JPH11159893A - 電動膨張弁の全閉開度検知装置を備えた冷凍サイクル - Google Patents

電動膨張弁の全閉開度検知装置を備えた冷凍サイクル

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JPH11159893A
JPH11159893A JP33038297A JP33038297A JPH11159893A JP H11159893 A JPH11159893 A JP H11159893A JP 33038297 A JP33038297 A JP 33038297A JP 33038297 A JP33038297 A JP 33038297A JP H11159893 A JPH11159893 A JP H11159893A
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JP
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refrigerant
expansion valve
electric expansion
fully
temperature
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JP33038297A
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Inventor
Takeshi Kuramochi
威 倉持
Hiromasa Odagi
広征 小田木
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2600/00Control issues
    • F25B2600/25Control of valves
    • F25B2600/2513Expansion valves

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  • Air Conditioning Control Device (AREA)
  • Compression-Type Refrigeration Machines With Reversible Cycles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電動膨張弁の全閉開度を正確に検出できて、
全閉に近い開度での制御域をバラツキなく大幅に拡大す
ることができ、最適な流量(負荷)制御を可能とする。 【解決手段】 蒸発器として機能する熱交換器4の温度
の時間的変化から、冷媒が流れていることを判別し、判
別した温度変化の開始時点を基準として電動膨張弁3の
全閉開度を決定して、決定された全閉開度から所定量開
いた開度を可変幅の下限として通常の運転時に電動膨張
弁3の開度を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧縮機から吐出さ
れた冷媒を凝縮する熱交換器から冷媒を蒸発させる熱交
換器に流れる冷媒に対し、その流量を調整する絞り機構
に電動膨張弁を用いた冷凍サイクルに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、冷凍サイクルの絞り機構には任意
の開度設定ができる例えばニードル弁からなる電動膨張
弁が多く使われるようになってきた。そして、この電動
膨張弁を用いて適切な冷媒流量をコントロールするた
め、より正確な開度制御が要求されるようになってき
た。
【0003】図14はこのようなニードル弁からなる電
動膨張弁を用いた従来の冷凍サイクルを多室形空気調和
機に適用した例を示すシステム構成図、図15はその電
動膨張弁の開度に対する冷媒流量の特性図であり、図1
4中、配管系は実線、信号線は破線で示してある。
【0004】この従来の冷凍サイクルは、室外側熱交換
器51と室内側熱交換器とを接続する配管が途中から二
股に分岐した分岐配管52A,52Bとなっているとと
もに、圧縮機53と室内側熱交換器とを接続する配管も
途中から二股に分岐した分岐配管54A,54Bとなっ
ている。そして分岐配管52Aと分岐配管54Aが第1
の室内側熱交換器55Aを介して接続されて第1分岐配
管系を形成し、また分岐配管52Bと分岐配管54Bが
第2の室内側熱交換器55Bを介して接続されて第2分
岐配管系を形成している。
【0005】そして、第1分岐配管系内の分岐配管52
A内に、凝縮された冷媒を低温低圧冷媒にしながら流量
の調整をするステッピングモータ駆動式のニードル弁か
らなる第1の電動膨張弁56Aを設けるとともに、第2
分岐配管系内の分岐配管52B内に、同じくステッピン
グモータ駆動式のニードル弁からなる第2の電動膨張弁
56Bを設けている。
【0006】また、各室内側熱交換器55A,55Bに
は、それぞれ室内温度検出器を内蔵した室内制御部57
A,57Bが備えられ、それぞれの室内温度の情報が室
外制御部58に送られるようになっている。室外制御部
58では、各室内制御部57A,57Bより送られてく
る室内温度の情報に基づいて各電動膨張弁56A,56
Bの開度を制御するようになっている。
【0007】また、各室内側熱交換器55A,55Bと
圧縮機53との間を接続する配管、つまり分岐配管54
A,54Bが合流した配管54aと、圧縮機53と室外
側熱交換器51との間を接続する配管54bとの間に
は、冷媒の流れを切り替える四方弁59が設置され、四
方弁59が図中実線で示す接続状態にある時には、冷媒
が配管系に矢印で示す方向に流れ、室外側熱交換器51
は圧縮機53より吐出された冷媒を常温高圧冷媒に凝縮
する凝縮器として機能し、各室内側熱交換器55A,5
5Bは各電動膨張弁56A,56Bで低温低圧なった冷
媒を蒸発させる蒸発器として機能する。これにより冷房
運転となる。
【0008】また、四方弁59を切り替えて四方弁中に
破線で示す接続状態にすると、冷媒が配管系に沿って破
線矢印で示す方向に流れ、各室内側熱交換器55A,5
5Bは凝縮器として機能し、室外側熱交換器51は蒸発
器として機能する。これにより暖房運転となる。
【0009】また、このような多室形空気調和機におい
ては、第1の室内機61Aの配管系および第1の電動膨
張弁56Aと信号線との接続関係、及び第2の室内機6
1Bおよび第2の電動膨張弁56Bと信号線との接続関
係が、室外機62の室外制御部58に対して正確に行わ
れて初めて各室内機61A,61Bからの必要な冷媒流
量の信号が室外機62に伝わり、各電動膨張弁56A,
56Bが動作するようになっている。
【0010】前述のように構成された従来の冷凍サイク
ルにおいて、電動膨張弁の閉から開となる開度は、図1
5に示すように規格値Nに対し、製作誤差等によってN
±aのバラツキが生じるため、開度可変幅の下限をNに
設定すると全閉開度がN−aからNにあるものは開、N
からN+aまでにあるものは閉となる。このような規格
値Nに対するN±aのバラツキは、この分野で一般的に
使用されているニードル弁に起因しており、弁駆動部の
バックラッシによるものではない。通常、バックラッシ
の量は予め検出され、制御部に補正値として入力されて
いる。N±aのバラツキの発生は、ニードル弁の針状の
弁体とこれが嵌入する管内面との嵌め合い公差が製品に
よりバラツキがあり、これが弁体軸方向(開閉方向)の
ズレとして大きく発生してしまうことが主な原因であ
る。
【0011】このように、電動膨張弁を冷凍サイクルや
空気調和機に組み込んだとき、閉になる開度は不明であ
ったため、従来は開度可変幅の下限をバラツキ分を含め
てN+aのものであっても閉とならない開度Rに設定
し、可変制御範囲を開度Rから全開までとしている。
【0012】開度可変幅の下限を電動膨張弁が完全に閉
とならない開度Rとするのは、1台の室外機に1台の室
内機が接続された空気調和機では、開度を閉じすぎて全
閉にならないよう下限を規制しているためであり、また
図14に示すような多室形空気調和機、即ち1台の室外
機に複数の室内機を接続して運転する方式の空気調和機
においては、1台運転の暖房をする場合、停止している
側の室内側熱交換器にガス側となる配管から冷媒が流入
して溜まり込み、運転中の室内機が冷媒不足の状態とな
るのを防ぐためである。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】このように、電動膨張
弁を用いた従来の冷凍サイクルにあっては、電動膨張弁
の開度可変幅の下限RがN+aを考慮して決められるた
め、それ以下に全閉開度をもつ電動膨張弁の場合、全閉
に近い開度での制御域が大幅に縮小されるばかりでな
く、各電動膨張弁によって開度Rでの流量Qにバラツキ
が発生し、Q1からQ2(Q1>Q2)と差が生じ、最
適な流量制御ができないという難点があった。
【0014】また、多室形空気調和機で暖房1台運転時
に、停止している側の室内機に対応する電動膨張弁の全
閉開度がN−aのものに対しては必要以上に開いている
ので、停止している室内機に多量の冷媒が流れることに
より生じる多大な放熱ロスため効率が低下し、N+aの
ものに対しては必要以上に閉じているので、停止してい
る室内側熱交換器へ冷媒が溜まり込むことにより、運転
中の室内機に冷媒不足が生じ、冷媒循環量低下による能
力低下や圧縮機吐出ガス温度の上昇を招くという不具合
があった。
【0015】また、多室形空気調和機では、室外機62
と各室内機61A,61Bを接続する配管と信号線との
接続関係が誤って接続された場合、各室内機61A,6
1Bの要求に対し対応すべき電動膨張弁56A,56B
が動作せず、正常な運転ができなかった。
【0016】また、各室内機61A,61Bに対応して
いるはずの各電動膨張弁56A,56Bが動作しない場
合の要因としては、前述の配管と信号線との接続関係の
異常によるものだけでなく、圧縮機53の負荷状態、電
動膨張弁56A,56Bの動作状態、四方弁59の動作
状態など、各動作部の異常によるものや、冷媒漏れによ
る冷媒不足によるものなど、いろいろあるが、このよう
な異常が生じた場合、施工業者はこの異常が何によるも
のかが分からず、原因を究明するのに時間を要してい
た。
【0017】本発明の第1の技術的課題は、電動膨張弁
の全閉開度を正確に検出できて、全閉に近い開度での制
御域をバラツキなく大幅に拡大することができ、最適な
流量(負荷)制御を可能とすることにある。
【0018】また、本発明の第2の技術的課題は、1台
の室外機に複数台の室内機を接続した場合、停止してい
る室内機に冷媒が溜まり込んでしまった時、これを検出
でき、かつ停滞気味の冷媒の流れを促進させることがで
きるとともに、配管と配線の接続関係などの異常を検出
できて、検出結果を施工者やサービスマンに知らせるこ
とができるようにすることにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
電動膨張弁の全閉開度検知装置を備えた冷凍サイクル
は、蒸発器として機能する熱交換器に設けられて冷媒温
度を検出する冷媒温度検出手段と、冷媒温度検出手段の
検出した温度の時間的変化から冷媒が流れていることを
判別する室内温度変化判別手段と、室内温度変化判別手
段の判別した温度変化の開始時点を基準として電動膨張
弁の全閉開度を決定する全閉開度決定手段と、起動時に
電動膨張弁の開度を全閉から全開まで制御するととも
に、通常の運転時には全閉開度決定手段にて決定された
全閉開度から所定量開いた開度を可変幅の下限として電
動膨張弁の開度を制御する弁開度設定手段とを設けたも
のである。
【0020】また、本発明の請求項2に係る電動膨張弁
の全閉開度検知装置を備えた冷凍サイクルは、凝縮器と
して機能する熱交換器と蒸発器として機能する熱交換器
のいずれか一方は室外機を、他方は室内機を、それぞれ
構成してなるものである。
【0021】また、本発明の請求項3に係る電動膨張弁
の全閉開度検知装置を備えた冷凍サイクルは、室外機
に、圧縮機から吐出された冷媒の経路を切り替える四方
弁と、四方弁の弁位置を切り替える四方弁切替装置と、
室外機側の熱交換器に設けられて冷媒温度を検出する冷
媒温度検出手段とを設けたものである。
【0022】また、本発明の請求項4に係る電動膨張弁
の全閉開度検知装置を備えた冷凍サイクルは、閉ループ
からなる配管系内の一部を複数に分岐した配管系に形成
し、これら分岐配管系のそれぞれに室内機側の熱交換器
と冷媒温度検出手段および電動膨張弁を配置してなるも
のである。
【0023】また、本発明の請求項5に係る電動膨張弁
の全閉開度検知装置を備えた冷凍サイクルは、電動膨張
弁の全閉開度を検知する過程で、室内温度変化判別手段
にて判定できない場合、異常が各動作部によるものなの
か、冷媒漏れによる冷媒不足によるものなのか、を判定
する異常判定手段と、異常判定手段の判定結果を表示す
る異常表示手段とを設けたものである。
【0024】また、本発明の請求項6に係る電動膨張弁
の全閉開度検知装置を備えた冷凍サイクルは、圧縮機の
吐出ガスの温度を検出する冷媒ガス温度検出手段を設け
るとともに、室内機側の熱交換器が凝縮器として機能す
る暖房運転時に停止している室内機がある場合に、運転
中の室内機側熱交換器の冷媒温度検出手段の検出した冷
媒温度と冷媒ガス温度検出手段の検出した冷媒ガス温度
との差を求めて、温度差から停止している室内機側熱交
換器内に溜まり込む冷媒量を把握し、冷媒がある量以上
溜まり込んでいる場合に、停止している室内機側の電動
膨張弁の開度を補正して、停滞気味の冷媒の流れを促進
させる制御部を設けたものである。
【0025】また、本発明の請求項7に係る電動膨張弁
の全閉開度検知装置を備えた冷凍サイクルは、各分岐配
管系の電動膨張弁の全閉開度を検知する過程で、操作し
た電動膨張弁と温度が変化した冷媒温度検出手段との相
関を検出することにより、室内機と室外機を接続する配
管と配線の接続関係を判断する誤配管判定手段を設けた
ものである。
【0026】また、本発明の請求項8に係る電動膨張弁
の全閉開度検知装置を備えた冷凍サイクルは、誤配管判
定手段により配管と配線の接続関係が異常と判断された
場合、室内制御情報を入れ替えて認識を変更させる室内
情報入力入替手段を設けたものである。
【0027】また、本発明の請求項9に係る電動膨張弁
の全閉開度検知装置を備えた冷凍サイクルは、室内情報
入力入替手段が入れ替えた室内制御情報を記憶する入替
情報記憶手段と、入替情報記憶手段に記憶した入替情報
を呼び出す入替情報呼び出し手段とを設けたものであ
る。
【0028】
【発明の実施の形態】実施形態1.以下、図示実施形態
に基づき本発明を説明する。図1は本発明の請求項1に
係る電動膨張弁の全閉開度検知装置を備えた冷凍サイク
ルを示すシステム構成図、図2はその電動膨張弁の開度
とサーミスタの温度変化の関係を示す説明図、図3はそ
の電動膨張弁の開度可変幅を示す説明図であり、図1
中、配管系は実線、信号線は破線で示してある。
【0029】図1乃至図3において、1は吸入した低温
低圧冷媒を圧縮し高温高圧の冷媒を吐出する圧縮機、2
は圧縮機1より吐出された冷媒を常温高圧冷媒に凝縮す
る熱交換器である凝縮器、3は凝縮器2で凝縮された冷
媒を低温低圧冷媒にしながら流量の調整をするステッピ
ングモータ駆動式の電動膨張弁、4は電動膨張弁3で低
温低圧なった冷媒を蒸発させる熱交換器である蒸発器、
5は全閉から全開まで段階的に電動膨張弁3を制御でき
る弁開度設定手段である。
【0030】蒸発器4には冷媒温度の検出手段であるサ
ーミスタ6が備えられており、サーミスタ6で検出した
温度信号が室内温度変化判別手段7に入力されるように
なっている。室内温度変化判別手段7は、サーミスタ6
から入力される温度の時間的変化から冷媒が流れている
ことを判別する機能を有している。8は室内温度変化判
別手段7で判別した温度変化から電動膨張弁3の全閉開
度を決定する全閉開度決定手段、9は全閉開度決定手段
8で決定した全閉開度を記憶する全閉開度記憶手段、1
1は圧縮機1の周波数を設定する周波数設定手段、12
は前述のように構成される冷凍サイクルのシステム全体
を動作させる起動装置である。
【0031】この第1実施形態の電動膨張弁の全閉開度
検知装置を備えた冷凍サイクルにおいては、起動装置1
2を操作することで、電動膨張弁3の全閉開度を検知す
る制御が開始される。電動膨張弁3の全閉開度の検知
は、まず電動膨張弁3を全閉に設定した状態から蒸発器
4に付けられたサーミスタ6の初期温度To を検出す
る。次いで、圧縮機1を一定周波数で運転し、電動膨張
弁3の開度を図2に示すようt秒毎に開度Pずつ徐々に
開いていく。
【0032】電動膨張弁3が閉じていて冷媒が流れない
間は、蒸発器4に備えているサーミスタ6の温度はTo
から変化しないが、開き始めると低温低圧の冷媒が蒸発
器4に流れ始めるので、室内温度変化判別手段7では急
激に下がったサーミスタ6の温度T1 とTo の温度差T
o −T1 から冷媒が流れたと判断し、冷媒が流れたこと
を全閉開度決定手段8に知らせる。全閉開度決定手段8
では、室内温度変化判別手段7から冷媒が流れたことが
知らせられると、電動膨張弁3が閉から開になったと判
断し、この時の開度を全閉開度Nと決定して全閉開度記
憶手段9に記憶する。そして、弁開度設定手段5では、
図3に示すように前記記憶された全閉開度Nからbパル
ス開いた開度Sを電動膨張弁3の可変幅の下限として通
常の運転時に制御する。
【0033】このように、全閉開度Nを正確に検出でき
るので、全閉に近い開度での制御域をバラツキなく大幅
に拡大することができ、最適な流量(負荷)制御が可能
となる。
【0034】実施形態2.図4は本発明の請求項1,2
に係る電動膨張弁の全閉開度検知装置を備えた冷凍サイ
クルを示すシステム構成図であり、図中、配管系は実
線、信号線は破線で示すとともに、前述の第1実施形態
(図1)のものと同一又は相当する部分には同一符号を
付してある。
【0035】この第2実施形態の電動膨張弁の全閉開度
検知装置を備えた冷凍サイクルは、本発明を冷房専用空
気調和機に適用したものであり、前述の第1実施形態装
置の持つ機能を全て備えている。図4において、2Aは
室外側熱交換器である凝縮器、13は電動膨張弁3と室
内側熱交換器である蒸発器4Aとの間を接続する液配
管、14は蒸発器4Aと圧縮機1との間を接続するガス
配管、15は液配管13の途中に設けた液側ストップバ
ルブ、16はガス配管14の途中に設けたガス側ストッ
プバルブ、17は室内制御部、18は蒸発器4Aに備え
たサーミスタ6の温度情報を取込み、その情報を送信す
る室内情報出力手段、19は室内機、21は室外制御
部、22は室外機、23は室外制御部21内に設けられ
て室内情報出力手段18より出力された室内制御情報を
入力する室内情報入力手段である。それ以外の構成は前
述の第1実施形態の図1のものと同様である。
【0036】この第2実施形態の電動膨張弁の全閉開度
検知装置を備えた冷凍サイクルにおいても、起動装置1
2を操作することで、電動膨張弁3の全閉開度を検知す
る制御が開始される。全閉開度の検知と、その後の通常
運転時における電動膨張弁3の制御範囲の設定の手法
は、前述の第1実施形態の図2及び図3で説明した通り
である。即ち、電動膨張弁3を全閉にした状態で、圧縮
機1を一定周波数で運転し、電動膨張弁3の開度を徐々
に開いていき、低温低圧の冷媒が蒸発器4Aに流れ始め
る点、つまり全閉開度Nをサーミスタ6の温度変化から
検出する。そして、全閉開度Nからbパルス開いた開度
Sを電動膨張弁3の可変幅の下限として冷房運転時に制
御する。なお、各ストップバルブ15,16は、装置の
移転等の際に冷媒を室外側熱交換器に取り込んでおくた
めに使用されるもので、通常は開状態に置かれるもので
ある。このことは、後述の第3乃至第9実施形態に置い
ても基本的に同様である。
【0037】このように、この第2実施形態装置におい
ても全閉開度Nを正確に検出できるので、全閉に近い開
度での制御域をバラツキなく大幅に拡大することがで
き、冷房専用空気調和機で最適な流量(負荷)制御が可
能となる。
【0038】実施形態3.図5は本発明の請求項2,3
に係る電動膨張弁の全閉開度検知装置を備えた冷凍サイ
クルを示すシステム構成図であり、図中、配管系は実
線、信号線は破線で示すとともに、前述の第2実施形態
(図4)のものと同一又は相当する部分には同一符号を
付してある。
【0039】この第3実施形態の電動膨張弁の全閉開度
検知装置を備えた冷凍サイクルは、本発明を冷暖房用空
気調和機に適用したものであり、前述の第2実施形態装
置の持つ機能を全て備えている。図5において、14a
は室内側熱交換器40と圧縮機1との間を接続する配
管、14bは圧縮機1と室外側熱交換器20との間を接
続する配管、24はこれら配管14a,14bの間に設
置されて冷媒の流れを切り替える四方弁、25は四方弁
24の切替を行わせる四方弁切替装置、26は室外側熱
交換器20に備えたサーミスタであり、サーミスタ26
の検出温度の情報は室外制御部21に取込まれる。13
Aは電動膨張弁3と室内側熱交換器40との間を接続す
る配管、14Aは圧縮機1と室内側熱交換器40との間
を接続する配管、15Aは配管13A内に設けた冷媒ス
トップバルブ、16Aは配管14A内に設けた冷媒スト
ップバルブであり、これら冷媒ストップバルブ15A,
16Aは、一方が液側ストップバルブとして機能する時
には他方はガス側ストップバルブとして機能する。それ
以外の構成は前述の第2実施形態(図4)のものと同様
である。
【0040】この第3実施形態の電動膨張弁の全閉開度
検知装置を備えた冷凍サイクルにおいて、四方弁24が
図中実線で示す接続状態にあり、かつ各冷媒ストップバ
ルブ15A,16Aが開いている時は、冷媒が配管系に
矢印で示す方向に流れ、室外側熱交換器20は凝縮器と
して機能し、また室内側熱交換器40は蒸発器として機
能する。これにより冷房運転となる。
【0041】また、各冷媒ストップバルブ15A,16
Aが開いている状態下で四方弁24を切り替えて四方弁
中に破線で示す接続状態にすると、冷媒が配管系に沿っ
て破線矢印で示す方向に流れ、室内側熱交換器40は凝
縮器として機能し、また室外側熱交換器20は蒸発器と
して機能する。これにより暖房運転となる。
【0042】また、起動装置12を操作することで、電
動膨張弁3の全閉開度を検知する制御が開始される。全
閉開度の検知と、その後の通常運転時における電動膨張
弁3の制御範囲の設定の手法は、基本的に前述の第1実
施形態の図2及び図3で説明した通りである。即ち、各
冷媒ストップバルブ15A,16Aを開き、かつ電動膨
張弁3を全閉にした状態で、圧縮機1を一定周波数で運
転し、電動膨張弁3の開度を徐々に開いていき、低温低
圧の冷媒が流れる側の熱交換器、つまり蒸発器として機
能する側の熱交換器40又は20に冷媒が流れ始める
点、つまり全閉開度Nをこの蒸発器として機能する側の
熱交換器40又は20に備えてあるサーミスタ6又は2
6の温度変化から検出する。そして、全閉開度Nからb
パルス開いた開度Sを電動膨張弁3の可変幅の下限とし
て冷暖房運転時に制御する。
【0043】このように、この第3実施形態装置におい
ては、室外側熱交換器20にもサーミスタ26を備えさ
せ、電動膨張弁3の全閉開度Nの検出を蒸発器として機
能する側の熱交換器40又は20を利用して行うように
しているので、四方弁24の切替による冷房運転、暖房
運転に拘わらず、全閉開度Nの検出を正確に行うことが
でき、全閉に近い開度での制御域をバラツキなく大幅に
拡大することができる。このため、冷暖房用空気調和機
においても最適な流量(負荷)制御が可能となる。
【0044】実施形態4.図6は本発明の請求項2,
3,4に係る電動膨張弁の全閉開度検知装置を備えた冷
凍サイクルを示すシステム構成図であり、図中、配管系
は実線、信号線は破線で示すとともに、前述の第3実施
形態(図5)のものと同一又は相当する部分には同一符
号を付してある。
【0045】この第4実施形態の電動膨張弁の全閉開度
検知装置を備えた冷凍サイクルは、本発明を多室形空気
調和機に適用したものであり、前述の第3実施形態装置
の持つ機能を全て備えている。なお、ここでは1台の室
外側熱交換器20に2台の室内側熱交換器40A,40
Bが接続された場合を例に挙げて説明する。図6に示す
ように配管系は、室外側熱交換器20と室内側熱交換器
とを接続する配管が途中から二股に分岐した分岐配管1
3A,13Bとなっているとともに、圧縮機1と室内側
熱交換器とを接続する配管も途中から二股に分岐した分
岐配管14A,14Bとなっている。そして分岐配管1
3Aと分岐配管14Aが第1の室内側熱交換器40Aを
介して接続されて第1分岐配管系を形成し、また分岐配
管13Bと分岐配管14Bが第2の室内側熱交換器40
Bを介して接続されて第2分岐配管系を形成している。
【0046】また、室内側熱交換器40A側の第1分岐
配管系内には、分岐配管13A内に、室外側熱交換器2
0側から第1の電動膨張弁3Aと冷媒ストップバルブ1
5Aが設けられているとともに、分岐配管14A内に、
冷媒ストップバルブ16Aが設けられ、これら冷媒スト
ップバルブ15A,16Aは、一方が液側ストップバル
ブとして機能する時には、他方はガス側ストップバルブ
として機能する。
【0047】また、室内側熱交換器40B側の第2分岐
配管系内には、分岐配管13B内に、室外側熱交換器2
0側から第2の電動膨張弁3Bと冷媒ストップバルブ1
5Bが設けられているとともに、分岐配管14B内に、
冷媒ストップバルブ16Bが設けられ、これら冷媒スト
ップバルブ15B,16Bは、一方が液側ストップバル
ブとして機能する時には、他方はガス側ストップバルブ
として機能する。
【0048】各室内側熱交換器40A,40Bには、そ
れぞれサーミスタ6A,6Bが備えられており、サーミ
スタ6Aで検出した温度情報は、第1の室内制御部17
A内の室内情報出力手段18Aから室外制御部21内の
室内情報入力手段23Aに送信される。またサーミスタ
6Bで検出した温度情報は、第2の室内制御部17B内
の室内情報出力手段18Bから同じく室外制御部21内
の室内情報入力手段23Aに送信されるようになってい
る。なお、19Aは第1の室内機、19Bは第2の室内
機、5Aは各電動膨張弁3A,3Bをそれぞれ全閉から
全開まで段階的に制御できる弁開度設定手段である。そ
れ以外の構成は前述の第3実施形態(図5)のものと同
様である。
【0049】この第4実施形態の電動膨張弁の全閉開度
検知装置を備えた冷凍サイクルにおいて、四方弁24が
図中実線で示す接続状態にあり、かつ全ての冷媒ストッ
プバルブ15A,15B,16A,16Bが開いている
時は、冷媒が配管系に矢印で示す方向に流れ、室外側熱
交換器20は凝縮器として機能し、各室内側熱交換器4
0A,40Bは蒸発器として機能する。これにより冷房
運転となる。
【0050】また、全ての冷媒ストップバルブ15A
B,15B,16A,16Bが開いている状態下で四方
弁24を切り替えて四方弁中に破線で示す接続状態にす
ると、冷媒が配管系に沿って破線矢印で示す方向に流
れ、各室内側熱交換器40A,40Bは凝縮器として機
能し、室外側熱交換器20は蒸発器として機能する。こ
れにより暖房運転となる。
【0051】また、起動装置12を操作することで、各
電動膨張弁3A,3Bのそれぞれの全閉開度を検知する
制御が開始される。各電動膨張弁3A,3Bのそれぞれ
の全閉開度の検知と、その後の通常運転時における各電
動膨張弁3A,3Bの制御範囲の設定の手法は、基本的
に前述の第1実施形態の図2及び図3で説明した通りで
ある。即ち、冷房運転モードにしてから全ての冷媒スト
ップバルブ15AB,15B,16A,16Bを開き、
かつ各電動膨張弁3A,3Bを全閉にした状態で、圧縮
機1を一定周波数で運転し、各電動膨張弁3A,3Bの
開度を徐々に開いていき、蒸発器として機能する各室内
側熱交換器40A,40Bにそれぞれ低温低圧の冷媒が
流れ始める点、つまり各全閉開度Na,Nbを、各室内
側熱交換器40A,40Bに備えてある各サーミスタ6
A,6Bのそれぞれの温度変化から検出する。そして、
検出された各全閉開度Na,Nbからそれぞれbパルス
開いた開度Sa(=Na+b),Sb(=Na+b)を
各電動膨張弁3A,3Bのそれぞれの可変幅の下限とし
て冷暖房運転時に制御する。
【0052】以上のような各電動膨張弁3A,3Bのそ
れぞれの全閉開度の検知と、その後の通常運転時におけ
る各電動膨張弁3A,3Bの制御範囲の設定は、暖房運
転モードでも可能である。この場合、蒸発器として機能
するのは単一構成の室外側熱交換器20のみであるた
め、第1と第2の分岐配管系の各冷媒ストップバルブ1
5A,16A、15B,16Bを開閉制御して、まずい
ずれか一方の分岐配管系のみを開き、開いた側の電動膨
張弁の全閉開度の検知を行ってから、次に他方の分岐配
管系のみを開き、対応する電動膨張弁の全閉開度の検知
を行う。
【0053】このように、この第4実施形態装置におい
ては、1台の室外側熱交換器に複数の室内側熱交換器が
接続された多室形空気調和機でも、各室内側熱交換器に
対応する電動膨張弁のそれぞれの全閉開度の検出を、冷
房運転、暖房運転に拘わらず正確に行うことができ、全
閉に近い開度での制御域をバラツキなく大幅に拡大する
ことができる。このため、多室形空気調和機においても
最適な流量(負荷)制御が可能となる。
【0054】なお、この第4実施形態では多室形空気調
和機として1台の室外側熱交換器に接続する室内側熱交
換器が2台の場合を例に挙げて説明したが、それ以上の
台数の室内側熱交換器が接続された多室形空気調和機に
おいても同等の作用、効果が得られることは言うまでも
ない。
【0055】実施形態5.図7は本発明の請求項4,6
に係る電動膨張弁の全閉開度検知装置を備えた冷凍サイ
クルを示すシステム構成図、図8はその電動膨張弁によ
る吐出スーパーヒートのレベルに応じた補正制御動作の
説明図であり、図7中、配管系は実線、信号線は破線で
示すとともに、前述の第4実施形態(図6)のものと同
一又は相当する部分には同一符号を付してある。
【0056】この第5実施形態の電動膨張弁の全閉開度
検知装置を備えた冷凍サイクルは、本発明を多室形空気
調和機に適用したものであり、前述の第4実施形態装置
の持つ機能を全て備えている。なお、ここでも1台の室
外側熱交換器20に2台の室内側熱交換器40A,40
Bが接続された場合を例に挙げて説明するが、接続する
室内側熱交換器の台数は2台に限定されるものでない。
図7に示すようにこの第5実施形態装置は、圧縮機1の
吐出側の配管14bに吐出ガス温度を検出するためのサ
ーミスタ27を取り付け、サーミスタ27の検出温度の
情報を室外制御部21に取込み、室内機が1台のみ運転
され、他の室内機が停止状態にある場合に、運転中の室
内機側のサーミスタの検出温度とサーミスタ27の検出
温度との差(以下、これを吐出スーパーヒートと呼ぶ)
から、停止している室内機側の熱交換器内に溜まり込む
冷媒量を把握して、冷媒がある量以上溜まり込んでいる
場合に、停止している室内機側の電動膨張弁の開度を補
正して、停滞気味の冷媒の流れを促進し、これによって
運転中の室内機側における冷媒不足の運転状態を適切な
運転状態に回復させることができるようにした点が前述
の第4実施形態のものと異なっており、それ以外の構成
は第4実施形態のものと同様である。
【0057】この第5実施形態の電動膨張弁の全閉開度
検知装置を備えた冷凍サイクルにおいて、各室内側熱交
換器40A,40Bに対応する各電動膨張弁3A,3B
それぞれの全閉開度の検出と、その後の通常運転時にお
ける各電動膨張弁3A,3Bの制御範囲の設定の手法
は、前述の第4実施形態の図6で説明した通りであるの
で説明は省略し、ここでは主に吐出スーパーヒートの補
正制御の動作について説明する。即ち、暖房1台運転
時、例えば室内機19Aが運転され、室内機19Bが停
止状態にある場合、電動膨張弁3Aは前述の開度Sa
(=Na+b)を可変幅の下限とする適当な開度に制御
され、電動膨張弁3Bは前述の全閉開度Nbに設定され
ている。このような状態下で、サーミスタ27により検
出した圧縮機1の吐出ガス温度と運転中の室内機19A
の熱交換器40Aに備えているサーミスタ6Aの検出温
度との差(吐出スーパーヒート)を、室外制御部21で
演算し、図8に示すように吐出スーパーヒートXのレベ
ルにより、停止中の室内側熱交換器40Bに、この暖房
モード下においてガス配管側となる分岐配管14Bより
溜まり込む冷媒量を把握する。そして、吐出スーパーヒ
ートがあるレベル(ここではX2に設定)以上となった
場合は、停止中の室内機19Bの室内側熱交換器40B
に冷媒がある量以上溜まり込んでしまい、適正な運転状
態とするための冷媒が不足していると判断する。ここで
は異常判定を段階的に設定している。すなわち、レベル
X1〜X2の間は正常レベル、レベルX2〜X3の間は
異常レベル1、レベルX3〜X4の間は異常レベル2に
設定し、判定レベルに応じて、停止している室内機19
B側の電動膨張弁3Bの開度を図8に示す如く補正し、
開度を段階的に大きくするようにしている。
【0058】この吐出スーパーヒートのレベルに応じた
補正制御により、停止している室内機19Bに冷媒が溜
まり込んでしまった時にも、停滞気味の冷媒の流れを促
進し、これによって運転中の室内機19A側における冷
媒不足の運転状態を適切な運転状態に回復させることが
できる。
【0059】実施形態6.図9は本発明の請求項4,7
に係る電動膨張弁の全閉開度検知装置を備えた冷凍サイ
クルを示すシステム構成図、図10はその誤配管判定制
御の動作を説明するための冷凍サイクルのシステム構成
図であり、各図中、配管系は実線、信号線は破線で示す
とともに、前述の第5実施形態(図7)のものと同一又
は相当する部分には同一符号を付してある。
【0060】この第6実施形態の電動膨張弁の全閉開度
検知装置を備えた冷凍サイクルは、本発明を多室形空気
調和機に適用したものであり、前述の第5実施形態装置
の持つ機能を全て備えている。なお、ここでも1台の室
外側熱交換器20に2台の室内側熱交換器40A,40
Bが接続された場合を例に挙げて説明するが、接続する
室内側熱交換器の台数は2台に限定されるものでない。
図9に示すようにこの第6実施形態装置は、室外制御部
21内に、誤配管判定手段28と、誤配管判定手段28
による判断結果を施工者やサービスマンに知らせるため
のに呼び出し内容伝達手段29とを設け、第1の室内制
御部17A内の室内情報出力手段18Aと室外制御部2
1内の室内情報入力手段23Aとを接続する配線18a
と、第2の室内制御部17B内の室内情報出力手段18
Bと室外制御部21内の室内情報入力手段23Aとを接
続する配線18bとが、室内情報入力手段23Aの接続
部A,Bで図10に示すように誤って接続された場合、
これを誤配管判定手段28により検出できるようにする
とともに、誤配管判定手段28による判断結果を呼び出
し内容伝達手段29によって施工者やサービスマンに知
らせることができるようにした点が前述の第5実施形態
のものと異なっており、それ以外の構成は第5実施形態
のものと同様である。
【0061】この第6実施形態の電動膨張弁の全閉開度
検知装置を備えた冷凍サイクルにおいて、各室内側熱交
換器40A,40Bに対応する各電動膨張弁3A,3B
それぞれの全閉開度の検出と、その後の通常運転時にお
ける各電動膨張弁3A,3Bの制御範囲の設定の手法
は、前述の第4実施形態の図6で説明した通りであり、
冷房運転モードの場合、各電動膨張弁3A,3Bそれぞ
れの全閉開度の検出を同時に行うことも可能である。ま
たこの冷房運転モードの状態で、各電動膨張弁3A,3
Bの一方を全閉にし、あるいは第1と第2の分岐配管系
の各冷媒ストップバルブ15A,16A、15B,16
Bを開閉制御して、いずれか一方の分岐配管系のみを開
くことで、各電動膨張弁3A,3Bの全閉開度の検出を
1つずつ行うことも可能である。
【0062】この第6実施形態においては、各電動膨張
弁3A,3Bの全閉開度の検出を行う際に、同時に配管
と配線の接続関係が正常か否かを検出できるようにして
いるため、各電動膨張弁3A,3Bの全閉開度の検出を
後者の単一検出方式により行う。
【0063】すなわち、起動装置12を押すことで、電
動膨張弁3Aの全閉開度を検知する制御を開始し、室内
側熱交換器40Aに付けられたサーミスタ6Aの初期温
度T0aと、室内側熱交換器40Bに付けられたサーミス
タ6Bの初期温度T0bを検出し、圧縮機1を一定周波数
で運転し、電動膨張弁を全閉に設定した状態からt秒ご
とにPパルスずつ徐々に開いていくと、電動膨張弁3A
の開度が閉で冷媒が流れていない間は室内側熱交換器4
0A側のサーミスタ6Aの温度はT0aと温度差がない
が、開き始めると低温低圧の冷媒が室内側熱交換器40
Aに流れるので、室内温度変化判別手段7ではサーミス
タ6Aの急激に下がった温度とT0aとの温度差から電動
膨張弁3Aが閉から開になったと判断し、全閉開度決定
手段8ではこの時の開度から電動膨張弁3Aの全閉開度
Nを決定する。この時、図10に示すように室内情報出
力手段18Aと室内情報入力手段23Aとを接続する配
線18aと、室内情報出力手段18Bと室内情報入力手
段23Aとを接続する配線18bとが、室内情報入力手
段23Aの接続部A,Bで誤って接続されていた場合、
つまり配管と配線の接続関係が正常でない場合、サーミ
スタ6Aの温度変化情報は室内情報出力手段18A、配
線18aを介して、室外制御部21の室内情報入力手段
23Aの接続部Bに入力される。室外制御部21では、
室内側熱交換器40A側の電動膨張弁3Aを制御してい
るにも拘わらず、冷媒が流れた際の温度変化が室内側熱
交換器40B側に表れることになる。誤配管判定手段2
8では、この電動膨張弁を操作した側と反対側の室内側
熱交換器に温度変化が表れたことを検出することで、配
管と配線の接続関係が正常か否かを判断する。したがっ
て、電動膨張弁3A,3Bのいずれか一方の全閉開度の
検知を行えば、配管と配線の接続関係が正常か否かを判
断することができ、判断結果を呼び出し内容伝達手段2
9によって施工者やサービスマンに知らせることができ
る。
【0064】実施形態7.図11は本発明の請求項7,
8に係る電動膨張弁の全閉開度検知装置を備えた冷凍サ
イクルを示すシステム構成図であり、図中、配管系は実
線、信号線は破線で示すとともに、前述の第6実施形態
(図9)のものと同一又は相当する部分には同一符号を
付してある。
【0065】この第7実施形態の電動膨張弁の全閉開度
検知装置を備えた冷凍サイクルは、本発明を多室形空気
調和機に適用したものであり、前述の第6実施形態装置
の持つ機能を全て備えている。なお、ここでも1台の室
外側熱交換器20に2台の室内側熱交換器40A,40
Bが接続された場合を例に挙げて説明するが、接続する
室内側熱交換器の台数は2台に限定されるものでない。
図11に示すようにこの第7実施形態装置は、室外制御
部21内に、誤配管判定手段28の判定結果を取り込
み、配管と配線の接続関係が異常と判断されている場合
には、室内情報入力手段23Aの接続部A,Bに入力さ
れる室内制御情報の入替、つまり接続部Aに入力される
室内制御情報は室内機19Bのもの、接続部Bに入力さ
れる室内制御情報は室内機19Aのものであると、認識
を変更させる室内情報入力入替手段31を設けた点が前
述の第6実施形態のものと異なっており、それ以外の構
成は第6実施形態のものと同様である。
【0066】この第7実施形態の電動膨張弁の全閉開度
検知装置を備えた冷凍サイクルにおいて、各室内側熱交
換器40A,40Bに対応する各電動膨張弁3A,3B
それぞれの全閉開度の検出と、その後の通常運転時にお
ける各電動膨張弁3A,3Bの制御範囲の設定の手法
は、前述の第6実施形態の図9で説明した通りであり、
冷房運転モードの場合、各電動膨張弁3A,3Bそれぞ
れの全閉開度の検出を同時に行うことも、また1つずつ
行うことも可能であるが、ここでも各電動膨張弁3A,
3Bの全閉開度の検出を行う際に、同時に配管と配線の
接続関係が正常か否かを検出できるようにしているた
め、各電動膨張弁3A,3Bの全閉開度の検出を後者の
単一検出方式により行う。そして、誤配管判定手段28
により配管と配線の接続関係が異常と判断されれば、室
内情報入力入替手段31が室内情報入力手段23Aの接
続部A,Bに入力される室内制御情報の入替を行い、認
識を変更させる。
【0067】したがって、この第7実施形態において
は、誤配管判定手段28により配管と配線の接続関係が
異常が検出されても、これを室内情報入力入替手段31
によってソフト的に簡単に正常状態に復帰させることが
できる。
【0068】実施形態8.図12は本発明の請求項8,
9に係る電動膨張弁の全閉開度検知装置を備えた冷凍サ
イクルを示すシステム構成図であり、図中、配管系は実
線、信号線は破線で示すとともに、前述の第7実施形態
(図11)のものと同一又は相当する部分には同一符号
を付してある。
【0069】この第8実施形態の電動膨張弁の全閉開度
検知装置を備えた冷凍サイクルは、本発明を多室形空気
調和機に適用したものであり、前述の第7実施形態装置
の持つ機能を全て備えている。なお、ここでも1台の室
外側熱交換器20に2台の室内側熱交換器40A,40
Bが接続された場合を例に挙げて説明するが、接続する
室内側熱交換器の台数は2台に限定されるものでない。
図12に示すようにこの第8実施形態装置は、室外制御
部21内に、室内情報入力入替手段31が室内情報入力
手段23Aの接続部A,Bに入力される室内制御情報の
入替を行った場合に、その情報を記憶する入替情報記憶
手段32と、入替情報記憶手段32に記憶した情報を呼
び出す入替情報呼び出し手段33とを設けた点が前述の
第7実施形態のものと異なっており、それ以外の構成は
第7実施形態のものと同様である。
【0070】この第8実施形態の電動膨張弁の全閉開度
検知装置を備えた冷凍サイクルにおいて、各室内側熱交
換器40A,40Bに対応する各電動膨張弁3A,3B
それぞれの全閉開度の検出と、その後の通常運転時にお
ける各電動膨張弁3A,3Bの制御範囲の設定の手法
は、前述の第7実施形態の図11で説明した通りであ
り、冷房運転モードの場合、各電動膨張弁3A,3Bそ
れぞれの全閉開度の検出を同時に行うことも、また1つ
ずつ行うことも可能であるが、ここでも各電動膨張弁3
A,3Bの全閉開度の検出を行う際に、同時に配管と配
線の接続関係が正常か否かを検出できるようにしている
ため、各電動膨張弁3A,3Bの全閉開度の検出を後者
の単一検出方式により行う。そして、誤配管判定手段2
8により配管と配線の接続関係が異常と判断されれば、
室内情報入力入替手段31が室内情報入力手段23Aの
接続部A,Bに入力される室内制御情報の入替を行い、
認識を変更させるとともに、その情報が入替情報記憶手
段32に記憶される。そして入替情報記憶手段32に記
憶した情報は、入替情報呼び出し手段33によりいつで
も呼び出すことができるので、配管と配線の接続状態を
サービスマン等が修理等を行う際に、簡単に把握させる
ことができる。
【0071】実施形態9.図13は本発明の請求項1,
2,3,4,5に係る電動膨張弁の全閉開度検知装置を
備えた冷凍サイクルを示すシステム構成図であり、図
中、配管系は実線、信号線は破線で示すとともに、前述
の第3実施形態(図5)のものと同一又は相当する部分
には同一符号を付してある。
【0072】この第9実施形態の電動膨張弁の全閉開度
検知装置を備えた冷凍サイクルは、本発明を冷暖房用空
気調和機に適用したものであり、前述の第3実施形態装
置の持つ機能を全て備えている。図13に示すようにこ
の第9実施形態装置は、室外制御部21内に、電動膨張
弁3の全閉開度を検出する過程で、サーミスタ6又はサ
ーミスタ26の温度変化が適性でなく、室内温度変化判
別手段7で判定できない場合、圧縮機1の負荷状態、電
動膨張弁3の動作状態、四方弁24の動作状態、サーミ
スタ6,26の動作状態、冷媒ストップバルブ15A,
16Aの開閉状態、等をみて、異常が各動作部によるも
のなのか、冷媒漏れによる冷媒不足によるものなのか、
工事ミスによる冷媒ストップバルブの閉塞状態によるも
のか、を判定する異常判定手段34と、その内容を表示
し施工業者に知らせる異常表示手段35と、を設けた点
が前述の第3実施形態のものと異なっており、それ以外
の構成は第3実施形態のものと同様である。
【0073】この第9実施形態の電動膨張弁の全閉開度
検知装置を備えた冷凍サイクルにおいても、起動装置1
2を操作することで、電動膨張弁3の全閉開度を検知す
る制御が開始される。全閉開度の検知と、その後の通常
運転時における電動膨張弁3の制御範囲の設定の手法
は、前述の第3実施形態の図5で説明した通りである。
即ち、各冷媒ストップバルブ15A,16Aを開き、か
つ電動膨張弁3を全閉にした状態で、圧縮機1を一定周
波数で運転し、電動膨張弁3の開度を徐々に開いてい
き、低温低圧の冷媒が流れる側の熱交換器、つまり蒸発
器として機能する側の熱交換器40又は20に冷媒が流
れ始める点、つまり全閉開度Nをこの蒸発器として機能
する側の熱交換器40又は20に備えてあるサーミスタ
6又は26の温度変化から検出する。そして、全閉開度
Nからbパルス開いた開度Sを電動膨張弁3の可変幅の
下限として冷暖房運転時に制御する。したがって、四方
弁24の切替による冷房運転、暖房運転に拘わらず、全
閉開度Nの検出を正確に行うことができ、全閉に近い開
度での制御域をバラツキなく大幅に拡大することができ
て、冷暖房用空気調和機においても最適な流量(負荷)
制御が可能となる。
【0074】また、この第9実施形態においては、電動
膨張弁3の全閉開度を検出する過程で、サーミスタ6又
はサーミスタ26の温度変化が適性でなく、室内温度変
化判別手段7で判定できない場合、異常判定手段34
が、圧縮機1の負荷状態、電動膨張弁3の動作状態、四
方弁24の動作状態、サーミスタ6,26の動作状態、
冷媒ストップバルブ15A,16Aの開閉状態、等をみ
て、異常が各動作部によるものなのか、冷媒漏れによる
冷媒不足によるものなのか、工事ミスによる冷媒ストッ
プバルブの閉塞状態によるものか、を判定して異常個所
の特定を行い、異常の原因が何によるものかを異常表示
手段35によって表示させ、施工業者に知らせることが
できる。このため、試運転の際に不具合を直すことがで
きる。
【0075】なお、この第9実施形態の異常判定機能は
前述の第1〜第4実施形態にもそのまま適用できるもの
であり、その場合にも同等の作用、効果が得られる。
【0076】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1の発明によ
れば、蒸発器として機能する熱交換器の温度の時間的変
化から、冷媒が流れていることを判別し、判別した温度
変化の開始時点を基準として電動膨張弁の全閉開度を決
定して、決定された全閉開度から所定量開いた開度を可
変幅の下限として通常の運転時に電動膨張弁の開度を制
御するようにしたので、全閉開度を正確に検出でき、全
閉に近い開度での制御域をバラツキなく大幅に拡大する
ことができる。このため、最適な流量(負荷)制御が可
能となる。
【0077】また、請求項2の発明によれば、凝縮器と
して機能する熱交換器と蒸発器として機能する熱交換器
のいずれか一方は室外機を、他方は室内機を、それぞれ
構成するようにしたので、冷房専用空気調和機において
も、全閉開度を正確に検出でき、全閉に近い開度での制
御域をバラツキなく大幅に拡大することができ、冷房専
用空気調和機で最適な流量(負荷)制御が可能となる。
【0078】また、請求項3の発明によれば、室外機
に、圧縮機から吐出された冷媒の経路を切り替える四方
弁と、四方弁の弁位置を切り替える四方弁切替装置と、
室外機側の熱交換器に設けられて冷媒温度を検出する冷
媒温度検出手段とを設けて、電動膨張弁の全閉開度の検
出を蒸発器として機能する側の熱交換器を利用して行う
ようにしたので、四方弁の切替による冷房運転、暖房運
転に拘わらず、全閉開度の検出を正確に行うことがで
き、全閉に近い開度での制御域をバラツキなく大幅に拡
大することができる。このため、冷暖房用空気調和機に
おいても最適な流量(負荷)制御が可能となる。
【0079】また、請求項4の発明によれば、閉ループ
からなる配管系内の一部を複数に分岐した配管系に形成
し、これら分岐配管系のそれぞれに室内機側の熱交換器
と冷媒温度検出手段および電動膨張弁を配置したので、
1台の室外側熱交換器に複数の室内側熱交換器が接続さ
れた多室形空気調和機でも、各室内側熱交換器に対応す
る電動膨張弁のそれぞれの全閉開度の検出を、冷房運
転、暖房運転に拘わらず正確に行うことができ、全閉に
近い開度での制御域をバラツキなく大幅に拡大すること
ができる。このため、多室形空気調和機においても最適
な流量(負荷)制御が可能となる。
【0080】また、請求項5の発明によれば、電動膨張
弁の全閉開度を検知する過程で、冷媒温度検出手段の温
度変化が適性でなく室内温度変化判別手段で判定できな
い場合、異常が各動作部によるものなのか、冷媒漏れに
よる冷媒不足によるものなのか、を判定して表示させる
ようにしたので、異常の原因が何によるものかを施工業
者に知らせることができる。このため、試運転の際に不
具合を直すことができる。
【0081】また、請求項6の発明によれば、室内機側
の熱交換器が凝縮器として機能する暖房運転時に停止し
ている室内機がある場合に、運転中の室内機側熱交換器
の冷媒温度と圧縮機の吐出ガス温度との温度差から、停
止している室内機側熱交換器内に溜まり込む冷媒量を把
握し、冷媒がある量以上溜まり込んでいる場合に、停止
している室内機側の電動膨張弁の開度を補正して、停滞
気味の冷媒の流れを促進させるようにしたので、停止し
ている室内機に冷媒が溜まり込んでしまった時にも、停
滞気味の冷媒の流れを促進でき、これによって運転中の
室内機側における冷媒不足の運転状態を適切な運転状態
に回復させることができる。
【0082】また、請求項7の発明によれば、各分岐配
管系の電動膨張弁の全閉開度を検知する過程で、動作し
た電動膨張弁と温度が変化した冷媒温度検出手段との相
関を検出することにより、室内機と室外機を接続する配
管と配線の接続関係を判断するようにしたので、配管と
配線が誤って接続された場合、これを検出できて、結果
を呼び出し施工者やサービスマンに知らせることができ
る。
【0083】また、請求項8の発明によれば、配管と配
線の接続関係が異常と判断された場合、室内制御情報を
入れ替えて認識を変更させるようにしたので、配管と配
線の接続関係が異常が検出されても、これを簡単に正常
状態に復帰させることができ、据付を迅速かつ容易に行
うことができる。
【0084】また、請求項9の発明によれば、配管と配
線の接続関係が異常時に入れ替えた室内制御情報を記憶
し、記憶した入替情報を呼び出せるようにしたので、配
管と配線の接続状態をサービスマン等が修理等を行う際
に、簡単に把握させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態に係る電動膨張弁の全
閉開度検知装置を備えた冷凍サイクルのシステム構成図
である。
【図2】 第1実施形態に係る電動膨張弁の全閉開度検
知装置を備えた冷凍サイクルの電動膨張弁の開度とサー
ミスタの温度変化の関係を示す説明図である。
【図3】 第1実施形態に係る電動膨張弁の全閉開度検
知装置を備えた冷凍サイクルの電動膨張弁の開度可変幅
を示す説明図である。
【図4】 本発明の第2実施形態に係る電動膨張弁の全
閉開度検知装置を備えた冷凍サイクルのシステム構成図
である。
【図5】 本発明の第3実施形態に係る電動膨張弁の全
閉開度検知装置を備えた冷凍サイクルのシステム構成図
である。
【図6】 本発明の第4実施形態に係る電動膨張弁の全
閉開度検知装置を備えた冷凍サイクルのシステム構成図
である。
【図7】 本発明の第5実施形態に係る電動膨張弁の全
閉開度検知装置を備えた冷凍サイクルのシステム構成図
である。
【図8】 第5実施形態に係る電動膨張弁の全閉開度検
知装置を備えた冷凍サイクルの電動膨張弁による吐出ス
ーパーヒートのレベルに応じた補正制御動作の説明図で
ある。
【図9】 本発明の第6実施形態に係る電動膨張弁の全
閉開度検知装置を備えた冷凍サイクルのシステム構成図
である。
【図10】 第6実施形態に係る電動膨張弁の全閉開度
検知装置を備えた冷凍サイクルの誤配管判定制御の動作
を説明図である。
【図11】 本発明の第7実施形態に係る電動膨張弁の
全閉開度検知装置を備えた冷凍サイクルのシステム構成
図である。
【図12】 本発明の第8実施形態に係る電動膨張弁の
全閉開度検知装置を備えた冷凍サイクルのシステム構成
図である。
【図13】 本発明の第9実施形態に係る電動膨張弁の
全閉開度検知装置を備えた冷凍サイクルのシステム構成
図である。
【図14】 従来の冷凍サイクルのシステム構成図であ
る。
【図15】 従来の冷凍サイクルの電動膨張弁の開度に
対する冷媒流量の特性図である。
【符号の説明】
1 圧縮機、2,2A 凝縮器(室外機)、3,3A,
3B 電動膨張弁、4,4A 蒸発器(室内機)、5
弁開度設定手段、6,6A,6B サーミスタ(冷媒温
度検出手段)、7 室内温度変化判別手段、8 全閉開
度決定手段、19,19A,19B 室内機、20 室
外側熱交換器、21 室外制御部(電動膨張弁開度の補
正制御部)、22 室外機、24 四方弁、25 四方
弁切替装置、26 サーミスタ(室外機側冷媒温度検出
手段)、27 サーミスタ(冷媒ガス温度検出手段)、
28 誤配管判定手段、31 室内情報入力入替手段、
32 入替情報記憶手段、33 入替情報呼び出し手
段、34 異常判定手段、35 異常表示手段、40,
40A,40B 室内側熱交換器。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 閉ループからなる配管系内に、低温低圧
    冷媒を吸引して圧縮し高温高圧にして吐出する圧縮機
    と、該圧縮機より吐出された冷媒を凝縮し常温高圧にす
    る凝縮器として機能する熱交換器と、凝縮された冷媒を
    低温低圧にしながら流量を調整する電動膨張弁と、該電
    動膨張弁で低温低圧なった冷媒を蒸発させる蒸発器とし
    て機能する熱交換器とを備えた冷凍サイクルにおいて、 前記蒸発器として機能する熱交換器に設けられて冷媒温
    度を検出する冷媒温度検出手段と、 該冷媒温度検出手段の検出した温度の時間的変化から冷
    媒が流れていることを判別する室内温度変化判別手段
    と、 該室内温度変化判別手段の判別した温度変化の開始時点
    を基準として前記電動膨張弁の全閉開度を決定する全閉
    開度決定手段と、 起動時に前記電動膨張弁の開度を全閉から全開まで制御
    するとともに、通常の運転時には前記全閉開度決定手段
    にて決定された全閉開度から所定量開いた開度を可変幅
    の下限として該電動膨張弁の開度を制御する弁開度設定
    手段とを設けたことを特徴とする電動膨張弁の全閉開度
    検知装置を備えた冷凍サイクル。
  2. 【請求項2】 凝縮器として機能する熱交換器と蒸発器
    として機能する熱交換器のいずれか一方は室外機を、他
    方は室内機を、それぞれ構成してなることを特徴とする
    請求項1記載の電動膨張弁の全閉開度検知装置を備えた
    冷凍サイクル。
  3. 【請求項3】 室外機に、圧縮機から吐出された冷媒の
    経路を切り替える四方弁と、四方弁の弁位置を切り替え
    る四方弁切替装置と、室外機側の熱交換器に設けられて
    冷媒温度を検出する冷媒温度検出手段とを設けたことを
    特徴とする請求項2記載の電動膨張弁の全閉開度検知装
    置を備えた冷凍サイクル。
  4. 【請求項4】 閉ループからなる配管系内の一部を複数
    に分岐した配管系に形成し、これら分岐配管系のそれぞ
    れに室内機側の熱交換器と冷媒温度検出手段および電動
    膨張弁を配置してなることを特徴とする請求項2又は請
    求項3記載の電動膨張弁の全閉開度検知装置を備えた冷
    凍サイクル。
  5. 【請求項5】 電動膨張弁の全閉開度を検知する過程
    で、室内温度変化判別手段にて判定できない場合、異常
    が各動作部によるものなのか、冷媒漏れによる冷媒不足
    によるものなのか、を判定する異常判定手段と、異常判
    定手段の判定結果を表示する異常表示手段とを設けたこ
    とを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載
    の電動膨張弁の全閉開度検知装置を備えた冷凍サイク
    ル。
  6. 【請求項6】 圧縮機の吐出ガスの温度を検出する冷媒
    ガス温度検出手段を設けるとともに、室内機側の熱交換
    器が凝縮器として機能する暖房運転時に停止している室
    内機がある場合に、運転中の室内機側熱交換器の冷媒温
    度検出手段の検出した冷媒温度と前記冷媒ガス温度検出
    手段の検出した冷媒ガス温度との差を求めて、該温度差
    から停止している室内機側熱交換器内に溜まり込む冷媒
    量を把握し、冷媒がある量以上溜まり込んでいる場合
    に、停止している室内機側の電動膨張弁の開度を補正し
    て、停滞気味の冷媒の流れを促進させる制御部を設けた
    ことを特徴とする請求項4記載の電動膨張弁の全閉開度
    検知装置を備えた冷凍サイクル。
  7. 【請求項7】 各分岐配管系の電動膨張弁の全閉開度を
    検知する過程で、操作した電動膨張弁と温度が変化した
    冷媒温度検出手段との相関を検出することにより、室内
    機と室外機を接続する配管と配線の接続関係を判断する
    誤配管判定手段を設けたことを特徴とする請求項4記載
    の電動膨張弁の全閉開度検知装置を備えた冷凍サイク
    ル。
  8. 【請求項8】 誤配管判定手段により配管と配線の接続
    関係が異常と判断された場合、室内制御情報を入れ替え
    て認識を変更させる室内情報入力入替手段を設けたこと
    を特徴とする請求項7記載の電動膨張弁の全閉開度検知
    装置を備えた冷凍サイクル。
  9. 【請求項9】 室内情報入力入替手段が入れ替えた室内
    制御情報を記憶する入替情報記憶手段と、該入替情報記
    憶手段に記憶した入替情報を呼び出す入替情報呼び出し
    手段とを設けたことことを特徴とする請求項8記載の電
    動膨張弁の全閉開度検知装置を備えた冷凍サイクル。
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