JPH11126529A - 防音グロメット - Google Patents
防音グロメットInfo
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- JPH11126529A JPH11126529A JP9292760A JP29276097A JPH11126529A JP H11126529 A JPH11126529 A JP H11126529A JP 9292760 A JP9292760 A JP 9292760A JP 29276097 A JP29276097 A JP 29276097A JP H11126529 A JPH11126529 A JP H11126529A
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- Japan
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- grommet
- electric wire
- sound insulating
- notch
- hole
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 電線の電線貫通穴への挿通を良好した遮音体
を備える防音グロメットを得、組立作業性の向上を図
る。 【解決手段】 大開口部33と小開口部35とを連ねて
形成したグロメット本体37の大開口部33に、電線貫
通穴39を有した遮音体41を弾性的に圧嵌入する防音
グロメット31において、前記遮音体41は、軟質材か
らなる遮音材47の端面に硬質材からなる遮音板49を
一体に連設するとともに前記電線貫通穴39に連通した
電線挿通用の切込み部52、54が形成され、かつ前記
遮音板49の前記切込み部54と対向する部位に、該切
込み部54を拡開容易にする切欠き56が前記遮音板4
9の外縁49aに亘って設けてある。
を備える防音グロメットを得、組立作業性の向上を図
る。 【解決手段】 大開口部33と小開口部35とを連ねて
形成したグロメット本体37の大開口部33に、電線貫
通穴39を有した遮音体41を弾性的に圧嵌入する防音
グロメット31において、前記遮音体41は、軟質材か
らなる遮音材47の端面に硬質材からなる遮音板49を
一体に連設するとともに前記電線貫通穴39に連通した
電線挿通用の切込み部52、54が形成され、かつ前記
遮音板49の前記切込み部54と対向する部位に、該切
込み部54を拡開容易にする切欠き56が前記遮音板4
9の外縁49aに亘って設けてある。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遮音体を備えた防
音グロメットに関し、更に詳述すれば、組立作業性が向
上する防音グロメットに関するものである。
音グロメットに関し、更に詳述すれば、組立作業性が向
上する防音グロメットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車等の移動用車両では、電線をパネ
ル等に貫通保持させるためにグロメットを使用する。こ
の際、パネルが車室内と、騒音の発生するエンジンルー
ムやホイールハウス等とを仕切るものである場合、騒音
がグロメット取付開口を介して車室内に漏れないように
するため、グロメットに防音機能を持たせる必要があ
る。この種の防音機能を有したグロメットとして遮音体
をグロメット本体内に圧嵌入してなるものの一例を図
3、図4に基づき説明する。
ル等に貫通保持させるためにグロメットを使用する。こ
の際、パネルが車室内と、騒音の発生するエンジンルー
ムやホイールハウス等とを仕切るものである場合、騒音
がグロメット取付開口を介して車室内に漏れないように
するため、グロメットに防音機能を持たせる必要があ
る。この種の防音機能を有したグロメットとして遮音体
をグロメット本体内に圧嵌入してなるものの一例を図
3、図4に基づき説明する。
【0003】図3は従来の防音グロメットの断面図、図
4は図3に示した防音グロメットの分解斜視図である。
この防音グロメット1は、ゴム等の弾性材料からなり大
開口部3と小開口部5とを連ねて漏斗状に形成したグロ
メット本体7と、中央部に電線貫通穴9を有した遮音体
11とからなる。遮音体11は、スポンジ材等の軟質材
からなる遮音材13の端面に塩化ビニール等の硬質材か
らなる遮音板15を貼着してなる。防音グロメット1
は、電線23の挿通されたグロメット本体7に、同じく
電線23の挿通された遮音体11を大開口部3に弾性的
に圧嵌入し、大開口部3の内周に設けた爪部19を遮音
板15の外側に係止することで、遮音体11をグロメッ
ト本体7の内部に保持する。
4は図3に示した防音グロメットの分解斜視図である。
この防音グロメット1は、ゴム等の弾性材料からなり大
開口部3と小開口部5とを連ねて漏斗状に形成したグロ
メット本体7と、中央部に電線貫通穴9を有した遮音体
11とからなる。遮音体11は、スポンジ材等の軟質材
からなる遮音材13の端面に塩化ビニール等の硬質材か
らなる遮音板15を貼着してなる。防音グロメット1
は、電線23の挿通されたグロメット本体7に、同じく
電線23の挿通された遮音体11を大開口部3に弾性的
に圧嵌入し、大開口部3の内周に設けた爪部19を遮音
板15の外側に係止することで、遮音体11をグロメッ
ト本体7の内部に保持する。
【0004】また、この防音グロメット1は、大開口部
3の外周に形成した保持溝21を、不図示のボディパネ
ルの取付開口に嵌入することで、ボディパネルに電線2
3を貫通保持する。このように構成される防音グロメッ
ト1によれば、騒音をグロメット本体7に圧嵌入した遮
音体11で遮断することができ、車室内の遮音効果を高
めることができた。
3の外周に形成した保持溝21を、不図示のボディパネ
ルの取付開口に嵌入することで、ボディパネルに電線2
3を貫通保持する。このように構成される防音グロメッ
ト1によれば、騒音をグロメット本体7に圧嵌入した遮
音体11で遮断することができ、車室内の遮音効果を高
めることができた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】処で、上述した従来の
防音グロメット1では、遮音体11における遮音板15
は遮音効果とともに遮音材13を保持してグロメット本
体7に止着する係止機能を有する。そこで、遮音板15
は所定の板厚により硬直状態に形成してある。このた
め、電線貫通穴9と連通した電線挿通用の切込み部17
を、図4の矢印a、bで示す拡開方向に変形させて電線
23を該切込み部17より電線貫通穴9に挿通して防音
グロメット1を組立てる際に、遮音板15はその剛性に
より切込み部17が開き難く、そのため、切込み部17
の開口が狭くて電線23への遮音体11の挿通作業性が
悪いと云う問題があった。本発明は上記状況に鑑みてな
されたもので、硬質の遮音板を容易に変形させて電線を
電線貫通穴へ簡単に挿通できる遮音体を備えた防音グロ
メットを提供し、組立作業性の向上を図ることを目的と
する。
防音グロメット1では、遮音体11における遮音板15
は遮音効果とともに遮音材13を保持してグロメット本
体7に止着する係止機能を有する。そこで、遮音板15
は所定の板厚により硬直状態に形成してある。このた
め、電線貫通穴9と連通した電線挿通用の切込み部17
を、図4の矢印a、bで示す拡開方向に変形させて電線
23を該切込み部17より電線貫通穴9に挿通して防音
グロメット1を組立てる際に、遮音板15はその剛性に
より切込み部17が開き難く、そのため、切込み部17
の開口が狭くて電線23への遮音体11の挿通作業性が
悪いと云う問題があった。本発明は上記状況に鑑みてな
されたもので、硬質の遮音板を容易に変形させて電線を
電線貫通穴へ簡単に挿通できる遮音体を備えた防音グロ
メットを提供し、組立作業性の向上を図ることを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明に係る防音グロメットは、大開口部と小開口部
とを連ねた漏斗状のグロメット本体の前記大開口部に、
電線貫通穴を有した遮音体を弾性的に圧嵌入する防音グ
ロメットにおいて、前記遮音体は、軟質材からなる遮音
材の端面に硬質材からなる遮音板を一体に連設するとと
もに前記電線貫通穴に連通した電線挿通用の切込み部が
形成されかつ該切込み部を拡開容易にする切欠きが前記
遮音板の前記切込み部と対向する外縁に亘って設けられ
たことを特徴とするものである。あるいは、前記切欠き
を平面視において半径外方へ向かって徐々に拡大する扇
状に形成し、拡開時に該切欠きに相応する前記遮音板の
対向する外縁同士が互いに衝接することを特徴としても
よい。あるいは、前記遮音材には前記電線貫通穴より放
射状に複数の切り込みが設けられていることが好まし
い。
の本発明に係る防音グロメットは、大開口部と小開口部
とを連ねた漏斗状のグロメット本体の前記大開口部に、
電線貫通穴を有した遮音体を弾性的に圧嵌入する防音グ
ロメットにおいて、前記遮音体は、軟質材からなる遮音
材の端面に硬質材からなる遮音板を一体に連設するとと
もに前記電線貫通穴に連通した電線挿通用の切込み部が
形成されかつ該切込み部を拡開容易にする切欠きが前記
遮音板の前記切込み部と対向する外縁に亘って設けられ
たことを特徴とするものである。あるいは、前記切欠き
を平面視において半径外方へ向かって徐々に拡大する扇
状に形成し、拡開時に該切欠きに相応する前記遮音板の
対向する外縁同士が互いに衝接することを特徴としても
よい。あるいは、前記遮音材には前記電線貫通穴より放
射状に複数の切り込みが設けられていることが好まし
い。
【0007】この防音グロメットでは、硬質の遮音板に
は、電線挿通用の切込み部と電線貫通穴を挟んだ対向位
置に、切込み部を拡開容易にする切欠きが形成してある
ので、遮音体は切込み部を容易に開くことができ、電線
貫通穴を大きく開放させて、電線への遮音体の挿通作業
が容易となる。また、切欠きが平面視において電線貫通
穴側より遮音板の外縁に向かって開く扇状に形成してあ
れば、切欠きの基部に相応する内縁部を回動支点として
遮音体を変形させて遮音板の対向する外縁同士が互いに
衝接するまで拡開でき、切欠きを一条のスリットに形成
する場合に比べて電線挿通用の切込み部を大きく開くこ
とができる。また、遮音材に放射状の切り込みを複数設
けてあれば、電線径の異なる電線の挿通に対しても、弾
性材の遮音材は容易に変形して対応でき、しかも、常に
電線外周面に密着できる。
は、電線挿通用の切込み部と電線貫通穴を挟んだ対向位
置に、切込み部を拡開容易にする切欠きが形成してある
ので、遮音体は切込み部を容易に開くことができ、電線
貫通穴を大きく開放させて、電線への遮音体の挿通作業
が容易となる。また、切欠きが平面視において電線貫通
穴側より遮音板の外縁に向かって開く扇状に形成してあ
れば、切欠きの基部に相応する内縁部を回動支点として
遮音体を変形させて遮音板の対向する外縁同士が互いに
衝接するまで拡開でき、切欠きを一条のスリットに形成
する場合に比べて電線挿通用の切込み部を大きく開くこ
とができる。また、遮音材に放射状の切り込みを複数設
けてあれば、電線径の異なる電線の挿通に対しても、弾
性材の遮音材は容易に変形して対応でき、しかも、常に
電線外周面に密着できる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る防音グロメッ
トの好適な実施の形態を図面を参照して詳細に説明す
る。図1は本発明に係る防音グロメットの分解斜視図、
図2は図1に示した防音グロメットに適用の遮音体で、
(A)は定常状態を、(B)は拡開状態を示す外観斜視
図である。なお、図3、図4に示した部材と同一の部材
には同一の符号を付して説明するものとする。防音グロ
メット31は、ゴム等の弾性材料からなり大開口部33
と小開口部35とを連ねて漏斗状に形成したグロメット
本体37と、中央部に電線貫通穴39を有した筒状の遮
音体41とからなる。
トの好適な実施の形態を図面を参照して詳細に説明す
る。図1は本発明に係る防音グロメットの分解斜視図、
図2は図1に示した防音グロメットに適用の遮音体で、
(A)は定常状態を、(B)は拡開状態を示す外観斜視
図である。なお、図3、図4に示した部材と同一の部材
には同一の符号を付して説明するものとする。防音グロ
メット31は、ゴム等の弾性材料からなり大開口部33
と小開口部35とを連ねて漏斗状に形成したグロメット
本体37と、中央部に電線貫通穴39を有した筒状の遮
音体41とからなる。
【0009】グロメット本体37の大開口部33は、小
開口部35より肉厚に形成してあり、この大開口部33
の外周には環状の保持溝43を円周方向に形成してあ
る。この保持溝43は、不図示のボディパネルに穿設し
た取付開口の縁部と係合する。即ち、グロメット本体3
7は、保持溝43を取付開口の縁部に係合することで、
ボディパネルに貫通保持される。大開口部33の内周に
はリブ形状の爪部45を設けてあり、爪部45は遮音体
41の係止手段となる。
開口部35より肉厚に形成してあり、この大開口部33
の外周には環状の保持溝43を円周方向に形成してあ
る。この保持溝43は、不図示のボディパネルに穿設し
た取付開口の縁部と係合する。即ち、グロメット本体3
7は、保持溝43を取付開口の縁部に係合することで、
ボディパネルに貫通保持される。大開口部33の内周に
はリブ形状の爪部45を設けてあり、爪部45は遮音体
41の係止手段となる。
【0010】遮音体41は、円筒状の遮音材47と、こ
の遮音材47と同一外径に形成した円板状の遮音板49
とが一体に連設され、遮音材47の端面に遮音板49を
貼着してなる。なお、遮音体41は、図1においては構
成を明瞭にするため分離状態で示してある。遮音材47
はスポンジ材等の軟質材からなり、遮音板49は塩化ビ
ニール等の硬質材からなる。
の遮音材47と同一外径に形成した円板状の遮音板49
とが一体に連設され、遮音材47の端面に遮音板49を
貼着してなる。なお、遮音体41は、図1においては構
成を明瞭にするため分離状態で示してある。遮音材47
はスポンジ材等の軟質材からなり、遮音板49は塩化ビ
ニール等の硬質材からなる。
【0011】遮音体41の中心部には電線貫通穴39が
遮音材47及び遮音板49を貫通して設けてあり、遮音
材47には、電線貫通穴39の内壁39aから外周壁4
7aに向けて複数の切り込み50が放射状に形成してあ
る。また、遮音材47には、電線貫通穴39に連通して
該電線貫通穴39から外周壁47aにかけて電線挿通用
の切込み部52が形成されている。
遮音材47及び遮音板49を貫通して設けてあり、遮音
材47には、電線貫通穴39の内壁39aから外周壁4
7aに向けて複数の切り込み50が放射状に形成してあ
る。また、遮音材47には、電線貫通穴39に連通して
該電線貫通穴39から外周壁47aにかけて電線挿通用
の切込み部52が形成されている。
【0012】一方、遮音板49には、電線貫通穴39に
連通して該電線貫通穴39から外周縁49aにかけて電
線挿通用の切込み部54が形成してあり、遮音体41は
この遮音板49の切込み部54と上述した遮音材47の
切込み部52とを一致させた状態で一体化してある。ま
た、遮音板49には、切込み部54と電線貫通穴39を
挟んで対向する部位より外縁49aに亘って切欠き56
が形成してある。この切欠き56は、硬質の遮音板49
を切込み部54において拡開容易にするためのもので、
平面視において電線貫通穴側より外縁49aに向かって
徐々に拡大する扇状に形成してある。
連通して該電線貫通穴39から外周縁49aにかけて電
線挿通用の切込み部54が形成してあり、遮音体41は
この遮音板49の切込み部54と上述した遮音材47の
切込み部52とを一致させた状態で一体化してある。ま
た、遮音板49には、切込み部54と電線貫通穴39を
挟んで対向する部位より外縁49aに亘って切欠き56
が形成してある。この切欠き56は、硬質の遮音板49
を切込み部54において拡開容易にするためのもので、
平面視において電線貫通穴側より外縁49aに向かって
徐々に拡大する扇状に形成してある。
【0013】これにより、遮音板49は、切欠き56の
基部に相応する電線貫通穴39寄りの内縁部を回動支点
として容易に変形されて、遮音板49の対向する外縁4
9a同士が衝接するまで拡開できる。なお、遮音板49
の電線貫通穴39は遮音材47よりも大径に形成してあ
り、電線径に差異のある電線23を挿通させても、軟質
弾性体の遮音材47だけは常に電線23の外周面に密着
する構成として、遮音体41に汎用性を持たせることが
できるようになっている。
基部に相応する電線貫通穴39寄りの内縁部を回動支点
として容易に変形されて、遮音板49の対向する外縁4
9a同士が衝接するまで拡開できる。なお、遮音板49
の電線貫通穴39は遮音材47よりも大径に形成してあ
り、電線径に差異のある電線23を挿通させても、軟質
弾性体の遮音材47だけは常に電線23の外周面に密着
する構成として、遮音体41に汎用性を持たせることが
できるようになっている。
【0014】遮音体41は、外径をグロメット本体37
の大開口部33の内径より若干大きく形成してある。従
って、遮音体41は、弾性的にグロメット本体37の大
開口部33に圧嵌入するようになっている。大開口部3
3に嵌入した遮音体41は、硬質の遮音板49の外側に
爪部45が係止するようになっている。これにより、遮
音体41は、グロメット本体37の内部に抜け出し不能
に保持される。
の大開口部33の内径より若干大きく形成してある。従
って、遮音体41は、弾性的にグロメット本体37の大
開口部33に圧嵌入するようになっている。大開口部3
3に嵌入した遮音体41は、硬質の遮音板49の外側に
爪部45が係止するようになっている。これにより、遮
音体41は、グロメット本体37の内部に抜け出し不能
に保持される。
【0015】以上述べたように、切り込み52、54を
形成した遮音体41では、遮音板49が硬質の板部材で
あっても切欠き56により電線貫通穴39が容易に開放
できることとなり、電線端部を電線貫通穴39に挿通せ
ずに、任意の位置で電線23への挿通が可能となり、特
に長尺の電線23への挿通作業性を高めることができ
る。
形成した遮音体41では、遮音板49が硬質の板部材で
あっても切欠き56により電線貫通穴39が容易に開放
できることとなり、電線端部を電線貫通穴39に挿通せ
ずに、任意の位置で電線23への挿通が可能となり、特
に長尺の電線23への挿通作業性を高めることができ
る。
【0016】次に、このように構成した防音グロメット
31の作用を説明する。防音グロメット31は、電線2
3の挿通されたグロメット本体37に、同じく電線23
の挿通された遮音体41の遮音材47をグロメット本体
37側に向けて該遮音体41を圧嵌入する。この組立作
業時、遮音体41は、図2(A)に矢印a、bで示すよ
うに遮音材47及び遮音板49の切込み部52、54が
電線貫通穴39を開放させるように押し拡げられる。こ
の際、遮音板49には切欠き56が切込み部54の対向
部位に設けてあるので、遮音体41は、図2(B)に示
すように、切欠き56の基部に相応する内縁部を回動支
点として変形して、切欠き56の対向した外縁49a同
士が衝接するまで拡開される。これにより、軟質材の遮
音材47はもとより、硬質材の遮音板49も切欠き56
を大きく開くことができ、電線貫通穴39を開放させ
て、電線23への遮音体41の挿通作業を容易にする。
31の作用を説明する。防音グロメット31は、電線2
3の挿通されたグロメット本体37に、同じく電線23
の挿通された遮音体41の遮音材47をグロメット本体
37側に向けて該遮音体41を圧嵌入する。この組立作
業時、遮音体41は、図2(A)に矢印a、bで示すよ
うに遮音材47及び遮音板49の切込み部52、54が
電線貫通穴39を開放させるように押し拡げられる。こ
の際、遮音板49には切欠き56が切込み部54の対向
部位に設けてあるので、遮音体41は、図2(B)に示
すように、切欠き56の基部に相応する内縁部を回動支
点として変形して、切欠き56の対向した外縁49a同
士が衝接するまで拡開される。これにより、軟質材の遮
音材47はもとより、硬質材の遮音板49も切欠き56
を大きく開くことができ、電線貫通穴39を開放させ
て、電線23への遮音体41の挿通作業を容易にする。
【0017】このように、上述の防音グロメット31に
よれば、遮音板49は切込み部54の対向部位に切欠き
56が設けてあるので、その剛性を低減させるようにし
て、切込み部54を拡げて電線貫通穴39を大きく開放
させることにより、電線23への遮音体41の挿通作業
性を向上できる。そして、硬質の遮音板49をグロメッ
ト本体37の爪部45に係止させることにより、遮音体
41を抜け出し不能にグロメット本体37に装着でき
る。
よれば、遮音板49は切込み部54の対向部位に切欠き
56が設けてあるので、その剛性を低減させるようにし
て、切込み部54を拡げて電線貫通穴39を大きく開放
させることにより、電線23への遮音体41の挿通作業
性を向上できる。そして、硬質の遮音板49をグロメッ
ト本体37の爪部45に係止させることにより、遮音体
41を抜け出し不能にグロメット本体37に装着でき
る。
【0018】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係
る防音グロメットによれば、遮音板の切込み部を拡開容
易にする切欠きが、該切込み部の電線貫通穴を挟んだ対
向部位に形成してあるので、電線貫通穴を大きく開放さ
せて、電線への遮音体の挿通作業性を向上できる。ま
た、切欠きが平面視において電線貫通穴より遮音板の外
縁に向かって開く扇状に形成してあれば、切欠きの基部
に相応する内縁部を回動支点として遮音板を変形させて
該遮音板の対向する外縁同士が互いに衝接するまで拡開
でき、切欠きを一条のスリットに形成する場合に比べ電
線貫通穴を大きく開くことができる。また、遮音材に放
射状の切り込みを複数設けてあれば、該遮音材を容易に
変形させて電線径の異なる電線にも対応でき、常に電線
外周面に密着させることができて遮音体に汎用性を持た
せることができる。
る防音グロメットによれば、遮音板の切込み部を拡開容
易にする切欠きが、該切込み部の電線貫通穴を挟んだ対
向部位に形成してあるので、電線貫通穴を大きく開放さ
せて、電線への遮音体の挿通作業性を向上できる。ま
た、切欠きが平面視において電線貫通穴より遮音板の外
縁に向かって開く扇状に形成してあれば、切欠きの基部
に相応する内縁部を回動支点として遮音板を変形させて
該遮音板の対向する外縁同士が互いに衝接するまで拡開
でき、切欠きを一条のスリットに形成する場合に比べ電
線貫通穴を大きく開くことができる。また、遮音材に放
射状の切り込みを複数設けてあれば、該遮音材を容易に
変形させて電線径の異なる電線にも対応でき、常に電線
外周面に密着させることができて遮音体に汎用性を持た
せることができる。
【図1】本発明に係る防音グロメットの分解斜視図であ
る。
る。
【図2】図1に示した防音グロメットに適用の遮音体の
外観斜視図で、図2(A)は定常状態を、図2(B)は
電線への装着時での拡開状態を示す図である。
外観斜視図で、図2(A)は定常状態を、図2(B)は
電線への装着時での拡開状態を示す図である。
【図3】従来の防音グロメットの断面図である。
【図4】図3に示した防音グロメットの分解斜視図であ
る。
る。
31 防音グロメット 33 大開口部 35 小開口部 37 グロメット本体 39 電線貫通穴 41 遮音体 45 爪部 47 遮音材 49 遮音板 52、54 切込み部 56 切欠き
Claims (3)
- 【請求項1】 大開口部と小開口部とを連ねた漏斗状の
グロメット本体の前記大開口部に、電線貫通穴を有した
遮音体を弾性的に圧嵌入する防音グロメットにおいて、 前記遮音体は、軟質材からなる遮音材の端面に硬質材か
らなる遮音板を一体に連設するとともに前記電線貫通穴
に連通した電線挿通用の切込み部が形成されかつ該切込
み部を拡開容易にする切欠きが前記遮音板の前記切込み
部と対向する外縁に亘って設けられたことを特徴とする
防音グロメット。 - 【請求項2】 前記切欠きを平面視において電線貫通穴
側より前記外縁に向かって徐々に拡大する扇状に形成
し、拡開時に該切欠きに相応する前記遮音板の対向した
外縁同士が互いに衝接することを特徴とする請求項1記
載の防音グロメット。 - 【請求項3】 前記遮音材には前記電線貫通穴より放射
状に複数の切り込みが設けられていることを特徴とする
請求項1記載の防音グロメット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9292760A JPH11126529A (ja) | 1997-10-24 | 1997-10-24 | 防音グロメット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9292760A JPH11126529A (ja) | 1997-10-24 | 1997-10-24 | 防音グロメット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11126529A true JPH11126529A (ja) | 1999-05-11 |
Family
ID=17785987
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9292760A Pending JPH11126529A (ja) | 1997-10-24 | 1997-10-24 | 防音グロメット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11126529A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012125002A (ja) * | 2010-12-06 | 2012-06-28 | Sumitomo Wiring Syst Ltd | グロメット |
CN107963033A (zh) * | 2016-10-19 | 2018-04-27 | 德尔福派克电气系统有限公司 | 一种用于汽车的降噪型护套 |
-
1997
- 1997-10-24 JP JP9292760A patent/JPH11126529A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012125002A (ja) * | 2010-12-06 | 2012-06-28 | Sumitomo Wiring Syst Ltd | グロメット |
CN107963033A (zh) * | 2016-10-19 | 2018-04-27 | 德尔福派克电气系统有限公司 | 一种用于汽车的降噪型护套 |
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