搬送ベルトにおいて、前記ベルト全周におけ
る抵抗値の平均が103 〜1014Ωの範囲内にあり、前
記ベルト端部の抵抗値が前記ベルト中央部の抵抗値より
も2桁以上高い抵抗制御転写搬送ベルトである。
【0082】また、本発明は、少なくとも熱可塑性樹脂
と導電性フィラーを配合して成る抵抗制御転写搬送ベル
トであり、前記ベルト端部の抵抗値がベルト中央部の抵
抗値よりも2桁以上高い抵抗制御転写搬送ベルトの製造
方法において、前記方法は、導電性フィラーが分散され
た熱可塑性樹脂組成物を筒状に成形する成形工程と、筒
状に成形した熱可塑性樹脂部材を延伸する延伸処理工程
と、かくて延伸された筒状部材を筒状の型に被せて加熱
収縮することにより所与の寸法のベルトを得る収縮工程
とから成り、かつ、熱可塑性樹脂部材の端部の延伸倍率
を中央部の延伸倍率よりも大きくする抵抗制御転写搬送
ベルトの製造方法であり、前記製造方法で製造された抵
抗制御転写搬送ベルトである。
【0083】したがって、本発明の抵抗制御転写搬送ベ
ルトによれば、転写搬送ベルトと感光体端部との間での
リークの発生を長期にわたって防止することができる。
また、本発明の製造方法によれば、上記のような耐圧性
の高い転写搬送ベルトを低コストで寸法精度よく提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】中間転写ベルトを用いたカラー画像形成装置の
概略図
【図2】転写搬送ベルトの抵抗測定装置の概略図
【図3】転写搬送ベルトの抵抗測定装置の概略図
【図4】熱可塑性樹脂部材を支持ローラに張架した状態
を示す図
【図5】本発明の延伸処理工程に用いる支持ローラの形
態例を示す図
【図6】有効傾斜部が曲面で構成される本発明の支持ロ
ーラの断面の一部を示す図
【図7】B点から斜め内側に向かって発生するシワを説
明する図
【図8】インフレーション法による熱可塑性樹脂部材の
製造方法の略図
【図9】押出し成形による熱可塑性樹脂部材の製造方法
の略図
【図10】複数の感光体と中間転写ベルトとを用いたカ
ラー画像形成装置の一例を示す概略図
【図11】転写搬送ベルトを用いたカラー画像形成装置
の一例を示す概略図
【図12】転写搬送ベルトを用いたカラー画像形成装置
の別の一例を示す概略図
【符号の説明】
1 感光ドラム 2 1次帯電器 3 像露光手段 5 中間転写ベルト 6 1次転写ローラ 7 2次転写ローラ 8 2次転写対向ローラ 9 転写残トナー帯電部材 10 転写材ガイド 11 給紙ローラ 12 転写搬送ベルト 13 感光ドラムのクリーニング装置 15 定着器 16 転写搬送ベルト 30 バイアス電源 31 バイアス電源 32 バイアス電源 33 バイアス電源 34 バイアス電源 35 バイアス電源 36 バイアス電源 41 イエロー色現像装置 42 マゼンタ色現像装置 43 シアン色現像装置 44 ブラック色現像装置 50 熱可塑性樹脂部材 52 抵抗制御転写搬送ベルト 60 支持ローラ 61 支持ローラ 100 1軸押出し機 110 1軸押出し機 120 ホッパー 130 ホッパー 150 空気導入路 160 チューブ 170 安定板 180 ピンチロール 190 カッター 200 1軸押出し機 220 ホッパー 240 スパイラルダイ 250 冷却用内部マンドレル 260 チューブ 280 引き取りロール 290 カッター 300 駆動ローラ 301 金属ローラ 302 電極ローラ 303 バイアス電源 304 電位差計 R 抵抗器 P 転写材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 篤志 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 松田 秀和 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 芦邊 恒徳 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 島田 明 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 小林 廣行 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2H032 BA09 BA18 DA13 4F210 AA28 AB13 AB18 AE01 AG16 AR07 QA06 QC07 QD25 QG04 QG17 RC02 RG01 RG07 RG28 RG43 4F213 AA28 AB13 AB18 AE01 AG16 AR07 WA06 WA10 WA63 WA83 WB01

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも熱可塑性樹脂と導電性フィラ
    ーを配合して成る抵抗制御転写搬送ベルトにおいて、前
    記ベルト全周における抵抗値の平均が103〜1014Ω
    の範囲内にあり、前記ベルト端部の抵抗値が前記ベルト
    中央部の抵抗値よりも2桁以上高いことを特徴とする抵
    抗制御転写搬送ベルト。
  2. 【請求項2】 前記導電性フィラーが導電性カーボンブ
    ラックであることを特徴とする請求項1に記載の抵抗制
    御転写搬送ベルト。
  3. 【請求項3】 少なくとも熱可塑性樹脂と導電性フィラ
    ーを配合して成る抵抗制御転写搬送ベルトであり、前記
    ベルト端部の抵抗値が前記ベルト中央部の抵抗値よりも
    2桁以上高い前記ベルトの製造方法において、前記方法
    は、前記導電性フィラーが分散された熱可塑性樹脂組成
    物を筒状に成形する成形工程と、筒状に成形された熱可
    塑性樹脂部材を延伸する延伸処理工程と、かくて延伸さ
    れた筒状部材を筒状の型に被せて加熱収縮することによ
    り所与の寸法のベルトを得る収縮工程とから成り、か
    つ、前記延伸処理工程において前記熱可塑性樹脂部材の
    端部の延伸倍率を中央部の延伸倍率よりも大きくするこ
    とを特徴とする抵抗制御転写搬送ベルトの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記延伸処理工程が、円筒状熱可塑性樹
    脂部材の内側から複数の支持ローラで保持し、前記熱可
    塑性樹脂部材を回転させながら延伸させる延伸処理工程
    から成り、かつ、 DR1=前記支持ローラの有効中央部の直径、 DR2=前記支持ローラの有効端部の直径 であるとき、少なくとも1本の前記支持ローラの直径
    が、 DR2>DR1 式(1) の関係を満たす部分を備えていることを特徴とする請求
    項3に記載の抵抗制御転写搬送ベルトの製造方法。
  5. 【請求項5】 前記支持ローラの有効傾斜部の長さが、
    10mm〜50mmの範囲内にあることを特徴とする請
    求項4に記載の抵抗制御転写搬送ベルトの製造方法。
  6. 【請求項6】 前記支持ローラの有効傾斜角が5〜30
    ゜の範囲内にあることを特徴とする請求項4または請求
    項5のいずれかに記載の抵抗制御転写搬送ベルトの製造
    方法。
  7. 【請求項7】 前記式(1)の関係を満たす前記支持ロ
    ーラの少なくとも1本を温調することを特徴とする前記
    請求項4〜請求項6の何れかに記載の抵抗制御転写搬送
    ベルトの製造方法。
  8. 【請求項8】 前記支持ローラにおいて温調している前
    記支持ローラを移動させることにより前記熱可塑性樹脂
    部材を周方向に延伸することを特徴とする請求項7に記
    載の抵抗制御転写搬送ベルトの製造方法。
  9. 【請求項9】 前記熱可塑性樹脂部材は、前記成形工程
    において、環状ダイスの先端から押出し機の押し出しに
    よってチューブ状溶融物を吐出し、前記チューブ状溶融
    物を全幅で挟持する挟持部材を通過させて前記チューブ
    状溶融物を引き取ることにより得られる部材であること
    を特徴とする請求項3〜請求項8の何れかに記載の抵抗
    制御転写搬送ベルトの製造方法。
  10. 【請求項10】 前記熱可塑性樹脂部材は、前記成形工
    程において、環状ダイスの先端から押出し機の押し出し
    によってチューブ状溶融物を吐出することで得られた部
    材であり、かつ前記環状ダイスのダイギャップより前記
    熱可塑性樹脂部材の厚みの方が薄いことを特徴とする請
    求項3〜請求項8の何れかに記載の抵抗制御転写搬送ベ
    ルトの製造方法。
  11. 【請求項11】 前記熱可塑性樹脂部材は、前記成形工
    程において、環状ダイスの先端から押出し機の押し出し
    によってチューブ状溶融物が吐出されて得られた部材で
    あり、かつ前記チューブ状溶融物の吐出速度よりもフィ
    ルムの引き取り速度が速いことを特徴とする請求項3〜
    請求項8の何れかに記載の抵抗制御転写搬送ベルトの製
    造方法。
  12. 【請求項12】 前記熱可塑性樹脂部材は、前記成形工
    程において、環状ダイスの先端から押出し機の押し出し
    によってチューブ状溶融物を吐出することで得られた部
    材であり、かつ前記環状ダイスのダイス直径に対して、
    前記熱可塑性樹脂部材の直径が50〜300%の範囲内
    にあることを特徴とする請求項3〜請求項8の何れかに
    記載の抵抗制御転写搬送ベルトの製造方法。
  13. 【請求項13】 前記成形工程において、環状ダイスの
    先端から押出し機の押し出しによって吐出されたチュー
    ブ状溶融物に大気圧以上の気体を吹き込むことにより前
    記チューブ状溶融物を膨張させながら連続的に成形し
    て、前記熱可塑性樹脂部材を得ることを特徴とする請求
    項3〜8の何れかに記載の抵抗制御転写搬送ベルトの製
    造方法。
  14. 【請求項14】 前記熱可塑性樹脂部材は、前記成形工
    程において、押出し機の環状ダイスの先端からの押し出
    しによってチューブ状溶融物を吐出して得られた部材で
    あり、かつ前記押出し機が2軸押出し機であることを特
    徴とする請求項3〜請求項8の何れかに記載の抵抗制御
    転写搬送ベルトの製造方法。
  15. 【請求項15】 前記成形工程において、前記熱可塑性
    樹脂部材を前記部材の長手方向に対してほぼ直角方向に
    断続的に切断することを特徴とする請求項3〜請求項8
    の何れかに記載の抵抗制御転写搬送ベルトの製造方法。
  16. 【請求項16】 前記収縮工程において、予め筒状に成
    形され延伸された熱可塑性樹脂部材を筒状の型に被せて
    加熱することにより収縮させることを特徴とする前記請
    求項3〜請求項8の何れかに記載の抵抗制御転写搬送ベ
    ルトの製造方法。
  17. 【請求項17】 前記請求項3〜請求項16の何れかに
    記載の製造方法で得られた抵抗制御転写搬送ベルトであ
    って、前記ベルト全周における抵抗値の平均が103
    1014Ωの範囲内にあることを特徴とする抵抗制御転写
    搬送ベルト。
  18. 【請求項18】 前記請求項3〜請求項16の何れかに
    記載の製造方法で得られた抵抗制御転写搬送ベルトであ
    って、前記導電性フィラーが導電性カーボンブラックで
    あることを特徴とする抵抗制御転写搬送ベルト。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007233176A (ja) * 2006-03-02 2007-09-13 Canon Inc シームレスベルトおよびそれを用いた画像形成装置
JP2013171194A (ja) * 2012-02-21 2013-09-02 Fuji Xerox Co Ltd 転写ロール、画像形成装置、及びプロセスカートリッジ

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