JP2009041644A - 転がり軸受 - Google Patents

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義男 中川
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Abstract

【課題】部品点数の増加や、組み立て工程数の増加を招くことがなく、内輪や外輪のクリープ防止を安価に実現することができる転がり軸受を得る。
【解決手段】転がり軸受21が装着される軸又はハウジングのスラスト受け面に当接する転がり軸受21の内輪31又は外輪32の端面に、前記スラスト受け面との接触摩擦を増加させてクリープの発生を抑止する凹凸構造36を設ける。
【選択図】図2

Description

本発明は、内輪や外輪のクリープ防止を安価に実現できる転がり軸受に関する。
図7は、内輪1が駆動軸3に嵌合固定された転がり軸受5を示している。この転がり軸受5は、内輪1と外輪7との間に複数個の転動体9を装備したもので、転動体9として球体を使用した所謂ボールベアリングである。通常、内外輪間に配置される複数個の転動体9は、内外輪間を周回する環状の保持器により周方向の間隔が保持されている。
なお、転がり軸受5が、エンジン補機部品(例えば、オルタネータ、テンションプーリ)等に使用される高回転型の転がり軸受である場合、転動体9を収容する内外輪間の空間は、その軸方向の両側が内外輪間に取り付けられたシール部材11により覆われて、軸受内部への異物の侵入が防止されると同時に、軸受内部からの潤滑剤の漏れが防止される。
内輪1の内側の端面1aは、内輪1に嵌合する駆動軸3に形成したスラスト受け面9aに当接して、矢印B方向の位置決めがされている。
従来の転がり軸受5では、内輪1や外輪7の端面1a,7aは、図8に示すように、所定の表面粗さの平滑面に仕上げられている。
ところで、内輪1の内径寸法や外輪7の外径寸法は、それぞれが嵌合する駆動軸3や不図示の軸受ハウジングとの間に周方向の滑りが生じないように、所定の締まり嵌めとなる嵌め合い公差が設定されて、高精度に仕上げられる。
しかし、エンジン補機部品の軸受においては、その使用箇所での雰囲気温度の過度の昇温による熱膨張や、長期に渡って使用されたときの時効変形等により、それぞれの嵌め合い部分の締め代が減少すると、嵌合部材間の滑り現象であるクリープ現象が発生し、回転力のロスが生じる。
そこで、従来では、クリープ防止策として、内輪や外輪の嵌め合い部分に、樹脂製のスリーブや止め輪を介在させる軸受け取付構造が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−316804号公報
ところが、前述した樹脂製のスリーブや止め輪を軸受の嵌め合い部分に装着するクリープ防止策は、スリーブや止め輪のために部品点数の増加や、組み立て工程数の増加を招き、転がり軸受を使用するエンジン補機部品のコストアップを招くという問題があった。
そこで、本発明の目的は上記課題を解消することに係り、部品点数の増加や、組み立て工程数の増加を招くことがなく、内輪や外輪のクリープ防止を安価に実現することができる転がり軸受を提供することである。
上記目的は下記構成により達成される。
(1)転がり軸受が装着される軸又はハウジングのスラスト受け面に当接する転がり軸受の内輪又は外輪の端面に、前記スラスト受け面との接触摩擦を増加させてクリープの発生を抑止する凹凸構造を設けたことを特徴とする転がり軸受。
(2)上記(1)に記載の転がり軸受において、前記凹凸構造が、内輪又は外輪の端面の周方向にほぼ均等に離散して装備される複数の凹部又は凸部により構成されていることを特徴とする転がり軸受。
(3)上記(2)に記載の転がり軸受において、前記凹部及び凸部が、前記内輪の端面又は外輪の端面への粗面加工により形成されていることを特徴とする転がり軸受。
上記の転がり軸受では、エンジン補機部品等の使用箇所での雰囲気温度の過度の昇温による熱膨張や、長期に渡って使用されたときの時効変形等により内輪又は外輪の嵌め合い部分の締め代が減少しても、これらの内輪又は外輪が嵌合する軸又はハウジングのスラスト受け面に当接している内輪又は外輪の端面に設けた凹凸構造がスラスト受け面との間で滑り止め効果を発揮するため、内輪や外輪に滑りが生じ難くなり、クリープの発生を防止することができる。
また、滑り止め効果を発揮する凹凸構造は、内輪や外輪の端面に加工したもので、スリーブや止め輪等の別部品を使用するものではないため、部品点数の増加や、組み立て工程数の増加を招くことがない。従って、軸受の内輪や外輪のクリープ防止を安価に実現することができる。
以下、本発明に係る転がり軸受の好適な実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明に係る転がり軸受の一実施の形態の軸及び軸受ハウジングに嵌合装着された状態の断面図、図2は図1に示した転がり軸受の内外輪の端面に設けた凹凸構造の説明図である。
この一実施の形態の転がり軸受21は、エンジン補機部品(例えば、オルタネータ、テンションプーリ)等に使用される高回転型のボールベアリングで、内輪31と外輪32との間に複数個の球体状の転動体33を装備している。なお、図示はしていないが、内外輪31,32間に配置される複数個の転動体33は、内外輪31,32間を周回する環状の保持器により周方向の間隔が保持されている。
また、転動体33を収容する内外輪31,32間の空間は、その軸方向の両側が内外輪31,32間に取り付けられたシール部材11より覆われて、軸受内部への異物の侵入が防止されると同時に、軸受内部からの潤滑剤の漏れが防止される。
この転がり軸受21は、外輪32の外径部が軸受ハウジング41に嵌合すると共に、軸受ハウジング41のスラスト受け面42に外輪32の外側の端面32aを当接することにより、外輪32の軸方向の位置が規制されている。
また、内輪31の内径部が駆動軸44に嵌合すると共に、駆動軸44のスラスト受け面45に内輪31の内側の端面31aを当接することにより、内輪31の軸方向の位置が規制されている。
本実施の形態の転がり軸受21では、図2に示すように、駆動軸44のスラスト受け面45に当接する内輪31の端面31a、及び軸受ハウジング41のスラスト受け面42に当接する外輪32の端面32aのそれぞれに、各スラスト受け面42,45との接触摩擦を増加させてクリープの発生を抑止する凹凸構造36を設けている。
本実施の形態の場合、凹凸構造36は、半径方向に沿って直線状に延びる凹部又は凸部で、この凹部又は凸部が内輪31又は外輪32の端面の周方向にほぼ均等に離散して装備された形態になっている。
更に、凹凸構造36としての凹部又は凸部は、内輪31の端面又は外輪32の端面への粗面加工により形成されている。
凹凸構造36としての凹部又は凸部を形成する粗面加工としては、一般的な機械式の切削加工の他、サンドブラストによる粗面加工、あるいはエッチングによる化学的な粗面加工、あるいは切削ローレット加工を選択することができる。
以上に説明した転がり軸受21では、エンジン補機部品等の使用箇所での雰囲気温度の過度の昇温による熱膨張や、長期に渡って使用されたときの時効変形等により内輪31又は外輪32の嵌め合い部分の締め代が減少しても、これらの内輪31又は外輪32が嵌合する駆動軸44又は軸受ハウジング41のスラスト受け面42,45に当接している内輪31又は外輪32の端面に設けた凹凸構造36がスラスト受け面42,45との間で滑り止め効果を常に発揮するため、内輪31や外輪32に滑りが生じ難くなり、クリープの発生を防止することができる。
また、滑り止め効果を発揮する凹凸構造36は、内輪31や外輪32の端面に加工したもので、スリーブや止め輪等の別部品を使用するものではないため、部品点数の増加や、組み立て工程数の増加を招くことがない。従って、軸受21の内輪31や外輪32のクリープ防止を安価に実現することができる。
また、上記実施の形態の転がり軸受21では、内輪31や外輪32の端面に装備される凹凸構造36は、内外輪の端面の周方向にほぼ均等に離散した複数箇所に装備されているため、該凹凸構造36による滑り止め効果が、周方向の全周に渡ってほぼ均等に得られるようになり、クリープ防止効果の信頼性を向上させることができる。
また、上記実施の形態の転がり軸受21では、凹凸構造36となる凹部又は凸部の形成が粗面加工により形成するようにしており、例えば、粗面加工として、上記のサンドブラストによる粗面加工、あるいはエッチングによる化学的な粗面加工、あるいは切削ローレット加工を選択することで、周方向にほぼ均等に離散した凹部又は凸部の形成を容易にすることができ、凹凸構造36の装備による加工コストの増加を抑えることができる。
なお、内輪31や外輪32の端面31a,32aに形成する凹凸構造の具体的な構造は、上記実施の形態に示した半径方向に延びる直線状の構造に限らない。
図3に示した凹凸構造37は、鑢目状に凹部又は凸部を形成したものである。また、図4に示した凹凸構造38は、半径方向に対して所定の傾斜角度で直線状に延びる凹部又は凸部である。また、図5に示した凹凸構造39は、周方向に約90°の離間間隔で、周方向の4箇所に突設された凸部である。また、図6に示した凹凸構造40は、一定間隔で互いに平行な直線状に延びる凹部又は凸部である。更に、サンドブラストやエッチングによる粗面加工により、梨地模様等の凹凸を付けることも考えられる。
また、本発明に係る転がり軸受において、転動体の形状は、球状に限らない。例えば、ローラ状の転動体を使用する軸受にも、本発明は適用可能である。
本発明に係る転がり軸受の一実施の形態の軸及び軸受ハウジングに嵌合装着された状態の断面図である。 図1に示した転がり軸受の内外輪の端面に設けた凹凸構造の説明図である。 本発明に係る転がり軸受の内外輪の端面に設ける凹凸構造の第2の実施の形態の説明図である。 本発明に係る転がり軸受の内外輪の端面に設ける凹凸構造の第3の実施の形態の説明図である。 本発明に係る転がり軸受の内外輪の端面に設ける凹凸構造の第4の実施の形態の説明図である。 本発明に係る転がり軸受の内外輪の端面に設ける凹凸構造の第5の実施の形態の説明図である。 転がり軸受の内輪が軸に嵌合装着された状態の断面図である。 図7の転がり軸受のA−A矢視図である。
符号の説明
11 シール部材
21 転がり軸受
31 内輪
31a 端面
32 外輪
32a 端面
33 転動体
36〜39 凹凸構造
40 凹凸構造
41 軸受ハウジング
42 スラスト受け面
44 駆動軸
45 スラスト受け面

Claims (3)

  1. 転がり軸受が装着される軸又はハウジングのスラスト受け面に当接する転がり軸受の内輪又は外輪の端面に、前記スラスト受け面との接触摩擦を増加させてクリープの発生を抑止する凹凸構造を設けたことを特徴とする転がり軸受。
  2. 前記凹凸構造が、内輪又は外輪の端面の周方向にほぼ均等に離散して装備される複数の凹部又は凸部により構成されていることを特徴とする請求項1に記載の転がり軸受。
  3. 前記凹部又は凸部が、前記内輪の端面又は外輪の端面への粗面加工により形成されていることを特徴とする請求項2に記載の転がり軸受。
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