JPH11125926A - トナー易接着性ポリエステル系フィルム - Google Patents

トナー易接着性ポリエステル系フィルム

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JPH11125926A
JPH11125926A JP30639297A JP30639297A JPH11125926A JP H11125926 A JPH11125926 A JP H11125926A JP 30639297 A JP30639297 A JP 30639297A JP 30639297 A JP30639297 A JP 30639297A JP H11125926 A JPH11125926 A JP H11125926A
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polyester
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film
polyester film
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JP30639297A
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Fumio Nishimura
文男 西村
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Toyobo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【解決手段】ポリエステル系フィルムを基材とし、該基
材の少なくとも片面にトナー易接着層を有する、厚みが
50〜125μmのトナー易接着性ポリエステル系フィ
ルムであって、フィルムの全光線透過率(JIS K6
714に準拠して測定)が85%以上、ヘイズ(JIS
K6714に準拠して測定)が3.0%未満であっ
て、トナー易接着層の表面が、表面粗度Rt(JIS
B0601に準拠して測定)が0.070〜0.300
μm、表面固有抵抗値(JIS K6911に準拠して
測定)が20℃、65%RH下で108〜1011Ω・c
mであることを特徴とする。 【効果】 トナー易接着性ポリエステル系フィルムは、
電子写真方式等による記録時のトナー易接着性に優れ、
また、トナー易接着層の耐久性に優れるため、記録装置
内で搬送時の搬送ロールあるいは搬送ベルト等によりト
ナー易接着層に傷がつきにくい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トナー付着による
電子写真方式の記録用シート、特にオーバーヘッドプロ
ジェクターによるプレゼンテーション用等に使用される
透明記録用シートに関し、トナー易接着性、および酸化
重合インキやUV硬化インキ等による印刷時のインキ易
接着性に優れる記録用シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】ポリエステルフィルムは高度の結晶性、
優れた透明性、光沢、力学的性質および耐薬品性を有す
ることから広範囲に使用されている。しかし、一般的の
ポリエステルフィルムは電子写真方式による記録時にト
ナーの密着性が悪く、且つ高度の電気絶縁性を有してい
るため、ポリエステルフィルムの記録用シートは電子写
真方式による記録時に、記録装置内の静電気の発生によ
りフィルムの重送が発生し、フィルム搬送停止等のトラ
ブルが引き起こされるのみならず、トナー転写時にトナ
ー汚れが発生する。このため市販のOHPフィルムには
静電防止加工が施されているが、その効果が不十分であ
ったり帯電防止性付与により、逆にトナー密着性が不十
分となっている。さらに、搬送時の搬送ロールおよび搬
送ベルト等により記録面に傷がつきやすく、オーバーヘ
ッドプロジェクターによりスクリーンに投影した場合に
傷が目立つという問題がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、高度
の結晶性、優れた透明性、光沢、力学的性質、耐薬品性
等のポリエステルフィルムの有用性を保ちつつ、トナー
の密着性に優れ、記録面の耐久性および記録時のフィル
ムの重送性が改善されたポリエステル系フィルムを提供
することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は下記の構成を有
するものである。 (1)ポリエステル系フィルムを基材とし、該基材の少
なくとも片面にトナー易接着層を有する、厚みが50〜
125μmのトナー易接着性ポリエステル系フィルムで
あって、フィルムの全光線透過率(JIS K6714
に準拠して測定)が85%以上、ヘイズ(JIS K6
714に準拠して測定)が3.0%未満であって、トナ
ー易接着層の表面が、表面粗度Rt(JIS B060
1に準拠して測定)が0.070〜0.300μm、表
面固有抵抗値(JIS K6911に準拠して測定)が
20℃、65%RH下で108〜1011Ω・cmである
ことを特徴とするトナー易接着性ポリエステル系フィル
ム。
【0005】(2)トナー易接着層が、(A)水分散性
ポリエステル共重合体と、(B)水分散性アクリル−ス
チレン共重合体と、架橋成分として(C)3以上のイソ
シアネート基を有する化合物とからなる樹脂に、さらに
(D)下記一般式(I)〜(IV)のいずれかで表わさ
れるスルホン酸金属塩および(E)球状の合成樹脂粒子
を配合してなる組成物からなることを特徴とする(1)
記載のトナー易接着性ポリエステル系フィルム。 一般式: (ただし式中R、R1、R2は炭素数が6〜22のアルキ
ル基、Mはアルカリ金属またはアルカリ土類金属原子で
あり、Zは、 のいずれかであり、l、mは1以上の整数であってかつ
l+m≧2であり、nは2以上の整数である。)
【0006】(3)(A)水分散性ポリエステル共重合
体が、ジカルボン酸成分とグリコール成分とから形成さ
れるポリエステル共重合体であって、ジカルボン酸成分
のうち0.5〜15モル%が、一般式(V) (式中、Xは二価のジカルボン酸残基、Mはアルカリ金
属またはアルカリ土類金属原子であり、sは1以上の整
数である。)で表わされるジカルボン酸であることを特
徴とする(1)または(2)記載のトナー易接着性ポリ
エステル系フィルム。
【0007】(4)(B) 水分散性アクリル−スチレ
ン共重合体が、ガラス転移温度10〜30℃の水分散性
アクリル−スチレン共重合体であることを特徴とする
(1)〜(3)のいずれか一項に記載のトナー易接着性
ポリエステル系フィルム。
【0008】(5)(E)球状の合成樹脂粒子が、ポリ
エステル系樹脂、ポリアクリル系樹脂、ポリスチレン系
樹脂、メラミン系樹脂、ベンゾグアナミン系樹脂から選
ばれた1種以上の合成樹脂からなり、かつ平均粒径(半
径)1.0〜10μmであることを特徴とする(1)〜
(4)のいずれか1項に記載のトナー易接着性ポリエス
テル系フィルム。
【0009】(6)トナー易接着層が、親水性溶媒中に
(A)水分散性ポリエステル共重合体、(B)水分散性
アクリル−スチレン共重合体、(C’)末端基として3
以上の保護されたイソシアネート基を有し、水分散性を
有する化合物、(D)下記一般式(I)〜(IV)のい
ずれかで表わされるスルホン酸金属塩および(E)球状
の合成樹脂粒子を重量比で、(A):(B)=1:1〜
1:9、{(A)+(B)}:(C)=5:1〜20:
1、{(A)+(B)+(C)}:(D)=10:1〜
20:1かつ{(A)+(B)+(C)+(D)}:
(E)=20:1〜1000:1となるよう配合し分散
させた溶液を、ポリエステル系フィルム上に塗布し、溶
媒を除去することにより形成されることを特徴とする請
求項(1)〜(5)のいずれか1項に記載のトナー易接
着性ポリエステル系フィルム。 一般式: (ただし式中R、R1、R2は炭素数が6〜22のアルキ
ル基、Mはアルカリ金属またはアルカリ土類金属原子で
あり、Zは、 のいずれかであり、l、mは1以上の整数であってかつ
l+m≧2であり、nは2以上の整数である。)
【0010】
【発明の実施の形態】本発明のトナー易接着性ポリエス
テル系フィルムは、ポリエステル系フィルムを基材と
し、該基材の少なくとも片面にトナー易接着性を有する
トナー易接着層を形成したものである。本発明におい
て、トナー易接着性とは、電子写真方式の装置等によ
り、トナー易接着面にトナーを転写させた後、トナー転
写面から該トナーが擦過等により剥離しない性質を示
す。
【0011】本発明のトナー易接着性ポリエステル系フ
ィルムの基材となるポリエステル系フィルムとしては、
ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレー
ト、ポリブチレンテレフタレート等のエステル結合を持
つ縮重合物からなるポリエステル系フィルムが挙げら
れ、通常一般のものを使用できる。
【0012】本発明において、トナー易接着層は(A)
水分散性ポリエステル共重合体と、(B)水分散性アク
リル−スチレン共重合体と、架橋成分として(C)3以
上のイソシアネート基を有する化合物とからなる樹脂
に、さらに(D)下記一般式(I)〜(IV)のいずれ
かで表わされるスルホン酸金属塩および(E)球状の合
成樹脂粒子を配合してなる組成物からなる。 一般式: (ただし式中R、R1、R2は炭素数が6〜22のアルキ
ル基、Mはアルカリ金属またはアルカリ土類金属原子で
あり、Zは、 のいずれかであり、l、mは1以上の整数であってかつ
l+m≧2、nは2以上の整数である。)
【0013】上記(A)水分散性ポリエステル共重合体
は、ジカルボン酸成分とグリコール成分とから形成され
るポリエステル共重合体であって、ジカルボン酸成分の
うち0.5〜15モル%が、一般式(V) (式中、Xは二価のジカルボン酸残基、Mはアルカリ金
属またはアルカリ土類金属原子であり、sは1以上の整
数である。)で表わされるジカルボン酸であるポリエス
テル共重合体であるのが好ましい。
【0014】上記一般式(V)で表わされるジカルボン
酸成分としては、例えばスルホテレフタル酸、5−スル
ホイソフタル酸、4−スルホイソフタル酸、4−スルホ
ナフタレン−2,7−ジカルボン酸、5−〔4−スルホ
フェノキシ〕イソフタル酸等の金属塩が挙げられ、特に
好ましくは5−ナトリウムスルホイソフタル酸、ナトリ
ウムスルホテレフタル酸が良い。
【0015】上記一般式(V)で表わされるジカルボン
酸成分以外のジカルボン酸成分としては、芳香族、脂肪
族、脂環族のジカルボン酸が使用できる。芳香族ジカル
ボン酸としては、例えばテレフタル酸、イソフタル酸、
オルソフタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸等が
挙げられる。これらの芳香族ジカルボン酸は全ジカルボ
ン酸成分のうち40モル%以上であることが好ましい
。脂肪族および脂環族のジカルボン酸としては、例え
ばコハク酸、アジピン酸、セバシン酸、1,3−シクロ
ペンタンジカルボン酸、1,2−シクロヘキサンジカル
ボン酸、1,3−シクロヘキサンジカルボン酸、1,4
−シクロヘキサンジカルボン酸等が挙げられる。
【0016】ジカルボン酸成分と反応させるグリコール
成分としては、炭素数2〜8個の脂肪族グリコールまた
は、炭素数6〜12個の脂環族グリコールが挙げられ、
具体的には、エチレングリコール、1,2−プロピレン
グリコール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタ
ンジオール、ネオペンチルグリコール、1,6−ヘキサ
ンジオール、1,2−シクロヘキサンジメタノール、
1,3−シクロヘキサンジメタノール、1,4−シクロ
ヘキサンジメタノール、P−キシリレングリコール、ジ
エチレングリコール、トリエチレングリコール等が挙げ
られる。
【0017】本発明に用いる水分散性ポリエステル共重
合体(A)は、上記ジカルボン酸成分とグリコール成分
とを通常の溶融重縮合等の反応に付すことによって得ら
れる。例えば、上記のジカルボン酸成分およびグリコー
ル成分を直接反応させて水を留去し、エステル化した
後、重縮合を行う等の方法が挙げられる。
【0018】(B)水分散性アクリル−スチレン共重合
体としては、水分散性を有すれば通常一般のものを使用
でき、好ましくはアクリル成分としてアクリレートおよ
び/またはメタクリレートと、スチレンとを乳化重合さ
せたランダム共重合物が良い。
【0019】さらに、本発明で使用する水分散性アクリ
ル−スチレン共重合体は、好ましくはガラス転移温度が
10〜30℃の範囲であるのが良い。本発明のトナー易
接着性ポリエステル系フィルムは、基材のポリエステル
系フィルムを1軸延伸後、あるいは溶融押出しによるフ
ィルム形成後に、トナー易接着層を形成して2軸方向に
延伸するため、該トナー易接着層のガラス転移温度が3
0℃を超えると均一層が得られない他、十分なトナー易
接着性も得られない。またガラス転移温度が10℃未満
の場合はトナー易接着層がブロッキングを起こし実用上
問題がある。
【0020】本発明におけるトナー易接着層は、トナー
易接着層の耐久性を向上させ、記録装置内で搬送時の搬
送ロールあるいは搬送ベルト等によりトナー易接着層に
傷がつくのを防止する目的で、上記(A)水分散性ポリ
エステル共重合体と(B)水分散性アクリル−スチレン
共重合体とを、(C)3以上のイソシアネート基を有す
る化合物により架橋する。(C)成分としては、配合時
にイソシアネート基が保護されて、水溶液中では安定し
て分散されるものが用いられる。
【0021】架橋反応の際に、イソシアネート基の保護
基を解離し、上記水分散性ポリエステル共重合体(A)
および水分散性アクリル−スチレン共重合体(B)との
反応促進のため、酢酸亜鉛または重曹または3級アミン
またはホウフッ化亜鉛を触媒として作用する適当量加え
るのが好ましい。
【0022】本発明におけるトナー易接着層には、記録
装置内での搬送時の重送防止およびトナー転写時のトナ
ー汚れを防止するため、(A)成分と(B)成分を
(C)成分で架橋して得られる樹脂に、前記一般式
(I)〜(IV)のいずれかを満足するスルホン酸金属
塩(D)を配合する。(D)成分の配合により、表面固
有抵抗値が低下して、帯電を防止でき、搬送時の重送お
よびトナー転写時のトナー汚れを防止できる。(D)成
分は、その配合により、表面固有抵抗値(JIS K6
911に準拠して測定)が20℃、65%RH下で10
8〜1011Ω・cmになるようにする。表面固有抵抗値
が、20℃、65%RH下で1011Ω・cmを超えれ
ば、フィルムの搬送時に静電気が発生し、重送防止が困
難になる。また、表面固有抵抗値が20℃、65%RH
下で、108Ω・cm未満の場合、重送防止は可能であ
るが、帯電防止性が高いため電子写真方式の静電ドラム
からトナーの転写が起こりにくくなる。前記一般式
(I)〜(IV)のいずれかを満足するスルホン酸金属
塩(D)としては、例えばラウリルジスルホン酸ソー
ダ、ラウリルベンゼンジスルホン酸ソーダ、ラウリルジ
フェニルエーテルジスルホネート等が挙げられる。これ
らのスルホン酸金属塩は、1分子中のスルホン酸基が多
いため、少量の添加量で帯電防止性が得られる他、トナ
ー易接着層の形成時にも耐熱性が優れており、第4級ア
ンモニウム塩のように熱による変性がなく好適である。
【0023】本発明におけるトナー易接着層には、記録
装置内での搬送時の重送防止のため、(A)成分と
(B)成分を(C)成分で架橋して得られる樹脂に、さ
らに(E)球状の合成樹脂粒子を配合する。(E)成分
の配合により、トナー易接着層の表面粗度が大きくな
り、搬送時の重送を防止できる。、(E)成分は、その
配合により、トナー易接着層の表面粗度Rt(JIS
B0601に準拠して測定)が0.070〜0.300
μmとなるようにする。表面粗度Rtが0.070μm
未満では、記録装置内での搬送時の重送発生が起こりや
すい。また、本発明のトナー易接着性ポリエステル系フ
ィルムは、実際にOHP用フィルム等として使用する
際、フィルムの全光線透過率(JIS K6714に準
拠して測定)85%以上、ヘイズ(JIS K6714
に準拠して測定)が3.0%未満である必要があるが、
トナー易接着層の表面粗度Rtが大きくなると全光線透
過率が低下し、フィルムの透明性が損なわれる。特に、
トナー易接着層の表面粗度Rtが0.300μmを超え
るとフィルムの全光線透過率が低下しやすい。従って、
上記物性条件を満足させるには、(E)成分を、少ない
添加量でRt0.070〜0.300μmのトナー易接
着層の表面粗度を満足し、フィルムの全光線透過率85
%以上が得られるのが好ましい。
【0024】球状の合成樹脂粒子(E)を形成する合成
樹脂としては、透明で上記条件を満足することが可能な
ものであれば特に限定されず、例えばポリエステル系樹
脂、ポリアクリル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、メラミ
ン系樹脂、ベンゾグアナミン系樹脂等が挙げられる。こ
れらは単独でも2種以上を混合して用いても良い。ま
た、球状の合成樹脂粒子(E)の形状としては、球状が
好ましいが、球状に類似した形であれば他の形状であっ
てもよい。球状の合成樹脂粒子(E)の粒径は、上記条
件を満足させるには、好ましくは粒径(半径)1.0〜
10μmの範囲のものが良い。平均粒径(半径)1.0
μm未満であると、トナー易接着層の表面粗度をRt
0.070μm以上にし、かつ添加量を少なくしてフィ
ルムの全光線透過率85%以上とするのが困難である。
平均粒径(半径)が10μmを超えると、添加粒子によ
る光の散乱光が大きくなり、フィルムのヘイズが3.0
%以上になってOHPフィルム等の用途では光の投影像
の鮮明性が低下しやすい。トナー易接着層の表面粗度R
t0.300μm以下にするためには、平均粒径(半
径)1.0μmでは添加量が多くなりフィルムの透明性
が低下するため、平均粒径(半径)1.0〜10μmの
内、粒径の大きい粒子を使用すればよい。従って、フィ
ルムの全光線透過率85%以上でヘイズ3.0%未満、
トナー易接着層の表面粗度Rt0.070〜0.300
μmの物性を満足するためには、使用する球状の合成樹
脂粒子の平均粒径(半径)は1.0〜10μmであるの
が良い。
【0025】本発明のトナー易接着性ポリエステル系フ
ィルムは、上述のようにフィルムの全光線透過率(JI
S K6714に準拠して測定)が85%以上、ヘイズ
(JIS K6714に準拠して測定)が3.0%未満
であって、トナー易接着層の表面が、表面粗度Rt(J
IS B0601に準拠して測定)が0.070〜0.
300μm、表面固有抵抗値(JIS K6911に準
拠して測定)が20℃、65%RH下で108〜1011
Ω・cmである必要があり、前記(A)〜(E)の各成
分の種類、配合割合は上記条件を満足するよう適宜設定
すれば良い。
【0026】本発明において、トナー易接着層の形成方
法としては、基材であるポリエステル系フィルムの一方
あるいは両方の面に、上記(A)〜(E)の成分を溶媒
に溶解・分散する等して得られる溶液を塗布し、溶媒を
除去して成膜するなどの一般的な方法を用いることがで
きる。本発明においては、2軸延伸したポリエステル系
フィルムにトナー易接着層を形成しても良いし、1軸延
伸したポリエステル系フィルムにトナー易接着層を形成
後、既に延伸されていた方向とは直角に延伸し、2軸延
伸フィルムとしても良い。好ましくは、成膜後、2軸方
向に延伸するのが良い。
【0027】トナー易接着層の形成方法として、例え
ば、親水性溶媒中に(A)成分、(B)成分、(C’)
末端基として3以上の保護されたイソシアネート基を有
し、水分散性を有する化合物、(D)成分および(E)
成分を重量比で、(A):(B)=1:1〜1:9、
{(A)+(B)}:(C)=5:1〜20:1、
{(A)+(B)+(C)}:(D)=10:1〜2
0:1かつ{(A)+(B)+(C)+(D)}:
(E)=20:1〜1000:1となるよう配合し溶解
・分散させた溶液(固型分濃度は20〜5%)を、基材
のポリエステル系フィルム上に塗布し、溶媒を除去する
方法が挙げられる。この際、トナー易接着層の塗布量
は、乾燥時厚みが0.05g/m2〜0.5g/m2とな
るようにするのが好ましい。
【0028】上記親水性溶媒としては、水、アルコール
(エタノールやイソプロピルアルコール等)等の水と相
溶性のある有機溶剤、あるいはこれらの混合物が挙げら
れるが、100%に分散させてもよいが、好ましくは水
とアルコールを1:1〜4:1の比率(水/アルコー
ル)で混合した溶媒が良い。
【0029】本発明のトナー易接着性ポリエステル系フ
ィルムは、好ましくは50〜125μmさらに好ましく
は100μmの厚みを有するのが良い。
【0030】トナー易接着層の形成面が判別しにくい場
合は、基材の両面に形成するのが好ましい。
【0031】本発明のトナー易接着性ポリエステル系フ
ィルムは、特に電子写真方式による記録時のトナー易接
着性が優れるが、トナー易接着層への酸化重合型インキ
またはUV硬化インキの接着性にも優れ、酸化重合型イ
ンキまたはUV硬化インキによる記録用としても有用で
ある。例えば、ロゴマーク、トナー易接着面表示、走行
確認用の帯状表示等を予めオフセット印刷等により印刷
するのに好適である。
【0032】本発明のトナー易接着性ポリエステル系フ
ィルムは、上記構成の他に、本発明の作用を阻害しない
他の構成を有していても良い。例えば、トナー易接着層
の形成されていない面に接着層を形成し、ラベル、ステ
ッカー等として用いることもできる。
【0033】以下試験例および実施例により本発明をさ
らに詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるも
のではない。 試験例 1.試験方法 各種物性、性能の測定、評価法は次の通りである。 (1)フィルムの全光線透過率測定 実施例1、2、比較例1、2、参考例1、2のフィルム
に対し、JIS K6714に準拠し、積分球式ヘーズ
メーター(日本精密光学(株)製:ヘーズメーター T
C−H3DP)を用いて、23℃、65%RHの条件
で、フィルムの全光線透過率の測定を行った。
【0034】(2)フィルムのヘイズの測定 実施例1、2、比較例1、2、参考例1、2のフィルム
に対し、JIS K6714に準拠し、積分球式ヘーズ
メーター(日本精密光学(株)製:ヘーズメーター T
C−H3DP)を用いて、23℃、65%RHの条件
で、フィルムのヘイズの測定を行った。
【0035】(3)トナー易接着面の表面粗度Rtの測
定 実施例1、2、比較例1、2、参考例1、2のフィルム
に対し、JIS B0601に準拠し、表面粗さ計(東
洋精密(株)製:surfcom)を用いて、23℃、
65%RHの条件で、トナー易接着面の表面粗度Rtの
測定を行った。
【0036】(4)トナー易接着面の表表面固有抵抗値
の測定 実施例1、2、比較例1、2、参考例1、2のフィルム
に対し、JIS K6911に準拠し、表面抵抗器(タ
ケダ理研(株)製:固有抵抗測定器)を用いて、印加電
圧500V、23℃、65%RHの条件で、トナー易接
着面の表面固有抵抗値の測定を行った。
【0037】(5)トナー転写性 実施例1、2、比較例1、2、参考例1、2のフィルム
に対し、電子写真方式の複写機(例えばXerox製:
5990、またはリコー(株)製:FT6950等)を
用いて、フィルムのトナー易接着面にトナーを転写し、
トナーの転写性を以下の判断基準に従い、目視により判
定した。 転写画像のトナー抜けが全画像で1%未満・・・○ 1%以上5%未満 ・・・△ 5%以上・・・×
【0038】(6)トナー易接着性 実施例1、2、比較例1、2、参考例1、2のフィルム
に対し、試験方法(5)と同様にトナーを転写し、粘着
テープ(ニチバン(株)製:セロテープ、25mm巾)
の粘着層をトナー転写面に強く密着させた後、フィルム
面に対し90°の角度で素早く剥離させて、フィルム上
のトナー残りを以下の基準に従い、目視により判定す
る。 フィルム面上のトナー残りが90%以上・・・○ 70%以上90%未満 ・・・△ 70%未満・・×・
【0039】(7)搬送時の重送防止性 実施例1、2、比較例1、2、参考例1、2のフィルム
を、電子写真方式の複写機(例えばXerox製:59
90、またはリコー(株)製:FT6950等)の手ざ
し用トレーに各々20枚入れ1枚ずつ連続で搬送してト
ナー転写(画像複写)させ、フィルムの搬送時詰まり回
数を重送防止性として以下の基準に従い、判定する。
【0040】(8)搬送時耐久性 実施例1、2、比較例1、2、参考例1、2のフィルム
に対し、試験方法(5)と同様にトナーを転写し、トナ
ー転写面に発生するキズを以下の基準に従って、目視に
より判定する。
【0041】(9)インキ易接着性 実施例1、2、比較例1、2、参考例1、2のフィルム
に対し、トナー易接着面に下記の酸化重合型のインキを
用いて250meshのスクリーンによりスクリーン印
刷を行った後、1日放置して風乾する。(9−1) また、実施例1、2、比較例1、2、参考例1、2のフ
ィルムに対し、トナー易接着面に下記のUV硬化インキ
を用いて300meshのスクリーンによりスクリーン
印刷を行った後、UV露光装置により500mJ/cm
2の条件でUV露光し、UVインキを硬化させる。(9
−2) 次に各々のインキ印刷面にカッターで2mm目の100
マスのクロスカットを入れ、その上に粘着テープ(ニチ
バン(株)製:セロテープ、25mm巾)の粘着層を密
着させ、フィルム面に対し90°の角度で素早く手で剥
離させて、クロスカットに残っているインキの判定を以
下に基準に従い、目視により判定する。 クロスカット内のインキの残留率90%以上・・・○ 70%以上90%未満・・・△ 70%未満・・・× 〈使用インキ〉 酸化重合型インキ ・十条加工(株)製:ポリエステル用 No.9 黒 ・セイコーアドバンス(株)製:RAM 黒 ・東洋インキ(株)製:PVC用 SS−8 草 UV硬化インキ ・東洋インキ(株)製:FDSS 黒 ・セイコーアドバンス(株)製:UVA 黒
【0042】2.試験結果 試験方法(1)〜(9)の結果を表1に示す。
【表1】試験結果 表1より、電子写真方式の複写機を用いたトナーの転写
において、実施例1、2のフィルムはトナー転写性、ト
ナー易接着性が優れ、かつ搬送時の重送およびキズの発
生も見られない。又、酸化重合型インキおよびUV硬化
インキの易接着性も優れていた。これに対し、比較例
1、2はすべて、実用上問題が発生していることがわか
る。
【0043】比較例1は、帯電防止剤および球状粒子が
実施例と異なり、目標とする表面固有抵抗値および表面
粗度Rtが得られないため、重送がフィルム20枚中9
枚発生し、実用上の使用に耐えなかった。
【0044】比較例2は、末端基として3以上の保護さ
れたイソシアネート基を有する化合物の替わりにメラミ
ン架橋剤を使用したため、架橋が不十分であり、搬送時
のキズが発生する上、表面固有抵抗値が悪くなり、搬送
時の重送の発生もみられる。さらに、トナー易接着性も
良くなく、実用上の使用に耐えなかった。又、UV硬化
インキの接着性も良くなかった。
【0045】参考例1は、水分散性アクリル−スチレン
共重合体(ガラス転移温度20℃)の替わりに水分散性
アクリル重合体(ガラス転移温度50℃)を使用したた
め、トナーとの融着が不十分であり、トナー易接着が悪
く実用上の使用には耐えなかった。
【0046】参考例2は、水分散性ポリエルテル共重合
体(A)を使用しないため、トナー易接着層とポリエチ
レンテレフタレートフィルム間の密着力が落ち、トナー
易接着性が悪く、実用に耐えなかった。又、酸化重合イ
ンキの易接着性も良くなく、UV硬化インキの易接着は
きわめて悪い。
【0047】
【実施例】
実施例1 トナー易接着層を形成する成分として、下記の(A)〜
(E)の成分[(A)5.0重量%、(B)8.3重量
%(C)1.5重量%、(D)1.0重量%、(E)
0.03重量%]からなる組成物を、水とイソプロピル
アルコールの混合溶媒(水:イソプロピルアルコールの
容積比率が7:3)84.1重量%に混合・分散して塗
布液を作製し、この塗布液をポリエチレンテレフタート
の2軸延伸フィルム(厚さ100μm)の両面にグラビ
ヤコート法により、乾燥時の塗布量が0.1g/m2
なるよう塗布し、140℃で20秒乾燥してトナー易接
着性ポリエチレンテレフタートフィルムを作製した。こ
のフィルムをA−4版に断裁して、試験用サンプルとし
た。 (A)水分散性ポリエステル共重合体:「バイロナー
ル」(東洋紡績(株)製、固型分30重量%) (B)水分散性アクリル−スチレン共重合体:「アクリ
セット」(日本触媒化学工業(株)製、固型分40重量
%) アクリル成分とスチレン成分のモル比率は1:1 ガラス転移温度は20℃ (C’)末端基として3以上の保護されたイソシアネー
ト基を有する化合物:「エラストロン」(第一工業製薬
(株)製、固型分22重量%) (D)一般式(I)〜(IV)のいずれかで表わされる
スルホン酸金属塩:ラウリルジフェニルエーテルジスル
ホネートの40重量%水溶液 (E)球状の合成樹脂粒子:平均粒径6μmのポリスチ
レン粒子(住友化学工業(株)製)
【0048】実施例2 実施例1と同様の塗布液を、ロール進行方向に4倍延伸
したポリエチレンテレフタートフィルムに乾燥時塗布量
が0.5g/m2となるよう、両面をロールコーター法
で塗布し、乾燥した後、さらにロール進行方向に対し直
角方向に4倍延伸して厚み100μmの2軸延伸したト
ナー易接着性ポリエチレンテレフタートフィルムを得
る。このフィルムをA−4版に断裁して、試験用サンプ
ルとした。
【0049】比較例1 (D)一般式(I)〜(IV)のいずれかで表わされる
スルホン酸金属塩に替えて、分子中にスルホン酸金属塩
基を1個有する「ドデシルベンゼンスルホン酸ソーダ」
の40重量%水溶液を1.0重量%使用し、(E)球状
の合成樹脂粒子に替えて、無機粒子の「サイロイ
#63」(富士デウ″ィソン化学(株)製、平均粒径6
μm)を0.03重量%使用した他は実施例1と同様の
塗布液を、ポリエチレンテレフタレートの2軸延伸フィ
ルム(厚さ100μm)の両面にグラビヤコート法で乾
燥時塗布量が0.1g/m2となるよう塗布し、140
℃で20秒乾燥してトナー易接着性ポリエチレンテレフ
タートフィルムを作製した。このフィルムをA−4版に
断裁して、試験用サンプルとした。
【0050】比較例2 (C’)末端基として3以上の保護されたイソシアネー
ト基を有する化合物に替えて、メラミン架橋剤「スミテ
ックスレジンM−3」(住友化学工業(株)製、固型分
80重量%)を1.5重量%、メラミン架橋剤の触媒と
して、「スミテックス アクセレイター ACX」(住
友化学工業(株)製)を0.1重量%使用した他は実施
例1と同様の塗布液を、ポリエチレンテレフタレートの
2軸延伸フィルム(厚さ100μm)の両面にグラビヤ
コート法で乾燥時塗布量が0.1g/m2となるよう塗
布し、140℃で20秒乾燥してトナー易接着性ポリエ
チレンテレフタートフィルムを作製した。このフィルム
をA−4版に断裁して、試験用サンプルとした。
【0051】参考例1 (B)水分散性アクリル−スチレン共重合体に替えて、
水分散性アクリル重合体(ヒドロキシル価が30mgK
OH/gで、ガラス転移温度が50℃)の水分散液(固
形分40重量%)を8.3重量%使用した他は実施例1
と同様の塗布液を、ポリエチレンテレフタートの2軸延
伸フィルム( 厚さ100μm)の両面にグラビヤコー
ト法で乾燥時塗布量が0.1g/m2となるよう塗布
し、140℃で20秒乾燥してトナー易接着性ポリエチ
レンテレフタートフィルムを作製した。このフィルムを
A−4版に断裁して、試験用サンプルとした。
【0052】参考例2 (A)水分散性ポリエステル共重合体を使用せず、水分
散性アクリル−スチレン共重合体(B)として「アクリ
セット」(日本触媒化学工業(株)製、ガラス転移温度
20℃、固型分40重量%)を8.3重量%から12重
量%に増加させて使用した他は実施例1と同様の塗布液
を、ポリエチレンテレフタレートの2軸延伸フィルム
(厚さ100μm)の両面にグラビヤコート法で乾燥時
塗布量が0.1g/m2となるよう塗布し、140℃で
20秒乾燥してトナー易接着性ポリエチレンテレフター
トフィルムを作製した。このフィルムをA−4版に断裁
して、試験用サンプルとした。
【0053】
【発明の効果】本発明のトナー易接着性ポリエステル系
フィルムは、電子写真方式等による記録時のトナー易接
着性に優れ、またトナー易接着層の耐久性に優れるた
め、記録装置内で搬送時の搬送ロールあるいは搬送ベル
ト等によりトナー易接着層に傷がつきにくい。さらに、
トナー易接着層を構成する各成分の種類および配合割合
の調製により、透明性等の物性を損なうことなく、記録
装置内での搬送時の重送防止およびトナー転写時のトナ
ー汚れを防止することが可能である。また、酸化重合型
インキおよびUV硬化インキの易インキ接着性に優れる
ため、ロゴマーク、トナー易接着面表示、走行確認用の
帯状表示等を予めオフセット印刷等により印刷するのに
も好適である。従って、本発明のトナー易接着性ポリエ
ステル系フィルムは、電子写真方式の記録紙等、特にオ
ーバーヘッドプロジェクターによるプレゼンテーション
用等に使用する記録紙として有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08L 67/02 C08L 67/02 75/04 75/04

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリエステル系フィルムを基材とし、該
    基材の少なくとも片面にトナー易接着層を有する、厚み
    が50〜125μmのトナー易接着性ポリエステル系フ
    ィルムであって、フィルムの全光線透過率(JIS K
    6714に準拠して測定)が85%以上、ヘイズ(JI
    S K6714に準拠して測定)が3.0%未満であっ
    て、トナー易接着層の表面が、表面粗度Rt(JIS
    B0601に準拠して測定)が0.070〜0.300
    μm、表面固有抵抗値(JISK6911に準拠して測
    定)が20℃、65%RH下で108〜1011Ω・cm
    であることを特徴とするトナー易接着性ポリエステル系
    フィルム。
  2. 【請求項2】 トナー易接着層が、(A)水分散性ポリ
    エステル共重合体と、(B)水分散性アクリル−スチレ
    ン共重合体と、架橋成分として(C)3以上のイソシア
    ネート基を有する化合物とからなる樹脂に、さらに
    (D)下記一般式(I)〜(IV)のいずれかで表わさ
    れるスルホン酸金属塩および(E)球状の合成樹脂粒子
    を配合してなる組成物からなることを特徴とする請求項
    1記載のトナー易接着性ポリエステル系フィルム。一般
    式: (ただし式中R、R1、R2は炭素数が6〜22のアルキ
    ル基、Mはアルカリ金属またはアルカリ土類金属原子で
    あり、Zは、 のいずれかであり、l、mは1以上の整数であってかつ
    l+m≧2であり、nは2以上の整数である。)
  3. 【請求項3】 (A)水分散性ポリエステル共重合体
    が、ジカルボン酸成分とグリコール成分とから形成され
    るポリエステル共重合体であって、ジカルボン酸成分の
    うち0.5〜15モル%が、一般式(V) (式中、Xは二価のジカルボン酸残基、Mはアルカリ金
    属またはアルカリ土類金属原子であり、sは1以上の整
    数である。)で表わされるジカルボン酸であることを特
    徴とする請求項1または2記載のトナー易接着性ポリエ
    ステル系フィルム。
  4. 【請求項4】(B) 水分散性アクリル−スチレン共重
    合体が、ガラス転移温度10〜30℃の水分散性アクリ
    ル−スチレン共重合体であることを特徴とする請求項1
    乃至3のいずれか一項に記載のトナー易接着性ポリエス
    テル系フィルム。
  5. 【請求項5】 (E)球状の合成樹脂粒子が、ポリエス
    テル系樹脂、ポリアクリル系樹脂、ポリスチレン系樹
    脂、メラミン系樹脂、ベンゾグアナミン系樹脂から選ば
    れた1種以上の合成樹脂からなり、かつ平均粒径(半
    径)1.0〜10μmであることを特徴とする請求項1
    乃至4のいずれか1項に記載のトナー易接着性ポリエス
    テル系フィルム。
  6. 【請求項6】トナー易接着層が、親水性溶媒中に(A)
    水分散性ポリエステル共重合体、(B)水分散性アクリ
    ル−スチレン共重合体、(C’)末端基として3以上の
    保護されたイソシアネート基を有し、水分散性を有する
    化合物、(D)下記一般式(I)〜(IV)のいずれか
    で表わされるスルホン酸金属塩および(E)球状の合成
    樹脂粒子を重量比で、(A):(B)=1:1〜1:
    9、{(A)+(B)}:(C)=5:1〜20:1、
    {(A)+(B)+(C)}:(D)=10:1〜2
    0:1かつ{(A)+(B)+(C)+(D)}:
    (E)=20:1〜1000:1となるよう配合し分散
    させた溶液を、ポリエステル系フィルム上に塗布し、溶
    媒を除去することにより形成されることを特徴とする請
    求項1乃至5のいずれか1項に記載のトナー易接着性ポ
    リエステル系フィルム。 一般式: (ただし式中R、R1、R2は炭素数が6〜22のアルキ
    ル基、Mはアルカリ金属またはアルカリ土類金属原子で
    あり、Zは、 のいずれかであり、l、mは1以上の整数であってかつ
    l+m≧2であり、nは2以上の整数である。)
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