JP3235421B2 - 防音グロメット - Google Patents

防音グロメット

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JP3235421B2 JP20553995A JP20553995A JP3235421B2 JP 3235421 B2 JP3235421 B2 JP 3235421B2 JP 20553995 A JP20553995 A JP 20553995A JP 20553995 A JP20553995 A JP 20553995A JP 3235421 B2 JP3235421 B2 JP 3235421B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として自動車の
電気配線をパネル等の構造体に貫通保持させると共に貫
通部を通じて音の伝播を防止するために用いる遮音性の
高い防音グロメットに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車等の移動用車両においては、エン
ジンルームやホイールハウスなどから騒音が発生する
が、この他車外で発生する音なども車室内に侵入しない
ように防音することが自動車の快適性の追求から要望さ
れている。しかし、電気配線の必要から車室の壁面に孔
をあけて電線等を貫通させると、これらの孔を通じて騒
音が侵入するので、電線等を貫通させる部分に取付けら
れるグロメットに対して防音機能を付与することが提案
されている。
【0003】たとえば、実公平2−41783号公報に
は、図4に示すような、グロメットGが開示されてい
る。グロメットGは、パネル孔に取り付ける鍔状部aの
内側を貫通する筒状部bが設けられており、鍔状部aと
筒状部bとの間に防音材料cを充填する中空部dが形成
されている。この防音材料cは、図5に示すように、一
部に拡開可能な切断部eを有する環状体として予め形成
されたものを充填するようにしている。
【0004】グロメットGは電線を挿通する筒状部bを
独立して設けているため、筒状部bに電線が挿通されて
いるか否かに拘わらず中空部dに容易に防音材料cを充
填することができ、また、防音材料cの充填後に電線を
挿通することも容易であるから作業性が良好であるなど
の利点がある。
【0005】しかしながら、筒状部bの径が一定に成形
されているため、挿通する電線束の径が筒状部bの径よ
り細い場合は、隙間が生じて遮音効果が激減する。隙間
の発生を解消するためには、電線束の径に合わせて、筒
状部bの径の異なる多種類のグロメットを用意しなけれ
ばならず、その製造のため多数の金型や部品管理が必要
となるなどの問題点を有している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題
点に着目してなされたもので、挿通する電線束の径に大
小の相違があっても優れた遮音効果を維持することので
きる防音グロメットを提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記の課題を達成するた
め、本発明は、軟質弾性材を漏斗状に形成したグロメッ
ト基体内に遮音材を充填して成る防音グロメットであっ
て、前記遮音材が、中心部に電線挿入孔を開口すると共
に該電線挿入孔から外方に向けて複数の切込みを放射状
に刻設した弾性遮音体と、該弾性遮音体の電線挿入孔よ
り大径の電線挿通孔を有する環状遮音板とからなり、該
弾性遮音体の端面に該環状遮音板を添着して該電線挿入
孔および電線挿通孔に電線を挿通するようにしたことを
特徴とする。
【0008】弾性遮音体および環状遮音板に拡開可能な
切断部が形成されていることが好ましい(請求項2)。
弾性遮音体の端面に環状遮音板が一体に接合されている
ことが好適である(請求項3)。弾性遮音体は、多数の
微細な空洞を有する発泡弾性材から形成された弾性遮音
体であることが有効である(請求項4)。
【0009】本発明の防音グロメットは、遮音材に電線
挿入孔から外方に向けて複数の放射状の切込みを有する
弾性遮音体を用いているため、電線挿入孔の径を容易に
伸縮させることができる。したがって、挿通する電線束
の径に相違があっても弾性遮音体を電線束に密着させる
ことが可能となり、電線束と弾性遮音体との間に隙間が
生じないので良好な遮音効果が維持される。また、環状
遮音板により遮音が図られると共に弾性遮音体が支持さ
れるため、機械的強度が向上する。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例について図
面を参照して説明する。図1は、本発明の実施例に係わ
る防音グロメットAを分離して示した斜視図である。防
音グロメットAは、漏斗状に形成されたグロメット基体
1内に遮音材2を充填して成る。
【0011】グロメット基体1は、ゴム等の軟質弾性材
の成形加工により変形自在に形成され、中心部に電線を
挿通する筒状部3を有し、筒状部3から漏斗状に拡開し
た鍔状部4を備えている。鍔状部4の周縁外側にはパネ
ル等の構造体に取り付けるための装着溝5(図2参照)
が周設され、周縁内側には、充填した遮音材2を係止す
るための係止突部6が設けられている。
【0012】遮音材2は、多数の微細な空洞を有する発
泡弾性材から形成された円柱状の弾性遮音体7と、合成
樹脂製の薄板で形成された環状遮音板8とから成る。弾
性遮音体7には、中心部に電線挿入孔9が設けられ、電
線挿入孔9の内壁9aから外周壁7aに向けて複数の切
込み10が放射状に刻設されている。電線挿入孔9から
弾性遮音体7の外周壁7aにかけて拡開可能な切断部1
1が形成されている。
【0013】環状遮音板8の中心部には、弾性遮音体7
の電線挿入孔9より大径の電線挿通孔12が形成され、
電線挿通孔12から周縁8aに向けて拡開可能な切断部
13が設けられている。
【0014】環状遮音板8の切断部13と弾性遮音体7
の切断部11とを一致させて弾性遮音体7の端面7b
に、環状遮音板8を接着剤により接合することにより一
体化した遮音材2が形成される。グロメット基体1の鍔
状部4の係止突部6を拡げて鍔状部4内に環状遮音板8
を外側に向けた状態で遮音材2を充填することにより、
防音グロメットAが形成される。
【0015】防音グロメットAに電線束を挿通するに
は、図2に示すように、グロメット基体1の筒状部3に
電線束W1 を挿通すると共に、弾性遮音体7の切断部1
1および環状遮音板8の切断部13を開いて電線束W1
を電線挿入孔9および電線挿通孔12に挿入する。環状
遮音板8の電線挿通孔12は、図3に示すような、比較
的大径の電線束W2 に合わせて設定されているので、電
線挿通孔12と電線束W 1 との間に隙間Sが生じるが、
弾性遮音体7と電線束W1 との間は密着しているため、
遮音効果が減殺されることはない。
【0016】一方、比較的大径の電線束W2 を挿通する
ときは、図3に示すように、グロメット基体1の筒状部
3と共に、弾性遮音体7の電線挿入孔9が拡開するた
め、電線束W2 の挿入および、遮音効果に支障を来すこ
とがない。したがって、上記の防音グロメットAは、弾
性遮音体7の電線挿入孔9の径より小径でなく、環状遮
音板8の電線挿通孔12の径より大径でない電線束であ
れば、電線束と弾性遮音体7とが密着するため、径に差
異のある電線束を挿通しても良好な遮音効果が得られ
る。
【0017】
【発明の効果】本発明の防音グロメットは、充填する遮
音材に、複数の放射状の切込みを有する弾性遮音体を用
いているため、電線挿入孔の径を容易に伸縮させること
ができ、挿通する電線束の径に相違があっても弾性遮音
体と電線束とを密着させることが可能となり、電線束と
弾性遮音体との間に隙間が生じないので優れた遮音効果
が維持される。また、環状遮音板により遮音が図られる
と共に弾性遮音体が支持されるため、機械的強度が高く
耐久性も向上するなどの利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係わる防音グロメットを分離
して示した斜視図である。
【図2】図1の防音グロメットに比較的小径の電線束を
挿通した状態を示す縦断面図である。
【図3】図1の防音グロメットに比較的大径の電線束を
挿通した状態を示す縦断面図である。
【図4】従来の防音グロメットを示す縦断面図である。
【図5】図4の防音材料を示す斜視図である。
【符号の説明】
A 防音グロメット W1 、W2 電線束 1 グロメット基体 2 遮音材 7 弾性遮音体 7b 端面 8 環状遮音板 9 電線挿入孔 10 切込み 11 切断部 12 電線挿通孔 13 切断部
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01B 17/58 B60R 16/02 622 H02G 3/22

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軟質弾性材を漏斗状に形成したグロメッ
    ト基体内に遮音材を充填して成る防音グロメットであっ
    て、 前記遮音材が、中心部に電線挿入孔を開口すると共に該
    電線挿入孔から外方に向けて複数の切込みを放射状に刻
    設した弾性遮音体と、該弾性遮音体の電線挿入孔より大
    径の電線挿通孔を有する環状遮音板とからなり、該弾性
    遮音体の端面に該環状遮音板を添着して該電線挿入孔お
    よび電線挿通孔に電線を挿通するようにしたことを特徴
    とする防音グロメット。
  2. 【請求項2】 弾性遮音体および環状遮音板に拡開可能
    な切断部が形成されている請求項1記載の防音グロメッ
    ト。
  3. 【請求項3】 弾性遮音体の端面に環状遮音板が一体に
    接合されている請求項1または請求項2記載の防音グロ
    メット。
  4. 【請求項4】 弾性遮音体が、多数の微細な空洞を有す
    る発泡弾性材から形成された弾性遮音体である請求項
    1、請求項2または請求項3記載の防音グロメット。
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