JPH11162057A - コレットチャック装置及びコレットチャック装置を用 いた貼り合わせディスクの製造方法 - Google Patents

コレットチャック装置及びコレットチャック装置を用 いた貼り合わせディスクの製造方法

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JPH11162057A
JPH11162057A JP9339288A JP33928897A JPH11162057A JP H11162057 A JPH11162057 A JP H11162057A JP 9339288 A JP9339288 A JP 9339288A JP 33928897 A JP33928897 A JP 33928897A JP H11162057 A JPH11162057 A JP H11162057A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 2枚のディスクを芯出しした状態で確実にチ
ャッキングする。 【解決手段】 弾性部材を用いた円筒状爪部4bの中心
に中心孔4cを形成し、且つ、円筒状爪部4bの円周を
軸方向に6か所の縦長なスリット部4bにより6分割
して、下層のディスクDをチャッキングするために軸
方向に長い3つの長い爪部4bと、上層のディスクD
をチャッキングするために軸方向に短い3つの短い爪
部4bとをスリット部一つおきに弾性変位可能に形成
したチャック爪4をシリンダ2に同軸的に取り付けて、
第1ピストン8の先端部が3つの長い爪部4bと係合
して、下層のディスクDの中心孔に挿入した3つの長
い爪部4bを径方向に開くと共に、第2ピストン9の
先端部が3つの短い爪部爪部4bと係合して、下層の
ディスクDの中心孔に挿入した3つの長い爪部4b
を径方向に開いて、2枚のディスクD,Dを芯出し
てチャッキングする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2枚のディスク又
は平板状加工物の中心孔を芯出しした状態で確実にチャ
ッキングできるコレットチャック装置及びコレットチャ
ック装置を用いた貼り合わせディスクの製造方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】円板状の被保持物の内径保持孔にコレッ
トチャックを被嵌したチャック装置が特開昭59ー20
9707号公報に開示されている。また、ディスク1枚
をそのディスクの中心孔の内面を利用してコレットチャ
ックの爪を拡張して保持するディスク保持が特開58ー
153283号公報に開示され、更に、ディスク状媒体
をスピンドルカップなどの支持部材上にクランプするデ
ィスクチャツク用コレットの構造が特開63ー1274
56号公報に開示されている。
【0003】ところで、最近、2枚のディスクを貼り合
わせたDVD用のディスクが開発されている。そして、
この種の2枚のディスクを芯出しする光ディスクの製造
装置が特開平4ー265547号公報には開示されてい
るが、この公報によると、上側のディスクを吸着する吸
着板に設けた芯出し治具を、下側のディスクを吸着保持
する吸着板に凹凸嵌合させる際に、下側の吸着板と吸着
板支持体との間に摩擦力を低減させる球体又はオイルレ
スベアリングなどの物体を介入し、上側の吸着板に対し
て下側の吸着板を左右に移動させることにより2枚のデ
ィスクを芯出しするものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した従
来例におけるコレットチャック装置は、いずれも1枚の
円板状の被保持物の内径保持孔または1枚のディスクの
中心孔をチャッキングできるものの、2枚重ねてチャッ
キングできるものでない。
【0005】そこで、2枚のディスクの中心孔の孔寸法
に多少バラツキがあっても2枚重ねて同軸的にチャッキ
ングできるコレットチャック装置が望まれている。更
に、2枚重ねてチャッキングできるコレットチャック装
置が開発できれば、2枚のディスクを貼り合わせる際
に、2枚のディスクの芯出しが確実になるものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題に鑑み
てなされたものであり、第1の発明は、2枚のディスク
又は平板状加工物に夫々形成した中心孔の孔寸法に多少
のバラッキが生じていても、2枚の前記ディスク又は前
記平板状加工物を重ねてチャッキングするコレットチャ
ック装置であって、弾性部材を用いた円筒状爪部の中心
に中心孔を形成し、且つ、前記円筒状爪部の円周を軸方
向に6か所の縦長なスリット部により6分割して、下層
の前記ディスク又は前記平板状加工物をチャッキングす
るために軸方向に長い3つの長い爪部と、上層の前記デ
ィスク又は前記平板状加工物をチャッキングするために
軸方向に短い3つの短い爪部とを前記スリット部一つお
きに弾性変位可能に形成したチャック爪と、前記チャッ
ク爪を同軸的に取り付け、且つ、圧縮空気又はオイルが
入出する入出口を形成してチャンバー内を密閉したシリ
ンダと、前記シリンダのチャンバーの内周と、前記チャ
ック爪の中心孔とに沿いながら前記圧縮空気又は前記オ
イルにより軸方向に移動自在に設けられ、一つ方向の移
動時に先端部が前記3つの短い爪部と係合して、上層の
前記ディスク又は前記平板状加工物の中心孔に挿入した
該3つの短い爪部を径方向に開く一方、一つ方向と反対
方向への移動時に該3つの短い爪部を閉じる第1ピスト
ンと、前記第1ピストンの中心に形成した中心孔に沿い
ながら前記圧縮空気又は前記オイルにより軸方向に移動
自在に設けられ、一つ方向の移動時に先端部が前記3つ
の長い爪部と係合して、下層の前記ディスク又は前記平
板状加工物の中心孔に挿入した該3つの長い爪部を径方
向に開く一方、一つ方向と反対方向への移動時に該3つ
の長い爪部を閉じる第2ピストンとを備えたことを特徴
とするコレットチャック装置である。
【0007】また、第2の発明は、弾性部材を用いた円
筒状爪部の中心に中心孔を形成し、且つ、前記円筒状爪
部の円周を軸方向に6か所の縦長なスリット部により6
分割して、下層の前記ディスクをチャッキングするため
に軸方向に長い3つの長い爪部と、上層の前記ディスク
をチャッキングするために軸方向に短い3つの短い爪部
とを前記スリット部一つおきに弾性変位可能に形成した
チャック爪をシリンダに取り付けると共に、前記シリン
ダ内に第1,第2ピストンを軸方向に移動可能に設けた
コレットチャック装置を用い、2枚のディスクの中心孔
を芯出しした状態で貼り合わせるディスクの製造方法で
あって、下層のディスクの中心孔をターンテーブル上に
突出したセンターピンに嵌合して、前記ターンテーブル
上に載置した下層の前記ディスクを回転させながら下層
の前記ディスクの上面の内周部分に紫外線硬化樹脂を滴
下する工程と、上層のディスクの中心孔を前記センター
ピンに嵌合して、上層の前記ディスクを前記紫外線硬化
樹脂を介して下層の前記ディスクの上に重ね合わせ、且
つ、前記ターンテーブルを回転して前記紫外線硬化樹脂
を遠心力により外周端まで略均一に伸ばした後に前記タ
ーンテーブルの回転を停止する工程と、前記ターンテー
ブルの停止時に前記3つの長い爪部が前記センターピン
に接触するにつれて該センターピンを圧縮バネに抗して
前記ターンテーブルの中心孔内に下降させて、前記3つ
の長い爪部を下層の前記ディスクの中心孔に挿入させ、
且つ、前記3つの短い爪部を上層の前記ディスクの中心
孔に挿入させ、前記第1ピストンの一つ方向の移動時に
先端部が前記3つの短い爪部と係合して、上層の前記デ
ィスクの中心孔に挿入した該3つの短い爪部を径方向に
開くと共に、前記第2ピストンの一つ方向の移動時に先
端部が前記3つの長い爪部と係合して、下層の前記ディ
スクの中心孔に挿入した該3つの長い爪部を径方向に開
いて、2枚の前記ディスクの中心孔を芯出しする工程
と、2枚の前記ディスクを芯出しした後、紫外線を照射
して前記紫外線樹脂を硬化させ、2枚の前記ディスクを
貼り合わせる工程とからなるコレットチャック装置を用
いた貼り合わせディスクの製造方法である。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に本発明に係るコレットチャ
ック装置及びコレットチャック装置を用いた貼り合わせ
ディスクの製造方法の一実施例を図1乃至図9を参照し
て<第1実施例>,<第2実施例>の順に詳細に説明す
る。
【0009】<第1実施例>図1は本発明に係るコレッ
トチャック装置の外観を示した斜視図、図2(A),
(B)は本発明に係るコレットチャック装置を説明する
ための図であり、(A)は(B)に示した二点鎖線に沿
って断面した断面図,(B)はチャック爪の下面図、図
3(A),(B)は本発明に係るコレットチャック装置
の動作を説明するための図、図4は2枚の光ディスクの
中心孔の孔寸法にバラツキが生じている際、チャック爪
で芯出した状態を示した図である。
【0010】本発明に係るコレットチャック装置は、2
枚のディスク又は2枚の平板状加工物に夫々形成した中
心孔の孔寸法に多少のバラッキが生じていても、2枚の
ディスク又は2枚の平板状加工物を重ねて同時にチャッ
キグできるように構成したことに特徴があるものであ
る。尚、以下の説明では、2枚のディスクについて説明
し、2枚の平板状加工物についての説明を省略するもの
の、2枚の平板状加工物は必ずしも円板状でなくてもそ
れぞれの中心孔がほぼ同寸法に形成されていれば良いも
のである。
【0011】図1及び図2に示した如く、本発明に係る
コレットチャック装置1では、図示しないモータの軸に
嵌合したセンターピン33にターンテーブル34が回転
可能に支持され、且つ、このターンテーブル34上に2
枚のディスク(以下、光ディスクと記す)D,D
積層されて、2枚の光ディスクD,Dの中心孔
,dがターンテーブル34の中心孔34a内を上
下動(出没)するセンターピン33と対向している。
【0012】上記コレットチャック装置1では、円筒状
のシリンダ2の上部にシリンダキャップ3がこのシリン
ダ2のチャンバー2aを閉鎖するように取り付けられて
いる。また、シリンダ2の下部には、本発明の要部とな
るチャック爪4が複数のネジ6を介して押さえ部材5で
押さえ付けられながらシリンダ2のチャンバー2aを閉
鎖するように取り付けられ、且つ、チャック爪4はシリ
ンダ2の中心に対して同軸的に取り付けられている。
【0013】上記チャック爪4は、弾性部材(スプリン
グ鋼)を用いて円筒状取付部4aより細径な円筒状爪部
4bが軸方向の下方に向かって突出形成され、且つ、円
筒状爪部4bは押さえ部材5の内周に形成した雌ネジ5
aと螺合した雄ネジ7aを有する爪開き制御部材7の段
付き中心孔7bを貫通して下方に向かって突出形成され
ている。
【0014】また、チャック爪4は、弾性部材を用いて
形成した円筒状爪部4bの円周を軸方向に6か所の縦長
なスリット部4bにより6分割して、下層の光ディス
クDをチャッキングするために軸方向に長い3つの長
い爪部4bと、上層の光ディスクDをチャッキング
するために軸方向に短い3つの短い爪部4bとがスリ
ット部4bを一つおきに形成されている。また、チャ
ック爪4の3つの長い爪部4b及び3つの短い爪部4
は、それぞれの両側のスリット部4bの根元を支
点として素材の弾性力により径方向に弾性変位自在に形
成されている。ここで、長い爪部4bの寸法は、少な
くとも短い爪部4bより光ディスクD,Dの厚み
を考慮した分だけ軸方向の下方に長く形成されている。
【0015】また、段付き状の第1ピストン(以下、外
側ピストンと記す)8がシリンダ2のチャンバー2aの
内周と、チャック爪4の中心孔4cに沿いながら軸方向
に対して上下動可能に設けられ、更に、頭部9aを段付
き状に形成した第2ピストン(以下、内側ピストンと記
す)9が外側ピストン8の頭部8aの中心に形成した段
付き中心孔8bに沿いながら軸方向に対して上下動可能
に設けられている。
【0016】また、シリンダ2はシール材によってチャ
ンバー2a内を密閉されており、且つ、シリンダ2には
外側ピストン8の頭部8aを介した上下に圧縮空気とか
オイル(油)が入出する入出口2b,2cが形成されて
いる。そして、例えば、シリンダ2に形成した入出口2
bから圧縮空気を挿入すると共に、入出口2cから圧縮
空気を排出すると、同一のチャンバー2a内に設けた両
ピストン8,9の頭部8a,9aが圧縮空気により押さ
れるので両者8,9は同時に下降する一方、上記とは逆
方向に圧縮空気を操作すると両ピストン8,9が同時に
上昇するようになっている。
【0017】また、図3(A)に拡大して示した如く、
外側ピストン8の下方の先端部にテーパ部8cが形成さ
れている。そして、外側ピストン8の下降動作に伴っ
て、外側ピストン8のテーパ部8cがチャック爪4の中
心孔4cの下方で3つの短い爪部4b側に形成した3
つのテーパ部4cに係合して、素材の弾性力に抗して
3つのテーパ部4cを押し拡げることによりチャック
爪4の3つの短い爪部4bが同時に径方向の外側に向
って開くようになっている。従って、チャック爪4の3
つの短い爪部4bは、ターンテーブル34上に積層し
た2枚の光ディスクD,Dのうちで上側の光ディス
クDの中心孔dをチャッキングすることができる。
この際、外側ピストン8の下降動作に伴って、外側ピス
トン8に形成したテーパ部8cは、図2(B)にも示し
たようにチャック爪4の中心孔4cの下方で3つの長い
爪部4bの内側に形成した3つの逃げ部4cと対向
するので、チャック爪4の3つの長い爪部4bは外側
ピストン8のテーパ部8cによって押し拡げられないよ
うになっている。一方、外側ピストン8が上動すれば、
外側ピストン8のテーパ部8cがチャック爪4のテーパ
部4cから離れるので、チャック爪4の短い爪部4b
が素材の弾性力により光ディスクDの中心孔d
孔寸法より細径の方向に閉じる。
【0018】また、図3(B)に拡大して示した如く、
内側ピストン9の下方の先端部にテーパ部9bが形成さ
れている。そして、内側ピストン9の下降動作に伴っ
て、内側ピストン9のテーパ部9bがチャック爪4の中
心孔4cの下方で3つの長い爪部4b側に形成した3
つのテーパ部4cに係合して、素材の弾性力に抗して
3つのテーパ部4cを押し拡げることによりチャック
爪4の3つの長い爪部4bが同時に径方向の外側に向
って開くようになっている。従って、チャック爪4の3
つの長い爪部4bは、ターンテーブル34上に積層し
た2枚の光ディスクD,Dのうちで下側の光ディス
クDの中心孔dをチャッキングするようになってい
る。この際、チャック爪4の3つの長い爪部4bの外
側は、上層の光ディスクDの中心孔dに接しないよ
うに逃げ部4b21が細径に形成されている。一方、内
側ピストン9が上動すれば、内側ピストン9のテーパ部
9bがチャック爪4のテーパ部4cから離れるので、
チャック爪4の長い爪部4bが素材の弾性力により光
ディスクDの中心孔dの孔寸法より細径の方向に閉
じる。
【0019】図2に戻り、前記したように、押さえ部材
5と爪開き制御部材7との雄雌ネジ嵌合により爪開き制
御部材7が回転することより軸方向に対して上下動でき
るようになっていると共に、爪開き制御部材7の段付き
中心孔7bの下端の内径部7bはチャック爪4の円筒
状爪部4bより僅かに大径に形成されているものの、爪
開き制御部材7の内径部7bの上下動によって、チャ
ック爪4のスリット部4bの根元を支点として弾性変
位する3つの長い爪部4b及び3つの短い爪部4b
の径方向への開き具合を目的の開き外形寸法に制御して
いる。従って、爪開き制御部材7の内径部7bにより
3つの長い爪部4b及び3つの短い爪部4bの径方
向への開き寸法を光ディスクD,Dの中心孔d
の最大バラツキ径寸法より僅かに大きく設定するこ
とで、外側ピストン8及び内側ピストン9の下降量を最
適な範囲以内に抑えることができる。尚、爪開き制御部
材7は必要に応じて設けられるものであり、爪開き制御
部材7を設けない場合は、光ディスクD,Dの剛性
が外側ピストン8及び内側ピストン9の押し下げ力に勝
る位置で両ピストン8,9の下降が停止する。
【0020】更に、シリンダ2の上下にシリンダキャプ
3,チャック爪4などを取り付けた状態で、アーム部材
11がシリンダキャップ3に位置決めピン12で位置規
制されながら取り付けられている。上記アーム部材12
は図示しない駆動手段によりXYZ軸方向に3次元的に
移動できるようになっている。
【0021】従って、アーム部材11を回動してシリン
ダ2に取り付けたチャック爪4の中心をターンテーブル
34上に積層した2枚の光ディスクD,Dの中心孔
,dと対向させた後、アーム部材11を下動して
チャック爪4の3つの長い爪部4bを下層の光ディス
クDの中心孔dに挿入すると共に、3つの短い爪部
4bを上層の光ディスクDの中心孔dに挿入す
る。そして、シリンダ2内の外側ピストン8及び内側ピ
ストン9を同時に下降すると、図3(A)に示した動作
と、図3(B)に示した動作とが同時に行なわれ、チャ
ック爪4に形成した3つの長い爪部4bと3つの短い
爪部4bとで2枚の光ディスクD,Dの中心孔d
,dを同時に芯出しした状態でチャッキングでき
る。この際、図4に示した如く、2枚の光ディスク
,Dの中心孔d,dの孔寸法にバラツキが生
じていても、チャック爪4に形成した3つの長い爪部4
及び3つの短い爪部4bはそれぞれの両側のスリ
ット部4bの根元を支点としてそれぞれ独立に弾性変
位するので、2枚の光ディスクD,Dの中心孔
,dの孔寸法のバラツキに対して何等の支障も生
じることなく、2枚の光ディスクD,Dの中心孔d
,dを同時に芯出しできる。
【0022】次に、本発明に係るコレットチャック装置
の変形例について図5を用いて簡略に説明する。
【0023】図5(A),(B)は本発明に係るコレッ
トチャック装置の変形例を説明するための図であり、
(A)は(B)に示した二点鎖線に沿って断面した断面
図,(B)はチャック爪の下面図である。尚、先に説明
したコレットチャック装置1の構成部材と同一構成部材
に対して同一の符号を付して適宜説明し、この変形例で
はコレットチャック装置1と異なる点を中心に簡略に説
明する。
【0024】先に説明したコレットチャック装置1で
は、シリンダ2の同一のチャンバー2a内に入出する圧
縮空気又はオイルにより外側ピストン8及び内側ピスト
ン9を同時に動作させているのに対して、本発明の変形
例のコレットチャック装置20では、シリンダ2の異な
るチャンバー2a,2e内に入出する圧縮空気又はオイ
ルにより外側ピストン8及び内側ピストン9を別々に動
作させていること特徴とするものである。
【0025】即ち、図5に示した変形例のコレットチャ
ック装置20では、シリンダ2の上下から孔明け加工を
施して、中間部2dを介して下方にチャンバー2aを、
上方にチャンバー2eを別々に形成している。そして、
各チャンバー2a,2eには圧縮空気又はオイルが入出
する入出口(2b,2c),(2f,2g)が各チャン
バー2a,2eごとに形成されている。勿論、各チャン
バー2a,2e内はシール部材により密閉されている。
【0026】そして、外側ピストン8は、下方のチャン
バー2a内に入出する圧縮空気又はオイルにより軸方向
に移動可能に設けられている。一方、内側ピストン9
は、上方のチャンバー2e内に入出する圧縮空気又はオ
イルにより軸方向に移動可能に設けられている。これに
より、外側ピストン8及び内側ピストン9は別々に移動
を制御できるばかりでなく、圧縮空気又はオイルの圧力
を別々に制御できる。これに伴って、チャック爪4に形
成した3つの長い爪部4b及び3つの短い爪部4b
を別々に開閉できることは明らかである。
【0027】<第2実施例>図6(A)〜(E)は本発
明に係るコレットチャック装置を用いた貼り合わせディ
スクの製造方法を工程順に示した工程図、図7は図6
(C)に示した工程で2枚の光ディスク間に紫外線硬化
樹脂を介在させた状態で芯ずれが生じている状態を示し
た図、図8は従来方法により2枚の光ディスクの中心孔
をセンターピンに嵌合して芯出しを行う方法を説明する
ための図、図9(A),(B)は本発明に係るコレット
チャック装置を用いた貼り合わせディスクの製造方法に
よる効果を従来方法と比較するために、30枚の芯ずれ
を測定した結果を示した図であり、(A)は本発明の実
施例の方法の場合を示し、(B)は従来方法の場合を示
した図である。
【0028】図6(A)〜(E)に示した本発明に係る
コレットチャック装置を用いた貼り合わせディスクの製
造方法では、2枚の光ディスクD,Dを貼り合わせ
するにあたって、先に説明した本発明に係るコレットチ
ャック装置1又は本発明に係る変形例のコレットチャッ
ク装置20を用いて、2枚の光ディスクD,Dの中
心孔の芯がずれることなく、貼り合わせすることに特徴
があるものである。
【0029】まず、図6(A)に示した如く、ベース台
31上にモータ32が取り付けられ、このモータ32と
嵌合し且つ光ディスクD,Dの中心孔d,d
孔寸法より僅かに小径なセンターピン33がターンテー
ブル34の中心孔34a内を圧縮バネ35を介して出没
自在に設けられている。また、ターンテーブル34の上
方で且つ内周側に接着材となる紫紫外線硬化樹脂Jを収
納したディスペンサー36が設置されている。
【0030】ここで、下層となる光ディスクDの中心
孔dをターンテーブル34上に突出したセンターピン
33に嵌合して、光ディスクDをターンテーブル34
上に載置する。次いで、ディスペンサー36から接着材
となる紫外線硬化樹脂Jを光ディスクDの上面の内周
部分に滴下しながら、モータ32を30〜60rpmの
回転速度で回転させる。ここで、ターンテーブル34が
5〜6回転した時点でディスペンサー36からの紫外線
硬化樹脂Jの滴下を停止し、同時にターンテーブル34
の回転を停止する。
【0031】次に、図6(B)に示した如く、上層とな
る光ディスクDの中心孔dをターンテーブル34上
に突出したセンターピン33に嵌合して、上層となる光
ディスクDを紫外線硬化樹脂Jを介して下層の光ディ
スクDの上に重ね合わせて載置する。
【0032】次に、図6(C)に示した如く、ターンテ
ーブル34上に2枚の光ディスクD,Dを紫外線硬
化樹脂Jを介して重ね合わせた状態で、モータ32を1
000〜4000rpmの回転速度で回転させると、2
枚の光ディスクD,Dの間で紫外線硬化樹脂Jが遠
心力によって内周から外周端に向かってほぼ均一に伸ば
され、且つ、紫外線硬化樹脂Jの余分な量が外周端から
外に飛ばされると共に、2枚の光ディスクD,D
に介在する空気が排除される。そして、2枚の光ディス
クD,D間に介在する紫外線硬化樹脂Jの厚みが
0.02〜0.1mmの範囲内に至った時にモータ32
の回転を停止する。ここでは、紫外線硬化樹脂Jが硬化
していない状態であり、図7に示したように、2枚の光
ディスクD,Dの中心孔d,dの孔寸法にバラ
ツキが生じていると、2枚の光ディスクD,Dは芯
ずれが生じたまま停止している。
【0033】次に、図6(D)に示した如く、先に説明
した本発明に係るコレットチャック装置1又は本発明に
係る変形例のコレットチャック装置20を用いて、チャ
ック爪4の3つの長い爪部4bを下層の光ディスクD
の中心孔dに挿入すると共に、3つの短い爪部4b
を上層の光ディスクDの中心孔dに挿入する。こ
こで、長い爪部4bの先端部がセンターピン33に接
触することにより、センターピン33は圧縮バネ35の
付勢力に抗してターンテーブル34の中心孔34a内を
下降する。この後、第1実施例で詳述したように、シリ
ンダ2内の外側ピストン8及び内側ピストン9が下降す
ると、図3(A)に示した動作と、図3(B)に示した
動作とが同時に行なわれ、チャック爪4に形成した3つ
の長い爪部4bと3つの短い爪部4bとで2枚の光
ディスクD,Dの中心孔d,dを同時に芯出し
た状態でチャッキングできる。この際、図4に示した如
く、2枚の光ディスクD,Dの中心孔d,d
孔寸法にバラツキが生じていても、チャック爪4に形成
した3つの長い爪部4b及び3つの短い爪部4b
それぞれ独立に弾性変位するので、2枚の光ディスクD
,Dの中心孔d,dの孔寸法のバラツキに対し
て何等の支障も生じることなく、2枚の光ディスク
,Dの中心孔d,dを同時に芯出しできる。
そして、2枚の光ディスクD,Dの芯出しが終了し
たら、チャック爪4に形成した3つの長い爪部4b
び3つの短い爪部4bを閉じて、コレットチャック装
置1又は変形例のコレットチャック装置20を別な場所
に移動させる。
【0034】次に、図6(E)に示した如く、2枚の光
ディスクD,Dの上方から紫外線ランプ37で紫外
線を照射して、紫外線樹脂Jを硬化させると、2枚の光
ディスクD,Dが芯出しした状態で両者D,D
の貼り合わせが完了する。次に、本実施例の方法により
貼り合わせた光ディスクと従来方法により貼り合わせた
光ディスクとの芯ずれの値を測定した結果について、図
8,図9(A),(B)を用いて説明する。
【0035】まず、図8に示したように、従来方法で
は、2枚の光ディスクD,Dの中心孔d,d
ターンテーブル34上に突出したセンターピン33に嵌
合して芯出しを行う。この際、センターピン33の外径
と、光ディスクD,Dの中心孔d,dの孔寸法
との差により、クリアランス部分が180°ずれて配置
されると、最大でδ+δの芯ずれ値(偏芯値)が発
生する。
【0036】本実施例では、図6(D)に示したよう
に、本発明に係るコレットチャック装置1又は本発明に
係る変形例のコレットチャック装置20を用いて、2枚
の光ディスクD,Dの中心孔d,dを芯出しし
ている。
【0037】ここで、図9(A),(B)中、Lは上
層の光ディスクDの芯ずれ値(偏芯)を示し、L
下層の光ディスクDの芯ずれ値(偏芯値)を示してい
る。
【0038】また、2枚の光ディスクD,Dの芯ず
れ(偏芯)の測定は、下層の光ディスクDの厚み分だ
けセンターピンが突出した測定機(図示せず)を用い
て、下層の光ディスクDの中心孔dをセンターピン
に嵌合させた状態で、下層の光ディスクDを基準とし
て上層の光ディスクDの芯ずれ値(偏芯値)Lを測
定している。
【0039】一方、下層の光ディスクDの芯ずれ値
(偏芯値)Lは、中心孔dに対するスタンパ(図示
せず)の芯ずれに起因する光ディスク本来の芯ずれを表
している。
【0040】従って、図9(A)に示した本実施例の方
法により貼り合わせた光ディスクと、図9(B)に示し
た従来方法により貼り合わせた光ディスクとの芯ずれの
値を比較すると、いずれの場合も下層の光ディスクD
の芯ずれ値(偏芯値)Lは上記したようにスタンパ
(図示せず)の芯ずれに起因するものであるから平均値
及び標準偏差値も差がすくないものの、上層の光ディス
クDについては30枚の芯ずれ(偏芯)を測定した平
均値は、従来方法では84.78μmに対して本実施例
の方法では52.17μmとなり、ほぼ30μm程度改
善している。これに伴って、上層の光ディスクDの芯
ずれ(偏芯)の標準偏差値も従来方法より本実施例の方
法の方が良く、本実施例による方法の効果が顕著である
ことが証明できる。これにより、貼り合わせディスクの
ダイナミックバランス,反り性能などの品質を良好に維
持することができる。
【0041】
【発明の効果】以上詳述した本発明に係るコレットチャ
ック装置によると、とくに、弾性部材を用いた円筒状爪
部の中心に中心孔を形成し、且つ、円筒状爪部の円周を
軸方向に6か所の縦長なスリット部により6分割して、
下層のディスク又は平板状加工物をチャッキングするた
めに軸方向に長い3つの長い爪部と、上層のディスク又
は平板状加工物をチャッキングするために軸方向に短い
3つの短い爪部とをスリット部一つおきに弾性変位可能
に形成したチャック爪をシリンダに同軸的に取り付け
て、第1ピストンの一つ方向の移動時に第1ピストンの
先端部が3つの長い爪部と係合して、下層のディスク又
は平板状加工物の中心孔に挿入した3つの長い爪部を径
方向に開くと共に、第2ピストンの一つ方向の移動時に
第2ピストンの先端部が3つの短い爪部と係合して、下
層のディスク又は平板状加工物の中心孔に挿入した3つ
の長い爪部を径方向に開くので、2枚のディスク又は平
板状加工物の中心孔を芯出しした状態で確実にチャッキ
ングできる。
【0042】また、本発明に係わるコレットチャック装
置を用いた貼り合わせディスクの製造方法によると、2
枚のディスクを貼り合わせる際、弾性部材を用いた円筒
状爪部の中心に中心孔を形成し、且つ、円筒状爪部の円
周を軸方向に6か所の縦長なスリット部により6分割し
て、下層のディスクをチャッキングするために軸方向に
長い3つの長い爪部と、上層のディスクをチャッキング
するために軸方向に短い3つの短い爪部とをスリット部
一つおきに弾性変位可能に形成したチャック爪をシリン
ダに同軸的に取り付けて、第1ピストンの一つ方向の移
動時に第1ピストンの先端部が3つの長い爪部と係合し
て、下層のディスクの中心孔に挿入した3つの長い爪部
を径方向に開くと共に、第2ピストンの一つ方向の移動
時に第2ピストンの先端部が3つの短い爪部と係合し
て、下層のディスクの中心孔に挿入した3つの長い爪部
を径方向に開くので、2枚のディスクの中心孔を芯出し
した状態で貼り合わせることができ、これにより貼り合
わせディスクのダイナミックバランス,反り性能などの
品質を良好に維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るコレットチャック装置の外観を示
した斜視図である。
【図2】本発明に係るコレットチャック装置を説明する
ための図である。
【図3】本発明に係るコレットチャック装置の動作を説
明するための図である。
【図4】2枚の光ディスクの中心孔の孔寸法にバラツキ
が生じている際、チャック爪で芯出しした状態を示した
図である。
【図5】本発明に係るコレットチャック装置の変形例を
説明するための図である。
【図6】本発明に係るコレットチャック装置を用いた貼
り合わせディスクの製造方法を工程順に示した工程図で
ある。
【図7】図6(C)に示した工程で2枚の光ディスク間
に紫外線硬化樹脂を介在させた状態で芯ずれが生じてい
る状態を示した図である。
【図8】従来方法により2枚の光ディスクの中心孔をセ
ンターピンに嵌合して芯出しを行う方法を説明するため
の図である。
【図9】本発明に係るコレットチャック装置を用いた貼
り合わせディスクの製造方法による効果を従来方法と比
較するために、30枚の芯ずれを測定した結果を示した
図である。
【符号の説明】
1…本発明に係るコレットチャック装置、2…シリン
ダ、2a,2e…チャンバー、2b,2c,2f,2g
…入出口、3…シリンダキャップ、4…チャック爪、4
b…円筒状爪部、4b…スリット部、4b…長い爪
部、4b…短い爪部、4b21…3つの長い爪部の外
側に形成した逃げ部、4c…中心孔、4c…3つの長
い爪部の内側に形成した逃げ部、5…押さえ部材、7…
爪開き制御部材、7b…内径部、8…第1ピストン
(外側ピストン)、8c…先端部(テーパ部)、9…第
2ピストン(内側ピストン)、9b…先端部(テーパ
部)、20…本発明に係る変形例のコレットチャック装
置、33…センターピン、34…ターンテーブル、35
…圧縮バネ、D,D…光ディスク、d,d…光
ディスクD,Dの中心孔。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2枚のディスク又は平板状加工物に夫々形
    成した中心孔の孔寸法に多少のバラッキが生じていて
    も、2枚の前記ディスク又は前記平板状加工物を重ねて
    チャッキングするコレットチャック装置であって、 弾性部材を用いた円筒状爪部の中心に中心孔を形成し、
    且つ、前記円筒状爪部の円周を軸方向に6か所の縦長な
    スリット部により6分割して、下層の前記ディスク又は
    前記平板状加工物をチャッキングするために軸方向に長
    い3つの長い爪部と、上層の前記ディスク又は前記平板
    状加工物をチャッキングするために軸方向に短い3つの
    短い爪部とを前記スリット部一つおきに弾性変位可能に
    形成したチャック爪と、 前記チャック爪を同軸的に取り付け、且つ、圧縮空気又
    はオイルが入出する入出口を形成してチャンバー内を密
    閉したシリンダと、 前記シリンダのチャンバーの内周と、前記チャック爪の
    中心孔とに沿いながら前記圧縮空気又は前記オイルによ
    り軸方向に移動自在に設けられ、一つ方向の移動時に先
    端部が前記3つの短い爪部と係合して、上層の前記ディ
    スク又は前記平板状加工物の中心孔に挿入した該3つの
    短い爪部を径方向に開く一方、一つ方向と反対方向への
    移動時に該3つの短い爪部を閉じる第1ピストンと、 前記第1ピストンの中心に形成した中心孔に沿いながら
    前記圧縮空気又は前記オイルにより軸方向に移動自在に
    設けられ、一つ方向の移動時に先端部が前記3つの長い
    爪部と係合して、下層の前記ディスク又は前記平板状加
    工物の中心孔に挿入した該3つの長い爪部を径方向に開
    く一方、一つ方向と反対方向への移動時に該3つの長い
    爪部を閉じる第2ピストンとを備えたことを特徴とする
    コレットチャック装置。
  2. 【請求項2】前記第1ピストンの先端部が前記3つの短
    い爪部と係合する際、該先端部が前記3つの長い爪部と
    係合しないように該長い爪部の内側に逃げ部を形成した
    ことを特徴とする請求項1記載のコレットチャック装
    置。
  3. 【請求項3】前記3つの長い爪部を下層の前記ディスク
    又は前記平板状加工物の中心孔に挿入する際、該3つの
    長い爪部が上層の前記ディスク又は前記平板状加工物の
    中心孔に接触しないように該3つの長い爪部の外側に逃
    げ部を形成したことを特徴とする請求項1記載又は請求
    項2記載のコレットチャック装置。
  4. 【請求項4】前記シリンダの同一のチャンバー内に入出
    する前記圧縮空気又は前記オイルにより前記第1,第2
    ピストンを同時に移動させることを特徴とする請求項1
    乃至請求項3記載のうちでいずれか1項記載のコレット
    チャック装置。
  5. 【請求項5】前記シリンダの異なるチャンバー内に夫々
    入出する前記圧縮空気又は前記オイルにより前記第1,
    第2ピストンを別々に移動させることを特徴とする請求
    項1乃至請求項3記載のうちでいずれか1項記載のコレ
    ットチャック装置。
  6. 【請求項6】前記チャック爪の円筒状爪部を嵌め込んだ
    内径部を該円筒状爪部の径より僅かに大径に形成して前
    記シリンダの軸方向に移動可能に設けられ、軸方向の移
    動に応じて前記3つの長い爪部及び前記3つの短い爪部
    の径方向への開き寸法を制御する爪開き制御部材を備え
    たことを特徴とする請求項1乃至請求項5記載のうちで
    いずれか1項記載のコレットチャック装置。
  7. 【請求項7】弾性部材を用いた円筒状爪部の中心に中心
    孔を形成し、且つ、前記円筒状爪部の円周を軸方向に6
    か所の縦長なスリット部により6分割して、下層の前記
    ディスクをチャッキングするために軸方向に長い3つの
    長い爪部と、上層の前記ディスクをチャッキングするた
    めに軸方向に短い3つの短い爪部とを前記スリット部一
    つおきに弾性変位可能に形成したチャック爪をシリンダ
    に取り付けると共に、前記シリンダ内に第1,第2ピス
    トンを軸方向に移動可能に設けたコレットチャック装置
    を用い、2枚のディスクの中心孔を芯出しした状態で貼
    り合わせるディスクの製造方法であって、 下層のディスクの中心孔をターンテーブル上に突出した
    センターピンに嵌合して、前記ターンテーブル上に載置
    した下層の前記ディスクを回転させながら下層の前記デ
    ィスクの上面の内周部分に紫外線硬化樹脂を滴下する工
    程と、 上層のディスクの中心孔を前記センターピンに嵌合し
    て、上層の前記ディスクを前記紫外線硬化樹脂を介して
    下層の前記ディスクの上に重ね合わせ、且つ、前記ター
    ンテーブルを回転して前記紫外線硬化樹脂を遠心力によ
    り外周端まで略均一に伸ばした後に前記ターンテーブル
    の回転を停止する工程と、 前記ターンテーブルの停止時に前記3つの長い爪部が前
    記センターピンに接触するにつれて該センターピンを圧
    縮バネに抗して前記ターンテーブルの中心孔内に下降さ
    せて、前記3つの長い爪部を下層の前記ディスクの中心
    孔に挿入させ、且つ、前記3つの短い爪部を上層の前記
    ディスクの中心孔に挿入させ、前記第1ピストンの一つ
    方向の移動時に先端部が前記3つの短い爪部と係合し
    て、上層の前記ディスクの中心孔に挿入した該3つの短
    い爪部を径方向に開くと共に、前記第2ピストンの一つ
    方向の移動時に先端部が前記3つの長い爪部と係合し
    て、下層の前記ディスクの中心孔に挿入した該3つの長
    い爪部を径方向に開いて、2枚の前記ディスクの中心孔
    を芯出しする工程と、 2枚の前記ディスクを芯出しした後、紫外線を照射して
    前記紫外線樹脂を硬化させ、2枚の前記ディスクを貼り
    合わせる工程とからなるコレットチャック装置を用いた
    貼り合わせディスクの製造方法。
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