JP3833497B2 - 空気調和機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、多室形の空気調和機に係わり、冷媒配管あるいは接続ケーブルの接続状態を自動判定できる多室形の空気調和機に好適なものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の多室形の空気調和機としては、特開平9−133442号公報に示されているように、多室形の空気調和機を設置した時、各室内機と室外機間を繋ぐ冷媒配管の誤接続を簡単に見分けできるようにするために、圧縮機からの吐出冷媒を少なくとも室外熱交換器に流通させた後、絞り手段と、第1の開閉弁と、室内熱交換器と、第2の開閉弁とからなる複数の冷媒回路に任意に流通させ、前記圧縮機に戻すように冷房運転し、前記第1および第2の開閉弁を冷媒回路別に開き、開いた開閉弁に対応する室内熱交換器の温度を所定時間経過後に検出し、検出値と予め設定されている設定値との比較結果から冷媒配管の誤接続を判定し、前記冷媒配管の誤接続が検出された時、対応する室内機の表示手段により異常表示を行い、前記異常表示を所定時間継続表示するようにし、前記一連の制御動作を開始させるスタートボタンを室外機に設けてなるものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、かかる従来の空気調和機では、室内温度や室外温度に係らず冷房運転を行なって室内熱交換器の検出温度と予め設定されている設定温度との比較結果から誤接続を判定するものであり、判定時に室内温度や室外温度に基づいて運転状態を変更することについての配慮がなされていない。このため、例えば空気調和機の据付作業が冬季に行なわれる場合のような室内温度や室外温度が特に低い時には、保護回路が働いて冷房運転が不可能であったり、また強制的に冷房運転を行なっても室内温度が低いために室内熱交換器の温度低下を確実に検出することが困難であったり、場合によっては冷媒が室内熱交換器で蒸発できずに圧縮機に液体で戻ってしまい液圧縮による負荷増大を招くという課題があった。
【0004】
本発明の目的は、冬季のような室内温度が特に低い時に誤接続判定運転が行なわれても、保護回路が働いて誤接続判定が不可能になることもなく、しかも信頼性の高い判定ができると共に、液圧縮による負荷増大を防止できる空気調和機を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明の特徴は、圧縮機、冷暖房切換弁、室外熱交換器、絞り機構及び複数の室内熱交換器を冷媒配管で接続して冷凍サイクルを構成し、前記複数の室内熱交換器で並列な冷媒回路を形成すると共に、前記圧縮機、前記冷暖房切換弁、前記室外熱交換器及び前記絞り機構を有する室外機に対して前記室内熱交換器を有する複数の室内機を冷媒配管及び接続ケーブルを介して接続し、室内温度を検出する手段及び前記並列な冷媒回路の温度を検出する手段を備え、前記冷媒配管または接続ケーブルの誤接続判定運転が可能な多室形の空気調和機であって、前記誤接続判定運転は、前記室内温度を検出する手段で検出した室内温度に基づいて暖房判定運転と冷房判定運転とに切換え、この暖房判定運転または冷房判定運転を各室内機毎に行なって、前記並列な冷媒回路の温度を検出する手段で検出した温度に基づいて前記冷媒配管または接続ケーブルの誤接続判定を行なう構成にしたことにある。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の各実施例を図を用いて説明する。
【0007】
まず、本発明の第1実施例の多室形の空気調和機の全体構成を図1を参照しながら説明する。図1は本発明の第1実施例の多室形の空気調和機の構成図である。
【0008】
図1において、1は圧縮機、2は冷房と暖房の切換弁、3は室外熱交換器、4A〜4Cは開閉弁、5A〜5Cは全閉可能な絞り機構、6A〜6Cは室内熱交換器、7A〜7Cは室内熱交換器温度の検知手段である熱交換器サーミスター、8A〜8Cは室内機、9A〜9Cは室内温度の検知手段である室温サーミスター、10A〜10Cは室内機の制御部、11は室外機の制御部、12は室外温度の検出手段である外気温サーミスター、13は室外の故障等を表示する室外表示部、14は誤接続判定運転のスタートボタン、15A〜15Cは室内の故障等を表示する室内表示部である。
【0009】
冷凍サイクルは、圧縮機1、冷暖房切換弁2、室外熱交換器3、複数の絞り機構5A〜5C、複数の室内熱交換器6A〜6C及び複数の開閉弁4A〜4Cを冷媒配管で接続して構成されている。また、複数の絞り機構5A〜5C、複数の室内熱交換器6A〜6C及び複数の開閉弁4A〜4Cは、それぞれが直列に接続されると共に、この直列の冷媒回路が室外熱交換器3及び切換弁2に対して並列に接続され、並列な冷媒回路が構成される。
【0010】
そして、切換弁2を動作させることにより、冷房運転と暖房運転の冷凍サイクルに切換えることが可能である。冷房運転の冷凍サイクルにおける冷媒は、圧縮機1、切換弁2、室外熱交換器3を通って、絞り機構5A、室内熱交換器6A及び開閉弁4Aの直列な冷媒回路と、絞り機構5B、室内熱交換器6B及び開閉弁4Bの直列な冷媒回路と、絞り機構5C、室内熱交換器6C及び開閉弁4Cの直列な冷媒回路とで構成される並列な冷媒回路を流れ、さらに切換弁2から圧縮機1に戻る。また、暖房運転の冷凍サイクルおける冷媒は、圧縮機1、切換弁2を通って、開閉弁4A、室内熱交換器6A及び絞り機構5Aの直列な冷媒回路と、開閉弁4B、室内熱交換器6B及び絞り機構5Bの直列な冷媒回路と、開閉弁4C、室内熱交換器6C及び絞り機構5Cの直列な冷媒回路とで構成される並列な冷媒回路を流れ、さらに室外熱交換器3を経て切換弁2から圧縮機1に戻る。
【0011】
室外機には、圧縮機1、切換弁2、室外熱交換器3、絞り機構5A〜5C、開閉弁4A〜4C、室外制御部11、外気温サーミスター12、室外表示部13、スタートボタン14、及び室外ファン(図示せず)等が配置されている。一方、室内機8Aには、室内熱交換器6A、室内熱交換器サーミスター7A、室温サーミスター9A、室内制御部10A、室内表示部15A及び室内ファン(図示せず)が配置され、室内機8Bには、室内熱交換器6B、室内熱交換器サーミスター7B、室温サーミスター9B、室内制御部10B、室内表示部15B及び室内ファン(図示せず)が配置され、室内機8Cには、室内熱交換器6C、室内熱交換器サーミスター7C、室温サーミスター9C、室内制御部10C、室内表示部15C及び室内ファン(図示せず)が配置されている。なお、図1では、室内機8A〜8Cに室内熱交換器6A〜6Cのみを配置するように模式的に表示してある。そして、室外機と室内機8A〜8Cとの間は、冷媒配管及び接続ケーブルで接続されている。
【0012】
また、室外制御部11は、室内制御部10A〜10C、スタートボタン14、及び外気温サーミスター12等から入力信号を受けて、圧縮機1、切換弁2、室外ファン、開閉弁4A〜4C、絞り機構5A〜5C及び室外表示部13等を制御すると共に、室内制御部10A〜10Cに制御信号を出力する。
【0013】
そして、室内制御部10A〜10Cは、室内熱交換器サーミスター7A〜7C、室温サーミスター9A〜9C、及び室外制御部11等から入力信号を受けて、室内送風機、及び室内表示部15A〜15C等を制御すると共に、室外制御部11に制御信号を出力する。
【0014】
また、室外表示部13は、室内機8A〜8Cに対応する複数のLED表示部を有しており、従来より用いている故障表示のためのLED表示部を本発明における誤接続表示に兼ねるようにしたものである。これにより、安価な構成で、接続状態の判定をすることができる。
【0015】
次に、本実施例の多室形の空気調和機における冷媒配管あるいは接続ケーブルの接続状態を判定する誤接続判定運転の動作を図2及び図3を用いて説明する。図2は図1の多室形の空気調和機の誤接続判定運転における動作フロー図、図3は同誤接続判定運転の基準を示す図である。
【0016】
室外制御部11及び室内制御部10A〜10Cは、室外機に配置されたスタートボタン14を押下することにより、誤接続判定運転の制御を開始させる(ステップ21)。スタートボタン14が押下されると、室温サーミスタ9A〜9Cで室内温度が検出されて室内制御部10A〜10Cに取り込まれると共に、外気温サーミスター12で室外温度が検出されて室外制御部11に取り込まれる(ステップ22)。そして、検出された室内温度は室内制御部10A〜10Cから室外制御部11に送られる。
【0017】
検出された室内温度及び室外温度に基づいて、室外制御部11で判定運転モードが判定される(ステップ23)。この判定で、室内温度及び室外温度が低い場合には暖房判定運転モードが選択され、室内温度及び室外温度が高い場合には冷房判定運転モードが選択される。この判定運転モードの判定は、検出される室内温度のみに基づいても可能であるが、室外温度と室内温度の両方に基づいて行なう方が室外負荷も考慮でき、より適切な判定が行なわれる。この判定基準は、本実施例では図3に示すように、室内温度と室外温度との相関関係でそれぞれのモードの領域を区分しているので、さらに適切な判定を行なうことができる。
【0018】
ステップ23で暖房判定運転モードが選択されると、室外制御部11により、切換弁2が暖房側に切換えられる(ステップ31)。そして、開閉弁4A〜4Cの中から一台目の室内機8Aに対応する開閉弁4Aのみが開いてその他が閉じた状態にされ(ステップ32)、絞り機構5A〜5Cをある所定開度の中から開閉弁4Aに対応する絞り機構5Aのみが開いてその他を閉じた状態にされ(ステップ33)、圧縮機1が運転される(ステップ34)。所定時間後に、熱交換器サーミスタ7A〜7Cにより室内熱交換器6A〜6Cの温度が検出され(ステップ35)、室内制御部10Aに取り込まれる。この室内熱交換器6A〜6Cの温度は室内制御部10A〜10Cから室外制御部11に送られる。
【0019】
そして、冷媒配管及び接続ケーブルの接続が正常かを室外制御部11により判定される(ステップ36)。この判定は、検出された室内熱交換器6A〜6Cの温度とあらかじめ設定された温度とを比較することにより行われる。すなわち、室内機8Aの接続が正常であれば上述した暖房判定運転により室内熱交換器6Aの温度が上昇することを利用して、検出された室内熱交換器6Aの温度が設定温度を上回っていれば正常接続と判定されてステップ41に進む。なお、室内温度によって負荷が変わり室内熱交換器の上昇温度も変化するため、比較する設定温度は室温サーミスタ7A〜7Cにより検出した室内温度により補正することにより、より正確に判定することができる。
【0020】
ステップ36の判定において、室内熱交換器6Aの温度上昇が設定値まで達しない時には誤接続と判断され、室内熱交換器6B、6Cの温度上昇が設定値まで達しているか判断され、この設定値まで達している方の室内熱交換器、例えば室内熱交換器6Bが誤接続である場合には室内機8Aと室内機8Bが入れ替わって誤接続されているものと判断され、室外表示部13に室内機8A、8Bに対応する例えばランプが点灯される等のエラー表示が行なわれ(ステップ37)、さらには室内表示部15A、15Bにエラー表示が行われる(ステップ38)、なお、室内熱交換器6Aの温度と室内温度との温度差が設定値以上であるかで判定するようにしてもよい。そして、室内機8Aと室内機8Bとの接続回路を入れ替えて自動的に誤接続を修復する(ステップ39)。これにより、誤接続の修復は極めて簡単に行なうことができる。なお、この自動切換えは、室外機にリレー回路を備えることにより、容易に実現できる。
【0021】
そして、ステップ41において、室内機8Bの誤接続判定が行なわれる。このステップ41は、上述したステップ32からステップ38における室内機8Aの誤接続判定と同様の動作が行われ、開閉弁4A、絞り機構5A、室内熱交換器6A及び室内表示部15Aを開閉弁4B、絞り機構5B、室内熱交換器6B及び室内表示部15Bに代えればよいので、詳細説明を省略する。
【0022】
そして、ステップ42において、室内機8Cの誤接続判定が行なわれる。このステップ42は、上述したステップ32からステップ38における室内機8Aの誤接続判定と同様の動作が行われ、開閉弁4A、絞り機構5A、室内熱交換器6A及び室内表示部15Aを開閉弁4C、絞り機構5C、室内熱交換器6C及び室内表示部15Cに代えればよいので、詳細説明を省略する。
【0023】
また、上述したステップ23で冷房判定運転モードが選択されると、室外制御部11により、切換弁2が冷房側に切換えられる(ステップ51)。そして、室内機8Aの誤接続判定が行なわれる(ステップ52)。このステップ52は、上述した暖房判定運転モードが選択された際のステップ32からステップ38における室内機8Aの誤接続判定と同様の動作が行われるので、詳細説明を省略する。なお、このステップ52の誤接続判定は、冷房運転によるものであるので、暖房運転による場合とは異なり、室内熱交換器6A〜6Cの温度が低下することを利用する点で判定基準が相違する。
【0024】
そして、ステップ53において、室内機8Bの誤接続判定が行なわれる。このステップ53は、上述したステップ52における室内機8Aの誤接続判定と同様の動作が行われるので、詳細説明を省略する。また、ステップ54において、室内機8Cの誤接続判定が行なわれる。このステップ54は、上述したステップ52における室内機8Aの誤接続判定と同様の動作が行われるので、詳細説明を省略する。
【0025】
次に、本発明の第2実施例の多室形の空気調和機の全体構成を図4を参照しながら説明する。図4は本発明の第2実施例の多室形の空気調和機の構成図である。図4において、図1と同一物または相当物は同一符号を付す。
【0026】
本実施例では、暖房時の冷媒循環における室内熱交換器6A〜6Cの上流側に開閉弁を有しておらず、他の室内機が暖房中に停止している室内機にも冷媒が循環される多室形の空気調和機である。原価抑制のために近年ではこのような形態のものも多くなっている。そして、室内ファン16A〜16Cは、風量を変化できるようになっている。また、配管サーミスター17A〜17Cは、暖房時の室内熱交換器6A〜6Cを通過した後の冷媒温度を検出するものであり、室外機に配置されている。これらの点以外では、基本的には図1の構成と同じである。
【0027】
次に、本実施例の多室形の空気調和機における冷媒配管あるいは接続ケーブルの接続状態を判定する誤接続判定運転の動作を図5を用いて説明する。図5は図4の多室形の空気調和機の誤接続判定運転における動作フロー図である。
【0028】
室外制御部11及び室内制御部10A〜10Cは、室外機に配置されたスタートボタン14を押下することにより、誤接続判定運転の制御を開始させる(ステップ55)。スタートボタン14が押下されると、室温サーミスタ9A〜9Cで室内温度が検出されて室内制御部10A〜10Cに取り込まれると共に、外気温サーミスター12で室外温度が検出されて室外制御部11に取り込まれる(ステップ56)。そして、検出された室内温度は室内制御部10A〜10Cから室外制御部11に送られる。
【0029】
検出された室内温度及び室外温度に基づいて、室外制御部11で判定運転モードが判定される(ステップ57)。この判定で、室内温度及び室外温度が低い場合には暖房判定運転モードが選択され、室内温度及び室外温度が高い場合には冷房判定運転モードが選択される。この判定は、第1実施例で用いた図3のモードの領域で区分している。
【0030】
ステップ57で暖房判定運転モードが選択されると、室外制御部11により、切換弁2が暖房側に切換えられる(ステップ61)。そして、室内ファン16A〜16Cが低速またはごく弱い風量にて運転され(ステップ62)。絞り機構5A〜5Cをある所定開度た状態にされ(ステップ63)、圧縮機1が運転される(ステップ64)。所定時間の後、配管サーミスター17A〜17Cにて室内熱交換器6A〜6C通過後の冷媒温度が検出された後(ステップ65)、室内ファン16Aのみ風量を増やす(ステップ66)。室外制御部11に取り込まれる。それから所定時間後に再度、配管サーミスター17A〜17Cにて室内熱交換器6A〜6C通過後の冷媒温度が検出される(ステップ67)。
【0031】
そして、冷媒配管及び接続ケーブルの接続が正常かを室外制御部11により判定される(ステップ68)。この判定は、配管サーミスタ17A〜17Cにより検出された風量を増やす前の温度と風量を増やして所定時間後に検出された温度とを比較することにより行われる。すなわち、配管サーミスタ17Aにて検出した風量を増やす前の温度と増やした後の温度との差があらかじめ設定された温度以上になっていれば正常接続と判定され、ステップ72に進む。なお、室内ファン16Aの風量を増した影響で室内熱交換器6B、6Cを通過した後の冷媒温度まで低下するのを防ぐため、ごく弱い風量にて回していた室内ファン16B、16Cを更に風量を減らすか、もしくは停止させることにより、より確実な判定が可能となる。また、室内温度によって負荷が変わり室内熱交換器6Aを通過後の冷媒を増やす前と増やした後の温度差も変化するため、比較する設定温度は室温サーミスタ7Aにより検出した室内温度により補正することにより、より正確に判定することができる。
【0032】
ステップ69の判定において、配管サーミスタ17Aにて検出した風量を増やす前の温度と増やした後の温度との差があらかじめ設定された温度に達していない場合には、誤接続と判定される。この場合、配管サーミスタ17B、17Cにより検出された風量を増やす前の温度と風量を増やして所定時間後に検出された温度との差が設定された温度以上か比較され、設定温度以上に達している方の配管サーミスタ、例えば配管サーミスター17Bが誤接続と判定された場合には室内機8Aと室内機8Bが入れ替わって誤接続されているものと判断される。これにより、室外表示部13に室内機8A、8Bに対応する例えばランプが点灯される等のエラー表示が行なわれ(ステップ69)、さらには室内表示部15A、15Bにエラー表示が行われる(ステップ70)。そして、室内機8Aと室内機8Bとの接続回路を入れ替えて自動的に誤接続を修復する(ステップ71)。これにより、誤接続の修復は極めて簡単に行なうことができる。なお、この自動切換えは、リレー回路を備えることにより、容易に実現できる。
【0033】
そして、ステップ72において、室内機8Bの誤接続判定が行なわれる。このステップ2は、上述したステップ62からステップ71における室内機8Aの誤接続判定と同様の動作が行われるので、詳細説明を省略する。また、ステップ73において、室内機8Cの誤接続判定が行なわれる。このステップ73は、上述したステップ62からステップ71における室内機8Aの誤接続判定と同様の動作が行われるので、詳細説明を省略する。
【0034】
また、上述したステップ63で冷房判定運転モードが選択されると、室外制御部11により、切換弁2が冷房側に切換えられる(ステップ81)。そして、室内機8Aの誤接続判定が行なわれる(ステップ82)。このステップ82は、上述した第1実施例のステップ52における室内機8Aの誤接続判定と同様の動作が行われるので、詳細説明を省略する。以下、ステップ83で室内機8Bの誤接続判定が行なわれと共に、ステップ84で室内機8Cの誤接続判定が行なわれるが、ステップ82と同様であるので、詳細説明を省略する。
【0035】
以上説明した実施例においては、室温サーミスター9A〜9Cで検出した室内温度に基づいて暖房判定運転と冷房判定運転とに切換え、この暖房判定運転または冷房判定運転を各室内機8A〜8C毎に行なって、室内熱交換器6A〜6Cを含む並列の冷媒回路の温度を検出するサーミスター7A〜7C、17A〜17Cで検出した温度に基づいて冷媒配管または接続ケーブルの誤接続判定を行なうようにしているので、例えば空気調和機の据付作業が冬季に行なわれる場合のような室内温度が特に低い時には、暖房判定運転が行われて誤接続判定が行なわれる。これにより、冷房運転の保護回路が働いて誤接続判定が不可能になることもなく、しかも暖房判定運転時の判定基準となる検出温度の変化を確実に検出して信頼性の高い判定を行なうことができると共に、冷媒が室内熱交換器6A〜6Cで蒸発できずに圧縮機1に液体で戻って液圧縮による負荷増大を招くということを防止できる。
【0036】
【発明の効果】
本発明によれば、冬季のような室内温度が特に低い時に誤接続判定運転が行なわれても、保護回路が働いて誤接続判定が不可能になることもなく、しかも信頼性の高い判定ができると共に、液圧縮による負荷増大を防止できる空気調和機が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の多室形の空気調和機の構成図である。
【図2】図1の多室形の空気調和機の誤接続判定運転における動作フロー図である。
【図3】同誤接続判定運転の基準を示す図である。
【図4】本発明の第2実施例の多室形の空気調和機の構成図である。
【図5】図4の多室形の空気調和機の誤接続判定運転における動作フロー図である。
【符号の説明】
1…圧縮機、2…切換弁、3…室外熱交換器、4A〜4C…開閉弁、5A〜5C…絞り機構、6A〜6C…室内熱交換器、7A〜7C…室内熱交換器サーミスター、8A〜8C…室内機、9A〜9C…室温サーミスター、10A〜10C…室内制御部、11…室外制御部、12…外気温サーミスター、13…室外表示部、14…スタートボタン、15…室内表示部、16A〜16C…室内ファン、17A〜17C…配管サーミスター。

Claims (5)

  1. 圧縮機、冷暖房切換弁、室外熱交換器、絞り機構及び複数の室内熱交換器を冷媒配管で接続して冷凍サイクルを構成し、前記複数の室内熱交換器で並列な冷媒回路を形成すると共に、前記圧縮機、前記冷暖房切換弁、前記室外熱交換器及び前記絞り機構を有する室外機に対して前記室内熱交換器を有する複数の室内機を冷媒配管及び接続ケーブルを介して接続し、室内温度を検出する手段及び前記並列な冷媒回路の温度を検出する手段を備え、前記冷媒配管または接続ケーブルの誤接続判定運転が可能な多室形の空気調和機であって、
    前記誤接続判定運転は、前記室内温度を検出する手段で検出した室内温度に基づいて暖房判定運転と冷房判定運転とに切換え、この暖房判定運転または冷房判定運転を各室内機毎に行なって、前記並列な冷媒回路の温度を検出する手段で検出した温度に基づいて前記冷媒配管または接続ケーブルの誤接続判定を行なう
    ことを特徴とする空気調和機。
  2. 圧縮機、冷暖房切換弁、室外熱交換器、絞り機構及び複数の室内熱交換器を冷媒配管で接続して冷凍サイクルを構成し、冷房時の室内熱交換器上流側に全閉可能な絞り機構または開閉弁を有し且つ暖房時の室内熱交換器の上流側に開閉弁を有する冷媒回路を並列に接続し、前記圧縮機、前記冷暖房切換弁、前記室外熱交換器及び前記絞り機構を有する室外機に対して前記室内熱交換器を有する複数の室内機を冷媒配管及び接続ケーブルを介して接続し、室内温度を検出する手段及び前記室内熱交換器の温度を検出する手段を備え、前記冷媒配管または接続ケーブルの誤接続判定運転が可能な多室形の空気調和機であって、
    前記誤接続判定運転は、前記室内温度を検出する手段で検出した室内温度に基づいて暖房判定運転と冷房判定運転とに切換え、前記暖房判定運転時には前記室内熱交換器の上流側になる開閉弁を各室内機毎に開くと共に対応する前記室内熱交換器の温度を検出して室内熱交換器の設定値以上に上昇するかまたは室内温度との温度差が設定値以上であるかを判定し、前記冷房運転時には前記熱交換器の上流側の絞り機構または開閉弁を各室内機毎に開くと共に対応する前記室内熱交換器の温度を検出してこの温度が設定値以上に低下するかまたは室内温度との温度差が設定値以上であるかを判定する
    ことを特徴とする空気調和機。
  3. 圧縮機、冷暖房切換弁、室外熱交換器、絞り機構及び複数の室内熱交換器を冷媒配管で接続して冷凍サイクルを構成し、冷房時の室内熱交換器上流側に全閉可能な絞り機構または開閉弁を有する冷媒回路を並列に接続し、前記圧縮機、前記冷暖房切換弁、前記室外熱交換器及び前記絞り機構を有する室外機に対して前記室内熱交換器を有する複数の室内機を冷媒配管及び接続ケーブルを介して接続し、室内温度を検出する手段、暖房時の室内熱交換器下流側の冷媒温度を検出する手段、及び前記室内熱交換器に通風する風量を可変可能な室内ファンを備え、前記冷媒配管または接続ケーブルの誤接続判定運転が可能な多室形の空気調和機であって、
    前記誤接続判定運転は、前記室内温度を検出する手段で検出した室内温度に基づいて暖房判定運転と冷房判定運転とに切換え、前記暖房判定運転時には前記室内ファンの風量を各室内機毎に変化させると共に対応する前記室内熱交換器下流側の冷媒温度を検出してこの時の温度変化が設定値以上であるかを判定し、前記冷房運転時には前記熱交換器の上流側の絞り機構または開閉弁を各室内機毎に開くと共に対応する前記室内熱交換器の温度を検出してその温度が設定値以上に低下するかまたは室内温度との温度差が設定値以上であるかを判定する
    ことを特徴とする空気調和機。
  4. 請求項1から3の何れかにおいて、室外温度を検出する手段を備えると共に、前記室内温度を検出する手段で検出した室内温度と前記室外温度を検出する手段で検出した室外温度に基づいて暖房判定運転と冷房判定運転とに切換えることを特徴とする空気調和機。
  5. 請求項1から3の何れかにおいて、前記誤接続判定運転の誤接続判定時に対応する室内機の接続を自動的に切換える手段を備えていることを特徴とする空気調和機。
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