JPH11143623A - 複数の位置指示器を検出可能な位置検出方法及び装置 - Google Patents

複数の位置指示器を検出可能な位置検出方法及び装置

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JPH11143623A
JPH11143623A JP31662697A JP31662697A JPH11143623A JP H11143623 A JPH11143623 A JP H11143623A JP 31662697 A JP31662697 A JP 31662697A JP 31662697 A JP31662697 A JP 31662697A JP H11143623 A JPH11143623 A JP H11143623A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 タブレット等を使用して複数の位置指示器を
検出可能な位置検出方法及び装置において、追従性を向
上させること。 【解決手段】 オールスキャンステップによって位置検
出装置の座標読取面に第一の位置指示器があることを検
出すると(プロセスP0)、前記第一の位置指示器の位
置情報に従ってセンサコイルを特定して走査することに
よって、より詳細な前記第一の位置指示器の位置を検出
するセクタスキャンステップ(ステップST03)と、
第二の位置指示器の概略位置を検出するオールスキャン
ステップ(ステップST06)とを交互に実行する。こ
の際、前記セクタスキャンを前記オールスキャンよりも
高い頻度で行う(プロセスP1、P2)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタイザ又はタ
ブレットと呼ばれる位置検出装置における位置検出方法
及び装置に関し、特に、そのセンサ部上に並設された多
数のセンサコイルの走査方法及び装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】位置検出装置における位置検出方法は、
種々のものが知られている。特開平3−147012号
(対応する米国特許は、米国特許第5、466、896
号)によって開示された電磁授受方式について説明す
る。
【0003】図7は、電磁授受方式を用いた位置検出装
置の基本的動作を説明する為の概略構成図である。
【0004】図7において、110は、コイルとコンデ
ンサによって構成された共振回路101を有する位置指
示器である。位置検出装置111は、センサ部102、
コイル切替部103、送信・受信切替部104、高周波
信号発生部105、受信回路106及び信号処理部10
7とから構成されている。位置指示器110は、筆記具
形状をしたいわゆるスタイラスペン(操作者がその手に
より保持してはじめて位置を指示することのできる位置
指示器)又はパック形状をしたカーソル(操作者が手を
放しても位置を指示し続けることができる、つまり置い
たままにできる位置指示器)等であって操作者が位置指
示操作(ポインティング入力)、手書き文字入力、ドロ
ーイング等の座標入力作業をコンピュータに対してする
際に、操作者が手に持って用いる器具である。位置指示
器110には、少なくともコイル又は共振回路101が
内蔵される。
【0005】センサ部102は、平板状の広がり(セン
サ面)をもつ部分であり、その上の点はXY直交座標に
て定義される。センサ部102は、センサコイル100
をX軸方向108及びY軸方向109にそれぞれ多数並
設することにより、形成される。図7では煩雑を避ける
ためにX軸方向に並設したセンサコイルのみを示す。セ
ンサコイルの数は実際は数十である。ここでは簡単のた
め3個のみ図示した。
【0006】電磁授受方式を用いた位置検出装置111
は、センサ部102上のセンサコイル100と、位置指
示器110との間で電磁波を授受することによりセンサ
コイル100側に得られた受信信号に基づいて、位置指
示器による指示位置の座標値を求める。さらに、位置検
出装置111では、通常、位置指示器の座標値の情報の
ほかに、位置指示器のスイッチの情報や筆圧の情報を入
力する為の手段をも設けている。
【0007】センサ部に関していえば、通常、X軸とY
軸の2方向について座標検出を行うため、2組のセンサ
部を直交させてX軸方向とY軸方向として各々設けてい
る。ここで、X軸方向のセンサコイルというときは、そ
の延びる方向がX軸方向であることをいうのではなく、
並べる方向がX軸方向であることをいう。図7に示され
るようにX軸方向のセンサコイルはその長手方向がY軸
方向と一致する。
【0008】高周波信号発生部105は、所定の周波数
(例えば、数百キロヘルツから数メガヘルツの所定の
値)の交流信号を発生する周知の回路である。受信回路
106は、増幅器等からなる周知の回路である。信号処
理部107は、プロセッサ(CPU)、記憶回路等から
なり、受信回路106の出力に基づいてXY座標の計算
をする。また、信号処理部107を構成するプロセッサ
は所定のプログラムに基づいて、コイル切替部103の
コイル切替及び送信・受信切替部104のスイッチ切替
の動作をも制御する役割を果たす。煩雑を避けるため、
コイル切替部103の制御のための信号線、送信・受信
切替部104の制御のための信号線は図7に示すのを省
略した。コイル切替部103は、周知のマルチプレクサ
により構成され得る。また、送信・受信切替部104
は、周知のスイッチング回路により構成され得る。
【0009】以下、電磁授受方式における位置検出プロ
セスを説明する。今、信号処理部107を構成する前記
プロセッサの働きにより、送信・受信切替部104が送
信側(高周波信号発生部105側)にスイッチングされ
ており、かつ、同じプロセッサの働きによりコイル切替
部103がセンサ部102を構成するセンサコイル群の
うちのある一つのセンサコイル100に切り替えられて
いる状態にあるとする。
【0010】その選択されたセンサコイル100に対し
て、高周波信号発生回路105から送信・受信切替部1
04及びコイル切替部103を介して、高周波信号が与
えられる。それにより、そのセンサコイル100から電
磁波が発生する(この電磁波を送信信号と呼ぶことにす
る)。この状態で、位置指示器110がセンサ面に近接
して置かれたとすると、位置指示器110内の共振回路
101がこの送信信号により共振する。次に、信号処理
部107を構成するプロセッサの働きにより、送信・受
信切替部104を受信側(受信回路106側)にスイッ
チングして、センサコイル100からの送信信号の発生
を止める。言いかえれば、高周波信号発生部105から
の高周波信号の供給を停止する。
【0011】この状態では、位置指示器110内の共振
回路101における振動現象はすぐには停止しない。減
衰振動をしばらく続ける。したがって当該共振回路10
1を構成するコイルからは電磁波が発生する(この電磁
波を応答電磁波と呼ぶことにする)。この応答電磁波を
センサコイル100にて受信する(このときセンサコイ
ル100で受信される信号を受信信号と呼ぶことにす
る)。受信信号は、コイル切替部103及び送信・受信
切替部104を介して受信回路106に送られて処理さ
れる。受信回路106により処理された信号はさらに信
号処理部107へ渡されてその振幅や位相等に基づいて
XY座標計算やスイッチ情報の解析がなされる。その結
果、得られた座標値やスイッチ情報は図示しない上位装
置(外部のコンピュータ)に送出される。
【0012】なお、図7において、位置指示器110に
内蔵される共振回路101は各センサコイルとの間で磁
気結合を生ずれば足りるものであって、必ずしも共振現
象の成立を必要とするものではないので、コイル又は共
振回路101と記載してある。
【0013】如上のセンサコイル100についての送受
信動作を、センサ部102上の多数のセンサコイル10
0を位置検出方向に順次切り替えながら各センサコイル
100に対して同様に繰り返す。こうして多数のセンサ
コイル100を順次切り替えていく操作を「走査」若し
くは「スキャン」と呼ぶこととする。
【0014】位置検出装置111を構成する部分のう
ち、多数のセンサコイル100を選択、切り替えるのに
寄与する主な部分は、マルチプレクサ等から構成される
コイル切替部103であることは既に述べた。また、コ
イル切替部103は、図示しない信号線により、信号処
理部107を構成するプロセッサに接続されており、そ
のプロセッサにより制御されることも既に述べた。とこ
ろで、このプロセッサの動作を記述したプログラムは、
信号処理部107のROM(リードオンリメモリ)と呼
ばれる記憶装置に記憶されている(この記憶装置につい
ては言及してこなかったが、これもまた位置検出装置を
構成する一部である)。プロセッサはそのROMに記憶
されたプログラムを読み込み、それにしたがって、上記
スキャンを実行することになる。したがって、位置検出
プロセスとりわけセンサコイル100のスキャン方法は
当該ROMに記憶されたプログラム次第で様々に変える
ことのできるものである。
【0015】次に、位置検出プロセスを説明する。位置
検出プロセスには、位置指示器110の座標情報が全く
得られていない(概略位置すら得られていない)時点か
ら位置指示器の詳細な座標を算出する時点までのプロセ
スが含まれる。このプロセスは前述の如く、図7に示す
信号処理部107を構成するプロセッサの処理内容であ
る。その見地からすれば、位置検出プロセスは単にセン
サコイル100をスキャンする(所定の順番で切替え
る)処理のみならず、切替えた結果、受信回路106に
より得られた出力を信号処理部107のプロセッサが取
得する処理、その結果得られた信号レベルに基づいて座
標計算をする処理、及び最終的に得られた座標値を外部
機器(多くの場合上位機器たるコンピュータ)に送出す
る処理が含まれる。
【0016】受信回路106の出力信号を取得する処理
は、個々のセンサコイル100をスキャンする毎にその
直後になされる。座標計算処理は、位置指示器110の
近傍にある複数(2個から4個程度)のセンサコイルに
おける受信レベル(受信回路106の出力信号の電圧レ
ベル)が取得された直後になされる。座標計算の具体的
方法としては、2点法、3点法(二次関数近似法)等が
知られている。座標値送出処理は、座標計算の終了直後
なされる処理であり、周知のインターフェース回路、例
えばRS−232C規格の手段を用いて外部機器に送出
するものである。
【0017】本明細書にあっては、本発明が主にセンサ
コイルのスキャン方法(スキャン順序)に係るものであ
ることに鑑み、受信回路106の出力を取得する処理、
座標計算処理、座標値送出処理を捨象し、センサコイル
100のスキャン手順に焦点を当てて説明することにす
る。
【0018】図8は、従来の電磁授受方式における位置
検出プロセスを示すフローチャートである。一つの位置
指示器の位置を検出するプロセスは、図8に示すよう
に、オールスキャンプロセスとセクタスキャンプロセス
とに大別して捉えることができる。「オールスキャン」
とは、センサコイル面(X軸、Y軸それぞれのセンサコ
イルが並設される面)上の領域全般にわたってセンサコ
イルを走査することをいう。必ずしもすべてのセンサコ
イルを走査する場合のみならず、例えば一つおきにスキ
ップする場合をも含めていうものと考える。また、煩雑
を避けるため、フローチャートには、スキャン(走査)
とのみ書いたが、実際は複数のステップからなるもので
あるため、図8のステップST200及びST400を
記述したボックスは二重線で挟まれている。実際には、
一つ一つのセンサコイル100をスキャンするたびに、
送信・受信切替部104の切替を実行する制御ステッ
プ、及び受信回路106の出力信号を取得する処理ステ
ップがなされる。
【0019】一つの位置指示器を検出するプロセスは、
オールスキャンプロセス(ステップST200)から開
始される。オールスキャンプロセスはX軸とY軸との双
方に対して行なわれる。このオールスキャンは粗い検出
といえる。位置指示器110の概略位置を早く見つけだ
すことに主眼がおかれるものだからである。
【0020】オールスキャンプロセスが終了した時点で
は、前記プロセッサは、各センサコイル100からの受
信信号に基づいて、センサ部上の受信信号の信号強度分
布を取得していることになる。この様子を示したのが図
9である。図9において、略正方形状の部材はセンサ部
102を表している。センサ部102上で交差する太い
矢印はX軸方向、Y軸方向それぞれのコイル選択方向を
示している。図9に示すようにセンサ部102上のある
位置を位置指示器110が示しているものと考える。オ
ールスキャンプロセスが終了した時点で前記プロセッサ
が取得する信号強度分布は図9に示す棒グラフに示され
る。ここでは、X軸方向のスキャンによって得られる強
度分布のみを示している。この棒グラフに示すように位
置指示器110がセンサ面に近接して存在する場合は、
位置指示器110に最も近接するセンサコイルの受信信
号の強度がもっとも高い値を示す。したがって、最高値
を示すセンサコイルを中心とした数本のセンサコイル群
が信号強度の山を示す。これによって概略位置が判断で
きる。
【0021】図9で、最高値を示すセンサコイルを中心
とした数本のセンサコイル群以外の領域で低いレベルの
一定の信号強度が得られているように表示されている。
オフセット値と呼ばれることのあるものである。図7に
おける受信回路106が入力ゼロの場合でも、ある程度
の出力をすることに基づく。
【0022】ステップST299では、図9に示す信号
強度(受信信号)が所定値よりも上かどうかを判断し、
所定値以下なら前記オールスキャンステップST200
へ戻り、所定値以上なら次に、位置検出プロセスはセク
タスキャンステップST400へ移行する。ここで、所
定値とは、いわゆるしきい値であって、前記オフセット
値よりも上の適当な値に予め定められたものである。
【0023】セクタスキャンステップST400におい
ては、オールスキャンステップの結果より得られる中心
の位置のセンサコイルとその近隣の数本のセンサコイル
とを用いて、前記送受信動作を繰り返す。図10にコイ
ル選択領域を示すようにセクタスキャンステップST4
00は少なくともX軸とY軸とに対して行う。そして、
図10に示すように信号強度分布を詳細に得ることがで
き、図7に示す信号処理部107において各々の受信信
号の補間演算を行い座標値を決定する。セクタスキャン
はより細かい検出プロセスである。
【0024】「より細かい」とは、時間的と空間的との
二つの意味において細かくなり得ることを意味する。時
間的に「より細かい」とは、セクタスキャンにかかる時
間がオールスキャンにかかる時間よりも短いことに起因
する詳細さのことである。たとえば、オールスキャンが
セクタスキャンの5倍の時間かかるとすれば、オールス
キャンにより一つの座標値を取得するのと同じ長さの時
間内にセクタスキャンによれば5つの座標値を取得する
ことができる。この詳細さは、主に位置検出装置の動特
性、特に位置指示器の動きが早い場合にも追従できるこ
とに貢献する。
【0025】空間的に「より細かい」という事情は、オ
ールスキャンステップでスキップ走査(オールスキャン
がスキップ走査をも含み得ることは前述した通りであ
る。)をしており、セクタスキャンステップではスキッ
プを行わないという場合に起こり得る。このことは用い
るセンサコイルの空間的間隔の問題であるので、得られ
る座標値の分解能や精度に貢献する詳細さとなる。
【0026】図8に示すように、最初に位置検出装置1
11を起動したときには、オールスキャン(ステップS
T200)を実行し、位置指示器110の概略位置が見
つかるとステップST299で「イエス」と判断し、セ
クタスキャンST400に移る。見つからないとステッ
プST299で「ノー」と判断し、いつまでもオールス
キャン(ステップST200)を繰り返す。セクタスキ
ャンで位置指示器110の座標がとれているうちはステ
ップST499で「イエス」と判断され続けるので、セ
クタスキャンを繰り返す。セクタスキャンで位置指示器
110を見失うとステップST499で「ノー」と判断
されるので、オールスキャン(ステップST200)に
戻る。以上が、オールスキャンとセクタスキャンという
二つの異なるスキャン方法を組み合わせて効率的座標検
出を行うやり方である。
【0027】次に複数の位置指示器を検出する方法の一
例をあげる。単一の位置指示器を検出する方法をシング
ルスキャンと称し、複数の位置指示器を検出する方法を
マルチスキャンと称する。
【0028】検出したい位置指示器の数に相当する互い
に異なる特定の共振周波数で共振し得る共振回路を用意
し、各位置指示器にそれぞれその共振回路を設ける。位
置検出装置はそれぞれに対応した特定の周波数でもって
送受信動作を行い、オールスキャン若しくはセクタスキ
ャンを各々の共振周波数に対して交互に行うことで複数
の位置指示器を検出できる。
【0029】2つの指示器をマルチスキャンしたい場
合、共振周波数がそれぞれ固定的で異なる二つの位置指
示器を用意して、位置検出装置がそれぞれの周波数を用
いて位置指示器とやりとりするやり方が考えられる。そ
の場合、2つの周波数のそれぞれに関して交互にオール
スキャンを行うプロセスと、一方の周波数についてはセ
クタスキャンで他方についてはオールスキャンという二
種類のスキャン動作を交互に行うプロセスと、2つの周
波数のそれぞれに関して交互にセクタスキャンを行うプ
ロセスとのいずれかを選択的に実行する走査プロセスに
なる。
【0030】以上、電磁授受方式を前提として述べた
が、電磁授受以外の他の位置検出方式としては、センサ
面側から電磁波を送信し、これを位置指示器にて受信す
る方式、あるいはその逆に位置指示器から電磁波を送信
し、これをセンサ面側にて受信する単純な電磁作用方式
もある。若しくは、X軸方向のセンサコイルから送信
し、Y軸方向のセンサコイルにて受信する交差型検出方
式がある。若しくは、特開平5−241722号に開示
された自己発振型検出方式がある。
【発明が解決しようとする課題】
【0031】このように座標検出原理は若干異なって
も、前述した各方式は、いずれもコイルがX,Y方向に
それぞれ複数並設されており、コイルをスキャンするこ
とにより座標検出をするという点において共通である。
したがって、一つの位置指示器のみではなく、複数の位
置指示器を検出しようとする際のスキャン動作をいかに
効率よく行うかに関して共通の課題を持つといえる。
【0032】しかしながら、複数の位置指示器の位置を
同時に検出するマルチスキャンは、位置を検出するため
に位置指示器の数だけ交互に、位置検出装置のセンサコ
イルを走査しなければならず、1つのみの位置指示器の
位置を検出するシングルスキャンから比較すると、位置
指示器を移動させた時の位置指示器の実際の位置と座標
値との追従性の性能(動特性:位置指示器を比較的早く
動かす場合の性能)が落ちることになる。
【0033】通常、1つの位置指示器のみ検出するシン
グルスキャンと、2つの位置指示器を検出するマルチス
キャンとを比較すると、単純に追従性が1/2になって
しまい性能の低下を招いていた。即ち、少なくとも2つ
の位置指示器に対して検出するマルチスキャンの場合、
位置指示器を検出するのに、交互に位置検出装置のセン
サコイルを走査するため、位置指示器を認識する認識時
間(認識速度)が低下してしまっていた。
【0034】本発明は、複数の位置指示器を検出する場
合に追従性を向上させることを主要な課題とする。ま
た、本発明は、位置指示器の種類等に応じて、走査の繰
り返し頻度等を設定、変更可能とすることにより、使用
する位置指示器に応じて、より実用的な追従性を得るよ
うにすることを課題とする。
【0035】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本発明は、主として、座標軸に沿って多数のセンサコ
イルを広範囲に走査することにより座標読取面に対する
位置指示器の概略位置を検出するオールスキャンステッ
プによって、第一の位置指示器の概略位置を検出する第
一検出プロセスと、前記第一検出プロセスにて前記座標
読取面に前記第一の位置指示器があると判定した場合
に、前記第一検出プロセスにより検出された前記第一の
位置指示器の位置情報に従って前記センサコイルを特定
して走査することによって、より詳細な前記第一の位置
指示器の位置を検出するセクタスキャンステップと、第
二の位置指示器の概略位置を検出するオールスキャンス
テップとを交互に実行する第二検出プロセスとを含み、
前記第二検出プロセスは、前記セクタスキャンステップ
を前記オールスキャンステップよりも高い繰り返し頻度
で実行するようにしたことを特徴としている。第一検出
プロセスのオールスキャンステップによって位置検出装
置の座標読取面に第一の位置指示器があることを検出す
ると、第二検出プロセスに移行する。第二検出プロセス
では、前記第一の位置指示器の位置情報に従って前記セ
ンサコイルを特定して走査することによって、より詳細
な前記第一の位置指示器の位置を検出するセクタスキャ
ンステップと、第二の位置指示器の概略位置を検出する
オールスキャンステップとを前記セクタスキャンステッ
プを交互に実行する。前記交互に実行する際、前記セク
タスキャンを前記オールスキャンよりも高い頻度で行
う。これによって、第一の位置指示器の追従性を極力落
とすことなく、第二の位置指示器を検出することができ
る。また、本発明は、位置指示器の種類等に応じて、前
記オールスキャンステップ又はセクタスキャンステップ
の繰り返し頻度等を設定及び変更可能にしている。これ
により、使用する位置指示器に応じて、より実用的な追
従性を得るようにすることができる。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、図に基づいて、本発明の実
施の形態を説明する。
【0037】図1は本発明の実施の形態の位置検出装置
のブロック図である。図1には示していないが、センサ
部1は、X軸と平行に配設された40本のループコイル
と、Y軸と平行に配設された40本のループコイルから
形成されており、座標読取面を構成している。このルー
プコイルは各々センサコイルを構成するもので、各ルー
プコイルを選択する選択回路2に接続されている。この
選択回路2は送受切替回路3に接続され、この送受切替
回路3の受信側には増幅器5が接続され、この増幅器5
の出力端は信号処理部6に接続されている。この信号処
理部6は中央処理装置(CPU)や読み出し専用メモリ
(ROM)等によって構成されている。また、送受切替
回路3の送信側には電流ドライバ11の出力端が接続さ
れ、電流ドライバ11の入力端には周波数切替用スイッ
チ12が接続され、周波数切替用スイッチ12にはそれ
ぞれ異なる周波数の発振器13および14が接続されて
いる。周波数切替用スイッチ12は信号処理部6内のC
PUからの制御信号によって切り替わり、各ループコイ
ルから送信する信号の周波数をf0 またはf1 のいずれ
か一方に選択できるようになっている。この周波数f0
は後述する第一の位置指示器の共振周波数に等しく、周
波数f1 は後述する第二の位置指示器の共振周波数と等
しくなるように選定されている。また、信号処理部6内
のCPUから他の制御信号が選択回路2および送受切替
回路3にそれぞれ供給され、センサコイルの走査や、送
受信の切替が行われるようになっている。尚、選択回路
2は信号処理部6とともに、オールスキャン及びセクタ
スキャンにおいてセンサコイルを順次選択して選択的に
走査又は特定領域あるいは特定数のセンサコイルを選択
して選択的に走査する等、センサコイルを選択的に走査
する選択手段を構成している。
【0038】位置指示器8は、コイルおよびコンデンサ
から成る共振回路201、その形状、用途、提供できる
情報内容又は特定の識別(ID)情報を記憶したROM
203及びROM203の記憶内容の読出して共振回路
201へ出力するための制御等を行う制御回路202を
内蔵している。尚、位置指示器8は、本発明に関連する
部分のみを簡略化して示している。また、位置指示器8
は、必ずしも共振回路を内蔵する必要はなく、センサ部
1と磁気結合して信号を送受可能であればコイルのみに
してもよい。
【0039】以下、説明を簡単にするために、本来は各
センサコイルを順次切り替える動作を行うが、ここでは
単にスキャンステップと称して、各切り替え動作の説明
は省略している。また、一プロセスがX軸とY軸の両方
を同時にスキャンする様に説明されているが、X軸また
はY軸の何れか片方づつをスキャンすることもできる。
【0040】尚、本実施の形態は、その位置検出装置と
位置指示器との関係を時間を追って示す図4の状態図に
沿って説明している。
【0041】図4において、位置検出装置410には位
置指示器が指示する入力面411を設けている。入力面
411は回路上ではセンサコイルなのでセンサ面411
とも称する。図4で示す位置指示器はペン型指示器いわ
ばスタイラスペンであるが、本発明は如何なる位置指示
器でも対象とするため、本実施例では単に位置指示器と
称している。オールスキャンステップを行う状態(a)
では、何れの位置指示器もセンサ面411に置かれてい
ない。
【0042】次に、共振周波数f0の共振回路を有する
第一の位置指示器412がセンサ面411上に置かれる
と第一の位置指示器412に対するセクタスキャンステ
ップを行う状態(b)となる。次に、共振周波数f1の
共振回路を有数る第二の位置指示器413がセンサ面4
11上に置かれると、第一及び第二の位置指示器41
2、413に対するセクタスキャンステップを行う状態
(c)となる。次に、第二の位置指示器413がセンサ
面411より離れた位置に移動し、位置検出装置410
は第二の位置指示器413が検出できない状態となった
場合、第一の位置指示器412を検出する走査がセクタ
スキャンステップで、第二の位置指示器413を検出す
る走査がオールスキャンステップの状態(d)となる。
状態(d)では、例として第二の位置指示器413が検
出不能としたが、第一の位置指示器412が検出不能と
しても同じである。
【0043】図2、3及び5は、図1の信号処理部6の
動作を示すフローチャートである。以下、図1乃至図5
を用いて、本実施の形態を説明する。
【0044】図4の状態(a)〜状態(b)では、先
ず、図2におけるプロセスP0及プロセス(1)で、位
置検出装置410は第一の位置指示器412に対して周
波数f0でオールスキャンステップST01を行う。受
信信号が所定値よりも上かどうかを判断するステップS
T02で所定値よりも上であった場合、つまり検出が有
効状態になると、位置検出装置410はセクタスキャン
ステップST03に移行する。
【0045】次にプロセスP1とプロセスP2、合わせ
てプロセス(2)について説明する。セクタスキャンス
テップST03の次に受信信号の結果から所定値よりも
上かどうかを判断するステップST04で所定値以下な
らステップST01へ戻る。所定値以上なら、まず走査
数をインクリメントし、所定走査数を満たしたかを判定
するST05に移行する。所定走査数を満たしてない場
合はステップST03及びST04を繰り返す。所定走
査数を満たした場合は、第二の位置指示器413を検出
するオールスキャンステップST06を周波数f1で行
う。次に受信信号が所定値よりも上かどうかを判断する
ステップST07で所定値より下ならST03へ戻り、
所定値以上ならステップST08へ移行する。
【0046】プロセス(2)においては、第二の位置指
示器413を検出する走査はオールスキャンを続ける
が、第二の位置指示器413を検出するオールスキャン
ステップの走査は、第一の位置指示器412を検出する
セクタスキャンステップの走査より、低い繰り返し頻度
で実行されていることになる。即ち、第二の位置指示器
413を検出するオールスキャステップの繰り返し頻度
は、第一の位置指示器412を検出するセクタスキャン
ステップの繰り返し頻度よりも低く、これを交互に繰り
返すことになる。
【0047】ここでいう走査の繰り返し頻度について例
をあげる。第一の位置指示器412の検出と第二の位置
指示器413の検出の繰り返し回数を4:1と設定す
る。この場合、前記ST05での所定繰り返し数は4と
設定される。これは第一の位置指示器412を検出する
検出プロセスを4回連続で行う検出プロセスP1を行
い、その後、第二の位置指示器413を検出する検出プ
ロセスを1回行なう検出プロセスP2を行い、各検出プ
ロセスP1とP2を交互に行う。これによって、第一の
位置指示器412の追従性を極力落とすことなく検出動
作が可能になる。
【0048】尚、不規則な走査によって、座標の移動間
隔に影響をきたす可能性があるが、座標移動平均処理や
移動した座標を予測する方法を施すことによって、その
問題を緩和することが可能である。
【0049】走査の繰り返し頻度の設定は、位置検出装
置の有効エリアの大きさや位置検出装置が使われる用途
によって自由にユーザが変更可能とする。例えば、図1
に示す位置検出装置の信号処理部6と接続されるホスト
コンピュータとの通信手段によって、ホストコンピュー
タから通信手段を介して送信される命令信号を信号処理
部6が受信手段より受信し、前記命令信号の種別で繰り
返し頻度の設定を変更する方法があげられる。
【0050】また、信号処理部6にプッシュスイッチや
ロータリスイッチ等の操作部を接続し、前記操作部の操
作量、即ち、スイッチの押圧回数や回転角度等を信号処
理部で検出することにより、繰り返し頻度を設定、変更
することが可能になる。これら設定、変更した設定値
は、電気的に記憶、消去可能なEEPROMやフラッシ
ュメモリ等の不揮発性記憶装置等に記憶させておくこと
もでき、位置検出装置の電源をONする毎にその値を読
み込めば、逐一設定値を指示する必要がなくなる。尚、
プロセス(1)は位置検出方法における第一検出プロセ
スに相当し、プロセス(2)は第二検出プロセスに相当
する。また、プロセス(1)は位置検出装置7における
第一検出手段を構成し、プロセス(2)は第二検出手段
を構成する。
【0051】次に、図4の状態(c)においては、プロ
セス(2)からプロセス(3)に移行する。
【0052】プロセス(3)では、第一の位置指示器4
12を検出するセクタスキャンステップST08を行
い、ステップST09で、受信信号が所定値よりも上か
どうかを判断する。所定値以上の場合、第二の位置指示
器413を検出するセクタスキャンステップST10を
行い、受信信号が所定値よりも上かどうかを判断するス
テップST11を行う。所定値以上ならステップST0
8へ戻る。
【0053】プロセス(3)は、いわば第一の位置指示
器412と第二の位置指示器413が検出されセクタス
キャンステップを交互に行っている状態である。プロセ
ス(3)においては、第一及び第二の位置指示器41
2、413に対する走査の繰り返し頻度を均等、つまり
1:1にする。即ち、第一位置指示器412を所定回数
セクタスキャンした後に第二位置指示器413を所定回
数セクタスキャンし、これを交互に行う場合に、前記各
位置指示器412、413をセクタスキャンする前記所
定回数を同一の回数とする。これによって、2つの位置
指示器が検出されている時の追従性を同等にする効果が
ある。尚、プロセス(3)は位置検出方法における第三
検出プロセスに相当する。
【0054】次に、図4の状態(d)になった場合を説
明する。第二の位置指示器413を検出するセクタスキ
ャンステップST10の受信信号がステップST11よ
り所定値以下と判定されると、図3のステップST14
(ST21)へ移行し、プロセス(4)となる。
【0055】プロセス(4)では、第一の位置指示器4
12を検出するセクタスキャンステップST21を行
い、次に受信信号が所定値よりも上かどうかをステップ
ST22で判断する。所定値以上の場合、第二の位置指
示器413を検出するオールスキャンステップST23
を行い、ステップST24で、受信信号が所定値よりも
上かどうかを判定する。ステップST24では、所定値
以下と判定した場合、次に所定時間を過ぎたかを判定す
るステップST25に移行し、所定時間内ならステップ
ST21へ戻り、所定時間以上ならステップST12に
移行する。
【0056】プロセス(4)は、第一の位置指示器41
2と第二の位置指示器413が検出されセクタスキャン
を行っている状態において、どちらかの位置指示器41
2、413が無効と判定されオールスキャンステップに
戻った場合、前記所定時間内は第一の位置指示器412
及び第二の位置指示器412に対する走査の繰り返し頻
度を1:1のまま保ち、所定時間経過後は、前述のごと
く、オールスキャンステップになっている位置指示器に
対する走査を、セクタスキャンステップされている位置
指示器に対するの走査よりも低い繰り返し頻度で行い、
交互にこれを繰り返す。プロセス(4)は、位置検出方
法における第四検出プロセスに相当する。
【0057】位置指示器が無効になった場合としては、
二つの場合が考えられる。第一は、その位置指示器が無
用となった為、操作者が位置指示器を位置検出装置のセ
ンサ面外(有効範囲外)に置いた場合である。第二は、
位置指示器は手に持っている状態で一時だけ検出不能領
域にあり無効状態に位置指示器がある場合である。通常
の作業で多く発生するのは後者である為、1つの位置指
示器がオールスキャンステップになったことで、直ちに
プロセス(2)に戻った場合、位置指示器の認識時間の
低下の影響を受けることから、一定の時間内は走査の繰
り返し頻度を1:1に保つことが妥当である。
【0058】ここでいう前記一定時間及び所定時間は、
例えば1分間という時間で設定する場合と、オールスキ
ャンやセクタスキャンの一プロセスを1カウントとし、
例えば1万カウント後を一定の時間とする方法があげら
れる。
【0059】また、一定の時間内で徐々に繰り返し頻度
を変更していく方法がある。例えば、第一の位置指示器
412の検出との繰り返し頻度と、第二の位置指示器4
13の検出の繰り返し頻度とを4:1に設定すると、第
一の位置指示器412と第二の位置指示器413が双方
検出されているセクタスキャンステッププロセス(3)
の状態(図4の状態(c))では1:1の繰り返し頻度
で行われるが、第二の位置指示器413が無効状態にな
った場合には(図4の状態(d))、第二の位置指示器
413を検出するためのオールスキャンステップに戻る
ことになる。その時、1分間内は、「第一の位置指示器
412に対するプロセス:第二の位置指示器413に対
するプロセス=1:1」の繰り返し頻度とする。その後
1分間を経過すると、2:1の繰り返し頻度とする。そ
の後1分間経過すると3:1の繰り返し頻度とする。そ
の後1分間経過すると4:1の繰り返し頻度とする。こ
のように、時間の経過と共に走査の繰り返し頻度を変更
していく方法である。
【0060】尚、前記所定時間の設定は、位置検出装置
の有効エリアの大きさや位置検出装置が使われる用途に
よって自由に変更可能とする。設定方法はプロセス
(2)にあげた方法を用いれば良い。
【0061】次に、オールスキャンステップに関する他
の実施の形態を説明する。異なる共振周波数によって複
数の位置指示器を、各々の共振周波数でもって位置指示
器を検出する位置検出装置において、位置指示器はその
形状別に対応された共振周波数が設定されおり、例えば
第一の共振周波数であるペン型の位置指示器、第二の共
振周波数であるカーソル型の位置指示器とする。 この
場合の図4の状態(a)は、ペン型の位置指示器及びカ
ーソル型の位置指示器がセンサ面になく、オールスキャ
ンステップを各々の位置指示器に対して交互に行ってい
る状態である。
【0062】この状態では図5に示すプロセス(5)を
行う。まず、ペン型位置指示器を検出する(第一の共振
周波数)のオールスキャンステップST31を行い、次
に受信信号が所定値よりも上かどうかを判断するステッ
プST32で所定値以下なら、ステップST34でカウ
ンタをインクリメントする。次にステップST35でカ
ウンタが所定値と同じか(本例では所定値を「4」とし
ている)判定し、所定値以下ならステップST31へ、
所定値なら所定値を初期化し、次にカーソル型位置指示
器を検出するオールスキャンステップST36へ移行す
る。次に受信信号の結果から所定値よりも上かどうかを
判断するステップST37で所定値以下ならステップS
T31に戻る。尚、図示していないが、ステップST3
3又はST38でセクタスキャンへ移行した後、ペン型
位置指示器又はカーソル型位置指示器が検出不能になり
無効とされた場合には、各々、オールスキャンを行うス
テップに移行する。
【0063】プロセス(5)は、より位置指示器の認識
時間を向上させたい方の位置指示器を検出するオールス
キャンステップの走査を他方の位置指示器を検出するオ
ールスキャンステップの走査よりも高い繰り返し頻度で
走査し、これを交互に繰り返す。
【0064】例えば、ペン型の位置指示器は、センサ面
上で上げ下げが頻繁に起こり、有効と無効の処理が頻繁
に切り替わることが知られている。よって、高速な位置
指示器の認識時間を要求される。逆にカーソル型の位置
指示器は、位置検出装置の有効エリアに常におかれてい
る場合が多く、認識時間はペン型よりは要求されない。
本実施例の場合、ペン型とカーソル型の位置指示器それ
ぞれの共振周波数を設定し位置検出装置は各々の共振周
波数に対し交互に走査した場合、ペン型位置指示器に対
するオールスキャンステップはカーソル型位置指示器に
対するオールスキャンステップよりも高い繰り返し頻度
で行うことにより、位置指示器の形状別の認識時間の向
上を可能とした。尚、プロセス(5)は、位置検出方法
における第五検出プロセスに相当しする。また、プロセ
ス(5)は、位置検出装置7における第三検出手段を構
成している。
【0065】さらに、図6を用いて、オールスキャンス
テップに関する他の実施の形態を説明する。図6は、図
4でいう状態(b)に相当し、走査の繰り返し頻度を設
定する代わりに、狭い領域の走査として設定することが
特徴である。尚、図6においては、本例におけるオール
スキャンステップの特徴部分のみを示している。
【0066】図4の状態(b)では、第一の位置指示器
412がセンサ面411上に置かれ、第一の位置指示器
412を検出するセクタスキャンステップと第二の位置
指示器413を検出するオールスキャンステップを交互
に行う。この時、セクタスキャンステップとオールスキ
ャンステップの繰り返し頻度は、1:1としている。
【0067】まず、第一の位置指示器412を検出する
セクタスキャンプロセスP40を行う。P40は、図2
のステップST03とステップST04に相当する。次
に第二の位置指示器413を検出するオールスキャンプ
ロセスP41を行う。P41は図2のステップST06
とステップST07に相当する。図6に示すように、こ
の状態では前記2つのプロセスを基本的に交互に行う
が、プロセスP41では、例えば位置検出装置410の
X軸のセンサコイル数が30本あったとすると、例えば
X軸方向のオールスキャンで、左側の領域でセンサコイ
ル10本をオールスキャンするプロセスとする。同じ様
にプロセスP43では中央領域で10本、同じ様にプロ
セスP45では右側領域で10本オールスキャンし、こ
の例の場合3プロセスでセンサ面全面をオールスキャン
することになる。
【0068】この様にオールスキャンの際に1プロセス
で走査するコイル本数を通常より減らし、数回に分けて
センサ面全面に対し走査する方法である。
【0069】前記例をまとめると次のようになる。 第一の指示器はセクタスキャンで、第二の指示器はオ
ールスキャン左側10本。 第一の指示器はセクタスキャンで、第二の指示器はオ
ールスキャン中央10本。 第一の指示器はセクタスキャンで、第二の指示器はオ
ールスキャン右側10本。
【0070】これによって、オールスキャンをセンサ面
全面に対し走査を行うよりは、1/3の時間で走査プロ
セスが終了するためセクタスキャンの追従性の低下を緩
和できる効果がある。尚、図6に示したプロセスは、位
置検出装置7における第四検出手段を構成する。
【0071】前記走査するコイル本数の設定は、位置検
出装置の有効エリアの大きさや位置検出装置が使われる
用途によって自由に変更可能とする。設定方法は前述し
た方法を用いれば良い。
【0072】また、前記走査する狭い領域の設定及びコ
イル本数の設定は、狭い領域の走査領域若しくは選択す
るセンサコイルの走査パターンを複数あらかじめ用意し
ておき、該走査パターンはデータテーブルとしておく。
オールスキャンステップは一プロセス毎にポインタをイ
ンクリメントしていき前記走査パターンのデータテーブ
ルから順次ポインタに従って参照していく。その参照し
た内容に応じた前記走査領域若しくは選択するセンサコ
イルでもって走査すれば、より洗練された選択方法をと
ることができる。例えば、位置指示器が最初に置かれる
位置は大概センサ面の中央である。前記走査パターンを
中央領域の走査を全体的に多く走査する様な設定にして
おくと、実際に使用する体感として位置指示器の認識時
間が短縮された様に感じる。
【0073】次に、位置指示器の種別が判定できる方法
例をあげる。位置指示器には位置指示器の形状若しくは
用途若しくは提供できる情報内容若しくは特定の識別
(ID)情報を位置検出装置に信号で送信する手段を設
ける。これに関する簡単な手段は、前記指示器の相違を
位相情報で予め取り決めておくことで、位置検出装置は
位相を検出し判断することが可能である。
【0074】また、図1に示すように、位置指示器8に
IC回路で構成された制御回路202と、2進数のID
コードを記憶するROM203を設け、デジタル情報
(ID情報)を位置検出装置7に送信できる手段を設け
ても良い。この時のIDコードは、位置指示器8の形状
若しくは用途若しくは提供できる情報内容若しくは特定
のID情報などが分かる2進数のIDデータとする。概
略を説明すると、位置指示器8には位置検出装置7のセ
ンサーコイルから送信される信号を共振回路で受信し信
号の受信時間をカウントできるIC回路を制御回路20
2内に設ける。位置検出装置7においては、送信信号の
送信時間を可変する手段とその設定手段を設ける。位置
検出装置7から比較的長い送信信号を位置指示器8に送
信する。位置指示器8は前記信号を受信し、制御回路2
02によって位置指示器8のROM203より2進数の
IDコードを読み取り、一定時間毎にIDコードが
「1」なら送信信号を送り、「0」なら送信信号を送ら
ないといったふうに組み合わせて信号を位置検出装置7
に送信する。位置検出装置7は前記信号を受信し位置指
示器8の形状若しくは用途若しくは提供できる情報内容
若しくは特定のID情報を判断する。
【0075】前記の手段を用いれば、位置指示器8の形
状若しくは用途若しくは提供できる情報内容若しくは特
定のID情報を検出できる。
【0076】前記検出手段を用いて、位置指示器8の形
状や用途や提供できる情報内容若しくは特定のID情報
によって予め決めておいた、走査の繰り返し頻度、走査
コイル本数(領域)、または所定時間などの設定を変更
する手段を用いることで、作業者は前記設定内容を意識
することなく、最適な設定値で位置検出装置を動作させ
うることになる。
【0077】尚、上記各実施の形態では2つの位置指示
器の検出に限って示したが、2つ以上の位置指示器にお
いても、適用することが可能である。
【0078】また、電磁授受方式の位置検出装置の例を
あげたが、複数の位置指示器を検出する位置検出装置で
あって、センサコイルを選択し走査する方法であれば、
如何なる方式の位置検出装置にも容易に応用できる。さ
らに、上記実施の形態では、各位置指示器の共振周波数
を固定としたが、複数の周波数に切り替え可能に構成し
ても良い。
【0079】
【発明の効果】本発明は、複数の位置指示器を検出する
場合に、第一の位置指示器を検出するセクタスキャンス
テップを、第二の位置指示器を検出するオールスキャン
ステップよりも高い繰り返し頻度で実行しながら、これ
を交互に実行する行うことによって、追従性を向上させ
ることができる。
【0080】また、複数の位置指示器が検出された状態
で各走査の繰り返し頻度を同等にし、その後、一方の位
置指示器が無効とされてオールスキャンになった場合
に、所定時間内は各繰り返し頻度を同等にする方法や、
走査領域を狭める方法を用いることによって、より効果
的に位置指示器の追従性を向上することができる。
【0081】また、オールスキャンステップの場合、よ
り認識時間を向上させる位置指示器の走査を、他の位置
指示器の走査よりも高い繰り返し頻度で行うことによ
り、認識時間の短縮を実現することができる。
【0082】更には、位置指示器の形状や用途、位置指
示器が持つ情報内容、特定のID情報などによって、前
記繰り返し頻度等を設定することで、位置指示器に応じ
た繰り返し頻度等の設定がなされ、より実用的な効果を
あげることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態を示すブロック図
【図2】 実施の形態の動作を説明するためのフローチ
ャート
【図3】 実施の形態の動作を説明するためのフローチ
ャート
【図4】 実施の形態の概略構成図
【図5】 他の実施の形態の動作を説明するためのフロ
ーチャート
【図6】 他の実施の形態の動作を説明するためのフロ
ーチャート
【図7】 従来の電磁授受方式を用いた位置検出装置の
基本的動作を説明する為のブロック図
【図8】 従来の電磁授受方式における位置検出プロセ
スを示すフローチャート
【図9】 従来の電磁授受方式を用いた位置検出装置の
基本的動作を説明する為の概略構成図
【図10】従来の電磁授受方式を用いた位置検出装置の
基本的動作を説明する為の概略構成図
【符号の説明】
1・・・・・・・・・ センサ部 2・・・・・・・・・ 選択手段を構成する選択回路 6・・・・・・・・・ 第一検出手段、第二検出手段、
第三検出手段を構成する信号処理部 7、10・・・・・・ 位置検出装置 8、12、13・・・ 位置指示装置 411・・・・・・・ センサ面

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数のセンサコイルを座標軸方向に並設
    して座標読取面を形成するセンサ部と前記センサコイル
    を選択的に走査する選択手段を有する位置検出装置と、
    少なくともコイルを内蔵する複数の位置指示器とを用い
    て、前記センサコイルと前記位置指示器との間の相互作
    用から得られる検出信号に基づいて、前記座標読取面上
    における前記位置指示器の座標値を検出する位置検出方
    法であって、 前記位置検出方法は、 前記座標軸に沿って前記多数のセンサコイルを広範囲に
    走査することにより前記座標読取面に対する前記位置指
    示器の概略位置を検出するオールスキャンステップによ
    って、第一の位置指示器の概略位置を検出する第一検出
    プロセスと、 前記第一検出プロセスにて前記座標読取面に前記第一の
    位置指示器があると判定した場合に、前記第一検出プロ
    セスにより検出された前記第一の位置指示器の位置情報
    に従って前記センサコイルを特定して走査することによ
    って、より詳細な前記第一の位置指示器の位置を検出す
    るセクタスキャンステップと、第二の位置指示器の概略
    位置を検出するオールスキャンステップとを交互に実行
    する第二検出プロセスとを含み、 前記第二検出プロセスは、前記セクタスキャンステップ
    を前記オールスキャンステップよりも高い繰り返し頻度
    で実行するようにしたことを特徴とする複数の位置指示
    器を検出可能な位置検出方法。
  2. 【請求項2】 前記第二検出プロセスで前記座標読取面
    に前記第二の位置指示器があると判定した場合は、前記
    第一及び第二の位置指示器を検出するセクタスキャンス
    テップを各々同一の繰り返し頻度で交互に実行する第三
    検出プロセスに移行することを特徴とする請求項1記載
    の複数の位置指示器を検出可能な位置検出方法。
  3. 【請求項3】 前記第三検出プロセスにおいて何れかの
    位置指示器が検出できず無効と判定してオールスキャン
    ステップに移行した場合においては、所定時間内は無効
    となった位置指示器を検出するオールスキャンステップ
    と検出が続行している位置指示器を検出するセクタスキ
    ャンステップを各々同一の繰り返し頻度で交互に実行す
    る第四検出プロセスに移行し、前記所定時間経過後は前
    記第二検出プロセスに移行することを特徴とする請求項
    1又は2記載の複数の位置指示器を検出可能な位置検出
    方法。
  4. 【請求項4】 前記所定時間経過後は、時間と共に段階
    をおって前記繰り返し頻度を変えて前記第四検出プロセ
    スから前記第二検出プロセスに移行することを特徴とす
    る請求項3記載の複数の位置指示器を検出可能な位置検
    出方法。
  5. 【請求項5】 前記所定時間は、設定及び変更が可能で
    あることを特徴とする請求項3又は4記載の複数の位置
    指示器を検出可能な位置検出方法。
  6. 【請求項6】 多数のセンサコイルを座標軸方向に並設
    して座標読取面を形成するセンサ部と前記センサコイル
    を選択的に走査する選択手段を有する位置検出装置と、
    少なくともコイルを内蔵する複数の位置指示器とを用い
    て、前記センサコイルと前記位置指示器との間の相互作
    用から得られる検出信号に基づいて、前記座標読取面上
    における前記位置指示器の座標値を検出する位置検出方
    法であって、 前記位置検出方法は、 オールスキャンステップを少なくとも2種類の周波数の
    信号を使用して交互に行うことにより、各々異なる周波
    数に応答する少なくとも2つの位置指示器の概略位置を
    検出する第五検出プロセスを含み、 前記第五検出プロセスは、追従性をより向上させたい方
    の位置指示器を検出する前記オールスキャンステップ
    を、他方の位置指示器を検出するオールスキャンステッ
    プよりも高い繰り返し頻度で実行するようにしたことを
    特徴とする複数の位置指示器を検出可能な位置検出方
    法。
  7. 【請求項7】 前記繰り返し頻度は、設定及び変更が可
    能であることを特徴とする請求項1、2、3又は6記載
    の複数の位置指示器を検出可能な位置検出方法。
  8. 【請求項8】 前記繰り返し頻度を低くすべき位置指示
    器を検出する前記オールスキャンステップの走査におい
    て、狭い領域の走査を複数回行って組み合わせることに
    より、広範囲のオールスキャンとしたことを特徴とする
    請求項1、2、3、6又は7に記載の複数の位置指示器
    を検出可能な位置検出方法。
  9. 【請求項9】 前記オールスキャンステップの前記狭い
    走査領域の走査は、狭い走査領域を指定又はセンサコイ
    ルの走査数を指定することによって、設定及び変更が可
    能であることを特徴とする請求項8記載の複数の位置指
    示器を検出可能な位置検出方法。
  10. 【請求項10】 前記狭い走査領域若しくは選択するセ
    ンサコイルの走査パターンを複数用意し、前記走査パタ
    ーンはデータテーブルとし、前記オールスキャンステッ
    プは一プロセス毎に前記走査パターンのデータテーブル
    から順次参照して、参照した内容に応じた前記走査領域
    若しくは選択するセンサコイルを走査することを特徴と
    する請求項8記載の複数の位置指示器を検出可能な位置
    検出方法。
  11. 【請求項11】 前記位置指示器には、その形状若しく
    は用途若しくは提供できる情報内容若しくは特定のID
    情報を位置検出装置に信号で送信する手段を設けると共
    に、前記位置検出装置には前記信号を検出する検出手段
    を設け、 前記センサコイルの走査に基づいて、前記位置指示器
    は、その形状若しくは用途若しくは提供できる情報若し
    くは特定のID情報を信号で送信し、 前記位置検出装置は前記信号を受信し、前記繰り返し頻
    度を、前記信号によって得た位置指示器の形状若しくは
    用途若しくは提供できる情報若しくは特定のID情報に
    よって適合した設定値に変更することを特徴とする請求
    項1又は6記載の複数の位置指示器を検出可能な位置検
    出方法。
  12. 【請求項12】 前記位置指示器には、その形状若しく
    は用途若しくは提供できる情報内容若しくは特定のID
    情報を位置検出装置に信号で送信する手段を設けると共
    に、前記位置検出装置は前記信号を検出する検出手段を
    設け、 前記センサコイルの走査に基づいて、前記位置指示器
    は、その形状若しくは用途若しくは提供できる情報若し
    くは特定のID情報を信号で送信し、 前記位置検出装置は前記信号を受信し、前記所定時間
    を、前記信号によって得た位置指示器の形状若しくは用
    途若しくは提供できる情報若しくは特定のID情報によ
    ってそれに適合した設定値に変更することを特徴とする
    請求項3、4又は5記載の複数の位置指示器を検出可能
    な位置検出方法。
  13. 【請求項13】 前記位置指示器には、その形状若しく
    は用途若しくは提供できる情報内容若しくは特定のID
    情報を位置検出装置に信号で送信する手段を設けると共
    に、前記位置検出装置には前記信号を検出する検出手段
    を設け、 前記センサコイルの走査に基づいて、前記位置指示器
    は、その形状若しくは用途若しくは提供できる情報若し
    くは特定のID情報を信号で送信し、 前記位置検出装置は前記信号を受信し、前記狭い走査領
    域若しくはセンサコイルの走査数の設定を、前記信号に
    よって得た位置指示器の形状若しくは用途若しくは提供
    できる情報若しくは特定のID情報によってそれに適合
    した設定値に変更することを特徴とする請求項8、9又
    は10記載の複数の位置指示器を検出可能な位置検出方
    法。
  14. 【請求項14】 前記繰り返し頻度、所定時間、狭い走
    査領域及びセンサコイルの走査数の設定値は、前記位置
    指示器の種別毎に設定及び変更可能なことを特徴とする
    請求項11、12又は13記載の複数の位置指示器を検
    出可能な位置検出方法。
  15. 【請求項15】 多数のセンサコイルを座標軸方向に並
    設して座標読取面を形成するセンサ部と前記センサコイ
    ルを選択的に走査する選択手段を有し、少なくともコイ
    ルを内蔵する複数の位置指示器と前記センサコイルとの
    間の相互作用から得られる検出信号に基づいて、前記座
    標読取面上における前記位置指示器の座標値を検出する
    位置検出装置において、 前記座標軸に沿って前記多数のセンサコイルを広範囲に
    走査することにより前記座標読取面に対する前記位置指
    示器の概略位置を検出するオールスキャンステップによ
    って第一の位置指示器の概略位置を検出する第一検出手
    段と、 前記第一検出手段によって前記座標読取面に前記第一の
    位置指示器があると判定した場合に、前記第一検出手段
    により検出された前記第一の位置指示器の位置情報に従
    って前記センサコイルを特定して走査することによっ
    て、より詳細な前記第一の位置指示器の位置を検出する
    セクタスキャンステップと、第二の位置指示器の概略位
    置を検出するオールスキャンステップとを交互に実行す
    る第二検出手段とを備え、 前記第二検出手段は、前記セクタスキャンステップを前
    記オールスキャンステップよりも高い繰り返し頻度で実
    行することを特徴とする複数の位置指示器を検出可能な
    位置検出装置。
  16. 【請求項16】 多数のセンサコイルを座標軸方向に並
    設して座標読取面を形成するセンサ部と前記センサコイ
    ルを選択的に走査する選択手段を有し、少なくともコイ
    ルを内蔵する複数の位置指示器と前記センサコイルとの
    間の相互作用から得られる検出信号に基づいて、前記座
    標読取面上における前記位置指示器の座標値を検出する
    位置検出装置において、 オールスキャンステップを少なくとも2種類の周波数の
    信号を使用して交互に行うことにより、各々異なる周波
    数に応答する少なくとも2つの位置指示器の概略位置を
    検出する第三検出手段を備え、 前記第三検出手段は、追従性をより向上させたい方の位
    置指示器を検出する前記オールスキャンステップを、他
    方の位置指示器を検出するオールスキャンステップより
    も高い繰り返し頻度で実行するようにしたことを特徴と
    する複数の位置指示器を検出可能な位置検出装置。
  17. 【請求項17】 前記繰り返し頻度を少なくすべき位置
    指示器を検出する前記オールスキャンステップの走査に
    おいて、狭い領域の走査を複数回行って組み合わせるこ
    とにより、広範囲のオールスキャンとする第四検出手段
    を備えたことを特徴とする請求項15又は16記載の複
    数の位置指示器を検出可能な位置検出装置。
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