JP5117977B2 - 樹脂プーリ付き軸受、およびその製造方法 - Google Patents

樹脂プーリ付き軸受、およびその製造方法 Download PDF

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Description

この発明は、転がり軸受の外輪の外周に樹脂プーリを一体成形する樹脂プーリ付き軸受および、その製造方法に関する。
従来から、自動車の補機にエンジンの回転動力を伝達するための補機駆動用ベルト等で使用されるプーリには、その重量軽減ならびにコスト削減の目的で、転がり軸受の外輪の外周に樹脂プーリを一体成形した樹脂プーリ付き軸受が用いられている。
この樹脂プーリ付き軸受は、その製造方法として、一般的に成形用の上金型と下金型の間に形成されたキャビティ内に完成した転がり軸受をセットし、その転がり軸受をインサート部品として周りのキャビティに溶融樹脂を圧入充填することにより、転がり軸受の外輪の外周に樹脂プーリを一体成形する方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許第3506739号公報
しかし、樹脂プーリを一体成形する際、金型のキャビティ内に完成した転がり軸受を配置する必要があり、転がり軸受が高温条件下で長時間保持される。この転がり軸受は一体成形時の温度上昇、成形後の温度降下により、内部の圧力(内圧)が変化して負圧となる。その結果、転がり軸受の両端面に設けたシールが内輪または外輪に吸着し、運転時、吸着したシールが摩耗して、転がり軸受のシール性が低下することがある。
また、一体成形時に熱膨張する樹脂プーリが、成形後の温度降下に伴って熱収縮して外輪を締め付けるため、転がり軸受のラジアル内部すき間が変動する。この変動により、内外輪の軌道面と転動体との摩擦が大きくなると、運転時の軸受温度の上昇により内部のグリースが変質したり、軌道面、転動体が磨耗したりするなど、転がり軸受の寿命が短くなる。
そこで、この発明の課題は、転がり軸受に樹脂プーリを一体成形することにより生じる転がり軸受に対する上述した内圧の変化などの影響を無くすことにある。
前記課題を解決するために、この発明の樹脂プーリ付き軸受は、内輪と外輪の間に所要数の転動体を介在した転がり軸受の前記外輪の外周に樹脂プーリを一体に成形した樹脂プーリ付き軸受において、前記外輪の外周に前記樹脂プーリを一体成形した複合外輪体と、この複合外輪体を外輪として利用した転がり軸受とを備える構成を採用したのである。
この構成では、転がり軸受の外輪として、外輪の外周に樹脂プーリを一体成形した複合外輪体を利用したので、転がり軸受は、従来のように樹脂プーリの一体成形による温度変化の影響を受けない。このため、樹脂プーリ付き軸受の製造時、転がり軸受の内圧が変化せず、シールの吸着を防止することができる。
また、複合外輪体は樹脂プーリが既に熱収縮しているため、転がり軸受の外輪として組み立てる際、熱収縮を考慮する必要がない。そのため、内輪と転動体などを実寸法で組み合わせて(寸法マッチングにより)、所要のラジアル内部すき間に設定可能となり、樹脂プーリ付き軸受を製作しやすくなる。
前記複合外輪体の前記外輪の内周部に形成された軌道溝が仕上げ研削を施した溝内面を有する構成を採用することができる。この複合外輪体は、樹脂プーリが外輪の外周に一体成形されているので、その外輪の軌道溝の溝内面に仕上げ研削を施すことが可能であり、軸受寸法の精度の向上を図ることができる。
前記複合外輪体はその外輪の外周部に前記樹脂プーリの樹脂が埋め込まれる周溝を有するものとすることができる。このようにすると、複合外輪体の製作の際、その外輪の周溝に樹脂プーリの樹脂が埋め込まれて、樹脂プーリが周溝に係合するので、樹脂プーリの外輪に対する軸方向の位置ずれを防止することができる。
樹脂プーリが周溝に係合すると、樹脂プーリの樹脂と周溝の側面とが径方向において接触し、接触面積が増大するため、接触による摩擦抵抗が大きくなる。摩擦抵抗の増大で樹脂プーリのクリープ(樹脂プーリと外輪との相対回転)に対する耐力が得られ、樹脂プーリのクリープを防止することができる。
複合外輪体はその外輪の外周部にローレット加工によるローレット溝を有するものとすることができる。この場合、樹脂プーリの樹脂がローレット溝に食い込むので、外輪の外周面と樹脂プーリの内周部との摩擦抵抗が大きくなる。この摩擦抵抗により、前述の外輪の外周部に周溝を設けた場合と同様、樹脂プーリのクリープに対する耐力が得られ、樹脂プーリのクリープを防止することができる。
転がり軸受から発生する熱を効果的に放熱するために、前記複合外輪体は、その樹脂プーリの内周部の端面が前記外輪の端面よりも軸方向内側に位置するようにしてもよい。このようにすると、複合外輪体はその両端面と両端部が露出し、この露出部分を放熱面とすることができるからである。
また、複合外輪体の外輪の軌道溝の内面に仕上げ研削を施す場合、複合外輪体を支持する必要があり、樹脂プーリの外周に直径方向両側から支持用治具を用いて支持することができる。このとき、前記複合外輪体の樹脂プーリとしては、その外周部の外周に直径方向両側にフラット面を有し、そのフラット面が前記直径方向に対して直交するアキシアル平面に平行に形成され、前記フラット面に支持用治具を押し付けて、前記複合外輪体を前記直径方向両側から支持可能とした構成を採用することができる。
このようにすると、支持用治具の樹脂プーリの外周への押し付け部が平面状に形成された場合、支持用治具の押し付け部と樹脂プーリの外周部のフラット面とが面接触となり、その接触面積が確保されて、複合外輪体の支持状態が安定する。その結果、外輪の軌道溝の内面の仕上げ研削がし易くなる。
また、樹脂プーリのフラット面に係る構成を採用する場合、前記樹脂プーリは、その内周部よりも幅広の外周部を備え、前記外周部の内周の直径方向両側にフラット面を有し、そのフラット面は、前記直径方向に対して直交するアキシアル平面に平行に形成され、前記フラット面に支持用治具を押し付けて、前記複合外輪体を前記直径方向両側で支持可能とした構成を採用することもできる。
この構成によると、樹脂プーリの外周部の内周に形成されたフラット面に支持用治具を押し付けて、複合外輪体を樹脂プーリの直径方向両側で支持することができる。このため、樹脂プーリの外周部の外周にフラット面を形成した構成と同様、支持用治具の押し付け部と樹脂プーリの外周部のフラット面とが面接触となり、その接触面積が確保されて、複合外輪体の保持状態が安定する。
また、この発明に係る樹脂プーリ付き軸受の製造方法は、内輪と外輪との間に所要数の転動体を介在した転がり軸受の前記外輪の外周に樹脂プーリを一体成形した樹脂プーリ付き軸受の製造方法において、前記外輪の外周に前記樹脂プーリを一体成形して複合外輪体を製作し、その後、前記内輪と前記複合外輪体との間に前記転動体を介在して前記転がり軸受を組み立てる構成を採用することができる。
以上のように、この発明の樹脂プーリ付き軸受は、外輪の外周に樹脂プーリを一体成形した複合外輪体と、この複合外輪体を外輪として利用した転がり軸受とを備えたものであるので、転がり軸受が樹脂プーリの一体成形により内圧が変化せず、製造時、シールの吸着を防止することができる。
また、複合外輪体は、樹脂プーリが既に熱収縮しているため、転がり軸受の外輪として組み立てる際、熱収縮を考慮する必要がなく、容易に所要のラジアル内部すき間に設定可能となり、樹脂プーリ付き軸受を製作しやすくなる。
この発明の樹脂プーリ付き軸受の第1実施形態を図1〜図3に基づいて説明する。
この樹脂プーリ付き軸受は、転がり軸受11の外輪13の外周に射出成形により樹脂プーリ21が一体化された複合外輪体20と、その複合外輪体20を外輪として利用した転がり軸受11とを備えたものである。
複合外輪体20は、転がり軸受11の外輪13と、その外輪13の外周に射出成形により一体化された樹脂プーリ21とからなり、外輪13の外周部には、軸方向2箇所に周溝17が形成されている。
周溝17、17は断面矩形の角溝であり、外輪13の軸方向中央に対して対称位置にそれぞれ設けられている。外輪13の外周に樹脂プーリ21が一体成形されると、その樹脂が周溝17に埋め込まれて、外輪13に樹脂プーリ21が係合する。この係合により、樹脂プーリ21の外輪13に対する軸方向の位置ずれを防止することができる。
また、樹脂プーリ21の樹脂と周溝17の側面とが径方向において接触するため、樹脂プーリ21のクリープ(樹脂プーリ21と外輪13との相対回転)に対する耐力が得られ、樹脂プーリ21のクリープを防止することもできる。
なお、周溝17の形状は、断面矩形の角溝に限られず、例えば、断面三角形、断面円弧形、断面台形などであってもよい。周溝17に埋め込まれた樹脂により、樹脂プーリ21が外輪13に係合する形状であればよい。また、周溝本数も任意に設定すればよい。
樹脂プーリ21は、内周部に形成されるボス部22とベルト(図示省略)が掛けられるプーリ溝を有する外周部23とが一体に形成されている。ボス部22は軸方向両端面が外輪13の両端面よりも軸方向内側に位置し、外輪13の軸方向の幅よりも小幅に形成されている。その結果、外輪13の両端面および外周面の両端部を露出させることが可能となり、その露出部分により、転がり軸受11で発生する熱を効果的に放熱させることができる。
また、樹脂プーリ21の外周部23は、ボス部22の軸方向の幅よりも幅広に形成されており、軸方向の両端に軸方向および径方向外向きの鍔24、24を備えている。
転がり軸受11は、内輪12と複合外輪体20の外輪13との間に所要数の転動体としてのボール14を介在させ、ボール14が保持器15により周方向に間隔をおいて転動可能に保持されている。内輪12と外輪13の間の両端面を封止するシール16が設けられている。なお、この転がり軸受11は、図1に示す深溝玉軸受に限らず、例えば、公知の転がり軸受であるアンギュラ玉軸受、円筒ころ軸受、円すいころ軸受等を適用することができる。
次に、転がり軸受11の外輪13の外周に樹脂プーリ21を一体成形した樹脂プーリ付き軸受の製造方法について、図2に基づいて説明する。
まず、内輪12と外輪13と、これらの間に配置される所要数の転動体としてのボール14とを製作する。内輪12および外輪13の製造方法としては切削加工法や、ダイカスト加工法などが挙げられるが、例えば、鍛造により成形することができる。
この「鍛造により成形する」とは、金型を用いて固体材料の一部または全部を圧縮することにより成形を行うこという。このとき、熱間鍛造または冷間鍛造のいずれの鍛造によって成形するかは、軸受の規格、用途などにより適宜決定する。
この外輪13の外周に軸方向2箇所に周溝17、17を形成し、図2に示すように、外輪13を入れ子(インサート部品)とした状態で、外輪13を軸方向一方から覆う第1金型31と、その外輪13を軸方向他方側から覆う第2金型32と、外輪13をその外周面側から覆う円筒体を周方向に2分割した第3金型33とを型締めし、外輪13の外周部にキャビティ34が位置する金型30を形成する。
第1金型31には溶融樹脂をキャビティ34内に導くランナ35と、溶融樹脂を射出するゲート36とが形成され、キャビティ34の外輪13が配置された空間を除く残余空間が、樹脂プーリ21を成形するための成形用空間となっている。
型締めした後、キャビティ34に、図示しない公知の射出装置により溶融樹脂をランナ35を経てゲート36から成形用空間に圧入充填する。
溶融樹脂の圧入充填の後、金型30を放冷し型開きを行い、樹脂プーリ21が一体成形した外輪13を第1金型31から離型して、図3に示す、複合外輪体20を製作する。
続いて、内輪12と複合外輪体20の外輪13との間に所要数のボール14を配置して転がり軸受11を組み立てる。複合外輪体20は、樹脂プーリ21が既に熱収縮しているので、転がり軸受11の組み立ての際、熱収縮を考慮する必要がなくなる。そのため、実寸法に基づいてラジアル内部すき間を容易に設定することができ、樹脂プーリ付き軸受を製造しやすくなる。
複合外輪体20を外輪として転がり軸受11を組み立てることで、図1に示す転がり軸受11の外周に樹脂プーリ21が一体成形された樹脂プーリ付き軸受が製造される。
複合外輪体20を製作した後において、転がり軸受11の組み立ての前に、外輪13の内周面に形成された軌道溝19の表面に対して仕上げ研削を行うことができる。この仕上げ研削により、転がり軸受11の寸法精度を向上させることができる。
ここで、従来の樹脂プーリ付き軸受では、通常、外輪の軌道面の仕上げ研削は外輪を支持した状態で行うので、確実に外輪を支持するため、外輪の外周部を研削する必要があった。しかし、この実施形態における複合外輪体20の軌道溝19の表面の仕上げ研削は、複合外輪体20を支持した状態で仕上げ研削を行うことができる。このため、外輪13の外周部の研削が不要となり、製造コストの削減を図ることができる。
この実施形態の樹脂プーリ付き軸受は、樹脂プーリ21の外輪へのクリープに対する耐力、または樹脂プーリ21の外輪13に対する軸方向の位置ずれの防止に影響のない範囲で、複合外輪体20の構成を適宜変更することができる。
その一例として、この発明の第2実施形態を図4、5に示す。なお、以下においては、前述の第1実施形態との相違点を中心に述べ、同一に考えられる構成に同符号を用いる。
この第2実施形態における複合外輪体20は、図4に示すように、外輪13の外周面に軸方向2箇所にローレット加工によるローレット溝18が全周に形成されている。外輪13の外周に樹脂プーリ21が一体成形されると、その樹脂がローレット溝18に埋め込まれて、外輪13に樹脂プーリ21が係合する。
この係合によって、第1実施形態の外輪13と同様、樹脂プーリ21の外輪13に対する軸方向の位置ずれが防止され、また、樹脂プーリ21のクリープに対する耐力が得られ、クリープを防止することができる。
この樹脂プーリ付き軸受は、前述の第1実施形態における製造方法によって、複合外輪体20を製作する(図5参照)。その後、複合外輪体20を外輪として転がり軸受11を組み立てて、転がり軸受11の外周に樹脂プーリ21が一体成形された樹脂プーリ付き軸受を製造する。
また、第1実施形態の樹脂プーリ付き軸受では、前述のように複合外輪体20の外輪13の軌道溝19の内面に仕上げ研削を施す場合、複合外輪体20を支持する必要があり、樹脂プーリの外周の直径方向両側から支持用治具を用いて支持することができる。この支持用治具により複合外輪体20を確実に支持するために、複合外輪体20の構成を適宜変更することができる。
その一例として、この発明の第3実施形態を図6、7に示す。なお、以下においては、前述の第1実施形態との相違点を中心に述べ、同一に考えられる構成に同符号を用いる。
この第3実施形態における複合外輪体20の樹脂プーリ21は、外周部23の両鍔24、24にぬすみ部25が直径方向Yの両側にそれぞれ形成されている(図6参照)。このぬすみ部25は、両鍔24、24のうち軸方向内側部分に形成されており、その内面26(直径方向Yの内向きの面)が、直径方向Yに対して直交する転がり軸受11のアキシアル平面Xに平行なフラット面となっている。
また、このぬすみ部25の内面26とアキシアル平面Xとの距離Lは、樹脂プーリ21の外周部23の両鍔24、24間の外径面の外径Dと等しく形成されている。このため、ぬすみ部25の内面26に支持用治具29を押し当てた場合、その支持用治具29が樹脂プーリ21の外周部23のプーリ溝の溝壁と干渉しない。
複合外輪体20を支持する支持用治具29は、両鍔24、24のぬすみ部25を掛け渡すように内面26を押し付け可能な軸幅を有し、かつ、その押し付け部が平面状に形成されている(図6、7中の一点鎖線参照)。
この支持用治具29を樹脂プーリ21の直径方向Yの両側から、ぬすみ部25の内面26に押し付けることにより、複合外輪体20が、樹脂プーリ21の直径方向Yの両側から支持される。この支持状態において、支持用治具29と、樹脂プーリ21のぬすみ部25の内面26とは、面接触するとともにその接触面積が確保される。このため、複合外輪体20の支持状態が安定し、外輪13の軌道溝19の内面の仕上げ研削がし易くなる。
次に、この発明の第4実施形態を図8〜図10に示す。この実施形態は、前述の第3実施形態における樹脂プーリ21の直径方向Yの両側に形成されたぬすみ部25の代わりに、樹脂プーリ21の外周部23の内周に凹部27が形成されたものである。その他の構成は、第3実施形態と同様であり、同一に考えられる構成に同符号を用いる。
すなわち、図9、10に示すように、樹脂プーリ21の直径方向Yの両側に凹部27が形成され、この凹部27の外面28(直径方向Yの外向きの面)が、直径方向Yに対して直交する転がり軸受11のアキシアル平面Xに平行なフラット面となっている。
この凹部27の幅W(直径方向Yに直交方向の幅)は、支持用治具29により複合外輪体20を支持可能な大きさに形成され、樹脂プーリ付き軸受の規格、樹脂プーリ21の強度に基づいて、実験、実操業により設定される。
この複合外輪体20を支持する支持用治具29は、図8に示すように、断面L字状に先端部が折れ曲がり、先端部の端面が凹部27の外面28を押し付ける押し付け部とされる。この押し付け部は直径方向Yの外向きに平面状に形成されており、凹部27に嵌め合せ可能な幅(直径方向Yに直交方向の幅)を有している。
この支持用治具29は、その押し付け部が直径方向Yの外向きとなるように一対配置され、その押し付け部で樹脂プーリ21の直径方向Yの両側から、凹部27の外面28に直径方向Yの外向きにそれぞれ押し付ける。これにより、複合外輪体20が樹脂プーリ21の直径方向Yの両側から支持される。
この支持状態において、支持用治具29と、樹脂プーリ21の凹部27の外面28とは、面接触するとともにその接触面積が確保される。このため、前述の第3実施形態と同様、複合外輪体20の支持状態が安定し、外輪13の軌道溝19の内面の仕上げ研削がし易くなる。
第1実施形態に係る樹脂プーリ付き軸受を示す縦断面図 同上の樹脂プーリの成形用金型を示す断面図 同上の複合外輪体を示す一部切り欠き斜視図 第2実施形態に係る樹脂プーリ付き軸受を示す縦断面図 同上の複合外輪体を示す一部切り欠き斜視図 第3実施形態に係る複合外輪体を示す縦断面図 図6のA−A線に沿った断面図 第4実施形態に係る複合外輪体を示す縦断面図 同上の複合外輪体を示す側面図 同上の複合外輪体の凹部を示す一部切り欠き斜視図
符号の説明
11 転がり軸受
12 内輪
13 外輪
14 ボール
15 保持器
16 シール
17 周溝
18 ローレット溝
19 軌道溝
20 複合外輪体
21 樹脂プーリ
22 ボス部
23 外周部
24 鍔
25 ぬすみ部
26 内面
27 凹部
28 外面
29 支持用治具
30 金型
31 第1金型
32 第2金型
33 第3金型
34 キャビティ
35 ランナ
36 ゲート

Claims (10)

  1. 内輪(12)と外輪(13)の間に所要数の転動体(14)を介在した転がり軸受(11)の前記外輪(13)の外周に樹脂プーリ(21)を一体に成形した樹脂プーリ付き軸受において、
    前記外輪(13)の外周に前記樹脂プーリ(21)を一体成形した複合外輪体(20)と、この複合外輪体(20)を外輪として利用した転がり軸受(11)とを備え、前記樹脂プーリ(21)は、その外周部の外周の直径方向両側に直径方向内向きのフラット面(26)を有し、前記フラット面(26)に支持用治具を押し付けて、前記複合外輪体(20)を前記直径方向両側から支持可能としたことを特徴とする樹脂プーリ付き軸受。
  2. 内輪(12)と外輪(13)の間に所要数の転動体(14)を介在した転がり軸受(11)の前記外輪(13)の外周に樹脂プーリ(21)を一体に成形した樹脂プーリ付き軸受において、
    前記外輪(13)の外周に前記樹脂プーリ(21)を一体成形した複合外輪体(20)と、この複合外輪体(20)を外輪として利用した転がり軸受(11)とを備え、前記樹脂プーリ(21)は、その内周部よりも幅広の外周部を備え、前記樹脂プーリ(21)の外周部の内周の直径方向両側に直径方向外向きのフラット面(28)を有し、前記フラット面(28)に支持用治具を押し付けて、前記複合外輪体(20)を前記直径方向両側で支持可能としたことを特徴とする樹脂プーリ付き軸受。
  3. 前記複合外輪体(20)の前記外輪(13)の内周部に形成された軌道溝(19)が仕上げ研削を施した溝内面を有することを特徴とする請求項1または2に記載の樹脂プーリ付き軸受。
  4. 前記複合外輪体(20)は、その外輪(13)の外周部に前記樹脂プーリ(21)の樹脂が埋め込まれる周溝(17)を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の樹脂プーリ付き軸受。
  5. 前記複合外輪体(20)は、その外輪(13)の外周部にローレット加工によるローレット溝(18)を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の樹脂プーリ付き軸受。
  6. 前記複合外輪体(20)は、その樹脂プーリ(21)の内周部の端面が前記外輪(13)の端面よりも軸方向内側に位置することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の樹脂プーリ付き軸受。
  7. 前記フラット面は、前記直径方向に対して直交するアキシアル平面に平行に形成されたことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の樹脂プーリ付き軸受。
  8. 内輪(12)と外輪(13)との間に所要数の転動体(14)を介在した転がり軸受(11)の前記外輪(13)の外周に樹脂プーリ(21)を一体成形した樹脂プーリ付き軸受の製造方法において、
    前記外輪(13)の外周に前記樹脂プーリ(21)を一体成形して複合外輪体(20)を製作し、その後、前記内輪(12)と前記複合外輪体(20)との間に前記転動体(14)を介在して前記転がり軸受(11)を組み立て、前記外輪(13)の外周に前記樹脂プーリ(21)を一体成形して複合外輪体(20)を製作した後、前記複合外輪体(20)の内周面に形成された軌道溝(19)の溝内面を仕上げ研削することを特徴とする樹脂プーリ付き軸受の製造方法。
  9. 前記外輪(13)の外周部に前記樹脂プーリ(21)の樹脂が埋め込まれる周溝(17)を形成した後、前記外輪(13)の外周に樹脂プーリ(21)を一体成形して複合外輪体(20)を製作することを特徴とする請求項に記載の樹脂プーリ付き軸受の製造方法。
  10. 前記外輪(13)の外周部の全周にローレット加工によりローレット溝(18)を形成した後、前記外輪(13)の外周に樹脂プーリ(21)を一体成形して複合外輪体(20)を製作することを特徴とする請求項に記載の樹脂プーリ付き軸受の製造方法。
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