JP2006230167A - 電源装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 昇圧および/または降圧型のDC−DC変換回路を有する電源装置において、制御回路のコストを抑制する。
【解決手段】 発振用コンデンサ42に、電流源41と定電流源43とをスイッチ44で切換えて接続し、得られる三角波を2つの比較器45,46でレベル弁別して、フリップフロップ47をセット/リセットして前記スイッチ44を切換えるとともに、DC−DC変換回路32のスイッチング素子35を制御する信号を作成する。そして、電流源41の充電電流ICHGを入力電圧Vinが高くなる程大きくすることで、見掛上、スイッチング周波数は高くなるが、1周期において、オフ期間Toffの占める割合が高くなり、簡易的に入力電圧Vinの変動に追従することができる。これによって、±20%程度の電圧精度で、1次側の電流検出手段を用いることなく、前記変換回路32を制御できる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、スイッチング方式によって昇圧および/または降圧が可能なDC−DC変換回路を有する電源装置に関し、特にそのスイッチングを制御する制御回路に関する。
バッテリや交流電流を整流、平滑して得られる直流電源から、負荷回路が必要とする電圧に変換する電源装置の典型的な従来技術としては、特許文献1が挙げられる。その従来技術の電源装置の原理を簡略化して図7に示す。この図7に示す電源装置1において、DC−DC変換回路2は、直流電源3の両端子間にトランス4の1次巻線4a、スイッチング素子5および電流検知抵抗6を直列に接続し、スイッチング素子5のオン時に1次巻線4aに蓄積したエネルギを、オフ時に2次巻線4bからダイオード7を介して平滑コンデンサ8に与え、その平滑コンデンサ8で平滑化して負荷9に与えるフライバック方式のDC−DC変換回路である。
制御回路10は、前記平滑コンデンサ8の端子間から出力電圧Voutを検出し、その検出結果を増幅する誤差増幅回路11と、1次側電流を前記電流検知抵抗6で電圧に変換したスイッチング素子電流検出信号と前記誤差増幅回路11からの誤差増幅出力信号とを加算する加算器12と、前記加算器12の出力電圧と予め定める基準電圧Vrefとを比較し、その比較結果に対応した2値出力を導出する比較器13と、発振器14と、前記発振器14からの出力でセットされ、前記比較器13からの出力でリセットされるフリップフロップ15と、前記フリップフロップ15からの出力がアクティブである期間に前記発振器14からの出力がアクティブになると前記スイッチング素子5をオン駆動するANDゲート16とを備えて構成される。
したがって、この電源装置1は、1次側のスイッチング素子5のオンデューティを調整するPWM制御によって出力電圧Voutを制御するようになっており、前記スイッチング素子5のオンタイミングは発振器14の発振周期で決定され、オフタイミングは電流検知抵抗6で検出したスイッチング素子電流が所定値に達したことを比較器13で検出したタイミングとなり、このようにして前記制御回路10はPWM制御を行っている。
また、この電源装置1において、出力電圧Voutの制御は、該出力電圧Voutを検出して誤差増幅回路11において予め定める目標電圧との誤差増幅を行い、前記電流検知抵抗6からのスイッチング素子電流検出信号に、誤差増幅回路11からの誤差増幅出力信号を重畳させることで、オフするタイミングを調整する出力フィードバック制御によって実現している。
このフィードバック制御は、制御回路10だけでなく、負荷9やDC−DC変換回路2の主回路条件によって系の安定性が左右されるので、設計には多少注意が必要である。そこで、前記出力電圧Voutの制御精度は低下する可能性があるが、より簡易な制御手段として、たとえば特許文献2が挙げられる。図8に、その従来技術による制御回路の原理を簡略化して示す。この図8に示す電源装置21において、図7に示す電源装置1と同様の構成には同一の参照符号を付して示し、その説明を省略する。
この電源装置21において、DC−DC変換回路22は、直流電源3からの入力電圧Vinを、電流検知抵抗6、インダクタ23およびダイオード7を介して平滑コンデンサ8に与えるとともに、直流電源3の両端子間に電流検知抵抗6、インダクタ23およびスイッチング素子5を直列に接続し、スイッチング素子5のオン時にインダクタ23に蓄積したエネルギを、オフ時にダイオード7を介して平滑コンデンサ8に与える昇圧チョッパ方式のDC−DC変換回路である。
制御回路30は、前記平滑コンデンサ8の端子間から出力電圧Voutを検出し、その検出結果と予め定める基準電圧Vrefとを比較し、その比較結果に対応した2値出力を導出する比較器13と、前記電流検知抵抗6の検知結果に応答して、一定周波数かつ可変デューティで発振する発振器14と、前記発振器14からの出力でリセットされ、前記比較器13からの出力と発振器14からの出力との論理和を出力するANDゲート16と、前記ANDゲート16からの出力でセットされ、前記スイッチング素子5をオン駆動するフリップフロップ15とを備えて構成される。
したがって、この電源装置21では、スイッチング素子5のオンタイミングおよびオフタイミングは発振器14の発振周期で決定され、電流検知抵抗6で検出したインダクタ23の電流が所定値を超えると、それ以降発振器14のオン期間を短縮させ、すばやくオフ状態に移行させるようになっている。このようにして前記制御回路30は、PWM制御を行っている。
また、この電源装置21において、出力電圧Voutの制御は、該出力電圧Voutを検出して、比較器13において基準電圧Vrefと比較し、その基準電圧Vrefに達したら、ANDゲート16およびフリップフロップ15が発振器14からのオン信号をスイッチング素子5側に伝達しないようブロックして間欠発振を行うことで実現している。こうして、フィードバック制御が簡略化されている。
実開平5−55787号公報 特開平6−62564号公報
上述のような従来技術では、インダクタ23に流れる電流、あるいはスイッチング素子5に流れる電流を検出することによってスイッチング素子5のオフタイミングを決定しているので、入力電圧Vinが変動しても、スイッチング素子5、トランス4およびインダクタ23を流れる電流を所定値以下に制限し、過大な電流による素子の破壊や、素子耐量の増大を抑制できるようになっている。
しかしながら、1次側の電流検出手段を必要とし、一般的に上述のように電流検知抵抗6の電圧降下を利用して電流検出を行うので、損失が増大し、しかも検出信号は通常ごく小さいので、電流値を比較判定する比較器13などの回路に小信号レベルで高速応答可能である性能を必要とし、コストが高くなるという問題がある。また、比較的大きな電流に耐えられる電流検知抵抗6のコストも、高くなる傾向がある。
一方、車両などに搭載される電源装置では、バッテリからの前記入力電圧Vinが、たとえば最低の5〜6Vから、最高の20Vまでの範囲で、前記出力電圧Voutを一定に維持しなければならないが、前記出力電圧Voutの変動幅が、たとえば30%程度許容できる精度が比較的緩い用途も存在する。たとえば、他の電源回路におけるDC−DC変換回路のスイッチング素子の駆動用電源や、集積回路においても基準電源以外である。そのような用途では、上述の電源装置1,21は、精度には余裕があるものの、その分、コストも高くなる。
本発明の目的は、スイッチング方式によるDC−DC変換回路を有する電源装置において、スイッチング素子やインダクタンス素子などに流れる電流を、電流検出手段を用いることなく、予め定める範囲内に抑えることができる簡易な電源装置を提供することである。
本発明の電源装置は、直流電源間にインダクタンス素子とスイッチング素子との直列回路を接続し、前記スイッチング素子のオン状態に電源のエネルギをインダクタンス素子に蓄積し、オフ状態で負荷回路に放出する動作を繰返すことで、電源からの入力電圧を負荷回路が所望とする出力電圧に変換して出力するDC−DC変換回路を有する電源装置において、前記DC−DC変換回路を制御する制御回路は、前記出力電圧が予め定める目標電圧以上となると、それ以降該出力電圧が目標電圧より低くなるまで、前記スイッチング素子のスイッチングを制御する発振器を停止させることで出力電圧制御を行う出力電圧制御手段と、前記電源からの入力電圧に応じて、前記入力電圧が高くなる程、前記発振器の出力において、スイッチング素子のオン期間に対応する時間を短くする入力電圧追従手段とを含み、定格入力電圧をVin、目標出力電圧をVout、定格入力電圧条件での前記入力電圧追従手段によるスイッチング素子のオン期間設定値をTon、トランスによる昇圧比をN、所定係数k(0<k<1)とするとき、前記発振器におけるスイッチング素子のオフ期間Toffを、
Toff=N・Ton・Vin/(k・Vout)
の一定値に設定することを特徴とする。
上記の構成によれば、直流電源間にトランスの1次巻線やインダクタなどのインダクタンス素子とスイッチング素子との直列回路を接続して閉回路を形成し、前記スイッチング素子のオン状態に電源のエネルギをインダクタンス素子に蓄積し、オフ状態で負荷回路に放出する動作を繰返すことで、電源からの入力電圧を負荷回路が所望とする出力電圧に変換して出力する昇圧および/または降圧型のDC−DC変換回路を有する電源装置において、前記スイッチング素子のスイッチングを制御する制御回路を以下のように構成することで、許容される電圧精度の範囲で1次側の電流検出手段を不要にし、制御回路のコストを抑制する。
すなわち、先ず出力電圧制御手段が、出力電圧Voutが予め定める目標電圧以上となると、それ以降該出力電圧Voutが目標電圧より低くなるまで、前記スイッチング素子のスイッチングを制御する発振器の発振動作を停止させることで、簡易的に負荷変動などによる出力電圧変動に追従する。
一方、直流電源からの入力電流ではなく、入力電圧追従手段が、入力電圧Vinを検知し、その入力電圧Vinが高くなる程、前記発振器の出力において、前記入力電圧Vinに応じて所定の関数で一義的に定められているスイッチング素子のオン期間Tonに対応する時間を短くする。また、前記発振器におけるスイッチング素子のオフ期間Toffは、定格入力電圧をVin、目標出力電圧をVout、定格入力電圧条件での前記入力電圧追従手段によるスイッチング素子のオン期間設定値をTon、トランスによる昇圧比をN、所定係数k(0<k<1、好ましくは0.8程度)とするとき、
Toff=N・Ton・Vin/(k・Vout)
の一定値に設定しておく。
すなわち、前記トランスによる昇圧比Nが1であると、
Toff=Ton・Vin/(k・Vout)
となる。
したがって、入力電圧Vinが高くなる程、見掛上、スイッチング周波数は高くなるが、1周期において、オフ期間Toffの占める割合が高くなり、簡易的に入力電圧Vinの変動に追従することができる。
こうして、或る程度、たとえば±20%の電圧精度の範囲内で、1次側の電流検出手段を用いることなくDC−DC変換回路を制御することができる制御回路を実現し、損失を抑えることができるとともに、制御回路のコストを抑制することができる。
また、本発明の電源装置では、前記発振器は、発振用コンデンサの充放電回路に、その充電電圧を予め定める弁別レベルで弁別することで、前記スイッチング素子を駆動するとともに前記発振用コンデンサの充放電を切換えるパルスを発生するパルス作成回路を備えて成り、前記充放電回路は、前記入力電圧が高くなる程、前記発振用コンデンサへの充電電流値を大きくする充電用の電流源と、予め定める入力条件での充電電流値に、入出力電圧比と前記係数kを乗じた値に設定される放電電流値で前記発振用コンデンサを放電させる放電用の定電流源と、前記パルスに応答して、前記発振用コンデンサに、前記充電用の電流源と放電用の定電流源とを選択的に接続する切換え手段とを備えて構成され、前記出力電圧制御手段は、前記出力電圧が予め定める目標電圧以上となると、それ以降該出力電圧が目標電圧より低くなるまで、前記発振器へのパルスをブロックすることで発振器を停止させることを特徴とする。
上記の構成によれば、パルス作成回路が発振用コンデンサの充電電圧を予め定める弁別レベルで弁別して、その充放電を切換えることで、前記発振用コンデンサは前記発振信号として三角波を発生し、またパルス作成回路は前記スイッチング素子を駆動するとともに前記発振用コンデンサの充放電を切換えるパルスを発生する。
そして、前記充放電回路における充電用の電流源が、前記入力電圧Vinが高くなる程、前記発振用コンデンサへの充電電流値を大きくすることで、前記発振信号の立上がりを速くし、スイッチング素子のオン期間Tonを短くする入力電圧追従動作を行う。また、前記充放電回路における放電用の定電流源は、予め定める入力条件での充電電流値に、入出力電圧比と前記係数kを乗じた値に設定される放電電流値で前記発振用コンデンサを放電させることで、前記一定のオフ期間Toffを得る。
さらにまた、前記出力電圧制御手段は、前記出力電圧Voutが予め定める目標電圧以上となると、それ以降該出力電圧Voutが目標電圧より低くなるまで、前記発振器へのパルスをブロックすることで発振器を停止させる。
このようにして、前記発振器を、発振用コンデンサにその充放電回路を備えて成る簡単な三角波発生回路を用いて実現することができる。
本発明の電源装置は、以上のように、直流電源間にトランスの1次巻線やインダクタなどのインダクタンス素子とスイッチング素子との直列回路を接続して閉回路を形成し、前記スイッチング素子のオン状態に電源のエネルギをインダクタンス素子に蓄積し、オフ状態で負荷回路に放出する動作を繰返すことで、電源からの入力電圧を負荷回路が所望とする出力電圧に変換して出力する昇圧および/または降圧型のDC−DC変換回路を有する電源装置において、前記スイッチング素子のスイッチングを制御する制御回路を、前記出力電圧が予め定める目標電圧以上となると、それ以降該出力電圧が目標電圧より低くなるまで、前記スイッチング素子のスイッチングを制御する発振器を停止させることで、簡易的に負荷変動などによる出力電圧変動に追従する出力電圧制御手段と、前記電源からの入力電圧に応じて、前記入力電圧が高くなる程、前記発振器の出力において、スイッチング素子のオン期間に対応する時間を短くする入力電圧追従手段とを備えて構成し、定格入力電圧をVin、目標出力電圧をVout、定格入力電圧条件での前記入力電圧追従手段によるスイッチング素子のオン期間設定値をTon、所定係数k(0<k<1)とするとき、前記発振器におけるスイッチング素子のオフ期間Toffを、Toff=Ton・Vin/(k・Vout)の一定値に設定することで、前記入力電圧追従手段が簡易的に入力電圧Vinの変動に追従する。
それゆえ、或る程度、たとえば±20%の電圧精度の範囲内で、1次側の電流検出手段を用いることなくDC−DC変換回路を制御することができる制御回路を実現し、損失を抑えることができるとともに、制御回路のコストを抑制することができる。
[実施の形態1]
図1は、本発明の実施の一形態に係る電源装置31の電気的構成を示すブロック図である。この電源装置31において、DC−DC変換回路32は、バッテリなどの直流電源33の両端子間にトランス34の1次巻線34aおよびスイッチング素子35から成る直列回路を接続して閉回路を形成し、スイッチング素子35のオン時に1次巻線34aに蓄積したエネルギを、オフ時に2次巻線34bからダイオード37を介して平滑コンデンサ38に与え、その平滑コンデンサ38で平滑化して負荷39に与えるフライバック方式の昇降圧可能なDC−DC変換回路である。
制御回路40は、直流電源33からの入力電圧Vinに対応した電流値ICHGの電流を供給する充電用の電流源41と、前記電流源41からの電流で充電される発振用コンデンサ42と、前記発振用コンデンサ42から定電流値IDCGの電流を引抜く放電用の定電流源43と、前記発振用コンデンサ42に対して、前記電流源41からの電流で充電させるか、または前記定電流源43への電流で放電させるかを切換える切換え手段であるスイッチ44と、前記発振用コンデンサ42の充電電圧Vcを予め定めるハイ側の基準電圧VsHおよびロー側の基準電圧VsLでウインドゥコンパレートする2つの比較器45,46と、前記比較器45からの出力でリセットされ、比較器46からの出力でセットされるフリップフロップ47と、前記フリップフロップ47および比較器46からの出力に応答して前記スイッチング素子35を制御するANDゲート48と、前記入力電圧Vinと予め定める目標電圧Vroとを比較し、その比較結果に対応した2値出力を導出する比較器49と、前記比較器49からの出力に応答して前記発振用コンデンサ42を放電させるスイッチ50と、前記平滑コンデンサ38の端子間から出力電圧Voutを検出し、その検出結果を前記目標電圧Vroと比較し、比較結果に対応した2値出力を導出する比較器51と、前記フリップフロップ47および比較器51からの出力に応答して前記スイッチ44を制御するANDゲート52とを備えて構成される。
図2および図3は、上述のように構成される電源装置31の動作を説明するための波形図である。図2は電源投入時のように前記出力電圧Voutが比較的低い状態を示し、図3は前記出力電圧Voutが充分上昇した状態を示している。先ず図2を参照して、図2(d)で示すように前記出力電圧Voutは前記目標電圧Vroより低く、したがって図2(e)で示すように比較器51からのVout判定信号はハイレベルとなり、ANDゲート52は図2(b)で示すフリップフロップ47からのPWM信号を通過させ、これに応答してスイッチ44が切換わることで発振用コンデンサ42は充放電され、その充電電圧Vcは図2(a)で示すように変化する。前記比較器51およびANDゲート52は、出力電圧制御手段を構成する。
ここで、図2(b)で示すフリップフロップ47からのPWM信号がハイレベルであるときには、スイッチング素子35がオンして、図2(c)で示すようにトランス34の1次巻線34aを流れる電流が増加してゆくとともに、スイッチ44が電流源41側に切換わり、発振用コンデンサ42が充電される。これによって、発振用コンデンサ42の充電電圧Vcが前記ハイ側の基準電圧VsHに達すると、フリップフロップ47は比較器45によってリセットされて前記PWM信号がローレベルになり、スイッチング素子35がオフして、トランス34の1次巻線34aを流れる電流が減少してゆくとともに、スイッチ44が定電流源43側に切換わり、発振用コンデンサ42が放電される。これによって、発振用コンデンサ42の充電電圧Vcがロー側の基準電圧VsLに達すると、フリップフロップ47は比較器46によってセットされて前記PWM信号がハイレベルになり、スイッチング素子35がオンするとともに、スイッチ44が電流源41側に切換わり、発振用コンデンサ42は再び充電される。
こうして、スイッチング素子5を駆動するパルスであるPWM信号は、電流源41,43、発振用コンデンサ42およびスイッチ44から成る簡単な三角波発振器によって生成される三角波で制御され、発振用コンデンサ42の充電電圧Vcがハイ側の基準電圧VsHに達するまでの立上がり時間と、ロー側の基準電圧VsLに達するまでの立下がり時間とにそれぞれ対応して、スイッチング素子35のオン期間とオフ期間とが決定されることになる。すなわち、基準電圧VsH,VsLに達することで発振用コンデンサ42への充電/放電方向を切換え、一連の発振動作を継続させるとともに、スイッチング素子35のオン/オフ状態を反転させるPWM信号を得ている。前記比較器45,46およびフリップフロップ47は、パルス作成回路を構成する。なお、発振用コンデンサ42の充放電の論理と、スイッチング素子35のオン/オフの論理とは、上記とは逆になってもよい。
そして、前記スイッチング素子35のオン期間Tonに対応する三角波の立上がり期間は、電流源41の充電電流値ICHGによって調整され、該充電電流値ICHGは入力電圧Vinに比例した関数で調整される。これによって、入力電圧Vinが高くなる程、充電電流値ICHGが大きくなってオン期間Tonが短くなり、オンする直前のスイッチング素子電流が略ゼロであれば、入力電圧Vinが変動してもトランス34の1次側の電流、すなわちスイッチング素子電流のオフ直前の電流を略所定値として、トランス34を飽和させないようにすることが可能となる。またこれによって、後述するようにオフ期間Toffを一定に設定しておくことで、入力電圧Vinが高くなる程、オン期間Tonが短くなり、見掛上、スイッチング周波数は高くなるが、1周期において、オフ期間Toffの占める割合が高くなり、簡易的に入力電圧Vinの変動に追従することができる。
一方、スイッチング素子35がオフに切換わると、トランス34に蓄えられたエネルギが電流として2次側に放出され、ダイオード37を介して平滑コンデンサ38に蓄積され、負荷39へ電力供給される。このとき、2次側の電流がゼロに達する前にスイッチング素子35が再オンしてしまうと、1次側の電流はオン時にゼロから立上がらず、ある初期条件から立上がり始めることになる。これによって、同一オン時間でもオフ直前の電流値が大きくなってしまい、過度の電流がスイッチング素子35やインダクタ(1次巻線34a)に流れたり、出力電圧Voutのリップルが増大する。したがって、スイッチング素子35のオフ期間は、2次側への電流が略ゼロに達する期間である必要がある。
ここで、スイッチング素子35がオフした後、トランス34のエネルギが2次側に全て吐出されるまでの時間T2は、トランス34の2次側のインダクタンスをL2、巻数比をN、オフ直前の1次側電流値をIp1とすれば
T2=Ip1・L2/(N・Vout) ・・・(1)
となり、オフ直前のトランス1次電流が変わらなければ、出力電圧Voutが所定の目標値に制御されている場合は、2次側への吐出に要する期間は一定となる。すなわち、オフ期間を決定する放電電流値Ip2を所定値に固定しておくことが可能となる。しかしながら、一般に回路を構成する素子にはばらつきなどの誤差要因があるので、オフ期間Toffは前記時間T2より長くしておくことが望ましく、
Toff=Ip1・L2/(N・k・Vout) ・・・(2)
とし、0<k<1とすることで、目標電圧より所定電圧低い値から所定のオフ期間を決めることが望ましい。
ここで、トランス34の1次側のインダクタンスをL1とすると、
L1=L2/N2 ・・・ (3)
であるから、
Ip1=Vin・Ton/L1=Vin・Ton・N2/L2 ・・・ (4)
を前記式2に代入すると、
Toff=N・Ton・Vin/(k・Vout) ・・・(5)
となる。
したがって、係数kは、分母にあるので、小さいほどオフ期間Toffは長くなり、インダクタンス要素(トランス)に蓄えられたエネルギの放出可能な期間が長くなる。また、前記オフ期間Toffは、出力電圧Voutが高いほど短くなり、巻数比Nが小さいほど短くなる。
そして、そのオフ期間Toffを決定する定電流源43による放電電流値IDCGは、入力電圧Vinが、たとえば定格電圧における前記電流源41による充電電流値を前記ICHGとすると、充電電流値ICHGに、入出力電圧比とk/Nを乗じた値、すなわち、
IDCG=ICHG・k・Vout/(N・Vin) ・・・(6)
とすればよい。
前記係数kは、回路ばらつき等があっても、オフ期間Toff内にインダクタンス要素に蓄積されたエネルギがすべて2次側に放出可能であるように設計するための値であり、第1に出力電圧Voutのリプルや部品ばらつきなどによる該出力電圧Voutのばらつきによって、実質的に該出力電圧Voutが理論値より低下したとしても、オフ期間Toff内にインダクタンス要素に蓄積されたエネルギがすべて2次側に放出可能であるように等価的に出力電圧Voutを低めに考慮するものである。また、第2にトランス34の1次−2次間結合係数などから、昇圧比Nの理論値と実際の値とに差が生じたとしても、オフ期間Toff内にインダクタンス要素に蓄積されたエネルギがすべて2次側に放出可能であるように等価的に巻数比Nを大きめに考慮するものである。さらにまた、第3にオフ直前の1次電流Ip1は、略同一になるように、前記オン時間Tonを調整するものとして考えているが、発振器のばらつき等を考慮して、オフ期間Toff内にインダクタンス要素に蓄積されたエネルギがすべて2次側に放出可能であるように等価的にIp1を大きめに考慮するものである。
たとえば、出力電圧リップルと電圧ばらつきの両方を加味して考慮した出力電圧Voutの下限最大が−10%、巻数比Nの実質値のばらつきの上限最大が5%、オフ直前の1次側電流値Ip1のばらつきの上限最大が5%と考えると、オフ期間Toffは、理論値、すなわちk=1の条件より1.225倍以上の期間が必要となる、kは分母にあるのでこの逆数となり0.82となる。したがって、k=0.8程度が好ましい。このように、リップルや各種ばらつきをどの程度考慮するかで、係数kの値は違ってくるが、あまり小さくしすぎると効率が悪化するので、0.5以上は必要である。
図3(a)〜(e)は、それぞれ前述の図2(a)〜(e)に対応している。この図3を参照して、前記出力電圧Voutが目標電圧Vro付近では、図3(e)で示すように比較器51によって該目標電圧Vroを超えたことを検出している間、図3(a)で示す発振用コンデンサ42の充電電圧Vcがハイ側の基準電圧VsHに達すると、フリップフロップ47はスイッチング素子35に対してオフ信号を出力するが、ANDゲート52がそのオフ信号をブロックしてスイッチ44の切換わりを阻止し、発振用コンデンサ42を少なくとも放電モードへ移行させないようにして、発振動作を停止させる。図1および図3の例では、スイッチ44を電流源41側に導通させて充電状態を維持しているが、電流源41,43のいずれにも導通しない中立の状態としてもよい。このとき、発振用コンデンサ42の充電電圧Vcが過度に上昇してしまわないように、電圧クランプ機能を設けておいてもよい。
こうして、前記出力電圧Voutが目標電圧Vroを超えている間は、発振用コンデンサ42の充電電圧Vcが低下せず、ANDゲート48からのPWM信号がオン信号に移行しないことで、間欠発振を実現している。一方、これによってスイッチング素子35のオフ状態が続いて、出力電圧Voutが目標電圧Vroを下回ると、発振用コンデンサ42への電流は放電モードに切換わり、所定の立下がり時間の後、充電電圧Vcがロー側の基準電圧VsLに達すると、スイッチング素子35へのPWM信号にはオン信号が出力され、発振用コンデンサ42への電流は充電モードに切換わる。
さらにまた、本電源装置31を初期動作開始させたとき、発振用コンデンサ42がゼロ条件から立上がると、オン時間が通常より長くなる可能性があるので、少なくとも充電電圧VcがVc≦VsLにあるときには、フリップフロップ47の出力はANDゲート48でブロックされて、前記PWM信号にはオフ信号が出力される。
さらに、入力電圧Vinがあまりに低い場合は、充分な電力変換能力が得られないものとして発振を停止させるために、入力電圧Vinを比較器49で検出し、前記目標電圧Vro以下では発振用コンデンサ42の電荷をスイッチ50で放電させ、PWM信号のオフ状態を維持させ、動作を停止させている。
このように構成することで、スイッチング方式のDC−DC変換回路32において、スイッチング素子35やインダクタンス素子(34a)などを流れる1次側電流を測定することなく、代りに検出の容易な入力電圧Vinを検出する簡易な回路で、該入力電圧Vinが大幅に変動しても、発振回路のオン時間調整と、オフ時間の限定とによって、過大なインダクタ電流やスイッチング素子電流を防止でき、出力電圧Voutを、たとえば±20%程度の精度に納めることができる。
[実施の形態2]
図4は、本発明の実施の他の形態に係る電源装置61の電気的構成を示すブロック図である。この電源装置61は、制御回路60の構成が前述の制御回路40と異なるだけで、同一のDC−DC変換回路32を備えており、前述の電源装置31に類似し、対応する部分には同一の参照符号を付して示し、その説明を省略する。制御回路60において、発振用コンデンサ42の充電電圧Vcを、2つの比較器45,46で基準電圧VsH,VsLとそれぞれ比較し、それらの論理和でフリップフロップ47がANDゲート48を介してPWM信号を出力する点は、前記制御回路40と同様である。
注目すべきは、この制御回路60では、電流源41に対してゲイン要素62が設けられており、前記直流電源33からの入力電圧Vinは、このゲイン要素62で予め定める係数KVIが乗算されて電流源41に入力されることである。前記係数KVIが1以下の場合、このゲイン要素62は、分圧抵抗などで実現することができる。
ここで、制御回路60を集積回路化する場合、端子数を削減することが望ましい。一方、本制御回路60には、上述のように、発振用コンデンサ42の充電電流値ICHGを調整するために入力電圧Vinの検出端子が必要となり、放電電流値IDCGはトランス34の巻数比Nや定格入出力電圧比などの要因から決定される所定値に調整する必要がある。したがって、前記入力電圧Vinの検出端子に加えて、調整のための端子をさらに設けるのは好ましくなく、そこで本制御回路60では、以下に詳述するように、入出力の電圧比と、トランス34の巻数比Nとを所定値に固定して放電電流値IDCGを決定しておき、それに対応した充電電流値ICHGは、前記ゲイン要素62のゲイン調整で行うことで、新たな調整端子の追加がないようにしている。
たとえば、定格入出力電圧比を1、トランス34の巻数比Nを1として設計する場合、定格入力電圧Vinでの充電電流値を前記ICHGとするとき、放電電流値IDCGは、前記式6から、
IDCG=k・ICHG ・・・(7)
に設定して集積回路化する。
より具体例として、たとえば発振用コンデンサ42の容量Cs=200pF、定格入力電圧Vin=10Vでの充電期間(オン期間)Tonを10μsec、定格入出力電圧比1、N=1、k=0.8、ΔVc=VsH−VsL=1Vとした場合、
IDCG=k・ΔVc・C/Ton=16(μA) ・・・(8)
となるように、充電電流値ICHGは、定格入力電圧時、
ICHG=ΔVc・C/Ton=20(μA) ・・・(9)
となるように、入力電圧Vinの変動に対しては、
ICHG=Vin・ΔVc・C/(定格Vin・Ton)=2・Vin(μA)
・・・(10)
となるように設計しておく。
これによって、定格入出力電圧がそれぞれVin、Vout、トランス34の巻数比をNとしたDC−DC変換回路32に前記制御回路60を適用した場合、電流源41への充電電流設定用入力電圧検出信号には、ゲイン要素62において、入力電圧Vinに対し、
KVI=N・定格Vin/定格Vout ・・・(11)
で示すゲインKVIを介して入力されることになる。
たとえば、定格入出力電圧が、それぞれ20V、5V、トランス34の巻数比Nを1/5としたDC−DC変換回路に前記制御回路60を適用した場合、充電電流設定用入力電圧検出信号には、入力電圧VinがKVI=0.8のゲインを介して入力され、この場合、前述のようにゲイン要素62では、入力電圧Vinは抵抗分圧される。
一方、前記ゲインKが1を超えると増幅器が必要となるので、1以下の入力ゲインを予め設けることを前提にして、電流源41における充電電流設定用入力電圧検出信号に対する充電電流設定値ICHGを、設計値の数倍〜数十倍に設定してもよい。
あるいは、図5で示す電源装置71における制御回路70のように、発振用コンデンサ42への充電電流補助回路として、直流電源33からの入力電圧Vinを抵抗72およびダイオード73を介して直接発振用コンデンサ42に与えることで、充電電流設定用入力電圧検出信号に対する充電電流設定値ICHGのゲインを1以上としてもよい。
この場合、電流源41には、入力電圧Vinは抵抗74,75によって予め定める比に分圧されて入力され、前記抵抗74,75は前記ゲイン要素62に相当する。また、前記抵抗72とダイオード73のアノードとの接続点に、もう1つのダイオード76のアノードが接続され、そのダイオード76のカソードを前記ANDゲート48の出力端に接続することで、前記抵抗72およびダイオード73を介する発振用コンデンサ42への補助充電電流は、スイッチング素子35のオン時に流れ、オフ時にはダイオード76を介してANDゲート48にバイパスされるようになっている。
また、これらの制御回路60,70では、スイッチング素子35のオフ時の出力電圧Voutが目標電圧Vroに達した場合は、比較器51の出力によってスイッチ44を電流源41側に切換えて放電電流をゼロにする動作を行うことで、前述の制御回路40と同様の間欠発振動作を行う。
このように構成することで、ゲイン要素62におけるゲインKVIを調整することで、集積回路化にあたって、省端子化することができる。
[実施の形態3]
図6は、本発明の実施のさらに他の形態に係る電源装置81の電気的構成を示すブロック図である。この電源装置81のDC−DC変換回路32は、上述の各電源装置31,61,71と同様で、制御回路80の構成が異なるだけであり、前述の構成に対応する部分には同一の参照符号を付して示し、その説明を省略する。注目すべきは、この制御回路80では、発振用コンデンサ42への充電用の電流源41を設けておらず、充電に関しては前記抵抗72およびダイオード73によって、直流電源33からの入力電圧Vinで直接行うことである。スイッチング素子35がオフしている間は、前記抵抗72を流れる電流は、電圧の高い発振用コンデンサ42側から、電圧の低いANDゲート48のPWM信号出力側に流れることで、該オフ期間には充電電流を実質的にゼロにする。前記ANDゲート52を介する比較器51からの出力で切換えられるスイッチ84は、発振用コンデンサ42を定電流源43によって放電するか否かを切換える。
このような構成では、充電回路がCR充電回路方式となるので、発振用コンデンサ42の充電電圧Vcは指数関数で上昇する。このため、入力電圧Vinに対してオン時間Tonが比例せず、特に低電圧条件では過大電流が流れる可能性がある。そこで、指数関数曲線とその直線近似線との誤差が大きくならないように、前記充電電圧Vcに対するハイ側の基準電圧VsHを過度に高く設定しないようにしている。
具体的には、最低動作入力電圧Vin_minに対し、
VsH≦0.7・Vin_min ・・・(12)
であることが望ましい。
なお、本実施の形態では、DC−DC変換回路32の主回路として、巻数比1のトランスで構成されたSEPICコンバータに適用した例を示している。
このように構成することで、入力電圧Vinの検出用の端子まで削減することができる。
本発明の回路構成は、上述の構成に限定されるものではなく、動作概念が同等であれば、他の構成が採用されてもよい。また、この出力制御手段として適用できるDC−DC変換回路の主回路構成も、上述の構成に限定されるものではなく、前記フライバックコンバータやSEPICコンバータ以外にも、チュークコンバータや出力反転型のバックブーストコンバータなど、スイッチング素子のオン期間にインダクタンス素子にエネルギを蓄積し、オフ期間に負荷回路側に放出する構成であればよい。
本発明の実施の一形態に係る電源装置の電気的構成を示すブロック図である。 図1で示す電源装置において、出力電圧が比較的低い状態での動作を説明するための波形図である。 図1で示す電源装置において、出力電圧が充分上昇した状態での動作を説明するための波形図である。 本発明の実施の他の形態に係る電源装置の電気的構成を示すブロック図である。 本発明の実施の他の形態に係る電源装置の電気的構成を示すブロック図である。 本発明の実施のさらに他の形態に係る電源装置の電気的構成を示すブロック図である。 典型的な従来技術の電源装置の原理を簡略化して示すブロック図である。 他の従来技術の電源装置の原理を簡略化して示すブロック図である。
符号の説明
31,61,71,81 電源装置
32 DC−DC変換回路
33 直流電源
34 トランス
35 スイッチング素子
37 ダイオード
38 平滑コンデンサ
39 負荷
40,60,70,80 制御回路
41 電流源
42 発振用コンデンサ
43 定電流源
44,50,84 スイッチ
45,46,49,51 比較器
47 フリップフロップ
48,52 ANDゲート
62 ゲイン要素
72,74,75 抵抗
73,76 ダイオード

Claims (2)

  1. 直流電源間にインダクタンス素子とスイッチング素子との直列回路を接続し、前記スイッチング素子のオン状態に電源のエネルギをインダクタンス素子に蓄積し、オフ状態で負荷回路に放出する動作を繰返すことで、電源からの入力電圧を負荷回路が所望とする出力電圧に変換して出力するDC−DC変換回路を有する電源装置において、
    前記DC−DC変換回路を制御する制御回路は、
    前記出力電圧が予め定める目標電圧以上となると、それ以降該出力電圧が目標電圧より低くなるまで、前記スイッチング素子のスイッチングを制御する発振器を停止させることで出力電圧制御を行う出力電圧制御手段と、
    前記電源からの入力電圧に応じて、前記入力電圧が高くなる程、前記発振器の出力において、スイッチング素子のオン期間に対応する時間を短くする入力電圧追従手段とを含み、
    定格入力電圧をVin、目標出力電圧をVout、定格入力電圧条件での前記入力電圧追従手段によるスイッチング素子のオン期間設定値をTon、トランスによる昇圧比をN、所定係数k(0<k<1)とするとき、前記発振器におけるスイッチング素子のオフ期間Toffを、
    Toff=N・Ton・Vin/(k・Vout)
    の一定値に設定することを特徴とする電源装置。
  2. 前記発振器は、発振用コンデンサの充放電回路に、その充電電圧を予め定める弁別レベルで弁別することで、前記スイッチング素子を駆動するとともに前記発振用コンデンサの充放電を切換えるパルスを発生するパルス作成回路を備えて成り、
    前記充放電回路は、
    前記入力電圧が高くなる程、前記発振用コンデンサへの充電電流値を大きくする充電用の電流源と、
    予め定める入力条件での充電電流値に、入出力電圧比と前記係数kを乗じた値に設定される放電電流値で前記発振用コンデンサを放電させる放電用の定電流源と、
    前記パルスに応答して、前記発振用コンデンサに、前記充電用の電流源と放電用の定電流源とを選択的に接続する切換え手段とを備えて構成され、
    前記出力電圧制御手段は、前記出力電圧が予め定める目標電圧以上となると、それ以降該出力電圧が目標電圧より低くなるまで、前記発振器へのパルスをブロックすることで発振器を停止させることを特徴とする請求項1記載の電源装置。
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