JP2000117806A - 押出成形品及び樹脂組成物 - Google Patents

押出成形品及び樹脂組成物

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JP2000117806A
JP2000117806A JP10298145A JP29814598A JP2000117806A JP 2000117806 A JP2000117806 A JP 2000117806A JP 10298145 A JP10298145 A JP 10298145A JP 29814598 A JP29814598 A JP 29814598A JP 2000117806 A JP2000117806 A JP 2000117806A
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resin
rubber polymer
extrusion
sec
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JP10298145A
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Ryoichi Yamabe
良一 山部
Tomoyuki Nara
知幸 奈良
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Denka Co Ltd
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Denki Kagaku Kogyo KK
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  • Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 成形品の断面形状が連続的に変化する押出成
形法に用いたときに形状追従性の良好な押出成形品の提
供。 【解決手段】 樹脂温度180℃、剪断速度100se
-1の条件で長さ30mm、直径1mmのオリフィスか
ら押出した際の溶融粘度が0.3kPa・sec以上で
あり、塩化ビニル系樹脂、ゴム重合体及び可塑剤を含有
してなる樹脂組成物を押出成形してなる押出成形品。ゴ
ム重合体が部分架橋アクリロニトリル−ブタジエン共重
合体及び/又はアクリル系ゴム重合体が好ましく、又、
充填剤を含有してもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、成形品の断面形状
が逐次変化する押出成形法により押出成形した押出成形
品及び該押出成形法において好適に用いられる樹脂組成
物に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に自動車にはウィンドモールディン
グやドアアウターモールディング等のモールディングが
使われている。ウィンドモールディングはフロントガラ
スやリアガラスに沿って装着され、ドアアウターモール
ディングはドアとドアガラスの境目に沿って装着されて
いる。近年自動車の外形が曲線化するに伴い、例えばウ
ィンドモールディングではモールディングの形状も湾曲
させたり、長手方向の断面形状が連続的に変化されるこ
とが要求され、またウィンドモールディングではフロン
トガラスやリアガラスのコーナー部分に沿って曲がった
形状のものが要求されている。
【0003】長尺成形品の長手方向の断面形状が連続的
に変化する製品を製造するための押出成形法が特開平4
−159154号公報に開示されている。この押出成形
法は、金属帯の全部または一部分に樹脂組成物を押出被
覆し、被覆材の断面の形状が連続的に変化させたもので
ある。ここで使われる樹脂組成物としては、塩化ビニル
系樹脂、アイオノマー樹脂及びEPDMといった合成ゴ
ムが例示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の樹脂組成物からなる被覆材は、長手方向の断面形状に
より樹脂組成物を選択する必要があり、如何なる断面形
状にも対応できないという課題があった。近年、樹脂成
形の生産性を向上できるように、押出口の如何なる形状
変化にも充分に対応できる樹脂組成物が求められるよう
になった。
【0005】本発明者は、押出ダイスの開口部形状が連
続的に変化しても、開口部形状通りに押出成形できる樹
脂組成物について鋭意検討したところ、塩化ビニル系樹
脂及びゴム重合体を含有した溶融粘度が高い樹脂組成物
が、樹脂組成物への圧力伝搬速度が遅く、押出ダイスの
開口部形状の連続的な変化に対応し成形品の断面形状が
連続的に変化するという優れた押出形状追従性を有し、
押出時に成形品の局部的な伸びや引き裂きもなく、か
つ、押出成形の容易な樹脂組成物となることを見出し、
本発明を完成するに至った。即ち、本発明の目的は成形
品の断面形状が連続的に変化する押出成形法に用いたと
きに形状追従性の良好な樹脂組成物を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、樹脂温
度180℃、剪断速度100sec-1の条件で長さ30
mm、直径1mmのオリフィスから押出した際の溶融粘
度が0.3kPa・sec以上であり、塩化ビニル系樹
脂、ゴム重合体及び可塑剤を含有してなる樹脂組成物を
押出成形してなる押出成形品であり、ゴム重合体が部分
架橋アクリロニトリル−ブタジエン共重合体及び/又は
アクリル系ゴム重合体である該押出成形品であり、ゴム
重合体がアクリル系ゴム重合体である該押出成形品であ
り、充填剤を含有してなる該押出成形品であり、成形品
の断面形状を連続的に変化させる押出成形法により押出
成形してなる該押出成形品である。そして、樹脂温度1
80℃、剪断速度100sec-1の条件で長さ30m
m、直径1mmのオリフィスから押出した際の溶融粘度
が0.3kPa・sec以上であり、かつ、塩化ビニル
系樹脂、ゴム重合体及び塩化ビニル系樹脂を含有してな
る樹脂組成物である。
【0007】
【発明の実施の形態】以下本発明を詳細に説明する。
【0008】本発明に用いられる塩化ビニル系樹脂とし
ては、塩化ビニルとそれに共重合可能なビニル化合物と
の混合物を懸濁重合法、塊状重合法、微細懸濁重合法又
は乳化重合法等の通常の方法によって重合した樹脂組成
物や、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アク
リル酸エチル共重合体又は塩素化ポリエチレン等に塩化
ビニルをグラフト共重合した樹脂組成物等が挙げられ
る。
【0009】前記塩化ビニルと共重合可能なビニル化合
物としては、酢酸ビニルやプロピオン酸ビニル等のビニ
ルエステル類、メチルアクリレートやブチルアクリレー
ト等のアクリル酸エステル類、メチルメタクリレートや
エチルメタクリレート等のメタクリル酸エステル類、ブ
チルマレートやジエチルマレート等のマレイン酸エステ
ル類、ジブチルフマレートやジエチルフマレート等のフ
マル酸エステル類、ビニルメチルエーテル、ビニルブチ
ルエーテル及びビニルオクチルエーテル等のビニルエー
テル類、アクリロニトリルやメタクリロニトリル等のシ
アン化ビニル類、エチレン、プロピレン及びスチレン等
のα−オレフィン類、塩化ビニリデンや臭化ビニル等の
塩化ビニル以外のハロゲン化ビニリデンやハロゲン化ビ
ニル類、並びに、ジアリルフタレート等のフタル酸エス
テル類等が挙げられる。これらビニル化合物は、塩化ビ
ニル系樹脂の構成成分中30重量%以下が好ましく、2
0重量%以下がより好ましい。
【0010】これらの塩化ビニル系樹脂の平均重合度
は、JIS K−6721で測定される平均重合度(以
下重合度と称す)は800〜4000であることが好ま
しい。平均重合度が800未満だと得られた樹脂組成物
の圧縮永久歪特性が劣るおそれがあり、4000を越え
ると得られた樹脂組成物の成形加工時の溶融粘度が著し
く高くなり、加工性が悪くなるおそれがある。
【0011】本発明に用いられるゴム重合体は、塩化ビ
ニル系樹脂組成物の溶融粘度を調節し、成形品の断面形
状が連続的に変化する押出成形において、形状追従性や
保持性を向上させ、押出速度を低下させることなく安定
した押出成形ができるという効果を有する。本発明に用
いられるゴム重合体としては、メチルメタアクリレート
−ブタジエン−スチレン共重合体(MBS)、アクリル
ゴム、ブタジエンゴム、スチレン−ブタジエン共重合体
(SBR)、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体
(NBR)、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン
共重合体(ABS)及びエチレン−酢酸ビニル共重合体
(EVA)等が挙げられる。これらの中では、塩化ビニ
ル系樹脂との相溶性の点で、部分架橋アクリロニトリル
−ブタジエン共重合体及び/又はアクリル系ゴム重合体
が好ましく、アクリル系ゴム重合体がより好ましい。
【0012】部分架橋アクリロニトリル−ブタジエン共
重合体では、架橋アクリロニトリル−ブタジエン共重合
体の結合アクリロニトリル量は20〜45重量%が好ま
しい。部分架橋アクリロニトリル−ブタジエン共重合体
の部分架橋度は20〜95重量%が好ましく、60〜9
0重量%がより好ましい。ここでいう部分架橋度とは部
分架橋アクリロニトリル−ブタジエン共重合体100g
をテトラヒドロフラン100ml中に添加し、23℃で
24時間攪拌して混合させた後、この混合液を200メ
ッシュのろ紙でろ過し、60℃で15時間乾燥した残渣
の重量%で表したものである。20重量%未満だと圧縮
永久歪特性が劣るおそれがあり、95重量%を越えると
流動性が悪くなり、押出成形時の押出量の低下や成形品
表面の外観不良を生じるおそれがある。
【0013】部分架橋アクリロニトリル−ブタジエン共
重合体は、テトラヒドロフランに不溶な架橋アクリロニ
トリル−ブタジエン共重合体を含むものであれば、その
製法を制限するものではなく、架橋方法としては、例え
ばアクリロニトリルとブタジエンとの重合時に、ジビニ
ルベンゼンやエチレングリコールジメタクリレート等の
多官能性単量体を架橋剤として加えることにより得られ
る。部分架橋アクリロニトリル−ブタジエン共重合体は
各種のものが市販されており、本発明ではそれらの市販
品を用いて実施できる。一般に入手できる部分架橋アク
リロニトリル−ブタジエン共重合体としては、グッドイ
ヤー社製商品名「ケミガムP83」、日本合成ゴム社製
商品名「JSR N201」及びB.F.グッドリッチ
社製商品名「Hycar1421」等が挙げられる。
【0014】本発明に用いられるアクリル系ゴム重合体
としては、コア材と、このコア材の表面を覆うシェル材
とからなるコア−シェル型構造を有するアクリル系ゴム
重合体が好ましい。
【0015】コア材とは、ブチルアクリレートを主成分
として、ブチルアクリレートと反応性が等しく、かつ、
2個以上の二重結合を有する単量体、例えばジビニルベ
ンゼン等の芳香族ジビニル単量体やブチレングリコール
ジアクリレート等により架橋が施されたものをいう。
【0016】シェル材は、塩化ビニル系樹脂との相溶性
に優れる単量体を最低1個以上含む構造が好ましい。シ
ェル材としては、ポリメタクリル酸メチルやポリメタク
リル酸エチル等のポリメタクリル酸エステル類、ポリカ
プロラクトン等のポリエステル類、ポリエステル系ポリ
ウレタン、エチレン−酢酸ビニル共重合体及びスチレン
−アクリロニトリル共重合体等の樹脂組成物が挙げられ
る。
【0017】コア−シェル型構造を有するアクリル系ゴ
ム重合体としては、サニガムP7395(Good Y
ear社製)等が挙げられる。
【0018】ゴム重合体の使用量は、塩化ビニル系樹脂
100重量部に対して10〜300重量部が好ましく、
20〜200重量部がより好ましい。10重量部未満だ
と圧縮永久歪特性が劣るおそれがあり、300重量部を
越えると成形加工時の溶融粘度が著しく高くなり、加工
性が悪くなるおそれがある。
【0019】本発明に用いられる可塑剤としては、特に
限定されるものではなく、従来の軟質塩化ビニル系樹脂
に使われるものを使用できる。可塑剤としては、ジ−2
−エチルヘキシルフタレートやジブチルフタレート等の
フタル酸エステル類、ジ−2−エチルヘキシルアジペー
ト等のアジピン酸エステル類、ジブチルセバケート等の
セバシン酸エステル、トリ−2−エチルヘキシルトリメ
リテート等のトリメリット酸エステル及びエポキシ化大
豆油等のエポキシ系化合物等が挙げられる。
【0020】可塑剤の使用量は、製品に要求される硬
さ、可撓性、物性及び成形加工性の点で、塩化ビニル系
樹脂100重量部に対し20〜200重量部が好まし
く、30〜150重量部がより好ましい。20重量部未
満だと柔軟性を付与しにくく、加工性が悪くなるおそれ
があり、200重量部を越えると樹脂組成物中に可塑剤
を吸収しにくく、成形品から可塑剤が滲み出るおそれが
ある。
【0021】本発明で用いられる充填剤は、製品に要求
される硬さ、可撓性、物性及び成形加工性を満たすもの
である。
【0022】充填剤としては、炭酸カルシウム、タル
ク、シリカ、クレー、水酸化アルミニウム及び酸化アン
チモン等が挙げられる。これらの中では、軟質樹脂組成
物の成形加工時の賦形性を大幅に改善する点で、炭酸カ
ルシウム及び/又はタルクが好ましい。
【0023】本発明に用いられる炭酸カルシウムは、重
質炭酸カルシウムや軽質炭酸カルシウムの何れでも良
い。炭酸カルシウムの平均粒径は特に制限はないが、通
常、0.03〜4.0μmが好ましく、0.04〜2.
0μmがより好ましい。0.03μm未満だと賦形性の
付与効果が認められないおそれがあり、4.0μmを越
えると成形品表面が平滑にならず、外観不良となるおそ
れがある。
【0024】本発明に用いられるタルクは、粘土鉱物の
一種である。タルクの平均粒径は特に制限はないが、通
常、0.8〜12μmが好ましく、1.0〜9μmがよ
り好ましく、1.5〜5μmが最も好ましい。0.8μ
m未満だと変形やソリが大きいおそれがあり、12μm
を越えると表面が平滑にならず、外観不良となるおそれ
がある。
【0025】充填剤の使用量は、塩化ビニル系樹脂10
0重量部に対し3〜200重量部が好ましく、5〜15
0重量部がより好ましい。3重量部未満だと成形性や加
工性が悪いおそれがあり、200重量部を越えると加工
性が悪く、成形品表面が平滑にならないおそれがある。
【0026】本発明の樹脂組成物には、その性能を極端
に低下させない範囲内で、エチレン−酢酸ビニル共重合
体、アクリル系樹脂、塩素化ポリエチレン、ポリウレタ
ン及びアクリロニトリル−ブタジエン共重合体等の塩化
ビニル系樹脂との相溶性に優れる熱可塑性樹脂、塩化ビ
ニル系樹脂に通常添加される三酸化アンチモンやホウ酸
亜鉛に代表される難燃剤、ステアリン酸バリウム、ステ
アリン酸亜鉛及び三塩基性硫酸鉛等の熱安定剤、酸化防
止剤、紫外線吸収剤、滑剤、並びに、着色剤等の各種添
加剤を必要に応じて添加できる。
【0027】本発明において樹脂組成物を構成する各成
分を混合、混練する方法や、得られた樹脂組成物を成形
加工する方法は特に限定されるものではなく、一般的な
混練方法及び成形加工方法を用いることができる。即
ち、塩化ビニル系樹脂、ゴム重合体、可塑剤及び必要に
応じて充填剤や各種添加剤を、ヘンシェルミキサーやス
ーパーミキサーのような高速ミキサーやリボンブレンダ
ー等の混合機に投入し、例えば150℃以下の温度でそ
れぞれの混合機に見合った時間、均一にブレンドする。
得られた混合物をバンバリーミキサー、ミキシングロー
ル及び押出機等通常の塩化ビニル系樹脂の製造に用いら
れる混練機を使い、常法により造粒することができる。
更にこのようにして得られた樹脂組成物は通常の成形加
工方法、即ちプレス成形機、押出成形機及び射出成形機
等を用いて容易に加熱溶融成形できる。
【0028】本発明の樹脂組成物を成形品の断面形状が
連続的に変化する押出成形法に使用できるためには、樹
脂温度180℃、剪断速度100sec-1の条件下で長
さ30mm、直径1mmのオリフィスから押出した際の
溶融粘度は0.3kPa・sec以上が好ましく、0.
5kPa・sec以上がより好ましい。0.3kPa・
sec未満だと樹脂組成物への圧力伝搬速度が速く、押
出ダイスの開口部形状が連続的に変化しても樹脂組成物
は局部的に変形するに過ぎず、成形品の断面形状が連続
的に変化した成形品とはならない。なお、樹脂温度18
0℃、剪断速度が100sec-1の条件下における溶融
粘度の上限値は、5kPa・sec以下が好ましく、3
kPa・sec以下がより好ましい。5kPa・sec
を越えると樹脂の溶融時の粘度が高すぎ成形が困難にな
るおそれがある。
【0029】樹脂温度180℃、剪断速度100sec
-1の条件下で長さ30mm、直径1mmのオリフィスか
ら押出した際の溶融粘度を0.3kPa・sec以上に
することにより、成形断面を連続的に変化させながら押
出成形をする際に断面形状変化への形状追従性が良好で
あり、所定形状の押出成形品を得ることができる。
【0030】ここで、断面形状が連続的に変化する押出
成形方法とは、例えば図1に示す成形品の断面形状をし
た樹脂流出開口部4を有するメインダイス2と該メイン
ダイスの開口部に沿って開口部形状を変化させる移動可
能なサブダイス3とからなる押出ダイス1を装備した押
出機を用いた成形方法をいう。
【0031】断面形状が連続的に変化する押出成形方法
は、例えば自動車用のウィンドモールディングやドアア
ウターモールディング等のモールディングの成形に用い
られるものであり、湾曲したドアとドアガラスの境目に
沿って装着されるドアアウターモールディングのシール
性能を向上させ、従来押出成形品と射出成形品を融着し
て作ったウィンドモールディングを一度に成形できると
いう優れた効果がある。
【0032】又、本発明の樹脂組成物は、金属、硬質樹
脂組成物又は半硬質樹脂組成物からなる帯状物や線状物
として押出被覆してもよく、更には複数の押出機を使
い、押出ダイス内で本発明の樹脂組成物と他の樹脂とを
共押出成形してもよい。
【0033】本発明の樹脂組成物を用いた押出成形品
は、押出成形品の断面形状が連続的に変化する押出成形
方法に使用することに好適であり、ウェザーストリッ
プ、グラスランチャンネル、ウィンドウモール及びベル
トモール等の自動車外装用部材又は窓サッシグレージン
グ等の建築用部材等に幅広く利用することができる。
【0034】
【実施例】以下、本発明を実施例により説明する。
【0035】実験例1 表1に示す配合の使用原料を75リットルのヘンシェル
ミキサーに投入した。撹拌混合後、90m/m単軸押出
機〔池貝鉄工(株)製〕にて混練ペレット化を行い、樹
脂組成物のペレット15kgを得た。得られた樹脂組成
物のペレットについて成形加工性と溶融粘度の評価を行
った。結果を表1に示す。
【0036】(使用原料) 塩化ビニル系樹脂−1:大洋塩ビ(株)製商品名「TH
1700」、重合度1700 塩化ビニル系樹脂−2:大洋塩ビ(株)製商品名「TH
1300」、重合度1300 塩化ビニル系樹脂−3:大洋塩ビ(株)製商品名「TH
3800」、重合度3800 ゴム重合体−1:アクリル系ゴム重合体、コア−シェル
型構造を有するもの、Good Year(株)製商品
名「サニガムP7395」 ゴム重合体−2:部分架橋アクリロニトリル−ブタジエ
ン共重合体、JSR(株)製商品名「N201」、結合
アクリロニトリル量35重量% 可塑剤:市販品、ジ−2−エチルヘキシルフタレート 充填剤−1:市販品、炭酸カルシウム、平均粒径1.8
μm 熱安定剤−1:市販品、ステアリン酸バリウム 熱安定剤−2:市販品、ステアリン酸亜鉛
【0037】(溶融粘度の測定)プロセッサビリティテ
スター(モンサント社製)に長さ30mm、直径1mm
のオリフィスを装着し、シリンダ温度180℃、剪断速
度100sec-1の条件下で得られた樹脂組成物を押出
した際の樹脂組成物の溶融粘度を測定した。 (成形加工性の評価)図1に示す押出ダイスを装備した
65m/m単軸押出機〔長田製作所(株)製〕を使用し
て、得られた樹脂組成物をダイス温度180℃で押出成
形して成形加工性の評価を行った。成形品の断面形状が
ダイスの移動に沿ってに連続的に変化し、なおかつ成形
品表面が平滑で形状の良好なものを○、成形品表面が平
滑ではあるが粗いものを△、成形品の表面に波打ちが見
られたり、断面形状がダイスの移動に沿ってに連続的に
変化していないものや端部が裂けているものを×とし
た。
【0038】
【表1】
【0039】実験例2 表2に示す配合の使用原料を使用したこと以外は、実験
例1と同様の条件により目的とする組成物を得、評価を
行った。その結果を表2に示す。
【0040】(使用原料) アクリル樹脂:三菱レーヨン(株)製商品名「メタブレ
ンP551A」
【0041】(圧縮永久歪の評価)JIS K6262
に準拠し、試験条件70℃×22時間で圧縮永久歪の評
価を行った。
【0042】
【表2】
【0043】実験例3 表3に示す配合の使用原料を使用したこと以外は、実験
例1と同様の条件により目的とする組成物を得、評価を
行った。その結果を表3に示す。
【0044】(形状保持性の評価)成形加工性の評価で
得られた自動車ウィンドウモールディング型を、200
℃に保持した恒温槽内に10分間放置した。放置後窓枠
用グレージング型を取り出し、形状変化の有無を確認し
た。形状が変化しないものを○、形状変化が僅かで使用
上問題とならないものを△、形状変化が大きく使用でき
ないものを×とした。
【0045】
【表3】
【0046】実験例4 表4に示す配合の使用原料を使用したこと以外は、実験
例1と同様の条件により目的とする組成物を得、評価を
行った。その結果を表4に示す。
【0047】(使用原料) 充填剤−2:市販品、タルク、平均粒径4.0μm
【0048】
【表4】
【0049】
【発明の効果】本発明によって得られた樹脂組成物は成
形品の断面形状が連続的に変化する押出成形法に用いた
ときの形状追従性に優れるので、窓枠等の建材用ガスケ
ット、ベルトモール、ウィンドウモール又はサイドモー
ル等の自動車用ガスケット材料等の用途に好適に利用で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】押出しダイスの断面図を示す。
【符号の説明】
1 押出しダイス 2 メインダイス 3 サブダイス 4 樹脂流出開口部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 33/04 C08L 33/04 51/00 51/00 // B29K 9:00 27:06 33:04 Fターム(参考) 4F207 AA13 AA15 AA45 AA46 AB07 AB11 AH23 AR17 KA01 KA17 KA20 KF01 KF02 KL63 KL74 KM15 4J002 AC02X AC07X AC08X BB06X BD05W BD06W BD07W BD08W BD09W BF03X BG04X BN10W BN12X BN15X BN16X EH096 EH146 FD010 FD026 FD060 GN00

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂温度180℃、剪断速度100se
    -1の条件で長さ30mm、直径1mmのオリフィスか
    ら押出した際の溶融粘度が0.3kPa・sec以上で
    あり、塩化ビニル系樹脂、ゴム重合体及び可塑剤を含有
    してなる樹脂組成物を押出成形してなる押出成形品。
  2. 【請求項2】 ゴム重合体が部分架橋アクリロニトリル
    −ブタジエン共重合体及び/又はアクリル系ゴム重合体
    である請求項1記載の押出成形品。
  3. 【請求項3】 ゴム重合体がアクリル系ゴム重合体であ
    る請求項1又は2記載の押出成形品。
  4. 【請求項4】 充填剤を含有してなる請求項1〜3のう
    ちの1項記載の押出成形品。
  5. 【請求項5】 成形品の断面形状を連続的に変化させる
    押出成形法により押出成形してなる請求項1〜4のうち
    の1項記載の押出成形品。
  6. 【請求項6】 樹脂温度180℃、剪断速度100se
    -1の条件で長さ30mm、直径1mmのオリフィスか
    ら押出した際の溶融粘度が0.3kPa・sec以上で
    あり、かつ、塩化ビニル系樹脂、ゴム重合体及び塩化ビ
    ニル系樹脂を含有してなる樹脂組成物。
JP10298145A 1998-10-20 1998-10-20 押出成形品及び樹脂組成物 Pending JP2000117806A (ja)

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JP2001347604A (ja) * 2000-06-06 2001-12-18 Denki Kagaku Kogyo Kk 押出成形品及び自動車用モール
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