JPH11150875A - 二次電池ユニット - Google Patents

二次電池ユニット

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JPH11150875A
JPH11150875A JP9310868A JP31086897A JPH11150875A JP H11150875 A JPH11150875 A JP H11150875A JP 9310868 A JP9310868 A JP 9310868A JP 31086897 A JP31086897 A JP 31086897A JP H11150875 A JPH11150875 A JP H11150875A
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栄太郎 西垣
Kohei Shimada
康平 嶌田
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    • HELECTRICITY
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    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries
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    • Y02E60/13Energy storage using capacitors

Abstract

(57)【要約】 【課題】 低い入力電圧でも動作し、長時間にわたり一
定電力を供給することができ、なおかつ小型軽量で携帯
機器に適した二次電池ユニットを提供する。 【解決手段】 電気二重層コンデンサ11の入力電圧V
inが低い電圧へ移行するに従い、インダクタ切換制御部
14は、第1,第2のスイッチングトランジスタ15,
16を選択的に動作させ、第1,第2のインダクタ1
7,18のうちインダクタンス値の大きい方から小さい
方へ切り換える。第1のインダクタ17を選択した場合
は第1のダイオード19と平滑用コンデンサ21によ
り、第2のインダクタ18を選択した場合には第2のダ
イオード20と平滑用コンデンサ21により電流が整流
されて一定の出力電圧Voutが得られる。さらに出力電
圧Voutは制御回路13の電源端子Vccへフィードバッ
クされるため、制御回路13は入力電圧Vinが低下して
も出力電圧Voutを安定化させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気二重層コンデ
ンサを二次電池として利用する電源装置に関するもので
あり、特に電気二重層コンデンサのエネルギ−利用効果
を高める技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電池を電源とする電気機器は、商
用電源を用いるものに比較して可搬性に優れていること
が利点である。特に二次電池を用いる場合には、電池の
再生利用が可能である点に特徴がある。しかしながら、
二次電池には充電時間が無視できない欠点があり、急速
充電であっても一般には1時間程度の時間が必要であ
る。消費電流の多い用途では使用時間よりも充電に要す
る時間の方が長い場合すらある。この充電時間短縮のた
めに急速充電を採用すると、電池の発熱量を増加させて
寿命を縮めるため、充電時間の短縮に当たっては或る限
界が存在している。
【0003】このような問題に対して、近年、別の充放
電可能な電源として電気二重層コンデンサが注目を浴び
ている。電気二重層コンデンサとは、電解液に電子伝導
性物質を接触させた時に界面に形成される電気二重層に
電荷を静電荷として蓄積するもので、セラミックコンデ
ンサやアルミ電解コンデンサに比較して非常に大きな容
量、例えば12V耐圧で200F、体積6100cc程
度のものが得られている。また、充放電に化学反応が伴
わないため、充放電サイクル時の寿命性能も優れてお
り、通常の使用条件ではほとんど性能劣化しない利点が
ある。充電時間も大電流で充電できることから、秒や分
オーダーで完了させることができ、二次電池より大幅に
短縮可能である。
【0004】そこで、この電気二重層コンデンサとDC
−DCコンバータ(スイッチングレギュレータ)を組み
合わせて、二次電池と同様の動作を行うという試みがな
されている。例えば、特開平7−87687号(第1の
従来例)や特開平9−93809号(第2の従来例)に
は、電気二重層コンデンサとDC−DCコンバータ(ス
イッチングレギュレータ)を組み合わせて、二次電池の
動作を行わせるものが提案されている。また、特開平8
−168182号(第3の従来例)には、電圧変動の大
きい電池を用いた電源装置として、電気二重層コンデン
サを並列接続から直列接続に切り換える手段を有する電
源装置が提案されている。
【0005】第1の従来例(特開平7−87687号参
照)を図6を用いて説明する。電源スイッチ64がオン
状態になると、充電された電気二重層コンデンサ61か
らスイッチングレギュレータ62を介して負荷63に電
力を供給する。充電端子65は、電気二重層コンデンサ
61を充電する際に使用される。電気二重層コンデンサ
61の端子電圧は、コンデンサに蓄えられている電荷の
残存エネルギーの平方根に比例して降下するが、スイッ
チングレギュレータ62は定電圧出力を備えたDC−D
Cコンバータとして作用するため、負荷63には定電圧
出力が供給される。
【0006】図7にこの時のスイッチングレギュレータ
62の入力電圧Viと出力電圧Voの経時的変化を示す。
電気二重層コンデンサ61は10Vの初期電圧で充電さ
れており、時間0sにおいてViは10Vであり、スイ
ッチングレギュレータ62の出力電圧Voは約5Vが出
力されている。負荷63には電力を供給するため時間が
経過するにつれて出力電圧Voは低下していき、約1.
4ks以降は電気二重層コンデンサ61の電圧Viが5
V以下になるため、スイッチングレギュレータ62は入
力電圧を昇圧して出力する動作を行い、約5Vの一定電
圧を出力する。1.9ksの時点でViが約1.5Vに
なり、これ以降は出力電圧Voが低下しており、スイッ
チングレギュレータ62に供給される電圧が最低入力電
圧より低くなったため、安定化した出力が得られなくな
ったことを示している。以上のことから電気二重層コン
デンサを二次電池として機能させることができることが
分かる。
【0007】次に、第2の従来例(特開平9−9380
9号参照)について図8を用いて説明する。この例で
は、電気二重層コンデンサからDC−DCコンバータを
介して電力を供給する点は前述の第1の従来例と同じで
あるが、電気二重層コンデンサと二次電池を組み合わ
せ、短時間に大きなパワーを負荷に出力可能とした点が
異なっている。この図に示したハイブリッド型の電源装
置は、電気自動車のモータを起動する場合のように、短
時間のうちに大きなパワーを必要とする場合に、まずパ
ワー密度の高い電気二重層コンデンサ81に蓄えられた
電荷を、DC−DCコンバータ回路87を介して一定電
圧に変換し、負荷L(モータ)に十分な起動電力を供給
し、起動後には主に二次電池88から所要の駆動電力を
供給するよう構成されたものである。ここで、電気二重
層コンデンサ81からDC−DCコンバータ回路87を
介して負荷Lに電力を供給している間はスイッチSWを
オフとし、二次電池88から負荷Lに電力を供給する場
合にはスイッチSWをオンとする。こうすることによ
り、スイッチSWの切り替えで、二次電池88の電圧の
影響を受けることなく、電気二重層コンデンサ81から
DC−DCコンバータ87を介して負荷Lに電力を十分
に供給することができる。なお、逆流防止用ダイオード
89は負荷Lとして用いたモータが回生運転した場合、
モータの起動電流が逆流するのを防止するためである。
この例では、スイッチSWがオフである間については、
第1の従来例のように、電気二重層コンデンサ81に蓄
えられた電荷をDC−DCコンバータ回路87によって
一定電圧に変換して負荷Lに供給する動作を行っている
ことが分かる。
【0008】第3の従来例(特開平8−168182号
参照)を図9を用いて説明する。電気二重層コンデンサ
C1,C2は予め所定の位置に充電されている。出力変
換・調整回路91は、パルス信号により断続制御される
スイッチング手段を備え、降圧型コンバータにより負荷
92に供給する電圧を安定化する回路であり、降圧比が
1/2から1/1まで変化させることができる。スイッ
チS1〜S3は、スイッチS2とS3が連動し、これら
とスイッチS1が相補的に動作して、電気二重層コンデ
ンサC1,C2に蓄えられた電圧の低下に応じてオン/
オフ制御されるものであり、電気二重層コンデンサC
1,C2が満充電状態では、スイッチS1をオフ、スイ
ッチS2,S3をオンにして両者を並列接続し、満充電
状態から1/2の電圧まで低下するとスイッチS1をオ
ン、スイッチS2,S3をオフにして両者を直列接続す
る。図10に出力変換・調整回路91の入力電圧と出力
電圧の経時的変化を示す。この図より、電気二重層コン
デンサC1,C2の満充電電圧から、その1/4の電圧
に低下するまで、負荷92に一定の出力電圧を供給して
いることが分かる。
【0009】具体的には、例えば負荷の定格電圧を12
Vとし、出力変換・調整回路91に降圧コンバータを用
いて、電気二重層コンデンサC1,C2からエネルギー
を取り出すためには、電気二重層コンデンサC1,C2
の満充電電圧として24Vのものが選定される。そこ
で、まず電気二重層コンデンサC1,C2を満充電にし
てスイッチS1をオフ、スイッチS2,S3をオンにす
ることにより、電気二重層コンデンサC1,C2を並列
接続する。出力変換・調整回路91では、24Vの入力
に対して1/2に降圧して12Vの定格電圧で負荷92
に給電する。そして、負荷92でエネルギーが消費され
電気二重層コンデンサC1,C2の端子間電圧が12V
に低下するまで、出力変換・調整回路91では降圧比を
1/2から1/1まで変化させて負荷92に安定した1
2Vの定格電圧で給電する。
【0010】電気二重層コンデンサC1,C2からほぼ
75%のエネルギーが取り出されると、電気二重層コン
デンサC1,C2の端子間電圧が12Vに低下するの
で、この電圧を検出しスイッチS2,S3をオフにして
からスイッチS1をオンにすることによって、電気二重
層コンデンサC1,C2を直列接続にする。これによ
り、出力変換・調整回路91には、再び24Vが入力さ
れるので、満充電の時と同様に1/2に降圧して12V
の定格電圧で負荷92に給電し、さらにほぼ20%のエ
ネルギーが取り出され、電気二重層コンデンサC1,C
2の端子間電圧が6V、出力変換・調整回路91の入力
電圧が12Vに低下するまで降圧比を1/2から1/1
まで変化させて負荷92に安定した12Vの定格電圧で
給電可能となる。以上の構成によって、降圧比が1/2
から1/1までの範囲しか動作できない出力変換・調整
回路であっても、スイッチS1,S2,及びS3を切り
換えることによって、電気二重層コンデンサC1,C2
の満充電電圧からその1/4の電圧に低下するまで負荷
92に一定の電圧を供給でき、エネルギーを効率よく取
り出している。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、第1の
問題点は、各従来技術では電気二重層コンデンサに蓄え
られたエネルギーを有効に利用しておらず、二次電池と
して機器を動作可能な時間が短いことである。その理由
は、DC−DCコンバータの入力電圧範囲をその内部の
制御回路(第3の従来例では出力変換・調整回路91)
の制御範囲以上に広くしたり、制御回路の最低動作電圧
以下の低い入力電圧まで動作させることができないこと
である。
【0012】そこで、理解を容易にするために、本発明
によって解決された課題を説明する前にDC−DCコン
バータの基本動作について説明を行う。図11は最も簡
単な構成の、従来の非絶縁型昇圧型DC−DCコンバー
タの構成例を示す図であり、説明を簡略化するために以
下この構成例に基づいて説明する。直流電源101から
供給される電流ILは、スイッチ103がオンの時イン
ダクタ102に蓄えられ、スイッチ103がオフの時、
インダクタ102から流れ出すと共に静電容量Cと共振
して直流電源の入力電圧Vinより大きなピーク電圧を持
つ電圧共振波形Vdとなる。そして、この電圧共振波形
Vdをダイオード104と電解コンデンサ105で整流
した電圧が出力電圧Voutとなる。ダイオード104が
非導通の間は無負荷状態であるが、ダイオード104が
導通した場合は、負荷106を並列にしたLCの共振回
路になるので、この波形は厳密にはシミュレーションで
求めなければならないが、説明を煩雑にしないため、こ
こではまず負荷106が無視できる範囲のものとして定
性的に説明する。
【0013】負荷106が一定の場合、この電圧共振波
形Vdのピーク電圧は、スイッチ103がオンの時間に
インダクタ102に流れる電流ILのピーク値に比例す
る。そこでスイッチ103のオン時間を一定とした場
合、図12(a)のようにDC−DCコンバータの入力
電圧Vinが変化するとILのピーク値も変化するので、
図12(b)のように電圧共振波形Vdのピーク電圧も
Vinに比例して変化する。一方、Vinを一定に保った状
態で、スイッチ103のオン時間を変化させると、図1
2(c)のようにインダクタ102に流れる電流IL
は、スイッチ103のオン時間に比例して増加するの
で、図12(d)のように電圧共振波形Vdのピーク電
圧はスイッチ103のオン時間に比例して増加する。
【0014】この性質を利用すると、図13(a)のよ
うに、ILのピーク値を一定値I1になるようにスイッ
チ103のオン時間を制御すれば、直流電源101の電
圧Vinが変化しても、図13(b)のようにVdのピー
ク値も一定電圧V1に制御することができる。Vdをダ
イオード104と電解コンデンサ105で整流した電圧
が出力電圧VoutになるのでDC−DCコンバータは入
力電圧Vinが変化しても常に一定の出力電圧Voutを供
給することが可能になる。
【0015】次に負荷106が変化して、DC−DCコ
ンバータの出力電流が変化した場合の動作を説明する。
前述のように電圧共振波形Vdは、ダイオード104が
非導通の場合と導通の場合では負荷106の影響によっ
て波形が異なるが、負荷変動の傾向を説明するため、ダ
イオード104が常に導通した状態(則ち電解コンデン
サ105の電荷がない状態)の電圧波形について説明を
行う。図12(e)にDC−DCコンバータの入力電圧
Vinを一定として負荷106の値を変化させた場合の電
圧共振波形Vdの変化を示す。DC−DCコンバータの
出力電流が大きくなることは、出力電圧Voutが一定で
あれば負荷106の抵抗値が小さくなることに相当す
る。そこで負荷106が無限大から次第に小さくなるに
従い、Vdのピーク電圧が低下すると共にLC共振回路
はダンピングされるために、より早く一定値Vinに収束
する減衰振動波形になる。
【0016】従って、DC−DCコンバータの制御回路
は、スイッチ103のオン時間を変化させることで(一
般的にはPWM(Pulse Width Modulation)制御が使用
される場合が多い)、電圧共振波形Vdのピーク電圧が
一定になるように制御して、負荷106の変動によって
出力電流値が変化しても、常に一定の出力電圧Voutを
供給することが可能になる。以上が、非絶縁型の昇圧型
DC−DCコンバータの基本的な動作原理の説明であ
る。
【0017】次に、制御回路についての詳細を図14を
用いて説明する。前述のDC−DCコンバータの出力電
圧Voutをフィードバック入力端子FBに入力すると、
エラーアンプ109で、基準電圧Vrefと出力電圧Vout
との誤差が増幅され、コンパレータ108で三角波発振
器107で作られる三角波と比較される。その結果、出
力電圧Voutが基準電圧Vrefと等しくなるようにスイッ
チングパルス出力のデューティ(パルス幅の1周期に対
する比率)が制御される。例えば、出力電圧Voutが基
準電圧Vrefより高い場合には、スイッチングパルス出
力のオン期間が短くなって出力電圧Voutが下がる方向
に動作し、逆に出力電圧Voutが基準電圧Vrefより低い
場合には、スイッチングパルス出力のオン期間が長くな
って出力電圧Voutが上がる方向に動作する。
【0018】なお、この制御回路の三角波発振器107
で作られる三角波の周波数は、一定の周波数を使用する
場合が多い。その理由は、DC−DCコンバータで使用
するインダクタやコンデンサの発生する音が、PWM制
御を行っても可聴範囲に入らないように固定した周波数
を使用するためである。そこで、一般的に周波数は10
0kHz以上で、上限はスイッチング損失の増加やイン
ダクタやコンデンサの周波数特性が悪化しない数MHz
以下が用いられている。また、スイッチングトランジス
タのオン時間は、インダクタの電流放出時間が必要にな
るため負荷条件にもよるが、90%以上にすることは困
難である。よって、これより短い時間の中で負荷変動
と、入力電圧変動によるインダクタの電圧共振波形のピ
ーク電圧を制御しなければならない。設計時にはDC−
DCコンバータの最低動作電圧で負荷電流が最大の場合
にスイッチングトランジスタのオン時間が最大になるよ
うに設定するため、入力電圧が増加するに従って、また
負荷電流が減少するに従ってスイッチングトランジスタ
のオン時間を減少させて制御する。
【0019】最近のように電子化が進んだ機器において
は、省エネルギーのため未使用時にはスタンバイ状態と
なって殆ど電力を消費しないものが多い。これはDC−
DCコンバータにとっては、負荷が殆どない状態から最
大出力まで大きく変動することを意味する。このような
用途では、スイッチングトランジスタのオン時間は負荷
変動に割り当てられ、入力電圧範囲を吸収する余地が少
なくなる。本発明のような電気二重層コンデンサに蓄え
られたエネルギーを使うような場合では、例えば、DC
−DCコンバータの入力電圧範囲が2倍であれば、蓄え
られたエネルギーは75%しか使用することができな
い。これはコンデンサの充電エネルギーは電圧の2乗に
比例するため、充電電圧が半分になればコンデンサに残
ったエネルギーは4分の1になるからである。この入力
電圧範囲が2倍のDC−DCコンバータではコンデンサ
に25%のエネルギーを利用できないので、装置の動作
時間が減少すると共に負荷変動電圧が狭い用途にしか使
用できない。以上のようにDC−DCコンバータは、入
力されたエネルギーを一度インダクタによって電流エネ
ルギーに変換してパワー制御を行うことから、追従でき
る入力電圧範囲と負荷変動範囲に制限がある。
【0020】また、電気二重層コンデンサに蓄えられた
電荷を有効に利用して、できるだけ長い時間にわたって
二次電池ユニットを動作させるためにはDC−DCコン
バータを低い入力電圧で動作させる必要があるが、DC
−DCコンバータの動作を制御する制御回路には、正常
な動作ができる入力電圧範囲の制限がある。よく使用さ
れるバイポーラトランジスタを使用した回路であれば、
ベース−エミッタ間電圧が約0.7V必要であり、ま
た、回路が温度特性を持たないようにバンドギャップリ
ファレンス回路を用いることが一般的であるが、この電
圧は約1.26Vになるため、制御回路を構成すると最
低2〜3V程度の入力電圧が必要になる。MOSトラン
ジスタを用いた場合でも同様に最低入力電圧の制限があ
る。そこで、制御回路を何らかの補助電源で動作させな
い限り、DC−DCコンバータをこれ以下の入力電圧で
は動作させることはできない。よって、電気二重層コン
デンサに蓄えられる電圧のうちで、放電終了に近い下限
側ではDC−DCコンバータを動作させることができな
い。また、電気二重層コンデンサに蓄える初期電圧を大
きくして充電エネルギーの利用率を大きくしようとして
も、前述のPWM制御範囲の制限によって負荷変動の追
従範囲を大きくすると入力電圧範囲がとれない。さらに
制御回路が最低電圧付近で動作する場合、DC−DCコ
ンバータの効率が低下することがある。この理由は、ス
イッチには一般的にMOSトランジスタが使用される
が、このゲート電圧が数ボルトに低下すると、ゲート電
圧の2乗がドレイン電流に比例するため、ドレイン−ソ
ース間のオン抵抗が増加し、インダクタに流す電流で損
失が発生するためである。
【0021】また、第3の従来例では、コンデンサを並
列接続から直列接続に切り換えて、コンデンサに蓄えら
れた電荷を利用するようにしているが、切り換え動作を
行うスイッチS1〜S3にMOSトランジスタを使用し
た場合には、MOSトランジスタのオン抵抗による損失
があり、特に第3の従来例のように電源ラインを切り換
える場合には、大電流が流れて損失が大きくなるという
欠点がある。以上から従来技術によれば、電気二重層コ
ンデンサに蓄えられたエネルギーを有効に利用しておら
ず、二次電池として機器を動作可能な時間が短いという
問題点がある。
【0022】第2の問題点は、従来技術が小型化に適さ
ないことである。その理由は、第3の従来技術によれ
ば、2個の電気二重層コンデンサと3個のスイッチが必
要で物理形状が大きくなることである。電気二重層コン
デンサは最も物理形状が大きい部品であると共に、スイ
ッチには大電流が流れるので大きなパワートランジスタ
が必要になる。そこで二次電池の代替して使用できる用
途が限定されるからである。
【0023】本発明はこのような点を考慮してなされた
もので、予め充電された電気二重層コンデンサからDC
−DCコンバータを通して一定電力を出力する二次電池
ユニットにおいて、用いられるDC−DCコンバータの
入力電圧範囲と負荷変動許容範囲を広くし、制御回路の
最低動作電圧以下の低い電圧まで動作させることによ
り、長時間にわたって一定電力を供給することができ、
なおかつ小型軽量で携帯機器に適した二次電池ユニット
を提供することを目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
着脱可能な充電回路によって予め所定の電圧に充電され
た電気二重層コンデンサの端子電圧である第1の電圧
を、第2の電圧に変換して出力端子から出力する二次電
池ユニットにおいて、互いに異なるインダクタンス値を
有し、前記第1の電圧が入力される複数のインダクタ
と、前記複数のインダクタと前記出力端子の間に挿入さ
れた整流手段と、前記複数のインダクタに流れる電流を
切り換える複数のスイッチング手段と、前記複数のスイ
ッチング手段の1つを前記第1の電圧の変化に応じ選択
的に動作させる切換制御手段と、前記複数のスイッチン
グ手段のスイッチング時間を制御して前記出力端子の電
圧を前記第2の電圧に安定化させる制御回路とを具備し
てなる二次電池ユニットである。請求項2記載の発明
は、請求項1に記載の二次電池ユニットにおいて、前記
切換制御手段が、前記第1の電圧が高い電圧から低い電
圧に移行するに従って、前記複数のインダクタをそのイ
ンダクタンス値の大きいものから小さいものへ切り換え
ることを特徴とする。
【0025】請求項3記載の発明は、着脱可能な充電回
路によって予め所定の電圧に充電された電気二重層コン
デンサの端子電圧である第1の電圧を、第2の電圧に変
換して出力端子から出力する二次電池ユニットにおい
て、前記第1の電圧が1次巻線に入力されるトランス
と、前記トランスの2次巻線と前記出力端子の間に挿入
された整流手段と、前記トランスの1次巻線に流れる電
流を切り換える複数のスイッチング手段であって、前記
1次巻線の各々異なるタップに接続されたスイッチング
手段と、前記複数のスイッチング手段の1つを前記第1
の電圧の変化に応じ選択的に動作させる切換制御手段
と、前記複数のスイッチング手段のスイッチング時間を
制御して前記出力端子の電圧を前記第2の電圧に安定化
させる制御回路とを具備してなる二次電池ユニットであ
る。請求項4記載の発明は、請求項4に記載の二次電池
ユニットにおいて、前記切換制御手段が、前記第1の電
圧が高い電圧から低い電圧に移行するに従って、前記1
次巻線数の大きいタップから小さいタップへ切り換える
ことを特徴とする。請求項5記載の発明は、請求項1〜
請求項4に記載の二次電池ユニットにおいて、前記制御
回路が、前記第2の電圧を電源電圧として動作すること
を特徴とする。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の一
実施形態について説明する。図1は本発明の一実施形態
による二次電池ユニットの構成を示すブロック図であ
る。この図において、充電回路10は着脱可能な形で、
電気二重層コンデンサ11と共に、DC−DCコンバー
タ12に接続されている。このDC−DCコンバータ1
2は昇圧型と呼ばれるもので、入力電圧をより高電圧に
昇圧して出力する働きを持つ。制御回路13は、昇圧型
DC−DCコンバータ12を制御するためのものであ
り、第1のスイッチングトランジスタ15または第2の
スイッチングトランジスタ16を動作させ、第1のイン
ダクタ17または第2のインダクタ18に流れる電流を
制御する。そして、この電流は第1のダイオード19ま
たは第2のダイオード20と平滑用コンデンサ21によ
り整流されて、その結果、一定の直流出力電圧Voutが
出力される。インダクタ切換制御部14は、入力電圧V
inの値に応じて第1のスイッチングトランジスタ15ま
たは第2のスイッチングトランジスタ16のうちいずれ
かを選択することにより、第1のインダクタ17と第2
のインダクタ18を切り換えるもので、電気二重層コン
デンサ11が放電して入力電圧Vinが高い側の電圧から
所定の電圧まで下がった場合に、インダクタンス値の大
きい一方のインダクタからインダクタンス値の小さい他
方のインダクタへ切り換える動作を行う。その他、符号
22は逆流防止用ダイオード、23はフィードバックラ
イン、そして24は分圧器である。
【0027】次に、上記の構成による二次電池ユニット
の動作について説明する。まず、充電回路10により電
気二重層コンデンサ11を充電した後、充電回路10を
切り離すと、電気二重層コンデンサ11に蓄えられた電
荷がDC−DCコンバータ12に供給される。電気二重
層コンデンサ11からの入力電圧Vinは、DC−DCコ
ンバータ12内部のインダクタ切換制御部14で検出さ
れる。図2にインダクタ切換制御部14の内部構成図を
示す。インダクタ切換制御部14は、電気二重層コンデ
ンサ11からの入力電圧Vinをコンパレータ31に入力
して、インダクタを切り換える電圧Vaと比較し、その
比較結果をスイッチ32へ出力する。スイッチ32に
は、コンパレータ31からの比較結果と制御回路13か
らのパルス駆動波形が入力され、第1のスイッチングト
ランジスタ15または第2のスイッチングトランジスタ
16のうちいずれかを選択する。第1のスイッチングト
ランジスタ15を選択した場合には、第1のインダクタ
17、第1のダイオード19、平滑用コンデンサ21に
より、また第2のスイッチングトランジスタ16を選択
した場合には、第2のインダクタ18、第2のダイオー
ド20、平滑用コンデンサ21により、昇圧型DC−D
Cコンバータ12が形成される。すなわち、入力電圧V
inの値に応じて2種類の昇圧型DC−DCコンバータが
切り換わる。
【0028】図3にこの二次電池ユニットにおける入力
電圧Vinと出力電圧Voutの経時的変化を示す。この図
において、出力電圧Voutは一定の電圧になり、電気二
重層コンデンサ11とDC−DCコンバータ12の組み
合わせによって等価的に二次電池が構成されている。一
方、入力電圧Vinは時間が経過すると共に徐々に減少し
ている。本発明の実施形態による二次電池ユニットにお
いては、入力電圧Vinが、前述の切り換え電圧Vaより
高い間はインダクタンス値の大きいインダクタを用い、
入力電圧VinがVaより低くなるとインダクタンス値の
低いインダクタに切り換えている。その理由は以下に述
べる通りである。
【0029】インダクタンス値がLであるインダクタに
電流Iを流した時に蓄えられる電磁エネルギーPは、以
下の(数1)で表される。
【数1】 また、インダクタに時間tの間だけ直流電圧Vを印加す
ると、インダクタに流れる電流Iは、以下の(数2)で
表される。
【数2】 さらに、(数2)を(数1)に代入すると、以下の(数
3)が得られる。
【数3】 つまり、インダクタに蓄えられる電磁エネルギーPは、
印加電圧Vと時間tの2乗に比例する。ところが、前述
のようにDC−DCコンバータ12のスイッチング周波
数はある固定された周波数を使用するため、時間tがあ
る一定値以上にできない。そこで(数3)においてtを
固定値と考えると、電圧Vが半分に低下した場合は、イ
ンダクタンスLを4分の1に下げなければ、インダクタ
に蓄えられる電磁エネルギーPが減少してしまい、その
結果DC−DCコンバータ12の出力電圧Voutが低下
してしまう。このため、入力電圧Vinに応じてインダク
タを切り換えることが、DC−DCコンバータ12の制
御回路13の制御範囲を越えるような負荷変動や広範囲
の入力電圧Vinでの動作の実現には有効な手段となる。
【0030】具体的なインダクタの切り換えの例とし
て、充電回路10により電気二重層コンデンサ11が5
Vに充電され、DC−DCコンバータ12により5V一
定の出力電圧を得るとする。ここで、第1のインダクタ
17のインダクタンス値が第2のインダクタ18のイン
ダクタンス値より大きいものとすると、電気二重層コン
デンサ11からの入力電圧Vinが5Vから所定の切り換
え電圧Vaに下がるまでは、インダクタ切換制御部14
の働きにより、第1のインダクタ17、第1のダイオー
ド19、第1のスイッチングトランジスタ15、平滑用
コンデンサ21及び制御回路13で形成される昇圧型D
C−DCコンバータ12として動作し、5Vの出力電圧
Voutを出力する。一方、電気二重層コンデンサ11の
出力電圧Vinが所定の電圧Vaよりも下がった場合に
は、インダクタ切換制御部14の働きにより、第2のイ
ンダクタ18、第2のダイオード20、第2のスイッチ
ングトランジスタ16、平滑用コンデンサ21及び制御
回路13で形成される昇圧型DC−DCコンバータ12
として動作し、以後、電気二重層コンデンサ11の端子
電圧Vinが下がり続け、制御回路13が電源入力電圧不
足になって動作不能になるまで、同様に5Vの出力電圧
Voutを出力する。
【0031】さらに、出力電圧Voutは、フィードバッ
クライン23を介して制御回路13の電源端子Vccに入
力される。制御回路13の内部構成については、先に図
14を用いて説明した制御回路と同様であるが、制御回
路13のフィードバック入力端子FBに出力電圧Vout
が入力されると、エラーアンプ109で、基準電圧Vre
fと出力電圧Voutとの誤差が増幅され、コンパレータ1
08で三角波発振器107で作られる三角波と比較され
る。その結果、出力電圧Voutが基準電圧Vrefと等しく
なるようにスイッチングパルス出力のデューティ(パル
ス幅の1周期に対する比率)が制御される。例えば、出
力電圧Voutが基準電圧Vrefより高い場合には、スイッ
チングパルス出力のオン期間が短くなって出力電圧Vou
tが下がる方向に動作し、逆に出力電圧Voutが基準電圧
Vrefより低い場合には、スイッチングパルス出力のオ
ン期間が長くなって出力電圧Voutが上がる方向に動作
する。 これにより、入力電圧Vinが下降しても制御回
路13には昇圧された一定の電源電圧Vccが供給される
ので、スイッチングトランジスタ15,16に十分大き
なスイッチングパルスを供給することができ、低電圧で
もスイッチングトランジスタ15,16のオン抵抗が低
下せず、DC−DCコンバータ12を効率よく動作させ
ることができる。
【0032】DC−DCコンバータの出力電圧Voutの
安定化のため、負荷変動と入力電圧変動によって変化さ
せることのできるスイッチングパルスのオン時間には限
度があるため、DC−DCコンバータの入力電圧範囲と
負荷変動の追従範囲を広く動作させることには限界があ
る。そこで本発明の二次電池ユニットでは、入力電圧が
所定の電圧まで下がると、DC−DCコンバータに使用
されているインダクタをインダクタンス値の大きいもの
から小さいものへ切り換えるため、より広い入力電圧範
囲と負荷変動範囲に対応でき、簡単な構成で長時間にわ
たって一定電圧を出力することができる。また、DC−
DCコンバータの出力電圧によって制御回路を動作させ
る手段を備えている。これは、本発明のような二次電池
としての応用で、DC−DCコンバータを高電圧側から
動作スタートさせればよい場合のみ有効な方法である。
このように、簡単な構成でありながら入力電圧が下がっ
ても制御回路を一定電圧Voutで動作させることができ
るので、スイッチングトランジスタのオン抵抗が増加せ
ず、DC−DCコンバータの効率低下を防止でき、電気
二重層コンデンサの電荷を極力利用できるという効果が
ある。
【0033】また、図4は本発明の他の実施形態による
二次電池ユニットの構成を示すブロック図である。これ
は、本発明の実施形態をフライバック型DC−DCコン
バータに適用したもので、トランス40の1次側巻線の
インダクタにより発生させたパルスを2次側巻線から取
り出す構成としたものである。この図において、トラン
ス40の1次側巻線の一方には、入力電圧Vinが入力さ
れる。インダクタ切換制御部14は、前述の実施形態と
同様に、入力電圧Vinに応じて第1,第2のスイッチン
グトランジスタ15,16を切り換えるよう接続されて
いる。つまり、第1のスイッチングトランジスタ15を
選択した場合には、トランス40の中間タップaが使用
されて、ダイオード41、平滑用コンデンサ21と共に
昇圧型DC−DCコンバータ12が形成され、第2のス
イッチングトランジスタ16を選択した場合には、トラ
ンス40の外側のタップbが使用されて、ダイオード4
1、平滑用コンデンサ21と共に昇圧型DC−DCコン
バータ12が形成される。トランス40の中間タップa
は巻数が外側のタップbより少ないので、昇圧比が高く
なるように構成されている。また、巻数が異なるので中
間タップaを使用する場合と外側のタップbを使用する
場合とでは、1次側のインダクタンス値も異なる。
【0034】トランス40の中間タップaを選択した場
合は、入力電圧Vinが直流1V程度の低い値であっても
昇圧比が高くなるので、所定の出力を取り出すことがで
きる。また、外側のタップbを選択した場合は昇圧比は
低くなるが、損失が少なくなり効率は中間タップaを使
用する場合に比べて高くなる。図5に、昇圧比が高い場
合(1:15)と、低い場合(1:3)との入力電圧に
対する効率のグラフを示す。この図より、昇圧比が低い
場合は、効率が全体的に高いが低電圧(2V未満)では
出力がされなくなっており、昇圧比が高い場合は、効率
は低いが低電圧でも動作することが分かる。従って、こ
の図において、入力電圧が2Vより高い場合は昇圧比を
低くし、2Vより低い場合は昇圧比を高くすれば、低い
入力電圧まで動作させることができ、結果として電気二
重層コンデンサ11に蓄えられたエネルギーを最大限有
効に利用することができる。
【0035】なお、上述の実施形態の場合においても、
出力電圧Voutはフィードバックライン23を介して制
御回路13の電源端子Vccに入力される。これにより、
入力電圧Vinが下がっても制御回路13には昇圧された
電圧が供給され、DC−DCコンバータ12の出力電圧
Voutが一定である期間は、低電圧になってもスイッチ
ングトランジスタのパルス振幅が確保できるので、スイ
ッチングトランジスタのオン抵抗が高くならず、DC−
DCコンバータ12の効率低下が少なくて済み、電気二
重層コンデンサ11に蓄えられたエネルギーを有効に利
用することができる。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
電気二重層コンデンサの端子電圧変動の許容範囲が従来
のものより広く、この結果、従来のものより長時間にわ
たって一定電圧を出力できるという効果が得られる。ま
た、本発明によれば、形状を小型化することができると
いう効果も得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態による二次電池ユニット
の構成を示すブロック図である。
【図2】 図1の二次電池ユニットにおける、インダク
タ切換制御部の構成を示す回路図である。
【図3】 図1の二次電池ユニットにおける、入力電圧
及び出力電圧の時間変化を示す図である。
【図4】 本発明の他の実施形態による二次電池ユニッ
トの構成を示すブロック図である。
【図5】 図4の二次電池ユニットにおける、入力電圧
と効率との関係を示すグラフである。
【図6】 第1の従来例による二次電池ユニットの構成
を示すブロック図である。
【図7】 図6の二次電池ユニットにおける、入力電圧
及び出力電圧の時間変化を示す図である。
【図8】 第2の従来例による二次電池ユニットの構成
を示すブロック図である。
【図9】 第3の従来例による二次電池ユニットの構成
を示すブロック図である。
【図10】 図9の二次電池ユニットにおける、入力電
圧及び出力電圧の時間変化を示す図である。
【図11】 従来のDC−DCコンバータの構成例を示
す図である。
【図12】 従来のDC−DCコンバータにおける、イ
ンダクタに流れる電流及び電圧共振波形と時間との関係
を示す図である。
【図13】 従来のDC−DCコンバータにおいて、イ
ンダクタに流れる電流及び電圧共振波形のピーク値を一
定とした場合の図である。
【図14】 制御回路の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
10.充電回路 11.電気二重層コンデンサ 13.制御回路 14.インダクタ切換制御部 15.第1のスイッチングトランジスタ 16.第2のスイッチングトランジスタ 17.第1のインダクタ 18.第2のインダクタ 19.第1のダイオード 20.第2のダイオード 40.トランス

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 着脱可能な充電回路によって予め所定の
    電圧に充電された電気二重層コンデンサの端子電圧であ
    る第1の電圧を、第2の電圧に変換して出力端子から出
    力する二次電池ユニットにおいて、 互いに異なるインダクタンス値を有し、前記第1の電圧
    が入力される複数のインダクタと、 前記複数のインダクタと前記出力端子の間に挿入された
    整流手段と、 前記複数のインダクタに流れる電流を切り換える複数の
    スイッチング手段と、前記複数のスイッチング手段の1
    つを前記第1の電圧の変化に応じ選択的に動作させる切
    換制御手段と、 前記複数のスイッチング手段のスイッチング時間を制御
    して前記出力端子の電圧を前記第2の電圧に安定化させ
    る制御回路と、 を具備してなる二次電池ユニット。
  2. 【請求項2】 前記切換制御手段は、前記第1の電圧が
    高い電圧から低い電圧に移行するに従って、前記複数の
    インダクタをそのインダクタンス値の大きいものから小
    さいものへ切り換えることを特徴とする請求項1に記載
    の二次電池ユニット。
  3. 【請求項3】 着脱可能な充電回路によって予め所定の
    電圧に充電された電気二重層コンデンサの端子電圧であ
    る第1の電圧を、第2の電圧に変換して出力端子から出
    力する二次電池ユニットにおいて、 前記第1の電圧が1次巻線に入力されるトランスと、 前記トランスの2次巻線と前記出力端子の間に挿入され
    た整流手段と、 前記トランスの1次巻線に流れる電流を切り換える複数
    のスイッチング手段であって、前記1次巻線の各々異な
    るタップに接続されたスイッチング手段と、 前記複数のスイッチング手段の1つを前記第1の電圧の
    変化に応じ選択的に動作させる切換制御手段と、 前記複数のスイッチング手段のスイッチング時間を制御
    して前記出力端子の電圧を前記第2の電圧に安定化させ
    る制御回路と、 を具備してなる二次電池ユニット。
  4. 【請求項4】 前記切換制御手段は、前記第1の電圧が
    高い電圧から低い電圧に移行するに従って、前記1次巻
    線数の大きいタップから小さいタップへ切り換えること
    を特徴とする請求項4に記載の二次電池ユニット。
  5. 【請求項5】 前記制御回路は、前記第2の電圧を電源
    電圧として動作することを特徴とする請求項1〜請求項
    4に記載の二次電池ユニット。
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