JP2008151258A - 樹脂プーリ - Google Patents

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Tomoyoshi Izutsu
智善 井筒
Masayoshi Yamada
政義 山田
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Abstract

【課題】クリープの発生を防止することができるようにしたコストの安い樹脂プーリを提供することである。
【解決手段】転がり軸受1における外輪2の外径面に偏心溝3を形成し、その外輪2の外径面上にプーリ本体11を樹脂成形して、プーリ本体11の内周に偏心溝3と密に嵌合する環状突出部16を設け、その環状突出部16の内径面と偏心溝3の溝底面の係合によって外輪2とプーリ本体11が相対的に滑るというクリープの発生を防止する。
【選択図】図1

Description

この発明は、ベルト伝動装置のベルトの移動を案内する樹脂プーリ、特に、自動車エンジンのカム軸駆動用のタイミングベルトや補機駆動用ベルトの案内に好適な樹脂プーリに関するものである。
カム軸駆動用のタイミングベルトの案内に使用されるプーリとして、その重量軽減およびコスト低減のため、転がり軸受の外輪の外径面上に合成樹脂からなるプーリ本体を射出成形等により成形した樹脂プーリが知られている。
この樹脂プーリにおいては、金属から成る外輪と合成樹脂から成るプーリ本体は線膨張係数が異なるため、温度上昇時の熱膨張差によって外輪とプーリ本体の密着度が低下し、外輪とプーリ本体との間で滑る、所謂クリープを生じる場合がある。
クリープの発生を防止するため、特許文献1に記載された樹脂プーリにおいては、転がり軸受における外輪の外径面に係止溝を形成し、その係止溝の溝底面をローレット加工して凹凸面を設け、上記外輪の外径面上に樹脂成形されるプーリ本体の内径面にその凹凸面に係合する突出部を形成し、その突出部と凹凸面の係合によってクリープの発生を防止するようにしている。
また、特許文献2に記載された樹脂プーリにおいては、外輪の外径面に螺旋状の滑り止め溝を形成し、上記外輪の外径面上に樹脂成形されるプーリ本体の内径面にその滑り止め溝内に嵌合する螺旋突条を形成し、その螺旋突条と滑り止め溝の係合によってクリープの発生を防止するようにしている。
特開平11−148550号公報 特開2002−213579号公報
ところで、外輪の外径面に係止溝を形成し、その係止溝の溝底面に凹凸を形成してクリープの発生を防止する樹脂プーリにおいては、係止溝の加工後にローレット加工する必要があるため、加工工数が多く、コストが高いという問題がある。
一方、外輪の外径面に螺旋状の滑り止め溝を形成してクリープの発生を防止する樹脂プーリにおいては、外輪の回転に同期したバイトの移動が必要であるため、特殊なNC旋盤が必要となり、この場合もコストが高いという不都合がある。
この発明の課題は、クリープの発生を防止することができるようにしたコストの安い樹脂プーリを提供することである。
上記の課題を解決するために、第1の発明においては、転がり軸受における外輪の外径面上に樹脂からなるプーリ本体を成形した樹脂プーリにおいて、前記外輪の外径面に、外輪の軸中心線に対してオフセットされた位置に中心を有する偏心溝を形成し、樹脂成形されるプーリ本体の内周にその偏心溝に密に嵌合する環状突出部を形成した構成を採用したのである。
上記のように、外輪の外径面に偏心溝を形成することにより、その外輪の外径面上にプーリ本体を成形すると、プーリ本体の内周に上記偏心溝に密に嵌合する環状突出部が形成され、その環状突出部と偏心溝との係合によって外輪とプーリ本体が周方向に滑るというクリープの発生を防止することができる。
ここで、偏心溝の断面の形状は任意であり、その断面形状をV形とすると、溝深さ方向に加え、溝幅方向にも全周で寸法差が発生するため、クリープの発生防止効果をさらに高めることができる。
また、上記の課題を解決するため、第2の発明においては、転がり軸受における外輪の外径面上に樹脂からなるプーリ本体を成形した樹脂プーリにおいて、前記外輪の外径面における少なくとも一方の端部に、外輪の軸中心線に対してオフセットされた位置に中心を有する外輪外径より小径の偏心円筒面を形成し、樹脂成形されるプーリ本体の内周に内径面がその偏心円筒面に係合する環状膨出部を形成した構成を採用したのである。
上記のように、外輪の外径面における少なくとも一方の端部に小径の偏心円筒面を形成すると、その外輪の外径面上にプーリ本体を成形したとき、プーリ本体の内周に内径面が偏心円筒面に密に嵌合する環状膨出部が形成され、その環状膨出部の内径面と偏心円筒面の係合によって外輪とプーリ本体が周方向に滑るというクリープの発生を防止することができる。
上記第1の発明のように、外輪の外径面に偏心溝を形成することによって、その外径面上にプーリ本体を樹脂成形することで、プーリ本体の内周に偏心溝と密に嵌合する環状突出部が形成されるため、クリープの発生のない樹脂プーリを得ることができる。
また、外輪の軸中心線に対する偏心位置をチャックで掴んで外輪を偏心回転し、その外輪の外径面に向けてバイトを移動させることによって偏心溝を旋削することができるため、偏心溝の加工が容易であり、コストの安い樹脂プーリを得ることができる。
第2の発明のように、外輪の外径面における少なくとも一方の端部に小径の偏心円筒面を形成することによって、その外輪外径面上にプーリ本体を樹脂成形することで、プーリ本体の内周に環状膨出部が形成されるため、第1の発明と同様に、クリープの発生のない樹脂プーリを得ることができる。
また、外輪の軸中心線に対する偏心位置をチャックで掴んで外輪を偏心回転し、その外輪の少なくとも一方の端部外周に向けてバイトを移動させることによって偏心円筒面を旋削することができるため、偏心円筒面の加工が容易であり、コストの安い樹脂プーリを得ることができる。
以下、この発明の実施の形態を図面に基いて説明する。図1乃至図3はこの発明に係る樹脂プーリの第1の実施の形態を示す。図1(イ)、(ロ)に示すように、樹脂プーリは、転がり軸受1と、その転がり軸受1の外周上に成形された合成樹脂製のプーリ本体11とからなる。
転がり軸受1として、ここでは、シール付きの深溝玉軸受が示されている。図2および図3に示すように、転がり軸受1の外輪2の外径面には、外輪2の軸中心線Lから距離δだけ半径方向にオフセットされた位置に中心Lをもつ偏心溝3が形成されている。ここで、偏心溝3は、断面の形状が角形とされている。
プーリ本体11は、外輪2の両側面の外周部および外径面を包み込むボス部12と、そのボス部12の外径面から外方向に延びる円板部13と、その円板部13外周から軸方向に延びるリム部14とからなり、上記リム部14の外径面に複列のV溝15が設けられている。
上記プーリ本体11は、成形金型内に転がり軸受1を固定した状態において、その転がり軸受1の外輪2の外周囲に形成されたキャビティ内に溶融樹脂を射出することにより成形される。その成形によって溶融樹脂は偏心溝3内に流入して固化するため、ボス部12の内周に偏心溝3に密に嵌合する環状突出部16が形成される。この環状突出部16の内径面は偏心溝3の溝底面と周方向で係合し、その係合によって、外輪2とプーリ本体11が周方向に滑るというクリープの発生が防止される。
ここで、外輪外径面の偏心溝3は、外輪2の軸中心線Lに対する偏心位置をチャックで掴んで回転し、その外輪2の外周に向けてバイトを移動させることにより簡単に形成することができる。このため、偏心溝3の加工が容易であり、コストの安い樹脂プーリを得ることができる。
第1の実施の形態では、外輪2の外周に単一の偏心溝3を形成したが、複数の偏心溝3を外輪2に軸方向に間隔をおいて形成してもよい。
また、図2および図3では、偏心溝3の断面形状を角形としたが、偏心溝3の断面形状は任意である。図4および図5に示すように、外輪2の軸中心線Lに対して半径方向に距離δオフセットされた位置に中心Lをもつ断面形状がV形の偏心溝3を形成することにより、溝深さ方向に加え、溝幅方向にも全周で寸法差が発生するため、クリープの発生防止効果をさらに高めることができる。
図6および図7はこの発明に係る樹脂プーリの第2の実施の形態を示す。この実施の形態においては、第1の実施の形態で示す偏心溝3に代えて、外輪2の外径面における一方の端部に小径の偏心円筒面4を形成している。ここで、偏心円筒面4の中心Lは、外輪2の軸中心線Lに対して距離δだけ半径方向にオフセットされている。
上記のように、外輪2の外径面における一方の端部に小径の偏心円筒面4を形成すると、その外輪2の外径面上にプーリ本体11を成形したとき、プーリ本体11のボス部12の内周に内径面が偏心円筒面4に密に嵌合する環状膨出部17が形成され、その環状膨出部17の内径面と偏心円筒面4の係合によって外輪2とプーリ本体11が周方向に滑るというクリープの発生を防止することができる。
ここで、外輪外径面の偏心円筒面4は、外輪2の軸中心線Lに対する偏心位置をチャックで掴んで外輪2を回転し、その外輪2の外周に向けてバイトを移動させることにより簡単に形成することができる。このため、偏心円筒面4の加工が容易であり、コストの安い樹脂プーリを得ることができる。
第2の実施の形態では、外輪2の外径面における一端部に偏心円筒面4を形成したが、上記外径面の両端部に偏心円筒面4を形成してもよい。
(イ)は、この発明に係る樹脂プーリの第1の実施の形態を示す断面図、(ロ)は側面図 図1(イ)の一部を拡大して示す断面図 図2に示す外輪の正面図 外輪の外径面に形成された偏心溝の他の例を示す断面図 図4に示す外輪の正面図 この発明に係る樹脂プーリの第2の実施の形態を示す断面図 図6に示す外輪の側面図
符号の説明
1 転がり軸受
2 外輪
3 偏心溝
4 偏心円筒面
11 プーリ本体
16 環状突出部
17 環状膨出部

Claims (3)

  1. 転がり軸受における外輪の外径面上に樹脂からなるプーリ本体を成形した樹脂プーリにおいて、
    前記外輪の外径面に、外輪の軸中心線に対してオフセットされた位置に中心を有する偏心溝を形成し、樹脂成形されるプーリ本体の内周にその偏心溝に密に嵌合する環状突出部を形成したことを特徴とする樹脂プーリ。
  2. 前記偏心溝が、断面形状をV形とするV溝からなる請求項1に記載の樹脂プーリ。
  3. 転がり軸受における外輪の外径面上に樹脂からなるプーリ本体を成形した樹脂プーリにおいて、
    前記外輪の外径面における少なくとも一方の端部に、外輪の軸中心線に対してオフセットされた位置に中心を有する外輪外径より小径の偏心円筒面を形成し、樹脂成形されるプーリ本体の内周に内径面がその偏心円筒面に係合する環状膨出部を形成したことを特徴とする樹脂プーリ。
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