JPH11149628A - 垂直磁気記録媒体 - Google Patents

垂直磁気記録媒体

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JPH11149628A
JPH11149628A JP9315654A JP31565497A JPH11149628A JP H11149628 A JPH11149628 A JP H11149628A JP 9315654 A JP9315654 A JP 9315654A JP 31565497 A JP31565497 A JP 31565497A JP H11149628 A JPH11149628 A JP H11149628A
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宏高 法橋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録再生時の優れたエンベロ−プ特性を有
し、かつ下地軟磁性膜の磁壁の移動に由来する突発性の
雑音や記録磁化の減磁又は消磁現象が発生しない垂直磁
気記録媒体を提供する。 【解決手段】 本垂直磁気記録媒体20は、基板22
と、基板上に設けられた下地軟磁性膜24と、下地軟磁
性膜上に設けられた垂直磁化膜28とを有する。下地軟
磁性膜が、非磁壁構造として構成され、その保磁力が3
00Oe以下である。本発明では、下地軟磁性膜が磁壁
構造を有しないので、下地軟磁性膜が磁壁構造をとると
きに発生する諸問題、即ち下地軟磁性膜の磁壁の上方を
垂直磁気ヘッドが通過したときに発生する突発性の雑
音、浮遊磁界によって下地軟磁性膜の磁壁が容易に移動
し、記録磁化を減磁あるいは消磁してしまうという問題
を解決することができ、エンベロ−プ特性の良好な低ノ
イズの垂直磁気記録媒体を実現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気ディスク等と
して用いられる垂直磁気記録媒体に関し、更に詳細に
は、記録再生特性の良好な垂直磁気記録媒体に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】近年、パ−ソナルコンピュ−タやワ−ク
ステ−ションの進歩に伴い、ハ−ドディスクドライブが
大容量化及び小型化しているので、磁気ディスクは、更
なる高面記録密度化を必要としている。しかし、現在、
広く普及している長手記録方式により高面記録密度を実
現しようとすると、記録ビットの微細化に伴う記録磁化
の熱揺らぎの問題や、記録ヘッドの記録能力を超えかね
ない高保磁力化の問題が発生する。そこで、これらの問
題を解決しつつ、面記録密度を大幅に増大する手段とし
て、垂直磁気記録方式が検討されていて、これを実現す
る垂直磁気記録媒体の一つとして、高透磁率の軟磁性膜
と高い垂直異方性の垂直磁化膜からなる垂直2層媒体が
提案されている。
【0003】以下に、図51を参照して、従来の垂直2
層媒体の構成を説明する。図51は、従来の垂直磁気記
録媒体の模式的基板断面図である。従来の垂直磁気記録
媒体50は、図51に示すように、軟磁性裏打ち層52
と垂直磁化膜54とを、順次、基板56上に形成してな
るものである。例えば、軟磁性裏打ち層52にはNiF
e膜、及び垂直磁化膜54にはCoCr系合金がそれぞ
れ用いられている(日本応用磁気学会誌、Vol.8, No.
1, 1984, p17)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図51に示し
たような従来の垂直磁気記録媒体には、以下に説明する
ような問題があった。第一の問題は、下地軟磁性膜52
がブロッホライン磁壁、とネ−ル磁壁とに大別される磁
壁(磁区)構造になっているために、垂直磁気記録媒体
の記録再生の際に突発性の雑音(スパイクノイズ)が発
生し、エンベロ−プ特性を劣化させて再生の忠実度を阻
害することである。このような突発性の雑音は、下地軟
磁性膜52に生じている磁壁の上方をヘッドが通過した
ときに発生する。第二の問題は、外部浮遊磁界による記
録磁化の不安定性である。下地軟磁性膜52が磁壁構造
になっているので、下地軟磁性層52内の磁壁が外部浮
遊磁界により容易に移動する。そのような磁壁の移動が
垂直磁気ヘッドの主磁極に対応する下地軟磁性層52内
の領域で起こると、垂直記録層として機能する垂直磁化
膜54に記録された磁化の減磁、あるいは消磁現象が発
生する。このような外部からの浮遊磁界は、磁気ディス
クと近接した位置に配置された磁気ディスクドライブ内
のディスク回転用のモ−タ−や、ヘッド位置決め用に用
いられるモ−タ−などから発生する。これらの磁界は、
極めて微弱であるものの、垂直磁気ヘッドの主磁極先端
に集中すると、下地軟磁性膜の磁壁移動を誘発し、記録
磁化を減磁あるいは消磁してしまうことがあるので、情
報記憶装置としては致命的な欠陥となる。
【0005】そこで、本発明の目的は、記録再生時のエ
ンベロ−プ特性が優れ、かつ下地軟磁性膜の磁壁の移動
に由来する、突発性の雑音、及び記録磁化の減磁又は消
磁現象が生じないような、新規な構成の垂直磁気記録媒
体を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る垂直磁気記録媒体は、基板と、基板上
に設けられた軟磁性膜と、軟磁性膜上に設けられた垂直
磁化膜とを少なくとも有する垂直磁気記録媒体におい
て、軟磁性膜が、非磁壁構造として形成され、その保磁
力が300Oe以下であることを特徴としている。本発
明で、非磁壁構造の軟磁性膜とは、磁壁構造をもたない
軟磁性膜を意味する。
【0007】非磁壁構造の軟磁性膜を成膜するには、F
eSiAl又はFeSiAl系合金で軟磁性膜を成膜す
る。また、FeTaN又はFeTaN系合金で軟磁性膜
を成膜しても良い。更には、グラニュラ−薄膜の軟磁性
膜を成膜しても良い。その際には、SiO 2 、又はCを
グラニュラ−薄膜の母材とし、Co、CoPt及びCo
CrPtのいずれかを母材中に分散させる粒子の材料と
し、かつ母材を列、母在中に分散させる粒子の材料を行
として構成した行列の行列要素のいずれかでグラニュラ
−薄膜が形成されている。
【0008】グラニュラ−薄膜は、母材中に他の物質を
分散させているために、一般的には、表面平滑性があま
り優れない。そこで、本発明の垂直磁気記録媒体では、
好ましくは、軟磁性膜と垂直磁化膜の間に膜厚100n
m以下の接合層を介在させる。これにより、軟磁性膜の
表面平滑性の向上及び垂直磁化膜の垂直配向性の向上を
同時に達成することができ、また、垂直磁化膜の磁気特
性の角形比が改善され、低媒体ノイズ化を図ることがで
き、記録再生特性の良好な媒体とすることができる。そ
の際には、Co1-X Crx (0.25≦x≦0.6
0)、Ti及びCrTiのいずれかで接合層を形成する
のが望ましい。
【0009】グラニュラ−薄膜を軟磁性膜とする垂直磁
気記録媒体では、好適には、膜厚500nm以下のCr
膜、V膜、及びCu膜のいずれかをグラニュラ−薄膜と
基板の間に介在させる。これにより、Cr膜、V膜、又
はCu膜を挿入しない場合に比べて、母材中に分散させ
た粒子の独立化を促進させることができるので、保磁力
が増大して、再生出力の記録密度依存性の向上を図るこ
とができ、記録再生特性の良好な媒体とすることが可能
である。また、好適には、グラニュラ−薄膜を非磁壁構
造とする。
【0010】磁壁構造は、ブロッホライン磁壁、とネ−
ル磁壁とに大別されているが、本発明に係る垂直磁気記
録媒体は、軟磁性膜の成膜材料を特定することにより、
そのような磁壁構造を有しない軟磁性膜を垂直磁化膜の
下に備えている。従って、磁壁構造を有する軟磁性膜を
用いた従来の垂直磁気記録媒体に発生していたような諸
問題、即ち垂直磁気ヘッドが軟磁性膜に生じている磁壁
の上方を通過したときに発生する突発性の雑音(スパイ
クノイズ)、或いはディスク回転用モ−タ−やヘッド位
置決め用モ−タ−などから発生する浮遊磁界によって軟
磁性膜の磁壁が移動し、記録磁化を減磁あるいは消磁し
てしまうという問題を根本的に解決することができ、エ
ンベロ−プ特性の良好な低ノイズの媒体を実現できる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に、実施形態例を挙げ、添付
図面を参照して、本発明の実施の形態を具体的かつ詳細
に説明する。実施形態例 本実施形態例は、本発明に係る垂直磁気記録媒体の実施
形態の一つの例であって、図1(a)は本実施形態例の
垂直磁気記録媒体の構成を示す模式的基板断面図であ
る。本実施形態例の垂直磁気記録媒体20は、図1
(a)に示すように、基板22と、基板22上に、順
次、形成された、非磁壁構造の下地軟磁性膜24、即ち
磁壁構造を有しない下地軟磁性膜24と、垂直磁化膜2
8とかなる積層構造を備えている。FeSiAl膜又は
FeSiAl系合金膜、FeTaN膜又はFeTaN系
合金膜、更には、母材としてSiO2 、又はCを、その
母材中に分散させる粒子の材料としてCo、CoPt、
又はCoCrPtを採用し、母材を列、母在中に分散さ
せる粒子の材料を行とした行列の行列要素のいずれかで
形成したグラニュラ−薄膜を用いることにより、磁壁構
造を有しない下地軟磁性膜を形成することができる。
【0012】以上の構成により、本発明に係る垂直磁気
記録媒体20は、下地軟磁性膜が磁壁構造をとるときに
発生する前述した諸問題を根本的に解決することができ
る。
【0013】
【実施例】以下に、実施例を挙げ、添付図面を参照し
て、本発明の実施の形態を具体的かつ詳細に説明する。実施例1 本実施例は、本発明に係る垂直磁気記録媒体の実施例の
一つである。図1(b)は本実施形態例の垂直磁気記録
媒体の構成を示す基板断面図である。本実施例の垂直磁
気記録媒体10は、2.5インチの基板12と、基板1
2上に形成された膜厚500nmのFeSiAl膜から
なる下地軟磁性膜16と、下地軟磁性膜16上に形成さ
れたCo78Cr19Ta3膜(at%) からなる垂直磁化膜
18と、C保護膜(図示せず)とを有する積層構造とし
て形成されている。
【0014】以下に、本実施例の垂直磁気記録媒体10
を作製する方法を説明する。先ず、6インチのFeSi
Alタ−ゲットを用いて、スパッタ法により以下の成膜
条件で2.5インチの基板12上に膜厚500nmのF
eSiAl膜からなる下地軟磁性膜16を成膜した。 成膜条件 チャンバの初期真空度 :5×10-7mTorr以下 基板温度 :600℃ 投入電力 :0.5kw アルゴンガス圧 :4mTorr 成膜速度 :3nm/sec
【0015】次いで、FeSiAl膜からなる下地軟磁
性膜16上に、Co78Cr19Ta3(at%)タ−ゲットを用
いて基板温度200℃で膜厚100nmのCo78Cr19
Ta 3膜からなる垂直磁化膜18を成膜した。更に、C
78Cr19Ta3膜18の上に膜厚10nmのC保護膜
を成膜し、得た垂直磁気記録媒体を本発明媒体A2とし
た。また、保磁力の比較用に基板温度を室温にして成膜
したFeSiAl膜も作製した。
【0016】一方、本発明媒体A2とは別に、FeSi
Al膜の代わりに、NiFeタ−ゲットを用いて、実施
例1と同様にして、NiFe膜からなる下地軟磁性膜、
及びCo78Cr19Ta3(at%)膜を成膜した媒体を従来媒
体A1とした。
【0017】本発明に係る垂直磁気記録媒体A2を評価
するために、以下のようにして、磁壁構造の観察、保磁
力の測定、記録再生特性の測定等を行った。実施例2以
下の実施例にも同じ評価方法を適用した。本発明媒体A
2のFeSiAl膜16の磁壁構造を調べるために、以
下のようにして、粉末図形法により磁壁構造を観察し
た。先ず、基板温度600℃で成膜したFeSiAl膜
の表面に微少な傷をつけ、磁壁構造を見え易くした後、
ビッタ−液(磁性コロイド)をその上に塗布した。そし
て、その試料を磁壁観察用電磁石にセットし、金属顕微
鏡で磁壁構造を観察したが、明瞭な磁壁構造は観察され
なかった。次に、磁場を徐々に試料に印加しながら観察
したところ、変化は見られなかった。これは、基板温度
を室温にして成膜したFeSiAl膜についても同様で
あった。次いで、同様にして、従来媒体A1のNiFe
膜を観察したところ、明瞭な磁壁構造が観察された。そ
して、試料に徐々に磁場を印加しながら観察したとこ
ろ、磁壁の移動の様子が明瞭に観察された。以上のこと
は、NiFe膜の磁化過程は磁壁移動による磁化過程で
あるのに対し、FeSiAl膜の磁化過程は磁壁移動に
よらないことを示している。
【0018】次に、FeSiAl膜及びNiFe膜の保
磁力を調べるために、試料振動型磁力計(VSM)を用
いて保磁力の測定を行った。その結果、基板温度600
℃で成膜したFeSiAl膜及びNiFe膜の保磁力は
それぞれ0.1Oe、基板温度を室温にして成膜したF
eSiAl膜の保磁力は300Oeであった。
【0019】単磁極ヘッド及びID/MR複合ヘッドを
用いて、本発明媒体A2及び従来媒体A1について記録
再生の評価試験を行った。ここで、ID/MR複合ヘッ
ド記録トラック幅は4μm 、再生トラック幅は3μm 、
記録ギャップ長は0.4μm、再生ギャップ長は0.3
2μm であった。また、単磁極ヘッドのトラック幅は1
0μm 、主磁極膜厚は0.4μm であった。評価試験
は、記録電流10mAop、センス電流12mA、周速度1
2.7m/sec 、浮上量45nm、及びノイズのバンド帯
域45MHzの条件下で行った。なお、実験は単磁極ヘッ
ドによって記録した信号をMRヘッドで読み出す場合
と、IDヘッドで記録した信号をMRヘッドで読み出す
場合の両方について行った。図2は、本発明媒体A2及
び従来媒体A1エンベロ−プ特性を示す。図2に示すよ
うに、本発明媒体A2は、従来媒体A1に比較して、遥
かにエンベロ−プがきれいであり、エンベロ−プ特性が
非常に優れていることが分かる。この評価試験は単磁極
ヘッドによって記録した信号をMRヘッドで読み出すこ
とによって行ったが、IDヘッドで記録した信号をMR
ヘッドで読み出す評価試験も行ったところ、同様なエン
ベロ−プ特性の違いが見られた。
【0020】このことは、従来媒体A1の下地軟磁性膜
NiFeは磁壁構造をとるため、磁壁の移動にともなう
突発性の雑音が見られるのに対し、本発明媒体A2の下
地軟磁性膜FeSiAlは磁壁構造をとらないため、突
発性の雑音の発生を根本的に解決できていることを示し
ている。また、FeSiAl膜を室温で成膜した膜を下
地に持つ媒体の結果も同様なものになる。何故ならば、
元来、磁性体は保磁力が大きければ磁壁構造は出来難い
からであり、この場合、室温で成膜したFeSiAl膜
の保磁力は、基板温度600℃で成膜したFeSiAl
膜の保磁力よりも遥かに大きく、磁壁構造が一層出来難
い状態にあるからである。
【0021】次に、本発明媒体A2及び従来媒体A1に
ついて、次のようにして、外部浮遊磁界に対する記録磁
化の安定性を評価した。単磁極ヘッドにより信号を本発
明媒体A2及び従来媒体A1に記録した後、ヘルムホル
ツコイルによって媒体に直流磁場を大きさ0.1〜50
0Oeの範囲で印加し、磁場印加前の再生出力と磁場印
加後の再生出力の比較を行い、その結果を図3に示し
た。図3は、磁場印加前の再生出力に対する磁場印加後
の再生出力を百分率で示している。図3から分かるよう
に、従来媒体A1は、下地軟磁性膜の保磁力に相当する
0.1Oeを印加した段階で記録磁化の減磁に伴う再生
出力の低下が見られ、印加磁場を大きくするのに伴って
減磁量が増加するのに対し、本発明媒体A2は500O
eの磁場を印加しても減磁は見られず、外部浮遊磁界に
対する記録信号の安定性は、本発明媒体A2の方が遥か
に優れていることが分かった。また、IDヘッドで記録
した信号をMRヘッドで読み出す方法によって、同様の
実験を行ったところ、全く同様な傾向が見られた。この
結果を図4に示す。この場合も、図2のところで述べた
ような理由によって、FeSiAl膜を室温で成膜した
膜を下地に持つ媒体の外部浮遊磁界に対する記録磁化の
安定性の結果は同様なものになる。しかし、室温で成膜
したFeSiAl膜は保磁力が300Oeと大きいた
め、矩形波状の再生波形に歪みが生じる。垂直2層媒体
の下地軟磁性層として機能し、矩形状の再生波形を得る
ためには、下地軟磁性膜FeSiAlの保磁力は100
Oe以下であることが望ましい。
【0022】次に、記録磁化の経時変化を調べるため
に、本発明媒体A2及び従来媒体A1に信号を単磁極ヘ
ッドにより記録した後、単磁極ヘッドを媒体上にロ−ド
させたままで再生出力を測定した。記録直後の再生出力
をt =1秒とし、t=1×10 4 秒まで測定した。そし
て、t =1秒の時の再生出力と一定時間経過後の再生出
力の比較を行い、その結果を図5に示した。図5は、t
=1秒の時の再生出力に対する一定時間経過後の再生出
力を百分率で示している。図5から分かるように、従来
媒体A1は、信号記録後の経過時間の対数にほぼ比例し
て再生出力が低下するのに対し、本発明媒体A2では、
このような再生出力の低下は全く見られなかった。この
ことは、NiFeの磁壁が地磁気やディスク回転用モ−
タ−などの微少な磁場によっても容易に移動し、それが
垂直磁気ヘッドの主磁極と対応する領域で起こったため
に記録磁化の減磁が見られたと考えられる。一方、本発
明媒体A2に用いているFeSiAl膜は磁壁構造をと
らないために、このような磁壁移動による減磁の問題を
根本的に解決することができたと考えられる。また、こ
の場合も、図2のところで述べたような理由によって、
FeSiAl膜を室温で成膜した膜を下地に持つ媒体の
記録磁化の経時変化の結果は同様なものになる。
【0023】以上のことから、本発明媒体A2を用いる
ことによって記録再生時のエンベロ−プ特性の向上並び
に下地軟磁性膜の磁壁の移動に由来する突発性の雑音や
記録磁化の減磁あるいは消磁の防止を実現でき、高記録
密度の実現が容易となる。
【0024】実施例2 FeSiAlRuTi膜タ−ゲットを用いて、下地軟磁
性膜としてFeSiAlRuTi膜を基板上に成膜した
ことを除いて、実施例1の本発明媒体A2と同様にし
て、垂直磁気記録媒体を作製し、本発明媒体B2とし
た。また、保磁力の比較のために、基板温度を室温にし
て成膜したFeSiAlRuTi膜も作製した。
【0025】本発明媒体B2のFeSiAlRuTi膜
を観察したところ、明瞭な磁壁構造は観察されなかった
し、試料に徐々に磁場を印加しながら観察しても、変化
は見られなかった。これは、基板温度を室温にして成膜
したFeSiAlRuTi膜についても同様であった。
以上のことは、本発明媒体B2のFeSiAlRuTi
膜の磁化過程は磁壁移動によらないことを示している。
【0026】次に、本発明媒体B2のFeSiAlRu
Ti膜の保磁力を調べたところ、保磁力は0.1Oeで
あった。また、基板温度を室温にして成膜したFeSi
AlRuTi膜の保磁力は300Oeであった。
【0027】本発明媒体B2について記録再生特性の評
価試験を行い、従来媒体A1と比較したところ、実施例
1の本発明媒体A2と同様に、本発明媒体B2は、従来
媒体A1に比較して遥かにエンベロ−プがきれいであ
り、エンベロ−プ特性が非常に優れていることが分かっ
た。この評価試験は、単磁極ヘッドによって記録した信
号をMRヘッドで読み出すことによって行ったが、ID
ヘッドで記録した信号をMRヘッドで読み出す実験も行
ったところ、同様なエンベロ−プ特性の違いが見られ
た。
【0028】このことは、本発明媒体B2の下地軟磁性
膜FeSiAlRuTiは磁壁構造をとらないため、突
発性の雑音の発生を根本的に解決できていることを示し
ている。また、実施例1のところで述べたような理由に
よって、FeSiAlRuTi膜を室温で成膜した膜を
下地に持つ媒体の結果も同様なものになる。
【0029】次に、本発明媒体B2の外部浮遊磁界に対
する記録磁化の安定性を測定し、従来媒体A1と対比し
て、図6に示した。図6は、磁場印加前の再生出力に対
する磁場印加後の再生出力を百分率で示してある。図6
から分かるように、再生出力が低下する従来媒体A1に
対して、本発明媒体B2は500Oeの磁場を印加して
も減磁は見られず、外部浮遊磁界に対する記録信号の安
定性は、本発明媒体B2の方が遥かに優れていることが
分かった。同様の実験をIDヘッドで記録した信号をM
Rヘッドで読み出す方法によっても行ったところ、全く
同様な傾向が見られた。この結果を図7に示す。また、
実施例1のところで述べたような理由によって、FeS
iAlRuTi膜を室温で成膜した膜を下地に持つ媒体
の外部浮遊磁界に対する記録磁化の安定性の結果は同様
なものになる。
【0030】次に、記録磁化の経時変化を測定し、従来
媒体A1と対比して、図8に示した。図8は、t =1秒
の時の再生出力に対する一定時間経過後の再生出力を百
分率で示している。図8から分かるように、再生出力が
低下する従来媒体A1に対して、本発明媒体B2では、
このような再生出力の低下は全く見られなかった。この
ことは、本発明媒体B2に用いているFeSiAlRu
Ti膜は磁壁構造をとらないために、このような磁壁移
動による減磁の問題を根本的に解決することができたと
考えられる。また、実施例1のところで述べたような理
由によって、FeSiAlRuTi膜を室温で成膜した
膜を下地に持つ媒体の記録磁化の経時変化の結果は同様
なものになる。
【0031】以上のことより、本発明媒体B2を用いる
ことによって記録再生時のエンベロ−プ特性の向上並び
に下地軟磁性膜の磁壁の移動に由来する突発性の雑音や
記録磁化の減磁あるいは消磁の防止を実現でき、高記録
密度の実現が容易となる。
【0032】実施例3 FeTaN膜タ−ゲットを用いて、下地軟磁性膜として
FeTaN膜を基板上に成膜したことを除いて、実施例
1と同様にして垂直磁気記録媒体を作製し、本発明媒体
Q2とした。また、保磁力の比較のために基板温度を室
温にして成膜したFeTaN膜も作製した。
【0033】本発明媒体Q2のFeTaN膜を観察した
ところ、明瞭な磁壁構造は観察されなかったし、試料に
徐々に磁場を印加しながら観察しても、変化は見られな
かった。これは、基板温度を室温にして成膜したFeT
aN膜についても同様であった。以上のことは、FeT
aN膜の磁化過程は磁壁移動によらないことを示してい
る。
【0034】次に、本発明媒体Q2おFeTaN膜の保
磁力を測定したところ、保磁力は0.1Oeであった。
また、基板温度を室温にして成膜したFeTaN膜の保
磁力は300Oeであった。
【0035】本発明媒体Q2について記録再生特性の評
価試験を行い、本発明媒体Q2と従来媒体A1とのエン
ベロ−プ特性を比較したところ、実施例1の本発明媒体
A2と同様に、本発明媒体Q2は、従来媒体A1に比較
して遥かにエンベロ−プがきれいであり、エンベロ−プ
特性が非常に優れていることが分かった。この試験は単
磁極ヘッドによって記録した信号をMRヘッドで読み出
すことによって行ったが、IDヘッドで記録した信号を
MRヘッドで読み出す実験も行ったところ、同様なエン
ベロ−プ特性の違いが見られた。このことは、本発明媒
体Q2の下地軟磁性膜FeTaNは磁壁構造をとらない
ため、突発性の雑音の発生を根本的に解決できているこ
とを示している。また、実施例1のところで述べたよう
な理由によって、FeTaN膜を室温で成膜した膜を下
地に持つ媒体の結果も同様なものになる。
【0036】次に、本発明媒体Q2の外部浮遊磁界に対
する記録磁化の安定性を測定し、従来媒体A1と対比し
て、図52に示した。図52は、磁場印加前の再生出力
に対する磁場印加後の再生出力を百分率で示している。
図52から分かるように、再生出力が低下する従来媒体
A1に対し、本発明媒体Q2は500Oeの磁場を印加
しても減磁は見られず、外部浮遊磁界に対する記録信号
の安定性は、本発明媒体Q2の方が遥かに優れているこ
とが分かった。同様の実験をIDヘッドで記録した信号
をMRヘッドで読み出す方法によっても行ったところ、
全く同様な傾向が見られた。この結果を図53に示す。
また、実施例1のところで述べたような理由によって、
FeTaN膜を室温で成膜した膜を下地に持つ媒体の外
部浮遊磁界に対する記録磁化の安定性の結果は同様なも
のになる。
【0037】次に、本発明媒体Q2の記録磁化の経時変
化を測定し、従来媒体A1と対比して、図54に示し
た。図54はは、t =1秒の時の再生出力に対する一定
時間経過後の再生出力を百分率で示している。図54か
ら分かるように、再生出力が低下する従来媒体A1に対
して、本発明媒体Q2では、このような再生出力の低下
は全く見られなかった。本発明媒体Q2に用いているF
eTaN膜は磁壁構造をとらないために、このような磁
壁移動による減磁の問題を根本的に解決することができ
たと考えられる。また、実施例1のところで述べたよう
な理由によって、FeTaN膜を室温で成膜した膜を下
地に持つ媒体の記録磁化の経時変化の結果は同様なもの
になる。以上のことより、本発明媒体Q2を用いること
によって記録再生時のエンベロ−プ特性の向上並びに下
地軟磁性膜の磁壁の移動に由来する突発性の雑音や記録
磁化の減磁あるいは消磁の防止を実現でき、高記録密度
の実現が容易となる。
【0038】実施例4 分散膜中のCoの体積比を50%程度に設定し、Coタ
−ゲットとSiO2 タ−ゲットを用いて、基板にバイア
ス電圧を印加しながら実施例1と同じ成膜条件で、同時
にスパッタし、基板上に膜厚500nmのCo- SiO
2分散膜を下地軟磁性膜として成膜したこと除いて、実
施例1と同様にして垂直磁気記録媒体を作製し、本発明
媒体C2とした。また、保磁力の比較のために、基板温
度を室温にして成膜したCo- SiO2分散膜も作製し
た。
【0039】Co- SiO2分散膜を観察したところ、
明瞭な磁壁構造は観察されなかったし、試料に徐々に磁
場を印加しながら観察しても、変化は見られなかった。
これは、基板温度を室温にして成膜したCo- SiO2
分散膜についても同様であった。以上のことは、NiF
e膜の磁化過程は磁壁移動による磁化過程であるのに対
し、本発明媒体C2のCo- SiO2分散膜の磁化過程
は磁壁移動によらないことを示している。
【0040】次に、Co- SiO2分散膜の保磁力を測
定したところ、本発明媒体C2のCo- SiO2分散膜
は0.1Oe、及び基板温度を室温にして成膜したCo
- SiO2分散膜の保磁力は300Oeであった。
【0041】本発明媒体C2について記録再生特性の評
価試験を行い、本発明媒体C2と従来媒体A1とのエン
ベロ−プ特性を比較したところ、実施例1の本発明媒体
A2と同様に、本発明媒体C2は、従来媒体A1に比較
して遥かにエンベロ−プがきれいであり、エンベロ−プ
特性が非常に優れていることが分かった。この実験は単
磁極ヘッドによって記録した信号をMRヘッドで読み出
すことによって行ったが、IDヘッドで記録した信号を
MRヘッドで読み出す実験も行ったところ、同様なエン
ベロ−プ特性の違いが見られた。このことは、本発明媒
体C2の下地軟磁性膜であるCo- SiO2分散膜は磁
壁構造をとらないため、突発性の雑音の発生を根本的に
解決できていることを示している。また、実施例1のと
ころで述べたような理由によって、Co- SiO 2分散
膜を室温で成膜した膜を下地に持つ媒体の結果も同様な
ものになる。
【0042】次に、本発明媒体C2の外部浮遊磁界に対
する記録磁化の安定性を測定し、従来媒体A1と対比し
て、図9に示した。図9は、磁場印加前の再生出力に対
する磁場印加後の再生出力を百分率で示してある。再生
出力が低下する従来媒体A1に対して、図9から分かる
ように、本発明媒体C2は500Oeの磁場を印加して
も減磁は見られず、外部浮遊磁界に対する記録信号の安
定性は、本発明媒体C2の方が遥かに優れていることが
分かった。同様の実験をIDヘッドで記録した信号をM
Rヘッドで読み出す方法によっても行ったところ、全く
同様な傾向が見られた。この結果を図10に示す。ま
た、実施例1のところで述べたような理由によって、C
o- SiO2分散膜を室温で成膜した膜を下地に持つ媒
体の外部浮遊磁界に対する記録磁化の安定性の結果は同
様なものになる。
【0043】次に、本発明媒体C2の記録磁化の経時変
化を測定し、従来媒体A1と対比して、図11に示し
た。図11は、t =1秒の時の再生出力に対する一定時
間経過後の再生出力を百分率で示してある。図11から
分かるように、再生出力が低下する従来媒体A1に対し
て、本発明媒体C2では、このような再生出力の低下は
全く見られなかった。それは、本発明媒体B2に用いて
いるCo- SiO2分散膜は磁壁構造をとらないため
に、このような磁壁移動による減磁の問題を根本的に解
決することができたと考えられる。また、実施例1のと
ころで述べたような理由によって、Co- SiO2分散
膜を室温で成膜した膜を下地に持つ媒体の記録磁化の経
時変化の結果は同様なものになる。以上のことより、本
発明媒体C2を用いることによって記録再生時のエンベ
ロ−プ特性の向上並びに下地軟磁性膜の磁壁の移動に由
来する突発性の雑音や記録磁化の減磁あるいは消磁の防
止を実現でき、高記録密度の実現が容易となる。
【0044】実施例5 分散膜中のCoの体積比を50%程度に設定し、Coタ
−ゲットとCタ−ゲットを用いて、基板にバイアス電圧
を印加しながら実施例1と同じ成膜条件で、同時にスパ
ッタし、基板上にCo−C分散膜を下地軟磁性膜として
成膜したこと除いて、実施例1と同様にして垂直磁気記
録媒体を作製し、本発明媒体D2とした。
【0045】本発明媒体D2のCo−C分散膜を観察し
たところ、明瞭な磁壁構造は観察されなかったし、試料
に徐々に磁場を印加しながら観察しても、変化は見られ
なかった。これは、基板温度を室温にして成膜したCo
−C分散膜についても同様であった。以上のことは、C
o−C分散膜の磁化過程は磁壁移動によらないことを示
している。
【0046】Co−C分散膜の保磁力を調べたところ、
本発明媒体D2のCo−C分散膜は0.1Oe、基板温
度を室温にして成膜したCo−C分散膜の保磁力は30
0Oeであった。
【0047】本発明媒体D2について記録再生特性の評
価試験を行い、本発明媒体D2と従来媒体A1とのエン
ベロ−プ特性を比較したところ、実施例1の本発明媒体
A2と同様に、本発明媒体D2は、従来媒体A1に比較
して遥かにエンベロ−プがきれいであり、エンベロ−プ
特性が非常に優れていることが分かった。この実験は単
磁極ヘッドによって記録した信号をMRヘッドで読み出
すことによって行ったが、IDヘッドで記録した信号を
MRヘッドで読み出す実験も行ったところ、同様なエン
ベロ−プ特性の違いが見られた。このことは、本発明媒
体D2の下地軟磁性膜であるCo−C分散膜は磁区構造
をとらないため、突発性の雑音の発生を根本的に解決で
きていることを示している。また、実施例1のところで
述べたような理由によって、Co−C分散膜を室温で成
膜した膜を下地に持つ媒体の結果も同様なものになる。
【0048】本発明媒体D2の外部浮遊磁界に対する記
録磁化の安定性を測定し、従来媒体A1と対比して、図
12に示した。図12は、磁場印加前の再生出力に対す
る磁場印加後の再生出力を百分率で示してある。図12
から分かるように、再生出力が低下する従来媒体A1に
対して、本発明媒体D2は500Oeの磁場を印加して
も減磁は見られず、外部浮遊磁界に対する記録信号の安
定性は、本発明媒体D2の方が遥かに優れていることが
分かった。同様の実験をIDヘッドで記録した信号をM
Rヘッドで読み出す方法によっても行ったところ、全く
同様な傾向が見られた。この結果を図13に示す。ま
た、実施例1のところで述べたような理由によって、C
o−C分散膜を室温で成膜した膜を下地に持つ媒体の外
部浮遊磁界に対する記録磁化の安定性の結果は同様なも
のになる。
【0049】本発明媒体D2の記録磁化の経時変化を測
定し、従来媒体A1と対比して、図14に示した。図1
4は、t =1秒の時の再生出力に対する一定時間経過後
の再生出力を百分率で示してある。再生出力が低下する
従来媒体A1に対して、図14から分かるように、本発
明媒体D2では、このような再生出力の低下は全く見ら
れなかった。本発明媒体D2に用いているCo−C分散
膜は磁壁構造をとらないために、従来媒体A1のような
磁壁移動による減磁の問題を根本的に解決することがで
きたと考えられる。また、実施例1のところで述べたよ
うな理由によって、Co−C分散膜を室温で成膜した膜
を下地に持つ媒体の記録磁化の経時変化の結果は同様な
ものになる。以上のことより、本発明媒体D2を用いる
ことによって記録再生時のエンベロ−プ特性の向上並び
に下地軟磁性膜の磁壁の移動に由来する突発性の雑音や
記録磁化の減磁あるいは消磁の防止を実現でき、高記録
密度の実現が容易となる。
【0050】実施例6 分散膜中のCoPtの体積比を50%程度に設定し、C
oPtタ−ゲットとSiO2 タ−ゲットを用いて、基板
にバイアス電圧を印加しながら実施例1と同じ成膜条件
で、同時にスパッタし、基板上に膜厚500nmのCo
Pt- SiO2分散膜を下地軟磁性膜として成膜したこ
と除いて、実施例1と同様にして垂直磁気記録媒体を作
製し、本発明媒体E2した。
【0051】CoPt- SiO2分散膜を観察したとこ
ろ、明瞭な磁壁構造は観察されなかったし、試料に徐々
に磁場を印加しながら観察しても、変化は見られなかっ
た。これは、基板温度を室温にして成膜したCoPt-
SiO2分散膜についても同様であった。以上のこと
は、CoPt- SiO2分散膜の磁化過程は磁壁移動に
よらないことを示している。
【0052】CoPt- SiO2分散膜の保磁力を測定
したところ、本発明媒体E2のCoPt- SiO2分散
膜は0.1Oe、基板温度を室温にして成膜したCoP
t-SiO2分散膜の保磁力は300Oeであった。
【0053】本発明媒体E2について記録再生特性の評
価試験を行い、本発明媒体E2と従来媒体A1とのエン
ベロ−プ特性を比較したところ、実施例1の本発明媒体
A2と同様に、本発明媒体E2は、従来媒体A1に比較
して遥かにエンベロ−プがきれいであり、エンベロ−プ
特性が非常に優れていることが分かった。この実験は単
磁極ヘッドによって記録した信号をMRヘッドで読み出
すことによって行ったが、IDヘッドで記録した信号を
MRヘッドで読み出す実験も行ったところ、同様なエン
ベロ−プ特性の違いが見られた。このことは、本発明媒
体E2の下地軟磁性膜であるCoPt- SiO2分散膜
は磁壁構造をとらないため、突発性の雑音の発生を根本
的に解決できていることを示している。また、実施例1
のところで述べたような理由によって、CoPt- Si
2分散膜を室温で成膜した膜を下地に持つ媒体の結果
も同様なものになる。
【0054】本発明媒体E2の外部浮遊磁界に対する記
録磁化の安定性を測定し、従来媒体A1と対比して、図
15に示した。図15は、磁場印加前の再生出力に対す
る磁場印加後の再生出力を百分率で示してある。再生出
力が低下する従来媒体A1に対して、図15から分かる
ように、本発明媒体E2は500Oeの磁場を印加して
も減磁は見られず、外部浮遊磁界に対する記録信号の安
定性は、本発明媒体E2の方が遥かに優れていることが
分かった。同様の実験をIDヘッドで記録した信号をM
Rヘッドで読み出す方法によっても行ったところ、全く
同様な傾向が見られた。この結果を図16に示す。ま
た、実施例1のところで述べたような理由によって、C
oPt- SiO2分散膜を室温で成膜した膜を下地に持
つ媒体の外部浮遊磁界に対する記録磁化の安定性の結果
は同様なものになる。
【0055】次に、本発明媒体D2の記録磁化の経時変
化を測定し、従来媒体A1と対比して、図17に示し
た。図17は、t =1秒の時の再生出力に対する一定時
間経過後の再生出力を百分率で示してある。再生出力が
低下する従来媒体A1に対して、図17から分かるよう
に、本発明媒体E2では、このような再生出力の低下は
全く見られなかった。本発明媒体E2に用いているCo
Pt- SiO2分散膜は磁壁構造をとらないために、従
来媒体A1のような磁壁移動による減磁の問題を根本的
に解決することができたと考えられる。また、実施例1
のところで述べたような理由によって、CoPt- Si
2分散膜を室温で成膜した膜を下地に持つ媒体の記録
磁化の経時変化の結果は同様なものになる。以上のこと
より、本発明媒体E2を用いることによって記録再生時
のエンベロ−プ特性の向上並びに下地軟磁性膜の磁壁の
移動に由来する突発性の雑音や記録磁化の減磁あるいは
消磁の防止を実現でき、高記録密度の実現が容易とな
る。
【0056】実施例7 分散膜中のCoPtの体積比を50%程度に設定し、C
oPtタ−ゲットとCタ−ゲットを用いて、基板にバイ
アス電圧を印加しながら実施例1と同じ成膜条件で、同
時にスパッタし、基板上に膜厚500nmのCoPt−
C分散膜を下地軟磁性膜として成膜したこと除いて、実
施例1と同様にして垂直磁気記録媒体を作製し、本発明
媒体F2とした。
【0057】CoPt−C分散膜を観察したところ、明
瞭な磁壁構造は観察されなかったし、試料に徐々に磁場
を印加しながら観察しても、変化は見られなかった。こ
れは、基板温度を室温にして成膜したCoPt−C分散
膜についても同様であった。以上のことは、CoPt−
C分散膜の磁化過程は磁壁移動によらないことを示して
いる。
【0058】次に、CoPt−C分散膜の保磁力を測定
したところ、本発明媒体F2の保磁力は0.1Oe、基
板温度を室温にして成膜したCoPt−C分散膜の保磁
力は300Oeであった。
【0059】本発明媒体F2の記録再生特性の評価試験
を行い、本発明媒体F2と従来媒体A1のエンベロ−プ
特性を調べたところ、本発明媒体A2と同様に、本発明
媒体F2は、従来媒体A1に比較して遥かにエンベロ−
プがきれいであり、エンベロ−プ特性が非常に優れてい
ることが分かった。この実験は単磁極ヘッドによって記
録した信号をMRヘッドで読み出すことによって行った
が、IDヘッドで記録した信号をMRヘッドで読み出す
実験も行ったところ、同様なエンベロ−プ特性の違いが
見られた。このことは、本発明媒体F2の下地軟磁性膜
であるCoPt−C分散膜は磁壁構造をとらないため、
突発性の雑音の発生を根本的に解決できていることを示
している。また、実施例1のところで述べたような理由
によって、CoPt−C分散膜を室温で成膜した膜を下
地に持つ媒体の結果も同様なものになる。
【0060】本発明媒体F2の外部浮遊磁界に対する記
録磁化の安定性を測定し、従来媒体A1と対比して、図
18に示した。図18は、磁場印加前の再生出力に対す
る磁場印加後の再生出力を百分率で示してある。再生出
力が低下する従来媒体A1に対して、図18から分かる
ように、本発明媒体F2は500Oeの磁場を印加して
も減磁は見られず、外部浮遊磁界に対する記録信号の安
定性は、本発明媒体F2の方が遥かに優れていることが
分かった。同様の実験をIDヘッドで記録した信号をM
Rヘッドで読み出す方法によっても行ったところ、全く
同様な傾向が見られた。この結果を図19に示す。
【0061】次に、本発明媒体F2の記録磁化の経時変
化を測定し、従来媒体A1と対比して、図20に示し
た。図20は、t =1秒の時の再生出力に対する一定時
間経過後の再生出力を百分率で示してある。再生出力が
低下する従来媒体A1に対して、図20から分かるよう
に、本発明媒体F2では、このような再生出力の低下は
全く見られなかった。本発明媒体F2に用いているCo
Pt−C分散膜は磁壁構造をとらないために、従来媒体
A1のような磁壁移動による減磁の問題を根本的に解決
することができたと考えられる。また、実施例1のとこ
ろで述べたような理由によって、CoPt−C分散膜を
室温で成膜した膜を下地に持つ媒体の記録磁化の経時変
化の結果は同様なものになる。
【0062】以上のことより、本発明媒体F2を用いる
ことによって記録再生時のエンベロ−プ特性の向上並び
に下地軟磁性膜の磁壁の移動に由来する突発性の雑音や
記録磁化の減磁あるいは消磁の防止を実現でき、高記録
密度の実現が容易となる。
【0063】実施例8 分散膜中のCoCrPtの体積比を50%程度に設定
し、CoCrPtタ−ゲットとSiO2 タ−ゲットを用
いて、基板にバイアス電圧を印加しながら実施例1と同
じ成膜条件で、同時にスパッタし、基板上に膜厚500
nmのCoCrPt−SiO2 分散膜を下地軟磁性膜と
して成膜したこと除いて、実施例1と同様にして垂直磁
気記録媒体を作製し、本発明媒体G2とした。
【0064】CoCrPt−SiO2 分散膜を観察した
ところ、明瞭な磁壁構造は観察されなかったし、試料に
徐々に磁場を印加しながら観察しても、変化は見られな
かった。これは、基板温度を室温にして成膜したCoC
rPt−SiO分散膜についても同様であった。以上の
ことは、CoCrPt−SiO2 分散膜の磁化過程は磁
壁移動によらないことを示している。
【0065】次に、CoCrPt−SiO2 分散膜の保
磁力を測定したところ、本発明媒体G2の保磁力は0.
1Oe、基板温度を室温にして成膜したCoCrPt−
SiO2 分散膜の保磁力は300Oeであった。
【0066】本発明媒体G2の記録再生特性の評価試験
を行い、本発明媒体F2と従来媒体A1のエンベロ−プ
特性を調べたところ、本発明媒体A2と同様に、本発明
媒体F2は、従来媒体A1に比較して遥かにエンベロ−
プがきれいであり、エンベロ−プ特性が非常に優れてい
ることが分かった。この実験は単磁極ヘッドによって記
録した信号をMRヘッドで読み出すことによって行った
が、IDヘッドで記録した信号をMRヘッドで読み出す
実験も行ったところ、同様なエンベロ−プ特性の違いが
見られた。このことは、本発明媒体G2の下地軟磁性膜
であるCoCrPt−SiO2 分散膜は磁壁構造をとら
ないため、突発性の雑音の発生を根本的に解決できてい
ることを示している。また、実施例1のところで述べた
ような理由によって、CoCrPt−SiO 2 分散膜を
室温で成膜した膜を下地に持つ媒体の結果も同様なもの
になる。
【0067】本発明媒体G2の外部浮遊磁界に対する記
録磁化の安定性を測定し、従来媒体A1と対比して、図
21に示した。図21は、磁場印加前の再生出力に対す
る磁場印加後の再生出力を百分率で示してある。再生出
力が低下する従来媒体A1に対して、図21から分かる
ように、本発明媒体G2は500Oeの磁場を印加して
も減磁は見られず、外部浮遊磁界に対する記録信号の安
定性は、本発明媒体G2の方が遥かに優れていることが
分かった。同様の実験をIDヘッドで記録した信号をM
Rヘッドで読み出す方法によっても行ったところ、全く
同様な傾向が見られた。この結果を図22に示す。
【0068】次に、本発明媒体G2の記録磁化の経時変
化を測定し、従来媒体A1と対比して、図23に示し
た。図23は、t =1秒の時の再生出力に対する一定時
間経過後の再生出力を百分率で示してある。再生出力が
低下する従来媒体A1に対して、図23から分かるよう
に、本発明媒体G2では、このような再生出力の低下は
全く見られなかった。本発明媒体F2に用いているCo
CrPt−SiO2 分散膜は磁壁構造をとらないため
に、従来媒体A1のような磁壁移動による減磁の問題を
根本的に解決することができたと考えられる。また、実
施例1のところで述べたような理由によって、CoCr
Pt−SiO 2 分散膜を室温で成膜した膜を下地に持つ
媒体の記録磁化の経時変化の結果は同様なものになる。
【0069】以上のことより、本発明媒体G2を用いる
ことによって記録再生時のエンベロ−プ特性の向上並び
に下地軟磁性膜の磁壁の移動に由来する突発性の雑音や
記録磁化の減磁あるいは消磁の防止を実現でき、高記録
密度の実現が容易となる。
【0070】実施例9 分散膜中のCoCrPtの体積比を50%程度に設定
し、CoCrPtタ−ゲットとCタ−ゲットをを用い
て、基板にバイアス電圧を印加しながら実施例1と同じ
成膜条件で、同時にスパッタし、基板上に膜厚500n
mのCoCrPt−C分散膜を下地軟磁性膜として成膜
したこと除いて、実施例1と同様にして垂直磁気記録媒
体を作製し、本発明媒体H2とした。
【0071】CoCrPt−C分散膜を観察したとこ
ろ、明瞭な磁壁構造は観察されなかったし、試料に徐々
に磁場を印加しながら観察しても、変化は見られなかっ
た。これは、基板温度を室温にして成膜したCoCrP
t−C分散膜についても同様であった。以上のことは、
CoCrPt−C分散膜の磁化過程は磁壁移動によらな
いことを示している。
【0072】次に、CoCrPt−C分散膜の保磁力を
測定したところ、本発明媒体H2のCoCrPt−C分
散膜の保磁力は0.1Oe、基板温度を室温にして成膜
したCoCrPt−C分散膜の保磁力は300Oeであ
った。
【0073】本発明媒体H2の記録再生特性の評価試験
を行い、本発明媒体H2と従来媒体A1のエンベロ−プ
特性を調べたところ、本発明媒体A2と同様に、本発明
媒体H2は、従来媒体A1に比較して遥かにエンベロ−
プがきれいであり、エンベロ−プ特性が非常に優れてい
ることが分かった。この実験は単磁極ヘッドによって記
録した信号をMRヘッドで読み出すことによって行った
が、IDヘッドで記録した信号をMRヘッドで読み出す
実験も行ったところ、同様なエンベロ−プ特性の違いが
見られた。このことは、本発明媒体H2の下地軟磁性膜
であるCoCrPt−C分散膜は磁壁構造をとらないた
め、突発性の雑音の発生を根本的に解決できていること
を示している。また、実施例1のところで述べたような
理由によって、CoCrPt−C分散膜を室温で成膜し
た膜を下地に持つ媒体の結果も同様なものになる。
【0074】本発明媒体H2の外部浮遊磁界に対する記
録磁化の安定性を測定し、従来媒体A1と対比して、図
24に示した。図24は、磁場印加前の再生出力に対す
る磁場印加後の再生出力を百分率で示してある。再生出
力が低下する従来媒体A1に対して、図24から分かる
ように、本発明媒体H2は500Oeの磁場を印加して
も減磁は見られず、外部浮遊磁界に対する記録信号の安
定性は、本発明媒体H2の方が遥かに優れていることが
分かった。同様の実験をIDヘッドで記録した信号をM
Rヘッドで読み出す方法によっても行ったところ、全く
同様な傾向が見られた。この結果を図25に示す。ま
た、実施例1のところで述べたような理由によって、C
oCrPt−C分散膜を室温で成膜した膜を下地に持つ
媒体の外部浮遊磁界に対する記録磁化の安定性の結果は
同様なものになる。
【0075】次に、本発明媒体H2の記録磁化の経時変
化を測定し、従来媒体A1と対比して、図26に示し
た。図26は、t =1秒の時の再生出力に対する一定時
間経過後の再生出力を百分率で示してある。再生出力が
低下する従来媒体A1に対して、図26から分かるよう
に、本発明媒体H2では、従来媒体A1のような再生出
力の低下は全く見られなかった。本発明媒体H2に用い
ているCoCrPt−C分散膜は磁壁構造をとらないた
めに、従来媒体A1のような磁壁移動による減磁の問題
を根本的に解決することができたと考えられる。また、
実施例1のところで述べたような理由によって、CoC
rPt−C分散膜を室温で成膜した膜を下地に持つ媒体
の記録磁化の経時変化の結果は同様なものになる。
【0076】以上のことより、本発明媒体H2を用いる
ことによって記録再生時のエンベロ−プ特性の向上並び
に下地軟磁性膜の磁壁の移動に由来する突発性の雑音や
記録磁化の減磁あるいは消磁の防止を実現でき、高記録
密度の実現が容易となる。
【0077】実施例10 分散膜中のCoPtの体積比を50%程度に設定し、ス
パッタ法によりCoPtタ−ゲットとSiO2 タ−ゲッ
トを用い、基板にバイアスを印加しながら、以下の成膜
条件で、同時にスパッタして、膜厚500nmのCoP
t−SiO2 分散膜を下地軟磁性膜として2.5インチ
の基板上に成膜した。 成膜条件 チャンバの初期真空度 :5×10-7mTorr以下 投入電力 :0.5kw アルゴンガス圧 :4mTorr 基板温度 :600℃ 成膜速度 :3nm/sec
【0078】Co65Cr35(at%) タ−ゲット及びCo
78Cr19Ta3(at%) タ−ゲットを用いて、CoPt−
SiO2 分散膜の上に基板温度200℃でCo65Cr35
膜をそれぞれ膜厚0、10、20、50、100及び1
20nmで成膜し、連続してその上にCo78Cr19Ta
3膜を膜厚100nmで成膜した。そして、更にその上
にC保護膜を10nm成膜し、Co65Cr35膜を100
nmとした媒体を本発明媒体J2とし、Co65Cr35
を0nmとした、すなわちCo65Cr35膜を設けていな
い媒体を従来媒体B1とした。
【0079】本発明媒体J2の特性を評価するために、
表面平滑性、垂直配向性、保持力、記録再生特性等を以
下の評価方法で測定した。同じ評価方法を実施例11以
下の実施例にも適用した。本発明媒体J2のCo65Cr
35膜の表面平滑性Raを磁気力顕微鏡(AFM)で測定
し、図27に示す結果を得た。膜厚0nmの時の値は、
すなわちCoPt−SiO2 分散膜表面のRaの値であ
る。図27から分かるように、Co65Cr35膜の膜厚が
10〜100nmまではRaが低減し、表面平滑性の改
善効果があることが分かる。しかし、膜厚100nmを
越えると表面平滑性は悪化する。
【0080】0〜120nmの膜厚のCo65Cr35膜を
Co78Cr19Ta3膜の直下に持つCo78Cr19Ta3
の垂直配向性を調べるために、X線回折を用いて、hc
p(002)ピ−クのロッキングカ−ブの半値幅を求
め、図28に示す結果を得た。図28から分かるよう
に、膜厚10〜100nmまでは、ロッキングカ−ブの
半値幅が低下し、Co78Cr19Ta3膜の垂直配向性が
向上していることが分かる。CoPt−SiO2 分散膜
上のCo78Cr19Ta3膜は完全な垂直磁化膜ではな
く、膜形成の初期段階における10nmから20nmの
初期層が存在する。ところが、Co65Cr35膜とCo78
Cr19Ta3膜の結晶構造が非常に近いために、垂直磁
化膜の膜形成の初期段階から垂直異方性の強い結晶配向
性に優れた膜が形成される。しかし、膜厚100nmを
越えるとロッキングカ−ブの半値幅は増大し、Co78
19Ta3膜の垂直配向性は悪化する。
【0081】以上のことから分かるように、中間層Co
65Cr35膜は、CoPt−SiO2分散膜表面の平滑性
の改善効果とCo78Cr19Ta3膜の垂直配向性の改善
効果の双方を有する。
【0082】次に、0〜120nmの膜厚のCo65Cr
35膜をCo78Cr19Ta3膜の直下に持つCo78Cr19
Ta3 膜の磁気特性をカ−効果測定装置で調べ、図29
に示すようなメジャ−ル−プの角形比を得た。図29か
ら分かるように、Co65Cr35膜の膜厚が10〜100
nmまでは、膜厚の増加に伴って角形比が改善される。
しかし、膜厚100nmを越えると角形比は低下する。
【0083】本発明媒体J2及び従来媒体B1につい
て、ID/MR複合ヘッドを用いて記録再生特性の評価
試験を行った。ここで、ヘッドの記録トラック幅は4μ
m 、再生トラック幅は3μm 、記録ギャップ長は0.4
μm 、再生ギャップ長は0.32μm である。評価は記
録電流10mAop、センス電流12mA、周速度12.7m/
sec 、浮上量45nm、ノイズのバンド帯域45MHzの
条件下で行った。図30は媒体ノイズの記録密度依存性
を示す。これより、本発明媒体J2は、従来媒体B1に
比較して全記録密度において媒体ノイズが小さく、ノイ
ズ特性が非常に優れていることが分かる。つまり、Co
65Cr35中間層を挿入することによってCoPt−Si
2 分散膜表面の平滑性の改善とCo78Cr19Ta3
の垂直配向性の改善が同時に達成され、Co78Cr19
3垂直磁化膜の磁気特性の角形比を向上させて初期層
の膜厚を低減させることが出来、低ノイズ化につながっ
た。Co65Cr35中間層の膜厚が100nm以下の媒体
でも同様な結果が得られる。
【0084】図31は媒体S/N の記録密度依存性を
示す。これより、本発明媒体J2は従来媒体B1に比較
して全記録密度において媒体S/Nが2〜5dB良好であ
り、高記録密度対応の磁気ディスク媒体として優れてい
ることが分かる。すなわち、本発明媒体K2を用いるこ
とにより、高記録密度の実現が容易となる。
【0085】実施例11 分散膜中のCoCrPtの体積比を50%程度に設定
し、CoCrPtタ−ゲットとSiO2 タ−ゲットを用
いたことを除いて、実施例10と同じ成膜条件で膜厚5
00nmのCoCrPt−SiO2 分散膜を下地軟磁性
膜として基板上に成膜した。次いで、Tiタ−ゲット及
びCo78Cr19Ta3(at%) タ−ゲットを用いて、Co
CrPt−SiO2 分散膜の上に基板温度200℃でT
i膜を膜厚0、10、20、50、100及び120n
mで成膜し、連続してTi膜の上にCo78Cr19Ta3
膜を膜厚100nmで成膜した。そして、更にCo78
19Ta3膜の上にC保護膜を10nm成膜し、Ti膜
を100nmとした媒体を本発明媒体K2とし、Ti膜
を0nmとした、すなわちTi膜を設けていない媒体を
従来媒体C1とした。
【0086】Ti膜の表面平滑性Raを測定し、図32
に示す結果を得た。膜厚0nmの時の値はすなわちCo
CrPt−SiO2 分散膜表面のRaの値である。図3
2から分かるように、Ti膜の膜厚が10〜100nm
まではRaが低減し、表面平滑性の改善効果があること
が分かる。しかし、膜厚100nmを越えると表面平滑
性は悪化する。
【0087】0〜120nmの膜厚のTi膜をCo78
19Ta3膜の直下に持つCo78Cr19Ta3膜の垂直配
向性を調べ、図33に示す結果を得た。図33から分か
るように、膜厚10〜100nmまではロッキングカ−
ブの半値幅が低下し、Co 78Cr19Ta3膜の垂直配向
性が向上していることが分かる。CoCrPt−SiO
2 分散膜上のCo78Cr19Ta3膜は完全な垂直磁化膜
ではなく、膜形成の初期段階における10nmから20
nmの初期層が存在する。ところが、Ti膜とCo78
19Ta3膜は格子整合性が良いために、垂直磁化膜の
膜形成の初期段階から垂直異方性の強い結晶配向性に優
れた膜が形成される。しかし、膜厚100nmを越える
とロッキングカ−ブの半値幅は増大し、Co78Cr19
3膜の垂直配向性は悪化する。以上のことから分かる
ように、中間層Ti膜は、CoCrPt−SiO2 分散
膜表面の平滑性の改善効果とCo78Cr19Ta3膜の垂
直配向性の改善効果の双方を有する。
【0088】次に、0〜120nmの膜厚のTi膜をC
78Cr19Ta3膜の直下に持つCo78Cr19Ta3膜の
磁気特性を調べ、図34に示す結果を得た。図34から
分かるように、Ti膜の膜厚が10〜100nmまで
は、膜厚の増加に伴って角形比が改善される。しかし、
膜厚100nmを越えると角形比は低下する。
【0089】本発明媒体K2及び従来媒体C1の記録再
生特性の評価試験を行い、図35に示す媒体ノイズの記
録密度依存性の結果を得た。本発明媒体K2は、従来媒
体C1に比較して、全記録密度において媒体ノイズが小
さく、ノイズ特性が非常に優れていることが分かる。つ
まり、Ti中間層を挿入することによってCoCrPt
−SiO2 分散膜表面の平滑性の改善とCo 78Cr19
3膜の垂直配向性の改善が同時に達成され、Co78
19Ta3垂直磁化膜の磁気特性の角形比を向上させて
初期層の膜厚を低減させることが出来、低ノイズ化につ
ながった。以上のことから、Ti中間層の膜厚が100
nm以下の媒体でも同様な結果が得られる。
【0090】図36は媒体S/Nの記録密度依存性を示
す。これより、本発明媒体K2は従来媒体C1に比較し
て全記録密度において媒体S/Nが1〜2dB良好であ
り、高記録密度対応の磁気ディスク媒体として優れてい
ることが分かる。すなわち、本発明媒体K2を用いるこ
とにより、高記録密度の実現が容易となる。
【0091】実施例12 分散膜中のCoCrPtの体積比を50%程度に設定
し、CoCrPtタ−ゲットとCタ−ゲットを用いたこ
とを除いて、実施例10と同じ成膜条件で膜厚500n
mのCoCrPt−C分散膜を下地軟磁性膜として基板
上に成膜した。次いで、Cr20Ti80タ−ゲットとCo
78Cr19Ta3(at%) タ−ゲットを用いて、CoCrP
t−C分散膜の上に基板温度200℃でCr20Ti80
を膜厚0、10、20、50、100及び120nmで
成膜し、更に連続してCr20Ti80膜の上にCo78Cr
19Ta3膜を膜厚100nmで成膜した。次いで、Co
78Cr19Ta3膜の上にC保護膜を10nm成膜し、C
20Ti8 0膜を100nmとした媒体を本発明媒体L2
とし、Cr20Ti80膜を0nmとした、すなわちTi膜
を設けていない媒体を従来媒体D1とした。
【0092】Cr20Ti80膜の表面平滑性Raを測定
し、図37に示す結果を得た。膜厚0nmの時の値はす
なわちCoCrPt−C分散膜表面のRaの値である。
図37から分かるように、Cr20Ti80膜の膜厚が10
〜100nmまではRaが低減し、表面平滑性の改善効
果があることが分かる。しかし、膜厚100nmを越え
ると表面平滑性は悪化する。
【0093】0〜120nmの膜厚のCr20Ti80膜を
Co78Cr19Ta3膜の直下に持つCo78Cr19Ta3
の垂直配向性を調べ、図38に示す結果を得た。図38
から分かるように、膜厚10〜100nmまではロッキ
ングカ−ブの半値幅が低下し、Co78Cr19Ta3膜の
垂直配向性が向上していることが分かる。CoCrPt
−C分散膜上のCo78Cr19Ta3膜は完全な垂直磁化
膜ではなく、膜形成の初期段階における10nmから2
0nmの初期層が存在する。ところが、Cr 20Ti80
とCo78Cr19Ta3膜は格子整合性が良いために、垂
直磁化膜の膜形成の初期段階から垂直異方性の強い結晶
配向性に優れた膜が形成される。しかし、膜厚100n
mを越えるとロッキングカ−ブの半値幅は増大し、Co
78Cr 19Ta3膜の垂直配向性は悪化する。以上のこと
から分かるように、中間層Cr20Ti80膜は、CoCr
Pt−C分散膜表面の平滑性の改善効果とCo78Cr19
Ta3膜の垂直配向性の改善効果の双方を有する。
【0094】次に、0〜120nmの膜厚のCr20Ti
80膜をCo78Cr19Ta3膜の直下に持つCo78Cr19
Ta3膜の磁気特性を調べ、図39に示す結果を得た。
図39から分かるように、Cr20Ti80膜の膜厚が10
〜100nmまでは、膜厚の増加に伴って角形比が改善
される。しかし、膜厚100nmを越えると角形比は低
下する。
【0095】本発明媒体L2及び従来媒体D1の記録再
生特性の評価試験を行い、図40に示す媒体ノイズの記
録密度依存性の結果を得た。これより、本発明媒体L2
は、従来媒体D1に比較して全記録密度において媒体ノ
イズが小さく、ノイズ特性が非常に優れていることが分
かる。つまり、Cr 20Ti80中間層を挿入することによ
ってCoCrPt−C分散膜表面の平滑性の改善とCo
78Cr19Ta3膜の垂直配向性の改善が同時に達成さ
れ、Co78Cr1 9Ta3垂直磁化膜の磁気特性の角形比
を向上させて初期層の膜厚を低減させることが出来、低
ノイズ化につながった。また、Cr20Ti80中間層の膜
厚が100nm以下の媒体でも同様な結果が得られる。
【0096】図41は媒体S/Nの記録密度依存性を示
す。これより、本発明媒体L2は従来媒体D1に比較し
て全記録密度において媒体S/Nが1〜4dB良好であ
り、高記録密度対応の磁気ディスク媒体として優れてい
ることが分かる。すなわち、本発明媒体L2を用いるこ
とにより、高記録密度の実現が容易となる。
【0097】実施例13 2.5インチの基板上にスパッタ法により基板温度60
0℃でCrタ−ゲットを用いてCr膜を膜厚0、10
0、200、300、400、及び500nmで成膜し
た。次いで、実施例10と同様にして、Cr膜上に膜厚
500nmのCoPt−SiO2 分散膜、膜厚100n
mのCo78Cr19Ta3膜、及び膜厚10nmのC保護
膜を成膜し、500nm膜厚のCr膜を挿入した媒体を
本発明媒体M2とし、Cr膜を挿入せず、CoPt−S
iO2 分散膜及びCo78Cr19Ta3膜を成膜した媒体
を従来媒体E1とした。
【0098】次に、Cr下地を持つCoPt−SiO2
分散膜と持たないCoPt−SiO 2 分散膜の保磁力を
試料振動型磁力計(VSM)を用いて測定し、図42に
示す結果を得た。図42から分かるように、Cr下地の
膜厚の増加にともなってCoPt−SiO2 分散膜の保
磁力は増加する。
【0099】実施例10と同じ再生条件で、本発明媒体
M2及び従来媒体E1の記録再生特性の評価試験を行
い、図43に示す媒体ノイズの記録密度依存性を得た。
本発明媒体M2、従来媒体E1ともに孤立波の出力値
(この場合、記録密度10kFRPIの時の出力値)で
規格化してある。これより、本発明媒体M2は、従来媒
体E1に比較して記録密度の増大に伴う出力の減衰が遅
い。言い換えれば本発明媒体M2の方が従来媒体E1よ
りも高記録密度まで高い出力を得ることができる。Co
Pt−SiO2 分散膜の下にCr下地を挿入することに
よって保磁力が増大し、出力の記録密度依存性の向上が
達成された。
【0100】図44は、記録密度400kFRPIでの
媒体S/Nの値を示す。これより、本発明媒体M2は従
来媒体E1に比較して高記録密度においても媒体S/N
が約2dB良好であり、高記録密度対応の磁気ディスク媒
体として優れていることが分かる。すなわち、本発明媒
体M2を用いることにより、高記録密度の実現が容易と
なる。
【0101】実施例14 実施例13のCr膜に代えて、Vタ−ゲットを用いてV
膜をそれぞれ膜厚0、100、200、300、400
及び500nmで成膜し、次いで実施例11と同様にし
て、垂直磁気記録媒体を作製し、500nm膜厚のV膜
を挿入した媒体を本発明媒体N2とし、V膜を挿入せ
ず、CoCrPt−SiO2 分散膜及びCo78Cr19
3膜を成膜した媒体を従来媒体F1とした。
【0102】次に、実施例13と同様にして、V下地を
持つCoCrPt−SiO2 分散膜と持たないCoCr
Pt−SiO2 分散膜の保磁力を測定し、図45に示す
結果を得た。図45から分かるように、V下地の膜厚の
増加にともなってCoCrPt−SiO2 分散膜の保磁
力は増加する。
【0103】実施例13と同様にして、本発明媒体N2
及び従来媒体F1の記録再生特性の評価試験を行い、図
46に示す媒体ノイズの記録密度依存性を得た。本発明
媒体N2、従来媒体F1ともに孤立波の出力値(この場
合、記録密度10kFRPIの時の出力値)で規格化し
てある。これより、本発明媒体N2は、従来媒体F1に
比較して記録密度の増大に伴う出力の減衰が遅い。言い
換えれば本発明媒体N2の方が従来媒体F1よりも高記
録密度まで高い出力を得ることができる。CoCrPt
−SiO2 分散膜の下にV下地を挿入することによって
保磁力が増大し、出力の記録密度依存性の向上が達成さ
れた。
【0104】図47は記録密度400kFRPIでの媒
体S/Nの値を示す。これより、本発明媒体N2は従来
媒体F1に比較して高記録密度においても媒体S/Nが
約2dB良好であり、高記録密度対応の磁気ディスク媒体
として優れていることが分かる。すなわち、本発明媒体
M2を用いることにより、高記録密度の実現が容易とな
る。
【0105】実施例15 実施例13のCr膜に代えて、Cuタ−ゲットを用いて
Cu膜をそれぞれ膜厚0、100、200、300、4
00及び500nmで成膜し、次いで実施例12と同様
にして、垂直磁気記録媒体を作製し、500nm膜厚の
Cu膜を挿入した媒体を本発明媒体P2とし、Cu膜を
挿入せずに、CoCrPt−C分散膜及びCo78Cr19
Ta3膜を成膜した媒体を従来媒体G1とした。
【0106】次に、実施例13と同様にして、Cu下地
を持つCoCrPt−C分散膜と持たないCoCrPt
−C分散膜の保磁力を調べ、図48に示す結果を得た。
図48から分かるように、Cu下地の膜厚の増加にとも
なってCoCrPt−C分散膜の保磁力は増加する。
【0107】実施例13と同様にして、本発明媒体P2
及び従来媒体G1の記録再生特性の評価試験を行い、図
49に示す媒体ノイズの記録密度依存性の結果を得た。
本発明媒体P2、従来媒体G1ともに孤立波の出力値
(この場合、記録密度10kFRPIの時の出力値)で
規格化してある。これより、本発明媒体P2は、従来媒
体G1に比較して記録密度の増大に伴う出力の減衰が遅
い。言い換えれば本発明媒体P2の方が従来媒体G1よ
りも高記録密度まで高い出力を得ることができる。Co
CrPt−C分散膜の下にCu下地を挿入することによ
って保磁力が増大し、出力の記録密度依存性の向上が達
成された。
【0108】図50は記録密度400kFRPIでの媒
体S/Nの値を示す。これより、本発明媒体P2は従来
媒体G1に比較して高記録密度においても媒体S/Nが
約2dB良好であり、高記録密度対応の磁気ディスク媒体
として優れていることが分かる。すなわち、本発明媒体
M2を用いることにより、高記録密度の実現が容易とな
る。
【0109】
【発明の効果】本発明によれば、非磁壁構造の下地軟磁
性膜を垂直磁化膜の下に設けることにより、記録再生時
のエンベロ−プ特性を向上させ、かつ下地軟磁性膜の磁
壁の移動に由来する突発性の雑音や記録磁化の減磁又は
消磁現象が発生しない垂直磁気記録媒体を実現してい
る。これにより、従来、垂直磁気記録媒体の致命的な欠
陥であった記録磁化の減磁又は消磁現象の発生を根本的
に防止することができ、記録再生特性に優れた垂直磁気
記録媒体を実現している。
【0110】請求項6及び7に記載の垂直磁気記録媒体
によれば、下地軟磁性膜として用いるグラニュラ−薄膜
と垂直磁化膜の間に接合層を挿入することにより、下地
軟磁性膜の表面平滑性の向上と垂直磁化膜の垂直配向性
の向上を同時に図ることができる。この効果により、垂
直磁化膜の磁気特性の角形比が改善され、低媒体ノイズ
化を図ることができ、記録再生特性にすぐれた垂直磁気
記録媒体を実現している。
【0111】請求項8記載の垂直磁気記録媒体によれ
ば、下地軟磁性膜として用いるグラニュラ−薄膜と基板
の間にCr膜、V膜及びCu膜のいずれかを挿入するこ
とにより、Cr膜、V膜、Cu膜を挿入しない場合に比
べて母材中に分散させた粒子の独立を促進させることが
でき、保磁力の向上を図ることができる。この効果によ
り、再生出力の記録密度依存性の向上を図ることがで
き、記録再生特性にすぐれた垂直磁気記録媒体を実現し
ている。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)及び(b)は、それぞれ、本発明に
関わる垂直磁気記録媒体の実施形態例、及び実施例1の
垂直磁気記録媒体の模式的基板断面図である。
【図2】実施例1の垂直磁気記録媒体のエンベロ−プ特
性を示すグラフである。
【図3】実施例1の垂直磁気記録媒体の外部磁場と磁場
印加前後の再生出力の比を示すグラフである。
【図4】実施例1の垂直磁気記録媒体の外部磁場と磁場
印加前後の再生出力の比を示す別のグラフである。
【図5】実施例2の垂直磁気記録媒体の外部磁場印加後
の経過時間と一定時間経過前後の再生出力の比を示すグ
ラフである。
【図6】実施例2の垂直磁気記録媒体の外部磁場と磁場
印加前後の再生出力の比を示す別のグラフである。
【図7】実施例2の垂直磁気記録媒体の外部磁場と磁場
印加前後の再生出力の比を示すグラフである。
【図8】実施例2の垂直磁気記録媒体の外部磁場印加後
の経過時間と一定時間経過前後の再生出力の比を示す別
のグラフである。
【図9】実施例4の垂直磁気記録媒体の外部磁場と磁場
印加前後の再生出力の比を示すグラフである。
【図10】実施例4の垂直磁気記録媒体の外部磁場と磁
場印加前後の再生出力の比を示す別のグラフである。
【図11】実施例4の垂直磁気記録媒体の外部磁場印加
後の経過時間と一定時間経過前後の再生出力の比を示す
グラフである。
【図12】実施例5の垂直磁気記録媒体の外部磁場と磁
場印加前後の再生出力の比を示す別のグラフである。
【図13】実施例5の垂直磁気記録媒体の外部磁場と磁
場印加前後の再生出力の比を示すグラフである。
【図14】実施例5の垂直磁気記録媒体の外部磁場印加
後の経過時間と一定時間経過前後の再生出力の比を示す
別のグラフである。
【図15】実施例6の垂直磁気記録媒体の外部磁場と磁
場印加前後の再生出力の比を示すグラフである。
【図16】実施例6の垂直磁気記録媒体の外部磁場と磁
場印加前後の再生出力の比を示す別のグラフである。
【図17】実施例6の垂直磁気記録媒体の外部磁場印加
後の経過時間と一定時間経過前後の再生出力の比を示す
グラフである。
【図18】実施例7の垂直磁気記録媒体の外部磁場と磁
場印加前後の再生出力の比を示すグラフである。
【図19】実施例7の垂直磁気記録媒体の外部磁場と磁
場印加前後の再生出力の比を示す別のグラフである。
【図20】実施例7の垂直磁気記録媒体の外部磁場印加
後の経過時間と一定時間経過前後の再生出力の比を示す
グラフである。
【図21】実施例8の垂直磁気記録媒体の外部磁場と磁
場印加前後の再生出力の比を示すグラフである。
【図22】実施例8の垂直磁気記録媒体の外部磁場と磁
場印加前後の再生出力の比を示す別のグラフである。
【図23】実施例8の垂直磁気記録媒体の外部磁場印加
後の経過時間と一定時間経過前後の再生出力の比を示す
グラフである。
【図24】実施例9の垂直磁気記録媒体の外部磁場と磁
場印加前後の再生出力の比を示すグラフである。
【図25】実施例9の垂直磁気記録媒体の外部磁場と磁
場印加前後の再生出力の比を示す別のグラフである。
【図26】実施例9の垂直磁気記録媒体の外部磁場印加
後の経過時間と一定時間経過前後の再生出力の比を示す
グラフである。
【図27】実施例10の垂直磁気記録媒体の中間層の膜
厚と表面平滑性の関係を示す図表である。
【図28】実施例10の垂直磁気記録媒体の中間層の膜
厚とCoCrTa膜の垂直配向性の関係を示す図表であ
る。
【図29】実施例10の垂直磁気記録媒体の中間層の膜
厚とCoCrTa膜の角形比の関係を示す図表である。
【図30】実施例10の垂直磁気記録媒体の媒体ノイズ
の記録密度依存性を示すグラフである。
【図31】実施例10の垂直磁気記録媒体の媒体S/N
の記録密度依存性を示すグラフである。
【図32】実施例11の垂直磁気記録媒体の中間層の膜
厚と表面平滑性の関係を示す図表である。
【図33】実施例11の垂直磁気記録媒体の中間層の膜
厚とCoCrTa膜の垂直配向性の関係を示す図表であ
る。
【図34】実施例11の垂直磁気記録媒体の中間層の膜
厚とCoCrTa膜の角形比の関係を示す図表である。
【図35】実施例11の垂直磁気記録媒体の媒体ノイズ
の記録密度依存性を示すグラフである。
【図36】実施例11の垂直磁気記録媒体の媒体S/N
の記録密度依存性を示すグラフである。
【図37】実施例12の垂直磁気記録媒体の中間層の膜
厚と表面平滑性の関係を示す図表である。
【図38】実施例12の垂直磁気記録媒体の中間層の膜
厚とCoCrTa膜の垂直配向性の関係を示す図表であ
る。
【図39】実施例12の垂直磁気記録媒体の中間層の膜
厚とCoCrTa膜の角形比の関係を示す図表である。
【図40】実施例12の垂直磁気記録媒体の媒体ノイズ
の記録密度依存性を示すグラフである。
【図41】実施例12の垂直磁気記録媒体の媒体S/N
の記録密度依存性を示すグラフである。
【図42】実施例13の垂直磁気記録媒体の軟磁性膜の
下地層の膜厚と保磁力の関係を示す図表である。
【図43】実施例13の垂直磁気記録媒体の出力の記録
密度依存性を示すグラフである。
【図44】実施例13の垂直磁気記録媒体の媒体S/N
の値を示す図表である。
【図45】実施例14の垂直磁気記録媒体の軟磁性膜の
下地層の膜厚と保磁力の関係を示す図表である。
【図46】実施例14の垂直磁気記録媒体の出力の記録
密度依存性を示すグラフである。
【図47】実施例14の垂直磁気記録媒体の媒体S/N
の値を示す図表である。
【図48】実施例14の垂直磁気記録媒体の軟磁性膜の
下地層の膜厚と保磁力の関係を示す図表である。
【図49】実施例14の垂直磁気記録媒体の出力の記録
密度依存性を示すグラフである。
【図50】実施例14の垂直磁気記録媒体の媒体S/N
の値を示す図表である。
【図51】従来の垂直磁気記録媒体を示す概略断面図で
ある。
【図52】実施例3の垂直磁気記録媒体の外部磁場と磁
場印加前後の再生出力の比を示すグラフである。
【図53】実施例3の垂直磁気記録媒体の外部磁場と磁
場印加前後の再生出力の比を示す別のグラフである。
【図54】実施例3の垂直磁気記録媒体の外部磁場印加
後の経過時間と一定時間経過前後の再生出力の比を示す
グラフである。
【符号の説明】
10 垂直磁気記録媒体 12 基板 16 FeSiAl軟磁性膜 18 Co78Cr19Ta3垂直磁化膜 20 垂直磁気記録媒体 22 基板 24 磁壁構造をもたない軟磁性膜 28 垂直磁化膜 50 垂直磁気記録媒体 52 軟磁性裏打ち層 54 垂直磁化膜 56 基板

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板と、基板上に設けられた軟磁性膜
    と、軟磁性膜上に設けられた垂直磁化膜とを少なくとも
    有する垂直磁気記録媒体において、 軟磁性膜が、非磁壁構造として形成され、その保磁力が
    300Oe以下であることを特徴とする垂直磁気記録媒
    体。
  2. 【請求項2】 軟磁性膜が、FeSiAl又はFeSi
    Al系合金で形成されていることを特徴とする請求項1
    に記載の垂直磁気記録媒体。
  3. 【請求項3】 軟磁性膜が、FeTaN又はFeTaN
    系合金で形成されていることを特徴とする請求項1に記
    載の垂直磁気記録媒体。
  4. 【請求項4】 軟磁性膜が、グラニュラ−薄膜として形
    成されていることを特徴とする請求項1に記載の垂直磁
    気記録媒体。
  5. 【請求項5】 SiO2 、又はCをグラニュラ−薄膜の
    母材とし、Co、CoPt及びCoCrPtのいずれか
    を母材中に分散させる粒子の材料とし、かつ母材を列、
    及び母在中に分散させる粒子の材料を行として構成した
    行列の行列要素のいずれかにより、グラニュラ−薄膜が
    形成されていることを特徴とする請求項4に記載の垂直
    磁気記録媒体。
  6. 【請求項6】 膜厚100nm以下の接合層が、軟磁性
    膜と垂直磁化膜の間に介在していることを特徴とする請
    求項1から5のうちのいずれか1項に記載の垂直磁気記
    録媒体。
  7. 【請求項7】 接合層がCo1-X Crx (0.25≦x
    ≦0.60)、Ti及びCrTiのいずれかで形成され
    ていることを特徴とする請求項6に記載の垂直磁気記録
    媒体。
  8. 【請求項8】 膜厚500nm以下のCr膜、V膜、及
    びCu膜のいずれかが、グラニュラ−薄膜と基板の間に
    介在することを特徴とする請求項4から7のうちのいず
    れか1項に記載の垂直磁気記録媒体。
  9. 【請求項9】 グラニュラ−薄膜が非磁壁構造であるこ
    とを特徴とする請求項4から8のうちのいずれか1項に
    記載の垂直磁気記録媒体。
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