JP2004162858A - 樹脂プーリ付き軸受 - Google Patents
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Abstract
【課題】樹脂プーリと軸受外輪との間に高い回動抵抗力が得られ、かつ、加工も容易でより安価な樹脂プーリ付き軸受を提供する。
【解決手段】軸受外輪1の外周面1xにピン孔1aを形成し、このピン孔1aの中に、外輪外周面1xから径方向に突出するピン10を嵌め入れた後、軸受の外輪1の外周に、このピン10を覆うように射出成形によって樹脂プーリ6を一体に形成する。この構成により、本発明の樹脂プーリ付き軸受は、プーリ6と外輪1との間の相対滑りが発生した場合でも、外輪外周面1xに設けられたピン10が、この相対滑りに対する周方向の抵抗として機能し、高い回動防止効果を発揮することができる。また、軸受外輪1にピン孔1aを設ける加工は、従来の回動防止手段に比べ容易であり、樹脂プーリ付き軸受全体のコストダウンを達成することができる。
【選択図】 図1
【解決手段】軸受外輪1の外周面1xにピン孔1aを形成し、このピン孔1aの中に、外輪外周面1xから径方向に突出するピン10を嵌め入れた後、軸受の外輪1の外周に、このピン10を覆うように射出成形によって樹脂プーリ6を一体に形成する。この構成により、本発明の樹脂プーリ付き軸受は、プーリ6と外輪1との間の相対滑りが発生した場合でも、外輪外周面1xに設けられたピン10が、この相対滑りに対する周方向の抵抗として機能し、高い回動防止効果を発揮することができる。また、軸受外輪1にピン孔1aを設ける加工は、従来の回動防止手段に比べ容易であり、樹脂プーリ付き軸受全体のコストダウンを達成することができる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プーリの回動防止効果の高い樹脂プーリ付き軸受に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、エンジンから動力を取り出し、冷却用ポンプや発電機をベルト駆動する場合には、軸受と一体に射出成形された樹脂プーリが、テンショナやアイドラとして使用される。このような樹脂プーリにおいては、樹脂プーリと軸受(外輪)との結合強度が問題となる。すなわち、プーリと外輪の線膨張係数の相違から、作動時の高温によりこの結合強度が低くなると、荷重により樹脂プーリと軸受外輪とが相対的な滑り(回動あるいはクリープ)を生じる可能性がある。プーリと軸受外輪とが回動すると、プーリとしての動力伝達機能が損なわれ、最悪の場合、回動による異常発熱が発生し、樹脂溶解、軸受破損等に至る恐れがある。
【0003】
上記するような回動を防止する手段として、従来は、図2に示すように、シェル形軸受のゴムや樹脂と結合する外輪11の外周面11xにフラット部11a,11aを設けたり(特許文献1参照)、図3に示すように、外輪21の外周21x端部に外輪側面に対して傾斜した逃げ部21aを設けたりする方法(特許文献2参照)、あるいは外径の大きな外輪を使用する方法等が知られている。
【0004】
また、プーリと外輪との結合を確実なものとするため、本出願人らも、図4に示すように、軸受外輪31の外周面31xに、周方向に深さと幅が変化する偏心溝31aを設け、この偏心溝31aを埋め込むように樹脂を射出成形することにより、プーリ6と外輪31との結合力を向上させた樹脂プーリ付き軸受について提案を行なっている(特許文献3参照)。
【0005】
【特許文献1】実開平5−86035号公報
【特許文献2】実開昭55−18613号公報
【特許文献3】特開2001−317616号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、軸受外輪にフラット部や逃げ部あるいは偏心溝等を設け、樹脂プーリと軸受外輪との間の楔効果によってプーリの回動を防止する方法は、使用条件によって、樹脂プーリと軸受外輪との結合強度が不足し、荷重によって相対滑り(回動)が発生してしまう可能性がある。
【0007】
また、これら従来の方法は、加工方法が複雑であったり、加工治具等に費用がかかったり、あるいは外輪外径を大きくした特殊軸受を使用しなければならなかったりして、高コストの製品になってしまうという問題があった。
【0008】
この発明は、上記する課題に対処するためになされたものであり、樹脂プーリと軸受外輪との間に高い回動抵抗力が得られ、かつ、加工も容易でより安価な樹脂プーリ付き軸受を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、転がり軸受の外輪の外周面に、射出成形により樹脂製のプーリを一体に形成した樹脂プーリ付き軸受において、前記外輪の外周面にピンが立設されているとともに、前記プーリがこのピンを覆うように形成されていることを特徴とする。
【0010】
本発明は、樹脂プーリ付き軸受において、従来の楔効果を利用した樹脂プーリと外輪の結合方法に代えて、外輪外周面に、周方向への滑りに対し直接の抵抗となるピンを設け、このピンを覆うように樹脂プーリを形成することによって、所期の目的を達成しようとするものである。
【0011】
すなわち、本発明の樹脂プーリ付き軸受によれば、軸受外輪に設けられたピンを覆うように樹脂プーリを射出成形することにより、この樹脂プーリの回動に対する抵抗力が向上し、従来品に比べ回動防止効果の高い樹脂プーリ付き軸受とすることができる。
【0012】
なお、軸受外輪に立設されるピンの形状は特に限定されるものではなく、円柱状あるいは角注状等どのような断面形状のピンでも良い。また、ピンの本数や位置も特に限定されるものではなく、外輪外周面の軸方向中央寄りに1本のピンを立設するだけでも、十分な回動防止効果が得られることが確認されている。
【0013】
更にまた、軸受外輪にピン孔を設ける加工は、従来の外輪にフラット部や偏心溝等を設ける加工に比べ容易である上、車両用エンジンのクランク等に採用されている軸受には、あらかじめ固定用ピンが取り付けられているものもあり、このような軸受を使用することで、本発明の樹脂プーリ付き軸受を更に低コストで製造することも可能である。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつこの発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の実施の形態における樹脂プーリ付き軸受の構造を示す断面図である。
【0015】
本実施の形態における樹脂プーリ付き軸受も、基本的な構成は従来の樹脂プーリ付き軸受と同様であり、軸7に嵌合される内輪2と、外輪1と、これら内外輪の間の環状空間に配置される複数のボール3と、これらボール3を周方向に所定の間隔で保持する保持器4と、この環状空間を密封するように軸受の軸方向両端部に配設された2つのシール部材5,5と、から構成されている。
【0016】
この軸受の外輪1の外周面1xには、周方向に1ヶ所のピン孔1aが設けられており、そのピン孔1aの中には、外輪外周面1xから径方向に突出する円柱状のピン10が嵌め入れられている。また、ピン10が嵌め入れられた外輪1の外周には、このピン10を覆うように、射出成形によって樹脂プーリ6が一体に形成されている。
【0017】
以上の構成により、この樹脂プーリ付き軸受は、プーリ6が高温になる等の原因によってプーリ6と外輪1との間の相対滑りが発生した場合でも、外輪外周面1xに設けられたピン10が、この相対滑りに対する周方向の抵抗として機能する。従って、本実施の形態における樹脂プーリ付き軸受は、高い回動防止効果を有するともに、プーリとしての動力伝達機能も損なわれることがなく、長寿命の樹脂プーリ付き軸受とすることができる。
【0018】
また、軸受外輪1にピン孔1aを設ける加工は、従来の外輪にフラット部や偏心溝等を設ける加工に比べて容易であり、樹脂プーリ付き軸受全体のコストダウンを達成することもできる。
【0019】
なお、ピン10およびピン孔1aは、外輪外周面1xに2ヶ所以上設けても良い。また、ピン孔1aは、プーリ6の割れ等を防止するため、外輪外周面1xの軸方向中央近傍に設けることが好ましい。ピン10の長さについては、これを覆うように形成されるプーリ6の厚みを考慮して決定すれば良い。
【0020】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明の樹脂プーリ付き軸受によれば、種々の条件下においても確実に高い回動防止効果を得ることができる上、その加工も容易で、低コストな樹脂プーリ付き軸受を製造することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における樹脂プーリ付き軸受の構造を示す軸方向断面図である。
【図2】従来の樹脂プーリ付き軸受に用いられている外輪11のフラット部11aを示す外観斜視図である。
【図3】従来の樹脂プーリ付き軸受に用いられている外輪21の逃げ部21aを示す正面図である。
【図4】従来の樹脂プーリ付き軸受の構造を示す軸方向断面図である。
【符号の説明】
1 外輪
1a ピン孔
1x 外周面
2 内輪
3 ボール
4 保持器
5 シール部材
6 プーリ
7 軸
10 ピン
11 外輪
11a フラット部
11x 外周面
21 外輪
21a 逃げ部
21x 外周面
31 外輪
31a 偏心溝
31x 外周面
【発明の属する技術分野】
本発明は、プーリの回動防止効果の高い樹脂プーリ付き軸受に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、エンジンから動力を取り出し、冷却用ポンプや発電機をベルト駆動する場合には、軸受と一体に射出成形された樹脂プーリが、テンショナやアイドラとして使用される。このような樹脂プーリにおいては、樹脂プーリと軸受(外輪)との結合強度が問題となる。すなわち、プーリと外輪の線膨張係数の相違から、作動時の高温によりこの結合強度が低くなると、荷重により樹脂プーリと軸受外輪とが相対的な滑り(回動あるいはクリープ)を生じる可能性がある。プーリと軸受外輪とが回動すると、プーリとしての動力伝達機能が損なわれ、最悪の場合、回動による異常発熱が発生し、樹脂溶解、軸受破損等に至る恐れがある。
【0003】
上記するような回動を防止する手段として、従来は、図2に示すように、シェル形軸受のゴムや樹脂と結合する外輪11の外周面11xにフラット部11a,11aを設けたり(特許文献1参照)、図3に示すように、外輪21の外周21x端部に外輪側面に対して傾斜した逃げ部21aを設けたりする方法(特許文献2参照)、あるいは外径の大きな外輪を使用する方法等が知られている。
【0004】
また、プーリと外輪との結合を確実なものとするため、本出願人らも、図4に示すように、軸受外輪31の外周面31xに、周方向に深さと幅が変化する偏心溝31aを設け、この偏心溝31aを埋め込むように樹脂を射出成形することにより、プーリ6と外輪31との結合力を向上させた樹脂プーリ付き軸受について提案を行なっている(特許文献3参照)。
【0005】
【特許文献1】実開平5−86035号公報
【特許文献2】実開昭55−18613号公報
【特許文献3】特開2001−317616号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、軸受外輪にフラット部や逃げ部あるいは偏心溝等を設け、樹脂プーリと軸受外輪との間の楔効果によってプーリの回動を防止する方法は、使用条件によって、樹脂プーリと軸受外輪との結合強度が不足し、荷重によって相対滑り(回動)が発生してしまう可能性がある。
【0007】
また、これら従来の方法は、加工方法が複雑であったり、加工治具等に費用がかかったり、あるいは外輪外径を大きくした特殊軸受を使用しなければならなかったりして、高コストの製品になってしまうという問題があった。
【0008】
この発明は、上記する課題に対処するためになされたものであり、樹脂プーリと軸受外輪との間に高い回動抵抗力が得られ、かつ、加工も容易でより安価な樹脂プーリ付き軸受を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、転がり軸受の外輪の外周面に、射出成形により樹脂製のプーリを一体に形成した樹脂プーリ付き軸受において、前記外輪の外周面にピンが立設されているとともに、前記プーリがこのピンを覆うように形成されていることを特徴とする。
【0010】
本発明は、樹脂プーリ付き軸受において、従来の楔効果を利用した樹脂プーリと外輪の結合方法に代えて、外輪外周面に、周方向への滑りに対し直接の抵抗となるピンを設け、このピンを覆うように樹脂プーリを形成することによって、所期の目的を達成しようとするものである。
【0011】
すなわち、本発明の樹脂プーリ付き軸受によれば、軸受外輪に設けられたピンを覆うように樹脂プーリを射出成形することにより、この樹脂プーリの回動に対する抵抗力が向上し、従来品に比べ回動防止効果の高い樹脂プーリ付き軸受とすることができる。
【0012】
なお、軸受外輪に立設されるピンの形状は特に限定されるものではなく、円柱状あるいは角注状等どのような断面形状のピンでも良い。また、ピンの本数や位置も特に限定されるものではなく、外輪外周面の軸方向中央寄りに1本のピンを立設するだけでも、十分な回動防止効果が得られることが確認されている。
【0013】
更にまた、軸受外輪にピン孔を設ける加工は、従来の外輪にフラット部や偏心溝等を設ける加工に比べ容易である上、車両用エンジンのクランク等に採用されている軸受には、あらかじめ固定用ピンが取り付けられているものもあり、このような軸受を使用することで、本発明の樹脂プーリ付き軸受を更に低コストで製造することも可能である。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつこの発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の実施の形態における樹脂プーリ付き軸受の構造を示す断面図である。
【0015】
本実施の形態における樹脂プーリ付き軸受も、基本的な構成は従来の樹脂プーリ付き軸受と同様であり、軸7に嵌合される内輪2と、外輪1と、これら内外輪の間の環状空間に配置される複数のボール3と、これらボール3を周方向に所定の間隔で保持する保持器4と、この環状空間を密封するように軸受の軸方向両端部に配設された2つのシール部材5,5と、から構成されている。
【0016】
この軸受の外輪1の外周面1xには、周方向に1ヶ所のピン孔1aが設けられており、そのピン孔1aの中には、外輪外周面1xから径方向に突出する円柱状のピン10が嵌め入れられている。また、ピン10が嵌め入れられた外輪1の外周には、このピン10を覆うように、射出成形によって樹脂プーリ6が一体に形成されている。
【0017】
以上の構成により、この樹脂プーリ付き軸受は、プーリ6が高温になる等の原因によってプーリ6と外輪1との間の相対滑りが発生した場合でも、外輪外周面1xに設けられたピン10が、この相対滑りに対する周方向の抵抗として機能する。従って、本実施の形態における樹脂プーリ付き軸受は、高い回動防止効果を有するともに、プーリとしての動力伝達機能も損なわれることがなく、長寿命の樹脂プーリ付き軸受とすることができる。
【0018】
また、軸受外輪1にピン孔1aを設ける加工は、従来の外輪にフラット部や偏心溝等を設ける加工に比べて容易であり、樹脂プーリ付き軸受全体のコストダウンを達成することもできる。
【0019】
なお、ピン10およびピン孔1aは、外輪外周面1xに2ヶ所以上設けても良い。また、ピン孔1aは、プーリ6の割れ等を防止するため、外輪外周面1xの軸方向中央近傍に設けることが好ましい。ピン10の長さについては、これを覆うように形成されるプーリ6の厚みを考慮して決定すれば良い。
【0020】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明の樹脂プーリ付き軸受によれば、種々の条件下においても確実に高い回動防止効果を得ることができる上、その加工も容易で、低コストな樹脂プーリ付き軸受を製造することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における樹脂プーリ付き軸受の構造を示す軸方向断面図である。
【図2】従来の樹脂プーリ付き軸受に用いられている外輪11のフラット部11aを示す外観斜視図である。
【図3】従来の樹脂プーリ付き軸受に用いられている外輪21の逃げ部21aを示す正面図である。
【図4】従来の樹脂プーリ付き軸受の構造を示す軸方向断面図である。
【符号の説明】
1 外輪
1a ピン孔
1x 外周面
2 内輪
3 ボール
4 保持器
5 シール部材
6 プーリ
7 軸
10 ピン
11 外輪
11a フラット部
11x 外周面
21 外輪
21a 逃げ部
21x 外周面
31 外輪
31a 偏心溝
31x 外周面
Claims (1)
- 転がり軸受の外輪の外周面に、射出成形により樹脂製のプーリを一体に形成した樹脂プーリ付き軸受において、
前記外輪の外周面にピンが立設されているとともに、前記プーリがこのピンを覆うように形成されていることを特徴とする樹脂プーリ付き軸受。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002331539A JP2004162858A (ja) | 2002-11-15 | 2002-11-15 | 樹脂プーリ付き軸受 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002331539A JP2004162858A (ja) | 2002-11-15 | 2002-11-15 | 樹脂プーリ付き軸受 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004162858A true JP2004162858A (ja) | 2004-06-10 |
Family
ID=32808875
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002331539A Pending JP2004162858A (ja) | 2002-11-15 | 2002-11-15 | 樹脂プーリ付き軸受 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004162858A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1967766A2 (en) | 2007-03-07 | 2008-09-10 | JTEKT Corporation | Component comprising a ring-shaped metal member and a ring-shaped resin portion and manufacturing method thereof |
JP2008286220A (ja) * | 2007-05-15 | 2008-11-27 | Ntn Corp | センサ付車輪用軸受 |
CN105329654A (zh) * | 2015-11-30 | 2016-02-17 | 苏州康贝尔电子设备有限公司 | 自走式暂存机的皮带被动轮 |
DE102010033205B4 (de) | 2009-08-05 | 2024-02-29 | Johnson Electric International AG | Motor |
-
2002
- 2002-11-15 JP JP2002331539A patent/JP2004162858A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1967766A2 (en) | 2007-03-07 | 2008-09-10 | JTEKT Corporation | Component comprising a ring-shaped metal member and a ring-shaped resin portion and manufacturing method thereof |
EP1967766A3 (en) * | 2007-03-07 | 2008-10-08 | JTEKT Corporation | Component comprising a ring-shaped metal member and a ring-shaped resin portion and manufacturing method thereof |
JP2008286220A (ja) * | 2007-05-15 | 2008-11-27 | Ntn Corp | センサ付車輪用軸受 |
DE102010033205B4 (de) | 2009-08-05 | 2024-02-29 | Johnson Electric International AG | Motor |
CN105329654A (zh) * | 2015-11-30 | 2016-02-17 | 苏州康贝尔电子设备有限公司 | 自走式暂存机的皮带被动轮 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20080903 |