JPH11151742A - 軟質・硬質塩化ビニル系樹脂組成物共押出成形品 - Google Patents

軟質・硬質塩化ビニル系樹脂組成物共押出成形品

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JPH11151742A
JPH11151742A JP9321069A JP32106997A JPH11151742A JP H11151742 A JPH11151742 A JP H11151742A JP 9321069 A JP9321069 A JP 9321069A JP 32106997 A JP32106997 A JP 32106997A JP H11151742 A JPH11151742 A JP H11151742A
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vinyl chloride
chloride resin
soft
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molded product
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JP9321069A
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Tadashi Iwamoto
匡 岩本
Toru Yokota
透 横田
Ryozo Tanizawa
良三 谷沢
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Shin Etsu Chemical Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 成形性、外観、耐候性、耐熱性、シール性に
優れた硬質塩化ビニル系樹脂組成物と軟質塩化ビニル系
樹脂組成物との共押出成形品 【解決手段】 (a)塩化ビニル系樹脂、繊維状、針状
または鱗片状の無機系補強剤を含有する組成物であっ
て、組成物の成形品が特定の線膨張係数、熱変形温度を
有する硬質塩化ビニル系樹脂組成物と(b)塩化ビニル
系樹脂を主成分とし、その成形品が特定の硬度を有する
軟質塩化ビニル系樹脂組成物とを各々別個の押出機から
押出し1つの金型内で、合流させ一体化させてなる軟質
・硬質塩化ビニル系樹脂組成物共押出成形品。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は外観に優れ、耐熱
性、耐候性、シール性に優れた軟質・硬質塩化ビニル系
樹脂組成物共押出成形品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】塩化ビニル系樹脂はその優れた機械的特
性と経済性から建材、電設部材用、自動車用部材等の各
種用途に広く用いられている。しかし通常の硬質塩化ビ
ニル系樹脂成形品は線膨張係数が大きく、熱変形温度が
低いので、窓枠などの建材に用いた場合は気温変化によ
って成形品の収縮、膨張が大きく生じ、収縮等によって
隙間やヒビ割れが発生し、膨張によってユガミなどの変
形が発生するなどの問題があった。従来から上記欠点を
改善する方法が種々に提案されており、鉄、アルミなど
の金属板、金属管上に硬質塩化ビニル系樹脂を押出、被
覆する方法や、硬質塩化ビニル系樹脂に繊維状、針状ま
たは鱗片状の無機系補強材を混入成形する方法等が提案
されているが、前者は廃棄物処理の問題や切削、切断等
の二次加工面で問題が生じやすかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】後者は、無機系補強材
が混入しているため、得られる成形品の機械強度、特に
衝撃強度に難点があり、無機系補強材の影響で耐候性、
シール性が著しく低下するという問題があった。更に硬
質塩化ビニル系樹脂と軟質塩化ビニル系樹脂との共押出
成形品も市販されているが、軟質塩化ビニル系樹脂には
平均重合度 1,000〜1,300 の中重合度の塩化ビニル系樹
脂が用いられており、得られる成形品の耐久性や外観が
劣るという問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】発明者等は建材、電設部
材、自動車用部材等に要求される耐熱性、耐候性、シー
ル性などの諸特性に優れた塩化ビニル系樹脂成形品を得
る方法について種々検討した結果、(a)平均重合度 5
00〜1,300 の塩化ビニル系樹脂 100重量部に対して繊維
状、針状または鱗片状の無機系補強剤10〜50重量部を含
有する組成物であって、組成物の成形品の線膨張係数が
4×10-5/℃以下、熱変形温度が75℃以上である硬質塩
化ビニル系樹脂組成物と、(b)平均重合度 2,000〜4,
000 の塩化ビニル系樹脂を主成分としその成形品のJIS
K-6301に規定する硬度が60〜90である軟質塩化ビニル系
樹脂組成物とを各々個別の押出機から押出し1つの金型
内で合流させ一体化させてなる軟質・硬質塩化ビニル系
樹脂組成物共押出成形品を得ることより外観に優れ、耐
熱性、耐候性、シール性に優れた軟質・硬質塩化ビニル
系樹脂組成物共押出成形品が得られることを見出し本発
明を完成した。
【0005】
【発明の実施の形態】以下本願発明について説明する。
本願発明における(a)の平均重合度 500〜1,300 の塩
化ビニル系樹脂は、一般に用いられている懸濁重合方法
によって得られる塩化ビニル単独重合体、塩化ビニル及
びこれと共重合可能な単量体又は重合体との共重合体、
塩化ビニル単独重合体を後塩素化反応によって耐熱性を
向上させた後塩素化塩化ビニル重合体が例示される。
【0006】塩化ビニルと共重合可能な単量体としては
酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル等のビニルエステル;
アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、メタアクリル酸
メチル、メタアクリル酸エチル等の(メタ)アクリル酸
エステル;エチレン、プロピレン等のオレフィンモノマ
ー;アクリロニトリル、スチレン、塩化ビニリデン等が
例示される。塩化ビニルと共重合可能な重合体として
は、酢酸ビニルエチレン共重合体、塩素化ポリエチレ
ン、アクリル系樹脂、ポリウレタン等が例示される。塩
化ビニル及びこれと共重合可能な単量体又は重合体との
共重合体については、塩化ビニル含有量が50重量%以上
(好ましくは70重量%以上)のものが好適である。
【0007】本発明における(a)の塩化ビニル系樹脂
については、平均重合度 500〜1,300 であることが必要
である。 500未満であると機械強度や耐熱性が低く 1,3
00を超えると成形加工等において溶融粘度が著しく高く
なるため成形性が損われる。
【0008】本発明に用いられる(a)は繊維状、針状
または鱗片状の無機系補強材を含有するが、この無機系
補強材が塩化ビニル樹脂中に分散されたとき、その形状
の効果により成形品の線膨張係数を低く抑えることがで
きる。本発明で用いられる好ましい繊維状、針状、また
は鱗片状の無機系補強材を例示すると繊維状無機補強材
としてはガラス繊維、カーボン繊維が例示され、針状無
機補強材としてはアスベスト等の天然物や、ウオラスト
ナイト、ゼオライト、チタン酸カリウム、石膏繊維など
の合成品が例示され、鱗片状無機補強材としてはタル
ク、マイカ、黒鉛が例示される。
【0009】本発明における(a)中の無機系補強材
は、平均重合度 500〜1,300 、好ましくは700 〜1100の
塩化ビニル系樹脂 100重量部に対して10〜50重量部好ま
しくは15〜40重量部添加されるが、この添加量が10重量
部未満であると、目的とする低線膨張係数の成形品が得
られず、また50重量部を超えると無機系補強材の形状に
起因して成形性が著しく阻害される。
【0010】本発明における(a)の硬質塩化ビニル系
樹脂の特性は、この硬質塩化ビニル系樹脂の成形品の線
膨張係数が 4.0×10-5/℃以下以下(好ましくは 3.0×
10-5/℃以下)、熱変形温度が75℃以上であることが必
須である。この線膨張係数が 4.0×10-5/℃以下であれ
ば、線膨張係数をアルミ並まで引き下げることができ、
温度変化によって生じる成形品の収縮、膨張を抑制する
ことができ、成形品の温度上昇によるソリ、曲がり等の
変形を抑制することができる。また熱変形温度(HD
T)を75℃以上に保持することにより、成形品を屋外で
使用する場合、太陽光線による吸熱で成形品の温度が上
昇してもその変形を抑制することが可能となる。
【0011】本発明における(a)の硬質塩化ビニル系
樹脂組成物は必要に応じて従来から使用されている改質
材、例えば、アクリル系樹脂、MBS系樹脂、塩素化ポ
リエチレン、酢酸ビニル−エチル共重合体、ABS系樹
脂などを選択し使用することができ、これらの改質材を
添加することにより耐衝撃性の向上を図ることができ
る。
【0012】本発明における(b)として使用される平
均重合度 2,000〜4,000 の塩化ビニル系樹脂は、一般に
用いられている懸濁重合方法によって得られ、(a)と
同様に塩化ビニル単独重合体、塩化ビニル及びこれと共
重合可能な単量体または重合体との共重合体、後塩素化
塩化ビニル重合体などが例示される。また、塩化ビニル
と共重合可能な単量体または重合体としても上記(a)
と同様のものが例示され、この共重合体に含有される塩
化ビニルの好適な含有量も(a)と同様である。
【0013】本発明における(b)で用いられる塩化ビ
ニル系樹脂としては、平均重合度が2,000〜4,000 であ
ることが必須である。これが 2,000未満であると共押出
して得られる成形品の外観、即ち成形品の表面にムラが
生じ、シール性が劣り好ましくない。またこれが 4,000
を超えると、成形加工性が低下し好ましくない。平均重
合度を 2,000〜4,000 の範囲とすることにより、共押出
成形加工において、各々個別の押出機から押出されてき
た(b)及び硬質塩化ビニル系樹脂組成物の各溶融物と
を合流一体化させる共押出ダイス中でも溶融粘度が著し
くは低下せず、硬質塩化ビニル系樹脂組成物の溶融物の
溶融粘度とバランスがとれて均一な共押出成形品を得る
ことができる。
【0014】本発明における(b)の軟質塩化ビニル系
樹脂組成物において、その成形品のJIS K-6301に規定す
る硬度Aが60〜90の範囲内にあることが必須であるが、
この硬度が60未満であると共押出成形品の軟質部分が柔
らかくなりすぎて、本発明の目的の一つであるシール性
(パッキン効果)を得ることができず、また共押出ダイ
スの設定温度の点から、軟質塩化ビニル樹脂組成物の溶
融物の溶融粘度が低くなりすぎて、硬質塩化ビニル系樹
脂組成物の溶融物の溶融粘度とバランスが取りにくく、
得られる共押出成形品の外観を損ねるなどの問題が生じ
る。またこの硬度が90を超えると共押出成形品の軟質部
分が固くなるため、本発明の目的とするシール性が低下
するなどの不都合が生じる。
【0015】本発明における(b)の軟質塩化ビニル系
樹脂組成物の成形品のJIS K-6301に規定する硬度Aを60
〜90の範囲内に収める方法としては、通常使用されてい
るフタル酸エステル;トリメリット酸エステル;脂肪酸
2塩基性エステル;リン酸エステル;エポキシ可塑剤;
ポリエステル系可塑剤;酢酸ビニル−エチレン共重合
体、NBR、ウレタン等の高分子系可塑剤を1種または
2種以上添加する方法が用いられる。これらの可塑剤は
塩化ビニル系樹脂 100重量部に対して通常50〜 150重量
部添加するのが好ましい。
【0016】本発明を実施する際には2基以上の単軸押
出機または2軸押出機を使用する。即ちそれぞれ硬質、
軟質の塩化ビニル系樹脂組成物を個別の押出機より押し
出し、一つの金型内で両者の樹脂を合流させ、一体化さ
せた溶融物を賦形、冷却、引取、切断し成形品を得る。
この時硬質及び軟質用成形材料はパウダー状でもペレッ
ト状でもよい。
【0017】本発明において使用される(a)、(b)
には、通常使用される各種添加剤、例えば熱安定剤、充
填剤、滑剤、発泡剤、顔料、紫外線吸収剤などを適宜使
用できる。熱安定剤としては三塩基性硫酸鉛などの鉛系
安定剤、ジブチル錫メルカプトなどの錫系安定剤、ステ
アリン酸カルシウム、バリウムなどの金属セッケン及び
その複合体が例示される。充填剤としては炭酸カルシウ
ム、クレー、タルクなどが例示され、滑剤としては各種
金属セッケン、脂肪酸、ポリエチレンワックスなど例示
でき、必要に応じてアゾジカルボン酸アミド等の発泡剤
や耐候性を向上させるための紫外線吸収剤や酸化チタン
やフタロシアニンブルーなど無機系、有機系顔料を適宜
使用することも差し支えない。
【0018】本発明の軟質・硬質塩化ビニル系樹脂組成
物共押出成形品は建材、電設部材、自動車部材などの耐
熱性、耐候性、シール性を特に要求される産業分野で有
用なものである。その具体的使用例としては、建材では
窓枠、網戸、デッキ材、下見板、化粧材等が挙げられ、
耐熱性に優れた硬質部分が建築部材としての機能を発揮
すると共に、ゴム弾性に優れた軟質部分が付き合わせの
他部材とのシール性を向上させるとともに、施工性を大
巾に改善することができ、更に軟質部分によって硬質塩
化ビニル樹脂の欠点とされるチョーキング現象の発生を
抑制し変色防止を図ることで耐候性を向上させることが
できる。
【0019】本発明の軟質・硬質塩化ビニル樹脂組成物
共押出成形品としては成形品の断面形状(成形品の押出
方向に対して直交する断面形状)が図 1,図4,図5,
図6で示される成形品等が挙げられる。また電設部材と
しては軟質・硬質共押出2層管や各種屋内外配線用材と
して上記と同様の効果が期待できる。自動車用部材に関
しては屋外で使用され、高温に曝されることもあるので
特に有用であり、自動車の窓枠やステップ材、荷台部分
の部材として水切り効果を充分に発揮できるなどの特長
を有する。
【0020】
【実施例】以下実施例により本発明をより具体的に説明
するが、これによって本発明が限定されるものではな
い。本発明で使用する硬質塩化ビニル系樹脂組成物及び
軟質塩化ビニル系樹脂組成物の製造例を下記1),2)
に示す。
【0021】1)硬質塩化ビニル系樹脂組成物の製造例 三井鉱山(株)製 100リットルヘンシェルミキサー中に
表1に記載した組成割合(重量部)(R-1 〜R-10)で各
原料を投入し、120 ℃まで撹拌、昇温させた後、50℃ま
で冷却しパウダー状のコンパウンドを得た。このパウダ
ーコンパウンドを50mmφ単軸押出機[GMエンジニアリ
ング(株)製]、L/D=22、で圧縮比2.0のフルフラ
イト型スクリューを用いて下記の温度条件でペレットコ
ンパウンドを作製した。C1 = 130℃、C2 = 145℃、
3 = 165℃、AD= 160℃、D= 165℃
【0022】2)軟質塩化ビニル系樹脂組成物の製造例 三井鉱山(株)製 100リットルヘンシェルミキサー中に
表2に記載した組成割合(重量部)(S-1 〜S-5 )投入
し、110 ℃まで撹拌、昇温させた後、40℃まで冷却しパ
ウダー状のコンパウンドを得た。このパウダーコンパウ
ンドを50mmφ単軸押出機で圧縮比 3.0のフルフライト型
スクリューを用いて下記の押出条件でペレット状のコン
パウンドを作製した。 スクリーン 80#×1,100#×1 スクリュー回転 40r
pm C1 = 120℃、C2 = 135℃、C3 = 150℃、AD= 1
45℃、D= 145℃
【0023】1)で得られた硬質塩化ビニル系樹脂組成
物ペレットを6インチロールを用いて温度 160℃で5分
間混練し、厚さ 0.8mmのロールシートを作製した。得ら
れたロールシートを用いて、下記に示した方法で線膨張
係数及び熱変形温度(HDT)を測定し、その結果を表
1に記した。 線膨張係数の測定法:JIS K-7197により測定した。 熱変形温度(HDT)の測定法:JIS K-7207により測定
した。
【0024】2)で得られた軟質塩化ビニル系樹脂組成
物ペレットを6インチロールを用いて温度 150℃で5分
間混練し、厚さ 0.8mmのロールシートを作製した。得ら
れたロールシートを用いて下記に示した方法で硬度Aを
測定し、その結果を表2に記した。 硬度Aの測定法 JIS K-6301に基づいて硬度Aを測定した。
【0025】
【表1】
【表2】
【0026】1)の製造例で使用した各種原料のメーカ
ー及び規格を下記に示す。 TK−400 :信越化学工業(株)製塩化ビニルホモポリ
マー,平均重合度400 TK−800 :信越化学工業(株)製塩化ビニルホモポリ
マー,平均重合度800 TK−1000:信越化学工業(株)製塩化ビニルホモポリ
マー,平均重合度1,050 HA−31K:積水化学工業(株)製後塩素化塩化ビニル
樹脂 メタブレンC−223 :三菱レイヨン(株)製 MBS MK−20:日本合成ゴム(株)製 耐熱性ABS CS−06−HB(チョップストランド):旭ファイバーガラ
ス(株)製ガラス繊維 チタンホイスカ チイスモ:大塚化学薬品(株)製 マイカ 300:(株)クラレ製マイカ粉 ホワイトンSB:白石カルシウム(株)製炭酸カルシウ
【0027】2)の製造例で使用した各種原料のメーカ
ー及び規格を下記に示す。 TK−1300:信越化学工業(株)製塩化ビニルホモポリ
マー平均重合度13,000 TK−2500HS:信越化学工業(株)製塩化ビニルホモポ
リマー平均重合度2,450 メタブレンP−551 :三菱レイヨン(株)製 PMMA
系加工助剤 エラスレン301A:昭和電工(株)製 塩素化ポリエチレ
ン RUP-14 Ba−Zn系粉体:旭電化工業(株)製 AC-186 Ba−Zn系液体:旭電化工業(株)製 O-130P エポキシオイル:旭電化工業(株)製
【0028】3)上記1)、2)で得られた硬質及び軟
質塩化ビニル系樹脂組成物を表3、表4に示した組み合
わせ(A-1 〜A-7 及びB-1 〜B-7 )で50mmφ単軸押出機
(硬質押出用CR=2.0 のフルフライトスクリュー)及
び30mmφ単軸堅型押出機(軟質押出用CR=3.0 のフル
フライトスクリュー)及びクロスヘッドダイを用いて二
重押出しにより図1に示した形状の成形品を得た。各押
出機の成形温度は下記の通りである。 50mmφ単軸押出機(硬質用) C1 = 145℃、C2 = 165℃、C3 = 185℃、AD= 1
80℃、D= 190℃ 30mmφ単軸押出機(軟質用) C1 = 140℃、C2 = 165℃、アダプター 160℃、ノズ
ル部 170℃D= 190℃
【0029】[各種性能の評価]得られた共押出成形品
[(A -1)〜(A -7),(B -1)〜(B -7)の組み合わ
せ]について成形性、耐熱性、成形品外観、耐候性、シ
ール性を下記の基準で評価しその結果を表3、表4に記
した。 (成形性の評価基準) ◎:良好 ○:やや良好 ×:成形困難 (耐熱性の評価基準)得られた上記共押出成形品を85℃
オーブン中に30分放置後測定 ◎:形状変形なし ○:若干形状に変形が見れれる △:ソリが生じる ×:ソリが生じて形状全体が変形する (成形品外観の評価基準) ◎:形状、表面の艶共に良好 △:形状は良好だが、表面の艶が若干劣る ×:形状、表面の艶共に劣る (耐候性の評価基準)上記共押出成形品をサンシャイン
ウエザーメーターで500 時間暴露後、その軟質部分の表
面の変色の程度を目視観察した。 ○:ほとんど変色なし ×:変色した。 (シール性の評価基準)上記共押出成形品へ66mm×66mm
×5mm のガラス板を図2のように嵌め込んで枠板を作製
した。枠板を垂直に立てて図3に示す枠板正面中央部に
むけて10分間放水後図2のAの部分の水の滲み状態を観
察した。 ○:ほとんど水の滲みがなかった ×:水の滲みがあった
【0030】
【表3】
【表4】
【発明の効果】本発明により外観が良好で、成形性、耐
熱性、耐候性、シール性に優れた軟質・硬質塩化ビニル
系樹脂組成物共押出成形品が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図 1】本発明の共押出成形品の1例の押出し方向に直
交する断面図。
【図2】前図で示される共押出成形品にガラス板を嵌め
込んだ枠板の同様の断面図。
【図3】前図の枠板の正面図。
【図4】本発明の共押出成形品の1例で成形品の押出方
向に対して直交する断面図。
【図5】本発明の共押出成形品の1例で成形品の押出方
向に対して直交する断面図。
【図6】本発明の共押出成形品の1例で成形品の押出方
向に対して直交する断面図。
【符号の説明】
1 硬質部分、 2 軟質部分、 3 ガラス板。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B29L 9:00 31:10 31:30 31:34

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)平均重合度 500〜1,300 の塩化ビ
    ニル系樹脂 100重量部と繊維状、針状または鱗片状の無
    機系補強剤10〜50重量部を含有する組成物であって、組
    成物の成形品の線膨張係数が4×10-5/℃以下、熱変形
    温度が75℃以上である硬質塩化ビニル系樹脂組成物と
    (b)平均重合度 2,000〜4,000 の塩化ビニル系樹脂を
    主成分とし、その成形品のJIS K-6301に規定する硬度が
    60〜90である軟質塩化ビニル系樹脂組成物とを各々別個
    の押出機から押出し1つの金型内で、合流させ一体化さ
    せてなる軟質・硬質塩化ビニル系樹脂組成物共押出成形
    品。
  2. 【請求項2】 建材用であることを特徴とする請求項1
    記載の軟質・硬質塩化ビニル系樹脂組成物共押出成形
    品。
  3. 【請求項3】 電設部材用であることを特徴とする請求
    項1記載の軟質・硬質塩化ビニル系樹脂組成物共押出成
    形品。
  4. 【請求項4】 自動車用部材であることを特徴とする請
    求項1記載の軟質・硬質塩化ビニル系樹脂組成物共押出
    成形品。
JP9321069A 1997-11-21 1997-11-21 軟質・硬質塩化ビニル系樹脂組成物共押出成形品 Pending JPH11151742A (ja)

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