JPH11156878A - モールディングの端末加工方法および加工装置 - Google Patents

モールディングの端末加工方法および加工装置

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JPH11156878A
JPH11156878A JP34065097A JP34065097A JPH11156878A JP H11156878 A JPH11156878 A JP H11156878A JP 34065097 A JP34065097 A JP 34065097A JP 34065097 A JP34065097 A JP 34065097A JP H11156878 A JPH11156878 A JP H11156878A
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molding
movable mold
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Fumitaka Yoshitsuru
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 所望する端末部のアンダーカット形状の傾
斜角度が大であっても、簡単かつ確実に、モール素材の
端末部表面部をアンダーカット形状の型面部に追従させ
て該型面の複写を完全に行なうことができ、欠肉部等を
生じることなく外観性の良いモールディングを得ること
ができる端末加工方法および装置を提供する。 【解決手段】 可動型31の型閉め時に、固定型21の
一部がその端末成形型部の外側から内側方向へ移動して
モール素材10の端末部11裏面部12に形成された切
除部13をアンダーカット形状となるように裏面側へ屈
曲させるとともに、前記可動型31に設けた押圧突起5
1を前記モール素材10の切除部13の基部13a付近
からモール素材表面14側の屈曲基部15となる部分へ
向け斜めに前進させて当該モール素材10を押圧して成
形し、その後、前記可動型31の型開き時に押圧突起5
1をモール素材10の端末部11から抜く。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はモールディング、
特には自動車の保護・装飾用モールディングの端末加工
方法および加工装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、図15に示すように、自動車C
の車体側面のドアDf,Dr部分には、ドアの開閉に伴
う他物体との接触により車体側面が損傷するのを防ぎ、
また車体側面の装飾も兼ねてモールディングM1,M2
が取り付けられている。このモールディングM1,M2
はプラスチックを材料としており、適度な弾力性と柔軟
性のある軟質塩化ビニル等の長尺押出成形品等よりな
り、所定の長さに切断して用いられる。
【0003】前記モールディングとして押出成形品を切
断したモール素材をそのまま用いると、切断面の見栄え
が悪かったり、尖った切断面が露出するという安全性の
問題がある。そこで、前側モールディングM1の端末部
M1aは、図15の符号Zで示す部分の横断面図である
図16に示すように、意匠上や安全性の観点から、端末
部M1aの表面M1b側が庇状に突出したいわゆるアン
ダーカット形状に仕上げられている。
【0004】このように所定断面形状のモールディング
の端末部を所要形状に成形する手段として、図17に示
すような加熱プレス成形が多用されている。まず、図1
7の(A)図のように、予め押出成形等によって連続的
に形成された所定断面形状を有するモール素材100の
端末部101裏面部102を部分的に切除して切除部1
03を形成し、前記切除部103が形成された当該端末
部101を加熱軟化して固定型110の端末成形型部1
11内に導入する。符号Hはヒーター等の加熱手段であ
る。そして、図17の(B)図ないし(D)図に示すよ
うに可動型115を移動し型閉めして前記端末部101
の切除部103を裏面部102側へ屈曲させて所定形状
にプレス成形する。前記型閉めの際、前記固定型110
の一部であるスライド型部113が該スライド型部11
3および前記可動型115に介された傾斜ピン116に
よって前記端末成形型部111の外側から内側方向へ移
動して、前記モール素材100の切除部103をアンダ
ーカット形状となるようにモール素材の裏面側へ屈曲さ
せることにより、モール素材100の端末部101を成
形している。図示の符号104はプレス成形の際に余っ
たモール素材100の余剰部分のはみ出し部を示し、該
はみ出し部104は脱型後等にトリミングカットされ、
モールディング製品が得られる。
【0005】しかし、前記プレス成形にあっては、モー
ル素材100の端末部101裏面部102を切除して当
該端末部101を加熱軟化させるとともに、固定型11
0のスライド型部113の移動により前記モール素材1
00の切除部113を裏面側へ屈曲させることによっ
て、モール素材100の変形性を高めて固定型110の
端末成形型部111の型面112に追従し易くしている
ものの、所望するモールディング製品のアンダーカット
形状の傾斜角度y(図18参照)が大であるとき、具体
的にはモール素材100の厚みが5mm以上の場合で前
記傾斜角度yが10°以上のときには、成形時にモール
素材100の端末部101が固定型110の端末成形部
111型面112に完全に追従しにくいことが生じ易
い。また、モール素材100がその裏面側から加熱され
ている場合には、前記端末成形型部111側であるモー
ル素材100の端末部101表面部105が裏面部10
2より温度が低いこともあって、図18に示すように、
モール素材100が完全に端末成形型部111型面11
2に追従せず欠肉部106を生じたり、欠肉部とはいえ
ないまでも端末成形型部111の型面112がモール素
材100に完全に複写されず、加工後のモールディング
製品の外観性が損なわれるといった問題があった。
【0006】これらの問題を回避するために、図19に
示すように、可動型135,155の型面部136,1
56に固定型130,150の端末成形型部131,1
51のアンダーカット形状の型面部132,152に向
けて所定角度x(前記モールディング製品のアンダーカ
ット形状の傾斜角度yと略同じに設定される)傾斜した
押圧突起137,157を設け、閉型時に該押圧突起1
37,157を可動型の型面部136,156とともに
モール素材120,140の端末部121,141裏面
部122,142に垂直に押し付けることによって、該
モール素材120,140の端末部121,141を前
記端末成形型部131,151型面部132,152に
追従させる方法が提案されている。なお、図19の
(A)図における押圧突起137は可動型135の型面
部136に一体的に設けられ、可動型135の型開き時
にモール素材120の端末部121裏面部122から垂
直に抜かれるようになっており、一方、図19の(B)
図における押圧突起157は、可動型155の型面部1
56に脱着可能に設けられ、プレス成形後,前記モール
素材140の端末部141の裏面部142に埋設される
ようになっている。
【0007】しかしながら、上記方法では、傾斜した押
圧突起137,157は、可動型の型面部136,15
6とともにモール素材120,140の裏面に対し垂直
に下降して、該端末部121,141の裏面部122,
142を垂直に押圧するため、その押圧突起137,1
57による押圧力は、押圧突起137,157と接触す
る端末部121,141の厚みを薄くするのに主として
用いられることになる。その結果、モール素材120,
140の端末部における表面部123,143側の屈曲
基部124,144付近まで、前記押圧突起137,1
57による押圧力が及ばず、該端末部表面部123,1
43を前記アンダーカット形状の型面部132,152
に追従させる効果が十分に得られないといった問題があ
る。
【0008】また、図19の(A)図の押圧突起137
は、アンダーカット形状の型面部132に向けて傾斜し
て可動型135に一体的に設けられているので、前記傾
斜角度xによっては可動型135の型開きが不可能とな
る等の問題がある。さらに、図19の(B)図の押圧突
起157は、型閉め時等に、可動型155への取付部
(支持部)158を支点として回転しようとする力Fが
作用し、可動型155から脱落し易く、その場合には端
末部の加工不良を生じる問題がある。特に、前記傾斜角
度xが大である場合には前記押圧突起157に作用する
力Fは大になり、該押圧突起157が可動型155から
脱落する蓋然性は極めて高い。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】そこで、この発明は前
記の点に鑑みなされたもので、モール素材の端末部裏面
部を部分的に切除して当該端末部を加熱軟化し固定型の
端末成形型部内に導入した後、可動型を移動し型閉めし
て、該モール素材の切除部を固定型および可動型の型面
部でモール素材の裏面側へ屈曲させて所要形状にプレス
成形するに際して、所望する端末部のアンダーカット形
状の傾斜角度が大であっても、簡単かつ確実に、モール
素材の端末部表面部をアンダーカット形状の型面部に追
従させて該型面の複写を完全に行なうことができ、欠肉
部等を生じることなく外観性の良いモールディングを得
ることができる端末加工方法および装置を提案するもの
である。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、所定
断面形状を有するモール素材の端末部裏面部を部分的に
切除して当該端末部を加熱軟化し固定型の端末成形型部
内に導入した後、可動型を移動し型閉めして、該モール
素材の切除部を固定型および可動型の型面部でモール素
材の裏面側へ屈曲させて所要形状にプレス成形するに際
して、前記可動型の型閉め時に、前記固定型の一部がそ
の端末成形型部の外側から内側方向へ移動して前記モー
ル素材の切除部をアンダーカット形状となるように裏面
側へ屈曲させるとともに、前記可動型に設けた押圧突起
を前記モール素材の切除部の基部付近からモール素材表
面側の屈曲基部となる部分へ向け斜めに前進させて当該
モール素材を押圧し、その後、前記可動型の型開き時に
押圧突起をモール素材の端末部から抜くことを特徴とす
るモールディングの端末加工方法に係る。
【0011】また、請求項2の発明は、裏面が部分的に
切除され加熱軟化されたモール素材の端末部が導入され
る所定の端末成形型部を有し、かつその一部がスライド
型部とされて前記端末成形型部でアンダーカット形状の
型面部を構成するようにされた固定型と、前記固定型の
端末成形型部に導入された前記モール素材の端末部をプ
レス成形する可動型とを含み、前記固定型のスライド型
部は該スライド型部および前記可動型間に介在された傾
斜ピンによって前記可動型の型閉め時に当該スライド型
部がその端末成形型部の外側から内側方向に移動するよ
うに構成され、前記可動型の型面にはその閉型時に端末
部の切除部の基部付近を押圧する押圧突起が前記アンダ
ーカット形状の型面部に向けて傾斜し、かつ閉型時にア
ンダーカット形状の型面部に向けて斜めに前進するよう
に設けられていることを特徴とするモールディングの端
末加工装置に係る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下添付の図面に従って、この発
明の一実施例を詳細に説明する。図1はこの発明に係る
加工方法の一実施例に使用されるモール素材の端末部を
裏面側から見た斜視図、図2は同実施例におけるモール
素材の端末部を加熱している状態を示す断面図、図3は
同実施例における前記端末部を固定型の端末成形型部内
に導入した状態を示す断面図、図4は同実施例における
可動型の型閉め時の初期を示す断面図、図5は同実施例
における可動型の型閉め完了時を示す断面図、図6は図
5の要部を拡大して示す断面図、図7は同実施例におけ
る可動型の型開き時を示す断面図、図8は同実施例にお
けるプレス成形時に生じたはみ出し部のトリミングカッ
ト時を示す断面図、図9は同実施例の可動型に設けられ
る押圧突起を示す斜視図、図10は同実施例により得ら
れるモールディングの端末部を表面側から見た斜視図、
図11は同モールディングの端末部を裏面側から見た斜
視図、図12は他の実施例における押圧突起を示す斜視
図、図13は図12の実施例により得られるモールディ
ングの端末部を裏面側から見た斜視図、図14はさらに
他の実施例における可動型の型閉め完了時を示す断面図
である。
【0013】まず、この発明のモールディングの端末加
工方法に用いる加工装置の一例について説明する。図3
ないし図7に示す加工装置20は、裏面部が部分的に除
去されて加熱軟化したモール素材10の端末部11をア
ンダーカット形状に加工するためのもので、固定型21
と可動型31を含み、図示しないプレス装置により閉型
およびプレス可能とされている。
【0014】固定型21は、本体型部22とスライド型
部24とを備える。前記本体型部22およびスライド型
部24により端末成形型部27が構成され、該端末成形
型部27では、本体型部22の型面部23とスライド型
部24の型面部25とにより、アンダーカット形状の型
面部28が構成されている。前記スライド型部24の型
面部25は、前記端末成形型部27の型面部28が所望
するモールディング製品のアンダーカット形状となるよ
うに所要角度w(図3参照)で傾斜して形成されてい
る。そして、前記スライド型部24は、該スライド型部
24および可動型31間に介在された傾斜ピン45によ
り、前記可動型31の型閉め時に前記端末成形型部27
の外側から内側方向I(図4参照)に所定距離a(図5
参照)移動するように構成されている。この実施例で
は、前記傾斜ピン45は、可動型31に固定され、その
先端面46が型閉め時の可動型31の下降に伴いスライ
ド型部24の外側面26に当接することによりスライド
型部24を前記矢印I方向へ移動するようにしている。
また、前記スライド型部24と本体型部22間に介在さ
せたスプリングS1の弾性力によって、型開きの際の可
動型31の上昇時にスライド型部24が端末成形型部2
7の内側から外側方向Oへ移動し元の位置へ戻るように
なっている(図7参照)。なお、この実施例において
は、前記スライド型部24の型面部25の傾斜角度wは
30°に設定され、前記スライド型部24が移動する距
離a(スライド量)は3mmに設定される。
【0015】可動型31は、前記固定型21の端末成形
型部27内に導入されたモール素材10の端末部11を
裏面部12側から押圧するための型面32を有し、該型
面32には、型閉め時に前記端末部11裏面部12の切
除部13の基部付近13aを押圧するための押圧突起5
1が前記端末成形型部27のアンダーカット形状の型面
部28に向けて傾斜し、かつ閉型時に前記アンダーカッ
ト形状の型面部28に向けて斜めに前進するように設け
られている。
【0016】閉型時に前記押圧突起51がアンダーカッ
ト形状の型面部28に向けて斜めに前進するようにする
ため、この実施例では、前記可動型31を第1ブロック
33とその下の第2ブロック40とに別れる分割型とし
て構成し、該第2ブロック40の下面が可動型31の型
面部32となっている。前記可動型31は、閉型時に型
面部32がモール素材10の裏面に当接するまでの間、
図3および図4に示すように第1ブロック33と第2ブ
ロック40が所要距離g1の隙間を有して離れ、前記可
動型31の型面部32がモール素材10の裏面に当接し
た後には、図5および図6に示すように第1ブロック3
3が第2ブロック40に対し下降して近接し、閉型完了
時には第1ブロック33と第2ブロック40が当接する
ように構成される。また、前記第1ブロック33上面に
形成された取付凹部34には押圧突起51の支持部52
が配置され、前記取付凹部34の底面に貫通形成された
開口35と該開口35から連通して第2ブロック40に
傾斜して貫通形成された摺動孔41とに、押圧突起51
の押圧部53が摺動自在に配置されている。図示の符号
36は前記押圧突起51の支持部52を取付凹部34内
で摺動可能に保持するための押さえ部材、37は第1ブ
ロック33に対して第2ブロック40が正しく摺動する
ようにするために第1ブロック33に設けられたガイド
部材、38は可動型31の開型時に前記第1ブロック3
3を再び第2ブロック40から離れるようにするために
第1ブロック33と第2ブロック40間に設けられたス
プリング、39は前記スプリング38を第1ブロック3
3および第2ブロック40に取り付けるためのボルト、
42は前記ガイド部材37のため第2ブロック40に形
成されたガイド孔を表す。
【0017】また、この実施例では、図9より容易に理
解されるように、前記押圧突起51の支持部52は平面
板状に形成され、他方、押圧部53は前記支持部52の
下面52aから所要角度v傾斜して形成されている。な
お、前記押圧部53の傾斜角度vは、モール素材をより
確実に前記端末成形型部27の型面部28に追従させる
ためには前記スライド型部24の型面部25の傾斜角度
wと同じ角度とするのが望ましい。さらに、前記押圧部
53の先端部54(閉型完了時に可動型31の型面部3
2から突出する部分)は横断面矩形状に形成され、該先
端部54の深さ、すなわち可動型31型面部32から突
出する深さbは、加工後のモールディング製品の表面に
凹部が生じたりあるいは該表面が変色して外観性が損な
われないようにモール素材10の形状および大きさ等を
考慮して、また該先端部54の厚みcは耐久性等を考慮
して、ぞれぞれ設定される。
【0018】なお、前記第1ブロック33と第2ブロッ
ク40間の隙間の距離g1は前記押圧突起51の押圧部
53先端部54の深さbと同じあるいはそれより若干大
に設定され、該隙間の距離g1に応じて、前記第1ブロ
ック33の取付凹部34における押圧突起51の支持部
52の摺動距離および前記第1ブロック33の開口35
における押圧突起51の押圧部53の摺動距離、すなわ
ち、後述する押圧突起51の支持部52の第1ブロック
33に対する相対的移動可能距離g2が適宜設定され
る。なお、モール素材10の厚みdを5.4mm、所望
する端末部のアンダーカット形状の傾斜角度wを30°
とするこの例においては、前記押圧突起51の先端部5
4の深さbは3.4mm,該先端部54の厚みcは3.
0mm,前記第1ブロック33と第2ブロック40間の
隙間の距離g1は4.0mm,前記押圧突起51の支持
部52の第1ブロック33に対する相対的移動可能距離
g2は3.0mmに設定される。
【0019】このような構成とすることによって、図4
および図5に示すように、可動型31の型閉め時におい
て、可動型31全体を下降させて該可動型31の型面3
2をモール素材10の裏面に当接させた後、さらに可動
型31全体を下降させれば、前記第1ブロック33が第
2ブロック40に対して相対的に下降接近し、それに伴
って、前記押圧突起51の支持部52が第1ブロック3
3の取付凹部34内を、前記端末成形型部27の内側か
ら外側方向Oに沿って前進するとともに、前記押圧突起
51の押圧部53が第2ブロック40の摺動孔41に沿
って摺動し、可動型31の型面32から前記端末成形型
部27のアンダーカット形状の型面部28に向けて斜め
に突出する。他方、図7に示すように、可動型31の型
開き時において、可動型31全体を上昇させれば、該可
動型31は前記スプリング38の弾性力により再び第1
ブロック33の下面から第2ブロック40が離れ、それ
に伴って、前記押圧突起51の支持部52が第1ブロッ
ク33の取付凹部34内を第1ブロック33に対して相
対的に前記端末成形型部27の外側から内側方向Iに後
退して型閉め前の位置に戻るとともに、前記押圧突起5
1の押圧部53が後退して第2ブロック40の摺動孔4
1内に引っ込む。
【0020】次に、前記加工装置20を用いて行なう、
この発明のモールディングの端末加工方法の一実施例に
ついて説明する。まず、図1に示すように、所定断面形
状および所定長さを有する押出成形品等からなるモール
素材10を用意し、該モール素材10の端末部11の裏
面部12側を所定量部分的に切徐して、溝状に切除部1
3を形成する。この切除部13の形成は、モール素材1
0の端末部11をプレス成形時に裏面側へ屈曲し易くす
るため、および前記端末部11の外観を良好とするため
になされる。符号14はモール素材10の端末部11の
表面部(意匠面部)を示す。なお、この切除部13の形
状および大きさ等は加工後のモールディング製品の端末
部表面形状に応じて適宜設定される。
【0021】次いで、前記裏面部12に切除部13が形
成されたモール素材端末部11を、図2に示すように、
該裏面部12側からヒーター等の加熱手段Hによって加
熱軟化し、前記裏面部12が上向きとなるようにして加
工装置20の固定型21の端末成形型部27内に導入
し、図3ないし図7に示すように、可動型31を下降さ
せて型閉めしプレス成形する。なお、前記加熱手段Hを
固定型21あるいは可動型31に設ける等して、モール
素材10の端末部11を固定型21の端末成形型部27
内に導入した後加熱軟化するようにしてもよい。
【0022】前記可動型31の型閉めによるモール素材
10端末部11のプレス成形時、まず、図4に示される
ように、前記固定型21のスライド型部24は前記端末
成形型部27の外側から内側方向Iへ移動して、前記端
末部11裏面部12の切除部13をアンダーカット形状
となるように裏面側へ屈曲させるとともに、前記可動型
31の型面32がモール素材10端末部11の裏面部1
2に当接する。
【0023】そして、さらなる可動型31の型閉めおよ
びプレスによって、図5のように、前記固定型21のス
ライド型部24は前記方向Iへさらに移動し、前記可動
型31に設けられた押圧突起51が前記モール素材10
の切除部13の基部付近13aからモール素材表面部1
4側の屈曲基部となる部分15へ向け斜めに前進して当
該モール素材10を裏面側から押圧する。前記押圧突起
51の押圧によって、図6から容易に理解されるよう
に、前記モール素材10の端末部11には、前記切除部
13の基部付近13aから表面部14の屈曲基部となる
部分15に向かう方向に圧力Pが加えられるため、該モ
ール素材10の端末部11表面部14を固定型21の端
末成形型部27のアンダーカット形状の型面28に隙間
なく追従させることができ、前記アンダーカット形状の
型面28がモール素材10に良好に複写され、欠肉部等
を生じることなく外観性に優れたモールディングの端末
部が形成される。また、前記スライド型部24の移動に
よるモール素材10の端末部の屈曲時に、該押圧突起5
1によってモール素材10の端末部11を裏面側から押
圧するため、該モール素材10がスライド型部24の移
動方向、すなわち前記矢印I方向へずれるのを防止する
ことができ、確実に端末部11を屈曲させることができ
る。なお、符号16はプレス成形の際に余ったモール素
材の余剰部分のはみ出し部である。
【0024】その後、図7に示すように、可動型31を
上昇させて型開きする。その際、前記押圧突起51がモ
ール素材10の端末部11裏面部12から抜かれるとと
もに、前記固定型21のスライド型部24が端末成形型
部27の内側から外側方向Oへ移動する。続いて、図8
に示すように、プレス成形されたモール素材10を加工
装置20から脱型する。そして、前記モール素材10の
端末部11に生じたはみ出し部16をトリミングカット
することにより、図10および図11に示すような端末
部11Aが所望のアンダーカット形状に加工されたモー
ルディング製品10Aが得られる。なお、図示の符号1
2Aは前記端末部11Aの裏面部、14Aは前記端末部
11Aの表面部、17Aは前記プレス成形時の押圧突起
51の押圧により前記端末部11A裏面部12Aに形成
された溝を表す。
【0025】なお、前記可動型に設けられる押圧突起に
は、図9に示した押圧突起51とは異なるものを用いて
もよい。例えば、図12の(A)図のような押圧部62
の先端部63が横断面半月形状に形成された押圧突起6
1、あるいは同図の(B)図のような押圧部66の先端
部67が櫛の歯形状に形成された押圧突起65を用いて
もよい。図12の符号64,68は押圧突起61,65
の支持部を表す。また、図13には、前記押圧突起6
1,65を用いてプレス成形を行った場合に得られるモ
ールディング製品10B,10Cが示されている。な
お、図13の(A)図に示すモールディング製品10B
は前記押圧突起61を用いてプレス成形することにより
得られたものであり、図13の(B)図に示すモールデ
ィング製品10Cは前記押圧突起65を用いてプレス成
形することにより得られたものである。図から明らかな
ように、前記押圧突起61を用いてプレス成形した場合
には製品10Bの端末部11B裏面部12Bに形成され
る溝17Bの形状は横断面半月形状となり、前記押圧突
起65を用いてプレス成形した場合には製品10Cの端
末部11C裏面部12Cに形成される溝17Cの形状は
横断面櫛の歯形状となる。特に、図13の(B)図のよ
うに横断面櫛の歯形状の溝17Cを形成すれば、該溝1
7Cにモールディング製品を車体に取り付けるためのリ
ブやクリップ等を取り付けることができ便利である。
【0026】さらに、可動型の型閉め時にモール素材を
押圧するために、可動型に設けられる押圧突起が前記端
末成形型部のアンダーカット形状の型面部に向けて斜め
に前進する構成は、上記実施例の可動型31および押圧
突起51の構成に限定されるものではない。例えば、図
14に示すように、可動型71に設けられる押圧突起7
5を棒状物あるいは板状物とし、該押圧突起75をシリ
ンダ装置76等によって固定型21の端末成形型部27
のアンダーカット形状の型面部28に向けて可動型71
の型面72から斜めに前進および後退するようにしても
よい。この構成においては、前記可動型71を分割式と
する必要はない。なお、上記実施例と同一構成部分につ
いては同一符号が付されている。
【0027】
【発明の効果】以上図示し説明したように、この発明の
モールディングの端末加工方法によれば、可動型の型閉
め時に、前記固定型の一部がその端末成形型部の外側か
ら内側方向へ移動して前記モール素材の切除部をアンダ
ーカット形状となるように裏面側へ屈曲させるととも
に、前記可動型に設けた押圧突起を前記モール素材の切
除部の基部付近からモール素材表面側の屈曲基部となる
部分へ向け斜めに前進させて当該モール素材を押圧して
成形するので、所望する端末部表面のアンダーカット形
状の傾斜角度が大であっても、モール素材の表面部をア
ンダーカット形状の型面部に追従させて該型面の複写を
完全に行なうことができ、欠肉部等のない外観性の良い
モールディング端末部が得られる。
【0028】また、この発明のモールディングの端末加
工装置によれば、前記加工方法を簡単かつ確実に実施す
ることができる。さらには、従来技術の項で説明したよ
うに可動型の型開きが不可能となったり、型閉め時等に
押圧突起が脱落する等の問題を解消することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る加工方法の一実施例に使用され
るモール素材の端末部を裏面側から見た斜視図である。
【図2】同実施例におけるモール素材の端末部を加熱し
ている状態を示す断面図である。
【図3】同実施例における前記端末部を固定型の端末成
形型部内に導入した状態を示す断面図である。
【図4】同実施例における可動型の型閉め時の初期を示
す断面図である。
【図5】同実施例における可動型の型閉め完了時を示す
断面図である。
【図6】図5の要部を拡大して示す断面図である。
【図7】同実施例における可動型の型開き時を示す断面
図である。
【図8】同実施例におけるプレス成形時に生じたはみ出
し部のトリミングカット時を示す断面図である。
【図9】同実施例の可動型に設けられる押圧突起を示す
斜視図である。
【図10】同実施例により得られるモールディングの端
末部を表面側から見た斜視図である。
【図11】同モールディングの端末部を裏面側から見た
斜視図である。
【図12】他の実施例における押圧突起を示す斜視図で
ある。
【図13】図12の実施例により得られるモールディン
グの端末部を裏面側から見た斜視図である。
【図14】さらに他の実施例における可動型の型閉め完
了時を示す断面図である。
【図15】モールディングが装着された自動車の側面図
である。
【図16】図15の符号Zの部分を拡大した部分断面図
である。
【図17】従来のプレス成形における端末部の成形過程
を順に示す断面図である。
【図18】従来のプレス成形における成形状態を示す断
面図である。
【図19】他のプレス成形における成形状態を示す断面
図である。
【符号の説明】
10 モール素材 11 端末部 12 端末部裏面部 13 切除部 13a 切除部の基部 14 モール素材表面 15 屈曲基部 20 加工装置 21 固定型 24 スライド型部 27 端末成形型部 28 端末成形型部のアンダーカット形状の型面部 31,71 可動型 32,72 可動型の型面 45 傾斜ピン 51,61,65,75 押圧突起

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定断面形状を有するモール素材の端末
    部裏面部を部分的に切除して当該端末部を加熱軟化し固
    定型の端末成形型部内に導入した後、可動型を移動し型
    閉めして、該モール素材の切除部を固定型および可動型
    の型面部でモール素材の裏面側へ屈曲させて所要形状に
    プレス成形するに際し、 前記可動型の型閉め時に、前記固定型の一部がその端末
    成形型部の外側から内側方向へ移動して前記モール素材
    の切除部をアンダーカット形状となるように裏面側へ屈
    曲させるとともに、前記可動型に設けた押圧突起を前記
    モール素材の切除部の基部付近からモール素材表面側の
    屈曲基部となる部分へ向け斜めに前進させて当該モール
    素材を押圧し、その後、前記可動型の型開き時に押圧突
    起をモール素材の端末部から抜くことを特徴とするモー
    ルディングの端末加工方法。
  2. 【請求項2】 裏面が部分的に切除され加熱軟化された
    モール素材の端末部が導入される所定の端末成形型部を
    有し、かつその一部がスライド型部とされて前記端末成
    形型部でアンダーカット形状の型面部を構成するように
    された固定型と、前記固定型の端末成形型部に導入され
    た前記モール素材の端末部をプレス成形する可動型とを
    含み、 前記固定型のスライド型部は該スライド型部および前記
    可動型間に介在された傾斜ピンによって前記可動型の型
    閉め時に当該スライド型部がその端末成形型部の外側か
    ら内側方向に移動するように構成され、 前記可動型の型面にはその閉型時に端末部の切除部の基
    部付近を押圧する押圧突起が前記アンダーカット形状の
    型面部に向けて傾斜し、かつ閉型時にアンダーカット形
    状の型面部に向けて斜めに前進するように設けられてい
    ることを特徴とするモールディングの端末加工装置。
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