JP2886505B2 - 抵抗制御エンドレスベルト材 - Google Patents

抵抗制御エンドレスベルト材

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JP2886505B2 JP8228864A JP22886496A JP2886505B2 JP 2886505 B2 JP2886505 B2 JP 2886505B2 JP 8228864 A JP8228864 A JP 8228864A JP 22886496 A JP22886496 A JP 22886496A JP 2886505 B2 JP2886505 B2 JP 2886505B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真式複写
機、レーザープリンタ等の感光体装置、中間転写装置、
転写分離装置、帯電装置等の構成要素として使用される
エンドレスベルトの素材となる抵抗制御エンドレスベル
ト材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真式複写機、レーザープリ
ンタ等の感光体装置、中間転写装置、転写分離装置、帯
電装置等においては、その構成要素として、継ぎ目部を
有するエンドレスベルトが多用されている。
【0003】このような継ぎ目部を有するエンドレスベ
ルトを駆動する場合には、継ぎ目部で微小振動が発生
し、高速化できないという問題点を有している。又、感
光体装置、中間転写装置等の抵抗制御エンドレスベルト
として使用する場合には、継ぎ目部における感光性能、
転写性能が他の部分と著しく異なり、機能上使用できな
いという問題点を有している。
【0004】そこで、継ぎ目部を有さないエンドレスベ
ルトが提案されてはいるが、直径が均一ではなく、駆動
時に部分的に弛緩し、蛇行して、画像ズレが生じたり、
肉厚も均一ではなく、転写圧力が均等とならず、画像ム
ラが生じるという問題もあり、未だ満足すべき性能のも
のは得られていないというのが現状である。
【0005】このような直径や肉厚の不均一という問題
を解決すべく、本発明者等は、特開平1−228823
号公報において、内部マンドレル冷却によるエンドレス
ベルト材の製造方法を提案した。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
1−228823号公報において提案したような環状ダ
イ近傍の温調リングから気体を吹き付けた後、内部から
マンドレルのみで冷やす方法では、得られたエンドレス
ベルトの表面抵抗は±2〜3オーダー以上バラツクこと
が判明した。この程度の抵抗制御レベルのエンドレスベ
ルトを電子写真式複写機等に使用すると、画像ムラが発
生して鮮明な画像が得られないという問題点を有してい
た。
【0007】本発明は、かかる問題点に鑑みてなされた
ものであり、その目的とするところは、直径さらには肉
厚が均一であって、表面抵抗レベルも均一である抵抗制
御エンドレスベルト材を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、かかる目
的を達成すべく鋭意検討した結果、エンドレスベルト材
の表面抵抗レベルが不均一となるのは、環状ダイから押
し出された溶融状態のチュ−ブがマンドレルを通過する
間に不均一に冷却されるためであることを見い出した。
そして、溶融状態のチューブを温調しつつ冷却すれば、
エンドレスベルト材の表面抵抗レベルは所定範囲内に制
御可能であることを知見し、このようにして得られた所
定特性を有するエンドレスベルト材が非常に優れた性能
を示すことを見い出し、本発明に到達したのである。
【0009】すなわち、本発明の抵抗制御エンドレスベ
ルト材は、導電性フィラーを配合した熱可塑性樹脂組成
物からなり、その長手方向の直径の変化量が±0.5m
m以内であると共に、その長手方向及び円周方向の表面
抵抗の変化量が±1オーダー以内であることを特徴とす
るものであり、さらには、その円周方向の肉厚の変化率
が±5%以内であることを特徴とするものである。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の抵抗制御エンドレスベル
ト材を成形するために適用される樹脂組成物は、基本的
に熱可塑性樹脂に導電性フィラーを配合したものであ
る。
【0011】熱可塑性樹脂としては、ポリカーボネー
ト、ポリエチレンテレフタレート、ポリエーテルエーテ
ルケトン、ポリフッカビニリデン、ポリアミド、アクリ
ル重合体、ポリオレフィン、ポリスルホン、ポリエーテ
ルスルホン、エチレンテトラフロロエチレン共重合体、
アクリル共重合体、ポリエステルエステル共重合体、ポ
リエ−テルエステル共重合体、ポリエーテルアミド共重
合体、オレフィン共重合体、ポリウレタン共重合体から
選ばれる少なくとも1種またはこれら数種の混合物から
なるものが好ましい。
【0012】導電性フィラーとしては、カーボンブラッ
ク、グラファイト、カーボン繊維、金属粉、導電性金属
酸化物、有機金属化合物、有機金属塩、導電性高分子等
から選ばれる少なくとも1種またはこれら数種の混合物
からなるものが好ましい。その中でも特に、カーボンブ
ラックが好ましい。カ−ボンブラックとしては、アセチ
レンブラック、ファーネスブラック、チャンネルブラッ
ク等のカーボンブラックがある。比表面積の大きいS.
C.F.(Super Conductive Furnace) 、E.C.F.
(Electric Conductive Furnace)、ケッチェンブラック
EC(AKZO社製商品名)を用いると少量の配合割合
で目的の導電性が得られる点で有利である。
【0013】カ−ボンブラックの配合量は、熱可塑性樹
脂100重量部に対して3〜25重量部である。カーボ
ンブラックが上記範囲未満では導電性に乏しく、上記範
囲を超過しては製品の外観が悪くなり、また、材料強度
が低下して好ましくない。
【0014】樹脂組成物には、本発明の目的を阻害しな
い限りにおいて、通常の樹脂組成物に配合される各種の
付加的成分を含むことができる。このような成分として
は、酸化防止剤、滑剤、離型剤などがある。
【0015】本発明のエンドレスベルト材は、図1、図
2および図3に示すような装置によって製造することが
でき、この製造装置1は、押出機2に装着した環状ダイ
3に支持管棒4の上部を同軸状に固定し、この支持管棒
4の下部にマンドレル5を同軸状に固定したものであ
る。
【0016】環状ダイ3とマンドレル5との間に支持管
棒4と同軸状に温調リング6,6′,6″を配設し、マ
ンドレルの下方には複数組のニップロ−ル9を配設して
ある。ニップロ−ル9はマンドレル5の下方の支持管棒
4の外周に配設した複数の内側ロール7,7と、これら
内側ロール7,7に対応して配設した外側ロール8,8
とからなる。
【0017】前記支持管棒4には供給圧力・供給流量制
御気体連続供給機構10およびマンドレル内熱媒供給機
構11を付設してある。
【0018】前記供給圧力・供給流量制御気体連続供給
機構10は、前記支持管棒4内を通り吹出口12に開口
する供給管13と、前記支持管棒4内を通り吹込口14
に開口する排出管15とよりなる。
【0019】前記マンドレル内熱媒供給機構11は、前
記支持管棒4内を通りマンドレル5内の流入口16に開
口してある供給管17と、前記支持管棒4内を通りマン
ドレル5内の流出口18に開口する排出管19とよりな
る。
【0020】環状ダイ3の向きは、押出機2に対して上
向きとすると自重によりチュ−ブが変形し折り目等が発
生するため、下向きに取り付けなければならない。
【0021】環状ダイ3の構造は、何等制限されるもの
ではないが、チューブの肉厚の均一性という点からはス
パイラルダイが好ましい。また、単層ダイでも多層ダイ
でもよく、多層ダイの場合において各層の樹脂組成物は
同一のものであってもよいし、異なるものであってもよ
い。
【0022】マンドレル5は環状ダイ3の下方に離隔し
て位置させてあるが、環状ダイ3の下方に接続してもよ
く、環状ダイ3を貫通して外部の構造体に接続してもよ
い。
【0023】環状ダイ3のダイリップと溶融状態のチュ
ーブが最初にマンドレル5に接する位置との距離は20
mm以上500mm以下が望ましい。20mm未満とすると、
ダイリップとマンドレル5間でチューブが急激に変形す
るため切断し易くなり、連続生産が困難となる。一方、
500mm以上とすると、ダイリップとマンドレル5間の
チューブにおいて溶融張力の小さい溶融チューブの占め
る割合が大となるためチューブ形状が不安定となり、安
定的連続生産が困難となる。
【0024】環状ダイ3のダイリップの直径D1 とマン
ドレル5の直径D2 との関係は、図3に示すように、D
2 =3D1 以下、D2 =0.5D1 以上とすることが望
ましく、好ましくはD2 =1.5D1 以下、D2 =0.
6D1 以上であり、さらに好ましくはD2 =0.99D
1 以下、D2 =0.8D1 以上である。マンドレル5の
直径D2 が3D1 を超過すると、溶融状態のチューブが
マンドレル5に接する位置でスティックスリップによる
垂みが発生し、長手方向に肉厚の均一なチューブが得ら
れなくなる。一方、D2 が0.5D1 未満であると、溶
融状態のチューブが円周方向において同時にマンドレル
5に接触しなくなり、肉厚の均一なチューブが得られな
くなる。
【0025】もっとも望ましくは、図3に示すように、
ダイリップの直径D1 よりマンドレル5の直径D2 を若
干小とし、マンドレル5にチューブを完全に接触させて
温調固化させるとよい。
【0026】マンドレル5の環状ダイ3側の周縁部は2
mmR以上20mmR以下の面取りをするのが好ましい。
【0027】マンドレル5の長手方向の長さは、望まし
くは10mm以上であるが、20mm以上かつダイリップの
直径D1 の3倍以下が好ましい。10mm未満であると、
ダイリップとマンドレル5と溶融状態のチューブとで囲
まれた空間内の圧力制御が不安定となる。ダイリップの
直径D1 の3倍を超過すると、固化したチューブとマン
ドレル5側面との摩擦力が増大し、マンドレル5と続い
て位置するニップロール9との間で固化したチューブが
塑性変形し、チューブの肉厚が不均一になる。
【0028】マンドレル5の表面状態は0.3μm以上
の凹凸を有するいわゆる梨地加工処理とするのが望まし
く、好ましくは凹凸を0.5μm以上25μm以下と
し、さらに好ましくは1μm以上10μm以下とするの
がよい。凹凸が0.3μm未満であると、溶融状態のチ
ューブがマンドレル5に接する位置でスティックスリッ
プを発生し長手方向に均一な肉厚のチューブが得られな
くなり、凹凸が25μmを超過すると、チューブの内面
に引掻き傷が発生するとともに、ダイリップとマンドレ
ル5と溶融状態のチューブとで囲まれた空間内の圧力制
御が不安定となる。
【0029】マンドレル5の素材は金属、セラミック
ス、木、布等が望ましく、好ましくは金属またはセラミ
ックスである。テフロン等のプラスチック素材はスティ
ックスリップが発生し易いため好ましくない。
【0030】マンドレル5は、真円で長手方向直径を一
定としたもの、あるいはダイリップに近い側の直径を大
とし5/100以下の勾配を有する逆テーパー状とした
もの、いずれであってもよい。
【0031】マンドレル5の表面温度はガラス転位点
(Tg)以下あるいは融点(Tm)以下とすることが望
ましく、好ましくはTg−10℃以下あるいはTm−1
0℃以下である。TgあるいはTmを超過するとマンド
レル5上でスティックスリップが発生し、長手方向に肉
厚の均一なチューブが得られなくなる。
【0032】マンドレル5の表面温度調整には公知の手
段を採用し得るが、温調精度および温調能力の点から、
マンドレル5内部に温調した熱媒を循環させるようにす
るのが望ましい。
【0033】ダイリップとマンドレル5と溶融状態のチ
ューブとで囲まれた空間には、供給圧力と供給量を制御
した気体を連続的に供給しかつ排出する必要があり、前
記空間が密閉状態にあると、チユーブの肉厚の均一性に
は影響を与えない程度の微小な引き取りむらを起生し、
あるいはダイリップとマンドレル5との間の溶融状態に
あるチューブが周方向において同時に接触しなくなり、
肉厚の均一なチューブが得られなくなる。
【0034】連続的に供給する気体としては空気、窒素
が好ましく、また供給する気体の温度は一定温度とする
ことが好ましい。
【0035】図1および図3に示すように、溶融状態の
チューブがマンドレル5に接する位置の近傍において、
環状ダイ3の中心とマンドレル5の中心とを通る垂直面
で切った断面に関し、溶融状態のチューブがマンドレル
5に接する点をA点とし、このA点直近上位のチューブ
上の点をB点とし、A点を通り環状ダイ3の中心とマン
ドレル5の中心とを通る線に平行な線上の点をC点とす
る。
【0036】マンドレル5に向かって左側に関し、A点
とC点を結ぶ線ACと、A点とB点とを結ぶ線ABとの
なす∠CABが時計回りを−、反時計回りを+とすると
き、∠CABは+20°以下−45°以上が望ましく、
好ましくは+10°以下−30°以上、さらに好ましく
は0°以下−20°以上とするとよい。∠CABが+2
0°を超過すると、溶融状態のチューブがマンドレル5
に周方向同時に接触しなくなり肉厚の均一なチューブが
得られなくなる。一方、∠CABが−45°未満になる
と、マンドレル5上でスティックスリップが発生し均一
な肉厚のチューブが得られなくなる。
【0037】固化したチューブに折り目を付けずに連続
的に引き取る手段としては、ニップロ−ルを採用する。
連続的に移動しているチューブの内側に支持管棒の周囲
に少なくとも2ケ所以上に内側ロール7を取付け、これ
ら内側ロール7に対応してチューブの外側にゴム弾性体
で被覆した外側ロール8を配設し、内側ロール7と外側
ロール8とによりチューブを挾み付けることによりチュ
−ブを連続的に引き取る。
【0038】チューブを引き取る駆動力は、外側ロール
8側に付与する方が装置の簡易性、操作性の点から好ま
しい。
【0039】ニップロール9により引き取ったチューブ
は、多少の変形が許される場合には、チューブ内に気体
を保持したままの状態で巻取ることができるし、僅かの
変形も許されない場合には、ニップロール9より引き取
ったチューブを所望の長さに輪切り状に切断すればよ
い。
【0040】チューブの肉厚は10μm以上2000μ
m以下が望ましく、好ましくは20μm以上1000μ
m以下である。チューブの肉厚が10μm未満になる
と、ニップロール9で引き取る際に塑性変形し、肉厚の
均一なチューブが得られない。2000μmを超過する
と、マンドレル5上での冷却が困難となる。
【0041】このように、押出機2に装着した環状ダイ
3より押出された溶融チューブの外周面を温調リング
6,6′,6″から吹出す気体により温調するととも
に、供給管13より供給圧力・供給流量を制御された気
体を連続して供給して常に内側圧力を所定圧力としなが
ら、チューブの内側をマンドレル5に接触させて温調固
化させ、次いで支持管棒4の周方向に所定間隔毎に配設
したニップロール9間に通しチューブ状を維持しながら
引き取るから、引き取られたチューブを輪切り状に切断
しても継ぎ目、折り目はない。
【0042】なお、得られたチューブは、熱的、経時的
寸法安定性を向上するため、また微小な塑性変形を修正
するために、張力を付与した状態で熱処理するとよい。
【0043】上述のような製造方法により、その長手方
向の直径の変化量が平均値±0.5mm以内であると共
に、その長手方向及び円周方向の表面抵抗(率;Ω/
□)の変化量が±1オーダー以内、すなわち、表面抵抗
(率)の最小値に対する最大値の比が1〜100の範囲
内にある本発明の抵抗制御エンドレスベルト材が得られ
る。さらには、その円周方向の肉厚の変化率が平均値の
±5%以内の抵抗制御エンドレスベルト材が得られる。
【0044】
【実施例】以下、本発明を実施例によって、より具体的
に説明するが、本発明は、その要旨を変更しない限りに
おいては、この実施例によって何等限定されるものでは
ないこと、勿論である。
【0045】(実施例1)ダイリツプの外径140mm
φ、リップ間隙1mmの4条環状スパイラルダイとした環
状ダイ3を貫通する支持管棒4に、外径135mmφ、側
面の長さ50mm、環状ダイ3側の周縁を5mmRで面取り
し、アルミナ系セラミックスを表面凹凸2μmになるよ
うに溶射した鋼製マンドレル5を環状ダイ3の端面より
100mmの位置に取付ける。さらに、マンドレル5の下
端より下方100mmの位置に10mmφのゴム製内側ロ−
ル7,7を取り付け、これら2個の内側ロール7,7に
それぞれ対応してチューブの外側に位置し、かつモータ
ー(図示しない)によって駆動される50mmφのゴム製
外側ロール8,8を設け、内側ロール7と外側ロール8
とからニップロール9,9を構成する。
【0046】メルトフローレート(MFR)が4.6g
/10分(280℃)のポリカーボネート(三菱瓦斯化
学(株)製ユーピロンE−2000)83重量部、MF
Rが4.32g/10分(230℃)のポリブチレンテ
レフタレート(三菱化成(株)製ノバドール5020)
17重量部、および比表面積70m2 /gのアセチレン
ブラック(電気化学(株)製)16重量部をベント付二
軸押出機を用いて混練造粒し、得られたペレットを、5
0mmφの押出機より280℃の温度で押し出した。そし
て、環状ダイ3に近接した温調リング6より150℃の
空気を、マンドレルの上端より上方20mmの位置の温調
リング6′より80℃の空気を、マンドレルの上端より
下方20mmの位置の温調リング6″より80℃の空気を
それぞれ吹き付けるとともに、供給管13から0.03
kg/cm2 、INL/minの空気を供給し、∠CABを
−5°とした溶融状態のチューブを、供給管17から8
5℃の温水を2L/minで循環させてあるマンドレル
5に接触せしめた後、ニップロール9,9によって2m
/minで引き取り、輪切り状に切断することによっ
て、直径135mm、肉厚150μmのチューブ状エン
ドレスベルト材を得た。
【0047】得られたエンドレスベルト材の長手方向の
直径変化は±0.5mmであり、円周方向の肉厚変化は±
5%であった。又、表面抵抗計ハイレスタHAプローブ
(三菱油化(株)製)を用い、測定電圧100v、測定
時間10秒で評価したところ、長手方向および円周方向
の表面抵抗は3×108 〜8×108 Ω/口の範囲にあ
り電子写真式複写機用の抵抗制御エンドレスベルトとし
て十分満足のいくものであった。
【0048】
【発明の効果】本発明によれば、直径さらには肉厚が均
一で、かつ、表面抵抗も均一な折り目のない抵抗制御エ
ンドレスベルト材を提供することができ、所望の長さに
輪切り状に切断し、電子写真式複写機用の抵抗制御エン
ドレスベルト材として好適に使用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の抵抗制御エンドレスベルト材の製造装
置の要部断面図である。
【図2】図1におけるA−A線から視た断面図である。
【図3】環状ダイとマンドレルとチューブとの関係を示
す説明図である。
【符号の説明】
1 抵抗制御エンドレスベルト材の製造装置 2 押出機 3 環状ダイ 4 支持管棒 5 マンドレル 6,6′,6″ 温調リング 7 内側ロール 8 外側ロール 9 ニップロール 10 供給圧力・供給流量制御気体連続供給機構 11 マンドレル内熱媒供給機構
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B29C 47/00 - 47/96 B29D 29/00 B29L 29:00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性フィラーを配合した熱可塑性樹脂
    組成物からなり、その長手方向の直径の変化量が±0.
    5mm以内であると共に、その長手方向及び円周方向の
    表面抵抗の変化量が±1オーダー以内であることを特徴
    とする抵抗制御エンドレスベルト材。
  2. 【請求項2】 その円周方向の肉厚の変化率が±5%以
    内であることを特徴とする請求項1に記載の抵抗制御エ
    ンドレスベルト材。
  3. 【請求項3】 導電性フィラーを配合した熱可塑性樹脂
    組成物を溶融してチューブ状に押し出し、このチューブ
    の内外周面を温調冷却しつつ固化させ、チューブ状を維
    持したままで連続して引き取り、輪切り状に切断して形
    成したことを特徴とする請求項1又は2に記載の抵抗制
    御エンドレスベルト材。
  4. 【請求項4】 電子写真式複写機、レーザープリンタ等
    の感光体装置、中間転写装置、転写分離装置又は帯電装
    置の構成要素として使用されるエンドレスベルトの素材
    として適用されることを特徴とする請求項1乃至3いず
    れかに記載の抵抗制御エンドレスベルト材。
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