JPH11155859A - 超音波プローブ及びこれを用いた超音波診断装置 - Google Patents

超音波プローブ及びこれを用いた超音波診断装置

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JPH11155859A
JPH11155859A JP10206509A JP20650998A JPH11155859A JP H11155859 A JPH11155859 A JP H11155859A JP 10206509 A JP10206509 A JP 10206509A JP 20650998 A JP20650998 A JP 20650998A JP H11155859 A JPH11155859 A JP H11155859A
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ultrasonic probe
vibrator
thickness
metal layer
probe according
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JP10206509A
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Takashi Kobayashi
剛史 小林
Shiro Saito
史郎 斉藤
Yohachi Yamashita
洋八 山下
Senji Shimanuki
専治 嶋貫
Koichi Harada
耕一 原田
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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    • B06GENERATING OR TRANSMITTING MECHANICAL VIBRATIONS IN GENERAL
    • B06BMETHODS OR APPARATUS FOR GENERATING OR TRANSMITTING MECHANICAL VIBRATIONS OF INFRASONIC, SONIC, OR ULTRASONIC FREQUENCY, e.g. FOR PERFORMING MECHANICAL WORK IN GENERAL
    • B06B1/00Methods or apparatus for generating mechanical vibrations of infrasonic, sonic, or ultrasonic frequency
    • B06B1/02Methods or apparatus for generating mechanical vibrations of infrasonic, sonic, or ultrasonic frequency making use of electrical energy
    • B06B1/06Methods or apparatus for generating mechanical vibrations of infrasonic, sonic, or ultrasonic frequency making use of electrical energy operating with piezoelectric effect or with electrostriction
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    • B06B1/0622Methods or apparatus for generating mechanical vibrations of infrasonic, sonic, or ultrasonic frequency making use of electrical energy operating with piezoelectric effect or with electrostriction using multiple elements on one surface
    • HELECTRICITY
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    • H10NELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多数の振動子をアレイ状に配列した超音波プ
ロ−ブにおいて、音響インピーダンスが小さく柔らかい
バッキング材を使用し、良好なアレイ加工性を維持しつ
つ、高感度な超音波プロ−ブを提供する。 【解決手段】 圧電性結晶材料からなり、アレイ状に配
列された短冊状の振動子と、この振動子に配設され、T
i、Ni、Crのうち少なくとも1種を主成分とした第
1層、Cu、Niのうち少なくとも1種を主成分とした
第2層、及びCu、Au、Pt、Ag、Pdのうち少な
くとも1種を主成分とした第3層からなる金属層と、こ
の金属層を介して前記振動子に取り付けられたバッキン
グ材とを備えたことを特徴とする超音波プローブ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧電性結晶材料を
用いた超音波プロ−ブ、及びこれを用いた超音波診断装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】超音波プロ−ブが用いられた超音波画像
装置には人体内部を検査する為の医用診断装置や、金属
構造物内部の欠陥を検査する為の探傷装置などがある。
医用診断装置では人体の断層像(Bモ−ド像)に加え、
超音波の血流によるドプラシフトにより血流速度を2次
元カラ−表示するカラ−フロ−マッピング(CFM)法
が開発されている。超音波プロ−ブの中心周波数はその
診断対象によって様々に設計されているが、このBモ−
ド像を得るためのプロ−ブの中心周波数と、CFM像を
得るドプラモ−ドの為の周波数(ドプラリファレンス周
波数)は、例えば前者が3. 75MHz 、後者が2. 5MH
z というように、2種の異なる周波数を設定する場合が
ある。
【0003】ドプラリファレンス周波数を中心周波数よ
りも低い値に設定するのは、生体減衰の影響を低減する
ためであり、ドプラモ−ドでは微小な血球からの反射エ
コ−を利用しているため、得られる信号レベルが小さく
なるからである。
【0004】そのため、超音波プロ−ブとしては、Bモ
−ド像の為の周波数のみならずドプラリファレンス周波
数でも大きな信号レベルが得られるものが望ましい。言
い替えれば広い周波数帯域にわたってのプローブの高感
度化が求められている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、超音波
プロ−ブは広い周波数領域にわたって大きな信号レベル
が得られるものが望ましい。超音波プロ−ブの高感度化
を図る手段として、超音波送受信素子の残留振動を抑制
する為に素子の背面に設けられたバッキング材として、
音響インピ−ダンスが小さい材料を用いることが考えら
れる。
【0006】しかしながら、一般に製造されているセラ
ミックスを用いた超音波プローブでは、この手段によ
り、確かにプロ−ブの中心周波数近傍の高感度化は実現
できるが、一方で中心周波数から離れた周波数の感度が
低下し、全体として狭帯域化してしまう。
【0007】もう一つの大きな問題点として、音響イン
ピーダンスが小さい材料をバッキング材に用いた場合の
加工性の低下が挙げられる。現在の短冊状の振動子を多
数アレイ状に配列した超音波プローブでは、まず、大き
な振動子板をバッキング材に接着し、これをダイシング
ソー等を用いて細かいピッチで切り揃えてゆくアレイ加
工を行い、アレイ状に配列した振動子群を得ている。こ
のアレイ加工のピッチは数10μm から数100μm と
非常に細かく、振動子の切削性が劣るとプローブ作製上
の歩留まりを低下させる要因となる。先述の音響インピ
ーダンスが小さな材料は大きな材料に比べて柔らかい傾
向がある。このため、前記アレイ加工の際に以下に述べ
る不具合が生じている。
【0008】1つは、バッキング材が柔らかいとアレイ
加工時の振動子が十分に固定されておらず、切削時のブ
レードから受ける応力に対し、振動子にぶれが生じ易い
不安定な状態で切削が行われることになる。またもう一
つは、柔らかい素材であるバッキング材がダイシングソ
ーのブレードに目詰まりを起こし、切削性が低下してし
まう。これらの事に起因して、アレイ加工後の短冊状振
動子1本1本に細かなチッピングやクラックが発生し、
振動子の電極層の断線、感度低下等が発生し、プローブ
の歩留まりが低下していた。
【0009】本発明の目的は、音響インピーダンスが小
さく柔らかいバッキング材を使用しても、良好なアレイ
加工性を維持しつつ、超音波プローブの高感度化を図る
ことである。
【0010】
【課題を解決するための手段】前述した問題を解決する
ため本発明は、圧電性結晶材料からなり、アレイ状に配
列された短冊状の振動子と、この振動子に配設された少
なくとも3種以上の金属層と、この金属層を介して前記
振動子に取り付けられたバッキング材とを備えたことを
特徴とする超音波プローブを提供する。
【0011】上記した本発明において、以下の態様が好
ましい。 (1)前記3種以上の金属層は、前記振動子側から順
に、Ti、Ni、Crのうち少なくとも1種を主成分と
した第1の金属層、Cu、Niのうち少なくとも1種を
主成分とした第2の金属層、及びCu、Au、Pt、A
g、Pdのうち少なくとも1種を主成分とした第3の金
属層を有すること。
【0012】(2)前記第2の金属層の厚みT2が、
0. 3μm ≦T2≦5. 0μm の範囲にあること。 (3)前記第2の金属層の厚みT2が、0. 5μm ≦T
2≦4. 0μm の範囲にあること。
【0013】(4)前記第2の金属層の厚みT2が、
0. 8μm ≦T2≦3. 0μm の範囲にあること。 また本発明は、圧電性結晶材料からなり、アレイ状に配
列された短冊状の振動子と、この振動子に配設され、ビ
ッカース硬度VHNが30≦VHN≦110、厚みT(μm
)が0.3≦T≦5.0、かつビッカース硬度と厚み
の積VHN×Tが15≦VHN×T≦400を満たす金属層
を含む電極と、この電極を介して前記振動子に取り付け
られたバッキング材とを備えたことを特徴とする超音波
プローブを提供する。
【0014】かかる本発明においては、以下の態様が好
ましい。 (1) 前記金属層は、厚みT(μm )が0.5≦T≦
4.0、かつビッカース硬度と厚みの積VHN×Tが25
≦VHN×T≦320を満たすものであること。
【0015】(2) 前記金属層は、厚みT(μm )が
0.8≦T≦3.0、かつビッカース硬度と厚みの積V
HN×Tが40≦VHN×T≦240を満たすものであるこ
と。 (3) 前記金属層はCu、Niのうち少なくとも1種
を主成分とした層であること。
【0016】さらにまた本発明は、圧電性結晶材料から
なり、アレイ状に配列された短冊状の振動子と、この振
動子に配設された電極と、この電極を介して前記振動子
に取り付けられたバッキング材とを備え、前記電極は、
前記圧電性結晶材料からなる板状体を前記短冊状の振動
子に加工する場合に発生する前記振動子のチッピング、
クラックを防止する金属層を含むことを特徴とする超音
波プローブを提供する。
【0017】かかる本発明において、前記金属層はC
u、Niのうち少なくとも1種を主成分とした層である
ことが好ましい。なお、上記した各発明において、以下
の構成を有することが望ましい。
【0018】(1)前記バッキング材の音響インピーダ
ンスZbが、1. 0×106 kg/m2s≦Zb≦5. 0×10
6 kg/m2 sの範囲にあること。 (2)前記振動子の圧電性結晶材料として、Pb((M
1/3 Nb(2/3)-(2z/3)Ta2z/31-x-y Tix M2
y )O3 (M1はZn、Ni、及びMgから選ばれる少
なくとも1つの金属、M2はPt、Fe、Bi、Rh、
及びIrから選ばれる少なくとも1つの金属を示し、
x、y、及びzはそれぞれ0. 05≦x≦0. 2、0≦
y≦0. 01(好ましくは0. 00001≦y≦0. 0
1。)、0≦z≦0. 1として規定される。)で表され
るペロブスカイト型複合酸化物が用いられていること。
【0019】(3)前記振動子の圧電性結晶材料とし
て、Pb((M31/2 Nb(1/2)-(z/2) Taz/2
1-x-y Tix M2y )O3 (M2はPt,Fe、Bi、
Rh、及びIrから選ばれる少なくとも1つの金属、M
3はSc及びInから選ばれる少なくとも1つの金属を
示し、x、y、及びzはそれぞれ0. 2≦x≦0. 6、
0≦y≦0. 01(好ましくは0. 00001≦y≦
0. 01。)、0≦z≦0. 1として規定される。)で
表されるペロブスカイト型複合酸化物が用いられている
こと。
【0020】(4)前記振動子の圧電性結晶材料とし
て、Pb((Zn1/3 Nb(2/3)1-x Tix )O3
(xは0. 05≦x≦0. 2として規定される。)で表
されるペロブスカイト型複合酸化物が用いられているこ
と。
【0021】(5)前記振動子の圧電性結晶材料は単結
晶からなること。 (6) 前記金属層(当該金属層が前記3種以上の金属
層からなる場合は第2の金属層。)には該金属層の酸化
を防止する元素が添加されていること。
【0022】(7) 前記金属層(当該金属層が前記3
種以上の金属層からなる場合は第2の金属層。)にはA
u、Agのうち少なくとも1種の元素が添加されている
こと。
【0023】(8) 前記元素は前記金属層の表面側に
選択的に添加されていること。 また、本発明は、上記した超音波プロ−ブを用いたこと
を特徴とする超音波診断装置を提供する。
【0024】
【発明の実施の形態】本発明に関わる超音波プロ−ブの
振動子には、少なくとも3種の金属層による電極、若し
くは所定の硬度及び厚さで構成された電極が用いられて
いる。特に、好ましくは電極の第2層にCu、Niのう
ち少なくとも1種を主成分とした金属層(CuとNiと
の合金層も含まれる。)が用いられている。
【0025】かかる構成により、振動子の超音波放射面
とは反対側の面に残留振動を抑制するために接着されて
いるバッキング材として音響インピーダンスが小さく柔
らかい材料のものを用いても、バッキング材に比較して
音響インピーダンスが大きく固い上記第2層、若しくは
所定硬度の電極層が所定の厚さだけ存在しているため、
切削時の応力に対し上記振動子が堅固に保持される。
【0026】さらに、ブレードの目詰まりに対しても、
上記金属層の第2層、若しくは所定の硬度と厚みの電極
層がブレードに付着するバッキング材を掻き落とす効果
がある。これらの事によりアレイ加工時の切削性の低下
を抑制することができ、従来振動子に生じていたクラッ
ク、チッピングの増加などを抑制でき、従来に比べ高感
度な超音波プローブを、高い歩留まりを維持しつつ作製
することが可能である。
【0027】前記金属層のうち第2層、若しくは所定硬
度の電極層として、Cu、Niのうち少なくとも1種を
主成分としたものを用いることが好ましい。この構成に
より、上記した効果が顕著となることの他、Ti、N
i、Crのうち少なくとも1種を主成分とした第1層、
及びCu、Au、Pt、Ag、Pdのうち少なくとも1
種を主成分とした第3層に対する第2層の接着性を良好
に保つことも可能である。なお、Ti、Ni、Crのう
ち少なくとも1種を主成分とした第1層は、前記振動子
を構成する圧電性結晶材料、特にペロブスカイト型複合
酸化物との間で接着性が良い。Cu、Au、Pt、A
g、Pdのうち少なくとも1種を主成分とした第3層も
他の配線材料に対して接着性が良く、ハンダ付け等が可
能である。
【0028】上記金属層の第2層の厚さT2は、0. 3
μm 以上、5. 0μm 以下に設定されてことが望まし
く、好ましくは0. 5μm 以上、4. 0μm 以下、より
好ましくは0. 8μm 以上、3. 0μm 以下に設定され
ていると良い。
【0029】第2層の厚さが0. 3μm 未満の場合は、
加工性低下の抑制効果は顕著に現れにくくなり、5μm
を越える場合は、加工性の低下は十分に抑制できるが、
上記金属層が剥離し易くなったり、振動子の電気機械結
合係数が低下し、送受信感度の低下が生じやすくなる。
【0030】また、金属層の硬度と厚みの関係として、
ビッカース硬度VHNが30≦VHN≦110、厚みT(μ
m )が0.3≦T≦5.0、かつビッカース硬度と厚み
の積VHN×Tが15≦VHN×T≦400を満たす金属層
を含む電極を用いることによって、上記効果を得ること
が可能となる。各式の下限値未満の場合には加工性低下
の抑制効果は顕著に現れにくくなり、各式の上限値を越
える場合には加工性の低下は十分に抑制できるが、上記
金属層が剥離し易くなったり、振動子の電気機械結合係
数が低下し、送受信感度の低下が生じやすくなる。
【0031】ここで、厚みTが0.5≦T≦4.0、か
つビッカース硬度と厚みの積VHN×Tが25≦VHN×T
≦320を満たすことが望ましく、より好ましくは厚み
Tが0.8≦T≦3.0、かつビッカース硬度と厚みの
積VHN×Tが40≦VHN×T≦240を満たすと良い。
【0032】また、バッキング材としては、音響インピ
ーダンスZbが1. 0×106 kg/m2 s≦Zb≦5. 0
×106 kg/m2 sの材料からなるものを用いることが好
ましい。これにより、従来の音響インピーダンスが5.
0×106 kg/m2 sを超えるバッキング材を用いた場合
に比べて、高感度な超音波プローブを得ることが可能と
なる。
【0033】バッキング材の音響インピーダンスが1.
0×106 kg/m2 s未満の場合は、振動子の残留振動の
抑制効果を十分に得にくくなり、プローブの分解能が低
下し易くなり、音響インピーダンスが5. 0×106 kg/
2 sを超える場合は、振動子の残留振動の抑制は十分
だが、プローブの感度が著しく低下し易くなる。
【0034】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ詳
細に説明する。 実施例1 亜鉛ニオブ酸鉛−チタン酸鉛(Pb((Zn1/3 Nb
(2/3)1-x Tix )O3 (xは0. 05≦x≦0.
2)の圧電単結晶を用いて超音波プロ−ブを作製した。
単結晶原料として純度99. 99%以上のPbO、Zn
O、Nb25 、TiO2 を用い、亜鉛ニオブ酸鉛とチ
タン酸鉛が91:9のモル比となるように秤量し、融材
として単結晶原料の1. 2倍のPbOを加えた。
【0035】この混合物を雷潰機で20分十分混合し、
250ccの白金坩堝に充填し、電気炉中で1270℃に
加熱し、10時間保持した。その後、1℃/hの速度で9
00℃まで徐冷し、室温までは自然冷却した。
【0036】次に、白金坩堝内の単結晶と融材の混合し
た固形物から融材を割り、中の単結晶塊を取り出した。
丸みを帯びた、1辺がおよそ35mmの平行6面体の単結
晶が得られ、X線回折でペロブスカイト構造を有してい
る事を確認した。前記単結晶塊をラウエカメラで観察す
ることにより<001>の方位を確定し、これに垂直に
ダイヤモンドカッタ−で1mm厚にスライスし、1辺がお
よそ25mmの(001)ウエハを得た。
【0037】次に、2種の金属層からなる電極を用いた
圧電振動子を、その電気機械結合係数k33′を測定す
る目的のため作製した。上記(001)ウエハの両面を
#2000の研磨材で0. 24mmの厚さに研磨し、2種
の金属層を圧電体の両面にスパッタメタライズで形成
し、これにより電極を構成して平行状圧電振動子を作製
した。電極は、圧電体に近い層から順に、厚さ0. 05
μm のTi層、厚さ0.2μm のAu層で構成した。
【0038】この平板状圧電振動子から幅12mm×長さ
14mm×厚さ0. 24mmの短冊状振動子を10本切り出
し、210℃のシリコ−ンオイル中で600V/mmの電界
を10分間印加し、電界を保持したまま40℃まで冷却
し分極処理を施した。この後、上記圧電振動子の電気機
械結合係数k33′を測定した結果、平均でk33′=
84%となった。
【0039】次に、3種の金属層からなる電極を用いた
圧電振動子を有する超音波プロ−ブの作製方法について
説明する。図1はこの超音波プロ−ブの構成を示す斜視
図である。前記単結晶塊から切りだした別の(001)
ウエハの両面を#2000の研磨材で240μm に研磨
し、3種の金属層を圧電体1の両面にスパッタメタライ
ズして電極2、2′を構成した。電極は、圧電体1に近
い層から順に、厚さ0. 05μm のTi層2a、2
a′、厚さ1. 0μm のCu層2b、2b′、厚さ0.
2μm のAu層2c、2c′で構成した。
【0040】次に、この電極2、2′、圧電体1をそれ
ぞれダイシングソ−で幅20mm×長さ14mm×厚さ0.
24mmに加工し、平板状振動子を得た。これを210℃
のシリコ−ンオイル中で600V/mmの電界を10分間印
加し、電界を保持したまま40℃まで冷却し分極処理を
施した。この後、電気機械結合係数ktを測定したとこ
ろ、kt=54%であった。
【0041】次に、上記平板状振動子の一面に128ch
のフレキシブル配線基盤(FPC)7を、もう一方の面
に銅箔からなるア−ス板6を半田付けし、各々半田付け
した部分の裏側の電極をエッチングにより除去した。
【0042】次に、FPCを取り付けた面にゴムと樹脂
の混合物からなり音響インピーダンスが2. 2×106 k
g/m2 sのバッキング材3を、ア−ス板7を取り付けた
面にマッチング層4a、4bをそれぞれ接着した。マッ
チング層4a、4bの音響インピーダンスは、上記平板
状振動子から後述する音響レンズ5へ向かう方向におい
て段階的に音響レンズ5の音響インピーダンスに近くな
るように設定されている。
【0043】次に、FPC7のチャンネルピッチ(15
0μm )に合わせ、マッチング層4a、4bと上記平板
状振動子(電極2、2′及び圧電体1)とを、ダイシン
グソ−で幅30μm のブレ−ドにより深さ400μm で
128素子にアレイ加工した。この時、約50μm の深
さだけバッキング材にまで切れ込みが入った。さらに、
マッチング層4bに音響レンズ5を接着し、図1に示す
超音波プロ−ブを作製した。
【0044】この超音波プロ−ブの反射エコ−をパルス
エコ−法により測定し、128 チャンネルすべての素子か
ら3. 55±0. 15MHz 以内の中心周波数を有するエ
コ−が受信された。また、−6dBの比帯域は平均で10
2%になった。本プローブとの比較のために、フェライ
トゴムを主成分とした音響インピーダンスが5. 5×10
6 kg/m2 sのバッキング材を用いた以外は本プローブ
と同一材料、同一仕様でプローブを作製し、エコーの受
信レベルを測定したところ、3〜5dBの感度向上が確認
された。
【0045】−6dBの比帯域は、前記音響インピーダン
スが5. 5×106 kg/m2 sの上記バッキング材を用い
たプローブの106%に比べ、やや狭くなったが、その
度合いは僅かであり、この帯域は、従来のPZTセラミ
ックスを用いたプローブよりも広範囲のドップラリファ
レンス周波数を設定できる値であった。
【0046】次に、2種の金属層からなる電極を用いた
超音波プロ−ブと本発明の3種の金属層からなる電極を
用いた超音波プロ−ブとを比較するために、上記した方
法により得た本発明の超音波プローブをエポキシ剥離材
中に漬け、短冊状圧電振動子からバッキング材3及び音
響マッチング層4a、4b等を剥離して短冊状圧電振動
子単体を得た。
【0047】得られた振動子のk33′を測定したとこ
ろ、128チャンネルの平均でk33′=84%が得ら
れ、前記した電極層がTi層とAu層の2層からなる圧
電振動子のk33′と同等の値を示し、さらにアドミッ
タンスの周波数スペクトラムも図3(a)に示すごとく
スプリアスの無い良好なものであった。これにより、本
発明の超音波プローブにおいて電極層2、2′が厚くな
ったことによるk33′への影響が無いことが確認され
た。
【0048】また、本発明の超音波プローブの圧電振動
子の端面を顕微鏡観察したところ、図2(a)に示すご
とく全チャンネルで電極層の断線はなく、クラック8や
チッピング9の発生は極僅かであることが確認された。
【0049】比較例1 実施例1と同一の単結晶塊から切りだした(001)ウ
エハを用い、同様の研磨を行った。3種の金属層を圧電
体の両面にスパッタメタライズし、電極を構成した。電
極12、12′は、圧電体11に近い層から順に、0.
05μm 厚さのTi層、0. 2μm 厚さのCu層、0.
2μm 厚さのAu層で構成した。電極12、12′を形
成した(001)ウエハから幅20mm×長さ14mm×厚
さ0. 24mmの平板状圧電振動子を切り出し、実施例1
と同様に分極処理を行なった。
【0050】次に、FPCとア−ス板の接着、及び電極
のエッチングを実施例1と同様に行った。さらに、FP
Cを取り付けた面に、ゴムと樹脂の混合物からなり音響
インピーダンスが2. 2×106 kg/m2 sのバッキング
材を接着した。以下、マッチング層の接着、圧電振動子
の128チャンネルへのアレイ加工、音響レンズの接着
等は実施例1と同一とし、超音波プローブを作製した。
【0051】この超音波プロ−ブの反射エコ−をパルス
エコ−法により測定したところ、128チャンネル中1
3チャンネルでエコーが測定不能であり不良となること
がわかった。残りのチャンネルからは3. 60±0. 2
5MHz 以内の中心周波数を有するエコ−が受信された。
また、−6dBの比帯域は不良チャンネルを除くと平均で
92%になった。
【0052】次に、このプローブをエポキシ剥離材中に
漬け、実施例1と同様にk33′を測定したところ、不
良素子を除く115チャンネルの平均でk33′=79
%が得られた。さらにアドミッタンスの周波数スペクト
ラムも図3(b)に示すごとくスプリアスが多く、共振
点、反共振点が明瞭でない素子も多く見られた。
【0053】また、このプローブの振動子の端面を顕微
鏡観察したところ、図2(b)に示すように全チャンネ
ルの素子でアレイ加工時に生じたクラック8やチッピン
グ9が多く発生しており、エコーが測定不良だったチャ
ンネルの振動子ではクラックにより圧電体11両面の電
極12、12′に断線10が生じていた。
【0054】実施例2 本実施例では実施例1における図1を用いて説明を行
う。実施例1と同一の単結晶塊から切りだした(00
1)ウエハを用い、同様の研磨を行った。3種の金属層
を圧電体1の両面にスパッタメタライズし電極を構成し
た。電極は圧電体に近い層から順に、厚さ0. 05μm
のTi層2a、2a′、厚さ2. 0μm のCu層2b、
2b′、厚さ0. 2μm のAu層2c、2c′で構成し
た。
【0055】電極を形成した(001)ウエハから幅2
0mm×長さ14mm×厚さ0. 24mmの平板状振動子を
切り出し、実施例1と同様に分極処理を行なった。次
に、FPC7とア−ス板6の接着、及び電極のエッチン
グを実施例1と同様に行った。
【0056】次に、FPC7を取り付けた面に、クロロ
プレンゴムを主成分とし音響インピーダンスが3. 5
×106 kg/m2 sのバッキング材3を接着した。以下、
マッチング層4a、4bの接着、圧電振動子の128チ
ャンネルへのアレイ加工、音響レンズ5の接着等は実施
例1と同一とし、超音波プローブを作製した。
【0057】この超音波プロ−ブの反射エコ−をパルス
エコ−法により測定し、すべての素子から3. 46±
0. 15MHz 以内の中心周波数を有するエコ−が受信さ
れ、−6dBの比帯域は平均で104%になった。エコー
の受信レベルは、比較のために作製した、音響インピー
ダンスが5. 5×106 kg/m2 sのバッキング材を用い
た上記超音波プローブに比べ、2〜4dBの感度向上が確
認された。
【0058】−6dBの比帯域は、前記音響インピーダン
スが5. 5×106 kg/m2 sのバッキング材を用いた超
音波プローブの106%に比べてやや狭くなったが、そ
の度合いは僅かであり、この帯域は、従来のPZTセラ
ミックスを用いたプローブよりも広範囲のドップラリフ
ァレンス周波数を設定できる値であった。
【0059】次に、2種の金属層からなる電極を用いた
超音波プロ−ブと本発明の3種の金属層からなる電極を
用いた超音波プロ−ブとを比較するために、上記した方
法により得た本発明の超音波プローブをエポキシ剥離材
中に漬け、短冊状圧電振動子からバッキング材3及び音
響マッチング層4a、4b等を剥離して短冊状圧電振動
子単体を得た。
【0060】得られた振動子のk33′を測定したとこ
ろ、128チャンネルの平均でk33′=83%が得ら
れ、前記した電極層がTi層とAu層の2層からなる圧
電振動子のk33′とほぼ同等の値を示し、本発明の超
音波プローブにおいて電極層2b、2b′が2. 0μm
と厚くなったことによるk33′への影響が無いことが
確認された。さらに、アドミッタンスの周波数スペクト
ラムも実施例1と同様にスプリアスの無い良好なもので
あった。
【0061】また、本発明の超音波プローブの圧電振動
子の端面を顕微鏡観察したところ、実施例1と同様に全
チャンネルで電極層の断線はなく、クラックやチッピン
グの発生は極僅かであることが確認された。
【0062】比較例2 実施例1と同一の単結晶塊から切りだした(001)ウ
エハを用い、同様の研磨を行った。3種の金属層を圧電
体の両面にスパッタメタライズし電極を構成した。電極
は、圧電体に近い層から順に、0. 05μm 厚さのTi
層、6. 0μm厚さのCu層、0. 2μm 厚さのAu層
で構成した。電極を形成した(001)ウエハから幅2
0mm×長さ14mm×厚さ0. 24mmの平板状振動子を切
り出し、実施例1と同様に分極処理を行なった。
【0063】次に、FPCとア−ス板の接着、及び電極
をエッチングを実施例1と同様に行った。次に、FPC
を取り付けた面に、クロロプレンゴムを主成分とし音響
インピーダンスが2. 2×106 kg/m2 sのバッキング
材を接着した。以下、マッチング層の接着、振動子の1
28チャンネルへのアレイ加工、音響レンズの接着等は
実施例1と同一とし、超音波プローブを作製した。
【0064】ところが、電極形成直後、あるいはマッチ
ング層形成後のアレイ加工時に、電極層が圧電体から剥
離する不良が頻発し、歩留まりは非常に低くなった。こ
れは、第2層の電極層が厚すぎて、他の電極層や圧電体
との熱収差による応力が過大となり剥離し易くなったか
らであると考えられる。
【0065】図6は、第2層の電極層の厚さと超音波プ
ローブの歩留まりとの関係を示した特性図である。この
図に示すように、第2の電極層の厚さが0. 3μm 未
満、及び5. 0μm を超える範囲で歩留りが急激に低下
することが分かった。
【0066】実施例3 本実施例は、2種の金属層からなる電極が圧電体両面に
形成された超音波プローブに対して本発明を適用したも
のである。
【0067】図5は本実施例の超音波プローブの構成を
示す斜視図である。図1と同一の部分には同一の符号を
付して示し、詳細な説明は省略する。実施例1と同一の
単結晶塊から切りだした(001)ウエハを用い、同様
の研磨を行った。2種の金属層を圧電体1の両面にスパ
ッタメタライズし電極を構成した。電極は圧電体に近い
層から順に、厚さ0. 05μm のTi層52a、52
a′、厚さ1. 5μm のCu層52b、52b′で構成
した。
【0068】このCu層52b、52b′のビッカース
硬度(VHN)は50(単位無し)、その厚みTはT=
1. 5( μm)であり、30≦VHN≦110、0. 3≦T
≦5.0の両条件が満たされるとともに、硬度と厚みの
積(VHN・T)が15≦VHN×T≦400の範囲内にあ
るように構成されている。図6は、この時満たされる条
件の範囲を図示した特性図である。
【0069】電極を形成した(001)ウエハから幅2
0mm×長さ14mm×厚さ0. 24mmの平板状振動子を切
り出し、実施例1と同様に分極処理を行なった。次に、
FPC7とア−ス板6の接着、及び電極のエッチングを
実施例1と同様に行った。
【0070】次に、FPC7を取り付けた面に、ゴムと
樹脂の混合物からなり音響インピーダンスが2. 2×10
6 kg/m2 sのバッキング材3を接着した。以下、マッ
チング層4a、4bの接着、圧電振動子の128チャン
ネルへのアレイ加工、音響レンズ5の接着等は実施例1
と同一とし、超音波プローブを作製した。
【0071】この超音波プロ−ブの反射エコ−をパルス
エコ−法により測定し、すべての素子から3. 50±
0. 14MHz 以内の中心周波数を有するエコ−が受信さ
れ、−6dBの比帯域は平均で102%になった。エコー
の受信レベルは、比較のために作製した、音響インピー
ダンスが5. 5×106 kg/m2 sのバッキング材を用い
た上記超音波プローブに比べ、3〜5dBの感度向上が確
認された。
【0072】−6dBの比帯域は、前記音響インピーダン
スが5. 5×106 kg/m2 sのバッキング材を用いた超
音波プローブの106%に比べてやや狭くなったが、そ
の度合いは僅かであり、この帯域は、従来のPZTセラ
ミックスを用いたプローブよりも広範囲のドップラリフ
ァレンス周波数を設定できる値であった。
【0073】次に、前述したTi層とAu層の2種の金
属層からなる電極を用いた超音波プロ−ブと本発明の2
種の金属層からなる電極を用いた超音波プロ−ブとを比
較するために、上記した方法により得た本発明の超音波
プローブをエポキシ剥離材中に漬け、短冊状圧電振動子
からバッキング材3及び音響マッチング層4a、4b等
を剥離して短冊状圧電振動子単体を得た。
【0074】得られた振動子のk33′を測定したとこ
ろ、128チャンネルの平均でk33′=84%が得ら
れ、前記した電極層がTi層とAu層の2層からなる圧
電振動子のk33′とほぼ同等の値を示し、本発明の超
音波プローブにおいて電極層52b、52b′が1. 5
μm と厚くなったことによるk33′への影響が無いこ
とが確認された。さらに、アドミッタンスの周波数スペ
クトラムも実施例1と同様にスプリアスの無い良好なも
のであった。
【0075】また、本発明の超音波プローブの圧電振動
子の端面を顕微鏡観察したところ、実施例1と同様に全
チャンネルで電極層の断線はなく、クラックやチッピン
グの発生は極僅かであることが確認された。
【0076】上記したように、電極層のビッカース硬度
(VHN)とその厚みTとが30≦VHN≦110、0. 3
≦T≦5.0の両条件を満たすとともに、硬度と厚みの
積(VHN・T)が15≦VHN×T≦400の範囲内にあ
るように電極を構成することにより、従来振動子に生じ
ていたクラック、チッピングの増加などを抑制でき、従
来に比べ高感度な超音波プローブを、高い歩留まりを維
持しつつ作製することが可能である。
【0077】図7は、本発明の超音波プローブにおける
電極の硬度と厚さの間の好ましい関係を示した特性図で
あり、図7に示されるように厚みTが0.5≦T≦4.
0、かつビッカース硬度と厚みの積VHN×Tが25≦V
HN×T≦320を満たすことが望ましい。
【0078】また、図8は、本発明の超音波プローブに
おける電極の硬度と厚さの間のさらに好ましい関係を示
した特性図であり、より好ましくは厚みTが0.8≦T
≦3.0、かつビッカース硬度と厚みの積VHN×Tが4
0≦VHN×T≦240を満たすと良い。
【0079】なお、上記した条件は、2層構造の電極に
対して適用することができ、さらに3層以上の構造を有
する電極に対しても適用することが可能である。2層構
造を有する電極については、上層の金属層の酸化を防止
する元素が添加されていることが好ましい。この元素は
前記金属層の表面側に選択的に添加されていることが望
ましい。
【0080】前記金属層として、Cu、Niのうち少な
くとも1種を主成分とした層を用いる場合には、当該金
属層にはAu、Agのうち少なくとも1種の元素が添加
されていることが望ましい。
【0081】上記した元素が前記金属層の表面側に選択
的に添加されている場合において、添加部分の上記金属
層表面からの深さは、例えば5nm〜50nmとするこ
とができる。また、添加元素の前記金属層表面における
濃度は、例えば50重量%〜75重量%とすることが可
能である。
【0082】また、第2層、若しくは所定硬度を有する
電極層として、Alやその合金、例えばAl−Si合金
を用いることも可能である。これらの材料からなる電極
層も他の配線材料に対して密着性が良く、ハンダ付け等
が可能である。
【0083】図9は、本発明の超音波診断装置の構成を
示す概略図である。図9(a)に示すように、上記実施
形態に示した本発明の超音波プローブで得られた信号は
信号処理装置に伝送され、この信号処理装置における信
号処理により画像モニタに画像が写し出される。この装
置の構成は、図9(b)に示すように、圧電体91を備
えた超音波プローブ92にケーブル93の一端が接続さ
れ、さらにこのケーブル93の他端は信号処理装置94
に接続されている。超音波プローブ92で得られた信号
はケーブル93により信号処理装置94に伝送され、こ
の信号処理装置94において信号処理が行われる。信号
処理結果は、画像モニタ95に超音波画像96として写
し出される。
【0084】以上、本発明の実施例を述べたが、本発明
は上記実施例に限定されるものではない。例えば、前記
した超音波プローブ及び超音波診断装置以外に他の超音
波送受振素子、あるいは結石破砕装置の超音波送波器に
も適用可能である。その他、本発明の趣旨を逸脱しない
範囲で種々変形して実施することが可能である。
【0085】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
短冊状の振動子をアレイ状に配列した超音波プローブ
で、少なくとも3種以上の金属層、若しくは所定の硬度
及び厚さで構成された金属層を電極として用いることに
より、音響インピーダンスが小さいバッキング材を使用
した場合に生じていた切削性の低下によるアレイ加工時
の歩留まりの低下がなく、高感度且つ広帯域な特性を有
する、高品質で信頼性の高い超音波プローブを提供する
ことができる。したがって、医用診断装置などの診断性
能の向上に顕著な効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかる超音波プロ−ブの構成を示す
斜視図。
【図2】 本発明と従来例の圧電振動子のチッピング、
クラック、及び断線の様子を示す断面図。
【図3】 本発明と従来例における圧電振動子のアドミ
ッタンスのスペクトラムを示す特性図。
【図4】 電極の第2層の厚さと超音波プローブの歩留
まりとの関係を示す特性図。
【図5】 本発明にかかる超音波プローブの他の実施例
の構成を示す斜視図。
【図6】 本発明の超音波プローブにおける電極の硬度
と厚さの間の関係を示した特性図。
【図7】 本発明の超音波プローブにおける電極の硬度
と厚さの間の好ましい関係を示した特性図。
【図8】 本発明の超音波プローブにおける電極の硬度
と厚さの間のさらに好ましい関係を示した特性図。
【図9】 本発明の超音波診断装置の構成を示す概略
図。
【符号の説明】
1、11…圧電体 2、2′、12、12′…電極 2a、2a′…第1層の電極層 2b、2b′…第2層の電極層 2c、2c′…第3層の電極層 3…バッキング材 4a、4b…音響マッチング層 5…音響レンズ 6…アース板 7…FPC 8…クラック 9…チッピング 10…電極層の断線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 嶋貫 専治 神奈川県川崎市幸区柳町70番地 株式会社 東芝柳町工場内 (72)発明者 原田 耕一 神奈川県川崎市幸区柳町70番地 株式会社 東芝柳町工場内

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧電性結晶材料からなり、アレイ状に配
    列された短冊状の振動子と、この振動子に配設された少
    なくとも3種以上の金属層と、この金属層を介して前記
    振動子に取り付けられたバッキング材とを備えたことを
    特徴とする超音波プローブ。
  2. 【請求項2】 前記3種以上の金属層は、前記振動子側
    から順に、Ti、Ni、Crのうち少なくとも1種を主
    成分とした第1の金属層、Cu、Niのうち少なくとも
    1種を主成分とした第2の金属層、及びCu、Au、P
    t、Ag、Pdのうち少なくとも1種を主成分とした第
    3の金属層を有することを特徴とする請求項1に記載の
    超音波プローブ。
  3. 【請求項3】 前記第2の金属層の厚みT2が、0. 3
    μm ≦T2≦5. 0μmの範囲にあることを特徴とする
    請求項1又は2に記載の超音波プローブ。
  4. 【請求項4】 前記第2の金属層の厚みT2が、0. 5
    μm ≦T2≦4. 0μmの範囲にあることを特徴とする
    請求項1又は2に記載の超音波プローブ。
  5. 【請求項5】 前記第2の金属層の厚みT2が、0. 8
    μm ≦T2≦3. 0μmの範囲にあることを特徴とする
    請求項1又は2に記載の超音波プローブ。
  6. 【請求項6】 圧電性結晶材料からなり、アレイ状に配
    列された短冊状の振動子と、この振動子に配設され、ビ
    ッカース硬度VHNが30≦VHN≦110、厚みT(μm
    )が0.3≦T≦5.0、かつビッカース硬度と厚み
    の積VHN×Tが15≦VHN×T≦400を満たす金属層
    を含む電極と、この電極を介して前記振動子に取り付け
    られたバッキング材とを備えたことを特徴とする超音波
    プローブ。
  7. 【請求項7】 圧電性結晶材料からなり、アレイ状に配
    列された短冊状の振動子と、この振動子に配設され、ビ
    ッカース硬度VHNが30≦VHN≦110、厚みT(μm
    )が0.5≦T≦4.0、かつビッカース硬度と厚み
    の積VHN×Tが25≦VHN×T≦320を満たす金属層
    を含む電極と、この電極を介して前記振動子に取り付け
    られたバッキング材とを備えたことを特徴とする超音波
    プローブ。
  8. 【請求項8】 圧電性結晶材料からなり、アレイ状に配
    列された短冊状の振動子と、この振動子に配設され、ビ
    ッカース硬度VHNが30≦VHN≦110、厚みT(μm
    )が0.8≦T≦3.0、かつビッカース硬度と厚み
    の積VHN×Tが40≦VHN×T≦240を満たす金属層
    を含む電極と、この電極を介して前記振動子に取り付け
    られたバッキング材とを備えたことを特徴とする超音波
    プローブ。
  9. 【請求項9】 圧電性結晶材料からなり、アレイ状に配
    列された短冊状の振動子と、この振動子に配設された電
    極と、この電極を介して前記振動子に取り付けられたバ
    ッキング材とを備え、前記電極は、前記圧電性結晶材料
    からなる板状体を前記短冊状の振動子に加工する場合に
    発生する前記振動子のチッピング、クラックを防止する
    金属層を含むことを特徴とする超音波プローブ。
  10. 【請求項10】 前記金属層はCu、Niのうち少なく
    とも1種を主成分とした層であることを特徴とする請求
    項6乃至9に記載の超音波プローブ。
  11. 【請求項11】 前記金属層には該金属層の酸化を防止
    する元素が添加されていることを特徴とする請求項6乃
    至10に記載の超音波プローブ。
  12. 【請求項12】 前記金属層にはAu、Agのうち少な
    くとも1種の元素が添加されていることを特徴とする請
    求項10に記載の超音波プローブ。
  13. 【請求項13】 前記元素は前記金属層の表面側に選択
    的に添加されていることを特徴とする請求項11又は1
    2に記載の超音波プローブ。
  14. 【請求項14】 前記バッキング材の音響インピーダン
    スZbが、1. 0×106kg/m2 s≦Zb≦5. 0×106
    kg/m2 sの範囲にあることを特徴とする請求項1乃至
    13に記載の超音波プローブ。
  15. 【請求項15】 前記振動子の圧電性結晶材料として、
    Pb((M11/3 Nb(2/3)-(2z/3)Ta2z/31-x-y
    x M2y )O3 (M1はZn、Ni、及びMgから選
    ばれる少なくとも1つの金属、M2はPt、Fe、B
    i、Rh、及びIrから選ばれる少なくとも1つの金属
    を示し、x、y、及びzはそれぞれ0. 05≦x≦0.
    2、0≦y≦0. 01、0≦z≦0. 1として規定され
    る。)で表されるペロブスカイト型複合酸化物が用いら
    れていることを特徴とする請求項1乃至14に記載の超
    音波プロ−ブ。
  16. 【請求項16】 前記振動子の圧電性結晶材料として、
    Pb((M31/2 Nb(1/2)-(z/2) Taz/21-x-y
    x M2y )O3 (M2はPt,Fe、Bi、Rh、及
    びIrから選ばれる少なくとも1つの金属、M3はSc
    及びInから選ばれる少なくとも1つの金属を示し、
    x、y、及びzはそれぞれ0. 2≦x≦0.6、0≦y
    ≦0. 01、0≦z≦0. 1として規定される。)で表
    されるペロブスカイト型複合酸化物が用いられているこ
    とを特徴とする請求項1乃至14に記載の超音波プロ−
    ブ。
  17. 【請求項17】 前記振動子の圧電性結晶材料として、
    Pb((Zn1/3 Nb(2/3)1-x Tix )O3 (xは
    0. 05≦x≦0. 2として規定される。)で表される
    ペロブスカイト型複合酸化物が用いられていることを特
    徴とする請求項1乃至14に記載の超音波プロ−ブ。
  18. 【請求項18】 前記振動子の圧電性結晶材料は単結晶
    からなることを特徴とする請求項1乃至17に記載の超
    音波プロ−ブ。
  19. 【請求項19】 請求項1乃至18に記載の超音波プロ
    −ブを用いたことを特徴とする超音波診断装置。
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