JP3080059B2 - 垂直磁気記録媒体及びその製造方法 - Google Patents
垂直磁気記録媒体及びその製造方法Info
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Description
ディスク等として用いられる垂直磁気記録媒体及びその
製造方法に関する。
ステ−ションの進歩に伴うハ−ドディスクドライブの大
容量化及び小型化により、磁気ディスクはさらなる高面
記録密度化が要求されている。しかし、現在広く普及し
ている長手記録方式では、高記録密度を実現しようとす
ると、記録ビットの微細化に伴う記録磁化の熱揺らぎの
問題や、記録ヘッドの記録能力を超えかねない高保磁力
化の問題が発生する。そこで、これらの問題を解決しつ
つ、面記録密度を大幅に向上できる手段として、垂直磁
気記録方式が検討されている。これを実現する垂直磁気
記録媒体として、高透磁率の下地軟磁性膜と高い垂直異
方性の垂直磁化膜とからなる、いわゆる垂直二層媒体が
有望視されている。
媒体を示す概略断面図である。
に、下地軟磁性膜56及び垂直磁化膜58がこの順に形
成されたものである。例えば、下地軟磁性膜56として
はNiFe膜、垂直磁化膜58としてはCoCr系合金
膜が用いられる。しかし、NiFeからなる下地軟磁性
膜56とCoCrからなる垂直磁化膜58とを形成した
ときに、垂直磁化膜58の結晶配向度が低下する。そこ
で、これを防ぐために、下地軟磁性膜56としてセンダ
スト膜(FeSiAl合金)を用いたものが報告されて
いる(特開昭57−36435号公報)。
うな従来の垂直磁気記録媒体では、媒体ノイズの低下及
び再生出力電圧の記録密度依存性の向上に限界があっ
た。
更に低下できるとともに、再生出力電圧の記録密度依存
性を更に向上できる垂直磁気記録媒体及びその製造方法
を提供することにある。
磁気記録媒体において媒体ノイズの低下及び再生出力電
圧の記録密度依存性の向上を妨げている理由について、
実験及び考察を重ねることによって次の知見を得た。す
なわち、下地軟磁性膜の表面平滑性が悪いことにより、
その上に成膜される垂直磁化膜の垂直配向性が悪くな
る。そのため、初期層(結晶が垂直に配向していない領
域)の膜厚が増大するとともに垂直磁化膜の表面平滑性
も悪くなるので、媒体ノイズが低下しないのである。ま
た、垂直磁化膜の垂直配向性が悪くなるので、再生出力
電圧の記録密度依存性が向上しないのである。本発明
は、これらの知見に基づきなされたものである。
造方法は、下地軟磁性膜と垂直磁化膜とがこの順に基板
上に形成された垂直磁気記録媒体において、基板と下地
軟磁性膜との間に特定の膜厚を有するCr膜が挿入され
たことを特徴としている。このCr膜の膜厚は、1nm
をこえ17nm未満、好ましくは2nm以上かつ15n
m以下である。これらの膜厚を有するCr膜は、表面平
滑性に極めて優れている。そのため、このCr膜上に積
層される下地軟磁性膜も、平滑性制御膜の表面平滑性を
反映して、表面平滑性に極めて優れたものとなる。した
がって、下地軟磁性膜の滑らかな表面上に積層される垂
直磁化膜は、垂直配向性及び表面平滑性が向上する。垂
直磁化膜の垂直配向性が向上すると、初期層が減少する
ことにより媒体ノイズが低下するとともに、再生出力電
圧の記録密度依存性が向上する。また、垂直磁化膜の表
面平滑性が向上すると、記録再生ヘッドの摺動性も向上
するので、これによっても媒体ノイズが低下する。
造方法において、下地軟磁性膜はFeTaN膜である。
垂直磁化膜は例えばCoCrTa膜である。また、下地
軟磁性膜表面の中心線平均粗さは、好ましくは2nm以
下、より好ましくは0.9nm以下、最も好ましくは
0.5nm以下である。Cr膜のスパッタ成膜時のガス
圧は、好ましくは20mTorr未満、より好ましくは
18mTorr以下である。Cr膜のスパッタ成膜時の
成膜速度は、好ましくは20nm/s未満、より好まし
くは18nm/s以下である。スパッタ成膜で使用され
るガスは、例えばアルゴン、クリプトン、ネオン等であ
る。
録媒体の第一実施形態を示す概略断面図である。以下、
この図面に基づき説明する。
板12上に、Cr膜14、下地軟磁性膜16、垂直磁化
膜18がこの順に形成されたものである。Cr膜の膜厚
tは、1nmをこえ17nm未満、好ましくは2nm以
上かつ15nm以下である。下地軟磁性膜16はFeT
aN膜である。垂直磁化膜18は、例えばCoCrTa
膜である。Cr膜14の作用によって、下地軟磁性膜1
6の表面平滑性、垂直磁化膜18の表面平滑性及び垂直
配向性が向上する。
直磁気記録媒体を単に「媒体」、本発明に係る垂直磁気
記録媒体を「本発明媒体」、比較用の垂直磁気記録媒体
を「比較媒体」と呼ぶことにする。また、「表面粗さR
a」とは、膜表面における中心線平均粗さのことであ
る。なお、下地軟磁性膜がFeSiAl膜であるものに
ついても、参考までに記載するが、便宜上「実施例」及
び「本発明媒体」と呼ぶことにする。
φのCr(3N)タ−ゲットを用いてスパッタ法によ
り、20nmのCr膜及び10nmのCr膜をそれぞれ
成膜した。成膜条件は、初期真空度5×10-7mTor
rにおいて、投入電力0.5kW、アルゴンガス圧4m
Torr、成膜速度3nm/secとした。次に、6イ
ンチφのFe85Si9.6 Al 5.4 (wt%)のタ−ゲッ
トを用いて、各媒体上にそれぞれ同じ成膜条件でFeS
iAl膜を520nm成膜した。続いて、Co78Cr19
Ta3 (at%)のタ−ゲットを用いて、同じ成膜条件
でCoCrTa膜を100nm、各媒体上にそれぞれ成
膜した。ここで、10nmのCr膜、20nmのCr膜
を挿入した媒体を、それぞれ本発明媒体A1、比較媒体
A2とする。
直磁化膜の垂直配向性を調べるために、X線回折を用い
て、hcp(002)ピ−クのロッキングカ−ブの半値
幅(Δθ50)を求めた。図2に、各媒体の表面荒さRa
とともにその値を示す。Cr膜の膜厚を低減させること
によってCr膜の表面平滑性が著しく向上し、その改善
効果によってFeSiAl膜の表面平滑性を向上できる
ことがわかる。そして、FeSiAl膜の表面平滑性の
向上により、CoCrTa膜のhcp(002)ピ−ク
のロッキングカ−ブの半値幅は7.0度から3.9度に
低減し、垂直磁化膜の垂直配向性の向上及び表面平滑性
の向上につながっていることがわかる。
ID/MR複合ヘッドを用いて記録再生の実験を行っ
た。ここで、記録トラック幅は4μm、再生トラック幅
は3μm、記録ギャップ長は0.4μm、再生ギャップ
長は0.32μmである。また、評価は、記録電流10
mAop、センス電流12mA、周速度12.7m/
s、浮上量45nm、ノイズのバンド帯域45MHzの
条件下で行った。
す。本発明媒体A1は、比較媒体A2に比べて、全記録
密度において媒体ノイズが小さいので、ノイズ特性に非
常に優れていることがわかる。つまり、Cr膜の膜厚低
減によるFeSiAl膜の表面平滑性の向上により、垂
直磁化膜の初期層の膜厚を低減させることができ、その
ため低ノイズ化が実現されたものと考えられる。FeS
iAl膜は、もともと磁区構造が見えにくいため、磁壁
の移動に伴うノイズが発生しにくいという利点がある。
示す。本発明媒体A1は、比較媒体A2に比べ、記録密
度の増大に伴う出力の減衰が遅いので高記録密度まで高
出力を確保でき、高記録密度の実現が容易となる。図2
に示したように、垂直磁化膜の垂直配向性の向上が、出
力の記録密度依存性の向上につながったと考えられる。
す。これより、本発明媒体A1は、比較媒体A2に比較
して、全記録密度において媒体SN比が2〜8dB良好
であり、高記録密度対応の磁気ディスク媒体として優れ
ていることがわかる。すなわち、本発明媒体A1を用い
ることにより、高記録密度の実現が容易となる。
間で変化させたときの、Cr膜の膜厚と表面粗さRa及
び媒体ノイズとの関係を示す。Cr膜の膜厚が15〜1
7nmを越えると、急激にRaが増加することがわか
る。15〜17nmを越える膜厚になると、膜表面の結
晶粒の成長に伴う表面平滑性の乱れが生じるからと考え
られる。そして、それに伴う媒体ノイズの急激な増加が
見られる。また、Cr膜の膜厚を1〜2nmと薄くしす
ぎてもRaが増加する。1〜2nmの膜厚では、基板上
に均一な膜が形成されず、島状構造となるため、表面平
滑性が悪化すると考えられ、それに伴う媒体ノイズの増
加が見られる。
l膜の成膜条件がアルゴンガス圧4mTorr、20m
Torrである媒体を、それぞれ本発明媒体B1、比較
媒体B2とする。
膜の垂直配向性を調べるために、実施例1と同様、X線
回折を用いてhcp(002)ピ−クのロッキングカ−
ブの半値幅(Δθ50)を求めた。図8に、各媒体の表面
粗さRaとともにその値を示す。図8からわかるよう
に、Cr膜、FeSiAl膜の成膜時アルゴンガス圧を
低減させることによって、Cr膜、FeSiAl膜の表
面平滑性を向上できることがわかる。そして、FeSi
Al膜の表面平滑性の向上により、CoCrTa膜のh
cp(002)ピ−クのロッキングカ−ブの半値幅は1
5.6度から3.9度に低減し、垂直磁化膜の垂直配向
性及び表面平滑性の向上につながっていることがわか
る。
ID/MR複合ヘッドで実施例1と同様に記録再生の実
験を行った。図9に、媒体ノイズの記録密度依存性を示
す。これより、本発明媒体B1は、比較媒体B2に比べ
て、全記録密度において媒体ノイズが小さく、ノイズ特
性が非常に優れていることがわかる。つまり、Cr膜、
FeSiAl膜の成膜時のアルゴンガス圧を低減させる
ことによって、Cr膜、FeSiAl膜の表面平滑性が
著しく向上し、実施例1と同様、低ノイズ化につながっ
たものと考えられる。
を示す。本発明媒体B1は、比較媒体B2に比べ、記録
密度の増大に伴う出力の減衰が遅れることから、高記録
密度まで高出力を確保できるので、高記録密度の実現が
容易となる。実施例1と同様、垂直磁化膜の垂直配向性
の向上が、出力の記録密度依存性の向上につながったと
考えられる。
示す。これより、本発明媒体B1は、比較媒体B2に比
べて、全記録密度において媒体SN比が2〜8dB良好
であり、高記録密度対応の磁気ディスク媒体として優れ
ていることがわかる。すなわち、本発明媒体B1を用い
ることにより、高記録密度の実現が容易となる。
ス圧0.5〜40mTorrの間で変化させたときのC
r膜成膜時アルゴンガス圧と、Ra及び媒体ノイズとの
関係を示す。これによると、Cr膜成膜時アルゴンガス
圧が20〜30mTorrを越えると、急激にRaが増
加することがわかる。20〜30mTorrを越えるア
ルゴンガス圧になると、先細りの柱状構造の成長に伴う
表面平滑性の乱れが生じるからと考えられる。そして、
それに伴う媒体ノイズの急激な増加が見られると考えら
れる。
l膜が、成膜時投入電力0.5kw(成膜速度13nm
/s)、1kw(成膜速度25nm/s)で成膜された
媒体を、それぞれ本発明媒体C1、比較媒体C2とす
る。
膜の垂直配向性を調べるために、実施例1と同様、X線
回折を用いてhcp(002)ピ−クのロッキングカ−
ブの半値幅(Δθ50)を求めた。図14に、各媒体の表
面粗さRaとともにその値を示す。図14からわかるよ
うに、Cr膜、FeSiAl膜の成膜時投入電力を低減
させることによって、Cr膜及びFeSiAl膜の表面
平滑性を向上できることがわかる。そして、FeSiA
l膜の表面平滑性の向上により、CoCrTa膜のhc
p(002)ピ−クのロッキングカ−ブの半値幅は9.
9度から3.9度に低減し、垂直磁化膜の垂直配向性及
び表面平滑性の向上につながっていることがわかる。
ID/MR複合ヘッドで実施例1と同様に記録再生の実
験を行った。図15に、媒体ノイズの記録密度依存性を
示す。これより、本発明媒体C1は、比較媒体C2に比
べて、全記録密度において媒体ノイズが小さく、ノイズ
特性が非常に優れていることがわかる。つまり、Cr
膜、FeSiAl膜の成膜時投入電力を低減させること
によって、Cr膜、FeSiAl膜の表面平滑性が著し
く向上し、実施例1と同様、低ノイズ化につながったも
のと考えられる。
を示す。本発明媒体C1は、比較媒体C2に比べ、記録
密度の増大に伴う出力の減衰が遅れることから、高記録
密度まで高出力を確保できるので、高記録密度の実現が
容易となる。実施例1と同様、垂直磁化膜の垂直配向性
の向上が、出力の記録密度依存性の向上につながったと
考えられる。
示す。これより、本発明媒体C1は、比較媒体C2に比
べて、全記録密度において媒体SN比が1〜6dB良好
であり、高記録密度対応の磁気ディスク媒体として優れ
ていることがわかる。すなわち、本発明媒体C1を用い
ることにより、高記録密度の実現が容易となる。
0.1nm/s〜25nm/sの間で変化させたときの
成膜速度と、Ra及び媒体ノイズとの関係を示す。これ
によると、成膜速度が18〜20nm/sを越えると、
急激にRaが増加することがわかる。18〜20nm/
sを越える成膜速度になると、成膜速度の成長に伴う膜
表面の粒径の成長により、表面平滑性の乱れが生じるか
らと考えられる。そして、それに伴う媒体ノイズの急激
な増加が見られると考えられる。
にFeTaN膜を用い、実施例1において本発明媒体A
1、比較媒体A2に相当する媒体を、それぞれ本発明媒
体D1、比較媒体D2とする。
膜の垂直配向性を調べるために、実施例1と同様、X線
回折を用いてhcp(002)ピ−クのロッキングカ−
ブの半値幅(Δθ50)を求めた。図20に、各媒体の表
面粗さRaとともにその値を示す。実施例1で述べたよ
うに、Cr膜の膜厚を低減させることによってCr膜の
表面平滑性が著しく向上する。そして、その改善効果に
よってFeTaN膜の表面平滑性を向上できることがわ
かる。そして、実施例1と同様、FeTaN膜の表面平
滑性の向上により、CoCrTa膜のhcp(002)
ピ−クのロッキングカ−ブの半値幅は6.8度から3.
6度に低減し、垂直磁化膜の垂直配向性の向上及び表面
平滑性の向上につながっていることがわかる。
ID/MR複合ヘッドで実施例1と同様に記録再生の実
験を行った。図21に、媒体ノイズの記録密度依存性を
示す。これより、本発明媒体D1は、比較媒体D2に比
べて、全記録密度において媒体ノイズが小さく、ノイズ
特性が非常に優れていることがわかる。つまり、実施例
1と同様、Cr膜の膜厚低減によるFeTaN膜の表面
平滑性の向上により、垂直磁化膜の初期層の膜厚を低減
させることができ、低ノイズ化が実現されたものと考え
られる。
を示す。本発明媒体D1は、比較媒体D2に比べ、記録
密度の増大に伴う出力の減衰が遅く、高記録密度まで高
出力を確保でき、高記録密度の実現が容易となる。実施
例1と同様、垂直磁化膜の垂直配向性の向上が、出力の
記録密度依存性の向上につながったと考えられる。
示す。これより、本発明媒体D1は、比較媒体D2に比
べて全記録密度において媒体S/Nが2〜5dB良好で
あり、高記録密度対応の磁気ディスク媒体として優れて
いることがわかる。すなわち、本発明媒体D1を用いる
ことにより、高記録密度の実現が容易となる。
mの間で変化させたときの、Cr膜の膜厚と表面粗さR
a及び媒体ノイズとの関係を示す。Cr膜の膜厚が15
〜17nmを越えると、急激にRaが増加することがわ
かる。15〜17nmを越える膜厚になると、膜表面の
結晶粒の成長に伴う表面平滑性の乱れが生じるからと考
えられる。そして、それに伴う媒体ノイズの急激な増加
が見られる。また、Cr膜の膜厚を1〜2nmと薄くし
すぎてもRaが増加する。1〜2nmの膜厚では、基板
上に均一な膜が形成されず、島状構造となるため、表面
平滑性が悪化すると考えられ、それに伴う媒体ノイズの
増加が見られる。
にFeTaNを用い、Cr膜及びFeTaN膜の成膜条
件がアルゴンガス圧4mTorr、20mTorrであ
る媒体を、それぞれ本発明媒体E1、比較媒体E2とす
る。
膜の垂直配向性を調べるために、実施例1と同様、X線
回折を用いてhcp(002)ピ−クのロッキングカ−
ブの半値幅(Δθ50)を求めた。図26に、各媒体の表
面粗さRaとともにその値を示す。図26からわかるよ
うに、Cr膜、FeTaN膜の成膜時アルゴンガス圧を
低減させることによって、Cr膜、FeTaN膜の表面
平滑性を向上できることがわかる。そして、FeTaN
膜の表面平滑性の向上により、CoCrTa膜のhcp
(002)ピ−クのロッキングカ−ブの半値幅は12.
6度から3.6度に低減し、垂直磁化膜の垂直配向性及
び表面平滑性の向上につながっていることがわかる。
ID/MR複合ヘッドで実施例1と同様に記録再生の実
験を行った。図27に、媒体ノイズの記録密度依存性を
示す。これより、本発明媒体E1は、比較媒体E2に比
べて、全記録密度において媒体ノイズが小さく、ノイズ
特性が非常に優れていることがわかる。つまり、Cr
膜、FeTaN膜の成膜時のアルゴンガス圧を低減させ
ることによって、Cr膜、FeTaN膜の表面平滑性が
著しく向上し、実施例1と同様、低ノイズ化につながっ
たものと考えられる。
を示す。本発明媒体E1は、比較媒体E2に比べ、記録
密度の増大に伴う出力の減衰が遅れることから、高記録
密度まで高出力を確保できるので、高記録密度の実現が
容易となる。実施例1と同様、垂直磁化膜の垂直配向性
の向上が、出力の記録密度依存性の向上につながったと
考えられる。
示す。これより、本発明媒体E1は、比較媒体E2に比
べて、全記録密度において媒体SN比が2〜8dE良好
であり、高記録密度対応の磁気ディスク媒体として優れ
ていることがわかる。すなわち、本発明媒体E1を用い
ることにより、高記録密度の実現が容易となる。
ス圧0.5〜40mTorrの間で変化させたときのC
r膜成膜時アルゴンガス圧と、Ra及び媒体ノイズとの
関係を示す。これによると、Cr膜成膜時アルゴンガス
圧が20〜30mTorrを越えると、急激にRaが増
加することがわかる。20〜30mTorrを越えるア
ルゴンガス圧になると、先細りの柱状構造の成長に伴う
表面平滑性の乱れが生じるからと考えられる。そして、
それに伴う媒体ノイズの急激な増加が見られると考えら
れる。
りにFeTaN膜を用い、Cr膜及びFeTaN膜が、
成膜時投入電力0.5kw(成膜速度13nm/s)、
1kw(成膜速度25nm/s)で成膜された媒体を、
それぞれ本発明媒体F1、比較媒体F2とする。
膜の垂直配向性を調べるために、実施例1と同様、X線
回折を用いてhcp(002)ピ−クのロッキングカ−
ブの半値幅(Δθ50)を求めた。図32に、各媒体の表
面粗さRaとともにその値を示す。図32からわかるよ
うに、Cr膜、FeTaN膜の成膜時投入電力を低減さ
せることによって、Cr膜及びFeTaN膜の表面平滑
性を向上できることがわかる。そして、FeTaN膜の
表面平滑性の向上により、CoCrTa膜のhcp(0
02)ピ−クのロッキングカ−ブの半値幅は10.9度
から3.6度に低減し、垂直磁化膜の垂直配向性及び表
面平滑性の向上につながっていることがわかる。
ID/MR複合ヘッドで実施例1と同様に記録再生の実
験を行った。図33に、媒体ノイズの記録密度依存性を
示す。これより、本発明媒体F1は、比較媒体F2に比
べて、全記録密度において媒体ノイズが小さく、ノイズ
特性が非常に優れていることがわかる。つまり、Cr
膜、FeTaN膜の成膜時投入電力を低減させることに
よって、Cr膜、FeTaN膜の表面平滑性が著しく向
上し、実施例1と同様、低ノイズ化につながったものと
考えられる。
を示す。本発明媒体F1は、比較媒体F2に比べ、記録
密度の増大に伴う出力の減衰が遅れることから、高記録
密度まで高出力を確保できるので、高記録密度の実現が
容易となる。実施例1と同様、垂直磁化膜の垂直配向性
の向上が、出力の記録密度依存性の向上につながったと
考えられる。
示す。これより、本発明媒体F1は、比較媒体F2に比
べて、全記録密度において媒体SN比が1〜10dB良
好であり、高記録密度対応の磁気ディスク媒体として優
れていることがわかる。すなわち、本発明媒体F1を用
いることにより、高記録密度の実現が容易となる。
0.1nm/s〜25nm/sの間で変化させたときの
成膜速度と、Ra及び媒体ノイズとの関係を示す。これ
によると、成膜速度が18〜20nm/sを越えると、
急激にRaが増加することがわかる。18〜20nm/
sを越える成膜速度になると、成膜速度の成長に伴う膜
表面の粒径の成長により、表面平滑性の乱れが生じるか
らと考えられる。そして、それに伴う媒体ノイズの急激
な増加が見られると考えられる。
製造方法によれば、特定の膜厚を有するCr膜を基板と
下地軟磁性膜との間に挿入したことにより、下地軟磁性
膜の表面平滑性を著しく向上できるので、垂直磁化膜の
垂直配向性及び表面平滑性を向上できる。したがって、
媒体ノイズを低下できるので、再生出力信号の記録密度
依存性を向上できる。
示す概略断面図である。
Al膜、CoCrTa膜の表面粗さ及びCoCrTa膜
の垂直配向性を示す図表である。
密度依存性を示すグラフである。
録密度依存性を示すグラフである。
密度依存性を示すグラフである。
a及び媒体ノイズとの関係を示す図表である。
a及び媒体ノイズとの関係を示すグラフである。
Al膜、CoCrTa膜の表面粗さ及びCoCrTa膜
の垂直配向性を示す図表である。
密度依存性を示すグラフである。
記録密度依存性を示すグラフである。
録密度依存性を示すグラフである。
アルゴンガス圧とRa及び媒体ノイズとの関係を示す図
表である。
アルゴンガス圧とRa及び媒体ノイズとの関係を示すグ
ラフである。
iAl膜、CoCrTa膜の表面粗さ及びCoCrTa
膜の垂直配向性を示す図表である。
録密度依存性を示すグラフである。
記録密度依存性を示すグラフである。
録密度依存性を示すグラフである。
度とRa及び媒体ノイズとの関係を示す図表である。
度とRa及び媒体ノイズとの関係を示すグラフである。
aN膜、CoCrTa膜の表面粗さ及びCoCrTa膜
の垂直配向性を示す図表である。
録密度依存性を示すグラフである。
記録密度依存性を示すグラフである。
録密度依存性を示すグラフである。
Ra及び媒体ノイズとの関係を示す図表である。
Ra及び媒体ノイズとの関係を示すグラフである。
aN膜、CoCrTa膜の表面粗さ及びCoCrTa膜
の垂直配向性を示す図表である。
録密度依存性を示すグラフである。
記録密度依存性を示すグラフである。
録密度依存性を示すグラフである。
アルゴンガス圧とRa及び媒体ノイズとの関係を示す図
表である。
アルゴンガス圧とRa及び媒体ノイズとの関係を示すグ
ラフである。
aN膜、CoCrTa膜の表面粗さ及びCoCrTa膜
の垂直配向性を示す図表である。
録密度依存性を示すグラフである。
記録密度依存性を示すグラフである。
録密度依存性を示すグラフである。
度とRa及び媒体ノイズとの関係を示す図表である。
度とRa及び媒体ノイズとの関係を示すグラフである。
ある。
Claims (15)
- 【請求項1】 下地軟磁性膜と垂直磁化膜とがこの順に
基板上に形成された垂直磁気記録媒体において、 前記基板と前記下地軟磁性膜との間に、1nmをこえ1
7nm未満の膜厚を有するCr膜が挿入され、 前記下地軟磁性膜がFeTaN膜である、 ことを特徴とする垂直磁気記録媒体。 - 【請求項2】 下地軟磁性膜と垂直磁化膜とがこの順に
基板上に形成された垂直磁気記録媒体において、 前記基板と前記下地軟磁性膜との間に、2nm以上かつ
15nm以下の膜厚を有するCr膜が挿入され、 前記下地軟磁性膜がFeTaN膜である、 ことを特徴とする垂直磁気記録媒体。 - 【請求項3】 前記下地軟磁性膜表面の中心線平均粗さ
が2nm以下である、請求項1又は2記載の垂直磁気記
録媒体。 - 【請求項4】 前記下地軟磁性膜表面の中心線平均粗さ
が0.9nm以下である、請求項1又は2記載の垂直磁
気記録媒体。 - 【請求項5】 前記下地軟磁性膜表面の中心線平均粗さ
が0.5nm以下である、請求項1又は2記載の垂直磁
気記録媒体。 - 【請求項6】 前記Cr膜が20mTorr未満のガス
圧でスパッタ成膜されたものである、請求項1,2,
3,4又は5記載の垂直磁気記録媒体。 - 【請求項7】 前記Cr膜が18mTorr以下のガス
圧でスパッタ成膜されたものである、請求項1,2,
3,4又は5記載の垂直磁気記録媒体。 - 【請求項8】 前記Cr膜が20nm/s未満の成膜速
度でスパッタ成膜されたものである、請求項1,2,
3,4又は5記載の垂直磁気記録媒体。 - 【請求項9】 前記Cr膜が18nm/s以下の成膜速
度でスパッタ成膜されたものである請求項1,2,3,
4又は5記載の垂直磁気記録媒体。 - 【請求項10】 前記スパッタ成膜に使用されたガスが
アルゴンである、請求項6,7,8又は9記載の垂直磁
気記録媒体。 - 【請求項11】 20mTorr未満のガス圧で前記基
板上に前記Cr膜をスパッタ成膜し、このCr膜上に前
記下地軟磁性膜を成膜し、この下地軟磁性膜上に前記垂
直磁化膜を成膜する、請求項6記載の垂直磁気記録媒体
の製造方法。 - 【請求項12】 18mTorr以下のガス圧で前記基
板上に前記Cr膜をスパッタ成膜し、このCr膜上に前
記下地軟磁性膜を成膜し、この下地軟磁性膜上に前記垂
直磁化膜を成膜する、請求項7記載の垂直磁気記録媒体
の製造方法。 - 【請求項13】 20nm/s未満の成膜速度で前記基
板上に前記Cr膜をスパッタ成膜し、このCr膜上に前
記下地軟磁性膜を成膜し、この下地軟磁性膜上に前記垂
直磁化膜を成膜する、請求項8記載の垂直磁気記録媒体
の製造方法。 - 【請求項14】 18nm/s以下の成膜速度で前記基
板上に前記Cr膜をスパッタ成膜し、このCr膜上に前
記下地軟磁性膜を成膜し、この下地軟磁性膜上に前記垂
直磁化膜を成膜する、請求項9記載の垂直磁気記録媒体
の製造方法。 - 【請求項15】 前記スパッタ成膜に使用されるガスが
アルゴンである、請求項11,12,13又は14記載
の垂直磁気記録媒体の製造方法。
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- 1998-01-09 JP JP10003310A patent/JP3080059B2/ja not_active Expired - Lifetime
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「Media Noise Characteristics of CoCrTa/FeSiAl Perpendicular Magnetic Recording Media」 |
Jounal of The Magnetics Society of Japan Vol.21,Supplement,No.S2(1997),pp.517−520 |
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