JP2004040856A - スイッチング電源装置 - Google Patents

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Koji Sonobe
園部 孝二
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Abstract

【課題】発振周波数の変化とスロープ補償を同時に働かせないようにしたスイッチング電源装置を提供する。
【解決手段】スイッチング制御用のIC回路10は、発振器21とスロープ補償回路22を含み、スロープ補償回路22では定電圧源37により、非反転増幅回路amp0のオフセット電圧値を決めている。オフセット電圧値は、例えば1.2Vに設定される。スロープ補償回路22は、制御パルスのオン期間Tonの中間時点で立ち上がる三角波を生成し、これがスロープ補償信号Vsl_in1として電流検出端子ISの端子電圧Visに対して重畳され、出力電圧信号Vsl_out1となる。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、50%を越えたオンデューティにより電流モード制御を行うためのパルス信号のサブハーモニック発振を抑制するようにしたスイッチング電源装置に関し、特に、負荷状態に応じて連続的にパルス信号の発振周波数を制御して出力電圧を安定化させる電流モード制御のスイッチング電源装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
最初に従来の電流モード制御を行うスイッチング電源装置について説明する。図7は、電流モード制御を行うスイッチング電源装置の一例を示すブロック図である。ここでは、電流モード制御を用いたフライバック型のスイッチング電源装置の一例として、AC100Vの商用電源を整流して変圧器(トランスT)を介して負荷に供給する絶縁型のAC‐DCコンバータを示している。
【0003】
AC‐DCコンバータは、商用電源を整流するブリッジダイオードBD及びコンデンサC1を有し、その直流電圧は、トランスTの一次側のコイルN1とスイッチング素子であるパワートランジスタPTとを直列接続した直列回路に印加される。スイッチング制御用のIC回路10は、フィードバック端子FB、電流検出端子IS、グランド端子GND、出力端子OUT、電源端子VCCなどを有している。フィードバック端子FBは、フォトカプラPCのフォトトランジスタPh_Trに接続され、電流検出端子ISには、パワートランジスタPTの電流を検出する電流検出抵抗R_ISが接続され、その端子電圧が入力されるように構成されている。また、IC回路10のグランド端子GNDは接地され、出力端子OUTはパワートランジスタPTのゲートに接続され、電源端子VCCは抵抗Rst、コンデンサC2に接続されている。
【0004】
IC回路10の電源端子VCCはダイオードD1を介してトランスTの一次補助巻き線(コイル)N3に接続され、トランスTに誘起された電圧を受けて、起動後でのIC回路10における商用電源からの消費電流を減らすようにしている。なお、起動時においてトランスTの一次補助巻き線N3からの出力が安定するまでは、IC回路10は抵抗Rstを介して商用電源から電源の供給を受けている。このIC回路10は、後述するように内部に発振回路を備え、それによって発振された三角波の出力電圧とフィードバック端子FBで受けた負荷レベルとに応じて、出力端子OUTからパルス幅変調されたパルス信号を出力し、パワートランジスタPTをオンオフ制御する集積回路として構成される。
【0005】
トランスTの二次側のコイルN2は、整流ダイオードD2及びコンデンサC3からなる整流回路を介して、AC‐DCコンバータの出力側の負荷11と接続されている。この整流回路と負荷11との間には電圧検出回路12が接続され、電圧検出回路12からフォトカプラPCのフォトダイオードPh_DとフォトトランジスタPh_Trを介して、IC回路10のフィードバック端子FBに負荷11の電圧レベルに対応した信号を供給するように構成されている。
【0006】
図8は、IC回路10の一例を示すブロック図である。
スイッチング制御用のIC回路10は、パワートランジスタPTをオンオフ制御するパルス信号の周波数を電圧検出回路12の出力電圧に応じて決定する発振器21、スロープ補償回路22、パワートランジスタPTを駆動するためのドライブ回路23、パルス幅変調(PWM)されたパルス信号を演算・生成するためのPWMコンパレータ24、フリップフロップ25、パルスブランキング回路(Blanking)26、NANDゲート27、及び基準電圧回路(5VREF)28などを備えている。発振器21は、軽負荷のときにフィードバック端子FBのフィードバック電圧に応じて発振周波数が変化する制御パルスをオン信号ON_SIGとして出力するものである。また、スロープ補償回路22は、50%を越えるオンデューティにより電流モード制御を行う際に、パルス信号のサブハーモニック発振を抑制するようにスロープ補償信号Vsl_inを生成するものである。
【0007】
つぎに、このIC回路10を含むスイッチング電源装置におけるスイッチング制御動作について説明する。
トランスTの1次側と2次側は電気的に絶縁され、直流出力電圧Voutのフィードバック信号は、図7に示すフォトカプラPCによってトランスTの一次側に伝えられる。トランスTの二次側のコイルN2には、一次側のコイルN1に接続されたパワートランジスタPTのオンオフ動作によって、一次側の直流入力電圧値に基づく所定の大きさの二次電圧が誘起される。二次側のコイルN2に誘起された二次電圧は二次側の整流ダイオードD2と平滑コンデンサC3によって整流平滑され、出力電圧Voutとして負荷11に出力される。
【0008】
図8に示すIC回路10では、発振器21からオン信号ON_SIGがNANDゲート27を介して出力され、フリップフロップ25がセット状態であればドライブ回路23のPMOSトランジスタQ1がオン状態となり、NMOSトランジスタQ2がオフ状態になる。したがって、電源端子VCCからPMOSトランジスタQ1を通ってドライブ電圧がパワートランジスタPTのゲートに印加されて、パワートランジスタPTがスイッチオンする。
【0009】
スイッチング電源装置では、パワートランジスタPTに流れる電流を電流検出抵抗R_ISで検出し、その電流量に比例した電圧信号を電流検出端子ISに出力している。この電流検出端子ISに接続されるスロープ補償回路22は、電圧Visにスロープ補償信号Vsl_inを加えた出力電圧信号Vsl_outを、PWMコンパレータ24の非反転入力端子に供給している。
【0010】
電圧検出回路12で検出された出力電圧Voutは、フォトカプラPCを介してフィードバック信号としてフィードバックされ、図8のIC回路10にFB電圧として入力される。PWMコンパレータ24の反転入力端子には、フィードバック信号がそのFB電圧からダイオードD3の順方向電圧VFを差引き、抵抗R1と抵抗R2(=3×R1)によって、例えば4分の1に分圧された電圧信号として入力されている。PWMコンパレータ24の出力端子は、フリップフロップ25のリセット入力端子Rと接続され、スレッシュレベルを決める反転入力端子への電圧信号に基づいてPWM信号に対するスイッチオン期間のデューティを決定している。
【0011】
また、パルスブランキング回路26は一種の単安定マルチバイブレータであり、その出力端子はフリップフロップ25のセット入力端子Sと接続され、出力信号BLK_OUTがフリップフロップ25のセット入力端子Sに供給されている。これにより、フリップフロップ25ではPWM信号がオンした直後の、例えば数100[ns]の間だけPWMコンパレータ24の出力が無視される。すなわち、このパルスブランキング回路26は、パワートランジスタPTがオンした直後に発生するスイッチングノイズによって、ドライブ回路23の出力が止められないように機能している。
【0012】
スロープ補償回路22の出力電圧信号Vsl_outがPWMコンパレータ24のスレッシュレベルを超えると、PWMコンパレータ24の出力信号によりフリップフロップ25をリセットする。そのため、その時点での発振器21からのオン信号ON_SIGの状態にかかわらず、フリップフロップ25の出力QによってNANDゲート27からドライブ回路23のNMOSトランジスタQ2がオン状態となるので、パワートランジスタPTのゲート駆動電圧が放電され、パワートランジスタPTがオフになる。
【0013】
さらに、PWMコンパレータ24の動作を具体的に説明する。
いま、負荷11に対する出力電圧Voutが設定電圧より低い場合、フォトカプラPCのフォトダイオードPh_Dに流れる電流が減少し、フォトトランジスタPh_Trに流れる電流が減少するために、フィードバック端子FBの端子電圧が高くなり、PWMコンパレータ24のスレッシュレベルが高くなる。ところが、パワートランジスタPTに流れる電流は、トランスTの一次側のコイルN1への入力電圧とそのインダクタンスとで決まるものであって、その増加率(スロープ)は一定である。そのため、PWMコンパレータ24から出力されるPWM信号は、そのオン期間が長くなる。
【0014】
反対に、負荷11に対する出力電圧Voutが設定電圧より高い場合には、フォトカプラPCのフォトダイオードPh_Dに流れる電流が増大し、フォトトランジスタPh_Trに流れる電流は増大する。そのためフィードバック端子FBの端子電圧が低くなり、PWMコンパレータ24のスレッシュレベルが低くなる。その結果、PWMコンパレータ24から出力されるPWM信号のオン期間は短くなる。このようにして、負荷11に対する出力電圧Voutを安定的に出力することが可能となる。
【0015】
スイッチング電源装置では、このように2次側の出力電圧Voutに応じてPWMコンパレータ24のスレッシュレベルを変化させて、パワートランジスタPTのオン期間を可変制御するPWM信号を生成しており、このPWM信号により出力電圧Voutを安定化させるようにスイッチング制御が可能な回路を構成している。
【0016】
図9は、従来の発振器21とスロープ補償回路22の詳細構成を示すブロック図である。
図9において、図8に示すIC回路10を構成する発振器21は、FB電圧制御用のバイアス回路31、一対の定電流源32,33、定電流源32,33によりそれぞれ充電される一対のコンデンサC4,C5、コンパレータcomp1,comp2、定電圧源34,35、及びフリップフロップ36を備え、フィードバック端子FBの端子電圧に応じてフリップフロップ36からのオン信号ON_SIGとして生成される制御パルスの発振周波数が変化する電圧制御発振器を構成している。また、図8に示すIC回路10を構成するスロープ補償回路22は、ボルテージフォロワとして使用される演算増幅器amp1、2段の反転増幅器amp2,amp3、及び抵抗R4〜R8から構成されている。
【0017】
発振器21では、コンデンサC4の一端が定電流源32を介してバイアス回路31と接続され、他端が接地されている。定電流源32とコンデンサC4の接続点はコンパレータcomp1の非反転入力端子と接続され、このコンパレータcomp1の反転入力端子は2.4Vのスレッシュレベルを決める定電圧源34と接続されている。また、コンパレータcomp1の出力端子はフリップフロップ36のリセット端子Rに接続される。なお、フリップフロップ36のセット出力Qは、発振器21のオン信号ON_SIGの出力端子と接続されている。
【0018】
この発振器21は、パワートランジスタPTがオン期間になった時間からコンデンサC4に定電流のバイアス電流を流し、コンデンサC4の電圧が2.4Vを超えると、コンパレータcomplの出力がLレベルからHレベルに切り替わる。その結果、フリップフロップ36がリセットされて、発振器21の制御パルス、すなわちオン信号ON_SIGをHレベルからLレベルに変化させる。
【0019】
もうひとつのコンデンサC5は、その一端が定電流源33を介してバイアス回路31と接続され、他端が接地されている。定電流源33とコンデンサC5の接続点はコンパレータcomp2の非反転入力端子と接続され、このコンパレータcomp2の反転入力端子は0.6Vのスレッシュレベルを決める定電圧源35と接続されている。また、コンパレータcomp2の出力端子は、フリップフロップ36のセット端子Sに接続されるとともに、発振器21のオントリガ信号ON_TRGの出力端子と接続されている。
【0020】
したがって、この発振器21は、前述のようにコンデンサC4の電圧が2.4Vを超えてコンパレータcomplの出力がLレベルからHレベルに切り替わった時間からコンデンサC5に定電流のバイアス電流を流し、コンデンサC5の電圧が0.6Vを超えると、コンパレータcomp2の出力がLレベルからHレベルに切り替わる。その結果、フリップフロップ36がセットされて、発振器21の制御パルス、すなわちオン信号ON_SIGをLレベルからHレベルに変化させる。
【0021】
図10は、スイッチング電源装置における電流モード制御動作の一例を示すタイミングチャートである。同図(a)には、オン期間用コンデンサC4の充電電圧波形、同図(b)には、オフ期間用コンデンサC5の充電電圧波形を示す。また、同図(c)(d)には、それぞれ発振器21の出力であるオントリガ信号ON_TRGとオン信号ON_SIGの波形を、同図(e)には、パルスブランキング回路26の出力信号BLK_OUTの波形を示している。
【0022】
ここで、発振器21はコンデンサC4とC5の容量、及びコンデンサC4とC5を充電するバイアス電流の値がそれぞれ等しく設定され、これによってコンパレータcomp1とcomp2のスレッシュレベルに応じて、オン信号ON_SIGの最大デューティを決定できる。例えば、図8に示すようにコンパレータcomp1のスレッシュレベルが2.4V、コンパレータcomp2のスレッシュレベルが0.6Vであれば、最大デューティは80%となる。また、この発振器21はパワートランジスタPTのオン期間にコンデンサC4に充電された電荷をオン期間終了時に全て放電し、オフ期間の間にコンデンサC5に充電された電荷をオフ期間終了時に全て放電する機能を持っている。
【0023】
スイッチング電源装置では、図10に示すように、発振器21のオントリガ信号ON_TRGによってパワートランジスタPTのスイッチオンの開始タイミングが規定される。また、発振器21のオン信号ON_SIGは、PWMコンパレータ24から出力されるPWM信号の最大デューティの上限値を規制する信号であり、このオン信号ON_SIGがオフになったときにパワートランジスタPTは強制的にオフされる。
【0024】
図11は、フィードバック端子FBの端子電圧(FB電圧)に対する発振周波数の変化を示すグラフである。ここで、foscは通常発振周波数、fminは最低発振周波数を示している。
【0025】
コンデンサC4及びコンデンサC5に充電するバイアス回路31は、フィードバック端子FBの端子電圧(FB電圧)に応じてバイアス電流値を変化させる機能を持っている。図示するように、このFB電圧が1V以上であると一定の発振周波数foscとなるが、FB電圧が1V以下になるとバイアス電流値が減少して、コンデンサC4及びコンデンサC5ではコンパレータcomp1とcomp2のスレッシュレベルを超えるまでの充電時間が長くなって、発振周波数が低くなる。また、FB電圧が0.5Vまで低下したときに発振周波数が最低となって、FB電圧が0.5V以下でこの最低発振周波数fminを維持するようになっている。
【0026】
さて、このような電流モード制御のスイッチング電源装置では、パワートランジスタPTを50%以上のデューティサイクルで動作させた場合に、スイッチング周波数より低周波の発振が起こることが知られている。これはサブハーモニック発振と呼ばれている。
【0027】
図12は、サブハーモニック発振の発生メカニズムを説明するための図であって、サブハーモニック発振の様子を細線で示し、太線は理想的なケースとしてサブハーモニック発振のない安定したスイッチング動作時のインダクタ電流の変化を示している。インダクタ電流の上昇スロープの大きさをm1、インダクタ電流の減少スロープの大きさをm2とすると、m1の大きさはトランスTの一次側のコイルN1への入力電圧とそのインダクタンスとにより決定され、m2の大きさはトランスTの二次側へのエネルギー放出速度で決定される。
【0028】
図12において、時刻t0でインダクタ電流がΔi0ずれた点から開始したと仮定した場合に、次のサイクルの電流が流れ始める時刻t1ではΔi1>Δi0となり、時間を追ってずれの絶対値は徐々に大きくなる。その後、何周期か経過したときに、このずれは小さくなる。こういうことを繰り返して、低周波数の発振を起こすのがサブハーモニック発振の発生するメカニズムである。
【0029】
従来から、このサブハーモニック発振の発生を抑制するためにスロープ補償回路22が用いられている。従来のスロープ補償回路22では、図9に示すように電流検出端子ISの端子電圧Visと、オン期間にバイアス電流により充電するコンデンサC4の電圧を演算増幅器amp1によるボルテージフォロワを通して出力されるスロープ補償信号Vsl_inとが、抵抗R4,R5,R6及び反転増幅器amp2で構成される加算回路により加算され、さらに反転増幅器amp3で信号が反転され、出力電圧信号Vsl_outとして出力される。
【0030】
図13は、従来のスロープ補償回路における入力信号波形と出力信号波形を示すタイミング図である。同図(a)に示す波形は、図7のパワートランジスタPTに流れる電流を電流検出抵抗R_ISで検出した電流検出端子ISの端子電圧Visであり、同図(b)は、図9のオン期間用コンデンサC4の電圧を、演算増幅器amp1によるボルテージフォロワでインピーダンス変換したスロープ補償信号Vsl_inである。同図(c)には、電流検出端子ISの端子電圧Visとスロープ補償信号Vsl_inとを加算して生成されるスロープ補償回路22の出力電圧信号Vsl_outを示している。
【0031】
ここで、図13(a)に示す端子電圧Visの上昇スロープの傾き(変化率)をm3、端子電圧Visの減少スロープの傾き(変化率)をm4、図13(b)に示すスロープ補償信号の傾き(変化率)をm5としたとき、想定される最大の|m4|に対し、m5≧|m4|を満たすようにスロープ補償信号Vsl_inの傾きm5を決めている。その結果、図12における時刻t0でインダクタ電流がΔi0ずれた点から開始したと仮定した場合に、次のサイクルの電流が流れ始めるt1ではΔi1<Δi0となり、ずれの大きさを徐々に小さくすることができ、サブハーモニック発振を抑制することが可能となる。
【0032】
図14は、フィードバック端子FBの端子電圧(FB電圧)が変化した場合の、スイッチング電源装置の発振周期T、オン期間Ton、及びデューティ比DTの変化を示す図である。
【0033】
スイッチング制御用のIC回路10の発振器21では、図14(a)に示すように、FB電圧が1.0V以下では、その発振周期TはFB電圧に反比例して変化する。図14(c)のデューティ比DTは、同図(b)のオン期間Tonを同図(a)の発振周期Tで割った大きさを示している。
【0034】
図14(b)のオン期間Tonは複雑なカーブを描いて変化するが、ここでは5つの領域に分けて現象を説明する。これらはFB電圧の減少により発振器21のバイアス電流が減少し、発振周期Tが長くなること、及びPWMコンパレータ24のスレッシュレベルが変化することに起因している。
【0035】
Aの領域はFB電圧が1.0V以上の領域であって、ここでは発振周期Tは一定であるが、FB電圧が変化することによりPWMコンパレータ24のスレッシュレベルが変化するために、オン期間Tonが変化する。
【0036】
Bの領域では、FB電圧が1.0Vより小さくなってオン期間Tonは長くなる。ここで、Bの領域で起きている現象の詳細について、図15に基づいて説明する。
【0037】
図15は、Bの領域でPWMコンパレータ24のスレッシュレベルとスロープ補償回路22の出力の関係を示している。図15(a)はBの領域でのFB電圧Vfbであり、同図(b)はFB電圧Vfbが微小量ΔVfbだけ減少した場合を示す。
【0038】
スロープ補償回路22の出力電圧信号Vsl_outは、コンデンサC4の電圧に起因する電圧Vsl#inと、パワートランジスタPTに流れる電流を電流検出抵抗R_ISで検出した電流検出端子ISの端子電圧Visとによって規定される。図15(b)に示すように、FB電圧Vfbが微小量ΔVfbだけ減少した場合、コンデンサC4に充電されるバイアス電流が減少することから、電圧Vsl_outの傾きは小さくなる。電圧Visの傾きは、スイッチング電源の一次側の入力電圧と一次側コイルのインダクタンスによって決まるので、一定である。このときFB電圧Vfbの変化に伴い、PWMコンパレータ24のスレッシュレベルもV1からV2に変化するが、V1とV2との差は、スロープ補償回路22による補正量の変化に比べて小さく、その影響は少ない。したがって、図15(b)の場合のオン期間Ton2は、Vsl_inの傾きが小さくなった分だけ、図15(a)の場合のオン期間Ton1より長くなる。
【0039】
Cの領域では、FB電圧Vfbがさらに小さくなりPWMコンパレータ24のスレッシュレベルがゼロ電圧に近づく。そのために、パワートランジスタPTがオンしてすぐに電流検出端子ISの端子電圧Visがこのスレッシュレベルを超えるようになり、FB電圧Vfbがさらに減少するとともにオン期間Tonが短くなり、最終的にはパルスブランキング時間に落ち着く。
【0040】
Dの領域のオン期間Tonはパルスブランキング時間に一致している。また、Eの領域では、スイッチング制御用のIC回路10に内蔵されている出力を停止するスレッシュ電圧までFB電圧Vfbが落ちた場合である。
【0041】
【発明が解決しようとする課題】
ここで問題になるのは、BとCの領域にまたがるオン期間Tonの凸状のピークである。この領域BではFB電圧Vfbが減少しているにもかかわらず、オン期間Tonが長くなる(Ton2>Ton1)逆転現象が起きていることである。
【0042】
すなわち、FB電圧Vfbが小さいほど発振周期Tが長くなるので、オン期間Tonの逆転減少に比べると若干緩和されるけれども、デューティ比DTのピークもまた依然として残ることになる。この結果、FB電圧Vfbが減少しているにもかかわらず、デューティ比DTが大きくなる逆転現象が起きてしまう。
【0043】
このように従来のスイッチング電源装置では、スロープ補償電圧の変化率をm5≧|m4|を満たすように決めて、サブハーモニック発振を抑制するようにしていたために、本来であれば出力電圧Voutが安定するのに必要なデューティよりも実際のデューティが大きくなって、出力電圧Voutが大きくなりすぎるなど電流モード制御における出力電圧が不安定となるという問題があった。
【0044】
この発明の目的は、スイッチング素子をオンオフ制御するパルス信号を生成する際に、スイッチオン期間の中間時点で立ち上がるようにスロープ補償信号を生成することにより、発振周波数の変化とスロープ補償を同時に働かせないようにしたスイッチング電源装置を提供することにある。
【0045】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、50%を越えたオンデューティにより電流モード制御を行うためのパルス信号のサブハーモニック発振を抑制するようにしたスイッチング電源装置が提供される。このスイッチング電源装置は、変圧器と、前記変圧器の二次側の出力電圧を検出する電圧検出回路と、前記変圧器の一次側に流れる電流をオンオフ制御するスイッチング素子と、前記スイッチング素子のスイッチオン期間に前記スイッチ素子に流れる電流量を電圧変換して検出する電流検出回路と、前記電圧検出回路の出力電圧に応じた周波数で前記スイッチング素子を制御するためのパルス信号を生成する発振回路と、前記電流検出回路と前記電圧検出回路によりそれぞれ検出された電圧信号に基づいて前記パルス信号のオンデューティを決定する演算回路と、前記パルス信号のスイッチオン期間の中間時点で所定の傾斜をもって立ち上がる三角波によって、前記演算回路にフィードバックされる電圧信号の変化率を補償する補償回路と、から構成される。
【0046】
この発明のスイッチング電源装置では、パルス信号のスイッチオン期間の中間時点で所定の傾斜をもって立ち上がる三角波によりスロープ補償を行って、発振周波数の変化とスロープ補償を同時に作用させないようにしている。
【0047】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
(実施の形態1)
図1は、この発明のスイッチング電源装置の要部構成を示す回路図である。
【0048】
ここでは、電流モード制御を行うスイッチング電源装置の全体構成については、すでに図7において説明したものと同じであり、また、スイッチング制御用のIC回路10の構成についても、すでに図8において説明したとおりであって、それらの説明は省略する。
【0049】
図1には、図8に対応する発振器21とスロープ補償回路22の詳細構成を示している。また、図2は、この発明のスロープ補償回路22における入力信号波形と出力信号波形を示すタイミング図である。
【0050】
図1において、発振器21の構成、動作については、従来の図9で説明した通りであり、従来のものと異なるのは、スロープ補償回路22の構成、及び動作であって、以下では、従来のものと異なる点を中心に説明する。
【0051】
実施の形態1のスロープ補償回路22では、従来のボルテージフォロワとして使用されていた演算増幅器amp1に代えて、所定の電圧オフセットを持った非反転増幅回路amp0が用いられる。非反転増幅回路amp0の+入力は、発振器21のコンデンサC4に接続され、パルス信号のスイッチオン期間の中間時点で所定の傾斜でもって立ち上がるような三角波信号となるスロープ補償信号Vsl_in1を生成して、PWMコンパレータ24にフィードバックされる電圧信号Vsl_out1の変化率を補償するものである。この非反転増幅回路amp0は、抵抗R4と抵抗R5の直列回路を介して電流検出端子ISと接続され、抵抗R4と抵抗R5の接続点から出力電圧信号Vsl_out1が得られるものである。
【0052】
ここで、定電圧源37は非反転増幅回路amp0のオフセット電圧値を決める電源である。
図2(a)は、電流検出端子ISの端子電圧Visを示しており、基準電源37と接続された演算増幅回路amp0により、図2(b)に示すようにオン期間の途中からスロープ補償をかけることができる。ここでは、基本的に正負の両電源を前提とするが、演算増幅器amp0は負電源を持たないので、負電圧は出力されない。また、スロープ補償回路22からの出力電圧信号Vsl_out1は、図2(c)に示すように、電流検出端子ISの端子電圧Visに対して、制御パルスのオン期間Tonの中間時点で立ち上がる三角波としてスロープ補償信号Vsl_in1が重畳された波形となる。
【0053】
なお、この場合、出力電圧信号Vsl#out1の大きさは、
Figure 2004040856
で与えられる。
【0054】
ここで、前述の図13に示す端子電圧Visの減少スロープの傾きm4に対して、スロープ補償信号Vsl#in1が次式の関係を満たすように設定されていれば、スイッチング電源装置におけるサブハーモニック発振を抑制することができる。
【0055】
Vsl_in1・R5/(R4+R5)≧|m4|          …(2)
図3は、上記(2)式で示されるサブハーモニック発振の収束条件を説明するための図である。
【0056】
図3において、X軸は時間(t)を示し、Y軸はインダクタ電流の大きさを示している。直線p及びppはインダクタ電流の上昇スロープに対応しており、直線qはPWMコンパレータ24のスレッシュレベルに対応する。また、直線rはインダクタ電流の下降スロープに対応しており、電流モード制御におけるスイッチング信号が全負荷領域で安定動作を確保するための条件は、インダクタ電流のずれ量Δyについて、Δy1<Δy0となることである。
【0057】
いま、直線p、直線pp、直線q、直線rを次のように定義する。
p:Y=m3X+y0
pp:Y=(m3+m5)X+y0−a
q:Y=y1
r:Y=−m4X+y2
ここで、直線ppと直線qとの交点座標を求めて、その座標値を直線rに代入することで、直線rのY切片の値y2(y0)が次のように計算できる。
【0058】
Figure 2004040856
さて、直線pのY切片y0が、インダクタ電流のずれΔi0に対応するy0+Δy0となった場合には、直線rのY切片の値y2(y0+Δy0)は、次のようになる。
【0059】
Figure 2004040856
したがって、インダクタ電流のずれΔi(=Δy)の大きさを時間の経過とともに徐々に小さくするための条件は、上記(3)(4)式から次のように計算できる。
【0060】
Δy0≧Δy0・m4/(m3+m5)             …(5)
この(5)式は、さらにm3+m5≧m4と書き換えることができる。したがって、m5≧m4がスイッチング電源装置におけるサブハーモニック発振を抑制するためのスロープ補償信号Vsl#in1の傾き(変化率)m5の十分条件であり、サブハーモニック発振を抑制するためには、上述した(2)式が必要となることがわかる。
(実施の形態2)
つぎに、この発明に係わる別の実施の形態2について説明する。
【0061】
図4は、実施の形態2のスイッチング電源装置を構成する発振器21とスロープ補償回路22を示す回路図である。
図4に示すIC回路10のスロープ補償回路22は、図1で説明したスロープ補償回路を構成する非反転増幅回路amp0と、その出力電圧信号Vsl_in1の出力端子に抵抗R4を介して接続された2段の反転増幅器amp2,3、及び抵抗R6〜R8とから構成されている。ここでは、後段の反転増幅器amp3から出力電圧信号Vsl_out2が出力される。
【0062】
このスロープ補償回路22の出力電圧信号Vsl_out2の大きさは、
Vsl_out2=(Vsl_in1・R6/R4+Vis・R6/R5)×R8/R7…(6)
で与えられ、前述したインダクタ電流の減少スロープの変化率m4に対してR8=R7とすれば、次の(7)式の関係を満たせばサブハーモニック発振を抑制することができる。
【0063】
Vsl_in1・R6/R4≧|m4|               …(7)
なお、R4=R5=R6であれば、スロープ補償信号の大きさを示す(6)式は、
Vsl_out2=Vsl_in1+Vis                …(8)
となり、スロープ補償回路22は単純な加算回路となる。
【0064】
図5には、このようなスロープ補償回路22を用いたスイッチング電源装置における発振周期T、オン期間Ton、デューティ比DTの変化の様子を示す。図5(b)のA2の領域はスロープ補償が効いている領域である。ここで、細線はスロープ補償が効いてない場合を想定したオン期間の変化であり、細線と太線の差分がこの発明のスロープ補償回路22を用いた場合の効果を示している。
【0065】
フィードバック端子FBの端子電圧(FB電圧)が大きいほどPWMコンパレータ24のスレッシュレベルが高くなって、オン期間Tonが長くなる方向へ作用するから、このまま延長するならば図5の細線に示す状態でオン期間Tonが増加する。しかし、スロープ補償信号がオン期間Tonを短くする方向に作用するため、太線にあるようにスロープ補償が効いている分、オン期間Tonが短くなる。
【0066】
A1及びB/Cの領域のオン期間の変化は、Vsl_inの寄与がないため単にFB電圧Vfbの変化によりPWMコンパレータ24のスレッシュレベルが変化することにのみ起因しており、したがってオン期間の変化も単調なものとなっている。Dの領域では図14の場合と同様に、オン期間Tonはパルスブランキング時間に一致している。Eの領域では、スイッチング制御用のIC回路10に内蔵されている出力を停止するスレッシュ電圧までFB電圧Vfbが落ちた場合である。
【0067】
図5(c)のデューティ比DTは、図5(b)のオン期間Tonを図5(a)の発振周期Tで割ったものである。この図からわかるように、FB電圧Vfbの変化に対してデューティ比DTは単調に変化しており、従来装置に見られた逆転現象はなくなった。
【0068】
以上、実施の形態1、2のスイッチング電源装置では、軽負荷で出力電圧Voutのフィードバック信号であるFB電圧が低いときに発振周波数が低下する場合において、発振周波数が変化するよりも高いFB電圧のときだけ電流検出抵抗R_ISにより検出された電圧信号Visに対してスロープ補償を効かせることにより、発振周波数の変化とスロープ補償を同時に働かせないようにして、FB電圧が変化したときのオン期間の逆転現象を防ぐことができる。
(実施の形態3)
さて、上述した実施の形態1,2におけるスロープ補償回路22の出力信号Vsl_out1、Vsl_out2は、いずれもPWMコンパレータ24の非反転入力端子に電流検出抵抗R_ISにより検出された電圧信号Visにスロープ補償信号Vsl#inを重畳するものであった。しかし、PWMコンパレータ24の反転入力端子に、電圧検出回路12からの出力電圧に応じたフィードバック信号のFB電圧Vfbとスロープ補償回路22のスロープ補償信号Vsl_inとを重畳した信号を供給し、PWMコンパレータ24の非反転入力端子には電流検出抵抗R_ISにより検出された電圧信号をそのまま供給した場合でも、デューティ比50%以上の場合に発生するサブハーモニック発振を抑制することができる。
【0069】
図6は、サブハーモニック発振の収束条件を説明するための図である。
図6において、X軸は時間(t)を示し、Y軸はインダクタ電流の大きさを示している。直線pはインダクタ電流の上昇スロープに対応しており、直線qqはPWMコンパレータ24のスレッシュレベルに対応する。また、直線rはインダクタ電流の下降スロープに対応しており、電流モード制御におけるスイッチング信号が全負荷領域で安定動作を確保するための条件は、インダクタ電流のずれ量Δyに関して、Δy1<Δy0となることである。
いま、直線p、直線qq、直線rを次のように定義する。
【0070】
p:Y=m3X+y0
qq:Y=−m6X+y1
r:Y=−m4X+y2
ここで、直線pと直線qqとの交点座標を求めて、その座標値を直線rに代入することで、直線rのY切片の値y2(y0)が次のように計算できる。
【0071】
Figure 2004040856
さて、直線pのY切片y0が、インダクタ電流のずれΔi0に対応するy0+Δy0となった場合には、直線rのY切片の値y2(y0+Δy0)が次のようになる。
【0072】
Figure 2004040856
したがって、インダクタ電流のずれΔi(=Δy)の大きさを徐々に小さくするための条件は、上記(9)(10)式から次のように計算できる。
【0073】
Δy0≧Δy0(m4−m6)/(m3+m6)        …(11)
この(11)式はm3+2×m6≧m4であるから、スイッチング電源装置におけるサブハーモニック発振を抑制するための収束条件は、スロープ補償信号Vsl_inの傾き(変化率)m6について、2×m6≧m4が必要となる。
【0074】
このように、実施の形態3のスイッチング電源装置では、軽負荷で出力電圧Voutのフィードバック信号であるFB電圧が低いときに発振周波数が低下する場合において、発振周波数が変化するよりも高いFB電圧のときだけPWMコンパレータ24のスレッシュレベルにスロープ補償を効かせることにより、発振周波数の変化とスロープ補償を同時に働かせないようにして、FB電圧が変化したときのオン期間の逆転現象を防ぐことができる。
【0075】
【発明の効果】
以上に説明したように、この発明によるスイッチング電源装置は、デューティ比50%以上の場合に発生するサブハーモニック発振を抑えるスロープ補償機能を持ち、軽負荷時に発振周波数を低下させることによりスイッチ素子のゲートに充放電する電力を削減することで、軽負荷時の低消費電力化を実現し、全負荷領域で安定した出力電圧をもつ電流モード制御を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1におけるスイッチング電源装置の要部構成を示す回路図である。
【図2】実施の形態1におけるスイッチング電源装置の動作信号波形を示す図である。
【図3】実施の形態1におけるサブハーモニック発振の収束条件を説明するための図である。
【図4】この発明の実施の形態2におけるスイッチング電源装置を構成する発振器とスロープ補償回路を示す回路図である。
【図5】実施の形態1及び2のスイッチング電源装置における発振周期T、オン期間Ton、デューティ比DTの変化の様子を示す図である。
【図6】この発明の実施の形態3におけるサブハーモニック発振の収束条件を説明するための図である。
【図7】電流モード制御を行うスイッチング電源装置の一例を示すブロック図である。
【図8】IC回路の一例を示すブロック図である。
【図9】従来の発振器とスロープ補償回路の詳細構成を示すブロック図である。
【図10】スイッチング電源装置における電流モード制御動作の一例を示すタイミングチャートである。
【図11】フィードバック端子FBの端子電圧(FB電圧)に対する発振周波数の変化を示すグラフである。
【図12】サブハーモニック発振の発生メカニズムを説明するための図である。
【図13】従来のスロープ補償回路における入力信号波形と出力信号波形を示すタイミング図である。
【図14】スイッチング電源装置の発振周期T、オン期間Ton、及びデューティ比DTの変化を示す図である。
【図15】PWMコンパレータのスレッシュレベルとスロープ補償回路の出力の関係を示す図である。
【符号の説明】
10 IC回路
11 負荷
12 電圧検出回路
21 発振器(発振回路)
22 スロープ補償回路(補償回路)
23 ドライブ回路
24 PWMコンパレータ
25 フリップフロップ
26 パルスブランキング回路
27 NANDゲート
28 基準電圧回路
31 バイアス回路
32,33 一対の定電流源
34,35,37 定電圧源(基準電源)
36 フリップフロップ
T トランス(変圧器)
PT パワートランジスタ(スイッチング素子)
R_IS 電流検出抵抗(電流検出回路)
BD ブリッジダイオード
C1〜C3 コンデンサ
C4,C5 一対のコンデンサ
FB フィードバック端子
GND グランド端子
IS 電流検出端子
OUT 出力端子
PC フォトカプラ
R4〜R8 抵抗
VCC 電源端子
comp1,comp2 コンパレータ
amp0 非反転増幅回路
amp1 演算増幅器(ボルテージフォロワ)
amp2,amp3 反転増幅器
Vis 電流検出端子ISの端子電圧
Vsl_in1 スロープ補償信号
Vsl_out1,Vsl_out2  出力電圧信号

Claims (4)

  1. 50%を越えたオンデューティにより電流モード制御を行うためのパルス信号のサブハーモニック発振を抑制するようにしたスイッチング電源装置において、
    変圧器と、
    前記変圧器の二次側の出力電圧を検出する電圧検出回路と、
    前記変圧器の一次側に流れる電流をオンオフ制御するスイッチング素子と、
    前記スイッチング素子のスイッチオン期間に前記スイッチ素子に流れる電流量を電圧変換して検出する電流検出回路と、
    前記電圧検出回路の出力電圧に応じた周波数で前記スイッチング素子を制御するためのパルス信号を生成する発振回路と、
    前記電流検出回路と前記電圧検出回路によりそれぞれ検出された電圧信号に基づいて前記パルス信号のオンデューティを決定する演算回路と、
    前記パルス信号のスイッチオン期間の中間時点で所定の傾斜をもって立ち上がる三角波によって、前記演算回路にフィードバックされる電圧信号の変化率を補償する補償回路と、
    を備えたことを特徴とするスイッチング電源装置。
  2. 前記発振回路は、前記パルス信号の最大デューティの上限値を規制する一対のコンデンサと一対の基準電源とを備え、前記電圧検出回路の出力電圧によって前記一対のコンデンサを交互に充電することにより所定の発振周波数の制御パルスを生成する電圧制御発振器であり、
    前記補償回路はオフセット電圧を有する非反転増幅回路及び重み付き加算回路からなる
    ことを特徴とする請求項1記載のスイッチング電源装置。
  3. 前記演算回路の一方入力端子には、前記電圧検出回路からの出力電圧に応じたフィードバック信号が供給され、前記演算回路の他方入力端子には、前記電流検出回路により検出された電圧信号と前記補償回路によるスロープ補償信号とを重畳した信号が供給されることを特徴とする請求項1又は2記載のスイッチング電源装置。
  4. 前記演算回路の一方入力端子には、前記電圧検出回路からの出力電圧に応じたフィードバック信号と前記補償回路によるスロープ補償信号とを重畳した信号が供給され、前記演算回路の他方入力端子には、前記電流検出回路により検出された電圧信号が供給されることを特徴とする請求項1又は2記載のスイッチング電源装置。
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