JP2002159176A - 電源装置及び放電灯点灯装置 - Google Patents

電源装置及び放電灯点灯装置

Info

Publication number
JP2002159176A
JP2002159176A JP2000348757A JP2000348757A JP2002159176A JP 2002159176 A JP2002159176 A JP 2002159176A JP 2000348757 A JP2000348757 A JP 2000348757A JP 2000348757 A JP2000348757 A JP 2000348757A JP 2002159176 A JP2002159176 A JP 2002159176A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit
transformer
power supply
winding
switching element
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000348757A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4649729B2 (ja
Inventor
Toshiaki Nakamura
俊朗 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
Priority to JP2000348757A priority Critical patent/JP4649729B2/ja
Publication of JP2002159176A publication Critical patent/JP2002159176A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4649729B2 publication Critical patent/JP4649729B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B20/00Energy efficient lighting technologies, e.g. halogen lamps or gas discharge lamps

Landscapes

  • Circuit Arrangements For Discharge Lamps (AREA)
  • Dc-Dc Converters (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】電圧変動が大きい負荷であっても出力調整が可
能であり、トランスの磁束密度を下げてコアの小型化が
可能な電源装置及び放電灯点灯装置を提供する。 【解決手段】DC/DC変換回路2は、スイッチング素
子22、スイッチング素子22を介して直流電源1の電
源電圧が1次巻線n1に印加されるトランス21と、ト
ランス21の2次巻線n2にダイオード23を介して接
続される平滑コンデンサ24とを具備する。而して、ス
イッチング素子22のオン時とオフ時の両方で負荷回路
5に直流電圧を供給し、特にスイッチング素子22のオ
ン時にトランス21の昇圧作用によって昇圧された直流
電圧を負荷回路5へ供給することでトランス21に蓄積
するエネルギを低減することができる。その結果、放電
灯のように電圧変動が大きい負荷であっても制御回路6
による出力調整が可能であり、トランス21の磁束密度
φを下げてコアの小型化が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、直流電源を電圧変
換して所望の直流出力を得る電源装置、並びにこのよう
な電源装置を用いて放電灯を点灯する放電灯点灯装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の電源装置の一例(以下、「従来例
1」と呼ぶ)を図13に示す。この従来例1は、バッテ
リのような直流電源1の出力を電圧変換するDC/DC
変換回路2と、DC/DC変換回路2の出力を制御する
出力制御回路61と、負荷50を含む負荷回路5とを備
えている。DC/DC変換回路2は従来周知の昇圧コン
バータ(ブーストコンバータ)で構成され、バッテリの
ように低電圧の電源(直流電源1)から放電灯のような
負荷50が必要とする電圧まで昇圧するものである。
【0003】上記従来例1の出力は主にDC/DC変換
回路2で調整され、出力電流及び出力電圧をDC/DC
変換回路2の出力端で検出し、電力指令値発生回路60
1から出力される電力指令値に基づいて、負荷電圧(ラ
ンプ電圧)の検出値に応じた負荷電流(ランプ電流)の
制御目標値を電流指令値演算部602で演算し、フィー
ドバック制御を行っている。DC/DC変換回路2が具
備するスイッチング素子22のオン・オフ制御信号は誤
差増幅器603の出力と三角波発振器604の出力をコ
ンパレータ605で比較する三角波比較方式により得て
おり、スイッチング信号は周波数一定でオンデューティ
比を可変することで出力調整を行うPWM信号となる。
【0004】一方、図14に示すように負荷51を放電
灯とし、DC/DC変換回路2をフライバックコンバー
タとして構成した従来例(以下、「従来例2」と呼ぶ)
もある。この従来例2は、直流電源1、フライバックコ
ンバータから構成されるDC/DC変換回路2並びに負
荷回路5を備え、この負荷回路5はDC/DC変換回路
2によって得られた直流電圧より放電灯51に交番電圧
を供給するためのインバータ回路3、及び消灯状態の放
電灯51を始動させるために高電圧を印可する始動回路
4を具備する。ここで、放電灯51はランプ電圧が直流
電源1の電源電圧に比べて低い条件から高い条件まで変
化するものであるから、このような負荷に対応するには
DC/DC変換回路2をフライバックコンバータで構成
することが望ましい。すなわち、このフライバックコン
バータからなるDC/DC変換回路2では、スイッチン
グ素子22がオンすると直流電源1からトランス21の
1次巻線に電流I1が流れて、トランス21にエネルギ
が蓄積される。スイッチング素子22がオフするとトラ
ンス21の蓄積エネルギによる逆起電力によりダイオー
ド23がオンとなり、2次巻線からコンデンサ24に電
流I2が流れて、出力コンデンサ24が充電される。ス
イッチング素子22のオン期間とオフ期間を制御するこ
とにより、出力コンデンサ24の電圧は直流電源1の電
源電圧に比べて低い条件から高い条件まで変化させるこ
とができる。なお、同様の機能を実現する昇降圧コンバ
ータとして、バックブーストコンバータ(極性反転型チ
ョッパ回路)がある。
【0005】ところで、従来例2の出力制御回路62は
従来例1と同様に一定周波数のPWM制御でもよいが、
電圧変動の大きいバッテリなどを直流電源1に使用して
放電灯51のように出力電圧変動の大きい負荷を駆動す
るために、出力制御回路6が以下のような制御を行って
いる。
【0006】まず、電力指令値発生回路601は、DC
/DC変換回路2の出力電力を決定するための電力指令
値を発生し、電流指令値演算部602が電力指令値発生
回路601から与えられた電力指令値とコンデンサ24
の両端電圧とからDC/DC変換回路2の出力電流の制
御目標となる電流指令値を演算する。そのために、DC
/DC変換回路2のコンデンサ24の両端電圧は出力電
圧検出手段により検出されて、アンプ607を介して電
流指令値演算部602に入力される。電流指令値演算部
602で演算された電流指令値は、誤差増幅器603の
一方の入力となる。誤差増幅器603の他方の入力に
は、DC/DC変換回路2の出力とインバータ回路3の
入力の間に設けられた出力電流検出手段により検出され
た出力電流がアンプ606を介して入力されている。誤
差増幅器603では、電流指令値演算部602から与え
られた電流指令値とアンプ606を介して入力された出
力電流の検出値とから1次側ピーク電流指令を作成し、
コンパレータ610の反転入力端子に入力する。
【0007】DC/DC変換回路2のトランス21の1
次側電流I1の検出値と2次側電流I2の検出値は、出
力制御回路6に入力されている。1次側電流I1の検出
値は、コンパレータ610の非反転入力端子に入力され
ており、その検出値が1次側ピーク電流指令よりも大き
くなると、発振回路608のリセット端子にリセット信
号を送る。また、2次側電流I2の検出値は、コンパレ
ータ609の反転入力端子に入力されている。コンパレ
ータ609の非反転入力端子は回路のグランドに接続さ
れている。したがって、2次側電流I2の検出値が略ゼ
ロになると、コンパレータ609から発振回路608の
セット端子にセット信号が送られる。発振回路608は
セット・リセットフリップフロップを含んで構成されて
おり、そのQ出力によりDC/DC変換回路2のスイッ
チング素子22をオン・オフ制御する。
【0008】すなわち、従来例2の出力制御回路6で
は、出力調整値として働く誤差増幅器603の出力をト
ランス21の1次側に流れる電流I1のピーク指令値と
し、この指令値と1次側電流I1の検出値をコンパレー
タ610で比較し、検出値が指令値を越えると、発振回
路608のQ出力はLレベルになり、スイッチング素子
22をオフさせる。スイッチング素子22がオフした
後、トランス21のエネルギが全て2次側に吐き出さ
れ、2次側電流I2が略ゼロになったことをコンパレー
タ609で検出し、発振回路608の出力をHレベルに
してスイッチング素子22をオンさせる。つまり、図1
5に示すようにトランス21の2次側電流I2が略ゼロ
となったときにトランス21の1次側電流I1を制御す
るスイッチング素子22をオンさせる動作モードを電流
境界モードと呼び、この電流境界モードで動作させるこ
とによってトランス21の利用率を上げることができ
る。また、発振回路608においては、図16に示すよ
うにスイッチング素子22の最大オフ期間に制限値を設
けて2次側電流I2がゼロになる前にスイッチング素子
22をオフさせる場合があり、例えば放電灯51が冷え
ている状態のようにランプ電圧が低く、2次側電流I2
の波形の傾きが小さい場合にスイッチング素子22のス
イッチング周波数低下に伴うピーク電流の上昇を防止す
るため、最大オフ期間の上記制限値を状態に応じて調整
する機能を有している。なお、出力制御回路6では、ス
イッチング素子22をオフする1次側ピーク電流値を、
従来例1と同様のフィードバック制御によって調整する
ことで出力制御を行っている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来例2の
フライバックコンバータからなるDC/DC変換回路2
では、出力する電力を一度トランス21に蓄積するため
にトランス21のコアの磁束密度が高くなりやすく、飽
和防止のためにコアの小型化が困難であった。また、従
来例1のようなブーストコンバータからなるDC/DC
変換回路2の場合、負荷51への電力供給はインダクタ
211及び直流電源1より行われるため、通常、従来例
2のフライバックコンバータやバックブーストコンバー
タに比較してインダクタの磁束密度を低くすることは可
能であるが、負荷51が放電灯の場合には短絡に近い負
荷条件から存在するために出力調整が困難になってしま
う。
【0010】さらに、フォワードコンバータのようにト
ランスの昇圧作用を利用したDC/DC変換回路では、
トランスの磁束は低減可能であるが、トランスの巻数比
が最大出力電圧で規定されるために放電灯のように電圧
変動範囲が広い負荷の場合に巻線量が大きくなってトラ
ンスの小型化が困難になってしまう。
【0011】本発明は上記事情に鑑みて為されたもので
あり、その目的とするところは、電圧変動が大きい負荷
であっても出力調整が可能であり、トランスの磁束密度
を下げてコアの小型化が可能な電源装置及び放電灯点灯
装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、上記
目的を達成するために、直流電源の電源電圧を所望の直
流電圧に変換するDC/DC変換回路と、DC/DC変
換回路の直流出力を調整して負荷に供給する負荷回路と
を備え、DC/DC変換回路は、スイッチング素子と、
スイッチング素子を介して直流電源の電源電圧が1次巻
線に印加されるトランスと、トランスの2次巻線に整流
素子を介して接続されるコンデンサとを具備し、コンデ
ンサの両端間に少なくともインダクタを介して負荷回路
及びトランスの3次巻線を直列接続してなることを特徴
とし、スイッチング素子のオン時には、1次巻線に直流
電源から電流が流れてトランスにエネルギが蓄積される
とともに3次巻線に生じる電圧にコンデンサの両端電圧
が重畳した電圧がインダクタを介して負荷回路に供給さ
れ、スイッチング素子のオフ時には、トランスに蓄積さ
れたエネルギが2次巻線より放出されてコンデンサが充
電されるとともにコンデンサから3次巻線を介して負荷
回路に直流電圧が供給される。このように、スイッチン
グ素子のオン時とオフ時の両方で負荷回路に直流電圧を
供給し、特にスイッチング素子のオン時にトランスの昇
圧作用によって昇圧された直流電圧を負荷回路へ供給す
ることでトランスに蓄積するエネルギを低減することが
できる。その結果、電圧変動が大きい負荷であっても出
力調整が可能であるとともに、トランスの磁束密度を下
げてコアの小型化が可能となる。
【0013】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記スイッチング素子をオン・オフ制御してDC/
DC変換回路の直流出力を可変する制御回路を備え、D
C/DC変換回路が具備するトランスの3次巻線を2次
巻線と兼用するとともにトランスの2次巻線のインダク
タンスと前記コンデンサにより決まる時定数を制御回路
によるスイッチング素子のスイッチング周期よりも十分
に大きくしてなることを特徴とし、3次巻線を2次巻線
と兼用することでトランスの小型化が図れる。
【0014】請求項3の発明は、請求項2の発明におい
て、トランスの2次巻線の一端を前記コンデンサを介し
て1次巻線の一端に接続し、1次巻線及び2次巻線と前
記コンデンサの直列回路の両端に少なくともインダクタ
を介して負荷回路を接続してなることを特徴とし、請求
項2の発明と同様の作用を奏する。
【0015】請求項4の発明は、請求項1の発明におい
て、前記スイッチング素子をオン・オフ制御してDC/
DC変換回路の直流出力を可変する制御回路を備え、D
C/DC変換回路が具備するトランスの3次巻線を2次
巻線と兼用するとともにトランスの2次側の閉回路内に
1次側の閉回路の構成要素の一部が接続され、少なくと
も2次巻線を含む2次側の閉回路のインダクタンスと前
記コンデンサにより決まる時定数を制御回路によるスイ
ッチング素子のスイッチング周期よりも十分に大きくし
てなることを特徴とし、3次巻線を2次巻線と兼用する
ことでトランスの小型化が図れる。
【0016】請求項5の発明は、請求項4の発明におい
て、トランスの2次巻線の一端を前記コンデンサを介し
て1次巻線の一端に接続するとともに1次巻線の他端と
2次巻線の他端を整流素子を介して接続することで2次
側の閉回路を形成し、トランスの1次巻線及び2次巻線
と前記コンデンサの直列回路の両端に少なくともインダ
クタを介して負荷回路を接続してなることを特徴とし、
請求項4の発明と同様の作用を奏する。
【0017】請求項6の発明は、請求項4の発明におい
て、トランスの2次巻線の一端を整流素子を介して直流
電源に接続するとともに2次巻線の他端を前記コンデン
サを介して直流電源に接続することで2次側の閉回路を
形成し、トランスの2次巻線と前記コンデンサと直流電
源の直列回路の両端にインダクタを介して負荷回路を接
続して成ることを特徴とし、請求項4の発明と同様の作
用を奏する。
【0018】請求項7の発明は、請求項4の発明におい
て、トランスの2次巻線の両端に整流素子、前記スイッ
チング素子及び前記コンデンサの直列回路を接続するこ
とで2次側の閉回路を形成し、トランスの2次巻線と前
記コンデンサ及びスイッチング素子の直列回路の両端に
インダクタを介して負荷回路を接続して成ることを特徴
とし、請求項4の発明と同様の作用を奏する。
【0019】請求項8の発明は、上記目的を達成するた
めに、請求項1〜請求項7に記載された負荷を放電灯と
したことを特徴とし、電圧変動が大きい負荷であっても
出力調整が可能であるとともに、トランスの磁束密度を
下げてコアの小型化が可能となる放電灯点灯装置が提供
できる。
【0020】請求項9の発明は、請求項8の発明におい
て、前記負荷回路は、DC/DC変換回路の直流出力を
交番して放電灯に供給するインバータ回路を具備するこ
とを特徴とし、請求項8の発明と同様の作用を奏する。
【0021】請求項10の発明は、請求項8又は9の発
明において、前記負荷回路は、放電灯に始動用の高電圧
を印可する始動回路を具備することを特徴とし、請求項
8又は9の発明と同様の作用を奏する。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を詳細に説明する。但し、下記の各実施形態では
負荷51を放電灯とした従来例2の負荷回路5と同一構
成の負荷回路5を備えているが、負荷回路5並びに負荷
51を実施形態のものに限定する趣旨ではなく、他の構
成を有する負荷回路5や放電灯以外の負荷51を具備す
る負荷回路5を備える場合であっても本発明の技術的思
想が適用可能である。
【0023】(実施形態1)図1に本実施形態の電源装
置(放電灯点灯装置)の概略回路構成図を示す。本実施
形態は、バッテリのような直流電源1の電源電圧を所望
の直流電圧に変換するDC/DC変換回路2と、DC/
DC変換回路2の直流出力を調整して負荷(図示せず)
に供給する負荷回路5とを備える。但し、本実施形態の
基本構成は従来例2と共通であるから、共通する構成に
ついては同一の符号を付して説明を省略する。
【0024】DC/DC変換回路2は、トランジスタな
どからなるスイッチング素子22と、スイッチング素子
22を介して直流電源1の電源電圧が1次巻線n1に印
加されるトランス21と、トランス21の2次巻線n2
にダイオード23を介して接続される平滑コンデンサ2
4とを具備し、平滑コンデンサ24の両端間に少なくと
もインダクタ27を介して負荷回路5及びトランス21
の3次巻線n3を直列接続してなる。なお、平滑コンデ
ンサ24と3次巻線n3とインダクタ27にはリプル低
減用のコンデンサ26が並列に接続してある。
【0025】また、制御回路6は例えば従来例1又は従
来例2の制御回路と共通の回路構成を有するものであっ
て、DC/DC変換回路2の出力電流及び出力電圧を検
出し、それらの検出値が所望の値となるようにスイッチ
ング素子22のオンデューティ比を可変するPWM制御
(従来例1参照)や、あるいは定常時に電流境界モード
で動作させる制御(従来例2参照)を行う。但し、制御
回路6の構成はこれに限定されるものではなく、他の制
御を行うものであっても良い。
【0026】次に本実施形態におけるDC/DC変換回
路2の回路動作を説明する。
【0027】まず、スイッチング素子22のオン時には
直流電源1からトランス21の1次巻線n1に直流電流
I1が流れてトランス21にエネルギが蓄積され、トラ
ンス21の2次巻線n2には逆向きの誘起電圧が発生す
るがダイオード23が接続されているために電流は流れ
ない。一方、3次巻線n3にはトランス21の昇圧作用
によって1次側の入力電圧を昇圧した誘起電圧が発生
し、この3次巻線n3の誘起電圧に平滑コンデンサ24
の両端電圧が重畳した電圧(重畳電圧)がインダクタ2
7を介して負荷回路5に供給される。
【0028】一方、スイッチング素子22のオフ時には
トランス21に蓄積されたエネルギ(特に励磁エネル
ギ)が2次巻線n2からダイオード23を介して放出さ
れて平滑コンデンサ24を充電する。このとき、トラン
ス21の3次巻線n3を流れる出力電流I3は限流要素
であるインダクタ27によって安定化される。すなわ
ち、制御回路6によってスイッチング素子22のオン・
オフを繰り返すことにより、DC/DC変換回路2にて
直流電源1の電源電圧を所望のレベルの直流電圧に変換
することができる。ここで、スイッチング素子22のオ
フ時にトランス21から平滑コンデンサ24への充電電
流I2がゼロになったときに制御回路6がスイッチング
素子22をオンする電流境界モード、並びにトランス2
1の1次巻線n1あるいは2次巻線n2に常時電流が流
れている電流連続モードでの動作波形図を図2及び図3
に各々示す。
【0029】而して、本実施形態におけるDC/DC変
換回路2においては、上述のようにスイッチング素子2
2のオン時とオフ時の両方で負荷回路5に直流電圧を供
給し、特にスイッチング素子22のオン時にトランス2
1の昇圧作用によって昇圧された直流電圧を負荷回路5
へ供給することでトランス21に蓄積するエネルギを低
減することができる(図3(e)参照)。その結果、放
電灯のように電圧変動が大きい負荷であっても制御回路
6による出力調整が可能であり、トランス21の磁束密
度φを下げてコアの小型化が可能となる。
【0030】(実施形態2)図4に本実施形態の電源装
置(放電灯点灯装置)の概略回路構成図を示す。本実施
形態は、実施形態1におけるDC/DC変換回路2の3
次巻線n3を2次巻線n2で兼用する点に特徴があり、
その他の構成は実施形態1と共通である。よって、実施
形態1と共通する構成には同一の符号を付して説明を省
略する。
【0031】本実施形態におけるDC/DC変換回路2
では、トランス21の2次巻線n2の一端とインダクタ
27との接続点にダイオード23のアノードを接続し、
ダイオード23のカソードと2次巻線n2の他端の間に
平滑コンデンサ24が接続してあり、実施形態1におけ
る3次巻線n3の機能を2次巻線n2に持たせている。
【0032】次に本実施形態におけるDC/DC変換回
路2の回路動作を説明する。
【0033】まず、スイッチング素子22のオン時には
直流電源1からトランス21の1次巻線n1に直流電流
I1が流れてトランス21にエネルギが蓄積され、トラ
ンス21の2次巻線n2には1次巻線n1に対する2次
巻線n2の巻数比倍に昇圧された誘起電圧が発生し、そ
の誘起電圧と平滑コンデンサ24の両端電圧との重畳電
圧がインダクタ27を介して負荷回路5に供給される。
【0034】一方、スイッチング素子22のオフ時には
トランス21に蓄積されたエネルギが2次巻線n2から
ダイオード23を介して放出されて平滑コンデンサ24
を充電する。すなわち、制御回路6によってスイッチン
グ素子22のオン・オフを繰り返すことにより、インダ
クタ27によって安定化された所望の直流電圧をDC/
DC変換回路2から負荷回路5に供給することができ
る。ここで、制御回路6による制御動作が電流境界モー
ドの場合、並びに電流連続モードの場合における動作波
形図を図5及び図6に各々示す。
【0035】ところで、スイッチング素子22のオン時
に負荷回路5に供給される電力供給量がオフ時の電力供
給量よりも多い方がトランス21の磁束密度φを低減す
ることが可能である。このため、平滑コンデンサ24の
容量とトランス21の2次側のインダクタンスとの共振
周波数が、制御回路6によるスイッチング素子22のス
イッチング周波数に比べて十分に低くなるように設定し
てある。
【0036】而して、本実施形態におけるDC/DC変
換回路2においても実施形態1と同様に、スイッチング
素子22のオン時とオフ時の両方で負荷回路5に直流電
圧を供給し、特にスイッチング素子22のオン時にトラ
ンス21の昇圧作用によって昇圧された直流電圧を負荷
回路5へ供給することでトランス21に蓄積するエネル
ギを低減することができる(図6(e)参照)。しか
も、3次巻線n3を2次巻線n2と兼用することでトラ
ンス21の小型化が図れるという利点がある。また、本
実施形態におけるDC/DC変換回路2ではフォワード
コンバータに比べてトランス21の昇圧比以上に昇圧す
ることが可能であり、特に負荷51が放電灯の場合に放
電開始する直前に定常点灯時の数倍の電圧が必要である
が、このような高電圧を得るためにトランス21の巻数
を増やす必要が無く、トランス21の小型化が図れると
いう利点がある。
【0037】(実施形態3)図7に本実施形態の電源装
置(放電灯点灯装置)の概略回路構成図を示す。本実施
形態は、実施形態2のDC/DC変換回路2においてト
ランス21の2次巻線n2の一端を平滑コンデンサ24
を介して1次巻線n1の一端に接続するとともに1次巻
線n1の他端と2次巻線n2の他端をダイオード23を
介して接続することで2次側の閉回路を形成し、トラン
ス21の1次巻線n1及び2次巻線n2と平滑コンデン
サ24の直列回路の両端に少なくともインダクタ27を
介して負荷回路5を接続した点に特徴があり、その他の
構成は実施形態2と共通である。よって、実施形態2と
共通する構成には同一の符号を付して説明を省略する。
【0038】本実施形態のDC/DC変換回路2では、
直流電源1の正極にスイッチング素子22の一端を接続
し、スイッチング素子22の他端と直流電源1の負極の
間にトランス21の1次巻線n1を接続している。そし
て、1次巻線n1のスイッチング素子21に接続してい
る側の一端と2次巻線n2の一端に平滑コンデンサ24
を接続し、2次巻線n2の他端をダイオード23のカソ
ードとインダクタ27の一端とに接続し、ダイオード2
3のアノードを直流電源1の負極に接続している。
【0039】次に本実施形態におけるDC/DC変換回
路2の回路動作を説明する。
【0040】まず、スイッチング素子22のオン時には
直流電源1からトランス21の1次巻線n1に直流電流
I1が流れてトランス21にエネルギが蓄積され、トラ
ンス21の2次巻線n2には1次巻線n1に対する2次
巻線n2の巻数比倍に昇圧された誘起電圧が発生し、そ
の誘起電圧と平滑コンデンサ24の両端電圧との重畳電
圧がインダクタ27を介して負荷回路5に供給される。
【0041】一方、スイッチング素子22のオフ時には
トランス21に蓄積されたエネルギが1次巻線n1及び
2次巻線n2からダイオード23を介して放出されて平
滑コンデンサ24を充電する。すなわち、制御回路6に
よってスイッチング素子22のオン・オフを繰り返すこ
とにより、インダクタ27によって安定化された所望の
直流電圧をDC/DC変換回路2から負荷回路5に供給
することができる。
【0042】ところで、スイッチング素子22のオン時
に負荷回路5に供給される電力供給量がオフ時の電力供
給量よりも多い方がトランス21の磁束密度を低減する
ことが可能である。このため、平滑コンデンサ24の容
量とトランス21の2次側のインダクタンスとの共振周
波数が、制御回路6によるスイッチング素子22のスイ
ッチング周波数に比べて十分に低くなるように設定して
ある。
【0043】而して、本実施形態におけるDC/DC変
換回路2においても実施形態1と同様に、スイッチング
素子22のオン時とオフ時の両方で負荷回路5に直流電
圧を供給し、特にスイッチング素子22のオン時にトラ
ンス21の昇圧作用によって昇圧された直流電圧を負荷
回路5へ供給することでトランス21に蓄積するエネル
ギを低減することができるとともに、実施形態2と同様
に3次巻線n3を2次巻線n2と兼用することでトラン
ス21の小型化も図れる。しかも、スイッチング素子2
2のオフ時にトランス21に蓄積されたエネルギを1次
巻線n1及び2次巻線n2を介して平滑コンデンサ24
に放出するため、トランス21の2次巻線n2の巻数を
減らすことができ、さらにトランス21の小型化が図れ
るという利点がある。また、本実施形態におけるDC/
DC変換回路2では実施形態2と同様にフォワードコン
バータに比べてトランス21の昇圧比以上に昇圧するこ
とが可能であり、特に負荷51が放電灯の場合に放電開
始する直前に定常点灯時の数倍の電圧が必要であるが、
このような高電圧を得るためにトランス21の巻数を増
やす必要が無く、トランス21の小型化が図れるという
利点がある。
【0044】(実施形態4)図8に本実施形態の電源装
置(放電灯点灯装置)の概略回路構成図を示す。本実施
形態は、実施形態2のDC/DC変換回路2においてト
ランス21の2次巻線n2の一端を整流素子を介して直
流電源1に接続するとともに2次巻線n2の他端を平滑
コンデンサ24を介して直流電源1に接続することで2
次側の閉回路を形成し、トランス21の2次巻線n2と
平滑コンデンサ24と直流電源1の直列回路の両端にイ
ンダクタ27を介して負荷回路5を接続した点に特徴が
あり、その他の構成は実施形態2と共通である。よっ
て、実施形態2と共通する構成には同一の符号を付して
説明を省略する。
【0045】本実施形態のDC/DC変換回路2では、
直流電源1の正極にトランス21の1次巻線n1の一端
を接続し、1次巻線n1の他端にスイッチング素子22
を介して直流電源1の負極を接続している。そして、ト
ランス21の2次巻線n2の一端を平滑コンデンサ24
を介して直流電源1の正極に接続し、2次巻線n2の他
端をダイオード23のアノードとインダクタ27の一端
とに接続し、ダイオード23のカソードを直流電源1の
負極に接続している。
【0046】次に本実施形態におけるDC/DC変換回
路2の回路動作を説明する。
【0047】まず、スイッチング素子22のオン時には
直流電源1からトランス21の1次巻線n1に直流電流
I1が流れてトランス21にエネルギが蓄積され、トラ
ンス21の2次巻線n2には1次巻線n1に対する2次
巻線n2の巻数比倍に昇圧された誘起電圧が発生し、そ
の誘起電圧と平滑コンデンサ24の両端電圧との重畳電
圧から直流電源1の電源電圧を差し引いた電圧がインダ
クタ27を介して負荷回路5に供給される。
【0048】一方、スイッチング素子22のオフ時には
トランス21に蓄積されたエネルギが2次巻線n2から
ダイオード23を介して放出されるとともに直流電源1
によっても平滑コンデンサ24を充電する。すなわち、
制御回路6によってスイッチング素子22のオン・オフ
を繰り返すことにより、インダクタ27によって安定化
された所望の直流電圧をDC/DC変換回路2から負荷
回路5に供給することができる。ここで、制御回路6に
よる制御動作が電流境界モードの場合、並びに電流連続
モードの場合における動作波形図を図9及び図10に各
々示す。
【0049】ところで、スイッチング素子22のオン時
に負荷回路5に供給される電力供給量がオフ時の電力供
給量よりも多い方がトランス21の磁束密度を低減する
ことが可能である。このため、平滑コンデンサ24の容
量とトランス21の2次側のインダクタンスとの共振周
波数が、制御回路6によるスイッチング素子22のスイ
ッチング周波数に比べて十分に低くなるように設定して
ある。
【0050】而して、本実施形態におけるDC/DC変
換回路2においても実施形態1と同様に、スイッチング
素子22のオン時とオフ時の両方で負荷回路5に直流電
圧を供給し、特にスイッチング素子22のオン時にトラ
ンス21の昇圧作用によって昇圧された直流電圧を負荷
回路5へ供給することでトランス21に蓄積するエネル
ギを低減することができるとともに、実施形態2と同様
に3次巻線n3を2次巻線n2と兼用することでトラン
ス21の小型化も図れる。しかも、スイッチング素子2
2のオフ時にトランス21に蓄積されたエネルギだけで
なく、直流電源1からも2次巻線n2を介して平滑コン
デンサ24を充電するため、入力電流のリプルを低減す
ることができるという利点がある。また、本実施形態に
おけるDC/DC変換回路2では実施形態2及び実施形
態3と同様にフォワードコンバータに比べてトランス2
1の昇圧比以上に昇圧することが可能であり、特に負荷
51が放電灯の場合に放電開始する直前に定常点灯時の
数倍の電圧が必要であるが、このような高電圧を得るた
めにトランス21の巻数を増やす必要が無く、トランス
21の小型化が図れるという利点がある。
【0051】なお、図11に示すようにトランス21の
2次巻線n2の極性を反転し、ダイオード23のアノー
ドを直流電源1の負極に接続するとともにカソードを2
次巻線n2の一端及びインダクタ27に接続する回路構
成としても同様の作用効果を奏する。
【0052】(実施形態5)図12に本実施形態の電源
装置(放電灯点灯装置)の概略回路構成図を示す。本実
施形態は、実施形態2のDC/DC変換回路2において
トランス21の2次巻線n2の両端にダイオード23、
スイッチング素子22及び平滑コンデンサ24の直列回
路を接続することで2次側の閉回路を形成し、トランス
21の2次巻線n2と平滑コンデンサ24及びスイッチ
ング素子22の直列回路の両端にインダクタ27を介し
て負荷回路5を接続した点に特徴があり、その他の構成
は実施形態2と共通である。よって、実施形態2と共通
する構成には同一の符号を付して説明を省略する。
【0053】本実施形態のDC/DC変換回路2では、
直流電源1の正極にトランス21の1次巻線n1の一端
を接続し、1次巻線n1の他端にスイッチング素子22
を介して直流電源1の負極を接続している。そして、ト
ランス21の2次巻線n2の一端を平滑コンデンサ24
を介してスイッチング素子22と1次巻線n1の接続点
に接続し、2次巻線n2の他端をダイオード23のアノ
ードとインダクタ27の一端とに接続し、さらにダイオ
ード23のカソードを直流電源1の負極に接続してい
る。
【0054】次に本実施形態におけるDC/DC変換回
路2の回路動作を説明する。
【0055】まず、スイッチング素子22のオン時には
直流電源1からトランス21の1次巻線n1に直流電流
I1が流れてトランス21にエネルギが蓄積され、トラ
ンス21の2次巻線n2には1次巻線n1に対する2次
巻線n2の巻数比倍に昇圧された誘起電圧が発生し、そ
の誘起電圧と平滑コンデンサ24の両端電圧との重畳電
圧がスイッチング素子22及びインダクタ27を介して
負荷回路5に供給される。
【0056】一方、スイッチング素子22のオフ時には
トランス21に蓄積されたエネルギが2次巻線n2から
ダイオード23、直流電源1及び1次巻線n1を介して
放出されるとともに直流電源1によっても平滑コンデン
サ24を充電する。すなわち、制御回路6によってスイ
ッチング素子22のオン・オフを繰り返すことにより、
インダクタ27によって安定化された所望の直流電圧を
DC/DC変換回路2から負荷回路5に供給することが
できる。
【0057】ところで、スイッチング素子22のオン時
に負荷回路5に供給される電力供給量がオフ時の電力供
給量よりも多い方がトランス21の磁束密度を低減する
ことが可能である。このため、平滑コンデンサ24の容
量とトランス21の2次側のインダクタンスとの共振周
波数が、制御回路6によるスイッチング素子22のスイ
ッチング周波数に比べて十分に低くなるように設定して
ある。
【0058】而して、本実施形態におけるDC/DC変
換回路2においても実施形態1と同様に、スイッチング
素子22のオン時とオフ時の両方で負荷回路5に直流電
圧を供給し、特にスイッチング素子22のオン時にトラ
ンス21の昇圧作用によって昇圧された直流電圧を負荷
回路5へ供給することでトランス21に蓄積するエネル
ギを低減することができるとともに、実施形態2と同様
に3次巻線n3を2次巻線n2と兼用することでトラン
ス21の小型化も図れる。また、実施形態4と同じくス
イッチング素子22のオフ時にトランス21に蓄積され
たエネルギだけでなく、直流電源1からも1次巻線n1
及び2次巻線n2を介して平滑コンデンサ24を充電す
るため、入力電流のリプルを低減することができる。し
かも、スイッチング素子22のオフ時にトランス21の
エネルギを放出する際に2次巻線n2だけでなく1次巻
線n1も介して平滑コンデンサ24を充電しているた
め、トランス21の2次巻線n2の巻数を減らすことが
でき、さらにトランス21の小型化が図れるという利点
がある。
【0059】
【発明の効果】請求項1の発明は、直流電源の電源電圧
を所望の直流電圧に変換するDC/DC変換回路と、D
C/DC変換回路の直流出力を調整して負荷に供給する
負荷回路とを備え、DC/DC変換回路は、スイッチン
グ素子と、スイッチング素子を介して直流電源の電源電
圧が1次巻線に印加されるトランスと、トランスの2次
巻線に整流素子を介して接続されるコンデンサとを具備
し、コンデンサの両端間に少なくともインダクタを介し
て負荷回路及びトランスの3次巻線を直列接続してなる
ことを特徴とし、スイッチング素子のオン時には、1次
巻線に直流電源から電流が流れてトランスにエネルギが
蓄積されるとともに3次巻線に生じる電圧にコンデンサ
の両端電圧が重畳した電圧がインダクタを介して負荷回
路に供給され、スイッチング素子のオフ時には、トラン
スに蓄積されたエネルギが2次巻線より放出されてコン
デンサが充電されるとともにコンデンサから3次巻線を
介して負荷回路に直流電圧が供給される。このように、
スイッチング素子のオン時とオフ時の両方で負荷回路に
直流電圧を供給し、特にスイッチング素子のオン時にト
ランスの昇圧作用によって昇圧された直流電圧を負荷回
路へ供給することでトランスに蓄積するエネルギを低減
することができる。その結果、電圧変動が大きい負荷で
あっても出力調整が可能であるとともに、トランスの磁
束密度を下げてコアの小型化が可能となるという効果が
ある。
【0060】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記スイッチング素子をオン・オフ制御してDC/
DC変換回路の直流出力を可変する制御回路を備え、D
C/DC変換回路が具備するトランスの3次巻線を2次
巻線と兼用するとともにトランスの2次巻線のインダク
タンスと前記コンデンサにより決まる時定数を制御回路
によるスイッチング素子のスイッチング周期よりも十分
に大きくしてなることを特徴とし、3次巻線を2次巻線
と兼用することでトランスの小型化が図れるという効果
がある。
【0061】請求項3の発明は、請求項2の発明におい
て、トランスの2次巻線の一端を前記コンデンサを介し
て1次巻線の一端に接続し、1次巻線及び2次巻線と前
記コンデンサの直列回路の両端に少なくともインダクタ
を介して負荷回路を接続してなることを特徴とし、請求
項2の発明と同様の効果を奏する。
【0062】請求項4の発明は、請求項1の発明におい
て、前記スイッチング素子をオン・オフ制御してDC/
DC変換回路の直流出力を可変する制御回路を備え、D
C/DC変換回路が具備するトランスの3次巻線を2次
巻線と兼用するとともにトランスの2次側の閉回路内に
1次側の閉回路の構成要素の一部が接続され、少なくと
も2次巻線を含む2次側の閉回路のインダクタンスと前
記コンデンサにより決まる時定数を制御回路によるスイ
ッチング素子のスイッチング周期よりも十分に大きくし
てなることを特徴とし、3次巻線を2次巻線と兼用する
ことでトランスの小型化が図れるという効果がある。
【0063】請求項5の発明は、請求項4の発明におい
て、トランスの2次巻線の一端を前記コンデンサを介し
て1次巻線の一端に接続するとともに1次巻線の他端と
2次巻線の他端を整流素子を介して接続することで2次
側の閉回路を形成し、トランスの1次巻線及び2次巻線
と前記コンデンサの直列回路の両端に少なくともインダ
クタを介して負荷回路を接続してなることを特徴とし、
請求項4の発明と同様の効果を奏する。
【0064】請求項6の発明は、請求項4の発明におい
て、トランスの2次巻線の一端を整流素子を介して直流
電源に接続するとともに2次巻線の他端を前記コンデン
サを介して直流電源に接続することで2次側の閉回路を
形成し、トランスの2次巻線と前記コンデンサと直流電
源の直列回路の両端にインダクタを介して負荷回路を接
続して成ることを特徴とし、請求項4の発明と同様の効
果を奏する。
【0065】請求項7の発明は、請求項4の発明におい
て、トランスの2次巻線の両端に整流素子、前記スイッ
チング素子及び前記コンデンサの直列回路を接続するこ
とで2次側の閉回路を形成し、トランスの2次巻線と前
記コンデンサ及びスイッチング素子の直列回路の両端に
インダクタを介して負荷回路を接続して成ることを特徴
とし、請求項4の発明と同様の効果を奏する。
【0066】請求項8の発明は、請求項1〜請求項7に
記載された負荷を放電灯としたことを特徴とし、電圧変
動が大きい負荷であっても出力調整が可能であるととも
に、トランスの磁束密度を下げてコアの小型化が可能と
なる放電灯点灯装置が提供できるという効果がある。
【0067】請求項9の発明は、請求項8の発明におい
て、前記負荷回路は、DC/DC変換回路の直流出力を
交番して放電灯に供給するインバータ回路を具備するこ
とを特徴とし、請求項8の発明と同様の効果を奏する。
【0068】請求項10の発明は、請求項8又は9の発
明において、前記負荷回路は、放電灯に始動用の高電圧
を印可する始動回路を具備することを特徴とし、請求項
8又は9の発明と同様の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1を示す概略回路構成図である。
【図2】同上の電流境界モードの場合における動作波形
図である。
【図3】同上の電流連続モードの場合における動作波形
図である。
【図4】実施形態2を示す概略回路構成図である。
【図5】同上の電流境界モードの場合における動作波形
図である。
【図6】同上の電流連続モードの場合における動作波形
図である。
【図7】実施形態3を示す概略回路構成図である。
【図8】実施形態4を示す概略回路構成図である。
【図9】同上の電流境界モードの場合における動作波形
図である。
【図10】同上の電流連続モードの場合における動作波
形図である。
【図11】同上の他の構成を示す概略回路構成図であ
る。
【図12】実施形態5を示す概略回路構成図である。
【図13】従来例1を示す概略回路構成図である。
【図14】従来例2を示す概略回路構成図である。
【図15】同上の電流境界モードの場合における動作波
形図である。
【図16】同上の電流連続モードの場合における動作波
形図である。
【符号の説明】
1 直流電源 2 DC/DC変換回路 5 負荷回路 6 制御回路 21 トランス n1 1次巻線 n2 2次巻線 n3 3次巻線 22 スイッチング素子 23 ダイオード 24 平滑コンデンサ 27 インダクタ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流電源の電源電圧を所望の直流電圧に
    変換するDC/DC変換回路と、DC/DC変換回路の
    直流出力を調整して負荷に供給する負荷回路とを備え、
    DC/DC変換回路は、スイッチング素子と、スイッチ
    ング素子を介して直流電源の電源電圧が1次巻線に印加
    されるトランスと、トランスの2次巻線に整流素子を介
    して接続されるコンデンサとを具備し、コンデンサの両
    端間に少なくともインダクタを介して負荷回路及びトラ
    ンスの3次巻線を直列接続してなることを特徴とする電
    源装置。
  2. 【請求項2】 前記スイッチング素子をオン・オフ制御
    してDC/DC変換回路の直流出力を可変する制御回路
    を備え、DC/DC変換回路が具備するトランスの3次
    巻線を2次巻線と兼用するとともにトランスの2次巻線
    のインダクタンスと前記コンデンサにより決まる時定数
    を制御回路によるスイッチング素子のスイッチング周期
    よりも十分に大きくしてなることを特徴とする請求項1
    記載の電源装置。
  3. 【請求項3】 トランスの2次巻線の一端を前記コンデ
    ンサを介して1次巻線の一端に接続し、1次巻線及び2
    次巻線と前記コンデンサの直列回路の両端に少なくとも
    インダクタを介して負荷回路を接続してなることを特徴
    とする請求項2記載の電源装置。
  4. 【請求項4】 前記スイッチング素子をオン・オフ制御
    してDC/DC変換回路の直流出力を可変する制御回路
    を備え、DC/DC変換回路が具備するトランスの3次
    巻線を2次巻線と兼用するとともにトランスの2次側の
    閉回路内に1次側の閉回路の構成要素の一部が接続さ
    れ、少なくとも2次巻線を含む2次側の閉回路のインダ
    クタンスと前記コンデンサにより決まる時定数を制御回
    路によるスイッチング素子のスイッチング周期よりも十
    分に大きくしてなることを特徴とする請求項1記載の電
    源装置。
  5. 【請求項5】 トランスの2次巻線の一端を前記コンデ
    ンサを介して1次巻線の一端に接続するとともに1次巻
    線の他端と2次巻線の他端を整流素子を介して接続する
    ことで2次側の閉回路を形成し、トランスの1次巻線及
    び2次巻線と前記コンデンサの直列回路の両端に少なく
    ともインダクタを介して負荷回路を接続してなることを
    特徴とする請求項4記載の電源装置。
  6. 【請求項6】 トランスの2次巻線の一端を整流素子を
    介して直流電源に接続するとともに2次巻線の他端を前
    記コンデンサを介して直流電源に接続することで2次側
    の閉回路を形成し、トランスの2次巻線と前記コンデン
    サと直流電源の直列回路の両端にインダクタを介して負
    荷回路を接続して成ることを特徴とする請求項4記載の
    電源装置。
  7. 【請求項7】 トランスの2次巻線の両端に整流素子、
    前記スイッチング素子及び前記コンデンサの直列回路を
    接続することで2次側の閉回路を形成し、トランスの2
    次巻線と前記コンデンサ及びスイッチング素子の直列回
    路の両端にインダクタを介して負荷回路を接続して成る
    ことを特徴とする請求項4記載の電源装置。
  8. 【請求項8】 請求項1〜請求項7に記載された負荷を
    放電灯としたことを特徴とする放電灯点灯装置。
  9. 【請求項9】 前記負荷回路は、DC/DC変換回路の
    直流出力を交番して放電灯に供給するインバータ回路を
    具備することを特徴とする請求項8記載の放電灯点灯装
    置。
  10. 【請求項10】 前記負荷回路は、放電灯に始動用の高
    電圧を印可する始動回路を具備することを特徴とする請
    求項8又は9記載の放電灯点灯装置。
JP2000348757A 2000-11-15 2000-11-15 電源装置及び放電灯点灯装置 Expired - Fee Related JP4649729B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000348757A JP4649729B2 (ja) 2000-11-15 2000-11-15 電源装置及び放電灯点灯装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000348757A JP4649729B2 (ja) 2000-11-15 2000-11-15 電源装置及び放電灯点灯装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002159176A true JP2002159176A (ja) 2002-05-31
JP4649729B2 JP4649729B2 (ja) 2011-03-16

Family

ID=18822280

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000348757A Expired - Fee Related JP4649729B2 (ja) 2000-11-15 2000-11-15 電源装置及び放電灯点灯装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4649729B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100768619B1 (ko) * 2004-12-02 2007-10-18 미쓰비시덴키 가부시키가이샤 화소 신호 처리 장치 및 방법
JP2013016855A (ja) * 2012-09-25 2013-01-24 Panasonic Corp 電源装置および灯具、車両
US8963425B2 (en) 2008-05-26 2015-02-24 Panasonic Corporation Power supply device, lamp fitting, and vehicle
US20150069907A1 (en) * 2013-09-10 2015-03-12 Panasonic Corporation Lighting device, headlight device with the same, and vehicle
JP2017108519A (ja) * 2015-12-09 2017-06-15 オムロン株式会社 制御装置及び制御方法

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04289774A (ja) * 1991-03-15 1992-10-14 Matsushita Electric Ind Co Ltd Ac−dcコンバータ
JPH114578A (ja) * 1997-06-12 1999-01-06 Masashi Mukogawa 電圧変換装置
JPH11275860A (ja) * 1998-03-23 1999-10-08 Tdk Corp Dcーdcコンバータ

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04289774A (ja) * 1991-03-15 1992-10-14 Matsushita Electric Ind Co Ltd Ac−dcコンバータ
JPH114578A (ja) * 1997-06-12 1999-01-06 Masashi Mukogawa 電圧変換装置
JPH11275860A (ja) * 1998-03-23 1999-10-08 Tdk Corp Dcーdcコンバータ

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100768619B1 (ko) * 2004-12-02 2007-10-18 미쓰비시덴키 가부시키가이샤 화소 신호 처리 장치 및 방법
US8963425B2 (en) 2008-05-26 2015-02-24 Panasonic Corporation Power supply device, lamp fitting, and vehicle
JP2013016855A (ja) * 2012-09-25 2013-01-24 Panasonic Corp 電源装置および灯具、車両
US20150069907A1 (en) * 2013-09-10 2015-03-12 Panasonic Corporation Lighting device, headlight device with the same, and vehicle
JP2015056232A (ja) * 2013-09-10 2015-03-23 パナソニックIpマネジメント株式会社 点灯装置及びそれを用いた前照灯装置、並びに車両
US10004116B2 (en) 2013-09-10 2018-06-19 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Lighting device, headlight device with the same, and vehicle
JP2017108519A (ja) * 2015-12-09 2017-06-15 オムロン株式会社 制御装置及び制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4649729B2 (ja) 2011-03-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4222421B2 (ja) 多出力スイッチング電源装置
JP3156657B2 (ja) 二次電池ユニット
US7071632B2 (en) Discharge lamp starter
JP5089359B2 (ja) 電力変換装置
JP3687528B2 (ja) 電源装置及び放電灯点灯装置
JP6667750B1 (ja) Dc−dcコンバータ
JP2009011095A (ja) 多出力スイッチング電源装置
EP3404816B1 (en) Power converter system and method for operating a power converter system
JP3699082B2 (ja) スイッチング電源回路
US5719754A (en) Integrated power converter and method of operation thereof
JP2010124567A (ja) スイッチング電源装置
US5822198A (en) Single stage power converter and method of operation thereof
JP2006230167A (ja) 電源装置
JP4649729B2 (ja) 電源装置及び放電灯点灯装置
JPH07123707A (ja) 部分共振型定周波pwm制御dc/dcコンバータ
EP1217719A1 (en) Method and apparatus for reducing audible noise in a power supply transformer
JP5239917B2 (ja) 力率改善コンバータおよび力率改善コンバータ制御器
JP4093116B2 (ja) 力率改善コンバータ
JP4649728B2 (ja) 電源装置及び放電灯点灯装置
JP3274447B2 (ja) 降圧型コンバータ
TWI839936B (zh) 返馳式電源轉換器以及其控制方法
JP2006042435A (ja) スイッチング電源装置
KR102030918B1 (ko) 작은 출력전류 리플을 갖는 고효율 충전기
JPH07322614A (ja) 電力変換装置
JPH08130869A (ja) Dc−dcコンバータ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070925

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100609

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100615

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20100810

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100816

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101116

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101129

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4649729

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131224

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees