JPH11165925A - 記録材料マガジン - Google Patents

記録材料マガジン

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JPH11165925A
JPH11165925A JP33676897A JP33676897A JPH11165925A JP H11165925 A JPH11165925 A JP H11165925A JP 33676897 A JP33676897 A JP 33676897A JP 33676897 A JP33676897 A JP 33676897A JP H11165925 A JPH11165925 A JP H11165925A
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JP
Japan
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recording material
photosensitive material
magazine
roll
roller
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JP33676897A
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English (en)
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Haruhiko Arai
治彦 新井
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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  • Handling Of Continuous Sheets Of Paper (AREA)
  • Registering, Tensioning, Guiding Webs, And Rollers Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】長尺な記録材料を巻回してなる記録材料ロール
を収納する記録材料マガジンであって、記録材料の残存
量によらず、常に一定の力で記録材料を引き出すことが
でき、記録材料の送りを一定にすることを可能とする記
録材料マガジンの提供。 【解決手段】マガジン本体と、このマガジン本体内に脱
着可能に設けられ、前記記録材料ロールの軸芯を挿通し
て、この記録材料ロールを所定位置に回転可能に支持す
るスプールと、前記マガジン本体内に設けられ、前記記
録材料ロールから引き出された前記記録材料を、前記記
録材料ロールの中心から外側に向かって一定圧力で付勢
しつつ挟持するバックテンションローラ対とを有するこ
とにより、上記課題を解決する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録材料を用いた
画像記録装置等に利用される、記録材料ロールを収納す
る記録材料マガジンの技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】銀塩写真感光材料、熱現像感光材料、感
光感熱記録材料等の各種の記録材料がプリンタや複写装
置等の画像記録装置に利用されている。このような記録
材料は、予め所定長のカットシートとされて画像記録装
置に供給されるものもあるが、長尺なまま巻回されて記
録材料ロールとされ、この記録材料ロールのまま装置に
供給され、画像記録装置内で作成するハードコピーに対
応するサイズに切断されるものも多数ある。また、記録
材料ロールは、所定のマガジンに収納されて、画像記録
装置の所定位置に装填される場合が多い。
【0003】例えば、フォトプリンタ(写真焼付装置)
では、感光材料ロールを所定のマガジンに収納して、マ
ガジンを装置の所定位置に装填し、感光材料をマガジン
から引き出して、プリントサイズに応じた所定長に切断
した後に、所定の経路を搬送して露光、現像および乾燥
等の処理を施して(仕上り)プリントとし(以下、この
構成をカットシートタイプの画像記録装置とする)、あ
るいは、長尺なまま所定の経路を搬送して露光、現像お
よび乾燥等の処理を施して、最後に切断して、一枚のプ
リントとする。
【0004】なお、このような画像記録装置において、
マガジンからの感光材料の取り出しは、マガジンの取出
口近傍に設けられる引き出しローラ対で挟持搬送するこ
とにより行われる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、フォトプリ
ンタのマガジンに装填される感光材料ロールは、その長
さは、最大で180mもあり、このときの感光材料ロー
ルの直径(以下、ロール径とする)は270mmであ
る。一方、巻芯の直径は75mmであるため、感光材料
が残りわずかになったとき、ロール径は75mmに近づ
く。このように、感光材料のロール径は、感光材料の残
存量に伴い、最大270mmから最小75mmまで幅広
く変化する。
【0006】このため、感光材料の残存量の変化に伴
い、感光材料を引き出すのに必要な引き出し力も大きく
異なってしまい、引き出しローラ対のみでは、感光材料
を常に高い送り精度で引き出すことは容易ではない。す
なわち、ロール径が小さい時の慣性力に合わせて引き出
しローラ対の引き出し力を設定すると、ロール径がまだ
大きい場合には、慣性力も大きいため、スリップ(マイ
クロスリップ)を生じやすく、感光材料の引き出し量が
少なくなってしまうおそれがある。例えば、引き出しロ
ーラ前でロール径の大きい感光材料が弛んでしまった場
合には、その大きい慣性力のために、引き出しローラで
スリップが発生しやすいという問題がある。
【0007】一方、感光材料のロール径が大きい時の慣
性力に合わせて引き出しローラ対の引き出し力を設定し
ておくと、ロール径が小さくなるにつれ慣性力が小さく
なるので、多めに記録材料を引き出してしまうおそれが
あるという問題がある。
【0008】特に、上述のカットシートタイプの画像記
録装置においては、装置のコンパクト化等の観点から、
マガジンから引き出された長尺の感光材料をただちに所
定長に切断してシート状として、露光等の各工程を行う
構成であるため、送り精度が一定でないと、カットシー
トごとのサイズにずれを生じて、サイズが大きいと感光
材料に無駄を生じ、必要なサイズより小さいとプリント
画像が一部欠落し、プリントの商品価値を無くしてしま
うおそれがあるという問題がある。なお、このような問
題は、フォトプリンタのみならず、上述の各種の画像記
録装置においても同様に起こりうる。
【0009】本発明は、上記実情に鑑みてなされたもの
であり、長尺な記録材料を巻回してなる記録材料ロール
を収納する記録材料マガジンであって、記録材料の残存
量によらず、常に一定の力で記録材料を引き出すことが
でき、記録材料の送りを一定にすることを可能とする記
録材料マガジンを提供することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
に、本発明は、長尺な記録材料を巻回してなる記録材料
ロールを収納する記録材料マガジンであって、マガジン
本体と、このマガジン本体内に脱着可能に設けられ、前
記記録材料ロールの軸芯を挿通して、この記録材料ロー
ルを所定位置に回転可能に支持するスプールと、前記マ
ガジン本体内に設けられ、前記記録材料ロールから引き
出された前記記録材料を、前記記録材料ロールの中心か
ら外側に向かって一定圧力で付勢しつつ挟持するバック
テンションローラ対とを有することを特徴とする記録材
料マガジンを提供する。
【0011】ここで、前記バックテンションローラ対
は、所定位置に設けられる外側ローラと、この外側ロー
ラよりも前記記録材料ロール側に、かつ、前記外側ロー
ラと対向して設けられる内側ローラと、この内側ローラ
に並列して設けられ、前記内側ローラを支持する付勢部
材および振動吸収部材とを有するのが好ましい。
【0012】また、前記マガジン本体は、下部ケース
と、この下部ケースと開閉可能に係合する上部ケースと
から構成され、前記内側ローラが前記下部ケースに設け
られ、前記外側ローラが前記上部ケースに設けられるの
が好ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の記録材料マガジン
について、添付の図面に示される好適実施例を基に、詳
細に説明する。
【0014】図1に、本発明の記録材料マガジンを利用
するプリンタ(画像記録装置)の概略図が示される。図
1に示されるプリンタ10は、デジタル露光によって感
光材料A(印画紙)を露光して潜像を記録して、プリン
ト(写真)として出力するデジタルフォトプリンタのプ
リンタ(焼付装置)であって、ロール状に巻回された長
尺な感光材料Aを、作成するプリントに応じた所定長に
切断してカットシートとした後に、バックプリントの記
録(裏印字)およびデジタルの走査露光を行い、プロセ
サ(現像装置)Pに供給する装置である。
【0015】なお、本発明の記録材料マガジンは、この
ような感光材料を切断してカットシートとした後に露光
を行うプリンタ以外にも、長尺な感光材料のままで、コ
マパンチの形成、露光、バックプリントの記録等を行
い、次いで現像および乾燥等の所定の現像処理を施した
後に、感光材料をプリント一枚毎に対応して切断するプ
リンタにも利用可能である。あるいは、通常の直接露光
のプリンタにも利用可能である。また、このようなフォ
トプリンタのみならず、熱現像感光材料を用いる画像記
録装置や感光感熱記録材料を用いた記録装置等、長尺な
記録材料を巻回してなる記録材料ロールを使用する装置
であれば、公知の画像記録装置に各種利用可能である。
なお、以下の説明では、これらをまとめて感光材料とも
言う。
【0016】図1に示されるプリンタ10は、感光材料
供給部12と、バックプリントを記録する裏印字手段1
4と、画像記録部16と、振分部18と、カットシート
とした感光材料Aを画像記録部16に搬送する第1搬送
部34および第2搬送部36を有して構成される。な
お、プリンタ10には、図示した部材以外にも、搬送ロ
ーラ等の感光材料Aの搬送手段や搬送ガイド、センサ等
の各種の部材が、必要に応じて配置されている。
【0017】プリンタ10において、感光材料供給部1
2(以下、供給部12とする)は、装填部20および2
2と、引き出しローラ対24および26と、カッタ28
および30とを有して構成される。装填部20および2
2は、長尺な感光材料Aをロール状に巻回してなる感光
材料ロールArを遮光性の筐体に収納したマガジン32
が装填される部位である。装填部20および22に装填
されるマガジン32には、通常、幅(サイズ)、面種
(シルクやマット等)、仕様(厚さやベース種等)等、
互いに種類の異なる感光材料Aを巻回した感光材料ロー
ルArが収納される。ここで、マガジン32は本発明の
記録材料マガジン(以下、マガジンとする)にかかるも
のである。
【0018】図2に、マガジン32の概略図を示す。な
お、図2において、(a)はマガジン32の側面の、
(b)はマガジン32の本体を取り除いた側断面の、
(c)はマガジン32内部の構造を背面(排出口と逆
側)から見た模式図を、それぞれ示す。
【0019】図示例のマガジン32は、基本的に、下部
ケース62、上部ケース64、スプール66、2枚のフ
ランジ68(図2(b)では省略)、および、本発明の
特徴的な部分であるバックテンションローラ対80を有
する。
【0020】感光材料ロールArは、スプール66によ
って軸芯を挿通されると共に、スプール66に挿通され
る貫通孔を有する円盤状のフランジ68および68によ
って端面を挟持されて、感光材料ロールArに巻回され
る感光材料Aの幅(軸芯)方向(以下、幅方向とする)
の位置を規定されて、スプール66に保持される。
【0021】マガジン32には、多数のサイズ(感光材
料Aの幅)の感光材料ロールArが収納される。スプー
ル66および/またはフランジ68には、これらの感光
材料ロールArのサイズに応じて、所定の間隔でフラン
ジ68をスプール66に係合・保持する係合手段が形成
される。この係合手段には特に限定はなく、貫通孔を有
する板材と、これを挿通する円柱体とを位置合わせして
係合・保持する公知の方法が、各種利用可能である。例
えば、感光材料ロールArのサイズに応じた間隔の2本
の溝を、保持する感光材料ロールArのサイズ数に応じ
てスプール66に形成すると共に、フランジ68に、こ
の溝に挿入自在な係合部材を設ける方法、スプール66
に互いに異なる方向のネジを形成すると共に、フランジ
68の貫通孔に、これを螺合するネジを形成し、フラン
ジ68の間に感光材料ロールArを入れ、スプール66
もしくはフランジ68を回転してフランジ68で感光材
料ロールArを挟み込む方法等が例示される。
【0022】なお、後に述べるが、図示例のプリンタ1
0では、副走査搬送される感光材料Aの中心を走査方向
の中心に合わせる、いわゆるセンターを基準とする光ビ
ーム走査露光によって感光材料Aに潜像を記録するの
で、2枚のフランジ68は、その中間点が、感光材料A
の搬送(引き出し)方向と直交する方向の中心(以下、
搬送中心とする)となるように、スプール66に係合・
保持される。
【0023】一方、マガジン本体(遮光性の筐体)は、
一面が開放する筐体である下部ケース62および上部ケ
ース64を組み合わせて構成され、感光材料Aは、マガ
ジン本体の上方角部で排出方向に突出する排出部72の
スリット72aから排出される。下部ケース62および
上部ケース64は、ヒンジ74を介して、互いに回動自
在に係合しており、下部ケース62に対して上部ケース
64を矢印a方向に回動することにより、マガジン32
の内部を開放し、あるいは閉塞する。
【0024】下部ケース62と上部ケース64の互いが
当接する辺のほぼ中央部には、前記スリット72aの延
在方向と一致してスプール66の両端を回転自在に軸支
する支持部76aおよび76bが形成される。また、支
持部76aおよび76bは、上部ケース64の開放によ
ってスプール66の軸支を開放するように構成され、従
って、スプール66(およびフランジ68)は上部ケー
ス64の開放によって、マガジン本体内(支持部76a
および76b)に装着自在にされる。上部ケース64を
開放して、前述のように感光材料ロールArを保持した
スプール66の両端を支持部76aおよび76bに装着
して、感光材料Aの先端を所定位置まで引き出し、上部
ケース64を閉塞することにより、感光材料ロールAr
がマガジン32にセット(収納)される。
【0025】ここで、前述のように、例えば、フォトプ
リンタのマガジンに装填される感光材料ロール径は、そ
の残存量に伴い、最大270mmから最小75mmまで
幅広く変化する。このため、感光材料の残存量の変化に
伴い、感光材料を引き出すのに必要な引き出し力も大き
く異なってしまい、引き出しローラ対24,26のみで
は、感光材料を常に高い送り精度で引き出すことは容易
ではないという問題がある。
【0026】そこで、本発明の記録材料マガジンは、マ
ガジン32内に、感光材料ロールArから引き出された
感光材料Aを、感光材料ロールArの中心から外側に向
かって一定圧力で付勢しつつ挟持するバックテンション
ローラ対を設けたことにより、上記課題を解決したもの
である。
【0027】具体的には、図2に示されるように、バッ
クテンションローラ対80は、外側ローラ82と、内側
ローラ84と、付勢部材86と、振動吸収部材88と、
支持部材90とを有する。外側ローラ82は、上部ケー
ス64内であって、フランジ68の上方で、かつ、排出
部72と反対側の位置に設けられるローラであり、その
両端が上部ケース64内壁の所定位置に軸受82aを介
して回転可能に支持される。内側ローラ84は、下部ケ
ース62内であって、外側ローラ82よりも内側(フラ
ンジ68の中心方向)に、外側ローラ82と対向するよ
うに設けられ、その両端には軸受84aが設けられ、さ
らに、軸受84aが、後述する付勢部材86および振動
吸収部材88、並びに支持部材90を介して支持され
る。このように、外側ローラ82を上部ケース64側
に、内側ローラ84を下部ケース62側に設ける構成と
すれば、感光材料Aのセット時において、上部ケース6
4を開放することにより、極めて簡単な操作で、感光材
料Aをバックテンションローラ対80間に通紙すること
ができるので好ましいが、この構成に特に限定されるも
のではない。
【0028】なお、下部ケース62の内壁であって、軸
受84aの両端と係合する部分には、図2(a)に示さ
れるように、付勢方向の径が軸受84aの径よりも若干
大きくして形成された長孔状のガイド92を設け、内側
ローラ84がわずかに所定の付勢方向に移動可能となる
ように構成される。なお、このようなガイドとしては、
図示例に限定されず、少なくとも内側ローラ84を所定
の付勢方向にわずかに移動可能に案内することができる
ものであればよく、種々の構成が採用可能である。
【0029】この内側ローラ84の両側の軸受84a,
84aには、後述の支持部材90との間に、それぞれ、
付勢部材86および振動吸収部材88が並列して設けら
れる。付勢部材86としては、内側ローラ84を一定圧
力で外側ローラ82方向に付勢することができるもので
あれば公知の種々の付勢部材を用いればよく、特に限定
されないが、例えば、コイルばね等の圧縮ばねが好適に
例示される。振動吸収部材88としては、付勢部材86
に生じた振動を効率良く吸収することができる部材であ
れば公知の種々の振動吸収部材を用いればよく、特に限
定されないが、例えば、オリフィス等のダンパが好適に
例示される。なお、これらのコイルばねおよびオリフィ
スは、別々に取り付けてもよいが、コイルばね内にオリ
フィス等のダンパを一体化して用いるのが小型化できる
ので好ましい。
【0030】従って、このような構成とすることで、付
勢部材86による外側ローラ86方向への付勢力によ
り、外側ローラ86との間で、感光材料ロールArの残
存量によらず、常に一定の圧力で感光材料Aを挟持する
ことができる。従って、引き出しローラ対24,26に
より、常に正確な、一定の送り精度で感光材料Aを引き
出すことが可能となる。また、振動吸収部材88によ
り、付勢部材86に生じた振動を迅速に吸収することが
できるので、付勢部材86の圧縮量の過度な変動を抑制
し、より安定した付勢力を内側ローラ84に付与するこ
とが可能となる。従って、引き出しローラ対24,26
による引き出し開始時における衝撃や、引き出しローラ
対24,26の停止時における衝撃を効率よく吸収しつ
つ、付勢部材86により安定した挟持力を確保すること
ができ、送り精度をより一層向上することができる。
【0031】なお、これら付勢部材86および振動吸収
部材88は、図示例では、両側の軸受84a,84a
に、それぞれ1対ずつ(合計2対)設けられているが、
本発明はこれに限定されず、2対ずつ以上であってもよ
い。また、図示例は、付勢部材86および振動吸収部材
88はそれぞれ同数が並列して設けられているが、付勢
部材86の数を振動吸収部材88よりも多く設けてもよ
いし、あるいはその逆であってもよい。さらには、付勢
部材86に生じうる振動が特に問題とならない程度であ
れば、付勢部材86のみでおよそ一定の圧力を付与でき
ることから、振動吸収部材88は特に有しない構成とし
てもよい。
【0032】また、図示例では、付勢部材86および振
動吸収部材88が内側ローラ84の軸受84aのみに設
けられる構成となっているが、本発明はこれに限定され
ず、少なくとも、結果として内側ローラ84を、付勢部
材86および振動吸収部材88を介して支持するような
構成であればよい。例えば、内側ローラ84の支持部材
90側(フランジ68側)に、その両端が軸受84aに
固定された板材あるいは棒材を設けておき、この板材あ
るいは棒材に付勢部材86および振動吸収部材88を設
ける構成としてもよい。
【0033】このような付勢部材86および振動吸収部
材88は、それらの一端が、支持部材90に固定される
ことにより、支持される。支持部材90は、付勢部材8
6および振動吸収部材88を介して、内側ローラ86を
支持するための棒状の部材であり、その両端が下部ケー
ス62の内壁に固定される。なお、支持部材90の形状
および材質は特に限定されず、ピン等であってもよい
が、支持部材90の設けられる位置は、感光材料Aの引
き出しを妨げないように、フランジ68の外側であっ
て、かつ、引き出された感光材料Aの搬送経路の内側と
なっている。
【0034】本発明に係る記録材料マガジンは、基本構
成は以上の通りであるが、このようなマガジン32内に
おいて、感光材料ロールArから上方に引き出された長
尺状の感光材料Aは、上方に位置するバックテンション
ローラ対80間(外側ローラ82と内側ローラ84との
間)を一定圧力で挟持され、かつ、排出部72のスリッ
ト72a方向に屈折しながら通過し、そのままスリット
72aへ搬送されて、プリンタ10内の引き出しローラ
対24,26に挟持される構成となる。
【0035】なお、図示例のプリンタはセンター基準で
露光を行うので、マガジン32においては、感光材料ロ
ールArは幅方向の中心と搬送中心とを一致させて配置
されたが、本発明は、センター基準で露光を行うプリン
タ以外にも、感光材料Aの端面を基準(いわゆるエッジ
基準)として露光や搬送を行うプリンタにも利用可能で
ある。
【0036】引き出しローラ対24および26は、装填
部20および22に装填されたマガジン32に収納され
る感光材料Aを引き出して搬送する。この搬送は、対応
するカッタ28および30より下流に搬送された感光材
料Aが作成するプリント(記録画像)に応じた長さにな
った時点で停止し、次いで、カッタ28および30が作
動して、感光材料Aを切断して所定長のカットシートと
する。
【0037】装填部22のマガジン32から引き出さ
れ、カッタ30によって所定長に切断された感光材料A
は、多数の搬送ローラ対で構成される第1搬送部34お
よび第2搬送部36によって、他方、装填部20のマガ
ジン32から引き出され、カッタ28によって切断され
た感光材料Aは第2搬送部36によって、共に、上方に
搬送された後に右方向に搬送されて、記録面を上にして
画像記録部16(走査搬送手段42)に搬送される。
【0038】第2搬送部36の途中には、裏印字手段1
4が配置される。裏印字手段14は、感光材料Aの非記
録面(非乳剤面=裏面)に、写真の撮影日、プリント焼
付日、コマ番号、フィルムID番号等の各種の情報、い
わゆるバックプリントを記録(裏印字)するもので、感
光材料Aは、第2搬送部36によって搬送されつつ裏印
字手段14によってバックプリントを記録される。
【0039】また、第2搬送部36の裏印字手段14の
下流の搬送ローラ対36aおよび搬送ローラ対36bの
間は、ループ形成部38となっている。すなわち、第2
搬送部36における感光材料Aの搬送速度は、ループ形
成部38下流の搬送ローラ対36a以降は画像記録部1
6(走査搬送手段42)における走査搬送速度と同速度
で、ループ形成部38上流の搬送ローラ対36b以前は
それより高速に設定されており、第2搬送部36を搬送
される感光材料Aは、ループ形成部38において、上下
流の搬送速度差によって、図中点線で示されるように、
そのサイズに応じたループを形成する。図示例のプリン
タ10においては、これにより、短いパス長で裏印字手
段14と画像記録部16とを分離し、露光時における感
光材料Aの高精度な走査搬送を実現している。
【0040】感光材料Aは、第2搬送部36から画像記
録部16に供給される。画像記録部16(以下、記録部
16とする)は、露光ユニット40および走査搬送手段
42を有して構成されるもので、感光材料Aを副走査方
向に搬送しつつ、光ビームLで走査することにより、感
光材料Aを2次元的に走査露光して潜像を記録する。
【0041】露光ユニット40は、記録画像に応じて変
調し、主走査方向に偏向した3原色の露光に対応する3
種の光ビームを所定の記録位置Xに入射して、主走査方
向の中心と、副走査搬送される感光材料Aの幅方向の中
心とを一致してセンター基準で感光材料Aを走査露光す
る、各光ビームの光源、光ビームの変調手段、ポリゴン
ミラー等の光偏向器、fθレンズ、光路調整用のミラー
等を有して構成される、公知の光ビーム走査装置であ
る。
【0042】一方、走査搬送手段42は、記録位置X
(走査線)を挟んで配置される一対の搬送ローラ対と、
感光材料Aを好適に記録位置Xに保持するための露光ガ
イド(図示省略)とから構成され、感光材料Aを記録位
置Xに保持しつつ、搬送ローラ対によって主走査方向と
直交する副走査方向に感光材料Aを走査搬送する。前述
のように、光ビームLは、主走査方向に偏向されている
ので、感光材料Aは、記録する画像に応じて変調された
光ビームLによって2次元的に走査露光され、潜像が記
録される。
【0043】記録部16によって潜像を記録された感光
材料Aは、下流に配置される振分部18に搬送される。
振分部18は、露光済の感光材料Aを、サイズ等に応じ
て適宜決定されたシーケンスに応じて、感光材料Aを搬
送方向と直交する方向に振り分けて、搬送方向には重な
る複数列として、プロセサPに感光材料Aを供給する搬
送ローラ対44に搬送することにより、プロセサPの処
理能力を向上、例えば、2列であれば約2倍、3列であ
れば約3倍とする。
【0044】図示例の振分部18は、感光材料Aを載置
搬送するベルトコンベア46と、その上に配置される振
分装置48とを有して構成される。振分装置48は、ベ
ルトコンベア46による搬送方向に直交して配列される
2つの吸盤ユニット50を有するものであり、この吸盤
ユニット50は、感光材料Aを吸着保持して持ち上げ、
一方はベルトコンベア46の搬送方向に向かって右斜め
下流方向に搬送して、他方は同左斜め下流方向に搬送し
て、感光材料Aを左右に振り分け、複数列とする。
【0045】振分部18によって搬送された感光材料A
は、下流の搬送ローラ対44によってプロセサPに供給
され、発色現像、漂白定着、水洗等の現像処理を施され
た後、乾燥されて、(仕上り)プリントとして排出され
る。
【0046】以上、本発明の記録材料マガジンについて
詳細に説明したが、本発明は以上の例に限定はされず、
本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良や
変更を行ってもよいのはもちろんである。
【0047】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、長尺な記録材料を巻回してなる記録材料ロール
を収納する記録材料マガジンにおいて、記録材料の残存
量によらず、常に一定の力で記録材料を引き出すことが
できる。従って、本発明の記録材料マガジンを画像記録
装置に使用すれば、記録材料の送りを一定にすることが
でき、高画質かつ高品質な画像記録を行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の記録材料マガジンを利用する画像記
録装置の一例の示す概念図である。
【図2】 本発明の記録材料マガジンの一例の概略図で
あって、(a)は側面図を、(b)はマガジン本体を除
く側面を、(c)は内部の背面を、それぞれ示す。
【符号の説明】
10 プリンタ 12 (感光材料)供給部 14 裏印字手段 16 画像記録部 18 振分部 20,22 装填部 24,26 引き出しローラ対 28,30 カッタ 32 マガジン 34 第1搬送部 36 第2搬送部 40 露光ユニット 42 走査搬送手段 46 ベルトコンベア 48 振分装置 50 吸盤ユニット 62 下部ケース 64 上部ケース 66 スプール 68 フランジ 72 排出口 74 ヒンジ 76a,76b 支持部 80 バックテンションローラ対 82 外側ローラ 84 内側ローラ 86 付勢部材 88 振動吸収部材 90 支持部材 92 ガイド A 感光材料 Ar 感光材料ロール

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】長尺な記録材料を巻回してなる記録材料ロ
    ールを収納する記録材料マガジンであって、 マガジン本体と、 このマガジン本体内に脱着可能に設けられ、前記記録材
    料ロールの軸芯を挿通して、この記録材料ロールを所定
    位置に回転可能に支持するスプールと、 前記マガジン本体内に設けられ、前記記録材料ロールか
    ら引き出された前記記録材料を、前記記録材料ロールの
    中心から外側に向かって一定圧力で付勢しつつ挟持する
    バックテンションローラ対とを有することを特徴とする
    記録材料マガジン。
  2. 【請求項2】前記バックテンションローラ対は、所定位
    置に設けられる外側ローラと、この外側ローラよりも前
    記記録材料ロール側に、かつ、前記外側ローラと対向し
    て設けられる内側ローラと、この内側ローラに並列して
    設けられ、前記内側ローラを支持する付勢部材および振
    動吸収部材とを有する請求項1に記載の記録材料マガジ
    ン。
  3. 【請求項3】前記マガジン本体は、下部ケースと、この
    下部ケースと開閉可能に係合する上部ケースとから構成
    され、 前記内側ローラが前記下部ケースに設けられ、前記外側
    ローラが前記上部ケースに設けられた請求項2に記載の
    記録材料マガジン。
JP33676897A 1997-12-08 1997-12-08 記録材料マガジン Withdrawn JPH11165925A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6615363B1 (en) 1999-03-19 2003-09-02 Hitachi Maxell, Ltd. Optical disk and method of recording on the same

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