JPH11155674A - リクライニング装置 - Google Patents

リクライニング装置

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JPH11155674A
JPH11155674A JP14137898A JP14137898A JPH11155674A JP H11155674 A JPH11155674 A JP H11155674A JP 14137898 A JP14137898 A JP 14137898A JP 14137898 A JP14137898 A JP 14137898A JP H11155674 A JPH11155674 A JP H11155674A
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雅人 堀江
Yuji Kuroda
裕司 黒田
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秀彦 藤岡
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガタの少ないリクライニング装置を提供する
ことを課題とする。 【解決手段】 シートクッション側に設けられたロアプ
レート21と、背もたれ側に設けられたアッパプレート
22と、ロアプレート21に取り付けられたヒンジピン
25と、ヒンジピン25に回転可能に設けられ、ヒンジ
ピン25を中心に円弧状の内歯部26,27が形成さ
れ、内歯26,27に噛合可能な歯31a,32aが形成
されたポール31,32と、ポール31,32をヒンジピ
ン25を中心に半径方向に案内するガイド21a,21
b,21c,21dと、ポール31,32の歯31a,32
aが内歯26,27へ噛合する方向に付勢するスプリン
グ51と、スプリング51の付勢力を遮断するレバー5
5,第1のカム41と、ポール31,32を内歯26,2
7より離反する方向に移動させるばねプレート65とで
構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シートの背もたれ
の角度を調整するリクライニング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】次に、図面を用いて従来例を説明する。
図11は従来のリクライニング装置の要部構成図、図1
2は図11の切断線A-Aにおける断面図である。
【0003】これらの図において、1はシートクッショ
ン側に取り付けられたロアプレート、2は背もたれ側に
取り付けられたアッパプレートである。これらロアプレ
ート1とアッパプレート2とはヒンジピン3に対して回
転可能に設けられている。
【0004】アッパプレート2には、ヒンジピン3を中
心に内歯4が刻設されている。5は内歯4に噛合可能な
歯5aが形成されたポールである。更に、ロアプレート
1にはポール5をヒンジピン3を中心に半径方向に案内
する第1のガイド6が形成され、ポール5はガイド6に
沿って移動可能となっている。
【0005】7は第1のガイド6に連設され、第1のガ
イド6と同方向に延びた第2のガイドで、この第2のガ
イド7には、プッシュ部材8が移動可能に設けられてい
る。一方、ヒンジピン3には、プッシュ部材8の背部を
押圧可能なカム9が固着されている。このカム9は、一
方の端部がカム9に係止され、他方の端部がロアプレー
ト1に係止されたスプリング10により、ポール5の歯
5aがアッパプレート2の内歯4に噛合する方向にプッ
シュ部材8を付勢している。
【0006】更に、両端部がロアプレート1に形成され
た溝1aに支持されたリーフスプリングLSの中間部が、
各ポール5の歯5aのうち内歯4と噛合しない部分を押
圧し、ポール5はアンロック方向に付勢されている。
【0007】尚、リーフスプリングLSの付勢力は、スプ
リング10の付勢力より、低く設定されている。このリ
クライニング装置では、このようなポール5,プッシュ
部材8,スプリング10,リーフスプリングLSからなる機
構が三組設けられている。
【0008】上記構成の動作を説明すると、通常は、ス
プリング10の付勢力により、ポール5の歯5aは、ア
ッパプレート2の内歯4に噛合し、アッパプレート2の
ヒンジピン3に対する回転は禁止されている。
【0009】ここで、カム9(ヒンジピン3)をスプリン
グ10の付勢力に抗して回転すると、リーフスプリング
LSの付勢力によりポール5の歯5aとアッパプレート2
の内歯4との噛合が解除され、アッパプレート2はヒン
ジピン3に対して回転可能となる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記構成のリ
クライニング装置においては、下記のような問題点があ
る。
【0011】(1) ロアプレート1,アッパプレート2が
ヒンジピン3に対して回転可能な構造となっているの
で、ロアプレート1とヒンジピン3,アッパプレート2
とヒンジピン3との間に隙間が発生し、ガタの原因とな
る。
【0012】(2) ポール5をロック方向に付勢するスプ
リング10及びアンロック方向に付勢するリーフスプリ
ングLSは、各ポール5毎に設けており、組付けが難しく
なると共に、コストもかかる問題点がある。
【0013】(3) ロアプレート1にリーフスプリングL
Sの両端部が係合する溝1aを各ポール5毎に加工する
必要があり、コストがかかる。本発明は、上記問題点に
鑑みてなされたもので、その第1の目的は、ガタの少な
いリクライニング装置を提供することにある。
【0014】第2の目的は、組付けが簡単なリクライニ
ング装置を提供することにある。第3の目的は、低コス
トのリクライニング装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する第1
の発明は、シートクッション側に設けられたロアプレー
トと、背もたれ側に設けられたアッパプレートと、前記
ロアプレート,前記アッパプレートのうち、どちらか一
方のプレートに取り付けられ、他方のプレートを回転可
能に支持するヒンジピンと、前記ロアプレート,前記ア
ッパプレートのうち、どちらか一方のプレートに形成さ
れた歯と、他方のプレートに設けられ、前記歯に係合可
能なポールとを具備し、前記ポールを前記内歯に係脱さ
せることにより、前記ヒンジピンを中心とする前記ロア
プレート,前記アッパプレート間の相対的な回転運動を
禁止/許可することを特徴とするリクライニング装置で
ある。
【0016】ヒンジピンをどちらかのプレートに取り付
けたことにより、ヒンジピンとヒンジピンが取り付けら
れたプレートとの間のガタはなく、従来のリクライニン
グ装置よりガタが少なくなる。
【0017】第2の発明は、シートクッション側に設け
られたロアプレートと、該ロアプレートに取り付けられ
たヒンジピンと、該ヒンジピンに回転可能に設けられ、
前記ヒンジピンを中心に円弧状の内歯が形成され、背も
たれ側に設けられるアッパプレートと、前記ロアプレー
ト側に設けられ、前記内歯に噛合可能な歯が形成された
ポールと、該ポールを前記ヒンジピンを中心に半径方向
に案内するガイドと、前記ポールの歯が前記アッパプレ
ートの内歯に噛合する方向に付勢するスプリングと、該
スプリングの前記ポールへの付勢力を遮断する遮断手段
と、前記ポールを前記アッパプレートの内歯より離れる
方向に移動させる離反手段とを設けたことを特徴とする
リクライニング装置である。
【0018】通常は、スプリングの付勢力により、ポー
ルの歯は、アッパプレートの内歯に噛合し、アッパプレ
ートのヒンジピンに対する回転は禁止されている。ここ
で、遮断手段を用いてスプリングのポールへの付勢力を
遮断すると、離反手段によりポールが移動し、ポールの
歯とアッパプレートの内歯との噛合が解除され、アッパ
プレートはヒンジピンに対して回転可能となる。
【0019】ヒンジピンは、ロアプレートに固着されて
いるので、ロアプレートとヒンジピンとのガタはなく、
従来のリクライニング装置よりガタが少なくなる。第3
の発明は、第2の発明における遮断手段は、前記ヒンジ
ピンに回転可能に設けられ、前記ポールの歯が形成され
た面と反対側の背面に当接可能なカムと、該カムを前記
ポールの背面に対して当接/離反させるレバーとからな
り、第2の発明の前記スプリングは、前記カム、前記レ
バーのうち、どちらか一方を付勢することを特徴とする
リクライニング装置である。
【0020】通常は、スプリングの付勢力は、カムを介
してポールへ伝達され、ポールの歯はアッパプレートの
内歯に噛合している。レバーを操作し、カムをポールの
背面から離反させると、スプリングのポールへの付勢力
は遮断される。
【0021】スプリングは、カム、レバーのうちどちら
か一方を付勢すれば良いので、一つで済み、組み付けが
容易で、低コストとなる。第4の発明は、請求項2又は
3記載の発明の前記離反手段は、前記ポールの移動方向
と平行な前記ロアプレートの面に、前記ポールを押圧可
能な板ばね部が形成されたばねプレートと、前記ポール
のばねプレートとの対向面に、前記板ばね部により押圧
されると前記内歯より離れる方向の分力が発生する斜面
とからなり、更に、前記板ばね部の付勢力を前記スプリ
ングの付勢力より小さくなるように設定したことを特徴
とするリクライニング装置である。
【0022】通常は、板ばね部の付勢力より大きなスプ
リングの付勢力により、ポールの歯は、アッパプレート
の内歯に噛合し、アッパプレートのヒンジピンに対する
回転は禁止されている。
【0023】ここで、遮断手段を用いて、カムをポール
の背面から離反させ、ポールへ作用するスプリングの付
勢力を遮断すると、板ばね部の付勢力によりポールの歯
とアッパプレートの内歯との噛合が強制的に解除され、
アッパプレートはヒンジピンに対して回転可能となる。
【0024】ポールの数に対応して、ばねプレートに板
ばね部を形成することにより、ばねプレートは1枚です
み、従来のリクライニング装置のように、ポールに対応
してリーフスプリングを設ける必要がなくなり、組付け
が容易で、低コストとなる。更に、リーフスプリングを
支持する溝の加工も不要となるので、更に低コストとな
る。
【0025】請求項5記載の発明は、請求項2又は3記
載の発明の前記離反手段は、前記ポールに設けられたス
ライダ部と、前記レバーと共に回転し、前記スライダ部
が係合し、前記レバーが前記カムを前記ポールの背面に
対して離反する方向に駆動された場合、前記ポールを前
記アッパプレートの内歯より離れる方向に案内するガイ
ド部材とからなることを特徴とするリクライニング装置
である。
【0026】通常は、スプリングの付勢力により、ポー
ルの歯は、アッパプレートの内歯に噛合し、アッパプレ
ートのヒンジピンに対する回転は禁止されているレバー
を操作し、カムをポールの背面から離反させると、ポー
ルもレバーと共に回転するガイド部材に案内されてアッ
パプレートの内歯より離反し、アッパプレートはヒンジ
ピンに対して回転可能となる。
【0027】レバーの移動に連動して回転するガイド部
材を用いて、ポールを強制的に移動させることにより、
ポールは確実にアッパプレートより離反する。請求項6
記載の発明は、請求項1乃至5のいずれかに記載の発明
の前記アッパプレートの周縁部と、前記ロアプレートの
周縁部とのうち、少なくともどちらか一方のプレート
に、他方のプレートの周縁部に係合可能な爪部を形成し
たことを特徴とするリクライニング装置である。
【0028】ロアプレートの周縁部と、前記アッパプレ
ートの周縁部とのうち、少なくともどちらか一方のプレ
ートに、他方のプレートへ係合可能な爪部を形成し、こ
の爪部を係合させて、アッパプレートと、ロアプレート
とがシャフトの軸方向へ分離するのを防止することによ
り、ロアプレートとアッパプレートとがシャフトの軸方
向へ分離するのを防止する部材が不要となり、コストダ
ウンが図れる。
【0029】
【発明の実施の形態】次に図面を用いて本発明の実施の
形態を説明する。 (1) 第1の実施の形態例 先ず、図1及び図2を用いて、第1の実施の形態例を説
明する。図1は第1の実施の形態例のリクライニング装
置の正面部分断面図で図2の切断線B-Bにおける断面
図、図2は図1での切断線C-Cにおける断面図である。
【0030】尚、本実施の形態例のシートの両側に設け
られるものであるが、構成は略同一なので、一方の側の
リクライニング装置を用いて説明を行ない、他方の側の
リクライニング装置の説明は省略する。
【0031】これらの図において、11はシートのシー
トクッション側に設けられるロアアーム、12はシート
の背もたれ側に設けられるアッパアームである。ロアア
ーム11にはロアプレート21が、ピン15をかしめる
ことにより固着されている。更に、アッパアーム12に
は、アッパプレート22がピン16をかしめることによ
り固着されている。
【0032】そして、ロアプレート21に取り付けられ
たヒンジピン25にアッパプレート22は回転可能に係
合し、シートクッション側のロアアーム11に対して、
背もたれ側のアッパアーム12はヒンジピン25を中心
に、回転可能となっている。
【0033】尚、ヒンジピン25とロアプレート21と
の取り付け手法は、ロアプレート21に小判穴を設け、
ヒンジピン25の断面形状を小判形とする嵌合、ロアプ
レート21にヒンジピン25を溶接する方法等あるが限
定するものではない。
【0034】アッパプレート22には、ヒンジピン25
を中心に、円弧状の第1の内歯部及び第2の内歯部2
6,27が形成されている。一方、ロアプレート21に
は、内歯部26,27に噛合可能な歯31a,32aが形
成された第1のポール31,第2のポール32が配設さ
れている。
【0035】更に、ロアプレート21には、これら第1
のポール及び第2のポール31,32をヒンジピン25
を中心に、半径方向に案内する第1のガイド部21a,
21b及び第2のガイド部21c,21dが形成されて
いる。
【0036】ヒンジピン25には、第1及び第2のポー
ル31,32の歯31a,32aが形成された面と反対側
の面(以下背面という)に当接可能な第1のカム41が回
転可能に設けられている。
【0037】更に、第1のポール31,第2のポール3
2の背面側には、これら第1及び第2のポール31及び
32の背面に当接可能な第2及び第2′のカム42,4
2′が配設され、第1のカム41はこれら第2,第2′
のカム42,42′にも当接可能となっている。
【0038】51は中間部がヒンジピン25に巻回さ
れ、一方の端部がロアプレート21に係止され、他方の
端部が第1のカム41に係止され、第1のカム41を介
して、又、第1のカム41及び第2,第2′のカム42,
42′を介して、第1及び第2のポール31,32の歯
31a,32aが第1及び第2の内歯部26,27に噛合
する方向に第1及び第2のポール31,32を付勢する
スプリングである。
【0039】55はヒンジピン25に回転可能に取り付
けられたレバーである。第1のカム41には、第1及び
第2のピン61,62が設けられている。第1のピン6
1の一方の端部側は、ロアプレート21に形成されたヒ
ンジピン25を中心とする円弧状の第1の長穴21eを
挿通し、レバー55に形成された第1の穴55aに嵌合
している。又、第1のピン61の他方の端部側は、アッ
パプレート22,アッパアーム12に形成されたヒンジ
ピン25を中心とした円弧状の長穴22a,12aを介
して、他方のリクライニング装置のヒンジピンに回転可
能に設けられた伝達パイプ70に固着されたアーム71
の穴71aに嵌合している。
【0040】第2のピン62の一方の端部側は、ロアプ
レート21に形成されたヒンジピン25を中心とする円
弧状の第2の長穴21fを挿通し、レバー55に形成さ
れた第2の穴55bに嵌合している。
【0041】ロアプレート21と第1及び第2のポール
31,32との間には、即ち、第1及び第2のポール3
1,32の移動方向と平行なロアプレート21の面上に
は、ヒンジピン25に嵌合するばねプレート65が配設
されている。
【0042】このばねプレート65の第1及び第2のポ
ール31,32と対向する部分には、第1及び第2のポ
ール31,32を押圧可能な第1及び第2の板ばね部6
6,67が形成されている。
【0043】一方、第1及び第2のポール31,32の
ばねプレート65との対向面には、第1及び第2の板ば
ね部66,67により押圧されると第1及び第2の内歯
部26,27より離れる方向の分力が発生する斜面31
b,32bが形成されている。
【0044】又、ロアプレート21には、ばねプレート
65の板ばね部66,67の可撓による移動を阻止しな
いように、板ばね部66,67近傍には、第1及び第2
の凹部21g,22hが形成されている。
【0045】そして、板ばね部66,67の付勢力は、
スプリング51の付勢力より小さくなるように設定され
ている。又、75は、内端部がヒンジピン25に係止さ
れ、中間部がヒンジピン25を巻回し、外端部がアッパ
アーム12に設けられたブラケット13に係止され、シ
ートの背もたれを前傾れ方向に付勢するスプリング、7
6は、ロアプレート21の周縁部とアッパプレート22
の周縁部とを挟持するように設けられたリングである。
【0046】次に、上記構成の動作を図1〜図3を用い
て説明する。図3は図1におけるポールの移動を説明す
る図である 通常は、スプリング51の付勢力は、第1のカム41か
ら直接に、又、第2および第2′のカム42,42′を
介して第1及び第2のポール31,32に作用し、第1
及び第2のポール31,32の歯31a,32aは、アッ
パプレート22の第1及び第2の内歯部26,27に噛
合している。
【0047】この時、図3(b)に示すように、ばねプレ
ート65の第1及び第2の板ばね部66,67の基部
は、第1及び第2のポール31,32の斜面31b,32
b以外の面に押圧されて弾性変形し、ロアプレート21
の第1及び第2の凹部21g,21h内に位置してい
る。
【0048】第1及び第2のポール31,32の歯31
a,32aが、アッパプレート22の第1及び第2の内
歯部26,27に噛合することにより、アッパプレート
22のヒンジピン25に対する回転、即ち、シートの背
もたれの回転は禁止されている(ロック状態)。
【0049】ここで、スプリング51の付勢力に抗し
て、レバー55を上方に持ち上げると、レバー55の回
転は、第1及び第2のピン61,62を介して、第1の
カム45に伝達され、第1のカム45の第1及び第2の
ポール31,32の背面へ当接及び第2,第2′のカム4
2,42′への当接が解除され、スプリング51の第1
及び第2のポール31,32への付勢力が遮断される。
【0050】すると、第1及び第2の板ばね部66,6
7の弾性復元力(付勢力)により、第1及び第2の板ばね
部66,67は第1及び第2のポール31,32の斜面3
1b,32bを押し、第1及び第2のポール31,32は
第1及び第2の内歯部26,27より離れる方向に移動
し、即ち、第1及び第2のポール31,32の歯31a,
32aとアッパプレート22の第1及び第2の内歯部2
6,27との噛合が強制的に解除され、アッパプレート
22はヒンジピン25に対して回転可能、即ち、シート
の背もたれの回転が可能となる(アンロック状態)。
【0051】尚、このレバー55の回転は、第1のピン
61,アーム71,伝達パイプ70を介して他方の側のリ
クライニング装置にも伝達される。所望の回転角度まで
背もたれを回転させると、レバー55への操作力を解除
する。すると、スプリング51の付勢力により、第1の
カム41は、第1及び第2のポール31,32の背面を
押しながら元位置へ復帰し、第1及び第2のポール3
1,32の歯31a,32aとアッパプレート22の第1
及び第2の内歯部26,27とは再び噛合し、ロック状
態となる。
【0052】上記構成によれば、ヒンジピン25は、ロ
アプレート21に固着されているので、ロアプレート2
1とヒンジピン25とのガタはなく、従来のリクライニ
ング装置よりガタが少なくなる。
【0053】ポール31,32の数に対応して、ばねプ
レート65に板ばね部66,67を形成することによ
り、ばねプレート65は1枚ですみ、従来のリクライニ
ング装置のように、ポールに対応してリーフスプリング
を設ける必要がなくなり、組付けが容易で、低コストと
なる。更に、リーフスプリングを支持する溝の加工も不
要となるので、更に低コストとなる。
【0054】第1及び第2のポール31,32をロック
方向に付勢するスプリング51を1つとしたことによ
り、組付けが容易で、低コストとなる。尚、本発明は、
上記実施の形態例に限定するものではない。上記実施の
形態例では、ロアプレート21にヒンジピン25を固着
したが、逆に、アッパプレート22にヒンジピン25を
固着するようにしても良い。
【0055】更に、アッパプレート22側に内歯部を形
成し、ロアプレート21側にポールを設けたが、逆に、
アッパプレート22側にポールを設け、ロアプレート2
1側に内歯部を形成しても良い。 (2) 第2の実施の形態例 図4及び図5を用いて、第2の実施の形態例を説明す
る。図4は第2の実施の形態例のリクライニング装置の
正面部分断面図で図5の切断線D-Dにおける断面図、図
5は図4での切断線E-Eにおける断面図である。
【0056】尚、本実施の形態例のシートの両側に設け
られるものであるが、構成は略同一なので、一方の側の
リクライニング装置を用いて説明を行ない、他方の側の
リクライニング装置の説明は省略する。
【0057】これらの図において、121はシートのシ
ートクッション側に設けられるロアプレート、122は
シートの背もたれ側に設けられるアッパプレートであ
る。そして、ロアプレート121に取り付けられたヒン
ジピン125にアッパプレート122は回転可能に係合
し、シートクッション側のロアプレート121に対し
て、背もたれ側のアッパプレート122はヒンジピン1
25を中心に、回転可能となっている。
【0058】尚、ヒンジピン125とロアプレート12
1との取り付け手法は、ロアプレート121に小判穴を
設け、ヒンジピン125の断面形状を小判形とする嵌
合、ロアプレート121にヒンジピン125を溶接する
方法等あるが限定するものではない。
【0059】アッパプレート122には、ヒンジピン1
25を中心に、円弧状の第1の内歯部及び第2の内歯部
126,127が形成されている。一方、ロアプレート
121には、内歯部126,127に噛合可能な歯13
1a,132aが形成された第1のポール131,第2の
ポール132が配設されている。
【0060】ロアプレート121には、これら第1のポ
ール及び第2のポール131,132をヒンジピン12
5を中心に、半径方向に案内する第1のガイド部121
a,121b及び第2のガイド部121c,121dが形
成されている。
【0061】ヒンジピン125には、第1及び第2のポ
ール131,132の歯131a,132aが形成された
面と反対側の面(以下背面という)に当接可能な第1のカ
ム141が回転可能に設けられている。
【0062】更に、第1のポール131,第2のポール
132の背面側には、これら第1及び第2のポール13
1,132の背面に当接可能な第2及び第2′のカム1
42,142′が配設され、第1のカム141はこれら
第2,第2′のカム142,142′にも当接可能となっ
ている。
【0063】155はヒンジピン125に回転可能に取
り付けられたレバーである。このレバー155には、ロ
アプレート121に形成された長穴121eを介して第
1のカム141に嵌合するピン161が設けられてい
る。
【0064】他方のリクライニング装置のヒンジピンに
回転可能に設けられた伝達パイプ170に固着されたア
ーム171の先端部は、アッパプレート122に形成さ
れたヒンジピン125を中心とする円弧状の第1の長穴
122aを挿通し、第1のカム141に取り付けられて
いる。
【0065】従って、レバー155の回転は、ピン16
1を介して第1のカム141へ伝達され、第1のカム1
41の回転は、アーム171を介して伝達パイプ170
へ伝達されるようになっている。
【0066】151は一方の端部がシートクッション側
に係止され、他方の端部がレバー155に係止され、第
1のカム141を介して、又、第1のカム141,第2
及び第2′のカム142,142′を介して、第1及び
第2のポール131,132の歯131a,132aが第
1及び第2の内歯部126,127に噛合する方向に第
1及び第2のポール131,132を付勢するスプリン
グである。
【0067】ロアプレート121と第1及び第2のポー
ル131,132との間には、即ち、第1及び第2のポ
ール131,132の移動方向と平行なロアプレート1
21の面上には、ヒンジピン125に嵌合するばねプレ
ート165が配設されている。
【0068】このばねプレート165の第1及び第2の
ポール131,132と対向する部分には、第1及び第
2のポール131,132を押圧可能な第1及び第2の
板ばね部166,167が形成されている。
【0069】一方、第1及び第2のポール131,13
2のばねプレート165との対向面には、第1及び第2
の板ばね部166,167により押圧されると第1及び
第2の内歯部126,127より離れる方向の分力が発
生する斜面131b,132bが形成されている。
【0070】又、ロアプレート121には、ばねプレー
ト165の板ばね部166,167の可撓による移動を
阻止しないように、板ばね部166,167近傍には、
第1及び第2の凹部121g,121hが形成されてい
る。
【0071】そして、板ばね部166,167の付勢力
は、スプリング151の付勢力より小さくなるように設
定されている。又、175は下部がピン176を用いて
ロアプレート121に固着され、アッパプレート122
のロアプレート121との対向面と反対側の面へ延出
し、アッパプレート122のヒンジピン125の軸方向
の移動を規制するロアストッパプレートである。18
0,181はヒンジピン125の両端に係合し、レバー
155,ロアプレート121,アッパプレート122,ロ
アストッパプレート175のヒンジピン125からの抜
け止めを行なうリングである。
【0072】次に、上記構成の動作を説明する。通常
は、スプリング151の付勢力により、第1及び第2の
ポール131,132の歯131a,132aは、アッパ
プレート122の第1及び第2の内歯部126,127
に噛合している。
【0073】この時、ばねプレート165の第1及び第
2の板ばね部166,167の基部は、第1及び第2の
ポール131,132の斜面131b,132b以外の面
に押圧されて弾性変形し、ロアプレート121の第1及
び第2の凹部121g,121hに位置している。
【0074】第1及び第2のポール131,132の歯
131a,132aが、アッパプレート122の第1及
び第2の内歯部126,127に噛合することにより、
アッパプレート122のヒンジピン125に対する回
転、即ち、シートの背もたれの回転は禁止されている
(ロック状態)。
【0075】ここで、スプリング151の付勢力に抗し
て、レバー155を上方に持ち上げると、レバー155
の回転は、ピン161を介して、第1のカム141に伝
達され、第1のカム145の第1及び第2のポール13
1,132の背面へ当接及び第2,第2′のカム142,
142′への当接が解除され、スプリング151の第1
及び第2のポール131,132への付勢力が遮断され
る。
【0076】すると、第1及び第2の板ばね部166,
167の弾性復元力(付勢力)により、第1及び第2の板
ばね部166,167は第1及び第2のポール131,1
32の斜面131b,132bを押し、第1及び第2の
ポール131,132は第1及び第2の内歯部126,1
27より離れる方向に移動し、即ち、第1及び第2のポ
ール131,132の歯131a,132aとアッパプレ
ート122の第1及び第2の内歯部126,127との
噛合が強制的に解除され、アッパプレート122はヒン
ジピン125に対して回転可能、即ち、シートの背もた
れの回転が可能となる(アンロック状態)。
【0077】尚、このレバー155の回転は、第1のピ
ン161,アーム171,伝達パイプ170を介して他方
の側のリクライニング装置にも伝達される。所望の回転
角度まで背もたれを回転させると、レバー155への操
作力を解除する。すると、スプリング151の付勢力に
より、第1のカム141は、第1及び第2のポール13
1,132の背面を押しながら元位置へ復帰し、第1及
び第2のポール131,132の歯131a,132aと
アッパプレート122の第1及び第2の内歯部126,
127とは再び噛合し、ロック状態となる。
【0078】上記構成によれば、ヒンジピン125は、
ロアプレート121に固着されているので、ロアプレー
ト121とヒンジピン125とのガタはなく、従来のリ
クライニング装置よりガタが少なくなる。
【0079】ポール131,132の数に対応して、ば
ねプレート165に板ばね部166,167を形成する
ことにより、ばねプレート165は1枚ですみ、従来の
リクライニング装置のように、ポールに対応してリーフ
スプリングを設ける必要がなくなり、組付けが容易で、
低コストとなる。更に、リーフスプリングを支持する溝
の加工も不要となるので、更に低コストとなる。
【0080】第1及び第2のポール131,132をロ
ック方向に付勢するスプリング151を1つとしたこと
により、組付けが容易で、低コストとなる。 (3) 第3の実施の形態例 図6から図8を用いて、第3の実施の形態例を説明す
る。
【0081】図6は第3の実施の形態例のリクライニン
グ装置の正面部分断面図で図7の切断線F-Fにおける断
面図、図7は図6での切断線G-Gにおける断面図、図8
は図6での切断線H-Hにおける断面図、図9は図6にお
けるリングの斜視図である。
【0082】尚、本実施の形態例のシートの両側に設け
られるものであるが、構成は略同一なので、一方の側の
リクライニング装置を用いて説明を行ない、他方の側の
リクライニング装置の説明は省略する。
【0083】これらの図において、211はシートのシ
ートクッション側に設けられるロアアーム、212はシ
ートの背もたれ側に設けられるアッパアームである。ロ
アアーム211にはロアプレート221が固着され、更
に、アッパアーム212には、アッパプレート222が
固着されている。
【0084】そして、ロアプレート221に取り付けら
れたヒンジピン225にアッパプレート222は回転可
能に係合し、シートクッション側のロアアーム211に
対して、背もたれ側のアッパアーム212はヒンジピン
225を中心に、回転可能となっている。
【0085】尚、ヒンジピン225とロアプレート22
1との取り付け手法は、ロアプレート221に小判穴を
設け、ヒンジピン225の断面形状を小判形とする嵌
合、ロアプレート221にヒンジピン225を溶接する
方法等あるが限定するものではない。
【0086】アッパプレート222には、ヒンジピン2
25を中心に、円弧状の第1の内歯部及び第2の内歯部
226,227が形成されている。一方、ロアプレート
221には、内歯部226,227に噛合可能な歯23
1a,232aが形成された第1のポール231,第2の
ポール232が配設されている。
【0087】更に、ロアプレート221には、これら第
1のポール及び第2のポール231,232をヒンジピ
ン225を中心に、半径方向に案内する第1のガイド部
221a,221b及び第2のガイド部221c,221
dが形成されている。
【0088】ヒンジピン225には、第1及び第2のポ
ール231,232の歯231a,232aが形成された
面と反対側の面(以下背面という)に当接可能な第1のカ
ム241が回転可能に設けられている。
【0089】更に、第1のポール231,第2のポール
232の背面側には、これら第1及び第2のポール23
1及び232の背面に当接可能な第2及び第2′のカム
242,242′が配設され、第1のカム241はこれ
ら第2,第2′のカム242,242′にも当接可能とな
っている。
【0090】251,252は内端部がロアプレート2
21に固設されたピン246,248に内端部が係止さ
れ、外端部が第1のカム241に係止され、第1のカム
241を介して、又、第1のカム241及び第2,第
2′のカム242,242′を介して、第1及び第2の
ポール231,232の歯231a,232aが第1及び
第2の内歯部226,227に噛合する方向に第1及び
第2のポール231,232を付勢するスプリングであ
る。
【0091】尚、本実施の形態例では、二つのスプリン
グ251,252を設けているが、一つだけでもかまわ
ない。255はヒンジピン25に回転可能に取り付けら
れたレバーである。
【0092】第1のカム241には、第1及び第2のピ
ン部261,262が形成されている。第1のピン部2
61の一方の端部側は、ロアプレート221に形成され
たヒンジピン225を中心とする円弧状の第1の長穴2
21eを挿通し、レバー255に形成された第1の穴2
55aに嵌合している。
【0093】又、第1のピン部261の他方の端部側
は、アッパプレート222に形成されたヒンジピン22
5を中心とした円弧状の長穴222aを介して、他方の
リクライニング装置のヒンジピンに回転可能に設けられ
た伝達パイプ270に固着されたアーム271の穴27
1aに嵌合している。
【0094】従って、レバー225をヒンジピン225
を中心に回転させることにより、第1のカム245がヒ
ンジピン225を中心に回転し、更に、レバー225の
操作力は、伝達パイプ270を介して他方のリクライニ
ング装置の第1のカムへ伝達される。
【0095】第2のピン部262の一方の端部側は、ロ
アプレート221に形成されたヒンジピン225を中心
とする円弧状の第2の長穴221fを挿通し、レバー2
55に形成された第2の穴255bに嵌合している。
【0096】アッパプレート222と、第1及び第2の
ポール231,232との間には、ヒンジピン225に
回転可能に設けられたレリーズプレート265が設けら
れている。
【0097】このレリーズプレート265には、長穴2
65a,265bが形成され、これら長穴265a,26
5bには、第1のポール231に形成された突起231
b及び第2のポール232に形成された突起232bが
それぞれ係合している。
【0098】レリーズプレート265の長穴265a,
265bの形状は、レリーズプレート265がヒンジピ
ン225を中心に回転すると、第1及び第2のポール2
31,232が第1のガイド部221a,221b及び第
2のガイド部221c,221dに案内されて、ヒンジ
ピン225を中心に、半径方向に移動するようになって
いる。
【0099】更に、先程説明を行った第1のカム245
の第1のピン部261がこのレリーズプレート265に
形成された穴265cを挿通することにより、レバー2
55がヒンジピン225を中心に回転すると、レリーズ
プレート265もヒンジピン225を中心に回転するよ
うになっている。
【0100】又、275は、内端部がヒンジピン225
に係止され、中間部がヒンジピン225を巻回し、外端
部がアッパアーム212に係止され、シートの背もたれ
を前傾れ方向に付勢するスプリング、276は、ロアプ
レート21の周縁部とアッパプレート22の周縁部とを
挟持するように設けられたリングである。
【0101】リング276は、図9に示すように、アッ
プパレート222の周縁部に係合する本体部276aと
折り曲げられてロアプレート221の周縁部に係合する
爪部276bとからなっている。
【0102】280はレバー255のヒンジピン225
からの抜け止めを行うリングである。次に、上記構成の
動作を説明する。図3は図1におけるポールの移動を説
明する図である通常は、スプリング251,252の付
勢力は、第1のカム241から直接に、又、第2および
第2′のカム242,242′を介して第1及び第2の
ポール231,232に作用し、第1及び第2のポール
231,232の歯231a,232aは、アッパプレー
ト222の第1及び第2の内歯部226,227に噛合
している。
【0103】ここで、スプリング251,252の付勢
力に抗して、レバー255を上方に持ち上げると、レバ
ー255の回転は、第1及び第2のピン部261,26
2を介して、第1のカム245に伝達され、第1のカム
245の第1及び第2のポール231,232の背面へ
当接及び第2,第2′のカム242,242′への当接が
解除され、スプリング251,252の第1及び第2の
ポール231,232への付勢力が遮断される。
【0104】同時に、レリーズプレート265もヒンジ
ピン225を中心に回転し、第1及び第2のポール23
1,232は、第1のガイド部221a,221b及び第
2のガイド部221c,221dに案内されて、アッパ
プレート222の第1及び第2の内歯部226,227
より離れる方向に移動し、即ち、第1及び第2のポール
231,232の歯231a,232aとアッパプレート
222の第1及び第2の内歯部226,227との噛合
が強制的に解除され、アッパプレート222はヒンジピ
ン225に対して回転可能、即ち、シートの背もたれの
回転が可能となる(アンロック状態)。
【0105】尚、このレバー255の回転は、第1のピ
ン部261,アーム271,伝達パイプ270を介して他
方の側のリクライニング装置にも伝達される。所望の回
転角度まで背もたれを回転させると、レバー255への
操作力を解除する。すると、スプリング251,252
の付勢力により、第1のカム241は、直接に、又、第
2および第2′のカム242,242′を介して第1及
び第2のポール231,232の背面を押しながら元位
置へ復帰し、第1及び第2のポール231,232の歯
231a,232aとアッパプレート222の第1及び
第2の内歯部226,227とは再び噛合し、ロック状
態となる。
【0106】上記構成によれば、ヒンジピン225は、
ロアプレート221に固着されているので、ロアプレー
ト221とヒンジピン225とのガタはなく、従来のリ
クライニング装置よりガタが少なくなる。
【0107】レバー255の回転に連動して回転するレ
リーズプレート226を用いて、第1及び第2のポール
231,232を強制的に移動させることにより、第1
及び第2のポール231,232の歯231a,232a
は、アッパプレート222の第1及び第2の内歯部22
6,227より確実に離反する。 (4) 第4の実施の形態例 本実施の形態例を説明する図10は、第3の実施の形態
例のリング部分の変形例なので、要部のみ説明し、第3
の実施の形態例と同一部分には、同一符号を付し、説明
を省略する。
【0108】図10に示すように、ロアプレート221
の周縁部には、爪部301が形成され、この爪部301
をアッパプレート222方向へ折り曲げて、アッパプレ
ート222と係合させて、アッパプレート222と、ロ
アプレート221とがヒンジピン225の軸方向へ分離
するのを防止するようにした。
【0109】第3の実施の形態例のようにリングが不要
となり、コストダウンが図れる尚、本実施の形態例で
は、爪部をロアプレート221側に形成したが、アッパ
プレート222側に形成してもよいし、又、ロアプレー
ト221,アッパプレート222の両方に形成してもよ
い。
【0110】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1記載の発明
によれば、ヒンジピンをどちらかのプレートに取り付け
たことにより、ヒンジピンとヒンジピンが取り付けられ
たプレートとの間のガタはなく、従来のリクライニング
装置よりガタが少なくなる。
【0111】請求項2記載の発明によれば、ヒンジピン
は、ロアプレートに固着されているので、ロアプレート
とヒンジピンとのガタはなく、従来のリクライニング装
置よりガタが少なくなる。
【0112】請求項3記載の発明によれば、スプリング
は、カム、レバーのうちどちらか一方を付勢すれば良い
ので、一つで済み、組み付けが容易で、低コストとな
る。請求項4記載の発明によれば、ポールの数に対応し
て、ばねプレートに板ばね部を形成することにより、ば
ねプレートは1枚ですみ、従来のリクライニング装置の
ように、ポールに対応してリーフスプリングを設ける必
要がなくなり、組付けが容易で、低コストとなる。更
に、リーフスプリングを支持する溝の加工も不要となる
ので、更に低コストとなる。
【0113】請求項5記載の発明によれば、レバーの移
動に連動して回転するガイド部材を用いて、ポールを強
制的に移動させることにより、ポールは確実にアッパプ
レートより離反する。
【0114】請求項6記載の発明によれば、ロアプレー
トの周縁部と、前記アッパプレートの周縁部とのうち、
少なくともどちらか一方のプレートに、他方のプレート
へ係合可能な爪部を形成し、この爪部を係合させて、ア
ッパプレートと、ロアプレートとがシャフトの軸方向へ
分離するのを防止することにより、ロアプレートとアッ
パプレートとがシャフトの軸方向へ分離するのを防止す
る部材が不要となり、コストダウンが図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態例のリクライニング装置の正
面部分断面図で、図2の切断線B-Bにおける断面図であ
る。
【図2】図1での切断線C-Cにおける断面図である。
【図3】図1におけるポールの移動を説明する図であ
る。
【図4】第2の実施の形態例のリクライニング装置の正
面部分断面図で、図5の切断線D-Dにおける断面図であ
る。
【図5】図4での切断線E-Eにおける断面図である。
【図6】第3の実施の形態例のリクライニング装置の正
面部分断面図で、図7の切断線F-Fにおける断面図であ
る。
【図7】図6での切断線G-Gにおける断面図である。
【図8】図6での切断線H-Hにおける断面図である。
【図9】図6におけるリングの斜視図である。
【図10】第4の実施の実施の形態例を説明する図であ
る。
【図11】従来のリクライニング装置の要部構成図であ
る。
【図12】図11の切断線A-Aにおける断面図である
【符号の説明】
21 ロアプレート 22 アッパプレート 25 ヒンジピン 26,27 内歯部 31,32 ポール 31a,32a 歯 21a,21b,21c,21d ガイド 51 スプリング 65 ばねプレート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 手塚 威 神奈川県藤沢市桐原町2番地 シロキ工業 株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートクッション側に設けられたロアプ
    レートと、 背もたれ側に設けられたアッパプレートと、 前記ロアプレート,前記アッパプレートのうち、どちら
    か一方のプレートに取り付けられ、他方のプレートを回
    転可能に支持するヒンジピンと、 前記ロアプレート,前記アッパプレートのうち、どちら
    か一方のプレートに形成された歯と、 他方のプレートに設けられ、前記歯に係合可能なポール
    とを具備し、 前記ポールを前記内歯に係脱させることにより、前記ヒ
    ンジピンを中心とする前記ロアプレート,前記アッパプ
    レート間の相対的な回転運動を禁止/許可することを特
    徴とするリクライニング装置。
  2. 【請求項2】 シートクッション側に設けられたロアプ
    レートと、 該ロアプレートに取り付けられたヒンジピンと、 該ヒンジピンに回転可能に設けられ、前記ヒンジピンを
    中心に円弧状の内歯が形成され、背もたれ側に設けられ
    るアッパプレートと、 前記ロアプレート側に設けられ、前記内歯に噛合可能な
    歯が形成されたポールと、 該ポールを前記ヒンジピンを中心に半径方向に案内する
    ガイドと、 前記ポールの歯が前記アッパプレートの内歯に噛合する
    方向に付勢するスプリングと、 該スプリングの前記ポールへの付勢力を遮断する遮断手
    段と、 前記ポールを前記アッパプレートの内歯より離れる方向
    に移動させる離反手段と、 を設けたことを特徴とするリクライニング装置。
  3. 【請求項3】 前記遮断手段は、 前記ヒンジピンに回転可能に設けられ、前記ポールの歯
    が形成された面と反対側の背面に当接可能なカムと、 該カムを前記ポールの背面に対して当接/離反させるレ
    バーと、 からなり、 前記スプリングは、前記カム、前記レバーのうち、どち
    らか一方を付勢することを特徴とする請求項2記載のリ
    クライニング装置。
  4. 【請求項4】 前記離反手段は、 前記ポールの移動方向と平行な前記ロアプレートの面
    に、前記ポールを押圧可能な板ばね部が形成されたばね
    プレートと、 前記ポールのばねプレートとの対向面に、前記板ばね部
    により押圧されると前記内歯より離れる方向の分力が発
    生する斜面とからなり、 更に、前記板ばね部の付勢力を前記スプリングの付勢力
    より小さくなるように設定したことを特徴とする請求項
    2又は3記載のリクライニング装置。
  5. 【請求項5】 前記離反手段は、 前記ポールに設けられたスライダ部と、 前記レバーと共に回転し、前記スライダ部が係合し、前
    記レバーが前記カムを前記ポールの背面に対して離反す
    る方向に駆動された場合、前記ポールを前記アッパプレ
    ートの内歯より離れる方向に案内するガイド部材と、 からなることを特徴とする請求項2又は3記載のリクラ
    イニング装置。
  6. 【請求項6】 前記アッパプレートの周縁部と、前記ロ
    アプレートの周縁部とのうち、少なくともどちらか一方
    のプレートに、他方のプレートの周縁部に係合可能な爪
    部を形成したことを特徴とする請求項1乃至5のいずれ
    かに記載のリクライニング装置。
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JP2009285024A (ja) * 2008-05-28 2009-12-10 Toyota Boshoku Corp 車両用シートの連結装置
JP2010506623A (ja) * 2006-10-12 2010-03-04 ジョンソン コントロールズ テクノロジー カンパニー 回転式リクライナー機構

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