JP4289726B2 - 中間転写体、その製造方法及び画像形成装置 - Google Patents

中間転写体、その製造方法及び画像形成装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、第1の画像担持体上に形成されたトナー像を、一旦中間転写体に転写させた後、更に転写させ画像形成物を得る電子写真画像形成装置に用いる中間転写体、中間転写体の製造方法、及び画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
中間転写体を使用した画像形成装置は、カラー画像情報や多色画像情報の複数の成分色画像を順次積層転写してカラー画像や多色画像を合成再現した画像形成物を出力するカラー画像形成装置や多色画像形成装置、またはカラー画像形成機能や多色画像形成機能を具備させた画像形成装置として有効である。
【0003】
中間転写体として中間転写ベルトを用いた画像形成装置の一例の概略図を図1に示す。
【0004】
図1は電子写真プロセスを利用したカラー画像形成装置(複写機あるいはレーザービームプリンター)である。中間転写ベルト20には中抵抗の弾性体を使用している。
【0005】
1は第1の画像担持体として繰り返し使用される回転ドラム型の電子写真感光体(以下感光ドラムと記す)であり、矢示の時計方向に所定の周速度(プロセススピード)をもって回転駆動される。
【0006】
感光ドラム1は回転過程で、1次帯電器2により所定の極性・電位に一様に帯電処理され、次いで不図示の像露光手段3(カラー原稿画像の色分解・結像露光光学系、画像情報の時系列電気デジタル画素信号に対応して変調されたレーザービームを出力するレーザースキャナによる走査露光系等)による画像露光を受けることにより目的のカラー画像の第1の色成分像(例えばイエロー色成分像)に対応した静電潜像が形成される。
【0007】
次いで、その静電潜像が第1の現像器(イエロー色現像器41)により第1色であるイエロートナーYにより現像される。この時第2〜第4の現像器(マゼンタ色現像器42、シアン色現像器43、ブラック色現像器44)の各現像器は作動−オフになっていて感光ドラム1には作用せず、上記第1色のイエロートナー画像は上記第2〜第4の現像器により影響を受けない。
【0008】
中間転写ベルト20は時計方向に感光ドラム1と同じ周速度をもって回転駆動されている。
【0009】
感光ドラム1上に形成担持された上記第1色のイエロートナー画像が、感光ドラム1と中間転写ベルト20とのニップ部を通過する過程で、1次転写ローラ62から中間転写ベルト20に印加される1次転写バイアスにより形成される電界により、中間転写ベルト20の外周面に順次中間転写(1次転写)されていく。
【0010】
中間転写ベルト20に対応する第一色のイエロートナー画像の転写を終えた感光ドラム1の表面は、クリーニング装置13により清掃される。
【0011】
以下、同様に第2色のマゼンタトナー画像、第3色のシアントナー画像、第4色のブラックトナー画像が順次中間転写ベルト20上に重ね合わせて転写され、目的のカラー画像に対応した合成カラートナー画像が形成される。
【0012】
63は2次転写ローラで、2次転写対向ローラ64に対応し平行に軸受させて中間転写ベルト20の下面部に離間可能な状態に配設してある。
【0013】
感光ドラム1から中間転写ベルト20への第1〜第4色のトナー画像の順次重畳転写のための1次転写バイアスは、トナーとは逆極性(+)でバイアス電源29から印加される。その印加電圧は例えば+100V〜2kVの範囲である。
【0014】
感光ドラム1から中間転写ベルト20への第1〜第3色のトナー画像の1次転写工程において、2次転写ローラ63は中間転写ベルト20から離間することも可能である。
【0015】
中間転写ベルト20上に転写された合成カラートナー画像の第2の画像担持体である転写材Pへの転写は、2次転写ローラ63が中間転写ベルト20に当接されると共に、給紙ローラ11から転写材ガイド10を通って、中間転写ベルト20と2次転写ローラ63との当接ニップに所定のタイミングで転写材Pが給送され、2次転写バイアスが電源28から2次転写ローラ63に印加される。この2次転写バイアスにより中間転写ベルト20から第2の画像担持体である転写材Pへ合成カラートナー画像が転写(2次転写)される。トナー画像の転写を受けた転写材Pは定着器15へ導入され加熱定着される。
【0016】
転写材Pへの画像転写終了後、中間転写ベルト20にはクリーニング用帯電部材7が当接され、感光ドラム1とは逆極性のバイアスを印加することにより、転写材Pに転写されずに中間転写ベルト20上に残留しているトナー(転写残トナー)に感光ドラム1と逆極性の電荷が付与される。26はバイアス電源である。
【0017】
前記転写残トナーは、感光ドラム1とのニップ部及びその近傍において感光ドラム1に静電的に転写されることにより、中間転写体がクリーニングされる。
【0018】
前述の中間転写ベルトを用いた画像形成装置を有するカラー電子写真装置は、従来の技術である転写ドラム上に第2の画像担持体を張り付けまたは吸着させ、そこへ第1の画像担持体上から画像を転写する画像形成装置を有したカラー電子写真装置、例えば特開昭63−301960号公報中で述べられたごとくの転写装置と比較すると、第2の画像担持体である転写材に何ら加工、制御(例えばグリッパーに把持する、吸着する、曲率をもたせる等)を必要とせずに中間転写ベルトから画像を転写することができるため、封筒、ハガキ、ラベル紙等、薄い紙(40g/m2 紙)から厚い紙(200g/m2 紙)まで、幅の広狭、長さの長短、あるいは厚さの厚薄によらず、第2の画像担持体を多種多様に選択することができるという利点を有している。
【0019】
このような利点のため、既に市場においては中間転写ベルトを用いたカラー複写機、カラープリンター等が移動し始めている。
【0020】
中間転写体等に用いられるベルト及びチューブの製造方法は既に種々知られている。例えば、特開平3−89357号公報、特開平5−345368号公報では、押し出し成型による半導電性ベルトの製造方法が開示されている。また、特開平5−269849号公報ではシートをつなぎ合わせ円筒形状とし、ベルトを得る方法が開示されている。また、特開平9−269674号公報では円筒基体に多層の塗工被膜を形成し、最終的に基体を除くことにより、ベルトを得る方法が開示されている。また一方、特開平5−77252号公報では遠心成形法によるシームレスベルトの開示がある。
【0021】
【発明が解消しようとする課題】
上述の方法はそれぞれ一長一短があり、本発明者等が真に希求している方法ではない。例えば押し出し成型では単に、押し出しダイスのダイギャップを所望のベルト厚みと同一寸法に設定し成型すると、100μm以下の薄膜ベルトの製造はかなりの困難を有し、たとえ可能であったとしても厚みムラ、それに影響を受ける電気抵抗ムラが生じ易くなり、中間転写体としての性能及び品質安定性に支障をきたすことになる。シートをつなぎ合わせる場合はつなぎ目の段差及び引張り強度の低下が問題となる。また、キャスト成型、塗工、遠心成型法など溶剤を使用する方法は、塗布液の製造−塗布成型−溶剤の除去等、工数、コストが増すものである。更に、溶剤の回収など環境に影響を及ぼす事項も含んでいる。
【0022】
また、一方、中間転写体に用いる材料としては、特開昭58−090654号公報、特開平5−040417号公報、特開平7−92825号公報、特開平8−267605号公報等に、フッ素系の樹脂、エラストマー、ゴムを用いた発明の開示があり更に、特開平5−212837号公報では、フッ素樹脂を積層した複合チューブの開示がある。しかし、これらフッ素系材料は、中間転写体として、多層構成で用いる場合、フッ素を含有しない層との密着が悪く、耐久中に層間剥離を生じ易い。更に近年環境保護の高まりの中で、当該フッ素系の材料は廃棄、焼却時にフッ素ガスやフッ酸を発生するため、使用を避けられ、または使用削減が求められている材料である。
【0023】
また、特開平5−311016号公報、特開平7−024912号公報ではオレフィン系フィルムの開示があるが、オレフィン系フィルムやベルトは破断伸びが400%以上の樹脂物性を有しているものが大半であり、これらは、長期間ベルト駆動させていると、徐々に緩和が生じるため、ベルト張力に緩みが発生し、ベルトのスリップや蛇行、乗り上げ、周速不均一などの不具合となってあらわれる。
【0024】
また、特開平3−89375号公報、特開平4−313757号公報、特開平6−149081号公報に、ポリカーボネート、アルキレンテレフタレートのベルト、チューブの開示があるが、ポリカーボネートは耐衝撃性が優れている反面、水の存在下で若干の加熱により、容易に加水分解し易いなど長期使用に難点がある。他方、アルキレンテレフタレートは中間転写ベルトのごとく薄膜のベルト形状にした場合、変形に対し容易に追随する柔軟性に欠け、割れやカケが生じ易い。
【0025】
また、他方米国特許5409557号明細書では補強材の上層に導電剤と樹脂よりなる被覆層を有する中間転写体として中間転写ベルトが開示されているが、この中間転写ベルトはほとんど弾性を有しない剛直な硬度の高い部材のため感光ドラム等の第1の画像担持体と中間転写ベルトとの1次転写部、及び第2の画像担持体へ画像の転写を行う2次転写部において、十分な転写領域、所謂転写ニップを確保することができず、特に、画像部全面に多量のトナーが載ったフルカラー画像、所謂ベタ画像の場合、部分的な転写不良が生じ易く、色調が変化したり、白く抜けるような画像、所謂中抜け画像となる。更に、当該中間転写ベルトは剛直な樹脂的特性のゆえ、繰り返し使用による、ベルト端部とベルト駆動部材との擦過による、ベルトの亀裂や破損が発生し易く、長時間の使用は不可である。
【0026】
しかるに本発明者等は、前述の問題を解決し得る、従来と異なる新規な中間転写ベルト及びその製造方法、ならびに画像形成装置を提案するものである。
【0027】
本発明の目的は、第1の画像担持体から中間転写体への転写効率、及び中間転写体から第2の画像担持体への転写効率が極めて高い中間転写体及び、中間転写体の製造方法及び画像形成装置を提供することにある。
【0028】
また、本発明の他の目的は、低コストで、工程数が少なく、多様性に優れた中間転写体及び中間転写体の製造方法を提供することにある。
【0029】
また、本発明の更に他の目的は、画像の微小部分の転写不良の発生しない、所謂中抜け画像のない、均一、均質の画像品質が、第2の画像担持体である紙やOHPシートの種類に依存することなしに達成される中間転写体及び中間転写体の製造方法及び画像形成装置を提供することにある。
【0030】
また、本発明の別の目的は、中間転写体の繰り返し使用による苛酷な耐久使用を行っても中間転写体の特性に変化がなく、初期と同様な特性を維持し得る中間転写体及び、中間転写体の製造方法及び画像形成装置を提供することにある。
【0031】
また、本発明の目的は、有機感光体に悪影響を与えず、感光体寿命を長くできる中間転写体及び中間転写体の製造方法を提供することにある。
【0032】
本発明の更に別の目的は、多層構成のベルトを成型した場合でも使用中に層間剥離のない中間転写体及び、中間転写体の製造方法及び画像形成装置を提供することにある。
【0033】
【課題を解決するための手段】
本発明は、第1の画像担持体上に形成された画像を中間転写体に転写した後、第2の画像担持体上に更に転写する画像形成装置に用いる中間転写体において、
前記中間転写体は、成型用原料を押し出し機で円筒状に溶融押し出しし、所望の形状寸法に成型してなる中間転写体であってかつ、少なくとも第1の層及び第2の層をこの順に有する中間転写体であり
前記第1の層の引張り破壊強さが400kgf/cm以上であってかつ、破壊伸びが3.0%以上250%以下であり、
前記第2の層が熱可塑性エラストマーよりな
ことを特徴とする中間転写体を提供する
【0034】
更に本発明は、上記の中間転写体の製造方法、及びこの中間転写体を用いた画像形成装置を提供する。
【0035】
【発明の実施の形態】
図2〜図3に本発明の中間転写体の製造に適用される成型装置を示す。本装置は基本的には、押し出し機、押し出しダイス、及び必要に応じて設けられた空気吹き込み装置よりなる。
【0036】
図2の構成は、2層構成ベルト成型用に、押し出し機100及び110と2基具備しているが、本発明においては少なくとも1基以上有していれば良い。
【0037】
次に単層の中間転写体の製造方法について述べる。まず、成型用樹脂、導電剤、添加剤等を所望の処方に基づき、予め予備混合後、混練分散させた成型用原料を、押し出し機100に装備されたホッパー120に投入する。押し出し機100は、成型用原料が、後工程でのベルト成型が可能となる溶融粘度となり、また、原料相互が均一分散するように、設定温度、及び押し出し機のスクリュー構成は選択される。
【0038】
成型用原料は、押し出し機100中で溶融混練されて溶融体となり、押し出しダイス140に入る。押し出しダイス140は空気導入路150が配設されており、空気導入路150より空気が押し出しダイス140に空気が吹き込まれることによりダイス140を通過した溶融体は径方向に拡大膨張する。
【0039】
この時吹き込まれる気体は、空気のほか、窒素、二酸化炭素、アルゴン等選択することができる。膨張した成型体は冷却リング160により冷却されつつ上方向に引き上げられる。この時、寸法安定ガイド170の間を通過することにより最終的な形状寸法180が決定される。更にこれを所望の幅に切断することにより、本発明の中間転写ベルト190を得ることができる。
【0040】
本発明における押し出し成型比とは、押し出しダイス140の口径に対する押し出しダイスを通過し口径が拡大膨張した成型後の形状寸法180が得られた時の口径の比を表すものである。すなわち、
押し出し成型比=成型後の口径/押し出しダイス口径
である。
【0041】
前述の説明は単層ベルトに関してであったが、本発明のように多層、特に2層の場合は、図2に示されるように更に押し出し機110を配置し、押し出し機100の混練溶融体と同時に2層用の押し出しダイス140へ、押し出し機110の混練溶融体を送り込み、2層同時に拡大膨張させて層ベルトを得ることができる。
【0042】
もちろん、3層以上の時は、層数に応じ相応に押し出し機を準備すれば良い。図4〜図5に2層及び3層構成の中間転写ベルトを例示する。
【0043】
このように本発明は、単層のみならず、多層構成の中間転写ベルトを一段工程で、かつ短時間に寸法精度良く成型することが可能である。この短時間成型が可能ということは大量生産及び低コスト生産が可能であることが十分示唆するものである。
【0044】
図3は、本発明の中間転写体を製造する別の方法である。
【0045】
ホッパー120に投入された成型用原料は、押し出し機100を通過する過程で均一分散された溶融体となり、押し出しダイス141から押し出しされる。内部冷却マンドル165に、押し出しされたベルト内面は接触または非接触の状態であり、好ましくは非接触で冷却され、所望寸法180に整えられ本発明の中間転写ベルト190を得る。
【0046】
この時の押し出し成型比とは、以下により求めることができる。
【0047】
Figure 0004289726
本発明の中間転写ベルトにおいて、第1の層は高強度の熱可塑性樹脂よりなり、ベルト基層としての強度、耐久性、例えば緩和特性、折れ、曲りに対する強度を分担し、成型加工時は多層チューブの寸法安定性及び膜厚安定化に寄与するものである。また第2の層は熱可塑性エラストマーを用いることにより中間転写ベルトに従来の樹脂ベルトが有し得ない適度の弾性を付与することができ、これが前述の中抜け画像発生に対する有効な改良手段となるものである。更にこの材料は成型加工時に下層との接着性を増す効果を有している。
【0048】
本発明に用いる第2の層は、転写不良、中抜け画像が生じない程度の硬度が必要であり、その好ましい範囲は35〜98°、より好ましくは35〜95°、更に好ましくは40〜95°であり、その測定方法はJIS−Aの方式に従うものとする。
【0049】
また、中間転写体の硬度としては、40〜100°が好ましい範囲である。40°以下であると、感光ドラムや転写ローラと長期間一定圧力の下で当接させておいたとき、その部分が永久変形し凹状となり、転写不良の原因となる。
【0050】
一方、本発明の中間転写体の製造方法においては、押し出し後に空気を吹き込みつつ、拡大膨張し所望寸法を得ることに特徴があるため、中間転写ベルトの基層となる第1の層は、その製造方法に対応した特性が必要である。すなわち、破壊伸びが3.0%未満であると、押し出し工程を経た後、溶融状態から冷却工程への移行時、成形体は瞬時に凝結固化し、所望の寸法まで拡大膨張させることができない。また、引張り破壊強さが400kgf/cm2 未満であると、拡大膨張時、成形体に腰がなく、円筒形状を維持できず、図2に示されるように拡大膨張しつつ上方に引き上げる時に円筒面にシワ、歪み、凹凸が発生し易くなる。また一方、破壊伸びが250%を超えた中間転写ベルトを用いると繰り返し長期間使用時に徐々にベルトが緩和してしまう。
【0051】
それを是正するためには、初期のベルト設定条件とは異なる張力やタイミング設定が必要となる。しかしこれらの対策は、一度製品に組み込まれた中間転写ベルトを自動的に再設定することはできない。そのため、何ら修理や補修が別途必要となる。
【0052】
そのため、破壊伸びは250%以下で使用することが必須である。引張り破壊強さは350kgf/cm2 以上であれば中間転写ベルトとしての強度は確保されるが、前述の成形時の不具合を解消するためには400kgf/cm2 以上引張り破壊強さが必要である。
【0053】
本発明者等は、特開平9−54506号公報において、被覆層の樹脂物性に言及した発明を提案したが、前記発明は弾性層の上層に被覆し得る樹脂物性に関するものであり、本発明の様に比較的に厚みの厚い樹脂層及びその上層にある弾性層よりなる中間転写ベルトを構成する場合は、前記発明の表層に要求される物性より更に厳しい物性を要求されるものである。
【0054】
特開平5−261839号公報において、熱可塑性樹脂の上層に熱可塑性エラストマーを有した用紙搬送用積層ベルトが開示されているが、そもそも上記の公知発明は紙搬送を意図するものであり、本発明の中間転写ベルトを全く考慮していない。すなわち、中間転写ベルトは、その表層に1〜10μm前後の帯電着色微粒子であるトナーを高精度に吸着−脱離させる主たる機能を有しており、この吸脱離時に適正な直流、交流の単独または併用した電圧、電流を印加することにより、高効率の転写性を維持しようとするものである。そのために、本発明では、電気抵抗を1×105 〜1×106 Ωの範囲内の一定の値に保持し、かつ、ベルト内の電気抵抗均一性を100倍以内に収めることは必須である。一方、紙搬送ベルトはこのような機能を要求されないため、電気抵抗については中間転写ベルトほどの精密さは要求されていない。それゆえ、特開平5−261839号公報では、ベルト特性として電気抵抗の制御については全く述べられていない。
【0055】
また、製造方法についても、当該公報の方法は、上層用、下層用のチューブをそれぞれ別々に押し出し成型、またはインフレーション成型により製造し、その後それらを順次円筒状金属金型にはめ込み、積層し加熱することにより、2層構成のベルトを得るものである。
【0056】
これに対して本発明は、第1の層及び第2の層を電気抵抗を調整しつつ同時に、一段で成型し多層の中間転写ベルトを得る、画期的に低コストでかつ短工程の製造方法を提供するものである。この点で、前記の公知発明とは用途、製造方法において全く異なる。
【0057】
更にベルトとして要求される、諸特性は、例えば樹脂物性、電気特性、硬度などについては前記公知発明より数段高いレベルの精密性及び制御値を満たすことが必要である。
【0058】
また、特開平10−97146号公報、特開平10−048962号公報において、熱可塑性エラストマーと樹脂を組み合わせたベルトが開示されているが、当該公知発明は基層に熱可塑性エラストマーを用い、その上層に樹脂層を有するものである。
【0059】
これは、本発明者等が意図している構成とは全く逆の構成である。すなわち当該公知発明は、基層に伸縮及び弾性を有する材料を用い、表層に硬質の樹脂材料を用いているため、中間転写ベルトを長期使用した時の耐緩和特性を考慮していないと同時に、前述の中抜け防止対策にも注意が払われていない。また、特開平10−6411号公報では、熱可塑性エラストマーと熱可塑性樹脂を混合し、押し出し成型したベルトが開示されている。本発明者等が追試した限りにおいては、熱可塑性エラストマーと熱可塑性樹脂との相溶性が悪く、電子顕微鏡観察によると一方が他方に粒子状に存在する海島構造を有しており、その島の状態もミクロ分散にはほど遠いものであった。そのため、樹脂物性も熱可塑性エラストマーが多い場合は、その特性のみが強調され、中抜け防止効果は若干なりとも有効であったが、長期間使用時の耐緩和特性はほとんど効果が見えなかった。また、強度の高い熱可塑性樹脂が多い場合は中抜け防止効果はほとんどなく、逆に引張り強度が低下し、破壊伸びが増す結果となった。
【0060】
本発明の中間転写ベルトの電気抵抗値、及びベルト内の電気抵抗値の一様性は、中間転写ベルトの性能を維持する上で非常に重要な因子である。中間転写ベルトの電気抵抗値が高すぎる場合は、1次転写時、及び2次転写時に十分な転写電界を与えることができず転写不良となる。一方、低すぎる場合は、部分的な放電が生じ、やはり転写電界を形成することができない。また、ベルト内の抵抗が不均一であると、前述と同様に部分的な放電すなわちリークが発生し1次、2次転写時に印加した電流はそこから逃げ必要な転写電界を得ることができない。
【0061】
本発明の製造方法において、押し出し成型比の大小により、ベルト内の電気抵抗値の均一性は著しく影響を受ける。図2の製造方法では押し出し成型比が、3.0を越えると、押し出しダイスを通過後、拡大膨張する工程で、拡大率が大きすぎるため引き上げ方向(軸方向)及び周方向に電気抵抗のムラが生じる。特に周方向に瞬時に大きく拡大されるため、電気抵抗ムラは周方向に大きくなる。そのため押し出し成型比は、より好ましくは2.8以下にすることが良結果を得られる。
【0062】
押し出し成型比が1.05以下であると、押し出し成型速度と、空気吹き込み量、及び速度のバランスを取ることが微妙に難しく、ベルトの形状寸法の不安定性やベルトの厚み方向にムラが発生し易くなる。このベルト厚みは、やはり電気抵抗値に影響を与える因子であり、厚みの不均一はベルト内の一様性に不具合を与える。押し出し成型比が1.05以下で成型したい場合は、図2の如きの製造方法では不可能であり、異なる図3ごときの成型製造方法を用いる必要がある。
【0063】
また一方、中間転写体に処方される抵抗制御剤量は本発明の製造方法と不可分の関係にある。抵抗制御剤量が30重量%を越えると同時に処方される樹脂がどんなに延伸、拡大が可能な柔軟な樹脂であっても押し出し機を通過後、塑性的な溶融体となり、所望の拡大膨張を行うことができない。また、仮に成型できたとしても量が多いため抵抗制御剤粒子起因のブツ、フィッシュアイや穿孔が頻発することになる。
【0064】
本発明において、中間転写体として好ましい電気抵抗値は、1×105 〜1×1016Ωの範囲である。
【0065】
抵抗制御剤量が0%であれば成型時、上述のような問題は当然発生しないが、この場合抵抗制御剤を含有しなくても、中間転写体の抵抗値が1×105 〜1×1016Ωとなるような成型用原料を用いることが好ましく、そのためには成型用原料として、それ自身で1×105 〜1×1016Ωを発現する樹脂、換言すれば中抵抗樹脂を使用する。
【0066】
本発明の製造方法では、抵抗制御剤量は30重量%以下とすることが望ましく、好ましくは25重量%以下、より好ましくは21重量%以下である。特に抵抗制御剤をイオン電導性、及び電子電導性の両者を単独、または併用で用いる場合、イオン電導性抵抗制御剤は分散性に優れる反面、湿度依存性が大きいため多量に使用することはできない。また、電子電導性抵抗制御剤は前述のように本発明の中間転写ベルトの製造方法において、電気抵抗の一様に著しく影響を与える。そのため本発明においては、イオン電導性抵抗制御剤としては0.05〜10重量%、電子電導性抵抗制御剤は3〜30重量%を、それぞれ単独、または併用して用いることが好ましい。
【0067】
成型後の中間転写体の厚みの範囲は、好ましくは45〜300μmであり、より好ましくは50〜270μm、更に好ましくは55〜260μmである。図2の製造方法では、押し出しダイスより押し出された混練溶融体が急激に拡大膨張するため、電気抵抗の制御性と相俟って、成型体の厚みはある程度制限を受ける。300μm以上の厚みは、均一な拡大膨張が得がたく電気抵抗の均一性に難が生じ易い。同時に厚みが厚い分、膜厚の均一性は得にくくなる。更にこの膜厚大を有するベルトを中間転写体として用いる場合かなりの剛性と、乏しい柔軟性のため円滑な走行性を妨げベルト走行中に撓み、寄りなどが生じ易くなる。45μm以下の厚みは中間転写体としての引張り強度の低下、ベルトを張架回転させた耐久中に緩和が生じ徐々に伸びが発生する等、実用上の問題を生じる場合がある。
【0068】
本発明の製造方法では、45μm以下のベルトの製造は、薄層ゆえに電気抵抗の安定性などが期待でき、対応は可能であるが、上記の実用上の問題から、適さない場合もある。
【0069】
本発明において、図2、図3の押し出しダイスのダイギャップの厚みより、最終の中間転写ベルト190の厚みは小さくすることが望ましい。これは押し出し時、中間転写ベルトの表面の平滑性を得るためと、厚みの均一性、これは前述のように中間転写ベルトの電気特性に影響を与える因子であり、これらを確保するために必須である。その範囲は、ダイスのダイギャップに対し、99/100〜1/100である。1/100以下になると、押し出し圧が高くなり、円滑な押し出しが困難となる場合がある。
【0070】
本発明の中間転写体が中間転写体として機能するためには、ベルト各部の体積抵抗率、及び/または表面抵抗率は、その最大値が最小値の100倍以内に収めることが望ましい。それ以上であると、ベルト内の電気抵抗のムラが転写性に悪影響を生じ、ベタ部の部分的な転写不良や、文字部の中抜けが発生し易くなることがある。とりわけ低温低湿環境で著しい劣化となる可能性がある。
【0071】
また、図2の製造方法においては、急激に周方向に拡大膨張するため、とりわけベルト周方向の体積抵抗率、及び/または表面抵抗率はその最大値が最小値の100倍以内にすることが望ましい。これらを達成するためには、本発明の樹脂と抵抗制御剤との相溶性、抵抗制御剤の量、及び分散加工時の工程条件、更に、図2、図3に示されるベルト製造時の各工程条件を詳細に検討することにより上記の範囲に収めることができる。
【0072】
本発明における体積抵抗率と表面抵抗率は、単に測定条件の違いではなく、全く別個の電気特性を示すものである。
【0073】
すなわち中間転写体に印加される電圧/電流が厚み方向に加えられた場合、中間転写体の電荷の移動は、主に中間転写体内部の構造や物性、換言すれば中間転写体の層構成や添加剤、抵抗制御剤の種類や分散状態によって決定され、体積抵抗率が決まる。その結果、中間転写体の特性としての表面電位や除電速度等が決まるのである。一方、中間転写体の表面のみで電荷の授受が行われるように、電圧/電流が加えられた場合は、中間転写体の内部構造や層構成にほとんど依存せず、表面における添加剤、抵抗制御剤の存在割合によってのみ帯電、除電が決まる。
【0074】
本発明においては、この2つの抵抗率が相俟って好ましい範囲に入ることが、転写効率の維持、中間転写ベルト表面のクリーニング性、中間転写体の均一な転写性、中抜けやフィルミング等の欠陥のなく、画像全面にわたる良画質が得られる好適条件である。
【0075】
本発明に用いられる熱可塑性エラストマーとは、架橋ゴムと樹脂の中間的特性を示すものであり、一般の樹脂が有する特性以上の適度な弾性と柔軟性を備え、また、ゴムごときの加硫工程を有しないため、成型性に優れた材料である。そのため、本発明者等は本発明の中間転写ベルトの第2の層としては好適であることを見出した。
【0076】
本発明の熱可塑性エラストマー(TPEと称する)は単なるポリマーブレンドではなく高分子鎖内に明確なハードセグメントとソフトセグメントを有するブロックコポリマーを構造として有している。このブロックコポリマーの範疇には、ジブロックコポリマー、トリブロックコポリマー、スターポリマー、マルチブロックコポリマー、グラフトコポリマーも包含される。
【0077】
ブロックコポリマー中のソフトセグメントの種類、組成比率は、本発明のベルト特性として硬度、弾性の軟質化を与え、ベルトの伸縮、折り曲げに対しては、多様の変化に追随できるフレキシビリティーを与える。
【0078】
他方、ハードセグメントの種類、組成比率は引き裂き、引張りに対する強度を与え、所望のベルト張架荷重に対して対応できる。
【0079】
ベルト強度を確保し得る力を与える。そのため、本発明においてソフトセグメント、ハードセグメントの種類、比率を好ましく選択することは特に重要なことである。
【0080】
本発明に用いられるソフトセグメントとしては、例えばポリイソプレン、ポリブタジエン、水素添加ポリブタジエン、アモルファスポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリエーテル、ポリエステル、エチレン−プロピレンゴム、イソブテン−イソプレンゴム、フッ素ゴム、シリコーンゴムが挙げられる。ハードセグメントとしては、例えばポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリウレタン、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、ポリアミド、ポリブチレン−テレフタレート、フッ素樹脂、ポリイソプレンが挙げられ、上記のソフトセグメントと組み合わせて所望の特性を備えたTPEを得ることができる。
【0081】
本発明に用いられるTPEとしては、ポリスチレン系では、例えば、スチレン−ブタジエン−スチレンコポリマー、スチレン−イソプレン−スチレンコポリマー、スチレン−エチレン−ブチレン−スチレンコポリマー、スチレン−エチレン−プロピレン−スチレンコポリマーなどがあり、ポリ塩化ビニル系では、架橋(三次元)塩化ビニル−直鎖塩化ビニルポリマー、等があり、オレフィン系としては、ポリエチレン−EPDMコポリマー、ポリプロピレン−EPDMコポリマー、ポリエチレン−EPMコポリマーポリプロピレン−EPMコポリマー、等があり、ポリエステル系としては、PBT(1,4−ブタジエンヂオール−テレフタル酸縮合物)−PTMEGT(ポリテトラメチレングリコール−テレフタル酸縮合物)コポリマー、が挙げられ、ポリアミド系としては、例えばナイロンオリゴマー−ジカルボン酸−ポリエーテルオリゴマーを基本骨格としたコポリマーを挙げることができ、前記ナイロンオリゴマーとしては例えばナイロン6、ナイロン66、ナイロン610、ナイロン612、ナイロン11、ナイロン12、等があり、ポリエーテルオリゴマーとしては、例えばポリエーテルグリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコールを用いることができる。ウレタン系としては例えばポリウレタン−ポリカーボネートポリオールコポリマー、ポリウレタン−ポリエーテルポリオールコポリマー、ポリウレタン−ポリカプロラクトンポリエステルコポリマー、ポリウレタン−アジベートポリエステルコポリマーが挙げられる。
【0082】
第1の層に用いられる熱可塑性樹脂としては、例えばポリアセタール樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂、ポリアリレート樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリエーテルイミド樹脂、ポリエーテルエーテルケトン樹脂、ポリサルホン樹脂、超高分子量ポリエチレン、ジアリルフタレート樹脂、ポリスチレン、クロロポリスチレン、ポリ−α−メチルスチレン、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−塩化ビニル共重合体、スチレン−酢酸ビニル共重合体、スチレン−マレイン酸共重合体、スチレン−アクリル酸エステル共重合体(スチレン−アクリル酸メチル共重合体、スチレン−アクリル酸エチル共重合体、スチレン−アクリル酸ブチル共重合体、スチレン−アクリル酸オクチル共重合体及びスチレン−アクリル酸フェニル共重合体等)、スチレン−メタクリル酸エステル共重合体(スチレン−メタクリル酸メチル共重合体、スチレン−メタクリル酸エチル共重合体及びスチレン−メタクリル酸フェニル共重合体等)、スチレン−α−クロルアクリル酸メチル共重合体、スチレン−アクリロニトリル−アクリル酸エステル共重合体等のスチレン系樹脂(スチレンまたはスチレン置換体を含む単重合体または共重合体)、メタクリル酸メチル樹脂、メタクリル酸ブチル樹脂、アクリル酸エチル樹脂、アクリル酸ブチル樹脂、変性アクリル樹脂(シリコーン変性アクリル樹脂、塩化ビニル樹脂変性アクリル樹脂及びアクリル・ウレタン樹脂等)、塩化ビニル樹脂、スチレン−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ロジン変性マレイン酸樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエステルポリウレタン樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブタジエン、ポリ塩化ビニリデン、アイオノマー樹脂、ポリウレタン樹脂、シリコーン樹脂、フッ素樹脂、ケトン樹脂、エチレン−エチルアクリレート共重合体、キシレン樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリアミド樹脂及び変性ポリフェニレンオキサイド樹脂等からなる群より選ばれる1種類あるいは2種類以上を使用することができる。ただし、上記材料に限定されるものではない。
【0083】
本発明において、最も短工程で製造可能であり、低コストを達成することができる構成は、第1の層を最下層とした熱可塑性樹脂層を有し、その上層に表層として、熱可塑性エラストマーよりなる第2の層を有する2層構成の中間転写ベルトである。
【0084】
この時、TPE層と本発明の樹脂層の密着性は、TPEがゴムと樹脂の両者の性質を合せ持っているため、表層樹脂と強固に接着する。
【0085】
次に本発明の中間転写体の電気抵抗値を調節するための抵抗制御剤のうち、電子導電性抵抗制御剤としては、例えば、カーボンブラック、黒鉛、アルミニウムドープ酸化亜鉛、酸化スズ被覆酸化チタン、酸化スズ、酸化スズ被覆硫酸バリウム、チタン酸カリウム、アルミニウム金属粉末、ニッケル金属粉末などが挙げられる。また、イオン導電性抵抗制御剤としては、テトラアルキルアンモニウム塩、トリアルキルベンジル、アンモニウム塩、アルキルスルホン酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルサルフェート、グルセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルアミン、ポリオキシエチレン脂肪アルコールエステル、アルキルベタイン、過塩素酸リチウム、等が挙げられる。
【0086】
本発明の引張り破壊強さ及び破壊伸びは、成形用原料の性質や成形用原料に用いられる樹脂に応じて、JIS K7113及びJIS K7127に準じて測定する。
【0087】
中間転写体の抵抗値の測定方法は以下の通りである。
【0088】
(1)中間転写ベルトを図6に示したように張架し、該中間転写ベルト20を2本の金属ローラ202及び203で挟み、直流電源、適当な抵抗値を持つ抵抗器、電位差計をつなぐ。
【0089】
(2)駆動ロールにて中間転写ベルト表面の移動速度が100〜300mm/秒になるように該ベルトを駆動する。
【0090】
(3)直流電源から100V〜1kVの範囲内で電圧を回路に印加し、抵抗器の両端の電位差Vrを電位差計にて読む。なお、測定時の雰囲気は、気温、23±5℃、湿度50±10%RHとする。
【0091】
(4)得られた電位差Vrから、回路に流れる電流値Iを求める。
【0092】
(5)中間転写ベルトの抵抗値=印加電圧/電流値I。
【0093】
なお、図6において、200は駆動ローラ、201〜203は金属ローラ、204は直流電源、205は抵抗器、206は電位差計である。
【0094】
また、第1の画像担持体としては、少なくとも最外層にPTFEの微粉末を含有する感光ドラムを用いると、より高い1次転写効率が得られるために好ましい。これは、PTFEの微粉末を含有することにより、該感光ドラム最外層の表面エネルギーが低下し、トナーの離型性が向上するためではないかと考えられる。
【0095】
次に、本発明における表面抵抗及び体積抵抗率測定方法について述べる。
【0096】
<測定機>
抵抗計;超高抵抗計R8340A(アドバンテスト社製)
試料箱;超高抵抗測定用料箱TR42(アドバンテスト社製)
ただし主電極は直径25mm、ガード・リング電極は内径41mm、外径49mmとする。
【0097】
<サンプル>
ベルトを直径56mmの円形に切断する。切断後、片面はその全面をPt−Pd蒸着膜により電極を設け、もう一方の面はPt−Pd蒸着膜により直径25mmの主電極と内径38mm、外径50mmのガード電極を設ける。Pt−Pd蒸着膜は、マイルドスパッタE1030(日立製作所製)で蒸着操作を2分間行うことにより得られる。蒸着操作を終了したものを測定サンプルとする。
【0098】
<測定条件>
測定雰囲気;23℃/55%。なお、測定サンプルは予め23℃/55%の雰囲気に12時間以上放置しておく。
【0099】
測定モード;プログラムモード5(ディスチャージ10秒、チャージ及びメジャー30秒。)
印加電圧;1〜1000(V)
印加電圧は、本発明の画像形成装置で使用される中間転写体及び転写部材に印加される電圧の範囲の一部である1〜1000Vの間で任意に選択できる。また、サンプルの抵抗値、厚み、絶縁破壊強さ等に応じて、上記印加電圧の範囲において、使用される印加電圧は、適時変えることができる。また、前記印加電圧のいずれか一点の電圧で測定された、複数個所の体積抵抗率及び表面抵抗が、本発明の抵抗範囲に含まれれば、本発明の目的とする抵抗範囲であると判断される。
【0100】
【実施例】
以下、実施例について説明する。以下の説明において、「部」は重量部である。
【0101】
(実施例1)
ハードセグメントが結晶性を有するポリブチレンテレフタレートを主としてなり、ソフトセグメントが主として線状の分子鎖を形成するポリブチレンアジペートジオールよりなるポリエステルTPE(1)を中間転写ベルトの表層である第2の層のバインダーとして用いた。
【0102】
ポリエステルTPE(1) 100部
導電性カーボンブラック 2部
酸化防止剤 0.5部
上記の配合を2軸の押し出し混練機で混練せしめ、所望の電気抵抗になるようにカーボン等添加剤を十分にバインダー中に均一分散させた。これを成型用原料2とする。この成型用原料2を溶融し、シートを得た。その時の硬度は87°であった。
【0103】
次に中間転写ベルトの基層である第1の層として
ポリフェニレンエーテル樹脂 90部
ポリプロピレン樹脂 10部
導電性カーボンブラック 8部
酸化防止剤 0.5部
上記の配合を2軸の押し出し混練機で混練せしめ、所望の電気抵抗になるようにカーボン等の添加剤を十分にバインダー中に均一分散させ、成形用原料1を得た。更に、これを1〜2mmの粒径の混練物とした。
【0104】
この混練物をシート状に押し出しし、ダンベルを作成し、樹脂物性を測定した。この時の引張り破壊強さは581kg/cm2 であり、破壊伸びは70%であった。
【0105】
次に図2に示される一軸押し出し機100のホッパー120へ前記成型用原料2を投入し、設定温度190〜270℃の範囲に調節して、押し出すことにより溶融体とした。また一軸押し出し機110のホッパー130へ成型用原料1を投入し、180〜250℃の温度範囲で押し出ししやはり溶融体とした。この2つの溶融体は引き続いて、同時に直径150mm、基層である第1の層のダイギャップ2.1mm、表層である第2の層のダイギャップ1.3mmの円筒状2層用押し出しスパイラルダイス140に導かれた。更にそこで空気導入路150より乾燥空気を吹き込み拡大膨張させ、最終的な形状寸法180として直径180mm第1の層の厚み73μm、第2の層の厚み47μmとした。更にベルト幅230mmで切断し、2層構成中間転写ベルト190を得た。これを中間転写ベルト1とする。この中間転写ベルト1の硬度は98°であった。
【0106】
中間転写ベルト1の電気抵抗は、2.3×1011Ωであった。また、電気抵抗測定装置(商品名:ハイレスター 三菱化成製)を用い、図7に示されるように200V印加して、上記の中間転写ベルト1を周方向に4ヶ所、各位置での軸方向に2ヶ所、計8ヶ所の体積抵抗率及び表面抵抗率の測定を行い、ベルト内の電気抵抗のバラツキを測定したが、8ヶ所の測定値は1桁以内に収まっていた。結果を表1に示す。同様の位置での厚み測定のバラツキは、120±11μmの範囲であった。
【0107】
中間転写ベルト1を目視観察すると、表面にはブツ、フィシュアイ等の異物、成形不良は見られなかった。
【0108】
この中間転写ベルト1を図1に示されるフルカラー電子写真装置に装着し、80g/m2 紙にフルカラー画像をプリントし、以下のように転写効率を定義して、転写効率の測定を行った。
【0109】
1次転写効率(感光ドラムから中間転写ベルトへの転写効率)=
中間転写ベルト上の画像濃度/(感光ドラム上の転写残画像濃度+中間転写ベルト上の画像濃度)。
【0110】
2次転写効率(中間転写ベルトから紙への転写効率)=
紙上の画像濃度/(紙上の画像濃度+中間転写ベルト上の転写残画像濃度)
本実施例では、感光ドラム1として、最外層にPTFE微粉末を含有する有機感光ドラム(OPC感光ドラム)を用いた。そのため、高い1次転写効率が得られた。1次転写効率、2次転写効率はそれぞれ95%、94%であった。なお、中間転写ベルトのクリーニング方式は、クリーニング用帯電部材に1×108 Ωの抵抗を持つ弾性ローラを用いた1次転写同時クリーニング方式とし、フルカラー画像5万枚の連続プリントを行った。
【0111】
初期よりベルトの抵抗不均一に起因する画像濃度ムラもなく、画質的にも良好であった。5万枚耐久後も中抜け画像も発生せず、ベルトの永久伸びに起因する色ズレやクリーニング不良のない良好な画像を得ることができた。更に、表面にトナーのフィルミングもなく、ヒビ割れ、削れ及び摩耗が生ずることなく、初期と同様の表面性のままであった。
【0112】
(実施例2)
第2の層として、実施例1で用いた成型用原料2を用い、第1の層として下記の配合を用いた。
【0113】
ポリカーボネート樹脂 85部
ポリアリレート樹脂 15部
導電性酸化スズ 19部
過塩素酸リチウム 1.2部
酸化防止剤 0.5部
上記の配合を2軸の押し出し混練機で混練分散し、均一混練させた成形用原料3を得た。次に、第1の層を下層とし、第2の層を上層として、直径115mmの押し出しダイスを用い実施例1と同様に成型し、直径310mm、第1の層の厚み80μm、第2の層の厚み110μmで、全厚み190μmの中間転写ベルト2を得た。
【0114】
この成形用原料3の引張り破壊強さ及び破壊伸びは、それぞれ610kgf/cm2 、55%であった。
【0115】
この中間転写ベルト2の電気抵抗は6.1×1011Ωであった。また、ベルトの硬度は99°であった。次に、実施例1と同様にして、5万枚のフルカラー画像を繰り返し複写テストを行ったが、ベルトの伸びに起因する色ズレもなく、良好な転写効率から得られる高画像濃度を維持し、中抜け画像も発生しなかった。この時の1次転写効率、2次転写効率はそれぞれ96%、94%であった。5万枚後のベルト表面にトナーのフィルミングは見られず、更にヒビ割れ、折れ曲り、キズも発生しなかった。体積抵抗率及び表面抵抗率のバラツキは表1に示す。
【0116】
(比較例1)
直径50mmの押し出しダイスを用いた以外は、実施例1と同様にして成型し、直径160mmの中間転写ベルト3を得た。中間転写ベルト3の電気抵抗は、一応7.8×1010Ωであったが、抵抗測定中の抵抗値が収束せず不安定な測定であった。更に、ベルト内の抵抗の一様性は、4桁以上であり部分的に低抵抗部と高抵抗部が存在していた。結果を表1に示す。厚みのムラは、120μmを狙っていたが、最小値81.5μm、最大値185.0μmとバラツキの大きいものであった。
【0117】
実施例1と同様に複写テストを行ったが、電気抵抗の不均一さに起因すると思われる初期からの部分的な転写不良、画像濃度薄、(特に2色重ね合わせ時に著しい)画像の微妙な転写抜け等が発生した。5万枚耐久を行ったが、画質は初期レベルより徐々に悪化していった。しかし、耐久によるヒビ割れ、キズ等は発生しなかった。
【0118】
【表1】
Figure 0004289726
(比較例2)
ポリエチレン樹脂 30部
塩化ビニル樹脂 70部
導電性カーボンブラック 8部
酸化防止剤 0.5部
上記の配合を2軸の押し出し混練機で混練分散し、均一混練させた成形用原料4を得た。更に、中間転写ベルトの成形装置及び製造方法も実施例1と同様に行い、直径160mmの中間転写ベルト4を得た。この成形用原料3の引張り破壊強さ及び破壊伸びは、それぞれ500kgf/cm2 、300%であった。
【0119】
次に、実施例1と同様に5万枚の耐久試験を行った。初期は色ズレ、画像に問題は発生しなかったが、3万枚終了前後からベルト駆動に徐々に微妙の収縮/伸長が見られ、2色重ね時に色ズレが100μmオーダーでのズレが発生した。5万枚後には、ベルトの緩みに起因したと思われるベルトテンションの低下が認められた。このため、不規則に最大300μmの色ズレが頻発した。
【0120】
【発明の効果】
以上のように本発明の中間転写体は、第1の画像担持体から中間転写体への転写効率、及び中間転写体から第2の画像担持体への転写効率が極めて高いという特長を有する。また本発明の中間転写体は、繰り返し使用による苛酷な耐久使用を行っても特性に変化がなく、初期と同様な特性を維持し得るとともに、有機感光体に悪影響を与えず、感光体寿命を長くできる。更に多層構成のベルトを成型した場合でも、使用中に層間剥離がなく、長期の使用に耐える。
【0121】
また、本発明の中間転写体の製造方法によれば、低コストで、工程数が少なく、多様性に優れた中間転写体を製造することが可能である。
【0122】
更に本発明の中間転写体を備えた画像形成装置は、画像の微小部分の転写不良の発生しない、所謂中抜け画像のない、均一、均質の画像品質が、第2の画像担持体である紙やOHPシートの種類に依存することなしに達成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】中間転写体として中間転写ベルトを用いた画像形成装置の一例の概略断面図。
【図2】本発明の中間転写体の製造に適用される成型装置を示す説明図。
【図3】本発明の中間転写体の製造に適用される成型装置を示す説明図。
【図4】本発明の中間転写体の構成を示す部分斜視図。
【図5】本発明の中間転写体の構成を示し、(a)は全体斜視図、(b)はその部分斜視図。
【図6】本発明のベルト状転写部材の抵抗測定装置を示す概略説明図である。
【図7】本発明のベルト状転写部材の抵抗値、体積抵抗率及び表面抵抗率の測定位置を示す概略説明図である。
【符号の説明】
1 感光ドラム
2 1次帯電器
3 画像露光
5 中間転写ベルト
6 1次転写ローラ
7 2次転写ローラ
8 2次転写対向ローラ
9 クリーニング用帯電部材
10 転写材ガイド
11 給紙ローラ
13 感光ドラムのクリーニング装置
15 定着器
30 バイアス電源
31 バイアス電源
32 バイアス電源
33 バイアス電源
34 バイアス電源
35 バイアス電源
36 バイアス電源
41 イエロー色現像装置
42 マゼンタ色現像装置
43 シアン色現像装置
44 ブラック色現像装置
50 ベルト状転写部材
100 1軸押し出し機
110 1軸押し出し機
120 ホッパー
130 ホッパー
140 押し出しダイス
141 押し出しダイス
150 空気導入路
160 冷却リング
165 内部冷却マンドレル
170 寸法安定ガイド
180 成形後の口径
190 抵抗測定装置
200 駆動ローラ
201 金属ローラ
202 金属ローラ
203 金属ローラ
204 高圧電源
205 抵抗器
206 電位差計

Claims (21)

  1. 第1の画像担持体上に形成された画像を中間転写体に転写した後、第2の画像担持体上に更に転写する画像形成装置に用いる中間転写体において、
    前記中間転写体は、成型用原料を押し出し機で円筒状に溶融押し出しし、所望の形状寸法に成型してなる中間転写体であってかつ、少なくとも第1の層及び第2の層をこの順に有する中間転写体であり
    前記第1の層の引張り破壊強さが400kgf/cm以上であってかつ、破壊伸びが3.0%以上250%以下であり、
    前記第2の層が熱可塑性エラストマーよりなる
    ことを特徴とする中間転写体。
  2. 前記熱可塑性エラストマーがブロックコポリマーである請求項1に記載の中間転写体。
  3. 前記ブロックコポリマーがハードセグメント及びソフトセグメントよりなる請求項2に記載の中間転写体。
  4. 前記熱可塑性エラストマーの硬度が35〜98°(JIS−A)であり、前記中間転写体の硬度が40〜100°(JIS−A)である請求項1に記載の中間転写体。
  5. 前記第1の層が熱可塑性樹脂よりなる請求項1に記載の中間転写体。
  6. 前記溶融押し出しにおける押し出し成型比が0.5〜3.0である請求項1に記載の中間転写体。
  7. 前記中間転写体が0〜30重量%の抵抗制御剤を含有する請求項1に記載の中間転写体。
  8. 成型後の前記中間転写体の厚みが45〜300μmである請求項1に記載の中間転写体。
  9. 前記中間転写体の抵抗値が1×10〜1×1016Ωである請求項1に記載の中間転写体。
  10. 前記抵抗制御剤が、0.05〜10重量%のイオン電導性抵抗制御剤及び/は3〜30重量%の電子電導性抵抗制御剤よりなる請求項に記載の中間転写体。
  11. 前記中間転写体の形態がシームレスベルトの形態である請求項1に記載の中間転写
  12. シームレスベルト各部の体積抵抗率の最大値が最小値の100倍以内にある請求項11に記載の中間転写
  13. シームレスベルト周方向における体積抵抗率の最大値が最小値の100倍以内にある請求項11に記載の中間転写
  14. シームレスベルト各部の表面抵抗率の最大値が最小値の100倍以内にある請求項11に記載の中間転写
  15. シームレスベルト周方向における表面抵抗率の最大値が最小値の100倍以内にある請求項11に記載の中間転写
  16. 成型後の前記中間転写体の厚みが、押し出しダイスのダイギャップの99/100〜1/100の範囲にある請求項11に記載の中間転写
  17. 前記第1の層がシームレスベルトの最下層を構成し、前記第2の層が最上層を構成する請求項11に記載の中間転写
  18. 第1の画像担持体上に形成された画像を中間転写体に転写した後、第2の画像担持体上に更に転写する画像形成装置に用いる中間転写体を製造する方法において、
    成型用原料を押し出し機で円筒状に溶融押し出しして、少なくとも第1の層及び第2の層をこの順に有するように所望の形状に中間転写体を成型する工程を備え、
    前記第1の層の引張り破壊強さが400kgf/cm以上であってかつ、破壊伸びが3.0%以上250%以下であり、
    前記第2の層が熱可塑性エラストマーであり、
    前記溶融押し出しにおける押し出し成型比が0.5〜3.0であることを特徴とする中間転写体の製造方法。
  19. 記押し出し成型比が1.05〜2.8である請求項18に記載の中間転写体の製造方法。
  20. 第1の画像担持体上に形成された画像を中間転写体に転写した後、第2の画像担持体上に更に転写する画像形成装置において、
    前記中間転写体が、成型用原料を押し出し機で円筒状に溶融押し出しし、所望の形状寸法に成型してなる中間転写体であって、かつ、少なくとも第1の層及び第2の層をこの順に有する中間転写体であり
    前記第1の層の引張り破壊強さが400kgf/cm以上であってかつ、破壊伸びが3.0%以上250%以下であり、
    前記第2の層が熱可塑性エラストマーであり、
    前記溶融押し出しにおける押し出し成型比が1.05〜2.8である
    ことを特徴とする画像形成装置。
  21. 第1の画像担持体上に形成された画像を中間転写体に転写した後、第2の画像担持体上に更に転写する画像形成装置において、
    前記中間転写体が、請求項1〜17のいずれかに記載の中間転写体であることを特徴とする画像形成装置。
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