JP4039362B2 - 直流変換装置 - Google Patents

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Description

本発明は、高効率、安価な直流変換装置に関するものである。
図19に従来のこの種の直流変換装置の回路構成図を示す。図19に示す直流変換装置において、直流電源VinにトランスTの1次巻線P1を介してMOSFET等からなる主スイッチQ1が接続されている。主スイッチQ1は、制御回路17のPWM制御によりオン/オフするようになっている。
また、トランスTの1次巻線P1とトランスTの2次巻線S1とは例えば互いに逆相電圧が発生するように巻回されており、トランスTの2次巻線S1には整流平滑回路11が接続されている。この整流平滑回路11は、トランスTの2次巻線S1に誘起された電圧(オン/オフ制御されたパルス電圧)を整流平滑して、直流出力として出力電圧Vout及び負荷電流Ioを負荷13に出力する。
誤差検出回路15は、負荷13の出力電圧Voutと基準電圧との誤差電圧を誤差検出信号Errとして検出する。制御回路17は、誤差検出回路15の誤差検出信号Errに基づき、負荷13の出力電圧Voutが基準電圧以上となったときに、主スイッチQ1に印加されるパルスのオン幅を狭くするように制御する。すなわち、負荷13の出力電圧が基準電圧以上となったときに、主スイッチQ1のパルスのオン幅を狭くすることで、出力電圧Voutを一定電圧に制御するようになっている。また、制御回路17には、電源が起動するときに出力電圧Voutを緩やかに上昇させるためのソフトスタートコンデンサCssの電圧が印加されている。
次に、このように構成された直流変換装置の動作を図20に示す動作波形を参照しながら説明する。なお、図20では、起動時、定常時、軽負荷時(間欠発振動作)での動作波形を示し、出力電圧Vout、負荷電流Io、誤差検出信号Err、ソフトスタートコンデンサ電圧Vcss、制御回路17から主スイッチQ1のゲートへ出力される制御信号Contを示している。
まず、時刻T0において、直流電源が起動を開始すると、T0〜T1の期間では、ソフトスタートコンデンサCssの電圧Vcssにより緩やかに出力電圧Voutが上昇する。
次に、時刻T1において、出力電圧Voutが誤差検出回路15の基準電圧に達すると、誤差検出回路15から出力電圧Voutを制御するための誤差検出信号Errが送出される。なお、期間T1〜T2では定格負荷状態である。また、起動時及び定格負荷状態では、主スイッチQ1をスイッチング周波数で連続発振させて連続動作させる。
次に、時刻T2において、軽負荷状態にすると、出力電圧Voutが上昇し、誤差検出回路15の誤差検出信号Errが上昇して、誤差検出信号Errが所定値Vbに達すると、制御回路17により主スイッチQ1のゲートへの制御信号Contが停止する。
時刻T2〜T3においては、誤差検出回路15からの誤差検出信号Errが所定値Vb以上であるので、主スイッチQ1のゲートへの制御信号Contは停止したままである。この期間では、出力電圧Voutは減少していき、誤差検出回路15の誤差検出信号Errも減少していく。
次に、時刻T3において、誤差検出回路15の誤差検出信号Errが所定値Vbになると、再度、制御回路17は、主スイッチQ1のゲートへ制御信号Contを送出する。すると、主スイッチQ1がスイッチング周波数でスイッチング動作を開始するので、出力電圧Voutが上昇し、誤差検出回路15の誤差検出信号Errが増加して、所定値Vb以上になる。このため、再度、制御回路17により主スイッチQ1のゲートへの制御信号Contが停止する。
このように、軽負荷時には、主スイッチQ1を間欠発振させて間欠動作させている。また、時刻T2〜T3の期間は、負荷電流Ioの大きさによって変化する。この例では、時刻T5から負荷電流Ioを徐々に増加させている。
なお、従来の技術の関連技術として、例えば特許文献1、特許文献2、特許文献3が知られている。
特開2001−25246号公報 特開2003−79146号公報 特開2003−33019号公報
しかしながら、負荷電流Ioを徐々に増加していくと、主スイッチQ1が停止している期間の出力電圧Voutの減少が早くなるので、期間T6〜T7、T7〜T8、…T12〜T13、T13〜T14のように負荷電流Ioに反比例して、主スイッチQ1の間欠動作における間欠周期が短くなっていく。
なお、時刻T14以降の負荷電流Ioでは、誤差検出回路15の誤差検出信号Errが所定値Vb以下となるので、主スイッチQ1の間欠動作を行なわない状態になり、定常負荷状態の動作に戻る。
このように従来の制御方法では、誤差検出回路15の誤差検出信号Errにより間欠動作を行っているため、誤差検出信号Errにより間欠周期が決定されてしまう。このため、間欠周波数が可聴周波数になり、トランス等から間欠周波数の音が発生することがあった。また、負荷電流Ioの値により間欠周波数が変化して可聴周波数領域まで上昇し、トランス等から音が発生する。
本発明は、間欠動作時のトランス等から発生する音を低減することができる直流変換装置を提供することにある。
本発明は前記課題を解決するために以下の構成とした。請求項1の発明は、直流電源にトランスの1次巻線を介して接続された主スイッチをオン/オフさせ、トランスの2次巻線の電圧を整流平滑回路で整流平滑して直流の出力電圧を得る直流変換装置であって、前記出力電圧と基準電圧との誤差を誤差検出信号として検出する誤差検出手段と、前記誤差検出手段の誤差検出信号に基づき前記主スイッチを所定のスイッチング周波数を持つ信号によりオン/オフさせる制御手段と、前記直流電源が起動するときに前記出力電圧を緩やかに上昇させるためのソフトスタートコンデンサ及びこのソフトスタートコンデンサの充放電を行なう充放電手段を有するソフトスタート手段と、前記誤差検出手段の誤差検出信号に基づき前記主スイッチの間欠動作を行なうと共に前記ソフトスタートコンデンサの充電期間又は放電期間又は充放電期間を用いて前記間欠動作の間欠周期の最小周期を規定する間欠動作制御手段とを有し、前記間欠動作制御手段は、前記ソフトスタートコンデンサの電圧を第1の閾値とこの第1の閾値よりも大きい第2の閾値で監視して電圧監視信号を出力する電圧監視手段と、前記電圧監視手段の電圧監視信号と前記誤差検出手段の誤差検出信号に基づきラッチ信号を生成するラッチ手段と、前記ラッチ手段のラッチ信号に基づき前記制御手段の出力をオン/オフさせるための駆動信号を生成する駆動信号オン/オフ手段とを有し、前記ラッチ手段は、前記ラッチ信号により前記充放電手段を制御し、前記ソフトスタートコンデンサの充電期間又は放電期間又は充放電期間を用いて前記間欠動作の間欠周期の最小周期を規定することを特徴とする。
請求項2の発明は、直流電源にトランスの1次巻線を介して接続された主スイッチとトランスの1次巻線の両端又は主スイッチの両端に接続され且つコンデンサ及び補助スイッチからなる直列回路の補助スイッチとを交互にオン/オフさせることによりトランスの2次巻線の電圧を整流平滑回路で整流平滑して直流の出力電圧を得る直流変換装置であって、前記出力電圧と基準電圧との誤差を誤差検出信号として検出する誤差検出手段と、前記誤差検出手段の誤差検出信号に基づき前記主スイッチと前記補助スイッチとを所定のスイッチング周波数を持つ信号により交互にオン/オフさせる制御手段と、前記直流電源が起動するときに前記出力電圧を緩やかに上昇させるためのソフトスタートコンデンサ及びこのソフトスタートコンデンサの充放電を行なう充放電手段を有するソフトスタート手段と、前記誤差検出手段の誤差検出信号に基づき前記主スイッチ及び前記補助スイッチの間欠動作を行なうと共に前記ソフトスタートコンデンサの充電期間又は放電期間又は充放電期間を用いて前記間欠動作の間欠周期の最小周期を規定する間欠動作制御手段とを有し、前記間欠動作制御手段は、前記ソフトスタートコンデンサの電圧を第1の閾値とこの第1の閾値よりも大きい第2の閾値で監視して電圧監視信号を出力する電圧監視手段と、前記電圧監視手段の電圧監視信号と前記誤差検出手段の誤差検出信号に基づきラッチ信号を生成するラッチ手段と、前記ラッチ手段のラッチ信号に基づき前記制御手段の出力をオン/オフさせるための駆動信号を生成する駆動信号オン/オフ手段とを有し、前記ラッチ手段は、前記ラッチ信号により前記充放電手段を制御し、前記ソフトスタートコンデンサの充電期間又は放電期間又は充放電期間を用いて前記間欠動作の間欠周期の最小周期を規定することを特徴とする。
請求項の発明は、請求項1又は請求項2記載の直流変換装置において、前記充放電手段は、前記ラッチ手段のラッチ信号により前記ソフトスタートコンデンサの放電を開始し、前記ソフトスタートコンデンサの電圧が前記第1の閾値になったときに前記ソフトスタートコンデンサの充電を開始し、前記ソフトスタートコンデンサの電圧が前記第2の閾値になったときに前記ソフトスタートコンデンサの放電を開始し、前記ソフトスタートコンデンサの充放電を繰り返すことを特徴とする。
請求項の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか1項記載の直流変換装置において、前記ラッチ手段は、前記誤差検出手段の誤差検出信号が間欠動作に移行するための所定値以上の場合には前記ラッチ信号を前記駆動信号オン/オフ手段及び前記充放電手段に出力し、前記ソフトスタートコンデンサの電圧が前記第2の閾値に達したときに前記誤差検出信号が前記所定値未満である場合には前記ラッチ信号を前記駆動信号オン/オフ手段及び前記充放電手段に出力しないことを特徴とする。
請求項の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか1項記載の直流変換装置において、前記ラッチ手段は、前記誤差検出手段の誤差検出信号が間欠動作に移行するための所定値以上の場合には前記ラッチ信号を前記駆動信号オン/オフ手段及び前記充放電手段に出力し、前記ソフトスタートコンデンサの電圧が前記第1の閾値に達したときに前記誤差検出信号が前記所定値未満である場合には前記第1の閾値から前記第2の閾値に達するまで前記ラッチ信号を前記駆動信号オン/オフ手段及び前記充放電手段に出力しないことを特徴とする。
請求項の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか1項記載の直流変換装置において、前記ラッチ手段は、前記誤差検出手段の誤差検出信号が間欠動作に移行するための所定値を越える場合には前記ラッチ信号を前記駆動信号オン/オフ手段及び前記充放電手段に出力し、前記ソフトスタートコンデンサの電圧が前記第1の閾値に達したときに前記誤差検出信号が前記所定値である場合には前記第1の閾値から前記第2の閾値に達するまで前記ラッチ信号を前記駆動信号オン/オフ手段及び前記充放電手段に出力せず、前記充放電手段は、前記ソフトスタートコンデンサの電圧が前記第1の閾値になったときには、前記誤差検出手段の誤差検出信号が前記所定値になるまで前記ソフトスタートコンデンサの電圧を前記第1の閾値に維持しておくことを特徴とする。
請求項の発明は、請求項乃至請求項のいずれか1項記載の直流変換装置において、前記トランスの1次巻線と前記主スイッチとの間に接続されたリアクトルと、前記トランスの2次巻線に直列に接続され、前記主スイッチがオン時に前記リアクトルに蓄えられたエネルギーを前記主スイッチがオフ時に2次側に還流させる前記トランスの3次巻線とを備えることを特徴とする。
請求項の発明は、請求項記載の直流変換装置において、前記リアクトルは、前記トランスのコアに疎結合させて巻回された前記トランスの1次巻線及び2次巻線間のリーケージインダクタンスからなり、前記トランスのコアには前記トランスの1次巻線と前記トランスの3次巻線とが密結合させて巻回されてなることを特徴とする。
請求項の発明は、請求項1乃至請求項のいずれか1項記載の直流変換装置において、前記制御手段は、軽負荷時に前記スイッチング周波数を低下させることを特徴とする。
請求項10の発明は、請求項1乃至請求項のいずれか1項記載の直流変換装置において、前記制御手段は、前記誤差検出手段からの前記誤差検出信号の値が所定の基準値に達したときに前記誤差検出信号の値に応じて前記スイッチング周波数を低下させる周波数制御信号を生成する周波数制御手段と、前記出力電圧に基づきパルス幅を制御し且つ前記周波数制御手段で生成された前記周波数制御信号に応じて前記スイッチング周波数を低下させたパルス信号を生成するパルス幅制御手段とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、間欠動作制御手段において、電圧監視手段がソフトスタートコンデンサの電圧を第1の閾値とこの第1の閾値よりも大きい第2の閾値で監視して電圧監視信号を出力すると、ラッチ手段は、電圧監視手段の電圧監視信号と誤差検出手段の誤差検出信号に基づきラッチ信号を生成し、駆動信号オン/オフ手段は、ラッチ手段のラッチ信号に基づき制御手段の出力をオン/オフさせるための駆動信号を生成し、ラッチ手段は、ラッチ信号により充放電手段を制御し、ソフトスタートコンデンサの充電期間又は放電期間又は充放電期間を用いて間欠動作の間欠周期の最小周期を規定するので、間欠動作時の間欠周波数が可聴周波数領域に入らないように制御することができ、これによって、間欠動作時のトランス等から発生する音を低減することができる。
以下、本発明に係る直流変換装置の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1は実施例1の直流変換装置を示す回路構成図である。図1に示す直流変換装置において、直流電源VinにトランスTの1次巻線P1を介してMOSFET等からなる主スイッチQ1が接続されている。主スイッチQ1は、PWM制御によりオン/オフするようになっている。
また、トランスTの1次巻線P1とトランスTの2次巻線S1とは例えば互いに逆相電圧が発生するように巻回されており、トランスTの2次巻線S1には整流平滑回路11が接続されている。この整流平滑回路11は、トランスTの2次巻線S1に誘起された電圧(オン/オフ制御されたパルス電圧)を整流平滑して、直流出力として出力電圧Vout及び負荷電流Ioを負荷13に出力する。
誤差検出回路15は、負荷13の出力電圧Voutと基準電圧との誤差電圧を誤差検出信号Errとして検出する。制御回路17aは、誤差検出回路15からの誤差検出信号Errに基づき、負荷13の出力電圧Voutが基準電圧以上となったときに、主スイッチQ1に印加されるパルスのオン幅を狭くするように制御する。すなわち、負荷13の出力電圧Voutが基準電圧以上となったときに、主スイッチQ1のパルスのオン幅を狭くすることで、出力電圧Voutを一定電圧に制御するようになっている。また、制御回路17aには、電源が起動するときに出力電圧Voutを緩やかに上昇させるためのソフトスタートコンデンサCssの電圧が印加されている。
電圧監視回路21は、本発明の電圧監視手段に対応し、ヒステリシス特性を有するヒステリシスコンパレータ等で構成され、ソフトスタートコンデンサCssの電圧Vcssを監視する。電圧監視回路21は、具体的には、ソフトスタートコンデンサ電圧Vcssが第1の閾値としての閾値VLになったときから第2の閾値としての閾値VHになるまでの期間だけ、Lレベルの電圧監視信号Monをラッチ回路23に出力し、前記期間以外にはHレベルの電圧監視信号Monをラッチ回路23に出力する。
ラッチ回路23は、本発明のラッチ手段に対応し、電圧監視回路21の電圧監視信号Monと誤差検出回路15の誤差検出信号Errとを入力してラッチ信号Latを生成する。ラッチ回路23は、誤差検出回路15の誤差検出信号Errが間欠動作に移行するための所定値Vb以上の場合には、ラッチ信号Latを駆動信号オン/オフ回路25及びソフトスタートコンデンサ充放電回路19に出力し、誤差検出信号Errが所定値Vb未満で且つソフトスタートコンデンサ電圧Vcssが閾値VHに達した場合には、ラッチ信号Latを駆動信号オン/オフ回路25及びソフトスタートコンデンサ充放電回路19に出力しない。
ソフトスタートコンデンサ充放電回路19は、ラッチ回路23のラッチ信号LatによりソフトスタートコンデンサCssの放電を開始し、電圧監視回路21の電圧監視信号MonがLレベルになったとき、即ちソフトスタートコンデンサ電圧Vcssが閾値VLになったときにソフトスタートコンデンサCssの充電を開始する。ソフトスタートコンデンサCssとソフトスタートコンデンサ充放電回路19とは、本発明のソフトスタート手段に対応する。
駆動信号オン/オフ回路25は、ラッチ回路23のラッチ信号Latにより制御回路17aの制御信号Contをオン/オフさせた駆動信号Driを生成してこの駆動信号Driを主スイッチQ1に出力する。駆動信号オン/オフ回路25は、ラッチ回路23からラッチ信号Latを入力すると、駆動信号Driを主スイッチQ1に送出しないで主スイッチQ1をオフ状態にさせ、ラッチ回路23からラッチ信号Latを入力しない場合には、駆動信号Driを主スイッチQ1に送出して主スイッチQ1をオン状態にさせる(間欠発振動作)。
即ち、ラッチ回路23のラッチ信号Latによりソフトスタートコンデンサ充放電回路19を制御し、ソフトスタートコンデンサCssの充放電期間を利用し間欠動作の間欠周期の最小周期を規定するようにしている。
次に、このように構成された実施例1の直流変換装置の動作を図2に示す動作波形を参照しながら説明する。なお、図2では、起動時、定常時、軽負荷時(間欠発振動作)での動作波形を示し、出力電圧Vout、負荷電流Io、誤差検出信号Err、ソフトスタートコンデンサ電圧Vcss、制御信号Cont、電圧監視信号Mon、ラッチ信号Lat、駆動信号Driを示している。
まず、時刻T0において、直流電源が起動を開始すると、T0〜T1の期間では、ソフトスタートコンデンサ電圧Vcssが上昇し、ソフトスタートコンデンサCssの電圧レベルで主スイッチQ1の駆動信号Driは徐々に大きくなり、負荷13の出力電圧Voutは緩やかに上昇していく。
次に、時刻T1において、出力電圧Voutが誤差検出回路15の基準電圧に達し、誤差検出回路15の誤差検出信号Errにより、出力電圧Voutが一定に保たれるように制御され始める。時刻T1〜T2の期間では、定常負荷状態であり、出力電圧Voutは、誤差検出回路15の誤差検出信号Errにより一定に保たれる。また、起動時及び定格負荷状態では、主スイッチQ1をスイッチング周波数で連続発振させて連続動作させる。
次に、時刻T2において、負荷電流Ioが減少して軽負荷時になると、出力電圧Voutが上昇して誤差検出回路15の誤差検出信号Errが上昇する。そして、誤差検出回路15の誤差検出信号Errが間欠動作に移行するための所定値Vb以上になると、ラッチ回路23は、ラッチ信号Latをソフトスタートコンデンサ充放電回路19及び駆動信号オン/オフ回路25に送出する。
駆動信号オン/オフ回路25は、ラッチ回路23からラッチ信号Latを入力すると、駆動信号Driを主スイッチQ1に送出しないので、主スイッチQ1がオフ状態となる。
また、ソフトスタートコンデンサ充放電回路19は、ラッチ回路23からラッチ信号Latを入力すると、ソフトスタートコンデンサCssの放電を開始する。そして、時刻T3において、ソフトスタートコンデンサ電圧Vcssが、電圧監視回路21の閾値VLに達すると、ソフトスタートコンデンサ充放電回路19は、ソフトスタートコンデンサCssの充電を開始する。
次に、ソフトスタートコンデンサ電圧Vcssが電圧監視回路21の閾値VHに達したとき、誤差検出回路15の誤差検出信号Errが所定値Vb未満である場合には、ラッチ解除される。即ち、ラッチ信号LatがLレベルとなり、ラッチ回路23は、ラッチ信号Latをソフトスタートコンデンサ充放電回路19及び駆動信号オン/オフ回路25に送出しない。このとき、ソフトスタートコンデンサCssは充電を持続し、主スイッチQ1へ駆動信号Driが送出される。
一方、ソフトスタートコンデンサ電圧Vcssが電圧監視回路21の閾値VHに達したときに、誤差検出回路15の誤差検出信号Errが所定値Vb以上の場合には、ラッチは持続されて、再度、ソフトスタートコンデンサCssが放電する。
時刻T4において、ソフトスタートコンデンサ電圧Vcssが電圧監視回路21の閾値VHに達したとき、誤差検出回路15の誤差検出信号Errが所定値Vb以上であるので、ソフトスタートコンデンサCssは再び閾値VLまで放電する。
次に、時刻T6において、再度、ソフトスタートコンデンサ電圧Vcssが閾値VLに達して、ソフトスタートコンデンサCssは再度充電され、時刻T7において、ソフトスタートコンデンサ電圧Vcssが電圧監視回路21の閾値VHに達する。
誤差検出回路15の誤差検出信号Errは、時刻T5において所定値Vb以下になっているので、時刻T7では、ラッチは解除され、主スイッチQ1へ駆動信号Driが送出される。このため、主スイッチQ1がオンする。即ち、主スイッチQ1をスイッチング周波数で間欠発振させて間欠動作させる。
すると、出力電圧Voutが上昇し、誤差検出回路15の誤差検出信号Errが上昇して、所定値Vb以上になるので、再びラッチ状態になり、主スイッチQ1はオフ状態になる。
従って、電圧監視回路21の2つの閾値VLと閾値VHの間で、ソフトスタートコンデンサCssが充放電を繰り返し、閾値VHに達した時に、誤差検出回路15の誤差検出信号Errが所定値Vbに減少するまで、ラッチが持続される。即ち、従来のようにラッチ回路23がない場合には、誤差検出信号Errが所定値Vbの時点で主スイッチQ1が間欠発振してしまうが、実施例1では、ラッチ回路23を設け、閾値VHに達した時に、誤差検出回路15の誤差検出信号Errが所定値Vbに減少するまで、ラッチ信号LatをHレベルとしておくことで間欠発振を停止して、間欠周期を延ばしている。このため、間欠周波数は、より低くなる。ここで、間欠周期は、ラッチ信号LatのHレベルの期間であり、主スイッチQ1の発振停止期間である。
また、ラッチ回路23のラッチ信号Latは、ソフトスタートコンデンサ電圧Vcssが電圧監視回路21の閾値VLまで放電して閾値VHのレベルに達するまで(例えば時刻T23〜時刻T25まで)持続されるので、その周期が間欠周期の最小であり、間欠周波数の最大値である。この周波数を可聴周波数以下に設定することで、間欠動作時の音は大幅に軽減される。
また、間欠周期は、閾値VL、閾値VH、ソフトスタートコンデンサCssの容量値、充放電電流の大きさによって決定される。例えば、(VH−VL)が大きい場合や、ソフトスタートコンデンサCssが大きい場合や、充放電電流が小さい場合には、間欠周期は長くなるので、これらの値を適宜調整して間欠周波数を可聴周波数以下に設定すると良い。
このように実施例1によれば、ソフトスタートコンデンサCssの充電期間又は放電期間又は充放電期間を用いて間欠動作の間欠周期の最小周期を規定するので、間欠動作時の間欠周波数が可聴周波数領域に入らないように制御することができ、これによって、間欠動作時のトランス等から発生する音を低減することができる。
また、間欠周期を決定するコンデンサをソフトスタートで使用するソフトスタートコンデンサCssを利用しているため、部品点数を少なくでき、安価となる。また、ソフトスタートコンデンサCssを利用しているため、間欠動作が解除されるときには、常にソフトスタート制御が行われるので、主スイッチQ1のストレスも少ない等の利点がある。
図3は実施例2の直流変換装置を示す回路構成図である。図4は実施例2の直流変換装置の各部の動作波形を示す図である。図3に示す直流変換装置は、図1に示す直流変換装置に対して、ラッチ回路23aが異なるのみであるので、ラッチ回路23aについてのみ説明する。なお、図3に示す構成において、図1に示す構成と同一部分には同一符号を付する。
ラッチ回路23aは、ソフトスタートコンデンサ電圧Vcssが閾値VLに達したときに、誤差検出回路15の誤差検出信号Errが所定値Vb未満である場合に(例えば時刻T6)、ラッチ信号Latをソフトスタートコンデンサ充放電回路19及び駆動信号オン/オフ回路25に送出しない(即ち、ラッチ解除)。このとき、駆動信号オン/オフ回路25は、主スイッチQ1に駆動信号Driを送出する。
また、ラッチ回路23aは、ラッチ解除した場合には、ソフトスタートコンデンサ電圧Vcssが閾値VHに達するまでラッチ信号Latを送出しないことによりラッチ解除を持続する。また、ソフトスタートコンデンサCssが閾値VLでラッチ解除された場合には、ソフトスタートコンデンサCssが閾値VHに達するまで、主スイッチQ1に駆動信号Driが送出される。その他の動作は、実施例1の動作と同じである。
このように実施例2においても、電圧監視回路21の2つの閾値VLと閾値VHの間で、ソフトスタートコンデンサCssが充放電を繰り返し、間欠周波数の最大周波数を制限して、間欠周波数が可聴周波数にならないように制御することで、間欠動作時の音は大幅に軽減される。
図5は実施例3の直流変換装置を示す回路構成図である。図6は実施例3の直流変換装置の各部の動作波形を示す図である。図5に示す直流変換装置は、図1に示す直流変換装置に対して、ラッチ回路23bが異なるのみであるので、ラッチ回路23bについてのみ説明する。なお、図5に示す構成において、図1に示す構成と同一部分には同一符号を付する。
ラッチ回路23bは、ソフトスタートコンデンサ電圧Vcssが閾値VLで且つ誤差検出回路15の誤差検出信号Errが所定値Vbになったときに、ラッチ信号Latをソフトスタートコンデンサ充放電回路19及び駆動信号オン/オフ回路25に送出しない(即ち、ラッチ解除)。このとき、駆動信号オン/オフ回路25は、主スイッチQ1に駆動信号Driを送出する。また、ソフトスタートコンデンサCssの充電を開始する。
また、ラッチ回路23bは、ソフトスタートコンデンサ電圧Vcssが閾値VHに達するまでは(例えば時刻T5)、誤差検出回路15の誤差検出信号Errが所定値Vb以上になっても、ラッチ信号Latをソフトスタートコンデンサ充放電回路19及び駆動信号オン/オフ回路25に送出しない。このとき、駆動信号オン/オフ回路25は、主スイッチQ1に駆動信号Driを送出する。ソフトスタートコンデンサCssの充電を開始する。
なお、ソフトスタートコンデンサ充放電回路19は、ソフトスタートコンデンサ電圧Vcssが閾値VLになったときには、誤差検出回路15の誤差検出信号Errが所定値Vbになるまでソフトスタートコンデンサ電圧Vcssを閾値VLに維持しておく。
このように実施例3においても、電圧監視回路21の2つの閾値VLと閾値VHの間で、ソフトスタートコンデンサCssが充放電を繰り返し、間欠周波数の最大周波数を制限して、間欠周波数が可聴周波数にならないように制御することで、間欠動作時の音は大幅に軽減される。
また、この実施例3の場合には、間欠周期がソフトスタートコンデンサCssの放電だけの時定数で決定される。
図7は実施例4の直流変換装置を示す回路構成図である。図7に示す直流変換装置は、図1に示す実施例1の直流変換装置の具体的な回路構成例である。なお、図7に示す構成において、図1に示す構成と同一部分には同一符号を付する。
図7に示す直流変換装置において、直流電源VinにトランスTの1次巻線P1を介してMOSFET等からなる主スイッチQ1が接続されている。主スイッチQ1は、PWM制御によりオン/オフするようになっている。
また、トランスTの1次巻線P1とトランスTの2次巻線S1とは互いに逆相電圧が発生するように巻回されており、トランスTの2次巻線S1にはダイオードD10及びコンデンサC10からなる整流平滑回路11が接続されている。この整流平滑回路11は、トランスTの2次巻線S1に誘起された電圧(オン/オフ制御されたパルス電圧)を整流平滑して、直流出力として出力電圧Vout及び負荷電流Ioを負荷13に出力する。
誤差検出回路15は、負荷13の両端に接続された抵抗R10と抵抗R11との直列回路と、誤差増幅器151と、フォトカプラPC1とを有し、抵抗R10と抵抗R11との接続点が誤差増幅器151の−端子に接続され、基準電圧Vrefが誤差増幅器151の+端子に接続され、負荷13と抵抗R10との接続点と誤差増幅器151の出力との間にはフォトカプラPC1のフォトダイオードが接続されている。誤差検出回路15は、出力電圧Voutに比例した電圧が誤差増幅器151の−端子に印加されることで、フォトカプラPC1を介して出力電圧Voutに比例したフィードバック電流IFB(誤差検出信号Errに対応)を抵抗RFBに流す。
フォトカプラPC1のフォトトランジスタのコレクタには抵抗RFBの一端が接続され、抵抗RFBの他端は、ミラー回路を構成するFETQ4のゲート及びドレインとFETQ5のゲートに接続され、FETQ4のソース及びFETQ5のソースは電源Vccに接続されている。抵抗RFBの他端は、FETQ6のゲートに接続され、FETQ6とFETQ7との直列回路は電源Vccの両端に接続されている。
PWM制御回路17bは、コンパレータ171と、三角波信号を発生するOSC(発振器)172と、抵抗R3,R4,R5、FETQ8を有する。FETQ8とFETQ7とはミラー回路を構成する。抵抗R3とFETQ8との直列回路は電源Vccの両端に接続され、抵抗R3とFETQ8との接続点はコンパレータ171の第1の−端子に接続されている。抵抗R4と抵抗R5との直列回路は電源Vccの両端に接続され、抵抗R4と抵抗R5との接続点はコンパレータ171の第2の−端子に接続されている。ソフトスタートコンデンサCssの一端はコンパレータ171の第3の−端子に接続されている。OSC172はコンパレータ171の+端子に接続されている。コンパレータ171は、OSC172からの三角波信号と、抵抗R4と抵抗R5との接続点における電圧VR4と、抵抗R3とFETQ8との接続点における電圧VR3と、ソフトスタートコンデンサ電圧Vcssとに基づき、PWMの制御信号Contを生成する。
ソフトスタートコンデンサ充放電回路19aは、アンド回路191と、FETQ2と、FETQ3と、抵抗R1、抵抗R2を有する。FETQ2と抵抗R1と抵抗R2とFETQ3との直列回路は電源Vccの両端に接続され、抵抗R1と抵抗R2との接続点はソフトスタートコンデンサCssの一端と電圧監視回路21の入力に接続されている。アンド回路191は、電圧監視回路21の電圧監視信号Monとラッチ回路23のラッチ信号Latとのアンドをとり、アンド出力をFETQ2のゲートとFETQ3のゲートに出力して、ソフトスタートコンデンサCssの充放電を制御する。FETQ5のドレインには一定電流Icc1を流す定電流源CC1の一端及びインバータ回路27の入力が接続されている。インバータ回路27の出力Invはナンド回路231に入力される。
ラッチ回路23は、インバータ回路27の出力に接続されたナンド回路231と、電圧監視回路21の出力に接続されたナンド回路232と、ナンド回路232の出力に接続されたインバータ回路233と、インバータ回路233の出力と電圧監視回路21の出力に接続され、ラッチ信号Latをアンド回路191とノア回路251に出力するエクスクルーシブノア回路234とを有する。ナンド回路231の出力はナンド回路232の入力に接続され、ナンド回路232の出力はナンド回路231の入力に接続されている。
駆動信号オン/オフ回路25は、ラッチ信号Latとコンパレータ171からの制御信号Contとを入力し、駆動信号Driを主スイッチQ1のゲートに出力するノア回路251からなる。
次に、このように構成された実施例4の直流変換装置の動作を図8に示す動作波形を参照しながら説明する。なお、図8では、起動時、定常時、軽負荷時(間欠発振動作)での動作波形を示し、フィードバック電流IFB、ソフトスタートコンデンサ電圧Vcss、制御信号Cont、インバータ回路出力Inv、電圧監視信号Mon、ラッチ信号Lat、駆動信号Dri、出力電圧Vout、負荷電流Ioを示している。
まず、時刻T0において、直流電源が起動を開始すると、T0〜T1の期間では、ソフトスタートコンデンサ電圧Vcssが上昇し、ソフトスタートコンデンサCssの電圧レベルで主スイッチQ1の駆動信号Driは徐々に大きくなり、負荷13の出力電圧Voutは緩やかに上昇していく。
次に、時刻T1において、出力電圧Voutが誤差検出回路15の基準電圧Vrefに達し、誤差検出回路15の誤差検出信号Errにより、出力電圧Voutが一定に保たれるように制御され始める。時刻T1〜T2の期間では、定常負荷状態であり、出力電圧Voutは、誤差検出回路15の誤差検出信号Errにより一定に保たれる。また、起動時及び定格負荷状態では、主スイッチQ1をスイッチング周波数で連続発振させて連続動作させる。
次に、時刻T2において、負荷電流Ioが減少して軽負荷時になると、出力電圧Voutが上昇する。このため、誤差検出回路15の誤差増幅器151の−端子の電圧が上昇して、誤差増幅器151の出力が小さくなるので、フォトカプラPC1のフォトダイオードの両端により大きい電圧が印加される。このため、Vcc→Q4(及びQ5)→RFB→PC1のフォトトランジスタの経路で、フィードバック電流IFBが増加して流れる。このフィードバック電流IFBは、誤差検出信号Errに対応し、定電流源CC1の電流値Icc1以下であるので、間欠動作には至らない。
そして、時刻T3において、さらに負荷電流Ioが減少すると、出力電圧Voutは更に上昇し、誤差検出回路15によりフィードバック電流IFBがさらに増加して、間欠動作に移行するための電流値Icc1以上になる。すると、Vcc→Q5→CC1と電流が流れて、インバータ回路27の入力がHレベルとなり、インバータ回路27の出力がLレベルとなり、ナンド回路231に入力される。
また、このとき、ソフトスタートコンデンサ電圧VcssはHレベルのため、電圧監視回路21からHレベルがナンド回路232に入力される。このため、ナンド回路232の出力はLレベルとなり、エクスクルーシブノア回路234からはHレベルのラッチ信号Latがノア回路251とアンド回路191と出力される。
駆動信号オン/オフ回路25のノア回路251は、ラッチ回路23からHレベルのラッチ信号Latを入力すると、Lレベルの駆動信号Driを主スイッチQ1に送出するので、主スイッチQ1がオフ状態となる。
また、ソフトスタートコンデンサ充放電回路19aのアンド回路191は、Hレベルのラッチ信号LatとHレベルの電圧監視信号Monとを入力して、FETQ3をオンさせる。このため、Css→R2→Q3と電流が流れて、ソフトスタートコンデンサCssは放電を開始して、ソフトスタートコンデンサCssの電圧が減少していく。
次に、ソフトスタートコンデンサ電圧Vcssが電圧監視回路21の閾値VLに達すると、電圧監視回路21からはLレベルがアンド回路191に入力されて、FETQ3がオフとなり、FETQ2がオンとなる。このため、Vcc→Q2→R1→Cssと電流が流れて、ソフトスタートコンデンサCssは充電を開始する。
次に、ソフトスタートコンデンサ電圧Vcssが電圧監視回路21の閾値VHに達したとき、誤差検出回路15によるフィードバック電流IFBが電流値Icc1未満である場合には、ラッチは解除される。即ち、この場合には、インバータ回路27の入力がLレベルとなり、インバータ回路27の出力がHレベルとなり、ナンド回路231に入力される。
また、このとき、ソフトスタートコンデンサ電圧VcssはHレベルのため、電圧監視回路21からHレベルがナンド回路232に入力される。このため、ナンド回路232の出力はHレベルとなり、エクスクルーシブノア回路234からはLレベルのラッチ信号Latがノア回路251とアンド回路191と出力される。
駆動信号オン/オフ回路25のノア回路251は、ラッチ回路23からLレベルのラッチ信号Latを入力すると、Hレベルの駆動信号Driを主スイッチQ1に送出するので、主スイッチQ1がオン状態となり、間欠動作する。図8に示す例では、コンパルータ171は、抵抗R4と抵抗R5との接続点における電圧VR4が、OSC172からの三角波信号の電圧Voscよりも大きいときに制御信号Contを出力するので、駆動信号Driは、時刻T6〜時刻T7、時刻T12〜時刻T13に主スイッチQ1に出力されている。また、アンド回路191からのLレベルにより、FETQ2はオンしているので、ソフトスタートコンデンサCssは充電を持続する。
一方、ソフトスタートコンデンサ電圧Vcssが電圧監視回路21の閾値VHに達したとき、誤差検出回路15によるフィードバック電流IFBが電流値Icc1以上である場合には、ラッチは継続され、再度、ソフトスタートコンデンサCssが放電する。
時刻T4においては、ソフトスタートコンデンサ電圧Vcssが電圧監視回路21の閾値VLに達したとき、誤差検出回路15によるフィードバック電流IFBが電流値Icc1以上であるので、再度、ソフトスタートコンデンサCssが充電される。
時刻T6において、再度、ソフトスタートコンデンサ電圧Vcssが閾値VHに達し、ソフトスタートコンデンサCssは再度放電され、時刻T8において、電圧監視回路21の閾値VLに達する。
時刻T5において、誤差検出回路15によるフィードバック電流IFBが電流値Icc1になるので、時刻T7においては、ラッチは解除され、主スイッチQ1へ駆動信号Driが送出される。このため、主スイッチQ1がオンする。即ち、主スイッチQ1をスイッチング周波数で間欠発振させて間欠動作させる。
すると、出力電圧Voutが上昇し、誤差検出回路15によるフィードバック電流IFBが電流値Icc1になるので、再びラッチ状態になり、主スイッチQ1はオフ状態になる。
従って、実施例4においても実施例1の効果と同様な効果が得られる。
図9は実施例5の直流変換装置を示す回路構成図である。図9に示す直流変換装置は、図3に示す実施例2の直流変換装置の具体的な回路構成例であり、図7に示す直流変換装置に対して、ソフトスタートコンデンサ充放電回路19b、ラッチ回路、PWM制御回路17c及びその他の一部の構成が異なるので、この異なる部分についてのみ説明する。なお、図9に示す構成において、図7に示す構成と同一部分には同一符号を付する。
PWM制御回路17cは、基本的には図7に示すPWM制御回路17bと同じであるが、ソフトスタートコンデンサCssの一端がコンパレータ171の−端子に接続されていない。
ソフトスタートコンデンサ充放電回路19bは、アンド回路191と、FETQ3と、抵抗R1、抵抗R2を有する。FETQ4と抵抗R1と抵抗R2とソフトスタートコンデンサCssとの直列回路は電源Vccの両端に接続され、抵抗R1と抵抗R2との接続点はFETQ3のドレインに接続されている。抵抗R2とソフトスタートコンデンサCssとの接続点は電圧監視回路21の入力に接続されている。アンド回路191は、電圧監視回路21の電圧監視信号Monとラッチ回路のラッチ信号Latとのアンドをとり、アンド出力をFETQ3のゲートに出力して、ソフトスタートコンデンサCssの充放電を制御する。FETQ5のドレインには定電流源CC1の一端及びバッファ回路29の入力が接続されている。バッファ回路29の出力はノア回路251とアンド回路191の入力に接続される。バッファ回路29と抵抗R1とでラッチ回路を構成している。
次に、このように構成された実施例5の直流変換装置の動作を図10に示す動作波形を参照しながら説明する。なお、図10では、起動時、定常時、軽負荷時(間欠発振動作)での動作波形を示し、フィードバック電流IFB、ソフトスタートコンデンサ電圧Vcss、制御信号Cont、電圧監視信号Mon、ラッチ信号Lat、駆動信号Dri、出力電圧Vout、負荷電流Ioを示している。また、FETQ4のドレインに流れる電流をI11とする。
まず、時刻T0〜時刻T1までの動作は、図8に示すものと同じであるので、省略する。
次に、時刻T2において、負荷電流Ioが減少して軽負荷時になると、出力電圧Voutが上昇する。このため、誤差検出回路15の誤差増幅器151の−端子の電圧が上昇して、誤差増幅器151の出力が小さくなるので、フォトカプラPC1のフォトダイオードの両端により大きい電圧が印加される。このため、Vcc→Q4(及びQ5)→RFB→PC1のフォトトランジスタの経路で、フィードバック電流IFBが増加して流れる。このフィードバック電流IFBの増加に伴って電流I11も増加する。電流I11は誤差検出信号Errに対応し、定電流源CC1の電流値Icc1以下であるので、間欠動作には至らない。
そして、時刻T3において、さらに負荷電流Ioが減少すると、出力電圧Voutは更に上昇し、誤差検出回路15により電流I11がさらに増加して、間欠動作に移行するための電流値Icc1以上になる。すると、Vcc→Q5→CC1と電流が流れて、バッファ回路29の入力がHレベルとなり、バッファ回路29の出力がHレベルとなり、Hレベルのラッチ信号Latがノア回路251とアンド回路191と出力される。
駆動信号オン/オフ回路25のノア回路251は、バッファ回路29からHレベルのラッチ信号Latを入力すると、Lレベルの駆動信号Driを主スイッチQ1に送出するので、主スイッチQ1がオフ状態となる。
また、ソフトスタートコンデンサ充放電回路19bのアンド回路191は、Hレベルのラッチ信号LatとHレベルの電圧監視信号Monとを入力して、FETQ3をオンさせる。このため、Css→R2→Q3と電流が流れるとともに、Vcc→Q4→R1→Q3と電流が流れて、ソフトスタートコンデンサCssは放電を開始して、ソフトスタートコンデンサCssの電圧が減少していく。
次に、ソフトスタートコンデンサ電圧Vcssが電圧監視回路21の閾値VLに達すると、電圧監視回路21からはLレベルがアンド回路191に入力されて、FETQ3がオフとなる。このため、Vcc→Q4→R1→R2→Cssと電流が流れて、ソフトスタートコンデンサCssは充電を開始する。
次に、ソフトスタートコンデンサ電圧Vcssが電圧監視回路21の閾値VHに達したとき、誤差検出回路15による電流I11が電流値Icc1未満である場合には、ラッチは解除される。即ち、この場合には、バッファ回路29の入力がLレベルとなり、バッファ回路29の出力がLレベルとなり、Lレベルのラッチ信号Latがノア回路251とアンド回路191と出力される。
駆動信号オン/オフ回路25のノア回路251は、バッファ回路29からLレベルのラッチ信号Latを入力すると、Hレベルの駆動信号Driを主スイッチQ1に送出するので、主スイッチQ1がオン状態となり、間欠動作する。図10に示す例では、コンパルータ171は、抵抗R4と抵抗R5との接続点における電圧VR4が、OSC172からの三角波信号の電圧Voscよりも大きいときに制御信号Contを出力するので、駆動信号Driは、時刻T5〜時刻T6、時刻T10〜時刻T11に主スイッチQ1に出力されている。
一方、ソフトスタートコンデンサ電圧Vcssが電圧監視回路21の閾値VHに達したとき、誤差検出回路15による電流I11が電流値Icc1以上である場合には、ラッチは継続され、再度、ソフトスタートコンデンサCssが放電する。
時刻T4においては、ソフトスタートコンデンサ電圧Vcssが電圧監視回路21の閾値VLに達したとき、誤差検出回路15による電流I11が電流値Icc1以上であるので、再度、ソフトスタートコンデンサCssが充電される。
時刻T7において、再度、ソフトスタートコンデンサ電圧Vcssが閾値VHに達し、ソフトスタートコンデンサCssは再度放電され、時刻T8において、電圧監視回路21の閾値VLに達する。
時刻T5において、誤差検出回路15による電流I11が電流値Icc1になるので、時刻T5においては、ラッチは解除され、主スイッチQ1へ駆動信号Driが送出される。このため、主スイッチQ1がオンする。即ち、主スイッチQ1をスイッチング周波数で間欠発振させて間欠動作させる。
すると、出力電圧Voutが上昇し、誤差検出回路15による電流I11が電流値Icc1になるので、再びラッチ状態になり、主スイッチQ1はオフ状態になる。
従って、実施例5においても実施例2の効果と同様な効果が得られる。
図11は実施例6の直流変換装置を示す回路構成図である。図11に示す直流変換装置は、図1に示す直流変換装置の構成を有するとともに、アクティブクランプ方式を採用したものである。即ち、実施例6の直流変換装置は、誤差検出回路15、制御回路17a、ソフトスタートコンデンサ充放電回路19、ソフトスタートコンデンサCss、電圧監視回路21、ラッチ回路23、駆動信号オン/オフ回路25aを有するとともに、トランスTaの1次巻線P1の両端に、MOSFET等からなる補助スイッチQ10とコンデンサC2とからなる直列回路を接続している。主スイッチQ1及び補助スイッチQ10は、制御回路17a及び駆動信号オン/オフ回路25aのPWM制御により交互にオン/オフするようになっている。
また、実施例6では、トランスTaの1次巻線P1に直列に接続されるリアクトルのインダクタンスの値を大きくし、主スイッチQ1がオン時にリアクトルに蓄えられるエネルギーを2次側に還流する補助トランスを設けたことを特徴とする。
この例では、補助トランスをトランスTaに結合したもので、トランスTaには、1次巻線P1(巻数n1、補助トランスTaの1次巻線を兼用)と2次巻線S1(巻数n2)と3次巻線S2(巻数n3、補助トランスTaの2次巻線に対応)とが巻回されている。
トランスTaの2次巻線S1と3次巻線S2との直列回路の両端には、ダイオードD6とコンデンサC5との直列回路が接続されている。2次巻線S1と3次巻線S2との接続点とダイオードD6とコンデンサC5との接続点とには、ダイオードD5が接続されている。1次巻線P1と2次巻線S1とは同相に巻回され、1次巻線P1と3次巻線S2とは逆相に巻回されている。
トランスTaの2次巻線S1を1次巻線P1と疎結合させ、1次巻線P1及び2次巻線S1間のリーケージインダクタンスにより、トランスTaに直列に接続されるリアクトル(図示せず)を代用している。トランスTaの3次巻線S2を1次巻線P1と密結合させている。
次に、このように構成された実施例6の直流変換装置の動作を説明する。ここでは、特に、主スイッチQ1及び補助スイッチQ10の動作及びトランスTaの二次側回路の動作を主に説明する。
まず、主スイッチQ1をオンさせると、Vin→P1→Q1→Vinで電流が流れる。また、この時刻に、トランスTaの2次巻線S1にも電圧が発生し、S1→D5→C5→S1で電流が流れる。このため、ダイオードD5の電流が直線的に増大する。
次に、主スイッチQ1をオフさせた後に、補助スイッチQ10をオンさせると、トランスTaのインダクタンスに蓄えられたエネルギーは、トランスTaを介して2次側に還流される。2次側では、トランスTaの3次巻線S2に電圧が誘起されるため、S2→D6→C5→S1→S2と電流が流れる。このため、ダイオードD6に電流が流れる。
また、補助スイッチQ10をオンさせると、トランスTaの1次巻線P1に蓄えられたエネルギーがコンデンサC2に移動し、移動後も補助スイッチQ10がオンしているので、C2→Q10→P1→C2と電流が流れ、コンデンサC2に蓄えられたエネルギーは、トランスTaの1次巻線P1に移動する。その後、補助スイッチQ10をオフさせた後に主スイッチQ1をオンさせる。
このようにアクティブクランプ方式を採用した直流変換装置においても、誤差検出回路15、制御回路17a、ソフトスタートコンデンサ充放電回路19、ソフトスタートコンデンサCss、電圧監視回路21、ラッチ回路23、駆動信号オン/オフ回路25aを設けたので、実施例1と略同様に動作し、実施例1の効果と同様な効果が得られる。
また、トランスTaの1次巻線P1に直列に接続されるインダクタンスの値を大きくし、主スイッチQ1がオン時に蓄えられるエネルギーをトランスTaを介して2次側に還流するため、効率が良くなる。また、ダイオードD5及びダイオードD6により、主スイッチQ1のオン、オフ期間に2次側電流が流れて連続的となる。このため、コンデンサC5のリップル電流も減少する。
次に、補助トランスをトランスTaに結合したトランスの構成例を図12に示す。図12に示すトランスは、日の字型のコア30を有し、コア30のコア部30aには、1次巻線P1と3次巻線S2とが近接して巻回されている。これにより、1次及び3次巻線間にわずかなリーケージインダクタンスを持たせ、また、コア30にはパスコア30cとギャップ31が形成され、外周コアには2次巻線S1が巻回されている。即ち、パスコア30cにより、1次巻線P1と2次巻線S1を疎結合させることにより、リーケージインダクタンスを大きくしている。このリーケージインダクタンスをリアクトル(図示せず)の代替としている。
また、外周コア上で且つ1次巻線P1と2次巻線S1との間に、凹部30bが2箇所形成されている。この凹部30bにより、外周コアの磁路の一部の断面積が他の部分よりも狭くなり、その部分のみが飽和するので、コア損失を低減できる。
このように、トランスのコアの形状と巻線の工夫により、トランスTaとリアクトルのエネルギーを2次側に帰還する補助トランスとを一つのコア30に結合し、パスコア30cを設けることにより、大きなリーケージインダクタンスを得て、トランス部分とリアクトルとを結合したので、直流変換装置を小型化、低価格化することができる。
なお、実施例6では、トランスTaの1次巻線P1の両端に、補助スイッチQ2とコンデンサC2とからなる直列回路を接続したが、この直列回路は、例えば、主スイッチQ1の両端に接続しても良い。
また、実施例6では、主スイッチQ1に寄生コンデンサのみを有していたが、主スイッチQ1の両端にさらにコンデンサを接続しても良い。
図13は実施例7の直流変換装置に設けられた制御回路の具体的な回路構成図である。図13では、制御回路17dが、軽負荷時に主スイッチ(補助スイッチQ10がある場合にはこれも含む。)のスイッチング周波数が低下するように制御することを特徴とする。
図13に示す誤差検出回路15aは、誤差増幅器151からなる。誤差増幅器151は、出力電圧Voutが−端子に入力され、基準電圧Vrefが+端子に入力され、出力電圧Voutと基準電圧Vrefとの誤差電圧信号を生成してこの誤差電圧信号をフィードバック信号FBとしてコンパレータ175に出力する。
制御回路17dは、コンパレータ173、VCO174、コンパレータ175からなる。コンパレータ173は、誤差増幅器151からのフィードバック信号FBが−端子に入力され、基準電圧V(所定の基準値に対応)が+端子に入力され、出力端子と電源Vccとの間に抵抗Rcが接続され、フィードバック信号FBが基準電圧V以下になった場合に軽負荷であると判定して、例えばHレベルをVCO174に出力する。
VCO174は、電圧値に応じた周波数を持つ信号を発生する電圧制御発振器であり、コンパレータ173からHレベルを入力したとき、即ち、フィードバック信号FBが基準電圧V以下になった場合に、誤差増幅器151からの誤差電圧信号の電圧値に応じてスイッチング周波数を低下させた三角波信号を生成する。
コンパレータ175は、誤差増幅器151からのフィードバック信号FBが+端子に入力され、VCO174からの三角波信号が−端子に入力され、フィードバック信号FBの値が三角波信号の値以上のときにオンで、フィードバック信号FBの値が三角波信号の値未満のときにオフとなるパルス信号を生成し、該パルス信号を駆動信号オン/オフ回路23に出力する。
次に、軽負荷時に、スイッチング周波数を低下させる動作について説明する。まず、誤差検出回路15aは、出力電圧Voutと基準電圧Vrefとの誤差からなる誤差電圧信号を生成してこの誤差電圧信号をフィードバック信号FBとしてコンパレータ173に出力する。ここで、フォワード制御方式では、軽負荷時には、図14に示すように、フィードバック信号がFB1からFB2へ低下していき、パルス信号のオン/オフのディーティが小さくなる。また、コンパレータ173は、フィードバック信号FBが基準電圧V以下になった場合に、軽負荷時であると判定して、例えばHレベルをVCO174に出力する。
次に、VCO174は、フィードバック信号FBが基準電圧V以下になった場合に、即ち、軽負荷である場合に、誤差検出回路15aからの誤差電圧信号の電圧値に応じてスイッチング周波数を低下させた三角波信号を生成する。例えば、図15に示すように、フィードバック信号FBの電圧がV,Vのように低下していくに従って、スイッチング周波数をf,fのように低下させていく。このことは、図17に示すように、通常では、スイッチング周波数が例えば100KHzであり、軽負荷時には負荷率に応じてスイッチング周波数を低下させることに相当する。
次に、コンパレータ175は、VCO174からの三角波信号と誤差検出回路15aからのフィードバック信号FBとを入力し、図14に示すようにフィードバック信号FBの値が三角波信号の値以上のときにオンで、フィードバック信号FBの値が三角波信号の値未満のときにオフとなるパルス信号を生成し、該パルス信号を出力する。
図16に示すように、フィードバック信号FBの値がVの場合には、電圧Vに対応する周波数fの三角波信号により、周波数fのパルス信号が生成され、フィードバック信号FBの値が電圧Vの場合には、電圧Vに対応する周波数fの三角波信号により、周波数fのパルス信号が生成される。即ち、軽負荷時には、スイッチング周波数を低下するので、さらにスイッチング損失を低減することができる。
また、VCO174において、図17に示すように、スイッチング周波数の下限を可聴周波数よりわずかに高い周波数(例えば20KHz)に設定し、負荷率に応じてこの周波数まで低下した場合には、PWM変調により制御し、さらに、周波数が低下した場合には、間欠動作に移行させる。また、スイッチング周波数を、図18に示すように制御するようにしても良い。
なお、本発明は、実施例1乃至実施例7の直流変換装置に限定されることなく、実施例1乃至実施例7の直流変換装置の2つ以上の実施例を組み合わせたものにも適用可能であるのは勿論である。例えば、本発明は、実施例5と実施例6と実施例7とを組み合わせたものであっても良い。
本発明は、DC−DC変換型の電源回路やAC−DC変換型の電源回路に適用可能である。
実施例1の直流変換装置を示す回路構成図である。 実施例1の直流変換装置の各部の動作波形を示す図である。 実施例2の直流変換装置を示す回路構成図である。 実施例2の直流変換装置の各部の動作波形を示す図である。 実施例3の直流変換装置を示す回路構成図である。 実施例3の直流変換装置の各部の動作波形を示す図である。 実施例4の直流変換装置を示す回路構成図である。 実施例4の直流変換装置の各部の動作波形を示す図である。 実施例5の直流変換装置を示す回路構成図である。 実施例5の直流変換装置の各部の動作波形を示す図である。 実施例6の直流変換装置を示す回路構成図である。 実施例6の直流変換装置に設けられたトランスの構造図である。 実施例7の直流変換装置に設けられた制御回路の具体的な回路構成図である。 軽負荷時にフィードバック信号が低下したときにおけるパルス信号のデューティが小さくなる様子を示す図である。 フィードバック信号の電圧に応じて周波数を変化させる発振器の特性を示す図である。 軽負荷時に負荷率に応じて周波数を低下させたパルス信号のタイミングチャートである。 軽負荷時に負荷率に応じて周波数を変化させる特性を示す図である。 負荷率に応じてスイッチング周波数を変化させる他の例を示す図である。 従来の直流変換装置を示す回路構成図である。 従来の直流変換装置の各部の動作波形を示す図である。
符号の説明
Vin 直流電源
Q1 主スイッチ
Q10 補助スイッチ
Q2〜Q8 FET
T,Ta トランス
Css ソフトスタートコンデンサ
P1 1次巻線(n1)
S1 2次巻線(n2)
S2 3次巻線(n3)
11 整流平滑回路
13 負荷
15 誤差検出回路
17,17a,17d 制御回路
17b,17c PWM制御回路
19 ソフトスタートコンデンサ充放電回路
21 電圧監視回路
23,23a,23b ラッチ回路
25,25a 駆動信号オン/オフ回路

Claims (10)

  1. 直流電源にトランスの1次巻線を介して接続された主スイッチをオン/オフさせ、トランスの2次巻線の電圧を整流平滑回路で整流平滑して直流の出力電圧を得る直流変換装置であって、
    前記出力電圧と基準電圧との誤差を誤差検出信号として検出する誤差検出手段と、
    前記誤差検出手段の誤差検出信号に基づき前記主スイッチを所定のスイッチング周波数を持つ信号によりオン/オフさせる制御手段と、
    前記直流電源が起動するときに前記出力電圧を緩やかに上昇させるためのソフトスタートコンデンサ及びこのソフトスタートコンデンサの充放電を行なう充放電手段を有するソフトスタート手段と、
    前記誤差検出手段の誤差検出信号に基づき前記主スイッチの間欠動作を行なうと共に前記ソフトスタートコンデンサの充電期間又は放電期間又は充放電期間を用いて前記間欠動作の間欠周期の最小周期を規定する間欠動作制御手段と、
    を有し、
    前記間欠動作制御手段は、
    前記ソフトスタートコンデンサの電圧を第1の閾値とこの第1の閾値よりも大きい第2の閾値で監視して電圧監視信号を出力する電圧監視手段と、
    前記電圧監視手段の電圧監視信号と前記誤差検出手段の誤差検出信号に基づきラッチ信号を生成するラッチ手段と、
    前記ラッチ手段のラッチ信号に基づき前記制御手段の出力をオン/オフさせるための駆動信号を生成する駆動信号オン/オフ手段とを有し、
    前記ラッチ手段は、前記ラッチ信号により前記充放電手段を制御し、前記ソフトスタートコンデンサの充電期間又は放電期間又は充放電期間を用いて前記間欠動作の間欠周期の最小周期を規定することを特徴とする直流変換装置。
  2. 直流電源にトランスの1次巻線を介して接続された主スイッチとトランスの1次巻線の両端又は主スイッチの両端に接続され且つコンデンサ及び補助スイッチからなる直列回路の補助スイッチとを交互にオン/オフさせることによりトランスの2次巻線の電圧を整流平滑回路で整流平滑して直流の出力電圧を得る直流変換装置であって、
    前記出力電圧と基準電圧との誤差を誤差検出信号として検出する誤差検出手段と、
    前記誤差検出手段の誤差検出信号に基づき前記主スイッチと前記補助スイッチとを所定のスイッチング周波数を持つ信号により交互にオン/オフさせる制御手段と、
    前記直流電源が起動するときに前記出力電圧を緩やかに上昇させるためのソフトスタートコンデンサ及びこのソフトスタートコンデンサの充放電を行なう充放電手段を有するソフトスタート手段と、
    前記誤差検出手段の誤差検出信号に基づき前記主スイッチ及び前記補助スイッチの間欠動作を行なうと共に前記ソフトスタートコンデンサの充電期間又は放電期間又は充放電期間を用いて前記間欠動作の間欠周期の最小周期を規定する間欠動作制御手段と、
    を有し、
    前記間欠動作制御手段は、
    前記ソフトスタートコンデンサの電圧を第1の閾値とこの第1の閾値よりも大きい第2の閾値で監視して電圧監視信号を出力する電圧監視手段と、
    前記電圧監視手段の電圧監視信号と前記誤差検出手段の誤差検出信号に基づきラッチ信号を生成するラッチ手段と、
    前記ラッチ手段のラッチ信号に基づき前記制御手段の出力をオン/オフさせるための駆動信号を生成する駆動信号オン/オフ手段とを有し、
    前記ラッチ手段は、前記ラッチ信号により前記充放電手段を制御し、前記ソフトスタートコンデンサの充電期間又は放電期間又は充放電期間を用いて前記間欠動作の間欠周期の最小周期を規定することを特徴とする直流変換装置。
  3. 前記充放電手段は、前記ラッチ手段のラッチ信号により前記ソフトスタートコンデンサの放電を開始し、前記ソフトスタートコンデンサの電圧が前記第1の閾値になったときに前記ソフトスタートコンデンサの充電を開始し、前記ソフトスタートコンデンサの電圧が前記第2の閾値になったときに前記ソフトスタートコンデンサの放電を開始し、前記ソフトスタートコンデンサの充放電を繰り返すことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の直流変換装置。
  4. 前記ラッチ手段は、前記誤差検出手段の誤差検出信号が間欠動作に移行するための所定値以上の場合には前記ラッチ信号を前記駆動信号オン/オフ手段及び前記充放電手段に出力し、前記ソフトスタートコンデンサの電圧が前記第2の閾値に達したときに前記誤差検出信号が前記所定値未満である場合には前記ラッチ信号を前記駆動信号オン/オフ手段及び前記充放電手段に出力しないことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項記載の直流変換装置。
  5. 前記ラッチ手段は、前記誤差検出手段の誤差検出信号が間欠動作に移行するための所定値以上の場合には前記ラッチ信号を前記駆動信号オン/オフ手段及び前記充放電手段に出力し、前記ソフトスタートコンデンサの電圧が前記第1の閾値に達したときに前記誤差検出信号が前記所定値未満である場合には前記第1の閾値から前記第2の閾値に達するまで前記ラッチ信号を前記駆動信号オン/オフ手段及び前記充放電手段に出力しないことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項記載の直流変換装置。
  6. 前記ラッチ手段は、前記誤差検出手段の誤差検出信号が間欠動作に移行するための所定値を越える場合には前記ラッチ信号を前記駆動信号オン/オフ手段及び前記充放電手段に出力し、前記ソフトスタートコンデンサの電圧が前記第1の閾値に達したときに前記誤差検出信号が前記所定値である場合には前記第1の閾値から前記第2の閾値に達するまで前記ラッチ信号を前記駆動信号オン/オフ手段及び前記充放電手段に出力せず、
    前記充放電手段は、前記ソフトスタートコンデンサの電圧が前記第1の閾値になったときには、前記誤差検出手段の誤差検出信号が前記所定値になるまで前記ソフトスタートコンデンサの電圧を前記第1の閾値に維持しておくことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項記載の直流変換装置。
  7. 前記トランスの1次巻線と前記主スイッチとの間に接続されたリアクトルと、
    前記トランスの2次巻線に直列に接続され、前記主スイッチがオン時に前記リアクトルに蓄えられたエネルギーを前記主スイッチがオフ時に2次側に還流させる前記トランスの3次巻線と、
    を備えることを特徴とする請求項乃至請求項のいずれか1項記載の直流変換装置。
  8. 前記リアクトルは、前記トランスのコアに疎結合させて巻回された前記トランスの1次巻線及び2次巻線間のリーケージインダクタンスからなり、前記トランスのコアには前記トランスの1次巻線と前記トランスの3次巻線とが密結合させて巻回されてなることを特徴とする請求項記載の直流変換装置。
  9. 前記制御手段は、軽負荷時に前記スイッチング周波数を低下させることを特徴とする請求項1乃至請求項のいずれか1項記載の直流変換装置。
  10. 前記制御手段は、
    前記誤差検出手段からの前記誤差検出信号の値が所定の基準値に達したときに前記誤差検出信号の値に応じて前記スイッチング周波数を低下させる周波数制御信号を生成する周波数制御手段と、
    前記出力電圧に基づきパルス幅を制御し且つ前記周波数制御手段で生成された前記周波数制御信号に応じて前記スイッチング周波数を低下させたパルス信号を生成するパルス幅制御手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項のいずれか1項記載の直流変換装置。
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