JP2545415B2 - 座標入力装置付携帯用電卓 - Google Patents

座標入力装置付携帯用電卓

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JP2545415B2 JP29413787A JP29413787A JP2545415B2 JP 2545415 B2 JP2545415 B2 JP 2545415B2 JP 29413787 A JP29413787 A JP 29413787A JP 29413787 A JP29413787 A JP 29413787A JP 2545415 B2 JP2545415 B2 JP 2545415B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は座標入力装置を備えた携帯用電卓に関するも
のである。
(従来の技術) 携帯用電卓には、座標入力装置を備えたものは見当ら
なかった。
従来、一般に使用されている座標入力装置としては、
磁歪伝達媒体の一端又は位置指示器の先端に設けた駆動
コイルにパルス電流を印加して前記磁歪伝達媒体に磁歪
振動波を生起させた時点より、位置指示器の先端又は磁
歪伝達媒体の一端に設けた検出コイルに前記磁歪振動波
に基づく誘導電圧を検出するまでの時間を処理装置等で
測定し、これより位置指示器の指定位置を算出する如く
なしたものがあった。
また、従来の他の座標入力装置としては、複数の駆動
線と検出線とを互いに直交して配置し、駆動線に順次、
電流を流すとともに検出線を順次選択して誘導電圧を検
出し、フェライトのような磁性体を有する位置指示器で
指定した位置を大きな誘導電圧が誘起された検出線の位
置より検出するようになしたものがあった。
(発明が解決しようとする問題点) 前者の座標入力装置では位置検出精度は比較的良好で
あるが、タイミング信号等を授受するために位置指示器
と処理装置等との間にコードを必要とし、その取扱いが
著しく制限されるという問題点があった。また、後者の
座標入力装置では位置指示器コードレスとすることはで
きるが、座標位置の分解能が線の間隔で決まり、分解能
を上げるために線の間隔を小さくするとSN比および安定
度が悪くなり、従って分解能を上げることが困難である
という問題点があった。よって両者はいずれも小形、簡
易化には不向きであった。
本発明はこのような従来の問題点を改善したものであ
り、センス部を小形化して携帯用電卓に取付け、位置指
示器がどこにも接続されず操作性が良く、かつ高精度な
位置検出が得られるようにした、座標入力装置付携帯用
電卓を提供することを目的とする。
(問題点を解決するための手段) 前記問題点を解決するため、第1の発明は、多数のル
ープコイルをX方向に並設してなるX方向のループコイ
ル群及び多数のループコイルをY方向に並設してなるY
方向のループコイル群よりなるセンス部と、少なくとも
コイルとコンデンサを含み、所定の周波数を同調周波数
とする同調回路を備えた位置指示器と、前記センス部の
X方向及びY方向のループコイル群のうちの一のループ
コイルに所定の周波数の交流信号を供給して電波を発信
させ、この際、位置指示器の同調回路より反射される電
波をセンス部のX方向及びY方向のループコイル群のう
ちの一のループコイルに受信させ、これをセンス部のX
方向及びY方向の各ループコイルについて繰返し行わ
せ、得られた各受信信号の電圧値から前記指示器による
X方向及びY方向の指定位置の座標値を求める位置検出
制御回路とにより座標入力装置を構成し、前記センス部
と携帯用電卓の一部に取付けるとともに、前記位置検出
制御回路とこれによって求められたX方向及びY方向の
座標値に基づく内容を携帯用電卓の表示部に表示するデ
ィスプレイ制御回路とを携帯用電卓に内臓した。
また第2の発明は、前記構成に加えて、位置検出制御
回路によって求められたX方向及びY方向の座標値によ
る文字情報を解読する文字認識制御回路を携帯用電卓に
内蔵した。
(作用) 本発明によれば、センス部のループコイルから電波が
発生すると、該電波はセンス部上で位置指定を行う位置
指示器の同調回路に同調、即ち受信されるが、該電波を
受信した同調回路は同様な電波を発信、即ち反射する。
前記同調回路から反射された前記同調に起因する電波は
センス部のループコイルで検出され、さらに位置検出制
御回路によってX方向及びY方向の指定位置の座標値が
求められ、該座標値に基づく内容が携帯用電卓の表示部
に表示される。また、本発明によれば、文字認識制御回
路によって文字情報が解読され、対応する画像もしくは
該座標値や同調回路の判別結果、即ち操作者の操作に基
づく内容が携帯用電卓の表示部に表示される。
(実施例) 第1図は本発明の座標入力装置付携帯用電卓の一実施
例、ここでは電子手帳として構成した例を示すもので、
図中、1は電子手帳、2は電卓の数字入力を行なう数字
キー、3は四則演算の機能指定キー、4は手書情報記憶
指令キー、5は四則演算指定キー、6は文字認識モード
指令キー、7は数字入力及び計算結果等を表示するため
の液晶による表示部である。なお第1図においては、電
卓の機能としては、四則演算を行なうようにしたもので
あるが、多機能のものであってもよい。
8はセンス部、60は位置指示器としてのコードレスの
入力ペンで、センス部8は電子手帳1にその表面を露出
させて取付けられ、その一部分に、文字認識モード指定
時における書込みエリア8Aを設けている。そして、入力
ペン60をセンス部8上に近ずけることにより、その座標
位置データが入力され、且つその座標が表示部7に表示
され、あるいは書込みエリア8A上に手書きされた文字が
認識されで同様に表示されるようにしている。
第2図はセンス部8の断面図であり、8X,8YはX方向
とY方向の各位置検出器で、それぞれ絶縁性のフィルム
例えばポリエステルフィルム9A,9Bに、X方向あるいは
Y方向のループコイル10X,10Yを一体成型し、ポリエス
テルフィルムによる隔壁11を介在させてこれに各位置検
出器8X,8Yが接着されている。その合計の厚さは約0.5mm
である。
なお、本実施例においては、センス部8は、ループコ
イル10X,10yを絶縁性フィルムと一体成型したが、ルー
プコイルをプリント基板上に設けてもよい。
12は外部から挿入して使用されるICカードである。
第3図は座標入力装置の制御回路のブロック図であ
り、ICカード12と、位置指示器60の位置座標を検出制御
する位置検出制御回路13と、該位置座標を表示部7に表
示すべく制御するディスプレイ制御回路14と、文字認識
辞書15を含む文字認識制御回路16と、この電卓による各
演算を行なうとともにこれらを統轄的に制御するため
に、1チップのCPUなどで構成された電子計算機17とか
らなっており、該制御回路は電子手帳1に内蔵されてい
る。なお、文字認識辞書15に例えばICカードによって外
部から供給するようにしてもよい。
第4図は位置検出制御回路13のX方向に係わる位置検
出制御回路とセンス部8の構成とを示したもので、X方
向の制御を主体に記載してある。図中、8Xはセンス部8
のX方向検出器、20は選択回路、30は受信回路、40は選
択回路、50は接続切替回路、60は位置指示器、70は電子
計算器機17によって構成される処理装置である。
センス部8は、互いに平行な導体を有する複数、例え
ば24本のループコイルC1,C2,……C24が、図中、矢印イ
方向(以下、位置検出方向と称す。)に並設されてなっ
ている。また、各ループコイルC1〜C24は、互いに平行
で且つ重なり合う如く配置されている。
センス部8としては、前記一体成型された多数の矩形
状の導体により前記複数のループコイルとなしたものを
用いる。
選択回路20は、前記複数のループコイルC1〜C24より
一のループコイルを順次選択するものであり、前記ルー
プコイルC1〜C48の一端は一の端子群21にそれぞれ接続
され、また、他端は他の端子群22にそれぞれ接続されて
いる。端子群21に対応する選択接点23、および端子群22
に対応する選択接点24は互いに連動し、処理装置70から
の情報に基づいて動作しての一のループコイルを選択す
る如くなっている。
該選択回路20は、周知のマルチプレクサを多数組合せ
ることによって実現できる。
接続切替回路30は、前記選択回路20によって選択され
た一のループコイルを送信回路40および受信回路50に交
互に接続するものであり、前記選択回路20の選択接点23
および24は、選択接点31および32にそれぞれ接続されて
いる。また、送信回路40の2つの出力端子は端子33,35
に接続され、また、受信回路50の2つの入力端子は端子
34,36に接続されている。前記端子33,34に対応する選択
接点31、および端子35,36に対応する選択接点32は互い
に連動し、後述する送受切替信号に基づいて動作し、送
信および受信を切替る如くなっている。
なお、該接続切替回路30も周知のマルチプレクサによ
って実現される。
第5図は位置検出制御回路13とセンス部8の全体構成
図であり、第4図と同一部分には同符号を付して示し、
X方向制御の部分と同一機能のY方向制御の部分には同
一符号にダッシュを付して示している。同図において、
8Xおよび8Yはそれぞれプリント基板に形成されたX方向
およびY方向の位置検出器、20および20′はX方向およ
びY方向の選択回路、30および30′はX方向およびY方
向の接続切替回路で、位置検出器8X、8Yについては第4
図のセンス部8に示すその各ループコイルがそれぞれX
方向およびY方向に直交する如く、互いに重ね合わされ
ている。また処理装置70は、X方向およびY方向の位置
検出を交互に行なわせるようにしている。
第6図は送信回路40および受信回路50の詳細を示すも
のである。なおX方向とY方向の制御は同一であるの
で、同図はその一方を示している。同図において、41は
発振器、42は分周器、43,44はナンドゲート、45はエク
スクルーシブオア(EXOR)ゲート、46は駆動回路であ
り、これらは送信回路40を構成する。また、51は増幅
器、52,53は位相検波器、54,55は低減フィルタ(LPE)
であり、これらは受信回路50を構成する。
位置指示器(以下、入力ペンと称す。)60は、コイル
とコンデンサを含む同調回路61を内蔵している。
第7図は入力ペン60の詳細な構造を示すもので、合成
樹脂等の非金属素材からなるペン軸62の内部にその先端
寄りから、芯体63と、該芯体63を摺動自在に収容し得る
透孔を備えたフェライトコア64と、コイルバネ65と、ス
イッチ611,フェライトコア64の周囲に巻回されたコイル
612,コンデンサ613,614および可変コンデンサ615からな
る同調回路61とが一体的に組合されて内蔵され、その後
端にはキャップ66が取付けられてなっている。
前記コンデンサ613および可変コンデンサ615は、第8
図にも示すように互いに並列に接続され、さらにその両
端はコイル612に接続され、周知の並列共振回路を構成
している。なお、コイル612,コンデンサ613および可変
コンデンサ615の数値は、センス部4の各ループコイル
より発信される電波の周波数に共振(同調)する値に選
ばれる。
一方、コンデンサ614はスイッチ611を介してコイル61
2の両端に接続されており、スイッチ611がオンした時、
前述した並列共振回路における電流の位相を所定角度遅
らせる作用を行なう。なお、スイッチ611は、芯体63の
先端をセンス部8の入力面(図示せず)に押付けること
によって、該芯体63をペン軸62内に押込むと、その後端
によりコイルバネ65を介して押圧され、オンする如くな
っている。
処理装置70は、後述する送受切替信号および受信回路
50の出力に基づいて、各ループコイルの切替を制御する
とともに、指定座標値を算出する。
次に手書情報記憶指令キー4を操作したときの各動作
について説明する。まず、センス部8と入力ペン60との
間で電波が送受信されるようす、並びにこの際得られる
信号について第9図に従って説明する。
送信回路40において、発振器41より発生した、例えば
4MHzのクロックパルスは、分周器42で1/4,1/8および1/2
56に分周される。ナンドゲート43の一方の入力端子に
は、1/8に分周された500kHzのパルス信号Aが入力さ
れ、他方の入力端子には1/256に分周された15.625kHzの
送受切替信号Bが入力され、その出力はさらにナンドゲ
ート44で反転されて、32μsec毎に500kHzのパルス信号
を出したり、出さなかったりする信号Cとなる。
該信号Cは、駆動回路46によって平衡信号に変換さ
れ、さらに接続信号切替回路30および選択回路20を介し
てセンス部4の一のループコイル、例えばCiに送出され
るが、この時に、該ループコイルCiは前記信号Cに基づ
く電波を発生する。
この際、センス部8のループコイルCi付近にて入力ペ
ン60が略直立状態に保持されていると、該電波は入力ペ
ン60のコイル612を励振し、その同調回路61に前記信号
Cに同期した誘導電圧Dを発生する。
その後、信号Cにおいて、信号無しの期間、即ち受信
期間に入るとともにループコイルCiが受信回路50側に切
替られると、該ループコイルCiよりの電波は直ちに消滅
するが、入力ペン60の同調回路61においては回路的な変
化はないため、前記誘導電圧Dは徐々に減衰する。
一方、コイル612は、前記誘導電圧Dに基づいて同調
回路61を流れる電流により電波を発生する。該電波は受
信回路50に接続されたループコイルCiを逆に励振するた
め、該ループコイルCiには誘導電圧Eが発生する。
接続切替回路30は、前記送受切替信号Bにより切替え
られているため、送信停止期間の間のみ、ループコイル
Ciよりの信号を取入れる。該受信号Eは、増幅器51によ
り増幅され、信号Fとなり、さらに位相検波器52,53に
送出される。
位相検波器52には前記パルス信号Aが検波信号として
入力されており、この時、受信信号Fの位相がパルス信
号Aの位相と一致していれば、ちょうど受信信号Fをプ
ラス側に反転した信号Gを出力する。該信号Gは遮断周
波数の充分低い低域フィルタ54にて電圧VHの平坦な信号
Hに変換され処理装置70に送出される。
また、位相検波器53にはパルス信号Aとその2倍の周
波数のパルス信号とをEXORゲート45に入力して作成した
ところのパルス信号Aと同一周波数でかつ位相が90゜遅
れたパルス信号A′(図示せず)が検波信号として入力
されている。この時、受信信号Fの位相がパルス信号
A′の位相と一致していれば、ちょうど受信信号Fをマ
イナス側に反転した信号Iを出力する。該信号Iは遮断
周波数の充分低い低減フィルタ55にて電圧−VJの平坦な
信号Jに変換され、処理装置70に送出される。
ここで、入力ペン60において、スイッチ611がオフと
なっている場合は、前述したように同調回路61の共振周
波数における電圧と電流の位相が一致しており、従っ
て、受信信号Fとパルス信号Aの位相が一致する。而し
て、この時、信号Hのみに電圧が現われ、信号Jには電
圧は現われない。
また、入力ペン60において、スイッチ611がオンとな
っている場合は、前述したように同調回路61の共振周波
数における電流の位相が電圧と位相に対して所定角度遅
れており、従って、受信信号Fの位相もパルス信号Aの
位相に対して所定角度遅れることになる。而して、この
時、信号HおよびJの両方に電圧が現われる(なお、こ
の際の位相遅れが90゜であれば、信号Jのみに電圧が現
れることになる。)。
処理装置70に送出された前記信号HおよびJは、ここ
でディジタル信号に変換され、さらに左記式(1),
(2)に示す演算処理が施される。
VX=VH2+VJ21/2 ……(1) Vθ=tan-1(VJ/VH) ……(2) ここで、電圧VXは入力ペン60とループコイルCiとの距
離に依存した値を示す。また、電圧Vθは入力ペン60の
同調回路61における電圧と電流の位相差に比例した値を
示す。
前記電圧VXの値は、入力ペン60と電波を送受信するル
ープコイルCiが切替えられると変化し、これより後述す
る如くして入力ペン60の位置が検出される。
前記電圧Vθの値はスイッチ611のオン・オフのみに
よって変化するため、該電圧Vθを所定の閾値電圧と比
較することによって、該スイッチ611のオン・オフが識
別される。
次に第10図乃至第12図に従って、本発明の装置におけ
る位置検出のようすを説明する。
まず、装置全体の電源が投入され、測定開始状態にな
ると、処理装置70はセンス部4のループコイルC1〜C24
のうち、最初のループコイルC1を選択する情報を選択回
路20に送り、該ループコイルC1を接続切替回路30に接続
する。接続切替回路30は前述した送受切替信号Bに基づ
いて、ループコイルC1を送信回路40および受信回路50に
交互に切替制御する。
この際、送信回路40は32μsecの送信期間において、
第10図(a)に示すような500kHzの16個のパルス信号を
該ループコイルC1へ送る。前記送信および受信の切替は
第10図(b)に示すように一のループコイル、ここでは
C1に対して7回繰返される。この7回を送信および受信
の繰返し期間が、一のループコイルの選択期間(448μs
ec)に相当する。
受信回路50の位相検波器52,53の出力には、一のルー
プコイルに対して7回の受信期間毎に誘導電圧が得られ
るが、これらの誘導電圧は前述したように低減フィルタ
54,55にて平均化されて、処理装置70に送出される。該
2つの誘導電圧は、処理装置70にて前述した演算処理に
より、入力ペン60とループコイルC1との距離に依存した
検出電圧VX1に変換され、一時記憶される。
次に処理装置70はループコイルC1を選択する情報を選
択回路20に送り、該ループコイルC2を接続切替回路30に
接続し、入力ペン60とループコイルC2との距離に依存し
た検出電圧VX2を得てこれを記憶し、以後、同様にルー
プコイルC3〜C24を順次接続切替回路30に接続し、第10
図(c)に示すような各ループコイル毎の入力ペン60と
の距離に依存した検出電圧VX1〜VX24(但し、第10図
(c)にはその一部のみを示す。)を記憶する。
実際の検出電圧は第11図に示すように、入力ペン60が
置かれた位置(Xp)を中心として、その前後の数本のル
ープコイルのみに検出電圧Va〜Vgが発生する。
処理装置70は前記記憶した検出電圧の電圧値が一定の
検出レベル以上である時、これらの電圧値より入力ペン
60の位置を表わす座標位置を算出し、これを図示しない
記憶部に転送する。
このようにして第1回目の位置検出が終了すると、処
理装置70は前記ループコイルC1〜C24のうち、最大の検
出電圧が得られたループコイルを中心として、その前後
の一定数、例えば10本のループコイルのみを選択する情
報を選択回路20に送出し、前記同様にして検出電圧を得
て位置検出を行ない、得られた座標値を前記記憶部に転
送し、その値を更新する。
一方、処理装置70は前記各検出電圧VX1〜VX24ととも
に、入力ペン60の同調回路61における電圧と電流の位相
差に比例した検出電圧Vθを算出し、該検出電圧VPθ
常に所定の閾値電圧と比較している。従って、この際、
入力ペン60のスイッチ611をオンすると、処理装置70は
前記比較結果よりこれを検出し、この時点における前記
座標値を入力値として、電子計算機17に送出する。
第12図は処理装置70における第2回目以降の検出動作
のタイミングを示すものである。なお、図中、レベルチ
ェックとは検出電圧の最大値が前記検出レベルに達して
いるか否か、および最大値の検出電圧を有するループコ
イルがどのループコイルであるかをチェックし、検出レ
ベルに達していなければ座標計算を停止し、また、次回
の検出動作において選択するループコイルの中心を設定
する。
このようにして検出された各座標値は該検出毎に、デ
ィスプレイ制御回路14の制御によって、表示部7に表出
される。
つぎに文字認識モード指令キー6を操作したときの各
動作について説明する。センス部8と入力ペン60との間
の電波の送受信による入力ペン60の位置検出とその座標
計算等は手書情報記憶指令キー4が操作されたときの動
作と同一ある。
上記の座標計算された結果について、文字認識制御回
路16により文字認識される。文字認識辞書15は多数の文
字について手書文字を認識するための各文字の特徴等の
情報を記憶しており、文字認識制御回路16は文字認識辞
書15を参照して手書文字を解読する。そして、ディスプ
レイ制御回路14により、上記の解読された文字情報に基
づいて表示部7に表出される。
つぎにICカード12を使用する際は、ICカード12を電子
手帳1の所定の位置に挿入し、手書情報記憶指令キー4
を操作して各手書情報などを記憶させ、あるいは認識モ
ード指令キー6を操作して解読された文字情報などを必
要に応じて記憶させて保存することができる。そして必
要に応じてこれらの情報を再現することができる。
なお、本実施例においては表示部7とセンス部8とは
それぞれ異なる場所に設けたが、第2図のセンス部8の
上に、表示部7に使用されている液晶による表示部を重
ね合わせた構成にして、入出力一体型の電子手帳とする
ことも可能である。
(発明の効果) 以上説明したように、第1の発明によれば、センス部
として使用したX方向とY方向の各ループコイルは位置
指示器との距離に応じたレベルの信号を受けるようにし
たので、その配列のピッチを比較的に大に設定して高精
度の位置検出が得られ、そして交流信号の電流を流すた
めのものであるから小型にしてその厚さを極めて薄くす
ることができ、位置制御回路とディスプレイ制御回路は
電子回路によって構成できるので、携帯用電卓が大形に
なることもなく、実用に供することができる。また、位
置指示器は同調回路を構成していてセンス部の交流信号
に同調して発信するようにしたものであるからコードレ
スとなり、携帯用電卓との組合せが容易となり、且つ操
作性もよい。
そして第2の発明によれば、更に、手書された文字情
報は文字確認されるようにしたので、明確な表示及び記
憶を可能にした携帯用電卓を提供することができる。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明の座標入力装置付携帯用電卓の一実施例
を示す構成図、第2図はセンス部の断面図、第3図は座
標入力制御装置のブロック図、第4図は位置検出制御回
路とセンスの基本構成図、第5図は位置検出制御回路と
センス部の全体構成図、第6図は送信回路および受信回
路の詳細な構成を示す図、第7図は入力ペンの具体的な
構成を示す図、第8図は同調回路の構成図、第9図は第
6図の各部の波形図、第10図は本発明における基本的な
検出動作を示すタイミング図、第11図は第1回目の検出
動作の際に各ループコイルより得られる検出電圧を示す
図、第12図は第2回目以降の検出動作を示すタイミング
図である。 1……電子手帳、7……表示部、8……センス部、13…
…位置検出制御回路、14……ディスプレイ制御回路、16
……文字認識制御回路、C1〜C24……ループコイル、20
……選択回路、30……接続切替回路、40……送信回路、
50……受信回路、60……位置指示器、61……同調回路、
611……スイッチ、70……処理装置、8X,……X方向位置
検出器、8Y……Y方向位置検出器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山並 嗣也 埼玉県北葛飾郡鷲宮町桜田5丁目23番4 株式会社ワコム内 (56)参考文献 特開 昭59−3537(JP,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】多数のループコイルをX方向に並設してな
    るX方向のループコイル群及び多数のループコイルをY
    方向に並設してなるY方向のループコイル群よりなるセ
    ンス部と、 少なくともコイルとコンデンサを含み、所定の周波数を
    同調周波数とする同調回路を備えた位置指示器と、 前記センス部のX方向及びY方向のループコイル群のう
    ちの一のループコイルに所定の周波数の交流信号を供給
    して電波を発信させ、この際、位置指示器の同調回路よ
    り反射される電波をセンス部のX方向及びY方向のルー
    プコイル群のうち一のループコイルに受信させ、これを
    センス部のX方向及びY方向の各ループコイルについて
    繰返し行わせ、得られた各受信信号の電圧値から前記位
    置指示器によるX方向及びY方向の指定位置の座標値を
    求める位置検出制御回路とにより座標入力装置を構成
    し、 前記センス部を携帯用電卓の一部に取付けるとともに、 前記位置検出制御回路とこれによって求められたX方向
    及びY方向の座標値に基づく内容を携帯用電卓の表示部
    に表示するディスプレイ制御回路とを携帯用電卓に内臓
    した ことを特徴とする座標入力装置付携帯用電卓。
  2. 【請求項2】多数のループコイルをX方向に並設してな
    るX方向のループコイル群及び多数のループコイルをY
    方向に並設してなるY方向のループコイル群よりなるセ
    ンス部と、 少なくともコイルとコンデンサを含み、所定の周波数を
    同調周波数とする同調回路を備えた位置指示器と、 前記センス部のX方向及びY方向のループコイル群のう
    ちの一のループコイルに所定の周波数の交流信号を供給
    して電波を発信させ、この際、位置指示器の同調回路よ
    り反射される電波をセンス部のX方向及びY方向のルー
    プコイル群のうちの一のループコイルに受信させ、これ
    をセンス部のX方向及びY方向の各ループコイルについ
    て繰返し行わせ、得られた各受信信号の電圧値から前記
    位置指示器によるX方向及びY方向の指定位置の座標値
    を求める位置検出制御回路とにより座標入力装置を構成
    し、 前記センス部を携帯用電卓の一部に取付けられるととも
    に、 前記位置検出制御回路とこれによって求められたX方向
    及びY方向の座標値による文字情報を解読する文字認識
    制御回路と前記位置検出制御回路によって求められたX
    方向及びY方向の座標値もしくは前記文字認識制御回路
    によって解読された文字情報に基づく内容を携帯用電卓
    の表示部に表示するディスプレイ制御回路とを携帯用電
    卓に内蔵した ことを特徴とする座標入力装置付携帯用電卓。
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