JPH11150469A - 半導体集積回路 - Google Patents

半導体集積回路

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JPH11150469A
JPH11150469A JP10173363A JP17336398A JPH11150469A JP H11150469 A JPH11150469 A JP H11150469A JP 10173363 A JP10173363 A JP 10173363A JP 17336398 A JP17336398 A JP 17336398A JP H11150469 A JPH11150469 A JP H11150469A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安定に振幅制限された信号を出力する。 【解決手段】 基準電圧を高インピーダンスの入力部に
受ける第1および第2の電圧発生回路(2,3)からの
内部電圧(VCa,VSa)に従って出力回路(10)
の電源ノード(4,7)に、所定電圧レベルの内部電源
電圧を生成する。この出力回路の内部電源ノードに安定
化容量(15,18)を接続する。電源電圧は、ソース
フォロワモードで動作するMOSトランジスタ(5,
8)により決定され、出力回路の動作時には、安定化容
量を介して充放電電流が駆動され、振幅制限された出力
信号を確実に出力ノード(9)に出力することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、論理回路および
/または記憶回路を含む半導体装置における出力回路に
関し、特に、半導体集積回路チップの出力段に設けられ
て、高速かつ安定に信号を伝達するための出力回路の構
成に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体集積回路の動作が高速化されるに
従い、複数の集積回路装置間で伝達される信号も応じて
高速で転送される。この場合、転送される信号の遷移時
間(上昇時間および下降時間)を短くする必要がある。
信号振幅が大きい場合、信号線間の容量結合に起因する
クロストークノイズ、信号のリンギングを生じさせるス
イッチングノイズ、信号線の高速充放電に伴う電磁放
射、および消費電力増大などの問題が顕著となる。この
ような問題を解決するために、信号振幅を小さくして信
号を伝送する方法が種々考えられており、信号入力側に
終端抵抗を設け、この終端抵抗により信号振幅を小さく
する方法が知られている。このような信号振幅を抑制す
る方法として、SSTL 3(Stub Series Terminated
Logic for 3.3V )のクラスI方式などが提案されてい
る。
【0003】また、このような振幅制限回路としては、
特開平6−326591号公報に示される回路がある。
【0004】しかしながら、このような終端抵抗を用い
て信号振幅を制限する場合、出力回路に含まれるトラン
ジスタ(MOSトランジスタ)の導通時の抵抗(オン抵
抗)と終端抵抗の抵抗比で信号レベルが決定されるが、
この終端抵抗から伝送路を介して出力回路の導通状態の
トランジスタを介して直流電流が流れ、消費電流が増加
するという問題が生じる。
【0005】また、終端抵抗の抵抗値は、伝送ラインの
固有インピーダンスの値により決定されている(信号の
反射による波形歪みが生じないようにインピーダンスマ
ッチングを実現するためである)。したがって、信号振
幅が決定された場合、この終端抵抗の抵抗値が予め定め
られているため、応じて必要とされる振幅制限を実現す
るために、この出力回路の最終出力段のトランジスタの
オン抵抗がほぼ一意的に決定される。不飽和領域におい
てMOSトランジスタのドレイン電流とドレイン−ソー
ス間電圧の比は、チャネル幅とチャネル長の比βの関数
で与えられる。したがって、オン抵抗が決定されると、
この係数βの値も決まり、応じてこの出力MOSトラン
ジスタの電流駆動力も予め決定される。したがって、そ
の出力回路のファンアウトが制限され、数多くの回路を
高速で駆動することが困難となる。
【0006】上述のような終端抵抗を用いて小振幅動作
を実現する構成における問題点を解消するために、出力
回路の動作電源電圧レベルを調整して、出力回路自身が
出力信号振幅を制限する構成が提案されている(たとえ
ば特開平6−326591号公報参照)。
【0007】図65は、従来の半導体集積回路装置の出
力部の構成を示す図であり、たとえば上述の先行技術文
献に示されている。
【0008】図65において、従来の半導体集積回路装
置CHは、内部で生成された基準電圧VTTに従って、
電源電圧VCCよりも低い内部電源電圧VCC1を生成
する電源回路PW1と、基準電圧VTTに従って接地電
圧VSSよりも高い他方内部電源電圧VSS1を生成す
る電源回路PW2と、この内部電源線CL上の内部電源
電圧VCC1および内部接地線SL上の他方電源電圧V
SS1を両動作電源電圧として動作し、内部からの信号
NIに従って出力ノードNDを駆動して図示しない相手
方チップへ伝達される出力信号OUTを生成する出力回
路OBを含む。内部電源線CLと内部接地線SLの間に
は、安定化容量Cが接続される。
【0009】出力回路OBは、pチャネルMOSトラン
ジスタQaとnチャネルMOSトランジスタQbとから
なるCMOインバータで構成される。
【0010】電源回路PW1およびPW2が生成する内
部電源電圧VCC1およびVSS1の電圧レベルは、相
手方チップに設けられた終端抵抗の抵抗値とMOSトラ
ンジスタQaおよびQbのオン抵抗とこの出力信号OU
Tの出力電圧VOUTおよび相手方チップにおける入力
信号電圧VINの電圧から決定される。
【0011】基準電圧VTTは、電源電圧VCCの中間
電圧のVCC/2の電圧レベルに設定される(VSS=
0V)。次に、この図65に示す半導体集積回路装置の
信号出力動作を図66に示す信号波形図を参照して説明
する。
【0012】電源回路PW1は、電源電圧VCCよりも
低い内部電源電圧VCC1を出力し、また電源回路PW
2は、この接地電圧VSSよりも高い他方内部電源電圧
VSS1を出力している。内部回路は、電源電圧VCC
および接地電圧VSSを両動作電源電圧として動作して
おり、内部信号NIは、この電源電圧VCCと接地電圧
VSSの間で変化する。
【0013】内部信号NIがLレベルのときには、出力
回路OBにおいて、MOSトランジスタQaがオン状
態、MOSトランジスタQbがオフ状態にあり、出力信
号OUTは、終端抵抗とこのMOSトランジスタQaの
オン抵抗とにより決定される電圧レベルに保持される。
内部信号NIがLレベルからHレベルに立上がると、M
OSトランジスタQaがオフ状態へ移行し、MOSトラ
ンジスタQbがオン状態へ移行する。この内部信号NI
と他方電源電位VSS1の電圧差がMOSトランジスタ
Qbのしきい値電圧よりも高くなると、出力ノードND
の放電が開始され、出力信号OUTの電圧レベルが低下
する。最終的に、この出力信号OUTは、終端抵抗とM
OSトランジスタQbのオン抵抗の比により決定される
電圧レベルに落ちつく。終端抵抗が存在しない場合に
は、この出力信号OUTのHレベル(VOH)は、内部
電源電圧VCC1の電圧レベルであり、また終端抵抗が
存在しない場合には、出力信号OUTのLレベル(VO
L)の電圧レベルは他方内部電源電圧VSS1の電圧レ
ベルである。
【0014】この図65に示す半導体集積回路装置の構
成において、終端抵抗が存在する場合においては、内部
電源電圧VCC1およびVSS1の電圧レベルを適当な
値に設定することにより、MOSトランジスタQaおよ
びQbのオン抵抗の値を調整している。
【0015】たとえば図67に示すように、相手方チッ
プCHaの入力部が、終端抵抗RTを介して入力信号V
IN(図65に示す集積回路装置CHの出力信号OU
T)を負入力に受け、かつ入力信号VINを正入力に受
ける差動増幅器DAを含む構成を考える。この差動増幅
器DAの負入力は、基準電圧VTTに保持される。終端
抵抗RTは、出力信号OUTが伝送される伝送路の特性
インピーダンスに合わせてその抵抗値が決定される。
今、この終端抵抗RTの抵抗値を50Ωとし、図65に
示す出力信号OUTおよび入力信号VINのLレベルが
VTT−400mVとし、また図65に示す出力回路O
BのトランジスタQaおよびQbのオン抵抗を25Ωと
する。この場合、低電位内部電源電圧VSS1の値は、
VTT−600mVに設定する。同様に、出力信号OU
Tおよび入力信号VINのHレベルがVTT+400m
Vのときには、内部電源電圧VCC1は、VTT+60
0mVに設定される。この場合、MOSトランジスタQ
aおよびQbのオン抵抗に合わせて内部電源電圧VCC
1およびVSS1の電圧レベルが決定される。逆に言え
ば、この内部電源電圧VCC1およびVSS1の電圧レ
ベルを変更することにより、MOSトランジスタQaお
よびQbのオン抵抗を変更し、応じて電流駆動力を調整
する。これにより、必要なファンアウトを実現すること
を図る。
【0016】また、この終端抵抗RTが設けられていな
い場合には、この終端抵抗RTおよび出力回路OBに含
まれるオン状態のMOSトランジスタと基準電圧VTT
源(相手方チップCHa内)の間に直流電流が流れるの
を防止することを図る。この場合においても、内部電源
電圧VCC1およびVSS1によりその出力信号OUT
の電圧レベルが決定され、応じて小振幅動作の実現を図
る。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】図68は、図65に示
す電源回路PW1の構成を示す図である。図68におい
て、電源回路PW1は、電源線VLとノードNDbの間
に直列に接続される高抵抗の抵抗素子RaおよびRb
と、ノードNDbにゲートおよびドレインが接続される
nチャネルMOSトランジスタQcと、ドレインが電源
線VLに接続されかつゲートがノードNDaに接続され
るnチャネルMOSトランジスタQdを含む。MOSト
ランジスタQcは、そのソースに基準電圧VTTを受け
る。MOSトランジスタQdは、そのソースが内部電源
線CLに接続され、この内部電源線CL上に内部電源電
圧VCC1を出力する。
【0018】この図68に示す電源回路PW1の構成に
おいて、高抵抗抵抗素子RaおよびRbには微小電流が
流れ、応じて、MOSトランジスタQcがダイオードモ
ードで動作する。したがって、ノードNDbの電圧レベ
ルは、VTT+|Vth|で与えられる。ここで、Vt
hは、MOSトランジスタQcのしきい値電圧を示す。
抵抗素子RaおよびRbの接続ノードNDaの電圧レベ
ルは抵抗素子RaおよびRbの抵抗比により決定され
る。今、抵抗素子RaおよびRbの抵抗値が等しい場
合、ノードNDaの電圧レベルは接地電圧VSSを基準
として次式で与えられる。
【0019】(VCC+VTT+Vth)/2=(3/
4)VCC+(Vth/2) 出力段のMOSトランジスタQdは、そのゲート電圧が
電源電圧VCCよりも低いため(Vth<VTT=VC
C/2)、ソースフォロワモードで動作し、したがって
内部電源線CL上の内部電源電圧VCC1は次式で与え
られる。
【0020】 VCC1=(3/4)VCC−(1/2)Vth 抵抗素子RaおよびRbの抵抗比を適当な値に設定する
ことにより、上式で示す内部電源電圧VCC1の値を調
整することができる。この場合、内部電源電圧VCC1
は、電源電圧VCCの電圧レベルに応じて変化する。電
源回路PW2の構成も、この図68に示す電源回路と同
様の構成であり、電圧極性およびトランジスタの導電型
を変更すれば、実現される。この場合、低電位内部電源
電圧VSS1は次式で与えられる: VTT/2+Vthp/2=VCC/4+Vthp/2 ここで、Vthpは、pチャネルMOSトランジスタの
しきい値電圧の絶対値を示す。したがって、これらのし
きい値電圧VthおよびVthpが等しければ、基準電
圧VTT(=VCC/2)を中心として、上下それぞれ
の振幅がVCC/4−Vth/2である信号が出力され
る。
【0021】しかしながら、この図68に示す電源回路
の構成の場合、電源線VLから抵抗素子RaおよびRb
ならびにMOSトランジスタQcを介して電流が流れ、
この基準電圧VTTの電圧レベルが変化し、したがっ
て、正確に、所望の電圧レベルに内部電源電圧VCC1
およびVSS/の電圧レベルを設定することができなく
なる。また、信号の高レベルおよび低レベルの中心から
振幅が異なり、信号振幅の対称性が壊われるため、入力
信号確定タイミングもHレベルおよびLレベルで異なる
ため、最悪ケースを想定して、入力信号判定タイミング
を決定する必要があり、高速動作を保証することができ
なくなる。
【0022】また、出力回路からは数多くの半導体集積
回路装置へ信号が伝達されるため、大きな電流が流れ
る。この場合、図65に示す安定化容量Cにより、この
消費電流を補償することが要求される。しかしながら、
ファンアウトが大きい場合、大きな消費電流を補償する
ためには、大きな容量を有する安定化容量が必要とされ
る。しかしながら、このような安定化容量を、半導体集
積回路装置上の限られた領域内で実現するのが困難であ
り、安定に内部電源電圧を生成することができなくなる
という欠点が生じる。
【0023】また、この先行技術の構成においては、電
源電圧VCCおよび接地電圧VSSの中間電圧VTT
は、半導体集積回路装置内部で生成されており、電源電
圧VCC/2の電圧レベルに設定される。したがって、
半導体集積回路装置(半導体チップ)に、その内部電源
電圧の変動が生じた場合、各半導体集積回路装置(半導
体チップ)の基準電圧レベルが異なり、半導体集積回路
装置間で信号の授受を行なう場合、その基準電圧レベル
が異なるため、正確な信号の送受を行なうことができな
くなるという問題が生じる。
【0024】また、近年、プロセッサまたはロジックと
メモリが同じ半導体チップ上に集積化されるシステムL
SIが開発されている。このようなシステムLSIにお
いては、プロセッサまたはロジック(以下、処理回路と
称す)とメモリの間のデータバスの幅は十分大きくとる
ことができる(同一半導体チップ上にこれらが設けられ
ており、ピン端子数の制限がなくなるためである)。こ
れにより、高速でデータを処理回路とメモリとの間で転
送することができる。このようなビット幅の大きなバス
を駆動する場合、内部データバスを駆動する回路が数多
く同時に動作するため、消費電流が大きくなり、電源電
圧が低下し、電源電圧に対する動作マージンが減少する
可能性がある。これは、接地電圧についても同様であ
る。また、システムLSIにおいては、内部データは、
通常、クロック信号に同期して転送されるため、内部デ
ータバス線の充放電周波数が高く、半導体チップからの
この高速の充放電に起因するEMI(電磁放射)が大き
くなり、近くで利用される電子機器の誤動作が生じる可
能性がある。
【0025】また、このように消費電流が大きい場合、
発熱量も大きくなり、システムLSIの信頼性が低下す
る(発熱による誤動作または内部配線の断線等)。
【0026】それゆえ、この発明の目的は常に安定に一
定の電圧レベルを中心とした振幅を有する出力信号を生
成することのできる半導体集積回路を提供することであ
る。
【0027】この発明の他の目的は、電源電圧に依存し
ない電圧レベルを中心とした信号振幅を有する信号を出
力することのできる半導体集積回路を提供することであ
る。
【0028】この発明の他の目的は、面積効率に優れた
安定化容量を備える出力信号振幅制限機能を実現する半
導体集積回路を提供することである。
【0029】この発明のさらに他の目的は、信号出力時
においても、安定に所望の電圧レベルの信号を出力する
ことのできる半導体集積回路を提供することである。
【0030】この発明のさらに他の目的は、信号出力時
においても、その動作電源電圧の変動が十分に抑制され
た安定に出力信号を生成することのできる半導体集積回
路を提供することである。
【0031】この発明のさらに他の目的は、消費電流を
増加させることなく安定にデータの転送を行なうことの
できる処理回路およびメモリが集積化された半導体集積
回路を提供することである。
【0032】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る回路は、
第1のノードと出力ノードとの間に結合され、内部信号
に従って出力ノードと第1のノードとを電気的に接続す
る第1のMOSトランジスタと、第2のノードと出力ノ
ードとの間に結合され、この内部信号に従って第1のM
OSトランジスタと相補的に導通して出力ノードと第2
のノードとを電気的に接続する第2のMOSトランジス
タと、高入力インピーダンスを有する入力部に基準電圧
を受け、この基準電圧と第1の電圧源ノードの電圧との
間の一定電圧を生成する第1の電圧発生手段と、高入力
インピーダンスを有する入力部に基準電圧を受け、この
基準電圧と第2の電圧源ノードの電圧との間の一定電圧
を生成する第2の電圧発生手段と第1の電圧発生手段の
出力電圧と第1のノード上の電圧の差に応じて第1の電
圧源から第1のノードへ電流を供給する第1の内部電源
手段と、第2の電圧発生手段の出力電圧と第2のノード
上の電圧との差に応じて第2のノードから第1の電圧源
と異なる第2の電圧源へ電流を流す第2の内部電源手段
とを備える。
【0033】請求項2に係る回路は、第1のノードに結
合され、この第1のノードの電圧を安定化するための第
1の容量素子と、第2のノードに結合され、この第2の
ノードの電圧を安定化するための第1の容量素子とは別
に設けられる第2の容量素子をさらに備える。
【0034】請求項3に係る回路は、請求項1の第1の
内部電源手段は、第1の電圧源と第1のノードの間に結
合される第3のMOSトランジスタと、第1のノード上
の電圧と第1の電圧発生手段からの電圧とを比較し、該
比較結果を示す信号をこの第3のMOSトランジスタの
ゲートへ与える第1の比較回路とを備え、第2の内部電
源手段が、第2のノードと第1の電圧源と異なる第2の
電圧源との間に結合される第4のMOSトランジスタ
と、第2のノード上の電圧と第2の電圧発生手段の出力
電圧とを比較し、その比較結果に従う信号を第4のMO
Sトランジスタのゲートへ印加する第2の比較回路を備
える。
【0035】請求項4に係る回路は、請求項1の第1の
内部電源手段が、第1のノードと第1の電圧源との間に
接続され、第1の電圧発生手段からの電圧をゲートに受
ける第3のMOSトランジスタを備え、第2の内部電源
手段が、第2のノードと第1の電圧源と異なる第2の電
圧源との間に結合され、第2の電圧発生手段の出力電圧
をゲートに受ける第4のMOSトランジスタを備える。
【0036】請求項5に係る回路は、請求項1の第1の
電圧発生手段が、第1の電圧源の電圧以上の所定の電圧
が供給される第1の電源ノードとこの第2の電圧源の電
圧以下の電圧が供給される第2の電源ノードとの間に互
いに直列に接続される、抵抗素子、少なくとも1個のダ
イオード接続されたMOSトランジスタの直列体および
基準電圧をゲートに受けるMOSトランジスタを備え
る。抵抗素子と少なくとも1個のトランジスタとの接続
点から第1のノードの電圧を規定する電圧が出力され
る。
【0037】請求項6に係る回路は、請求項1の第2の
電圧発生手段が、第1の電圧源の電圧以上の所定電圧が
供給される第1の電源ノードと第2の電圧源の電圧以下
の電圧が供給される第2の電源ノードとの間に互いに直
列に接続される基準電圧をゲートに受けるMOSトラン
ジスタと、少なくとも1個のダイオード接続されたMO
Sトランジスタと、抵抗素子とを含む。少なくとも1個
のトランジスタと抵抗素子との接続ノードから第2のノ
ードの電圧を規定する電圧が出力される。
【0038】請求項7に係る回路は、請求項6の第1の
電源ノードには、第1の電圧源の電圧よりも高い電圧が
供給される。
【0039】請求項8に係る回路は、請求項7の第2の
電源ノードには、第2の電圧源の電圧よりも低い電圧が
供給される。
【0040】請求項9に係る出力回路は、請求項6また
は7の少なくとも1個のダイオード接続されたMOSト
ランジスタは、少なくとも1つの第1導電型のMOSト
ランジスタと、少なくとも1つの第2導電型のMOSト
ランジスタとを含む。
【0041】請求項10に係る回路は、請求項6または
7の少なくとも1個のダイオード接続されたMOSトラ
ンジスタは、基準電圧をゲートに受けるMOSトランジ
スタと異なる導電型を有する複数のMOSトランジスタ
を含む。
【0042】請求項11に係る回路は、請求項1の回路
が、さらに、第1のノードと第2の電圧源の間に接続さ
れるプルダウン素子と、第2のノードと第1の電圧源と
の間に接続されるプルアップ素子とを備える。
【0043】請求項12に係る回路は、請求項1の第1
のMOSトランジスタは第1の導電型を有し、第2のM
OSトランジスタは第2の導電型を有する。
【0044】請求項13の回路は、請求項1の第1およ
び第2のMOSトランジスタが同じ導電型を有する。
【0045】請求項14の回路は、請求項12の回路
が、さらに、内部信号の第1論理レベル電圧を第2の電
圧源の電圧よりも低い電圧に変換して第1のMOSトラ
ンジスタのゲートへ印加するレベル変換手段を備える。
【0046】請求項15の回路は、請求項12の回路
が、さらに、内部信号の第1論理レベル電圧を第1の電
圧源の電圧よりも高い電圧に変換して第2のMOSトラ
ンジスタのゲートへ印加するレベル変換手段を備える。
【0047】請求項16に係る回路は、請求項13の回
路が、さらに、内部信号の第1論理レベル電圧を第1の
電圧源の電圧よりも高い電圧に変換して第1のMOSト
ランジスタのゲートへ印加するレベル変換手段をさらに
備える。
【0048】請求項17に係る回路は、請求項1の回路
が、複数の出力ノードを含む。これらの複数の出力ノー
ド各々には、第1および第2のMOSトランジスタの組
が対応して設けられる。第1および第2のノードはこれ
ら複数の出力ノードに共通に配置される。
【0049】請求項18の回路は、請求項2の第1およ
び第2の容量素子が、この回路が形成される半導体チッ
プの外部に個別的に配置される。
【0050】請求項19の回路は、請求項4の回路が、
第1の電圧発生手段の出力インピーダンスよりも小さな
出力インピーダンスを有し、この第1の電圧発生手段の
出力電圧に従って第3のMOSトランジスタのゲートへ
電圧を印加するインピーダンス変換手段をさらに備え
る。
【0051】請求項20の回路は、請求項4の回路が、
さらに、第2の電圧発生手段の出力インピーダンスより
も小さな出力インピーダンスを有し、第2の電圧発生手
段の出力電圧に従って第4のMOSトランジスタのゲー
トへ電圧を伝達するインピーダンス変換手段をさらに備
える。
【0052】請求項21の回路は、請求項1の第1の電
圧発生手段が、第1の内部電源手段の入力ノードの電圧
に対応する電圧を発生する比較電圧発生手段と、基準電
圧とこの比較電圧発生手段の出力電圧とを比較する比較
手段と、第1の電圧源の電圧以上の電圧が印加されるド
ライブノードと第1の内部電源手段の入力ノードの間に
接続され、この比較手段の出力信号に従ってドライブノ
ードから第1の内部電源手段の入力ノードへ電流を供給
するドライブ素子を含む。
【0053】請求項22の回路は、請求項21の比較電
圧発生手段が、第1の内部電源手段の入力ノードと比較
手段の一方入力との間に互いに直列に接続される少なく
とも1個の第1導電型のMOSトランジスタおよび少な
くとも1個の第2導電型のMOSトランジスタの直列体
と、比較手段の一方入力に結合されかつこの直列体と直
列に接続される定電流源とを備える。
【0054】請求項23の回路は、請求項1の第2の電
圧発生手段が、第2の内部電源手段の入力ノードの電圧
に対応する電圧を生成する比較電圧発生手段と、基準電
圧とこの比較電圧発生手段の出力電圧とを比較する比較
手段と、第2の電圧源の電圧以下の電圧が供給される電
源ノードと第2の内部電源手段の入力ノードとの間に結
合され、この比較手段の出力信号に従って第2の内部電
源手段の入力ノードから電源ノードへ電流を供給するド
ライブ素子を含む。
【0055】請求項24の回路は、請求項23の比較電
圧発生手段が、第2の内部電源手段の入力ノードと比較
手段の一方入力に結合される内部ノードとの間に互いに
直列に接続される少なくとも1個の第1導電型のMOS
トランジスタおよび少なくとも1個の第2導電型のMO
Sトランジスタの直列体と、この内部ノードに結合さ
れ、この直列体に一定電流を供給する定電流源とを備え
る。
【0056】請求項25の回路は、請求項21または2
3の比較電圧発生手段が、抵抗素子と、この抵抗素子に
一定電流を供給する定電流源とを含む。
【0057】請求項26の回路は、請求項21または2
3の比較電圧発生手段が、発生する電圧のレベルを調整
するための溶断可能なリンク素子を含む。
【0058】請求項27の回路は、請求項1の回路にお
いて基準電圧が、この回路が形成される半導体チップと
同一チップ上に形成される基準電圧発生回路から生成さ
れる。
【0059】請求項28の回路は、請求項1の回路にお
いて基準電圧は、この回路が形成される半導体チップの
外部に設けられた基準電圧発生回路から与えられる。こ
れにより、各々が該回路を有する複数の半導体チップが
存在するとき、これら複数の半導体チップに対し共通に
基準電圧発生回路からの基準電圧が印加される。
【0060】請求項29の回路は、請求項27または2
8の回路が、さらに、基準電圧入力信号の論理レベルを
判定するための電圧として受け、この比較結果に従って
内部信号を生成する入力回路をさらに含む。
【0061】請求項30に係る回路は、請求項2の回路
がさらに、行列状に配列される複数のスタックトキャパ
シタ型メモリセルと、各行に対応して配置され、各々に
対応の行のメモリセルが接続する複数のワード線と、各
列に対応して配置され、各々に対応の列のメモリセルが
接続する複数の対のビット線とを有する。第1および第
2の容量素子の各々は、第1導電型の半導体基板領域
と、この半導体基板領域表面に互いに間をおいて形成さ
れる複数の第1導電型の不純物領域とを含む。これら複
数の第1導電型の不純物領域は、メモリセルのビット線
接続領域に相当する第1の不純物領域と、メモリセルの
キャパシタが接続する不純物領域に相当する第2の不純
物領域とを含む。
【0062】この請求項30の回路は、請求項2の回路
がさらに、第1の不純物領域に電気的に接続されかつビ
ット線と同一層に形成されるビット線相当導電層と、キ
ャパシタの一方電極と同一層に形成されかつ互いに離れ
て配置されかつ第2の不純物領域に電気的に接続される
複数の第1の導電層と、基板領域上にワード線と同一層
に形成されるワード線相当導電層と、第1導電層を覆う
ように形成されかつメモリセルのキャパシタの他方電極
層と同一層に形成される第2の導電層とを備える。この
基板領域が容量素子の一方電極として作用し、かつ第2
導電層がこの容量素子の他方電極として作用する。
【0063】請求項31の回路は、請求項2の回路が、
さらに、行列状に配列される複数のスタックトキャパシ
タ型メモリセルと、各行に対応して配置され、各々に対
応の行のメモリセルが接続する複数のワード線と、各列
に対応して配置され、各々に対応の列のメモリセルが接
続する複数の対のビット線とを備える。
【0064】この請求項31の回路の第1および第2の
容量素子の各々は、半導体基板領域と、この半導体基板
領域上にわたってワード線と同一層に形成されるワード
線相当導電層と、このワード線相当導電層上にかつこれ
と対向してビット線と同一層に形成されるビット線相当
導電層と、このビット線相当導電層上に互いに間をおい
てメモリセルのキャパシタの一方電極層と同一層に形成
されかつこのビット線相当導電層に電気的に接続される
複数の第1導電層と、これら複数の第1導電層を覆うよ
うにメモリセルのキャパシタの他方電極と同一層に形成
される第2導電層とを備える。ビット線相当導電層と基
板領域とが相互接続されて容量素子の一方電極を形成し
かつワード線相当導電層と第2導電層とが相互接続され
てこの容量素子の他方電極を形成する。
【0065】請求項32に係る回路は、請求項2の回路
が、さらに、行列状に配列される複数のスタックトキャ
パシタ型メモリセルと、各行に対応して配置され、各々
に対応の行のメモリセルが接続する複数のワード線と、
各列に対応して配置され、各々に対応の列のメモリセル
が接続する複数の対のビット線をさらに備える。
【0066】この請求項32の回路における第1および
第2の容量素子の各々が、第1導電型の半導体基板領域
と、この半導体基板領域表面周辺部に形成される第2導
電型の第1の不純物領域と、この半導体基板領域表面の
周辺部に第1の不純物領域に隣接して形成される第1導
電型の第2の不純物領域と、この基板領域上にわたって
ワード線と同一層に形成されるワード線相当導電層と、
このワード線相当導電層上に互いに離れてかつメモリセ
ルのキャパシタの一方電極と同一層に形成されかつワー
ド線相当導電層に電気的に接続される複数の第1の導電
層と、この第1の導電層を覆うようにかつメモリセルの
キャパシタの他方電極と同一層に形成される第2の導電
層を備える。この第1の導電層が容量素子の一方電極を
形成しかつ第2の導電層ならびに第1および第2の不純
物領域がこの容量素子の他方電極に電気的に接続され
る。
【0067】請求項33に係る回路は、請求項2の第1
の容量素子が、第1のノードと第1の電圧源との間に接
続される。
【0068】請求項34の回路は、請求項2の第1の容
量素子が、第1のノードと、第2の電圧源との間に接続
される。
【0069】請求項35に係る回路は、請求項2の第2
の容量素子が、第2のノードと第2の電圧源との間に接
続される。
【0070】請求項36に係る回路は、請求項2の第2
の容量素子が、第2のノードと第1の電圧源との間に接
続される。
【0071】請求項37に係る回路は、請求項2の第1
の容量素子が、第1のノードと第1の電圧源と別に設け
られかつこの第1の電圧源の電圧と同じ極性の電圧を供
給する別の電圧源との間に接続される。
【0072】請求項38に係る回路は、請求項2の第2
の容量素子が、第2の電圧源と別に設けられかつ第2の
電圧源の電圧と同じ極性の電圧を供給する別の電圧源と
第2のノードとの間に接続される。
【0073】請求項39に係る回路は、第1の電圧源上
の電圧より低い電圧を発生して第1のノードへ伝達する
第1の電圧発生回路と、第2の電圧源上の電圧より高い
電圧を発生して第2のノードへ伝達する第2の電圧発生
回路と、第1のノードと第2のノードとの間に接続さ
れ、与えられた内部信号に従って出力ノードへこの第1
または第2のノード上の電圧の一方の電圧レベルの信号
を伝達する出力手段と、第1のノードに接続されかつ第
1の容量素子と、第2のノードに接続される第2の容量
素子と、第1のノードと第2のノードとの間に接続され
る第3の容量素子を備える。
【0074】請求項40に係る回路は、請求項39の第
1および第2の容量素子の容量値が互いに等しくされ
る。
【0075】請求項41に係る半導体集積回路は、請求
項40の第1および第2の容量素子の容量値は互いに等
しくされる。この請求項42に係る回路は、さらに、第
1のノードに結合される、第1の容量素子と同じ容量値
を有する第4の容量素子と、第2のノードに結合され、
記第2の容量素子と同じ容量値を有する第5の容量素子
とをさらに備える。
【0076】請求項42に係る回路は、請求項41の第
1の容量素子が第1のノードと第1の電圧源との間に接
続され、かつ第4の容量素子が第1のノードと第2の電
圧源との間に接続される。
【0077】請求項43に係る回路は、請求項41の第
1の容量素子が第1の電圧源と別に設けられかつ第1の
電圧源の電圧と同一極性の電圧を供給する第3の電圧源
と第1のノードとの間に接続され、かつ第4の容量素子
が第2の電圧源と別に設けられかつこの第2の電圧源と
同一極性の電圧を供給する第4の電圧源と第1のノード
との間に接続される。
【0078】請求項44に係る回路は、請求項41の回
路において、第2の容量素子が第2の電圧源と第2のノ
ードとの間に接続され、かつ第5の容量素子は第2のノ
ードと第1の電圧源との間に接続される。
【0079】請求項45に係る回路は、請求項41の回
路において、第2の容量素子が第2の電圧源と別に設け
らかつ第2の電圧源の電圧と同一極性の電圧を供給する
第3の電圧源と第2のノードとの間に接続され、かつ第
5の容量素子は、第1の電圧源と別に設けられかつ第1
の電圧源と同一極性の電圧を供給する第4の電圧源と第
2のノードとの間に接続される。
【0080】請求項46に係る回路は、第1の電圧源上
の電圧よりも低い電圧を発生して第1のノードへ伝達す
る第1の電圧発生回路と、第2の電圧源上の電圧よりも
高い電圧を発生して第2のノードへ伝達する第2の電圧
発生回路とこれら第1および第2のノード上の電圧を両
動作電源電圧として動作し、与えられた内部信号に従っ
て出力ノードを駆動する出力手段と、第1のノードと第
1の電圧源と同一極性の電圧を受ける第1基準ノードと
の間に接続される第1の容量素子と、第2のノードと第
2の電圧源の電圧と同じ極性の電圧を受ける第2の基準
ノードとの間に接続される第2の容量素子と、第1のノ
ードと第2の基準ノードとの間に接続される第3の容量
素子と、第2のノードと第1の基準ノードとの間に接続
される第4の容量素子とを備える。
【0081】請求項47に係る回路は、請求項46の回
路において第1の基準ノードが第1の電圧源に接続され
かつ第2の基準ノードが第2の電圧源に接続される。
【0082】請求項48に係る回路は、請求項46の回
路において第1の基準ノードが第1の電圧源と別に設け
られた電圧源に接続され、第2の基準ノードは、この第
2の電圧源と別に設けられた電圧源に接続される。
【0083】請求項49に係る回路は、請求項1の回路
が、さらに、複数のメモリセルを有するメモリアレイ
と、このメモリアレイの選択メモリセルとの間でデータ
を転送するための複数の内部データバス線と、これら複
数の内部データバス線を介してメモリアレイとデータの
転送を行なう処理回路を備える。第1および第2の絶縁
ゲート型電界効果トランジスタの対からなる出力手段が
複数の内部データバス線各々に対応してメモリアレイと
処理回路との間に設けられる。
【0084】請求項50に係る回路は、請求項39また
は46の回路が、さらに、複数のメモリセルを有するメ
モリアレイと、このメモリアレイの選択メモリセルとの
間でデータを転送するための複数の内部データバス線
と、これら複数の内部データバス線を介してメモリアレ
イとデータの転送を行なう処理回路を備える。出力手段
は、複数の内部データバス線それぞれに対応してメモリ
アレイと処理回路との間に配置される。
【0085】請求項51に係る回路は、請求項49の回
路が、さらに、複数のデータバス線に対応してメモリア
レイと処理回路との間に設けられ、各々が対応のデータ
バス線の電圧と基準電圧とを差動増幅するレシーバ手段
を備える。
【0086】請求項52に係る回路は、請求項50の回
路が、さらに、複数の内部データバス線に対応してメモ
リアレイと処理回路との間に設けられ、基準電圧と対応
のデータバス線上の電圧とを差動増幅する複数のレシー
バ手段を備える。第1および第2の電圧発生回路は、こ
の基準電圧に基づいて電圧を発生する手段を含む。
【0087】請求項53に係る回路は、請求項51また
は52の基準電圧が、メモリアレイおよび処理回路が一
体的に形成された半導体チップ上に設けられた基準電圧
発生回路から発生される。
【0088】請求項54に係る回路は、請求項49また
は50の回路がさらに、内部データバス線対に対応して
設けられ、対応の内部データバス線対の信号を差動的に
増幅する複数のレシーバ手段を備える。バス線対各々に
は、相補信号が伝達される。
【0089】請求項55に係る回路は、請求項49また
は50の複数の内部データバス線が、メモリアレイの選
択メモリセルから読出されたデータを伝達する。
【0090】請求項56に係る回路は、請求項49また
は50の複数の内部データバス線がメモリアレイの選択
メモリセルへ書込むデータを転送する。
【0091】請求項57に係る回路は、請求項51、5
2または54の回路において複数の内部データバス線各
々の一方端に出力手段が配置され、各内部データバス線
の他方端にレシーバ手段が配置される。
【0092】高入力インピーダンスの入力部に基準電圧
を受けて内部電源電圧を生成することにより、内部電源
電圧発生動作が基準電圧に対し影響を及ぼすことがな
く、応じて基準電圧が安定に所望の電圧レベルに保持さ
れ、これにより、安定に所望の電圧レベルを有する内部
電源電圧を生成することができる。応じて、安定に所望
の小振幅を有する出力信号を生成することができる。
【0093】また、第1および第2のノード各々に対し
並列に2つの容量素子を接続することにより、回路動作
時においてこれら第1および第2のノードの電圧を安定
化させることができ、安定に所望の電圧レベルの信号を
出力することができる。
【0094】
【発明の実施の形態】[実施の形態1]図1は、この発
明の実施の形態1に従う半導体集積回路の信号出力部の
構成を示す図である。図1において、この半導体集積回
路1は、基準電圧Vrefを高入力インピーダンスを介
して受け、この基準電圧Vrefに従って、基準電圧V
refと電源電圧VCCの間の電圧VCaを生成する第
1の電圧発生回路2と、基準電圧Vrefを高入力イン
ピーダンスを介して受け、この基準電圧Vrefに従っ
て接地電圧VSSと基準電圧Vrefの間の電圧VSa
を生成する第2の電圧発生回路3と、電源電圧VCCを
供給する第1の電圧源VCC(電圧源とその電圧を同じ
符号で示す)と第1のノード4の間に接続され、この第
1の電圧発生回路2から与えられる電圧VCaに従って
内部電源電圧V4を生成して第1のノード4に伝達する
第1の電源回路5と、接地電圧VSSを供給する第2の
電圧源VSSと第2のノード7の間に接続され、第2の
電圧発生回路3からの電圧VSaに従って低電位内部電
源電圧を生成して第2のノード7へ伝達する第2の電源
回路8と、内部信号INに従って、第1のノード4およ
び第2のノード7上の電圧の一方を出力ノード9へ伝達
する出力回路10を含む。
【0095】第1の電源回路5は、第1の電圧源VCC
と第1のノード4の間に接続されるpチャネルMOSト
ランジスタ5aと、第1の電圧発生回路2からの電圧V
Caと第1のノード4上の高電位内部電源電圧V4とを
比較し、その比較結果に従ってpチャネルMOSトラン
ジスタ5aのコンダクタンスを調整する比較回路5bを
含む。この比較回路5bは、第1のノード4上の電圧V
4を正入力に受け、第1の電圧発生回路2からの電圧V
Caを負入力に受ける差動増幅器で構成される。
【0096】第2の電源回路8は、第2の電圧源VSS
と第2のノード7の間に接続されるnチャネルMOSト
ランジスタ8aと、第2の電圧発生回路3からの電圧V
Saと第2のノード7上の電圧V7とを比較し、その比
較結果に従ってnチャネルMOSトランジスタ8aのコ
ンダクタンスを調整する比較回路8bを含む。比較回路
8bは、第2のノード7上の電圧V7を正入力に受け、
第2の電圧発生回路3からの電圧VSaを負入力に受け
る差動増幅器で構成される。
【0097】電圧VCaが第1のノード4上の電圧より
も高い場合には、比較回路5bの出力信号がその電圧V
CaおよびV4の差に応じてLレベルとなり、MOSト
ランジスタ5aのコンダクタンスが増加し、第1の電圧
源VCCから第1のノード4へ電流を供給し、電圧V4
の電圧レベルを上昇させる。一方、電圧V4が電圧VC
aよりも高い場合には、この比較回路5bの出力信号は
Hレベルとなり、MOSトランジスタ5aはオフ状態と
なり、第1の電圧源VCCから第1のノード4への電流
経路を遮断する。したがって、第1のノード4上の電圧
V4は、電圧VCaレベルに保持される。
【0098】同様にして、第2のノード7上の電圧V7
が電圧VSaよりも高い場合には、比較回路8bの出力
信号がこの差に応じてHレベルとなり、MOSトランジ
スタ8aのコンダクタンスが大きくなり、第1のノード
7から第2の電圧源VSSへ電流を流し、電圧V7の電
圧レベルを低下させる。一方、電圧V7が電圧VSaよ
りも低い場合には、この比較回路8bの出力信号はLレ
ベルとなり、MOSトランジスタ8aがオフ状態とな
り、第2のノード7から第2の電圧源VSSへの電流経
路は遮断される。したがって電圧V7は電圧VSaの電
圧レベルに保持される。
【0099】出力回路10は、内部信号INを受けてバ
ッファ処理して出力するバッファ前段回路11と、第1
のノード4と出力ノード9の間に接続され、このバッフ
ァ前段回路11からの信号に従って導通し、第1のノー
ド4と出力ノード9とを電気的に接続するpチャネルM
OSトランジスタ(第1のMOSトランジスタ)12
と、バッファ前段回路11からの信号に応答してこのM
OSトランジスタ12と相補的に導通し、出力ノード9
と第2のノード7とを電気的に接続するnチャネルMO
Sトランジスタ(第2のMOSトランジスタ)13を含
む。MOSトランジスタ12は、導通時、出力ノード9
を第1のノード4上の電圧レベルへ駆動する。MOSト
ランジスタ13は、導通時、出力ノード9をこの第2の
ノード7上の電圧レベルへ駆動する。
【0100】第1の電圧発生回路2は、第1の電圧源V
CCと第2の電圧源VSSの間に直列に接続される抵抗
素子24、ダイオード接続されたv個(v=0,1,2
…)のnチャネルMOSトランジスタ23およびx個
(x=0以上の整数)のダイオード接続されたpチャネ
ルMOSトランジスタ22および基準電圧Vrefをゲ
ートに受けるpチャネルMOSトランジスタ21を含
む。抵抗素子24の抵抗値は十分大きくされており、こ
の第1の電圧発生回路2において第1の電圧源VCCか
ら第2の電圧源VSSへ流れる電流は十分小さくされて
いる。したがって、MOSトランジスタ23および22
は、ダイオードモードで動作し、それぞれそのしきい値
電圧VTNおよびVTPの絶対値の電圧降下を生じさせ
る。
【0101】MOSトランジスタ21は、そのゲートに
基準電圧Vrefを受けている。MOSトランジスタの
ゲートは、ゲート絶縁膜を介して内部ノードに接続され
て、高入力インピーダンスを実現する。したがって、こ
の第1の電圧発生回路2において第1の電圧源VCCか
ら第2の電圧源VSSへ微小電流が流れても、この電流
が、基準電圧Vrefには何ら影響を及ぼすことはな
く、基準電圧Vrefは安定に所望の電圧レベルに保持
される。
【0102】第2の電圧発生回路3は、第1の電圧源V
CCと第2の電圧源VSSの間に直列に接続されるnチ
ャネルMOSトランジスタ31、ダイオード接続された
nチャネルMOSトランジスタ32、ダイオード接続さ
れたpチャネルMOSトランジスタ33、および抵抗素
子34を含む。この第2の電圧発生回路3においてy個
(y=0、1、…の整数)のnチャネルMOSトランジ
スタ32およびw個(w=0,1,2…)のpチャネル
MOSトランジスタ33は、高抵抗の抵抗素子34によ
りダイオードモードで動作し、それぞれしきい値電圧V
TNおよびVTPの絶対値の電圧降下を生じさせる。M
OSトランジスタ31はそのゲートに基準電圧Vref
を受けており、ソースフォロワモードで動作する。この
第2の電圧発生回路3においても、基準電圧Vrefは
MOSトランジスタ31のゲートへ与えられており、同
様、高入力インピーダンスが実現されこの基準電圧Vr
efに対し第2の電圧発生回路3における電流が影響を
及ぼすことはなく、安定に一定の電圧レベルに基準電圧
Vrefを保持することができる。
【0103】この半導体集積回路装置1は、さらに、第
1の電圧源VCCと第1のノード4の間に接続される安
定化容量15と、第2のノード7と第2の電圧源VSS
の間に接続される安定化容量18を含む。これらの安定
化容量15および18の容量値は、装置外部の負荷容量
19の容量値よりも十分大きく設定される。次に、この
図1に示す回路の動作について説明する。
【0104】第1の電圧発生回路2においては、抵抗素
子24の抵抗値は、MOSトランジスタ21〜23の等
価抵抗値(オン抵抗)よりも十分大きく設定されてお
り、MOSトランジスタ22および23はダイオードモ
ードで動作し、またMOSトランジスタ21がソースフ
ォロワモードで動作する。したがって、この抵抗素子2
4とMOSトランジスタ23の接続ノード2aから出力
される電圧VCaは次式で表わされる: VCa=Vref+|VTP|+x・|VTP|+v・VTN…(1) ただし、x,v=0,1,2,… MOSトランジスタ5aは、そのゲート電位が、比較回
路5bの出力信号に従って、電圧VCaおよびV4の差
に応じた電圧レベルに設定され第1のノード4へは、次
式で示される電圧V4が伝達される: V4=VCa…(2) 同様、第2の電圧発生回路3においても、MOSトラン
ジスタ31がソースフォロワモードで動作し、基準電圧
よりしきい値電圧VTN低い電圧を伝達し、MOSトラ
ンジスタ32および33が、ダイオードモードで動作
し、それぞれのしきい値電圧VTNおよびVTPの絶対
値の電圧降下を生じさせる。したがってMOSトランジ
スタ33と抵抗素子34の接続ノード3aからの電圧V
Saは次式で表わされる: VSa=Vref−VTN−y・VTN−w・|VTP|…(3) ただし、y,w=0,1,2… MOSトランジスタ8aは、第2のノード7の電圧V7
電圧VSaの電圧差に応じてそのゲート電圧が設定され
る。したがって第2のノード7へは、この第2の電源回
路8による動作により、次式で表わされる電圧V7が伝
達される: V7=VSa…(4) 出力回路10が、内部信号INに従って出力ノード9を
駆動するとき、この第1のノード4上の電圧V4または
第2のノード7上の電圧V7が出力ノード9へ伝達され
る。したがって、この出力ノード9に出力される信号の
高レベルの電圧および低レベルの電圧は、上述の式
(2)および(4)で示される値に設定される。第1の
電圧発生回路2におけるダイオード接続されるMOSト
ランジスタ22および23の数xの値を変更することに
より、この第1のノード4上の電圧V4の電圧レベルを
Vrefから順に|VTP|またはVTNの幅で段階的
に変更することができる。また、第2のノードの電圧V
7もVTNまたは|VTP|の幅で段階的に変更するこ
とができる。
【0105】図2は、2つの半導体集積回路の接続態様
の一例を示す図である。図2において、半導体集積回路
1aからの出力信号OUTが半導体集積回路1bへ転送
される。この半導体集積回路1aに含まれる出力回路1
0の出力ノード9は、伝送路TMLを介して半導体集積
回路1bに含まれる入力回路1baに結合される。この
入力回路1baは、基準電圧Vrefと伝送路TMLを
介して与えられる信号とを比較し、その比較結果に応じ
て内部信号φを生成する。この入力回路1baは、差動
増幅回路で構成される。すなわち、出力回路10が出力
する信号OUTの振幅を決める基準電圧Vrefは、相
手方半導体集積回路1bにおける入力回路における入力
信号の論理判定レベルの基準として用いられる。この基
準電圧Vrefはチップ外部から与えられる。
【0106】今、図1に示す構成において、第1の電圧
発生回路2におけるダイオード接続されたpチャネルM
OSトランジスタ22の数xが1、またnチャネルMO
Sトランジスタ23の数vが0であり、また第2の電圧
発生回路3に含まれるダイオード接続されるnチャネル
MOSトランジスタ32の数yが1かつpチャネルMO
Sトランジスタ33の数wが0の場合を考える。この場
合、第1のノード4上の電圧V4および第2のノード7
上の電圧V7は、次式で表わされる: V4=Vref+2・|VTP| V7=Vref−2・VTN したがって、図3に示すように、この出力回路10から
出力ノード9に出力される信号OUTの高レベルは、V
ref+2・|VTP|となり、低レベルはVref−
2・VTNとなる。したがって、出力信号OUTは基準
電圧Vrefを中心として上方に2・|VTP|、下方
に2・VTN変化する。通常、pチャネルMOSトラン
ジスタのしきい値電圧の絶対値|VTP|とnチャネル
MOSトランジスタのしきい値電圧VTNの値はほぼ等
しい。したがって基準電圧Vrefを中心にほぼ同じ大
きさだけ変化する信号を出力することができる。
【0107】入力側半導体集積回路1bにおいては、入
力回路1baが基準電圧Vrefを比較基準として、こ
の伝送路TMLを介して与えられる信号の電圧レベルを
判定する。伝送路TMLを介して伝送される信号OUT
は、基準電圧Vrefを中心として上方向および下方向
に同じ振幅値を有する。したがって、入力回路1baに
おいても、この入力信号の高レベルおよび低レベルの確
定タイミングが同じとなり、高速で正確に入力信号の電
圧レベルを判定して内部信号φを生成することができ
る。
【0108】この基準電圧Vrefは、上述の、SST
L−3のクラスI方式に示されるように、0.45VD
DQの電圧レベルに設定されてもよく、またVCC/2
の電位レベルに設定されてもよい。SSTL−3のクラ
スI方式などとの互換性を保持するためには、基準電圧
Vrefが、0.45VDDQとするのが好ましい。こ
こで、電圧VDDQは、出力回路の最終段にのみ用いら
れる電源電圧である。
【0109】今、図4に示すように、各々に半導体集積
回路が形成される半導体チップ♯0〜♯nに対し、共通
に基準電圧Vrefが外部から与えられる構成を考え
る。この場合、基準電圧Vrefは、これら半導体チッ
プ♯0〜♯nの動作状況にかかわらず一定の電圧レベル
に保持される。また、仮に、基準電圧Vrefが変動し
ても、この半導体チップ♯0〜♯nの出力回路が出力す
る信号は基準電圧Vrefを中心とした信号であり、同
様その出力信号レベルも基準電圧Vrefの変化に応じ
て変化する。基準電圧Vrefは入力回路の比較基準電
圧としても用いられている。したがって、たとえ基準電
圧Vrefの電圧レベルが変動しても、正確に入力側の
半導体集積回路装置においてその入力信号の論理レベル
を判定することができ、基準電圧Vrefの変動時にお
いても、入力信号の誤判定は生じず、正確な回路動作を
保証することができる。
【0110】図1に示す回路において、出力ノード9に
は、負荷容量19が接続する。この負荷容量19の容量
値は、出力回路10のファンアウトにより変化する。出
力回路動作時においては、MOSトランジスタ5aおよ
び8aを介して充放電が行なわれる。いま、MOSトラ
ンジスタ12が導通し、負荷容量19が高レベルに充電
される動作を考える。この場合、高速動作のためには、
この負荷容量19の高レベルへの充電は高速に行なう必
要がある。このMOSトランジスタ5aは、そのゲート
電圧が比較回路5bの出力信号で決定されており、安定
状態ではオフ状態にある。リンギングの発生を防止する
ため、比較回路5bの動作電流は比較的小さくされて応
答速度は比較的遅くされており、MOSトランジスタ5
aの急激な深いオン状態への移行は抑制される。このた
め、高速で第1の電圧源2から第1のノード4へ電流を
供給するのが困難である。リンギングを生じさせること
なく高速に電流を供給するために、第1の容量素子(安
定化容量)15が第1の電圧源VCCと第1のノード4
との間に接続される。第1のノードの電圧が急激に低下
するとき、この第1の容量素子(安定化容量)15から
電荷が負荷容量19へ伝達される。このときの第1のノ
ード4の電圧レベルは、容量15および19の容量分割
により決定される。この電荷の移動により第1のノード
4の電圧レベルが低下するのを抑制するために、安定化
容量15の容量値は、この負荷容量19の容量よりも十
分大きくするのが好ましい。実際上は、この安定化容量
15の占有面積を考慮して、負荷容量19と安定化容量
15の容量比は1対10以上、好ましくは1対100以
上に設定する。これにより、リンギングを生じさせるこ
となく第1のノード4の電圧低下を抑制して高速で負荷
容量19を所定電圧レベルに充電することができる。
【0111】たとえば、高速のシステムにおいては、負
荷容量19の容量値は50pF(50×10-12 F)程
度であり、したがって、この安定化容量15の容量値は
5nF(5・10-9F)程度となる。負荷容量19の放
電時においても、MOSトランジスタ8aは飽和領域で
動作しており、その等価抵抗は比較的高く、この第2の
ノード7の電荷を高速で放電することは困難である。し
たがって、この場合には、安定化容量(第2の容量素
子)18が与えられた電荷を吸収し、高速放電を実現す
る。したがって、この場合においても、安定化容量18
の容量値は、負荷容量19の容量値よりも十分大きく、
安定化容量15と同程度の容量値を有する。
【0112】以上のように、この発明の実施の形態1に
従えば、高入力インピーダンスを有する電圧発生回路を
用いて基準電圧に従って内部電圧を生成して出力信号の
振幅を決定する内部電源電圧を生成するように構成して
いるため、内部電圧発生動作が基準電圧に影響を及ぼす
ことがなく、安定にかつ所望の電圧レベルの内部電圧を
正確に生成することができる。
【0113】また、電源回路を比較回路と、この比較回
路の出力信号によりコンダクタンスが調整されるドライ
ブ素子とで構成しているため、正確に所定の電圧レベル
の内部電源電圧を生成することができる。
【0114】また、基準電圧を外部から複数の半導体集
積回路に共通に与える構成により、集積回路動作時にお
いても、基準電圧のレベルが影響を受けることはなく、
安定に回路動作時における電源ノイズの影響を受けるこ
となく正確に一定のレベルの内部電圧を生成することが
できる。
【0115】また、出力信号の振幅の中心値を、入力信
号の高レベルおよび低レベル判定基準となる基準電圧レ
ベルに設定しているため、この基準電圧がたとえ変動し
ても、この基準電圧変動の影響を受けることなく安定に
相手方において正確に入力信号の論理レベルを判定する
ことができる。
【0116】さらに、内部電源電圧供給ノードである第
1および第2のノードそれぞれに安定化容量を接続して
いるため、これらの安定化容量により、信号出力時高速
で充放電を行なうことができ、確実に出力ノードの充放
電を電源ノイズを抑制しつつ高速で行なうことができ、
高速動作する出力回路を実現することができる。
【0117】[実施の形態2]図5は、この発明の実施
の形態2に従う半導体集積回路の出力部の構成を示す図
である。この図5に示す構成においては、第1の電圧発
生回路2において、抵抗素子として、そのゲートが接地
電圧を受けるように結合されるpチャネルMOSトラン
ジスタ25が第1の電圧源VCCと内部ノード2aの間
に接続される。また、第2の電圧発生回路3において、
内部ノード3aと第2の電圧源の間に、そのゲートが第
1の電圧源VCCに接続されるnチャネルMOSトラン
ジスタ35が抵抗素子として用いられる。他の構成は、
図1に示す構成と同じであり、対応する部分には同一参
照番号を付し、その詳細説明は省略する。
【0118】この図5に示す構成においては、pチャネ
ルMOSトランジスタ25およびnチャネルMOSトラ
ンジスタ35は、高いチャネル抵抗を有している。この
高いチャネル抵抗は、チャネル領域の注入不純物量を少
なくすることにより実現される。通常、ポリシリコンな
どの抵抗素子に比べて、高いチャネル抵抗を有するpチ
ャネルMOSトランジスタ25およびnチャネルMOS
トランジスタ35を抵抗素子として利用するこにより、
抵抗素子の占有面積を低減することができ、応じてチッ
プ面積を低減することができる(MOSトランジスタの
単位面積あたりの抵抗値が通常のポリシリコンなどの抵
抗素子に比べて大きいためである)。
【0119】以上のように、この発明の実施の形態2に
従えば、電圧発生回路における微小電流供給のための抵
抗素子として、MOSトランジスタを用いたため、抵抗
素子の形成領域の占有面積を低減することができ、応じ
てチップ面積を低減することができる。
【0120】[実施の形態3]図6は、この発明の実施
の形態3に従う半導体集積回路の信号出力部の構成を示
す図である。この図6に示す半導体集積回路は、図1に
示す半導体集積回路と以下の点において異なっている。
【0121】すなわち、第1の電圧発生回路2は、内部
ノード2aと基準電圧Vrefをゲートに受けるpチャ
ネルMOSトランジスタ21の間に、x個のnチャネル
MOSトランジスタ22aと、ダイオード接続されたv
個のnチャネルMOSトランジスタ23を含む。ここ
で、x,vは、0,1,2…の整数である。
【0122】第2の電圧発生回路3においては、基準電
圧Vrefをゲートに受けるnチャネルMOSトランジ
スタ31とノード3aの間に、y個のダイオード接続さ
れたpチャネルMOSトランジスタ32aと、ダイオー
ド接続されたw個のpチャネルMOSトランジスタ33
が設けられる。ただし、y,wは、0,1,2,…の整
数である。他の構成は、図1に示す構成と同じであり、
対応する部分には同一参照番号を付す。なお、第1の電
圧発生回路2において、第1の電圧源VCCと内部ノー
ド2aの間に接続される抵抗素子(Z)は、図1に示す
ようなポリシリコン抵抗であってもよく、またMOSト
ランジスタを用いてもよく、したがって参照符号24a
で示す。同様、第2の電圧発生回路3においても、この
内部ノード3aと第2の電圧源VSSの間の抵抗素子
(Z)には、ポリシリコン抵抗およびMOSトランジス
タいずれを用いられてもよく、またこの抵抗素子(Z)
を符号34aで示す。
【0123】第1の電圧発生回路2から発生される内部
電圧VCaは、次式で表わされる: VCa=Vref+|VTP|+x・VTN+v・VT
N 第2の電圧発生回路3からの内部電圧VSaは次式で表
わされる: VSa=Vref−VTN−y・|VTP|−w・|V
TP| したがって、第2のノード7上の電圧V7は次式で表わ
される: V7=Vref−VTN−(y+w)・|VTP| 今、x=y=1,V=w=0とすると、第1のノード上
の電圧V4および第2のノード7上の電圧V7は次式で
表わされる: V4=Vref+|VTP|+VTN V7=Vref−|VTP|−VTN したがって、出力ノード9に出力される信号は、基準電
圧Vrefを中心として上方向および下方向に|VTP
|+VTNの振幅を有する。したがって、基準電圧Vr
efと高レベル電圧の電圧差と基準電圧と低レベル電圧
の電圧差が等しくなり、MOSトランジスタとしては、
任意の導電型のMOSトランジスタを用いることができ
る。第1の電圧発生回路2および第2の電圧発生回路3
において、ダイオード接続されたMOSトランジスタの
数が等しいという条件が満たされればよい。
【0124】以上のように、この発明の実施の形態3に
従えば、第1および第2の電圧発生回路それぞれにおい
て、レベル修正用のダイオード接続されたMOSトラン
ジスタを同一導電型のMOSトランジスタで構成したた
め、所望の電圧レベルの内部電圧を容易に生成すること
ができ、また、実施の形態1と同様の効果を得ることが
できる。
【0125】[実施の形態4]図7は、この発明の実施
の形態4に従う半導体集積回路の信号出力部の構成を示
す図である。この図7に示す半導体集積回路は、図1に
示す半導体集積回路と以下の点において異なっている。
すなわち、第1の電圧発生回路2は、電源電圧VCCよ
り高い昇圧電圧VPPを与える第3の電圧源VPPと接
地電圧VSSを与える第2の電圧源VSSの間に接続さ
れる。第2の電圧発生回路3は、電源電圧VCCを供給
する第1の電圧源と接地電圧VSSよりも低い負の電圧
VBBを発生する第4の電圧源VBBの間に結合され
る。他の構成は、図1に示す構成と同じであり、対応す
る部分には同一参照番号を付す。
【0126】第1の電圧発生回路2からの内部電圧VC
aは、MOSトランジスタ21、22、および23がす
べて導通状態となったときに安定に発生される。したが
って、この第1の電圧発生回路2は、その一方動作電源
電圧として、少なくともVTN+|VTP|の電圧が必
要となる。また、内部電圧VCaは、Vref+|VT
P|以上の電圧レベルであり、この第1の電圧発生回路
2は、この内部電圧VCaよりも高い電圧レベルの電圧
を一方動作電源電圧として必要とする。
【0127】電源電圧VCCは、この半導体集積回路の
消費電流を低減しかつその内部動作を高速化する(内部
信号線の充放電を高速で行なう)ため、2.2V、およ
び1.2Vなどの低い電圧レベルに設定される傾向にあ
る。このような低電源電圧下においては、MOSトラン
ジスタ21、22および23のしきい値電圧の大きさに
よっては、この必要とされる電圧レベルの内部電圧を生
成することができなくなることが考えられる。このよう
な場合においても、この電源電圧VCCよりも高い昇圧
電圧VPPを一方動作電源電圧として利用することによ
り、低電源電圧下においても、安定に所望の電圧レベル
の内部電圧VCaを安定に生成することができ、この出
力回路の動作電源電圧範囲を広くすることができる。
【0128】同様、第2の電圧発生回路3においても、
内部電圧VSaは、Vref−VTNの電圧レベル以下
の電圧レベルである。したがってこの場合においても、
たとえば基準電圧VrefがVCC/2の電圧レベルの
場合おいて、低電源電圧下において、このMOSトラン
ジスタ31、32および33のしきい値電圧レベルの値
によっては、接地電圧VSSを他方動作電源電圧として
利用した場合、所望の電圧レベルの内部電圧VSaを生
成することができなくなることが考えられる。このよう
な場合においても、負電圧VBBを用いることにより、
MOSトランジスタ31、32および33をすべて導通
状態に維持して、必要な電圧レベルの内部電圧VSaを
生成することができ、低電源電圧下においても、安定に
所望の電圧レベルの内部電圧VSaを生成することがで
き、応じて動作電源電圧VCCの電圧範囲を容易に広げ
ることができる。
【0129】なお、昇圧電圧VPPおよび負電圧VBB
は、キャパシタのチャージポンプ動作を利用する一般的
なチャージポンプ回路によりたとえば発生することがで
きる。特に、この半導体集積回路が後に説明するような
ダイナミック型半導体記憶装置の場合、ワード線を駆動
するためおよび半導体基板領域へ印加するために昇圧電
圧VPPを発生する回路および負電圧VBBを発生する
回路が設けられており、これらの回路を利用することが
できる。しかしながら、これらの昇圧電圧VPPおよび
負電圧VBBは、外部から与えられるように構成されて
もよい。
【0130】以上のように、この発明の実施の形態4に
従えば、内部電圧を発生するために電源電圧VCCより
も高い昇圧電圧VPPおよび接地電圧VSSよりも低い
負電圧VBBを利用しているため、低電源電圧下におい
ても、安定に所望の電圧レベルの内部電圧を生成するこ
とができ、応じて、低電源電圧下においても、安定に所
望の電圧レベルの内部電源電圧(第1および第2のノー
ド上の電圧)を生成することができ、動作電源電圧の範
囲の広い出力回路を実現することができる。
【0131】[実施の形態5]図8は、この発明の実施
の形態5に従う半導体集積回路の信号出力部の構成を示
す図である。この図8に示す半導体集積回路は、以下の
点を除いて、図1に示す半導体集積回路の構成と実質的
に同じであり、対応する部分には同一参照番号を付す。
【0132】この実施の形態5に従う半導体集積回路
は、第1のノード4と第2の電圧源VSSの間に抵抗素
子41が接続され、また第2のノード7と第1の電圧源
VCCの間に抵抗素子42が接続される。これらの抵抗
素子41および42の各々は、高抵抗値を有し、それぞ
れプルダウン素子およびプルアップ素子として機能す
る。第1のノード4の電圧レベルが低下した場合、第1
の電源回路5が、第1の電圧源VCCから電流を供給し
てこの第1のノード4の電圧レベルを上昇させる。しか
しながら、この第1のノード4の電圧レベルが所定電圧
レベルよりも高くなった場合、第1の電源回路5内のM
OSトランジスタ5aはオフ状態となるだけであり、ま
た安定化容量15もこの電圧上昇は吸収しないため、こ
の第1のノード4の上昇電圧が保持される。このような
電圧の上昇はたとえば回路動作時大きな電流が消費され
るときMOSトランジスタ5aを介して大きな電流が供
給されたときまたMOSトランジスタ12が高速スイッ
チ動作を行ない、出力ノード9へ高レベルの信号を伝達
した後オフ状態となったときなどに生じる。このような
第1のノード4の電圧上昇時において、プルダウン用の
高抵抗の抵抗素子41により、この第1のノード4の電
圧レベルを低下させる。これにより、安定に第1のノー
ド4を所望の電圧レベルに保持することができ、応じて
所望の高レベル電圧を有する出力信号を生成することが
できる。
【0133】同様、第2のノード7の電圧レベルが高く
なった場合には、第2の電源回路8が、この第2のノー
ド7の電圧レベルを低下させる。しかしながら、この第
2のノード7の電圧レベルが所定の電圧レベルよりも低
くなったときには、第2の電源回路8内のMOSトラン
ジスタ8aはオフ状態となり、第2のノード7の電圧レ
ベルは低い値を保持する。第2のノード7の電圧レベル
が所定電圧レベルよりも低くなる状態は、たとえばこの
出力ノード9に付随するインダクタンス成分によりリン
ギングなどが発生して、アンダーシュートが生じた場合
などがある。このような第2のノード7の電圧レベルが
所定の電圧レベルよりも低くなったときには、高抵抗の
抵抗素子42を介して第1の電圧源VCCから電流を供
給して、第2のノード7の電圧レベルを上昇させる。抵
抗素子42は高抵抗プルアップ素子として機能する。
【0134】この第1のノード4にプルダウン素子を接
続しかつ第2のノード7にプルアップ素子を接続するこ
とにより、ソースフォロワモードでトランジスタにより
内部電源電圧を第1および第2のノード上に生成する構
成においても、安定に所望の電圧レベルの内部電源電圧
を保持することができる。
【0135】[実施の形態6]図9は、この発明の実施
の形態6に従う半導体集積回路の要部の構成を示す図で
ある。図9においては、半導体集積回路の出力回路10
の構成が示される。
【0136】図9において、この出力回路10に含まれ
るバッファ前段回路11は、入力信号INの高レベル電
圧を負電圧VBBレベルに変換して出力するレベル変換
回路11aと、この入力信号INの低レベル電圧を昇圧
電圧VPPレベルに変換するレベル変換回路11bを含
む。
【0137】レベル変換回路11aは、第1の電圧源V
CCとノード58の間に接続されかつそのゲートに入力
信号INを受けるpチャネルMOSトランジスタ54
と、第1の電圧源VCCとノード59の間に接続されか
つそのゲートに入力信号INをインバータ51を介して
受けるpチャネルMOSトランジスタ54と、ノード5
8と負電圧VBBを供給する第2の電圧源の間に結合さ
れかつそのゲートがノード59に接続されるnチャネル
MOSトランジスタ56と、ノード59と第4の電圧源
VBBの間に接続されかつそのゲートがノード58に接
続されるnチャネルMOSトランジスタ57を含む。ノ
ード58が、出力段のMOSトランジスタ(第1のMO
Sトランジスタ)12のゲートに接続される。
【0138】レベル変換回路11bは、電源電圧VCC
よりも高い昇圧電圧VPPを供給する第3の電圧源とノ
ード64の間に接続されかつそのゲートがノード65に
接続されるpチャネルMOSトランジスタ60と、第3
の電圧源VPPとノード65の間に接続されかつそのゲ
ートがノード64に接続されるpチャネルMOSトラン
ジスタ61と、ノード64と第2の電圧源VSSの間に
接続されかつそのゲートにインバータ51の出力信号を
受けるnチャネルMOSトランジスタ62と、ノード6
5と第2の電圧源VSSの間に接続されかつそのゲート
に入力信号INを受けるnチャネルMOSトランジスタ
63を含む。ノード65が、出力段のMOSトランジス
タ(第2のMOSトランジスタ)13のゲートに接続さ
れる。次に動作について説明する。
【0139】入力信号INは、電源電圧VCCと接地電
圧VSSの間で変化する。入力信号INが電源電圧VC
Cレベルの高レベルのとき、レベル変換回路11aにお
いては、MOSトランジスタ54がオフ状態、MOSト
ランジスタ55がオン状態となる。ノード59がMOS
トランジスタ55を介して充電され、その電圧レベルが
上昇し、応じてMOSトランジスタ56がオン状態へ移
行する。これにより、ノード58の電圧レベルが低下
し、MOSトランジスタ57がオフ状態へ移行する。ノ
ード58の電圧レベルが負電圧VBBレベルに移行する
と、MOSトランジスタ57が完全にオフ状態となり、
ノード59は電源電圧VCCレベルに保持される。
【0140】MOSトランジスタ12は、そのゲートが
ノード58に接続されており、負電圧VBBをゲートに
受ける。これにより、MOSトランジスタ12はより深
いオン状態となり、高速で、第1のノード4から出力ノ
ード9へ電流を供給する。一方、レベル変換回路11b
においては、MOSトランジスタ63がオン状態、MO
Sトランジスタ62がオフ状態であり、ノード65は、
接地電圧VSSレベルにされ、一方ノード64は、昇圧
電圧VPPレベルに保持される。これにより、MOSト
ランジスタ13は、そのゲート電圧が第2のノード7の
電圧レベルよりも低くなり、より深いオフ状態となる。
MOSトランジスタ12は、より深いオン状態となり、
出力ノード9の電圧レベルが高速で立上がる。
【0141】入力信号INがLレベルのときには、レベ
ル変換回路11aにおいては、MOSトランジスタ54
がオン状態、MOSトランジスタ55がオフ状態にな
り、ノード58が電源電圧VCCレベルに充電され、ノ
ード59が負電圧VBBレベルに保持される。これによ
り、MOSトランジスタ12は、ソースの電圧V4より
も高い電源電圧VCCをそのゲートに受けて深いオフ状
態となる。一方、レベル変換回路11bにおいては、M
OSトランジスタ63がオフ状態、MOSトランジスタ
62がインバータ51からの高レベルの信号を受けてオ
ン状態となる。これにより、ノード64が、接地電圧V
SSレベルに放電され、MOSトランジスタ61がオン
状態となり、ノード65が、昇圧電圧VPPレベルに充
電される。この状態においては、MOSトランジスタ1
3がより深いオン状態となり、その大きなコンダクタン
スにより、電流を出力ノード9から第2のノード7へ放
電する。これにより、出力ノード9の電圧レベルが高速
に立下がる。
【0142】上述のように、レベル変換回路11aおよ
び11bを用いて、MOSトランジスタ12および13
を導通時より深いオン状態とすることにより、これらM
OSトランジスタ12および13のコンダクタンスを大
きくして、出力ノード9の高速充放電を実現し、出力ノ
ード9からの出力信号の変化速度を速くすることができ
る。
【0143】[実施の形態7]図10は、この発明の実
施の形態7に従う半導体集積回路の要部の構成を示すす
図である。図10においては、出力回路10の構成が示
される。この図10に示す出力回路10において、出力
段には、出力ノード充電用のnチャネルMOSトランジ
スタ12aおよび出力ノード放電用のnチャネルMOS
トランジスタ13が用いられる。このnチャネルMOS
トランジスタ12aにおけるしきい値電圧の損失を補償
するために、昇圧電圧VPPと接地電圧VSSの間で変
化する信号を出力するためのレベル変換回路11cが設
けられる。
【0144】このレベル変換回路11cは、図9に示す
レベル変換回路11bと同様の構成を備え、昇圧電圧V
PPを供給する高(第3の)電圧源VPPとノード64
aの間に接続されかつそのゲートがノード65aを介し
てnチャネルMOSトランジスタ12aのゲートに接続
されるpチャネルMOSトランジスタ60aと、高電圧
源VPPとノード65aの間に接続されかつゲートがノ
ード64aに接続されるpチャネルMOSトランジスタ
61aと、ノード64aと接地電圧VSSを供給する第
2の電圧源との間に接続されかつそのゲートにインバー
タ51aを介して入力信号INを受けるnチャネルMO
Sトランジスタ62aと、ノード65aと接地電圧VS
Sを供給する第2の電圧源VSSの間に接続されかつそ
のゲートに入力信号INを受けるnチャネルMOSトラ
ンジスタ63aを含む。nチャネルMOSトランジスタ
13のゲートへは、入力信号INがレベル変換されるこ
となく与えられる。ノード65aがMOSトランジスタ
12aのゲートに接続される。
【0145】このレベル変換回路11cの動作は、先の
図9に示すレベル変換回路11bの動作と同じである。
すなわち、入力信号INが電源電圧VCCレベルのHレ
ベルのときには、MOSトランジスタ63aがオン状
態、MOSトランジスタ62aがオフ状態となり、ノー
ド65aの電圧レベルが接地電圧VSSレベルとなり、
MOSトランジスタ12aはオフ状態を維持する。この
ときには、MOSトランジスタ13がオン状態となり、
出力ノード9は、このオン状態のMOSトランジスタ1
3を介して放電される。
【0146】一方、入力信号INがLレベルのときに
は、MOSトランジスタ63aがオフ状態、MOSトラ
ンジスタ62aがオン状態なり、ノード64aが接地電
圧VSSレベルに放電される。これにより、MOSトラ
ンジスタ61aがオン状態となり、ノード65aは高電
圧VCCレベルに上昇する。このノード65aはMOS
トランジスタ12aのゲートに接続されており、MOS
トランジスタ12aは、この第1のノード4上の電圧
を、そのしきい値電圧の損失を生じさせることなく出力
ノード9上に伝達する。
【0147】なお、第1のノード4上の電圧レベルが、
VCC−VTNよりも低い場合には、このMOSトラン
ジスタ12aのゲートの電圧が電源電圧VCCレベルで
あっても、この第1のノード4上の電圧を出力ノード9
上に伝達することができ、特にこのレベル変換回路11
cを設ける必要はない。ただ、その場合でも、ゲート電
圧が高くなるため、MOSトランジスタ12aの電流駆
動力は大きくなり、高速充電は実現される(昇圧電圧を
用いた場合)。
【0148】また、高速放電を実現するために、nチャ
ネルMOSトランジスタ13に対しても、レベル変換回
路11cと同様のレベル変換回路が設けられてもよい。
【0149】出力段をともにnチャネルMOSトランジ
スタで構成することにより、CMOSインバータの構成
と異なり、ウェル分離を行なう必要がなく、回路占有面
積を低減することができる。またレベル変換回路を用い
ることにより、nチャネルMOSトランジスタのしきい
値電圧損失を伴うことなく出力ノードの所定電圧レベル
への高速充電を実現することができる。
【0150】[実施の形態8]図11は、この発明の実
施の形態8に従う半導体集積回路の要部の構成を示す図
である。図11においては、第1のノード4を所定電圧
レベルに保持する第1電源回路5の構成が示される。
【0151】図11において、第1の電源回路5は、第
1の電圧発生回路2の出力インピーダンスよりも小さな
出力インピーダンスを有し、この第1の内部電圧発生回
路2からの内部電圧に従ってnチャネルMOSトランジ
スタ5cのゲート電圧を設定するインピーダンス変換回
路50を含む。MOSトランジスタ5cは第1の電圧源
VCCと第1のノードとの間に接続され、ソースフォロ
アモードで動作する。
【0152】第1の内部電圧発生回路2は、第1の電圧
源VCCとノード2aの間に接続される高抵抗の抵抗素
子24と、ノード2aと基準電圧Vrefをゲートに受
けるpチャネルMOSトランジスタ21の間に互いに直
列に接続される各々がダイオード接続されたnチャネル
MOSトランジスタ23、22aaおよび22abを含
む。抵抗素子24としては、先の実施の形態2における
MOSトランジスタが抵抗素子として用いられてもよ
い。この抵抗素子24の抵抗値は、MOSトランジスタ
23、22aa、22abおよび21の有するオン抵抗
よりも十分大きな値に設定される。この第1の電圧発生
回路2は、高抵抗の抵抗素子24を介してノード2aに
電流を供給し、したがって、このノード2aに対する出
力インピーダンスが極めて大きい。
【0153】インピーダンス変換回路50は、第1の電
圧源VCCとノード50fの間に直列に接続されるnチ
ャネルMOSトランジスタ50aおよびpチャネルMO
Sトランジスタ50bと、ノード50fと第2の電圧源
VSSの間に接続される高抵抗の抵抗素子50cと、第
1の電圧源VCCとMOSトランジスタ5のゲートノー
ド50gの間に接続されかつそのゲートがノード2aに
接続されるnチャネルMOSトランジスタ50dと、ノ
ード50gと第2の電圧源VSSの間に接続されかつそ
のゲートがノード50fに接続されるpチャネルMOS
トランジスタ50eを含む。
【0154】MOSトランジスタ50eはそのゲートが
ノード2aに接続され、またMOSトランジスタ50b
は、そのゲートおよびドレインがノード50fに接続さ
れる。高抵抗抵抗素子50cの抵抗値は、MOSトラン
ジスタ50aおよび50bのオン抵抗よりも十分大きな
値に設定される。次に動作について説明する。
【0155】第1の電圧発生回路2においては、ノード
2a上には、次式で示される電圧V2aが生成される。
【0156】 V2a=Vref+|VTP|+3・VTN MOSトランジスタ50aは、ソースフォロワモードで
動作し、そのゲート電圧からしきい値電圧VTN低い電
圧をソースへ伝達する。MOSトランジスタ50bは、
ダイオードモードで動作し、そのしきい値電圧の絶対値
の電圧降下を生じさせる。したがって、ノード50fの
電圧V50fは次式で表わされる。
【0157】V50f=Vref+3・VTN+|VT
P|−VTN−|VTP|=Vref+2・VTN MOSトランジスタ50dは、そのゲートがノード2a
に接続されており、ノード50gに、次式で示される電
圧を伝達する。
【0158】Vref+2・VTN+|VTP| 一方、pチャネルMOSトランジスタ50eも、同様、
ソースフォロワモードで動作し、このノード50gに、
次式で示される電圧を伝達する。
【0159】Vref+2・VTN+|VTP| したがって、このノード50gの電圧V50gは、次式
で表わされる: V50g=Vref+2・VTN+|VTP| nチャネルMOSトランジスタ50dのゲート(ノード
2a)とソース(ノード50g)の電圧差は、VTNで
ある。また、pチャネルMOSトランジスタ50eのゲ
ート(ノード50f)とソース(ノード50g)の電圧
差は、|VTP|である。
【0160】ノード50gの電圧レベルが上昇すると、
MOSトランジスタ50dがオフ状態となり、一方、p
チャネルMOSトランジスタ50eがオン状態となり、
このノード50gの電圧レベルを低下させる。逆に、ノ
ード50gの電圧レベルが低下すると、pチャネルMO
Sトランジスタ50eがオフ状態となり、一方nチャネ
ルMOSトランジスタ50dがオン状態となり、ノード
50gの電圧レベルを上昇させる。MOSトランジスタ
50dおよび50eの導通時の抵抗は抵抗素子24の抵
抗値に比べて十分小さい。
【0161】したがって、このMOSトランジスタ50
dおよび50eが同時にオン状態とされず、このMOS
トランジスタ50dおよび50eを介して貫通電流は生
じない。また、MOSトランジスタ50dおよび50e
は、オン状態とオフ状態の境界状態に設定されており、
その消費電流も極めて小さい。したがって、このインピ
ーダンス変換回路50gにおける消費電流は極めて小さ
い。MOSトランジスタ5cは、電圧V50gをゲート
に受けて、ソースフォロアモードで動作する。この図1
1に示す構成において、第1のノード4上に表われる電
圧V4は、次式で表わされる: V4=V50g−VTN=Vref+VTN+|VTP
| したがって、基準電圧VrefよりもVTN+|VTP
|だけ高い電圧が伝達される。
【0162】MOSトランジスタ5cは、比較的大きな
電流駆動力を必要とする(出力負荷を高速で充電する必
要があるため)。したがって、このMOSトランジスタ
5cのゲート容量は比較的大きい。消費電流を低減する
ためには、この第1の電圧発生回路2における抵抗素子
24の抵抗値を十分大きくする必要がある。したがっ
て、電源投入時、このノード2aを直接MOSトランジ
スタ5cのゲートに接続した場合、その電圧レベルの上
昇は遅くなり、電源投入から第1のノード4上の電圧が
安定状態に達するまで時間を要し、早いタイミングで半
導体集積回路を動作させることはできない。
【0163】一方、MOSトランジスタ50dおよび5
0eは、MOSトランジスタ5cのゲート容量を駆動す
ることが要求されるだけである。このMOSトランジス
タ50dおよび50eは、同時にオン状態となることな
く、またそのインピーダンスは比較的小さい(導通
時)。したがって、このMOSトランジスタ50dおよ
び50eは、MOSトランジスタ5cに比べて、十分小
さなサイズのトランジスタで形成することができ、応じ
てこれらのゲート容量は十分小さくすることができる。
したがって、内部ノード2aの負荷は小さく、高抵抗の
抵抗素子24によりより充電する場合においても、電源
投入後、高速でこのMOSトランジスタ50dをオン状
態として、ノード50gの電圧レベルを上昇させること
ができ、応じて第1のノード4上の電圧レベルを高速で
安定化させることができる。
【0164】また、高抵抗抵抗素子50cの充電によ
り、このMOSトランジスタ50eのゲート電圧が所定
の電圧レベルに到達する。この場合においても、MOS
トランジスタ50eのゲート容量は小さく、高抵抗の抵
抗素子50cを用いて低消費電力化を図っても、このM
OSトランジスタ50aおよび50bからの電流によ
り、MOSトランジスタ50eのゲート電圧は電源投入
後高速で所定電圧レベルに到達することができ、応じ
て、このノード50gの電圧レベルを安定に一定電圧レ
ベルに保持することができる。
【0165】また、このインピーダンス変換回路50に
おいて、充電用のMOSトランジスタ50dおよび放電
用のMOSトランジスタ50e両者を用いているため、
MOSトランジスタ5cのゲート電圧が上昇および下降
しても、MOSトランジスタ50dおよび50eの動作
により、一定の電圧レベルに保持することができ、安定
に第1のノード4上に所望の電圧レベルの内部電源電圧
を伝達することができる。
【0166】図12は、第2の電源回路8の他の構成を
示す図である。図12において、第2の電源回路8は、
第2の電圧発生回路3とpチャネルMOSトランジスタ
8cのゲートとの間に第2の電圧発生回路3の出力イン
ピーダンスより小さな出力インピーダンスを有するイン
ピーダンス変換回路52を有する。MOSトランジスタ
8cは第2のノード7と第2の電圧源VSSとの間に接
続され、かつそのゲートにインピーダンス変換回路52
の出力信号を受ける。これらの回路3および52は図1
3と同様の構成を有し、同様に動作する。
【0167】以上のように、この発明の実施の形態8に
従えば、内部電圧発生回路が有する出力インピーダンス
よりも小さな出力インピーダンスを有するインピーダン
ス変換回路を用いて、ソースフォロワモードで動作し
て、第1および/または第2のノードの電圧レベルを設
定するMOSトランジスタのゲート電圧を決定するよう
に構成しているため、電源投入後高速でこれらのMOS
トランジスタのゲート電圧を所定電圧レベルに到達させ
ることができ、電源投入後早いタイミングで半導体集積
回路を動作させることができる。また、インピーダンス
変換回路の出力段に、充放電トランジスタを設けること
により、これらの第1および第2のノード電圧を設定す
るMOSトランジスタのゲート電圧を安定に所望の電圧
レベルに保持することができる。
【0168】なお、図11に示す構成において、第1の
電圧発生回路2およびインピーダンス変換回路50はそ
れぞれ、電源電圧VCCに代えて昇圧電圧VPPを用い
てもよく、また図12に示す構成において第2の電圧発
生回路3およびインピーダンス変換回路52は、接地電
圧に代えて負電圧VBBを用いてもよい。この場合、動
作電源電圧の範囲を広くすることができる。また、イン
ピーダンス変換回路は特に設けられなくてもよい。
【0169】[実施の形態9]図13は、この発明の実
施の形態9に従う半導体集積回路の要部の構成を示す図
である。図13において、この半導体集積回路は、複数
の互いに並列に設けられる出力回路10−1〜10−n
を含む。これらの出力回路10−1〜10−nは、図1
3に示す出力回路10と同じ構成を備え、それぞれ内部
から与えられる信号IN1〜INnをバッファ処理して
対応のノード9−1〜9−nへ伝達する。すなわちこの
半導体集積回路は、複数の出力信号を並列に出力する。
これらの複数の出力回路10−1〜10−nに対し共通
に、第1のノード4および第2のノード7が配置され
る。これらの出力回路10−1〜10−nは、第1のノ
ード4および第2のノード7上の電圧に従って対応の出
力ノード9−1〜9−nを駆動する。
【0170】第1のノード4に対しては、内部電圧VC
aを図示しない基準電圧Vrefから生成する第1の電
圧発生回路2と、その内部電圧VCaに従って第1のノ
ード4上に所定の電圧レベルの電圧を生成する第1の電
源回路5と、第1の電圧源VCCと第1のノード4の間
に接続される安定化容量15が設けられる。
【0171】第2のノード7に対しては、図示しない基
準電圧Vrefから内部電圧VSaを生成する第2の電
圧発生回路3と、内部電圧VSaに従って第2のノード
7上に所定の電圧レベルの電圧を伝達する第2の電源回
路8と、第2のノード7と第2の電圧源VSSの間に接
続される安定化容量18が設けられる。第1の電源回路
5および第2の電源回路8は、差動増幅器とMOSトラ
ンジスタの組合せ、およびソースフォロアMOSトラン
ジスタのいずれであってもよい。
【0172】この図13に示す構成において、並列に動
作する出力回路10−1〜10−nに対し、共通に電圧
発生回路2および3、電源回路5および8ならびに安定
化容量15および18を配置することにより、これらの
電圧設定のための回路を出力回路10−1〜10−nに
対して共通に配置することができ、これらの電圧設定部
の占有面積を低減することができる。ただし、複数の出
力回路10−1〜10−nを安定に駆動するため、MO
Sトランジスタ5および8ならびに安定化容量15およ
び18の電流駆動力は、1つの出力回路のみを駆動する
場合に比べて大きく設定される。
【0173】以上のように、この実施の形態9に従え
ば、複数の出力回路に共通に、出力信号振幅を決定する
電圧を設定する回路を共通に設けたため、この電圧設定
部の占有面積を低減することができる。
【0174】[実施の形態10]図14は、この発明の
実施の形態10に従う半導体集積回路の要部の構成を示
す図である。この図14に示す半導体集積回路において
は、MOSトランジスタ5のソースおよびドレインそれ
ぞれに対し、外部に容量素子を接続するためのノード1
5aおよび15bが電気的に接続される。また、MOS
トランジスタ8のソースおよびドレインに対し、容量素
子を外部に接続するためのノード18aおよび18bが
電気的に接続される。これらのノード15a、15b、
18aおよび18bは、外部端子である。
【0175】第1のノード4および第2のノード7の電
圧レベルを安定化するための容量を、半導体集積回路1
上に集積化せず、この半導体集積回路1の外部に個別的
に配置して、ノード15aおよび15bの間ならびにノ
ード18aおよび18bの間に個別部品としての容量素
子を安定化容量として接続する。この集積回路外部に安
定化容量を配置する構成の場合、個別部品の容量素子を
利用することができ、任意の大きさの容量値を有する容
量素子を用いることができ、この出力ノード9の負荷容
量に比べて十分大きな容量値を有する容量を安定化容量
として利用することができる。したがって、図13に示
すように、この半導体集積回路が、複数の出力端子を有
し、これらの複数の出力端子を並列に駆動する場合にお
いても、外部に配置された容量素子により、安定に電荷
を供給することができ、高速で信号を変化させることが
でき、安定かつ高速に動作する半導体集積回路を実現す
ることができる。また、半導体集積回路上に、比較的大
きな占有面積を必要とする安定化容量を設ける必要がな
く、チップ面積を低減することができる。
【0176】[実施の形態11]図15は、この発明の
実施の形態11に従う半導体集積回路の要部の構成を示
す図である。図15においては、高レベルの内部電源電
圧を生成するための第1の電圧発生回路2の構成を示
す。図15において、第1の電圧発生回路2は、MOS
トランジスタ5のゲートの電圧レベルに対応する電圧を
発生する比較電圧発生回路60と、この比較電圧発生回
路60の出力電圧を基準電圧Vrefとを比較する差動
増幅器62と、差動増幅器62の出力信号に従って第1
の電圧源VCCからノード2aに電流を供給するpチャ
ネルMOSトランジスタ64を含む。ノード2aから、
第1の電源回路5に与えられる内部電圧VCaが出力さ
れる。第1の電源回路5は図1および図11のいずれの
構成であってもよい。以下の実施の形態の説明において
も同様である。
【0177】比較電圧発生回路60は、ノード2aとノ
ード60eの間に直列に接続される各々がダイオード接
続されるpチャネルMOSトランジスタ60aならびに
nチャネルMOSトランジスタ60bおよび60cと、
ノード60eと接地ノード(第2の電圧源)との間に接
続される定電流源60dを含む。MOSトランジスタ6
0a〜60cは、定電流源60dの駆動電流により、ダ
イオードモードで動作し、各々そのしきい値電圧の絶対
値の電圧降下を生じさせる。
【0178】差動増幅器62は、その負入力に基準電圧
Vrefを受け、正入力にノード60e上の電圧を受け
る。差動増幅器62は、周知のように、MOSトランジ
スタを構成要素として含み、その差動入力段には、基準
電圧Vrefをゲートに受けるMOSトランジスタおよ
びノード60e上の電圧をゲートに受けるMOSトラン
ジスタを含む。したがって、この差動増幅器62におい
ても、高入力インピーダンスを介して基準電圧Vref
を受けており、この第1の電圧発生回路2の電圧発生動
作が基準電圧Vrefに対し何ら悪影響を及ぼすことは
ない。
【0179】差動増幅器62は、ノード60e上の電圧
が基準電圧Vrefよりも高い場合には、高レベルの信
号を出力し、MOSトランジスタ64をオフ状態に保持
する。一方、ノード60e上の電圧が基準電圧Vref
よりも低い場合には、その差に応じた低レベルの信号を
出力する。この差動増幅器62の出力信号に従ってMO
Sトランジスタ64のコンダクタンスが大きくなり、第
1の電圧源VCCからノード2aに電流を供給し、ノー
ド2a上の電圧を上昇させ、応じてノード60eの電圧
を上昇させる。したがって、この差動増幅器62によ
り、ノード60eの電圧レベルが基準電圧Vrefの電
圧レベルに保持される。
【0180】MOSトランジスタ60a〜60cはダイ
オードモードで動作しており、しきい値電圧の絶対値に
等しい電圧降下をそれぞれ生じさせている。したがっ
て、ノード2aからの内部電圧VCaは次式で表わされ
る: VCa=Vref+2・VTN+|VTP| 第1のノード4上に伝達される高レベル内部電源電圧V
4は、第1の電源回路5の構成により異なるが、電圧V
Caをゲートに受けるソースフォロワMOSトランジス
タの場合、以下の式で表わされる。
【0181】 V4=VCa−VTN =Vref+VTN+|VTP| 以上のように、この発明の実施の形態11に従えば、第
1の電圧発生回路において、基準電圧と高レベル内部電
源電圧を規定する内部電圧とを差動増幅器で比較し、そ
の比較結果に従ってこの内部電圧のレベルを調整してい
るため、差動増幅器および電流供給トランジスタおよび
比較電圧発生回路のフィードバックループにより、内部
電源電圧を決定する内部電圧を安定に所定の電圧レベル
に保持することができる。
【0182】[実施の形態12]図16は、この発明の
実施の形態12に従う半導体集積回路の要部の構成を示
す図である。この図16に示す半導体集積回路において
は、第1の電圧発生回路2の部分の構成が示される。こ
の図16に示す第1の電圧発生回路2は、以下の点にお
いて図15に示す第1の内部電圧発生回路の構成と異な
っている。
【0183】すなわち、この図16に示す第1の内部電
圧発生回路2は、内部ノード2aに電流を供給するドラ
イバ素子としてのpチャネルMOSトランジスタ64の
ソースが、電源電圧VCCよりも高い昇圧電圧VPPを
供給する高電圧源VPPに接続される。また、差動増幅
器62は、その一方動作電源電圧として、昇圧電圧VP
Pを受ける。他の構成は図15に示す構成と同じであ
り、対応する部分には同一参照符号を付す。
【0184】この図16に示す第1の電圧発生回路は、
電源電圧VCCよりも高い昇圧電圧VPPを一方動作電
源電圧として動作する。この半導体集積回路が低電源電
圧駆動される場合においても、昇圧電圧VPPにより確
実に比較電圧発生回路60を作動状態とすることがで
き、低電源電圧構成の場合においても、確実に所望の電
圧レベルの内部電圧を生成することができる。
【0185】[実施の形態13]図17は、この発明の
実施の形態13に従う半導体集積回路の要部の構成を示
す図である。図17においては、第2のノード7上の低
レベル内部電源電圧の電圧レベルを決定する内部電圧V
Saを発生する第2の電圧発生回路3の部分の構成が示
される。
【0186】図17において、第2の電圧発生回路3
は、pチャネルMOSトランジスタ8のゲートに結合さ
れ、内部電圧VSaに対応する電圧レベルの電圧を発生
する比較電圧発生回路70と、この比較電圧発生回路7
0からの電圧と基準電圧Vrefとを比較する差動増幅
器72と、差動増幅器72の出力信号に従ってノード3
a上の電圧VSaの電圧レベルを調整するnチャネルM
OSトランジスタ74を含む。MOSトランジスタ74
は、ノード3aと接地ノード(第2の電圧源)VSSの
間に結合され、そのゲートに差動増幅器72の出力信号
を受ける。
【0187】比較電圧発生回路70は、電源ノード(第
1の電圧源)VCCとノード70eの間に接続されて一
定の電流を供給する定電流源70aと、ノード70eと
ノード3aの間に互いに直列に接続されかつ各々がダイ
オード接続されるpチャネルMOSトランジスタ70b
および70cならびにnチャネルMOSトランジスタ7
0dを含む。ノード70eから比較電圧が出力される。
【0188】差動増幅器72は、比較電圧発生回路70
からの比較電圧を正入力に受け、基準電圧Vrefを負
入力に受ける。
【0189】比較電圧発生回路70において、定電流源
70aからの定電流に従って、MOSトランジスタ70
b〜70dは、それぞれダイオードモードで動作し、し
きい値電圧の絶対値の電圧降下を生じさせる。したがっ
てノード70eの電圧V70eは次式で表わされる: V70e=VSa+VTN+2・|VTP| 差動増幅器72は、このノード70eからの電圧V70
eと基準電圧Vrefを差動的に増幅する。電圧V70
eが基準電圧Vrefよりも高いときには、その電圧差
に応じて差動増幅器72の出力信号がハイレベルとな
り、MOSトランジスタ74のコンダクタンスが大きく
なり、ノード3aから第2の電圧源(接地ノード)VS
Sへ電流を流し、この内部電圧VSaの電圧レベルを低
下させる。
【0190】電圧V70eが基準電圧Vrefよりも低
い場合には、差動増幅器72の出力信号は低レベルとな
り、MOSトランジスタ74はオフ状態を維持する。し
たがって、ノード3aからの内部電圧VSaは、ノード
70eからの比較電圧V70eは基準電圧Vrefと等
しい電圧レベルに設定される。したがって、このノード
3aからの内部電圧VSaは次式で表わされる: VSa=Vref−2・|VTP|−VTN 第2のノード7上の電圧V7の電圧レベルは第2の電源
回路8の構成に応じて異なる。第2の電源回路8は図1
および図12のソースフォロワMOSトランジスタ8c
のいずれでもよい。以下の実施の形態においても同様で
ある。
【0191】この図17に示す第2の内部電圧発生回路
においても、差動増幅器72は、高入力インピーダンス
を有する入力部に基準電圧Vrefを受けている。した
がって、基準電圧Vrefの電圧レベルに何ら影響を及
ぼすことなく、内部電圧VSaを生成することができ
る。また、内部電圧VSaが変動した場合、この比較電
圧発生回路70、差動増幅器72およびMOSトランジ
スタ74のフィードバックループにより、高速で内部電
圧VSaが所定の電圧レベルに駆動され、応じて、第2
のノード7上の低レベル内部電源電圧V7を安定に一定
の電圧レベルに保持することができる。
【0192】また、この図17に示す第2の電圧発生回
路を図15に示す第1の電圧発生回路と組合せて用いた
場合、この第1のノード4上の高レベル電源電圧V4
は、基準電圧Vrefよりも高い電圧レベルにあり、一
方、第2のノード7上の低レベル内部電源電圧V7は、
基準電圧Vrefよりも低い電圧レベルにある。したが
って、出力信号は、基準電圧Vrefを中心として、上
下同じ振幅を有する。したがって、この差動増幅器62
(図15参照)および差動増幅器72(図17参照)を
用いて内部電圧を発生する構成においても、基準電圧V
refを中心とした振幅を有する信号を生成することが
できる。
【0193】[実施の形態14]図18は、この発明の
実施の形態14に従う半導体集積回路の要部の構成を示
す図である。この図18においては、第2の電圧発生回
路3の部分の構成が示される。
【0194】この図18に示す第2の電圧発生回路3
は、図17に示す第2の電圧発生回路と、以下の点にお
いて異なっている。すなわち、この図18に示す第2の
電圧発生回路3においては、内部電圧VSaの電圧レベ
ルを調整するためのnチャネルMOSトランジスタ74
のソースが、接地電圧VSSに代えて負電圧VBBを受
ける。残りの構成は図17に示す構成と同じであり、対
応する部分には同一参照番号を付す。
【0195】この図18に示すように、負電圧VBBを
利用することにより、低電源電圧下において、基準電圧
Vrefの電圧レベルが低くなり、内部電圧VSaが接
地電圧に近い電圧レベルとなっても、この内部電圧VS
aを所望の電圧レベルに保持することができる。これに
より、電圧発生回路の動作電源電圧の範囲を広くするこ
とができる。
【0196】なお、負電圧VBBがMOSトランジスタ
70のソースに与えられているため、差動増幅器72
は、電源電圧VCCと負電圧VBBを両動作電源電圧と
して動作する。これにより、確実にMOSトランジスタ
74をオフ状態へ駆動する。
【0197】[実施の形態15]図19は、この発明の
実施の形態15に従う半導体集積回路の要部の構成を示
す図である。図19においては、第1のノード4上の高
レベル内部電源電圧V4を生成するための内部電圧VC
aを生成する第1の電圧発生回路2の部分の構成が示さ
れる。この図19に示す第1の電圧発生回路2の構成
は、図15に示す第1の電圧発生回路2と以下の点にお
いて異なっている。すなわち、比較電圧発生回路60
が、ノード3aとノード60hの間に接続される抵抗素
子60fと、ノード60hと接地ノード(第2の電圧
源)VSSの間に接続される定電流源60gで構成され
る。他の点は、図15に示す構成と同じであり、対応す
る部分には同一参照番号を付す。
【0198】この図19に示す第1の電圧発生回路2の
構成においては、ノード60hの電圧レベルが、基準電
圧Vrefに等しくなるように、差動増幅器62および
pチャネルMOSトランジスタ64により制御が行なわ
れる。したがって、ノード2a上の内部電圧VCaの電
圧レベルは次式で表わされる: VCa=Vref+I・R ここでIは、定電流源60gが駆動する電流を示し、R
は抵抗素子60fの抵抗値を示す。この抵抗素子60f
の抵抗値Rおよび定電流源60gの駆動電流Iの大きさ
を適当に調整することにより、内部電圧VCaは、基準
電圧Vref以上電源電圧VCC以下の任意の電圧レベ
ルに設定することができる。これにより、出力信号の振
幅を、容易に最適化することが可能となる。
【0199】なお、この図19に示す第1の電圧発生回
路2において、電源電圧VCCに代えて、昇圧電圧VP
Pが与えられてもよい(括弧内に示す)。
【0200】[実施の形態16]図20は、この発明の
実施の形態16に従う半導体集積回路の要部の構成を示
す図である。図20においては、第2の電圧発生回路3
の部分の構成が示される。この図20に示す第2の電圧
発生回路3は、図17に示す第2の電圧発生回路と以下
の点において異なっている。比較電圧発生回路70が、
電源ノード(第1の電圧源)VCCとノード70hの間
に接続される定電流源70fと、ノード70hとノード
3aとの間に接続される抵抗素子70gを含む。他の構
成は、図17に示す構成と同じであり、対応する部分に
は同一参照番号を付す。
【0201】この図20に示す第2の電圧発生回路の構
成においては、ノード3aからの内部電圧VSaは、ノ
ード70hの電圧レベルが基準電圧Vrefの電圧レベ
ルと等しいため、次式で表わされる: VSa=Vref−I・R ここでIは、定電流源70fを流れる電流を示し、Rは
抵抗素子70gの抵抗値を示す。
【0202】この図20に示す第2の電圧発生回路の構
成の場合、したがって、内部電圧VSaを基準電圧Vr
efと接地電圧VSSの間の任意の電圧レベルに設定す
ることができる。この図20に示す第2の電圧発生回路
3においても、接地電圧VSSに代えて括弧内に示す負
電圧VBBが用いられてもよい。
【0203】また、図19および図20に示す電圧発生
回路において、比較電圧発生回路60および70におけ
る定電流源が供給する電流を同じとしかつ抵抗素子の抵
抗値Rを同じとすれば、出力回路からの出力信号は、基
準電圧Vrefを中心として上側の振幅および下側の振
幅が同じ出力信号を得ることができる。
【0204】[実施の形態17]図21は、この発明の
実施の形態17に従う半導体集積回路の要部の構成を示
す図である。図21においては第1の電圧発生回路の部
分の構成が示される。この図21に示す第1の電圧発生
回路2は、図19に示す第1の電圧発生回路と以下の点
において異なっている。すなわち、ノード2aと抵抗素
子60fの間にダイオード接続されたnチャネルMOS
トランジスタ60iが設けられる。第1の電源回路5
は、第1の電圧源VCCTO第1のノード4との間に接
続され、そのゲートに電圧VCaを受けるnチャネルM
OSトランジスタ5cを含む。他の構成は図19に示す
構成と同じであり、対応する部分には同一参照番号を付
す。
【0205】この図21に示す第1の電圧発生回路2に
おいては、内部電圧VCaは次式で表わされる: VCa=Vref+I・R+VTN したがって、第1のノード4に出力される高レベル内部
電源電圧V4は次式で表わされる: V4=Vref+I・R したがって、この図21に示す第1の電圧発生回路を用
いた場合、第1のノード4に現れる高レベル内部電源電
圧V4の電圧レベルは、MOSトランジスタ5cのしき
い値電圧に依存せず、抵抗素子60fの抵抗値Rと定電
流源60gの駆動する電流Iの大きさにより決定され
る。したがって、製造パラメータのばらつきによるしき
い値電圧の変動の影響を受けることなく安定に所望の電
圧レベルの高レベル内部電源電圧を生成することができ
る。
【0206】なお、この図21に示す構成においても、
第1の電圧発生回路2は、昇圧電圧VPPを一方動作電
源電圧として受けるように構成されてもよい(この昇圧
電圧VPPは図21において括弧内に示す)。
【0207】[実施の形態18]図22は、この発明の
実施の形態18に従う半導体集積回路の要部の構成を示
す図である。図22においては、第2の電圧発生回路の
部分の構成が示される。この図22に示す第2の電圧発
生回路は、図20に示す第2の電圧発生回路と以下の点
において異なっている。すなわち、定電流源70fと抵
抗素子70gの間に、ダイオード接続されたpチャネル
MOSトランジスタ70iが配置される。第2の電源回
路8は、第2の電圧源VSSと第2のノード7との間に
接続されかつそのゲートに電圧VSaを受けるpチャネ
ルMOSトランジスタ8cを含む。他の構成は、図20
に示す構成と同じであり、対応する部分には同一参照番
号を付す。
【0208】この図22に示す第2の電圧発生回路の構
成においては、第2のノード7に伝達される低レベル内
部電源電圧V7は、次式で表わされる: V7=VSa+|VTP| =Vref−I・R したがってこの図22に示す第2の電圧発生回路を用い
れば、第2のノード7に現れる低レベル内部電源電圧V
7は、MOSトランジスタ8cのしきい値電圧に依存し
ない。したがって、製造パラメータのばらつきなどによ
りMOSトランジスタのしきい値電圧がばらついても、
その影響を受けることなく安定に所望の電圧レベルの低
レベル内部電源電圧を生成することができる。
【0209】この図22に示す第2の電圧発生回路3の
構成においても、接地電圧VSSに代えて括弧内に示す
ように、負電圧VBBが用いられてもよい。また、この
図22に示す第2の電圧発生回路は、図21に示す第1
の電圧発生回路と組合せて用いられれば、高レベル内部
電源電圧および低レベル内部電源電圧いずれも、MOS
トランジスタのしきい値電圧に依存しない電圧レベルに
設定することができる。
【0210】[実施の形態19]図23は、この発明の
実施の形態19に従う半導体集積回路の要部の構成を示
す図である。図23においては、第1の電圧発生回路2
の部分の構成が示される。この図23に示す第1の電圧
発生回路2は、以下の点において、図19に示す第1の
電圧発生回路の構成と異なっている。
【0211】すなわち、ノード2aとノード60hの間
に互いに直列に抵抗素子60fa、60fbおよび60
fcが接続され、かつ抵抗素子60fbおよび60fc
それぞれと並列に溶断可能なリンク素子60lbおよび
60lcが接続される。これらのリンク素子60lbお
よび60lcは、アルミニウムまたは高融点金属を用い
て形成される。他の構成は図19に示す第1の電圧発生
回路の構成と同じであり、対応する部分には同一参照番
号を付す。
【0212】この図23に示す第1の電圧発生回路2に
おいては、リンク素子60lbおよび60lcの溶断/
非溶断により、ノード2aとノード60hの間の抵抗素
子の合成抵抗値が決定される。リンク素子60lbおよ
び60lcがともに溶断された場合、ノード2aとノー
ド60hの間に、3個の抵抗素子60fa、60fbお
よび60fcの合成抵抗値を有する抵抗素子が配置され
る。一方、リンク素子60lbおよび60lcがともに
非溶断の場合、抵抗素子60fbおよび60fcがこれ
らのリンク素子60lbおよび60lcにより短絡さ
れ、ノード2aとノード60hの間の抵抗値は、抵抗素
子60faが有する抵抗値により与えられる。
【0213】したがってこれらのリンク素子60lbお
よび60lcを選択的に溶断/非溶断とすることによ
り、ノード2aとノード60hの間の抵抗値を調整する
ことができ、応じて内部電圧VCaを通して第1のノー
ド4に現れる高レベル内部電源電圧V4の電圧レベルを
調整することができる。これにより、製造パラメータの
ばらつきなどにより、高レベル内部電源電圧V4の電圧
レベルが所望の電圧レベルと異なる場合においても、容
易に所望の電圧レベルに調整することができる。
【0214】このリンク素子60lbおよび60lc
は、半導体集積回路がたとえば半導体記憶装置を含む場
合、不良メモリセルを救済するための不良アドレスプロ
グラム時に行なわれるリンク素子のプログラム(溶断/
非溶断)と同一工程でそれらのプログラムを行なうこと
により、製造工程を増加させることなく容易に高レベル
内部電源電圧のレベル調整を行なうことができる。
【0215】[実施の形態20]図24は、この発明の
実施の形態20に従う半導体集積回路の要部の構成を示
す図である。図24においては、第2の電圧発生回路の
部分の構成が示される。この図24に示す第2の電圧発
生回路3は、以下の点において、図20に示す第2の電
圧発生回路の構成と異なっている。
【0216】すなわち、定電流源70fとノード3aの
間に互いに直列に抵抗素子70ga、70gbおよび7
0gcが接続され、かつこれらの抵抗素子70gbおよ
び70gcそれぞれと並列に溶断可能なリンク素子70
lbおよび70lcが接続される。他の構成は図20に
示す第2の電圧発生回路の構成と同じであり、対応する
部分には同一参照番号を付す。
【0217】この図24に示す第2の電圧発生回路3に
おいても、リンク素子70lbおよび70lcは、アル
ミニウムまたは高融点金属で形成される。これらのリン
ク素子70lbおよび70lcの溶断/非溶断により、
ノード70hとノード3aの間の抵抗値を調整すること
ができ、応じて内部電圧VSaを通して第2のノード7
の低レベル内部電源電圧V7の電圧レベルを調整するこ
とができる。
【0218】これにより、製造パラメータのばらつきに
より、第2のノード上の低レベル内部電源電圧の電圧レ
ベルが所望値から変動している場合においても、これら
のリンク素子70lbおよび70lcの溶断により、正
確に所望の電圧レベルに設定することが可能となる。
【0219】[実施の形態21]図25は、この発明の
実施の形態21に従う半導体集積回路の全体の構成を概
略的に示す図である。図25においては、この半導体集
積回路1は、基準電圧Vrefを発生する基準電圧発生
回路80と、この基準電圧Vrefに従って内部電源電
圧V4およびV7を生成する内部電源回路82を含む。
内部電源回路82は、先の実施の形態のいずれかの構成
を備え、第1および第2の電圧発生回路2および3、内
部電源電圧発生用のMOSトランジスタ5および7を含
む。この内部電源回路82は、安定化容量15および1
8が、外部に設けられない場合には、これらの安定化容
量15および18を含む。
【0220】出力回路10は、内部回路84からの出力
信号INを受けて、出力ノード(出力端子)9上に、電
圧V4またはV7レベルの信号を伝達する。内部回路8
4は、電源電圧VCCおよび接地電圧VSSを両動作電
源電圧として受けて動作する。
【0221】この図25に示すように、基準電圧発生回
路80を、半導体集積回路1内に設けることにより、こ
の基準電圧を受けるためのピン端子が不要となり、端子
数を低減することができる。
【0222】図26は、図25に示す基準電圧発生回路
80の構成の一例を示す図である。図26において、基
準電圧発生回路80は、電源ノード(第1の電圧源)V
CCとノード80gの間に接続される高抵抗の抵抗素子
80aと、ノード80gとノード80iの間に接続され
かつそのゲートがノード80gに接続されるnチャネル
MOSトランジスタ80bと、ノード80iとノード8
0hの間に接続されかつそのゲートがノード80hに接
続されるpチャネルMOSトランジスタ80cと、ノー
ド80hと接地ノード(第2の電圧源)VSSの間に接
続される高抵抗の抵抗素子80dと、電源ノードVCC
と出力ノード80jの間に接続されかつそのゲートがノ
ード80gに接続されるnチャネルMOSトランジスタ
80eと、出力ノード80jと接地ノードVSSの間に
接続されかつそのゲートがノード80hに接続されるp
チャネルMOSトランジスタ80fを含む。次に、動作
について説明する。
【0223】抵抗素子80aおよび80dの抵抗値は、
MOSトランジスタ80bおよび80cそれぞれのオン
抵抗よりも十分に大きくされており、MOSトランジス
タ80bおよび80cは、ダイオードモードで動作す
る。また抵抗素子80aおよび80dの抵抗値は互いに
等しくされており、したがってノード80iの電圧レベ
ルはVCC/2となる。したがって、ノード80gの電
圧V80gおよびノード80hの電圧V80hは、それ
ぞれ、次式で表わされる。
【0224】V80g=VCC/2+VTN V80h=VCC/2−|VTP| MOSトランジスタ80eは、そのゲート上の電圧V8
0gが、ドレイン電圧VCCよりも低いためソースフォ
ロワモードで動作し、そのゲート上の電圧V80gより
もしきい値電圧VTN低い電圧を出力ノード80jに伝
達する。一方、pチャネルMOSトランジスタ80f
は、そのゲート上の電圧80hがドレイン電圧VSSよ
りも高いため、ソースフォロワモードで動作し、この電
圧V80hよりもしきい値電圧の絶対値|VTP|高い
電圧を出力ノード80aに伝達する。したがって、基準
電圧Vrefは、次式で表わされる。
【0225】Vref=VCC/2 この図26に示す基準電圧発生回路80の構成におい
て、高抵抗の抵抗素子80aおよび80dが用いられて
おり、この抵抗素子80a、MOSトランジスタ80b
および80cならびに高抵抗抵抗素子80dの経路にお
いては微小電流が流れるだけである。したがって出力回
路動作時において、電源電圧VCCが変化しても、この
基準電圧発生回路80の応答速度は極めて遅く、ノード
80i上の電圧レベルの変化は遅く、電源ノイズ発生時
においても、このノード80iの電圧レベルはほとんど
変化せず、ほぼ電源電圧の急激な変化に依存しない安定
な一定の電圧レベルの基準電圧Vrefを生成すること
ができる。
【0226】また、MOSトランジスタ80gは、基準
電圧Vrefが所定電圧レベル(VCC/2)よりも低
くなるとオン状態となり、出力ノード80jへ電流を供
給する。このときには、pチャネルMOSトランジスタ
80fはオフ状態にある。一方、基準電圧Vrefが所
定電圧レベル(VCC/2)よりも高くなると、pチャ
ネルMOSトランジスタ80fがオン状態となり、出力
ノード80jの電圧レベルを低下させる。このときに
は、MOSトランジスタ80eはオフ状態にある。した
がって、このMOSトランジスタ80eおよび80f
は、同時にオン状態とならず、貫通電流は生じない。ま
た、これらのMOSトランジスタ80eおよび80f
は、オン状態とオフ状態の境界領域にあり、その消費電
流は極めて小さい。
【0227】以上のように、この発明の実施の形態21
に従えば、半導体集積回路内部に基準電圧を発生する回
路を設けたため、基準電圧を外部から受けるためのピン
端子が不要となり、ピン端子数を低減することができ、
応じてチップ面積を低減することができる。
【0228】[実施の形態22]図27は、この発明の
実施の形態22に従う半導体集積回路の全体の構成を概
略的に示す図である。図27に示す半導体集積回路は、
以下の点において図25に示す半導体集積回路と異なっ
ている。
【0229】すなわち、この図27に示す半導体集積回
路は、内部に設けられた基準電圧発生回路80からの基
準電圧Vrefと入力ノード85に与えられた入力信号
VINを比較し、その比較結果に従って信号を出力する
入力回路86を含む。この入力回路86は、基準電圧V
refを負入力に受け、入力ノード85からの入力信号
VINを正入力に受ける差動増幅器86aを含む。他の
構成は、図25に示す構成と同じであり、対応する部分
には同一参照番号を付す。
【0230】内部電源回路82および入力回路86両者
にオンチップの基準電圧発生回路80からの基準電圧V
refを与えておくことにより、この入力信号の論理レ
ベルを判定するための基準電圧を外部から各チップに共
通に与える必要はなく、また入力信号の高レベルおよび
低レベルの判定基準が、出力回路10から出力ノード9
へ出力される出力信号VOUTの中心レベルと同じであ
り、各チップに同じ基準電圧発生回路を内蔵させておけ
ば、入力信号および出力信号の中心レベルを同じ基準電
圧Vrefに設定することができ、正確に信号を転送す
ることができる。
【0231】図27に示す構成においては、入力ノード
85は、出力ノード9と別に設けられている。しかしな
がら、この入力ノード85と出力ノード9は同じ外部端
子に接続されていてもよい。
【0232】また上述の図26に示す基準電圧発生回路
においては、基準電圧Vrefは、電源電圧VCCの1
/2の電圧レベルに設定されている。しかしながら、先
に述べたSSTL 3のクラスI方式等において用いら
れているように、この入力信号の高レベルおよび低レベ
ル判定基準は、0.45VDDQの電圧レベルに設定さ
れてもよい。すなわち、基準電圧Vrefが、0.45
VDDQの電圧レベルに設定されてもよい。ここで、V
DDQは、出力回路専用に外部から与えられる電源電圧
を示す。この出力回路専用に外部から電源電圧を与え内
部回路を動作させるための電源電圧と別の電源とするこ
とにより、出力回路動作時における内部回路用の電源電
圧の変動を抑制しかつ出力回路専用に電源電圧を与える
ことにより、出力回路は余裕を持って出力ノードを駆動
することができ、安定に信号を出力することができる。
【0233】以上のように、この発明の実施の形態22
に従えば、半導体集積回路内に基準電圧発生回路を設
け、この基準電圧発生回路からの基準電圧を出力信号振
幅を決定する内部電源回路へ与えかつ入力信号の高レベ
ル/低レベル判定基準となる基準電圧として用いるよう
に構成しているため、ピン端子数を増加させることなく
正確に入力信号および出力信号の中心レベルが一致した
信号の転送を行なうことができる。特に、システム電源
の変動時においてこのシステム内の半導体集積回路すべ
ての電源電圧が同様に変動した場合、基準電圧も同様に
変動するため、このようなシステム電源変動時において
も、正確に信号の高レベル/低レベルを判定して安定に
かつ正確に信号転送を行なうことができる。
【0234】[実施の形態23]図28は、この発明の
実施の形態23に従う半導体集積回路の全体の構成を概
略的に示す図である。この図28において、半導体集積
回路1は、記憶素子としてのDRAM(ダイナミック・
ランダム・アクセス・メモリ)回路90と、このDRA
M回路90に格納されたデータと外部からのデータに対
し所定の処理を行なうプロセサ92と、この集積回路外
部と信号の授受を行なうための入出力インタフェース回
路94を含む。プロセサ92およびDRAM回路90
は、この入出力インタフェース回路94とデータの授受
を行なうことができる。
【0235】この半導体集積回路1では、プロセサ92
とDRAM回路90とが集積化されている。同じ半導体
チップ上にプロセサ92およびDRAM回路90が載置
されるため、このDRAM回路90は、ピン端子数を制
限を受けることなく、所望のビット幅のデータバスを介
してプロセサ92とデータの授受を行なうことができ
る。これにより、高速データ転送が可能となる。
【0236】入出力インタフェース回路94は、これま
でに説明した、出力回路10と、この出力回路10の出
力信号の振幅を制限する内部電源回路82を含む。入力
インタフェース部は、基準電圧に従って入力信号の論理
レベルの判定を行なう。
【0237】図29は、図28に示すDRAM回路90
の構成を概略的に示す図である。図29において、DR
AM回路90は、ダイナミック型メモリセルを複数個有
するDRAM90aと、このDRAM90aに対し、プ
ロセサ92または外部からの命令に従ってアクセス制御
を行なうDRAMコントローラ90bを含む。DRAM
コントローラ90bは、DRAM90aへのデータの書
込および読出を制御し、これにより、プロセサ92とD
RAM90aとの間のデータ転送および入出力インタフ
ェース回路94とDRAM90aとの間のデータ転送を
実現する。
【0238】図30は、図29に示すDRAM(ダイナ
ミック・ランダム・アクセス・メモリ)の全体の構成を
概略的に示す図である。図30において、DRAM90
aは、行列状に配列される複数のメモリセルMCを有す
るメモリセルアレイ100を含む。このメモリセルアレ
イ100においては、メモリセルの各行に対応して配置
され各々に対応の行のメモリセルが接続される複数のワ
ード線と、メモリセルの各列に対応して配置され、各々
に対応の列のメモリセルが接続される複数対のビット線
が配置される。図30においては、1つのワード線WL
と1つのビット線対BLPとを代表的に示す。ビット線
対BLPはビット線BLと補のビット線/BLを含む。
ワード線WLと1対のビット線BLPの交差部に対応し
て複数のメモリセルMCが配置される。図30において
は、ビット線BLとワード線WLの交差部に対応して配
置されるメモリセルMCを代表的に示す。
【0239】メモリセルMCは、情報を電荷の形態で格
納するためのメモリセルキャパシタMSと、ワード線W
Lの選択時導通し、メモリセルキャパシタMSのストレ
ージノードSNを対応のビット線(図30においてはビ
ット線BL)に接続するnチャネルMOSトランジスタ
で構成されるアクセストランジスタMTを含む。メモリ
セルキャパシタMSの他方電極ノード(セルプレート電
極ノード)へは、中間電圧(セルプレート電圧)VCP
が印加される。この中間電圧VCPは、DRAMの動作
電源電圧VCCと接地電圧GNDの差の1/2の電圧レ
ベルである。このDRAMの動作電源電圧は、この半導
体集積回路1のプロセサ92およびDRAM回路90に
共通に与えられる電源電圧であってもよく、またDRA
M内部で降圧して生成される内部電源電圧のいずれであ
ってもよい。
【0240】DRAM90aは、さらに、DRAM外部
から与えられるアドレス信号を受けてバッファ処理して
内部アドレス信号を生成するアドレスバッファ102
と、アドレスバッファ102からの内部行アドレス信号
に従ってメモリセルアレイ100のアドレス指定された
行に対応するワード線を選択状態へ駆動する行選択回路
104と、活性化時、ビット線対BLPの電位を差動的
に増幅し、かつラッチするセンスアンプ回路106と、
アドレスバッファ102からの内部列アドレス信号に従
ってメモリセルアレイ100の列を選択する列選択回路
108を含む。この列選択回路108により選択された
列上のメモリセルに対し書込/読出回路110によりデ
ータの書込/読出が行なわれる。この書込/読出回路1
10は、またDRAM外部とデータの入出力を行なう。
【0241】DRAM90aは、さらに、図29に示す
DRAMコントローラからの各種制御信号を受けて、内
部動作に必要な制御信号を生成する制御回路112を含
む。
【0242】動作時においては、行選択回路104によ
り、選択行に対応するワード線WLが選択状態へ駆動さ
れ、この選択ワード線WLに接続されるメモリセルのデ
ータが対応のビット線上に読出される。ビット線BLお
よび/BLの一方にメモリセルのデータが読出され、他
方は所定のプリチャージ電位(VCC/2)の電圧レベ
ルに保持され、メモリセルの読出データに対する基準電
圧を与える。センスアンプ回路106が、次いで活性化
され、各ビット線対BLPの電位を差動的に増幅しかつ
ラッチする。次いで、列選択回路108が、このアドレ
スバッファ102からの内部列アドレス信号に従って選
択列を選択し書込/読出回路110へ接続する。これに
より、この選択列上のメモリセルに対して書込/読出回
路110によりデータの書込/読出が行なわれる。
【0243】メモリセルキャパシタMSは、小占有面積
で大きな容量値を実現するために、そのキャパシタ絶縁
膜は薄くされる。薄いキャパシタ絶縁膜を有するメモリ
セルキャパシタMSの耐圧を保証するために、中間電圧
レベルのセルプレート電圧VCPがセルプレート電極ノ
ードSCへ印加される。一方、ワード線WLの電位は、
動作電源電圧レベルよりも高い電圧レベルまで選択時に
昇圧される。したがって、このアクセストランジスタM
Tのゲート絶縁膜は、その耐圧を保証するために、メモ
リセルキャパシタMSのそれよりも厚くする。
【0244】図31は、アクセストランジスタMTを用
いるキャパシタ(ゲートキャパシタ)とメモリセルキャ
パシタMSの単位面積あたりの容量値とDRAMの記憶
容量との関係を示す図である。図31において、横軸に
DRAMの記憶容量を示し、縦軸に単位面積(μm2
あたりの容量値(単位fF)を示す。アクセストランジ
スタMTを用いるゲートキャパシタは、その耐圧は電源
電圧以上である。このゲートキャパシタに用いられるト
ランジスタは周辺回路またはプロセサ22(図28参
照)に含まれる論理回路の構成要素であるMOSトラン
ジスタと同様のものであってもよい。したがって、図3
1においては、アクセストランジスタMTおよび周辺回
路または論理回路の構成要素であるMOSトランジスタ
を用いたゲートキャパシタCgの単位容量値C0が示さ
れる。
【0245】一方、メモリセルキャパシタMSは、小占
有面積で十分大きい容量値を実現するために、セルプレ
ートが中間電圧VCP(=VCC/2)の電圧レベルで
ある。このメモリセルキャパシタMSの耐圧は、したが
ってVCC/2である。そのMOSトランジスタと同一
用途にメモリセルキャパシタMSを利用する場合、この
耐圧特性を電源電圧VCCとするために、2個のメモリ
セルキャパシタMSを直列に接続して用いる。この場
合、その容量値の直列接続による低下を補償するため
に、メモリセルキャパシタMSの面積が2倍に設定され
る。したがって、メモリセルキャパシタMSを用いる場
合、図31の曲線IIIに示すように、C0=CS/4
の関係が満たされる。ここで、CSは、実際のメモリセ
ルキャパシタMSの容量値である。したがって、この図
31に示す縦軸の値の1/4の値が実際のメモリセルキ
ャパシタMSの容量値CSを与える(図31に示す縦軸
の容量値C0は、単位面積あたりの容量値を示してい
る)。
【0246】図31に示すように、MOSトランジスタ
を用いるゲートキャパシタおよびメモリセルキャパシタ
MSいずれにおいても、DRAMの記憶容量が増加する
につれて、その容量値CgおよびCSは増加する。ゲー
トキャパシタの場合、ゲート絶縁膜の膜厚およびチャネ
ル幅/チャネル長がスケーリング則に沿ってスケールダ
ウンされる。したがって、高集積化が進んでも、その容
量値は増加するが、その増加の程度は比較的小さい(図
31の曲線I参照)。一方、メモリセルキャパシタMS
の場合、DRAMの記憶容量が増加するにつれて、その
占有面積が低減されても、以下に述べる理由のために、
ほぼ同じ大きさの容量値を実現するため、DRAMの記
憶容量の増加に伴って、その単位容量値C0はMOSキ
ャパシタ(ゲートキャパシタ)のそれに比べて急速に増
加する(図31の曲線II参照)。
【0247】DRAMにおいては、メモリセルMCの記
憶情報の読出は、ビット線BL(または/BL)に現れ
る電圧(読出電圧)ΔVをセンスアンプにより検知増幅
することにより行なわれる。この読出電圧ΔVは、メモ
リセルキャパシタMSの容量値CSとビット線BL(ま
たは/BL)の容量値CBの比、CS/CB、が大きく
なるほど、その絶対値が大きくなる。ビット線容量CB
は、ビット線BL(または/BL)の長さおよびそれに
接続されるアクセストランジスタMTの数により決定さ
れる。このビット線容量CBをできるだけ小さくするた
めに、通常、DRAMにおいてはブロック分割方式など
が採用され、ビット線の長さが短くされかつそれに接続
されるメモリセルの数が小さくされる。しかしながら、
このビット線容量CBの値を小さくするにも限度があ
る。したがって、メモリセルキャパシタMSの容量値C
Sをできるだけ大きくすることが、読出電圧ΔVの絶対
値を大きくするために必要となる。
【0248】また、DRAMにおいては、入射α線によ
る正孔・電子対の生成により蓄積電荷量の変化が生じる
と、読出電圧ΔVの値が変化し、メモリセルデータの正
確な読出ができなくなる。スタティック・ランダム・ア
クセス・メモリ(SRAM)においては、メモリセルは
フリップフロップの構成を備えており、またフラッシュ
EEPROM(フラッシュメモリ:一括消去型不揮発性
半導体記憶装置)のメモリセルではフローティングゲー
トの蓄積電荷によりメモリセルトランジスタのしきい値
電圧を決定しており、これらのメモリセルに対する入射
α線の影響はDRAMメモリセルに比べて小さい。この
α線の影響を低減し、また十分な読出電圧ΔVを生成す
るために、DRAMにおいては、メモリセルキャパシタ
MSの蓄積電荷量はできるだけ大きくされる。特に、動
作電源電圧VCCが2.5Vまたは1.2Vと小さくな
ると、このメモリセルキャパシタMSの蓄積電荷量が低
減するため、十分な大きさのメモリセルMCの容量値が
必要となる。
【0249】上述のような観点から、DRAMのメモリ
セルキャパシタの容量値は、集積度にかかわらずほぼ一
定の大きさ(30〜35fF)の値が必要とされる。
【0250】図31においては、直線IはMOSキャパ
シタ(ゲートキャパシタ)の容量値Cgを示し、直線I
Iは、メモリセルキャパシタを2個直列にした場合の単
位面積あたりの容量値を示し、直線IIIは、実際のメ
モリセルキャパシタの容量値を示す。メモリセルキャパ
シタMSおよびMSキャパシタ(ゲートキャパシタ)の
単位面積あたりの容量値C0の値を各記憶容量それぞれ
に対応して示す。
【0251】図31に示すように、たとえば16Mビッ
トDRAMにおいては、メモリセルキャパシタMSを用
いる容量の容量値はゲートキャパシタの容量値の0.8
倍であり、64MビットDRAMの場合、メモリセルキ
ャパシタMSに用いる容量の単位面積あたりの容量値
は、ゲートキャパシタの単位面積あたりの容量値の1.
5倍となる。256MビットDRAMにおいては、メモ
リセルキャパシタMSを用いる容量の単位面積あたりの
容量値は、ゲートキャパシタの単位面積あたりの容量値
の約2.5倍となる。すなわち、64MビットDRAM
以降の世代のDRAMにおいては、メモリセルキャパシ
タMSを用いる容量の方が、ゲートキャパシタに比べて
面積効率が優れており、かつDRAMの記憶容量の増大
に伴って急激に両者の容量値の差が大きくなる。
【0252】本実施の形態23においては、このメモリ
セルキャパシタMSのゲートキャパシタに対する特徴を
有効に活かして、面積効率に優れた安定化容量を実現す
る。特に、16Mビットよりも記憶容量の小さなDRA
Mのメモリセルキャパシタであっても、ゲートキャパシ
タよりも十分に大きな容量値を小占有面積で実現する面
積効率に優れた容量素子を実現する。特に、図1等にお
いて示すように、内部電源電圧V4およびV7を安定化
するための安定化容量15および18は、外部負荷容量
の10ないし100倍の大きさの容量値を必要とし、た
とえばその容量値は5nFである。したがって、半導体
集積回路がDRAMを含むとき、このDRAMのメモリ
セル製造プロセスと同一プロセスで安定化容量を実現す
ることにより、小占有面積でかつ面積効率に優れた安定
化容量を実現する。
【0253】図32は、DRAMのメモリセルの断面構
造を概略的に示す図である。図32においては、2つの
メモリセルMCaおよびMCbの断面構造を概略的に示
す。メモリセルMCaおよびMCbは、低不純物濃度の
- 型半導体基板200上に形成された基板200より
高濃度のPウェル領域201表面に形成される。このP
ウェル201表面に、互いに間をおいて、高濃度N型不
純物領域202a、202bおよび202cが形成され
る。不純物領域202aおよび202bの間の領域上に
ゲート絶縁膜(図示せず)を介してワード線(WL)と
なる第1層ポリシリコン層でたとえば形成される導電層
204aが形成され、また不純物領域202bおよび2
02cの間の領域上に図示しないゲート絶縁膜を介して
別のワード線となるたとえば第1層ポリシリコン層で形
成される導電層204bが形成される。これらの導電層
204aおよび204bは互いに平行に図30の行方向
に延在して配置される。
【0254】これらの導電層204aおよび204b上
に、たとえば第1層アルミニウム配線層で形成されるビ
ット線(BL)となる導電層205がワード線となる導
電層204aおよび204bと交差する方向に配置され
る。
【0255】不純物領域202aに対し、導電層204
a上にまで延びるプラグ部分と平坦部とを有するメモリ
セルキャパシタの一方電極(ストレージノード)を形成
する導電層206aが形成され、不純物領域202cに
対し、同様プラグ部分と平坦部を有するキャパシタのス
トレージノードとなる導電層206bが形成される。こ
れらの導電層206aおよび206bはそれぞれ不純物
領域202aおよび202cに電気的に接続される。
【0256】このメモリセルキャパシタのストレージノ
ードとなる導電層206aおよび206bの平坦部とキ
ャパシタ絶縁膜207aおよび207bを介して対向し
て、これらの導電層206aおよび206bを覆うよう
にメモリセルキャパシタの他方電極(セルプレート電極
ノード)を形成する導電層208が形成される。メモリ
セルキャパシタの他方電極層(セルプレート電極ノー
ド)となる導電層208はすべてのメモリセル上にわた
って延在して配置される。
【0257】ワード線となる導電層204aと不純物領
域202aおよび202bと、キャパシタとなる導電層
206aと、キャパシタ絶縁膜207aおよび導電層2
08とにより、一方のメモリセルMCaが実現される。
メモリセルMCbは、不純物領域202bおよび202
cと、ワード線となる導電層204bと、ストレージノ
ードとなる導電層206bと、キャパシタ絶縁膜207
bと、セルプレート電極ノードとなる導電層208とに
より実現される。
【0258】この図32に示す構成から明らかなよう
に、メモリセルのアクセストランジスタと平面図的に見
て重なり合うようにメモリセルキャパシタが配置され
る。このような三次元的なセル構造とすることにより、
セル占有面積を低減することが可能となる。一方、スト
レージノードを構成する導電層206aおよび206b
は、その上部の平坦部の膜厚が比較的厚くされる。これ
により、セルプレート電極ノードとして作用する導電層
208との対向面積が大きくされる。この平面図的に見
た占有面積の増大をもたらすことなく、対向面積を増大
させ、メモリセルキャパシタの容量値を増大する。
【0259】この図32に示すメモリセルの構造はスタ
ックトキャパシタ構造と呼ばれ、このような三次元的な
スタックトキャパシタは、面積効率の優れた容量素子を
実現する。本実施の形態においては、この内部電源電圧
を安定化するための安定化容量素子として、このメモリ
セルの構造を利用する。
【0260】[安定化容量素子1]図33は、この発明
の実施の形態23における第1の安定化容量素子の断面
構造を概略的に示す図である。図33において、P-
半導体基板領域200の表面上に、第1導電型の半導体
基板領域としてのNウェル(N型半導体層)210が形
成される。このNウェル210を基板領域として、図3
2に示すメモリセルと同一の構造を有する容量素子が形
成される。すなわち、Nウェル210の表面に互いに間
隔をおいて高濃度N型不純物領域202g,202d,
202e,および202fが形成される。これらの不純
物領域202d〜202gは、図32に示すメモリセル
の不純物領域202aおよび202bと同一製造プロセ
スにおいて形成される。以下の説明において、図32に
示す構成要素と図33に示す構成要素において添字を除
いて同じ参照数字が付される構成要素は、同一の製造プ
ロセスで形成される。
【0261】不純物領域202fに隣接して、素子分離
用のたとえば熱酸化膜である素子分離膜209cが形成
される。また、不純物領域202dおよび202gの間
に、素子分離膜209bが形成され、また不純物領域2
02g外部に接して素子分離膜209aが形成される。
素子分離膜209aおよび209cによりこの容量素子
形成領域が規定される。
【0262】不純物領域202dおよび202eの間の
半導体基板領域(Nウェル)210上に、ゲート絶縁膜
203aを介してワード線と同一層に導電層204dが
形成される。不純物領域202eおよび202fの間の
半導体基板領域210表面上にゲート絶縁膜203bを
介してワード線と同一層に形成される導電層204eが
形成される。また、素子分離膜209bおよび209c
上にワード線と同一層の導電層204cおよび204
c′が形成される。これらの導電層204c〜204
c′は、図32に示すワード線すなわちゲート電極層2
04aおよび204bと同様の不純物が導入された低抵
抗のポリシリコン、高融点金属または高融点金属シリサ
イド層で形成される。これらの導電層204c〜204
eおよび40c′は、ワード線相当導電層である。
【0263】不純物領域202dおよび202fに対し
断面がT字型形状を有する第1の導電層206cおよび
206dがそれぞれ形成され、これらの第1の導電層2
06cおよび206dは不純物領域202dおよび20
2fにそれぞれ電気的に接続される。これらの第1の導
電層206cおよび206dの各々は、対応の不純物領
域202dおよび202fと電気的に接続するためのプ
ラグ部分(脚部分)と実際に容量を形成するために、比
較的大きな表面面積を有するフラット部分を有する。こ
れらの導電層206cおよび206dは、図32に示す
メモリセルのストレージノードを構成する導電層206
aおよび206bと同一の製造プロセスで形成されかつ
同一構造および材料(不純物ドープトポリシリコン)を
有する。第1の導電層206cおよび206dは、所定
形状にパターニングされており、互いに層間絶縁膜によ
り分離されている。
【0264】第1の導電層206cおよび206d上に
絶縁膜207aおよび207bを介して第2の導電層2
08aが形成される。この第2の導電層208aは、低
抵抗の高濃度に不純物がドープされたポリシリコンで構
成され、図32に示すメモリセルのキャパシタの他方電
極となるセルプレート導電層208と同一製造プロセス
で形成される。
【0265】不純物領域202eは、図の水平方向に沿
って延在する導電層205aに電気的に接続される。こ
の導電層205aは、図32に示すビット線を構成する
導電層205に対応し、このビット線205と同一製造
プロセスで形成されかつこのビット線に対応する導電層
205と同一材料の高融点金属シリサイドなどで構成さ
れる。第2の導電層208aが、この容量素子の一方電
極ノードVAに電気的に接続され、Nウェル210の表
面に形成された不純物領域202gが、この容量素子の
他方電極ノードVBに電気的に接続される。
【0266】この図33に示す構成においては、第2の
導電層208aが容量素子の一方電極を形成する。第1
の導電層206cおよび206dが不純物領域202d
および202fを介してNウェル(半導体基板領域)2
10に電気的に接続されてこの容量素子の他方電極ノー
ドVBにさらに電気的に接続される。したがって、領域
AおよびBに形成される容量が互いに並列に電極ノード
VAおよびVBの間に接続される。これらの電極ノード
VAおよびVBが、図1に示すMOSトランジスタ5ま
たは8のドレインおよびソースにそれぞれ接続される。
【0267】この図33に示す容量素子は、メモリセル
と同一の構造を備えており、領域AおよびBに形成され
る容量素子の占有面積は十分小さくされている。キャパ
シタ絶縁膜207cおよび207dは、図32に示すメ
モリセルのキャパシタ絶縁膜207aおよび207bと
同様、シリコン窒化膜およびシリコン酸化膜の2層構造
を有しており、十分大きな容量値を小占有面積で実現す
ることができる。
【0268】また、領域AおよびBに形成される容量素
子は、メモリセルと同一の構成を備えているため、半導
体基板領域(Nウェル)210の形成を除いてすべてメ
モリセルの対応する構成要素の製造工程と同一の工程で
これらの構成要素を形成することができ、DRAMにお
いて製造工程数を増加させることがなく面積効率の優れ
た容量素子を実現することができる。
【0269】図34は、図33に示す容量素子の平面レ
イアウトを示す図である。図34において、不純物領域
202dおよび202eの間に、ワード線に相当する導
電層204dが配設され、不純物領域202eおよび2
02fの間に、ワード線に相当する導電層204eが配
設される。不純物領域202eはコンタクト孔215を
介してビット線に相当する導電層205aに電気的に接
続される。導電層204dおよび204eと導電層20
5aとは互いに直交する方向に配設される。これは、先
に説明したように、容量素子はメモリセルと同一の構成
を備えており、導電層204dおよび204eがワード
線に相当し、導電層205aがビット線に相当するため
である。
【0270】不純物領域202dは、破線で示すプラグ
部分を介して導電層206cに電気的に接続され、不純
物領域202fは、破線で示すプラグ部分を介して導電
層206dに電気的に接続される。導電層206cおよ
び206d上にメモリセルキャパシタのセルプレートに
相当する導電層208aが配置される。容量素子の電極
ノードを構成する導電層206cおよび206dは、と
もに導電層204dおよび204e上にまで延在してい
る。
【0271】図33に示すように、これらの導電層20
6cおよび206dの上側平坦部分は膜厚が厚くされて
おり、その側面の表面積は十分大きくされている。した
がって、導電層208aと導電層206cおよび206
dとの対向面積が十分大きくされる。すなわち、DRA
Mのメモリセルキャパシタの特徴である小占有面積で大
きな容量値を実現するという特徴を備える容量素子を得
ることができる。この図33および図34に示す容量素
子が、メモリセルのアレイ構成と同様、必要な数だけ行
および列方向に配置される。
【0272】図35(A)および(B)は、1つの単位
容量素子の電気的等価回路およびこの発明の実施の形態
23の第1の容量素子の電気的等価回路を示す図であ
る。図35(A)に示すように、1つの単位容量素子
は、導電層208aと導電層206(206cまたは2
06d)とで形成される容量CS(メモリセルキャパシ
タMSに相当)と、ワード線に相当する導電層204
(204d,204e)と半導体基板領域(Nウェル)
210とで形成される容量Cpを含む。容量Cpおよび
容量CSは、半導体基板領域210に並列に接続され
る。容量CSの一方電極がノードVAに接続される。半
導体基板領域210は、他方電極ノードVBに接続され
る。容量Cpを形成するワード線相当導電層204(2
04c〜204f)はフローティング状態とされてもよ
く、また一定の電位に固定的に接続されてもよい。容量
Cpは、メモリセルのアクセストランジスタのゲート容
量に相当する。したがって容量Cpの耐圧は、電源電圧
VCC以上であり、この導電層204(204d,20
4e)に固定的に電源電圧VCCが与えられても何ら信
頼性が損なわれることはない。一方、メモリセルキャパ
シタに対応する容量CSは、そのキャパシタ絶縁膜が十
分薄くされており、耐圧は小さい。しかしながら、電極
ノードVAおよびVBの間に印加される電圧は、VCC
/2よりも低い電圧レベルであり、その信頼性は何ら損
なわれることはない。
【0273】図35(B)において、電源ノードVAお
よびVBの間に、容量CSが複数個並列に接続される。
図35(B)においては、容量Cpは、容量CSに比べ
て小さいため示していない。この図35(B)に示すよ
うに、容量CSが並列に複数個ノードVAおよびVBの
間に接続される。容量CSの数をXとすると、この容量
素子は、X・CSの容量値を与える。したがって、メモ
リセルキャパシタに相当する単位容量素子CSを並列に
必要な数だけ接続することにより、必要とされる容量値
を有する容量素子を低占有面積で容易に実現することが
できる。
【0274】図36(A)は、この図33および図34
に示す容量素子を第1のノード4の電圧安定化のための
容量素子として用いた際の接続態様を示す図である。図
36(A)において、この容量素子15の一方電極ノー
ドVAが第1の電圧源VCCに接続され、他方電極ノー
ドVBが第1のノード4に接続される。第1のノード4
上の内部電源電圧V4は、先に説明しているように、基
準電圧Vrefよりも高い電圧レベルであり、したがっ
て電源電圧VCCと内部電源電圧V4の差は、VCC/
2よりも小さい。したがって安定化容量素子15の電極
ノードVAおよびVB間には、VCC/2よりも高い電
圧は印加されず、メモリセルキャパシタと同一のキャパ
シタを複数個並列に接続して用いても、十分にその耐圧
は保証される。
【0275】図36(B)は、低レベル内部電源電圧を
安定化するための容量素子の接続態様を示す図である。
pチャネルMOSトランジスタ8と並列に容量素子18
が接続される。この容量素子18の一方電極ノードVA
が第2のノード7に電気的に接続され、他方電極ノード
VBが接地ノード(第2の電圧源)VSSに電気的に接
続される。第2のノード7上の低レベル内部電源電圧V
7は、内部電源電圧VSaよりも高い電圧レベルであ
る。したがって、この第2のノード7上の低レベル内部
電源電圧V7は、基準電圧Vrefよりも低い電圧レベ
ルである。したがってこの低レベル内部電源電圧V7と
接地電圧VSSの差は、VCC/2よりも小さい。した
がってこの安定化容量18に対し、図33および図34
に示す容量素子を複数個並列に接続して用いても、十分
にその耐圧は保証される。なお、図36(A)および
(B)において電極VAおよびVBの接続位置は入れ換
えられてもよい。
【0276】図36(A)および(B)に示すように、
メモリセルと同一の構造を利用し、特にメモリセルキャ
パシタと同一構成を利用して容量値を実現し、このメモ
リセルキャパシタと同一構造の単位容量素子を複数個並
列に接続して安定化容量素子を実現しているため、容易
に低占有面積で必要とされる容量素子を有する安定化容
量を実現することができる。また、メモリセルと同一製
造プロセスでこれらの安定化容量素子を実現することが
でき、何ら製造プロセスを増加させることはない。
【0277】[安定化容量素子2]図37(A)は、こ
の発明の実施の形態23の第2の安定化容量素子の断面
構造を概略的に示す図である。この図37(A)に示す
安定化容量素子の構成においては、P型半導体基板20
0表面に形成されるNウェル210表面上全体にわたっ
て、ゲート絶縁膜203cを介してワード線に相当する
導電層204fが形成される。このワード線相当導電層
204fは、Nウェル210のほぼ全表面上にわたって
形成される。このワード線相当導電層204f上に、図
示しない層間絶縁膜を介してビット線に相当する導電層
205bが形成される。このビット線相当導電層205
bは、ワード線相当導電層204fとほぼ全面にわたっ
て対向するように形成される。このビット線相当導電層
205b上に、メモリセルキャパシタのストレージノー
ドに相当する第1の導電層206e1、206e2、…
206enがそれぞれ間をおいて形成される。これらの
第1の導電層206e1〜206enは、ビット線相当
導電層205bに共通に電気的に接続される。メモリセ
ルキャパシタのストレージノードの容量形成部分(頭部
の平坦部分)は、ビット線よりも上部に形成される。こ
のため、メモリセルの製造プロセスにおいて、このメモ
リセルキャパシタのストレージノードは、ビット線の製
造後形成される。したがって、この図37(A)に示す
容量素子の構成においても、先の図33に示す単位容量
素子と対応の不純物領域とを電気的に接続するためのコ
ンタクト孔の形成と同様にして、メモリセルキャパシタ
製造プロセスと同一製造プロセスで、すなわちメモリセ
ルキャパシタのストレージノードのためのコンタクト孔
の形成プロセスで、これらの第1の導電層206e1〜
206enとビット線相当導電層205bとを電気的に
接続するためのコンタクト孔を形成することができる。
これにより、図37(A)に示す構成においても、マス
ク数および製造プロセス数を何ら増加させることはな
い。これらの第1の導電層206e1〜206enを覆
うように、キャパシタ絶縁膜207eを介してメモリセ
ルプレート電極層と同一層の第2の導電層208bが形
成される。
【0278】Nウェル210は、その表面に形成された
高濃度N型不純物領域202hを介して電極ノードVB
に接続される。ワード線相当導電層204fおよび第2
の導電層208bが電極ノードVAに接続される。ビッ
ト線相当導電層205bは、電極ノードVBに接続され
る。
【0279】この図37(A)に示す容量素子の構成に
おいては、ワード線相当導電層204fとビット線相当
導電層205bの間の層間絶縁膜により、容量Cqが形
成される。ストレージノードに相当する第1の導電層2
06e1〜206enと第2の導電層208bは、その
間のキャパシタ絶縁膜207eによりn個の単位容量素
子の並列接続された容量素子を実現する。したがって、
この第1の導電層206e1〜206en、キャパシタ
絶縁膜207eおよび第2の導電層208bにより、n
・CSの容量値を有する容量素子が実現される。
【0280】第1の導電層206e1〜206enが、
ビット線相当導電層205bに共通に電気的に接続され
ていても、この容量素子の容量値は、第1の導電層20
6e1〜206enの第2の導電層208bに対向する
頭部の平坦部分の表面積により決定される。したがって
第2の導電層208bと第1の導電層206e1〜20
6enとキャパシタ絶縁膜207eにより形成される容
量素子の容量値は、先の図35(B)に示す容量素子I
の容量値と同じである。
【0281】ワード線相当導電層204fとNウェル2
10とゲート絶縁膜203cとにより、容量素子Caが
形成される。Nウェル210は、不純物領域202hを
介して電極ノードVBに電気的に接続されており、この
Nウェル210の表面全体が、キャパシタの一方電極と
して機能する。
【0282】図37(B)は、この図37(A)に示す
容量素子の電気的等価回路を示す図である。図37
(B)に示すように、電極ノードVAおよびVBの間
に、容量Ca、CS1、…、CSnおよびCqが並列に
接続される。したがって、このNウェル210表面にほ
ぼ全面にわたって形成されるワード線相当導電層204
fにより容量Caの値が図33に示す容量素子の構造よ
りも大きくなり、またビット線相当導電層205bとワ
ード線相当導電層204fの間に形成される容量Cqが
追加され、容量値をより大きくすることができる。この
ビット線相当導電層205bとワード線相当導電層20
4fの間に形成される層間絶縁膜の膜厚は、ゲート絶縁
膜203cのそれよりも約20倍程度厚くされている。
これは、配線間の寄生容量による容量結合を防止するた
めである。したがって、容量Cqの容量値は、容量Ca
の容量値の5%程度の値となる。
【0283】なお、ビット線相当導電層205bは、タ
ングステンまたはモリブデンなどの高融点金属とポリシ
リコンとの複合構造または高融点金属シリサイド構造の
いずれで構成されていてもよい。これは、ワード線相当
導電層204fについても同様である。
【0284】[安定化容量素子3]図38(A)は、こ
の発明の実施の形態23の第3の安定化容量素子の断面
構造を概略的に示す図である。図38(A)において、
P型半導体基板200表面に、Nウェル210aが形成
される。このNウェル210aは、図33および図37
に示すNウェル210に比べて、その表面不純物濃度が
低くされる。このNウェル210aの表面不純物濃度を
低くすることにより、チャネルを形成しやすくする。N
ウェル210aのほぼ全表面上にわたって、ゲート絶縁
膜203dを介してワード線に相当する導電層204g
が形成される。このワード線相当導電層204g上に、
互いに間をおいて、ストレージノードに相当する第1の
導電層206f1〜206fnが形成される。これらの
第1の導電層206f1〜206fn上に、キャパシタ
絶縁膜207fを介してセルプレートに相当する第2の
導電層208cが形成される。第1の導電層206f1
〜206fnは共通にワード線相当導電層204gに電
気的に接続される。
【0285】Nウェル210aの周辺表面に、高濃度P
型不純物領域219と、この不純物領域量219に隣接
して、高濃度N型不純物領域202iが設けられる。
【0286】ワード線相当導電層204gは電極ノード
VBに電気的に接続され、不純物領域202iおよび2
19ならびに第2の導電層208cは、電極ノードVA
に電気的に接続される。
【0287】この図38(A)に示すように、Nウェル
210aの表面不純物濃度を比較的低くして、チャネル
領域220を形成する。このチャネル領域220は、高
濃度P型不純物領域219に電気的に接続され、キャパ
シタの一方電極を形成する。したがって、このワード線
相当導電層204gとゲート絶縁膜203dとチャネル
領域220により、pチャネルMOSトランジスタを用
いたMOSキャパシタが形成される。先の図33および
図37に示すNウェル210は、高濃度N型不純物領域
に電気的に接続されており、チャネル領域が形成され
ず、その表面が電極として利用されており、表面抵抗は
小さくされている。
【0288】しかしながら、この図38(A)に示すよ
うに、Nウェル210aの表面不純物濃度を比較的低く
してチャネル領域220を形成することにより、このチ
ャネル領域220に、図示しない空乏層領域が形成され
る。この空乏層領域は、電荷が存在しない領域であり、
チャネル領域220とウェル210aの間に空乏層容量
が形成され、したがって、この図38(A)に示すMO
Sキャパシタは、ゲート絶縁膜203dにより形成され
る容量値と空乏層容量による容量値とが加算された容量
値を有し、応じてこの容量素子の容量値を大きくするこ
とができる。
【0289】すなわち、図38(B)に示すように、電
極ノードVAおよびVBの間に、単位容量素子CS1〜
CSnおよびMOSキャパシタCmが電気的に並列に接
続された、面積効率のより優れた容量素子を実現するこ
とができる。高濃度P型不純物領域219は、チャネル
領域220に対し電荷を供給し、このチャネル領域22
0を一方電極として作用させる。一方、高濃度N型不純
物領域202iは、Nウェル210aに電極ノードVA
の電圧を印加する。したがって、pチャネルMOSトラ
ンジスタの構成において、ソース/ドレイン領域となる
高濃度P型不純物領域219の電圧とこのMOSトラン
ジスタの基板領域となるNウェル210aの電圧が等し
くなり、応じてこのMOSキャパシタを構成するMOS
トランジスタのしきい値電圧に対する基板効果をなく
し、電極ノードVAに印加される電圧にかかわらず、安
定に一定の容量値を実現することができる。
【0290】この図38(A)に示す容量素子を、内部
電源電圧を安定化するための安定化容量として用いる。
この場合に、MOSキャパシタは、Nウェル210aの
表面に、P型チャネル領域を形成する。したがって、電
極ノードVBへは、電極ノードVAへ印加される電圧よ
りも低い電圧が印加される。したがって、その接続形態
は、図36(A)および(B)に示す接続と同じとな
る。
【0291】以上のように、この発明の実施の形態23
に従えば、安定化容量としてメモリセルと同一構造を有
するキャパシタを利用しているため、小占有面積で大き
な容量値を有する容量を実現することができる。
【0292】なお、この半導体集積回路としては、図2
8に示すようなプロセサとDRAMとが集積化された構
成に限らず、DRAMとロジックとが同一半導体チップ
上に集積化された構成であってもよい。
【0293】また、図39に示すように、半導体集積回
路1は、DRAM230と、たとえばシステムクロック
であるクロック信号CLKに同期してデータの入出力を
行なう入出力インタフェース回路232を含んでもよ
い。この入出力インタフェース回路232は、DRAM
230の選択メモリセルとデータの授受を行なう。この
入出力インタフェース回路232に含まれる出力部が、
振幅制限機能を備える。DRAM230は、通常のDR
AMと同様の構成を備える。この図39に示すようなク
ロックに同期してデータの入出力を行なうメモリであっ
ても、半導体集積回路1内に、スタックトキャパシタ型
のメモリセルを有するDRAMが設けられていれば、こ
のメモリセルと同一構成のキャパシタを用いて安定化容
量を実現することができる。
【0294】この図39に示す入出力インタフェース回
路232は、また、クロック同期型半導体記憶装置にお
ける入出力バッファの部分であってもよい。
【0295】[実施の形態24] [安定化容量の接続形態1]図40は、出力安定化のた
めの安定化容量の第1の接続態様を示す図である。図4
0において、第1のノード4の電圧安定化のための安定
化容量15aが、第1のノード4と第2の電圧源(以
下、単に接地ノードと称す)VSSとの間に接続され
る。第2のノード7の電圧安定化のための安定化容量1
8は、第2のノード7と接地ノードVSSとの間に接続
される。
【0296】出力回路10の動作時、第1のノード4か
ら出力ノード9へ電流が流れる場合第1の電源回路5
の、MOSトランジスタ5aまたは5cを介して電流が
供給され、またこの安定化容量15aを介して電流ia
が供給される。MOSトランジスタ5aまたは5cは、
そのオン抵抗は比較的高い。第1のノード4の電圧が急
激に変化する場合、安定化容量15aの蓄積電荷が第1
のノード4を介して出力回路10へ与えられる。第1の
ノード4の電圧変化時において、この第1のノード4の
電圧が高速に変化する場合、安定化容量15aのインピ
ーダンス(1/j・w・c)は、MOSトランジスタ5
aまたは5cのインピーダンス(オン抵抗)よりも小さ
い。この場合、安定化容量15aは、その蓄積電荷を第
1のノード4へ与えるとともに、接地ノードVSSから
電荷を取込み、第1のノード4へ供給する。したがっ
て、この出力回路10が動作し、第1のノード4の電圧
レベルが高速に変化する場合には、安定化容量15aを
介して接地ノードVSSから第1のノード4へ電流ia
が等価的に流れる。
【0297】一方、この出力回路10の動作時、出力ノ
ード9が放電される場合には、第2のノード7の電圧レ
ベルが高速で変化する。この場合、安定化容量18のイ
ンピーダンスが第2の電源回路8に含まれるMOSトラ
ンジスタ8aまたは8cのオン抵抗よりも小さく、この
第2のノード7に出力ノード9から与えられた電流が、
安定化容量18を介して接地ノードVSSへ放電され
る。これらの安定化容量15aおよび18を電流iaお
よびibがそれぞれ流れるのは、この出力回路10の動
作時の過渡的な状態であり、これらの第1のノード4お
よび第2のノード7の電圧レベルは、過渡状態では、こ
の出力ノード9に接続される負荷容量の容量値と安定化
容量15aまたは18の容量値により決定される。すな
わち、負荷容量と安定化容量15aまたは18との電荷
の容量分割による電圧レベルにより決定される。
【0298】この図40に示す安定化容量の接続形態で
は、安定化容量15aおよび18はともに接地ノードV
SSにその一方の電極ノードが電気的に接続される。し
たがって、半導体集積回路のレイアウトにおいて、近傍
に接地線しか存在しない領域においても容易にこれらの
安定化容量15aおよび18を配置することができる。
【0299】[接続形態2]図41は、この発明の実施
の形態24における安定化容量の第2の接続態様を示す
図である。この図41に示す構成においては、第2のノ
ード7の電圧を安定化するための安定化容量18aが、
第1の電圧源(以下、電源ノードと称す)VCCと第2
のノード7の間に接続される。第1のノード4の電圧を
安定化するための安定化容量15は、図1に示す配置と
同様、電源ノードVCCと第1のノード4の間に接続さ
れる。
【0300】出力回路10の動作時において、出力ノー
ド9が高レベルに充電される場合、電流ドライブMOS
トランジスタのインピーダンス(オン抵抗)よりも、安
定化容量15のインピーダンスが小さく、この安定化容
量15を介して電流icが第1のノード4へ供給され、
出力回路10を介して出力ノード9へ伝達される。この
安定化容量15を介して電流icが流れるのは、第1の
ノード4の電圧レベルが急激に低下し、安定化容量15
の電極に蓄積された電荷が減少すると、その減少した電
荷を補償するため電源ノードVCCから電荷が、安定化
容量15の第1のノード4に接続される電極へ供給され
るためである。つまり、この第1のノード4に接続され
る電極に蓄積される電荷Qは、C15・V15で与えら
れる。ここで、C15は、安定化容量15の容量値を示
し、V15は、その安定化容量15の電極間に印加され
る電圧を示す。したがって、第1のノード4の電圧が急
激に低下した場合、安定化容量15に印加される電圧V
15が大きくなり、等価的に電荷量Qが大きくなり、こ
の増加する電荷量Qは、電源ノードVCCから供給され
る。
【0301】一方、出力回路10が出力ノード9を低レ
ベルに放電する場合、第2の電源回路8のMOSトラン
ジスタ8aまたは8cのインピーダンスは大きく、低イ
ンピーダンス状態の安定化容量18aを介して第2のノ
ード7から電源ノードVCCに電流idが流れる。この
場合においても、安定化容量18aへ伝達された電荷が
電源ノードVCCにより吸収されるので、等価的に電流
idが流れる。
【0302】この図41に示す接続態様の場合、安定化
容量15および18aは、電源ノードVCCに結合され
る。したがって、この安定化容量15および18aの配
置領域近傍において接地線が配設されていない領域にお
いてこれらの安定化容量15および18aを配置するこ
とができ、これらの安定化容量15および18aのレイ
アウトの自由度が向上する。
【0303】[接続形態3]図42は、この発明の実施
の形態24における安定化容量の第3の接続形態を示す
図である。この図42に示す構成においては、第1のノ
ード4の電圧を安定化するための安定化容量15bが、
第1のノード4と信号出力のために与えられる電源電圧
VCCQを与える第3の電圧源(以下、出力電源と称
す)VCCQの間に接続される。第2のノード7の電圧
レベルを安定化するための安定化容量18bは、第2の
ノード7と信号出力のための接地電圧VSSQを与える
第4の電圧源(以下、出力接地ノードと称す)VSSQ
の間に接続される。
【0304】MOSトランジスタ5のソースには、出力
電源ノードVCCQと別に設けられた電源電圧VCCが
与えられる。MOSトランジスタ8のソースへは、この
出力接地ノードVSSQに与えられる接地電圧VSSQ
と別に設けられた第2の電圧源からの接地電圧VSSが
供給される。
【0305】出力のための電源電圧VCCQおよび接地
電圧VSSQは、出力回路の動作時信号出力のために大
きな電流が消費されるため、この消費電流を安定に供給
するために、内部回路のための電源と別に与えられる。
出力回路10の動作時において、急激に大きな動作電流
が流れるのは、安定化容量15bおよび18bにおいて
である。したがって、これらの安定化容量15bの一方
電極を出力電源ノードVCCQに接続し、かつ安定化容
量18bの一方電極ノードを出力接地ノードVSSQに
接続することにより、出力回路10の動作時の大きな消
費電流を安定に供給することができる。また、電源電圧
VCCおよび接地電圧VSSは、他の内部回路との動作
電源電圧として用いられる。したがって、この第1のノ
ード4および第2のノード7の内部電源電圧の電圧レベ
ルを設定する回路は、この出力電源ノードVCCQおよ
び出力接地ノードVSSQ近傍に配置する必要がなく、
第1および第2のノード4および7の電圧を設定するた
めの回路のレイアウトに対する制限が少なくなり、設計
の自由度が改善される。
【0306】この図42に示す安定化容量15bおよび
18bの動作は、それぞれ、図41に示す安定化容量1
5および図4に示す安定化容量18のそれと同じである
(単に接続されるノードが異なるだけである)。
【0307】[接続形態4]図43は、この発明の実施
の形態24における安定化容量の第4の接続形態を示す
図である。この図43に示す構成においては、電源ノー
ドVCCと第1のノード4の間に安定化容量15が接続
され、第2のノード7と接地ノードVSSの間に安定化
容量18が接続される。さらに、第1のノード4と第2
のノード7との間に容量素子300が接続される。
【0308】この図43に示すように、第1のノード4
と第2のノード7に別の容量素子300を新たに接続す
ることにより、以下の効果が得られる。
【0309】出力回路10が動作し、出力ノード9を放
電するとき、この第2のノード7へ出力回路10を介し
て与えられる放電電流は、第2の電源回路8のMOSト
ランジスタ8aまたは8cのインピーダンスが高いた
め、安定化容量18を介して放電され、また同時に、容
量素子300および15を介して電源ノードVCCへも
放電される。したがって、接地ノードVSSへの放電電
流が低減され、この接地電圧VSSのノイズを低減する
ことができる。同様、出力回路10がこの出力ノード9
を充電する場合、第1の電源回路5のMOSトランジス
タ5aまたは5cのインピーダンスが高いため、安定化
容量素子15を介して第1のノード4へ電流が供給され
てまた接地ノードVSSから容量素子18および300
を介して第1のノードへ電流が供給される。この接地ノ
ードVSSから容量素子18および300を介して第1
のノード4へ電流が流れるのは、容量素子300の一方
電極が第1のノード4に接続されており、この容量素子
300の電極に蓄積された電荷量が少なくなったとき、
この容量素子300を介して過渡的に電流が流れる。こ
のとき、MOSトランジスタ8aまたは8cのインピー
ダンスは高いため、容量素子18を介して容量素子30
0へ電荷が供給される。
【0310】したがって、この充放電電流を接地ノード
VSSおよび電源ノードVCC両者に分散させることが
でき、出力回路10の動作時における電源ノイズ(電源
電圧VCCおよび接地電圧VSS両者に生じるノイズ)
を小さくすることができる。加えて、この安定化容量素
子300を設けることにより、第1のノード4および第
2のノード7に対する安定化容量の容量値を面積増大を
伴うことなく増加させることができる。以下にこの安定
化容量素子の面積効率向上について説明する。
【0311】図44は、第2のノードに対する安定化容
量の等価回路を示す図である。第2のノード7に対して
は、安定化容量18と並列に容量素子300および15
の直列体が接続される。今、安定化容量15の容量値を
Cv、安定化容量18の容量値をCg、および容量素子
300の容量値をCcとし、第2のノード7に接続する
安定化容量全体の容量Ctを求める。この合成容量値C
tは次式で表わされる: Ct=Cg+Cv・Cc/(Cv+Cc) …(11) 容量素子15、18および300の容量値の合計は、面
積を一定とするという仮定により、一定値Kをとると仮
定する: Cv+Cg+Cc=K …(12) 容量15および18の容量値CvおよびCgは、互いに
等しいと仮定する。
【0312】Cv=Cg …(13) 上式(12)および(13)より、次式が得られる: Cc=K−2・Cg …(14) 式(14)を式(11)に代入すると、次式が得られ
る: Ct=Cg+Cg・(K−2・Cg)/(Cg+K−2・Cg) =Cg+Cg・(K−2・Cg)(K−Cg)-1 …(15) 容量値Cgについての合成容量値Ctの最大値を求める
ため、上式(15)をCgで微分する。
【0313】 dCt/dCg=1+(K−2・Cg)・(K−Cg)-1+Cg・(−2)・ (K−Cg)-1+Cg・(K−2・Cg)・(−1)・ (−1)・(K−Cg)-2 =(3・Cg2 −6・K・Cg+2・K2 )/(Cg−K)2 …(16) 極値は、上式(16)を0と置くことにより求められ
る。
【0314】 3・Cg2 −6・K・Cg+2・K2 =0 …(17) 上記(17)を解くと、次式が求められる。
【0315】 Cg=(1±1/√3)・K …(18) 容量値Cgの値域は0とKの間である。したがって、上
式(18)から、極大値を与える容量値Cgの値が合成
容量Ctの最大値を与える。この最大値を与える容量値
Cgは、次式で与えられる。
【0316】 Cg=(1−1/√3)・K …(18a) 上式(18a)を上式(14)へ代入すると次式が得ら
れる。
【0317】 Cc=(−1+2/√3)・K …(19) 容量値Ccの値域は、0≦Cc≦Kであり、上式(1
9)はこの条件を満足している。これらの式(18a)
および(19)を、式(15)に代入すると、合成容量
Ctの最大値Ctmaxが求められる。
【0318】Ctmax=(4−2√3)・K 全体の容量を1とすると、K=1である。このときに
は、合成容量Ctの最大値Ctmaxは次式で表わされ
る。
【0319】 したがって、容量値Cgを0.5とし、また容量値Cv
を0.5とし、2つの安定化容量15および18のみを
用いた場合に比べて、それぞれ第1のノード4および第
2のノード7に接続される安定化容量の容量値は、それ
ぞれ0.0359だけ増加させることができ、応じて全
体として、安定化容量の容量値を約7.2%増大するこ
とができる。これは逆に言えば、容量素子15、18お
よび300の3つの容量素子を接続することにより、安
定化容量の占有面積を低減することができる。
【0320】図45(A)に、これらの容量素子の容量
値と合成容量Ctの具体的値を示し、図45(B)に合
成容量の容量値Ctと安定化容量18の容量値Cgの関
係を示す。図45(B)において、縦軸には合成容量C
tの容量値(単位K=1)を示し、横軸に、安定化容量
18の容量値Cgを示す。この図45(A)および
(B)に示すように、合成容量Ctの容量値は、容量値
CvおよびCgが0.4であり、容量Ccが0.2のと
き0.5よりも大きな0.53という値をとっている。
すなわち、容量値CvおよびCgの容量値を0.1から
0.4まで増加させると、合成容量Ctの容量値もそれ
につれて大きくなり、この領域を超えると、合成容量C
tの容量値が小さくされる。
【0321】図46(A)は、この図45(B)に示す
領域DMの近傍における各容量値の具体的値を示し、図
46(B)に、この領域DMにおける合成容量Ctの容
量値と安定化容量18の容量値Cgの関係を示す。この
図46(B)においても、縦軸に合成容量Ctの容量値
を示し、横軸に安定化容量18の容量値Cgを示す。こ
の図46(A)および(B)においても、K=1として
いる。
【0322】この図46(A)に示すように、容量値C
vおよびCgの値が0.39から0.4にまで増加する
と、応じて合成容量Ctの容量値も増加する。前述の容
量値CvおよびCgの値が0.43よりも大きくなる
と、合成容量Ctの容量値が小さくなる。したがって、
先に式で示したように、Cg=Cv=0.4226かつ
Cc=0.1547の値に設定したとき、電圧安定化の
ための容量素子の容量値を最も大きくすることができ
る。Cg/Ctmax=0.4226/0.5359=
0.79であり、したがって、出力ノード9の充放電時
において、この第2のノード7の放電電流の79%を容
量素子18が放電し、一方、残りの21%の電流を容量
素子300および15へ流すことができ、接地ノードV
SSのノイズを小さくすることができる。これはまた、
第1のノード4の場合も同様であり、第1のノード4へ
は、71%の電流が安定化容量15を介して電源ノード
VCCから供給され、残りの21%の電流が容量素子3
00および18を介して接地ノードVSSから供給され
る。電源電圧VCCのノイズを小さくすることができ
る。
【0323】すなわち、この接続形態4に従えば、第1
のノードと第2のノードの間に、追加の容量素子を接続
するように構成したため、面積増加を伴うことなく第1
のノードおよび第2のノードに接続される安定化容量の
容量値を大きくすることができ、逆に言えば、この安定
化容量の占有面積を低減することができる。また、第1
のノード4の充電電流および第2のノード7の放電電流
を電源ノードおよび接地ノードに分散させることがで
き、これらの電源電圧VCCおよび接地電圧VSSのノ
イズを低減することができ、内部回路がこの電源ノイズ
の影響により誤動作をするのを防止することができる。
【0324】[接続形態5]図47は、この発明の実施
の形態24における安定化容量素子の第5の接続形態を
示す図である。この図47に示す構成においては、安定
化容量15が、出力電源ノードVCCQと第1のノード
4の間に接続され、安定化容量18が、第2のノード7
と出力接地ノードVSSQの間の接続され、第1のノー
ド4と第2のノード7の間に容量素子300が接続され
る。他の構成は、図43に示す構成と同じである。
【0325】この図47に示す構成においては、出力回
路10の動作時において、大きな電流を消費する安定化
容量15および18は、出力専用の電源ノードVCCQ
および接地ノードVSSQにそれぞれ接続する。一方、
この第1のノード4および第2のノード7上に内部電源
電圧を発生する回路部分は、この安定化容量15、18
および300に比べて大きな電流は消費しない。したが
って、これらのMOSトランジスタ5のソースを電源ノ
ードVCCに接続し、MOSトランジスタ8の接地ノー
ドを接地ノードVSSに接続する。これらの電源ノード
上の電源電圧VCCおよび接地ノード上の接地電圧VS
Sは内部回路においても利用される。したがって、内部
回路の動作に悪影響を及ぼすことなく安定に出力回路1
0の動作時において、出力電源ノードVCCQおよび出
力接地ノードVSSQから充放電電流を供給することが
できる。これにより、内部電源電圧を発生する回路を半
導体チップ上の適当な場所に配置することができ、レイ
アウトの自由度が改善される(内部電源電圧発生回路を
常に出力回路近傍に配置する必要がなくなるため)。ま
た、出力電源ノードVCCQおよび出力接地ノードVS
SQは出力専用に設けられており、安定にこの出力ノー
ド9に対する充放電電流を供給することができる。
【0326】[接続形態6]図48は、この発明の実施
の形態24における安定化容量の第6の接続形態を示す
図である。図48において、電源ノードVCCと第1の
ノード4の間に安定化容量素子15cが接続されかつ第
1のノード4と接地ノードVSSの間に安定化容量素子
15dが接続される。また、第2のノード7と接地ノー
ドVSSの間に安定化容量素子18cが接続されかつ第
2のノード7と電源ノードVCCの間に安定化容量素子
18dが接続される。これらの安定化容量素子15cお
よび15dの容量値は、Cv/2と安定化容量15の容
量値Cvの半分に設定され、また安定化容量素子18c
および18dの容量値もCg/2とそれぞれ安定化容量
18の容量値Cgの半分の値に設定される。この場合、
第1の出力ノード4には、安定化容量素子15cおよび
15dが並列に接続されるため、合成容量値はCvであ
る。同様、第2の出力ノード7においても、容量素子1
8cおよび18dが並列に接続されるため、この第2の
出力ノード7に対する容量の容量値はCgである。
【0327】出力回路10が動作し、出力ノード9の充
電時においては、第1のノード4へ安定化容量素子15
cおよび15dを介して電流が供給される。この場合、
充電電流は、電源ノードVCCと接地ノードVSS両者
から供給される。したがって、電源ノードVCCにおけ
るノイズの大きさは、容量値Cvの安定化容量が1個だ
け設けられている場合のノイズの大きさの約半分にする
ことができる。また、接地ノードVSSにおいても同
様、その電圧低下量は、容量値Cvの容量が接続されて
いる場合の半分の大きさに設定することができる。
【0328】同様、出力回路10の動作時、出力ノード
9の放電時において、第2のノード7から安定化容量素
子18cおよび18dを介して電流が流れる。この安定
化容量素子18cおよび18dの放電電流は、接地ノー
ドVSSおよび電源ノードVCCへそれぞれ流れ込む。
したがって、この場合においても、放電電流が同じ大き
さの容量値を有する安定化容量素子18cおよび18d
を介して放電されるため、放電電流がほぼ2分割され、
接地電圧ノードVSSおよび電源ノードVCCにおける
電圧上昇度、すなわちノイズの大きさは容量値Cgの容
量が接続されている場合のほぼ半分にすることができ
る。
【0329】以上のように、この接続形態6に従えば、
第1のノード4および第2のノード7それぞれに対し、
電源ノードおよび接地ノードの間に容量素子を接続して
いるため、充放電電流を電源ノードVCCおよび接地ノ
ードVSSに分散させることができ、出力回路10の動
作時における電源ノイズの大きさをほぼ半分に低減する
ことができ、出力回路10の動作時における内部回路の
誤動作を防止することができる。
【0330】[接続形態7]図49は、この発明の実施
の形態24における安定化容量の第7の接続形態を示す
図である。図49に示す接続形態においては、第1のノ
ード4と出力専用の出力電源ノードVCCQの間に、安
定化容量素子15eが接続され、また第1のノード4と
出力専用の出力接地ノードVSSQの間に安定化容量素
子15fが接続される。第2のノード7と出力専用の出
力接地ノードVSSQの間に安定化容量素子18gが接
続され、第2のノード7と出力電源ノードVCCQの間
に安定化容量素子18fが接続される。容量素子15e
および15fは、容量値Cv/2をそれぞれ有し、容量
素子18eおよび18fは、容量値Cg/2をそれぞれ
有する。これらの容量素子の容量値はすべて等しくされ
る。
【0331】この図49に示す接続形態において、出力
回路10の動作時において、出力ノード9の充電時に
は、出力電源ノードVCCQおよび出力接地ノードVS
SQから安定化容量素子15eおよび15fを介して第
1のノード4へ充電電流が供給される。内部回路の動作
電源電圧を供給する電源ノードVCCからは信号出力
時、電流は流れない(MOSトランジスタ5aまたは5
cのインピーダンスが比較的高い)。この場合において
も、充電電流は出力電源ノードVCCQおよび出力接地
ノードVSSQに分散されるため、これらのノードVC
CQおよびVSSQにおけるノイズを半減することがで
きる。
【0332】同様、出力回路10の動作時において出力
ノード9の放電時において、第2のノード7へ流れ込む
放電電流は、安定化容量素子18eを介して出力接地ノ
ードVSSQに流れかつ安定化容量素子18fを介して
出力電源ノードVCCQへ流れる。したがって、この放
電電流も出力接地ノードVSSQおよび出力電源ノード
VCCQに流れ、放電電流が分散されるため、これらの
ノードにおけるノイズが容量値Cgを有する安定化容量
素子が1つ設けられている場合に比べて半減することが
できる。また、出力電源電圧VCCQおよびVSSQに
ノイズが生じても、電源電圧VCCおよびVSSは、そ
の影響を受けず、内部回路は安定に動作する。
【0333】[接続形態8]図50は、この発明の実施
の形態24における安定化容量の第8の接続形態を示す
図である。図50において、第1のノード4と電源ノー
ドVCCの間に容量値Cv/2を有する安定化容量素子
15gが接続され、また第1のノード4と接地ノードV
SSの間に容量値Cv/2を有する安定化容量素子15
hが接続される。第2のノードと接地ノードVSSの間
に容量値Cg/2を安定化容量素子18gが接続され、
第2のノード7と電源ノードVCCの間に容量値Cg/
2を有する安定化容量素子18hが接続される。さら
に、第1のノード4と第2のノード7の間に、容量値C
cを有する安定化容量素子300が接続される。
【0334】この接続形態においては、出力回路10が
動作し、出力ノード9を充電する場合、第1のノード4
へは、安定化容量素子15gおよび15hを介して電流
が供給され、さらに、安定化容量素子18gおよび18
hならびに安定化容量素子300を介して充電電流が供
給される。電源ノードVCCにおける充電電流のための
変動の大きさおよび接地ノードVSSにおける充電電流
のための接地電圧VSSの変動の大きさは、容量値Cv
を有する安定化容量および容量値Cgを有する安定化容
量を用いた場合に比べて半分にすることができる。ま
た、この図50に示す接続形態では、第1のノード4と
第2のノード7の間の容量素子300により、占有面積
を増加させることなく第1のノード4および第2のノー
ド7に接続される安定化容量の容量値を大きくすること
ができる。これにより、MOSトランジスタ5aまたは
5cおよび8aまたは8cのオン抵抗が比較的大きい場
合においても、第1のノード4および第2のノード7の
電圧を安定化させて、安定に出力ノード9に所望の振幅
を有する信号を高速に出力することができる。
【0335】[接続形態9]図51は、この発明の実施
の形態24における安定化容量の第9の接続形態を示す
図である。図51に示す構成においては、安定化容量素
子は、出力電源ノードVCCQおよび出力接地ノードV
SSQに接続される。すなわち、第1のノード4と出力
電源ノードVCCQの間に安定化容量素子15iが接続
され、第1のノード4と出力接地ノードVSSQの間に
安定化容量素子15jが接続される。第2のノード7と
出力接地ノードVSSQの間に安定化容量素子18iが
接続され、第2のノード7と出力電源ノードVCCQの
間に安定化容量素子18jが接続される。第1のノード
4と第2のノード7の間に安定化容量素子300が接続
される。他の構成は図50に示す構成と同じであり、対
応する部分には参照番号を付す。
【0336】この図51に示す構成において、出力電源
ノードVCCQおよび出力接地ノードVSSQを安定化
容量素子に接続しており、出力回路10の動作時におけ
る出力ノード9の充放電電流は、これらの出力電源ノー
ドVCCQおよび出力接地ノードVSSQに流れるた
め、出力回路10の動作時において第1のノード4およ
び第2のノード7の電圧の変動を抑制して、安定に出力
ノード9に所望の振幅の出力信号を生成することができ
る。また、第1のノード4および第2のノード7に内部
電源電圧を発生する回路部分は電源電圧VCCおよび接
地電圧VSSを利用しており、信号出力時のノイズの影
響を受けることなく安定に動作し、またこれらの電圧V
CCおよびVSSを内部回路は利用しており、この内部
電源電圧を発生する回路部分を適当な位置に配置するこ
とが可能となり、レイアウトの自由度が向上する。
【0337】この実施の形態24の安定化容量を利用す
れば、電源電圧VCCおよびVSSの変動を制御するこ
とができ、基準電圧Vrefを内部で発生する場合、安
定に一定電圧レベルに基準電圧Vrefを保持すること
ができる。
【0338】[実施の形態25]図52は、この発明の
実施の形態25に従う半導体集積回路の構成を概略的に
示す図である。図52において、この半導体集積回路
は、電源電圧Vccを所定レベルに降下させて第1のノ
ード4へ伝達する電圧降下回路310と、接地電圧VS
Sよりも高い電圧レベルの電圧を生成して第2のノード
7へ伝達する電圧上昇回路312と、第1のノード4上
の電圧レベルを安定化する安定化容量314と、第2の
ノード7上の電圧を安定化するための安定化容量316
を含む。
【0339】出力回路10は、この第1のノード4およ
び第2のノード7上の電圧を動作電源電圧として動作す
る。
【0340】電圧降下回路310および電圧上昇回路3
12は、所定の電圧レベルの電源電圧を生成して第1の
ノード4および第2のノード7へ伝達する。これらの電
圧降下回路310および電圧上昇回路312は、高入力
インピーダンスを有する入力部に基準電圧を受ける必要
はなく、所定レベルの電圧を生成する機能を備えていれ
ばよい。
【0341】また、安定化容量314および316は、
第1のノード4および第2のノード7の電圧を安定化す
る構成を備え、図1およびこの実施の形態24における
第1の接続形態から第9の接続形態のいずれの接続形態
を有していてもよい。
【0342】[実施の形態26]図53は、この発明の
実施の形態26に従う半導体集積回路の全体の構成を概
略的に示す図である。図53において、半導体集積回路
1は、所定の処理を行なうロジックまたはプロセッサで
構成される処理回路400と、この処理回路400のた
めのデータを格納するメモリ402を含む。このメモリ
402は、たとえばダイナミック・ランダム・アクセス
・メモリ(DRAM)である。処理回路400は、イン
タフェース回路403を介して内部データバス404に
結合される。このインタフェース回路403は、小振幅
信号の入出力を行なう。内部データバス404は、その
ビット幅がたとえば128ビットから1Kビットであ
る。
【0343】メモリ402は、行列状に配列される複数
のメモリセルを有するメモリアレイ405aおよび40
5bと、メモリアレイ405aの各列(ビット線対)に
対応して設けられ、活性化時対応の列上のメモリセルデ
ータの検知、増幅およびラッチを行なう複数のセンスア
ンプを含むセンスアンプ帯406aと、メモリアレイ4
05bの各列に対応して設けられ、活性化時対応の列上
のメモリセルデータの検知、増幅およびラッチを行なう
複数のセンスアンプを含むセンスアンプ帯406bと、
図示しないアドレス信号に従ってメモリセルアレイ40
5aおよび405bの一方の列を選択する列デコーダ4
07と、列デコーダ407により選択された列上のメモ
リセルとデータの授受を行なうインタフェース回路40
8aおよび408bを含む。インタフェース回路408
aは、メモリアレイ405aの選択メモリセルとデータ
の授受を行ない、インタフェース回路408bは、メモ
リアレイ405bの選択メモリセルとデータの授受を行
なう。これらのインタフェース回路408aおよび40
8bは、共通に内部データバス404に結合される。
【0344】インタフェース回路408aおよび408
bが、共通に内部データバス404に結合されているの
は、通常動作時においてはメモリアレイ405aおよび
405bの一方のみが、処理回路400とデータの転送
を行なうためである。したがって、このメモリアレイ4
05aおよび405bは、たとえばバンク構成であって
もよい。
【0345】インタフェース回路408aおよび408
bは、処理回路400に対して設けられたインタフェー
ス回路403と同様、小振幅信号の授受を行なう。この
インタフェース回路408aおよび408bは、図53
においては、列デコーダ407により選択された列上の
センスアンプと信号の授受を行なうように示される。
【0346】内部データバス404を、列方向に沿って
メモリアレイ405a上を渡って延在させて配置するこ
とにより、特別な配線専用領域を配置する必要がなく、
チップ面積が低減される。インタフェース回路408a
および408bが、メモリアレイ405aおよび405
bの間の領域に配設されるのは、内部データバス404
の長さをメモリアレイ405aおよび405bに対して
実質的にほぼ同じとし、データ転送(書込/読出)に要
する時間を同じとするためである(信号伝搬遅延時間を
同じとする)。このため、内部データバス404は、各
バス線の長さが、たとえば数mm程度の長さとなる。し
たがって、内部データバス404の配線長さは比較的長
いため、低抵抗の第3層アルミニウム配線などの金属配
線を用いても、比較的大きな寄生抵抗および寄生容量が
存在する。このため、インタフェース回路403、40
8aおよび408bを用いて小振幅信号の転送を行なう
ことにより、高速のデータ転送を実現する。また小振幅
信号の転送により、信号振幅を小さくして、信号線の充
放電電流を低減し、内部データバス駆動時の消費電流の
低減およびノイズ発生を抑制する。このインタフェース
回路403、408aおよび408bにおける小振幅信
号の転送を可能にするために、電源回路410が設けら
れ、この内部データバス404とデータの授受を行なう
回路の出力信号振幅を制限する。
【0347】図54は、図53に示す電源回路410、
インタフェース回路403、408aおよび408bの
構成を概略的に示す図である。メモリアレイ405aお
よび405bに対するインタフェース回路408aおよ
び408bは、同じ構成を備えるため、図54において
は、メモリアレイ405に対するインタフェース回路4
08として両者を代表的に示す。
【0348】内部データバス404は、メモリ402か
ら読出されたデータを伝達するための読出データバス4
04Rと、メモリ402へ書込むデータを転送する書込
データバス404Wを含む。読出データバス404Rお
よび書込データバス404Wを別々に設けることによ
り、データ書込モードおよびデータ読出モードのモード
切換時におけるデータ衝突の防止を図る。
【0349】読出データバス404Rは、読出データバ
ス線404r−0〜404r−mを含む。これらのデー
タバス線404r−0〜404r−mは、それぞれがメ
モリセルから読出されたデータを伝達する。書込データ
バス404Wは、書込データバス線404w−0〜40
4w−mを含む。これらの書込データバス線404w−
0〜404w−mも、それぞれ、メモリセルへの書込デ
ータを転送する。バス線を単線構造とすることにより、
バスの占有面積を低減する。
【0350】内部電源回路410は、所定の電圧レベル
の基準電圧Vrefを発生する基準電圧発生回路417
と、この基準電圧発生回路417からの基準電圧Vre
fに基づいて第1の内部電圧VCaを発生する第1の電
圧発生回路2と、基準電圧発生回路417からの基準電
圧Vrefに従って第2の内部電圧VSaを発生する第
2の電圧発生回路3と、第1の電圧発生回路2からの第
1の内部電圧VCaに従って第1の電源電圧を生成する
第1の電源回路5と、第2の電圧発生回路3からの第2
の内部電圧VSaに従って第2の電源電圧を生成する第
2の電源回路8を含む。これらの第1の電圧発生回路
2、第2の電圧発生回路3、第1の電源回路5、および
第2の電源回路8は、先の図1から図24において示し
た回路と構成が同じである。基準電圧発生回路417
は、この第1および第2の電源回路5および8が発生す
る電源電圧の1/2の電圧レベルの基準電圧Vrefを
生成する(図3参照)。
【0351】処理回路400に対して設けられたインタ
フェース回路403は、読出データバス線404r−0
〜404r−mそれぞれに対応して設けられ、対応の読
出データバス線404r−0〜404r−mと基準電圧
発生回路417の基準電圧Vrefを生成するレシーバ
回路420p−0〜420p−mと、書込データバス線
404w−0〜404w−mそれぞれに対応して設けら
れ、第1および第2の電源回路5および8からの電源電
圧を動作電源電圧として動作して書込データバス線40
4w−0〜404w−m上に書込データを伝達するドラ
イバ(出力回路)10p−0〜10p−mを含む。これ
らのドライバ(出力回路)の構成も、図1に示す構成と
同じである。
【0352】メモリアレイ405に対して設けられたイ
ンタフェース回路408は、読出データバス線404r
−0〜404r−mそれぞれに対応して設けられ、第1
の電源回路5および第2の電源回路8からの電源電圧を
動作電源電圧として動作し、メモリアレイ405の選択
メモリセルから読出されたデータを対応の読出データバ
ス線404r−0〜404r−m上に伝達するドライバ
(出力回路)10m−0〜10m−mと、書込データバ
ス線404w−0〜404w−mそれぞれに対応して設
けられ、活性化信号φMの活性化に応答して活性化さ
れ、活性化時対応の書込データバス線404w−0〜4
04w−m上の信号と基準電圧発生回路417の発生す
る基準電圧Vrefとを比較するレシーバ回路420m
−0〜420m−mを含む。
【0353】レシーバ回路420p−0〜420p−1
および420m−0〜420m−mは、それぞれ、差動
増幅型回路で構成され、与えられた信号と基準電圧Vr
efとを比較する。基準電圧Vrefは、第1および第
2の電源回路が生成する電圧のほぼ1/2である。レシ
ーバ回路420p−0〜420p−mおよび420m−
0〜420m−mの各々の入力信号が、基準電圧Vre
fを中心として変化する。したがって、与えられる入力
信号が小振幅信号であっても、正確に論理レベルを判定
して処理回路400またはメモリアレイ405へのデー
タを生成することができる。
【0354】また、この基準電圧発生回路417からの
基準電圧Vrefをレシーバ回路420p−0〜420
p−mおよび420m−0〜420m−mの入力信号の
論理レベルの比較基準として利用し、かつドライバ(出
力回路)10m−0〜10m−mおよび10p−0〜1
0p−mへ与えられる電源電圧の基礎となる基準電圧と
同じとすることにより、この基準電圧発生回路417か
らの基準電圧Vrefの変動時においても、ドライバお
よびレシーバ回路においてこの基準電圧Vrefの変動
が相殺され、正確なデータ転送を実現することができ
る。
【0355】今、レシーバ回路420p−0〜420p
−mおよび420m−0〜420m−mの動作マージン
を考慮して、たとえば入力信号振幅を0.5V(基準電
圧に対して±0.25Vの電圧差)に設定する。ドライ
バ(出力回路)10m−0〜10m−mまたは10p−
0〜10p−mの出力信号が全てLレベルからHレベル
へと変化し、第1の電源回路5からバス404Rまたは
404Wの各バス線への充電が生じた場合に最大の充電
電流が流れる。この最大の場合においても、データバス
の電源電流は、2.5Vの入力信号振幅の場合に比べ
て、0.5/2.5=1/5の程度に低減することがで
きる。たとえば、データバス線が1000本、バス線の
寄生容量が1pF、電源電圧が2.5V、動作周波数が
100MHzと仮定する。この場合には、バス動作時
(たとえばデータ読出時)に流れる電源電流Iは、次式
で与えられる。
【0356】 I=f・C・Vcc =100MHz・(1pF×1000)×2.5V =250(mA) したがって、図54に示す構成の場合、信号振幅が0.
5Vであり、50mAの電流が流れるだけであり、大幅
に消費電流が低減され、電源電圧の変動を抑制すること
ができる。また、消費電流Pdは、I・Vで与えられる
ため、同様、1/5の値に設定することができ(上述の
条件では、625mWの1/5)発熱を抑制することが
できる。したがって、この電源線に流れる電流が1/5
となるため、ノイズの大きさもほぼ1/5の大きさに低
減することができ、安定動作を保証することができる。
【0357】実際上は、読出データバス404Rまたは
書込データバス404Wにおいて、LレベルからHレベ
ルおよびHレベルからLレベルへ電圧レベルが変化する
バス線の数は、平均的にほぼ同じと考えられるため、実
効的な消費電力は、さらに低減されて、電源電圧フルス
イングの場合の1/10程度の大きさに低減することが
でき、また実効的な電源線/接地線のノイズも同様1/
10程度の大きさとなる。
【0358】一方、レシーバ回路420p−0〜420
p−mおよび420m−0〜420m−mは、ダイナミ
ック型ラッチ回路構成を利用することにより、その消費
電流をほぼ0とすることができ、これらのレシーバ回路
420p−0〜420p−mおよび420m−0〜42
0m−m動作時の消費電流による電力増大およびノイズ
の問題は生じない。
【0359】図55は、図54に示すレシーバ回路42
0p−0〜420p−mおよび420m−0〜420m
−mの構成の一例を示す図である。図55においては、
レシーバ回路420p−0〜420p−mおよび420
m−0〜420m−mが同じ構成を備えるため、参照符
号420でこのレシーバ回路を示す。
【0360】図55において、レシーバ回路420は、
電源ノードとノードND1の間に接続され、プリチャー
ジ指示信号φpaに応答して選択的に導通するpチャネ
ルMOSトランジスタPQ1と、電源ノードとノードN
D1の間に接続されかつそのゲートがノードND2に接
続されるpチャネルMOSトランジスタPQ2と、電源
ノードとノードND2の間に接続されかつそのゲートに
プリチャージ指示信号φpaを受けるpチャネルMOS
トランジスタPQ3と、電源ノードとノードND2の間
に接続されかつそのゲートがノードND1に接続される
pチャネルMOSトランジスタPQ4と、ノードND1
とノードND3の間に接続されかつそのゲートに入力デ
ータ信号INを受けるnチャネルMOSトランジスタN
Q1と、ノードND2とノードND3の間に接続されか
つそのゲートに基準電圧Vrefを受けるnチャネルM
OSトランジスタNQ2と、ノードND3と接地ノード
との間に接続されかつそのゲートに活性化信号φpbを
受けるnチャネルMOSトランジスタNQ3を含む。
【0361】次に、この図55に示すレシーバ回路42
0の動作を図56に示す信号波形図を参照して説明す
る。
【0362】プリチャージ指示信号φpaがLレベルの
ときには、pチャネルMOSトランジスタPQ1および
PQ3がオン状態となり、ノードND1およびND2が
電源ノードに結合され、ノードND2からの出力信号O
UTが電源電圧VccレベルのHレベルとなる。この状
態においては、活性化信号φpbはLレベルであり、n
チャネルMOSトランジスタNQ3はオフ状態にある。
【0363】プリチャージ指示信号φpaがHレベルと
なると、pチャネルMOSトランジスタPQ1およびP
Q3がオフ状態となり、ノードND1およびND2のラ
ッチ状態が解放される。入力データ信号INの電圧レベ
ルが変化しても、活性化信号φpbはLレベルの非活性
状態であり、nチャネルMOSトランジスタNQ3はオ
フ状態にあり、出力信号OUTはHレベルを維持する。
活性化信号φpbがHレベルとなると、nチャネルMO
SトランジスタNQ3がオン状態となり、ノードND1
およびND2と接地ノードとの間の電流経路が形成され
る。入力データ信号INの電圧レベルがこのときに確定
状態にあり、基準電圧Vrefよりも高い場合には、ノ
ードND1の電圧レベルが低下し、pチャネルMOSト
ランジスタPQ4のコンダクタンスがpチャネルMOS
トランジスタPQ2のコンダクタンスよりも大きくな
り、ノードND1の電圧レベルが低下する。ノードND
2は、電源電圧Vccレベルを維持しており、pチャネ
ルMOSトランジスタPQ2はオフ状態を維持する。こ
れにより、高速でノードND1の電圧が接地電圧レベル
へ低下し、MOSトランジスタPQ2およびPQ4によ
りラッチされる。したがって、この場合ノードND2か
らの出力信号OUTはHレベルを維持する。
【0364】一方、活性化信号φpbがHレベルの活性
状態となったときに、入力データ信号INが基準電圧V
refよりも低いレベルのときには逆に、pチャネルM
OSトランジスタPQ4がオフ状態を維持し、ノードN
D2からの出力信号OUTがLレベルに低下する。ノー
ドND1は電源電圧Vccレベルに維持される。
【0365】この図55に示すレシーバ回路420の構
成においては、活性化信号φpbが活性化されたとき
に、ノードND1およびND2の一方の放電が行なわ
れ、電流が消費される。しかしながら、ノードND1の
電圧レベルが接地電圧レベルにまで放電されると、MO
SトランジスタPQ2およびPQ4によりノードND1
およびND2の電圧レベルは保持され、電流は流れな
い。したがって、このダイナミックラッチ型のレシーバ
回路420においては消費電流は十分に小さくすること
ができる。特に、MOSトランジスタPQ1〜PQ3の
電流駆動力を、nチャネルMOSトランジスタNQ1〜
NQ3のそれよりも十分に小さくすることにより、この
消費電流は極めて小さくすることができる。これによ
り、レシーバ回路420動作時の消費電流はほぼ無視す
ることができ、特に、平均直流電流はほぼ0とすること
ができる。これにより、レシーバ回路420p−0〜4
20p−mおよび420m−0〜420m−m動作時に
おける消費電流はほぼ無視することができる。
【0366】[変更例1]図57は、この発明の実施の
形態26の変更例1の構成を概略的に示す図である。図
57に示す半導体集積回路は、図54に示す半導体集積
回路と以下の点において異なっている。
【0367】すなわち、この図57に示す半導体集積回
路は、読出データバス404Rおよび書込データバス4
04Wが、それぞれ、相補データ信号を伝達するバス線
対を含む。すなわち、読出データバス404Rは、互い
に相補なデータ信号を伝達する読出データバス線対40
4r−0,404r−0z〜404r−m,404r−
mzを含む。書込データバス404Wは、バス線対40
4w−0,404w−0z〜404w−m,404w−
mzを含む。これらの相補信号バス線対に対応して、レ
シーバ回路420p−0〜420p−mおよび420m
−0〜420m−mの各々は、差動増幅回路で構成さ
れ、基準電圧発生回路417からの基準電圧Vref
は、これらのレシーバ回路420p−0〜420p−
m,420m−0〜420m−mへは与えられない。
【0368】メモリアレイに対するインタフェース回路
408においては、読出データバス線それぞれに対応し
て、ドライバ(出力回路)10m−0〜10m−2m+
1が設けられ、処理回路に対するインタフェース回路4
03においては、書込データバス線それぞれに対応し
て、ドライバ(出力回路)10p−0〜10p−2m+
1が設けられる。これらのドライバ10m−0〜10m
−2m+1および10p−0〜10p−2m+1へは、
それぞれ第1および第2の電源回路5および8からの電
源電圧が供給される。
【0369】この図57に示す構成の場合、読出データ
バス404Rおよび書込データバス404Wそれぞれに
おいてバス線の数が増加するものの、相補のデータ信号
をバス線対を介して伝達することにより、バス線の信号
振幅を低減することができる。たとえば、レシーバ回路
420p−0〜420p−mおよび420m−0〜42
0m−mそれぞれに対する入力電圧差を、先の図54に
示すように1本のバス線を介してデータ信号を伝達する
場合と同じに設定した場合、バス線の信号振幅は、半分
に設定することができる(|Vref−Vin|=|V
in−ZVin|:ここで、Vinは、バスを伝達され
るデータ信号電圧を示す)。
【0370】したがって、各バス線の充放電電流が、こ
の場合、1/2の値となり、バス線の数が2倍となって
も、図54に示すバス構成と同じ充放電電流の大きさと
なる。
【0371】また、各バス線の振幅を、図57に示す構
成の場合に比べて1/2に設定することができるため、
バス線の充電電流および放電電流それぞれが、1/2と
なり、電源線および接地線のノイズの大きさをさらに半
減することができる。
【0372】図58は、図57に示すレシーバ回路42
0p−0〜420p−mおよび420m−0〜420m
−mの構成を示す図である。この図58に示すレシーバ
回路420は、図55に示すレシーバ回路と、基準電圧
Vrefに代えて補の入力信号ZINが与えられること
を除いて同じ構成を備える。
【0373】したがって、その図59に動作波形を示す
ように、入力データ信号INが補の入力データ信号ZI
Nよりも高い場合には、Hレベルの出力信号OUTが生
成され、逆に、入力データ信号INが補の入力データ信
号ZINよりも低い場合には、Lレベルの出力信号OU
Tが生成される。この場合、入力データ信号INおよび
ZINは、基準電圧Vrefを中心として変化する。し
たがって、この相補信号の電圧差|IN−ZIN|を小
さくしても、安定にデータを増幅することができる。
【0374】この図58に示す構成においても、先の図
55に示す構成と同様、消費電流は十分小さくされてお
り、平均直流電流は、ほぼ無視することができる値であ
る。
【0375】[変更例2]図60は、この発明の実施の
形態26の変更例2の構成を概略的に示す図である。こ
の図60に示す半導体集積回路においては、電源回路4
10の出力ノードに、安定化容量430が設けられる。
この安定化容量430は、先の図6、および図33から
図51までに示す安定化容量のいずれかの構成を備え
る。
【0376】この安定化容量430を電源回路410の
出力ノードに設けることにより、電源回路410の出力
電圧を安定化させることができるとともに、高速の充放
電を各インタフェース回路403、408aおよび40
8bにおいて行なうことができる。
【0377】図61は、図60に示す安定化容量430
の構成の一例を示す図である。図61に示す構成におい
ては、安定化容量430は、第1の電源回路5の出力ノ
ードに設けられる安定化容量430aと、第2の電源回
路8の出力ノードに設けられる安定化容量430bを含
む。これらの安定化容量430aおよび430bの他方
電極ノードの接続先は、先の図32以降において示した
構成のいずれかに従って設定される。この第1の電源回
路5および第2の電源回路8の出力ノードは、数多くの
出力回路の電源ノードに接続される。したがって、これ
らの安定化容量430aおよび430bを設けることに
より、より安定に電源電圧を出力回路(ドライバ)へ供
給することができかつ高速で、バス線を駆動することが
できる。
【0378】図62は、図60に示す安定化容量の他の
構成を示す図である。この図62に示す構成において
は、安定化容量430aおよび430bに加えて、さら
に、第1の電源回路5の出力ノードと第2の電源回路8
の出力ノードの間に安定化容量430cが設けられる。
この第1および第2の電源回路5および8の出力ノード
の間に安定化容量430cを設けることにより、安定化
容量430aおよび430bの充放電電流を低減するこ
とができ、各ドライバは、高速で対応のバス線を駆動す
ることができる。
【0379】[変更例3]図63は、この発明の実施の
形態26に従う半導体集積回路の変更例3の構成を示す
図である。図63においては、メモリに対するインタフ
ェース回路405と処理回路に対するインタフェース回
路403に対し別々に電源回路が設けられる。すなわ
ち、メモリインタフェース回路405に対して、基準電
圧発生回路417からの基準電圧に従ってそれぞれ第1
および第2の電圧を発生する第1の電圧発生回路2mお
よび第2の電圧発生回路3mと、第1の電圧発生回路2
mからの電圧に従って第1の電源電圧を生成する第1の
電源回路5mと、第2の電圧発生回路3mからの電圧に
従って第2の電源電圧を生成する第2の電源回路8mが
設けられる。メモリインタフェース回路405は、この
第1および第2の電源回路5mおよび8mからの電源電
圧を動作電源電圧として動作するドライバ(出力回路)
を含む。
【0380】処理回路用インタフェース回路403に対
しても、基準電圧発生回路417からの基準電圧Vre
fを受けて、それぞれ第1および第2の電圧を発生する
第1および第2の電圧発生回路2pおよび3pと、これ
らの第1および第2の電圧発生回路2pおよび3pから
の電圧を受けて第1および第2の電源電圧をそれぞれ発
生する第1および第2の電源回路5pおよび8pが設け
られる。処理回路用インタフェース回路403に含まれ
るドライバ(出力回路)は、この第1の電源回路5pお
よび第2の電源回路8pからの電源電圧を両動作電源電
圧として動作する。
【0381】この図63に示すようにメモリ用のインタ
フェース回路405と処理回路用のインタフェース回路
403それぞれに対し別々の電源回路を設けることによ
り、たとえばデータの書込モードから読出モードへの切
換時などにおいてメモリインタフェース回路405、処
理回路用インタフェース回路403に含まれるドライバ
が同時に動作することが考えられ、このような場合にお
いても、安定に電源電圧をこれらのインタフェース回路
405および403へ供給することができ、正確にデー
タの転送を行なうことができる。また、この図63に示
す構成においても、各電源回路に対し安定化容量が設け
られていてもよい。
【0382】[変更例4]図64は、この発明の実施の
形態26の変更例4の構成を概略的に示す図である。こ
の図64に示す集積回路1の構成においては、メモリア
レイ435aおよび435bはそれぞれ、センスアンプ
帯がその内部に分散配置される。すなわち、メモリアレ
イ435aおよび435bは、行方向および列方向に複
数のブロックに分割され、列方向に隣接するブロックの
間にセンスアンプ帯が配置される。メモリアレイ435
aとインタフェース回路408aの間にメモリアレイ4
35aの選択メモリセルとデータの読出および書込を行
なう読出/書込回路440aが設けられ、インタフェー
ス回路408bとメモリアレイ435bの間に、メモリ
アレイ435bの選択メモリセルとデータの授受を実際
に行なう読出/書込回路440bが設けられる。
【0383】読出/書込回路440aおよび440b
は、選択メモリセルから読出されたデータを読出すメイ
ンアンプおよび、選択メモリセルへデータを書込む書込
ドライブ回路を含む。これらのメインアンプおよびライ
トドライバが、インタフェース回路に含まれるドライバ
(出力回路)およびレシーバそれぞれに対応して設けら
れる。
【0384】この図64に示す構成の場合、メモリアレ
イ435aおよび435bは、それぞれバンク構成とさ
れ、メモリアレイ435aおよび435bの一方が処理
回路とデータの授受を行なう。
【0385】この図64に示す構成の場合、メモリアレ
イ435aおよび435bにおける内部データ転送タイ
ミングは、CMOSレベルで動作する読出/書込回路4
40aおよび440bそれぞれにおけるデータの読出お
よび書込タイミングに合わせて図示しない制御回路によ
り制御され、インタフェース回路408aおよび408
bが、実際の内部データ転送(メモリアレイそれぞれに
対するデータ転送)のタイミングと独立に動作すること
ができ、制御が容易となる。また、インタフェース回路
408aおよび408bに含まれるレシーバ回路が、直
接センスアンプを駆動する必要がなく、その駆動能力を
小さくすることができ、回路占有面積を低減することが
できる他の構成は、図53に示す構成と同じであり、イ
ンタフェース回路403、408aおよび408bによ
るデータバス駆動により低消費電流、低電源ノイズ、低
消費電力および高速データ信号転送を実現することがで
きる。
【0386】なお、上記実施例においては、メモリアレ
イの構成については具体的に述べていないが、このメモ
リアレイに含まれるメモリセルは、スタティック型メモ
リセルであってもよく、ダイナミック型メモリセルであ
ってもよく、またフラッシュメモリセルであってもよ
い。すなわちメモリは、SRAM(スタティック・ラン
ダム・アクセス・メモリ)、DRAM(ダイナミック・
ランダム・アクセス・メモリ)およびフラッシュメモリ
(一括消去型EEPROM)のいずれであってもよい。
また、このメモリは、クロック信号に同期して動作する
クロック同期型メモリであってもよい。
【0387】以上のように、この発明の実施の形態26
に従えば、処理回路とメモリとが一体的に集積化された
半導体集積回路において、メモリと処理回路との間に小
振幅信号で信号を出力するドライバ(出力回路)を各バ
ス線に設けたため、安定かつ高速に動作する半導体集積
回路を実現することができる。
【0388】[他の適用例]また、本発明は、伝送路に
おいて終端抵抗が設けられるシステムにおいて用いられ
てもよい。出力段のトランジスタの駆動力を、この終端
抵抗の値と独立に大きくすることができ、高速動作する
システムを実現することができる。
【0389】
【発明の効果】以上のように、この発明に従えば、安定
に基準電圧に従って所定の電圧レベルの内部電源電圧を
生成することができ、安定に高速動作する半導体集積回
路を実現することができる。
【0390】すなわち、請求項1に係る発明に従えば、
高入力インピーダンスを有する入力部に基準電圧を受け
て所定の内部電源電圧を生成するように構成しているた
め、内部電源電圧発生動作が基準電圧に対し何ら影響を
及ぼすことがなく、安定に所定の電圧レベルの内部電源
電圧を生成して出力回路を動作させることができる。
【0391】請求項2に係る発明に従えば、さらに内部
電源ノードに容量素子を結合するようにしているため、
出力回路動作時においてこれらの内部電源ノードの電圧
を安定化させることができ、高速かつ安定に動作する半
導体集積回路を実現することができる。
【0392】請求項3に係る発明に従えば、内部電源電
圧と内部電圧とを比較し、その比較結果に従って電源ノ
ードの電圧レベルを調整するように構成しているため、
比較的大きな電流駆動力を持って内部電源電圧を生成す
ることができ、正確かつ安定に内部電源電圧を生成する
ことができる。
【0393】請求項4に係る発明に従えば、内部電源手
段を、内部電圧に従ってソースフォロアモードで動作す
るMOSトランジスタで構成しているため、比較的小占
有面積でかつ安定に必要とされる電圧レベルの内部電源
電圧を生成することができる。
【0394】請求項5に係る発明に従えば、内部電圧発
生手段を、基準電圧をゲートに受けてソースフォロワモ
ード動作するMOSトランジスタと、このソースフォロ
ワトランジスタから伝達された電圧から少なくとも1個
のダイオード接続されたMOSトランジスタを介して内
部電圧を生成して、さらにソースフォロワモード動作す
るトランジスタを介して内部電源電圧を生成するように
構成しているため、基準電圧よりも高い所望の電圧レベ
ルの内部電源電圧を容易にかつ正確に生成することがで
きる。
【0395】請求項6に係る発明に従えば、基準電圧を
ゲートに受けるMOSトランジスタをソースフォロワモ
ードで動作させ、このソースフォロワトランジスタから
の電圧をダイオード接続されたMOSトランジスタによ
り降下させてさらに、ソースフォロワトランジスタを介
して内部電源電圧を生成するように構成しているため、
容易に基準電圧よりも低い電圧レベルの内部電源電圧を
安定に生成することができる。
【0396】請求項7に係る発明に従えば、第1の電圧
源の電圧よりも高い電圧を用いて内部電源電圧生成のた
めの内部電圧を生成するように構成しているため、低電
源電圧下においても正確に内部電圧を生成することがで
き、出力回路の動作電源電圧の範囲を広くすることがで
きる。
【0397】請求項8に係る発明に従えば、基準電圧よ
りも低い内部電源電圧を発生するための第2の電圧発生
回路に、第2の電圧源よりも低い電圧を電源として与え
ているため、低電源電圧下においても、正確に、必要な
電圧レベルの内部電圧を生成することができ、回路の動
作電源電圧の範囲を広くすることができる。
【0398】請求項9に係る発明に従えば、内部電圧生
成のために互いに導電型が異なるダイオード接続された
MOSトランジスタを用いているため、電源回路がソー
スフロアMOSトランジスタの場合、内部電源電圧を生
成するためのソースフォロワMOSトランジスタのしき
い値電圧の影響を相殺することができる。
【0399】請求項10に係る発明に従えば、内部電源
電圧を規定する内部電圧を発生する回路を、基準電圧を
ゲートに受けるMOSトランジスタと、このMOSトラ
ンジスタと異なる導電型を有するダイオード接続された
MOSトランジスタとで構成しているため、内部電源電
圧を生成するソースフォロワMOSトランジスタのしき
い値電圧の影響を相殺し、所望の電圧レベルの内部電源
電圧を低消費電流で生成することができる。
【0400】請求項11に係る発明に従えば、内部電源
電圧供給ノードにプルダウン素子およびプルアップ素子
を設けたため、確実に、内部電源電圧を所定の電圧レベ
ルに保持することができる。
【0401】請求項12に係る発明に従えば、出力回路
の出力MOSトランジスタをCMOS構成としているた
め、低消費電流で動作する出力段を形成することができ
る。
【0402】請求項13に係る発明に従えば、出力トラ
ンジスタを同じ導電型で構成しているため、これらの出
力段のMOSトランジスタを形成するための分離領域が
不要となり、回路占有面積が低減される。
【0403】請求項14に係る発明に従えば、レベル変
換回路を用いて、出力段MOSトランジスタのゲートへ
レベル変換後の信号を印加するように構成しているた
め、出力MOSトランジスタをより深いオン状態にして
動作させることができ、高速動作する出力回路を実現す
ることができる。
【0404】請求項15に係る発明に従えば、レベル変
換回路を用いて、内部信号の第1論理レベル電圧をさら
に昇圧して出力段MOSトランジスタのゲートに印加す
るように構成しているため、この出力段MOSトランジ
スタがより深いオン状態となって出力ノードを駆動する
ことができ、高速動作する出力回路を実現することがで
きる。
【0405】請求項16に係る発明に従えば、同様、内
部信号の第1論理レベル電圧をより高い電圧レベルに変
換して出力段のMOSトランジスタのゲートへ印加する
ように構成しているため、この出力段MOSトランジス
タがより深いオン状態となり、高速動作する出力回路を
実現することができる。
【0406】請求項17に係る発明に従えば、複数の出
力ノードに共通に内部電源電圧発生回路を設けるように
構成しているため、回路占有面積を低減することができ
る。
【0407】請求項18に係る発明に従えば、内部電源
ノードを安定化するための容量素子を半導体チップ外部
に配置するように構成しているため、任意の大きさの容
量値を有する容量素子を用いることができ、内部電源ノ
ードの電圧を確実に安定化させることができる。
【0408】請求項19に係る発明に従えば、第1の電
圧発生回路の出力インピーダンスを変換して、内部電源
電圧を伝達するMOSトランジスタのゲートに内部電圧
を伝達するように構成しているため、電源投入時、高速
でこの内部電源電圧生成用のソースフォロワMOSトラ
ンジスタのゲート電位を上昇させて、オン状態とするこ
とができ、電源投入後早いタイミングで半導体集積回路
を動作可能状態に設定することができる。
【0409】請求項20に係る発明に従えば、第2の電
圧発生回路の出力インピーダンスを低い出力インピーダ
ンスに変換して内部電圧を低レベル内部電源電圧を生成
するMOSトランジスタのゲートへ伝達するように構成
しているため、電源投入後、高速でこの低レベル内部電
源電圧を生成するMOSトランジスタのゲート電圧を所
定電圧レベルに設定することができ、電源投入後早いタ
イミングで半導体集積回路を動作可能状態に設定するこ
とができる。
【0410】請求項21に係る発明に従えば、第1の電
圧発生手段を、内部電源電圧を規定する内部電圧に対応
する比較電圧を発生し、この比較電圧と基準電圧とを比
較して、その比較結果に従って第1の電源回路へ与えら
れる電位を調整するように構成しているため、正確にか
つ安定に所定の電圧レベルの内部電源電圧を生成するこ
とができる。
【0411】請求項22に係る発明に従えば、比較電圧
を、ダイオードモードのMOSトランジスタの直列体に
より生成するように構成しているため、正確に差動増幅
器の感度の良い領域で比較動作を行なわせるための比較
電圧を生成することができ、応じて所定の電圧レベルの
内部電源電圧を生成することができる。
【0412】請求項23に係る発明に従えば、低レベル
内部電源電圧を規定する内部電圧を発生する第2の電圧
発生手段を、この低レベル内部電源電圧を規定する電圧
に対応する比較電圧を生成し、この比較電圧と基準電圧
とを比較し、この比較結果に従って第2の電源回路へ与
えられる電圧を調整するように構成しているため、正確
にかつ安定に所定の電圧レベルの低レベル内部電源電圧
を生成することができる。
【0413】請求項24に係る発明に従えば、この第2
の電圧発生回路の比較電圧発生手段を、ダイオード接続
されたMOSトランジスタで構成しているため、所定の
電圧レベルの低レベル電源電圧を容易に生成することが
できる。
【0414】請求項25に係る発明に従えば、比較電圧
を、抵抗素子と定電流源とで発生するように構成してい
るため、所望の電圧レベルの比較電圧を生成することが
でき、応じて内部電源電圧の電圧レベルを所望の電圧レ
ベルに設定することができる。
【0415】請求項26に係る発明に従えば、比較電圧
のレベルを調整するための溶断可能なリンク素子を設け
ているため、製造パラメータなどがばらついても、正確
に所定の電圧レベルの内部電源電圧を生成することがで
きる。
【0416】請求項27に係る発明に従えば、基準電圧
発生回路をこの半導体集積回路と同一半導体チップ上に
形成しているため、基準電圧を入力するためのピン端子
が不要となり、ピン端子数が低減され、応じて半導体チ
ップの占有面積が低減される。
【0417】請求項28に係る発明に従えば、この基準
電圧は、半導体集積回路外部から与えるように構成して
いるため、半導体集積回路間での信号の伝送時におい
て、基準電圧がばらついても、出力信号はこの基準電圧
を中心とする振幅を有しており、正確に相手先の半導体
集積回路において入力信号の論理レベルを判定すること
ができる。また、半導体集積回路動作時において電源電
圧が仮に変動しても、その影響は、基準電圧発生回路へ
及ぼすことがなく、半導体集積回路の動作と独立に基準
電圧の電圧レベルを所定電圧レベルに保持することがで
きる。
【0418】請求項29に係る発明に従えば、基準電圧
を、入力信号の論理レベルを判定する電圧を入力回路へ
も与えるように構成しているため、入力回路および出力
回路それぞれ別々に基準電圧を与える必要がなく、外部
からの印加時にはピン端子数を低減することができ、ま
た内部で発生する場合には、半導体チップ面積を低減す
ることができる。
【0419】請求項30に係る発明に従えば、安定化容
量素子を、メモリセルキャパシタおよびビット線相当導
電層およびワード線相当導電層を用いてメモリセルと同
一構造で形成したため、小占有面積で大きな容量値を有
する安定化容量素子を実現することができる。
【0420】請求項31に係る発明に従えば、安定化の
ための容量素子を、基板領域と、この基板領域に対向し
て配置されるワード線相当導電層と、このワード線相当
導電層に対向して配置されるビット線相当導電層と、ビ
ット線相当導電層上に、メモリセルキャパシタと同一構
造の複数個並列に形成したキャパシタとで実現している
ため、小占有面積で大きな容量値を有する容量素子を実
現することができる。
【0421】請求項32に係る発明に従えば、安定化容
量素子を、基板領域表面ほぼ全面にわたってワード線相
当導電層を配置し、このワード線相当導電層上に、メモ
リセルキャパシタと同一構造を有する単位容量素子を複
数個並列に形成してかつ電気的に接続し、この基板領域
に第1および第2導電型の不純物領域をそれぞれ形成し
て同一電極ノードに接続するように構成しているため、
ワード線相当導電層と半導体基板領域とでMOSキャパ
シタが形成され、より容量値の大きな安定化容量素子を
小占有面積で実現することができる。また、このMOS
キャパシタのしきい値電圧は一定とされるため、電極ノ
ードに印加される電圧の影響を受けることなく安定に所
定の容量値を有する容量素子を実現することができる。
【0422】請求項33に係る発明に従えば、安定化容
量素子を第1の内部電源ノードと第1の電圧源との間に
接続するように構成しているため、安定に、出力回路動
作時において第1の電圧源から出力回路へ電流を供給す
ることができ、この高レベル内部電源電圧を安定に保持
することができる。
【0423】請求項34に係る発明に従えば、高レベル
内部電源電圧ノードと第2の電圧源との間に安定化容量
素子を接続するように構成しているため、出力回路動作
時において、この容量素子に蓄積された電荷が第2の電
圧源から電流がこの出力回路へ供給され、高レベル内部
電源電圧を安定に保持することができる。
【0424】請求項35に係る発明に従えば、低レベル
内部電源電圧を安定化する容量素子を、この低レベル内
部電源ノードと第2の電圧源との間に接続するように構
成しているため、出力回路動作時において、放電電流を
第2の電圧源へ流すことができ、安定に低レベル内部電
源電圧レベルを保持することが可能となる。
【0425】請求項36に係る発明に従えば、低レベル
内部電源電圧を安定化する容量素子を、この低レベル内
部電源ノードと第2の電圧源との間に接続するように構
成しているため、出力回路動作時において、第1の電圧
源からこの第2低レベル内部電源ノードに電流が供給さ
れ、安定に低レベル内部電源電圧を所定電圧レベルに保
持することができる。
【0426】請求項37に係る発明に従えば、高レベル
内部電源電圧を安定化する容量素子を、この第1の電圧
源と別に設けられた電圧源と高レベル内部電源ノードと
の間に接続するように構成しているため、別の電圧源か
らの電流が出力回路動作時供給されるため、内部電源電
圧を安定に所定の電圧レベルに保持することができる。
また、電源電圧が内部回路において用いられており、こ
の内部電源電圧を発生する回路を適当な位置に配置する
ことが可能となり、レイアウトが容易となる。また、内
部回路は電源ノイズの影響を受けることなく安定するこ
とができる。
【0427】請求項38に係る発明に従えば、低レベル
内部電源電圧を安定化する容量素子を、別に設けられた
電圧源と低レベル内部電源電圧供給ノードとの間に接続
するように構成しているため、出力回路動作時において
は、この別の電圧源からの電流が供給されて、内部回路
動作用の電源電圧に対する影響は生じず、安定に出力回
路を動作させることができる。また、低レベル内部電源
電圧を発生する回路を適当な位置に配置することが可能
となり、レイアウトが容易となる。
【0428】請求項39に係る発明に従えば、出力回路
の出力信号の振幅を制限する第1および第2の電圧発生
手段と、内部電源ノードに接続される容量素子とこれら
の内部電源ノード間に接続される容量素子とが接続して
いるため、小占有面積で大きな容量値を有する安定化容
量を実現することができる。
【0429】請求項40に係る発明に従えば、第1およ
び第2の容量素子の容量値を互いに等しくしているた
め、内部電源ノードに接続する容量の合成容量値が等し
くされ、出力回路の充放電速度を確実に同じとすること
ができる。
【0430】請求項41に係る発明に従えば、内部電源
ノードに、その容量値が半減された容量素子を並列に接
続するように構成しているため、面積を増大させること
なく、出力回路動作時における充放電電流を電源ノード
および接地ノード両者に分散させることができ、出力回
路動作時の電源ノイズを低減することができる。
【0431】請求項42に係る発明に従えば、この内部
電源ノードに接続される安定化容量素子の第1の容量素
子を、高レベル内部電源ノードと第1の電圧源の間に接
続し、他方の容量素子を、この内部電源ノードと第2の
電圧源の間に接続するように構成しているため、確実
に、出力回路充電動作時における充電電流を第1および
第2の電圧源に分散させることができ、これらの電圧源
における電圧変動を抑制することができる。
【0432】請求項43に係る発明に従えば、これらの
容量素子は、内部回路動作用の電圧源と別の専用の電圧
源に接続するように構成しているため、内部回路の動作
に悪影響を及ぼすことなく確実に出力回路の内部電源ノ
ードを所定電圧レベルに保持することができる。
【0433】請求項44に係る発明に従えば、低レベル
内部電源電圧を安定化するための容量素子をこの低レベ
ル内部電源ノードと第2の電圧源の間に接続し、かつ別
の安定化容量を、この低レベル内部電源ノードと第1の
電圧源との間に接続するように構成しているため、出力
回路動作時においても、この放電電流は、第1および第
2の電圧源に分散され、出力回路動作時における電源ノ
イズを低減することができる。
【0434】請求項45に係る発明に従えば、この低レ
ベル内部電源電圧を安定化するための容量素子を、それ
ぞれ別に設けられた電圧源にそれぞれ接続するように構
成しているため、安定に出力回路動作時においても、低
レベル内部電源電圧を所定電圧レベルに保持することが
できる。
【0435】請求項46に係る発明に従えば、出力回路
の電源ノードの安定化容量を、それぞれ異なる極性の電
圧を供給する電圧源に接続するように構成しているた
め、出力回路動作時において、この安定化容量を流れる
電流をそれぞれ異なる電圧源に分散させることができ、
電源ノイズを低減することができる。
【0436】請求項47に係る発明に従えば、この高レ
ベル内部電源電圧安定化用の容量素子を、回路の電圧源
にそれぞれ出力するように構成しているため、出力回路
動作時における、電源ノイズが低減され、安定に内部回
路をその影響を受けることなく動作させることができ
る。
【0437】請求項48に係る発明に従えば、容量素子
は、内部回路の電圧源とは別の電圧源に接続するように
構成しているため、出力回路動作時において安定化容量
素子を介して安定に出力ノードの充放電電流を駆動する
ことができ、また内部回路は出力回路の動作の影響を受
けることなく安定に一定電圧レベルに保持された電源電
圧および接地電圧に従って動作することができる。
【0438】請求項49に係る発明に従えば、メモリと
処理回路との間に設けられる複数の内部データバス線そ
れぞれに対応して、第1および第2の絶縁ゲート型電界
効果トランジスタの対からなる出力手段を設けているた
め、高速かつ安定にデータ転送を行なうことができる。
また、バス線の振幅が低減されるため、消費電流が低減
され、また電源ノイズの発生および発熱およびEMIの
発生も防止することができる。
【0439】請求項50に係る発明に従えば、メモリア
レイと処理回路との間の複数の内部データバス線それぞ
れに安定化容量が設けられた出力手段を配置しているた
め、高速かつ安定にデータ転送を行なうことができる。
【0440】請求項51に係る発明に従えば、データバ
ス線それぞれに、基準電圧と対応のバス線の電圧とを差
動増幅するレシーバ手段を設けているため、小振幅信号
を正確にその論理レベルを判定してデータの送受を行な
うことができる。またこの基準電圧を、出力手段の電源
電圧を生成するために用いられる基準電圧と同じ基準電
圧としているため、基準電圧変動時においても、その変
動の影響を相殺して、正確な信号の転送を行なうことが
できる。
【0441】請求項52に係る発明に従えば、データバ
ス線それぞれに設けられるレシーバ手段が、基準電圧と
対応のデータバス線の信号とを差動増幅し、この基準電
圧を、出力手段の動作電源電圧を発生するために用いら
れる基準電圧と同じ電圧としているため、基準電圧変動
時においても、安定にデータ転送を行なうことができ
る。
【0442】請求項53に係る発明に従えば、基準電圧
を、この半導体集積回路が設けられたチップ上に形成し
ているため、安定に基準電圧を、各回路部分へ伝達する
ことができる。
【0443】請求項54に係る発明に従えば、複数のデ
ータバス線が相補信号を伝達するように対をなして配設
し、これらのバス線対の信号を差動増幅するレシーバ手
段を各バス線対に設けているため、バス線の信号振幅を
小さくすることができ、より高速かつ低消費電流で信号
を転送することができる。
【0444】請求項55に係る発明に従えば、内部デー
タバスが読出データを転送しているため、読出データ
を、高速かつ低消費電流で転送することができる。
【0445】請求項56に係る発明に従えば、複数の内
部データバス線がメモリアレイへの書込データを転送し
ているため、書込データを高速かつ低消費電流で転送す
ることができる。
【0446】請求項57に係る発明に従えば、この内部
データバス線の一方端に出力手段を配置し、他方端にレ
シーバ手段を配置しているため、正確にかつ高速でデー
タ信号の転送を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に従う半導体集積回
路の要部の構成を具体的に示す図である。
【図2】 半導体集積回路相互の接続を示す図である。
【図3】 図1および図2に示す半導体集積回路の動作
を示す信号波形図である。
【図4】 この発明が適用されるシステムの構成を概略
的に示す図である。
【図5】 この発明の実施の形態2に従う半導体集積回
路の要部の構成を示す図である。
【図6】 この発明の実施の形態3に従う半導体集積回
路の要部の構成を示す図である。
【図7】 この発明の実施の形態4に従う半導体集積回
路の要部の構成を示す図である。
【図8】 この発明の実施の形態5に従う半導体集積回
路の要部の構成を示す図である。
【図9】 この発明の実施の形態6に従う半導体集積回
路の要部の構成を示す図である。
【図10】 この発明の実施の形態7に従う半導体集積
回路の要部の構成を概略的に示す図である。
【図11】 この発明の実施の形態8に従う半導体集積
回路の要部の構成を概略的に示す図である。
【図12】 この発明の実施の形態8の変更例の構成を
概略的に示す図である。
【図13】 この発明の実施の形態9に従う半導体集積
回路の要部の構成を概略的に示す図である。
【図14】 この発明の実施の形態10に従う半導体集
積回路の要部の構成を概略的に示す図である。
【図15】 この発明の実施の形態11の半導体集積回
路の要部の構成を示す図である。
【図16】 この発明の実施の形態12に従う半導体集
積回路の要部の構成を示す図である。
【図17】 この発明の実施の形態13に従う半導体集
積回路の要部の構成を示す図である。
【図18】 この発明の実施の形態14に従う半導体集
積回路の要部の構成を示す図である。
【図19】 この発明の実施の形態15に従う半導体集
積回路の要部の構成を示す図である。
【図20】 この発明の実施の形態16に従う半導体集
積回路の要部の構成を示す図である。
【図21】 この発明の実施の形態17に従う半導体集
積回路の要部の構成を示す図である。
【図22】 この発明の実施の形態18に従う半導体集
積回路の要部の構成を示す図である。
【図23】 この発明の実施の形態19に従う半導体集
積回路の要部の構成を示す図である。
【図24】 この発明の実施の形態20に従う半導体集
積回路の要部の構成を示す図である。
【図25】 この発明の実施の形態21に従う半導体集
積回路の全体の構成を概略的に示す図である。
【図26】 図25に示す基準電圧発生回路の構成の一
例を示す図である。
【図27】 この発明の実施の形態22に従う半導体集
積回路の全体の構成を概略的に示す図である。
【図28】 この発明の実施の形態23に従う半導体集
積回路の全体の構成を概略的に示す図である。
【図29】 図28に示すDRAM回路の構成を概略的
に示す図である。
【図30】 図29に示すDRAM回路の構成を概略的
に示す図である。
【図31】 DRAMにおけるMOSキャパシタとメモ
リセルキャパシタの容量値を記憶容量の関数として表わ
す図である。
【図32】 この発明の実施の形態23におけるDRA
Mメモリセルの断面構造を概略的に示す図である。
【図33】 この発明の実施の形態23における第1の
安定化容量の断面構造を概略的に示す図である。
【図34】 図33に示す安定化容量の平面レイアウト
を概略的に示す図である。
【図35】 (A)は、図33および図34に示す安定
化容量の単位容量素子の電気的等価回路を示し、(B)
は、安定化容量の電気的等価回路を示す図である。
【図36】 (A)および(B)は、図33に示す安定
化容量の出力回路への接続態様を示す図である。
【図37】 (A)は、この発明の実施の形態23にお
ける第2の安定化容量の断面構造を概略的に示し、
(B)は、その電気的等価回路を示す図である。
【図38】 (A)は、この発明の実施の形態23にお
ける第3の安定化容量の断面構造を概略的に示し、
(B)は、その電気的等価回路を示す図である。
【図39】 この発明の実施の形態23の半導体集積回
路の他の構成を概略的に示す図である。
【図40】 この発明の実施の形態24における安定化
容量素子の第1の接続態様を示す図である。
【図41】 この発明の実施の形態24における安定化
容量素子の第2の接続態様を示す図である。
【図42】 この発明の実施の形態24における安定化
容量素子の第3の接続態様を示す図である。
【図43】 この発明の実施の形態24における安定化
容量素子の第4の接続態様を示す図である。
【図44】 図43に示す安定化容量素子の内部電源ノ
ードから見た容量の電気的等価回路を示す図である。
【図45】 (A)および(B)は、図43に示す安定
化容量素子の各容量素子の容量値と合成容量の関係を示
す図である。
【図46】 図45に示す合成容量値の最大値近傍領域
をより詳細に示す図である。
【図47】 この発明の実施の形態24における安定化
容量素子の第5の接続態様を示す図である。
【図48】 この発明の実施の形態24における安定化
容量素子の第6の接続態様を示す図である。
【図49】 この発明の実施の形態24における安定化
容量素子の第7の接続態様を示す図である。
【図50】 この発明の実施の形態24における安定化
容量素子の第8の接続態様を示す図である。
【図51】 この発明の実施の形態24における安定化
容量素子の第9の接続態様を示す図である。
【図52】 この発明の実施の形態25に従う半導体集
積回路の出力部の構成を概略的に示す図である。
【図53】 この発明の実施の形態26に従う半導体集
積回路の全体の構成を概略的に示す図である。
【図54】 図53に示す半導体集積回路の要部の構成
をより具体的に示す図である。
【図55】 図54に示すレシーバ回路の構成を示す図
である。
【図56】 図55に示すレシーバ回路の動作を示す信
号波形図である。
【図57】 この発明の実施の形態26の変更例1の構
成を示す図である。
【図58】 図57に示すレシーバ回路の構成を示す図
である。
【図59】 図58に示すレシーバ回路の動作を示す信
号波形図である。
【図60】 この発明の実施の形態26の変更例2の構
成を概略的に示す図である。
【図61】 図60に示す安定化容量の構成を概略的に
示す図である。
【図62】 図60に示す安定化容量の他の構成を概略
的に示す図である。
【図63】 この発明の実施の形態26の変更例3の構
成を概略的に示す図である。
【図64】 この発明の実施の形態26の変更例4の構
成を概略的に示す図である。
【図65】 従来の半導体集積回路の出力部の構成を概
略的に示す図である。
【図66】 図65に示す半導体集積回路の動作を示す
信号波形図である。
【図67】 従来の半導体集積回路の信号入力部の構成
を概略的に示す図である。
【図68】 図65に示す電源回路の構成を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 半導体集積回路、2 第1の電圧発生回路、3 第
2の電圧発生回路、4第1のノード、5 第1の電源回
路、5a,5c MOSトランジスタ、5b比較回路、
7 第2のノード、8 第2の電源回路、8a,8c
MOSトランジスタ、8b 比較回路、9 出力ノー
ド、12 pチャネルMOSトランジスタ、13 nチ
ャネルMOSトランジスタ、24 抵抗素子、21 p
チャネルMOSトランジスタ、22 pチャネルMOS
トランジスタ、23 nチャネルMOSトランジスタ、
24 抵抗素子、31 nチャネルMOSトランジス
タ、32 nチャネルMOSトランジスタ、33 pチ
ャネルMOSトランジスタ、34 抵抗素子、♯0〜♯
n 半導体チップ、25 pチャネルMOSトランジス
タ、35 nチャネルMOSトランジスタ、22a n
チャネルMOSトランジスタ、32a pチャネルMO
Sトランジスタ、24a,34a 抵抗素子、41,4
2 抵抗素子、11a,11b,11c レベル変換回
路、10−1〜10−n 出力回路、15a,15b,
18a,18b 容量素子接続端子、50,52 イン
ピーダンス変換回路、60 比較電圧発生回路、62
差動増幅器、64 pチャネルMOSトランジスタ、6
0a,60b,60c MOSトランジスタ、60d
定電流源、70 比較電圧発生回路、72 差動増幅
器、74 nチャネルMOSトランジスタ、70b,7
0c,70d MOSトランジスタ、70a 定電流
源、60f,70g 抵抗素子、60g,70f 定電
流源、60i,70i MOSトランジスタ、60fa
〜60fc,70ga〜70gc 抵抗素子、60l
b,60lc,70lb,70lc リンク素子、80
基準電圧発生回路、82 内部電源回路、84 内部
回路、90 DRAM回路、92 プロセサ、90 入
出力インタフェース回路、90a DRAM、MC メ
モリセル、BL,/BL ビット線、WL ワード線、
200P型半導体基板、210 Nウェル、202d,
202e,202f,202g不純物領域、204c〜
204f ワード線相当導電層、205a ビット線相
当導電層、206c,206d 第1の導電層、208
a 第2の導電層、202h 不純物領域、203c
ゲート絶縁膜、204f ワード線相当導電層、205
b ビット線相当導電層、206e1〜206en 第
1の導電層、208b 第2の導電層、200a Nウ
ェル、202i 不純物領域、219不純物領域、20
3d ゲート絶縁膜、206f1〜206fn 第1の
導電層、204g ワード線相当導電層、208c 第
2の導電層、15a 容量素子、15c,15d,18
c,18d 容量素子、15e,15f,18e,18
f 容量素子、15g,15h,18g,18h 容量
素子、15i,15j,18i,18j 容量素子、3
14,316 安定化容量、400 処理回路、402
メモリ、403 インタフェース回路、404 内部
データバス、405a,405b メモリアレイ、40
6a,406b センスアンプ帯、407列デコーダ、
408a,408b インタフェース回路、410 電
源回路、10m−0〜10m−m,10p−0〜10p
−m ドライバ(出力回路)、417 基準電圧発生回
路、420p−0〜420p−m,420m−0〜42
0m−m レシーバ回路、404R リードデータバ
ス、404W ライトデータバス、404r−0〜40
4r−m リードデータバス線、404w−0〜404
w−m ライトデータバス線、404r−0,404r
−0z〜404r−m,404r−mz リードデータ
バス線、404w−0,404w−0z〜404w−
m,404w−mz ライトデータバス線、430,4
30a,430b,430c 安定化容量、2m,2p
第1の電圧発生回路、5m,5p 第1の電源回路、
3m,3p 第2の電圧発生回路、8m,8p 第2の
電源回路、405 メモリ用インタフェース回路、40
3 処理回路用インタフェース回路、435a,435
b メモリアレイ、440a,440b 読出/書込回
路。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G11C 11/401 G11C 11/34 350 11/407 354F 11/409 354Q 371K H03K 19/00 101A

Claims (57)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1のノードと出力ノードとの間に結合
    され、与えられた内部信号に従って前記出力ノードと前
    記第1のノードとを電気的に接続する第1の絶縁ゲート
    型電界効果トランジスタ、 第2のノードと前記出力ノードとの間に結合され、前記
    内部信号に従って前記第1の絶縁ゲート型電界効果トラ
    ンジスタと相補的に導通して前記出力ノードと前記第2
    のノードとを電気的に接続する第2の絶縁ゲート型電界
    効果トランジスタ、 高入力インピーダンスを有する入力部に基準電圧を受
    け、前記基準電圧と第1の電圧源ノードの電圧との間の
    電圧レベルの一定電圧を生成する第1の電圧発生手段、 前記第1の電圧発生手段の出力電圧と前記第1のノード
    上の電圧の差に応じて第1の電圧源から前記第1のノー
    ドへ電流を供給する第1の内部電源手段、 高入力インピーダンスを有する入力部に前記基準電圧を
    受け、前記基準電圧と第2の電圧源ノードの電圧との間
    の電圧レベルの一定電圧を生成する第2の電圧発生手
    段、および前記第2の電圧発生手段の出力電圧と前記第
    2のノード上の電圧の差に応じて前記第2のノードから
    前記第1の電圧源と異なる前記第2の電圧源ノードへ電
    流を流す第2の内部電源手段を備える、半導体集積回
    路。
  2. 【請求項2】 前記第1のノードに結合され、前記第1
    のノードの電圧を安定化するための第1の容量素子と、 前記第1の容量素子と別に設けられ、前記第2のノード
    に結合されて前記第2のノードの電圧を安定化するため
    の第2の容量素子とをさらに備える、請求項1記載の半
    導体集積回路。
  3. 【請求項3】 前記第1の内部電源手段は、前記第1の
    電圧源と前記第1のノードの間に結合される第3の絶縁
    ゲート型電界効果トランジスタと、 前記第1の電圧発生手段の出力電圧と前記第1のノード
    上の電圧を比較し該比較結果を示す信号を前記第3の絶
    縁ゲート型電界効果トランジスタのゲートへ印加する第
    1の比較回路を備えて、 前記第2の内部電源手段は、 前記第2の電圧源と前記第2のノードとの間に結合され
    かつ前記第3の絶縁ゲート型電界効果トランジスタと異
    なる導電型を有する第4の絶縁ゲート型電界効果トラン
    ジスタと、 前記第2のノード上の電圧と前記第2の電圧発生手段の
    出力電圧とを比較し、該比較結果を示す信号を前記第4
    の絶縁ゲート型電界効果トランジスタのゲートへ印加す
    る第2の比較回路を備える、請求項1記載の半導体集積
    回路。
  4. 【請求項4】 前記第1の内部電源手段は、前記第1の
    ノードと前記第1の電圧源との間に接続され、かつその
    ゲートに前記第1の電圧発生手段の出力電圧を受ける第
    3の絶縁ゲート型電界効果トランジスタを備え、 前記第2の内部電源手段は、前記第2のノードと前記第
    2の電圧源との間に結合されかつそのゲートに前記第2
    の電圧発生手段の出力電圧をゲートに受ける第4の絶縁
    ゲート型電界効果トランジスタを備える、請求項1記載
    の半導体集積回路。
  5. 【請求項5】 前記第1の電圧発生手段は、 前記第1の電圧源の電圧以上の所定の電圧が供給される
    第1の電源ノードと前記第2の電圧源の電圧以下の電圧
    が供給される第2の電源ノードとの間に互いに直列に順
    次接続される、抵抗素子、少なくとも1個のダイオード
    接続された絶縁ゲート型電界効果トランジスタ、および
    前記基準電圧をゲートに受ける絶縁ゲート型電界効果ト
    ランジスタを含み、前記抵抗素子と前記ダイオード接続
    されたトランジスタの接続ノードから前記第1のノード
    の電圧レベルを決定する電圧が出力される、請求項1記
    載の半導体集積回路。
  6. 【請求項6】 前記第2の電圧発生手段は、 前記第1の電圧源の電圧以上の電圧が供給される第1の
    電源ノードと前記第2の電圧源の電圧以下の電圧が供給
    される第2の電源ノードの間に互いに直列に順次接続さ
    れる、前記基準電圧をゲートに受ける絶縁ゲート型電界
    効果トランジスタと、少なくとも1個のダイオード接続
    された絶縁ゲート型電界効果トランジスタと、抵抗素子
    とを含み、前記ダイオード接続されたトランジスタと前
    記抵抗素子との接続ノードから前記第2のノードの電圧
    レベルを決定する電圧が出力される、請求項1記載の半
    導体集積回路。
  7. 【請求項7】 前記第1の電源ノードには、前記第1の
    電圧源の電圧よりも高い電圧が供給される、請求項5記
    載の半導体集積回路。
  8. 【請求項8】 前記第2の電源ノードには、前記第2の
    電圧源の電圧よりも低い電圧が供給される、請求項6記
    載の半導体集積回路。
  9. 【請求項9】 前記少なくとも1個のダイオード接続さ
    れた絶縁ゲート型電界効果トランジスタは、少なくとも
    1個の第1導電型の絶縁ゲート型電界効果トランジス
    タ、少なくとも1個の第2導電型の絶縁ゲート型電界効
    果トランジスタとを含む、請求項5または6記載の半導
    体集積回路。
  10. 【請求項10】 前記少なくとも1個のダイオード接続
    された絶縁ゲート型電界効果トランジスタは、前記基準
    電圧をゲートに受ける絶縁ゲート型電界効果トランジス
    タと異なる導電型を有する複数のダイオード接続された
    絶縁ゲート型電界効果トランジスタを含む、請求項6ま
    たは7記載の半導体集積回路。
  11. 【請求項11】 前記第1のノードと前記第2の電圧源
    との間に接続されるプルダウン素子と、前記第2のノー
    ドと前記第1の電圧源との間に接続されるプルアップ素
    子とをさらに備える、請求項1記載の半導体集積回路。
  12. 【請求項12】 前記第1の絶縁ゲート型電界効果トラ
    ンジスタは第1の導電型を有し、前記第2の絶縁ゲート
    型電界効果トランジスタは第2の導電型を有する、請求
    項1記載の半導体集積回路。
  13. 【請求項13】 前記第1および第2の絶縁ゲート型電
    界効果トランジスタは同じ導電型を有する、請求項1記
    載の半導体集積回路。
  14. 【請求項14】 前記内部信号の第1論理のレベル電圧
    を前記第2の電圧源の電圧よりも低い電圧に変換して前
    記第1の絶縁ゲート型電界効果トランジスタのゲートへ
    印加するレベル変換手段をさらに備える、請求項12記
    載の半導体集積回路。
  15. 【請求項15】 前記内部信号の第1論理レベルの電圧
    を前記第1の電圧源の電圧よりも高い電圧に変換して前
    記第2の絶縁ゲート型電界効果トランジスタのゲートへ
    印加するレベル変換手段をさらに備える、請求項12記
    載の半導体集積回路。
  16. 【請求項16】 前記内部信号の第1論理レベルの電圧
    を前記第1の電圧源の電圧よりも高い電圧に変換して前
    記第1の絶縁ゲート型電界効果トランジスタのゲートへ
    印加するレベル変換手段をさらに備える、請求項12記
    載の半導体集積回路。
  17. 【請求項17】 各々に前記第1および第2の絶縁ゲー
    ト型電界効果トランジスタの組が配置される複数の前記
    出力ノードをさらに含み、前記第1および第2のノード
    は前記複数の出力ノードに共通に配置される、請求項1
    記載の半導体集積回路。
  18. 【請求項18】 前記第1および第2のノードに、前記
    半導体集積回路が形成される半導体チップの外部に個別
    的に配置される第1および第2の容量素子をそれぞれ接
    続するための接続ノードをさらに備える、請求項1記載
    の半導体集積回路。
  19. 【請求項19】 前記第1の電圧発生手段の出力インピ
    ーダンスよりも小さな出力インピーダンスを有し、前記
    第1の電圧発生手段が出力する電圧に従って前記第3の
    絶縁ゲート型電界効果トランジスタのゲートへ電圧を印
    加する第1のインピーダンス変換手段をさらに備える、
    請求項4記載の半導体集積回路。
  20. 【請求項20】 前記第2の電圧発生手段の出力インピ
    ーダンスよりも小さな出力インピーダンスを有し、前記
    第2の電圧発生手段が出力する電圧に従って前記第4の
    絶縁ゲート型電界効果トランジスタのゲートへ電圧を伝
    達するインピーダンス変換手段をさらに備える、請求項
    4記載の半導体集積回路。
  21. 【請求項21】 前記第1の電圧発生手段は、 前記第1の内部電源手段に結合され、前記第1の内部電
    源手段の入力ノードに与えられる電圧に対応する電圧を
    発生する比較電圧発生手段と、 前記基準電圧と前記比較電圧発生手段の出力電圧とを比
    較する比較手段と、 前記第1の電圧源の電圧以上の電圧が印加されるドライ
    ブノードと前記第1の内部電源手段の入力ノードの間に
    接続され、前記比較手段の出力信号に従って前記ドライ
    ブノードから前記第1の内部電源手段の入力ノードへ電
    流を供給するドライブ素子とを含む、請求項1記載の半
    導体集積回路。
  22. 【請求項22】 前記比較電圧発生手段は、 前記第1の内部電源手段の入力ノードと前記比較手段の
    一方入力との間に互いに直列に接続される少なくとも1
    個の第1導電型の絶縁ゲート型電界効果トランジスタお
    よび少なくとも1個の第2導電型の絶縁ゲート型電界効
    果トランジスタの直列体と、前記比較手段の前記一方入
    力に結合されかつ前記直列体と直列に接続される定電流
    源とを備える、請求項21記載の半導体集積回路。
  23. 【請求項23】 前記第2の電圧発生手段は、 前記第2の内部電源手段の入力ノードに結合され、該入
    力ノードの電圧に対応する電圧を生成する比較電圧発生
    手段と、 前記基準電圧と前記比較電圧発生手段の出力電圧とを比
    較する比較手段と、 前記第2の電圧源の電圧以下の電圧が供給される電源ノ
    ードと前記第2の内部電源手段の入力ノードとの間に結
    合され、前記比較手段の出力信号に従って前記第2の内
    部電源手段の入力ノードから前記電源ノードへ電流を供
    給するドライブ素子とを含む、請求項1記載の半導体集
    積回路。
  24. 【請求項24】 前記比較電圧発生手段は、 前記第2の内部電源手段の入力ノードと前記比較手段の
    一方入力に結合される内部ノードとの間に互いに直列に
    接続される少なくとも1個の第1導電型の絶縁ゲート型
    電界効果トランジスタと少なくとも1個の第2導電型の
    絶縁ゲート型電界効果トランジスタの直列体と、 前記内部ノードに結合され、前記直列体に一定の電流を
    供給する定電流源とを備える、請求項23記載の半導体
    集積回路。
  25. 【請求項25】 前記比較電圧発生手段は、抵抗素子を
    含む、請求項21または23記載の半導体集積回路。
  26. 【請求項26】 前記比較電圧発生手段は、発生する比
    較電圧のレベルを調整するための溶断可能なリンク素子
    を含む、請求項21または23記載の半導体集積回路。
  27. 【請求項27】 前記基準電圧は、前記半導体集積回路
    が形成される半導体チップと同一チップ上に形成される
    基準電圧発生回路により生成される、請求項1記載の半
    導体集積回路。
  28. 【請求項28】 前記基準電圧は、前記半導体集積回路
    が形成される半導体チップの外部に設けられた基準電圧
    発生回路から与えられ、これにより各々が前記半導体集
    積回路を有する複数の半導体チップが存在するとき前記
    基準電圧発生回路の基準電圧が共通に前記複数の半導体
    チップに印加される、請求項1記載の半導体集積回路。
  29. 【請求項29】 前記基準電圧は、入力信号の論理レベ
    ルを判定するための電圧として入力回路へも与えられ
    る、請求項27または28記載の半導体集積回路。
  30. 【請求項30】 行列状に配列される複数のスタックト
    キャパシタ型メモリセルと、 各前記行に対応して配置され、各々に対応の行のメモリ
    セルが接続される複数のワード線と、 各前記列に対応して配置され、各々に対応の列のメモリ
    セルが接続する複数の対のビット線とをさらに有し、 前記第1および第2の容量素子の各々は、 第1導電型の半導体基板領域と、 前記半導体基板領域表面に互いに間をおいて形成される
    複数の第1導電型の不純物領域とを備え、前記複数の不
    純物領域は、前記メモリセルのビット線が電気的に接続
    する領域に相当する第1の不純物領域と、前記メモリセ
    ルのキャパシタが電気的に接続する領域に相当する第2
    の不純物領域とを有し、さらに、 前記第2の不純物領域に電気的に接続されかつ前記キャ
    パシタの一方電極と同一層に形成される互いに離れて配
    置される複数の第1導電層と、 前記第1の不純物領域に電気的に接続されかつ前記ビッ
    ト線と同一層に形成されるビット線相当導電層と、 前記基板領域上に前記ワード線と同一層に形成されるワ
    ード線相当導電層と、 前記第1導電層を覆うように形成されかつ前記メモリセ
    ルのキャパシタの他方電極層と同一層に形成される第2
    の導電層とを備え、 前記基板領域が前記容量素子の一方電極として作用し、
    かつ前記第2導電層が他方電極として作用する、請求項
    2記載の半導体集積回路。
  31. 【請求項31】 行列状に配列される複数のスタックト
    キャパシタ型メモリセルと、 各前記行に対応して配置され、各々に対応の行のメモリ
    セルが接続される複数のワード線と、各前記列に対応し
    て配置され、各々に対応の列のメモリセルが接続する複
    数の対のビット線とをさらに有し、 前記第1および第2の容量素子の各々は、 半導体基板領域と、 前記半導体基板領域上に前記ワード線と同一層に形成さ
    れるワード線相当導電層と、 前記ワード線相当導電層上にかつ前記ワード線相当導電
    層上にかつ対向して前記ビット線と同一層に形成される
    ビット線相当導電層と、 前記ビット線相当導電層上に互いに間をおいて前記メモ
    リセルのキャパシタの一方電極層と同一層に形成されか
    つ前記ビット線相当導電層に電気的に接続される複数の
    第1導電層と、 前記複数の第1導電層を覆うように前記メモリセルのキ
    ャパシタの他方電極と同一層に形成される第2導電層と
    を備え、 前記ビット線相当導電層と前記基板領域とが相互接続さ
    れて該容量素子の一方電極を形成しかつ前記ワード線相
    当導電層と前記第2導電層とが相互接続されて該容量素
    子の他方電極を形成する、請求項2記載の半導体集積回
    路。
  32. 【請求項32】 行列状に配列される複数のスタックト
    キャパシタ型メモリセルと、 各前記行に対応して配置され、各々に対応の行のメモリ
    セルが接続される複数のワード線と、 各前記列に対応して配置され、各々に対応の列のメモリ
    セルが接続される複数の対のビット線とをさらに有し、 前記第1および第2の容量素子の各々は、 第1導電型の半導体基板領域と、 前記半導体基板領域表面周辺部に形成される第2導電型
    の第1の不純物領域と、 前記半導体基板領域表面の周辺部に前記第1の不純物領
    域に隣接して形成される第1導電型の第2の不純物領域
    と、 前記基板領域上にわたって前記ワード線と同一層に形成
    されるワード線相当導電層と、 前記ワード線相当導電層上に互いに離れてかつ前記メモ
    リセルのキャパシタの一方電極と同一層に形成されかつ
    前記ワード線相当導電層に電気的に接続される第1の導
    電層と、 前記第1の導電層を覆うように前記メモリセルキャパシ
    タの他方電極と同一層に形成される第2導電層とを備
    え、 前記第1の導電層は前記容量素子の一方電極ノードに電
    気的に接続されかつ前記第2の導電層ならびに前記第1
    および第2の不純物領域は前記容量素子の他方電極ノー
    ドに電気的に接続される、請求項2記載の半導体集積回
    路。
  33. 【請求項33】 前記第1の容量素子は、前記第1のノ
    ードと前記第1の電圧源との間に接続される、請求項2
    記載の半導体集積回路。
  34. 【請求項34】 前記第1の容量素子は、前記第1のノ
    ードと前記第2の電圧源との間に接続される、請求項2
    記載の半導体集積回路。
  35. 【請求項35】 前記第2の容量素子は、前記第2のノ
    ードと前記第2の電圧源との間に接続される、請求項2
    記載の半導体集積回路。
  36. 【請求項36】 前記第2の容量素子は、前記第2のノ
    ードと前記第1の電圧源との間に接続される、請求項2
    記載の半導体集積回路。
  37. 【請求項37】 前記第1の容量素子は、前記第1のノ
    ードと前記第1の電圧源と別に設けられかつ前記第1の
    電圧源の電圧と同じ極性の電圧を供給する別の電圧源と
    の間に接続される、請求項2記載の半導体集積回路。
  38. 【請求項38】 前記第2の容量素子は、前記第2の電
    圧源と別に設けられかつ前記第2の電圧源の電圧と同じ
    極性の電圧を供給する別の電圧源と前記第2のノードと
    の間に接続される、請求項2記載の半導体集積回路。
  39. 【請求項39】 第1の電圧源上の電圧より低い電圧を
    発生して第1のノードへ伝達する第1の電圧発生回路、 第2の電圧源上の電圧より高い電圧を発生して第2のノ
    ードへ伝達する第2の電圧発生回路、 前記第1のノードと前記第2のノードとの間に接続さ
    れ、与えられた内部信号に従って出力ノードへ前記第1
    または第2のノード上の電圧レベルの電圧を伝達する出
    力手段、 前記第1のノードに結合されかつ前記第1のノードの電
    圧を安定化するための第1の容量素子、 前記第2のノードに結合されかつ前記第2のノードの電
    圧を安定化するための第2の容量素子、および前記第1
    のノードと前記第2のノードとの間に接続される第3の
    容量素子とを備える、半導体集積回路。
  40. 【請求項40】 前記第1および第2の容量素子の容量
    値は互いに等しい、請求項39記載の半導体集積回
    路。。
  41. 【請求項41】 前記第1および第2の容量素子の容量
    値は互いに等しく、さらに前記第1のノードに結合され
    る、前記第1の容量素子と同じ容量値を有する第4の容
    量素子と、 前記第2のノードに結合される、前記第2の容量素子と
    同じ容量値を有する第5の容量素子とをさらに備える、
    請求項39記載の半導体集積回路。
  42. 【請求項42】 前記第1の容量素子は、前記第1のノ
    ードと前記第1の電圧源との間に接続され、前記第4の
    容量素子は前記第1のノードと前記第2の電圧源との間
    に接続される、請求項41記載の半導体集積回路。
  43. 【請求項43】 前記第1の容量素子は、前記第1の電
    圧源と別に設けられて前記第1の電圧源の電圧と同一極
    性の電圧を供給する第3の電圧源と前記第1のノードと
    の間に接続され、かつ前記第4の容量素子は、前記第2
    の電圧源と別に設けられかつ前記第2の電圧源と同一極
    性の電圧を供給する第4の電圧源と前記第1のノードと
    の間に接続される、請求項41記載の半導体集積回路。
  44. 【請求項44】 前記第2の容量素子は、前記第2の電
    圧源と前記第2のノードとの間に接続され、かつ前記第
    5の容量素子は前記第2のノードと前記第1の電圧源と
    の間に接続される、請求項41記載の半導体集積回路。
  45. 【請求項45】 前記第2の容量素子は、前記第2の電
    圧源と別に設けられかつ前記第2の電圧源の電圧と同一
    極性の電圧を供給する第3の電圧源と前記第2のノード
    との間に接続され、かつ前記第5の容量素子は、前記第
    1の電圧源と別に設けられかつ前記第1の電圧源と同一
    極性の電圧を供給する第4の電圧源と前記第2のノード
    との間に接続される、請求項41記載の半導体集積回
    路。
  46. 【請求項46】 第1の電圧源上の電圧よりも低い電圧
    を発生して第1のノードへ伝達する第1の電圧発生回
    路、 第2の電圧源上の電圧よりも高い電圧を発生して第2の
    ノードへ伝達する第2の電圧発生回路、 前記第1および第2のノード上の電圧を両動作電源電圧
    として動作し、与えられた内部信号に従って出力ノード
    を駆動する出力手段、 前記第1のノードと前記第1の電圧源と同一極性の電圧
    を受ける第1基準ノードとの間に接続される第1の容量
    素子、 前記第2のノードと前記第2の電圧源と同一極性の電圧
    を受ける第2基準ノードとの間に接続される第2の容量
    素子、 前記第1のノードと前記第2の基準ノードとの間に接続
    される第3の容量素子および前記第2のノードと前記第
    1の基準ノードとの間に接続される第4の容量素子とを
    備える、半導体集積回路。
  47. 【請求項47】 前記第1の基準ノードは前記第1の電
    圧源に接続されかつ前記第2の基準ノードは前記第2の
    電圧源に接続される、請求項46記載の半導体集積回
    路。
  48. 【請求項48】 前記第1の基準ノードは前記第1の電
    圧源と別に設けられた電圧源に接続され、前記第2の基
    準ノードは前記第2の電圧源と別に設けられた電圧源に
    接続される、請求項46記載の半導体集積回路。
  49. 【請求項49】 複数のメモリセルを有するメモリアレ
    イと、 前記メモリアレイの選択メモリセルとの間でデータを転
    送するための複数の内部データバス線と、 前記複数の内部データバス線を介して前記メモリアレイ
    とデータの転送を行なう処理回路とをさらに備え、 前記第1および第2の絶縁ゲート型電界効果トランジス
    タの対からなる出力手段が、前記複数の内部データバス
    線に対応して前記メモリアレイと前記処理回路との間に
    設けられる、請求項1記載の半導体集積回路。
  50. 【請求項50】 複数のメモリセルを有するメモリアレ
    イと、 前記メモリアレイの選択メモリセルとの間でデータを転
    送するための複数の内部データバス線と、 前記複数の内部データバス線を介して前記メモリアレイ
    とデータの転送を行なう処理回路とをさらに備え、 前記出力手段は前記複数の内部データバス線それぞれに
    対応して前記メモリアレイと前記処理回路との間に配置
    される、請求項39または46記載の半導体集積回路。
  51. 【請求項51】 前記複数の内部データバス線に対応し
    て前記メモリアレイと前記処理回路との間に設けられ、
    各々が対応の内部データバス線の電圧と前記基準電圧と
    を差動増幅する複数のレシーバ手段をさらに備える、請
    求項49記載の半導体集積回路。
  52. 【請求項52】 前記複数のデータバス線に対応して前
    記メモリアレイと前記処理回路との間に設けられ、基準
    電圧と対応のデータバス線上の電圧とを差動増幅する複
    数のレシーバ手段をさらに備え、 前記第1および第2の電圧発生回路は、前記基準電圧に
    基づいて前記電圧を発生する手段を含む、請求項50記
    載の半導体集積回路。
  53. 【請求項53】 前記基準電圧は前記メモリアレイおよ
    び前記処理回路が一体的に形成される半導体チップ上に
    設けられた基準電圧発生回路により発生される、請求項
    51または52記載の半導体集積回路。
  54. 【請求項54】 前記複数の内部データバス線は相補信
    号を伝達するように対をなして配設され、さらに、 前記バス線対に対応して設けられ、対応のバス線対の信
    号を差動的に増幅する複数のレシーバ回路を備える、請
    求項49または50記載の半導体集積回路。
  55. 【請求項55】 前記複数の内部データバス線は、前記
    メモリアレイの選択メモリセルから読出されたデータを
    伝達する、請求項49または50記載の半導体集積回
    路。
  56. 【請求項56】 前記複数の内部データバス線は、前記
    メモリアレイの選択メモリセルへ書込むデータを伝達す
    る、請求項49または50記載の半導体集積回路。
  57. 【請求項57】 前記複数の内部データバス線各々の一
    方側に前記出力手段が配置され、かつ他方端に前記レシ
    ーバ手段が設けられる、請求項51、52または54記
    載の半導体集積回路。
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