JP4332259B2 - 転写部材の製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、第1の像担持体上に形成されたトナー像を、第2の像担持体に静電的に転写させて画像形成物を得る電子写真画像形成装置に用いる転写部材の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、感光ドラム上に記録情報に応じて光変調されたレーザビーム光を照射し、電子写真プロセスによって感光体の静電潜像を現像し、転写紙に画像を転写する記録装置を複数個有し、転写部材により転写紙を各記録装置に順次搬送しながら各色画像を重畳転写してカラー画像を形成可能なカラー画像形成装置が提案されている。
【0003】
転写部材として転写ベルトを用いた画像形成装置の一例の概略図を図1に示す。図1に示された画像形成装置は、色分解像重ね合せ転写方式のカラー画像形成装置の一つの型式として、複数の感光体にそれぞれ異なる色のトナー像を形成し、この各感光体に順次接触して搬送される1枚の転写材に位置を合わせて、各感光体上のトナー像を転写し、フルカラー画像を得るようにしたものである。
【0004】
図1に示された画像形成装置は、装置本体320内の上部に電子写真プロセス手段として4つの画像形成部I,II,III ,IVを並設しており、各画像形成部I〜IVは、像担持体としての感光ドラム301Y,301M,301C,301BK、一次帯電器としての一次帯電ローラ302Y,302M,302C,302BK、露光部303Y,303M,303C,303BK、現像器304Y,304M,304C,304BK及びクリーナ305Y,305M,305C,305BKを含んで構成されている。なお、現像器304Y,304M,304C,304BKにはそれぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(BK)のトナーが収容されている。
【0005】
また、上記画像形成部I〜IVの下方には転写装置310が設けられており、該転写装置310は、駆動ローラ311と従動ローラ312及びテンションローラ313の間に張設された無端状の転写ベルト314と、各画像形成部I〜IVの感光ドラム301Y,301M,301C,301BKにそれぞれ対向して配置された転写帯電器315を含んで構成されている。
【0006】
他方、装置本体320内の底部には、記録媒体として複数枚の記録紙Pを積層収容してなるカセット306が設置されており、該カセット306内の記録紙Pは給紙ローラ307によって1枚ずつ送り出され、搬送ガイド308を経てレジストローラ309まで搬送される。
【0007】
そして、装置本体320内の上記記録紙Pの搬送方向下流側には分離帯電器316及び定着器317が配設されており、装置本体320の外には排紙トレイ318が取り付けられている。
【0008】
そして、各画像形成部I〜IVにおいては、感光ドラム301Y,301M,301C,301BKが図示矢印方向に所定の速度で回転駆動され、これらは1次帯電ローラ302Y,302M,302C,302BKによってそれぞれ一様に帯電処理される。このように帯電処理された各感光ドラム301Y,301M,301C,301BKに対して画像情報に応じた露光が露光部303Y,303M,303C,303BKによって行われると、各感光ドラム301Y,301M,301C,301BKには静電潜像が形成され、各静電潜像は各現像器304Y,304M,304C,304BKによって現像されてイエロートナー像、マゼンタトナー像、シアントナー像及びブラックトナー像としてそれぞれ顕像化される。
【0009】
一方、前述のようにカセット306から搬送ガイド308を経てレジストローラ309まで搬送された記録紙Pは、レジストローラ309によってタイミングを合わされて転写装置310に送り出され、該転写装置310の転写ベルト314に吸着されてこれと共に移動して各画像形成部I〜IVを経過し、その過程で該記録紙Pには転写帯電器315の作用によってイエロートナー像、マゼンタトナー像、シアントナー像及びブラックトナー像が重ねて転写される。
【0010】
そして、上述のように各カラートナー像の転写を受けた記録紙Pは、分離帯電器316によって除電されて転写ベルト314から分離された後、定着器317に搬送されてカラートナー像の加熱定着を受け、最後に装置本体320から排出されて排紙トレイ318上に積載される。
【0011】
前記転写ベルトによるカラー画像形成装置は、転写紙を各記録装置に順次搬送しながら各色画像を重畳転写するため、1行程でカラー画像が形成されるので、画像出力時間が速いという利点がある。
【0012】
また、一方、中間転写体を使用した画像形成装置は、カラー画像情報や多色画像情報の複数の成分色画像を順次積層転写してカラー画像や多色画像を合成再現した画像形成物を出力するカラー画像形成装置や多色画像形成装置、またはカラー画像形成機能や多色画像形成機能を具備させた画像形成装置として有効である。
【0013】
中間転写体として中間転写ベルトを用いた画像形成装置の一例の概略図を図2に示す。
【0014】
図2は電子写真プロセスを利用したカラー画像形成装置(複写機あるいはレーザビームプリンター)である。中間転写ベルト20には中抵抗のシームレスベルトを使用している。
【0015】
1は第1の画像担持体として繰り返し使用される回転ドラム型の電子写真感光体(以下感光ドラムと記す)であり、矢示の時計方向に所定の周速度(プロセススピード)をもって回転駆動される。
【0016】
感光ドラム1は回転過程で、1次帯電器2により所定の極性・電位に一様に帯電処理され、次いで不図示の像露光手段3(カラー原稿画像の色分解・結像露光光学系、または画像情報の時系列電気デジタル画素信号に対応して変調されたレーザビームを出力するレーザスキャナによる走査露光系など)による画像露光を受けることにより目的のカラー画像の第1の色成分像(例えばイエロー色成分像)に対応した静電潜像が形成される。
【0017】
次いで、その静電潜像が第1の現像器(イエロー色現像器41)により第1色であるイエロートナーYにより現像される。この時第2〜第4の現像器(マゼンタ色現像器42、シアン色現像器43及びブラック色現像器44)の各現像器は作動−オフになっていて感光ドラム1には作用せず、上記第1色のイエロートナー画像は上記第2〜第4の現像器により影響を受けない。
【0018】
中間転写ベルト20は時計方向に感光ドラム1と同じ周速度をもって回転駆動されている。
【0019】
感光ドラム1上に形成担持された上記第1色のイエロートナー画像が、感光ドラム1と中間転写ベルト20とのニップ部を通過する過程で、1次転写ローラ62から中間転写ベルト20に印加される1次転写バイアスにより形成される電界により、中間転写ベルト20の外周面に順次中間転写(1次転写)されていく。
【0020】
中間転写ベルト20に対応する第1色のイエロートナー画像の転写を終えた感光ドラム1の表面は、クリーニング装置13により清掃される。
【0021】
以下、同様に第2色のマゼンタトナー画像、第3色のシアントナー画像、第4色のブラックトナー画像が順次中間転写ベルト20上に重ね合わせて転写され、目的のカラー画像に対応した合成カラートナー画像が形成される。
【0022】
63は2次転写ローラで、2次転写対向ローラ64に対応し平行に軸受させて中間転写ベルト20の下面部に離間可能な状態に配設してある。
【0023】
感光ドラム1から中間転写ベルト20への第1〜第4色のトナー画像の順次重畳転写のための1次転写バイアスは、トナーとは逆極性(+)でバイアス電源29から印加される。その印加電圧は例えば+100V〜2kVの範囲である。
【0024】
感光ドラム1から中間転写ベルト20への第1〜第3色のトナー画像の1次転写工程において、2次転写ローラ63は中間転写ベルト20から離間することも可能である。
【0025】
中間転写ベルト20上に転写された合成カラートナー画像の第2の画像担持体である転写材Pへの転写は、2次転写ローラ63が中間転写ベルト20に当接されると共に、給紙ローラ11から転写材ガイド10を通って、中間転写ベルト20と2次転写ローラ63との当接ニップに所定のタイミングで転写材Pが給送され、2次転写バイアスが電源28から2次転写ローラ63に印加される。この2次転写バイアスにより中間転写ベルト20から第2の画像担持体である転写材Pへ合成カラートナー画像が転写(2次転写)される。トナー画像の転写を受けた転写材Pは定着器15へ導入され加熱定着される。
【0026】
転写材Pへの画像転写終了後、中間転写ベルト20にはクリーニング用帯電部材7が当接され、感光ドラム1とは逆極性のバイアスを印加することにより、転写材Pに転写されずに中間転写ベルト20上に残留しているトナー(転写残トナー)に感光ドラム1と逆極性の電荷が付与される。26はバイアス電源である。
【0027】
前記転写残トナーは、感光ドラム1とのニップ部及びその近傍において感光ドラム1に静電的に転写されることにより、中間転写ベルトがクリーニングされる。
【0028】
前述の中間転写ベルトを用いた画像形成装置を有するカラー電子写真装置は、従来の技術である転写ドラム上に第2の画像担持体を張り付けまたは吸着せしめ、そこへ第1の画像担持体上から画像を転写する画像形成装置を有したカラー電子写真装置、例えば特開昭63−301960号公報中で述べられたごとくの転写装置と比較すると、第2の画像担持体である転写材になんら加工や制御(例えばグリッパーに把持する、吸着する及び曲率をもたせるなど)を必要とせずに中間転写ベルトから画像を転写することができるため、封筒、ハガキ及びラベル紙などの薄い紙(40g/m2 紙)から厚い紙(200g/m2 紙)まで、幅の広狭、長さの長短、あるいは厚さの厚薄によらず、第2の画像担持体を多種多様に選択することができるという利点を有している。
【0029】
このような利点のため、すでに市場においては転写ベルトや中間転写ベルトを用いたカラー複写機及びカラープリンターなどが稼働し始めている。
【0030】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、転写ベルト方式や中間転写ベルト方式のフルカラー複写機やフルカラープリンターは様々な利点があるが、一方で複数の改善すべき課題も有している。
【0031】
例えば、その一つとして、中間転写ベルトは画像領域以上の表面積が必要であり、サイズは必然的に大きくなる上、抵抗や表面性など様々な特性が必要とされ、その製造コストは高いものとなり易い。耐久性についても必ずしも十分ではなく、交換頻度が多くなる傾向がある。その結果、複写機やプリンターの本体価格及びランニングコストを押し上げ、メンテナンスの手間も増加する。
【0032】
現在、転写ベルトや中間転写体などに用いられるベルト及びチューブの製造方法はすでに種々知られている。例えば、特開平3−89357号公報や特開平5−345368号公報には、押し出し成形による半導電性ベルトの製造方法が開示されている。また、特開平5−269849号公報にはシートをつなぎ合わせ円筒形状とし、ベルトを得る方法が開示されている。また、特開平9−269674号公報には円筒基体に多層の塗工被膜を形成し、最終的に基体を除くことにより、ベルトを得る方法が開示されている。また一方、特開平5−77252号公報には遠心成形法によるシームレスベルトの開示がある。上述の方法はそれぞれ一長一短があり、本発明者等が真に希求している方法ではない。例えば、押し出し成形では単に、押し出しダイスのダイギャップを所望のベルト厚みと同一寸法に設定し、成形すると、コストと飛び散り低減が可能な薄層ベルトの製造はかなりの困難を有し、例え可能であったとしても厚みムラ、それに影響を受ける電気抵抗ムラが生じ易くなり、中間転写体としての性能及び品質安定性に支障をきたすことになる。シートをつなぎ合わせる場合はつなぎ目の段差及び引張り強度の低下が問題となる。また、キャスト成形、塗工や遠心成形法など溶剤を使用する方法は、塗布液の製造−塗布成形−溶剤の除去など、工数やコストが増すものである。更に、溶剤の回収など環境に影響を及ぼす事項も含んでいる。
【0033】
とりわけ重要な点としては、良好なカラー画像を得るためにはエンドレスベルト状の転写ベルトや中間転写体上で複数の色を重ね合わせることによって生じる幾つかの問題も解決しなければならないことである。
【0034】
その一つは各色の間に生じるずれである。細線や文字ではわずかの色ずれでも目立ち易く、画像品位を損なう恐れがある。色ずれの発生原因はエンドレスベルト状中間転写体を複数の軸に張架し、駆動回転する際に中間転写体各部位にかかる張力が必ずしも一定にはならないため、中間転写体に部分的な伸びやそれに伴う微少な回転ムラが発生する。これらが各色を重ねるごとに微妙な色のずれとなって現れるものと思われる。
【0035】
即ち、転写ベルトや中間転写ベルトの転写部材は回転しつつ、張架する各軸を通過する際に、その厚みの影響を受け、部材表面は部材裏面より速く動かねばならず、そのため、表面付近は周方向への伸びを生ずる。更に、これら転写部材は持続的な張力と繰り返しの曲げ伸ばし応力を常に受け、経時的に徐々に周方向に伸びる、所謂クリープを生じる。クリープによるサイズ変化が大きいと、当初の設計との差異を生じて色ずれを助長したり、ハーフトーン画像のムラなどの画像不良が発生する。更に、クリープ量が増大すると転写部材の回転に支障をきたすなど転写部材の寿命を短縮する大きな要因となっている。
【0036】
この時、ベルト両端が均一に等しく伸縮する場合は単にベルト周長全体が大きくまたは小さくなっただけであるが、両端が不均一に変化した時はベルト両端での回転歪みが発生し、ベルトの寄り、また蛇行やベルトの回転ユニットからのはずれなどの著しい障害が発生することになる。
【0037】
しかるに、本発明者等は前述の問題を解決した従来とは異なる新規な転写部材である、中間転写ベルト、転写ベルト及びそれら転写部材の製造方法を提供することにある。
【0038】
本発明の目的は、ベルトの寄り、蛇行のない安定的な走行性を維持する転写部材及びその製造方法を提供することにある。
【0039】
また、本発明の目的は、帯電工程、画像露光工程、現像工程及び転写工程を有する画像形成装置において、該転写工程において転写効率が極めて高い転写部材及びそれらの製造方法を提供することにある。
【0040】
また、本発明の目的は、工程数が少なく、低コストで、なおかつ寸法精度が高い転写部材の製造方法を提供することにある。
【0041】
また、本発明の目的は、画像の微小部分の転写不良の発生しない、所謂中抜け画像のない、均一・均質の画像品質が達成される転写部材及びそれらの製造方法を提供することにある。
【0042】
また、本発明の目的は、広範な温湿度環境下において、繰り返し使用する苛酷な耐久使用を行っても特性に変化がなく、初期と同様な特性を維持し得る転写部材及びそれらの製造方法を提供することにある。
【0043】
また、本発明の目的は、有機感光体に悪影響を与えない転写部材及びそれらの製造方法を提供することにある。
【0044】
【課題を解決するための手段】
本発明は、第1の像担持体上に形成されたトナー像を第2の像担持体に静電的に転写する転写装置に使用され、表面粗さR Z が0.08〜1.30μmの範囲にあり、体積抵抗の最大値が最小値の90倍以内であり、端部周長より計算される端部円周の直径(単位mm)をそれぞれR 1 ,R 2 とし、端部の平均厚み(単位μm)をそれぞれZ 1 ,Z 2 とし、幅をL(単位mm)としたとき、下記式を満たすエンドレスベルト形状の転写部材
【数6】
を製造する、エンドレスベルト形状の転写部材の製造方法において、
該製造方法は、ポリサルホン、ポリエーテルサルホン、ポリカーボネート及びポリブチレンテレフタレートからなる群より選ばれる樹脂並びに導電性カーボンブラックが配合された成形用原料を押し出し機中で溶融混練して溶融体とし、該溶融体を気体導入路が配設されている押し出しダイスに導いて該気体導入路から気体を吹き込むことによって、該押し出しダイスを通過した該溶融体を径方向に拡大膨張させ、膨張した成形体を冷却リングによって冷却しつつ寸法安定ガイドの間を通過させながら上方向に引き上げる工程を経て所望の形状寸法のエンドレスベルト形状の転写部材を成形する製造方法であって、かつ、
該押し出しダイスの口径(押し出しダイス口径)に対する、該押し出しダイスを通過して口径が拡大膨張した形状寸法が得られたときの口径(成形後の口径)の比である、押し出し成形比(成形後の口径/押し出しダイス口径)が、1.05〜2.75である
ことを特徴とするエンドレスベルト形状の転写部材の製造方法である。
【0050】
【発明の実施の形態】
本発明は、電子写真に用いられるベルトに関し、とりわけ、そのベルト上に多数の異色のトナーが付着、積層し、それらが一体となって紙などの像担持体上に転移する中間転写ベルトや、ベルト上に像担持体を吸着し、一定速度を保ちつつ、搬送し、像担持体上にズレを生じることなく、トナーを積層させる転写ベルトに有効な発明である。これらのベルトは、従来の原稿送りベルト例えばADFベルト及びRDFベルトと称されるベルト類や、感光ベルトなどよりは、はるかにきびしい、走行安定性や電気抵抗が要求される。この理由は本発明者等が前述するごとく同一位置に多数の異色トナーを積層しなければならないこと、また、第1の像担持体即ち感光体上に現像されたトナーを100%そのままの状態で、中間転写ベルト上や、転写ベルト上の像担持体に転移させて、画質の品位を落とさないことなどが必要であるためである。前記の原稿送りベルトは、トナーの付着、転移を行う機能も必要なく、当然に、繰り返して、同一位置に精密に戻る機能も必要としない。単に重送を防ぎつつ所定位置へ紙などを送ることのみを求められている。また、感光ベルトは、なるほどトナーを付着、転移させる機能を有することは、本発明の転写部材と近似しているが、多数の異色のトナーを感光ベルト上に付着積層し、それを効率良く転移させる機能を本質的に有していないことは、本発明と全く異なるところである。一方、従来技術において、特開平9−155990号公報には、ベルト周長や電気抵抗に関する開示があるが、これらの構成は、電子写真に用いられるベルト一般について述べられたものに過ぎず、本発明者等の検討では、中間転写ベルトや転写ベルトにこれらを用いた場合、色ズレは200μm前後の巾で発生し、中抜け画像や文字部のトナーの非画像部への飛び散りも発生した。とりわけ、転写効率は80%前後と実用不可のレベルであった。
【0051】
本発明が従来と著しく異なる点は、ベルトが転写ユニットに張架され回転する時、常に等速度で回転すること、ベルトの停止から起動時にベルト両端に加わる力が均一に発生し、ベルトに歪みを生じさせないこと、また走行時に蛇行、寄りを発生しないことが挙げられる。
【0052】
トナーの転写が効率よく行われ、その時転写部材に付着する、また転写部材から転移するトナー像を損なわないことである。
【0053】
これらを達成するため本発明者等は、鋭意検討の後本発明を完成させた。
【0054】
以下は、中間転写ベルトに関して説明するが、転写ベルトについても同様にあてはまる。
【0055】
一般に中間転写ベルトは円筒状に配置されることはほとんどない。これは電子写真装置を小型化し、コストを低減するためであり、本発明者等が示す図1及び図2のように変形したエンドレス形状がもっぱらである。このようなベルト配置で、前述のような安定的、かつ、定常的な走行を行うためには精密なベルト設計が必要なことは言うまでもないことである。ベルト駆動力は普通ベルト左右両端に最も負荷が働く。例えば、ベルト中央が早く回転駆動すると、両端部は進行方向の斜め前方に引張り力を受けながら回転することになる。この時、ベルト左右両端部の周長がある限度を越えた周長差を有すると、左右それぞれの駆動力の方向がアンバランスとなり、ベルト面に歪みが発生する。これがベルトしわである。このしわは不連続的に繰り返し発生し、最終的には亀裂となり、ベルトは破損する。ベルトの左右両端及び中央部分がそれぞれ同速度で回転していても、両端の周長が異なれば、当然ベルトは左右で周速差を発生し、蛇行やベルトはずれが生じる。
【0056】
しかし、この周長差も、前記の特開平9−155990号公報で提案されるような長手方向の直径差が最大で1.0mmの範囲では、一応図2の転写ユニット上で張架回転することはできる。しかし、本発明者等が意図する転写されたトナーの積層時のズレ、所謂色ズレを100μm以内に納めるためには不十分であり、最低でも0.8mm以下でなければならない。90μm以下の色ズレ防止のためには0.7mm以下が必要である。
【0057】
本発明の左右端部の直径とは、例えば図2に示されるベルト20は円筒形状を有していないが、ベルトの左右両端の周長の寸法測定より計算される長さより円周を想定しそこから計算して求められる直径をいう。この時の計算された左右の直径(mm)をR1 ,R2 とする時 |R1 −R2 |≦0.8 …▲1▼ の範囲が必要であり、好ましくは |R1 −R2 |≦0.7 である。
【0058】
ここで注意すべきは、中間転写ベルトにおいては画像領域、転写ベルトでは像担持体の大きさ、即ち紙サイズである。
【0059】
画像領域や紙サイズが大きくなれば、ベルトの周長及び巾は当然大きくなる。この時に許容される左右両端部円周の直径R1 ,R2 の差分の公差と、小画像領域や小サイズ紙用のベルトのR1 ,R2 の差分の公差は明らかに異なる。周長が長いため大径ベルトでは許される公差も小径ベルトでは不十分になる。そのため、本発明ではベルトの巾の大きさに対応した好ましい範囲を規定しなければならない。即ち、
【0060】
【数9】
但し、Lはベルト巾(mm)を示す。
である。
【0061】
また更に、本発明の中間転写ベルトが図2の3軸の転写ユニットに張架回転する時、各プーリー位置で前述のようにベルト表面と裏面では周速差が発生し、これも色ズレやベルトの耐久性に影響を及ぼす。あまりに厚みムラがあると、微視的にはベルトは周速ムラを生じながら回転することになる。取りも直さずこの現象は数10μm、はなはだしい場合は数100μmの色ズレを生じることになる。そのためには、本発明のベルトの左右端部の平均厚み(μm)をそれぞれZ1 ,Z2 としたときに下記式を満たさなければならない。
【0062】
【数10】
このように、▲1▼,▲2▼及び▲3▼式が相俟って満足させることにより、初めて本発明の目的を達成することができる。
【0063】
本発明における中間転写ベルト及び転写ベルトの厚さそれぞれZ1 ,Z2 は、40〜300μmの範囲であることが好ましい。40μm未満では成形安定性に欠け、厚さムラを生じ易く、耐久強度も不十分で、中間転写ベルト及び転写ベルトの破断や割れが発生する場合がある。一方で300μmを超えると、材料が増えコストが高くなる上に、中間転写ベルト架張軸部位での内面と外面の周速差が大きくなり、画像飛び散りが悪化し易い。更に、中間転写ベルト及び転写ベルトの剛性が高くなり過ぎて駆動トルクが増大し、本体の大型化やコスト増加を招くといった問題を生じる。
【0064】
以下に本発明の中間転写ベルト及び転写ベルトとして用いられる転写部材の製造方法の一態様を説明する。但し、それにより本発明が制限を何ら受けるものではない。
【0065】
図3及び図4に本発明に用いる成形装置を示す。本装置は基本的には、押し出し機、押し出しダイス、及び必要に応じ気体吹き込み装置よりなる。図3は、2層構成ベルト成形用に押し出し機100及び110と2基具備しているが、少なくとも本発明においては、1基以上有していればよい。
【0066】
次に、本発明における単層の転写部材の製造方法について述べる。まず、成形用樹脂、導電剤及び添加剤などを、所望の処方に基づき、予め予備混合後、混練分散した成形用原料を押し出し機100に具備したホッパー120に投入する。押し出し機100は、成形用原料が後工程でのベルト成形が可能となる溶融粘度となり、また原料相互が均一分散するように、設定温度及び押し出し機スクリュー構成は選択される。
【0067】
成形用原料は、押し出し機100中で溶融混練され、溶融体となり押し出しダイス140に入る。押し出しダイス140は、気体導入路150が配設されており、気体導入路150により空気などが押し出しダイス140に吹き込まれることにより、押し出しダイス140を通過した溶融体は径方向に拡大膨張する。この時、吹き込まれる気体は、空気以外に窒素、二酸化炭素及びアルゴンなどが挙げられる。
【0068】
膨張した成形体は、冷却リング160により冷却されつつ上方向に引き上げられる。この時、寸法安定ガイド170の間を通過することにより最終的な形状寸法180が決定される。更に、これを所望の幅に切断することにより、本発明の中間転写ベルト190を得ることができる。
【0069】
本発明における押し出し成形比とは、押し出しダイス140の口径に対する、押し出しダイスを通過し口径が拡大膨張した形状寸法180が得られた時の口径比を表すものである。
【0070】
即ち、押し出し成形比=成形後の口径/押し出しダイス口径である。
【0071】
前述の説明は、単層ベルトに関してであったが、2層の場合は図3に示されるように、更に押し出し機110及びホッパー130を配置し、押し出し機100の混練溶融体と同時に2層用の押し出しダイス140へ押し出し機110の混練溶融体を送り込み、2層同時に拡大膨張させ2層ベルトを得ることができる。もちろん3層以上の時は、層数に応じ相応に押し出し機を準備すればよい。
【0072】
図5〜図7に2層及び3層構成の中間転写ベルトを例示する。このように本発明は単層のみならず、多層構成の転写ベルト及び中間転写ベルトを一段工程で、かつ短時間に寸法精度良く成形することが可能である。この短時間成形が可能ということは、大量生産及び低コスト生産が可能であることを十分示唆するものである。
【0073】
図4は、本発明にかかる別の中間転写ベルトの製造方法である。ホッパー120に投入された成形用原料は、押し出し機100を通過する過程で均一分散された溶融体となり、押し出しダイス141から押し出される。内部冷却マンドレル165に押し出されたベルトの内面は、接触しつつまたは非接触の状態で冷却され、所望寸法180に整えられ本発明の中間転写ベルト190を得る。
【0074】
この時の押し出し成形比とは、以下のように求めることができる。
【0075】
押し出し成形比=成形後のベルト口径/押し出しダイス口径
【0076】
本発明の転写部材、特に中間転写ベルトや転写ベルトとして機能するためには、ベルト各部の体積抵抗率及び表面抵抗率の一方または両方は、最大値を最小値の90倍以内に収めなければならない。それが90倍を超えると、ベルト内の電気抵抗のムラが転写性に悪影響を生じ、ベタ部の部分的な転写不良や、文字部の中抜けが発生し易くなる。とりわけ、低温低湿の環境下で著しい劣化となり易い。
【0077】
体積抵抗値や表面抵抗値の均一性に関しては、特公平8−25232号公報、特許第2592000号公報及び特開平5−200904号公報において、そのベルト内での抵抗の最大値は最小値の100倍以内という開示が行われている。しかし、本発明のような中間転写ベルトや転写ベルトとして用いる場合はこの範囲では不十分であることが判明している。これらの抵抗が大の部分と小の部分でのトナーの転写効率は10%以上の差が生じ、これは画像上では色の濃淡ムラまたは文字のカスレとなって現われ、実用上は不十分のレベルであった。
【0078】
以下に中間転写ベルトと電気抵抗の関係について述べる。この電気抵抗値の範囲は本発明の製造方法と不可分の関係に有り、図3の製造方法においてベルトは急激に周方向に拡大膨張するため、特にベルト周方向の体積抵抗率及び表面抵抗率の一方または両方は、その最大値が最小値の90倍以内にすることが必要である。これらを達成するためには、本発明に用いられる樹脂と抵抗制御剤との相溶性、抵抗制御剤の量、及び分散加工時の工程条件、更に図3及び図4に示されるベルト製造時の各工程条件を詳細に検討することにより、上記の範囲に収めることができる。
【0079】
本発明における体積抵抗率と表面抵抗率は、単に測定条件の違いばかりではなく、全く別個の電気特性を示すものである。即ち、転写部材に印加される電圧/電流が厚み方向に加えられた場合、転写部材の電荷の移動は、主に転写部材の内部構造の物性、換言すれば、転写部材の層構造や添加剤、また抵抗制御剤の種類や分散状態によって決定され、その結果として、転写部材の表面電位や除電速度等が決まる。一方、転写部材の表面のみで電荷の授受が行われているように電圧/電流が加えられた場合、転写部材の内部構造や層構造には殆ど依存せず、表面における添加剤や抵抗制御剤の存在割合によってのみ帯電及び除電が決まる。
【0080】
しかるに、本発明においては、この2つの抵抗率が相俟って好ましい範囲に入ることが、転写効率の維持、転写部材の均一な転写性、中抜けやフィルミングなどの欠陥のない画像全面にわたる高画質が得られる必要十分条件である。
【0081】
本発明の転写部材の電気抵抗値及びベルト内の電気抵抗値の一様性は、転写部材のうち、中間転写ベルトや転写ベルトの性能を維持する上で非常に重要な因子である。中間転写ベルトの電気抵抗値が高過ぎる場合は、1次転写時及び2次転写時に十分な転写電界を与えることができず、転写不良となり易い。一方、低過ぎる場合は、部分的な放電が生じ、やはり転写電界を形成することができない。また、ベルト内の抵抗が不均一であると、前述と同様に部分的な放電、即ちリークが発生し、1次及び2次転写時に印加した電流はそこから逃げ、必要な転写電界を得ることができない。
【0082】
本発明の製造方法においては、押し出し成形比の大小によりベルト内の電気抵抗値の均一性は著しく影響を受ける。図3の製造方法では、押し出し成形比が3.0を超えると、押し出しダイスを通過後、拡大膨張する工程で、拡大率が大き過ぎるため引き上げ方向(軸方向)及び周方向に電気抵抗のムラが生じ易い。特に、周方向に瞬時に大きく拡大されるため電気抵抗ムラは周方向に大きくなる。そのため、押し出し成形比は、より好ましくは2.8以下にすることで良好な結果を得られる。
【0083】
押し出し成形比が、1.05未満であると押し出し成形速度と、気体吹き込み量及び速度のバランスを取ることが微妙に難しく、ベルトの形状寸法の不安定性やベルトの肉厚方向にムラが発生し易くなる。このベルト肉厚は、やはり電気抵抗値に影響を与える因子であり、肉厚の不均一はベルト内の抵抗均一性に不具合を与える。押し出し成形比が、1.05未満で成形したい場合は、図3のごときの製造方法では不可能であり、これと異なる図4のごときの成形製造方法を用いる必要がある。図4の場合、好ましい押し出し成形比は0.5以上である。
【0084】
また一方、本発明の転写部材に処方される抵抗制御剤量は、本発明の製造方法と密接な関係にある。抵抗制御剤量が30重量%を超えると、同時に処方される樹脂がどんなに延伸、拡大が可能な柔軟な樹脂であっても、押し出し成形機を通過後に塑性的な溶融体となり、所望の拡大膨張を行うことができない傾向にあり、また仮に、成形できたとしても、量が多いため抵抗制御剤粒子起因のブツ、フィッシュアイや穿孔が頻発する傾向にある。
【0085】
本発明において、転写部材として、必要な電気抵抗値としては、1×105 〜1×1016Ωの範囲である。抵抗制御剤量が0%であれば、成形時に、上述のような問題は当然発生しない。しかし、本発明の転写部材を構成するためには抵抗制御剤を含有しなくとも、転写部材の抵抗値が1×105 〜1×1016Ωとなるような成形用原料を用いることが必要であり、そのためには成形用原料として、それ自身で1×105 〜1×1016Ωを発現する樹脂、換言すれば、中抵抗樹脂を使用しなければならない。
【0086】
しかるに、本発明の製造方法では、抵抗制御剤量が30重量%以下とすることが好ましく、より好ましくは25重量%以下、特に好ましくは21重量%以下である。特に、抵抗制御剤としてイオン電導性及び電子電導性を単独または併用で用いる場合、イオン電導性抵抗制御剤は分散性に優れる反面、湿度依存性が大きいため多量に使用することはできない。また、電子電導性抵抗制御剤は、前述のように本発明の中間転写ベルトの製造方法においては、電気抵抗の均一性に著しく影響を与える。そのため、本発明においては、イオン電導性抵抗制御剤としては0.05〜10重量%、電子電導性抵抗制御剤としては3〜30重量%を、それぞれ単独または併用して用いることが好ましい。
【0087】
本発明において、図3及び図4の押し出しダイスのダイギャップの厚みより、最終の中間転写ベルト190の肉厚を小さくすることが好ましい。これは押し出し時、中間転写ベルトの表面の平滑性を得るためと肉厚の均一性、これは前述のように中間転写ベルトの電気特性に影響を与える因子であり、これらを確保するために好ましい。その範囲は、ダイスのダイギャップに対し、99/100〜1/100である。1/100未満になると、押し出し圧が高くなり、円滑な押し出しが困難となる傾向にある。
【0088】
また更に、本発明において、ベルトの表面粗さRZ は画質に大きく影響を及ぼす因子であり、その制御は前述のR1 ,R2 ,Z1 ,Z2 及び体積抵抗、表面抵抗の制御と同等の重みを有するものである。
【0089】
ベルト表面に数μm〜数十μmの凹凸があると、それがRZ に反映し、RZ の値は大きくなる。この状態のベルトを用いトナーの転写を行うと、微少部分の転写不良が発生し、画像上に多数の細かい白ポチとなって現れる。この現象のはなはだしい場合は白い画像抜けとなる。そのためには、RZ は少なくとも1.30μm以下でなければならない。好ましくは1.20μm以下である。本発明のRZ はJIS−B0601に従って測定する。
【0090】
また一方、ベルトのRZ は0に近づけば全て良いわけではない。
【0091】
図2に示されるように中間転写ベルト20は感光ドラム1及び画像担持体Pと接触、摺擦することにより、トナーの転移、授受を行う。この時感光ドラム1と画像担持体Pとの間に適度の摩擦を生ずることにより、良好にトナーは転移することができる。そのため、ベルト20があまりに平滑であると、好ましい摩擦力を発生することができない。はなはだしい場合は、画像担持体Pと密着してしまい、画像担持体Pの分離不良の不具合が発生する。このため、本発明の転写部材の表面は0.08μm以上のRZ がなければならない。
【0092】
0.08μm以上のRZ を有すれば、転写部材の表面に残存するトナーを除去するため、ウレタンごときのクリーニングブレードを当接した場合でも、そのトナーはすり抜けることなくブレードにより、かき取り除去することができる。本発明者などの経験では、転写部材の表面をRZ =0.08μm未満と極力平滑にした場合、上記のウレタンブレードを当接した時、ブレードは部材表面に密着するため、駆動トルクは大きくなり、ブレードへの不均一な負荷も発生し、いわゆるブレードビビリが生じ、そのビビリ部分からのトナーのすり抜けが発生した。
【0093】
本発明の転写部材に用いられる樹脂としては、例えば、ポリスチレン、クロロポリスチレン、ポリ−α−メチルスチレン、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−塩化ビニル共重合体、スチレン−酢酸ビニル共重合体、スチレン−マレイン酸共重合体、スチレン−アクリル酸エステル共重合体(スチレン−アクリル酸メチル共重合体、スチレン−アクリル酸エチル共重合体、スチレン−アクリル酸ブチル共重合体、スチレン−アクリル酸オクチル共重合体及びスチレン−アクリル酸フェニル共重合体など)、スチレン−メタクリル酸エステル共重合体(スチレン−メタクリル酸メチル共重合体、スチレン−メタクリル酸エチル共重合体及びスチレン−メタクリル酸フェニル共重合体など)、スチレン−α−クロルアクリル酸メチル共重合体及びスチレン−アクリロニトリル−アクリル酸エステル共重合体などのスチレン系樹脂(スチレンまたはスチレン置換体を含む単重合体または共重合体)、メタクリル酸メチル樹脂、メタクリル酸ブチル樹脂、アクリル酸エチル樹脂、アクリル酸ブチル樹脂、変性アクリル樹脂(シリコーン変性アクリル樹脂、塩化ビニル樹脂変性アクリル樹脂及びアクリル・ウレタン樹脂など)、塩化ビニル樹脂、スチレン−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ロジン変性マレイン酸樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエステルポリウレタン樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブタジエン、ポリ塩化ビニリデン、アイオノマー樹脂、ポリウレタン樹脂、シリコーン樹脂、フッ素樹脂、ケトン樹脂、エチレン−エチルアクリレート共重合体、キシレン樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミド樹脂、変性ポリフェニレンオキサイド樹脂、ポリアリレート樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリエーテルイミド樹脂、ポリエーテルエーテルケトン樹脂、ポリサルホン樹脂、ポリエーテルサルホン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、変性ポリフェニレンエーテル樹脂及びポリベンゾイミダゾール樹脂などからなる群より選ばれる1種類、あるいは2種類以上を使用することができる。ただし、上記材料に限定されるものではない。
【0094】
本発明に用いる転写部材は、転写不良、中抜け画像が生じない程度の硬度が必要であり、その好ましい範囲は60°〜100°、より好ましくは70°〜100°、特に好ましくは73°〜100°であり、その測定方法はJIS−Aの方式に従うものとする。
【0095】
次に、本発明の転写部材の電気抵抗値を調整するための抵抗制御剤のうち、電子電導性抵抗制御剤としては、例えば、カーボンブラック、黒鉛、アルミニウムドープ酸化亜鉛、酸化スズ被覆酸化チタン、酸化スズ、酸化スズ被覆硫酸バリウム、チタン酸カリウム、アルミニウム金属粉末及びニッケル金属粉末などが挙げられる。また、イオン電導性抵抗制御剤としては、例えば、テトラアルキルアンモニウム塩、トリアルキルベンジルアンモニウム塩、アルキルスルホン酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルサルフェート、グリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルアミン、ポリオキシエチレン脂肪族アルコールエステル、アルキルベタイン、過塩素酸リチウム、ポリエチレンオキシド、ポリエーテルエステルアミド、エチレンオキシド−エピハロヒドリン共重合体及びメトキシポリエチレングリコールアクリレート共重合体などが挙げられる。
【0096】
本発明の転写部材の抵抗値の測定方法は、以下の通りである。
(1)中間転写ベルトを図8に示したように張架し、中間転写ベルト20を2本の金属ローラ202及び203で挟み、直流電源、適当な抵抗値を持つ抵抗器及び電位差計をつなぐ。
(2)駆動ロールにて中間転写ベルト表面の移動速度が100〜300mm/秒になるようにベルトを駆動する。
(3)直流電源から100V〜1KVの範囲内で電圧を回路に印加し、抵抗器の両端の電位差Vrを電位差計で読む。なお、測定時の雰囲気は、気温23±5℃、湿度50±10%RHとする。
(4)得られた電位差Vrから、回路に流れる電流値Iを求める。
(5)中間転写ベルトの抵抗値=印加電圧/電流値I。
【0097】
なお、図8において、200は駆動ローラ、201は金属ローラ、204は直流電源、205は抵抗器、206は電位差計である。
【0098】
また、第1の画像担持体としては、少なくとも最外層にポリテトラフルホロエチレン(PTFE)微粉末を含有する感光ドラムを用いると、より高い1次転写効率が得られるために好ましい。これは、PTFE微粉末を含有することにより、感光ドラム最外層の表面エネルギーが低下し、トナーの離型性が向上するためではないかと考えられる。
【0099】
次に、本発明における表面抵抗率及び体積低効率について述べる。
【0100】
<測定器>
抵抗計:超高抵抗計R8340A(アドバンステスト社製)
試料箱:超高抵抗測定用試料箱TR42(アドバンステスト社製)
但し、主電極は直径25mm、ガード・リング電極は内径41mm、外径49mmとする。
【0101】
<サンプル>
ベルトを直径56mmの円形に切断する。切断後、片面はその全面をPt−Pd蒸着膜により電極を設け、もう一方の面はPt−Pd蒸着膜により直径25mmの主電極と内径38mm、外径50mmのガード電極を設ける。Pt−Pd蒸着膜は、マイルドスパッタE1030(日立製作所製)で蒸着操作を2分間行うことにより得られる。蒸着操作を終了したものを試料サンプルとする。
【0102】
<測定条件>
測定雰囲気:23℃/湿度55%
(試料は予め23℃/湿度55%の雰囲気に12時間以上放置しておく)
測定モード:プログラムモード5
(ディスチャージ10秒、チャージ及びメジャー30秒)
印加電圧:1〜1000(V)
【0103】
印加電圧は、本発明の画像形成装置で使用される転写部材に印加される電圧の範囲の一部である1〜1000Vの間で任意に選択できる。また、サンプルの抵抗値、厚み及び絶縁破壊強さなどに応じて、上記印加電圧の範囲において、使用される印加電圧は適宜変えることができる。また、前記印加電圧の何れか一点の電圧で測定された複数箇所の体積抵抗率及び表面抵抗率が、本発明の抵抗範囲に含まれれば、本発明の目的とする抵抗範囲であると判断される。
【0104】
【実施例】
以下、実施例により本発明を詳細に説明する。実施例中、「部」は重量部である。
【0105】
(実施例1)
ポリサルホン 70部
ポリカーボネート 30部
導電性カーボンブラック 12部
【0106】
上記の配合を2軸の押し出し混練機で混練し、所望の電気抵抗になるようにカーボンなど添加剤を十分にバインダー中に均一分散させ、1〜2mmのペレットとした成形用原料(1)を得た。次に、図3に示される一軸押し出し機100のホッパー120へ前記混練物を投入し、加熱して押し出すことにより、溶融体とした。溶融体は引き続いて、直径80mm、ダイギャップ0.9mmの単層用押し出しダイス140に導かれた。更に、そこで空気導入路150より空気を吹き込み、拡大膨張させ、形状寸法180として直径95.5mm、厚み120μmとした。更に、ベルト巾130mmで切断し、シームレスエンドレスベルト状中間転写体190を得た。
【0107】
次に、中間転写ベルト190は図10に示される形状安定治具に組み込み、中間転写ベルト190のガラス転移点以上である200〜280℃の範囲で約10〜30分間加熱処理を施し、その後室温まで冷却し、本発明の中間転写ベルト(1)を得た。この中間転写ベルト(1)はハガキ、名刺及びポストカードなどの小サイズ用フルカラープリンターに用いられる中間転写ベルトである。
【0108】
この時の端部円周直径であるR1 ,R2 はそれぞれ95.2mm、95.7mmであり、また厚みZ1 ,Z2 は110μm及び123μmであった。
【0109】
RZ は形状安定治具の平滑な金型面に接触させたため、かなり良好であり、RZ =0.98μmであった。その結果を表1に示す。
【0110】
本実施例の形状安定治具とは図10に示されるように、熱膨張率の異なった金属または樹脂などの材質でできた外円筒枠500及び内円筒枠501よりなり、外円筒枠500と内円筒枠501の間は所望に応じて50〜200μm前後のスキマに調整することができる。
【0111】
このスキマに本発明の中間転写ベルト190を装着し、加熱することにより外円筒枠500と内円筒枠501の間で中間転写ベルト190は加熱圧縮される。この加熱圧縮工程により、ベルト厚み及び周長などの寸法、及びベルト表面の粗さは適正な状態に制御されることとなる。外円筒枠500と内円筒枠501は材質の熱膨張率が異なるため一定温度で加熱すると、一方のみが膨張し、外筒と内筒の間に適正なスキマを形成することができる。
【0112】
この中間転写ベルトの100V印加時の体積抵抗は7×108 Ωであった。また、上記の中間転写ベルト(1)を図9に示されるように周方向に4箇所、各位置での軸方向に2箇所、計8箇所の測定を行い同一中間転写ベルト内の電気抵抗のバラツキを測定したが、8箇所の測定値は体積抵抗、表面抵抗とも1.5桁以内に収まっていた。体積抵抗値の最大値、最小値はそれぞれ8.8×108 Ωcm、4.1×107 Ωcmであった。中間転写ベルト(1)の目視観察によると、表面にはブツ及びフィッシュアイなどの異物、及び成形不良は見られなかった。
【0113】
この中間転写ベルト(1)を図2に示されるフルカラー電子写真装置に装着し、23℃/60%RHの環境下でハガキ用紙にシアンとマゼンタ、シアンとイエローのそれぞれ2色を使用してブルーとグリーンの文字画像及びライン画像をプリントした。
【0114】
それぞれの画像を目視で判断し、色ズレと画像飛び散りについて評価を行ったところ、両者とも問題なく、良好な結果であった。
【0115】
次に、中間転写ベルトのクリーニング方式は、2次転写残トナーにクリーニングローラで正規帯電と逆の電荷を与えて感光体に戻す1次転写同時クリーニング方式とし、フルカラー画像5万枚の連続耐久試験を行った。
【0116】
耐久後は初期と比較して極わずかの飛び散りが見られたが、特に問題となることではなく、良好な画像を得ることができた。クリープによる画像欠陥や駆動不良、トナーのフィルミングもなく、ヒビ割れ、削れ及び摩耗などの問題点も認められず、十分な耐久性を有しているものと判断された。その結果を表2に示す。
【0117】
(実施例2)
ポリサルホン 80部
ポリエーテルサルホン 20部
導電性カーボンブラック 16部
【0118】
上記の配合を2軸押し出し機で混練分散し、均一な混練物を得、成形用原料(2)とした。次に、成形用原料(2)を用い、実施例1と同様の成形方法を用いて中間転写ベルト(2)を得た。その結果を表1に示す。
【0119】
中間転写ベルト(2)の100V印加時の電気抵抗は4×107 Ωであった。
【0120】
この中間転写ベルト(2)の抵抗ムラは1桁以内と良好であった。
【0121】
次に、この中間転写ベルト(2)を使用して実施例1と同様にしてプリント試験を行ったところ、中間転写ベルト(1)と同様に良好な結果であった。その結果を表2に示す。
【0122】
(実施例3)
ポリエーテルサルホン 80部
ポリブチレンテレフタレート 20部
導電性カーボンブラック 15部
【0123】
上記の配合を2軸押し出し機で混練分散し、均一な混練物を得、成形用原料(3)とした。次に、この成形用原料(3)を用いた以外は実施例1と同様の成形方法を用いて中間転写ベルト(3)を得た。その結果を表1に示す。
【0124】
次に、この中間転写ベルト(3)を使用して実施例1と同様にしてプリント試験を行ったところ、中間転写ベルト(1)と同様に良好な結果であった。その結果を表2に示す。
【0125】
(参考例4)
ポリサルホン 100部
導電性カーボンブラック 10部
【0126】
上記の配合を実施例1と同様の方法で混合、分散し、1〜2mmのペレットとした成形用原料(4)を得た。溶融体は引き続いて、図4に示される装置を用いて直径300mmの環状押し出しダイスを使用し、次に実施例1で用いた形状安定治具を用い、直径280mm、巾250mmの転写ベルト(1)を得た。その結果を表1に示す。
【0127】
この転写ベルトを図1の装置に張架し、実施例1と同じパターン、同じ方法でプリント試験を行った。
【0128】
耐久後は初期と比較して特に問題となることはなく、良好な画像を得ることができた。クリープによる画像欠陥や駆動不良、トナーのフィルミングもなく、ヒビ割れ、削れ及び摩耗などの問題点も認められず、十分な耐久性を有しているものと判断された。走行性も良好であった。その結果を表2に示す。
【0129】
(比較例1)
実施例1と同様にして中間転写ベルトを得、更にベルトの表面粗さの効果を見るため、この表面を#800番の耐水研磨紙で研磨し、RZ =2.30μmの中間転写ベルト(4)を得た。次に、実施例1と同様にして画質評価を行った。その結果を表1及び表2に示す。約1万枚の繰り返し連続耐久試験を行ったが、約0.1〜0.2万枚前後から、クリーニング用帯電部材7では除去できない転写残トナーが中間転写ベルト(4)上に蓄積し始め、そのため画像上にトナーで白地部を汚染する所謂カブリや、ベルト上でトナーフィルミングが発生し、それが耐久枚数と共に増加し始めた。この現象は、ベルト表面の面粗さが粗いため、クリーニング用帯電部材7と密着できず、部分的なスキマを介在しつつバイアスを印加するため、転写残トナーに対し均一な帯電が行われなかったためと推測する。
【0130】
(比較例2)
形状安定治具を使用しない以外は実施例1と同様にして中間転写ベルト(5)を得た。その結果を表1及び表2に示す。
【0131】
ベルト厚みのバラツキが所望の範囲よりも大きいため、部分的な周速ムラが発生し、色ズレは許容範囲外であった。
【0132】
(比較例3)
実施例1において、成形時の単層用押し出し環状ダイス140を直径25mm、ダイギャップ1.0mmのダイスに変更した以外実施例1と同様にして中間転写ベルト(6)を得た。その結果を表1及び表2に示す。ベルト内の抵抗均一性は不十分なものであった。
【0137】
【表1】
【0138】
【表2】
【0139】
【発明の効果】
本発明によれば、色ずれや画像飛び散りを低減した耐久性の高い転写部材及び該転写部材の製造方法を可能にした。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像形成装置の概略構成図である。
【図2】他の画像形成装置の概略構成図である。
【図3】押し出し成形機の概略構成図である。
【図4】他の押し出し成形機の概略構成図である。
【図5】2層構成中間転写ベルトの部分図である。
【図6】3層構成中間転写ベルトの部分図である。
【図7】3層構成中間転写ベルトの全体図である。
【図8】電気抵抗の測定方法の例を示す図である。
【図9】電気抵抗の測定箇所の例を示す図である。
【図10】形状安定治具の概略構成図である。
Claims (1)
- 第1の像担持体上に形成されたトナー像を第2の像担持体に静電的に転写する転写装置に使用され、表面粗さR Z が0.08〜1.30μmの範囲にあり、体積抵抗の最大値が最小値の90倍以内であり、端部周長より計算される端部円周の直径(単位mm)をそれぞれR 1 ,R 2 とし、端部の平均厚み(単位μm)をそれぞれZ 1 ,Z 2 とし、幅をL(単位mm)としたとき、下記式を満たすエンドレスベルト形状の転写部材
該製造方法は、ポリサルホン、ポリエーテルサルホン、ポリカーボネート及びポリブチレンテレフタレートからなる群より選ばれる樹脂並びに導電性カーボンブラックが配合された成形用原料を押し出し機中で溶融混練して溶融体とし、該溶融体を気体導入路が配設されている押し出しダイスに導いて該気体導入路から気体を吹き込むことによって、該押し出しダイスを通過した該溶融体を径方向に拡大膨張させ、膨張した成形体を冷却リングによって冷却しつつ寸法安定ガイドの間を通過させながら上方向に引き上げる工程を経て所望の形状寸法のエンドレスベルト形状の転写部材を成形する製造方法であって、かつ、
該押し出しダイスの口径(押し出しダイス口径)に対する、該押し出しダイスを通過して口径が拡大膨張した形状寸法が得られたときの口径(成形後の口径)の比である、押し出し成形比(成形後の口径/押し出しダイス口径)が、1.05〜2.75である
ことを特徴とするエンドレスベルト形状の転写部材の製造方法。
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JP2001042654A (ja) | 2001-02-16 |
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