JP2880032B2 - グロメット - Google Patents
グロメットInfo
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- JP2880032B2 JP2880032B2 JP5001790A JP179093A JP2880032B2 JP 2880032 B2 JP2880032 B2 JP 2880032B2 JP 5001790 A JP5001790 A JP 5001790A JP 179093 A JP179093 A JP 179093A JP 2880032 B2 JP2880032 B2 JP 2880032B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電線束等をパネル等
に貫通するグロメットに関する。
に貫通するグロメットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のグロメットとしては、図
4及び図5に示すものが開示されている(実開昭55−
45074号公報参照)。
4及び図5に示すものが開示されている(実開昭55−
45074号公報参照)。
【0003】このグロメット2は、例えば車両のエンジ
ンルームと車室内とを仕切るダッシュパネル1の貫通孔
1aに装着されるもので、グロメット本体3を構成する
本体基部3Aと鍔部3Bとを備え、本体基部3A及び鍔
部3B内には、電線束であるワイヤハーネス4が挿通さ
れる挿通孔5が形成されている。本体基部3A及び鍔部
3Bからは、それぞれ略中空円筒状の支持部6,7が延
設され、これら本体基部3A、鍔部3B、及び支持部
6,7は、弾性ゴム部材によって一体に成形されてい
る。
ンルームと車室内とを仕切るダッシュパネル1の貫通孔
1aに装着されるもので、グロメット本体3を構成する
本体基部3Aと鍔部3Bとを備え、本体基部3A及び鍔
部3B内には、電線束であるワイヤハーネス4が挿通さ
れる挿通孔5が形成されている。本体基部3A及び鍔部
3Bからは、それぞれ略中空円筒状の支持部6,7が延
設され、これら本体基部3A、鍔部3B、及び支持部
6,7は、弾性ゴム部材によって一体に成形されてい
る。
【0004】挿通孔5は支持部6,7の両端面6a,7
aで開口し、各支持部6,7の内壁6b,7bには、挿
通孔5の両端開口部付近でワイヤハーネス4の外周を支
持する突条8,9が設けられている。本体基部3Aと鍔
部3Bとの間には、パネル1への装着時に貫通孔1aと
嵌合する溝部10が形成され、鍔部3Bには、装着時に
本体基部3Aとの間でパネル1を挟持すると共に貫通孔
1aをシールするリップ部11が、溝部10の外周に沿
って突設されている。
aで開口し、各支持部6,7の内壁6b,7bには、挿
通孔5の両端開口部付近でワイヤハーネス4の外周を支
持する突条8,9が設けられている。本体基部3Aと鍔
部3Bとの間には、パネル1への装着時に貫通孔1aと
嵌合する溝部10が形成され、鍔部3Bには、装着時に
本体基部3Aとの間でパネル1を挟持すると共に貫通孔
1aをシールするリップ部11が、溝部10の外周に沿
って突設されている。
【0005】鍔部3Bには、支持部7と略平行に突起部
12が突設されている。突起部12は、略中空円筒状で
支持部6,7よりも内径が小さく形成された補助支持部
13と、補助支持部13内の中空部13cを先端で閉鎖
する被除去部14とからなり、補助支持部13と被除去
部14とは、鍔部3Bと一体に成形されている。鍔部3
Bには、本体基部3A内と補助支持部13の中空部13
cとを連通する連通孔3aが形成され、中空部13c
は、被除去部14を除去したときに他の電線やボンネッ
トレリーズワイヤ16等を挿通可能な補助挿通孔15と
なる。補助支持部13の内壁13aには、ボンネットレ
リーズワイヤ16の外周を支持する突条17が設けら
れ、被除去部14に近接した補助支持部13の外周に
は、被除去部14を除去する際の切断位置(図5(a)
中のA−A)を示す凹部13bが形成されている。
12が突設されている。突起部12は、略中空円筒状で
支持部6,7よりも内径が小さく形成された補助支持部
13と、補助支持部13内の中空部13cを先端で閉鎖
する被除去部14とからなり、補助支持部13と被除去
部14とは、鍔部3Bと一体に成形されている。鍔部3
Bには、本体基部3A内と補助支持部13の中空部13
cとを連通する連通孔3aが形成され、中空部13c
は、被除去部14を除去したときに他の電線やボンネッ
トレリーズワイヤ16等を挿通可能な補助挿通孔15と
なる。補助支持部13の内壁13aには、ボンネットレ
リーズワイヤ16の外周を支持する突条17が設けら
れ、被除去部14に近接した補助支持部13の外周に
は、被除去部14を除去する際の切断位置(図5(a)
中のA−A)を示す凹部13bが形成されている。
【0006】ボンネットレリーズワイヤ16をパネルに
別途貫通する必要のないときは、図5(a)に示すよう
に、補助支持部13の凹部13bを切断せず、被除去部
14をそのまま残存させる。被除去部14を残存してお
けば、補助挿通孔15が閉鎖されるので、ここから水漏
れ等が生じることなくシール性が維持される。
別途貫通する必要のないときは、図5(a)に示すよう
に、補助支持部13の凹部13bを切断せず、被除去部
14をそのまま残存させる。被除去部14を残存してお
けば、補助挿通孔15が閉鎖されるので、ここから水漏
れ等が生じることなくシール性が維持される。
【0007】一方、ワイヤハーネス4をパネル1に貫通
すると共に、ワイヤハーネス4の他に電線を別途貫通し
たり、又はボンネットレリーズワイヤ16を挿通したり
するときは、図5(b)に示すように、補助支持部13
を凹部13bで切断して被除去部14を除去し、開口し
た補助挿通孔15にボンネットレリーズワイヤ16を挿
通する。なお、本体基部3Aの一部には、本体基部3A
の内部と外部とを連通する切欠部3cが形成され、ボン
ネットレリーズワイヤ16は切欠部3cからグロメット
2外へ配設される。
すると共に、ワイヤハーネス4の他に電線を別途貫通し
たり、又はボンネットレリーズワイヤ16を挿通したり
するときは、図5(b)に示すように、補助支持部13
を凹部13bで切断して被除去部14を除去し、開口し
た補助挿通孔15にボンネットレリーズワイヤ16を挿
通する。なお、本体基部3Aの一部には、本体基部3A
の内部と外部とを連通する切欠部3cが形成され、ボン
ネットレリーズワイヤ16は切欠部3cからグロメット
2外へ配設される。
【0008】すなわち、このようなグロメット2によれ
ば、ワイヤハーネス4の挿通用のパネル貫通孔1aとグ
ロメット2のほかに、ボンネットレリーズワイヤ16挿
通用のパネル貫通孔やグロメット等を別途設ける必要が
なく、部品点数の削減や作業の効率化を図ることができ
る。
ば、ワイヤハーネス4の挿通用のパネル貫通孔1aとグ
ロメット2のほかに、ボンネットレリーズワイヤ16挿
通用のパネル貫通孔やグロメット等を別途設ける必要が
なく、部品点数の削減や作業の効率化を図ることができ
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
グロメット2にあっては、補助挿通孔15が閉鎖してい
る通常品と補助挿通孔15が開口している特種品との判
別を、被除去部14の有無だけで行っているため、ワイ
ヤハーネス4をグロメット2に挿通する際に両者を瞬時
に判別することは困難であった。このため、同一工程で
両者を区別して挿通しようとすると、作業が繁雑とな
り、両者を取り違えて装着してしまう可能性があった。
特に、通常品を挿通する予定のワイヤハーネス4に、間
違って特種品を挿通してしまった場合には、開口した補
助挿通孔15を閉鎖することができず、グロメット2を
取替えなければならなかった。
グロメット2にあっては、補助挿通孔15が閉鎖してい
る通常品と補助挿通孔15が開口している特種品との判
別を、被除去部14の有無だけで行っているため、ワイ
ヤハーネス4をグロメット2に挿通する際に両者を瞬時
に判別することは困難であった。このため、同一工程で
両者を区別して挿通しようとすると、作業が繁雑とな
り、両者を取り違えて装着してしまう可能性があった。
特に、通常品を挿通する予定のワイヤハーネス4に、間
違って特種品を挿通してしまった場合には、開口した補
助挿通孔15を閉鎖することができず、グロメット2を
取替えなければならなかった。
【0010】また、補助支持部13を凹部13bで切断
する作業を要するため、作業性が悪く、作業に熟練を要
し、生産性の向上が難しかった。
する作業を要するため、作業性が悪く、作業に熟練を要
し、生産性の向上が難しかった。
【0011】本発明は、このような従来の課題を解決す
るためになされたもので、その目的とするところは、補
助挿通孔が閉鎖した通常品と、開口した特種品とを、適
宜変更することができるグロメットを提供することにあ
る。
るためになされたもので、その目的とするところは、補
助挿通孔が閉鎖した通常品と、開口した特種品とを、適
宜変更することができるグロメットを提供することにあ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、電線等を挿通する挿通孔が略中央に形成
された基部と、この基部に形成された嵌合凹部と、前記
基部から立設され前記電線等を挿通して支持する支持部
とを備えた軟質グロメットと、前記嵌合凹部に嵌合され
る基板部と、この基板部から立設された周壁部と、この
周壁部に設けられた可撓性係止部とを備えた硬質グロメ
ットとからなり、前記嵌合凹部に前記基板部を嵌合して
前記軟質グロメットと前記硬質グロメットとを一体化し
てなるグロメットにおいて、前記軟質グロメットの基部
に、他の電線等を挿通可能な補助挿通孔と、前記嵌合凹
部側に開口する収容凹部とを設け、前記硬質グロメット
の基板部に、前記補助挿通孔と連通可能な補助穴部と、
前記嵌合凹部との嵌合方向に突出し前記補助挿通孔への
挿入と前記収容凹部への収容とが共に選択可能な突部と
を設け、前記収容凹部に前記突部を収容すると前記補助
挿通孔が開口して前記補助穴部と連通し、前記補助挿通
孔に前記突部を挿入すると前記補助挿通孔が閉鎖する構
成としてある。
に、本発明は、電線等を挿通する挿通孔が略中央に形成
された基部と、この基部に形成された嵌合凹部と、前記
基部から立設され前記電線等を挿通して支持する支持部
とを備えた軟質グロメットと、前記嵌合凹部に嵌合され
る基板部と、この基板部から立設された周壁部と、この
周壁部に設けられた可撓性係止部とを備えた硬質グロメ
ットとからなり、前記嵌合凹部に前記基板部を嵌合して
前記軟質グロメットと前記硬質グロメットとを一体化し
てなるグロメットにおいて、前記軟質グロメットの基部
に、他の電線等を挿通可能な補助挿通孔と、前記嵌合凹
部側に開口する収容凹部とを設け、前記硬質グロメット
の基板部に、前記補助挿通孔と連通可能な補助穴部と、
前記嵌合凹部との嵌合方向に突出し前記補助挿通孔への
挿入と前記収容凹部への収容とが共に選択可能な突部と
を設け、前記収容凹部に前記突部を収容すると前記補助
挿通孔が開口して前記補助穴部と連通し、前記補助挿通
孔に前記突部を挿入すると前記補助挿通孔が閉鎖する構
成としてある。
【0013】
【作用】収容凹部に突部を収容するように嵌合凹部に基
板部を嵌合して、軟質グロメットと硬質グロメットを一
体化させると、補助挿通孔が開口して補助穴部と連通す
るので、補助挿通孔から補助穴部へ他の電線等を挿通す
ることができる。
板部を嵌合して、軟質グロメットと硬質グロメットを一
体化させると、補助挿通孔が開口して補助穴部と連通す
るので、補助挿通孔から補助穴部へ他の電線等を挿通す
ることができる。
【0014】また、補助挿通孔に突部を挿入するように
嵌合凹部に基板部を嵌合して、軟質グロメットと硬質グ
ロメットを一体化させると、突部によって補助挿通孔が
閉鎖されるので、前記補助挿通孔での防水性が得られ
る。
嵌合凹部に基板部を嵌合して、軟質グロメットと硬質グ
ロメットを一体化させると、突部によって補助挿通孔が
閉鎖されるので、前記補助挿通孔での防水性が得られ
る。
【0015】
【実施例】以下本発明の一実施例を図面に基づいて説明
する。
する。
【0016】図1は、この発明の一実施例に係るグロメ
ットの断面図であり、(a)は、補助挿通孔を開口した
状態を示し、(b)は、補助挿通孔を閉鎖した状態を示
している。また、図2は、グロメットを分離した状態を
示す斜視図である。なお、従来のものと同一の部分に
は、同一の符号を付してその説明を省略する。
ットの断面図であり、(a)は、補助挿通孔を開口した
状態を示し、(b)は、補助挿通孔を閉鎖した状態を示
している。また、図2は、グロメットを分離した状態を
示す斜視図である。なお、従来のものと同一の部分に
は、同一の符号を付してその説明を省略する。
【0017】グロメット20は、軟質グロメット21と
硬質グロメット22とからなる。
硬質グロメット22とからなる。
【0018】軟質グロメット21は、ワイヤハーネス4
の挿通される挿通孔23が略中央に形成された基部24
と、基部24から一端側に立設された略円筒状の支持部
25とにより構成され、これらは弾性ゴム部材によって
一体に成形されている。支持部25の一端側の内壁に
は、ワイヤハーネス4の外周をシールして支持する突条
25aが設けられている。
の挿通される挿通孔23が略中央に形成された基部24
と、基部24から一端側に立設された略円筒状の支持部
25とにより構成され、これらは弾性ゴム部材によって
一体に成形されている。支持部25の一端側の内壁に
は、ワイヤハーネス4の外周をシールして支持する突条
25aが設けられている。
【0019】基部24の周縁には、周壁26が他端側に
向かって延設され、周壁26の先端には、保持部27が
挿通孔23側に屈曲形成されている。これら周壁26と
保持部27とに囲まれた基部24の内部には、他端側が
開口した嵌合凹部28が形成され、周壁26の先端に
は、リップ部29が設けられている。
向かって延設され、周壁26の先端には、保持部27が
挿通孔23側に屈曲形成されている。これら周壁26と
保持部27とに囲まれた基部24の内部には、他端側が
開口した嵌合凹部28が形成され、周壁26の先端に
は、リップ部29が設けられている。
【0020】基部24の一端側には、支持部25よりも
径の小さい略円筒状の補助支持部30が立設され、補助
支持部30の内径中空部は、嵌合凹部28と一端側の外
部とを連通する補助挿通孔15を構成している。補助挿
通孔15の一端側の内壁には、補助挿通孔15に挿通さ
れるボンネットレリーズワイヤ16の外周をシールして
支持する突条15aが設けられている。
径の小さい略円筒状の補助支持部30が立設され、補助
支持部30の内径中空部は、嵌合凹部28と一端側の外
部とを連通する補助挿通孔15を構成している。補助挿
通孔15の一端側の内壁には、補助挿通孔15に挿通さ
れるボンネットレリーズワイヤ16の外周をシールして
支持する突条15aが設けられている。
【0021】基部24の一端側で、挿通孔23を挟んで
補助支持部30と対称の位置には、凸部31が突設さ
れ、凸部31の内部には、嵌合凹部28側に開口する収
容凹部32が形成されている。
補助支持部30と対称の位置には、凸部31が突設さ
れ、凸部31の内部には、嵌合凹部28側に開口する収
容凹部32が形成されている。
【0022】硬質グロメット22は、略中央に穴部33
が形成された基板部34と、基板部34から立設された
周壁部35とにより構成され、これらは合成樹脂によっ
て成形されている。
が形成された基板部34と、基板部34から立設された
周壁部35とにより構成され、これらは合成樹脂によっ
て成形されている。
【0023】基板部34は、軟質グロメット21の嵌合
凹部28に嵌合可能な略円盤状に形成されている。基板
部34には、嵌合凹部28との嵌合方向に突出する略円
柱状の突部36が設けられ、基板部34の穴部33を挟
んで突部36と対称の位置には、補助穴部37が貫通し
て形成されている。
凹部28に嵌合可能な略円盤状に形成されている。基板
部34には、嵌合凹部28との嵌合方向に突出する略円
柱状の突部36が設けられ、基板部34の穴部33を挟
んで突部36と対称の位置には、補助穴部37が貫通し
て形成されている。
【0024】突部36は、軟質グロメット21の補助挿
通孔15への挿入と、収容凹部32への収容とが共に可
能な形状寸法となっている。基板部34を嵌合凹部28
に嵌合する時に、突部36を収容凹部32へ収容する
と、図1(a)に示すように、補助挿通孔15が開口し
て補助穴部37と連通する。また、突部36を補助挿通
孔15へ挿入すると、図1(b)に示すように、突部3
6の外周が突条15aによってシールされ、補助挿通孔
15が閉鎖する。
通孔15への挿入と、収容凹部32への収容とが共に可
能な形状寸法となっている。基板部34を嵌合凹部28
に嵌合する時に、突部36を収容凹部32へ収容する
と、図1(a)に示すように、補助挿通孔15が開口し
て補助穴部37と連通する。また、突部36を補助挿通
孔15へ挿入すると、図1(b)に示すように、突部3
6の外周が突条15aによってシールされ、補助挿通孔
15が閉鎖する。
【0025】周壁部35には、ロック爪38を備えた可
撓性係止腕39が設けられ、これらロック爪38と可撓
性係止腕39とが可撓性係止部を構成している。周壁部
35の先端は、内側に湾曲して略円形の開口部40を形
成している。
撓性係止腕39が設けられ、これらロック爪38と可撓
性係止腕39とが可撓性係止部を構成している。周壁部
35の先端は、内側に湾曲して略円形の開口部40を形
成している。
【0026】なお、本実施例における硬質グロメット2
2は、図3に示すように、突部36と補助穴部37との
対称線位置で二分割可能に構成されている。分割された
硬質グロメット22のうち、一方22aには係止突起4
1が、他方22bには係合凹部42がそれぞれ設けら
れ、係止突起41を係合凹部42に係合することにより
両者が一体となる。
2は、図3に示すように、突部36と補助穴部37との
対称線位置で二分割可能に構成されている。分割された
硬質グロメット22のうち、一方22aには係止突起4
1が、他方22bには係合凹部42がそれぞれ設けら
れ、係止突起41を係合凹部42に係合することにより
両者が一体となる。
【0027】軟質グロメット21と硬質グロメット22
とを一体化するには、嵌合凹部28に基板部34を嵌合
する。これにより、基板部34が保持部27によって保
持され、一体化したグロメット20となる。一体化した
グロメット20には、挿通孔23及び開口部40を介し
てワイヤハーネス4が挿通される。
とを一体化するには、嵌合凹部28に基板部34を嵌合
する。これにより、基板部34が保持部27によって保
持され、一体化したグロメット20となる。一体化した
グロメット20には、挿通孔23及び開口部40を介し
てワイヤハーネス4が挿通される。
【0028】グロメット20をパネル1に装着するに
は、硬質グロメット22をパネル貫通孔1aに挿入す
る。硬質グロメット22をパネル貫通孔1aに挿入する
と、可撓性係止腕39が撓み、ロック爪38がパネル貫
通孔1aの周縁に係止される。これにより、ロック爪3
8とリップ部29がパネル1を挟持した状態となり、グ
ロメット20が固定される。このとき、リップ部29
は、パネル貫通孔1aを外側から囲んで封鎖するので、
パネル貫通孔1aは確実にシールされる。
は、硬質グロメット22をパネル貫通孔1aに挿入す
る。硬質グロメット22をパネル貫通孔1aに挿入する
と、可撓性係止腕39が撓み、ロック爪38がパネル貫
通孔1aの周縁に係止される。これにより、ロック爪3
8とリップ部29がパネル1を挟持した状態となり、グ
ロメット20が固定される。このとき、リップ部29
は、パネル貫通孔1aを外側から囲んで封鎖するので、
パネル貫通孔1aは確実にシールされる。
【0029】このようなグロメット20を通常品として
使用する場合は、基板部34を嵌合凹部28に嵌合する
際に、突部36を収容凹部32へ収容させて、補助挿通
孔15と補助穴部37とを連通させた状態とする。これ
により、補助挿通孔15にボンネットレリーズワイヤ1
6を挿通することができる。
使用する場合は、基板部34を嵌合凹部28に嵌合する
際に、突部36を収容凹部32へ収容させて、補助挿通
孔15と補助穴部37とを連通させた状態とする。これ
により、補助挿通孔15にボンネットレリーズワイヤ1
6を挿通することができる。
【0030】一方、グロメット20を特種品として使用
する場合は、基板部34と嵌合凹部28との嵌合位置
を、通常品とした状態からほぼ180°ずらし、突部3
6を補助挿通孔15へ挿入して、補助挿通孔15を閉鎖
した状態とする。これにより、補助挿通孔15における
シール性が確保される。
する場合は、基板部34と嵌合凹部28との嵌合位置
を、通常品とした状態からほぼ180°ずらし、突部3
6を補助挿通孔15へ挿入して、補助挿通孔15を閉鎖
した状態とする。これにより、補助挿通孔15における
シール性が確保される。
【0031】すなわち、軟質グロメット21と硬質グロ
メット22との相対的な嵌合位置を変更するだけで、同
一のグロメット20を通常品と特種品とに適宜使い分け
ることができ、高い汎用性が得られる。
メット22との相対的な嵌合位置を変更するだけで、同
一のグロメット20を通常品と特種品とに適宜使い分け
ることができ、高い汎用性が得られる。
【0032】また、通常品を使用すべき部分に間違って
特種品を使用しても、挿通孔23及び開口部40にワイ
ヤハーネス4を挿通したままの状態で、軟質グロメット
21と硬質グロメット22との嵌合位置を変更するだけ
で通常品とすることができる。これにより、グロメット
20を他のグロメットと交換するという繁雑な作業が不
要となり、グロメット20をワイヤハーネス4に取付け
る取付け作業性が向上する。
特種品を使用しても、挿通孔23及び開口部40にワイ
ヤハーネス4を挿通したままの状態で、軟質グロメット
21と硬質グロメット22との嵌合位置を変更するだけ
で通常品とすることができる。これにより、グロメット
20を他のグロメットと交換するという繁雑な作業が不
要となり、グロメット20をワイヤハーネス4に取付け
る取付け作業性が向上する。
【0033】また、従来のような補助支持部等を切断す
る作業がなくなり、グロメット20の生産性及び取付け
作業性が向上する。
る作業がなくなり、グロメット20の生産性及び取付け
作業性が向上する。
【0034】さらに、軟質グロメット21と硬質グロメ
ット22の嵌合時は、突部36は収容凹部32に収容さ
れた状態か、又は補助挿通孔15に挿入された状態に必
ずなるので、軟質グロメット21と硬質グロメット22
との相対回転が阻止される。これにより、軟質グロメッ
ト21の劣化が防止され、耐久性を向上させることがで
きる。
ット22の嵌合時は、突部36は収容凹部32に収容さ
れた状態か、又は補助挿通孔15に挿入された状態に必
ずなるので、軟質グロメット21と硬質グロメット22
との相対回転が阻止される。これにより、軟質グロメッ
ト21の劣化が防止され、耐久性を向上させることがで
きる。
【0035】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明にかか
るグロメットよれば、通常品と特種品とを適宜選択し、
且つ容易に変更することができるので、高い汎用性が得
られる。また、グロメットを電線等へ取付ける取付け作
業性が向上する。
るグロメットよれば、通常品と特種品とを適宜選択し、
且つ容易に変更することができるので、高い汎用性が得
られる。また、グロメットを電線等へ取付ける取付け作
業性が向上する。
【図1】本発明の一実施例に係るグロメットの断面図で
あり、(a)は、補助挿通孔を開口した状態を示し、
(b)は、補助挿通孔を閉鎖した状態を示している。
あり、(a)は、補助挿通孔を開口した状態を示し、
(b)は、補助挿通孔を閉鎖した状態を示している。
【図2】図1のグロメットの分離した状態を示す斜視図
である。
である。
【図3】図1の硬質グロメットの分割状態を示す斜視図
である。
である。
【図4】従来のグロメットの一部断面図である。
【図5】図4のB部拡大図であり、(a)は被除去部を
除去する前の状態を示し、(b)は被除去部を除去した
後の状態を示す。
除去する前の状態を示し、(b)は被除去部を除去した
後の状態を示す。
4 ワイヤハーネス(電線等) 15 補助挿通孔 16 ボンネットレリーズワイヤ(或いは、他の電線
等) 20 グロメット 21 軟質グロメット 22 硬質グロメット 23 挿通孔 24 基部 25 支持部 28 嵌合凹部 32 収容凹部 33 穴部 34 基板部 35 周壁部 36 突部 37 補助穴部
等) 20 グロメット 21 軟質グロメット 22 硬質グロメット 23 挿通孔 24 基部 25 支持部 28 嵌合凹部 32 収容凹部 33 穴部 34 基板部 35 周壁部 36 突部 37 補助穴部
Claims (1)
- 【請求項1】 電線等を挿通する挿通孔が略中央に形成
された基部と、この基部に形成された嵌合凹部と、前記
基部から立設され前記電線等を挿通して支持する支持部
とを備えた軟質グロメットと、前記嵌合凹部に嵌合され
る基板部と、この基板部から立設された周壁部と、この
周壁部に設けられた可撓性係止部とを備えた硬質グロメ
ットとからなり、前記嵌合凹部に前記基板部を嵌合して
前記軟質グロメットと前記硬質グロメットとを一体化し
てなるグロメットにおいて、 前記軟質グロメットの基部に、他の電線等を挿通可能な
補助挿通孔と、前記嵌合凹部側に開口する収容凹部とを
設け、前記硬質グロメットの基板部に、前記補助挿通孔
と連通可能な補助穴部と、前記嵌合凹部との嵌合方向に
突出し前記補助挿通孔への挿入と前記収容凹部への収容
とが共に選択可能な突部とを設け、前記収容凹部に前記
突部を収容すると前記補助挿通孔が開口して前記補助穴
部と連通し、前記補助挿通孔に前記突部を挿入すると前
記補助挿通孔が閉鎖することを特徴とするグロメット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5001790A JP2880032B2 (ja) | 1993-01-08 | 1993-01-08 | グロメット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5001790A JP2880032B2 (ja) | 1993-01-08 | 1993-01-08 | グロメット |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06203679A JPH06203679A (ja) | 1994-07-22 |
JP2880032B2 true JP2880032B2 (ja) | 1999-04-05 |
Family
ID=11511376
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5001790A Expired - Fee Related JP2880032B2 (ja) | 1993-01-08 | 1993-01-08 | グロメット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2880032B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4361027B2 (ja) | 2005-02-14 | 2009-11-11 | 矢崎総業株式会社 | グロメット |
JP5780095B2 (ja) * | 2011-09-30 | 2015-09-16 | 住友電装株式会社 | グロメット |
JP2022166480A (ja) | 2021-04-21 | 2022-11-02 | 日東電工株式会社 | スイッチ装置 |
TW202401467A (zh) | 2022-02-28 | 2024-01-01 | 日商日東電工股份有限公司 | 開關裝置 |
-
1993
- 1993-01-08 JP JP5001790A patent/JP2880032B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06203679A (ja) | 1994-07-22 |
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Date | Code | Title | Description |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |