JPH11129894A - 坂道発進補助装置 - Google Patents

坂道発進補助装置

Info

Publication number
JPH11129894A
JPH11129894A JP29679397A JP29679397A JPH11129894A JP H11129894 A JPH11129894 A JP H11129894A JP 29679397 A JP29679397 A JP 29679397A JP 29679397 A JP29679397 A JP 29679397A JP H11129894 A JPH11129894 A JP H11129894A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
parking brake
brake
occupant
braking
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP29679397A
Other languages
English (en)
Inventor
Junichi Miyagi
淳一 宮城
Kenji Tamamura
研二 玉村
Kazuo Saito
和男 斎藤
Kenjirou Inanobe
健士郎 稲野辺
Hideo Watanabe
秀夫 渡辺
Isao Shimazu
勲 島津
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Ten Ltd
Topy Industries Ltd
Toyota Motor Corp
Mannoh Industrial Co Ltd
Miyako Jidosha Kogyo KK
Original Assignee
Denso Ten Ltd
Topy Industries Ltd
Toyota Motor Corp
Mannoh Industrial Co Ltd
Miyako Jidosha Kogyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Ten Ltd, Topy Industries Ltd, Toyota Motor Corp, Mannoh Industrial Co Ltd, Miyako Jidosha Kogyo KK filed Critical Denso Ten Ltd
Priority to JP29679397A priority Critical patent/JPH11129894A/ja
Publication of JPH11129894A publication Critical patent/JPH11129894A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Valves And Accessory Devices For Braking Systems (AREA)
  • Regulating Braking Force (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 停止時及び発進時の車両の安全性を高めると
共に、車両の発進操作を容易にして円滑な発進を可能と
する。 【解決手段】 ブレーキペダルを踏むことによりオフ状
態にあったブレーキスイッチがオンに切り替わり、保持
バルブ78、80がオンすると、PKBスイッチがオン
しているか否かを確認する(ステップ320〜32
4)。ここで、パーキングブレーキレバーが引き上げら
れていると、解除ソレノイドを作動する(ステップ32
6〜330)。これによって、ブレーキペダルの操作に
よって、自動的にパーキングブレーキレバーを引き降ろ
すことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両が坂道等で停
止した状態から発進させるときに、車両の発進動作に合
わせてブレーキ圧力を解除することによって、車両の円
滑な発進を可能とする坂道発進補助装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、坂道、特に上り坂の途中で停車
している車両を発進させるときには、パーキングブレー
キを引いて、十分なブレーキ力を確保した状態で、アク
セルペダルを踏み込みながらクラッチペダルを徐々に離
すことにより車両に推進力を発生させながら、パーキン
グブレーキを徐々に戻してブレーキ力(制動力)を徐々
に解除させるようにしている。このとき、車両の推進力
が十分に発生していない状態で、制動力を解除すると、
エンストや車両が坂道を下るように後退することがあ
る。
【0003】車両には、このような坂道発進時のエンス
トや車両の後退を防止して、円滑な坂道発進を行うため
の坂道発進補助装置を備えたものがある。この坂道発進
補助装置は、車両が停止中にブレーキペダルを踏み込む
か、ブレーキペダルを踏み込んで車両を制動させて停止
させたときに、所定の制動力が保持されるようにブレー
キ圧を保つようにしている。
【0004】このブレーキ圧は、ブレーキペダルを戻し
ても確保されるようになっているが、ギアをニュートラ
ル位置以外にシフトした状態でクラッチペダルを徐々に
戻して半クラッチ状態にすることにより解除される。す
なわち、ブレーキによる制動が半クラッチ状態で解除さ
れるので、車両は、坂道発進(例えば上り坂)で、エン
ストを起こしたり後退してしまうことなく、円滑に発進
することができる。
【0005】ところで、坂道発進補助装置を作動させた
状態では、車両を停止させたときのブレーキ圧が保たれ
るので、このブレーキ圧に応じた制動力が働いている。
このため、パーキングブレーキの操作を忘れて乗員が、
降車してしまうことがある。このような乗員の降車を防
止するために、坂道発進補助装置には、パーキングブレ
ーキを引かない状態で乗員が降車しようとしたときに、
乗員にパーキングブレーキの操作を促すパーキングブレ
ーキ引き忘れ警報を発するようにしたものがある。
【0006】すなわち、坂道発進補助装置は、一時的に
ブレーキ圧を確保して、制動状態を保持する目的で設け
られたものであり、時間経過と共にブレーキ圧が低下
し、所定の制動力が確保されない恐れがある。車両が無
人状態でブレーキ圧が低下したときにパーキングブレー
キが引かれていないと、車両が動き出してしまう恐れが
ある。
【0007】坂道発進補助装置では、このような無人状
態の車両が動き出してしまうのを防止するためにパーキ
ングブレーキ引き忘れ警報を発し、降車しようとする乗
員にパーキングブレーキによる制動を促すようにしてい
る。
【0008】一方、パーキングブレーキを引かなくて
も、一時的に車両の制動状態が確保されるので、乗員に
警報に対する慣れが生じるなどすると、短時間の下車で
は、乗員が坂道発進補助装置の警報を無視してしまうこ
とがある。このため、坂道発進補助装置には、パーキン
グブレーキを引き忘れた状態で乗員が降車したときに
は、自動的にパーキングブレーキを引いて、車両がパー
キングブレーキによって制動された状態に維持するよう
にしている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、坂道発
進補助装置は、全ての車両に備えられているものではな
く、乗員がパーキングブレーキ引かないで降車したとき
には警報を発し、乗員がこの警報を無視したときには、
自動的にパーキングブレーキを引くようにした場合、坂
道発進補助装置が設けられていない車両や、自動的にパ
ーキングブレーキを引く機能を備えていない坂道発進補
助装置を備えた車両では、十分に制動されていない状態
で乗員が車両を離れてしまうことになる。
【0010】また、乗員がパーキングブレーキを引かな
いで降車した場合、車両に戻って発進するときに、自動
的にパーキングブレーキが引かれたままであることに気
づかなかったり、パーキングブレーキを戻す煩わしが生
じる。
【0011】本発明は上記事実に鑑みてなされたもので
あり、坂道での発進の容易性やパーキングブレーキを引
き忘れた状態で乗員が降車したときの安全性を確保しつ
つ、車両に戻った乗員が円滑に車両の発進操作を行うこ
とができ、車両の発進時の安全性をさらに向上させた坂
道発進補助装置を提案することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
保持手段によりブレーキペダルが踏まれて車両が停止し
たときのブレーキによる制動力を保持すると共に、保持
解除手段により車両の発進動作に応じて前記保持手段に
よる制動力の保持を解除する坂道発進補助装置であっ
て、パーキングブレーキを車両の制動方向及び制動解除
方向へ駆動するパーキングブレーキ駆動手段と、前記パ
ーキングブレーキにより車両が制動されているか否かを
検出するパーキングブレーキ検出手段と、車両が乗員が
降車して無人状態となるときに降車した乗員が短時間で
戻る意志があるか否かを予測する降車予測手段と、前記
降車予測手段によって乗員が短時間で戻ると予測された
ときに、前記パーキングブレーキ検出手段の検出結果か
ら前記パーキングブレーキが非制動状態であると検出さ
れたときにパーキングブレーキ駆動手段をパーキングブ
レーキの制動方向へ駆動する制動手段と、前記降車予測
手段によって乗員が短時間で戻ることが予測できないと
きに、前記パーキングブレーキ検出手段の検出結果から
前記パーキングブレーキが非制動状態であると検出され
たときに警報を発する警報手段と、を含むことを特徴と
する。
【0013】この発明によれば、種々の検出手段によっ
て乗員が車両から降車して車両が無人状態となると判定
されたときに、乗員が比較的短時間で戻るか否かを予測
する。
【0014】このとき、乗員が短時間で戻ると予測した
ときにのみ、パーキングブレーキが非制動状態であれ
ば、制動手段によってパーキングブレーキ駆動手段をパ
ーキングブレーキの制動方向へ駆動する。これにより確
実に制動して無人となった車両の安全性を確保する。ま
た、乗員の降車が短時間であると予測できないときに
は、パーキングブレーキによる制動がなされていなけれ
ば、警報等を発して乗員にパーキングブレーキによる制
動を促す。
【0015】坂道発進補助装置では、ブレーキを踏むこ
とにより保持手段が作動してブレーキによる制動状態が
保持されるが、長時間の降車(短時間の降車ではない)
と判断できるときのみに警報を発することにより、頻繁
に警報が発せられて乗員に警報に対する慣れが生じるの
を防止することができる。
【0016】なお、本発明での短時間の駐車は、乗員が
車両による走行を終了して降車するのでは無く、乗員が
車両に戻って走行を開始する意志を持って車両を降車し
たか、あるいは、乗員が車両を直ぐに操作できる状態に
あることを意味し、具体的な時間の長さは任意で良い。
【0017】請求項2に係る発明は、前記ブレーキによ
って車両が制動されたか否かを検出する制動検出手段
と、前記パーキングブレーキ検出手段によって車両の前
記パーキングブレーキによる制動状態を検出していると
きに、前記制動検出手段によって乗員が車両を前記ブレ
ーキにより非制動状態から制動状態としたときに前記パ
ーキングブレーキを制動解除方向へ駆動する制動解除手
段と、を含むことを特徴とする。
【0018】この発明によれば、パーキングブレーキに
よって制動している状態でブレーキを踏むことにより、
制動解除手段がパーキングブレーキによる制動状態を解
除する。これによって、例えばパーキングブレーキによ
って制動している状態から車両を発進させようとしたと
きに、ブレーキを踏むことよりパーキングブレーキの制
動状態を解除でき、パーキングブレーキによる制動を解
除するための操作が不要となり、車両の発進動作を円滑
に行うことができると共に、車両の発進操作に集中する
ことができるので、発進時の安全性を向上させることが
できる。
【0019】請求項3に係る発明は、前記降車予測手段
が、乗員が降車したと判定したときに車両のイグニッシ
ョンキーが挿し込まれているか否かから予測することを
特徴とする。
【0020】この発明によれば、乗員の降車を検出した
ときにイグニッションキーが差し込まれた状態であれ
ば、降車した乗員が短時間で車両に戻る意志があると予
測する。
【0021】請求項4に係る発明は、前記降車予測手段
が、乗員が降車したと判定したときに車両のエンジンが
駆動状態にあるか否かから予測することを特徴とする。
【0022】この発明によれば、車両のエンジンが駆動
されている状態か否かから、乗員の降車が短時間である
か否かを予測する。
【0023】すなわち、イグニッションキーがイグニッ
ションスイッチに差し込まれているときや、さらにエン
ジンが駆動している状態では、少なくとも乗員がイグニ
ッションキーを抜くか、エンジンを停止させるために車
両に戻る必要があり、また、乗員が車両に短時間で戻る
ことを明確に予測できる。
【0024】なお、乗員の降車が短時間であるか否か
は、これに限らず、例えばドアロックの操作の有無など
から判断することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照しながら、本発
明の実施の形態の一例を説明する。
【0026】〔第1の実施の形態〕図1には、本実施の
形態に適用した坂道発進補助装置10の概略構成を示し
ている。また、図2には、坂道発進補助装置10によっ
て制御される機械式のパーキングブレーキシステム12
の概略構成が示され、図3にはブレーキシステム70の
概略構成が示されている。
【0027】図2に示されるパーキングブレーキ12
は、図示しないセンターコンソールに設けられているパ
ーキングブレーキレバー14を矢印A方向へ引き上げる
ことにより作動する。
【0028】このパーキングブレーキレバー14は、車
両に固定されているベースプレート16に取付けられて
いる軸受ブラケット18にシャフト20を介して回転自
在に支持されている。パーキングブレーキレバー14
は、このシャフト20を中心に引き上げ方向(矢印A方
向)及び引き降ろし方向(矢印A方向と反対方向)へ回
動可能となっている。また、パーキングブレーキレバー
14とベースプレート16の間には、捩りコイルばね2
2が介在されており、パーキングブレーキレバー14
は、この捩りコイルばね22の付勢力によって引き降ろ
し方向へ付勢されている。
【0029】このパーキングブレーキレバー14には、
シャフト20を中心にした所定の半径Rのガイド溝24
が略円弧状に形成されている。このガイド溝24には、
ブレーキワイヤ26が巻き掛けられている。ブレーキワ
イヤ26は、一端がパーキングブレーキレバー14に取
付けられている引き力センサ66に連結されており、他
端が、車両の後輪(後方側の車輪28)に取付けられて
いるパーキングブレーキ30のレバー30Aに連結され
ている。
【0030】ブレーキワイヤ26は、パーキングブレー
キレバー14を捩りコイルばね22の付勢力に抗して引
き上げることにより、パーキングブレーキ30のレバー
30Aを引く。これによって、車両の車輪28(後輪)
がパーキングブレーキ30によって制動される。なお、
ブレーキワイヤ26は中間部で分岐されて、左右の車輪
28(後輪)のそれぞれに設けているパーキングブレー
キ30を制動するようになっている。
【0031】引き力センサ66は、パーキングブレーキ
レバー14を引き上げたときのブレーキワイヤ26の引
き力を検出してオンするようになっている。パーキング
ブレーキ30は、ブレーキワイヤ26から受ける引き力
に応じて制動され、引き力センサ66は、このブレーキ
ワイヤ26に作用する引き力から、パーキングブレーキ
30によって所定の勾配路面で停車している車両が動か
ないだけの制動力が得られたときにオンするように設定
されている。したがって、引き力センサ66によってこ
の制動力が得られているか否かが検出される。
【0032】軸受ブラケット18には、補助レバー32
が取付けられている。この補助レバー32もパーキング
ブレーキレバー14と同じにシャフト20を軸に回動可
能に取付けられ、ベースプレート16との間に介在され
ている捩りコイルばね34によってパーキングブレーキ
レバー14の引き降ろし方向へ付勢されている。また、
この補助レバー32には、ラチェット歯36が形成され
ている。
【0033】一方、パーキングブレーキレバー14に
は、ラチェットレバー38が取付けられている。このラ
チェットレバー38は、中間部がリベット40等によっ
てパーキングブレーキレバー14に回動自在に連結され
ている。このラチェットレバー38は、一端に補助レバ
ー32のラチェット歯36に対向するラチェット爪42
が形成され、他端に解除ソレノイド44の駆動ロッド4
4Aが連結されている。
【0034】また、ラチェットレバー38には、リベッ
ト40と駆動ロッド44Aの間にロッド46の一端が連
結されている。このロッド46は、パーキングブレーキ
レバー14内に配置され、他端にパーキングブレーキレ
バー14の先端から突出したプッシュボタン48が設け
られている。また、パーキングブレーキレバー14とロ
ッド46の間には、ロッド46をプッシュボタン48が
パーキングブレーキレバー14から突出する方向(矢印
B方向と反対方向)へ付勢するコイルばね50が介在さ
れている。
【0035】ラチェットレバー38は、通常、コイルば
ね50の付勢力によってラチェット爪42が補助レバー
32のラチェット歯36と噛合されている。パーキング
ブレーキレバー14は、ラチェット爪42とラチェット
歯36が噛合することにより、引き降ろし方向(矢印A
方向と反対方向)への回動が阻止されている。また、ラ
チェット爪42は、パーキングブレーキレバー14を引
き上げることによりラチェット歯36に対して相対回転
して、噛合位置が移動される。
【0036】ここで、コイルばね50の付勢力に抗して
プッシュボタン48が押される(矢印B方向)ことによ
り、ラチェットレバー38が回動してラチェット爪42
がラチェット歯36から離間される。これによって、パ
ーキングブレーキレバー14が補助レバー32に対して
引き降ろし方向へ相対移動可能となる。
【0037】また、解除ソレノイド44は、通常、駆動
ロッド44Aが突出されているが、通電(オン)される
ことにより、この駆動ロッド44Aを収縮させる。これ
によって、パーキングブレーキレバー14が引き上げら
れてブレーキワイヤ26が引かれているときに、解除ソ
レノイド44がオンしてラチェットレバー38が回動し
て、ラチェット爪42がラチェット歯36から離間され
ると、捩りコイルばね22の付勢力によってパーキング
ブレーキレバー14が引き降ろされて、ブレーキワイヤ
26の引きが解除される。
【0038】すなわち、解除ソレノイド44を作動させ
ることにより、自動的にパーキングブレーキレバー14
が戻されて、パーキングブレーキ30による制動状態が
解除される。
【0039】ベースプレート16には、パーキングブレ
ーキレバー14に対向してストッパ52が立設されてい
る。パーキングブレーキレバー14は、パーキングブレ
ーキ30の非動作状態では、捩りコイルばね22の付勢
力によってストッパ52に当接した原位置に保持され
る。
【0040】このストッパ52には、パーキングブレー
キスイッチ54(以下「PKBスイッチ54」と言う)
が取付けられている。PKBスイッチ54は、パーキン
グブレーキレバー14が原位置から引き上げられること
によって離間すると接点を切り換えてオンする。このP
KBスイッチ54のオン/オフからパーキングブレーキ
レバー14が引かれているか否かの判断が可能となって
いる。
【0041】また、ストッパ52には、ストッパピン5
6が突設されており、捩りコイルバネ34に付勢された
補助レバー32がこのストッパピン56に当接されてい
る。補助レバー32は、ストッパピン56に当接した位
置が原位置となっており、原位置であるか否かがストッ
パ52に取付けられている原位置センサ58によって検
出される。すなわち、補助レバー32は、ストッパピン
56に当接することにより原位置センサ58の操作レバ
ーに接触して操作レバーを揺動させる。これによって、
原位置センサ58が内部の接点を切り換える。
【0042】一方、ベースプレート16には、駆動モー
タ60が取付けられている。この駆動モータ60の駆動
軸60Aに取付けられているプーリ62には、ワイヤ6
4が巻き掛けられて連結されている。このワイヤ64の
プーリ62から引出されている先端は、補助レバー32
に連結されている。これにより、駆動モータ60が正転
駆動してワイヤ64をプーリ62に巻き取ることによ
り、補助レバー32が捩りコイルばね34の付勢力に抗
して、パーキングブレーキレバー14を引き上げる方向
(矢印A方向)へ回動される。このとき、ラチェット爪
42とラチェット歯36が噛合していることにより、パ
ーキングブレーキレバー14も一体で引き上げられる。
【0043】この駆動モータ60の正転駆動によってパ
ーキングブレーキレバー14が引き上げられると、ブレ
ーキワイヤ26も引かれて、パーキングブレーキ30に
より後輪28が制動状態となる。なお、駆動モータ60
は、引き力センサ66によって所定の制動力が得られて
いることを検出すると正転駆動が停止される。
【0044】また、駆動モータ60が、逆転駆動される
ことにより、プーリ62からワイヤ64が送り出され
る。これにより、補助レバー32は、捩りコイルばね3
4の付勢力によって原位置へ向けて回動され、また、パ
ーキングブレーキレバー14は、捩りコイルばね22の
付勢力によって補助レバー32と一体に原位置へ向けて
回動される。これによって、ブレーキワイヤ26も戻さ
れて、パーキングブレーキ28による制動状態が解除さ
れる。駆動モータ60は、補助レバー32が原位置セン
サ58に当接することにより逆転駆動が停止される。
【0045】一方、図3には、ブレーキシステム70の
概略を示している。このブレーキシステム70では、マ
スタシリンダ72にフロント及びリアのブレーキ74に
設けられているブレーキシリンダ76が、保持手段とし
て設けられている保持バルブ78、80を介して接続さ
れている。保持バルブ78、80は、ソレノイドバルブ
82及び逆止弁84が設けられた一般的構成となってい
る。
【0046】このブレーキシステム70では、ブレーキ
ペダル86を踏み込むことによりマスタシリンダ72が
ブレーキシリンダ76内の油圧を上昇させて、車輪28
を制動する。このとき、ソレノイドバルブ82、すなわ
ち、保持バルブ78、80は、ブレーキペダル86が踏
まれると共に、ギアがニュートラル位置にあるか又はク
ラッチペダルが踏まれることによりオンされるようにな
っている。車輪28の制動状態で保持バルブ78、80
のソレノイドバルブ82をオンすることにより、マスタ
シリンダ72とブレーキシリンダ76の間の油圧回路が
閉じられて、車輪28の制動状態が保持される。
【0047】保持バルブ78、80は、パーキングブレ
ーキレバー14が引かれたとき又は引かれたのと同等の
状態となったときにオフされ、また、ギヤがニュートラ
ル位置から外れて何れかのシフト位置となり、かつ半ク
ラッチ状態となったときにオフされるようになってい
る。
【0048】一方、マスタシリンダ72と保持バルブ7
8、80の間には、バルブ90を介して蓄圧タンク92
が接続されている。この蓄圧タンク92は、例えば図示
しないアキュムレータによって内部の油圧が上昇され
る。バルブ90が開かれることにより上昇された油圧が
油圧回路へ供給され、ブレーキ74による制動がなされ
る。
【0049】この蓄圧タンク92は、車両が所定の勾配
の坂道で停止するのに必要な制動力が得られる圧力を供
給するように設定されており、バルブ90がオンされる
(開けられる)ことにより、この圧力がブレーキシリン
ダ76に供給され、ブレーキ74による確実な制動力が
得られるようになっている。
【0050】図1に示されるように、坂道発進補助装置
10には、図示しないマイクロコンピュータが設けられ
ているコントロールユニット(以下「ECU100」と
言う)を備えている。ECU100には、作動スイッチ
102が設けられており、この作動スイッチ102がオ
ンされることにより、図示しない車両のバッテリから電
源が供給されて、坂道発進補助装置10が作動可能とな
る。
【0051】このECU100には、パーキングブレー
キレバー14のPKBスイッチ54、補助レバー32の
原位置センサ58、引き力センサ66、解除ソレノイド
44及び駆動モータ60と共に、ブレーキシステム70
の保持バルブ78、80(それぞれのソレノイドバルブ
82)、バルブ90及び蓄圧タンク92(蓄圧タンク9
2内に設けている図示しないアキュムレータ)が接続さ
れている。
【0052】また、ECU100には、ブレーキスイッ
チ94が接続されている。このブレーキスイッチ94
は、ブレーキペダル86が踏み込まれることによりオン
するようになっていおり、ECU100は、ブレーキペ
ダル86が踏まれてブレーキ74による制動がなされて
いるか否かをブレーキスイッチ94によって検出するよ
うになっている。
【0053】さらに、ECU100には、ドアセンサ1
04、シートセンサ106、イグニッションスイッチ1
08、車速センサ110、クラッチストロークセンサ1
12、キースイッチ114及びニュートラルセンサ11
6が接続されている。
【0054】ドアセンサ104は、車両のドアが開かれ
ることによりオンし、シートセンサ106は、乗員がシ
ートに着座することによりオンするようになっている。
ECU100は、ドアセンサ104によってドアの開閉
を検出し、シートセンサ106によって、乗員が着座し
ているか否かを検出できるようになっている。
【0055】キースイッチ114は、イグニッションス
イッチ108に図示しないイグニッションキーが差し込
まれることによりオンするようになっており、イグニッ
ションスイッチ108は、イグニッションキーによって
エンジンが始動状態となることによりオンするようにな
っている。
【0056】車速センサ110は、例えば車両の車輪2
8が回転することによりオンするようになっており、E
CU100は、車速センサ110によって車両が停止し
ているか否かを検出できる。
【0057】また、ニュートラルセンサ116は、トラ
ンスミッションのギアがニュートラルポジションにある
ときにオンするようになっており、ECU100は、ニ
ュートラルセンサ116によって車両が駆動力によって
走行可能な状態か否かを検出している。
【0058】また、クラッチストロークセンサ112
は、図示しないクラッチペダルに取り付けられており、
このクラッチペダルの踏み込み高さ(踏み込み量)に応
じた電圧を出力する。ECU100は、クラッチペダル
が半クラッチ位置を越えてさらに踏み込まれ、クラッチ
ストロークセンサ112の出力電圧が所定値を越える
と、エンジンの駆動力が車輪へ伝達されていると判断し
て、保持バルブ78、80を解除する。これによって、
ブレーキ74による制動が解除されて、車両が走行を開
始する。
【0059】ECU100には、パーキングブレーキレ
バー14の引き忘れを報知するブザー118及び警報ラ
ンプ120と共に、作動ランプ122が接続されてい
る。ECU100は、車両が停止して坂道発進補助装置
10が作動すると、作動ランプ122を点灯させて作動
中であることを明示し、また、パーキングブレーキ30
によって車両を制動していない状態で乗員が降車しよう
とするとブザー118及び警報ランプ120によって、
パーキングブレーキ30による車両の制動を促す警報を
発する。
【0060】以下に、図4乃至図9に示すフローチャー
トを参照しながら、坂道発進補助装置10の作用を説明
する。なお、これらのフローチャートは、作動スイッチ
102のオン操作によって、ECU100が電源に接続
されると実行される。
【0061】図4に示されるフローチャートは、車両の
坂道発進を補助するための、ブレーキシステム70に設
けている保持バルブ78、80の作動ルーチンの一例を
示している。
【0062】このフローチャートでは、ステップ200
で、イグニッションスイッチ108がオンされているか
否かを判断し、ステップ202で、車速センサ110が
オフしているか否かを判断している。また、ステップ2
04では、PKBスイッチ54がオフしているか否かを
判断し、ステップ206では、ブレーキスイッチ94が
オンしているか否かを判断している。さらに、ステップ
208では、ニュートラルセンサ116がオンしている
か否かを判断し、ニュートラルセンサ116がオフして
いるとき(ステップ208で否定判定)には、ステップ
210でクラッチストロークセンサ112がオンしてい
るか否かを確認している。
【0063】すなわち、車両のエンジンが始動されてお
り、車両が走行状態であるか否かの判断を行っており、
イグニッションスイッチ(IGスイッチ)108がオン
されて、エンジンが始動されている状態で、PKBスイ
ッチ54がオフされ、ブレーキスイッチ94がオンされ
ており、かつ車速センサ110がオフしているときには
(ステップ200〜206で肯定判定)、ブレーキペダ
ル86が踏まれることによって発生しているブレーキ7
4の制動力によって車両が停止している可能性があると
判断する。
【0064】このとき、ニュートラルセンサ116がオ
ンしている(ステップ208で肯定判定)かクラッチペ
ダルが踏まれているとき(ステップ210で肯定判定)
には、車両が停止していると判断してステップ212へ
移行し、保持バルブ78、80を作動させてブレーキ7
4による制動状態を保持すると共に作動ランプ122を
点灯させる。これによって、ブレーキペダル86の踏み
込みを解除しても、ブレーキ74による車両の制動状態
が保持される。
【0065】保持バルブ78、80がオンされると、ス
テップ214へ移行し、ニュートラルセンサ116がオ
フされたか否かを確認する。ここで、車両の走行を開始
するために、ギヤが入れられてニュートラルセンサ11
6がオフすると、ステップ214で肯定判定されて、ス
テップ216へ移行する。このステップ216では、ク
ラッチストロークセンサ112がクラッチペダルが踏み
込まれているオン状態から、クラッチペダルが徐々に戻
されてオフに切替わったか否かを判断する。
【0066】クラッチペダルが戻されて半クラッチ状態
となり、車両のエンジンの駆動力が車輪28に伝達され
た状態となると、ステップ216で肯定判定される。こ
れによって、速やかにステップ218へ移行して保持バ
ルブ78、80をオフする。車両は、保持バルブ78、
80をオフすることによりブレーキ74による制動が解
除されて、車輪28に伝達されている駆動力によって発
進する。
【0067】このように、坂道発進補助装置10では、
半クラッチ状態となるまで保持バルブ78、80をオン
してブレーキ74による制動力を保持しているため、車
両が坂道(上り坂)に停止していても、後退することな
く円滑に発進させることができる。なお、作動ランプ1
22は、保持バルブ78、80のオンに合わせて点灯す
るが、保持バルブ78、80のオフすることにより消灯
する。
【0068】一方、ニュートラルセンサ116がオフ状
態のときには、ステップ214で否定判定されて、ステ
ップ220へ移行する。このステップ220では、後述
する無人判定がなされているか否かを確認する。このと
き、無人判定がなされていないときには(否定判定)、
ステップ222へ移行し、PKBスイッチ54からパー
キングブレーキレバー14が引かれたか否かを判断す
る。ここで、パーキングブレーキレバー14が引かれ
て、PKBスイッチ54がオフからオンに切り替わる
と、車両がパーキングブレーキ30によって制動された
と判断(ステップ222で肯定判定)して、ステップ2
18へ移行し、保持バルブ78、80をオフする。
【0069】乗員が降車したために無人と判定されてい
るときには、ステップ220で肯定判定されて、ステッ
プ224へ移行する。このステップ224では、引き力
センサ66がオンしているか否かを判断し、引き力セン
サ66がオンしているときに(ステップ224で肯定判
定)は、ステップ226へ移行して、タイマをリセット
/スタートさせ、所定時間T(例えばT=5分)の間
に、乗員が乗車しなければ(無人判定が解除されなけれ
ば)、ステップ228で肯定判定され、保持バルブ7
8、80がオフされる(ステップ218)。
【0070】これによって、乗員が降車してパーキング
ブレーキ30による制動がなされて、所定時間経過する
と、ブレーキ74による制動が解除される。なお、保持
バルブ78、80をオフする時間Tは、任意に設定して
良い。
【0071】ここで、図5に示されるフローチャートを
参照しながら、無人判定の一例を説明する。
【0072】このフローチャートでは、最初のステップ
230で、ドアセンサ104がオンしたか否かを確認
し、車両への乗降のためにドアセンサ104がオンする
毎に実行される。
【0073】ステップ232〜240では、乗員が乗車
しているか否かの判断を行うための条件の判別を行って
いる。ステップ232ではシートセンサ106を、ステ
ップ234ではブレーキスイッチ94を、ステップ23
6ではクラッチストロークセンサ112を確認する。こ
こで、乗員がシートに着座しておらず(ステップ232
で肯定判定)、ブレーキペダル86もクラッチペダルも
踏まれていないとき(ステップ234、236で肯定判
定)には、乗員が乗車していないと判断する。この状態
で、エンジンが停止してイグニッションスイッチ108
がオフされているとき(ステップ238で肯定判定)及
び、エンジンが運転状態であっても、ニュートラルセン
サ116がオンしているとき(ステップ240で肯定判
定)には、ステップ242へ移行し、乗員が降車した無
人状態であると判断する。なお、車両が無人状態である
か否かは、これに限らず任意の方法で判断することがで
きるが、車両が乗員の管理下にないことを的確に判断す
ることが好ましい。
【0074】一方、無人判定がなされると、ステップ2
44〜252では、乗員が乗車したか否かの判断を行
う。すなわち、ステップ244ではシートスイッチ10
6によって乗員が乗車してシートに着座したか否かを判
断し、また、ステップ246ではブレーキペダル86が
踏まれたかを確認し、ステップ248ではクラッチペダ
ルが踏まれたかを確認している。さらに、ステップ25
0及びステップ252では、イグニッションスイッチ1
08がオンのときに、ニュートラルセンサ116がオフ
されたかを判断している。
【0075】乗車した乗員によってこれらの何れかの操
作がなされることにより(ステップ244〜248の何
れかで肯定判定又はステップ250、252で肯定判
定)、ステップ254へ移行して、無人判定を解除す
る。
【0076】このように、ドアセンサ104がオンされ
るごとに、シートセンサ106、クラッチストロークセ
ンサ112、ブレーキスイッチ94、ニュートラルセン
サ116及びイグニッションスイッチ108の検出結果
から、乗員が間違いなく乗車していないと判断できると
きに、無人判定を行うので、乗員が確実に降車している
ときのみに無人判定を行うことができる。また、乗員が
乗車していると判断できるときには、無人判定を解除す
るので、乗員が乗車している状態で無人判定がなされる
ことがない。
【0077】図6には、坂道発進補助装置10の警報及
び警報の解除の一例が示されており、このフローチャー
トでは、最初のステップ260でPKBスイッチ54が
オフしているか否かを確認し、ステップ262では無人
判定がなされたか否かを確認する。ここで、パーキング
ブレーキレバー14が引かれてパーキングブレーキ30
によって車両が制動されていない状態で乗員が降車する
と、ステップ260、262で肯定判定されて、ステッ
プ264へ移行する。このステップ264では、保持バ
ルブ78、80がオフしているか否かを確認し、保持バ
ルブ78、80がオフしているときには、車両が制動状
態とないと判断し、ステップ266へ移行してブザー1
18によって警報を発すると共に警報ランプ120を点
灯させて報知する。
【0078】一方、保持バルブ78、80がオンして車
両がブレーキ74によって制動されているときには、ス
テップ268へ移行してキースイッチ114がオフして
いるか否かを確認し、イグニッションキーが抜かれてキ
ースイッチ114がオフしているときには、ステップ2
66へ移行してブザー118及び警報ランプ120によ
って報知する。
【0079】すなわち、乗員がブレーキ74ないしパー
キングブレーキ30を用いて車両を制動状態にしていな
い場合や、パーキングブレーキレバー14を引かずにイ
グニッションキーを抜いて降車しようとしたときには、
乗員にパーキングブレーキ30による車両の確実な制動
を促すために警報を発するようにしている。
【0080】次に、警報によってパーキングブレーキレ
バー14の引き忘れに気づいた乗員が乗車したか、また
は、パーキングブレーキレバー14を引いたか否かを確
認する。ここでパーキングブレーキレバー14が引かれ
てPKBスイッチ54がオンする(ステップ270で肯
定判定)か、無人判定が解除される(ステップ272で
肯定判定)と、ステップ274へ移行して、ブザー11
8を停止させると共に警報ランプ120を消灯させる。
【0081】このようにして、坂道発進補助装置10
は、ブレーキ74またはパーキングブレーキ30によっ
て車両が制動された状態でなかったり、パーキングブレ
ーキ30によって制動してない状態で長時間車両を離れ
ようとしたときに、警報を発して乗員に報知し、車両の
確実な制動を促すようにしている。
【0082】一方、坂道発進補助装置10では、車両が
ブレーキ74によって制動されていれば、パーキングブ
レーキ30による制動がなされていないときでも、短時
間と判断されるときには、パーキングブレーキ30の掛
け忘れ(パーキングブレーキレバー14の引き忘れ)警
報を発しないようにし、パーキングブレーキレバー14
の引き忘れ警報が頻繁に発せられることにより乗員に慣
れが生じるのを防止している。
【0083】坂道発進補助装置10では、乗員の降車が
短時間であると予測されたときに車両の確実な制動状態
を確保するために、パーキングブレーキレバー14が引
かれてパーキングブレーキ30による制動がなされてい
ないときには、駆動モータ60の駆動によってパーキン
グブレーキ30による確実な制動を実行するようにして
いる。図7のフローチャートは、パーキングブレーキ3
0による制動の一例を示している。
【0084】このフローチャートの最初のステップ28
0では、図6に示されるフローチャート等に基づいて無
人判定がなされたか否かを確認する。無人判定がなされ
る(ステップ280で肯定判定)と、ステップ282で
は、引き力センサ66がオフしているか否かを確認し、
ステップ284では、PKBスイッチ54がオフしてい
るか否かを確認する。さらに、ステップ286では保持
バブル78、80がオンしているか否かを確認する。す
なわち、パーキングブレーキレバー14が引かれていな
いか、パーキングブレーキレバー14が引かれているに
もかかわらず十分な制動力が得られていないか、また
は、パーキングブレーキ30及びブレーキ74のいずれ
でも制動がなされていないかを確認する。
【0085】ここで、パーキングブレーキ30によって
制動されておらずブレーキ74で制動されているとき
(ステップ282で肯定判定、ステップ284で否定判
定及びステップ286で肯定判定)、またはパーキング
ブレーキ30によって制動されているが十分な制動力が
得られていないとき(ステップ282、284で肯定判
定)には、ステップ288へ移行する。
【0086】ステップ288では、キースイッチ114
の検出結果から乗員がイグニッションキーを差し込んだ
まま降車したか否かを判断する。ここで、イグニッショ
ンキーが挿し込まれたままのときには、降車した乗員が
短時間で戻る意志があると判断し(肯定判定)て、ステ
ップ290へ移行して、駆動モータ60の正転駆動を開
始する。
【0087】これに対して、保持バルブ78、80がオ
フしてブレーキ74及びパーキングブレーキ30の何れ
でも制動されていないとき、及びイグニッションキーが
差し込まれていないときには、前記した無人判定を行う
ときに、警報ランプ120の点灯及びブザー118の鳴
動によって降車しようとする乗員にパーキングブレーキ
の引き忘れ警報を発する。このときには、乗員にパーキ
ングブレーキレバー14の確実な引き上げを促すのみと
している。このようにして、駆動モータ60の正転駆動
を開始すると、ステップ292では、引き力センサ66
がオンしたか否か、すなわち、パーキングブレーキ30
によって十分な制動力が得られる状態になったか否かを
確認し、引き力センサ66がオンして、パーキングブレ
ーキ30によって十分な制動力が得られる状態になる
(ステップ292で肯定判定)と、ステップ294へ移
行して駆動モータ60の正転駆動を停止させる。なお、
ステップ296では、無人判定が解除されたか否かを確
認しており、乗員が直ぐに戻って無人判定が解除された
ときには、パーキングブレーキ30によって十分な制動
力が得られない状態であっても駆動モータ60の正転駆
動を停止する。
【0088】このように、乗員が短時間で戻る意志が明
確であるときに、パーキングブレーキ30またはブレー
キ74による十分な制動がなされていないときにのみ、
駆動モータ60を正転駆動させて、パーキングブレーキ
30によって十分な制動力が得られる状態にすることに
より、車両が停車中における高い安全性を確保すること
ができる。
【0089】坂道発進補助装置10では、駆動モータ6
0を正転駆動することにより、パーキングブレーキ30
による制動を自動的に行うようにしているが、これによ
って、乗員に慣れが生じ、坂道発進補助装置10を備え
ていない車両に乗車したときに、パーキングブレーキ3
0による制動を行わずに降車してしまうのを防止するよ
うにしている。すなわち、車両から降車したときに自動
的にパーキングブレーキ30による制動が行われること
により、乗員にパキングブレーキ30によって制動せず
に車両から降車してしまう習慣が生じるのを確実に防止
するようにしている。
【0090】なお、このフローチャートでは、ステップ
284で肯定判定されたときにもステップ288へ移行
し、キースイッチ114によってイグニッションキーが
差し込まれたままか否かを確認したが、ステップ284
で肯定判定されたときには、乗員にパーキングブレーキ
30によって車両を制動しようとする意志があると判断
できるので、そのままステップ290へ移行して、駆動
モータ60の正転駆動、すなわち、自動的にパーキング
ブレーキ30による制動を行うようにしてもよい。これ
により、乗員が降車しようとしてパーキングブレーキレ
バー14を引いたにも拘わらず十分な制動力が得られて
いないときには、車両をパーキングブレーキ30によっ
て十分な制動状態とすることができる。
【0091】また、図7のフローチャートでは、キース
イッチ114によって乗員の降車が短時間であるか否か
を予測したが、イグニッションスイッチ108の検出結
果ないし、エンジンが運転されているか否かから、乗員
の降車が短時間であるか否かを予測してもよい。この場
合、ステップ288では、イグニッションスイッチ10
8がオンしているか否か、または、エンジンが駆動され
ているか否か、を確認し、イグニッションスイッチ10
8がオンしているとき、または、エンジンが駆動してい
るときにステップ290へ移行するようにすれば良い。
【0092】また、本実施の形態では、イグニッション
キーが差し込まれたままか否かをキースイッチ114に
よって確認したが、一般に車両には、キー抜き忘れ警報
が設けられているので、キースイッチ114に替えてこ
のキー抜き忘れ警報を用いてもよい。このときには、キ
ー抜き忘れ警報が発せされたときに乗員の降車が短時間
であると判断すればよい。
【0093】ところで、自動的に引かれたパーキングブ
レーキ30は、乗員が車両に戻り車両の運転操作を開始
することにより、自動的に戻されるようにしている。パ
ーキングブレーキシステム12では、通常、駆動モータ
60の逆転駆動によって補助レバー32を原位置に戻す
ことにより、パーキングブレーキ30による制動状態を
解除することができる。これに対して、坂道発進補助装
置10では、解除ソレノイド44を作動させることによ
り、駆動モータ60の正転駆動によって制動されたか否
かにかかわらずパーキングブレーキキングレバー14を
下げ降ろしてパーキングブレーキ30による制動状態の
解除を行うことができる。
【0094】図8のフローチャートには、通常、実行さ
れる駆動モータ60を逆転駆動の一例が示されている。
このフローチャートでは、最初のステップ300で無人
判定が解除されたか否かを確認している。ここで、乗員
が車両に戻って無人判定が解除されると、このステップ
300で肯定判定されて、このフローチャートの実行が
開始される。
【0095】このフローチャートが実行されると、ステ
ップ302ではキースイッチ114がオンされたか否か
を確認し、ステップ304ではブレーキスイッチ94が
オンされたか否かを確認する。キースイッチ114は、
乗員がイグニッションキーを差し込んだまま降車したと
きにはオン状態であり、また、車両に戻った乗員がイグ
ニッションキーを所定の位置に差し込むことによりオン
される。
【0096】キースイッチ114がオン状態(ステップ
302で肯定判定)となると、車両を発進させようとす
る乗員が、ブレーキペダル86を踏み込んでブレーキ7
4による制動状態とすることによりブレーキスイッチ9
4がオンされると、ステップ304で肯定判定されて、
ステップ306へ移行する。
【0097】ステップ306では、引き力センサ66が
オフしているか否かを確認し、さらに、ステップ308
では、原位置センサ58がオンしているか否かを確認す
る。駆動モータ60の正転駆動によってパーキングブレ
ーキ30が制動されているときには、引き力センサ66
がオンしているとともに、補助レバー32がパーキング
ブレーキレバー14の引き上げ方向に回動しているため
に原位置センサ58もオンしている。したがって、ステ
ップ306、308で肯定判定されたときには、補助レ
バー32を原位置に戻す必要があるので、ステップ31
0へ移行して駆動モータ60の逆転駆動を開始する。
【0098】なお、このフローチャートでは、引き力セ
ンサ66と原位置センサ58の状態から駆動モータ60
を逆転駆動させるようにしているが、パーキングブレー
キレバー14を乗員が手動で戻しても良いので、ステッ
プ306を省略して、ステップ308で源位置センサ5
8の検出結果のみから駆動モータ60の回転駆動を行う
ようにしてもよい。
【0099】駆動モータ60が逆転駆動されることによ
りプーリ62からワイヤ64が送り出され、これにより
補助レバー32とパーキングブレーキレバー14は、そ
れぞれ捩りコイルばね34、22の付勢力によって原位
置に戻される。
【0100】この後、ステップ312では、原位置セン
サ58がオフしたか否かを確認する。駆動モータ60の
逆転駆動によって補助レバー32が原位置に戻って原位
置センサ58がオフするとステップ312で肯定判定さ
れ、駆動モータ60の逆転駆動を停止させる(ステップ
314)。
【0101】ところで、坂道発進補助装置10では、パ
ーキングブレーキ30による制動を解除ソレノイド44
によって自動的に解除することができる。
【0102】図9のフローチャートは、解除ソレノイド
44の作動の一例を示しており、最初のステップ320
では、オフ状態にあったブレーキスイッチ94がオンさ
れたか否かを確認し、次のステップ322では、保持バ
ルブ78、80がオンしているか否かを確認する。乗員
がブレーキペダル86を踏み込んでブレーキスイッチ9
4がオフからオンに切り替わると、ステップ320で肯
定判定され、さらに、保持バルブ78、80がオンし、
ブレーキ74によって所定の制動力が得られているとき
には、ステップ322で肯定判定されてステップ324
へ移行する。
【0103】このステップ324では、PKBスイッチ
54がオンしているか否かを確認する。すなわち、パー
キングブレーキレバー14が引き上げられているか否か
を確認しており、パーキングブレーキレバー14が引き
上げられていることにより、このステップ324で肯定
判定されてステップ326へ移行し、解除ソレノイド4
4を作動(オン)する。
【0104】パーキングブレーキシステム12では、解
除ソレノイド44がオンされることによりパーキングブ
レーキレバー14のラチェット爪42と補助レバー32
のラチェット歯36の係合が解除される。これによっ
て、パーキングブレーキレバー14は、捩りコイルばね
22の付勢力によって引き降ろされて原位置に戻され
る。
【0105】ステップ328では、PKBスイッチ54
がオフしたか否かを確認しており、捩りコイルばね22
の付勢力によってパーキングブレーキレバー14が原位
置に戻されてストッパ52に当接して停止すると、PK
Bスイッチ54がオフする。これによって、ステップ3
28で肯定判定され、解除ソレノイド44がオフされる
(ステップ330)。
【0106】このような、本実施の形態に適用した坂道
発進補助装置10では、乗員が車両を発進させるため
に、ブレーキペダル86を踏み込んで、ブレーキ74に
よる制動状態とすることにより、パーキングブレーキレ
バー14が引き上げられているときには、自動的にパー
キングブレーキレバー14を戻してパーキングブレーキ
30による制動状態を解除することができるので、速や
かに且つ円滑に車両を発進させることことができる。
【0107】すなわち、パーキングブレーキレバー14
が引かれている状態から車両を発進させようとするとき
には、ブレーキペダル86、図示しないクラッチペダル
及びアクセルペダルの操作を行いながら、さらに、乗員
はプッシュボタン48を押下しながらパーキングブレー
キレバー14を引き降ろす操作をしなければならない。
【0108】これに対して、坂道発進補助装置10で
は、ブレーキペダル86の操作によって自動的にパーキ
ングブレーキレバー14の引き降ろし操作を行うので、
乗員のパーキングブレーキレバー14の引き降ろし操作
が不要となる。したがって、パーキングブレーキレバー
14の引き降ろし操作の分、乗員は車両の発進操作に集
中することができ、車両を円滑に且つ安全に発進させる
ことができる。
【0109】なお、解除ソレノイド44は、ブレーキス
イッチ94に限らず、例えばクラッチペダルが踏み込ま
れたときやギヤがニュートラル以外の位置にシフト操作
されたことを検出したときに動作されるようにしても良
い。
【0110】〔第2の実施の形態〕次に本発明の第2の
実施の形態を説明する。なお、第2の実施の形態の基本
的構成は、前記した第1の実施の形態と同一であり、同
一の部品には、同一の符号を付与してその説明を省略す
る。
【0111】第2の実施の形態では、短時間の降車と判
断されたときに、降車していた乗員が戻ったときには、
パーキングブレーキ14による制動状態を解除すると共
に、ブレーキ74による制動状態に戻すようにしてい
る。すなわち、乗員が降車するときの状態に戻すように
している。
【0112】すなわち、乗員が降車したときに短時間の
降車であると判断されたときには、保持バルブ78、8
0がオンしており、ブレーキ74による車両の制動が可
能となっているので、蓄圧タンク92によってブレーキ
圧を加圧することにより、ブレーキ74による制動力を
確保して、パーキングブレーキ30による制動状態を解
除する。
【0113】図10には、第2の実施の形態に係るフロ
ーチャートが示されている。このフローチャートは、前
記した第1の実施の形態の図9に示されるフローチャー
トに換えて用いられる。
【0114】この第2の実施の形態に適用したフローチ
ャートでは、パーキングブレーキ30による制動状態を
解除ソレノイド44を作動させることによって解除する
ときに、ブレーキ74による確実な制動状態を確保す
る。
【0115】このフローチャートでは、最初に、ステッ
プ340で無人判定されているか否かを確認し、無人判
定がなされているとき(ステップ340で肯定判定)に
実行され、ステップ342では、キースイッチ114が
オンされているか否かを確認し、ステップ344では、
保持バルブ78、80がオンしているか否かを確認す
る。また、ステップ346では、原位置センサ58がオ
ンしているか否かを確認する。
【0116】すなわち、ステップ342〜346では、
乗員の降車が短時間と判定されることによりパーキング
ブレーキレバー14が自動的に引かれ、車両がパーキン
グブレーキ30により制動されているか否かを確認す
る。
【0117】乗員の降車が短時間と判断されてパーキン
グブレーキレバー14が自動的に引かれているとき(ス
テップ342〜346で肯定判定)には、ステップ34
8へ移行する。
【0118】このステップ348では、無人判定が解除
されたか否かを確認している。すなわち、降車していた
乗員が車両に戻って、車両の運転操作を行う状態となっ
たか否かを判断する。
【0119】ここで、無人判定が解除されると、ステッ
プ350では、保持バルブ78、80がオフしてないこ
とを確認し、保持バルブ78、80がオフしているとき
(ステップ305で肯定判定)には、ステップ352へ
移行して保持バルブ78、80を作動させる。
【0120】一方、保持バルブ78、80がオフしてい
ないとき(ステップ350で否定判定)及び保持バルブ
78、80をオンさせた後には、ステップ354へ移行
してバルブ90を開放して蓄圧タンク92によってブレ
ーキ圧が所定圧力となるように加圧する。これにより、
ブレーキ74による確実な車両の制動状態が確保され
る。このとき、保持バルブ78、80がオンしているの
で、ブレーキ74による車両の制動状態が保持される。
【0121】この後、ステップ326〜330が実行さ
れることにより、解除ソレノイド44がオンされて、補
助レバー32と共にパーキングブレーキレバー14が戻
され、パーキングブレーキ30による制動状態が解除さ
れる。
【0122】このように、第2の実施の形態では、降車
していた乗員が車両に戻ったときには、車両内が乗員の
降車前(降車するとき)の状態に戻される。これによ
り、車両に戻った乗員は、降車する前の状態から車両の
運転操作を行うことができ、坂道発進補助装置10が、
無人の車両の確実な制動状態を保持するための操作を行
うことにより、車両に戻った乗員に降車前の状態と異な
ることによる違和感を生じさせることがない。
【0123】したがって、車両に戻った乗員が、運転操
作を開始するときに、引いていないパーキングブレーキ
レバー14を戻す必要もなければ、ブレーキペダル86
を踏み直すことなく、そのまま運転操作を開始すること
ができる。
【0124】なお、以上説明した本実施の形態は、本発
明の一例を示すものである。例えば、パーキングブレー
キシステムは、インストルメントパネルの下方に設けて
いるレバーを手前に引き出すようにするものであっても
良く、また、所謂足踏み式であってもよい。
【0125】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明によれば、降
車する乗員が短時間で戻る意志があるときにのみ、パー
キングブレーキによって確実に制動状態に保って、停車
中の車両の安全性を確保すると共に、乗員が短時間で戻
る意志が明確でなければ警報を発することにより、坂道
発進補助装置を備えていない車両と同じにように、降車
する乗員にパーキングブレーキによる制動操作を促すこ
とができる。
【0126】また、本発明では、パーキングブレーキに
よって制動されている状態で車両を発進させようとした
ときには、パーキングブレーキによる制動を自動的に解
除することができるので、パーキングブレーキによって
制動させた状態から車両を安全に且つ円滑に発進させる
ことができると言う優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した坂道発進補助装置の概略構成
を示すブロック図である。
【図2】本実施の形態に適用したパーキングブレーキシ
ステムを示す概略構成図である。
【図3】本実施の形態に適用したブレーキシステムの概
略構成図である。
【図4】保持バルブの作動の一例を示すフローチャート
である。
【図5】無人判定の一例を示すフローチャートである。
【図6】パーキングブレーキレバーの引き忘れ警報及び
警報解除の一例を示すフローチャートである。
【図7】駆動モータの正転駆動によるパーキングブレー
キの制動の一例を示すフローチャートである。
【図8】駆動モータの逆転駆動によりパーキングブレー
キの制動状態からの解除の一例を示すフローチャートで
ある。
【図9】第1の実施の形態に係るパーキングブレーキに
よる制動解除の一例を示すフローチャートである。
【図10】第2の実施の形態に係るブレーキによる制動
とパーキングブレーキによる制動解除の一例を示すフロ
ーチャートである。
【符号の説明】
10 坂道発進補助装置 12 パーキングブレーキシステム 14 パーキングブレーキレバー 30 パーキングブレーキ 44 解除ソレノイド(制動解除手段) 54 パーキングブレーキスイッチ(パーキングブレ
ーキ検出手段) 60 駆動モータ(パーキングブレーキ駆動手段) 66 引き力センサ(パーキングブレーキ検出手段) 70 ブレーキシステム 74 ブレーキ 78、80 保持バルブ(保持手段) 86 ブレーキペダル 92 蓄圧タンク(保持手段) 94 ブレーキスイッチ 100 ECU(降車予測手段、警報手段、制動手
段、制動解除手段) 104 ドアセンサ 106 シートセンサ 108 イグニッションスイッチ(降車予測手段) 112 クラッチストロークセンサ 114 キースイッチ(降車予測手段) 118 ブザー(警報手段)
フロントページの続き (71)出願人 000243700 万能工業株式会社 愛知県安城市今本町4丁目14番24号 (72)発明者 宮城 淳一 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 玉村 研二 東京都千代田区四番町5番地9 トピー工 業株式会社内 (72)発明者 斎藤 和男 東京都港区西新橋2丁目13番6号 ミヤコ 自動車工業株式会社内 (72)発明者 稲野辺 健士郎 東京都港区西新橋2丁目13番6号 ミヤコ 自動車工業株式会社内 (72)発明者 渡辺 秀夫 兵庫県神戸市兵庫区御所通1丁目2番28号 富士通テン株式会社内 (72)発明者 島津 勲 愛知県安城市今本町4丁目14番24号 万能 工業株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 保持手段によりブレーキペダルが踏まれ
    て車両が停止したときのブレーキによる制動力を保持す
    ると共に、保持解除手段により車両の発進動作に応じて
    前記保持手段による制動力の保持を解除する坂道発進補
    助装置であって、 パーキングブレーキを車両の制動方向及び制動解除方向
    へ駆動するパーキングブレーキ駆動手段と、 前記パーキングブレーキにより車両が制動されているか
    否かを検出するパーキングブレーキ検出手段と、 車両が乗員が降車して無人状態となるときに降車した乗
    員が短時間で戻る意志があるか否かを予測する降車予測
    手段と、 前記降車予測手段によって乗員が短時間で戻ると予測さ
    れたときに、前記パーキングブレーキ検出手段の検出結
    果から前記パーキングブレーキが非制動状態であると検
    出されたときにパーキングブレーキ駆動手段をパーキン
    グブレーキの制動方向へ駆動する制動手段と、 前記降車予測手段によって乗員が短時間で戻ることが予
    測できないときに、前記パーキングブレーキ検出手段の
    検出結果から前記パーキングブレーキが非制動状態であ
    ると検出されたときに警報を発する警報手段と、 を含むことを特徴とする坂道発進補助装置。
  2. 【請求項2】 前記ブレーキによって車両が制動された
    か否かを検出する制動検出手段と、 前記パーキングブレーキ検出手段によって車両の前記パ
    ーキングブレーキによる制動状態を検出しているとき
    に、前記制動検出手段によって乗員が車両を前記ブレー
    キにより非制動状態から制動状態としたときに前記パー
    キングブレーキを制動解除方向へ駆動する制動解除手段
    と、 を含むことを特徴とする請求項1に記載の坂道発進補助
    装置。
  3. 【請求項3】 前記降車予測手段が、乗員が降車したと
    判定したときに車両のイグニッションキーが挿し込まれ
    ているか否かから予測することを特徴とする請求項1又
    は請求項2に記載の坂道発進補助装置。
  4. 【請求項4】 前記降車予測手段が、乗員が降車したと
    判定したときに車両のエンジンが駆動状態にあるか否か
    から予測することを特徴とする請求項1又は請求項2に
    記載の坂道発進補助装置。
JP29679397A 1997-10-29 1997-10-29 坂道発進補助装置 Withdrawn JPH11129894A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29679397A JPH11129894A (ja) 1997-10-29 1997-10-29 坂道発進補助装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29679397A JPH11129894A (ja) 1997-10-29 1997-10-29 坂道発進補助装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11129894A true JPH11129894A (ja) 1999-05-18

Family

ID=17838214

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29679397A Withdrawn JPH11129894A (ja) 1997-10-29 1997-10-29 坂道発進補助装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11129894A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005104299A (ja) * 2003-09-30 2005-04-21 Mitsubishi Agricult Mach Co Ltd 農作業機
CN100457497C (zh) * 2005-10-27 2009-02-04 丰田自动车株式会社 用于混合动力车的驱动单元
JP2011098729A (ja) * 2011-01-19 2011-05-19 Toyota Motor Corp 車両用停車制御装置
JP2013523522A (ja) * 2010-03-30 2013-06-17 トヨタ モーター エンジニアリング アンド マニュファクチャリング ノース アメリカ,インコーポレイティド 車両の監督されていない動作を防止する方法およびシステム
JP2015034484A (ja) * 2013-08-08 2015-02-19 本田技研工業株式会社 車両の制御装置
JP2016124404A (ja) * 2014-12-27 2016-07-11 マツダ株式会社 電動ブレーキシステム
CN116552533A (zh) * 2023-07-11 2023-08-08 临工重机股份有限公司 一种车辆控制方法、装置、车辆及存储介质

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005104299A (ja) * 2003-09-30 2005-04-21 Mitsubishi Agricult Mach Co Ltd 農作業機
JP4563014B2 (ja) * 2003-09-30 2010-10-13 三菱農機株式会社 農作業機
CN100457497C (zh) * 2005-10-27 2009-02-04 丰田自动车株式会社 用于混合动力车的驱动单元
JP2013523522A (ja) * 2010-03-30 2013-06-17 トヨタ モーター エンジニアリング アンド マニュファクチャリング ノース アメリカ,インコーポレイティド 車両の監督されていない動作を防止する方法およびシステム
JP2011098729A (ja) * 2011-01-19 2011-05-19 Toyota Motor Corp 車両用停車制御装置
JP2015034484A (ja) * 2013-08-08 2015-02-19 本田技研工業株式会社 車両の制御装置
JP2016124404A (ja) * 2014-12-27 2016-07-11 マツダ株式会社 電動ブレーキシステム
CN116552533A (zh) * 2023-07-11 2023-08-08 临工重机股份有限公司 一种车辆控制方法、装置、车辆及存储介质
CN116552533B (zh) * 2023-07-11 2023-09-05 临工重机股份有限公司 一种车辆控制方法、装置、车辆及存储介质

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7338137B2 (en) Method and system for assisting the driveaway of a motor vehicle
JP6328779B2 (ja) 車両の制御装置及び制御方法
US4561527A (en) Electric parking brake system for a vehicle
JP2003327101A (ja) 電動駐車ブレーキ装置
JP2002104147A (ja) 車両車輪ブレーキの制御方法および装置
JP4172185B2 (ja) 車両用運転制御装置
CN111412276B (zh) 车辆的控制装置
JPH11129894A (ja) 坂道発進補助装置
JP2006335314A (ja) 制動制御装置
JPH106946A (ja) 車両無人判定装置及び車両無人暴走防止装置
JP2005081963A (ja) 電動パーキングブレーキシステム
WO2008115132A1 (en) Brake control system and method of controlling a braking system
JPS59140153A (ja) 電動駐車ブレ−キ装置
JPH08133030A (ja) 坂道発進補助装置
JPH1148819A (ja) 自動車の安全装置
JPH0239419B2 (ja) Dendochushabureekisochi
CN111284494A (zh) 坡道启动辅助装置、坡道启动辅助控制方法和车辆
JPH1178860A (ja) 坂道発進補助装置
JP2003327099A (ja) 電動駐車ブレーキ装置
JPH08310383A (ja) 駐車ブレーキ警報装置及び駐車ブレーキ警報装置付き車両用ブレーキ補助装置
JPH11310119A (ja) 車両用ブレーキ装置
KR100721095B1 (ko) 수동변속기 차량의 후진방지장치
JPH09295562A (ja) 坂道発進補助装置
JPS59143747A (ja) 電動駐車ブレ−キ装置
JP2517749Y2 (ja) 坂道発進補助装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20050104