JPH11264620A - マルチ式空気調和機の膨張弁制御装置 - Google Patents
マルチ式空気調和機の膨張弁制御装置Info
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- JPH11264620A JPH11264620A JP7070898A JP7070898A JPH11264620A JP H11264620 A JPH11264620 A JP H11264620A JP 7070898 A JP7070898 A JP 7070898A JP 7070898 A JP7070898 A JP 7070898A JP H11264620 A JPH11264620 A JP H11264620A
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- refrigerant
- indoor unit
- opening
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F25—REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
- F25B—REFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
- F25B2313/00—Compression machines, plants or systems with reversible cycle not otherwise provided for
- F25B2313/023—Compression machines, plants or systems with reversible cycle not otherwise provided for using multiple indoor units
- F25B2313/0232—Compression machines, plants or systems with reversible cycle not otherwise provided for using multiple indoor units with bypasses
- F25B2313/02323—Compression machines, plants or systems with reversible cycle not otherwise provided for using multiple indoor units with bypasses during heating
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F25—REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
- F25B—REFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
- F25B2600/00—Control issues
- F25B2600/25—Control of valves
- F25B2600/2513—Expansion valves
Landscapes
- Compression-Type Refrigeration Machines With Reversible Cycles (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 従来、マルチ式空気調和機においては、暖房
運転時に停止室内機がある場合、室内機に冷媒が溜まり
込まないよう停止室内機に対応する電動膨張弁を、全閉
にならないよう全閉開度のバラツキを考慮して設定する
ため、開き気味に設定せざるを得ず、効率が低下するな
どの問題があった。 【解決手段】 この発明は、室外熱交換器6の温度を検
出する室外熱交換器温度検出手段11と、この室外熱交
換器温度検出手段11の検出結果に基づいて停止室内機
2がある暖房運転時に停止室内機2に冷媒が溜り込んで
いるを判断する冷媒溜り込み判定手段12と、この冷媒
溜り込み判定手段の出力に基づいて、停止室内機側の電
動膨張弁7の開度を補正する膨張弁開度補正手段13を
設けた構成。
運転時に停止室内機がある場合、室内機に冷媒が溜まり
込まないよう停止室内機に対応する電動膨張弁を、全閉
にならないよう全閉開度のバラツキを考慮して設定する
ため、開き気味に設定せざるを得ず、効率が低下するな
どの問題があった。 【解決手段】 この発明は、室外熱交換器6の温度を検
出する室外熱交換器温度検出手段11と、この室外熱交
換器温度検出手段11の検出結果に基づいて停止室内機
2がある暖房運転時に停止室内機2に冷媒が溜り込んで
いるを判断する冷媒溜り込み判定手段12と、この冷媒
溜り込み判定手段の出力に基づいて、停止室内機側の電
動膨張弁7の開度を補正する膨張弁開度補正手段13を
設けた構成。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、複数の熱交換器
を有する空気調和機に係わり、その熱交換器に流れる冷
媒に対し、冷媒流量を調整する絞り機構を備えたマルチ
式空気調和機の膨張弁制御装置に関するものである。
を有する空気調和機に係わり、その熱交換器に流れる冷
媒に対し、冷媒流量を調整する絞り機構を備えたマルチ
式空気調和機の膨張弁制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、冷凍サイクルの絞り機構には任意
の開度設定ができる、例えばニードル弁からなる電動膨
張弁が多く使われるようになってきた。図5は、ニード
ル弁からなる電動膨張弁を用いた従来の多室形空気調和
機の冷媒回路図である。図において、1は室外機、2は
室内機A、3は室内機B、4圧は縮機、5は四方弁、6
は室外熱交換器、7は前記室内機A用の電動膨張弁、8
は前記室内機B用の電動膨張弁、9は前記室内機Aの熱
交換器、10は前記室内機Bの熱交換器で、冷媒回路を
構成している。ここでは2室タイプの例で構成を取り上
げるが、3室タイプ、4室タイプ等もっと多くの室内機
が接続されるタイプのものでは、その室内機分だけ室内
熱交換器が構成上増えることとなる。
の開度設定ができる、例えばニードル弁からなる電動膨
張弁が多く使われるようになってきた。図5は、ニード
ル弁からなる電動膨張弁を用いた従来の多室形空気調和
機の冷媒回路図である。図において、1は室外機、2は
室内機A、3は室内機B、4圧は縮機、5は四方弁、6
は室外熱交換器、7は前記室内機A用の電動膨張弁、8
は前記室内機B用の電動膨張弁、9は前記室内機Aの熱
交換器、10は前記室内機Bの熱交換器で、冷媒回路を
構成している。ここでは2室タイプの例で構成を取り上
げるが、3室タイプ、4室タイプ等もっと多くの室内機
が接続されるタイプのものでは、その室内機分だけ室内
熱交換器が構成上増えることとなる。
【0003】次に、動作について説明する。冷媒の流れ
としては、冷房時には圧縮機4から吐出された冷媒は、
四方弁5を通り室外熱交換器6側へ回りそこで凝縮され
た後室内機A熱交換器9方向、室内機B熱交換器10方
向へ分岐され、それぞれ分岐された冷媒は各々室内機A
用電動膨張弁7、室内機B用電動膨張弁8へ流れ、室内
機A用電動膨張弁7で減圧された冷媒は室内機A熱交換
器9へ、室内機B用電動膨張弁10で減圧された冷媒は
室内機B熱交換器10へ向かい、その後、それらは合流
し、四方弁5を介して圧縮機4へ戻る。暖房時には圧縮
機4から吐出された冷媒は、四方弁5を通り、その後分
配され、各々室内機A熱交換器9から室内機A用電動膨
張弁7へ、室内機B室熱交換器10から室内機B用電動
膨張弁8へ行き合流した後、室外熱交換器6、四方弁5
を経て圧縮機4へ戻る。
としては、冷房時には圧縮機4から吐出された冷媒は、
四方弁5を通り室外熱交換器6側へ回りそこで凝縮され
た後室内機A熱交換器9方向、室内機B熱交換器10方
向へ分岐され、それぞれ分岐された冷媒は各々室内機A
用電動膨張弁7、室内機B用電動膨張弁8へ流れ、室内
機A用電動膨張弁7で減圧された冷媒は室内機A熱交換
器9へ、室内機B用電動膨張弁10で減圧された冷媒は
室内機B熱交換器10へ向かい、その後、それらは合流
し、四方弁5を介して圧縮機4へ戻る。暖房時には圧縮
機4から吐出された冷媒は、四方弁5を通り、その後分
配され、各々室内機A熱交換器9から室内機A用電動膨
張弁7へ、室内機B室熱交換器10から室内機B用電動
膨張弁8へ行き合流した後、室外熱交換器6、四方弁5
を経て圧縮機4へ戻る。
【0004】ここで、回路構成を見ても分かるように、
室内機A室、室内機B室どちらかしか運転しない場合、
運転しない側については冷媒を流す必要はないため、停
止側の膨張弁開度は全閉にすべきだが、従来例のような
回路では、室内熱交換器の冷房回路で見た場合の入口側
(暖房回路で出口側)に膨張弁が備わっているため、冷
房回路ではそのまま膨張弁開度を全閉にできるが、暖房
回路では、全閉にすると停止側室内熱交換器に冷媒が溜
まり込んで冷媒不足となってしまうため、溜まり込まな
いよう若干膨張弁を開けて冷媒をもらしている。
室内機A室、室内機B室どちらかしか運転しない場合、
運転しない側については冷媒を流す必要はないため、停
止側の膨張弁開度は全閉にすべきだが、従来例のような
回路では、室内熱交換器の冷房回路で見た場合の入口側
(暖房回路で出口側)に膨張弁が備わっているため、冷
房回路ではそのまま膨張弁開度を全閉にできるが、暖房
回路では、全閉にすると停止側室内熱交換器に冷媒が溜
まり込んで冷媒不足となってしまうため、溜まり込まな
いよう若干膨張弁を開けて冷媒をもらしている。
【0005】前述のように構成された従来の冷凍サイク
ルにおいて、電動膨張弁の閉から開となる開度は、図4
に示すように規格値Nに対し、製作誤差等によってN±
aのバラツキが生じるため、開度可変幅の下限をNに設
定すると全閉開度がN−aからNにあるものは開、Nか
らN+aまでにあるものは閉となる。このような規格値
Nに対するN±aのバラツキは、この技術分野で一般的
に使用されているニードル弁に起因しており、弁駆動部
のバックラッシュによるものではない。通常、バックラ
ッシュ量は予め検出され、制御部に補正値として入力さ
れている。N±aのバラツキの発生は、ニードル弁の針
状の弁体とこれがはめ込まれる管内面とのはめあい公差
が製品によりバラツキがあり、これが弁体軸方向(開閉
方向)のズレとして大きく発生してしまうことが主な原
因である。
ルにおいて、電動膨張弁の閉から開となる開度は、図4
に示すように規格値Nに対し、製作誤差等によってN±
aのバラツキが生じるため、開度可変幅の下限をNに設
定すると全閉開度がN−aからNにあるものは開、Nか
らN+aまでにあるものは閉となる。このような規格値
Nに対するN±aのバラツキは、この技術分野で一般的
に使用されているニードル弁に起因しており、弁駆動部
のバックラッシュによるものではない。通常、バックラ
ッシュ量は予め検出され、制御部に補正値として入力さ
れている。N±aのバラツキの発生は、ニードル弁の針
状の弁体とこれがはめ込まれる管内面とのはめあい公差
が製品によりバラツキがあり、これが弁体軸方向(開閉
方向)のズレとして大きく発生してしまうことが主な原
因である。
【0006】また、1台の室外機と複数の室内機からな
る空調機の停止室内機がある暖房運転時に、室外熱交換
器の出口側蒸発温度により停止した室内機の電動膨張の
開度を調整して停止室内機の冷媒溜まり込みを防止する
技術が特開昭59−157449号公報に開示されてい
る。
る空調機の停止室内機がある暖房運転時に、室外熱交換
器の出口側蒸発温度により停止した室内機の電動膨張の
開度を調整して停止室内機の冷媒溜まり込みを防止する
技術が特開昭59−157449号公報に開示されてい
る。
【0007】また、1台の室外機と複数の室内機からな
る空調機の停止室内機がある暖房運転時に、過冷却度に
より冷媒循環量を判断し、停止室内機の電動膨張弁を所
定開度、所定時間開くことにより冷媒循環量を適正化す
る技術が特開昭63−233260号公報に開示されて
いる。
る空調機の停止室内機がある暖房運転時に、過冷却度に
より冷媒循環量を判断し、停止室内機の電動膨張弁を所
定開度、所定時間開くことにより冷媒循環量を適正化す
る技術が特開昭63−233260号公報に開示されて
いる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このように、電動膨張
弁を用いた従来の冷凍サイクルにあっては、暖房運転時
に停止室内機がある場合には、停止室内機に冷媒を流し
ているため、その分効率の悪化を招いているが、前述し
た通り電動膨張弁には個体差で、開度による流量ばらつ
きがあるため、開度のばらつきを見込んでも全閉になら
ない開度に設定しなければならないため、全閉開度がN
−a側の特性を持つ電動膨張弁に対しては必要以上に開
いていることになり、停止している室内機に多量の冷媒
が流れることにより生じる多大な放熱ロスのため効率が
低下するという不具合があった。
弁を用いた従来の冷凍サイクルにあっては、暖房運転時
に停止室内機がある場合には、停止室内機に冷媒を流し
ているため、その分効率の悪化を招いているが、前述し
た通り電動膨張弁には個体差で、開度による流量ばらつ
きがあるため、開度のばらつきを見込んでも全閉になら
ない開度に設定しなければならないため、全閉開度がN
−a側の特性を持つ電動膨張弁に対しては必要以上に開
いていることになり、停止している室内機に多量の冷媒
が流れることにより生じる多大な放熱ロスのため効率が
低下するという不具合があった。
【0009】この発明は、停止している室内機に冷媒が
溜まり込んでしまった時、これを検出し、停止室内機の
開度を、冷媒が溜まり込まず、また流しすぎもしない適
正開度に調整することを目的とする。
溜まり込んでしまった時、これを検出し、停止室内機の
開度を、冷媒が溜まり込まず、また流しすぎもしない適
正開度に調整することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明のマルチ式空気
調和機の膨張弁制御装置は、1台の室外機と熱交換器複
数の室内機から構成されたマルチ式空気調和機におい
て、室外機熱交換器の温度を検出する室外熱交換器温度
検出手段と、停止室内機がある暖房運転時に室外熱交換
器温度検出手段によって検出された温度から、停止室内
機に冷媒が溜まり込んでいるかどうかを判断する冷媒溜
まり込み判定手段とを備え、前記冷媒溜まり込み判定手
段の出力に基づいて冷媒が溜まり込んでいると判断され
たときには、停止室内機の膨張弁開度を開く側に補正調
整する膨張弁開度補正手段を設けたものである。
調和機の膨張弁制御装置は、1台の室外機と熱交換器複
数の室内機から構成されたマルチ式空気調和機におい
て、室外機熱交換器の温度を検出する室外熱交換器温度
検出手段と、停止室内機がある暖房運転時に室外熱交換
器温度検出手段によって検出された温度から、停止室内
機に冷媒が溜まり込んでいるかどうかを判断する冷媒溜
まり込み判定手段とを備え、前記冷媒溜まり込み判定手
段の出力に基づいて冷媒が溜まり込んでいると判断され
たときには、停止室内機の膨張弁開度を開く側に補正調
整する膨張弁開度補正手段を設けたものである。
【0011】また、この発明のマルチ式空気調和機の膨
張弁制御装置は、停止室内機膨張弁開度補正手段によっ
て補正される停止室内機の電動膨張弁開度に、上下限値
を設けたものである。
張弁制御装置は、停止室内機膨張弁開度補正手段によっ
て補正される停止室内機の電動膨張弁開度に、上下限値
を設けたものである。
【0012】また、この発明のマルチ式空気調和機の膨
張弁制御装置は、前記室外熱交換器温度検出手段を、室
外熱交換器の着霜の検知手段と共用するものである。
張弁制御装置は、前記室外熱交換器温度検出手段を、室
外熱交換器の着霜の検知手段と共用するものである。
【0013】
【発明の実施の形態】実施の形態1.以下、図1に示す
実施形態1に基づきこの発明を説明する。図1はこの発
明に係わるマルチ式空気調和機の膨張弁制御装置のシス
テム構成図である。図において、1は室外機、2は室内
機A、3は室内機B、4は吸入した低温低圧冷媒を圧縮
し高温高圧の冷媒を吐出する圧縮機、5は冷房時と暖房
時で冷媒を流す方向を切り替える四方弁、6は冷房時に
は蒸発器、暖房時には凝縮器となる室外熱交換器、7は
前記室内機A2用の電動膨張弁、8は前記室内機B3用
の電動膨張弁、9は前記室内機Aの熱交換器、10は前
記室内機Bの熱交換器で、冷媒回路を構成している。ま
た、11は前記室外機熱交換器6に装着されこの室外機
熱交換器6の温度を検知する室外機熱交換器温度検知手
段、12はこの室外機熱交換器温度検知手段11の出力
結果に基づいて、冷媒不足になっていることを判断す
る、冷媒溜まり込み判定手段、13は冷媒溜まり込み判
定手段の出力結果に基づいて、停止室内機である室内機
A9に対応する前記に電気的に接続され室内機A2用の
電動膨張弁7の開度を補正調整する膨張弁開度補正手段
である。
実施形態1に基づきこの発明を説明する。図1はこの発
明に係わるマルチ式空気調和機の膨張弁制御装置のシス
テム構成図である。図において、1は室外機、2は室内
機A、3は室内機B、4は吸入した低温低圧冷媒を圧縮
し高温高圧の冷媒を吐出する圧縮機、5は冷房時と暖房
時で冷媒を流す方向を切り替える四方弁、6は冷房時に
は蒸発器、暖房時には凝縮器となる室外熱交換器、7は
前記室内機A2用の電動膨張弁、8は前記室内機B3用
の電動膨張弁、9は前記室内機Aの熱交換器、10は前
記室内機Bの熱交換器で、冷媒回路を構成している。ま
た、11は前記室外機熱交換器6に装着されこの室外機
熱交換器6の温度を検知する室外機熱交換器温度検知手
段、12はこの室外機熱交換器温度検知手段11の出力
結果に基づいて、冷媒不足になっていることを判断す
る、冷媒溜まり込み判定手段、13は冷媒溜まり込み判
定手段の出力結果に基づいて、停止室内機である室内機
A9に対応する前記に電気的に接続され室内機A2用の
電動膨張弁7の開度を補正調整する膨張弁開度補正手段
である。
【0014】ここで、冷媒溜まり込み判定手段につい
て、室外機熱交換器温度の検出によって、どのように冷
媒の溜まり込みを判断するかについて、図2に示しで説
明する。図2は冷媒不足の度合と、冷媒不足の度合が冷
凍サイクルに現れてくる現象を示したものである。図に
示すように、冷媒が不足するほど、低圧が下がり、蒸発
温度が下がるため、暖房時に冷媒が不足すると、室外機
熱交換器の温度がどんどん下がってくる。従って、室外
機の熱交換器の温度を検出することで、通常状態では下
がらないほどの蒸発温度の低下が見られたときには、冷
媒が不足していると判断することができる。
て、室外機熱交換器温度の検出によって、どのように冷
媒の溜まり込みを判断するかについて、図2に示しで説
明する。図2は冷媒不足の度合と、冷媒不足の度合が冷
凍サイクルに現れてくる現象を示したものである。図に
示すように、冷媒が不足するほど、低圧が下がり、蒸発
温度が下がるため、暖房時に冷媒が不足すると、室外機
熱交換器の温度がどんどん下がってくる。従って、室外
機の熱交換器の温度を検出することで、通常状態では下
がらないほどの蒸発温度の低下が見られたときには、冷
媒が不足していると判断することができる。
【0015】次にこの発明の実施の形態1の動作をフロ
ーチャート図3にて説明する。まず、ステップS1で暖
房1台運転を行う。ここで、停止室内機に対応する電動
膨張弁は、予め定められた基準停止開度に設定される。
ステップS2では、圧縮機が起動してからの時間経過を
見る。ここで時間経過を見るのは、起動時には一時的に
低圧が下がるためで、ここで冷媒不足の判断をすると判
定を誤る危険性が高いからである。このT分の値は実験
により予め定めたものである。ステップS2で圧縮機起
動からの時間がT分に達していない場合には、ENDに
いき、この発明のフローを抜ける。
ーチャート図3にて説明する。まず、ステップS1で暖
房1台運転を行う。ここで、停止室内機に対応する電動
膨張弁は、予め定められた基準停止開度に設定される。
ステップS2では、圧縮機が起動してからの時間経過を
見る。ここで時間経過を見るのは、起動時には一時的に
低圧が下がるためで、ここで冷媒不足の判断をすると判
定を誤る危険性が高いからである。このT分の値は実験
により予め定めたものである。ステップS2で圧縮機起
動からの時間がT分に達していない場合には、ENDに
いき、この発明のフローを抜ける。
【0016】またT分以上経過している場合にはステッ
プS3へ進む。ステップS3では、室外機熱交換器温度
Toutを検出し、その検出値と予め定められた判定値
TA、TB、TCとの比較を行う。ステップS3でTo
ut≦TAではステップST4へいき、停止室内機の電
動弁開度を現設定停止開度に対して+αだけ開く(現設
定開度とは、補正されていない場合は基準停止開度、補
正された以後は補正された停止開度)。また、ステップ
S3でTA<Tout≦TBではステップS5へいき、
停止室内機の電動弁開度を現停止開度に対して+βだけ
開く。さらに、ステップS3でTB<Tout≦TCで
はステップS6へいき、停止室内機の電動弁開度を現設
定開度のまま保つ。そして、ステップS3でTC<To
utではステップS7へいき、停止室内機の電動弁開度
を現停止開度に対して+γだけ絞る。
プS3へ進む。ステップS3では、室外機熱交換器温度
Toutを検出し、その検出値と予め定められた判定値
TA、TB、TCとの比較を行う。ステップS3でTo
ut≦TAではステップST4へいき、停止室内機の電
動弁開度を現設定停止開度に対して+αだけ開く(現設
定開度とは、補正されていない場合は基準停止開度、補
正された以後は補正された停止開度)。また、ステップ
S3でTA<Tout≦TBではステップS5へいき、
停止室内機の電動弁開度を現停止開度に対して+βだけ
開く。さらに、ステップS3でTB<Tout≦TCで
はステップS6へいき、停止室内機の電動弁開度を現設
定開度のまま保つ。そして、ステップS3でTC<To
utではステップS7へいき、停止室内機の電動弁開度
を現停止開度に対して+γだけ絞る。
【0017】すなわち、ToutがTB以下の時には冷
媒が溜まり込んでいると判断し、停止室内機の電動膨張
弁開度をやや開き、逆にTCより高い時には停止側に冷
媒が流れすぎている可能性があるとして、停止室内機電
動膨張弁開度をやや絞るという動作を行っている。ステ
ップST4、ステップST5、ステップS6、ステップ
S7からはそれぞれS8へ進むが、ステップS8では、
ステップS4、ステップS5、ステップS6、ステップ
S7で補正された設定停止開度に対して、補正の上下限
範囲を定めている。ステップS8で最終的な停止開度が
設定されENDでこの発明のフローが終了する。
媒が溜まり込んでいると判断し、停止室内機の電動膨張
弁開度をやや開き、逆にTCより高い時には停止側に冷
媒が流れすぎている可能性があるとして、停止室内機電
動膨張弁開度をやや絞るという動作を行っている。ステ
ップST4、ステップST5、ステップS6、ステップ
S7からはそれぞれS8へ進むが、ステップS8では、
ステップS4、ステップS5、ステップS6、ステップ
S7で補正された設定停止開度に対して、補正の上下限
範囲を定めている。ステップS8で最終的な停止開度が
設定されENDでこの発明のフローが終了する。
【0018】実施の形態2.ここで、前記実施の形態1
では、室外熱交換器にこの室外熱交換器の温度を検知す
るための温度検知手段を設けが、この室外熱交換器温度
検知手段を通常使用されている室外熱交換器の着霜を検
知するために設けた熱交換器着霜検知手段として共用し
て使用すれば、室外機熱交換器温度検知手段部品の共用
化により低価格の空気調和機として提供できる。
では、室外熱交換器にこの室外熱交換器の温度を検知す
るための温度検知手段を設けが、この室外熱交換器温度
検知手段を通常使用されている室外熱交換器の着霜を検
知するために設けた熱交換器着霜検知手段として共用し
て使用すれば、室外機熱交換器温度検知手段部品の共用
化により低価格の空気調和機として提供できる。
【0019】
【発明の効果】以上述べたように、この発明のマルチ式
空気調和機の膨張弁制御装置によれば、1台の室外機と
複数の室内機から構成され、室外機熱交換器の温度を検
出する室外熱交換器温度検出手段と、停止室内機がある
暖房運転時に室外熱交換器温度検出手段によって検出さ
れた温度から、停止室内機に冷媒が溜まり込んでいるか
どうかを判断する冷媒溜まり込み判定手段と、冷媒溜ま
り込み判定手段の出力に基づいて冷媒が溜まり込んでい
ると判断されたときには、停止室内機の膨張弁開度を開
く側に補正調整する停止室内機膨張弁開度補正手段を設
けた構成としたので、停止室内機側の電動膨張弁開度を
膨張弁のバラツキを見込んだ開き気味の開度に設定する
ことなく、放熱ロスを抑えることができる効果がある。
空気調和機の膨張弁制御装置によれば、1台の室外機と
複数の室内機から構成され、室外機熱交換器の温度を検
出する室外熱交換器温度検出手段と、停止室内機がある
暖房運転時に室外熱交換器温度検出手段によって検出さ
れた温度から、停止室内機に冷媒が溜まり込んでいるか
どうかを判断する冷媒溜まり込み判定手段と、冷媒溜ま
り込み判定手段の出力に基づいて冷媒が溜まり込んでい
ると判断されたときには、停止室内機の膨張弁開度を開
く側に補正調整する停止室内機膨張弁開度補正手段を設
けた構成としたので、停止室内機側の電動膨張弁開度を
膨張弁のバラツキを見込んだ開き気味の開度に設定する
ことなく、放熱ロスを抑えることができる効果がある。
【0020】また、この発明のマルチ式空気調和機の膨
張弁制御装置によれば、停止室内機膨張弁開度補正手段
によって補正される停止室内機の電動膨張弁開度に、上
下限値を設けた構成としたので、放熱ロスを抑えること
ができると共に、確実に電動膨張弁を制御できる効果が
ある。
張弁制御装置によれば、停止室内機膨張弁開度補正手段
によって補正される停止室内機の電動膨張弁開度に、上
下限値を設けた構成としたので、放熱ロスを抑えること
ができると共に、確実に電動膨張弁を制御できる効果が
ある。
【0021】また、この発明のマルチ式空気調和機の膨
張弁制御装置によれば、前記室外熱交換器温度検出手段
を、室外熱交換器の着霜の検知手段と共用する構成とし
たので、コストをかけずに発明の効果が得られる。
張弁制御装置によれば、前記室外熱交換器温度検出手段
を、室外熱交換器の着霜の検知手段と共用する構成とし
たので、コストをかけずに発明の効果が得られる。
【図1】 この発明の実施の形態1によるマルチ式空気
調和機の膨張弁制御装置を示すシステム構成図である。
調和機の膨張弁制御装置を示すシステム構成図である。
【図2】 この発明の実施の形態1の冷媒不足時の特性
図である。
図である。
【図3】 この発明の実施の形態1によるマルチ式空気
調和機の膨張弁制御装置の動作内容を示す制御フローチ
ャート図である。
調和機の膨張弁制御装置の動作内容を示す制御フローチ
ャート図である。
【図4】 この発明の実施の形態1によるマルチ式空気
調和機の膨張弁制御装置の電動膨張弁の開度に対する冷
媒流量の特性図である。
調和機の膨張弁制御装置の電動膨張弁の開度に対する冷
媒流量の特性図である。
【図5】 従来の冷凍サイクルの冷媒回路構成図であ
る。
る。
1 室外機、 2 室内機A、 3 室内機B、 4
圧縮機、 5 四方弁、 6 室外熱交換器、 7 室
内機A用電動膨張弁、 8 室内機B用電動膨張弁、
9 室内機A熱交換器、 10 室外機B熱交換器、
11 室外機熱交換器温度検出手段、 12 冷媒溜ま
り込み判定手段、 13 膨張弁開度補正手段。
圧縮機、 5 四方弁、 6 室外熱交換器、 7 室
内機A用電動膨張弁、 8 室内機B用電動膨張弁、
9 室内機A熱交換器、 10 室外機B熱交換器、
11 室外機熱交換器温度検出手段、 12 冷媒溜ま
り込み判定手段、 13 膨張弁開度補正手段。
Claims (3)
- 【請求項1】 1台の室外機と複数の室内機から構成さ
れ、室外機熱交換器の温度を検出する室外熱交換器温度
検出手段と、停止室内機がある暖房運転時に室外熱交換
器温度検出手段によって検出された温度から、停止室内
機に冷媒が溜まり込んでいるかどうかを判断する冷媒溜
まり込み判定手段と、冷媒溜まり込み判定手段の出力に
基づいて冷媒が溜まり込んでいると判断されたときに
は、停止室内機の膨張弁開度を開く側に補正調整する膨
張弁開度補正手段を設けたことを特徴とするマルチ式空
気調和機の膨張弁制御装置。 - 【請求項2】 停止室内機膨張弁開度補正手段によって
補正される停止室内機の電動膨張弁開度に、上下限値を
設けたことを特徴とする請求項1記載のマルチ式空気調
和機の膨張弁制御装置。 - 【請求項3】 前記室外熱交換器温度検出手段を、室外
熱交換器の着霜の検知手段と共用することを特徴とした
請求項1に記載のマルチ式空気調和機の膨張弁制御装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7070898A JPH11264620A (ja) | 1998-03-19 | 1998-03-19 | マルチ式空気調和機の膨張弁制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7070898A JPH11264620A (ja) | 1998-03-19 | 1998-03-19 | マルチ式空気調和機の膨張弁制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11264620A true JPH11264620A (ja) | 1999-09-28 |
Family
ID=13439366
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7070898A Pending JPH11264620A (ja) | 1998-03-19 | 1998-03-19 | マルチ式空気調和機の膨張弁制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11264620A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003254635A (ja) * | 2002-02-28 | 2003-09-10 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 多室形空気調和装置 |
JP2009068744A (ja) * | 2007-09-12 | 2009-04-02 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 電動膨張弁の開弁パルス設定方法およびマルチ形空気調和機 |
JP2011202833A (ja) * | 2010-03-25 | 2011-10-13 | Toshiba Carrier Corp | 空気調和機 |
JP2017155952A (ja) * | 2016-02-29 | 2017-09-07 | 株式会社富士通ゼネラル | 空気調和装置 |
WO2017168504A1 (ja) * | 2016-03-28 | 2017-10-05 | 三菱電機株式会社 | 空気調和機 |
CN111051786A (zh) * | 2017-09-15 | 2020-04-21 | 三菱电机株式会社 | 空调装置 |
-
1998
- 1998-03-19 JP JP7070898A patent/JPH11264620A/ja active Pending
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2017168504A1 (ja) * | 2016-03-28 | 2017-10-05 | 三菱電機株式会社 | 空気調和機 |
JPWO2017168504A1 (ja) * | 2016-03-28 | 2018-10-04 | 三菱電機株式会社 | 空気調和機 |
CN111051786A (zh) * | 2017-09-15 | 2020-04-21 | 三菱电机株式会社 | 空调装置 |
EP3683511A4 (en) * | 2017-09-15 | 2020-08-26 | Mitsubishi Electric Corporation | AIR CONDITIONING DEVICE |
US11371755B2 (en) | 2017-09-15 | 2022-06-28 | Mitsubishi Electric Corporation | Air-conditioning apparatus |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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RD01 | Notification of change of attorney |
Effective date: 20040621 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421 |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060816 |
|
A02 | Decision of refusal |
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