JP2011137517A - 樹脂製プーリ - Google Patents

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Abstract

【課題】実動時の静粛性が向上するとともに、高精度かつ長寿命である樹脂製プーリを提供する。
【解決手段】転がり軸受1と、前記転がり軸受の周囲に環状に一体成形される樹脂製のプーリ部2と、を備えた樹脂製プーリ10において、前記プーリ部の成形時におけるゲート点数が8点以上である。
【選択図】図1

Description

本発明は、樹脂製プーリに関し、より詳しくは自動車に搭載される補機類の駆動用ベルトやその他のベルトのテンショナ用、またはアイドラプーリ等として使用される樹脂製プーリに関する。
従来、自動車の補機類を駆動するベルトの案内用プーリとして、転がり軸受の外周に樹脂を一体成形してなる樹脂製プーリが採用されている。この種の樹脂製プーリとしては、例えば、転がり軸受の周りに成形された樹脂部本体を、内径円筒部、外径円筒部、円板部およびこの円板部に放射状に設けられたリブとで形成し、内径円筒部の端部外径側に複数のフィルムゲートが形成されたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平7−91524号公報
特許文献1に記載の樹脂製プーリは、成形時の樹脂の収縮により外径円筒部が変形するのを防ぐことを目的とするが、樹脂モールド後にゲート処理(切削によるバリ取り)が必要であり、コストの面から問題がある。
本発明は、前述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、樹脂モールド後のゲート処理が不要であり、且つ樹脂をモールドされた軸受の軌道溝精度が良く、実動時の静粛性が向上とするとともに、長寿命化が図れる樹脂製プーリを提供することにある。
本発明の上記目的は、下記の構成により達成される。
(1) 転がり軸受と、前記転がり軸受の周囲に環状に一体成形される樹脂製のプーリ部と、を備えた樹脂製プーリにおいて、前記プーリ部の成形時におけるゲートの数が8点以上であることを特徴とする樹脂製プーリ。
本発明の樹脂製プーリによれば、従来の樹脂製プーリに対して、樹脂モールド後のゲート処理が不要であり、且つ樹脂をモールドされた軸受の軌道溝精度が良いため、静粛性をと長寿命化を実現する樹脂製プーリを得ることができる。
本発明に係る樹脂製プーリの正面図である。 実施例において、樹脂製プーリのゲート点数と、軸受外輪軌道溝の真円度との相関関係を示すグラフである。 発明例1の樹脂製プーリの軸受外輪軌道溝の真円度を示す図である。 発明例2の樹脂製プーリの軸受外輪軌道溝の真円度を示す図である。 発明例3の樹脂製プーリの軸受外輪軌道溝の真円度を示す図である。 比較例4の樹脂製プーリの軸受外輪軌道溝の真円度を示す図である。 比較例5の樹脂製プーリの軸受外輪軌道溝の真円度を示す図である。
以下、本発明の一実施形態に係る樹脂製プーリを図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明の樹脂製プーリの一実施形態を示す正面図である。図1において、樹脂製プーリ10は、転がり軸受1と、転がり軸受1の周囲に転がり軸受1と一体的に形成された樹脂製のプーリ部2とから構成されている。プーリ部2は、転がり軸受1の外輪に固着された内径円筒部3と、ベルト案内面4を有する外径円筒部5と、外径円筒部5と内径円筒部3との間に形成された円板部6と、を有し、更に円板部6には多数のリブ7が放射状に形成されている。
この樹脂製プーリ10は、図示しない金型内に転がり軸受1の外輪を芯出し固定し、例えば射出成形によりこの金型内のキャビティに溶融樹脂を充填し、これを固化させることによって、プーリ部2が転がり軸受1の外輪外周面に一体成形される。本発明では、溶融樹脂が流し込まれるゲート8が、内径円筒部3に所定ピッチ円で等間隔に複数形成されたピンポイントゲートであるため、金型から外す際に機械加工によってバリ除去等のゲート処理を行う必要がなく、製造がより容易となる。
本実施形態においては転がり軸受1とプーリ部2とを一体成形することにより樹脂製プーリ10を製造するが、この成形条件によっては軸受外輪が変形し、成形後の軸受外輪軌道の形状に影響することがある。後述する実施例に示すように、特にゲート8の数が、成形後の外輪軌道の真円度に影響することがわかっている。
本実施形態においては、樹脂製プーリ10の内径円筒部3に、8点のゲート8が等間隔に形成されている。このように、プーリ部2の成形時におけるゲート8の数が8点である場合には、後述する実施例に示すように軸受外輪軌道溝の真円度が向上する。本実施形態においては、軸受外輪軌道溝の真円度が向上していることにより、軸受内部の隙間が均一となって転がり軸受1がスムーズに回転するために、実動時の静粛性及びプーリ寿命を向上することができる。
尚、本実施形態においては、ゲート8の数を8点であるものとして説明したが、ゲート8の数は8点以上である限り幾つでもよい。ゲート点数を多くすると、溶融樹脂を充填して成形する際に軸受外輪にかかる圧力が均等になるため、後述する実施例に示すように軸受外輪軌道溝の真円度を向上することができ、樹脂製プーリ実動時の静粛性及びプーリ寿命を向上することができる。
本発明の効果を確認するため、ゲート点数が本発明に規定される範囲である発明例1〜3の樹脂製プーリと、ゲート点数が本発明に規定される範囲から外れる比較例4、5の樹脂製プーリについて、その軸受外輪軌道溝の真円度を比較する。発明例1は8点ゲート、発明例2は16点ゲート、発明例3は32点ゲートの樹脂製プーリであり、比較例4は1点ゲート、比較例5は4点ゲートの樹脂製プーリである。
発明例1〜3、比較例4、5の樹脂製プーリについて、軸受外輪軌道溝の真円度を調べ、その結果を図2にプロットした。また、発明例1〜3、比較例4、5の樹脂製プーリそれぞれの軸受外輪軌道溝の真円度を、図3〜7に示す。
図3〜5からわかるように、ゲート点数が本発明に規定される範囲である発明例1〜3は、いずれも軸受外輪軌道溝の真円度が高く、高精度の樹脂製プーリが得られていることがわかる。このような樹脂製プーリであれば、実動時の静粛性及びプーリ寿命を向上することができる。
これに対し、図6、7に示す、ゲート点数が本発明に規定される範囲から外れる比較例4、5は、軸受外輪軌道溝の真円度が低く、高精度の樹脂製プーリを得ることができない。これは、比較例4、5のゲート点数が本発明の規定範囲よりも少ないために、溶融樹脂を充填して成形する際に軸受外輪に局所的に高い圧力がかかり、軸受外輪が変形したものであると考えられる。
上記した実施例の結果により、樹脂製プーリのゲート点数が8点以上であることの有効性が実証された。
尚、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、適宜変更、改良等が可能である。上記実施形態では、外周円筒部がフラット形状の樹脂製プーリについて説明してきたが、外径円筒部がVリブ状の樹脂製プーリ等についても適用可能である。
1 転がり軸受
2 プーリ部
3 内径円筒部
4 ベルト案内面
5 外径円筒部
6 円板部
7 リブ
8 ゲート
10 樹脂製プーリ

Claims (1)

  1. 転がり軸受と、前記転がり軸受の周囲に環状に一体成形される樹脂製のプーリ部と、を備えた樹脂製プーリにおいて、前記プーリ部の成形時におけるゲート点数が8点以上であることを特徴とする樹脂製プーリ。
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