JPH11158193A - リン酸モノエステルの製造方法 - Google Patents
リン酸モノエステルの製造方法Info
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Abstract
好なリン酸モノエステルの製造方法を提供する。 【解決手段】 リン酸モノエステル、リン酸ジエステル
及びリン酸を含有する混合物を、炭素数5〜8の炭化水
素系溶剤を用いて晶析処理し、リン酸モノエステルを沈
殿として生成させ、他の成分を母液に残存させることに
より、リン酸モノエステルを分離するリン酸モノエステ
ルの製造方法。この方法により、リン酸ジエステルの含
有量が、リン酸モノエステルとリン酸ジエステルとの総
量の10重量%以下であり、かつリン酸の含有量が、リ
ン酸モノエステルとリン酸ジエステルとの総量の5重量
%以下のものが得られる。
Description
ン酸ジエステル及びリン酸の含有量が少なく、色相及び
匂いが良好なものを得ることができるリン酸モノエステ
ルの製造方法に関する。
ドロキシ化合物のリン酸エステル類は、洗浄剤、繊維処
理剤、乳化剤、防腐剤、液状イオン交換体、医薬品の原
料として幅広い分野で利用されているが、リン酸モノエ
ステルとリン酸ジエステルとでは物性に大きな差異があ
る。例えば、長鎖アルキルリン酸エステルのアルカリ金
属塩及びアルカノール塩の場合、リン酸モノエステル
は、水溶性で、起泡力及び洗浄力が良好で、しかも皮膚
刺激性が小さいので洗浄剤成分として優れているのに対
し、リン酸ジエステルは、水難溶性で、起泡力は殆どな
く、むしろ抑泡性を示すので、高起泡性洗浄剤の成分と
して適用することができない。また、リン酸モノエステ
ル中に不純物としてリン酸を含有する場合には、用途に
よっては好ましくない影響を与える場合がある。
有機ヒドロキシ化合物とリン酸を反応させてリン酸モノ
エステル、リン酸ジエステル及びリン酸の混合物を得た
のち、リン酸モノエステルを分離する方法が知られてい
る。
ン酸モノエステル等の混合物をアルカリ又はアミンの存
在下で、液状炭化水素及び水(場合によってはアルコー
ルを含む)の混合液により抽出分離する方法が開示され
ている。しかし、この技術は、抽出操作を繰り返し行う
必要があるため、それに伴って廃液量が多くなるという
問題がある。特開平2−286690号公報には、リン
酸モノエステル等の混合物を溶剤を用いて晶析し、リン
酸モノエステルを母液に残存させ、リン酸ジエステルを
沈殿として生成させることにより分離する方法が開示さ
れている。しかし、この技術は、リン酸モノエステル、
リン酸、未反応アルコール及び着色物質が母液として得
られ、リン酸モノエステルとそれ以外とを分離するため
には、再度溶剤に溶解させて再結晶する等の分離操作が
必要となるため、工数が増加し、製造コストも上昇す
る。
のとして、リン酸モノエステル等の混合物を塩基性化合
物により中和してリン酸エステル塩にしたのち、水系で
リン酸モノエステル塩を沈殿として生成させ、リン酸ジ
エステル塩を母液に残存させることにより分離する方法
が提案されている(特開平6−128277号公報)。
この方法によれば、色相や匂いが良好な高純度のリン酸
モノエステルを得ることができるが、沈殿物のケーキ性
状が悪いために濾過性が劣り、分離操作が煩雑になると
いう点で改善の余地がある。
や匂いが良好な、高純度の目的物を得ることができるリ
ン酸モノエステルの製造方法を提供することを目的とす
る。
た結果、リン酸モノエスエルを沈殿として得ること、さ
らに濾過性を改善するため非水系溶剤により処理するこ
とにより上記目的を達成できることを見出し、本発明を
完成した。
酸ジエステル及びリン酸を含有する混合物を炭化水素系
溶剤を用いて晶析処理し、リン酸モノエステルを沈殿と
して生成させ、他の成分を母液に残存させることによ
り、リン酸モノエステルを分離することを特徴とするリ
ン酸モノエステルの製造方法を提供する。
なるリン酸モノエステル、リン酸ジエステル及びリン酸
を含有する混合物(以下「リン酸エステル混合物」とい
う)としては、通常の有機ヒドロキシ化合物とリン酸と
の反応により得られるものを用いることができる。ま
た、リン酸エステル混合物は、通常の製造方法において
混在する他の化合物、例えば、未反応の有機ヒドロキシ
化合物、ピロリン酸エステル等を含有していてもよい。
ン酸モノエステル又はリン酸ジエステルとしては、炭素
数8〜30の直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和アルコー
ル、炭素数6〜30の直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和
アルコールへの1以上の炭素数2〜4のアルキレンオキ
シドの付加物(付加モル数1〜100)、アルキレンフ
ェノール(アルキレン部分の炭素数が6〜20)への1
以上の炭素数2〜4のアルキレンオキシドの付加物(付
加モル数1〜100)と、五酸化リン(無水リン酸)、
ポリリン酸(縮合リン酸)又はオルトリン酸等のリン酸
とのエステル等を挙げることができる。これらの中でも
炭素数8〜30の直鎖の飽和もしくは不飽和アルコール
又は炭素数6〜30の直鎖の飽和もしくは不飽和アルコ
ールへの1以上の炭素数2〜4のアルキレンオキシドの
付加物とリン酸とのエステルが好ましく、さらに炭素数
8〜22の直鎖の飽和アルコールとリン酸とのエステル
が特に好ましい。
度のリン酸モノエステルを得るため、リン酸ジエステル
の含有量が、リン酸モノエステルとリン酸ジエステルと
の総量の30重量%以下で、かつリン酸の含有量が約2
0重量%以下であるものが好ましい。さらに、リン酸の
除去性を高めるためには、リン酸エステル混合物中の水
分含有量が3重量%以下であることが好ましく、1重量
%以下であることが特に好ましい。
n−ペンタン、n−ヘキサン、n−ヘプタン、シクロヘ
キサン、ベンゼン、トルエン、キシレン等の脂肪族炭化
水素、環状飽和炭化水素又は芳香族炭化水素系溶剤を挙
げることができ、これらは1種又は2種以上を組み合わ
せて用いることができる。溶剤の回収を効率よく行う観
点から炭素数5〜8の脂肪族炭化水素系溶剤が好まし
く、n−ヘキサンが特に好ましい。なお、リン酸エステ
ル混合物中のリン酸の除去性を高めるため、炭化水素系
溶剤中の水分含有量が0.5重量%以下であることが好
ましい。炭化水素系溶剤の使用量は、得られるリン酸モ
ノエステルの純度及びリン酸モノエステルの収率を良く
する点から、リン酸エステル混合物に対して、好ましく
は0.3〜20重量倍量であり、特に好ましくは1〜1
0重量倍量である。
溶剤を用いた晶析処理の一例を挙げて本発明の製造方法
を説明する。
溶剤に加熱溶解させる。このときの溶解温度は、リン酸
エステル混合物の組成、炭化水素系溶剤の種類、量によ
り異なるが、リン酸エステルが分解したり、着色したり
することを防止するため、100℃以下であることが好
ましい。
し、リン酸モノエステルを沈殿として生成させ、リン酸
ジエステル、リン酸、その他の不純物を母液に残存させ
る。この操作により、未反応の有機ヒドロキシ化合物や
着色物質は、母液に含まれる。晶析時の温度は、リン酸
エステル混合物の組成、炭化水素系溶剤の種類、量によ
り異なるが、リン酸モノエステルの純度及び収率を高め
るため、析出温度より5℃高い過飽和温度から、析出温
度より15℃低い温度までの範囲内で行うことが好まし
い。なお、前記温度範囲に至るまでの冷却速度について
は特に限定されない。この晶析処理は、同一又は異なる
炭化水素系溶剤を用い、2回以上繰り返すことができ
る。
の固液分離方法は特に限定されるものではないが、本発
明の製造方法により得られた沈殿は濾過性がよいため、
遠心分離法、加圧濾過法、真空濾過法等により簡便に固
液分離することができる。
ルの含有量が、リン酸モノエステルとリン酸ジエステル
との総量の好ましくは10重量%以下、特に好ましくは
7重量%以下であり、かつリン酸の含有量がリン酸モノ
エステルとリン酸ジエステルとの総量の好ましくは5重
量%以下、特に好ましくは2重量%以下である、高品質
リン酸モノエステルを得ることができる。
ン酸モノエステルは、残存するヒドロキシル基をアルカ
リ又はアミンで中和することにより、リン酸モノエステ
ル塩にすることもできる。
ノエステルは、より無色に近く、各種分野における利用
対象を広げるため、色相がクレット15以下が好まし
く、クレット10以下であることが特に好ましい。
明するが、本発明はこれらにより限定されるものではな
い。
242.45)2424.5gを仕込み、窒素雰囲気下
で70℃に昇温し、溶解させた。次に、リン酸換算で1
17%のポリリン酸786.5gを30分間かけて滴下
したのち、90℃に昇温し、1時間反応を行った。その
後、五酸化リン(無水リン酸,有効分98.5重量%)
124.0gを0.5時間かけて仕込み、90℃で8時
間反応させた。このようにして得られた反応物の組成
は、モノセチルリン酸エステル79.0重量%、ジセチ
ルリン酸エステル10.1重量%、リン酸7.0重量%
及び未反応アルコール3.9重量%であった。NMRで
測定した結果、ピロリン酸エステルと水は検出されなか
った。色相はクレットで35であり、匂いは未反応のア
ルコール臭があった。
晶析用の容器に移し、n−ヘキサン368.6gを加
え、攪拌しながら昇温した。その結果、56℃で完全に
溶解し、さらに60℃まで昇温した。その後、0.5℃
/分の速度で冷却を行ったところ、47.5℃でリン酸
モノエステルの析出(沈殿)が見られ、30分間、同温
度で維持した。さらに冷却を行い、44℃で30分間維
持し、その後、同温度で約15分間かけて加圧濾過をし
てケーキ(沈殿)と母液を分離した。その結果、ケーキ
156.8gを得た。その後、このケーキを50℃、2
0mmHgで12時間乾燥してn−ヘキサンを除去し、10
5.9gのリン酸モノエステルを得た。このようにして
得られたリン酸モノエステルの組成を、下記の方法によ
り測定し、色相及び匂いを評価した。これらの結果を表
1に示す。
ートに、上記で得られたリン酸モノエステル約5g(a
グラム)、0.1N塩酸100ml及びジエチルエーテル
100mlを入れた。次に、分液ロートを激しく振とうし
たのち、静置して、内容物を二相に分離させた。下層
(水相)を分取し、0.5N水酸化カリウム水溶液を用
いて電位差滴定し、反応が第1当量点に達するまでに消
費されたアルカリ量(bモル)と、反応が第2当量点に
達するまでに消費されたアルカリ量(cモル)を求め
た。これらの各数値を用い、下記式から乾燥ケーキ中の
リン酸含有量(重量%)を算出した。
ル含有量の測定)上記の分液ロートの有機相を蒸留し、
ジエチルエーテルを留去した。残渣にテトラヒドロフラ
ンを加え、全量を100mlとした。そこからホールピペ
ットで10mlを採取し、テトラヒドロフラン55mlとイ
オン交換水35mlからなる混合物に添加し、溶解させ
た。得られた溶液を0.5N水酸化カリウム水溶液を用
いて電位差滴定し、反応が第1当量点に達するまでに消
費されたアルカリ量(dモル)と、反応が第2当量点に
達するまでに消費されたアルカリ量(eモル)を求め
た。これらの各数値を用い、下記式から乾燥ケーキ中の
リン酸モノエステル及びリン酸ジエステルの含有量(重
量%)を算出した。
定)上記で得られたリン酸モノエステル5〜10gをイ
ソプロパノール100ml及び15重量%トリエタノール
アミン水溶液100mlからなる混合物に溶解させた。得
られた溶液を500ml分液ロートに移し、石油エーテル
100mlずつで3回抽出した。石油エーテル相を合わ
せ、それを50容量%エタノール水溶液100mlずつで
2回洗浄し、さらにイオン交換水100mlで1回洗浄し
た。その後、石油エーテル相を無水硫酸ナトリウムで乾
燥したのち、石油エーテルを蒸発除去した。残渣を恒量
に達するまで、室温、減圧(約200mmHg)下で乾燥
し、石油エーテル抽出物(未反応有機ヒドロキシ化合
物)量(重量%)を求めた。
ノールで10w/v%になるように希釈溶解した。溶液
の420nmにおける吸光度を測定し、それに1000を
乗じ、クレットを求めた。クレットの数値が高いほど、
黄色に着色していることを示し、クレットの数値が低い
ほど、無色に近いことを示している。
好」とは、原料又は反応時及び乾燥時の加熱履歴に起因
する刺激臭や不快臭がないことを意味する。
79.0重量%、ジセチルリン酸エステル10.1重量
%、リン酸7.0重量%及び未反応アルコール3.9重
量%のもの)102.0gを1リットルの晶析用の容器
に移し、n−ヘプタン351.3gを加え、攪拌を行い
ながら昇温した。その結果、58℃で完全に溶解し、さ
らに63℃まで昇温した。その後、0.5℃/分の速度
で冷却を行ったところ、53.5℃でリン酸モノエステ
ルの析出が見られ、30分間同温度で維持した。さらに
冷却を行い、49℃で30分間維持し、その後、同温度
で実施例1と同様にして濾過をした。その結果、ケーキ
107.4gを得た。その後、このケーキを60℃、5
mmHgで12時間乾燥してn−ヘプタンを除去し、68.
8gのリン酸モノエステルを得た。このようにして得ら
れたリン酸モノエステルの組成を、下記の方法により測
定し、色相及び匂いを評価した。これらの結果を表1に
示す。
晶析用の容器に移し、トルエン415.0gを加え、攪
拌を行いながら昇温した。その結果、52℃で完全に溶
解し、さらに58℃まで昇温した。その後、0.5℃/
分の速度で冷却を行ったところ、41℃でリン酸モノエ
ステルの析出が見られ、30分間同温度で維持した。さ
らに冷却を行い、35℃で30分間維持し、その後、同
温度で実施例1と同様にして濾過をした。その結果、ケ
ーキ115.8gを得た。その後、このケーキを70
℃、5mmHgで12時間乾燥してトルエンを除去し、7
6.6gのリン酸モノエステルを得た。このようにして
得られたリン酸モノエステルの組成を、下記の方法によ
り測定し、色相及び匂いを評価した。これらの結果を表
1に示す。
W214.41)428.5gを仕込み、窒素雰囲気下
で62℃に昇温し、溶解させた。次に、85%リン酸6
7.0gを加えたのち、90℃に昇温し、五酸化リン
(無水リン酸,有効分98.5重量%)122.7gを
0.6時間かけて仕込み、90℃で8時間反応させた。
その後、ピロリン酸エステルを加水分解するためにイオ
ン交換水30.7gを加え、90℃で1時間加水分解反
応を行ったのち、90℃、50mmHgの条件下で3時間脱
水を行った。このようにして得られた反応物の組成は、
モノミリスチルリン酸エステル75.5重量%、ジミリ
スチルリン酸エステル11.3重量%、リン酸8.4重
量%及び未反応アルコール3.7重量%であった。NM
Rで測定した結果、ピロリン酸エステル検出されず、水
分含有量は1.1重量%であった。色相はクレットで2
8であり、匂いは未反応のアルコール臭があった。
析用の容器に移し、n−ヘキサン430.1gを加え、
攪拌しながら昇温した。その結果、50℃で完全に溶解
し、さらに62℃まで昇温した。その後、1℃/分の速
度で冷却を行ったところ、33℃でリン酸モノエステル
の析出(沈殿)が見られ、30分間、同温度で維持し
た。その後、35℃に昇温して30分間維持し、同温度
で実施例1と同様にして濾過をした。その結果、ケーキ
77.0gを得た。その後、このケーキを50℃、20
mmHgで12時間乾燥してn−ヘキサンを除去し、57.
9gのリン酸モノエステルを得た。このようにして得ら
れたリン酸モノエステルの組成を、下記の方法により測
定し、色相及び匂いを評価した。これらの結果を表1に
示す。
186.3)254.1gを仕込み、窒素雰囲気下で6
5℃に昇温し、溶解させた。次に、75%リン酸21.
5gを加えたのち、五酸化リン(無水リン酸,有効分9
8.5重量%)115.2gを1時間かけて仕込み、9
0℃に昇温後、1時間反応させた。その後、ラウリルア
ルコール118.5gを仕込み、90℃で8時間反応さ
せた。このようにして得られた反応物の組成は、モノラ
ウリルリン酸エステル70.1重量%、ジラウリルリン
酸エステル22.7重量%、リン酸3.5重量%及び未
反応アルコール3.7重量%であった。NMRで測定し
た結果、ピロリン酸エステルと水は検出されなかった。
色相はクレットで20であり、匂いは未反応のアルコー
ル臭があった。
晶析用の容器に移し、n−ヘキサン451.2gを加
え、攪拌しながら昇温した。その結果、50℃で完全に
溶解し、さらに55℃まで昇温した。その後、1℃/分
の速度で冷却を行ったところ、20℃でリン酸モノエス
テルの析出(沈殿)が見られ、30分間、同温度で維持
した。さらに冷却を行い、16℃で30分間維持し、同
温度で実施例1と同様にして濾過をした。その結果、ケ
ーキ123.5gを得た。その後、このケーキを45
℃、20mmHgで12時間乾燥してn−ヘキサンを除去
し、89.0gのリン酸モノエステルを得た。このよう
にして得られたリン酸モノエステルの組成を、下記の方
法により測定し、色相及び匂いを評価した。これらの結
果を表1に示す。
エステルの含有量が高く、不純物としてのリン酸ジエス
テル及びリン酸の含有量が少ない、高品質リン酸モノエ
ステルを簡便に得ることができる。しかも、色相及び匂
いの劣化がなく、安定した品質の製品を提供することが
できる。本発明の製造方法により得られるリン酸モノエ
ステルは、高起泡性洗浄剤の配合成分としても好適であ
る。
Claims (5)
- 【請求項1】 リン酸モノエステル、リン酸ジエステル
及びリン酸を含有する混合物を炭化水素系溶剤を用いて
晶析処理し、リン酸モノエステルを沈殿として生成さ
せ、他の成分を母液に残存させることにより、リン酸モ
ノエステルを分離することを特徴とするリン酸モノエス
テルの製造方法。 - 【請求項2】 リン酸モノエステル、リン酸ジエステル
及びリン酸を含有する混合物の水分含有量が3重量%以
下である請求項1記載のリン酸モノエステルの製造方
法。 - 【請求項3】 炭化水素系溶剤が、炭素数5〜8の脂肪
族炭化水素系溶剤である請求項1又は2記載のリン酸モ
ノエステルの製造方法。 - 【請求項4】 炭化水素系溶剤の使用量が、リン酸モノ
エステル、リン酸ジエステル及びリン酸を含有する混合
物に対して0.3〜20重量倍量である請求項1〜3の
いずれか1記載のリン酸モノエステルの製造方法。 - 【請求項5】 得られるリン酸モノエステル中におい
て、リン酸ジエステルの含有量が、リン酸モノエステル
とリン酸ジエステルとの総量の10重量%以下であり、
かつリン酸の含有量が、リン酸モノエステルとリン酸ジ
エステルとの総量の5重量%以下である請求項1〜4の
いずれか1記載のリン酸モノエステルの製造方法。
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JP32595697A JP3500288B2 (ja) | 1997-11-27 | 1997-11-27 | リン酸モノエステルの製造方法 |
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JP (1) | JP3500288B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1262485A1 (en) * | 2001-05-31 | 2002-12-04 | Kao Corporation | Process for preparing phosphoric ester |
US7196213B2 (en) | 2002-12-26 | 2007-03-27 | Kao Corporation | Process for producing phosphate |
US7541484B2 (en) | 2004-12-22 | 2009-06-02 | Kao Corporation | Process for producing phosphate |
-
1997
- 1997-11-27 JP JP32595697A patent/JP3500288B2/ja not_active Expired - Fee Related
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CN1315853C (zh) * | 2001-05-31 | 2007-05-16 | 花王株式会社 | 磷酸酯的制造方法 |
US7196213B2 (en) | 2002-12-26 | 2007-03-27 | Kao Corporation | Process for producing phosphate |
US7541484B2 (en) | 2004-12-22 | 2009-06-02 | Kao Corporation | Process for producing phosphate |
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