JP2009108959A - 樹脂プーリ付き軸受 - Google Patents

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Abstract

【課題】樹脂プーリ部材のクリープを防止しつつ、転がり軸受の外輪の強度を確保する。
【解決手段】転がり軸受11の外輪12の外周部に樹脂プーリ部材13が射出成形により一体成形され、その外輪12の外周面の幅方向両側にそれぞれ面取りにより切除した形状の係合部21が設けられる。この係合部21、21は、周方向の4箇所に等間隔に設けられ、樹脂プーリ部材13が射出成形されると、そのボス部14が食い込み、樹脂プーリ部材13と外輪12の間のクリープが防止される。また、ボス部14が外輪12に食い込むように係合しているので、ローレットや周溝を外輪12の外周部に設ける必要がなく、外輪12の肉厚が薄くならず、外輪12の強度を確保することができる。
【選択図】図2

Description

この発明は、転がり軸受の外輪の外周部に樹脂プーリ部材を一体化した樹脂プーリ付き軸受に関する。
転がり軸受の外輪の外周に樹脂プーリ部材を一体化した樹脂プーリ付き軸受は、射出成形によって、樹脂プーリの基部が外輪の両端面を抱え込むように、外輪の外周部に樹脂プーリを一体化し、樹脂プーリを軸方向でずれ止めしたものが多い(例えば、特許文献1参照)。このような樹脂プーリ付き軸受では、軸受の温度上昇に伴う金属と樹脂の熱膨張率の差によって、外輪と樹脂プーリとの結合強度が低下し、樹脂プーリが円周方向へ相対回転するクリープが生じることがある。
このような樹脂プーリのクリープを防止する手段としては、外輪の外周部で周方向へ延び、深さ方向で互いに逆向きに傾斜する2つの周溝を形成する手段(例えば、特許文献2参照)、外輪の外周部で周方向へ傾斜して延び、その幅と深さが周方向で変化する周溝を形成する手段(例えば、特許文献3参照)、外輪の外周部に設けた周溝の底面にローレット加工等により凹凸を形成する手段(例えば、特許文献4参照)、外輪の外周部に螺旋溝を形成する手段(例えば、特許文献5参照)等が提案されている。
特開平7−28259号公報 特開2002−372131号公報 特開2003−65424号公報 特開平11−148550号公報 特開2003−207032号公報
特許文献2〜5に記載されたように、外輪の外周部にローレットや周溝等を設けると、外輪の肉厚が薄くなり、強度低下のおそれがある。また、強度を確保するために、外輪の肉厚を大きくして、肉厚を維持しつつローレットや溝を設けることが考えられるが、外輪が標準規格品から外れるだけでなく、製造コストが高くなる。
そこで、この発明の課題は、樹脂プーリ部材のクリープを防止しつつ、転がり軸受の外輪の強度を確保することである。
上記の課題を解決するために、この発明は、転がり軸受の外輪の外周部に樹脂プーリ部材を射出成形により一体成形した樹脂プーリ付き軸受において、前記外輪は、その外周面と端面とによって全周に形成されたコーナー部に、その一部を面取りした形状である前記樹脂プーリ部材に対する係合部が形成されたものである構成を採用したのである。
ここで、前記コーナー部とは、外輪の外周面と、その外輪の端面との間の全周に面取り部が設けられた場合において、外輪の外周面と、前記面取り部と、外輪の端面とによって全周に形成された(囲まれた)部分も含むものとする。
外輪の外周部に樹脂プーリ部材を射出成形により一体化させると、この外輪のコーナー部の係合部に、樹脂プーリ部材を形成する射出樹脂が埋め込まれ、その埋め込まれた部分により樹脂プーリ部材が外輪の外周部に係合する。この係合により、樹脂プーリ部材と外輪との間のクリープを防止することができる。
また、樹脂プーリ部材は、前記係合部によって外輪の外周部に係合している。その結果、前述の特許文献2〜5に記載のように、樹脂プーリ部材の射出樹脂を食い込ませて係合させるローレットや周溝を、外輪の外周部の幅方向中央部分に設ける必要がない。これにより、外輪の肉厚が薄くならず、外輪の強度を確保することができる。
前記構成において、前記係合部が、前記外輪の外周部に周方向等間隔に複数設けられた構成を採用すると、外輪の周方向に係合部がバランスよく配置されるため、その係合部の存在によって外輪の重心が軸受の回転中心からずれないため、樹脂プーリ付き軸受の運転時、円滑に回転して振動、騒音の発生を防止することができる。
また、係合部が外輪のコーナー部に形成されているので、樹脂プーリ部材の成形時、その熱収縮による外輪に対する内径方向の締め付け力が、係合部に埋め込まれた樹脂部分を介して、外輪の外径面の軌道の外径側に対応する部分に直接作用しない。その結果、外輪の軌道の内径方向への変位が抑えられて、射出成形後の軸受精度の低下を防止することができる。
外輪と樹脂プーリ部材間のクリープに対する耐力を高めるために、前記コーナー部が前記外輪の外周面の幅方向両側に形成され、その両コーナー部の係合部がそれぞれ向かい合う位置に設けられた構成を採用することができる。
この構成によると、両コーナー部の係合部がそれぞれ向かい合う位置に設けられるので、外輪の軸方向にも係合部がバランスよく配置され、その係合部の存在によって外輪の重心が軸受の回転中心から外れず、この場合も、樹脂プーリ付き軸受の運転時、円滑に回転して振動、騒音の発生を確実に防止することができる。
また、前記係合部が、その表面に前記樹脂プーリ部材の食い込む溝を有するものであってもよい。このようにすると、樹脂プーリ部材との間の摩擦抵抗が高まり、クリープ防止性能を高めることが可能となる。
前記係合部としては、樹脂プーリ部材を形成する樹脂が埋め込まれ、樹脂プーリ部材が外輪の外周部に係合して、クリープを防止することができるものであれば、その表面を凹面状、凸面状などを採用することができるが、例えば、前記係合部は、その表面が平面状である構成を採用すれば、外輪の加工、成形が容易となる。
さらに、転がり軸受の外輪の製造方法としては、切削加工法や、ダイカスト加工法などが挙げられるが、例えば、前記転がり軸受の外輪が鍛造により成形され、その成形時に前記係合部が設けられる構成を採用することができる。
ここで、「鍛造により成形する」とは、金型を用いて固体材料の一部または全部を圧縮することにより成形を行うこという。このとき、熱間鍛造または冷間鍛造のいずれの鍛造によって成形するかは、軸受の規格、用途などにより適宜決定する。
この構成によると、金型を用いて外輪を鍛造により成形する際、係合部をその金型によって成形可能であるため、容易に係合部を有する外輪を製造することができる。切削加工法により外輪を製作する場合のように、外輪製作後、係合部を研削などで形成する必要がなく、また、ダイカスト加工により外輪を製作する場合のように、外輪内に気泡が混入し、強度が低下するおそれがないからである。
以上のように、この発明は、転がり軸受のまわりに樹脂プーリ部材を射出成形により一体成形した樹脂プーリ付き軸受において、転がり軸受の外輪の外周面の幅方向両側に係合部を形成することにより、樹脂プーリ部材のクリープを防止しつつ、転がり軸受の外輪の強度を確保することができる。
以下、この発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。
第1実施形態に係る樹脂プーリ付き軸受10は、図1に示すように、転がり軸受11の外輪12の外周面に樹脂プーリ部材13を射出成形により一体成形したものである。
樹脂プーリ部材13は、外輪12を外側から抱くボス部14と、ベルトが架けられる外周部15と、ボス部14と外周部15とを繋ぐリブ16を有している。樹脂プーリ部材13のボス部14が外輪12を外側から抱くことにより、樹脂プーリ部材13と外輪12との軸方向の相対的なずれ動きが防止されている。なお、樹脂プーリ部材13の外周部にベルト(図示省略)を巻き掛けるプーリ溝を形成してもよい。
転がり軸受11は、公知の転がり軸受とし、例えば、深溝玉軸受、アンギュラ玉軸受、円筒ころ軸受、円すいころ軸受等を適用することができる。
転がり軸受11の外輪12は、図2示すように、その外周面18と両端面17、17とによって、その外周面18の幅方向両側にコーナー部20、20が全周にわたって形成される。この両コーナー部20を形成する外周面18と端面17との間の全周に面取り部19が設けられている。
この両コーナー部20の面取り部19に、係合部21が周方向の4箇所に等間隔となるように設けられる。この各係合部21は、図3(a)に示すように、コーナー部20を形成する外周面18と端面17との間の周方向の一部を、面取りにより切除した形状であり、その表面が平面状をなしている。
なお、図3(b)に示すように、前記係合部21を、外周面18と、面取り部19との間を面取りにより切除した形状とすることができる。このようにすると、係合部21の外輪12の径方向の深さが、図3(a)に示した係合部21の場合と比して小さくなり、外輪12の強度低下を抑えることができる。
また、両コーナー部20の係合部21は、図2に示すように、外輪12の外周面18において互いに向かい合うように設けられている。この幅方向両側の係合部21、21が周方向の等間隔に設けられると、係合部21の存在により外輪12の重心が樹脂プーリ付き軸受10の回転中心から外れず、樹脂プーリ付き軸受10は、その運転時、円滑に回転して振動、騒音の発生を防止することができる。
前記外輪12の外周面18に樹脂プーリ部材13が射出成形されると、各係合部21には、樹脂プーリ部材13のボス部14を形成する射出樹脂が埋め込まれる(図2参照)。これにより、係合部21にボス部14が係合し、外輪12と樹脂プーリ部材13間のクリープが防止される。
なお、一対の係合部21が両コーナー部20の周方向に対して設けられる数は、樹脂プーリ部材13に掛かるトルクの大きさに応じて適宜設定され、例えば、2箇所、3箇所、5箇所、・・・としてもよい。また、樹脂プーリ部材13に掛かる径方向の負荷が比較的小さい場合や、トルクの小さい場合など、係合部21を外輪12の外周部の1箇所に設けてもよい。
この実施形態において、転がり軸受11の外輪12の製造方法は、射出成形時の位置ずれ、及び樹脂プーリ付き軸受としての所望の機能に影響しない限り、切削加工法やダイカスト加工法など適宜の方法を採用することができる。例えば、金型を用いて固体材料の一部または全部を圧縮することにより成形および鍛錬する鍛造により製造するものであってもよい。このようにすると、外輪12の鍛造時に、係合部21を金型によって設けることが可能であるため、容易に係合部21を有する外輪12を製造することができる。
この発明に係る第2実施形態を図4に示す。この実施形態では、同図に示すように、樹脂プーリ部材13が、転がり軸受11の外輪12の外周部に射出成型によって一体化されたものであり、外輪12の外周部に設けられた各係合部21の表面に溝22が設けられた点で、第1実施形態と相違する。その他の構成は前述の第1実施形態の場合と同様である。
係合部21の溝22は、多数のスリット溝や、ローレットなどの溝であり、この溝22にボス部14を食い込ませて外輪12と樹脂プーリ部材13間の摩擦抵抗を高めることにより、クリープに対する耐力を向上させることができる。
aは第1実施形態に係る樹脂プーリ付き軸受を示す縦断正面図、bはaのA−A線における樹脂プーリ付き軸受を示す縦断側面図 同上の樹脂プーリ付き軸受の一部を切り欠いた全体斜視図 aは同上の外輪の係合部の要部拡大縦断側面図、bは同上の外輪の他の変形例の係合部の要部拡大縦断側面図 第2実施形態に係る樹脂プーリ付き軸受の一部を切り欠いた全体斜視図
符号の説明
10 樹脂プーリ付き軸受
11 転がり軸受
12 外輪
13 樹脂プーリ部材
14 ボス部
15 外周部
16 リブ
17 端面
18 外周面
19 面取り部
20 コーナー部
21 係合部
22 溝

Claims (6)

  1. 転がり軸受の外輪の外周部に樹脂プーリ部材を射出成形により一体成形した樹脂プーリ付き軸受において、
    前記外輪は、その外周面と端面とによってコーナー部が全周にわたって形成されており、前記コーナー部の周方向の一部に、面取りにより前記樹脂プーリ部材との係合部が形成されたことを特徴とする樹脂プーリ付き軸受。
  2. 前記係合部が、前記コーナー部の周方向等間隔に複数設けられたことを特徴とする請求項1に記載の樹脂プーリ付き軸受。
  3. 前記コーナー部が前記外輪の外周面の幅方向両側に形成され、その両コーナー部に形成された前記係合部が向かい合う位置に設けられたことを特徴とする請求項1または2に記載の樹脂プーリ付き軸受。
  4. 前記係合部が、その表面に前記樹脂プーリ部材の食い込む溝を有するものであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の樹脂プーリ付き軸受。
  5. 前記係合部は、平面状であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の樹脂プーリ付き軸受。
  6. 前記転がり軸受の外輪が鍛造により成形され、その成形時に前記係合部が設けられることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の樹脂プーリ付き軸受。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN103527623A (zh) * 2013-10-24 2014-01-22 无锡诚石轴承有限公司 汽车门导轮专用单列深沟球轴承
CN110307256A (zh) * 2019-06-18 2019-10-08 无锡诚石轴承有限公司 一种用于自动驾驶汽车滑动中控面板滚道轴承

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