JPWO2019187306A1 - 電源装置、電源装置の制御方法及びコンピュータプログラム - Google Patents

電源装置、電源装置の制御方法及びコンピュータプログラム Download PDF

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Abstract

電源装置は、変成器と、該変成器の一次巻線の一端及び第1電位間に接続された第1スイッチング素子と、前記一次巻線の一端及び第2電位間に接続された第2スイッチング素子及びキャパシタの直列回路と、前記第1スイッチング素子及び前記第2スイッチング素子のオン/オフを時系列的に制御する制御部とを備える。前記制御部がオン/オフの制御を開始する場合、前記第1スイッチング素子のデューティ比を目標のデューティ比に向けて漸増する漸増部と、該漸増部が漸増するデューティ比に応じて、前記第1スイッチング素子及び前記第2スイッチング素子を共にオフすべきデッドタイムを漸減する漸減部とを備える。

Description

本開示は、電源装置、電源装置の制御方法及びコンピュータプログラムに関する。本出願は、2018年3月27日出願の日本出願第2018−60816号に基づく優先権を主張し、前記日本出願に記載された全ての記載事項を援用するものである。
直流電圧を昇降圧するDC−DCコンバータ(以下、単にコンバータという)が車載機器や産業用機器の電源として広く用いられている。コンバータの構成には、入出力間をトランスで絶縁するか否かによって絶縁型と非絶縁型とがある。絶縁型のコンバータとしては、例えばトランスの一次巻線に直列に接続されたスイッチがオンしている間に二次側へエネルギーを伝達するか、又はスイッチがオンしている間にトランスに蓄えたエネルギーをスイッチがオフしている間に二次側へ伝達するかによって、フォワード側又はフライバック型の制御方式が採用される。
特にフォワード方式では、トランスに蓄えたエネルギーを上記スイッチ(以下、主スイッチという)がオフしている間に放出(リセット)するために、クランプコンデンサ及び他のスイッチ(以下、補助スイッチという)が直列に接続されたアクティブクランプ回路又はスナバが用いられる。アクティブクランプ回路を用いた場合、主スイッチと補助スイッチとを所要のデューティ比で交互にオン/オフすることによって、一周期の前半でトランスに投入されるエネルギーと一周期の後半でトランスから放出されるエネルギーとをバランスさせている。
例えば、特許文献1には、所謂ソフトスタート時に補助スイッチのデューティ比が主スイッチより大きくなり、主スイッチ及び補助スイッチ夫々によってトランスの一次巻線に印加される電圧と印加時間の積(ET積)にアンバランスが生じて偏励磁を引き起こすという問題が提起されている。この問題を解決するために、特許文献1には、ソフトスタートに先立って補助スイッチをオン/オフするDC−DCコンバータが開示されている。具体的には、主スイッチをオフに保持した状態で、クランプコンデンサの電圧がソフトスタート時にトランスの磁気飽和に至る電圧未満になるまで、補助スイッチのオン/オフが繰り返される。
特開2010−226931号広報
本開示の一態様に係る電源装置は、変成器と、該変成器の一次巻線の一端及び第1電位間に接続された第1スイッチング素子と、前記一次巻線の一端及び第2電位間に接続された第2スイッチング素子及びキャパシタの直列回路と、前記第1スイッチング素子及び前記第2スイッチング素子のオン/オフを時系列的に制御する制御部とを備える電源装置であって、前記制御部がオン/オフの制御を開始する場合、前記第1スイッチング素子のデューティ比を目標のデューティ比に向けて漸増する漸増部と、該漸増部が漸増するデューティ比に応じて、前記第1スイッチング素子及び前記第2スイッチング素子を共にオフすべきデッドタイムを漸減する漸減部とを備える。
本開示の一態様に係る電源装置の制御方法は、変成器と、該変成器の一次巻線の一端及び第1電位間に接続された第1スイッチング素子と、前記一次巻線の一端及び第2電位間に接続された第2スイッチング素子及びキャパシタの直列回路とを備え、前記第1スイッチング素子及び前記第2スイッチング素子のオン/オフを時系列的に制御する制御部とを備える電源装置の制御方法であって、前記オン/オフの制御を開始する場合、前記第1スイッチング素子のデューティ比を目標のデューティ比に向けて漸増するステップと、漸増するデューティ比に応じて、前記第1スイッチング素子及び前記第2スイッチング素子を共にオフすべきデッドタイムを漸減するステップとを含む。
本開示の一態様に係るコンピュータプログラムは、変成器と、該変成器の一次巻線の一端及び第1電位間に接続された第1スイッチング素子と、前記一次巻線の一端及び第2電位間に接続された第2スイッチング素子及びキャパシタの直列回路とを備え、前記第1スイッチング素子及び前記第2スイッチング素子のオン/オフを時系列的に制御する電源装置をコンピュータに制御させるためのコンピュータプログラムであって、コンピュータに、前記オン/オフの制御を開始する場合、前記第1スイッチング素子のデューティ比を目標のデューティ比に向けて漸増するステップと、漸増するデューティ比に応じて、前記第1スイッチング素子及び前記第2スイッチング素子を共にオフすべきデッドタイムを漸減するステップとを実行させる。
なお、本願は、このような特徴的な処理部を備える電源装置として実現したり、特徴的な処理をステップとする電源装置の制御方法として実現したり、係るステップをコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラムとして実現したりすることができるだけでなく、電源装置の一部又は全部を半導体集積回路として実現したり、電源装置を含むシステムとして実現したりすることができる。
実施形態1に係る電源装置の構成例を示すブロック図である。 実施形態1に係る電源装置の定常状態における各部の波形の一例を示すタイミングチャートである。 実施形態1に係る電源装置の期間D1での動作状態の一例を示す説明図である。 実施形態1に係る電源装置の期間D2での動作状態の一例を示す説明図である。 実施形態1に係る電源装置の期間D3での動作状態の一例を示す説明図である。 実施形態1に係る電源装置の期間D4での動作状態の一例を示す説明図である。 実施形態1に係る電源装置のソフトスタート時におけるFETの状態変化の一例を示すタイミングチャートである。 実施形態1に係る電源装置のソフトスタート時における各部の波形の一例を示すタイミングチャートである。 実施形態2に係る電源装置の構成例を示すブロック図である。 実施形態2に係る電源装置の期間D2での動作状態の一例を示す説明図である。 実施形態2に係る電源装置の期間D3での動作状態の一例を示す説明図である。 実施形態3に係る電源装置のソフトスタート時におけるFETの状態変化の一例を示すタイミングチャートである。 実施形態3に係る電源装置のソフトスタート時における各部の波形の一例を示すタイミングチャートである。 実施形態3に係る電源装置のソフトスタートを制御するCPUの処理手順を示すフローチャートである。 実施形態4に係る電源装置のソフトスタート時におけるFETの状態変化の一例を示すタイミングチャートである。 実施形態4に係る電源装置のソフトスタートを制御するCPUの処理手順を示すフローチャートである。 実施形態5に係る電源装置のソフトスタート時におけるFETの状態変化の一例を示すタイミングチャートである。 実施形態5に係る電源装置のソフトスタートを制御するCPUの処理手順を示すフローチャートである。
[本開示が開示しようとする課題]
しかしながら、特許文献1に開示された技術によれば、ソフトスタート開始前に補助スイッチをオン/オフし続ける期間が必要であるため、この期間を含めてDC−DCコンバータのソフトスタートに要する時間が、通常のソフトスタートに要する時間よりも長くなるという問題があった。また、ソフトスタート開始前にクランプコンデンサの電圧を実質的にゼロまで低下させた場合であっても、ソフトスタート時にトランスが磁気飽和に至る虞があった。
本開示は、斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ソフトスタートを行う場合であってもトランスの磁気飽和を抑制することが可能な電源装置、電源装置の制御方法及びコンピュータプログラムを提供することにある。
[本開示の効果]
本願の開示によれば、ソフトスタートを行う場合であってもトランスの磁気飽和を抑制することが可能となる。
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。また、以下に記載する実施形態の少なくとも一部を任意に組み合わせてもよい。
(1)本開示の一態様に係る電源装置は、変成器と、該変成器の一次巻線の一端及び第1電位間に接続された第1スイッチング素子と、前記一次巻線の一端及び第2電位間に接続された第2スイッチング素子及びキャパシタの直列回路と、前記第1スイッチング素子及び前記第2スイッチング素子のオン/オフを時系列的に制御する制御部とを備える電源装置であって、前記制御部がオン/オフの制御を開始する場合、前記第1スイッチング素子のデューティ比を目標のデューティ比に向けて漸増する漸増部と、該漸増部が漸増するデューティ比に応じて、前記第1スイッチング素子及び前記第2スイッチング素子を共にオフすべきデッドタイムを漸減する漸減部とを備える。
(8)本開示の一態様に係る電源装置の制御方法は、変成器と、該変成器の一次巻線の一端及び第1電位間に接続された第1スイッチング素子と、前記一次巻線の一端及び第2電位間に接続された第2スイッチング素子及びキャパシタの直列回路とを備え、前記第1スイッチング素子及び前記第2スイッチング素子のオン/オフを時系列的に制御する制御部とを備える電源装置の制御方法であって、前記オン/オフの制御を開始する場合、前記第1スイッチング素子のデューティ比を目標のデューティ比に向けて漸増するステップと、漸増するデューティ比に応じて、前記第1スイッチング素子及び前記第2スイッチング素子を共にオフすべきデッドタイムを漸減するステップとを含む。
(9)本開示の一態様に係るコンピュータプログラムは、変成器と、該変成器の一次巻線の一端及び第1電位間に接続された第1スイッチング素子と、前記一次巻線の一端及び第2電位間に接続された第2スイッチング素子及びキャパシタの直列回路とを備え、前記第1スイッチング素子及び前記第2スイッチング素子のオン/オフを時系列的に制御する電源装置をコンピュータに制御させるためのコンピュータプログラムであって、コンピュータに、前記オン/オフの制御を開始する場合、前記第1スイッチング素子のデューティ比を目標のデューティ比に向けて漸増するステップと、漸増するデューティ比に応じて、前記第1スイッチング素子及び前記第2スイッチング素子を共にオフすべきデッドタイムを漸減するステップとを実行させる。
本態様にあっては、変成器の一次巻線の一端及び第1電位間に接続された第1スイッチング素子と、一次巻線の一端及び第2電位間にキャパシタを介して接続された第2スイッチング素子とを時系列的に交互にオン/オフすることによって変換した電圧を変成器の二次側に出力する。オン/オフの制御を開始する際に、第1スイッチング素子のデューティ比を目標のデューティ比に向けて漸増することによってソフトスタートさせる場合、第1スイッチング素子のデューティ比の漸増に応じてデッドタイムの長さを漸減することにより、第2スイッチング素子のデューティ比を漸増する。これにより、第1スイッチング素子のオン期間中に変成器に蓄えられるエネルギーと、第2スイッチング素子のオン期間を含む導通期間中に放出(リセット)されるエネルギーとが、バランスよく相殺する。
(2)前記第2電位は、前記一次巻線の他端の電位であることが好ましい。
変成器の一次側の共通電位である第1電位に対して外部から直流電圧が印加される一次巻線の他端を第2電位とするため、第2電位を別途生成する必要がない。
(3)前記第2電位は、前記第1電位と同電位であることが好ましい。
変成器の一次側の共通電位である第1電位を第2電位として共用するため、第2電位を別途生成する必要がない。
(4)前記漸減部は、前記漸増部が漸増するデューティ比に比例して前記第2スイッチング素子のデューティ比が漸増するように前記デッドタイムを漸減することが好ましい。
第1スイッチング素子の漸増するデューティ比と、第2スイッチング素子の漸増するデューティ比とが、オン/オフの制御周期毎に一定の比率となるように制御する。この比率を適当に調整した場合は、第1スイッチング素子のオン期間中に変成器に蓄えられるエネルギーと、第2スイッチング素子のオン期間を含む導通期間中に放出されるエネルギーとが、好適に相殺する。
(5)前記漸減部は、前記第1スイッチング素子のオン期間及び該オン期間に前記一次巻線に印加される電圧のET積と、前記第2スイッチング素子のオン期間を含む導通期間及び該導通期間に前記一次巻線に印加される電圧のET積とが一致するように、前記デッドタイムを漸減することが好ましい。
第1スイッチング素子のオン期間中の一次巻線のET積と、第2スイッチング素子のオン期間を含む導通期間中の一次巻線のET積とを一致させる。これにより、第1スイッチング素子のオン期間中に変成器に蓄えられるエネルギーと、第2スイッチング素子のオン期間を含む導通期間中に放出されるエネルギーとがより好適に相殺する。
(6)前記キャパシタの両端電圧を取得する電圧取得部を更に備えることが好ましい。
キャパシタの両端電圧を取得することにより、キャパシタの電圧がオン/オフの制御周期毎に変化する場合であっても、第1スイッチング素子のオン期間中の一次巻線のET積と、第2スイッチング素子のオン期間を含む導通期間中の一次巻線のET積とを一致させることができる。
(7)前記第2スイッチング素子は、両端に逆並列に接続されたダイオードを有することが好ましい。
第2スイッチング素子自体のオン期間とボディダイオードのオン期間とが第2スイッチング素子の導通期間となる。これにより、第1スイッチング素子がオフしてから第2スイッチング素子がオンするまでの間に比較的長いデッドタイムが存在する場合であっても、第1スイッチング素子のオン期間中に変成器に蓄えられたエネルギーの一部が、オン期間の直後のデッドタイム中に放出される。
[本開示の実施形態の詳細]
本開示の実施形態に係る電源装置の具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。また、各実施形態で記載されている技術的特徴は、お互いに組み合わせることが可能である。
(実施形態1)
図1は、実施形態1に係る電源装置100aの構成例を示すブロック図である。電源装置100aは、トランス10(変成器に相当)を備え、入力側の端子A及びBの電位と出力側の端子C及びDの電位とがトランス10によって分離されている。入力側の端子A及びB間には、外部の直流電源(不図示)から所定電圧が印加される。出力側の端子C及びD間には外部の負荷が接続される。端子Dは例えば接地電位に接続されている。本実施形態1では、端子Bの電位が第1電位に相当し、端子Aの電位が第2電位に相当する。
電源装置100aは、また、トランス10の一次巻線11の一端及び端子B間に接続されたNch型のMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor:以下、FETと言う)21(第1スイッチング素子に相当)と、一次巻線11の一端及び端子A間に接続されたFET22(第2スイッチング素子に相当)及びキャパシタ32の直列回路と、装置全体の動作を制御する制御回路40とを備える。一次巻線11は、他端が端子Aに接続されている。FET21及び22は、バイポーラトランジスタ、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)等の他のスイッチング素子であってもよい。
FET21は、ドレインが一次巻線11の一端に接続され、ソースが端子Bに接続され、ゲートが制御回路40に接続されている。FET22は、ドレインがキャパシタ32の一端に接続され、ソースが一次巻線11の一端に接続され、ゲートが制御回路40に接続されている。キャパシタ32の他端は、端子Aに接続されている。FET21及びFET22の夫々は、両端に逆並列に接続されたボディダイオードを有する。アクティブクランプ回路を構成するFET22及びキャパシタ32は、直列に接続する順序を入れ換えてもよい。キャパシタ32は、両端の電圧が電圧検出部421によって検出され、検出された電圧が制御回路40に与えられるようになっている。
トランス10の二次巻線12は、一端にダイオード51のカソードが接続され、他端にダイオード52のカソード及びインダクタ61の一端が接続されている。ダイオード51及び52のアノードは端子Dに接続されている。インダクタ61の他端は、平滑用のキャパシタ33の一端及び端子Cに接続されている。キャパシタ33の他端は端子Dに接続されている。このような構成により、二次巻線12に一定の電圧が印加された場合、インダクタ61には直線的に増加する負荷電流が流れる。ここでの負荷電流は、キャパシタ33及び負荷に流れる電流である。
制御回路40は、不図示のCPU(Central Processing Unit)を有し、予めROM(Read Only Memory)に記憶された制御プログラムに従ってCPUが各部の動作を制御すると共に、入出力、演算、タイマを用いた計時等の処理を行う。CPUによる各処理の手順を定めたコンピュータプログラムを予めRAM(Random Access Memory)にロードし、ロードされたコンピュータプログラムをCPUが実行するようにしてもよい。制御回路40を専用のハードウェア回路で構成してもよいし、マイクロコンピュータを含む回路で構成してもよい。
制御回路40は、FET21及び22を時系列的に交互にオン/オフする制御部41と、電圧検出部421からキャパシタ32の電圧を取得する電圧取得部42と、FET21のデューティ比を目標のデューティ比に向けて漸増する漸増部43と、FET21のデューティ比の漸増に応じてFET21及び22をオフすべきデッドタイムを漸減する漸減部44とを有する。制御回路40のCPUは、ROMに格納されたコンピュータプログラムを実行することにより、制御部41、電圧取得部42、漸増部43及び漸減部44夫々に係るソフトウェア機能を実現する。
制御部41は、FET21及び22をオンする信号の出力回路と、該出力回路が出力した信号によってFET21及び22を駆動する駆動回路(何れも不図示)とを含んで構成されている。電圧取得部42は、電圧検出部421から電圧の検出結果を入力する入力回路(不図示)を含んで構成されている。電圧取得部42が、増幅器、A/D変換器等を含むことにより、電圧検出部421の機能を兼ね備えていてもよい。
上述の構成を有する電源装置100aは、いわゆるフォワードコンバータであり、端子A及びBから供給される所定電圧を(FET21のデューティ比)×1/(トランス10の巻数比)倍した電圧を端子C及びDから出力する。以下では、電源装置100aの電圧変換動作について説明する。本実施形態1では、FET21を所定の周期TsでPWM(Pulse Width Modulation)制御する。
図2は、実施形態1に係る電源装置100aの定常状態における各部の波形の一例を示すタイミングチャートである。図2に示す3つのタイミングチャートは、何れも同一の時間軸(t)を横軸にしてある。図の上段から順にFET21のオン/オフ状態、FET22のオン/オフ状態、及び一次巻線11に流れるトランス電流(負荷電流+励磁電流)を模式的に示す。ここでの負荷電流は、二次巻線12からインダクタ61に流れる負荷電流に対して、1/(トランス10の巻数比)倍になっている。
図2に示すように、所定の周期Tsを期間D1、D2、D3及びD4の4つの期間に区分する。期間D1はFET21のオン期間であり、FET21はD1/Tsで表されるデューティ比でオン/オフを繰り返す。但し、D1は期間D1の長さを表す。同様に、期間D3はFET22のオン期間であり、FET22はD3/Tsで表されるデューティ比でオン/オフを繰り返す。期間D2とD4は、FET21及びFET22の両方がオフとなる期間、即ちデッドタイムである。
次に、各期間D1〜D4における電源装置100aの動作状態について、特にトランス電流の変化について、図2を参照しながら順に説明する。以下の図3〜図6では、電圧検出部421、制御回路40、キャパシタ33、及び端子C,Dの図示を省略する。
図3は、実施形態1に係る電源装置100aの期間D1での動作状態の一例を示す説明図である。期間D1においては、制御部41の制御によってFET21がオンとなり、FET22はオフとなる。この期間に、端子A及びBからトランス10の一次巻線11に所定電圧が印加されて二次巻線12に一定の電圧が誘起し、ダイオード51が導通してインダクタ61に直線的に増加する負荷電流が流れる。一次巻線11には、負荷電流及び励磁電流を足し合わせた電流が流れる。キャパシタ32には、現在の周期Tsに至る前に、FET22のドレイン側を正とする電圧が充電されている。以下では、説明上、一次巻線11の一端に対して他端の電位が高い場合を正の電圧とする。また、一次巻線11の他端から一端に流れる電流を正の電流とする。
図2に示すように、期間D1の開始時点でトランス電流(後述する図6に破線で示す励磁電流が一次巻線11に転流して流れ始める負の励磁電流に負荷電流を加えた電流)が立ち上がり、その後、負荷電流及び励磁電流が共に直線的に増加する。但し、インダクタ61のインダクタンスが十分に大きい場合、期間D1における負荷電流の増加量は無視できる。一次巻線11及び二次巻線12夫々に流れる負荷電流による磁束はお互いに打消し合うのに対し、励磁電流は磁束を作るので、トランス10が磁気飽和するか否かは励磁電流の大きさが左右する。
図4は、実施形態1に係る電源装置100aの期間D2での動作状態の一例を示す説明図である。期間D2では、FET21がオフとなる。FET22はオフのままである。FET21がオフとなってFET21に負荷電流及び励磁電流が流れなくなった後は、FET22のボディダイオードに正の励磁電流が転流する。一方の二次巻線12にダイオード51を介して流れていた負荷電流は、ダイオード52を介して流れるように転流する。
図2に示すように、期間D2の開始時点でトランス電流が立ち下がり、その後、FET22のボディダイオードに転流した励磁電流が直線的に減少する。励磁電流が減少するのは、キャパシタ32から一次巻線11に負の電圧が印加されるためである。換言すれば、期間D1にトランス10に蓄えられたエネルギーの一部が、期間D2に放出(リセット)されて、キャパシタ32が充電される。
図5は、実施形態1に係る電源装置100aの期間D3での動作状態の一例を示す説明図である。期間D3では、FET22がオンとなる。FET21はオフのままである。期間D3では、FET22のボディダイオードに流れていた励磁電流が、破線で示すようにチャネル領域を流れるようになり、励磁電流は依然として減少し続ける。その後、実線で示すように励磁電流の極性が正から負に反転した場合、キャパシタ32が放電に転じる。
トランス10の二次側の負荷電流は、依然としてダイオード52を介して流れ続ける。期間D3の全期間を通じてキャパシタ32から一次巻線11に負の電圧が印加されるため、図2に示すように、励磁電流は、直線的に減少して期間D3の中程で極性が正から負に反転する。そして、期間D3の終了時点でトランス10に蓄えられたエネルギーの放出が終了する。ここでのエネルギーの放出は、正の励磁電流が減少するか、又は負の励磁電流の絶対値が増加することと同意である。
図6は、実施形態1に係る電源装置100aの期間D4での動作状態の一例を示す説明図である。期間D4では、FET22がオフとなる。FET21はオフのままである。期間D3にてFET22のチャネル領域を流れていた励磁電流は、図6に破線で示すように二次巻線12に転流する。転流した励磁電流は、ダイオード52及び51を介して還流する。期間D4において、二次巻線12に印加される電圧がほぼゼロであるため、励磁電流は一定の大きさに維持される。トランス10の二次側の負荷電流は、実線で示すように依然としてダイオード52を介して流れ続ける。ダイオード52に流れる負荷電流の一部は、破線で示す励磁電流と相殺される。
次に、電源装置100aのソフトスタートについて説明する。電源装置100aをソフトスタートさせる場合、FET21のデューティ比を目標のデューティ比に向けて漸増することにより、突入電流を防止することができる。しかしながら、電源装置100aを最後に停止させてからキャパシタ32が十分に放電する前にソフトスタートさせた場合は、特許文献1に解決課題として記載された問題が発生する可能性が高い。即ち、ソフトスタートに際し、図2に示すようにFET22をFET21と相補的にオン/オフする場合、トランス10の一次巻線11に印加される電圧と印加時間のET積にアンバランスが生じ、トランス10が磁気飽和に至る虞がある。
そこで、本実施形態1では、FET22をFET21と相補的にオン/オフせずに、デッドタイムの一方を通常より長くし、ソフトスタートにおけるPWM制御の進行に応じてデッドタイムを漸減させることとする。図7は、実施形態1に係る電源装置100aのソフトスタート時におけるFET21及び22の状態変化の一例を示すタイミングチャートである。図7に示す2つのタイミングチャートは、何れも同一の時間軸(t)を横軸にしてある。図の上段にFET21のオン/オフ状態を示し、下段にFET22のオン/オフ状態を示す。図中の横軸上の数字は、PWM制御の1周期の長さを示す数値である。
図7に示すように、FET21のオン期間の長さは、第1周期から第4周期に推移するに連れて、例えば1から1.5、2及び2.5へと漸増する。これに比例して、FET22のオン期間の長さは、第1周期から第4周期に推移するに連れて、例えば1から1.5、2及び2.5へと漸増する。FET21及びFET22のオン期間の長さの比は1対1に限定しない。一方、期間D2及びD4に対応するデッドタイムを加えた長さは、第1周期から第4周期に推移するに連れて、例えば4から3、2及び1へと漸減する。
換言すれば、FET21のオン期間の長さを例えば1から2.5へと漸増(即ちデューティ比が増大)するのに応じて、各周期の2つのデッドタイムを加えた長さを例えば4から1へと漸減することにより、FET22のオン期間の長さが例えば1から2.5へと漸増(即ちデューティ比が漸増)する。実際には、ソフトスタートが終了してFET21のオン期間の長さが目標のオン時間となったときに、FET21及び22のオン期間の長さに必要最小限のデッドタイムを加えた長さがPWM制御の1周期となるようにすることが好ましい。
図8は、実施形態1に係る電源装置100aのソフトスタート時における各部の波形の一例を示すタイミングチャートである。図8に示す3つのタイミングチャートは、何れも同一の時間軸(t)を横軸にしてある。図の上段から順にFET21のオン/オフ状態、FET22のオン/オフ状態、及び一次巻線11に流れるトランス電流(負荷電流+励磁電流)を模式的に示す。定常状態における各部の波形を示す図2の場合と比較して、図8では、D1期間が短縮されており、これに応じてD3期間も短縮されている。また、デッドタイムの1つであるD2期間が延長されている。以下、期間D1〜D4における電源装置100aの動作について説明する。
期間D1の開始時点で、図2及び3の場合と同様にトランス電流が立ち上がり、その後、負荷電流及び励磁電流が共に直線的に増加する。期間D2の開始時点で、図2及び4の場合と同様に負荷電流が立ち下がる。その後、FET22のボディダイオードに転流した励磁電流が直線的に減少し、トランス10に蓄えられたエネルギーの一部が放出されて、キャパシタ32が充電される。正の励磁電流の減少は、励磁電流の極性がまさに反転するときに停止する。
期間D3では、図5に実線で示す場合と同様に励磁電流がFET22のチャネル領域を流れるようになる。励磁電流は極性が反転して負の絶対値が直線的に増加し、この間にキャパシタ32が放電する。そして、期間D3の終了時点でトランス10に蓄えられたエネルギーの放出が終了する。期間D4では、図6の場合と同様に励磁電流が二次巻線12に転流して一定の大きさに維持される。
キャパシタ32が適当に充電されている場合、期間D1の長さと期間D3の長さとの比をキャパシタ32の電圧に応じて設定することにより、期間D1にトランス10に蓄えられるエネルギーが、期間D2及びD3夫々にて略半分ずつトランス10から放出される。即ち、FET21のデューティ比の漸増に比例してFET22のデューティ比を漸増することにより、トランス10におけるエネルギーの蓄積と放出とがPWM制御の1周期毎にバランスよく相殺し、キャパシタ32の電圧が略一定に保持される。
期間D2及びD3にトランス10から放出されるエネルギーの大きさは、キャパシタ32の充電電圧に依存する。例えば、ソフトスタートの開始時にキャパシタ32の電圧が比較的低い電圧であった場合、図8に示すように期間D2に励磁電流がゼロまで減少するが、期間D3に負の励磁電流が十分に流れない。この場合、期間D2におけるキャパシタ32の充電量が、期間D3におけるキャパシタ32の放電量より多くなり、キャパシタ32の電圧が上昇する。また、期間D1にトランス10に蓄えられるエネルギーの多くは、正の励磁電流に反映される。なお、ソフトスタートの開始から間もないうちは期間D1にトランス10に蓄えられるエネルギーが小さいため、トランス10が磁気飽和することはない。
その後、PWM制御の1周期毎にキャパシタ32の電圧が上昇するに連れて、期間D2及びD3にトランス10から放出されるエネルギーの増加率が、期間D3の長さの増加率よりも大きくなる。従って、期間D1の長さと期間D3の長さとの比を適当に保持した状態で期間D1の長さを漸増することにより、最終的に期間D1にトランス10に蓄積されるエネルギーと期間D2及びD3にトランス10から放出されるエネルギーとが相殺し、且つキャパシタ32の電圧が定常時の電圧まで上昇するようになる。
このように、ソフトスタート時にデッドタイムを漸減してFET21及びFET22のオン期間、ひいてはデューティ比を漸増することにより、放電したキャパシタ32を徐々に充電したり、適当に充電されたキャパシタ32の電圧を維持したりすることができる。
以上のように本実施形態1によれば、トランス10の一次巻線11の一端及び端子B間に接続されたFET21と、一次巻線11の一端及び端子A間にキャパシタ32を介して接続されたFET22とを時系列的に交互にオン/オフすることによって変換した電圧をトランス10の二次側に出力する。オン/オフの制御を開始する際に、FET21のデューティ比を目標のデューティ比に向けて漸増することによってソフトスタートさせる場合、FET21のデューティ比の漸増に応じてデッドタイムの長さを漸減することにより、FET22のデューティ比を漸増する。これにより、FET21のオン期間中にトランス10に蓄えられるエネルギーと、FET22のチャネル領域及びボディダイオードの導通期間中に放出(リセット)されるエネルギーとが、バランスよく相殺する。従って、ソフトスタートを行う場合であってもトランス10の磁気飽和を抑制することが可能となる。
また、実施形態1によれば、FET21の漸増するデューティ比と、FET22の漸増するデューティ比とが、PWM制御の1周期毎に一定の比率となるように制御する。この比率を適当に調整することにより、FET21のオン期間中にトランス10に蓄えられるエネルギーと、FET22のチャネル領域及びボディダイオードの導通期間中に放出されるエネルギーとが、好適に相殺するようになる。
更に、実施形態1によれば、FET22のチャネル領域及びボディダイオードのオン期間がFET22の導通期間となる。従って、FET21がオフしてからFET22がオンするまでの間に比較的長いD2期間(デッドタイム)が存在する場合であっても、FET21のオン期間中にトランス10に蓄えられたエネルギーの一部を、オン期間の直後のデッドタイム中に放出することができる。
(実施形態2)
実施形態1は、Nチャネル型のFET22及びキャパシタ32の直列回路を一次巻線11の一端及び端子A間に接続する形態であるのに対し、実施形態2は、Pチャネル型のFET23及びキャパシタ32の直列回路を一次巻線11の一端及び端子B間に接続する形態である。図9は、実施形態2に係る電源装置100bの構成例を示すブロック図である。本実施形態2では、端子Bの電位が第1電位及び第2電位に相当する。
電源装置100bは、FET21と、一次巻線11の一端及び端子B間に接続されたFET23(第2スイッチング素子に相当)及びキャパシタ32の直列回路と、制御回路40とを備える。FET23は、ドレインがキャパシタ32の一端に接続され、ソースが端子Bに接続され、ゲートが制御回路40に接続されている。キャパシタ32の他端は、一次巻線11の一端に接続されている。FET23は、両端に逆並列に接続されたボディダイオードを有する。アクティブクランプ回路を構成するFET23及びキャパシタ32は、直列に接続する順序を入れ換えてもよい。
トランス10の二次巻線12は、一端にダイオード52のアノード及び端子Dが接続され、他端にダイオード51のアノードが接続されている。ダイオード51及び52のカソードは、インダクタ61の一端に接続されている。トランス10の二次側の構成は、実施形態1の図1に示すものと同じであってもよい。その他、実施の形態1に対応する箇所には同様の符号を付してその説明を省略する。
実施形態2に係る電源装置100bの定常状態における各部の波形の一例を示すタイミングチャートは、実施形態1の図2に示すものと同じであるため、図示を省略する。実施形態2に係る電源装置100bの期間D1及びD4夫々での動作状態の一例を示す説明図は、実施形態1の図3及び6に示すものと同様であるため、これらの図示を省略する。
図10は、実施形態2に係る電源装置100bの期間D2での動作状態の一例を示す説明図である。期間D2では、FET21がオフとなる。FET23は期間D1に引き続いてオフのままである。FET21がオフとなってFET21に負荷電流及び励磁電流が流れなくなった後は、FET23のボディダイオードに励磁電流が転流する。一方の二次巻線12にダイオード51を介して流れていた負荷電流は、ダイオード52を介して流れるように転流する。
図11は、実施形態2に係る電源装置100bの期間D3での動作状態の一例を示す説明図である。期間D3では、FET23がオンとなる。FET21はオフのままである。期間D3では、FET23のボディダイオードに流れていた励磁電流が、破線で示すようにチャネル領域を流れるようになり、励磁電流は依然として減少し続ける。その後、実線で示すように励磁電流の極性が反転した場合、キャパシタ32が放電に転じる。トランス10の二次側の負荷電流は、依然としてダイオード52を介して流れ続ける。
以上のように本実施形態2によれば、トランス10の一次巻線11の一端及び端子B間に接続されたNチャネル型のFET21と、一次巻線11の一端及び端子B間にキャパシタ32を介して接続されたPチャネル型のFET23とを時系列的に交互にオン/オフすることによって変換した電圧をトランス10の二次側に出力する。実施形態1と比較して、トランス10の一次側ではFET23及びキャパシタ32の直列回路の接続先の一方が端子Aから端子Bに変わり、トランス10の二次側ではダイオード51の接続部位が異なっている。このような違いにもかかわらず、電源装置100bは、期間D1〜D4における振る舞いが電源装置100aと同等であるため、実施形態1の場合と同一の効果を奏する。
(実施形態3)
実施形態1は、FET21がオフしてからFET22がオンするまでの間に比較的長いD2期間(デッドタイム)が存在する形態であるのに対し、実施形態3は、必要最小限のD2期間が存在する形態である。実施形態3に係る電源装置100aの構成例は実施形態1の場合と同様であるため、実施形態1に対応する箇所には同様の符号を付してその説明を省略する。
図12は、実施形態3に係る電源装置100aのソフトスタート時におけるFET21及び22の状態変化の一例を示すタイミングチャートである。図12に示す2つのタイミングチャートは、何れも同一の時間軸(t)を横軸にしてある。図の上段にFET21のオン/オフ状態を示し、下段にFET22のオン/オフ状態を示す。図中の横軸上の数字は、PWM制御の1周期の長さを示す数値である。
図12に示すように、FET21のオン期間の長さは、第1周期から第4周期に推移するに連れて、例えば1から1.5、2及び2.5へと漸増する。これに比例して、FET22のオン期間の長さは、第1周期から第4周期に推移するに連れて、例えば1から1.5、2及び2.5へと漸増する。FET21及びFET22のオン期間の長さの比は1対1に限定しない。一方、期間D4に対応するデッドタイムの長さは、第1周期から第4周期に推移するに連れて、例えば4から3、2及び1へと漸減する。期間D2に対応するデッドタイムの長さはここでは無視する。
換言すれば、FET21のオン期間の長さを例えば1から2.5へと漸増(即ちデューティ比が増大)するのに応じて、デッドタイムを4から1へと漸減することにより、FET22のオン期間の長さが1から2.5へと漸増(即ちデューティ比が漸増)する。実際には、ソフトスタートが終了してFET21のオン期間の長さが目標のオン時間となったときに、FET21及び22のオン期間の長さに必要最小限のデッドタイムを加えた長さがPWM制御の1周期となるようにすることが好ましい。
図13は、実施形態3に係る電源装置100aのソフトスタート時における各部の波形の一例を示すタイミングチャートである。図13に示す3つのタイミングチャートは、何れも同一の時間軸(t)を横軸にしてある。図の上段から順にFET21のオン/オフ状態、FET22のオン/オフ状態、及び一次巻線11に流れるトランス電流(負荷電流+励磁電流)を模式的に示す。デッドタイムの1つであるD2期間の長さは、例えば1ms以下であり、図13では省略する。以下、期間D1、D3及びD4夫々における電源装置100aの動作について説明する。
期間D1の開始時点で、FET21がオンとなってトランス電流が立ち上がり、その後、負荷電流及び励磁電流が共に直線的に増加する。不図示の期間D2にFET21がオフとなって負荷電流が立ち下がる。期間D3にFET22がオンとなってチャネル領域に流れる励磁電流が直線的に減少し、トランス10に蓄えられたエネルギーが放出される。この間に、キャパシタ32は、励磁電流がゼロとなるまで充電され、負の励磁電流が流れる間に放電する。
本実施形態3では、上述の説明から明らかなように、FET22に代えて逆並列に接続されたダイオードを有しないスイッチング素子を用いた場合であっても、期間D3を通じて減少する励磁電流を流すことができる。また、FET21のオン期間とFET22のオン期間とが実質的に連続しているため、FET21及び22のオン/オフ制御が容易である。更に、本実施形態3では、FET21及び22夫々のオン期間中に一次巻線11に印加される電圧と印加時間のET積を等しくすべく、以下の式(1)が成立するように制御する。
(端子A,B間に印加される電圧(Vin))×(FET21のオン時間(Tn1))
=(キャパシタ32の電圧(Vc))×(FET22のオン時間(Tn2))・・(1)
以下では、上述した制御回路40の動作を、それを示すフローチャートを用いて説明する。以下に示す処理は、不図示のROMに予め格納されているコンピュータプログラムに従って不図示のCPU(以下、単にCPUという)により実行される。図14は、実施形態3に係る電源装置100aのソフトスタートを制御するCPUの処理手順を示すフローチャートである。図14の処理は、電源装置100aをソフトスタートする場合に起動される。図中のnはPWM制御の周期カウンタであり、Nはソフトスタート中のPWM制御の周期数である。端子A及びB間に印加される所定電圧をVinとする。周期及びオン時間夫々は、不図示のタイマ1及びタイマ2を用いて計時する。
図14の処理が起動された場合、CPUは、PWM制御の周期Tsに目標のデューティ比を乗じてFET21の目標のオン時間(Tn0)を算出し(S11)、算出したTn0をNで除してオン時間の増分であるΔTを算出する(S12)。次いで、CPUは、FET21のオン時間(Tn1)の初期値をα+ΔTとし(S13)、周期カウンタnに初期値として1を代入する(S14)。αは任意の実数である。
その後、CPUは、タイマ1を用いて周期Tsの計時を開始する(S15)。CPUは、タイマ2を用いてFET21のオン時間(Tn1)の計時を開始し(S16)、FET21をオンする(S17)。これにより、期間D1が開始する。次いで、CPUは、Tn1が経過したか否かを判定し(S18)、経過していない場合(S18:NO)、Tn1が経過するまで待機する。Tn1が経過した場合(S18:YES)、CPUは、FET21をオフする(S19)。これにより、期間D1が終了する。
その後、CPUは、電圧検出部421からキャパシタ32の電圧(Vc)を取得し(S21)、式(1)よりVin×Tn1/VcをFET22のオン時間(Tn2)として算出する(S22)。例えばキャパシタ32が適当に充電されてVcの変動が比較的小さい場合、ステップS22では、Tn2がTn1に略比例するように算出される。次いで、CPUは、タイマ2を用いてFET22のオン時間(Tn2)の計時を開始すると共に(S23)、FET22をオンする(S24)。これにより、期間D3が開始する。
なお、ステップS19からステップS24までの間に数百nsが経過しない場合は、必要最小限のデッドタイムを確保するために、ステップS24の前に待機時間の調整を行うステップを挿入してもよい。
その後、CPUは、Tn2が経過したか否かを判定し(S25)、経過していない場合(S25:NO)、Tn2が経過するまで待機する。Tn2が経過した場合(S25:YES)、CPUは、FET22をオフする(S26)。これにより、期間D3が終了する。次いで、CPUは、タイマ1が計時する1周期が経過したか否かを判定し(S27)、経過していない場合(S27:NO)、1周期が経過するまで待機する。
1周期が経過した場合(S27:YES)、CPUは、Tn1にΔTを加算してFET21のオン時間(Tn1)が増加するように更新する(S28)。CPUは、周期カウンタ(n)を1だけインクリメントした(S29)後に、nがN+1になったか否かを判定する(S30)。nがN+1になっていない場合(S30:NO)、CPUは、次の周期のPWM制御を行うためにステップS15に処理を移す。一方、nがN+1になった場合(S30:YES)、CPUは、ソフトスタートが完了したものとして図14の処理を終了する。
図14に示す各ステップのうち、ステップS17〜S19及びステップS24〜S26は、FET21及び22をオン/オフする制御部41のソフトウェア機能を実現するためのステップである。ステップS21は、電圧取得部42のソフトウェア機能を実現するためのステップである。ステップS28は、FET21のオフ時間を漸減することによってデューティ比を漸増するステップに相当し、漸増部43のソフトウェア機能を実現するためのものである。ステップS22は、FET22のデューティ比を漸増するステップ、即ちデッドタイムを漸減するステップに相当し、漸減部44のソフトウェア機能を実現するためのものである。
図14に示すフローチャートにあっては、PWM制御の1周期毎にキャパシタ32の電圧を取得したが、キャパシタ32に既に適当な電圧が充電されていることが把握される場合は、例えばステップS11からS14の間で一度だけキャパシタ32の電圧を取得してもよい。
以上のように本実施形態3によれば、PWM制御によるソフトスタートを開始する場合、CPUが、FET21のデューティ比を漸増するステップと、デッドタイムを漸減するステップとを実行する。実施形態1と比較して、FET21がオフしてからFET22がオンするまでのデッドタイムを必要最小限にし、ソフトスタート時にFET22がオフしてから次の周期が開始するまでのデッドタイムを漸減する点が異なる。このような違いにもかかわらず、実施形態3に係る電源装置100aは、期間D1、D3及びD4における振る舞いが実施形態1の場合と同等であるため、実施形態1と同様の効果を奏する。
また、実施形態3によれば、FET21のオン期間中の一次巻線11のET積と、FET22のオン期間中の一次巻線11のET積とを一致させる。従って、FET21のオン期間中にトランス10に蓄えられるエネルギーと、FET22のオン期間を含む導通期間中に放出されるエネルギーとがより好適に相殺するようになる。
更に、実施形態3によれば、キャパシタ32の両端電圧を取得することにより、キャパシタ32の電圧がPWM制御の1周期毎に変化する場合であっても、FET21のオン期間中の一次巻線11のET積と、FET22のオン期間を含む導通期間中の一次巻線11のET積とを一致させることができる。
(実施形態4)
実施形態1及び3が、FET21をPWM制御する形態であるのに対し、実施形態4は、FET21をPFM(Pulse Frequency Modulation)制御する形態である。実施形態4に係る電源装置100aの構成例は実施形態1の場合と同様であるため、実施形態1に対応する箇所には同様の符号を付してその説明を省略する。
図15は、実施形態4に係る電源装置100aのソフトスタート時におけるFET21及び22の状態変化の一例を示すタイミングチャートである。図15に示す2つのタイミングチャートは、何れも同一の時間軸(t)を横軸にしてある。図の上段にFET21のオン/オフ状態を示し、下段にFET22のオン/オフ状態を示す。図中の横軸上の数字は、PFM制御の1周期の長さを示す数値である。ここでは、FET21のオン期間の長さを一定にしてオフ期間の長さを制御する。
図15に示すように、FET21のオフ期間の長さは、第1周期から第4周期に推移するに連れて、例えば6から5、4及び3へと漸減する。これに比例して、FET22のオフ期間の長さは、第1周期から第4周期に推移するに連れて、例えば6から5、4及び3へと漸減する。FET21及びFET22のオフ期間の長さの比は1対1に限定しない。一方、期間D4に対応するデッドタイムの長さは、第1周期から第4周期に推移するに連れて、例えば5から4、3及び2へと漸減する。期間D2に対応するデッドタイムの長さはここでは無視する。
換言すれば、FET21のオフ期間の長さを例えば6から3へと漸減(即ちデューティ比が増大)するのに応じて、デッドタイムを5から2へと漸減することにより、FET22のオフ期間の長さが6から3へと漸減(即ちデューティ比が漸増)する。実際には、ソフトスタートが終了してFET21のオフ期間の長さが目標のオフ時間となったときに、FET21及び22のオン期間の長さに必要最小限のデッドタイムを加えた長さがPFM制御の目標の周期となるようにすることが好ましい。
実施形態4に係る電源装置100aのソフトスタート時における各部の波形の一例を示すタイミングチャートは、実施形態3の図13に示すものと同様であるため、タイミングチャートの図示及びその説明を省略する。本実施形態4では、FET21及び22夫々のオン期間中に一次巻線11に印加される電圧と印加時間のET積を等しくすべく、上述の式(1)が成立するように制御する。
図16は、実施形態4に係る電源装置100aのソフトスタートを制御するCPUの処理手順を示すフローチャートである。図16の処理は、電源装置100aをソフトスタートする場合に起動される。図中のnはPFM制御の周期カウンタであり、Nはソフトスタート中のPFM制御の周期数である。端子A及びB間に印加される所定電圧をVinとする。FET21の固定されたオン時間をTn1とする。FET21のオフ時間の1周期あたりの減少分をΔTとする。実施形態3の図14に示すフローチャートと処理内容が同様のステップは、説明を簡略化する。
図16の処理が起動された場合、CPUは、FET21のオン時間(Tn1)を目標のデューティで除した結果からTn1を減じてFET21の目標のオフ時間(Tf0)を算出し(S41)、算出したTf0にΔTをN倍した値を加えてFET21のオフ時間(Tf1)の初期値を算出する(S43)。そして、CPUは、周期カウンタnに初期値として1を代入する(S44)。
以下のステップS46からS60までのうち、S46からS49まで、ステップS51からS56まで、及びステップS59からS60までの処理内容は、実施形態3の図14に示すステップS16からS19まで、ステップS21からS26まで、及びステップS29からS30までと同一である。図16に追加されたステップS50では、タイマ1を用いてFET21のオフ時間(Tf1)の計時を開始する。図14のステップS27及び28では1周期の経過を判定して経過したときにFET21のオン時間(Tn1)にΔTを加えるのに対し、図16のステップS57及び58ではTf1の経過を判定して経過したときにFET21のオフ時間(Tf1)からΔTを減じる点が異なる。
ステップS46からS49までの処理によって、長さが一定の期間D1が開始及び終了する。ステップS51からS56までの処理によって期間D3が開始及び終了する。例えばキャパシタ32が適当に充電されてVcの変動が比較的小さい場合、ステップS52で算出されるTn2は略一定となる。ステップS57の処理中に期間D4が開始及び終了する。
図16に示す各ステップのうち、ステップS47〜S49及びステップS54〜S56は、FET21及び22をオン/オフする制御部41のソフトウェア機能を実現するためのステップである。ステップS51は、電圧取得部42のソフトウェア機能を実現するためのステップである。ステップS58は、FET21のオフ時間を漸減することによってデューティ比を漸増するステップ、及びデッドタイムを漸減するステップに相当し、漸増部43及び漸減部44のソフトウェア機能を実現するためのものである。
以上のように本実施形態4によれば、PFM制御によるソフトスタートを開始する場合、CPUが、FET21のデューティ比を漸増するステップと、デッドタイムを漸減するステップとを実行する。PWM制御を行う実施形態3と比較して、FET21のオン時間が一定のPFM制御を行う点が異なる。このような違いにもかかわらず、実施形態4に係る電源装置100aは、期間D1、D3及びD4における振る舞いが実施形態1及び3の場合と同等であるため、実施形態1及び3と同様の効果を奏する。
(実施形態5)
実施形態4が、オン時間を一定にしたPFM制御を行う形態であるのに対し、実施形態5は、オフ時間を一定にしたPFM制御を行う形態である。実施形態5に係る電源装置100aの構成例は実施形態1の場合と同様であるため、実施形態1に対応する箇所には同様の符号を付してその説明を省略する。
図17は、実施形態5に係る電源装置100aのソフトスタート時におけるFET21及び22の状態変化の一例を示すタイミングチャートである。図17に示す2つのタイミングチャートは、何れも同一の時間軸(t)を横軸にしてある。図の上段にFET21のオン/オフ状態を示し、下段にFET22のオン/オフ状態を示す。図中の横軸上の数字は、PFM制御の1周期の長さを示す数値である。ここでは、FET21のオフ期間の長さを一定にしてオン期間の長さを制御する。
図17に示すように、FET21のオン期間の長さは、第1周期から第3周期に推移するに連れて、例えば1から2及び3へと漸増する。これに比例して、FET22のオン期間の長さは、第1周期から第3周期に推移するに連れて、例えば1から2及び3へと漸増する。FET21及びFET22のオン期間の長さの比は1対1に限定しない。一方、期間D4に対応するデッドタイムの長さは、第1周期から第3周期に推移するに連れて、例えば4から3及び2へと漸減する。期間D2に対応するデッドタイムの長さはここでは無視する。
換言すれば、FET21のオン期間の長さを例えば1から3へと漸増(即ちデューティ比が増大)するのに応じて、デッドタイムを4から2へと漸減することにより、FET22のオン期間の長さが1から3へと漸増(即ちデューティ比が漸増)する。実際には、ソフトスタートが終了してFET21のオン期間の長さが目標のオン時間となったときに、FET21及び22のオン期間の長さに必要最小限のデッドタイムを加えた長さがPFM制御の目標の周期となるようにすることが好ましい。
実施形態5に係る電源装置100aのソフトスタート時における各部の波形の一例を示すタイミングチャートは、実施形態3の図13に示すものと同様であるため、タイミングチャートの図示及びその説明を省略する。本実施形態5では、FET21及び22夫々のオン期間中に一次巻線11に印加される電圧と印加時間のET積を等しくすべく、上述の式(1)が成立するように制御する。
図18は、実施形態5に係る電源装置100aのソフトスタートを制御するCPUの処理手順を示すフローチャートである。図18の処理は、電源装置100aをソフトスタートする場合に起動される。図中のnはPFM制御の周期カウンタであり、Nはソフトスタート中のPFM制御の周期数である。端子A及びB間に印加される所定電圧をVinとする。FET21の固定されたオフ時間をTf1とする。PFM制御における目標のデューティをDtとする。実施形態4の図16に示すフローチャートと処理内容が同様のステップは、説明を簡略化する。
図18の処理が起動された場合、CPUは、FET21のオフ時間(Tf1)にDt/(1−Dt)を乗じてFET21の目標のオン時間(Tn0)を算出し(S71)、算出したTn0をNで除してオン時間の増分であるΔTを算出する(S72)。次いで、CPUは、算出したTn0にΔTをN倍した値を加えてFET21のオン時間(Tn1)の初期値を算出する(S73)。そして、CPUは、周期カウンタnに初期値として1を代入する(S74)。
以下のステップS76からS90までのうち、S76からS87まで、及びステップS89からS90までの処理内容は、実施形態4の図16に示すステップS46からS87まで、及びステップS59からS60までと同一である。図16のステップS58ではTf1からΔTを減じてTf1を更新するのに対し、図18のステップS88ではTn1にΔTを加えてTn1を更新する点が異なる。
ステップS76からS79までの処理によって期間D1が開始及び終了する。ステップS81からS86までの処理によって期間D3が開始及び終了する。例えばキャパシタ32が適当に充電されてVcの変動が比較的小さい場合、ステップS82では、Tn2がTn1に略比例するように算出される。ステップS87の処理中に期間D4が開始及び終了する。
図18に示す各ステップのうち、ステップS77〜S79及びステップS84〜S86は、FET21及び22をオン/オフする制御部41のソフトウェア機能を実現するためのステップである。ステップS81は、電圧取得部42のソフトウェア機能を実現するためのステップである。ステップS88は、FET21のデューティ比を漸増するステップに相当し、漸増部43のソフトウェア機能を実現するためのものである。ステップS82は、FET22のデューティ比を漸増するステップ、即ちデッドタイムを漸減するステップに相当し、漸減部44のソフトウェア機能を実現するためのものである。
以上のように本実施形態5によれば、PFM制御によるソフトスタートを開始する場合、CPUが、FET21のデューティ比を漸増するステップと、デッドタイムを漸減するステップとを実行する。オン期間が一定のPFM制御を行う実施形態4と比較して、オフ期間が一定のPFM制御を行う点が異なる。このような違いにもかかわらず、実施形態5に係る電源装置100aは、期間D1、D3及びD4における振る舞いが実施形態1及び4の場合と同等であるため、実施形態1及び4と同様の効果を奏する。
100a、100b 電源装置
10 トランス
11 一次巻線
12 二次巻線
21、22、23 FET
32、33 キャパシタ
40 制御回路
41 制御部
42 電圧取得部
421 電圧検出部
43 漸増部
44 漸減部
51、52 ダイオード
61 インダクタ
A、B、C、D 端子

Claims (9)

  1. 変成器と、該変成器の一次巻線の一端及び第1電位間に接続された第1スイッチング素子と、前記一次巻線の一端及び第2電位間に接続された第2スイッチング素子及びキャパシタの直列回路と、前記第1スイッチング素子及び前記第2スイッチング素子のオン/オフを時系列的に制御する制御部とを備える電源装置であって、
    前記制御部がオン/オフの制御を開始する場合、前記第1スイッチング素子のデューティ比を目標のデューティ比に向けて漸増する漸増部と、
    該漸増部が漸増させるデューティ比に応じて、前記第1スイッチング素子及び前記第2スイッチング素子を共にオフすべきデッドタイムを漸減する漸減部と
    を備える電源装置。
  2. 前記第2電位は、前記一次巻線の他端の電位である請求項1に記載の電源装置。
  3. 前記第2電位は、前記第1電位と同電位である請求項1に記載の電源装置。
  4. 前記漸減部は、前記漸増部が漸増するデューティ比に比例して前記第2スイッチング素子のデューティ比が漸増するように前記デッドタイムを漸減する請求項1から請求項3の何れか1項に記載の電源装置。
  5. 前記漸減部は、前記第1スイッチング素子のオン期間及び該オン期間に前記一次巻線に印加される電圧のET積と、前記第2スイッチング素子のオン期間を含む導通期間及び該導通期間に前記一次巻線に印加される電圧のET積とが一致するように、前記デッドタイムを漸減する請求項1から請求項4の何れか1項に記載の電源装置。
  6. 前記キャパシタの両端電圧を取得する電圧取得部を更に備える請求項5に記載の電源装置。
  7. 前記第2スイッチング素子は、両端に逆並列に接続されたダイオードを有する請求項1から請求項6の何れか1項に記載の電源装置。
  8. 変成器と、該変成器の一次巻線の一端及び第1電位間に接続された第1スイッチング素子と、前記一次巻線の一端及び第2電位間に接続された第2スイッチング素子及びキャパシタの直列回路とを備え、前記第1スイッチング素子及び前記第2スイッチング素子のオン/オフを時系列的に制御する電源装置の制御方法であって、
    前記オン/オフの制御を開始する場合、前記第1スイッチング素子のデューティ比を目標のデューティ比に向けて漸増するステップと、
    漸増するデューティ比に応じて、前記第1スイッチング素子及び前記第2スイッチング素子を共にオフすべきデッドタイムを漸減するステップと
    を含む電源装置の制御方法。
  9. 変成器と、該変成器の一次巻線の一端及び第1電位間に接続された第1スイッチング素子と、前記一次巻線の一端及び第2電位間に接続された第2スイッチング素子及びキャパシタの直列回路とを備え、前記第1スイッチング素子及び前記第2スイッチング素子のオン/オフを時系列的に制御する電源装置をコンピュータに制御させるためのコンピュータプログラムであって、
    コンピュータに、
    前記オン/オフの制御を開始する場合、前記第1スイッチング素子のデューティ比を目標のデューティ比に向けて漸増するステップと、
    漸増するデューティ比に応じて、前記第1スイッチング素子及び前記第2スイッチング素子を共にオフすべきデッドタイムを漸減するステップと
    を実行させるコンピュータプログラム。
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