JPH11148550A - 樹脂プーリ - Google Patents
樹脂プーリInfo
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- JPH11148550A JPH11148550A JP31359697A JP31359697A JPH11148550A JP H11148550 A JPH11148550 A JP H11148550A JP 31359697 A JP31359697 A JP 31359697A JP 31359697 A JP31359697 A JP 31359697A JP H11148550 A JPH11148550 A JP H11148550A
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- JP
- Japan
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- outer ring
- pulley
- resin
- pulley body
- outer diameter
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- Pending
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Abstract
道面の加工性や加工精度の低下を防止できるクリープ防
止構造を提供する。 【解決手段】 転がり軸受の外輪外径面1b2に円周方向
の係止溝11を設け、係止溝11の溝底面にローレット加工
で凹凸面11aを形成する。外輪外径面1b2に樹脂製のプ
ーリ本体2を射出成形し、係止溝11に充填された溶融樹
脂でプーリ本体2の内径面に突出部21を形成すると共
に、突出部21の内径面21aを凹凸面11aの形状に対応し
た凹凸形状に形成する。
Description
配置される樹脂プーリ、特に自動車のエンジンのタイミ
ングベルト、補機駆動用ベルト等での使用に好適な樹脂
プーリに関するものである。
るアイドラプーリ等には、その重量軽減、およびコスト
低減のため、転がり軸受の外輪(金属材料製)の外周面
に合成樹脂製のプーリ本体を一体成形した構成のものが
ある。この樹脂プーリでは、軸受外輪の素材とプーリ本
体の素材とで線膨張係数が異なるため、温度上昇時の熱
膨張差によって、軸受外輪とプーリ本体との密着度が低
下し、外輪とプーリ本体との間で相対的な滑り(クリー
プ)を生じる場合がある。
としては、例えば図4に示すように、軸受外輪(31)の
外径面の全面にナール(32)を形成し、ナール(32)の
食い込みでプーリ本体との間の滑りを防止する構造が考
えられる(特開昭61-38218号公報参照)。
造では、ナールの加工後に外輪を熱処理する際に、残留
歪によって外輪が変形する場合がある。また、ナールが
外輪外径面の全面に形成されている関係で、外輪外径面
を精度よく支持できないため、外輪の軌道面を加工する
際の加工性や加工精度が低下するおそれもある。
形が生じにくく、外輪軌道面の加工性や加工精度の低下
を防止できるクリープ防止構造を備えた樹脂プーリの提
供を目的とする。
本発明にかかる樹脂プーリは、転がり軸受の外輪の外径
面に樹脂製のプーリ本体が一体成形されたものであっ
て、外輪外径面の軸方向の一部領域に当該外径面に対し
て凹み、かつその表面に凹凸面が形成された係止部を有
すると共に、プーリ本体の内径面に、係止部に溶融樹脂
を充填固化して形成された突出部を有するものである。
材料を射出成形することによって形成される。
成することができる。
を図1乃至図3に基いて説明する。
ーリは、転がり軸受(1)と、転がり軸受(1)の外周
側に配置したプーリ本体(2)とで構成される。
嵌合固定される内輪(1a)と、外輪(1b)と、内・外輪
(1a、1b)の軌道面(1a1、1b1)間に介装された複数
の転動体(1c)と、転動体(1c)を円周方向で等間隔に
保持する保持器(1d)と、軸受(1)内を密封する一対
のシール(1e)とを具備する。図面では、転がり軸受の
一例として深溝玉軸受を示している。
(1b2)に一体成形された合成樹脂製の環体で、外輪
(1b)の両端面を軸方向両側から抱き込んで密着係止す
る断面コ字型の基部(2a)と、基部(2a)の外径側に延
びるアーム部(2b)と、アーム部(2b)の外径端から軸
方向両側に延びるプーリ周面部(2c)とで構成される。
プーリ周面部(2c)に図示しないベルトを接触させる
と、ベルトからプーリ本体(2)に駆動力が伝達され、
プーリ本体(2)が回転する。このプーリ本体(2)
は、例えば射出成形により、すなわち転がり軸受(1)
またはその外輪(1b)を金型内に芯出し固定し、型内の
キャビティに溶融樹脂を充填した後、これを固化させる
ことによって形成される。
面(1b2)の軸方向の一部領域、例えば軸方向に離間し
た2箇所に、当該外径面(1b2)に対して凹んだ係止部
(11)が形成される。係止部(11)の形状は任意である
が、図面ではその一例として円周方向の溝(係止溝)と
した場合を例示している。
の溝底部には、図2に示すように、ローレット加工等に
より、凹凸面(11a)が形成される。凹凸面(11a)
は、軸方向に延びる複数の凸部(12)を円周方向の複数
箇所に等間隔に形成したもので、この時の凸部(12)の
高さは、その外径端が外輪外径面(1b2)を越えないよ
う、係止溝(11)の溝深さ以下とされる。凸部(12)
は、溝底面の少なくとも1箇所に形成されていれば足
り、また、図示のように凸状とする他、凹状に形成して
もよい。さらには、凸部(12)を係止溝(11)の溝側面
に設けてもよい。
成し、さらに係止溝(11)に凹凸面(11a)を形成した
上で、上述のようにプーリ本体(2)を射出成形する
と、図3に示すように、プーリ本体(2)の基部(2a)
の内径面に、係止溝(11)に充填された溶融樹脂の固化
によって環状の突出部(21)が形成される。この時、突
出部(21)の内径面(21a)は、凸部(12)周囲に充填
された溶融樹脂の固化によって凹凸面(11a)の形状に
対応した凹凸形状に形成され、凹凸面(11a)と円周方
向で相互に係合する。そのため、外輪(1b)とプーリ本
体(2)の円周方向の滑り(クリープ)を確実に防止す
ることができる。
の加工や凹凸面(11a)の加工(ローレット加工等)が
外輪外径面(1b2)の軸方向の一部領域でのみなされ、
加工領域が狭い。そのため、加工後の残留歪を抑えて熱
処理時の変形を抑制することができる。また、係止溝
(11)以外の部分には円筒面状の外輪外径面(1b2)が
残っているため、外輪軌道面(1b1)の加工も外径セン
タレス加工等を利用して精度よくかつ能率的に行なうこ
とができる。
(2)と一体化された突出部(21)が嵌合しているの
で、プーリ本体(2)の軸方向の拘束力を高めることが
できる。従って、設計仕様や使用条件等によっては、プ
ーリ本体(2)の基部(2a)のうち、外輪(1b)の両端
面に張り出した部分を省略してプーリの軸方向寸法を小
さくすることも可能である。
(21)の内径面(21a)との係合で円周方向の拘束力を
発揮し得る限り任意に選択することができる。従って、
例えば凸部(12)を斜めにしたスパイラル状に形成した
り、あるいは網目状に形成してもよく、また、突起や穴
を散点的に設けてもよい。
出部内径面との円周方向での係合により、温度上昇時に
も軸受外輪とプーリ本体の円周方向の滑り(クリープ)
を確実に防止することができる。また、係止部の加工や
凹凸面の加工が外輪外径面の軸方向の一部領域でのみな
され、加工領域が狭いため、加工後の残留歪を抑えて熱
処理時の変形を抑制することができる。さらに、係止部
以外の部分には円筒面状の外輪外径面が残っているた
め、外輪の軌道面の加工も外径センタレス加工等を利用
して精度よくかつ能率的に行なうことができる。
である。
方向での断面図である。
b図は正面図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 転がり軸受の外輪の外径面に樹脂製のプ
ーリ本体が一体成形されたものであって、外輪外径面の
軸方向の一部領域に当該外径面に対して凹み、かつその
表面に凹凸面が形成された係止部を有すると共に、プー
リ本体の内径面に、係止部に溶融樹脂を充填固化して形
成された突出部を有する樹脂プーリ。 - 【請求項2】 プーリ本体が外輪の外径面に射出成形さ
れたものである請求項1記載の樹脂プーリ。 - 【請求項3】 係止部の凹凸面をローレット加工で形成
した請求項1又は2記載の樹脂プーリ。 - 【請求項4】 係止部が円周方向に形成された溝である
請求項1乃至3何れか記載の樹脂プーリ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31359697A JPH11148550A (ja) | 1997-11-14 | 1997-11-14 | 樹脂プーリ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31359697A JPH11148550A (ja) | 1997-11-14 | 1997-11-14 | 樹脂プーリ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11148550A true JPH11148550A (ja) | 1999-06-02 |
Family
ID=18043229
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31359697A Pending JPH11148550A (ja) | 1997-11-14 | 1997-11-14 | 樹脂プーリ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11148550A (ja) |
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- 1997-11-14 JP JP31359697A patent/JPH11148550A/ja active Pending
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20051115 |
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A02 | Decision of refusal |
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