JPH1112951A - ポリウレタン系弾性繊維用処理剤および該処理剤を用いて処理されたポリウレタン系弾性繊維 - Google Patents
ポリウレタン系弾性繊維用処理剤および該処理剤を用いて処理されたポリウレタン系弾性繊維Info
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- JPH1112951A JPH1112951A JP18744697A JP18744697A JPH1112951A JP H1112951 A JPH1112951 A JP H1112951A JP 18744697 A JP18744697 A JP 18744697A JP 18744697 A JP18744697 A JP 18744697A JP H1112951 A JPH1112951 A JP H1112951A
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Abstract
処理剤中の高級脂肪酸マグネシウム塩の凝集、沈殿を抑
制し分散安定性を長期にわたって維持できるポリウレタ
ン系弾性繊維用処理剤を提供する。 【解決手段】 分散媒体として25℃における粘度が5
×10-6〜50×10-6m2 /Sのシリコーンオイルと
分散剤として特定のアミノ変性シリコーンと下記の有機
カルボン酸とが該シリコーンオイル/該アミノ変性シリ
コーンと該有機カルボン酸との総和=100/0.5〜
100/5(重量比)の割合であって、該アミノ変性シ
リコーン/該有機カルボン酸=100/100〜100
/2(重量比)の割合から成るシリコーン混合物中に特
定の高級脂肪酸マグネシウム塩が該シリコーンオイル1
00重量部当たり1〜10重量部の割合でコロイド状に
分散された分散液から成ることを特徴とするポリウレタ
ン系弾性繊維用処理剤。
Description
繊維用処理剤および該処理剤を用いて処理されたポリウ
レタン系弾性繊維に関する。更に詳しくは、ポリウレタ
ン系弾性繊維の製造工程において、使用時の処理剤の粘
度が長期に亘って安定しており且つ処理剤中の高級脂肪
酸マグネシウム塩が良好に分散された処理剤をポリウレ
タン系弾性繊維に付与することで、良好な捲形状と糸解
舒性を有するパッケージの製造を可能にし、且つ加工工
程においては、ガイド類への処理剤の脱落と蓄積を低減
させ、安定した操業性(糸通過性)を付与することので
きるようなポリウレタン系弾性繊維用処理剤および該処
理剤を用いて処理されたポリウレタン系弾性繊維に関す
る。
法として、ポリジメチルシロキサンまたは鉱物油に、
1)高級脂肪酸金属塩を分散した処理剤で処理する方法
(特公昭37−4586、特公昭40−5557、特公
平6−15745号公報)、2)アミノ変性シリコーン
を配合した処理剤で処理する方法(特公昭63−823
3号公報)、3)ポリエーテル変性シリコーンを配合し
た処理剤で処理する方法(特公昭61−459、特開平
2−127569、特開平6−41873号公報)、
4)シリコーン樹脂を配合した処理剤で処理する方法
(特公昭42−8438、特公昭63−12197、特
開平8−74179号公報)、5)アミノ変性シリコー
ンとシリコーン樹脂を配合した処理剤で処理する方法
(特開平3−294524、特開平3−51374、特
開平5−195442号公報)等がある。
や鉱物油に高級脂肪酸金属塩を分散した処理剤でポリウ
レタン系弾性糸を処理する方法では、高級脂肪酸金属塩
の初期の分散状態が保たれず経時的に凝集、沈殿するな
ど処理剤の分散安定性が著しく劣るため、処理剤を使用
する際、十分撹拌しても高級脂肪酸金属塩が凝集してい
るため、これで処理されたポリウレタン弾性糸はパッケ
ージで重なり合う糸条同志が密着し満足する解舒性が得
られない。更に加工工程では、凝集した高級脂肪酸金属
塩がガイド類に脱落、蓄積するため、これが原因となっ
て糸切れが発生するという欠点がある。また高級脂肪酸
金属塩を多量に分散した処理剤で処理する方法には、使
用中に繊維からの溶出物により処理剤の粘度が経時的に
上昇するため、安定した操業性が得られないという欠点
がある。またポリジメチルシロキサンや鉱物油にアミノ
変性シリコーン、ポリエーテル変性シリコーンあるいは
シリコーン樹脂等の変性シリコーンを配合した処理剤で
処理した場合、高級脂肪酸金属塩を配合した処理剤で処
理する場合よりもポリウレタン系弾性糸のパッケージで
の糸条同志の密着を防止する効果が弱く満足する解舒性
が得られない。特に、アミノ変性シリコーンやポリエー
テル変性シリコーンを配合した処理剤で処理した場合、
繊維間摩擦係数が著しく低くなりパッケージの捲き崩れ
を生じ良好な捲形状が得られないばかりか、繊維から低
分子量成分が溶出し、経時的にガイド類にスカムとして
脱落、蓄積するため、安定した操業性を得られないとい
う欠点がある。
する課題は、使用時のポリウレタン系弾性繊維用処理剤
の粘度が長期に亘って安定しており且つ該処理剤中の高
級脂肪酸マグネシウム塩の凝集、沈殿を抑制し分散安定
性を長期にわたって維持できるポリウレタン系弾性繊維
用処理剤およびこれをポリウレタン系弾性繊維に処理す
ることによりポリウレタン系弾性糸のパッケージが優れ
た捲形状と解舒性を有し、更には加工工程において該処
理剤がガイド類へ脱落、蓄積することを低減し、良好な
製造、加工工程通過性を有する該処理剤によって処理さ
れたポリウレタン系弾性繊維を提供することである。
上記課題を解決するべく鋭意検討した結果、ポリウレタ
ン系弾性繊維を製造する際に、特定のシリコーンオイル
と特定のアミノ変性シリコーンと特定の有機カルボン酸
が所定割合から成るシリコーン混合物中に特定の高級脂
肪酸マグネシウム塩を所定割合でコロイド状に分散され
た分散液から成るポリウレタン系弾性繊維用処理剤を用
いることが正しく好適であることを見出した。
における粘度が5×10-6〜50×10-6m2 /Sのシ
リコーンオイルと分散剤として下記の式1で示されるア
ミノ変性シリコーンと下記の有機カルボン酸とが該シリ
コーンオイル/該アミノ変性シリコーンと該有機カルボ
ン酸との総和=100/0.5〜100/5(重量比)
の割合であって、該アミノ変性シリコーン/該有機カル
ボン酸=100/100〜100/2(重量比)の割合
から成るシリコーン混合物中に下記の式2で示される高
級脂肪酸マグネシウム塩が該シリコーンオイル100重
量部当たり1〜10重量部の割合でコロイド状に分散さ
れた分散液から成ることを特徴とするポリウレタン系弾
性繊維用処理剤に係る。
−)d−NH2 で示されるアミノ変性基であって、少な
くともいずれか1つが該アミノ変性基 R1 :炭素数2〜5のアルキル基またはフェニル基 R2 、R3 :炭素数11〜21のアルキル基 R4 、R5 :炭素数2〜5のアルキレン基 a、b:aが25〜400、bが0〜200の整数であ
って、且つ25≦a+b≦400を満足するもの c:0〜10の整数 d:0または1) 有機カルボン酸:炭素数4〜22である、1〜4価の有
機カルボン酸の単独物又は混合物であって、融点が50
〜220℃である単独物又は混合物
用処理剤(以下、処理剤という)において、分散媒体と
して用いるシリコーンオイルとしては、25℃における
粘度が5×10-6〜50×10-6m2 /Sのものである
が、10×10-6〜30×10-6m2/Sのものが好ま
しい。かかる粘度は、JIS−K2283(石油製品動
粘度試験方法)に記載された方法で測定される値であ
る。かかるシリコーンオイルとしては、シロキサン単位
として、1)ジメチルシロキサン単位から成るポリジメ
チルシロキサン、2)ジメチルシロキサン単位と炭素数
2〜4のアルキル基を含むジアルキルシロキサン単位と
から成るポリジアルキルシロキサン類、3)ジメチルシ
ロキサン単位とメチルフェニルシロキサン単位とから成
るポリシロキサン類等が包含されるが、シリコーンオイ
ルとしてはポリジメチルシロキサンが好ましい。
いるアミノ変性シリコーンは、必須の構成単位としてジ
メチルシロキサン単位とアミノ変性基を有するシロキサ
ン単位とを含む線状ポリオルガノシロキサンである。ア
ミノ変性基を有するシロキサン単位としては、式1にお
いてポリオルガノシロキサン鎖中に存在するcで括られ
た2価のメチル・アミノ変性シロキサン単位及び末端基
としての1価のジメチル・アミノシロキサン単位が挙げ
られる。本発明はこれらのアミノ変性シロキサン単位の
種類やその結合位置を制限するものではないが、少なく
ともcで括られた2価のメチル・アミノ変性シロキサン
単位を有するものが後記する高級脂肪酸マグネシウム塩
の分散性において好ましい。このようにアミノ変性基を
末端でなくポリオルガノシロキサン鎖中に有する場合、
これを含むシロキサン単位としては1個又は2〜5の繰
り返し単位とすることが好ましい。この場合、末端基と
してはX1 、X2 がメチル基に相当するトリメチルシロ
キサン単位であるものが特に好ましい。
いて、ポリオルガノシロキサン主鎖を形成することとな
るアミノ変性基を含有しないシロキサン単位としては前
記のジメチルシロキサン単位に加えてbで括られた2価
のオルガノシロキサン単位を包含することができる。か
かるシロキサン単位の繰り返し数の総和としては25〜
400とするが、ジメチルシロキサン単位のみから成
り、且つその繰り返し数が100〜200のものが特に
好ましい。
アミノ変性基としては、一般式−R4 −(NH−R
5 −)d−NH2 において、1)d=0の場合に該当す
るアルキル基の炭素数が2〜5のアミノアルキル基及び
2)d=1の場合に該当するアルキル基の炭素数が2〜
5のアミノアルキルアミノアルキル基が包含される。前
記1)の具体例としては、2−アミノエチル基、3−ア
ミノプロピル基、4−アミノブチル基等が挙げられる
が、2−アミノエチル基又は3−アミノプロピル基が有
利に適用できる。また前記2)の具体例としては、N−
(2−アミノエチル)−3−アミノプロピル基、N−
(2−アミノエチル)−2−アミノエチル基等が挙げら
れるが、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピ
ル基が有利に適用できる。
して用いる有機カルボン酸は、炭素数4〜22の1〜4
価の有機カルボン酸であり且つ融点が50〜220℃で
ある有機カルボン酸の単独物又は混合物である。これに
は、1)脂肪族モノカルボン酸、2)脂肪族ジカルボン
酸、3)脂肪族ジカルボン酸無水物、4)芳香族ジ〜テ
トラカルボン酸、5)芳香族ジ〜テトラカルボン酸無水
物が包含される。具体的には、脂肪族モノカルボン酸と
してはミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ア
ラキン酸、ベヘン酸等が挙げられる。脂肪族ジカルボン
酸又はその無水物としては、琥珀酸、無水琥珀酸、マレ
イン酸、無水マレイン酸、アジピン酸、セバチン酸、ア
ゼライン酸等が挙げられる。芳香族ジ〜テトラカルボン
酸又はその無水物としては、無水フタル酸、イソフタル
酸、テレフタル酸、トリメリット酸、無水トリメリット
酸、ピロメリット酸、無水ピロメリット酸等が挙げられ
る。これらの中でも脂肪族ジカルボン酸と脂肪族ジカル
ボン酸無水物が好ましく、マレイン酸、アジピン酸及び
無水琥珀酸が特に好ましい。
ルボン酸の単独物又は混合物であって、その融点が50
〜220℃の単独物又は混合物を用いるものであるが、
かかる融点はJIS−K8004(試薬一般試験方法)
に記載された方法で測定される値である。1〜4価の有
機カルボン酸の混合物を用いる場合には、その融点が5
0〜220℃となるように混合する各有機カルボン酸の
割合を適宜決定することができる。
れる高級脂肪酸マグネシウム塩は、炭素数が12〜22
の脂肪酸のマグネシウム塩の単独物又は混合物である。
これには、1)同一の炭素数を有する高級脂肪酸から成
るマグネシウム塩、2)異なる炭素数の高級脂肪酸から
成るマグネシウム塩、3)これらの混合物が包含され
る。これには例えば、ジラウリン酸マグネシウム塩、ジ
ミリスチン酸マグネシウム塩、ジパルミチン酸マグネシ
ウム塩、ジステアリン酸マグネシウム塩、ジアラキン酸
マグネシウム塩、ジベヘン酸マグネシウム塩等の同一の
脂肪酸のマグネシウム塩、ミリスチン酸パルミチン酸マ
グネシウム塩、ミリスチン酸ステアリン酸マグネシウム
塩、パルミチン酸ステアリン酸マグネシウム塩等の異な
る脂肪酸のマグネシウム塩、これらの混合物等が挙げら
れるが、中でもジミリスチン酸マグネシウム塩、ジパル
ミチン酸マグネシウム塩、ジステアリン酸マグネシウム
塩及びこれらの混合物が好ましい。
分散媒体としてのシリコーンオイルと分散剤としてのア
ミノ変性シリコーン及び有機カルボン酸とが所定割合か
ら成るシリコーン混合物中に高級脂肪酸マグネシウム塩
をコロイド状に分散させた分散液から成るものである。
ここでシリコーンオイルとアミノ変性シリコーンと有機
カルボン酸の割合として、シリコーンオイル/アミノ変
性シリコーンと有機カルボン酸との総和=100/0.
5〜100/5(重量比)とするが、100/0.5〜
100/2(重量比)とするのが好ましい。またアミノ
変性シリコーン/有機カルボン酸=100/100〜1
00/2(重量比)とするが、100/30〜100/
5(重量比)とするのが好ましい。また高級脂肪酸マグ
ネシウム塩の用いる割合としてはシリコーンオイル10
0重量部当たり1〜10重量部とするが、2〜8重量部
とするのが好ましい。
コーン混合物中に分散させる方法を特に制限するもので
はないが、これには例えば、1)高級脂肪酸マグネシウ
ム塩とシリコーン混合物とを所定割合で混合し、湿式粉
砕して高級脂肪酸マグネシウム塩がコロイド状に分散さ
れた分散液を調製する方法が挙げられる。ここで湿式粉
砕に用いる粉砕機としては、縦型ビーズミル、横型ビー
ズミル、サンドグラインダー、コロイドミル等の公知の
湿式粉砕機が使用できる。
イド状に分散された分散液においてコロイド粒子の粒子
径を特に制限するものではないが、後記する方法で測定
された平均粒子径として0.1〜0.5μmとすること
が好ましい。
塩がシリコーン混合物中にコロイド状に分散した分散液
は本発明に供する処理剤である。更に本発明によれば、
前記した分散液に下記のポリオルガノシロキサンを更に
含有させることができる。即ち、ポリオルガノシロキサ
ンを構成する主たる繰返し単位として下記の式3で示さ
れる無水ケイ酸単位及びシリル末端基として下記の式4
で示される1価のオルガノシロキサン単位とから構成さ
れ、且つ分子中にシラノール残基を有するものである。 [SiO4/2 ]・・・3 [R6 R7 R8 SiO1/2 ]・・・4 (式4において、 R6 、R7 、R8 :同時に同一又は異なる、炭素数1〜
3のアルキル基又はフェニル基
た式3で示される無水ケイ酸単位を形成することとなる
シラノール形成性化合物(A)と式4で示される1価の
オルガノシロキサン単位を形成することとなるシラノー
ル形成性化合物(B)を用いて、シラノール形成反応及
びシラノール形成反応により生成したシラノールの縮重
合反応という公知のポリオルガノシロキサン生成反応に
よって製造される。
は、前記したように分子中にシラノール残基を含有す
る。本発明におけるポリオルガノシロキサン生成反応に
おいては、無水ケイ酸単位を形成することとなるシラノ
ール化合物の縮重合反応によるシロキサン鎖成長反応と
シロキサン鎖中に存在するシラノール基と1価のオルガ
ノシロキサン単位を形成することとなるシラノール形成
性化合物(B)との縮合によるシリル末端基形成反応に
よって本発明のポリオルガノシロキサンが得られる。こ
の場合シリル末端基形成反応に関与しないシロキサン鎖
中のシラノール基は、そのままポリオルガノシロキサン
分子中に残存することとなる。本発明において、シラノ
ール基の残存する割合を調整するには、前記したシラノ
ール形成性化合物(A)とシラノール形成性化合物
(B)との反応割合を適宜選択することによって達成さ
れる。
を好ましい範囲とするためには、シラノール形成性化合
物(A)/シラノール形成性化合物(B)=k/{8/
5×(k+1)}〜k/{2/5×(k+1)}(モル
比)(但し、ここでkは1以上の整数である)とするこ
とが好ましい。シラノ一ル形成性化合物(A)とシラノ
ール形成性化合物(B)との割合を上記の範囲とするこ
とによって、理論上では、ポリオルガノシロキサン生成
反応において、ポリオルガノシロキサン鎖中に存在する
シラノール基の20〜80モル%がシリル末端基によっ
て封鎖されたものとなる。
原料としては、式3で示される無水ケイ酸単位を形成す
ることとなるシラノール形成性化合物(A)として、テ
トラメトキシシラン、テトラエトキシシラン等のテトラ
アルコキシシラン及びテトラクロルシラン等のテトラハ
ロゲン化シラン、等が挙げられる。式4で示される1価
のシロキサン単位を形成することと成るシラノール形成
性化合物(B)としては、トリメチルメトキシシラン、
トリエチルメトキシシラン、トリプロピルメトキシシラ
ン、ジメチルエチルメトキシシラン等のトリアルキルア
ルコキシシラン、ジメチルフェニルメトキシシラン等の
フェニル基を含むジアルキルフェニルアルコキシシラ
ン、トリメチルクロルシラン等のトリアルキルハロゲン
化シラン、等が挙げられる。
ロキサンの含有割合としては、分散媒体として用いたシ
リコーンオイル100重量部当たり0.5〜5重量部と
するのが好ましく、1〜3重量部とするのが特に好まし
い。かかるポリオルガノシロキサンを前記した高級脂肪
酸マグネシウム塩がコロイド分散した分散液に加えるこ
とによってポリウレタン系弾性繊維に対して当初の性能
を阻害することなく静電気の発生を防止する顕著な効果
を有するものとなる。
シリコーンオイルと分散剤としてアミノ変性シリコーン
と有機カルボン酸とから成るシリコーン混合物中に高級
脂肪酸マグネシウム塩をコロイド状に分散された分散液
並びにこの分散液に対して前記したポリオルガノシロキ
サンを溶解させたものを包含する。
ド分散系からなる本発明の処理剤において、コロイド状
に分散した高級脂肪酸マグネシウム塩の凝集や沈殿を抑
制し、安定な分散性を長期に亘って維持させ、ポリウレ
タン系弾性繊維の製造、加工工程において所望の性能を
発揮させる上で、該分散系における高級脂肪酸マグネシ
ウム塩のコロイド粒子表面の荷電特性が特に重要とな
る。それによれば、後記するような方法で測定されたゼ
ータ電位として−30mV〜−100mVの範囲とする
ことが必要である。
ン系弾性繊維とは、少なくとも85重量%のセグメント
化したポリウレタンを含む長鎖の重合体からのフィラメ
ントまたは繊維を意味する。
(a)長鎖のポリエーテル、ポリエステルまたはポリエ
ーテルエステルセグメントであるソフトセグメントと
(b)イソシアネ−トとジアミンまたはジオール鎖伸長
剤との反応により誘導された比較的短鎖のセグメントで
あるハードセグメントとを含有する。通常は、ポリウレ
タン系弾性体はヒドロキシル末端ソフトセグメント前駆
体を有機ジイソシアネートでキャッピングすることによ
って得られるプレポリマ生成物をジアミンまたはジオー
ルで鎖伸長させて製造する。
はテトラメチレングリコール、3一メチル−1,5−ペ
ンタンジオール、テトラヒドロフラン、3−メチルテト
ラヒドロフラン等から誘導されたもの、およびこれらの
共重合体が含まれる。その中でもテトラメチレングリコ
ールから誘導されたポリエーテルが好ましい。典型的な
ポリエステルソフトセグメントには、(a)エチレング
リコール、テトラメチレングリコール、2,2−ジメチ
ル−1,3−プロパンジオール等と(b)二塩基酸、た
とえばアジピン酸、コハク酸等との反応性物が含まれ
る。ソフトセグメントはまた、典型的なポリエーテルと
ポリエステルとから、またはポリカーボネートジオー
ル、たとえばポリー(ペンタン−1,5−カーボネー
ト)ジオールおよびポリー(ヘキサン−1,6−カーボ
ネート)ジオール等から形成されたポリエーテルエステ
ルのような共重合体であってもよい。
に適した有機ジイソシアネートの典型は、ビスー(p−
イソシアナートフェニル)−メタン(MDI)、トリレ
ンジイソシアネート(TDI)、ビスー(4−イソシア
ナートシクロヘキシル)−メタン(PICM)、へキサ
メチレンジイソシアネート、3,3,5−トリメチル−
5−メチレンシクロヘキシルジイソシアネート等であ
る。その中で特にMDIが好ましい。
ン、1,3−シクロヘキサンジアミン、1,4−シクロ
ヘキサンジアミン等がポリウレタンウレアを形成させる
ための鎖伸長剤に好適である。鎖停止剤は、ポリウレタ
ンウレアの最終的な分子量の調節を助けるために反応混
合物に含有させることができる。通常、鎖停止剤は活性
水素を有する一官能性化合物、たとえばジエチルアミン
である。
定されることはなく、ジオールであってもよい。例え
ば、エチレングリコール、1,3−プロパンジオール、
4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、1,2
−プロピレングリコール、1,4−シクロヘキサンジメ
タノ一ル、1,4−シクロヘキサンジオール、1,4ー
ビス(β−ヒドロキシエトキシ)ベンゼン、ビス(β−
ヒドロキシエチル)テレフタレートおよびパラキシリレ
ンジオール等である。ジオール鎖伸長剤は、1種のみの
ジオールに限定されるわけでなく、複数種のジオールか
らなるものであってもよい。また、イソシアネート基と
反応する1個の水酸基を含む化合物と併用していてもよ
い。この場合、このようなポリウレタンを得る方法につ
いては溶融重合法、溶液重合法など公知の方法が適用で
き、限定されるものでない。重合の処方についても、特
に限定されずに、たとえば、ポリオールとジイソシアネ
ー卜と、ジオールからなる鎖伸長剤とを同時に反応させ
ることにより、ポリウレタンを合成する方法等が挙げら
れ、いずれの方法によるものでもよい。
ール系等の紫外線吸収剤、ヒンダードアミン系等の耐候
剤、ヒンダードフェノ一ル系等の酸化防止剤、酸化チタ
ン、酸化鉄等の各種顔料、硫酸バリウム、酸化亜鉛、酸
化セシウム、銀イオン等を含有する機能性添加剤等が含
有されていてもよい。
N−ジメチルアセトアミド(DMAc)、ジメチルホル
ムアミド、ジメチルスルホキシドおよびN−メチルピロ
リドンが含まれるが、DMAcが最も一般的に使用され
る溶媒である。30ないし40%の、特に35ないし3
8%(溶液の全重量を基準にして)の範囲内のポリウレ
タン濃度が、フィラメントへの乾式紡糸に特に好適であ
る。
タン系弾性繊維は溶融紡糸法、乾式紡糸法、湿式紡糸法
等により紡糸され、アミンを鎖伸長剤として用いたポリ
ウレタン系弾性繊維は通常乾式紡糸される。本発明にお
いての紡糸法は特に限定されるものではないが、溶媒を
用いた乾式紡糸が望ましい。
に付着させるには、処理剤を溶剤等で希釈することなく
そのまま給油する所謂ニート給油をすることが必要であ
る。その付着工程としては、紡糸後でパッケージに巻き
取るまでの間の工程、巻き取ったパッケージを巻き返す
工程、整経機で整経する工程等が挙げられるが、いずれ
の工程でもよく、また付着方法は、ローラー給油法、ガ
イド給油法、スプレー給油法等の公知の方法が適用でき
る。処理剤の付着量は、ポリウレタン系弾性繊維に対し
1〜10重量%とするが、3〜7重量%とするのが好ま
しい。
次の1)〜8)が好適例として挙げられる。
20×10-6m2 /Sであるシリコーンオイル(S−
1)94.2重量部と分散剤として式1中のaが18
0、bが0、cが1、X1 とX2 がメチル基、X3 がN
−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピル基である
アミノ変性シリコーン(A−1)0.7重量部と無水琥
珀酸0.1重量部とを混合したシリコーン混合物にジス
テアリン酸マグネシウム塩(F−1)5.0重量部を加
えて20〜35℃で均一になるまで混合した後、横型ビ
ーズミルを用いて湿式粉砕してジステアリン酸マグネシ
ウム塩(F−1)がコロイド状に分散された分散液から
成る処理剤(T−1)。
10×10-6m2 /Sであるシリコーンオイル(S−
2)95.2重量部と分散剤として式1中のaが11
0、bが0、cが4、X1 とX2 がメチル基、X3 がN
−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピル基である
アミノ変性シリコーン(A−2)1.2重量部と無水琥
珀酸0.1重量部とを混合したシリコーン混合物にジス
テアリン酸マグネシウム塩(F−1)3.5重量部を加
えて20〜35℃で均一になるまで混合した後、横型ビ
ーズミルを用いて湿式粉砕してジステアリン酸マグネシ
ウム塩(F−1)がコロイド状に分散された分散液から
成る処理剤(T−2)。
−1)95.5重量部と分散剤として式1中のaが5
0、bが5、cが1、X1 とX2 がメチル基、X3 がN
−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピル基、R1
がn−プロピル基であるアミノ変性シリコーン(A−
3)0.7重量部と無水琥珀酸0.1重量部とを混合し
たシリコーン混合物にパルミチン酸/ステアリン酸=4
0/60(モル比)の混合高級脂肪酸マグネシウム塩
(F−2)3.7重量部を加えて20〜35℃で均一に
なるまで混合した後、横型ビーズミルを用いて湿式粉砕
してジステアリン酸マグネシウム塩(F−1)がコロイ
ド状に分散された分散液から成る処理剤(T−3)。
−1)94.2重量部と分散剤として式1中のaが36
0、bが0、cが3、X1 とX2 がメチル基、X3 が3
−アミノプロピル基であるアミノ変性シリコーン(A−
4)0.7重量部とマレイン酸0.1重量部とを混合し
たシリコーン混合物にジステアリン酸マグネシウム塩
(F−1)5.0重量部を加えて20〜35℃で均一に
なるまで混合した後、横型ビーズミルを用いて湿式粉砕
してジステアリン酸マグネシウム塩(F−1)がコロイ
ド状に分散された分散液から成る処理剤(T−4)。
−1)95.2重量部と分散剤として式1中のaが18
0、bが50、cが1、X1 とX2 とX3 が3−アミノ
プロピル基、R1 がフェニル基であるアミノ変性シリコ
ーン(A−5)0.7重量部とアジピン酸0.2重量部
とを混合したシリコーン混合物にジステアリン酸マグネ
シウム塩(F−1)3.9重量部を加えて20〜35℃
で均一になるまで混合した後、横型ビーズミルを用いて
湿式粉砕してジステアリン酸マグネシウム塩(F−1)
がコロイド状に分散された分散液から成る処理剤(T−
5)。
−1)94.9重量部と分散剤として式1中のaが3
0、bが0、cが0、X1 とX2 が3−アミノプロピル
基であるアミノ変性シリコーン(A−6)0.7重量部
とステアリン酸0.5重量部とを混合したシリコーン混
合物にジステアリン酸マグネシウム塩(F−1)3.9
重量部を加えて20〜35℃で均一になるまで混合した
後、横型ビーズミルを用いて湿式粉砕してジステアリン
酸マグネシウム塩(F−1)がコロイド状に分散された
分散液から成る処理剤(T−6)。
−1)94.2重量部と分散剤としてアミノ変性シリコ
ーン(A−1)0.7重量部と無水琥珀酸0.1重量部
とテトラメチルシラン/トリメチルメトキシシラン=5
0/50(モル比)でシラノール形成反応と縮重合反応
により得られるシラノール基が残存しているポリオルガ
ノシロキサン(PS−1)1.0重量部とを混合したシ
リコーン混合物にジステアリン酸マグネシウム塩(F−
1)4.0重量部を加えて20〜35℃で均一になるま
で混合した後、横型ビーズミルを用いて湿式粉砕してジ
ステアリン酸マグネシウム塩(F−1)がコロイド状に
分散された分散液から成る処理剤(T−7)。
−2)92.5重量部と分散剤としてアミノ変性シリコ
ーン(A−1)1.2重量部と無水琥珀酸0.1とテト
ラメチルシラン/トリプロピルメトキシシラン=35/
65(モル比)でシラノール形成反応と縮重合反応によ
り得られるシラノール基が残存しているポリオルガノシ
ロキサン(PS−2)1.5重量部とを混合したシリコ
ーン混合物にパルミチン酸/ステアリン酸=40/60
(モル比)の混合高級脂肪酸マグネシウム塩(F−2)
2.0重量部を加えて20〜35℃で均一になるまで混
合した後、横型ビーズミルを用いて湿式粉砕してパルミ
チン酸/ステアリン酸=40/60(モル比)の混合高
級脂肪酸マグネシウム塩(F−2)がコロイド状に分散
された分散液から成る処理剤(T−8)。
タン系弾性繊維の実施形態としては、次の9)〜11)
が好適例として挙げられる。
ル)−メタン/テトラメチレンエーテルグリコール(数
平均分子量1800)=1.58/1(モル比)の混合
物を常法により90℃で3時間反応させ、キャップドグ
リコールを調製した。このキャップドグリコールをN,
N−ジメチルアセトアミド(DMAc)で希釈した。次
にエチレンジアミンおよびジエチルアミンを含むDMA
c溶液をキャップドグリコールのDMAc溶液に添加し
て室温で高速撹拌装置を用いて混合して鎖伸長させた。
更にDMAcを加えてポリマが約35重量%溶解したD
MAc溶液を得た。得られたポリマのDMAc溶液に、
ポリマ当たり酸化チタン4.7重量%、ヒンダードアミ
ン系耐候剤3.0重量%、ヒンダードフェノ一ル系酸化
防止剤1.2重量%となるように添加し、混合して均一
なポリマ混合溶液を得た。ここで得られたポリマ混合溶
液を用いて、公知のスパンデックス用の乾式紡糸方法に
よって単糸数4本からなる40デニールの弾性糸を紡糸
して、巻き取り前のオイリングローラーによって前記
1)の処理剤をニート給油して該処理剤の付着量がポリ
ウレタン系弾性繊維に対し6.5重量%で処理されたポ
リウレタン系弾性繊維。
本からなる40デニールの弾性糸に前記9)と同様の方
法で前記2)の処理剤をニート給油して該処理剤の付着
量がポリウレタン系弾性繊維に対し3.5重量%で処理
されたポリウレタン系弾性繊維。
本からなる40デニールの弾性糸に前記9)と同様の方
法で前記3)〜8)のいずれかの処理剤をニート給油し
て該処理剤の付着量がポリウレタン系弾性繊維に対しそ
れぞれ5.0重量%で処理されたポリウレタン系弾性繊
維。
するため実施例等を挙げるが、本発明が該実施例に限定
されるというものではない。尚、以下の実施例等におい
て、別に記載しない限り、部は重量部を示し、%は重量
%を示す。
/Sであるシリコーンオイル(S−1)94.2部と分
散剤として下記の表1に示したアミノ変性シリコーン
(A−1)0.7部と無水琥珀酸(c−1)0.1部と
を混合したシリコーン混合物にジステアリン酸マグネシ
ウム塩(F−1)5.0部を加えて20〜35℃で均一
になるまで混合した後、横型ビーズミルを用いて湿式粉
砕してジステアリン酸マグネシウム塩(F−1)がコロ
イド状に分散された分散液として処理剤(T−1)を調
製した。
1)〜(t−10)の調製 処理剤(T−1)の調製と同様にして、処理剤(T−
2)〜(T−6)及び(t−1)〜(t−10)を調製
した。これらの処理剤の内容を表2及び表3にまとめて
示した。
部と分散剤としてアミノ変性シリコーン(A−1)0.
7部と無水琥珀酸(c−1)0.1部と下記の表2の下
に示したポリオルガノシロキサン(PS−1)1.0部
とを混合したシリコーン混合物にジステアリン酸マグネ
シウム塩(F−1)4.0部を加えて20〜35℃で均
一になるまで混合した後、横型ビーズミルを用いて湿式
粉砕してジステアリン酸マグネシウム塩(F−1)がコ
ロイド状に分散された処理剤(T−7)を調製した。
8)を調製した。この内容を表2に示した。
にジステアリン酸マグネシウム塩(F−1)3.5部を
加えて20〜35℃で均一になるまで混合した後、横型
ビーズミルを用いて湿式粉砕してジステアリン酸マグネ
シウム塩(F−1)がコロイド状に分散された処理剤
(t−11)を調製した。
ミノ変性シリコーンと有機カルボン酸との総和の割合
(重量比) A/c:アミノ変性シリコーン100部当たりの有機カ
ルボン酸の部 S/F:シリコーンオイル100部当たりの高級脂肪酸
マグネシウム塩の部 S/PS:シリコーンオイル100部当たりのポリオル
ガノシロキサンの部 S−1:25℃における粘度が20×10-6m2 /Sであるポ
リジメチルシロキサン S−2:25℃における粘度が10×10-6m2 /Sであるポ
リジメチルシロキサン c−1:無水琥珀酸 c−2:マレイン酸 c−3:アジピン酸 F−1:ジステアリン酸マグネシウム塩 F−2:パルミチン酸/ステアリン酸=40/60(モ
ル比)の混合高級脂肪酸のマグネシウム塩 PS−1:テトラメチルシラン/トリメチルメトキシシ
ラン=50/50(モル比)の割合でポリオルガノシロ
キサン生成反応させたものであって、シラノール基が残
存しているもの(FT−IRでシラノール基の特性吸収
帯3750cm-1が検出された) PS−2:テトラメチルシラン/トリプロピルメトキシ
シラン=35/65(モル比)の割合でポリオルガノシ
ロキサン生成反応させたものであって、シラノール基が
残存しているもの(FT−IRでシラノール基の特性吸
収帯3750cm-1が検出された)
平均粒子及びゼータ電位を下記のように評価乃至測定し
た。結果を表4に示した。
リンダーに入れ、25℃にて1週間と1ケ月間放置し、
1週間後と1ケ月間後の処理剤の外観を観察し、下記の
基準で評価した。 ◎:均一な分散状態で外観に変化がない ○:5ml未満の透明層が発生した △:5ml以上の透明層が発生した ×:沈殿が発生した
維100gを処理剤1リットルに室温で1週間浸漬した
後、ポリウレタン系弾性繊維と処理剤とを分離して、浸
漬に用いた処理剤を回収した。浸漬前後の処理剤の粘度
をB型粘度計(ローター回転数6rpm)を用いて測定
した。測定値を以下の基準で評価した。 ○:浸漬後の粘度の増加分が浸漬前の粘度の10%未満 △:浸漬後の粘度の増加分が浸漬前の粘度の10%以上
20%未満 ×:浸漬後の粘度の増加分が浸漬前の粘度の20%以上
分散媒体を用いて、高級脂肪酸マグネシウム塩が100
0ppmの濃度となるように該処理剤を希釈して試料と
した。この試料を25℃で超遠心式自動粒度分布測定装
置(堀場製作所製CAPA−700)を用いて面積基準
の平均粒子径を測定した。
分散媒体を用いて、高級脂肪酸マグネシウム塩が80p
pmの濃度となるように該処理剤を希釈して、これを超
音波バスで30秒間分散処理して試料とした。この試料
を25℃でゼータ電位測定装置(PENKEM社製Mo
del501)を用いてゼータ電位を測定した。
処理剤の付与及びその評価) ・ポリウレタン系弾性繊維の製造と処理剤の付与方法 ビス−(p−イソシアナートフェニル)−メタン/テト
ラメチレンエーテルグリコール(数平均分子量180
0)=1.58/1(モル比)の混合物を常法により9
0℃で3時間反応させ、キャップドグリコールを調製し
た。このキャップドグリコールをN,N−ジメチルアセ
トアミド(DMAc)で希釈した。次にエチレンジアミ
ンおよびジエチルアミンを含むDMAc溶液をキャップ
ドグリコールのDMAc溶液に添加して室温で高速撹拌
装置を用いて混合して鎖伸長させた。更にDMAcを加
えてポリマが約35重量%溶解したDMAc溶液を得
た。得られたポリマのDMAc溶液に、ポリマ当たり酸
化チタン4.7重量%、ヒンダードアミン系耐候剤3.
0重量%、ヒンダードフェノ一ル系酸化防止剤1.2重
量%となるように添加し、混合して均一なポリマ混合溶
液を得た。ここで得られたポリマ混合溶液を用いて、公
知のスパンデックスで用いられる乾式紡糸方法によって
単糸数4本からなる40デニールの弾性糸を紡糸して、
巻き取り前のオイリングローラーによって処理剤をロー
ラー給油し、巻き取り速度が約600m/min.で長
さ58mmの円筒状紙管に、巻き幅38mmを与えるト
ラバースガイドをかいして巻き取った。処理剤付与量は
糸に対して所定量になるようにオイリングローラーの回
転数を調整することで行った。巻き量は、解舒性を評価
する場合は500グラム巻き、その他の評価には100
グラム巻きの試料を用いた。また、処理剤の付与量は、
JIS−L1073(合成繊維フィラメント糸試験方
法)に準拠し、抽出溶剤としてn−ヘキサンを用いて抽
出した値とした。
A、8Aの間で糸に2回撚りを入れ、初期張力(T1 )
2gをかけ、糸速度0.25m/分の速度で低速走行し
た際の2次張力(T2 )を測定し、摩擦係数を算出す
る。摩擦係数は下記の式を用いる。 摩擦係数=(T2 −T1 )÷(T2 +T1 )
ある。一般に、円筒状紙管1Cに巻き取られたポリウレ
タン系弾性糸2Cは、引き伸ばされて巻かれているた
め、内層に近づくにつれて、糸同士が滑り易くなり、巻
き形状として巻き方向に対して直角方向に押し出すかた
ちになる。この傾向があまり強いと内層巻き幅Bが円筒
状紙管長さAに近づき、フリーボードと呼ばれる巻きし
ろ3Cが小さくなり、後工程でのハンドリングが困難に
なる。また、高次加工の際、加工装置にポリウレタン弾
性糸を装着する場合、装置に直接、糸部分が触れる可能
性が高くなる。このため図2に示すフリーボードが重要
な因子になる。このため、捲形状の評価として、下記の
ようにフリーボードの長さを測定し、下記の計算式によ
りフリーボード値を算出した。算出値を下記の基準で評
価した。 フリーボード=(A一B)/2 ○:フリーボードが4ミリ以上 △:フリーボードが2ミリ以上、4ミリ未満 ×:フリーボードが2ミリ未満
−3Dとこれに常時接する第1遊離ローラ−1Dとで送
り出し部を構成し、また、第2駆動ローラ−4Dと接す
る第2遊離ローラ−2Dとで巻き取り部を構成して、該
送り出し部に対し巻き取り部を水平方向に20cm離し
て設置した。第1駆動ローラ−3Dに処理済みポリウレ
タン系弾性繊維を500g巻いたパッケージ5Dを装着
し、糸巻の厚さが2mmになるまで解舒して試料とし
た。この試料から処理済みポリウレタン系弾性繊維を第
2駆動ローラ−4Dに巻き取った。第1駆動ローラ−3
Dからの処理済みポリウレタン系弾性繊維の送り出し速
度を50m/分で固定する一方、第2駆動ローラ−4D
への該処理済みポリウレタン系弾性繊維の巻き取り速度
を50m/分より徐々に上げて、該処理済みポリウレタ
ン系弾性繊維をパッケージから強制解舒した。この強制
解舒時において、送り出し部分と巻き取り部分との間で
処理済みポリウレタン系弾性繊維の踊りがなくなる時点
での巻き取り速度V(m/分)を測定した。そして下記
の式により解舒性(%)を求め、次の基準で評価した。
結果を表5にまとめて示した。 解舒性(%)=(V−50)×2 ◎:解舒性125%未満(全く問題なく、安定に解舒で
きる) ○:解舒性125以上135%未満(糸の引き出しにや
や抵抗のあるものの、糸切れの発生は無く、安定に解舒
できる) △:解舒性135以上145%未満(糸の引き出しに抵
抗感があり、若干の糸切れもあって、操業にやや問題が
ある。) ×:解舒性145%以上(糸の引き出しに抵抗感が大き
く、糸切れが多発して、操業に大きな問題がある。)
ュア整経機に10本仕立て、25℃×65%RHの雰囲
気下で糸速度200m/分で3万m巻き取った。この
時、ミニチュア整経機のクシガイドに対するスカムの付
着および蓄積状態を肉眼観察し、次の基準で評価した。
結果を表5にまとめて示した。 ◎:スカムの付着がほとんどない ○:スカムがやや付着しているが、糸の安定走行に問題
はない ×:スカムの付着および蓄積が多く、糸の安定走行に大
きな問題がある
ュア整経機に10本仕立て、25℃×65%RHの雰囲
気下で糸速200m/分で走行させ、ミニチュア整経機
のクリールスタンドとフロントローラーの間を走行する
糸条の帯電圧を帯電圧測定器(春日製集電管KS−52
5)で測定し、測定値を次の基準で評価した。結果を表
5にまとめて示した。 ◎:帯電圧が1KV未満(全く問題なく、操業できる) ○:帯電圧が1KV以上2KV未満(問題なく、操業で
きる) △:帯電圧が2KV以上2.5KV未満(操業性にやや
問題あり) ×:帯電圧が2.5KV以上(操業できない)
系弾性繊維に優れた捲き形状と解舒性を付与し、加工工
程においてもガイド類へのスカムの付着及び蓄積を低減
でき、安定した操業性を与えるという効果がある。
Claims (8)
- 【請求項1】 分散媒体として25℃における粘度が
5×10-6〜50×10-6m2 /Sのシリコーンオイル
と分散剤として下記の式1で示されるアミノ変性シリコ
ーンと下記の有機カルボン酸とが該シリコーンオイル/
該アミノ変性シリコーンと該有機カルボン酸との総和=
100/0.5〜100/5(重量比)の割合であっ
て、該アミノ変性シリコーン/該有機カルボン酸=10
0/100〜100/2(重量比)の割合から成るシリ
コーン混合物中に下記の式2で示される高級脂肪酸マグ
ネシウム塩が該シリコーンオイル100重量部当たり1
〜10重量部の割合でコロイド状に分散された分散液か
ら成ることを特徴とするポリウレタン系弾性繊維用処理
剤。 【化1】 【化2】 (式1、式2において、 X1 、X2 、X3 :メチル基又は−R4 −(NH−R5
−)d−NH2 で示されるアミノ変性基であって、少な
くともいずれか1つが該アミノ変性基 R1 :炭素数2〜5のアルキル基またはフェニル基 R2 、R3 :炭素数11〜21のアルキル基 R4 、R5 :炭素数2〜5のアルキレン基 a、b:aが25〜400、bが0〜200の整数であ
って、且つ25≦a+b≦400を満足するもの c:0〜10の整数 d:0または1) 有機カルボン酸:炭素数4〜22である、1〜4価の有
機カルボン酸の単独物又は混合物であって、融点が50
〜220℃である単独物又は混合物 - 【請求項2】 アミノ変性シリコーンが、式1におい
てX3 がアミノ変性基であって、且つcが1〜5で示さ
れるものである請求項1記載のポリウレタン系弾性繊維
用処理剤。 - 【請求項3】 アミノ変性シリコーンが、式1におい
てX1 とX2 がメチル基であり、aが100〜200で
あり且つbが0で示されるものである請求項2記載のポ
リウレタン系弾性繊維用処理剤。 - 【請求項4】 シリコーンオイルとアミノ変性シリコ
ーンと有機カルボン酸との割合が該シリコーンオイル/
該アミノ変性シリコーンと該有機カルボン酸との総和=
100/1.6〜100/0.5(重量比)であって、
高級脂肪酸マグネシウム塩が該シリコーンオイル100
重量部当たり2〜8重量部の割合である請求項1、2又
は3記載のポリウレタン系弾性繊維用処理剤。 - 【請求項5】 請求項1、2、3又は4記載の分散液
が更にシリコーンオイル100重量部当たり、下記のポ
リオルガノシロキサンを0.5〜5重量部の割合で含有
することを特徴とするポリウレタン系弾性繊維用処理
剤。ポリオルガノシロキサン:それを構成する主たる繰
返し単位として下記の式3で示される無水ケイ酸単位及
びシリル末端基として下記の式4で示される1価のオル
ガノシロキサン単位とから構成された、分子中にシラノ
ール残基を有するポリオルガノシロキサンであって、該
ポリオルガノシロキサンを形成する反応において、該無
水ケイ酸単位を形成することとなるシラノール形成性化
合物(A)と該1価のシロキサン単位を形成することと
なるシラノール形成性化合物(B)とを該シラノール形
成性化合物(A)/該シラノール形成性化合物(B)=
k/{8/5×(k+1)}〜k/{2/5×(k+
1)}(モル比)の割合でシラノール形成反応及び該シ
ラノール形成反応により生成したシラノールの縮重合反
応をさせて得られるポリオルガノシロキサン、但し、k
は1以上の整数 [SiO4/2 ]・・・3 [R6 R7 R8 SiO1/2 ]・・・4 (式4において、 R6 、R7 、R8 :同時に同一又は異なる、炭素数1〜
3のアルキル基又はフェニル基 - 【請求項6】 コロイド状に分散された高級脂肪酸マ
グネシウム塩の平均粒子径が0.1〜0.5μmである
請求項1、2、3、4又は5記載のポリウレタン系弾性
繊維用処理剤。 - 【請求項7】 処理剤が該処理剤に供した分散媒体と
同一の分散媒体を用いて、高級脂肪酸マグネシウム塩が
80ppmの濃度となるように該処理剤を希釈して得ら
れる分散液において、該分散液が25℃において−30
〜−100mVのゼータ電位を有するものである請求項
1、2、3、4、5又は6記載のポリウレタン系弾性繊
維処理剤。 - 【請求項8】 請求項1、2、3、4、5、6又は7
記載のポリウレタン系弾性繊維処理剤を希釈することな
くニート給油法によってポリウレタン系弾性繊維に対し
て1〜10重量%の割合で付着されてなることを特徴と
するポリウレタン系弾性繊維。
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