JP2006329368A - 樹脂製プーリ用軸受 - Google Patents

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Abstract

【課題】 高ベルト荷重及び高回転速度の過酷条件下においても、クリープ現象を防止することができる樹脂製プーリ用軸受を提供する。
【解決手段】 外周面に樹脂製プーリ20を一体成形し、内周面に外輪軌道面11aを有する外輪11と、外周面に内輪軌道面12aを有する内輪12と、外輪軌道面11aと内輪軌道面12aとの間に転動自在に設けられる複数の転動体13と、を備える樹脂製プーリ用軸受10であって、外輪軌道面11aの底から外輪11の外周面までの肉厚をAとし、転動体13の直径をCとすると、A/C≧0.40の関係が成立する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、樹脂製プーリ用軸受に関し、例えば、自動車のエンジン補機ベルト用の樹脂製アイドラプーリ用軸受、若しくはベルトに張力を与える樹脂製テンショナプーリ用軸受等に関する。
従来、自動車のタイミングベルト等に使用されるアイドラプーリ等は、その重量軽減、およびコスト低減のため、転がり軸受の外輪(金属材料製)の外周面に合成樹脂製のプーリを一体成形して、樹脂製プーリ用軸受として用いられている。
樹脂製プーリ用軸受は、金属製の外輪と樹脂製のプーリとで線膨張係数が異なるため、温度上昇時の熱膨張差による外輪と樹脂製プーリとの結合力の低下に加えて、高ベルト荷重、高速回転時の外輪及び樹脂製プーリの変形により、外輪と樹脂製プーリとの間で円周方向の相対的な滑り(以下、クリープ現象という)を生じる場合がある。
そこで、従来においては、このようなクリープ現象を防止すべく、例えば軸受外輪の外周面に溝を設け、この溝底にローレット加工を施すことにより、外輪と樹脂製プーリとの結合力を高めた樹脂製プーリ用軸受が提案されている(例えば特許文献1参照)。
特開平11−148550号公報(第1〜3頁、第2〜3図)
ところで、近年、ベルト荷重及び最高回転速度は更なる増加傾向にあるが、上記特許文献1に記載の樹脂製プーリ用軸受においては、JIS規格相当の軸受外輪の外周面に溝を設けているため、外輪の剛性が低く、特に、高ベルト荷重及び高回転速度の過酷条件下では、外輪及び樹脂製プーリの変形が大きくなり、クリープ現象を十分に防止することができないという課題がある。
本発明はこのような課題を解消するためになされたものであり、その目的は、高ベルト荷重及び高回転速度の過酷条件下においても、クリープ現象を防止することができる樹脂製プーリ用軸受を提供することにある。
本発明の上記目的は、以下の構成により達成される。
(1) 外周面に樹脂製プーリを一体成形し、内周面に外輪軌道面を有する外輪と、外周面に内輪軌道面を有する内輪と、外輪軌道面と内輪軌道面との間に転動自在に設けられる複数の転動体と、を備える樹脂製プーリ用軸受であって、外輪軌道面の底から外輪の外周面までの肉厚をAとし、転動体の直径をCとすると、A/C≧0.40の関係が成立することを特徴とする樹脂製プーリ用軸受。
(2) 外輪の外周面にクリープ防止溝を形成することを特徴とする(1)に記載の樹脂製プーリ用軸受。
本発明の樹脂製プーリ用軸受によれば、外輪軌道面の底から外輪の外周面までの肉厚をAとし、転動体の直径をCとすると、A/C≧0.40の関係が成立するようにしているため、外輪及び樹脂製プーリの剛性を向上することができる。これにより、高ベルト荷重及び高回転速度の過酷条件下においても、外輪及び樹脂製プーリの変形を抑制することができ、クリープ現象を防止することができる。
また、外輪の外周面にクリープ防止溝を形成するため、外輪と樹脂製プーリとの結合力を高めることができるので、クリープ現象をより効果的に防止することができる。
以下、本発明に係る樹脂製プーリ用軸受の一実施形態について図面を参照して説明する。
本発明に係る一実施形態である樹脂製プーリ用軸受10は、図1に示すように、外周面に樹脂製プーリ20を一体成形し、内周面に外輪軌道面11aを有する外輪11と、外周面に内輪軌道面12aを有する内輪12と、前記外輪軌道面11aと前記内輪軌道面12aとの間に転動自在に設けられる複数の玉(転動体)13と、軸受空間をシールすべく、外輪11の軸方向両端部に取り付けられる一対のシール部材14,14と、を備えている。
樹脂製プーリ20は、外輪11の軸方向両端部を軸方向両側から抱き込んだ状態で外輪11の外周面に密着する断面コ字型のプーリ円環部21と、プーリ円環部21の外周面から径方向外側に延びるアーム部22と、アーム部22の先端から軸方向両側に延びるプーリ周面部23と、を備えており、アーム部22の両側面にそれぞれ補強リブ24を放射状に設けている。
また、樹脂製プーリ20は、外輪11を金型内に芯出し固定し、例えば射出成形により、この金型内のキャビティに溶融樹脂を充填し、これを固化させることによって、外輪11の外周面に一体成形される。
特に、本発明の樹脂製プーリ用軸受10では、外輪軌道面11aの底から外輪11の外周面までの肉厚をAとし、玉13の直径をCとした場合に、A/C≧0.40の関係が成立するように、外輪11の肉厚をJIS規格相当のものより厚くしている。
また、外輪11の外周面には、円周方向に沿ってクリープ防止溝25が形成されており、このクリープ防止溝25に、樹脂製プーリ20を成形する際の溶融樹脂が充填されるようにしている。
従って、本実施形態の樹脂製プーリ用軸受10では、外輪軌道面11aの底から外輪11の外周面までの肉厚をAとし、玉13の直径をCとすると、A/C≧0.40の関係が成立するように、外輪11の肉厚をJIS規格相当のものより厚くしているため、外輪11及び樹脂製プーリ20の剛性を向上することができる。これにより、高ベルト荷重及び高回転速度の過酷条件下においても、外輪11及び樹脂製プーリ20の変形の変形を抑制することができ、クリープ現象を防止することができる。
また、本実施形態の樹脂製プーリ用軸受10では、外輪11の外周面に円周方向に沿ってクリープ防止溝25を形成しているため、このクリープ防止溝25に樹脂プーリ20を成形する際の溶融樹脂が入り込んで、外輪11と樹脂製プーリ20のプーリ円環部21との結合力を高めることができるので、クリープ現象をより効果的に防止することができる。
さらに、本実施形態の樹脂製プーリ用軸受10では、外輪11の剛性を向上することができるため、外輪11の外周面に樹脂製プーリ20を一体成形する際に、成形圧力により外輪11が変形するのを防止することができる。
以下に、本発明の樹脂製プーリ用軸受10の作用効果を確認するために行った試験について説明する。
本試験では、上記実施形態の樹脂製プーリ用軸受10と同一構造で、外輪軌道面の底から外輪の外周面までの肉厚A(以下、外輪肉厚Aと称する。)/玉の直径C(以下、玉径Cと称する。)を変更した樹脂製プーリ用軸受を数種類用意し、それぞれの樹脂製プーリ用軸受を回転速度10000min−1及び回転速度14000min−1で回転させながら、軸荷重を段階的に負荷させて、樹脂製プーリがクリープ現象を起こした時の軸荷重を測定する。結果を図2に示す。
図2から明らかなように、外輪肉厚A/玉径C<0.40の樹脂製プーリが回転速度14000min−1において、軸荷重2000N以下でクリープ現象を起こしているのに対して、外輪肉厚A/玉径C≧0.40の樹脂製プーリでは、回転速度14000min−1の場合においても、軸荷重2000N以上の荷重領域までクリープ現象を起こさないことがわかった。なお、回転速度10000min−1とは、一般的に使用される回転速度、回転速度14000min−1とは、現在使用される最大回転速度、軸荷重2000Nとは、現在使用される最大軸荷重である。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
例えば、外輪11の外周面に円周方向に沿って形成されるクリープ防止溝25は、外輪11の外周面の円周方向の全周或いは部分的に円周方向に複数箇所形成してもよく、また、外輪11の外周面に軸方向に沿って延びるクリープ防止溝を周方向に複数箇所形成してもよい。
その他、上記実施の形態において例示した樹脂製プーリ、外輪軌道面、外輪、内輪軌道面、内輪、転動体、クリープ防止溝等の材質,形状,寸法,形態,数,配置個所等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
本発明に係る樹脂製プーリ用軸受の一実施形態を説明するための要部拡大断面図である。 クリープ限界時の試験軸荷重と外輪肉厚A/玉径Cとの関係を示すグラフ図である。
符号の説明
10 樹脂製プーリ用軸受
11a 外輪軌道面
11 外輪
12a 内輪軌道面
12 内輪
13 玉(転動体)
20 樹脂製プーリ
21 プーリ円環部
22 アーム部
23 プーリ周面部
24 補強リブ
25 クリープ防止溝

Claims (2)

  1. 外周面に樹脂製プーリを一体成形し、内周面に外輪軌道面を有する外輪と、外周面に内輪軌道面を有する内輪と、前記外輪軌道面と前記内輪軌道面との間に転動自在に設けられる複数の転動体と、を備える樹脂製プーリ用軸受であって、
    前記外輪軌道面の底から前記外輪の外周面までの肉厚をAとし、前記転動体の直径をCとすると、A/C≧0.40の関係が成立することを特徴とする樹脂製プーリ用軸受。
  2. 前記外輪の外周面にクリープ防止溝を形成することを特徴とする請求項1記載の樹脂製プーリ用軸受。
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