JPH11162600A - Icソケット - Google Patents

Icソケット

Info

Publication number
JPH11162600A
JPH11162600A JP9330672A JP33067297A JPH11162600A JP H11162600 A JPH11162600 A JP H11162600A JP 9330672 A JP9330672 A JP 9330672A JP 33067297 A JP33067297 A JP 33067297A JP H11162600 A JPH11162600 A JP H11162600A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
contact
contact piece
terminal
displaced
package
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP9330672A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3076782B2 (ja
Inventor
Tetsuo Takeyama
哲夫 武山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaichi Electronics Co Ltd
Original Assignee
Yamaichi Electronics Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamaichi Electronics Co Ltd filed Critical Yamaichi Electronics Co Ltd
Priority to JP09330672A priority Critical patent/JP3076782B2/ja
Priority to US09/186,631 priority patent/US6109944A/en
Priority to DE19855185A priority patent/DE19855185A1/de
Publication of JPH11162600A publication Critical patent/JPH11162600A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3076782B2 publication Critical patent/JP3076782B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R13/00Details of coupling devices of the kinds covered by groups H01R12/70 or H01R24/00 - H01R33/00
    • H01R13/02Contact members
    • H01R13/193Means for increasing contact pressure at the end of engagement of coupling part, e.g. zero insertion force or no friction
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K7/00Constructional details common to different types of electric apparatus
    • H05K7/02Arrangements of circuit components or wiring on supporting structure
    • H05K7/10Plug-in assemblages of components, e.g. IC sockets
    • H05K7/1015Plug-in assemblages of components, e.g. IC sockets having exterior leads
    • H05K7/1023Plug-in assemblages of components, e.g. IC sockets having exterior leads co-operating by abutting, e.g. flat pack

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】二点接触の信頼性を向上させ、併せてコンタク
ト及びソケットの小形化を達成し、更には端子の上下面
に対するワイピング作用を確保する。 【解決手段】ソケット本体1に設けたICパッケージ収
容部2にICパッケージ4を収容し、ICパッケージ収
容部2に沿って列配置されたコンタクト3を備え、コン
タクト3をICパッケージの端子5に接触する前方変位
位置と、同接触を解除する後方変位位置とに弾性変位さ
せるようにしたICソケットである。そしてコンタクト
3は前方変位と後方変位を惹起させるための共通の第1
ばね部13に支持された上部接片14と下部接片15を
有する。上部接片14と下部接片15はその少なくとも
一方を第2のばね部により上下に弾性変位可能にし、上
部接片14と下部接片15は共通の第1ばね部13を介
しての前方変位時に上部接片14と下部接片15間に端
子5を第2ばね部によって加圧挟持する接触構造とし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はコンタクトを前方変
位してICパッケージの端子との接触状態を形成し、後
方変位して同端子との接触解除状態を形成するICソケ
ット、殊に端子とコンタクトの接触構造に関する。
【0002】
【従来の技術】特公平3−24035号公報において
は、コンタクトの基部から並行して立上げられた一対の
挟持片を具備させ、各挟持片を固有のばね部を介して前
方と後方へ弾性変位可能としている。そして、この一対
の挟持片でICパッケージの端子の上下面を挟持し二点
接触構造のICソケットを構成しており、この時対向せ
る内側の挟持片は対向方向へ弾力を蓄えた状態で固定し
て端子の下面に当接させ、外側の挟持片のみをコンタク
ト開閉部材(解除体)の上下動により前方と後方へ弾性
変位させ、前方変位時にIC端子の上面に加圧接触さ
せ、上記内側の挟持片との間で上記二点接触構造を形成
している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、上記二点
接触構造においては、信号が内側挟持片のばね部と外側
挟持片のばね部を通し流れる構造のため、各ばね部の線
路長と断面積を同等にすることが望ましいにも拘らず、
実際には外側挟持片を形成するばね部によって接触と接
触解除の為の変位成分を確保する必要上、両線路長を同
等にする設計仕様は困難である。
【0004】即ち、上記先行例の第5図に示すように、
外側挟持片に湾曲ばね部を設ける等し、ばね長を充分に
確保する必要があり、自ずと内側挟持片の線路長と外側
挟持片の線路長に顕著な差が出る。この結果、電気信号
は短い線路長(ばね長)の内側挟持片に流れ易い傾向と
なり、二点接触構造の効果を減殺する。
【0005】反対に上記先行例の第3図に示す如く内外
側挟持片の線路長を同等にすると、外側挟持片を支持す
るばね部の長さが充分に確保できず、上下運動を伴なう
前後への変位を惹起させるための解除体の操作力が過大
となり、繰り返し変位により永久変形を生じさせる問題
点を有している。
【0006】更に述べれば、先行例を基礎にするUSP
4691975号のFIG3、4等に示す如く、内側挟
持片と外側挟持片の双方に湾曲形のばね部を具備させた
場合には、線路長を同等にできるが、湾曲ばね部が重畳
するのでコンタクト及びソケットが大型になる欠点を新
たに派生する。
【0007】更に上記先行例ではIC端子に対するコン
タクトのワイピング作用が期待できず、ましてやIC端
子の上下面のワイピングは不能である。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点を解
決し、IC端子の上下面を挟持し二点接触する一対の接
片を、一本の共通のばね部によって前後へ変位させる基
本構成を採用して、ばね部による線路長を可及的に均一
にし二点接触の信頼性を向上させ、併せてコンタクト及
びソケットの小形化に寄与し、更には端子の上下面又は
片面に対するワイピング作用を確保し易い構造を実現し
たものである。
【0009】その手段として、上記ICソケットにおけ
るコンタクトは上記前方変位と後方変位を惹起させるた
めの共通の第1ばね部に支持された上部接片と下部接片
を有し、上部接片と下部接片の少なくとも一方を第2の
ばね部により上下に弾性変位可能にする。
【0010】そして該上部接片と下部接片は上記共通の
第1ばね部を介しての前方変位時に上部接片と下部接片
を上記第2ばね部に抗し拡開して両接片間に上記端子を
加圧挟持する接触構造とした。
【0011】上記上下接片の双方又は一方を上下に弾性
変位せしめる手段としてカム部材を具備させることがで
きる。一例としてこのカム部材は上記コンタクトの後方
変位時に上記上部接片と下部接片の双方を上下に弾性変
位させるか、又は上記上部接片のみを上方変位させ両接
片の拡開状態を形成する。
【0012】同様にこのカム部材はコンタクトの前方変
位時に上記上部接片と下部接片の双方を上下に弾性変位
させるか、又は上部接片のみを下方変位せしめて両接片
の閉鎖状態を形成しIC端子を挟持せしめる。
【0013】又は逆に上記コンタクトの後方変位時に上
記下部接片のみを下方変位させると共に、同コンタクト
の前方変位時に下部接片のみを上方変位せしめるカム部
材を備える。
【0014】上記下部接片の先端に上記上部接片の先端
より突出して上記IC端子の下面を支持する端子支持部
を設ける。この端子支持部はICパッケージの搭載時に
IC端子の下面を支持するか、又はICパッケージを搭
載した後、コンタクトが前方変位した時に上部接片より
先行してIC端子の下面を支持する。
【0015】上記上部接片と下部接片の双方又は一方は
上記共通の第1ばね部によって前方変位した時にIC端
子の上面と下面の双方又は一方の表面を摺動しワイピン
グ作用を発揮する。
【0016】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施例を図1乃至図
8に基いて詳述する。
【0017】図1や図8に示すように、ソケット本体1
は上面側中央部にIC収容部2を有し、該IC収容部2
の対向する二辺又は四辺に沿い列配置された多数のコン
タクト3を有する。
【0018】このコンタクト3は前方と後方へ弾性変位
可能であり、前方変位時にICパッケージ4の端子5と
加圧接触し、後方変位時に同端子5との接触を解除す
る。このコンタクト3を前方と後方へ変位させるための
操作手段として、ソケット本体1の上部に配置されたコ
ンタクト開閉部材6を有する。このコンタクト開閉部材
6は枠形を呈し、IC収容部2の上位に対向して開口せ
る中央開口7を有し、ICパッケージ4はこの中央開口
7を通しIC収容部2に収容され、コンタクト3の前記
接触と解除がなされる。
【0019】又コンタクト開閉部材6はその枠壁に垂設
された縦ガイド部8をソケット本体1の外側面に設けた
縦ガイド部8′に滑合させ、上下動を案内している。
【0020】このコンタクト開閉部材6の枠壁にはコン
タクト3の列に対応して配置されたコンタクト開閉用の
カム部9を設け、この開閉部材6の下降操作によりカム
部9を上記コンタクト3に作用させて、同コンタクト3
を列毎に後方へ弾性変位させて上記端子5との接触解除
状態を形成し、同開閉部材6の上昇時に上記コンタクト
3を列毎に前方へ弾性変位させて上記端子5との加圧挟
持状態を形成する。
【0021】このコンタクト開閉部材6は同開閉部材6
を上方へ付勢する復帰用のばねにて支持して上昇せしめ
るか、又はコンタクト3が後方変位時に弾力を蓄えてそ
の復元力で前方変位させるようにし、この前方変位力で
上記コンタクト開閉部材6を上昇せしめる。
【0022】又上記コンタクト開閉部材6に設けたカム
部9をコンタクト3に作用させる手段として、図7に示
すように、ソケット本体1にコンタクト開閉レバー10
に代表される運動伝達部材を軸11を支点として回動可
能に設け、このレバー10をコンタクトの各列毎に各列
に沿い横設して各列のコンタクト3と係合させ、コンタ
クト開閉部材6が下降しカム部9がコンタクト開閉レバ
ー10の端部に形成した受圧部12を押圧した時に、同
レバー10をカム部9の案内により一方向へ回動し各列
のコンタクト3を後記する第1ばね部13の弾力に抗し
後方変位させる。又コンタクト開閉部材6への押下げ操
作力を解除すると、コンタクト3の第1ばね部13によ
る前方への復元力にてレバー10を他方向へ回動させつ
つカム部9を介して同開閉部材6を上昇せしめる。
【0023】即ち、図7は開閉レバー10の如き、コン
タクト開閉部材6の上下運動をコンタクト3の前後運動
に変換する運動伝達部材を介してコンタクト3を弾性変
位させる例を示している。
【0024】他方図1等に示すように、上記コンタクト
開閉部材6のカム部9をコンタクト3の上端又は中間部
に一体に打抜き形成した受圧部12に直接作用させ、コ
ンタクト3の前後への変位を惹起せしめることができ
る。
【0025】上記コンタクト開閉部材6を設けずに、ロ
ボットの作動端に設けた治具をコンタクト3の受圧部1
2又はレバー10の受圧部12に作用させ上記コンタク
ト3の前後方向への弾性変位を惹起させても良い。
【0026】上記コンタクト3は上記一本の共通の第1
ばね部13によって支持された上部接片14と下部接片
15を有し、コンタクト3はこの第1ばね部13の下端
に剛性の基部23を有し、この基部23から内側方へ圧
入爪24を突設し、この圧入爪24をソケット本体1、
例えば後記する端子支持台19の側面に開口せる圧入孔
26に圧入しコンタクト全体をソケット本体に固定す
る。又上記基部23から下方へ向け雄端子25を突設
し、配線回路基板等との接続に供する。
【0027】上記下部接片15の先端に上記上部接片1
4の先端より突出して上記端子5の下面を支持する端子
支持部21を設ける。この端子支持部21はICパッケ
ージ4の搭載時に端子5の下面を支持するか、又はIC
パッケージ4を搭載した後、コンタクト3が前方変位し
た時に上部接片14より先行して端子5の下面を支持す
る。
【0028】上記第1ばね部13は主として上部接片1
4と下部接片15の前方変位と後方変位を生起させるた
めのばね要素である。
【0029】上記第1ばね部13は図2Aに実線示する
ように、前方へ膨出する湾曲形ばねにて形成するか、又
は点線示するように略縦直線状ばねにて形成する。後記
するように、上部接片14と下部接片15の双方又は一
方を上下に弾性変位可能にして、この上下接片に上下動
成分を具備させた構成を付加することによって上記第1
ばね部13を略縦直線状にすることができる。
【0030】上記第1ばね部13の上端に上記上部接片
14と下部接片15の双方を連設するか、又は第1ばね
部13の上端に上部接片14を設けると共に下部接片1
5を第1ばね部13の上端付近に設けて上部接片14と
下部接片15間に第1ばね部13の一部が介在するよう
に構成できる。
【0031】又本発明は第1ばね部13の上端に剛性の
連結部を設け、この剛性の連結部の上端に上記上下接片
14,15を連設する場合を含む。
【0032】上記上部接片14と下部接片15は前方へ
向け互いに上下に対向し延出させ、各接片14,15の
遊離端(前端)の内面に接点部16,17を形成する。
この接点部16,17は各接片14,15の内面から対
向方向へ突出する突起によって形成しても良い。この接
点部16,17は上下接片14,15の弾力により常に
当接した状態に置かれ、上下接片14,15は弾力を蓄
えた状態に置かれる。
【0033】図1、図2に示すように、上記上部接片1
4と下部接片15の双方をばね性を有する片持ちアーム
(これを第2ばね部と称する)にて形成し、両接片1
4,15の上下方向への弾性変位(両接片の開閉)を可
能とする。この場合、両接片14,15の略全長を上記
の如くばね性を有する比較的細い片持ちアームで形成す
る。又は両接片14,15を剛性を有する片持ちアーム
で形成し該アームの基部をばね性を有する連結片(これ
を第2ばね部と称する)で支持し、上下方向への弾性変
位を可能にする。
【0034】又他例として図3、図4に示すように上部
接片14のみをばね性を有する片持ちアーム(第2ばね
部)にて形成するか、又は上部接片14を剛性を有する
片持ちアームにて形成しその基部をばね性を有する連結
片(第2ばね部)で支持し、上下方向への弾性変位を可
能とする。この連結片は上部接片14と第1ばね部13
間に設けられる。
【0035】更に他例として図5、図6に示すように下
部接片15のみをばね性を有する片持ちアーム(第2ば
ね部)にて形成するか、又は下部接片15を剛性を有す
る片持ちアームにて形成しその基部をばね性を有する連
結片(第2ばね部)で支持し、上下方向への弾性変位を
可能とする。この連結片は下部接片15と第1ばね部1
3間に設けられる。
【0036】前記の通り、上記上下接片14,15は共
通の一本の第1ばね部13に前後方向へ弾性変位可能に
支持されており、第1ばね部13をその弾性に抗し撓ま
せることによって同期的に後方へ変位され、逆にこの共
通の第1ばね部13の復元力によって同期的に前方へ変
位され、この前方への変位時に、上下接片14,15の
双方又は少なくとも一方の上下方向への弾性変位を伴な
いつつ、ICパッケージ4の端子5を挟持し、その上下
面に接点部16,17を以って加圧接触する。接点部1
6,17は第1ばね部13の弾力によって前方変位する
時に端子5の上下面を挟持しつつ摺動し、ワイピング作
用を発揮する。
【0037】上記上下接片14,15の双方又は一方を
上下に弾性変位させるための手段として、図2、図4、
図6に示すように、カム部材18を用いることができ
る。このカム部材18は例えば上部接片14と下部接片
15間に介在し、接点部16,17に近接して配置す
る。接点部16,17はこのカム部材18の前端から外
れた位置において閉合状態に置かれ、待機状態を形成し
ている。
【0038】又は図1、図3、図5に示すようにカム部
材18を用いずに、上下接片14,15の端部を端子5
の端部によって強制的に開きながら、上下接片14,1
5間に端子5を挟持させることができる。
【0039】次に本発明における構成を図1、図2に基
いて更に詳述する。図1、図2は上下接片14,15の
双方を上下に弾性変位可能にした場合を動作順に示し、
図2は上下接片14,15の開閉(上下変位)をカム部
材18によって行なう実施例を示し、図1はこのカム部
材18を用いない実施例を示す。
【0040】図1Aに示すように、上下接片14,15
は第1ばね部13の復元力で前方変位した状態に置かれ
待機状態を形成している。
【0041】次に図1Bに示すように、コンタクト開閉
部材6を下降操作してコンタクト3を後方変位させIC
収容部2を開放する。
【0042】即ち、第1ばね部13をその弾性に抗し後
方へ撓ませ、これによってこの第1ばね部13に支持さ
れた上下接片14,15を後方へ同期変位させ、IC収
容部2を開放する。
【0043】次に図1Cに示すように、上記IC収容部
2に中央開口7を通してICパッケージ4を収容する。
【0044】IC収容部2の底部にはIC支持台19が
設けられており、このIC支持台19の上面にICパッ
ケージ4の下面を支持するか、又は図示のように下部接
片15に設けた端子支持部21に端子5を載置する。I
C支持台19の対向する二辺又は四辺には位置決め用の
突条20を設け、この位置決め用の突条20にてICパ
ッケージ4の側面を規制する。ICパッケージ4の側面
から突出した端子5はこの位置決め用突条20を乗り超
えて端子先端部を外側方へ突出する。
【0045】次に図1Dに示すように、コンタクト開閉
部材6へ与えていた押下力を解除すると、コンタクト3
は第1ばね13の復元力によって開閉部材6を押し上げ
つつ前方へ弾性変位する。
【0046】この前方への弾性変位によって上部接片1
4の先端と下部接片15の先端間に端子5の先端が突き
当たり、引き続きコンタクト3が前方へ弾性変位すると
上下接片14、15を端子5によって強制的に開きなが
ら、上下接片14,15間に端子5を介入し加圧挟持状
態を形成する。
【0047】この時図1D′に示すように、上下接片1
4,15は接点部16,17間に端子5の上下面を加圧
挟持しつつ、この接点部16,17が端子先端から基部
へ向け摺動し、ワイピング作用を発揮する。
【0048】図1CにおいてはICパッケージ4の端子
5を下部接片15の先端に設けた端子支持部21に載置
した時に、IC支持台19の上面とICパッケージ4と
の間に間隙22を形成し、ICパッケージ4をIC支持
台19に対し浮かし支持している。
【0049】そして図1Dに示すように、上下接片1
4,15間に端子5を加圧挟持した時に、上下接片1
4,15が前方斜め下方向へ回動することによって端子
5を上下接片14,15でホールドしつつ上部接片14
が端子5を下方へ押圧してICパッケージ4を下降し支
持台19の上面に支持せしめる。これによって上記ワイ
ピング作用が一層助長できる。
【0050】又図1Dの状態から開閉部材6を下降操作
するとコンタクト3は後方変位しこれによって上下接片
14,15が端子5の上下面を摺動しながら後方変位し
再び端子5の上下面をワイピングする。又コンタクト3
の後方変位によりIC端子5との接触を解除すると共
に、IC収容部2を開放し、ICパッケージ4を摘出で
きる。
【0051】次に図2に基いてカム部材18を用いた例
について説明する。
【0052】図2Aに示すように、上下接片14,15
は第1ばね部13の復元力で前方変位した状態に置かれ
待機状態を形成している。
【0053】次に図2Bに示すように、コンタクト開閉
部材6を下降操作してコンタクト3を後方変位させIC
収容部2を開放する。
【0054】即ち、第1ばね部13をその弾性に抗し後
方へ撓ませ、これによってこの第1ばね部13に支持さ
れた上下接片14,15を後方へ同期変位させ、IC収
容部2を開放する。上部接片14と下部接片15間には
その接点部16,17に近接してカム部材18を設け
る。
【0055】このカム部材18はコンタクト3の列に沿
って延在するようにソケット本体1と一体に設け、上記
の如く上下接片14,15間に介在せしめる。
【0056】例えば図2A′に示すように、IC支持台
19には各コンタクト3の上下接片14,15と対向す
る部位に上下接片14,15を受け入れる接片規制溝2
8を有するカム部材18を設け、この接片規制溝28内
に上下接片14,15を受け入れると共に、同溝内底面
に下記のカム面27を形成して上下接片14,15の開
閉を行なうようにする。
【0057】図2B′に示すように、このカム部材18
の上面と下面には後方へ向け拡大する、即ち前方へ向け
縮小する一対の傾斜カム面27が設けられ、上記コンタ
クト3が上下接片14,15を伴って後方変位する時
に、上下接片14,15の接点部16,17がこの各傾
斜カム面27に案内されて上部接片14は上方へ、下部
接片15は下方へ夫々弾性変位し開放状態となる。
【0058】上記上下接片14,15はカム部材18の
前端から外れた位置において閉鎖状態に置かれ、この閉
鎖状態から接点部16,17がコンタクト3の後方変位
により傾斜カム面27に乗りあげて上記開放状態が形成
される。
【0059】次に図2Cに示すように、上記IC収容部
2に中央開口7を通してICパッケージ4を収容する。
【0060】前記の通り、IC収容部2の底部にはIC
支持台19が設けられており、このIC支持台19の上
面にICパッケージ4の下面を支持するか、又は図示の
ように下部接片15に設けた端子支持部21に端子5を
載置する。IC支持台19の対向する二辺又は四辺には
位置決め用の突条20を設け、この位置決め用の突条2
0にてICパッケージ4の側面を規制する。ICパッケ
ージ4の側面から突出した端子5はこの位置決め用突条
20を乗り超えて端子先端部を外側方へ突出する。
【0061】次に図2Dに示すように、コンタクト開閉
部材6へ与えていた押下力を解除すると、コンタクト3
は第1ばね部13の復元力によって開閉部材6を押し上
げつつ前方へ弾性変位する。
【0062】この前方への弾性変位によって上下接片1
4,15の接点部16,17が上記カム部材18の傾斜
カム面上を前方へ向け摺動し上部接片14は下方へ、下
部接片15は上方へ夫々の復元力で弾性変位し、カム部
材18の先端から外れた位置において端子5の先端部上
下面を挟持するに至る。
【0063】引き続きコンタクト3が前方へ弾性変位す
ると、図2E、図1D′に示すように、上下接片14,
15は接点部16,17間に端子5の上下面を加圧挟持
しつつ、この接点部16,17が端子先端から基部へ向
け摺動し、ワイピング作用を発揮する。
【0064】前記と同様、図2Cの状態において、IC
パッケージ4の端子5を下部接片15の先端に設けた端
子支持部21に載置することができ、この時にIC支持
台19の上面とICパッケージ4との間に間隙22を形
成し、ICパッケージ4をIC支持台19に対し浮かし
支持し、そして図2Dに示すように、上下接片14,1
5間に端子5を加圧挟持した時に、上下接片14,15
が前方斜め下方向へ回動することによって端子5を上下
接片14,15でホールドしつつ上部接片14が端子5
を下方へ押圧してICパッケージ4を下降し支持台19
の上面に支持せしめることができる。これによって上記
ワイピング作用が一層助長できる。
【0065】又図2Eの状態から開閉部材6を下降操作
するとコンタクト3は後方変位しこれによって上下接片
14,15が端子5の上下面を摺動しながら後方変位し
再び端子5の上下面をワイピングする。又コンタクト3
の後方変位によりIC端子5との接触を解除すると共
に、IC収容部2を開放し、ICパッケージ4を摘出で
きる。
【0066】次に本発明の他の実施形態例を図3、図4
に基いて更に詳述する。図3、図4は上部接片14を上
下に弾性変位可能にした場合を動作順に示し、図4は上
部接片14の上下変位をカム部材18によって行なう例
を示し、図3はこのカム部材18を用いない例を示す。
【0067】前記のように、上下接片14,15は第1
ばね部13の復元力で前方変位した状態に置かれ待機状
態を形成している。この状態から図3Aに示すように、
コンタクト開閉部材6を下降操作してコンタクト3を後
方変位させIC収容部2を開放する。
【0068】即ち、第1ばね部13をその弾性に抗し後
方へ撓ませ、これによってこの第1ばね部13に支持さ
れた上下接片14,15を後方へ同期変位させ、IC収
容部2を開放し、上記IC収容部2に中央開口7を通し
てICパッケージ4を収容する。
【0069】この収容時に、前記の通りIC支持台19
の上面にICパッケージ4の下面を支持するか、又は図
示のように下部接片15に設けた端子支持部21に端子
5を載置する。IC支持台19の対向する二辺又は四辺
には位置決め用の突条20を設け、この位置決め用の突
条20にてICパッケージ4の側面を規制する。ICパ
ッケージ4の側面から突出した端子5はこの位置決め用
突条20を乗り超えて端子先端部を外側方へ突出する。
【0070】次に図3Bに示すように、コンタクト開閉
部材6へ与えていた押下力を解除すると、コンタクト3
は第1ばね部13の復元力によって開閉部材6を押し上
げつつ前方へ弾性変位する。
【0071】この前方への弾性変位によって上部接片1
4の先端と下部接片15の先端間に端子5の先端が突き
当たり、引き続きコンタクト3が前方へ弾性変位すると
端子5により上部接片14を上方へ強制的に弾性変位さ
せて上下接片14,15を拡開しながら、上下接片1
4,15間に端子5を介入し上部接片の下方復元力によ
って加圧挟持状態を形成する。
【0072】この時図3Bに示すように、上下接片1
4,15は接点部16,17間に端子5の上下面を加圧
挟持しつつ、この接点部16,17が端子先端から基部
へ向け摺動し、ワイピング作用を発揮する。
【0073】図3AにおいてはICパッケージ4の端子
5を下部接片15の先端に設けた端子支持部21に載置
した時に、IC支持台19の上面とICパッケージ4と
の間に間隙22を形成し、ICパッケージ4をIC支持
第19に対し浮かし支持している。
【0074】そして図3Bに示すように、上下接片1
4,15間に端子5を加圧挟持した時に、上下接片1
4,15が前方斜め下方向へ回動することによって、上
下接片14,15が端子5をフォールドしつつ上部接片
14が端子5を下方へ押圧してICパッケージ4を下降
し支持台19の上面に支持せしめる。これによって上記
ワイピング作用が一層助長できる。
【0075】又図3Bの状態から開閉部材6を下降操作
するとコンタクト3は後方変位しこれによって上下接片
14,15が端子5の上下面を摺動しながら後方変位し
再び端子5の上下面をワイピングする。又コンタクト3
の後方変位によりIC端子5との接触を解除すると共
に、IC収容部2を開放し、ICパッケージ4を摘出で
きる。
【0076】図3の実施形態例においては上部接片14
を上下に弾性変位可能な接片構造にし、下部接片15は
剛性を有する接片構造にし、上部接片14のみを上下に
弾性変位させることにより端子5の加圧挟持と解除を行
なっている。
【0077】次に図4に基いてカム部材18を用い、図
3における上部接片14を上下に弾性変位させる例につ
いて説明する。
【0078】前記のように上下接片14,15は第1ば
ね部13の復元力で前方変位した状態に置かれ且つ上下
接片14,15は閉じ合わされて弾力を蓄えた状態に置
かれて待機状態を形成している。
【0079】この待機状態から図4Aに示すように、コ
ンタクト開閉部材6を下降操作してコンタクト3を後方
変位させIC収容部2を開放する。
【0080】即ち、第1ばね部13をその弾性に抗し後
方へ撓ませ、これによってこの第1ばね部13に支持さ
れた上下接片14,15を後方へ同期変位させ、IC収
容部2を開放する。
【0081】前記のように上部接片14と下部接片15
間にはその接点部16,17に近接してカム部材18を
設ける。このカム部材18はコンタクト3の列毎に同列
に沿って延在するようにソケット本体1と一体に設け、
上記の如く上下接片14,15間に介在せしめる。
【0082】例えば図2A′に示すように、IC支持台
19には各コンタクト3の上下接片14,15と対向す
る部位に上下接片14,15を受け入れる接片規制溝2
8を有するカム部材18を設け、この接片規制溝28内
に上下接片14,15を受け入れると共に、同溝内底面
に下記のカム面27を形成して上下接片14,15の開
閉を行なうようにする。
【0083】このカム部材18の上面には後方へ向け上
り傾斜となる、即ち前方へ向け下り傾斜となる傾斜カム
面27が設けられ、上記コンタクト3が上下接片14,
15を伴って後方変位する時に、上部接片14の接点部
16がこの傾斜カム面27に案内されて上部接片14は
上方へ弾性変位し接片14と15間が開放状態となる。
【0084】上記上下接片14,15はカム部材18の
前端から外れた位置において閉鎖状態に置かれ、この閉
鎖状態から接点部16がコンタクト3の後方変位により
傾斜カム面27に乗りあげて上記開放状態が形成され
る。
【0085】次に図4Aに示すように、上記IC収容部
2に中央開口7を通してICパッケージ4を収容する。
【0086】前記の通り、IC収容部2の底部にはIC
支持台19が設けられており、このIC支持台19の上
面にICパッケージ4の下面を支持するか、又は図示の
ように下部接片15に設けた端子支持部21に端子5を
載置する。IC支持台19の対向する二辺又は四辺には
位置決め用の突条20を設け、この位置決め用の突条2
0にてICパッケージ4の側面を規制する。ICパッケ
ージ4の側面から突出した端子5はこの位置決め用突条
20を乗り超えて端子先端部を外側方へ突出する。
【0087】次に図4Bに示すように、コンタクト開閉
部材6へ与えていた押下力を解除すると、コンタクト3
は第1ばね部13の復元力によって上下接片14,15
を伴ない開閉部材6を押し上げつつ前方へ弾性変位す
る。
【0088】この前方への弾性変位によって上部接片1
4の接点部16が上記カム部材18の傾斜カム面27上
を前方へ向け摺動し上部接片14はその復元力で下方へ
弾性変位し、カム部材18の先端から外れた位置におい
て端子5の先端部上下面を上下接片14,15の接点部
16,17間に挟持するに至る。
【0089】引き続きコンタクト3が前方へ弾性変位す
ると、図1D′に示すように、上下接片14,15は接
点部16,17間に端子5の上下面を加圧挟持しつつ、
この接点部16,17が端子先端から基部へ向け摺動
し、ワイピング作用を発揮する。
【0090】図4AにおいてはICパッケージ4の端子
5を下部接片15の先端に設けた端子支持部21に載置
した時に、IC支持台19の上面とICパッケージ4と
の間に間隙22を形成し、ICパッケージ4をIC支持
台19に対し浮かし支持している。
【0091】そして図4Bに示すように、上下接片1
4,15間に端子5を加圧挟持した時に、上下接片1
4,15が前方斜め下方向へ回動することによって端子
5を上下接片14,15でホールドしつつ上部接片14
が端子5を下方へ押圧してICパッケージ4を下降し支
持台19の上面に支持せしめる。これによって上記ワイ
ピング作用が一層助長できる。
【0092】又図4Bの状態から開閉部材6を下降操作
するとコンタクト3は後方変位しこれによって上下接片
14,15が端子5の上下面を摺動しながら後方変位し
再び端子5の上下面をワイピングする。又コンタクト3
の後方変位によりIC端子5との接触を解除すると共
に、IC収容部2を開放し、ICパッケージ4を摘出で
きる。
【0093】次に本発明の他の実施形態例を図5、図6
に基いて更に詳述する。図5、図6は下部接片15を上
下に弾性変位可能にした場合を動作順に示し、図6は上
部接片14の上下変位をカム部材18によって行なう例
を示し、図5はこのカム部材18を用いない例を示す。
【0094】前記のように、上下接片14,15は第1
ばね部13の復元力で前方変位した状態に置かれ待機状
態を形成している。この状態から図5Aに示すように、
コンタクト開閉部材6を下降操作してコンタクト3を後
方変位させIC収容部2を開放する。
【0095】即ち、第1ばね部13をその弾性に抗し後
方へ撓ませ、これによってこの第1ばね部13に支持さ
れた上下接片14,15を後方へ同期変位させ、IC収
容部2を開放し、上記IC収容部2に中央開口7を通し
てICパッケージ4を収容する。
【0096】この収容時に、前記の通りIC支持台19
の上面にICパッケージ4の下面を支持するか、又は図
示のように下部接片15に設けた端子支持部21に端子
5を載置する。IC支持台19の対向する二辺又は四辺
には位置決め用の突条20を設け、この位置決め用の突
条20にてICパッケージ4の側面を規制する。ICパ
ッケージ4の側面から突出した端子5はこの位置決め用
突条20を乗り超えて端子先端部を外側方へ突出する。
【0097】次に図5Bに示すように、コンタクト開閉
部材6へ与えていた押下力を解除すると、コンタクト3
は第1ばね部13の復元力によって開閉部材6を押し上
げつつ前方へ弾性変位する。
【0098】この前方への弾性変位によって上部接片1
4の先端と下部接片15の先端間に端子5の先端が突き
当たり、引き続きコンタクト3が前方へ弾性変位すると
端子5により下部接片15を下方へ強制的に弾性変位さ
せて上下接片14,15を拡開しながら、上下接片1
4,15間に端子5を介入し下部接片15の上方復元力
によって加圧挟持状態を形成する。
【0099】この時図5Bに示すように、上下接片1
4,15は接点部16,17間に端子5の上下面を加圧
挟持しつつ、この接点部16,17が端子先端から基部
へ向け摺動し、ワイピング作用を発揮する。
【0100】図5AにおいてはICパッケージ4の端子
5を下部接片15の先端に設けた端子支持部21に載置
した時に、IC支持台19の上面とICパッケージ4と
の間に間隙22を形成し、ICパッケージ4をIC支持
台19に対し浮かし支持している。
【0101】そして図5Bに示すように、上下接片1
4,15間に端子5を加圧挟持した時に、上下接片1
4,15が前方斜め下方向へ回動することによって、上
下接片14,15が端子5をホールドしつつ上部接片1
4が端子5を下方へ押圧してICパッケージ4を下降し
支持台19の上面に支持せしめる。これによって上記ワ
イピング作用が一層助長できる。
【0102】又図5Bの状態から開閉部材6を下降操作
するとコンタクト3は後方変位しこれによって上下接片
14,15が端子5の上下面を摺動しながら後方変位し
再び端子5の上下面をワイピングする。又コンタクト3
の後方変位によりIC端子5との接触を解除すると共
に、IC収容部2を開放し、ICパッケージ4を摘出で
きる。
【0103】図5の実施形態例においては下部接片15
を上下に弾性変位可能な接片構造にし、上部接片14は
剛性を有する接片構造にし、下部接片15のみを上下に
弾性変位させることにより端子5の加圧挟持と解除を行
なっている。
【0104】次に図6に基いてカム部材18を用い、図
5における下部接片15を上下に弾性変位させる例につ
いて説明する。
【0105】前記のように上下接片14,15は第1ば
ね部13の復元力で前方変位した状態に置かれ且つ上下
接片14,15は閉じ合わされて弾力を蓄えた状態に置
かれて待機状態を形成している。
【0106】この待機状態から図6Aに示すように、コ
ンタクト開閉部材6を下降操作してコンタクト3を後方
変位させIC収容部2を開放する。
【0107】即ち、第1ばね部13をその弾性に抗し後
方へ撓ませ、これによってこの第1ばね部13に支持さ
れた上下接片14,15を後方へ同期変位させ、IC収
容部2を開放する。
【0108】前記のように上部接片14と下部接片15
間にはその接点部16,17に近接してカム部材18を
設ける。このカム部材18はコンタクト3の列毎に該列
に沿って延在するようにソケット本体1と一体に設け、
上記の如く上下接片14,15間に介在せしめる。
【0109】例えば図2A′に示すように、IC支持台
19には各コンタクト3の上下接片14,15と対向す
る部位に上下接片14,15を受け入れる接片規制溝2
8を有するカム部材18を設け、この接片規制溝28内
に上下接片14,15を受け入れると共に、同溝内底面
に下記のカム面27を形成して上下接片14,15の開
閉を行なうようにする。
【0110】このカム部材18の下面には後方へ向け下
り傾斜となる、即ち前方へ向け上り傾斜となる傾斜カム
面27が設けられ、上記コンタクト3が上下接片14,
15を伴って後方変位する時に、下部接片15の接点部
17がこの傾斜カム面27に案内されて下方へ弾性変位
し開放状態となる。
【0111】上記上下接片14,15はカム部材18の
前端から外れた位置において閉鎖状態に置かれ、この閉
鎖状態から接点部17がコンタクト3の後方変位により
傾斜カム面27に乗りあげて上記開放状態が形成され
る。
【0112】次に図6Bに示すように、上記IC収容部
2に中央開口7を通してICパッケージ4を収容する。
【0113】前記の通り、IC収容部2の底部にはIC
支持台19が設けられており、このIC支持台19の上
面にICパッケージ4の下面を支持するか、又は図示の
ように下部接片15に設けた端子支持部21に端子5を
載置する。IC支持台19の対向する二辺又は四辺には
位置決め用の突条20を設け、この位置決め用の突条2
0にてICパッケージ4の側面を規制する。ICパッケ
ージ4の側面から突出した端子5はこの位置決め用突条
20を乗り超えて端子先端部を外側方へ突出する。
【0114】次に図6Bに示すように、コンタクト開閉
部材6へ与えていた押下力を解除すると、コンタクト3
は第1ばね部13の復元力によって上下接片14,15
を伴ない開閉部材6を押し上げつつ前方へ弾性変位す
る。
【0115】この前方への弾性変位によって下部接片1
5の接点部17が上記カム部材18の傾斜カム面27上
を前方へ向け摺動し下部接片15はその復元力で上方へ
弾性変位し、カム部材18の先端から外れた位置におい
て端子5の先端部上下面を上下接片14,15の接点部
16,17間に挟持するに至る。
【0116】引き続きコンタクト3が前方へ弾性変位す
ると、図1D′に示すように、上下接片14,15は接
点部16,17間に端子5の上下面を加圧挟持しつつ、
この接点部16,17が端子先端から基部へ向け摺動
し、ワイピング作用を発揮する。
【0117】図6AにおいてはICパッケージ4の端子
5を下部接片15の先端に設けた端子支持部21に載置
した時に、IC支持台19の上面とICパッケージ4と
の間に間隙22を形成し、ICパッケージ4をIC支持
台19に対し浮かし支持している。
【0118】そして図6Bに示すように、上下接片1
4,15間に端子5を加圧挟持した時に、上下接片1
4,15が前方斜め下方向へ回動することによって端子
5を上下接片14,15でホールドしつつ上部接片14
が端子5を下方へ押圧してICパッケージ4を下降し支
持台19の上面に支持せしめる。これによって上記ワイ
ピング作用が一層助長できる。
【0119】又図6Bの状態から開閉部材6を下降操作
するとコンタクト3は後方変位しこれによって上下接片
14,15が端子5の上下面を摺動しながら後方変位し
再び端子5の上下面をワイピングする。又コンタクト3
の後方変位によりIC端子5との接触を解除すると共
に、IC収容部2を開放し、ICパッケージ4を摘出で
きる。
【0120】
【発明の効果】本発明は上記上下接片を、一本の共通の
ばね部によって前後へ同期変位させることによりIC端
子の上下面を挟持し二点接触する状態を適切に形成で
き、又これにより、ばね部による線路長を可及的に均一
にし二点接触の信頼性を向上させ、併せてコンタクト及
びソケットの小形化に寄与し、更には端子の上下面又は
片面に対するワイピング作用を確保し易い構造を実現で
きる。即ち、上記上部接片と下部接片の双方又は一方は
上記共通の第1ばね部によって前方変位した時に端子の
上面と下面の双方又は一方の表面を摺動しワイピング作
用を発揮する。
【0121】又上記下部接片の先端に上記上部接片の先
端より突出して上記端子の下面を支持する端子支持部を
設けることにより、ICパッケージの搭載時における各
端子と上下接片の対応状態を適切に形成できる。
【0122】又カム部材によって上下接片を確実に開閉
させ上記二点接触状態を確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】A乃至Dは本発明の第1実施形態例、即ち上下
接片をカム部材を用いずに開閉するICソケットを半截
して示す側面図であり、動作順を以って示している。
D′はIC端子に対する上下接片のワイピング動作を説
明する拡大側面図である。
【図2】A乃至Eは本発明の第2実施形態例、即ち上下
接片をカム部材を用いて開閉するICソケットを半截し
て示す側面図であり、動作順を以って示している。A′
はカム部材の拡大斜視図、B′はカム部材による上下接
片の開閉動作を説明する拡大側面図である。
【図3】A,Bは本発明の第3実施形態例、即ち上部接
片をカム部材を用いずに開閉するICソケットを半截し
て示す側面図であり、動作順を以って示している。
【図4】A,Bは本発明の第4実施形態例、即ち上部接
片をカム部材を用いて開閉するICソケットを半截して
示す側面図であり、動作順を以って示している。
【図5】A,Bは本発明の第5実施形態例、即ち下部接
片をカム部材を用いずに開閉するICソケットを半截し
て示す側面図であり、動作順を以って示している。
【図6】A,Bは本発明の第6実施形態例、即ち下部接
片をカム部材を用いて開閉するICソケットを半截して
示す側面図であり、動作順を以って示している。
【図7】コンタクト変位手段の他例をソケットを半截し
て示す側面図である。
【図8】ICソケットの平面図である。
【符号の説明】
1 ソケット本体 2 IC収容部 3 コンタクト 4 ICパッケージ 5 端子 6 開閉部材 7 中央開口 8,8′ 縦ガイド部 9 カム部 10 開閉レバー 11 軸 12 受圧部 13 第1ばね部 14 上部接片 15 下部接片 16,17 接点部 18 カム部材 19 支持台 20 突条 21 端子支持部 23 基部 24 圧入爪 25 雄端子 26 圧入孔 27 傾斜カム面 28 規制溝

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ソケット本体に設けたICパッケージ収容
    部にICパッケージを収容し、該ICパッケージ収容部
    に沿って列配置されたコンタクトを備え、該コンタクト
    を上記ICパッケージの端子に接触する前方変位位置
    と、同接触を解除する後方変位位置とに弾性変位させる
    ようにしたICソケットにおいて、上記コンタクトは上
    記前方変位と後方変位を惹起させるための共通の第1ば
    ね部に支持された上部接片と下部接片を有し、上部接片
    と下部接片の少なくとも一方を第2のばね部により上下
    に弾性変位可能にし、該上部接片と下部接片は上記共通
    の第1ばね部を介しての前方変位時に上部接片と下部接
    片間に上記端子を加圧挟持する接触構造としたことを特
    徴とするICソケット。
  2. 【請求項2】上記コンタクトの後方変位時に上記上部接
    片を上方変位させると共に下部接片を下方変位させ、且
    つ同コンタクトの前方変位時に上部接片を下方変位させ
    ると共に下部接片を上方変位せしめるカム部材を備える
    ことを特徴とする請求項1記載のICソケット。
  3. 【請求項3】上記コンタクトの後方変位時に上記上部接
    片を上方変位させ、且つ同コンタクトの前方変位時に同
    上部接片を下方変位せしめるカム部材を備えることを特
    徴とする請求項1記載のICソケット。
  4. 【請求項4】上記コンタクトの後方変位時に上記下部接
    片を下方変位させ、且つ同コンタクトの前方変位時に同
    下部接片を上方変位せしめるカム部材を備えることを特
    徴とする請求項1記載のICソケット。
  5. 【請求項5】上記下部接片の先端に上記上部接片の先端
    より突出して上記端子の下面を支持する端子支持部を設
    けたことを特徴とする請求項1又は2又は3記載のIC
    ソケット。
  6. 【請求項6】上記上部接片と下部接片は上記前方変位時
    に端子の上面と下面をワイピングすることを特徴とする
    請求項1又は2又は3又は4記載のICソケット。
JP09330672A 1997-12-01 1997-12-01 Icソケット Expired - Fee Related JP3076782B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP09330672A JP3076782B2 (ja) 1997-12-01 1997-12-01 Icソケット
US09/186,631 US6109944A (en) 1997-12-01 1998-11-06 IC socket having forwardly displaceable contacts with upper and lower contact pieces
DE19855185A DE19855185A1 (de) 1997-12-01 1998-11-30 IC-Anschlußkonfiguration

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP09330672A JP3076782B2 (ja) 1997-12-01 1997-12-01 Icソケット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11162600A true JPH11162600A (ja) 1999-06-18
JP3076782B2 JP3076782B2 (ja) 2000-08-14

Family

ID=18235302

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP09330672A Expired - Fee Related JP3076782B2 (ja) 1997-12-01 1997-12-01 Icソケット

Country Status (3)

Country Link
US (1) US6109944A (ja)
JP (1) JP3076782B2 (ja)
DE (1) DE19855185A1 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4230036B2 (ja) * 1998-12-25 2009-02-25 株式会社エンプラス 電気部品用ソケット
JP4311829B2 (ja) * 1999-10-06 2009-08-12 株式会社センサータ・テクノロジーズジャパン ソケット
MY124368A (en) * 1999-11-19 2006-06-30 Enplas Corp Socket for electrical parts
JP3576489B2 (ja) * 2000-12-26 2004-10-13 山一電機株式会社 2点接触形icソケット
JP2003157939A (ja) * 2001-11-20 2003-05-30 Fujitsu Ltd 半導体試験用コンタクタ及びコンタクト方法
US8480275B2 (en) * 2005-10-26 2013-07-09 Federal-Mogul World Wide, Inc. Molded lamp socket
US7794656B2 (en) 2006-01-23 2010-09-14 Quidel Corporation Device for handling and analysis of a biological sample
TWM359837U (en) * 2008-11-10 2009-06-21 Hon Hai Prec Ind Co Ltd Electrical connector

Family Cites Families (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3805212A (en) * 1971-05-03 1974-04-16 Berg Electronic Inc Terminal housing for substrate
US3907394A (en) * 1973-07-02 1975-09-23 Du Pont Circuit socket and removable package
DE2644234A1 (de) * 1976-09-30 1978-04-06 Siemens Ag Vakuumschalter
US4222622A (en) * 1978-06-12 1980-09-16 Gte Products Corporation Electrical connector for circuit board
US4189199A (en) * 1978-08-16 1980-02-19 Bell Telephone Laboratories, Incorporated Electrical socket connector construction
GB2039160A (en) * 1979-01-03 1980-07-30 Astralux Dynamics Ltd Sockets for receiving electrical devices
JPS5645581A (en) * 1979-09-20 1981-04-25 Nippon Electric Co Lsi socket
US4491377A (en) * 1982-04-19 1985-01-01 Pfaff Wayne Mounting housing for leadless chip carrier
US4553206A (en) * 1983-10-03 1985-11-12 Wang Laboratories, Inc. Image storage and retrieval
US4533192A (en) * 1984-04-25 1985-08-06 Minnesota Mining And Manufacturing Company Integrated circuit test socket
US4623208A (en) * 1985-04-03 1986-11-18 Wells Electronic, Inc. Leadless chip carrier socket
JPS6293964A (ja) * 1985-10-21 1987-04-30 Dai Ichi Seiko Co Ltd Ic検査用ソケツト
JP2784570B2 (ja) * 1987-06-09 1998-08-06 日本テキサス・インスツルメンツ 株式会社 ソケツト
JPH078830B2 (ja) * 1989-06-22 1995-02-01 三菱レイヨン株式会社 アクリレート又はメタアクリレートの精製法
GB8921633D0 (en) * 1989-09-25 1989-11-08 Amp Holland Zero insertion force connector for cable board applications
JPH0594490A (ja) * 1991-10-02 1993-04-16 Hitachi Ltd ミツクスモードシミユレーシヨン信号変換方法
US5240429A (en) * 1992-03-06 1993-08-31 Wells Electronics, Inc. Chip carrier socket
US5203725A (en) * 1992-03-16 1993-04-20 Molex Incorporated Biased edge card connector
JPH0677254U (ja) * 1993-03-31 1994-10-28 株式会社エンプラス Icソケット
JP3550788B2 (ja) * 1995-03-31 2004-08-04 株式会社エンプラス Icソケット

Also Published As

Publication number Publication date
JP3076782B2 (ja) 2000-08-14
US6109944A (en) 2000-08-29
DE19855185A1 (de) 1999-06-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6726497B2 (en) Connector for flat flexible cable
US6979216B2 (en) Electrical connector having a mechanism for supplementing spring characteristics of a contact
US7399190B2 (en) Connecting device
JP2000164271A (ja) Icカード用コネクタ
EP0379219B1 (en) Electrical connector
JP3025962B2 (ja) 重ね板バネ構造およびそれを搭載する可撓性プリント回路コネクタ
JP2004063081A (ja) 半導体パッケージ用ソケット
US7470158B2 (en) Connecting device
JP3076782B2 (ja) Icソケット
EP0969711B1 (en) Socket for electrical parts and method of assembling the same
JP2895039B1 (ja) Icソケット
JPH1022020A (ja) バルブソケット
JPH0757825A (ja) コネクタ
JP2604969B2 (ja) 表面実装用icソケット
JPH033991Y2 (ja)
JPH0752662B2 (ja) Icソケット
JP3000197B2 (ja) Fpc多列zifコネクタ
JPH0620752A (ja) Icソケット
JP3692469B2 (ja) ケーブル用コネクタ
JP3233843B2 (ja) 電気コネクタ及びそれに使用されるコンタクト
JP2000100507A (ja) Fpc用コネクタ
JPH0743957Y2 (ja) フレキシブルプリント配線板の接続構造
KR0127044B1 (ko) Ic 소켓에 있어서 콘택트의 개폐장치
JP2000200641A (ja) フレキシブルプリントサ―キット用コネクタ
JP2743149B2 (ja) Zifコネクタ

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090609

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090609

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100609

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110609

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110609

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110609

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120609

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120609

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130609

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130609

Year of fee payment: 13

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees