JPH11166048A - コポリアミドおよびポリアミド組成物、製造方法ならびに用途 - Google Patents

コポリアミドおよびポリアミド組成物、製造方法ならびに用途

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JPH11166048A
JPH11166048A JP10265367A JP26536798A JPH11166048A JP H11166048 A JPH11166048 A JP H11166048A JP 10265367 A JP10265367 A JP 10265367A JP 26536798 A JP26536798 A JP 26536798A JP H11166048 A JPH11166048 A JP H11166048A
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copolyamide
monomer
plasticizer
mixture
temperature
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JP10265367A
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Philippe Blondel
ブロンデル フィリペ
Thierry Briffaud
ブリフォウド シエリー
Patrick Dang
ダン パトリック
Thibaut Montanari
モンタナリ チボット
Michael Werth
ウェルス ミカエル
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Elf Atochem SA
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 ドデカンラクタム(L12)または12-アミ
ノドデカン酸(A12)および11-アミノドデカン酸(A1
1)の混合物を重縮合することにより得られるコポリア
ミドであって、モノマーL12またはA12が混合物の1〜15
重量%または85〜99重量%存在し、モノマーA12およびL
12由来の構成単位が多量成分または少量成分である場合
それぞれ融点(mp)について組成の関数として下記の関
係:(1)A12またはL12が多量成分:mp(℃)≧176−0.56
7×(% A11)、(2) A12またはL12が少量成分:mp
(℃)≧187−0.5×(% A12またはL12)が証明され、
該融点が第二の昇温運転の昇温速度が10℃/分である示
差熱分析で得られた発熱信号のピークを調べることによ
って決定されることを特徴とする、前記コポリアミド。 【効果】 低温におけるレジリエンス特性を有し、改良
された柔軟性特性を有する。延性/脆性転移はより低温
にシフトする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コポリアミド熱可
塑性樹脂、その製造、ならびに低温で耐衝撃性であり、
特に可塑剤の存在下で良好な柔軟性を有する樹脂として
のその用途に関する。
【0002】
【従来の技術】11-アミノウンデカン酸(A11)のホモポ
リマー(これらのホモポリマーは、PA11という略語で呼
ぶことも可能である)を基材とするポリアミド樹脂、な
らびに12-アミノドデカン酸(A12)またはドデカンラク
タム(L12)のホモポリマー(これらのホモポリマー
は、PA12という略語で呼ぶことも可能である)を基材と
するポリアミド樹脂は、化学的攻撃に対する抵抗性、柔
軟性、低吸湿性による良好な寸法安定性、特に低温にお
ける良好なレジリエンス、および良好な押出適性などの
良好な特性を有する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の用途の場合で
は、目下、低温レジリエンス特性、および特に可塑剤が
コポリアミドに添加された場合の柔軟性特性をいかに改
良し、延性/脆性転移をいかにより低温にシフトさせる
かの研究が行われている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、驚くべきこ
とに、A12またはL12由来の構成単位によってPA11を修飾
することにより、またはA11由来の構成単位によってPA1
2を修飾することにより、かかる目標に到達することが
できるということを見出した。ここで、得られるコポリ
アミド(それぞれ、CoPA 11/12およびCoPA 12/11という
略語で呼ぶことができるコポリアミド)のモノマー組成
は、さらに、かなり厳密な範囲にあり、該コポリアミド
は、同様にかなり厳密な範囲にある融点を示す。さら
に、本発明によって、CoPA 11/12コポリアミドがホモポ
リマー樹脂よりもかなり透明になるという別の利点が提
供される。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明者が知る限り、下記に示し
たような特徴を示すコポリアミドは今まで文献には記載
されていない:72〜82重量%、好ましくは77重量%のL1
2またはA12と、28〜18重量%、好ましくは23重量%のA1
1の混合物を重合することによって得られたコポリアミ
ドが、ドイツ特許出願DE-A-2 147 420に記載されてい
る。しかしながら、これらのCoPA12/11型のコポリアミ
ドは、柔らかすぎて、融点が低すぎて(重量基準で77/2
3組成のCoPA 12/11の場合、160℃)、結晶化度が低すぎ
るので、目下言及されている用途に用いることができな
い。
【0006】特開平4-325159号は、血液パウチの製造に
用いることができる11/12または12/11 CoPAに関するも
のであり、特定の重量組成65/35および82/18によって、
それぞれ11/12および12/11 CoPAが説明されており、融
点はいずれの場合も160℃である。したがって、本発明
の主題は、第1に、 −ドデカンラクタム(L12)または12-アミノドデカン酸
(A12);および −11-アミノドデカン酸(A11) の混合物を重縮合することにより得られるコポリアミド
であって、モノマーL12またはA12が混合物の1〜15重量
%または85〜99重量%存在し、モノマーA12およびL12由
来の構成単位が多量成分または少量成分である場合、そ
れぞれ、融点(mp)について組成の関数として下記の関
係: (1) A12またはL12が多量成分:mp(℃)≧176−0.567×
(% A11) (2) A12またはL12が少量成分:mp(℃)≧187−0.5×
(% A12またはL12) が証明され、該融点が第二の昇温運転の昇温速度が10℃
/分である示差熱分析で得られた発熱信号のピークを調
べることによって決定される(「ナイロンプラスチック
ハンドブック(Nylon Plastic Handbook)」, M.I.Kohan
Hanser出版社編,1995, 70および140ページ参照)ことを
特徴とする、前記コポリアミドである。
【0007】特に、本発明のコポリアミドの融点は、モ
ノマーL12またはA12由来の構成単位が多量成分である場
合(CoPA 12/11)、167.5〜178℃であり、モノマーL12
またはA12由来の構成単位が少量成分である場合(CoPA
11/12)、179.5〜190℃である。コポリアミドの分子量
は、メタクレゾール中、25℃にて、0.5g/dlの濃度にお
けるそのインヘレント粘度(ηinh)によって表される
(溶液粘度関連の定義は、「ナイロンプラスチックハン
ドブック」, M.I.Kohan Hanser出版社編, 1995,80ペー
ジになされている)。本発明のコポリアミドのインヘレ
ント粘度は、1.1〜2.00であり、好ましくは1.3〜2.00で
あり、有利には1.45〜2.00である。
【0008】また、本発明には、その主題として、上記
で定義したような少なくとも1種のコポリアミドを、可
塑剤、耐衝撃性添加剤、リン酸、亜リン酸もしくはヒド
ロリン酸(hydrophosphorous acid)またはそれらのエス
テルもしくはナトリウムもしくはカリウム塩またはそれ
らの組み合せ、安定剤、触媒および分子量を制御するた
めの添加剤として作用するこれらのリン誘導体、染料、
顔料、蛍光増白剤、酸化防止剤、UV安定剤、連鎖制限
剤(chain limiter)ならびに補強充填剤から選択される
少なくとも1種の添加剤、および/または少なくとも1
種のその他の熱可塑性(コ)ポリマーと配合することに
よって得られるポリアミド組成物も含まれる。
【0009】可塑剤は、ポリアミドの分野で公知の可塑
剤であればどれでもよく、特に、n-ブチルベンゼンスル
ホンアミド(BBSA)(「ユーセミドA(Ucemid A)」)、
エチルトルエンスルホンアミド(「サンチサイザー8(S
anticizer 8)」)、またはN-シクロヘキシルトルエンス
ルホンアミド(「サンチサイザー1H」)などのベンゼ
ンスルホンアミド誘導体、2-エチルヘキシルパラヒドロ
キシベンゾエートおよび2-デシルヘキシル−パラ−ヒド
ロキシベンゾエートなどのヒドロキシ安息香酸のエステ
ル、カプロラクタムおよびN-メチルピロリドンなどのラ
クタム、オリゴエチレンオキシテトラヒドロフルフリル
アルコールなどのテトラヒドロフルフリルアルコールの
エステルまたはエーテル、ならびにクエン酸またはオリ
ゴエチレンオキシマロネートなどのヒドロキシマロン酸
のエステルから選択される。特に好ましい可塑剤は、n-
ブチルベンゼンスルホンアミド(BBSA)である。
【0010】可塑剤の量は、一般的に、コポリアミドお
よび可塑剤の混合物に対して最大15重量%までの範囲で
ある。 BBSA可塑剤を本発明のコポリアミドに添加する場合、融
点(mp)について組成の関数として下記の関係: A12またはL12が多量成分:mp(℃)≧176−0.567×(%
A11)−0.51×(%BBSA) A12またはL12が少量成分:mp(℃)≧187−0.5×(% A
12またはL12)−0.54×(%BBSA) を証明することができ、これらの関係は、コモノマー
(それぞれA11およびA12またはL12)および/またはBBS
Aの含有量がコポリアミドに対して最大15重量%までの
範囲である場合に適用される。
【0011】耐衝撃性添加剤としては、例えば下記のも
のが挙げられる: 1.ポリオレフィン。このポリオレフィンは、例えば、
エチレン、プロピレン、1-ブテンまたはその他のα−オ
レフィン単位などのオレフィン単位を含むポリマ ーと定義することができ、具体例としては: −LDPE、HDPE、LLDPEまたはVLDPEなどのポリエチレン、 −ポリプロピレン、 −エチレン/プロピレンコポリマー、 −PES、特に触媒としてメタロセンを用いて得られたVLD
PE、 −不飽和カルボン酸の塩もしくはエステルまたは不飽和
カルボン酸のビニルエステルから選択される少なくとも
1種の化合物を有するエチレンコポリマー。
【0012】特に、LLDPE、VLDPE、ポリプロピレン、エ
チレン/酢酸ビニルコポリマーおよびエチレン/アルキ
ル(メタ)アクリレートコポリマーが挙げられ得る。ポ
リオレフィンの密度は、0.86〜0.965が有利であり、そ
のMFI(メルトフローインデックス)は0.3〜40であ
る。 2.エチレン−プロピレンゴムコポリマー(EPR)、
スチレン−b−ブタジエン−b−スチレン(SBS)コ
ポリマー、スチレン−b−イソプレン−b−スチレン
(SIS)コポリマー、エチレン−b−プロピレン−b
−ジエン(EPDM)コポリマー、エチレン−b−プロ
ピレン−b−ブタジエンまたはイソプレンコポリマーな
らびに「クラトン(Kraton)」という名称でShellから市
販されているコポリマーなどのスチレン−b−エチレン
−ブテン−b−スチレン(SEBS)コポリマーなどの
ブロックコポリマー。 3.官能化ポリオレフィン。この官能化ポリオレフィン
は、α−オレフィン単位およびエポキシドまたはカルボ
ン酸もしくはカルボン酸無水物単位を含むポリマーとし
て定義することができる。
【0013】具体例としては、グリシジル(メタ)アク
リレートなどの不飽和エポキシド、および/または(メ
タ)アクリル酸などのカルボン酸、および/または無水
マレイン酸などの不飽和カルボン酸の無水物がグラフト
されたポリオレフィン1およびブロックポリマー2を挙
げることができる。また、下記のものも挙げることがで
きる: −エチレン、不飽和エポキシド、および場合によっては
不飽和カルボン酸のエステルもしくは塩または飽和カル
ボン酸のビニルエステルのコポリマー。これらは、例え
ば、エチレン/酢酸ビニル/グリシジル(メタ)アクリ
レートコポリマーまたはエチレン/アルキル(メタ)ア
クリレート/グリシジル(メタ)アクリレートコポリマ
ーであり;後者の例としては、Elf Atochemから「ロー
テーダー(Lotader)」の名称で市販されているものを挙
げることができる; −エチレン、不飽和カルボン酸の無水物および/または
金属(Zn)もしくはアルカリ金属(Li)で部分的に中和
され得る不飽和カルボン酸、ならびに場合によっては不
飽和カルボン酸のエステルもしくは飽和カルボン酸のビ
ニルエステルのコポリマー。これらは、例えば、エチレ
ン/酢酸ビニル/無水マレイン酸コポリマー、またはエ
チレン/アルキルもしくはアリール(メタ)アクリレー
ト/無水マレイン酸コポリマー、あるいはエチレン/Zn
もしくはLi(メタ)アクリレート/無水マレイン酸コポ
リマーである; −不飽和カルボン酸の無水物をグラフトもしくは共重合
し、次いでモノアミンポリアミド(もしくはポリアミド
オリゴマー)と縮合させたポリエチレン、ポリプロピレ
ン、エチレンプロピレンコポリマー。これらは、ヨーロ
ッパ特許EP 342066に記載されている。
【0014】官能化ポリオレフィンは、エチレン/酢酸
ビニル/無水マレイン酸コポリマー、プロピレンが多量
成分であり、無水マレイン酸をグラフトし、次いでモノ
アミンポリアミド6またはモノアミンカプロラクタムオ
リゴマーと縮合させたエチレン/プロピレンコポリマー
から選択するのが有利である。また、かなり具体的に
は、エチレン由来の少なくとも1種の構成単位を77〜9
9.2mol%、アルキルまたはアリール(メタ)アクリレー
ト由来の少なくとも1種の構成単位を0〜20mol%、お
よび不飽和ジカルボン酸の無水物由来の少なくとも1種
の構成単位を0.8〜3mol%含有し、メルトインデックス
が0.1〜400g/10分(NFT標準51-016にしたがって測
定、190℃/2.16kg負荷(load))のエチレン−アルキル
もしくはアリール(メタ)アクリレート−不飽和ジカル
ボン酸無水物コポリマーまたはターポリマーが挙げら
れ;これらのターポリマーの一部を形成するアルキルア
クリレートまたはメタクリレートのアルキル基は直鎖
状、分枝状または環状で、最大10個の炭素原子を含むこ
とが可能であり;これらのターポリマーの組成の一部を
形成するアルキル(メタ)アクリレートの例としては、
メチルアクリレート、エチルアクリレート、n-ブチルア
クリレート、イソブチルアクリレート、2-エチルヘキシ
ルアクリレート、シクロヘキシルアクリレート、エチル
メタクリレートが挙げられ、かなり特定的にはエチルア
クリレート、n-ブチルアクリレートおよびメチルアクリ
レートが挙げられ;これらのコポリマーまたはターポリ
マーの定義の一部を形成する不飽和ジカルボン酸の無水
物の例としては、無水イタコン酸、無水シトラコン酸、
無水2-メチルマレイン酸、無水2,3-ジメチルマレイン
酸、ビシクロ[2.2.2]オクト-5-エン-2,3-ジカルボン酸
無水物が挙げられ、好ましくは無水マレイン酸が挙げら
れ;エチレン−アルキル(メタ)アクリレート−不飽和
ジカルボン酸の無水物ターポリマーの好ましい例として
は、Elf Atochemから「ローテーダー」の名称で市販さ
れているものが挙げられる。4.DuPontから「サーリン
(Surlyn)」の名称で市販されているもののようなイオノ
マーである、エチレン/(メタ)アクリル酸コポリマ
ー。
【0015】顔料の例としては、二酸化チタン、カーボ
ンブラック、酸化コバルト、酸化鉄、チタン酸ニッケ
ル、ならびにフタロシアニンおよびアントラキノン誘導
体などの有機顔料が挙げられる。蛍光増白剤としては、
チオフェン誘導体が挙げられる。酸化防止剤は、例え
ば、ヨウ化カリウムと結合したヨウ化銅、ならびにヒン
ダードフェノールおよびヒンダードアミン誘導体であ
る。
【0016】UV安定剤としては、レソルシノール誘導
体、ベンゾトリアゾールまたはサリチル酸塩が挙げられ
る。連鎖制限剤としては、モノカルボン酸、ジカルボン
酸、または脂肪族モノアミンもしくはジアミンを用いる
ことができる。補強充填剤の例としては、ケイ灰石、微
小ガラスビーズ、滑石、雲母、「プラストライト(plast
orite)」という名称で知られている石英、雲母および緑
泥石の混合物、炭酸カルシウムおよび/またはマグネシ
ウム、ガラス繊維、窒化ホウ素繊維、ならびに炭素繊維
が挙げられる。
【0017】その他の熱可塑性(コ)ポリマーは、例え
ば、ポリオレフィン(ポリエチレン、ポリプロピレ
ン)、ポリエステル(ポリ(エチレンテレフタレー
ト)、ポリ(ブチレンテレフタレート))、その他のポ
リアミド樹脂(PA6またはPA6.6)ならびにポリ(フッ化
ビニリデン)などのフッ素含有樹脂である。L12またはA
12由来の構成単位が多量成分である組成を有する本発明
のコポリアミドは、PA12を製造するための通常の連続ま
たは非連続プロセスに酸A11を出発混合物に添加すると
いう変更を加えることにより製造することができる。例
えば、ヨーロッパ特許EP-530 592およびEP-668 309に記
載の連続方法を、12/11 CoPAの製造に適用することがで
きる。したがって、下記の手順で行うことができる: 12/11 CoPAの調製 攪拌オートクレーブ中で、モノマーの混合物および該混
合物に対して4〜15重量%の脱イオン水、ならびに適当
な場合には可塑剤および/または上記のような少なくと
も1種の添加剤からなる仕込み材料を、自己圧力条件(a
utogenous pressure condition)において、ある一定の
時間(該時間は温度および圧力条件に依存し、2〜5時
間であり、好ましくは2.5〜4時間である)、260〜300
℃、好ましくは275〜290℃に加熱してモノマーの転化
(重縮合)を行う。次いで、反応器を安定温度で30〜60
分間、好ましくは45〜55分間かけて周囲圧力まで減圧
し、不活性ガスのパージ下で、または30〜180分間、好
ましくは50〜90分間減圧にすることによって重合を終了
させる。酸A12を用いる場合、高温および圧力プラトー
の持続時間を1時間短縮することが可能である。得られ
たコポリアミドを、溶融物として上記で定義したような
少なくとも1種の添加剤とブレンドしてポリアミド組成
物を得ることができる。
【0018】モノマー転化段階において、温度および仕
込んだ水の含量に依存して圧力は15〜40バール、好まし
くは25〜32バールの値に達し得る。良好な樹脂品質を確
保するために、非加水分解L12の含量が2重量%よりも
低く、好ましくは0.5重量%よりも低くなるまで混合物
をこれらの条件に保持する。減圧段階後、反応器から底
部のバルブを通して排出させ、水中でリード(reeds)を
冷却し、リードを粗砕することによってコポリアミドを
得る。
【0019】コポリアミドを、粒状物を乾燥するための
通常の装置中で水分含量が一般的に0.25重量%より低く
なるまで乾燥する。インヘレント粘度は、上記の基準に
一致する。残留するL12含量は、一般的に、1.0重量%よ
り低く、好ましくは0.5重量%より低い。特定の所望の
特性によっては、溶融樹脂相に上記の添加剤、特に可塑
剤を加えて、できるだけそれらを分散させるために、通
常の配合機、好ましくは連続単軸または二軸スクリュー
ブレンダーに樹脂を入れてもよい。
【0020】A11由来の構成単位が多量成分である組成
を有する本発明のコポリアミドは、PA11を製造するため
の非連続の通常プロセスに、酸A12またはラクタムL12を
出発混合物に加えるという変更を加えて製造することが
できる。したがって、下記の手順で行うことができる:少量成分のモノマーが酸A12の状態で添加される、CoPA
11/12の調製 モノマー混合物、および該混合物に対して6〜20重量
%、好ましくは10〜16重量%の脱イオン水、ならびに適
当な場合には、可塑剤および/または上記のような少な
くとも1種のその他の添加剤からなる仕込み材料を、攪
拌オートクレーブ中で、220〜260℃、好ましくは230〜2
40℃の温度で、自己圧力条件において、混合物が溶融し
てから1時間30分〜3時間30分、好ましくは2時間30分
の間、加熱する。反応器を、約2時間かけて周囲圧力ま
で減圧し、次いで不活性ガスパージ下で、または30〜18
0分間、好ましくは50〜90分間、より好ましくは60〜75
分間減圧にすることによって240〜280℃、好ましくは25
0〜270℃の温度にて重合を終了させる。得られたコポリ
マーは、溶融物として上記で定義したような少なくとも
1種の添加剤とブレンドすることが可能である。
【0021】モノマー転化段階中、出発混合物が溶融し
た後すぐに攪拌を行うと、温度および加えた水の量に依
存して圧力が7〜30バールの間の値になる。圧力が30バ
ールを超えた場合、反応器をわずかに減圧することによ
って圧力を調節することができる。減圧後、反応器から
底部のバルブを通して排出させて、リードを水中で冷却
し、粗砕することによってコポリアミドを得る。乾燥し
た樹脂は、上記のものと同様の残留ラクタム含量基準に
一致する。
【0022】全ての場合において、得られた粒状物は、
例えば、上記に示したような少なくとも1種のその他の
(コ)ポリマー、特に熱可塑性樹脂と混合することがで
きる。少量成分のモノマーがラクタムL12の状態で添加され
る、CoPA 11/12の調製 モノマー混合物、および該混合物に対して0〜20重量
%、好ましくは4〜10重量%の脱イオン水、ならびに適
当な場合には、可塑剤および/または上記のような少な
くとも1種のその他の添加剤からなる仕込み材料を、攪
拌オートクレーブ中で、250〜300℃、好ましくは260〜2
85℃の温度で、自己圧力条件において、混合物が溶融し
てから2時間〜5時間、好ましくは2〜4時間加熱す
る。モノマー転化段階中、出発混合物が溶融した後すぐ
に攪拌を行うと、温度および加えた水の量に依存して圧
力が15〜60バールの間の値になる。圧力が30バールを超
えた場合、反応器を減圧することによって圧力を30バー
ルに調節することが好ましい。反応器を、約2時間かけ
て周囲圧力まで減圧し、次いで不活性ガスパージ下で、
または30〜180分間、好ましくは50〜90分間減圧にする
ことによって、240〜300℃、好ましくは270〜285℃の温
度にて重合を終了させる。得られたコポリマーは、溶融
物として上記で定義したような少なくとも1種の添加剤
とブレンドすることが可能である。
【0023】減圧後、反応器から底部のバルブを通して
排出させて、リードを水中で冷却し、粗砕することによ
ってコポリアミドを得る。乾燥した樹脂は、上記のもの
と同様の残留ラクタム含量基準に一致する。また、本発
明は、上記で定義したようなコポリアミドまたは上記で
定義したようなポリアミド組成物の: −可塑剤を含むコポリアミド組成物の場合には、溶媒ま
たは燃料タイプの液体を搬送するためのフレキシブルチ
ューブの押出; −特に高温条件における、石油、溶媒または水などの液
体を搬送するための硬質管の押出;−コーティングまた
は液化樹脂粉末における浸漬技術によって塗布される、
耐蝕性特性を付与する金属被膜; −高温におけるガス圧(圧縮空気ブレーキ)に抵抗性の
あるフレキシブルチューブの押出;−良好な低温レジリ
エンス特性を有する物体の成形; −コポリアミドまたはポリアミド組成物粉末の回転成形
による物体の製造 −本発明のコポリアミドを1種以上のポリオレフィンと
組み合わせて用いることによる、非常にフレキシブルな
管の押出; −コポリアミドまたはコポリアミド組成物の層を少なく
とも1種の別の熱可塑性樹脂のその他の層と組み合わせ
て用いることによる、管の同時押出; −軟質フィルムまたは硬質シートの押出 への適用にも関する。下記の実施例は、本発明を説明す
るものであるが、本発明の範囲を限定するものではな
い。
【0024】
【実施例】実施例1コポリアミド11/12(95/5)の調
攪拌可能な100Lステンレス鋼製オートクレーブに、28.0
5kgの11-アミノウンデカン酸、1.50kgの12-アミノドデ
カン酸および7.0Lの水を仕込んだ。混合物を80分間220
℃へ加熱した。溶融した混合物を攪拌しながら220〜235
℃の間の温度で、自己圧力条件にて80分間保持した。圧
力は22バールに達した。次に、反応器を3時間かけて周
囲圧力まで減圧した。窒素を少量パージして15rev/分
で1時間20分攪拌することによって重合を終了させた。
最終的に、反応器の底部のバルブからリードの状態で排
出させ、水中で冷却することにより樹脂を得た。得られ
た樹脂の特徴および特性を、下記の表1に示す。
【0025】実施例2コポリアミド11/12(90/10)の
調製 11-アミノウンデカン酸と12-アミノドデカン酸の仕込み
量を、それぞれ27.00kgおよび3.00kgとした以外は実施
例1の手順と同様である。得られた樹脂の特徴および特
性を、下記の表1に示す。実施例3コポリアミド12/11(94/6)の調製 960Lの攪拌オートクレーブ型反応器に、280kgのドデカ
ンラクタム、21kgの水および18kgの11-アミノ-ウンデカ
ン酸を仕込んだ。窒素パージ後、溶融混合物を攪拌しな
がら280℃で3時間45分加熱した。圧力は30バールに達
した。次に、反応器を5時間かけてゆっくりと減圧し
た。減圧の最後においては、温度は270℃に低下した。
窒素パージ下、270℃にて2時間で重合が完了した。樹
脂を、底部のバルブからリードの状態で抜き出し、水で
冷却して細断した。得られた樹脂の特徴および特性を、
下記の表1に示す。
【0026】実施例4コポリアミド12/11(88/12)の
調製 ドデカンラクタムと11-アミノウンデカン酸の仕込み量
を、それぞれ265kgおよび36kgとした以外は実施例3と
同様の手順である。得られた樹脂の特徴および特性を、
下記の表1に示す。実施例5(比較例)ポリアミド12の調製 仕込むモノマーをドデカンラクタム300kgのみとした以
外は実施例3と同様の手順である。得られた樹脂の特徴
および特性を、下記の表1に示す。
【0027】実施例6(比較例)ポリアミド11の調製 仕込むモノマーを11-アミノ-ウンデカン酸のみとした以
外は実施例1と同様の手順である。得られた樹脂の特徴
および特性を、下記の表1に示す。実施例7高粘度コポリアミド12/11(88/12)の調製 重縮合時間を3時間に延長した以外は実施例4と同様の
手順である。得られた樹脂の特徴および特性を、下記の
表1に示す。
【0028】実施例8高粘度コポリアミド12/11(94/
6)の調製 重縮合時間を3時間に延長した以外は実施例3と同様の
手順である。得られた樹脂の特徴および特性を、下記の
表1に示す。実施例9高粘度ポリアミド12の調製 重縮合時間を3時間に延長した以外は実施例5と同様の
手順である。得られた樹脂の特徴および特性を、下記の
表1に示す。
【0029】
【表1】
【0030】図1および図2は、それぞれ、曲げ弾性率
(MPa)の変化を実施例6(比較例)、4、5(比較
例)および3の(コ)ポリアミドに加えたBBSAの割合の
関数として、これらの(コ)ポリアミドのレジリエンス
の変化を温度の関数として示したものである。
【0031】図1は、コポリアミド12/11が可塑剤の添
加によってさらに柔軟になることを示している。したが
って、可塑剤の合計量を低減することにより目標とする
最終的な柔軟性にすることができる。図2は、コポリア
ミド12/11の場合における延性/脆性転移の低下を示し
ている。
【0032】実施例10〜17 実施例3、4、5(比較例)および6(比較例)の樹脂
を、n-ブチルベンゼンスルホンアミド(BBSA)可塑剤と
表2に示す量で混合した(実施例10〜17)。種々の得ら
れた樹脂の特性を表2に示す。
【0033】
【表2】
【0034】実施例18〜23チューブ押出 実施例10〜15の可塑化組成物を利用して、それぞれ外径
8mm、内径6mmのチューブをMaillefer押出機にて190−
200−220−230−230−230−220−210(℃)の温度分布
で押出した。これらのチューブのそれぞれについて行っ
た試験の結果を表3に示す。
【0035】
【表3】
【0036】実施例11および15(比較例)を比較するこ
とにより、同様の曲げ弾性率を得るには、CoPA 12/11に
必要なBBSAは、PA12ホモポリマーよりも5%少ないとい
うことがわかる。衝撃強さも約50%向上している。実施
例24(比較例)および25を比較することにより、曲げ弾
性率および衝撃強さを同じ値にするには、コポリマー 1
2/11(94/6)についてはBBSA可塑剤の割合が低くなり、
さらにインヘレント粘度もPA12ホモポリマーの1.69dl/g
に対して1.60dl/gと低いということがわかる。
【0037】実施例26(比較例)および27を比較するこ
とにより、CoPA 12/11に必要な可塑剤はより少量であ
り、衝撃強さはPA12ホモポリマーよりも良好で、インヘ
レント粘度および曲げ弾性率はほぼ同じであるというこ
とがわかる。
【0038】
【表4】
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、曲げ弾性率(MPa)の変化を実施例6
(比較例)、4、5(比較例)および3の(コ)ポリア
ミドに加えたBBSAの割合の関数として示すものである。
【図2】図2は、実施例6(比較例)、4、5(比較
例)および3の(コ)ポリアミドのレジリエンスの変化
を温度の関数として示すものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08K 5/435 C08K 5/435 5/49 5/49 C08L 77/02 C08L 77/02 (72)発明者 パトリック ダン フランス国 27300 ベルナイ, アベニ ュー ジャン デ ラ バルエンデ 7 レ フォルム (72)発明者 チボット モンタナリ フランス国 27300 ベルナイ, ル シ アース 37 (72)発明者 ミカエル ウェルス フランス国 27300 ベルナイ, 7,ア リー ポール ゴーギン

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】−ドデカンラクタム(L12)または12-アミ
    ノドデカン酸(A12);および −11-アミノドデカン酸(A11) の混合物を重縮合することにより得られるコポリアミド
    であって、モノマーL12またはA12が混合物の1〜15重量
    %または85〜99重量%存在し、モノマーA12およびL12由
    来の構成単位が多量成分または少量成分である場合、そ
    れぞれ、融点(mp)について組成の関数として下記の関
    係: (1) A12またはL12が多量成分:mp(℃)≧176−0.567×
    (% A11) (2) A12またはL12が少量成分:mp(℃)≧187−0.5×
    (% A12またはL12) が証明され、該融点が第二の昇温運転の昇温速度が10℃
    /分である示差熱分析で得られた発熱信号のピークを調
    べることによって決定されることを特徴とする、前記コ
    ポリアミド。
  2. 【請求項2】 前記融点が、モノマーL12またはA12由来
    の構成単位が多量成分である場合(CoPA 12/11)には16
    7.5〜178℃であり、モノマーL12またはA12由来の構成単
    位が少量成分である場合(CoPA 11/12)には179.5〜190
    ℃であることを特徴とする、請求項1に記載のコポリア
    ミド。
  3. 【請求項3】 そのインヘレント粘度が1.1〜2.00であ
    ることを特徴とする、請求項1または2に記載のコポリ
    アミド。
  4. 【請求項4】 そのインヘレント粘度が1.3〜2.00、有
    利には1.45〜2.00であることを特徴とする、請求項3に
    記載のコポリアミド。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項に定義した
    少なくとも1種のコポリアミドを、可塑剤、耐衝撃性添
    加剤(impact additives)、リン酸、亜リン酸、ヒドロリ
    ン酸(hydrophosphorous acid)またはそれらのエステル
    もしくはナトリウムもしくはカリウム塩またはそれらの
    組み合せ、染料、顔料、蛍光増白剤、酸化防止剤、UV
    安定剤、連鎖制限剤(chain limiters)および補強充填剤
    から選択される少なくとも1種の添加剤、および/また
    は少なくとも1種のその他の(コ)ポリマーと配合する
    ことによって得られるコポリアミド組成物。
  6. 【請求項6】 前記可塑剤が、ベンゼンスルホンアミド
    誘導体、ヒドロキシ安息香酸のエステル、ラクタム、テ
    トラヒドロフルフリルアルコールのエステルもしくはエ
    ーテル、ならびにクエン酸もしくはヒドロキシマロン酸
    のエステルから選択されることを特徴とする、請求項5
    に記載のポリアミド組成物。
  7. 【請求項7】 前記可塑剤が、n-ブチルベンゼンスルホ
    ンアミド(BBSA)であることを特徴とする、請求項6に
    記載のポリアミド組成物。
  8. 【請求項8】 可塑剤の量が、コポリアミドおよび可塑
    剤の混合物に対して最大15重量%までの範囲であること
    を特徴とする、請求項5または7に記載のポリアミド組
    成物。
  9. 【請求項9】 モノマーA12またはL12由来の構成単位が
    多量成分または少量成分である場合、それぞれ、融点
    (mp)について組成および添加されるBBSA可塑剤の量の
    関数として下記の関係: A12またはL12が多量成分:mp(℃)≧176−0.567×(%
    A11)−0.51×(% BBSA) A12またはL12が少量成分:mp(℃)≧187−0.5×(% A
    12またはL12)−0.54×(% BBSA) が証明され、これらの関係は、コモノマー(それぞれA1
    1およびA12またはL12)および/またはBBSAの含有量が
    コポリアミドに対して最大15重量%までの範囲である場
    合に適用されることを特徴とする、請求項8に記載のポ
    リアミド組成物。
  10. 【請求項10】 その他の(コ)ポリマーが、ポリオレ
    フィン、ポリエステル、その他のポリアミド樹脂および
    フッ素含有樹脂から選択されることを特徴とする、請求
    項5〜9のいずれか1項に記載の組成物。
  11. 【請求項11】 モノマーL12またはA12由来の構成単位
    が多量成分である、請求項1〜4のいずれか1項に定義
    したコポリアミドまたは請求項5〜10のいずれか1項
    に定義した組成物を製造する方法であって、モノマーの
    混合物、該混合物に対して4〜15重量%の脱イオン水、
    ならびに適当な場合には可塑剤および/または請求項5
    に定義した少なくとも1種のその他の添加剤からなる仕
    込み材料を、攪拌オートクレーブ中で、自己圧力条件(a
    utogenous pressure condition)において、2〜5時
    間、260〜300℃の温度で加熱し、次いで、反応器を安定
    温度で30〜60分間かけて減圧し、不活性ガスのパージ下
    で、または30〜180分間減圧にすることによって重合を
    終了させ、12-アミノドデカン酸(A12)を用いる場合に
    は、高温および圧力プラトーの持続時間を1時間短縮す
    ることが可能であり、得られたコポリアミドは溶融物と
    して請求項5に定義した少なくとも1種の添加剤とブレ
    ンドすることが可能であることを特徴とする、前記製造
    方法。
  12. 【請求項12】 モノマーA11由来の構成単位が多量成
    分であり、添加されるモノマーがモノマーA12である、
    請求項1〜4のいずれか1項に定義したコポリアミドま
    たは請求項5〜10のいずれか1項に定義した組成物を
    製造する方法であって、モノマーの混合物、該混合物に
    対して6〜20重量%の脱イオン水、ならびに適当な場合
    には可塑剤および/または請求項5に記載の少なくとも
    1種のその他の添加剤からなる仕込み材料を、攪拌オー
    トクレーブ中で、自己圧力条件(autogenous pressure c
    ondition)において、1時間30分〜3時間30分の間、220
    〜260℃の温度で加熱し、反応器を約2時間かけて減圧
    し、次いで、不活性ガスのパージ下で、または30〜180
    分間減圧にすることによって240〜280℃の温度で重合を
    終了させ、得られたコポリアミドは溶融物として請求項
    5に定義した少なくとも1種の添加剤とブレンドするこ
    とが可能であることを特徴とする、前記製造方法。
  13. 【請求項13】 モノマーA11由来の構成単位が多量成
    分であり、添加されるモノマーがモノマーL12である、
    請求項1〜4のいずれか1項に定義したコポリアミドま
    たは請求項5〜10のいずれか1項に定義した組成物を
    製造する方法であって、モノマーの混合物、該混合物に
    対して0〜20重量%の脱イオン水、ならびに適当な場合
    には可塑剤および/または請求項5に記載の少なくとも
    1種のその他の添加剤からなる仕込み材料を、攪拌オー
    トクレーブ中で、自己圧力条件(autogenous pressure c
    ondition)において、2時間〜5時間、250〜300℃の温
    度で加熱し、反応器を約2時間かけて減圧し、次いで、
    不活性ガスのパージ下で、または30〜180分間減圧にす
    ることによって240〜280℃の温度で重合を終了させ、得
    られたコポリアミドは溶融物として請求項5に定義した
    少なくとも1種の添加剤とブレンドすることが可能であ
    ることを特徴とする、前記製造方法。
  14. 【請求項14】 請求項1〜4のいずれか1項に定義し
    たコポリアミドまたは請求項5〜10のいずれか1項に
    定義したコポリアミド組成物の: −可塑剤を含むコポリアミド組成物の場合には、溶媒ま
    たは燃料タイプの液体を搬送するためのフレキシブルチ
    ューブの押出; −特に高温条件において液体を搬送するための硬質管の
    押出; −コーティングまたは液化樹脂粉末における浸漬技術に
    よって塗布される、耐蝕性特性を付与する金属被膜; −高温におけるガス圧に抵抗性のあるフレキシブルチュ
    ーブの押出; −良好な低温レジリエンス特性を有する物体の成形; −コポリアミドまたはポリアミド組成物粉末の回転成形
    による物体の製造 −コポリアミドを1種以上のポリオレフィンと組み合わ
    せて用いることによる、非常にフレキシブルな管の押
    出; −コポリアミドまたはコポリアミド組成物の層を少なく
    とも1種の別の熱可塑性樹脂のその他の層と組み合わせ
    て用いることによる、管の同時押出; −軟質フィルムまたは硬質シートの押出 への適用。
JP10265367A 1997-09-18 1998-09-18 コポリアミドおよびポリアミド組成物、製造方法ならびに用途 Pending JPH11166048A (ja)

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