JP3274447B2 - 降圧型コンバータ - Google Patents

降圧型コンバータ

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JP3274447B2 JP34592199A JP34592199A JP3274447B2 JP 3274447 B2 JP3274447 B2 JP 3274447B2 JP 34592199 A JP34592199 A JP 34592199A JP 34592199 A JP34592199 A JP 34592199A JP 3274447 B2 JP3274447 B2 JP 3274447B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入力電圧を降圧し
て直流電圧を生成する降圧型コンバータに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】この種の降圧型コンバータを用いた充電
装置として、図12に示す充電装置41が従来から知ら
れている。この充電装置41は、簡易な構成のチョッパ
ー方式によって例えば電池などの蓄電素子42を高効率
で充電可能に構成されている。この充電装置41では、
図外の制御回路が、まず、図13(a)に示すように、
スイッチ素子51をオン状態に制御する。この際には、
脈流または安定化された直流電圧などの入力電圧VINに
基づく充電電流I11が、スイッチ素子51、チョークコ
イル52、およびコンデンサ53からなる電流経路を流
れ、これにより、コンデンサ53が充電される。また、
これと同時に、コンデンサ53の充電電圧が出力電圧V
O として出力されることにより、充電装置41に接続さ
れた蓄電素子42が充電される。一方、スイッチ素子5
1がオフ状態に制御されると、充電電流I11が流れた際
にチョークコイル52に蓄積したエネルギーに基づい
て、同図(b)に示すフライホイール電流IF11 が、チ
ョークコイル52、コンデンサ53および転流ダイオー
ド54からなる電流経路を流れ、これにより、コンデン
サ53が充電されると共に蓄電素子42も充電される。
このように、この充電装置41では、スイッチ素子51
をオン/オフ制御することにより、同図(b)に示すよ
うに、そのオン期間およびオフ期間の両期間において、
充電電流I11またはフライホイール電流IF11 でコンデ
ンサ53が充電される。この結果、蓄電素子42は、コ
ンデンサ53の蓄電エネルギーによって連続的に充電さ
れる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この従来の
充電装置41には、以下の問題点がある。すなわち、充
電装置41では、図13(a),(b)に示すように、
フライホイール電流IF11 が転流ダイオード54を流れ
ている状態でスイッチ素子51がオン状態に制御されて
いる。この場合、転流ダイオード54は、スイッチ素子
51がオフ状態のときには、フライホイール電流IF11
が流れることによってオン状態になり、スイッチ素子5
1がオン状態のときには、入力電圧VINによって逆バイ
アスされるため、通常、オフ状態となる。しかし、ダイ
オードは、一般的には、順方向電流が完全に流れなくな
ってから所定時間(リカバリータイムtrr)を経過した
時点で初めて逆方向電流の流れを阻止する。したがっ
て、スイッチ素子51がオン状態に制御された直後で
は、同図(c)に示すように、転流ダイオード54の両
端の電圧VD が入力電圧VINの電圧まで上昇しない現象
が生じる。つまり、ダイオードがオン状態を維持してい
る。このため、図12に示すように、入力電圧VINのプ
ラス入力端子、スイッチ素子51、転流ダイオード5
4、および入力電圧VINのマイナス入力端子からなる電
流経路を短絡電流IS が流れることになる。この結果、
この充電装置41には、短絡電流IS が流れることに起
因して、損失が増大して変換効率が低下すると共に、ノ
イズが発生するという問題点がある。
【0004】一方、スイッチ素子51に対するスイッチ
ング周期を固定することにより、フライホイール電流I
F11 が完全に流れなくなってからスイッチ素子51をオ
ン状態に制御することも可能であり、かかる制御方式に
よれば、短絡電流IS の発生を防止することができる。
しかし、かかる制御方式を採用した場合、コンデンサ5
3に充電電流が供給されない期間が生じるため、充電電
流の平均電流値が低下する結果、蓄電素子42を十分に
充電するまでに長時間を要してしまうという他の問題が
発生する。さらに、この場合、チョークコイル52のイ
ンダクタンスを小さくして充電電流を大きな電流にする
ことによって、充電時間を短縮することも可能である。
しかし、かかる制御方式の場合には、スイッチ素子51
に大電流用スイッチ素子を用いる必要があるため、装置
のコストアップを招くと共に、チョークコイル52の巻
線を太くしたり、鉄心を大きくしたりする必要が生じる
ため、チョークコイル52の大型化、ひいては充電装置
の大型化を招くという他の問題が生じる。
【0005】また、充電装置41における充電電流I11
のピーク電流値は、通常、入力電圧VINおよび出力電圧
VO 間の入出力電圧差と、チョークコイル52のインダ
クタンスとに応じて増減する。したがって、設計段階に
おいてチョークコイル52のインダクタンスを小さい値
に規定した場合、入出力電圧差が大きくなると、それに
伴って充電電流I11のピーク電流値が大きくなるため、
スイッチ素子51のオン期間を短くしなければならな
い。したがって、この場合には、充電電流の平均電流値
が小さくなるため、充電時間に長時間を要するという問
題が生じる。逆に、チョークコイル52のインダクタン
スを大きく規定した場合、入出力電圧差が大きいときで
あっても、充電電流I11のピーク電流値をある程度小さ
い値に制限することができる。しかし、この場合には、
チョークコイル52が大型化すると共に、入出力電圧差
が小さいときに充電電流の平均電流値が小さくなるた
め、充電時間に長時間を要するという問題が生じる。
【0006】さらに、一般的には、スイッチ素子51と
してFETが用いられており、このFETは、図13に
示すように、スイッチ素子51と、スイッチ素子51に
並列接続される寄生容量51aとで等価的に表される。
一方、転流ダイオード54にフライホイール電流IF11
が流れている状態では、転流ダイオード54の両端電圧
が1V程度にクランプされるため、寄生容量51aの両
端の電圧VS は、ほぼ入力電圧VINの電圧値まで充電さ
れている。したがって、転流ダイオード54にフライホ
イール電流IF11 が流れている状態でスイッチ素子51
がオン状態に制御された場合、寄生容量51aがスイッ
チ素子51で短絡されるため、寄生容量51aの充電エ
ネルギーがスイッチ素子51のスイッチングによって損
失される。このため、従来の充電装置41には、スイッ
チ素子51のスイッチング損失に起因して装置全体とし
ての変換効率が低下しているという問題点がある。
【0007】本発明は、かかる問題点を解決すべくなさ
れたものであり、変換効率の向上、発生ノイズの低減、
および装置の小型化を図り得る降圧型コンバータを提供
することを主目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく請
求項1記載の降圧型コンバータは、供給される電流によ
って蓄電する蓄電手段を備えると共に、入力電圧をスイ
ッチングするスイッチ素子と、スイッチ素子と蓄電手段
の一端との間に接続されスイッチ素子を流れる電流によ
ってエネルギーを蓄積するチョークコイルと、蓄電手段
の他端とチョークコイルとの間に接続されスイッチ素子
のオフ時にチョークコイルから蓄積エネルギーを蓄電手
段に放出させる転流用素子と、スイッチ素子をオン状態
に制御すると共にスイッチ素子を流れる電流が所定値に
達したときにスイッチ素子をオフ状態に制御する制御回
路とチョークコイル、蓄電手段および転流用素子から
なる直列回路を流れるフライホイール電流、またはチョ
ークコイルの両端に発生する電圧を検出することにより
チョークコイルによる蓄積エネルギーの放出状態を検出
する検出手段を備え、制御回路は、検出手段によって
蓄積エネルギーの放出完了が検出された後にスイッチ素
子の両端間電圧が最も低下した時点でスイッチ素子をオ
ン状態に制御する降圧型コンバータにおいて、チョーク
コイルは、互いに磁気結合すると共に直列接続された第
1の巻線および第2の巻線を備えて構成され、両巻線
は、スイッチ素子と蓄電手段との間に接続され、両巻線
のうちの第2の巻線のみが転流用素子と蓄電手段との間
に接続されていることを特徴とする。
【0009】また、請求項2記載の降圧型コンバータ
は、供給される電流によって蓄電する蓄電手段を備える
と共に、入力電圧をスイッチングするスイッチ素子と、
スイッチ素子と蓄電手段の一端との間に接続されスイッ
チ素子を流れる電流によってエネルギーを蓄積するチョ
ークコイルと、蓄電手段の他端とチョークコイルとの間
に接続されスイッチ素子のオフ時にチョークコイルから
蓄積エネルギーを蓄電手段に放出させる転流用素子と、
スイッチ素子をオン状態に制御すると共にスイッチ素子
を流れる電流が所定値に達したときにスイッチ素子をオ
フ状態に制御する制御回路と、チョークコイル、蓄電手
段および転流用素子からなる直列回路を流れるフライホ
イール電流、またはチョークコイルの両端に発生する電
圧を検出することによりチョークコイルによる蓄積エネ
ルギーの放出状態を検出する検出手段とを備え、制御回
路は、検出手段によって蓄積エネルギーの放出完了が検
出された後にスイッチ素子の両端間電圧が最も低下した
時点でスイッチ素子をオン状態に制御する降圧型コンバ
ータにおいて、チョークコイルは、互いに磁気結合する
と共に直列接続された第1の巻線および第2の巻線を備
えて構成され、両巻線は、転流用素子と蓄電手段との間
に接続され、両巻線のうちの第2の巻線のみがスイッチ
素子と蓄電手段との間に接続されていることを特徴とす
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明に係る降圧型コンバータの好適な実施の形態について
説明する。
【0011】最初に、本発明に係る降圧型コンバータの
動作原理について説明する。
【0012】図1に示すように、降圧型コンバータ1
は、主回路2と、本発明における蓄電手段に相当するコ
ンデンサCAとを備え、この主回路2は、コンデンサ1
0と、例えばFETで構成されたスイッチ素子12と、
本発明におけるチョークコイルに相当する一次巻線13
aおよび本発明における検出手段に相当する二次巻線1
3bを有するトランス13と、本発明における転流用素
子に相当する転流ダイオード14とで構成されている。
また、降圧型コンバータ1は、主回路2内のスイッチ素
子12のオン/オフをスイッチング制御する制御回路1
5を備えている。
【0013】スイッチ素子12は、制御回路15の制御
下で、スイッチング周波数制御方式およびPWM(Puls
e Width Modulation)制御方式の両制御方式に従ってオ
ン/オフ制御され、等価的には、寄生容量12aと、寄
生ダイオード12bとが並列接続されている。また、ス
イッチ素子12には、コンデンサ12cが並列接続され
ている。なお、以下の説明において、理解を容易にする
ために、寄生ダイオード12bの順方向電圧を0Vとみ
なすこととする。トランス13は、スイッチ素子12が
オン状態のオン期間においては、電流I1 が一次巻線1
3aを流れることにより、その巻始め側端子が巻き終わ
り側端子に対して正電圧となる電圧VLBを二次巻線13
bから出力し、スイッチ素子12がオフ状態のオフ期間
においては、その巻始め側端子が巻き終わり側端子に対
して負電圧となる電圧VLBを二次巻線13bから出力す
る。
【0014】一方、制御回路15は、トランス13の二
次巻線13bに誘起する電圧VLBを監視することによ
り、トランス13の蓄積エネルギーの放出完了を判別
し、その判別時から所定時間を経過した時点で、スイッ
チ素子12をオン状態に制御する。
【0015】次に、降圧型コンバータ1の動作につい
て、図2を参照して説明する。
【0016】この降圧型コンバータ1では、起動後の状
態では、まず、図2(a)に示すように、制御回路15
が、スイッチ素子12をオン状態に制御する。この際に
は、入力電圧VINに基づく電流I1 が、プラス入力端
子、スイッチ素子12、トランス13の一次巻線13
a、コンデンサCA、およびマイナス入力端子からなる
電流経路を流れ、これにより、コンデンサCAが充電さ
れると共にトランス13に励磁エネルギーが蓄積され
る。この場合、電流I1 は、同図(b)に示すように、
その電流値が時間の経過と共に徐々に増加する。また、
この期間では、トランス13の二次巻線13bの両端に
電圧VLBが誘起し、この電圧VLBは、同図(c)に示す
ように、二次巻線13bの巻始め側端子が巻き終わり側
端子に対して正電圧となる。
【0017】次いで、制御回路15が、スイッチ素子1
2をオフ状態に制御すると、トランス13に蓄積されて
いる励磁エネルギーに基づくフライホイール電流IF
が、一次巻線13aの巻き終わり側端子、コンデンサC
A、転流ダイオード14、および一次巻線13aの巻き
始め側端子からなる電流経路を流れる。この場合、フラ
イホイール電流IF は、図2(d)に示すように、その
電流値が時間の経過と共に徐々に低下する。同時に、ト
ランス13の二次巻線13bの両端に誘起する電圧VLB
は、同図(c)に示すように、二次巻線13bの巻始め
側端子が巻き終わり側端子に対して負電圧となる。ま
た、この際には、スイッチ素子12の両端電圧(電圧値
V2 とする)は、入力電圧VINの電圧値(電圧値V1 と
する)とほぼ等しい状態を維持する。やがて、トランス
13の励磁エネルギーが放出し終わると、同図(d)に
示すように、フライホイール電流IF が流れなくなる。
この際には、トランス13の二次巻線13bの両端に誘
起していた電圧VLBの電圧値が、同図(c)に示すよう
に、上昇し始める。
【0018】また、この際には、転流ダイオード14が
オフ状態になり、この状態では、スイッチ素子12の両
端電圧とコンデンサCAの両端の電圧(電圧値V3 とす
る)との加算値は、入力電圧VINの電圧値と比較して、
ほぼ電圧値V3 だけ高い電圧となる。したがって、マイ
ナス入力端子、コンデンサCA、トランス13の一次巻
線13a、寄生容量12aおよびコンデンサ12cの並
列回路、並びにプラス入力端子からなる電流経路を電流
I2 が流れる。この場合、電流I2 は、スイッチ素子1
2の両端電圧(電圧値V2 )とコンデンサCAの両端電
圧(電圧値V3)との加算値が、入力電圧VINの電圧値
V1 と等しくなるまで(つまり、電圧値V2 が電圧値
(V1 −V3 )と等しくなるまで)流れ続ける。したが
って、この際には、電圧VLBは、図2(c)に示すよう
に徐々に上昇する。一方、電圧値V2 が電圧値(V1 −
V3 )と等しくなった時点では、トランス13は、一次
巻線13aを流れていた電流I2 によって励磁されてい
るため、その励磁エネルギーがなくなるまで、電流I2
を継続して流れ続けさせる。なお、電流I2 が流れ続け
ている間において、寄生容量12aおよびコンデンサ1
2cの電荷が放出し終わったときには、電流I2 は、寄
生ダイオード12bを介してその電流経路内を流れるこ
とになる。一方、この励磁エネルギーが放出された時点
では、入力電圧VINの電圧値V1 が、スイッチ素子12
の両端電圧(電圧値V2 )とコンデンサCAの両端電圧
(電圧値V3 )との加算値よりも高い電圧になるため、
電流I2とは逆向きの電流経路で電流I3 が流れること
になる。
【0019】したがって、共振回路に相当するこの電流
経路内で、図2(e)に示すように、直列共振現象が発
生する。この場合、スイッチ素子12の両端の電圧値V
2 は、入力電圧VINの電圧値V1 から徐々に低下し、0
Vに達した以降の状態では、寄生ダイオード12bによ
ってクランプされて0Vに制限される。なお、正確に
は、絶対値が寄生ダイオード12bの順方向電圧(約1
V)と等しいマイナス電圧に制限される。また、電圧値
V2 は、寄生ダイオード12bによって電圧制限されな
いとした場合には、直列共振が始まってから直列共振に
おける周期Tの1/2の時間が経過した時点で、最も低
下する。なお、寄生ダイオード12bによって電圧制限
されないとした場合、電圧値V2 は、下記の式が成立
するのを条件として、0V以下となり、電圧値V3 の2
倍の電圧と電圧値V1 とが等しいときに、電圧値V2 の
最低値が0Vとなる。また、直列共振の周期Tは、コン
デンサ10,CAの容量が寄生容量12aおよびコンデ
ンサ12cの容量と比較して十分に大きいため、寄生容
量12aおよびコンデンサ12cの並列容量と、トラン
ス13における一次巻線13aのインダクタンス値とで
決定される。 2・V3 ≧V1 ・・・・・式
【0020】このため、この降圧型コンバータ1では、
制御回路15は、電圧VLBの上昇を判別した時から例え
ば直列共振の1/2周期が経過した時点で、スイッチ素
子12をオン状態に制御する。これは、スイッチ素子1
2の両端の電圧(電圧値V2)がほぼ0Vの状態(つま
り、寄生容量12aおよびコンデンサ12cの蓄積電荷
が放出された状態)のため、いわゆる0ボルトスイッチ
が行われることを意味する。なお、本明細書では、寄生
容量12aおよびコンデンサ12cにおける蓄積電荷の
一部または全部が放出された状態でスイッチ素子12を
オン状態またはオフ状態に制御する方式を総称して「0
ボルトスイッチ」という。また、スイッチ素子12がオ
ン状態に制御される過渡的状態におけるスイッチ素子1
2自身による半導体損失は、その電流経路内に存在する
トランス13の一次巻線13aによって電流がほぼ0A
に制限されるため、殆ど無視することができる。逆に、
スイッチ素子12のオフ時には、スイッチ素子12の両
端に並列接続されている寄生容量12aおよびコンデン
サ12cに電流が流れて充電されるため、スイッチ素子
12には極めて僅かな電流I1 しか流れない。したがっ
て、この際にも0ボルトスイッチが行われる。このた
め、コンデンサ12cは、スイッチ素子12がオフ状態
に制御される際の0ボルトスイッチの達成に貢献する。
この場合、寄生容量12aおよびコンデンサ12cに蓄
積された電荷は、直列共振によってコンデンサ10に回
生される。このため、その電荷の蓄積自体に起因する電
力損失は極めて僅かなものとなる。このように、スイッ
チ素子12をオン/オフ制御する際のスイッチング損失
の低下を防止することができるため、降圧型コンバータ
1の変換効率を格段に向上させることができる。
【0021】なお、降圧型コンバータ1の設計仕様によ
っては、上記式を満たすことができずに、スイッチ素
子12の両端電圧(電圧値V2 )が0Vに達しない状態
でスイッチ素子12をオン状態に制御する場合もあり得
る。しかし、そのような場合であっても、電圧値V2 が
入力電圧VINの電圧値V1 と等しい状態でオン状態に制
御される従来方式と比較して、装置の変換効率を十分に
向上させることができる。以後、制御回路15が、上記
の処理を繰り返すことにより、電流I1 とフライホイー
ル電流IF との合成電流としての電流IC1によってコン
デンサCAが電圧値V3 に充電され、この両端電圧が出
力電圧VO として負荷に供給される。
【0022】一方、制御回路15に内蔵の半導体には、
固有の遅延時間が存在する。このため、その遅延時間が
直列共振の1/2周期よりも長い場合、確実なる0ボル
トスイッチが困難となる。このため、コンデンサ12c
の容量値およびトランス13の一次巻線13aのインダ
クタンス値の一方または双方を、その遅延時間を考慮し
た値に規定することにより、直列共振の周期Tを自在に
変えることができ、これにより、0ボルトスイッチの確
実化が可能となる。この場合、一次巻線13aのインダ
クタンス値を可変する方法については、出願人が既に提
案している可変誘導性素子をトランス13に採用するこ
とで確実かつ容易に、しかも無段階で連続的に可変する
ことができる(特願平7−303757号参照)。ま
た、トランス13が蓄積エネルギーの放出を完了した時
点からスイッチ素子12をオン状態に制御するまでの時
間を調整する遅延回路を制御回路15に内蔵させること
もでき、この場合にも、スイッチ素子12の両端電圧
(電圧値V2 )が0Vの状態の時点でスイッチ素子12
をオン状態に制御することもできる。
【0023】以上のように、この降圧型コンバータ1に
よれば、スイッチ素子12を0ボルトスイッチさせるこ
とにより、装置の変換効率を格段に向上させることがで
きる。具体的には、発明者の実験によれば、数KWの出
力電力を生成する降圧型コンバータの場合、98%の超
高効率を達成できたのが確認されている。また、スイッ
チ素子12がオン状態に制御される際には、転流ダイオ
ード14が完全にオフ状態のため、短絡電流の発生を防
止することもでき、これにより、短絡電流に起因するノ
イズの発生も防止することができる。なお、上記構成に
おいて、転流ダイオード14に代えて、FETなどのス
イッチ素子を採用することもできる。
【0024】一方、設計仕様によって上記式を満たさ
ない場合であっても、スイッチ素子12を0ボルトスイ
ッチさせることも可能であり、かかる場合に好適に用い
られる降圧型コンバータ1A(請求項1に対応する降圧
型コンバータ)の構成および動作について、図3を参照
して説明する。なお、以下、降圧型コンバータ1の構成
要素と機能が同じ構成要素については、同一の符号を付
して重複した説明を省略し、同一の動作についても重複
した説明を省略する。
【0025】この降圧型コンバータ1Aの主回路2a
は、降圧型コンバータ1の主回路2とは異なり、振幅値
調整回路を構成するトランス16を備えている。このト
ランス16は、その接続点に中間タップが形成されると
共に直列接続された第1巻線16aおよび第2巻線16
bと、第1巻線16aおよび第2巻線16bに磁気結合
する第3巻線16cとを備え、第1巻線16aおよび第
2巻線16bがオートトランスとして機能する。この場
合、第1巻線16aおよび第2巻線16bは、巻数N1
および巻数N2でそれぞれ巻き回され、両者が相まって
降圧型コンバータ1におけるトランス13の一次巻線1
3aと同一機能を有している。なお、第1巻線16aお
よび第2巻線16bは、それぞれ請求項記載の発明に
おける第1の巻線および第2の巻線を構成する。また、
第3巻線16cは、電圧VLBを検出するための巻線であ
って、降圧型コンバータ1における二次巻線13bと同
一の機能を有する。
【0026】この降圧型コンバータ1Aでは、スイッチ
素子12のオン状態制御時には、電流I1 が第1巻線1
6aおよび第2巻線16bの直列回路を流れることによ
り、トランス16は、励磁されてエネルギーを蓄積す
る。一方、スイッチ素子12がオフ状態に制御された際
には、トランス16の蓄積エネルギーに基づくフライホ
イール電流IF が、第2巻線16bの巻き終わり側端
子、コンデンサCA、転流ダイオード14、および第2
巻線16bの巻始め側端子からなる電流経路を流れる。
この際には、第1巻線16aの両端に、下記の式で表
される電圧Vaが発生し、この電圧Vaは、巻き終わり
側端子が巻始め側端子に対して正電圧となる。 Va=N1 ・V3 /N2 ・・・・式
【0027】この際には、寄生容量12aおよびコンデ
ンサ12cの両端電圧としての電圧値V2 は、電圧Va
との加算値が電圧値V1 と等しいため、電圧値V1 より
も電圧Va分高い電圧値となる。このため、直列共振時
における共振電圧波形の振幅値は、降圧型コンバータ1
における共振電圧波形の振幅値よりも電圧Va分大きく
なる。したがって、直列共振時において電圧値V2 が0
V以下となるための条件は、図2(e)において、トラ
ンス16における蓄積エネルギーの放出完了時点での電
圧値V2 (V1 +Va)が電圧値(V1 −V3 )の2倍
の電圧よりも高い電圧であることが条件とされるため、
下記の式で表される。 (2+N1/N2)・V3 ≧V1 ・・・・・式
【0028】上記式によれば、入力電圧VINの電圧値
V1 が出力電圧VO の電圧値V3 よりも2倍以上高い電
圧となる設計仕様の場合であっても、巻数N1,N2を
適宜規定することにより、直列共振時におけるスイッチ
素子12の両端電圧(電圧値V2 )を0V以下に低下さ
せることができる。つまり、この場合、0ボルトスイッ
チが可能なことを意味する。
【0029】次に、オートトランス型のトランス16に
代えて絶縁型のトランスを用いた降圧型コンバータ1B
の構成および動作について説明する。
【0030】図4に示すように、降圧型コンバータ1B
の主回路2bは、巻数(N1+N2)の第1巻線17a
と、巻数N2の第2巻線17bと、トランス13の二次
巻線13bと同一機能を有する第3巻線17cとが巻き
回されたトランス17を備えている。
【0031】この降圧型コンバータ1Bでは、降圧型コ
ンバータ1Aと同様にして、スイッチ素子12がオフ状
態に制御された際には、トランス17の蓄積エネルギー
に基づくフライホイール電流IF が、第2巻線17bの
巻き終わり側端子、コンデンサCA、転流ダイオード1
4、および第2巻線17bの巻始め側端子からなる電流
経路を流れる。この際には、第1巻線17aの両端に、
上記式で表される電圧Vaが発生し、この電圧Va
も、巻き終わり側端子が巻始め側端子に対して正電圧と
なる。このため、この降圧型コンバータ1Bにおいて
も、降圧型コンバータ1Aと同様にして、直列共振時に
おいて電圧値V2 が0V以下となるための条件は、上記
式で表される。したがって、この構成によっても、0
ボルトスイッチが可能となる。
【0032】なお、上記したように、寄生容量12aお
よびコンデンサ12cに蓄積された電荷は直列共振時に
コンデンサ10に回生されるため、その電荷の蓄積自体
による電力損失は僅かではある。しかし、電圧値V2 が
必要以上に大きい場合には、その僅かな電力損失が超高
効率化を達成するための妨げとなる。このように電圧値
V2 が必要以上に大きくなるケースは、入力電圧VINの
電圧値V1 が出力電圧VO の電圧値V3 に近づいた場合
に生じる。特に充電装置では、むしろその必要性が多
く、例えば、入力電圧VINが5Vで出力電圧VO が3.
3Vという設計仕様のように、入力電圧VINの電圧値V
1 が出力電圧VO の電圧値V3 の2倍以内となるケース
がある。このため、このような場合には、図5,6に示
す構成を採用することで、電圧値V2 を任意の電圧値に
低下させることができる。なお、両図においては、以下
の説明に必要な構成のみを図示する。
【0033】図5に示すように、降圧型コンバータ1C
(請求項2に対応する降圧型コンバータ)は、トランス
16の第1巻線16aについての接続が降圧型コンバー
タ1Aとは異なっている。具体的には、第1巻線16a
および第2巻線16bの接続点としての中間タップにス
イッチ素子12の一端が接続され、かつ第1巻線16a
の巻始め側端子に転流ダイオード14のカソードが接続
されている。この場合、第1巻線16aおよび第2巻線
16bは、それぞれ請求項記載の発明における第1の
巻線および第2の巻線を構成する。
【0034】この降圧型コンバータ1Cでは、スイッチ
素子12がオン状態のときには、電流I1 がトランス1
6の第2巻線16bを流れる。一方、スイッチ素子12
がオフ状態のときには、フライホイール電流IF が第1
巻線16aおよび第2巻線16bを流れる。そして、そ
の際には、第1巻線16aの両端には、下記の式で表
される電圧Vaが発生し、この電圧Vaは、巻き終わり
側端子が巻始め側端子に対して正電圧となる。 Va=N1 ・V3 /(N1 +N2 )・・式
【0035】したがって、この際には、スイッチ素子1
2の両端電圧としての電圧値V2 は、電圧Vaとの加算
値が電圧値V1 と等しいため、電圧値V1 よりも電圧V
a分低い電圧値となる。このため、直列共振時における
共振電圧波形の振幅値は、降圧型コンバータ1における
共振電圧波形の振幅値よりも電圧Va分小さくなる。し
たがって、直列共振時において電圧値V2 が0V以下と
なるための条件は、図2(e)において、トランス16
における蓄積エネルギーの放出完了時点での電圧値V2
(V1 −Va)が電圧値(V1 −V3 )の2倍の電圧よ
りも高い電圧であることが条件とされるため、下記の
式で表される。 (2−N1/(N1 +N2))・V3 ≧V1 ・・・式
【0036】上記式によれば、巻数N1,N2を適宜
規定することにより、直列共振時における共振電圧波形
の振幅値を必要以上に大きくすることなく、スイッチ素
子12の両端電圧(電圧値V2 )を0V以下に低下させ
ることができる。
【0037】また、図6に示す降圧型コンバータ1D
は、トランス17の第1巻線17aおよび第2巻線17
bについての接続が降圧型コンバータ1Bとは異なって
いる。具体的には、第2巻線17bがスイッチ素子12
の一端とコンデンサCAのプラス側端子の間に接続さ
れ、第1巻線17aが転流ダイオード14のカソードと
コンデンサCAのプラス側端子との間に接続されてい
る。この降圧型コンバータ1Dでは、スイッチ素子12
がオン状態のときには、電流I1 がトランス17の第2
巻線17bを流れる。一方、スイッチ素子12がオフ状
態のときには、フライホイール電流IF が第1巻線17
aを流れる。そして、その際には、第2巻線17bの両
端には、上記式で表される電圧Vaが発生し、この電
圧Vaは、巻き終わり側端子が巻始め側端子に対して正
電圧となる。したがって、降圧型コンバータ1Cと同様
にして、直列共振時における共振電圧波形の振幅値を必
要以上に大きくすることなく、スイッチ素子12の両端
電圧(電圧値V2 )を0V以下に低下させることができ
る。
【0038】次に、本発明に係る降圧型コンバータを充
電装置に適用した実施の形態について、図7,8を参照
して説明する。
【0039】図7に示すように、充電装置1Eは、例え
ば、リチウムイオン電池や、電気二重層コンデンサなど
の端子間電圧が大幅に変動するコンデンサCAを充電す
るのに適しており、全体として降圧チョッパー型回路で
構成されている。具体的には、充電装置1Eは、主回路
2cを備え、この主回路2cは、スイッチ素子12を流
れる電流検出手段として機能するカレントトランス11
と、例えばFETやトランジスタで構成されたスイッチ
素子12と、トランス13と、転流ダイオード14とで
構成されている。また、充電装置1Eは、制御回路15
を備え、この制御回路15には、例えばスイッチ素子1
2の温度を検出する温度センサ18が接続されている。
【0040】カレントトランス11は、一次巻線11a
および二次巻線11bを備え、一次巻線11aを電流I
1 が流れる際に、その電流I1 に比例する電流を二次巻
線11bから出力する。一方、制御回路15は、カレン
トトランス11の二次巻線11bの両端に接続される負
荷回路を内蔵しており、その負荷回路に発生する電圧に
基づいて電流I1 の電流値を監視し、電流I1 が予め規
定された基準電流値IR に達したときにスイッチ素子1
2をオフ状態に制御する。また、制御回路15は、トラ
ンス13の二次巻線13bに誘起する電圧VLBを監視す
ることにより、トランス13から出力されるフライホイ
ール電流IF によるコンデンサCAに対する充電電流の
供給停止状態(つまり、トランス13の蓄積エネルギー
の放出)を検出し、その際には、制御回路15は、スイ
ッチ素子12をオン状態に制御する。さらに、制御回路
15は、出力電圧VO の電圧値を監視し、所定電圧に達
したときに、コンデンサCAに供給する電流IC1の平均
電流値を低下させる。
【0041】次に、充電装置1Eの動作について、図8
を参照して説明する。
【0042】この充電装置1Eでは、充電開始時には、
まず、図8(a)に示すように、制御回路15がスイッ
チ素子12をオン状態に制御する。この際には、入力電
圧VINに基づく電流I1 が、プラス入力端子、カレント
トランス11の一次巻線11a、スイッチ素子12、ト
ランス13の一次巻線13a、コンデンサCA、および
マイナス入力端子からなる電流経路を流れ、これによ
り、コンデンサCAが充電されると共にトランス13に
励磁エネルギーが蓄積される。この場合、電流I1 は、
同図(b)に示すように、その電流値が時間の経過と共
に徐々に増加する。また、この期間では、トランス13
の二次巻線13bの両端に電圧VLBが誘起し、この電圧
VLBは、同図(c)に示すように、二次巻線13bの巻
始め側端子が巻き終わり側端子に対して正電圧となる。
また、この期間では、制御回路15は、内蔵の負荷回路
の両端電圧(つまり、二次巻線11bの両端電圧)を監
視し、電流I1 の電流値が同図(b)に示す基準電流値
IR に達するまでスイッチ素子12をオン状態に維持す
る。続いて、制御回路15は、電流I1 の電流値が基準
電流値IR に達したと判別した時点(または、超えたと
判別した時点)で、スイッチ素子12をオフ状態に制御
する。
【0043】スイッチ素子12がオフ状態に制御される
と、トランス13に蓄積されている励磁エネルギーに基
づくフライホイール電流IF が、一次巻線13aの巻き
終わり側端子、コンデンサCA、転流ダイオード14、
および一次巻線13aの巻き始め側端子からなる電流経
路を流れる。この場合、フライホイール電流IF は、図
8(d)に示すように、その電流値が時間の経過と共に
徐々に低下する。同時に、トランス13の二次巻線13
bの両端に誘起する電圧VLBは、同図(c)に示すよう
に、二次巻線13bの巻始め側端子が巻き終わり側端子
に対して負電圧となる。やがて、トランス13の励磁エ
ネルギーが放出し終わると、同図(d)に示すように、
フライホイール電流IF が流れなくなる。この際には、
トランス13の二次巻線13bの両端に誘起していた電
圧VLBの電圧値が、同図(c)に示すように、急上昇す
る。
【0044】この際には、制御回路15は、電圧VLBの
急上昇を検出した時点で、図8(a)に示すように、ス
イッチ素子12をオン状態に制御する。この際には、転
流ダイオード14がオン状態からオフ状態に移行してい
るため、転流ダイオード14を介して入力電圧VINが短
絡することに起因する短絡電流の発生が阻止され、これ
により、損失を防止して変換効率を向上することができ
ると共にノイズの発生も防止することができる。なお、
電流I1 の平均電流値を極力大きくするという観点から
は、電圧VLBの急上昇を検出した時点で速やかにスイッ
チ素子12をオン状態に制御するのが好ましく、環境条
件の変化などを考慮して転流ダイオード14に短絡電流
が流れるのを確実に防止するという観点からは、転流ダ
イオード14の逆回復時間よりも若干長目の時間が経過
した時点でスイッチ素子12をオン状態に制御するのが
好ましい。
【0045】以後、制御回路15が、上記の処理を繰り
返すことにより、図8(e)に示すように、電流I1 と
フライホイール電流IF とが合成された電流IC1によっ
てコンデンサCAが充電される。この場合、スイッチ素
子12のオン期間とオフ期間とがほぼ連続しているた
め、電流IC1の平均電流値IA は、スイッチ素子12の
スイッチング周期やディーティー比に影響されることな
く、同図(e)に示すように、常に基準電流値IR のほ
ぼ1/2の電流値となる。
【0046】なお、制御回路15によるスイッチ素子1
2に対するオン/オフスイッチングの周期は、電流I1
の電流値が基準電流値IR に達するまでの時間が入力電
圧VINと出力電圧VO との入出力電圧差に応じて変化す
るため、入出力電圧差が大きいときには、短い時間とな
り、逆に、入出力電圧差が小さいときには、長い時間と
なる。また、スイッチ素子12のオン/オフスイッチン
グの周期に対するオン期間のディーティー比は、出力電
圧VO が高いときほどトランス13が励磁エネルギーを
早く放出するため、出力電圧VO の電圧値が高いときほ
ど小さくなり、逆に、出力電圧VO の電圧値が低いとき
ほど大きくなる。このため、スイッチ素子12は、制御
回路15によって周波数制御方式およびPWM制御方式
の両制御方式による自励発振方式でオン/オフ制御され
ることになる。したがって、周波数固定のPWM制御方
式などと比較して、コンデンサCAに供給する電流IC1
の供給休止期間が生じないため、充電時間を短縮するこ
とができる。
【0047】一方、充電が進行すると、コンデンサCA
が満充電状態に近づくため、出力電圧VO の電圧値が上
昇する。この場合、出力電圧VO がコンデンサCAの定
格充電電圧を超えると、過充電状態になるため、コンデ
ンサCAの破損や短寿命化を招くおそれがある。このた
め、制御回路15は、出力電圧VO の電圧値を監視し、
出力電圧VO がコンデンサCAの定格充電電圧(本発明
における所定電圧に相当する)に達したとき(または、
超えたとき)には、電流IC1の平均電流値を小さくする
ように、スイッチ素子12のオン/オフ制御を実行す
る。具体的には、2通りの制御方法があり、1つ目の制
御方法として、制御回路15は、スイッチ素子12のオ
ン時間を、出力電圧VO がコンデンサCAの定格充電電
圧に達する以前のオン時間よりも短くなるように制御す
る。また、2つ目の制御方法として、制御回路15は、
実質的には、1つ目の制御方法とほぼ等価の方式である
が、基準電流値IR の電流値を小さく可変し、その可変
後の基準電流値IR に達した時点でスイッチ素子12を
オフ状態に制御する。これらの制御方式を採用すること
により、電流I1 のピーク電流値が低下する。この場
合、電流IC1の平均電流は、そのピーク電流値の低下に
連動して低下し、電流I1 のピーク電流値のほぼ1/2
の電流値に自動的に維持される。さらに、制御回路15
は、温度センサ18のセンサ信号に基づいて、スイッチ
素子12の温度が定格温度まで達したと判別したときに
は、電流I1 の電流値が基準電流値IR よりも小さい電
流値に達した時点でスイッチ素子12をオフ状態に制御
する。これにより、電流IC1の平均電流が減少するた
め、スイッチ素子12の温度上昇による破壊を防止する
ことができる。
【0048】以上のように、この充電装置1Eによれ
ば、電流I1 の電流値が基準電流値IR に達したときに
自動的にスイッチ素子12がオフ状態に制御されるた
め、入力電圧VINと出力電圧VO との入出力電圧差が大
きくなったとしても、電流I1 のピーク電流値が基準電
流値IR に自動的に制限されることになる。したがっ
て、スイッチ素子12に大電流の電流I1 が流れること
を防止することができ、これにより、スイッチ素子12
の電流破壊を確実に防止することができる。また、電流
I1 の変化分が大きくなるため、トランス13の一次巻
線13aのインダクタンスを小さい値に規定することが
できるため、小型のトランス13を用いることができる
結果、充電装置1Eの小型化を図ることができる。
【0049】なお、図7に示すように、直列共振の周期
に対する影響を排除することが可能な大容量のコンデン
サ10(または電池や定電圧源など)を入力電圧VINの
入力側に配設することにより、降圧型コンバータ1と同
様にして、スイッチ素子12を0ボルトスイッチ方式で
オン状態に制御することもできる。この場合、直列共振
の周期は、カレントトランス11の一次巻線11aのイ
ンダクタンス、スイッチ素子12に等価的に並列接続さ
れる容量、およびトランス13の一次巻線13aのイン
ダクタンスで決定される。
【0050】次に、図9を参照して、他の実施形態に係
る充電装置1Fの構成および動作について説明する。な
お、充電装置1Eと同一の構成要素については同一の符
号を付して重複した説明を省略し、主として充電装置1
Eとは異なる構成および動作について説明する。
【0051】同図に示すように、充電装置1Fは、充電
装置1Eにおける主回路2cに加えて、カレントトラン
ス21、スイッチ素子22、トランス23および転流ダ
イオード24からなる主回路2dを備えると共に両主回
路2c,2d内の各スイッチ素子12,22のオン/オ
フを制御する制御回路25を備えて構成されている。な
お、主回路2dの各構成要素は主回路2cの対応する各
構成要素と同一に構成されている。
【0052】この充電装置1Fでは、制御回路25が、
スイッチ素子12,22に対して、オンタイミングが互
いに異なるようにオン/オフ制御する。具体的には、制
御回路25は、スイッチ素子12をオン状態に制御した
後、そのオン/オフスイッチングのほぼ1/2周期を経
過した時点でスイッチ素子22をオン状態に制御する。
したがって、両主回路2c,2dによってコンデンサC
Aに供給される充電電流IC は、主回路2cによって供
給される電流IC1と、主回路2dによって供給される充
電電流IC2との合成電流となる。この場合、図10に示
すように、両電流IC1,IC2のピーク電流値を共に基準
電流値IR に制限すれば、充電電流ICの平均電流値IA
は、基準電流値IR と等しくなる。したがって、充電
電流ICの平均電流値IA を大きくすることができるた
め、充電電流IC のピーク電流値を大きくすることな
く、充電時間を短縮することができる。また、この充電
装置1Fでは、両電流IC1,IC2の電流位相がほぼ18
0度移相されているため、充電電流IC に含まれる出力
リップルが低減される。なお、必ずしも充電装置1Fの
ように180度移相しなくてもよく、両スイッチ素子1
2,22のオンタイミングが互いに異なるように制御す
ればよい。ただし、主回路をN個配設した場合、そのN
個の主回路における各スイッチ素子のオンタイミングを
1/N周期ずつ移相させることにより、充電電流IC に
含まれる出力リップルを最も低減することができる。
【0053】次に、次に本発明に係る降圧型コンバータ
をフォワード型のスイッチング電源装置に適用した実施
の形態について、図11を参照して説明する。
【0054】同図に示すように、電源装置1Gは、トラ
ンス31を備え、トランス31の一次巻線31aには、
カレントトランス11の一次巻線11aと、スイッチ素
子32とが直列接続されている。また、電源装置1G
は、制御回路15,25と同じ機能を少なくとも有する
制御回路35を備えている。一方、トランス31の二次
巻線31b側には、主回路2eと、コンデンサCAとが
配設されている。この場合、主回路2eは、スイッチ素
子12と、トランス33の一次巻線33aと、転流用素
子に相当するFET34を備えて構成されている。
【0055】トランス33は、2つの二次巻線33b,
33cを備え、二次巻線33bは、降圧型コンバータ1
におけるトランス13の二次巻線13bと同一機能を有
し、制御回路35に接続されている。一方、二次巻線3
3cの巻始め側端子はアース電位に接続され、巻き終わ
り側端子は、FET34のゲートに接続されている。こ
のため、この電源装置1Gでは、二次巻線33cの誘起
電圧でFET34のオン/オフを直接的に制御すること
ができるため、極めて簡易に構成することができる。さ
らに、コンデンサCAは、直列接続された複数の電気二
重層型のコンデンサC1〜C4と、高周波損失の少ない
電解コンデンサC5との並列接続回路で構成されてい
る。
【0056】この電源装置1Gでは、起動後、まず、制
御回路35が、スイッチ素子32,12を同期してオン
状態に制御する。これにより、入力電圧VINに基づく電
流I1Aが、プラス入力端子、カレントトランス11の一
次巻線11a、トランス31の一次巻線31a、スイッ
チ素子32およびマイナス入力端子からなる電流経路を
流れ、これにより、トランス31の二次巻線31bに電
圧が誘起する。この際には、その誘起電圧に基づく電流
I1 が、二次巻線31bの巻始め側端子、スイッチ素子
12、トランス33の一次巻線33a、コンデンサC
A、および二次巻線31bの巻き終わり側端子からなる
電流経路を流れ、これによりコンデンサCAが充電され
ると共にトランス33に励磁エネルギーが蓄積される。
この期間では、トランス33の二次巻線33cの両端に
電圧VLBが誘起し、この電圧VLBは、二次巻線33cの
巻終わり側端子が巻き始め側端子に対して負電圧とな
る。したがって、FET34は、オフ状態を維持する。
また、この期間では、制御回路35は、内蔵の負荷回路
の両端電圧(つまり、カレントトランス11における二
次巻線11bの両端電圧)を監視し、電流I1Aの電流値
が基準電流値IR に達するまでスイッチ素子32,12
をオン状態に維持する。続いて、制御回路35は、電流
I1Aの電流値が基準電流値IR に達したと判別した(ま
たは、超えたと判別した)時点で、スイッチ素子32,
12をオフ状態に制御する。
【0057】スイッチ素子32,12がオフ状態に制御
されると、トランス33に蓄積されている励磁エネルギ
ーに基づくフライホイール電流IF が放出される。この
際には、トランス33の二次巻線33cの両端に誘起す
る電圧VLBは、二次巻線33cの巻始め側端子が巻き終
わり側端子に対して負電圧となるため、FET34が自
動的にオン状態に制御される。このため、フライホイー
ル電流IF が、一次巻線33aの巻き終わり側端子、コ
ンデンサCA、FET34、および一次巻線33aの巻
き始め側端子からなる電流経路を流れる。やがて、トラ
ンス33の励磁エネルギーが放出し終わると、フライホ
イール電流IF が流れなくなり、この際には、トランス
33の二次巻線33b,33cの両端に誘起していた電
圧VLBの電圧値が急上昇し、FET34がオフ状態に制
御される。
【0058】この際には、制御回路35は、電圧VLBの
急上昇を検出した時点で、スイッチ素子32,12をオ
ン状態に制御する。この際にも、FET34がオン状態
からオフ状態に完全に移行しているため、FET34を
介してトランス31における二次巻線31bの誘起電圧
が短絡することに起因する短絡電流の発生が阻止され、
これにより、損失を防止して変換効率を向上することが
できると共にノイズの発生を防止することもできる。
【0059】以後、制御回路35が、上記の処理を繰り
返すことにより、電流I1 とフライホイール電流IF と
が合成された充電電流によってコンデンサCAが充電さ
れる。この場合、コンデンサCAが、高周波特性のよい
電解コンデンサC5を備えて構成されているため、急激
な過負荷状態への変動の際には、電解コンデンサC5か
ら出力電流を瞬時に供給することができる。また、脈流
を入力電圧VINとする場合、脈流の谷間の期間では主回
路2eによる電力生成が困難となる。しかし、この期間
において、大容量の電気二重層型のコンデンサC1〜C
4から出力電圧VO を出力させることにより、その谷間
の期間においても、出力電圧VO を安定して負荷に供給
することができる。このため、トランス31の一次巻線
31a側の一次回路をコンデンサレス回路で構成するこ
とができ、この構成を採用した場合には、入力力率を大
幅に向上させることができる。さらに、コンデンサCA
が大容量の蓄電が可能な電気二重層コンデンサC1〜C
4を備えて構成されているため、通常状態では、負荷に
対して安定して大電流を供給することができる。
【0060】以上のように、この電源装置1Gによれ
ば、FET34がオフ状態に制御された後にスイッチ素
子32,12がオン状態に制御されるため、変換効率を
向上させることができると共にノイズの発生を防止する
ことができる。また、トランス33における二次巻線3
3cの誘起電圧でFET34のオン/オフを制御するこ
とにより、FET34のスイッチング制御回路を極めて
簡易に構成することができる。また、出願人が既に提案
している充電技術(特願平11−306244号)を適
用することもできる。この場合、トランス33に複数の
二次巻線を設け、各二次巻線から放出されるフライホイ
ール電流IF を各コンデンサC1〜C4に別々に供給す
ることで、電気エネルギーを各コンデンサC1〜C4に
最も効率よく蓄電させることができる。
【0061】なお、本発明は、上記した発明の実施の形
態に限定されず、その構成を適宜変更することができ
る。例えば、降圧型コンバータ1では、本発明における
チョークコイルの蓄積エネルギー放出完了を検出するた
めに、トランス13の二次巻線13bに誘起する電圧V
LBを監視しているが、これに限らず、転流ダイオード1
4(電源装置1GにおいてはFET34)を流れるフラ
イホイール電流IF を監視する構成を採用することもで
きる。この場合、例えば、転流ダイオード14のカソー
ド、およびトランス13における一次巻線13aの巻始
め側端子間にカレントトランスを配設すればよく、この
際には、トランス13に代えてチョークコイルを用いる
ことができる。ただし、本発明における検出手段として
トランス13を採用する構成の場合、トランス13に二
次巻線13bを追加するだけでよいため、カレントトラ
ンスを別途用いる構成と比較して、コストの上昇を抑え
ることができる。また、充電装置1E,1Fでは、出力
電圧VO を平滑するためのコンデンサを用いない構成を
採用したが、平滑用コンデンサを配設してもよい。さら
に、本発明の実施の形態に係る充電装置1E,1Fで
は、電気二重層コンデンサやイオン電池を充電する例に
ついて説明したが、これに限らず、他の種類のコンデン
サおよび電池などを充電することができるのは勿論であ
る。
【0062】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る降圧型コン
バータによれば、チョークコイルの両巻線をスイッチ素
子と蓄電手段との間に接続すると共に第2の巻線のみを
転流用素子と蓄電手段との間に接続したことにより、入
力電圧の電圧値が蓄電手段の両 端間電圧(出力電圧の電
圧値)よりも2倍以上高い電圧となる設計仕様の場合で
あっても、第1および第2の巻線の各巻数を適宜規定す
ることにより、直列共振時におけるスイッチ素子の両端
間電圧を0V以下に低下させることができる。これによ
り、確実に0ボルトスイッチを行うことができると共
に、装置の変換効率の格段の向上、発生ノイズの低減、
および装置の小型化を図ることができる。
【0063】また、本発明に係る降圧型コンバータによ
れば、チョークコイルの両巻線を転流用素子と蓄電手段
との間に接続すると共に第2の巻線のみをスイッチ素子
と蓄電手段との間に接続したことにより、例えば、入力
電圧の電圧値が蓄電手段の両端間電圧(出力電圧の電圧
値)の2倍以内となる場合であっても、第1および第2
の巻線の各巻数を適宜規定することにより、直列共振時
における共振電圧波形の振幅値を必要以上に大きくする
ことなく、スイッチ素子の両端間電圧を0V以下に低下
させることができる。これにより、確実に0ボルトスイ
ッチを行うことができると共に、装置の変換効率の格段
の向上、発生ノイズの低減、および装置の小型化を図る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る降圧型コンバータ1
の回路図である。
【図2】降圧型コンバータ1の動作を説明するための信
号波形図等であって、(a)はスイッチ素子12の動作
状態を示す動作状態図、(b)は電流I1 の電流波形
図、(c)は電圧VLBの電圧波形図、(d)はフライホ
イール電流IF の電流波形図、(e)は電圧V2 の電圧
波形図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る降圧型コンバータ1
Aの回路図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る降圧型コンバータ1
Bの回路図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る降圧型コンバータ1
Cの回路図である。
【図6】本発明の実施の形態に係る降圧型コンバータ1
Dの回路図である。
【図7】本発明の実施の形態に係る充電装置1Eの回路
図である。
【図8】充電装置1Eの動作を説明するための過渡現象
を除いた概念的な信号波形図等であって、(a)はスイ
ッチ素子12の動作状態を示す動作状態図、(b)は充
電電流I1 の電流波形図、(c)は電圧VLBの電圧波形
図、(d)はフライホイール電流IF の電流波形図、
(e)は電流IC1の電流波形図である。
【図9】本発明の他の実施の形態に係る充電装置1Fの
回路図である。
【図10】充電装置1Fにおける充電電流IC の電流波
形図である。
【図11】電源装置1Gの回路図である。
【図12】従来の充電装置41の回路図である。
【図13】従来の充電装置41の動作を説明するための
信号波形図等であって、(a)はスイッチ素子51の動
作状態を示す動作状態図、(b)は充電電流の電流波形
図、(c)は電圧VD の電圧波形図である。
【符号の説明】
1,1A〜1D 降圧型コンバータ 1E,1F 充電装置 1G 電源装置 2,2a〜2e 主回路 10,12c,C1〜C4 コンデンサ 11,21 カレントトランス 12,22,32 スイッチ素子 12a 寄生容量 13,16,17,23,31,33 トランス 13a 一次巻線 13b 二次巻線 14,24 転流ダイオード 15,25,35 制御回路 16a,17a 第1巻線 16b,17b 第2巻線 34 FET CA コンデンサ C5 電解コンデンサ VLB 電圧
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02M 3/28 H02M 3/155

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 供給される電流によって蓄電する蓄電手
    段を備えると共に、入力電圧をスイッチングするスイッ
    チ素子と、当該スイッチ素子と前記蓄電手段の一端との
    間に接続され当該スイッチ素子を流れる電流によってエ
    ネルギーを蓄積するチョークコイルと、前記蓄電手段の
    他端と前記チョークコイルとの間に接続され前記スイッ
    チ素子のオフ時に当該チョークコイルから蓄積エネルギ
    ーを当該蓄電手段に放出させる転流用素子と、前記スイ
    ッチ素子をオン状態に制御すると共に当該スイッチ素子
    を流れる電流が所定値に達したときに当該スイッチ素子
    をオフ状態に制御する制御回路と前記チョークコイ
    ル、前記蓄電手段および前記転流用素子からなる直列回
    路を流れるフライホイール電流、または前記チョークコ
    イルの両端に発生する電圧を検出することにより当該チ
    ョークコイルによる前記蓄積エネルギーの放出状態を検
    出する検出手段を備え、前記制御回路は、前記検出手
    段によって前記蓄積エネルギーの放出完了が検出された
    後に前記スイッチ素子の両端間電圧が最も低下した時点
    で当該スイッチ素子をオン状態に制御する降圧型コンバ
    ータにおいて、 前記チョークコイルは、互いに磁気結合すると共に直列
    接続された第1の巻線および第2の巻線を備えて構成さ
    れ、当該両巻線は、前記スイッチ素子と前記蓄電手段と
    の間に接続され、前記両巻線のうちの当該第2の巻線の
    みが前記転流用素子と前記蓄電手段との間に接続されて
    いる ことを特徴とする降圧型コンバータ。
  2. 【請求項2】 供給される電流によって蓄電する蓄電手
    段を備えると共に、入力電圧をスイッチングするスイッ
    チ素子と、当該スイッチ素子と前記蓄電手段の一端との
    間に接続され当該スイッチ素子を流れる電流によってエ
    ネルギーを蓄積するチョークコイルと、前記蓄電手段の
    他端と前記チョークコイルとの間に接続され前記スイッ
    チ素子のオフ時に当該チョークコイルから蓄積エネルギ
    ーを当該蓄電手段に放出させる転流用素子と、前記スイ
    ッチ素子をオン状態に制御すると共に当該スイッチ素子
    を流れる電流が所定値に達したときに当該スイッチ素子
    をオフ状態に制御する制御回路と、前記チョークコイ
    ル、前記蓄電手段および前記転流用素子からなる直列回
    路を流れるフライホイール電流、または前記チョークコ
    イルの両端に発生する電圧を検出することにより当該チ
    ョークコイルによる前記蓄積エネルギーの放出状態を検
    出する検出手段とを備え、前記制御回路は、前記検出手
    段によって前記蓄積エネルギーの放出完了が検出された
    後に前記スイッチ素子の両端間電圧が最も低下した時点
    で当該スイッチ素子をオン状態に制御する降圧型コンバ
    ータにおいて、 前記チョークコイルは、互いに磁気結合すると共に直列
    接続された第1の巻線および第2の巻線を備えて構成さ
    れ、当該両巻線は、前記転流用素子と前記蓄電手段との
    間に接続され、前記両巻線のうちの当該第2の巻線のみ
    が前記スイッチ素子と前記蓄電手段との間に接続されて
    いる ことを特徴とする降圧型コンバータ。
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