JPH0695420A - ラベル用積層体 - Google Patents

ラベル用積層体

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Publication number
JPH0695420A
JPH0695420A JP4247727A JP24772792A JPH0695420A JP H0695420 A JPH0695420 A JP H0695420A JP 4247727 A JP4247727 A JP 4247727A JP 24772792 A JP24772792 A JP 24772792A JP H0695420 A JPH0695420 A JP H0695420A
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JP
Japan
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coating
layer
coating layer
label laminate
plastic film
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Pending
Application number
JP4247727A
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English (en)
Inventor
Katsuji Nakahara
勝次 中原
Kazuo Matsuura
和夫 松浦
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Filing date
Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 耐水性、走行安定性、トナーやインキ密着性
に優れたラベル用積層体を提供する。 【構成】 被覆層1/プラスチックフイルムA/粘着層
からなる粘着シートの粘着面と、被覆層2/プラスチッ
クフイルムB/剥離層からなる剥離シートの剥離面とを
重ね合わせたラベル用積層体において、被覆層2がシリ
コン変性第4級アンモニウム塩重合物からなるラベル用
積層体とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、バーコード印刷等に使
用されるラベル積層体に関し、さらに詳しくは電子写真
複写機における複写用基材として好適なラベル積層体に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ラベル用積層体としては、上質
紙、コート紙等の基材の片面に感圧接着剤よりなる粘着
層を有する粘着シートと、紙やプラスチックフイルム等
の片面にシリコーンやフッ素樹脂の剥離層を有する剥離
シートからなるものが知られている(特開昭55ー88
069、57ー99650、57ー99651、59ー
149970、59ー174680号公報、実開昭57
ー56742、63ー144269号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらのラベ
ル用積層体は、耐水性がないことや、粘着シートと剥離
シートの特性(特に寸法変化)が異なるため、耐環境特
性が悪く、高湿域や低湿域でカールを生じ易い。このた
めカールが生じたラベル用積層体を電子写真複写機に適
用した場合、給紙ミスや走行不良(ラベル用積層体が電
子写真複写機内部で詰まる)等がおこり、複写不能にな
ることがある。また、画像受容面(本発明では被覆層
1)と反対面(本発明では被覆層2)の滑り性および帯
電防止性が悪いため、給紙ミスや走行不良等がおこり、
複写不能になることがある。
【0004】本発明は、係る問題点を解決するために、
耐水性、湿度変化等によるカール発生を防止することに
より優れた走行安定性が得られ、さらに滑り性および帯
電防止性が優れているため、給紙ミスや走行不良がな
く、塵埃が付着し難いなどの特徴を有するラベル用積層
体を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明のラベル用積層体は、被覆層1、プラスチッ
クフイルムA、粘着層がこの順に積層された粘着シート
の粘着層面と、被覆層2、プラスチックフイルムB、剥
離層がこの順に積層された剥離シートの剥離層面とを重
ね合わせてなるラベル用積層体において、該被覆層2が
シリコン変性第4級アンモニウム塩重合物からなること
を特徴とするラベル用積層体である。
【0006】本発明におけるプラスチックフイルムAお
よびBとしては、ポリエチレン、ポリプロピレンなどの
ポリオレフィン、ポリエステル、ポリカーボネート、ポ
リ塩化ビニル、ポリアミド、ポリエステルアミド、ポリ
エーテル、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリスチレ
ン、ポリーPーフェニレンスルフィド、ポリエーテルエ
ステル、ポリ(メタ)アクリル酸エステルなどが好まし
い。さらにこれらの共重合体やブレンド物やさらに架橋
したものを用いることもできる。中でもポリエステル、
好ましくはポリエチレンテレフタレートが機械的特性、
作業性などの点から好ましい。
【0007】本発明においていうポリエステルとは、周
知のもの、具体的には例えば、テレフタル酸、イソフタ
ル酸、ナフタレンジカルボン酸、ビスーα,β(2ーク
ロルフェノキシ)エタンー4,4’ージカルボン酸、ア
ジピン酸、セバシン酸等の2官能カルボン酸の少なくと
も1種と、エチレングリコール、トリエチレングリコー
ル、テトラメチレングリコール、ヘキサメチレングリコ
ール、デカメチレングリコール等のグリコールの少なく
とも1種とを重縮合して得られるポリエステルを挙げる
ことができる。また、該ポリエステルには本発明の目的
を阻害しない範囲内で他種ポリマをブレンドしたり、共
重合してもよいし、酸化防止剤、熱安定剤、滑剤、顔
料、紫外線吸収剤などが含まれていてもよい。ポリエス
テルの固有粘度(25℃オルトクロルフェノール中で測
定)は0.4〜2.0であり、好ましくは0.5〜1.
0の範囲のものが通常用いられる。
【0008】また本発明に用いるポリエステルフイルム
は、フイルム内部に微細な気泡を含有させ、該気泡で光
を散乱させることにより白色化させているものを用いる
こともできる。この微細な気泡の形成は、フイルム母
材、例えばポリエステル中に、非相溶ポリマ、例えばポ
リー3ーメチルブテンー1、ポリー4ーメチルペンテン
ー1、ポリプロピレン、ポリビニルーtーブタン、1,
4ートランスーポリー2,3ージメチルブタジエン、セ
ルローストリアセテート、セルローストリプロピオネー
ト、ポリクロロトリフルオロエチレン等を細かく分散さ
せ、それを1軸または2軸に延伸することにより形成さ
れる。延伸に際して、非相溶ポリマ粒子の周りにボイド
(気泡)が形成され、これが光の散乱作用を発揮するた
め白色化される。また微細気泡を有するため比重が低く
なり、クッション性も有する。
【0009】さらに本発明においては、ポリエステルフ
イルム中に炭酸カルシウム、非晶質ゼオライト粒子、ア
ナターゼ型の二酸化チタン、リン酸カルシウム、シリ
カ、カオリン、タルク、クレーなどの微粒子を併用した
ものを用いてもよい。又このような微粒子以外にもポリ
エステル重合反応系で触媒残渣とリン化合物との反応に
より析出した微粒子を併用することもできる。
【0010】本発明における粘着層は、天然ゴム、合成
ゴム、ポリイソブチレン、ポリビニルアルキルエーテ
ル、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂等の溶剤型、天然
ゴムラテックス、合成ゴムラテックス、アクリル樹脂エ
マルジョン、ポリエステル樹脂エマルジョン等の水性型
からなる塗材を塗工乾燥した塗膜からなり、これらの塗
材にはイソシアネート、メラミン、エポキシ等の架橋剤
を併用してもよい。
【0011】本発明における剥離層としては、公知のシ
リコン樹脂やフッ素樹脂やオクタデシルイソシアネート
系剥離剤、(メタ)アクリル酸エステル・シリコン共重
合樹脂、シリコン変性第4級アンモニウム塩重合物系剥
離剤、シリコン変性ウレタン樹脂系剥離剤等を用いるこ
とができるが、これらに限定されない。
【0012】本発明における被覆層2としては、シリコ
ン変性第4級アンモニウ塩重合物を用いることが必要で
ある。シリコン変性第4級アンモニウ塩重合物とは、下
記の各群からそれぞれ少なくとも1種以上から選ばれて
なる共重合体である。
【0013】 少なくとも1個の第4級アンモニウム
塩を有するもので、例えば、2ーヒドロキシー3ーメタ
クリロキシプロピルトリメチルアンモニウムクロライ
ド、2ーヒドロキシー3ーメタクリロキシプロピルトリ
エチルアンモニウムクロライド、2ーヒドロキシー2ー
アクリロキシプロピルトリメチルアンモニウムクロライ
ド、2ーヒドロキシー3ーアクリロキシプロピルトリエ
チルアンモニウムクロライド、2ーメタクリロキシエチ
ルトリメチルアンモニウムクロライド、2ーメタクリロ
キシエチルトリエチルアンモニウムクロライド、2ーア
クリロキシエチルトリメチルアンモニウムクロライド、
2ーアクリロキシエチルトリエチルアンモニウムクロラ
イド、ジメチルアミノエチルメタクリレートの塩、ジエ
チルアミノエチルメタクリレートの塩、ジメチルアミノ
エチルアクリレートの塩、ジエチルアミノエチルアクリ
レートの塩、ビニルベンジルトリメチルアンモニウムク
ロライド、ビニルベンジルトリエチルアンモニウムクロ
ライド、4ービニルーN−メチルピリジニウムクロライ
ド、NNージメチル置換3,5ーメチルピペリジウムク
ロライド、ジメチルジアリルアンモニウムクロライド、
ジエチルジアリルアンモニウムクロライド、ポリエチレ
ンイミンハイドロクロライドなどや「界面活性剤便覧」
(産業図書 1960年)記載の各種第4級アンモニウ
ム塩やピリジニウム塩があるが、その他公知の各種第4
級アンモニウム塩が使用できる。
【0014】特に、2ーヒドロキシー3ーメタクリロキ
シプロピルトリメチルアンモニウムクロライド、2ーヒ
ドロキシー3ーメタクリロキシプロピルトリエチルアン
モニウムクロライド、2ーヒドロキシー2ーアクリロキ
シプロピルトリメチルアンモニウムクロライド、2ーヒ
ドロキシー3ーアクリロキシプロピルトリエチルアンモ
ニウムクロライド、2ーメタクリロキシエチルトリメチ
ルアンモニウムクロライド、2ーメタクリロキシエチル
トリエチルアンモニウムクロライド、2ーアクリロキシ
エチルトリメチルアンモニウムクロライド、2ーアクリ
ロキシエチルトリエチルアンモニウムクロライド、ジメ
チルアミノエチルメタクリレートの塩、ジエチルアミノ
エチルメタクリレートの塩、ジメチルアミノエチルアク
リレートの塩、ジエチルアミノエチルアクリレートの塩
が好ましい。
【0015】 例えば、「けい素樹脂」(日刊工業新
聞社 田村喜八著 昭和36年)記載のメチルシラン、
フェニルシランなどのオルガノシラン、メチルシロキサ
ン、メチルハイドロジェンシロキサン、フェニルシロキ
サンなどのオルガノシロキサン、さらには、ビニル基ま
たはアリル基がケイ素原子に直接結合しているビニルま
たはアリルシロキサン縮合物など。
【0016】さらに上記、にスチレンやアクリル酸
系エステルなどを共重合することができる。ここでいう
アクリル酸系エステルとは、アクリル酸エステルおよび
メタクリル酸エステルをさすもので、好ましくは炭素数
1〜4の脂肪属アルコールのエステルであり、例えば、
メチルアクリレート、エチルアクリレート、ブチルアク
リレート、プロピルアクリレート、2ーヒドロキシエチ
ルアクリレート、メチルメタクリレート、エチルメタク
リレート、ブチルメタクリレート、プロピルメタクリレ
ート、2ーヒドロキシエチルメタクリレートなどが挙げ
られる。
【0017】本発明における被覆層1は高分子結着剤と
必要に応じて無機および/または有機粒子を含む層から
なる。高分子結着剤は熱可塑性樹脂または硬化性樹脂か
らなる。
【0018】熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリエス
テル、ポリアミド、ポリエステルアミド、ポリビニルア
セタール、ポリ塩化ビニル、ポリ(メタ)アクリル酸エ
ステル、ポリイミド、ポリウレタン、ポリカーボネー
ト、ポリスチレン、ポリメチルペンテン、ポリオレフィ
ン、ハロゲン化ポリオレフィン、アルキド樹脂、ポリア
ミドイミド、ケイ素樹脂、フッ素樹脂等やこれらの共重
合体やブレンド物などが挙げられる。また光、熱、酸素
等により硬化する硬化性樹脂としては、例えば、フェノ
ール樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、架橋型有機ケ
イ素樹脂、反応性モノマを含有するポリ(メタ)アクリ
ル酸エステル共重合体に架橋剤を加えて架橋したものな
どが挙げられる。
【0019】被覆層1含有粒子としては、通常知られる
無機および/または有機粒子が使用される。無機粒子と
しては、例えば、酸化ケイ素、酸化チタン、アルミナ、
酸化鉛、酸化ジルコニウム等の金属酸化物、炭酸カルシ
ウム、チタン酸バリウム、硫酸バリウム等の塩類、有機
粒子としては、例えば、スチレン樹脂、アクリル樹脂、
スチレンーアクリル共重合体、スチレンージビニルベン
ゼン共重合体、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、フェノー
ル樹脂、フッ素樹脂等から適宜選択される。これらの粒
子は2種以上混合して用いてもよい。
【0020】上記粒子の平均粒径は、特に限定されない
が、一般に0.1〜20μmの範囲で適宜選択するのが
好ましい。高分子結着剤と粒子の重量比は100/1〜
100/200であることが好ましい。これより粒子が
多いと被覆層1の膜強度が弱くなり好ましくない。
【0021】被覆層1には、その表面の電気抵抗を調整
するために、通常、高分子電解質や導電性粉末が添加さ
れる。高分子電解質としては、第4級アンモニウム塩等
のカチオン系ポリマ、ポバールやポリエチレングリコー
ル、アルキルアミン等の非イオン系ポリマ、カルボン酸
やスルホン酸のようなアニオン系極性基を持つアニオン
系ポリマやこれらを組み合わせたもの等が挙げられる。
導電性粉末としては、酸化スズ、酸化インジウム、酸化
亜鉛、酸化チタンやこれらを組み合わせたもの等が挙げ
られる。中でも導電性能や高分子結着剤との相溶性等の
点から第4級アンモニウム塩系カチオン系ポリマが有効
に使用され、第4級アンモニウム塩等のカチオン系ポリ
マの中でもカチオン系アクリルポリマが好ましく使用さ
れる。
【0022】本発明のラベル用積層体において、被覆層
1と被覆層2の塗布面同士の静摩擦係数は1.5以下が
好ましく、さらに1.2以下が好ましい。静摩擦係数が
上記範囲より高いと、重走などの給紙ミスや走行不良
(ラベル用積層体が電子写真複写機内部で詰まる)等が
おこり、複写不能になることがある。
【0023】被覆層1の表面電気抵抗値は、1×107
〜5×1013Ω/□が好ましく、さらに5×108 〜1
×1013Ω/□が好ましい。表面電気抵抗値が上記範囲
より低いとトナーの転写効率が悪く、また上記範囲より
高いと、トナーの転写ムラやトナー汚れが発生し、また
給紙ミスや走行不良をおこすおそれが生じ好ましくな
い。被覆層2の表面電気抵抗値としては、5×1013Ω
/□以下が好ましく、さらに1×1013Ω/□以下が好
ましい。表面電気抵抗値が上記範囲より高いと、給紙ミ
スや走行不良、さらには塵埃の付着等をおこし好ましく
ない。
【0024】被覆層1の平滑度は、30〜4000秒で
あることが好ましく、さらには50〜2000秒である
ことが好ましい。平滑度が上記範囲より低いと、良好な
トナー画像が安定して得られず、また上記範囲より高い
と、給紙ミスや走行不良をおこし好ましくない。
【0025】被覆層1の厚さは乾燥後の塗布量として、
0.5〜20g/m2 であることが好ましい。さらに好
ましくは1〜10g/m2 であることが望ましい。これ
より少ないとトナーの密着性が悪くなり、一方これより
多いと乾燥時間が長くなる等作業性が悪くなり好ましく
ない。被覆層2の厚さは上記静摩擦係数や表面電気抵抗
値を満足すればよく、特に限定されないが、実用的には
0.1g/m2 以上が望ましい。
【0026】この被覆層1および2の塗布には、公知の
方法、例えばグラビアコート、リバースコート、キスコ
ート、ダイコート、バーコートなど任意の方法を用いる
ことができる。なお、本発明における被覆層1および2
の中には、本発明の効果を阻害しない範囲内で公知の添
加剤、例えば可塑剤、滑剤、界面活性剤、架橋剤、酸化
防止剤、紫外線吸収剤、着色剤、蛍光増白剤、レベリン
グ剤などが添加されてもよい。
【0027】本発明のラベル用積層体においては、粘着
シートおよび剥離シートの双方にプラスチックフイルム
が用いられる。従来の紙と比べ、耐水性が格段に高く、
吸湿が極めて少ないため、湿度変化に対してカール発生
防止の効果がある。本発明の積層体におけるプラスチッ
クフイルムAおよびBは、特に限定されるものではない
が、プラスチックフイルムの材質として実質的に同種の
高分子材料を選ぶのが好ましく、中でもポリエステル、
特にポリエチレンテレフタレートが好ましい。プラスチ
ックフイルムが異種の高分子材料からなる場合、吸湿特
性が異なるため(紙との差程大きくないが)、高湿域や
低湿域で微小なカールを生じるおそれがあり、それによ
って給紙ミスや走行不良を起こすおそれが生じるので、
実質的に同種の高分子材料としておくのが好ましい。
【0028】本発明の被覆層1/プラスチックフイルム
A/粘着層からなる粘着シートのハンター白色度は、4
0%以上が好ましく、50%以上がより好ましい。ハン
ター白色度40%以上の粘着シートを得るには、被覆層
1に公知の白色隠蔽顔料を添加してもよいし、あるい
は、プラスチックフイルムAとして白色性フイルムを用
いる。例えば、該プラスチックフイルムAに白色隠蔽顔
料や該プラスチックフイルムAと非相溶のポリマを分散
混合、あるいは両者を添加等してもよい。該粘着シート
のハンター白色度が40%未満であれば隠蔽性が不十分
となり、例えばバーコードの場合読み取りミスを生じる
場合があり好ましくない。
【0029】
【実施例】まず、本発明における各種特性の測定法につ
いて説明する。
【0030】(1)摩擦係数 ASTM−D−1894−63に準じて静摩擦係数μ
s、動摩擦係数μdを測定した。
【0031】(2)表面電気抵抗 アドバンテスト製デジタル超高抵抗/微小電流計(タイ
プR8340)を用いて、20℃ー65%RHで測定し
た。
【0032】(3)平滑度 旭精工(株)製王研式透気度平滑度試験機(型式KB1
5)で測定した。n=5の平均値で示した。
【0033】(4)ハンター白色度 コルモーゲン社製、マクベス2000を用いてL,a,
bを測定し、ハンター白色度(W)を次式より算出した
(波長550nmで測定)。 W=[(100−L)2 +a2 +b2 1/2
【0034】(5)画像特性 富士ゼロックス社製静電複写機(タイプ5055)でコ
ピーテストし、画像特性を肉眼で評価した。 ○:画像が鮮明である。 ×:画像が不鮮明あるいは濃度が薄い、またはトナーの
飛散や汚れがある。
【0035】(6)走行性 富士ゼロックス社製静電複写機(タイプ5055)でコ
ピーテストした。 ○:問題なく走行する。 △:給紙ミスはおこるが、走行はする。 ×:走行不能。
【0036】次に、本発明を実施例により、より具体的
に説明する。尚実施例中の配合部数はすべて重量部数で
ある。
【0037】実施例1 常法によって製造されたポリエチレンテレフタレートの
ホモポリマチップ(固有粘度:0.62、融点:259
℃)100部に対して、平均粒径0.6μmの酸化チタ
ン20部を含有させ均一分散させた組成の原料を用い
て、常法によって50μmの2軸延伸ポリエステルフイ
ルムを得た。こうして得られた2軸延伸ポリエステルフ
イルムの上に下記組成の被覆層1をグラビアコータで塗
工した(被覆層1の乾燥後の塗布量は3g/m2 であっ
た)。
【0038】被覆層1 共重合アクリル樹脂(東レ製“コータックス”):70 カチオン系アクリルポリマ(綜研化学製“エレコン
ド”):30 酸化ケイ素(平均粒径=1μm):20 酸化ケイ素(平均粒径=3μm):5 トルエン/MEK=1/1で30%に希釈 得られた被覆層1の反対面にアクリル酸エステル系粘着
剤(日本カーバイド製“ニッセツ”KP1405/硬化
剤CK102=100/2)をリバースコータで乾燥後
の塗布量が30g/m2 になるように塗工して粘着シー
トを得た。
【0039】一方得られた50μmの2軸延伸ポリエス
テルフイルムの上に、剥離層として市販のシリコン樹脂
をトルエンで5%に希釈し、グラビアコータで塗工した
(乾燥後の塗布量は0.5g/m2 であった)。さらに
剥離層の反対面に被覆層2として、シリコン変性第4級
アクリル系アンモニウム塩重合物(三菱油化製“サフト
マー”ST−2500)をトルエン/MEK=1/1で
15%に希釈し、グラビアコータで塗工して(乾燥後の
塗布量は1.0g/m2 であった)剥離シートを得た。
【0040】次に粘着シートの粘着面と剥離シートの剥
離面を貼り合わせた後、A4判に断裁し本発明のラベル
用積層体を得た。こうして得られたラベル用積層体の被
覆層1と被覆層2の塗布面同士の静摩擦係数μsは0.
32、動摩擦係数μdは0.20であり、また被覆層2
の表面電気抵抗値は、5×1010Ω/□であった。
【0041】次に本発明のラベル用積層体を電子写真複
写機でコピーテストを実施した結果、給紙ミスや走行不
良もなく、画像特性も良好でトナー密着性も良好であっ
た。
【0042】実施例2 ポリエチレンテレフタレート(極限粘度[η]=0.6
5)を94重量%、ポリー4ーメチルペンテンー1(三
井石油化学(株)TPX−D820)5重量%、分子量
4000のポリエチレングリコール1重量%を混合した
原料を押出機Aに供給し、常法により285℃で溶融し
てTダイ3層複合口金の中央層に導入した。
【0043】一方、上記ポリエチレンテレフタレート9
0重量%に炭酸カルシウム(平均粒径0.8μm)を1
0重量%添加した原料を押出機Bに供給し、常法により
285℃で溶融してTダイ3層複合口金の両表層にラミ
ネートして、該溶融体シートを表面温度25℃に保たれ
た冷却ドラム上に静電荷法で密着冷却固化させた。続い
て該キャストシートを常法に従い長手方向に98℃に加
熱されたロール群を用いて3.5倍に延伸し、25℃に
冷却した。さらに、該延伸フイルムをテンターに導き1
25℃に加熱された雰囲気中で幅方向に3.2倍延伸
し、225℃で熱固定を行ない、厚さ50μmのフイル
ムを得た。各フイルム層の厚さは表層3μmずつ、中央
層44μmの構成であった。こうして得られた2軸延伸
ポリエステルフイルムを用いて、実施例1と同様にして
本発明のラベル用積層体を得た。
【0044】さらに本発明のラベル用積層体を電子写真
複写機でコピーテストを実施した結果、給紙ミスや走行
不良もなく、画像特性も良好でトナー密着性も良好であ
った。
【0045】実施例3 実施例1において、剥離層として、被覆層2として用い
たシリコン変性第4級アクリル系アンモニウム塩重合物
(三菱油化製“サフトマー”ST−2500)をトルエ
ン/MEK=1/1で15%に希釈し、グラビアコータ
で塗工した(乾燥後の塗布量は0.5g/m2 であっ
た)以外は同様にして本発明のラベル用積層体を得た。
【0046】さらに本発明のラベル用積層体を電子写真
複写機でコピーテストを実施した結果、給紙ミスや走行
不良もなく、画像特性も良好でトナー密着性も良好であ
った。
【0047】比較例1 実施例1において、被覆層2として、市販の第4級アク
リル系アンモニウム塩重合物(綜研化学製“エレコン
ド”PQ−10)をトルエン/IPA=1/1で15%
に希釈し、グラビアコータで塗工した(乾燥後の塗布量
は1.0g/m2であった)以外は同様にしてラベル用
積層体を得た。該ラベル用積層体を電子写真複写機でコ
ピーテストを実施した結果、被覆層1と被覆層2の塗布
面同士の滑り性が悪く、重走や給紙ミスを起こし、さら
に電子写真複写機内部での走行不良で紙詰まりを起こし
た。
【0048】実施例4 実施例2で得られたラベル用積層体を用いて、感熱プリ
ンター(オートニクス社:BC−8MK−II、リボン:
凸版印刷製HD、印字条件:10.5V,4.25m
s)でバーコードを印字した結果、インキ受理性、イン
キ密着性にすぐれていることが判った。又、実施例2で
得られたラベル用積層体を用いて、UVオフセットイン
キ(東洋インキFDS−2)を印刷したところ、インキ
受理性、インキ密着性にすぐれていることが判った。こ
れらのことから本発明のラベル用積層体は、感熱プリン
ターやUVオフセット印刷用としても有用であることが
わかる。
【0049】
【発明の効果】本発明によれば、粘着シート及び剥離シ
ート双方にプラスチックフイルムを用い、さらに画像受
容面の反対面に特殊な被覆層を用いることにより、湿度
変化によるカールをほとんど生じることなく、電子写真
複写機でコピーした場合、給紙ミスや走行不良をおこす
ことのない、しかもトナーやインキ密着性にも優れたラ
ベル用積層体を得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G09F 3/02 E 7028−5G 3/10 H 7028−5G

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被覆層1、プラスチックフイルムA、粘
    着層がこの順に積層された粘着シートの粘着層面と、被
    覆層2、プラスチックフイルムB、剥離層がこの順に積
    層された剥離シートの剥離層面とを重ね合わせてなるラ
    ベル用積層体において、該被覆層2がシリコン変性第4
    級アンモニウム塩重合物からなることを特徴とするラベ
    ル用積層体。
  2. 【請求項2】 前記粘着シートのハンター白色度が40
    %以上である請求項1に記載のラベル用積層体。
  3. 【請求項3】 前記プラスチックフイルムAおよびBが
    ポリエステルフイルムである請求項1ないし2のいずれ
    かに記載のラベル用積層体。
JP4247727A 1992-09-17 1992-09-17 ラベル用積層体 Pending JPH0695420A (ja)

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