JP2857539B2 - コードレスデジタイザ - Google Patents
コードレスデジタイザInfo
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- JP2857539B2 JP2857539B2 JP14484492A JP14484492A JP2857539B2 JP 2857539 B2 JP2857539 B2 JP 2857539B2 JP 14484492 A JP14484492 A JP 14484492A JP 14484492 A JP14484492 A JP 14484492A JP 2857539 B2 JP2857539 B2 JP 2857539B2
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- coil
- tablet
- input pen
- input
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、面上の指示位置座標を
読み取るためのデジタイザに関するもので、特に上記読
み取るべき位置を指示するための位置指示器がタブレッ
ト本体に接続しないいわゆるコードレスデジタイザに関
する。
読み取るためのデジタイザに関するもので、特に上記読
み取るべき位置を指示するための位置指示器がタブレッ
ト本体に接続しないいわゆるコードレスデジタイザに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種コードレスデジタイザは、
いずれの方式においても独立に動作する発振器を有して
いた。例えば、電磁誘導方式のコードレスデジタイザに
おいては、位置指示器とタブレットとの間での磁界結合
を利用するものであるので、位置指示器で磁界を発生さ
せる方式においても、あるいはタブレットから磁界を発
生する方式においてもいずれの場合にも磁界発生のため
の発振器を有していた。
いずれの方式においても独立に動作する発振器を有して
いた。例えば、電磁誘導方式のコードレスデジタイザに
おいては、位置指示器とタブレットとの間での磁界結合
を利用するものであるので、位置指示器で磁界を発生さ
せる方式においても、あるいはタブレットから磁界を発
生する方式においてもいずれの場合にも磁界発生のため
の発振器を有していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このため、このような
装置においては発振器を設ける必要があるので装置がそ
の分複雑になる欠点があった。この欠点をなくすため、
本発明者は、平成4年2月21日付けで特許出願した
「コードレスデジタイザ」において自己発振型のコード
レスデジタイザを提案した。この装置は、タブレットに
設けられた例えばループコイル群の内の少なくとも2本
について増幅器で接続し、コイルまたはコンデンサのい
ずれかまたは両方を有した位置指示器とで自己発振系を
構成したものである。タブレット上に位置指示器を近接
させると、位置指示器のコイルなどが周囲の雑音電波等
により励振され、これがトリガとなって上記それぞれの
要素があたかも発振器を構成するが如く連続でかつ安定
に発振する。この発振における増幅器の出力レベルは、
位置指示器の指示位置と上記ループコイルとの距離に応
じて変化するので、指示位置の検出が可能になる。ま
た、この時の発振周波数は、この自己発振系固有の値を
とる。従って、位置指示器のコイルあるいはコンデンサ
の定数等を位置指示器の操作状態に応じて変化させるよ
う構成することにより、位置指示器の操作状態をも検出
することができる。
装置においては発振器を設ける必要があるので装置がそ
の分複雑になる欠点があった。この欠点をなくすため、
本発明者は、平成4年2月21日付けで特許出願した
「コードレスデジタイザ」において自己発振型のコード
レスデジタイザを提案した。この装置は、タブレットに
設けられた例えばループコイル群の内の少なくとも2本
について増幅器で接続し、コイルまたはコンデンサのい
ずれかまたは両方を有した位置指示器とで自己発振系を
構成したものである。タブレット上に位置指示器を近接
させると、位置指示器のコイルなどが周囲の雑音電波等
により励振され、これがトリガとなって上記それぞれの
要素があたかも発振器を構成するが如く連続でかつ安定
に発振する。この発振における増幅器の出力レベルは、
位置指示器の指示位置と上記ループコイルとの距離に応
じて変化するので、指示位置の検出が可能になる。ま
た、この時の発振周波数は、この自己発振系固有の値を
とる。従って、位置指示器のコイルあるいはコンデンサ
の定数等を位置指示器の操作状態に応じて変化させるよ
う構成することにより、位置指示器の操作状態をも検出
することができる。
【0004】ところでこのようなデジタイザにおいて
は、位置指示器としてペン形式のものを使用し、筆記感
覚と同様な感覚で各種のデータを入力できるようにした
ものがある。このような装置は、紙の上に文字を描くと
同様に強い力で筆記したときには濃くまた太く、弱い力
の時には薄くまた細く描画できることが望ましい。この
ため、従来のこの種装置においては何らかの手段により
入力ペンの筆圧情報を位置データの入力とともに入力で
きるよう構成されていた。
は、位置指示器としてペン形式のものを使用し、筆記感
覚と同様な感覚で各種のデータを入力できるようにした
ものがある。このような装置は、紙の上に文字を描くと
同様に強い力で筆記したときには濃くまた太く、弱い力
の時には薄くまた細く描画できることが望ましい。この
ため、従来のこの種装置においては何らかの手段により
入力ペンの筆圧情報を位置データの入力とともに入力で
きるよう構成されていた。
【0005】特公平3−68408号公報記載のデジタ
イザにおいては、タブレット板に設けられたアンテナコ
イルから間欠的に電波を発信し、この電波を入力ペンの
LC同調回路が受け上記アンテナコイルが不作動状態に
ある時該電波を逆に返し、該電波の性質を調べることに
より入力ペンの筆圧を検出するよう構成していた。具体
的には、この入力ペンのLC同調回路のコイルまたはコ
ンデンサのインダクタンスまたはキャパシタンスを入力
ペンの筆圧に応じて連続的に可変するように構成し、該
戻された電波の位相の変化を検出して筆圧の検出を行う
ようにしたものである。このように、この装置は入力ペ
ンの筆圧を精度よく検出することができ優れた方式であ
るが、タブレット上にアンテナコイルを設け、該アンテ
ナコイルから間欠的に電波を発生させるとともにそれが
不作動中に該入力ペンからのいわゆる反射電波を受けそ
の位相を調べるという複雑な動作を必要とする欠点があ
った。この発明は、この点を改善するためになされたも
ので比較的簡単な動作で入力ペンの位置検出とともに筆
圧の検出も可能なコードレスデジタイザを提供すること
を目的としたものである。
イザにおいては、タブレット板に設けられたアンテナコ
イルから間欠的に電波を発信し、この電波を入力ペンの
LC同調回路が受け上記アンテナコイルが不作動状態に
ある時該電波を逆に返し、該電波の性質を調べることに
より入力ペンの筆圧を検出するよう構成していた。具体
的には、この入力ペンのLC同調回路のコイルまたはコ
ンデンサのインダクタンスまたはキャパシタンスを入力
ペンの筆圧に応じて連続的に可変するように構成し、該
戻された電波の位相の変化を検出して筆圧の検出を行う
ようにしたものである。このように、この装置は入力ペ
ンの筆圧を精度よく検出することができ優れた方式であ
るが、タブレット上にアンテナコイルを設け、該アンテ
ナコイルから間欠的に電波を発生させるとともにそれが
不作動中に該入力ペンからのいわゆる反射電波を受けそ
の位相を調べるという複雑な動作を必要とする欠点があ
った。この発明は、この点を改善するためになされたも
ので比較的簡単な動作で入力ペンの位置検出とともに筆
圧の検出も可能なコードレスデジタイザを提供すること
を目的としたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】このため、この発明にお
いては、タブレットに配置された複数の導体が増幅器に
より接続され、位置指示器としての入力ペンに配置され
たコイルが上記タブレットに近接されたとき、該タブレ
ットの複数の導体、増幅器及び入力ペンのコイルが固有
の周波数特性を有する自己発振系を構成し、上記入力ペ
ンのコイルに2つに分割された磁性体コアを介在させる
とともに一方の磁性体コアについては入力ペンの筆圧に
応じて他方の磁性体コアに対する相対距離が可変するよ
う配置し、該入力ペンのタブレットに対する押圧(筆
圧)に応じて上記コイルのインダクタンスが連続的に可
変されるよう構成し、上記自己発振系が発振状態にある
時の上記増幅器の出力信号を利用して上記位置指示器の
タブレット上の指示位置を検出するとともに該出力信号
の上記位置指示器のコイルのインダクタンスの変化に基
づくこの自己発振系の周波数変化を検出して上記入力ペ
ンの筆圧を検出するよう構成した。
いては、タブレットに配置された複数の導体が増幅器に
より接続され、位置指示器としての入力ペンに配置され
たコイルが上記タブレットに近接されたとき、該タブレ
ットの複数の導体、増幅器及び入力ペンのコイルが固有
の周波数特性を有する自己発振系を構成し、上記入力ペ
ンのコイルに2つに分割された磁性体コアを介在させる
とともに一方の磁性体コアについては入力ペンの筆圧に
応じて他方の磁性体コアに対する相対距離が可変するよ
う配置し、該入力ペンのタブレットに対する押圧(筆
圧)に応じて上記コイルのインダクタンスが連続的に可
変されるよう構成し、上記自己発振系が発振状態にある
時の上記増幅器の出力信号を利用して上記位置指示器の
タブレット上の指示位置を検出するとともに該出力信号
の上記位置指示器のコイルのインダクタンスの変化に基
づくこの自己発振系の周波数変化を検出して上記入力ペ
ンの筆圧を検出するよう構成した。
【0007】
【作用】自己発振系を構成するデジタイザの増幅器から
の出力信号の周波数を測定するだけであるので、簡単な
動作で入力ペンの筆圧を検出することができる。
の出力信号の周波数を測定するだけであるので、簡単な
動作で入力ペンの筆圧を検出することができる。
【0008】
【実施例】図1〜図6は、本発明に関わる電磁誘導型コ
ードレスデジタイザの構成を示すもので、図1はこのデ
ジタイザに使用される入力ペンの主要部の構成を示す説
明図、図2はこの入力ペンを用いたコードレスデジタイ
ザの出力周波数と筆圧との関係を表すグラフ、図3は周
波数検出方式の1例を示す説明図、図4はこのコードレ
スデジタイザの全体の構成を示す説明図、図5は図4に
示した各ループコイル群のスキャン動作を示す説明図、
図6は図4に示したデジタイザの位置検出方法の1例を
示す説明図である。
ードレスデジタイザの構成を示すもので、図1はこのデ
ジタイザに使用される入力ペンの主要部の構成を示す説
明図、図2はこの入力ペンを用いたコードレスデジタイ
ザの出力周波数と筆圧との関係を表すグラフ、図3は周
波数検出方式の1例を示す説明図、図4はこのコードレ
スデジタイザの全体の構成を示す説明図、図5は図4に
示した各ループコイル群のスキャン動作を示す説明図、
図6は図4に示したデジタイザの位置検出方法の1例を
示す説明図である。
【0009】最初に、図4〜図6を参照してこの発明に
関わるデジタイザの構成及び動作を説明する。図4を参
照する。タブレット1には、X方向に順次配置されたX
側ループコイル群X1、X2、X3、・・・とY方向に
順次配置されたY側ループコイル群Y1、Y2、Y3、
・・・が設けられている。X側ループコイル群はX軸ス
キャナ11に各々接続され、Y側ループコイル群はY軸
スキャナ12に各々接続されている。X軸スキャナ11
は図示しない制御回路からのXアドレス信号に基づいて
測定の各タイミングにおいていずれかのX側ループコイ
ルを選択して電圧増幅器13の入力側に接続し、Y軸ス
キャナ12は同様なYアドレス信号の下に測定の各タイ
ミングにおいていずれかのY側ループコイルを選択して
電流増幅器14の出力側に接続する。電圧増幅器13の
出力信号は電流増幅器14の入力信号となる。従って、
この装置においては、X側ループコイル群の選択された
ループコイル、電圧増幅器13、電流増幅器14及びY
側ループコイル群の選択されたループコイルがいずれか
の測定タイミングにおいて接続される。そして、電圧増
幅器13の出力e0が利用回路15に取り込まれ位置指
示器2の位置決定に利用され、電流増幅器14の出力e
dもまた所定の処理が施されて利用回路15に取り込ま
れスイッチ識別あるいは位置指示器の高さ(筆圧)検出
のための周波数検出のため利用される。
関わるデジタイザの構成及び動作を説明する。図4を参
照する。タブレット1には、X方向に順次配置されたX
側ループコイル群X1、X2、X3、・・・とY方向に
順次配置されたY側ループコイル群Y1、Y2、Y3、
・・・が設けられている。X側ループコイル群はX軸ス
キャナ11に各々接続され、Y側ループコイル群はY軸
スキャナ12に各々接続されている。X軸スキャナ11
は図示しない制御回路からのXアドレス信号に基づいて
測定の各タイミングにおいていずれかのX側ループコイ
ルを選択して電圧増幅器13の入力側に接続し、Y軸ス
キャナ12は同様なYアドレス信号の下に測定の各タイ
ミングにおいていずれかのY側ループコイルを選択して
電流増幅器14の出力側に接続する。電圧増幅器13の
出力信号は電流増幅器14の入力信号となる。従って、
この装置においては、X側ループコイル群の選択された
ループコイル、電圧増幅器13、電流増幅器14及びY
側ループコイル群の選択されたループコイルがいずれか
の測定タイミングにおいて接続される。そして、電圧増
幅器13の出力e0が利用回路15に取り込まれ位置指
示器2の位置決定に利用され、電流増幅器14の出力e
dもまた所定の処理が施されて利用回路15に取り込ま
れスイッチ識別あるいは位置指示器の高さ(筆圧)検出
のための周波数検出のため利用される。
【0010】なお、この装置においては、上述の電圧増
幅器13はこの自己発振系において飽和しない領域とな
るものを選択し、また電流増幅器14は飽和領域で使用
されるかまたは短時間で飽和するものであることが望ま
しい。電圧増幅器13の出力e0は位置決定に利用され
るので位置の再現性を良好にするために飽和しない領域
で使用することが望ましく、また電流増幅器14の出力
edは自己発振系の一方のループコイルを駆動する出力
となるので系の安定発振のために早い立ち上がりが望ま
れるからである。一方、位置指示器2は、この実施例装
置においては、ペン形状のハウジングを有しいわゆる入
力ペンとして構成され、コイル21と第1のコンデンサ
221と第2のコンデンサ222及びスイッチ23から
構成されている。この位置指示器2のコイル21は、例
えば位置指示器2のタブレット1に対する接触圧に応じ
てそのインダクタンスが連続的に可変するよう取り付け
られている。第2のコンデンサ222はスイッチ23を
介してこの位置指示器2に並列に接続されたものでスイ
ッチ23のオンオフ動作を識別するために利用される。
この位置指示器を上記のように構成されたタブレット上
に位置づけると、この位置指示器2のコイル21が周囲
の雑音電波等を拾いこの系において発振動作が開始され
る。
幅器13はこの自己発振系において飽和しない領域とな
るものを選択し、また電流増幅器14は飽和領域で使用
されるかまたは短時間で飽和するものであることが望ま
しい。電圧増幅器13の出力e0は位置決定に利用され
るので位置の再現性を良好にするために飽和しない領域
で使用することが望ましく、また電流増幅器14の出力
edは自己発振系の一方のループコイルを駆動する出力
となるので系の安定発振のために早い立ち上がりが望ま
れるからである。一方、位置指示器2は、この実施例装
置においては、ペン形状のハウジングを有しいわゆる入
力ペンとして構成され、コイル21と第1のコンデンサ
221と第2のコンデンサ222及びスイッチ23から
構成されている。この位置指示器2のコイル21は、例
えば位置指示器2のタブレット1に対する接触圧に応じ
てそのインダクタンスが連続的に可変するよう取り付け
られている。第2のコンデンサ222はスイッチ23を
介してこの位置指示器2に並列に接続されたものでスイ
ッチ23のオンオフ動作を識別するために利用される。
この位置指示器を上記のように構成されたタブレット上
に位置づけると、この位置指示器2のコイル21が周囲
の雑音電波等を拾いこの系において発振動作が開始され
る。
【0011】図5に示すように、この装置においては、
Y軸スキャナ12は所定のタイミングで各Y側ループコ
イルを順次増幅器13の出力側に接続する。そして、こ
のY軸スキャナ21がいずれかのY側ループコイルを選
択しているときX軸スキャナ11が動作して各X側ルー
プコイルを順次増幅器13の入力側に接続する。ここで
は、X軸スキャナ11がそれぞれのX側ループコイルを
選択している1つのタイミングが1つの測定タイミング
となる。
Y軸スキャナ12は所定のタイミングで各Y側ループコ
イルを順次増幅器13の出力側に接続する。そして、こ
のY軸スキャナ21がいずれかのY側ループコイルを選
択しているときX軸スキャナ11が動作して各X側ルー
プコイルを順次増幅器13の入力側に接続する。ここで
は、X軸スキャナ11がそれぞれのX側ループコイルを
選択している1つのタイミングが1つの測定タイミング
となる。
【0012】そして、各測定タイミングにおいて、利用
回路15は電圧増幅器13の出力e0をそれぞれ取り込
み、図6に示すような処理を行う。図6は利用回路15
の処理の1つであるタブレット1上の位置指示器2の指
示位置を決定するための1つの方式を示す模式図であ
る。図5に示すように、Y軸スキャナ12がループコイ
ルY1を選択し、X軸スキャナ11が各X側のループコ
イルを選択した際の増幅器13の各出力レベル(図6
)、Y軸スキャナ12がループコイルY2を選択し、
X軸スキャナ11が各X側のループコイルを選択した際
の電圧増幅器13の各出力レベル(図6)、Y軸スキ
ャナ12がループコイルY3を選択し、X軸スキャナ1
1が各X側のループコイルを選択した際の電圧増幅器1
3の各出力レベル(図6)、・・・・というように各
測定のタイミングにおける電圧増幅器13の出力レベル
をデータとして、利用回路15は位置指示器2のタブレ
ット1上の指示位置を決定する。
回路15は電圧増幅器13の出力e0をそれぞれ取り込
み、図6に示すような処理を行う。図6は利用回路15
の処理の1つであるタブレット1上の位置指示器2の指
示位置を決定するための1つの方式を示す模式図であ
る。図5に示すように、Y軸スキャナ12がループコイ
ルY1を選択し、X軸スキャナ11が各X側のループコ
イルを選択した際の増幅器13の各出力レベル(図6
)、Y軸スキャナ12がループコイルY2を選択し、
X軸スキャナ11が各X側のループコイルを選択した際
の電圧増幅器13の各出力レベル(図6)、Y軸スキ
ャナ12がループコイルY3を選択し、X軸スキャナ1
1が各X側のループコイルを選択した際の電圧増幅器1
3の各出力レベル(図6)、・・・・というように各
測定のタイミングにおける電圧増幅器13の出力レベル
をデータとして、利用回路15は位置指示器2のタブレ
ット1上の指示位置を決定する。
【0013】次に、図1〜図3を用いてこのコードレス
デジタイザにおける入力ペンの筆圧検出の具体的な方法
について説明する。図1は、上述した位置指示器と同様
の電気的構成を有する入力ペン2の具体的構成の説明図
である。ハウジング20はペン形状を有している。ペン
先26の上部には第1のフェライトコア251と第2の
フェライトコア252が間に弾性体253をはさんだ形
式で取り付けられている。この2つのフェライトコア2
51、252の内の第2のフェライトコア252は、ハ
ウジング20に固定されている。したがって、第1のフ
ェライトコア251がタブレットに対する入力ペン2の
押圧(筆圧)に応じて進退する構成を有している。これ
ら2つのフェライトコア251,252の周囲にコイル
21が設けられている。第1のフェライトコア251の
上下位置の変動にともなって、コイル21内の両コア間
距離を変動させることができ、コイル21のインダクタ
ンスを連続的に変化させることができる。このコイル2
1にはコンデンサ22が接続されている。なお、この実
施例においては、入力ペン2の初期状態(筆圧がかかっ
ていない状態)の各要素の位置関係を次のようにしてい
る。すなわち、第1のフェライトコア(可動フェライト
コア)251と第2のフェライトコア(固定フェライト
コア)252との間を接続する弾性体253の垂直方向
の長さをl(エル)、コイル21の垂直方向の長さを
m、第1のフェライトコア251の下端と第2のフェラ
イトコア252の上端の長さをkとしたとき、lの中点
の位置とmの中点の位置とが一致する配置としている。
以上の構成によれば、コイル21と2つのコア251,
252の係わりの度合いを入力ペン2の筆圧に応じて可
変することができ、したがって、コイル21のインダク
タンスを筆圧に応じて可変することができる。
デジタイザにおける入力ペンの筆圧検出の具体的な方法
について説明する。図1は、上述した位置指示器と同様
の電気的構成を有する入力ペン2の具体的構成の説明図
である。ハウジング20はペン形状を有している。ペン
先26の上部には第1のフェライトコア251と第2の
フェライトコア252が間に弾性体253をはさんだ形
式で取り付けられている。この2つのフェライトコア2
51、252の内の第2のフェライトコア252は、ハ
ウジング20に固定されている。したがって、第1のフ
ェライトコア251がタブレットに対する入力ペン2の
押圧(筆圧)に応じて進退する構成を有している。これ
ら2つのフェライトコア251,252の周囲にコイル
21が設けられている。第1のフェライトコア251の
上下位置の変動にともなって、コイル21内の両コア間
距離を変動させることができ、コイル21のインダクタ
ンスを連続的に変化させることができる。このコイル2
1にはコンデンサ22が接続されている。なお、この実
施例においては、入力ペン2の初期状態(筆圧がかかっ
ていない状態)の各要素の位置関係を次のようにしてい
る。すなわち、第1のフェライトコア(可動フェライト
コア)251と第2のフェライトコア(固定フェライト
コア)252との間を接続する弾性体253の垂直方向
の長さをl(エル)、コイル21の垂直方向の長さを
m、第1のフェライトコア251の下端と第2のフェラ
イトコア252の上端の長さをkとしたとき、lの中点
の位置とmの中点の位置とが一致する配置としている。
以上の構成によれば、コイル21と2つのコア251,
252の係わりの度合いを入力ペン2の筆圧に応じて可
変することができ、したがって、コイル21のインダク
タンスを筆圧に応じて可変することができる。
【0014】図2はこの入力ペン2の筆圧と図4に示す
増幅器13または14の出力信号の周波数との関係を示
したものである。筆圧を大きくすることにより、入力ペ
ン2のコイル21のインダクタンスが大きくなるので、
出力周波数は連続的に小さくなる。図3は図1に示す増
幅器13または14の出力信号の周波数の検出の説明図
である。図3に示すように、この装置においては一定時
間T内における出力信号e0またはedの立ち上がり数
を検出する。一定時間を発生するタイムベース回路15
1のスタート信号により立ち上がり検出回路152が動
作し例えば出力信号edの立ち上がり部を検出する。こ
の立ち上がりの回数は立ち上がり計数カウンター153
により計数され利用回路15へ送られ周波数が検出され
る。
増幅器13または14の出力信号の周波数との関係を示
したものである。筆圧を大きくすることにより、入力ペ
ン2のコイル21のインダクタンスが大きくなるので、
出力周波数は連続的に小さくなる。図3は図1に示す増
幅器13または14の出力信号の周波数の検出の説明図
である。図3に示すように、この装置においては一定時
間T内における出力信号e0またはedの立ち上がり数
を検出する。一定時間を発生するタイムベース回路15
1のスタート信号により立ち上がり検出回路152が動
作し例えば出力信号edの立ち上がり部を検出する。こ
の立ち上がりの回数は立ち上がり計数カウンター153
により計数され利用回路15へ送られ周波数が検出され
る。
【0015】なお、利用回路15の取り込まれたデータ
は入力ペン2のスイッチ23の操作によってコンデンサ
の容量も変化する。従って、利用回路15においてはこ
の点についても出力データの周波数成分を測定すること
により入力ペン2の操作状態をも検出している。このよ
うに、この装置においては、タブレット1に対する入力
ペン2の接触圧あるいはそのスイッチのオンオフ識別な
どを可能にしている。さらに、上述したようにこれらの
周波数解析を電流増幅器14の出力信号に基づき行うよ
う構成することにより十分に大きな出力信号は周波数解
析に利用することができる利点があるとともに位置の決
定のための信号と異なる信号であるので位置決定と独立
して入力ペン2の操作状態を検出することができ、回路
構成が単純になる利点がある。
は入力ペン2のスイッチ23の操作によってコンデンサ
の容量も変化する。従って、利用回路15においてはこ
の点についても出力データの周波数成分を測定すること
により入力ペン2の操作状態をも検出している。このよ
うに、この装置においては、タブレット1に対する入力
ペン2の接触圧あるいはそのスイッチのオンオフ識別な
どを可能にしている。さらに、上述したようにこれらの
周波数解析を電流増幅器14の出力信号に基づき行うよ
う構成することにより十分に大きな出力信号は周波数解
析に利用することができる利点があるとともに位置の決
定のための信号と異なる信号であるので位置決定と独立
して入力ペン2の操作状態を検出することができ、回路
構成が単純になる利点がある。
【0016】なお、上記装置は電磁結合型に属するもの
であるが、いわゆる静電結合型のデジタイザにも適用で
きる。この場合には、静電結合のための電極として上述
のようなループコイルを用いることもできあるいは単に
導体を用いても良い。
であるが、いわゆる静電結合型のデジタイザにも適用で
きる。この場合には、静電結合のための電極として上述
のようなループコイルを用いることもできあるいは単に
導体を用いても良い。
【0017】
【発明の効果】以上、説明したように本発明によれば、
入力ペンのコイルを筆圧に応じてそのインダクタンスを
連続的に可変するよう構成し、自己発振系の一方の導体
に供給する信号を電流増幅器により増幅するように構成
したので高いレベルの出力信号を得ることができる。従
って、比較的簡単な構成で位置検出とともに入力ペンの
筆圧及び操作状態を検出することができる。
入力ペンのコイルを筆圧に応じてそのインダクタンスを
連続的に可変するよう構成し、自己発振系の一方の導体
に供給する信号を電流増幅器により増幅するように構成
したので高いレベルの出力信号を得ることができる。従
って、比較的簡単な構成で位置検出とともに入力ペンの
筆圧及び操作状態を検出することができる。
【図1】本発明の1実施例を示すデジタイザの入力ペン
を示す構成説明図である。
を示す構成説明図である。
【図2】入力ペンの筆圧と出力信号の周波数の関係を示
す説明図である。
す説明図である。
【図3】周波数の検出の1例を示す説明図である。
【図4】本発明の1実施例を示すデジタイザの全体構成
を示すブロック図である。
を示すブロック図である。
【図5】図1のデジタイザのスキャン動作を示す説明図
である。
である。
【図6】図1に示したデジタイザの位置決定方法の1例
を示す模式図である。
を示す模式図である。
1:タブレット 2:位置指示器
Claims (1)
- 【請求項1】タブレットに配置された複数の導体が増幅
器により接続され、位置指示器としての入力ペンに配置
されたコイルが上記タブレットに近接されたとき、該タ
ブレットの複数の導体、増幅器及び入力ペンのコイルが
固有の発振周波数で発振する自己発振系を構成し、 上記入力ペンのコイルに2つの磁性体コアを介在させる
とともに一方の磁性体コアについては該入力ペンのタブ
レットに対する押圧(筆圧)に応じて他方の磁性体コア
に対する相対距離が上記コイルに関連して可変するよう
配置し、上記コイルのインダクタンスが連続的に可変さ
れて上記自己発振系の固有の発振周波数が該インダクタ
ンスの変化にともない変化するよう構成し、 この自己発振系の周波数変化を検出して上記入力ペンの
筆圧を検出するよう構成したコードレスデジタイザ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14484492A JP2857539B2 (ja) | 1992-05-11 | 1992-05-11 | コードレスデジタイザ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14484492A JP2857539B2 (ja) | 1992-05-11 | 1992-05-11 | コードレスデジタイザ |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05313808A JPH05313808A (ja) | 1993-11-26 |
JP2857539B2 true JP2857539B2 (ja) | 1999-02-17 |
Family
ID=15371742
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14484492A Expired - Fee Related JP2857539B2 (ja) | 1992-05-11 | 1992-05-11 | コードレスデジタイザ |
Country Status (1)
Country | Link |
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Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08227336A (ja) * | 1995-02-20 | 1996-09-03 | Wacom Co Ltd | 感圧機構及びスタイラスペン |
JP2010026586A (ja) * | 2008-07-15 | 2010-02-04 | Newcom Inc | 指示具及び位置検出装置 |
JP5886661B2 (ja) * | 2012-03-15 | 2016-03-16 | 株式会社ワコム | ペン型座標指示器 |
TWI518555B (zh) * | 2012-11-30 | 2016-01-21 | 和冠股份有限公司 | 電磁筆與其控制方法 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH054034Y2 (ja) * | 1988-02-29 | 1993-02-01 |
-
1992
- 1992-05-11 JP JP14484492A patent/JP2857539B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05313808A (ja) | 1993-11-26 |
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Date | Code | Title | Description |
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